JP2021072018A - カップ式自動販売機 - Google Patents

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明 喜田
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Abstract

【課題】飲料の提供に要する時間を長く感じさせないようにしつつ、機器筐体の内部が必要以上に視認されることを防止すること。【解決手段】装填されたカップ列から順次カップの供給を行うカップ供給機構Cと、カップ供給機構Cから供給されたカップWに飲料を生成等する飲料生成部ISとを機器筐体2の内部に備え、カップWを通じて飲料を提供するカップ式自動販売機1であって、機器筐体2に形成された前面開口を開閉する前面扉3に設けられ、飲料生成部ISの一部を外部より視認させるための開口11を有する窓部10を備え、窓部10は、開口11を閉塞する態様で設けられ、常態においては飲料生成部ISの一部が視認されることを規制し、機器筐体2の内部に取り付けられた光源13が点灯する場合には、飲料生成部ISの一部が視認されることを許容する透過率を有するスモークパネル12を備えている。【選択図】図31

Description

本発明は、カップ式自動販売機に関するものである。
従来、カップを通じて飲料を提供するカップ式自動販売機は、機器筐体である本体キャビネットの内部に、カップ供給機構及び飲料生成部を備えている。カップ供給機構は、装填されたカップ列から順次カップの供給を行うものである。飲料生成部は、カップ供給機構から供給されたカップを搬送機構によって搬送させながら該カップに飲料原料及び湯を供給して飲料を生成するもの、あるいは搬送機構によってカップを搬送させながら該カップに生成した飲料を供給するものである。
かかるカップ式自動販売機では、カップ供給機構及び飲料生成部の駆動が機器筐体の前面開口を開閉する前面扉に設けられた操作ユニットが操作することにより行われ、該前面扉に設けられた取出口からカップを通じての飲料の提供が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−276986号公報
ところで、上記カップ式自動販売機では、操作ユニットが操作されてから飲料を生成し、取出口からカップを通じての飲料の提供が行われるため、利用者は、操作ユニットを操作してから取出口を通じてカップが取り出し可能になるまで待つことになる。
そこで、利用者に対して待ち時間を長く感じさせないようにするため、前面扉に窓部を設け、該窓部を通じて飲料生成部での飲料の生成を視認させることも考えられる。
しかしながら、飲料生成部での飲料の生成過程においては粉末状態の飲料原料が飛散等することもあり、飲料生成部の全部を視認させたくない場合もある。またカップ式自動販売機の管理者側にとっては、飲料生成部による飲料の生成以外の時間帯にも機器筐体の内部が視認されることに抵抗があるとも考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みて、飲料の提供に要する時間を長く感じさせないようにしつつ、機器筐体の内部が必要以上に視認されることを防止することができるカップ式自動販売機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るカップ式自動販売機は、装填されたカップ列から順次カップの供給を行うカップ供給機構と、前記カップ供給機構から供給されたカップに飲料を生成、あるいは該カップに生成した飲料を供給する飲料生成部とを機器筐体の内部に備え、該カップを通じて飲料を提供するカップ式自動販売機であって、前記機器筐体に形成された前面開口を開閉する前面扉に設けられ、かつ前記飲料生成部の一部を外部より視認させるための開口を有する窓部を備え、前記窓部は、前記開口を閉塞する態様で設けられ、かつ常態においては前記飲料生成部の一部が視認されることを規制する一方、前記機器筐体の内部に取り付けられた光源が点灯する場合には、前記飲料生成部の一部が視認されることを許容する透過率を有するスモークパネルを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記カップ式自動販売機において、前記スモークパネルは、前記開口を閉塞する態様で装着された透明な面材と、前記開口の縁部に形成された取付孔に一部が挿入することで着脱可能