JP2021072254A - 車両用導光体及び車両用前照灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】光の利用効率を向上させる。【解決手段】光源からの光を入射する入射面21と、入射面21から入射した光を前方に向けて内面反射する第1反射面22と、第1反射面22で反射された光の一部を前方に向けて内面反射する第2反射面23と、第2反射面23の後方から導光体外部側に向けて段状に設けられ、第1反射面22で反射される光の一部を導光体外部に透過する透過面24と、第2反射面23の前方から導光体外部側に向けて透過面24に対向するように設けられ、透過面24から導光体外部に透過した光を再入射する再入射面25と、第2反射面23の前方の端辺23bに一致又はほぼ一致する位置に焦点位置Sを有する曲面状であり、第1反射面22及び第2反射面23で内面反射された光、並びに、再入射面25から入射した光を出射して、車両前方に配光パターンを照射する出射面26とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用導光体及び車両用前照灯に関する。
光源からの光を車両用導光体の入射面に直接入射させ、車両用導光体の内面で全反射させた後に出射面から出射して車両前方に配光パターンを形成する、いわゆる直射型の車両用前照灯が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用前照灯において、車両用導光体は、点光源からの光を制御することを想定した光学設計となっている。しかしながら、実際の光源は点光源ではなく面光源であるため、制御しきれずにロスしている光が存在し、光の利用効率低下の一因となっている。このため、光の利用効率を向上させることが求められている。
本発明は、光の利用効率を向上させることが可能な車両用導光体及び車両用前照灯を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用導光体は、光源からの光を入射する入射面と、前記入射面から入射した前記光を車両搭載状態における前後方向の前方に向けて内面反射する第1反射面と、前記第1反射面で反射された前記光の一部を前記前後方向の前方に向けて内面反射する第2反射面と、前記第2反射面の前記前後方向の後方から導光体外部側に向けて段状に設けられ、前記第1反射面で反射される前記光の一部を前記導光体外部に透過する透過面と、前記第2反射面の前記前後方向の前方から前記導光体外部側に向けて前記透過面に対向するように設けられ、前記透過面から前記導光体外部に透過した前記光を再入射する再入射面と、前記第2反射面の前記前後方向の前方の端部に一致又はほぼ一致する位置に焦点を有する曲面状であり、前記第1反射面及び前記第2反射面で内面反射された前記光、並びに、前記再入射面から入射した前記光を出射して、車両前方に配光パターンを照射する出射面とを備える。
また、前記透過面は、当該透過面を透過した前記光が前記第2反射面に沿って進行するように形成されてもよい。
また、前記透過面及び前記再入射面は、前記第2反射面に対して垂直又はほぼ垂直であってもよい。
また、前記透過面は、前記光を車両搭載状態における左右方向に拡散する拡散部を有してもよい。
また、前記第2反射面は、前記前後方向の前方の端辺の一部に、車両搭載状態における左右方向の両側から中央にかけて前記前後方向の後方側に湾曲した形状の湾曲部を有し、前記再入射面は、前記湾曲部に沿った形状を有してもよい。
また、前記第1反射面は、前記光源の光軸上であって前記光の出射方向とは反対側の位置に第1焦点を有し、前記出射面の焦点に一致及びほぼ一致する位置に第2焦点を有する楕円体面を基調とした形状であってよい。
本発明に係る車両用前照灯は、光源と、前記光源からの光を導光して出射し、車両前方に配光パターンを照射する上記の車両用導光体とを備える。
本発明によれば、光の利用効率を向上させることが可能な車両用導光体及び車両用前照灯を提供することができる。
以下、本発明に係る車両用導光体及び車両用前照灯の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
以下の説明において、前後、上下、左右の各方向は、車両用前照灯が車両に搭載された車両搭載状態における方向であって、運転席から車両の進行方向を見た場合における方向を示す。なお、本実施形態では、上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向であるとする。
図1は、車両用前照灯100の一例を示す側面図である。図1に示す車両用前照灯100は、後述する配光パターンP(図6参照)を車両前方に照射する。本実施形態では、配光パターンPとして、例えばロービームパターンP1(図6参照)及びオーバーヘッドパターンP2(図6参照)を例に挙げて説明する。車両用前照灯100は、光源10と、車両用導光体20とを備えている。本実施形態では、左側通行の道路を走行する車両に搭載する車両用前照灯100の構成を例に挙げて説明する。
[光源]
光源10は、本実施形態において、例えばLEDやOLED(有機EL)などの半導体型光源、レーザ光源等が用いられる。光源10は、光を出射する発光面11を有する。発光面11は、後述の車両用導光体20の入射面21に対向して配置される。光源10は、基板13に取り付けられる。基板13は、取付部材30に保持される。取付部材30は、光源10で発生した熱を放出する。
光源10は、本実施形態において、例えばLEDやOLED(有機EL)などの半導体型光源、レーザ光源等が用いられる。光源10は、光を出射する発光面11を有する。発光面11は、後述の車両用導光体20の入射面21に対向して配置される。光源10は、基板13に取り付けられる。基板13は、取付部材30に保持される。取付部材30は、光源10で発生した熱を放出する。
[車両用導光体]
図2は、車両用導光体20の一例を示す斜視図である。図3は、車両用導光体20の一例を示す断面図である。なお、図2では、車両用導光体20のうち視線方向の裏側の構成が透けて見えるように記載している。また、図3は、光源10の光軸を通り発光面11に垂直な平面によって切断した断面を示している。
図2は、車両用導光体20の一例を示す斜視図である。図3は、車両用導光体20の一例を示す断面図である。なお、図2では、車両用導光体20のうち視線方向の裏側の構成が透けて見えるように記載している。また、図3は、光源10の光軸を通り発光面11に垂直な平面によって切断した断面を示している。
図2及び図3に示す車両用導光体20は、光源10からの光を導光して車両搭載状態における前方に出射する。本実施形態に係る車両用導光体20は、例えば従来のプロジェクタ型の車両用前照灯におけるリフレクタ、シェード、投影レンズ等のそれぞれに対応する機能を集約させた構成である。車両用導光体20は、入射面21と、第1反射面22と、第2反射面23と、透過面24と、再入射面25と、出射面26とを備える。
[入射面]
入射面21は、光源10に対応して設けられる。入射面21は、例えば円錐台状に形成される。入射面21は、第1面21aと、第2面21bと、入射側反射面21cと、を有する。第1面21a及び第2面21bは、光源10からの光が入射する。第1面21aは、発光面11に対向する。第1面21aは、平面又は光源10側に突出する凸面である。第2面21bは、光源10の側方に配置され、光源10の発光面11及び第1面21aを囲うように円筒面状に配置される。入射側反射面21cは、第2面21bから入射した光を第1反射面22に向けて反射する。
入射面21は、光源10に対応して設けられる。入射面21は、例えば円錐台状に形成される。入射面21は、第1面21aと、第2面21bと、入射側反射面21cと、を有する。第1面21a及び第2面21bは、光源10からの光が入射する。第1面21aは、発光面11に対向する。第1面21aは、平面又は光源10側に突出する凸面である。第2面21bは、光源10の側方に配置され、光源10の発光面11及び第1面21aを囲うように円筒面状に配置される。入射側反射面21cは、第2面21bから入射した光を第1反射面22に向けて反射する。
[第1反射面]
第1反射面22は、入射面21から入射した光を前方に向けて内面反射する。本実施形態において、第1反射面22は、入射面21から入射した光を所定の焦点位置Sに向けて反射する。焦点位置Sは、後述する出射面26の焦点に一致又はほぼ一致する位置に設定される。第1反射面22は、例えば光源10の光軸上であって光の出射方向とは反対側の位置に第1焦点F1を有し、焦点位置Sに一致及びほぼ一致する位置に第2焦点F2を有する楕円体面ELを基調とした形状である。なお、第1反射面22は、上記のような楕円体面ELを基調とした自由曲面に限定されず、例えば放物面を基調とした自由曲面等、他の曲面を基調とした形状であってもよい。第1反射面22は、車両搭載状態の上部側に配置される。
第1反射面22は、入射面21から入射した光を前方に向けて内面反射する。本実施形態において、第1反射面22は、入射面21から入射した光を所定の焦点位置Sに向けて反射する。焦点位置Sは、後述する出射面26の焦点に一致又はほぼ一致する位置に設定される。第1反射面22は、例えば光源10の光軸上であって光の出射方向とは反対側の位置に第1焦点F1を有し、焦点位置Sに一致及びほぼ一致する位置に第2焦点F2を有する楕円体面ELを基調とした形状である。なお、第1反射面22は、上記のような楕円体面ELを基調とした自由曲面に限定されず、例えば放物面を基調とした自由曲面等、他の曲面を基調とした形状であってもよい。第1反射面22は、車両搭載状態の上部側に配置される。
[第2反射面]
第2反射面23は、平面を基調とした形状を有する。第2反射面23は、第1反射面22で反射された光の一部を前方(出射面26)に向けて内面反射する。第2反射面23は、車両搭載状態において水平面に沿って配置される。第2反射面23は、車両用導光体20のうち第1反射面22とは上下方向において反対側に配置される。つまり、本実施形態において、第2反射面23は、車両搭載状態の下部側に配置される。
第2反射面23は、平面を基調とした形状を有する。第2反射面23は、第1反射面22で反射された光の一部を前方(出射面26)に向けて内面反射する。第2反射面23は、車両搭載状態において水平面に沿って配置される。第2反射面23は、車両用導光体20のうち第1反射面22とは上下方向において反対側に配置される。つまり、本実施形態において、第2反射面23は、車両搭載状態の下部側に配置される。
第2反射面23は、プリズム部23aと、端辺23bと、端辺23cと、を有する。端辺23bは、第2反射面23の前方の端部に設けられる。端辺23bは、直線部23d及び湾曲部23eを有する。直線部23dは、左右方向の両端にそれぞれ設けられる。湾曲部23eは、左右方向の両側の直線部23dから中央にかけて後方に湾曲する部分である。
図4は、第2反射面23及び透過面24の一例を示す図である。図4は、車両用導光体20の内側から第2反射面23及び透過面24を見た状態を示している。図4に示すように、プリズム部23aは、例えば第2反射面23の前後方向及び左右方向に複数並んだ状態で配置される。プリズム部23aは、第2反射面23に到達した光を拡散する。
本実施形態において、プリズム部23aは、第2反射面23の左右方向の全体に亘って設けられるが、これに限定されない。プリズム部23aは、第2反射面23の左右方向の一部に設けられてもよい。また、プリズム部23aは、第2反射面23のうち左右方向の両端かつ前後方向の前方側の領域には設けられない構成となっているが、これに限定されない。これらの各領域にもプリズム部23aが設けられてもよい。また、複数のプリズム部23aは、前後方向、左右方向、上下方向の形状及び寸法等が互いに異なってもよい。なお、図4では、第2反射面23の端辺23cに沿った領域にプリズム部23aが配置されない構成を例に挙げているが、これに限定されず、当該領域にプリズム部23aが配置されてもよい。つまり、プリズム部23aが端辺23cに接する位置まで配置されてもよい。
湾曲部23eは、左右方向の中央部が、後述する出射面26の焦点位置Sに一致又は略一致するように配置される。湾曲部23eにより、カットオフラインCL(図6参照)が形成される。湾曲部23eには、段差部23fが設けられる。段差部23fは、カットオフラインCLのうち斜めカットオフラインCLa(図6参照)を形成する。段差部23fは、カットオフラインCLaの傾きに応じて傾き方向が設定される。
[透過面]
透過面24は、第2反射面23の後方の端部から導光体外部側に向けて段状に設けられる。本実施形態において、透過面24は、第2反射面23のうち後方の端辺23cから下方側に設けられる。透過面24は、第1反射面22で反射される光のうち前後方向について第2反射面23の手前側(第2反射面23よりも後側)に到達する一部の光を外部に透過する。透過面24は、当該透過面24を透過する光が第2反射面23の外面側に沿って進行するように配置される。
透過面24は、第2反射面23の後方の端部から導光体外部側に向けて段状に設けられる。本実施形態において、透過面24は、第2反射面23のうち後方の端辺23cから下方側に設けられる。透過面24は、第1反射面22で反射される光のうち前後方向について第2反射面23の手前側(第2反射面23よりも後側)に到達する一部の光を外部に透過する。透過面24は、当該透過面24を透過する光が第2反射面23の外面側に沿って進行するように配置される。
透過面24は、光を左右方向に拡散する拡散部24aを有する。図4に示すように、拡散部24aは、上下方向に帯状に延びた形状である。拡散部24aは、左右方向に複数並んだ状態で設けられる。本実施形態において、拡散部24aは、透過面24の全体に亘って設けられるが、これに限定されない。拡散部24aは、透過面24の一部に設けられてもよい。また、複数の拡散部24aは、形状及び寸法等が同一又はほぼ同一に設けられているが、これに限定されない。複数の拡散部24aは、形状及び寸法等が互いに異なってもよい。
[再入射面]
再入射面25は、第2反射面23のうち出射面26側の端辺23cから車両搭載状態における下方側に透過面24と対向するように設けられる。再入射面25は、透過面24から外部に透過した光を再入射する。再入射面25は、左右方向の両端から中央にかけて光源10側に湾曲した形状を有する。
再入射面25は、第2反射面23のうち出射面26側の端辺23cから車両搭載状態における下方側に透過面24と対向するように設けられる。再入射面25は、透過面24から外部に透過した光を再入射する。再入射面25は、左右方向の両端から中央にかけて光源10側に湾曲した形状を有する。
[出射面]
出射面26は、第1反射面22及び第2反射面23で内面反射された光、並びに、再入射面25から入射した光を出射して、車両前方に配光パターンP(図6)を照射する。出射面26は、焦点位置Sに一致又はほぼ一致する位置に焦点を有するように曲面状に形成される。
出射面26は、第1反射面22及び第2反射面23で内面反射された光、並びに、再入射面25から入射した光を出射して、車両前方に配光パターンP(図6)を照射する。出射面26は、焦点位置Sに一致又はほぼ一致する位置に焦点を有するように曲面状に形成される。
[動作]
次に、上記のように構成された車両用前照灯100の動作を説明する。図5は、車両用導光体20に入射する光の光路の一例を示す図である。図6は、車両前方の仮想のスクリーンに照射される配光パターンPの一例を示す図であり、左側通行の車両に対応するパターンを示している。図6において、V−V線がスクリーンの垂直線を示し、H−H線がスクリーンの左右の水平線を示す。また、ここでは、垂直線と水平線との交点が、水平方向の基準位置であるとする。
次に、上記のように構成された車両用前照灯100の動作を説明する。図5は、車両用導光体20に入射する光の光路の一例を示す図である。図6は、車両前方の仮想のスクリーンに照射される配光パターンPの一例を示す図であり、左側通行の車両に対応するパターンを示している。図6において、V−V線がスクリーンの垂直線を示し、H−H線がスクリーンの左右の水平線を示す。また、ここでは、垂直線と水平線との交点が、水平方向の基準位置であるとする。
車両用前照灯100の光源10を点灯させることにより、発光面11から光が放射される。この光Lは、入射面21の第1面21a及び第2面21bから車両用導光体20に入射する。第1面21aから入射した光Lは、第1反射面22側に向けて進行する。第2面21bから入射した光Lは、入射側反射面21cによって第1反射面22側に内部反射される。第1反射面22に到達した光Lは、第1反射面22において第2反射面23に向けて内面反射される。
第1反射面22で内面反射された光Lの一部分(以下、光L1と表記する)は、第2反射面23に到達する。第2反射面23に到達した光L1は、第2反射面23によって内面反射され、出射面26に到達する。また、第1反射面22で内面反射された光Lの一部分(以下、光L2と表記する)は、第2反射面23及び焦点位置Sを超えて出射面26に到達する。出射面26から出射された光L1及びL2は、図6に示すように、カットオフラインCLを有する配光パターンPとして車両前方に照射される。なお、図6では、カットオフラインCLのうち斜めカットオフラインCLaが左側に向けて下方に傾くように形成された状態を例に挙げて説明しているが、これに限定されず、斜めカットオフラインが右側に向けて下方に傾く場合においても同様の説明が可能である。
また、第1反射面22で内面反射された光Lのうち上記の光L1及び光L2以外の一部分(以下、光L3と表記する)は、例えば第2反射面23の下方側に向けて進行し、透過面24に到達する。透過面24に到達した光L3は、透過面24を透過し、第2反射面23の外面側を当該第2反射面23に沿って進行して、再入射面25に入射する。再入射面25に入射した光L3は、出射面26の下部に到達する。この光L3は、出射面26の下部から外部に出射される。出射面26から出射された光L3は、図6に示すように、車両前方のうち配光パターンPの上方にオーバーヘッドパターンP2として照射される。
なお、図3又は図5に示すように、光L(L1、L2、L3)は、光源10から放射されて第1反射面22に向かう光を逆方向に追跡すると、第1焦点F1の位置で仮想焦点を結ぶ。このため、光源10から放射される光は、あたかも第1焦点F1で放射された光であるかのような光路で第1反射面22に向かうことになる。
以上のように、本実施形態に係る車両用導光体20は、光源からの光を入射する入射面21と、入射面21から入射した光を前方に向けて内面反射する第1反射面22と、第1反射面22で反射された光の一部を前方に向けて内面反射する第2反射面23と、第2反射面23の後方から導光体外部側に向けて段状に設けられ、第1反射面22で反射される光の一部を導光体外部に透過する透過面24と、第2反射面23の前方から導光体外部側に向けて透過面24に対向するように設けられ、透過面24から導光体外部に透過した光を再入射する再入射面25と、第2反射面23の前方の端辺23bに一致又はほぼ一致する位置に焦点位置Sを有する曲面状であり、第1反射面22及び第2反射面23で内面反射された光、並びに、再入射面25から入射した光を出射して、車両前方に配光パターンPを照射する出射面26とを備える。
この構成によれば、入射面21から入射して第1反射面22で反射される光のうち、例えば第2反射面23の手前側に向かう一部の光が透過面24を透過し、再入射面25を経て出射面26に到達する。このため、第1反射面22及び第2反射面23によって制御しきれない光について、ロスさせることなく出射面26に到達させることができる。これにより、光の利用効率の向上を図ることができる。
本実施形態に係る車両用導光体20において、透過面24は、当該透過面24を透過した光が第2反射面23に沿って進行するように形成される。これにより、透過面24を透過した光を確実に再入射面25に到達させることができる。
本実施形態に係る車両用導光体20において、透過面24及び再入射面25は、第2反射面23に対して垂直又はほぼ垂直である。これにより、透過面24を透過した光をより確実に再入射面25に到達させることができる。
本実施形態に係る車両用導光体20において、透過面24は、光を車両搭載状態における左右方向に拡散する拡散部24aを有する。これにより、当該光によるパターン(本実施形態では、オーバーヘッドパターンP2)の左右への広がりを調整することができる。また、拡散部24aが透過面24に設けられる、つまり、端辺23b側に比べて焦点位置Sから離れている端辺23c側に設けられることにより、光が焦点位置Sの付近を通過する際に十分に拡散された状態となる。このため、左右への広がりを持ったオーバーヘッドパターンP2を形成することができる。
本実施形態に係る車両用導光体20において、第2反射面23は、前後方向の前方の端辺23bの一部に、車両搭載状態における左右方向の両側から中央にかけて前後方向の後方側に湾曲した形状の湾曲部23eを有し、再入射面25は、湾曲部23eに沿った形状を有する。したがって、再入射面25の形状を湾曲部23eに沿った構成とすることにより、第2反射面23との間で端辺23bを形成するための面を再入射面25として用いることができる。
本実施形態に係る車両用導光体20において、第1反射面22は、光源10の光軸AX上であって光の出射方向とは反対側の位置に第1焦点F1を有し、焦点位置Sに一致及びほぼ一致する位置に第2焦点F2を有する楕円体面ELを基調とした形状である。この構成では、光源10から放射されて第1反射面22に向かう光を逆方向に追跡すると、第1焦点F1の位置で仮想焦点を結ぶことになる。このため、光源10から放射される光は、あたかも第1焦点F1で放射された光であるかのような光路で第1反射面22に向かう。これにより、第1反射面22の構成について、従来培ってきた設計技術を適用することができるため、効率的に設計を行うことができる。
本実施形態に係る車両用前照灯100は、光源10と、光源10からの光を導光して出射し、車両前方に配光パターンPを照射する上記の車両用導光体20とを備える。この構成によれば、光の利用効率の向上を図ることができる車両用導光体20を備えるため、光源10からの光を用いて車両前方に効率的に配光パターンPを照射できる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、再入射面25に入射する光が出射面26の下方側に到達するように当該再入射面25が形成される構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。再入射面25に入射する光が出射面26の中央部又は上方側に到達するように当該再入射面25が形成された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、透過面24に拡散部24aが設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。透過面24に拡散部24aが設けられない構成であってもよい。また、透過面24に設けられる拡散部24aは、左右方向に光を拡散する構成であるが、これに限定されない。拡散部24aが上下方向に光を拡散する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第2反射面23の端辺23bが湾曲部23eを有する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。第2反射面23の端辺23bは、直線状であってもよい。この場合、端辺23bから下方に延びる再入射面25は、当該端辺23bに沿った平面状とすることができる。
また、上記実施形態では、第1反射面22が、光源10の光軸AX上であって光の出射方向とは反対側の位置に第1焦点F1を有し、焦点位置Sに一致及びほぼ一致する位置に第2焦点F2を有する楕円体面ELを基調とした形状である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、車両用前照灯100において、光源10が車両用導光体20の下部に配置され、車両用導光体20が斜め上方に向けて光を導光する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、車両用前照灯は、光源が車両用導光体の上部に配置され、車両用導光体20が斜め下方に向けて光を導光する構成であってもよい。つまり、上記実施形態の構成に対して上下方向を反転させた構成であってもよい。また、車両用前照灯は、上記構成に対して前後方向を中心軸として軸回りに傾けた構成であってもよい。
AX…光軸、CL…カットオフライン、CLa…斜めカットオフライン、EL…楕円体面、F1…第1焦点、F2…第2焦点、L,L1,L2,L3…光、P…配光パターン、P1…ロービームパターン、P2…オーバーヘッドパターン、S…焦点位置、10…光源、11…発光面、13…基板、20…車両用導光体、21…入射面、21a…第1面、21b…第2面、21c…入射側反射面、22…第1反射面、23…第2反射面、23a…プリズム部、23b,23c…端辺、23d…直線部、23e…湾曲部、23f…段差部、24…透過面、24a…拡散部、25…再入射面、26…出射面、30…取付部材、100…車両用前照灯
Claims (7)
- 光源からの光を入射する入射面と、
前記入射面から入射した前記光を車両搭載状態における前後方向の前方に向けて内面反射する第1反射面と、
前記第1反射面で反射された前記光の一部を前記前後方向の前方に向けて内面反射する第2反射面と、
前記第2反射面の前記前後方向の後方から導光体外部側に向けて段状に設けられ、前記第1反射面で反射される前記光の一部を前記導光体外部に透過する透過面と、
前記第2反射面の前記前後方向の前方から前記導光体外部側に向けて前記透過面に対向するように設けられ、前記透過面から前記導光体外部に透過した前記光を再入射する再入射面と、
前記第2反射面の前記前後方向の前方の端部に一致又はほぼ一致する位置に焦点を有する曲面状であり、前記第1反射面及び前記第2反射面で内面反射された前記光、並びに、前記再入射面から入射した前記光を出射して、車両前方に配光パターンを照射する出射面と
を備える車両用導光体。 - 前記透過面は、当該透過面を透過した前記光が前記第2反射面に沿って進行するように形成される
請求項1に記載の車両用導光体。 - 前記透過面及び前記再入射面は、前記第2反射面に対して垂直又はほぼ垂直である
請求項1又は請求項2に記載の車両用導光体。 - 前記透過面は、前記光を車両搭載状態における左右方向に拡散する拡散部を有する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用導光体。 - 前記第2反射面は、前記前後方向の前方の端辺の一部に、車両搭載状態における左右方向の両側から中央にかけて前記前後方向の後方側に湾曲した形状の湾曲部を有し、
前記再入射面は、前記湾曲部に沿った形状を有する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用導光体。 - 前記第1反射面は、前記光源の光軸上であって前記光の出射方向とは反対側の位置に第1焦点を有し、前記出射面の焦点に一致及びほぼ一致する位置に第2焦点を有する楕円体面を基調とした形状である
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用導光体。 - 光源と、
前記光源からの光を導光して出射し、車両前方に配光パターンを照射する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車両用導光体と
を備える車両用前照灯。
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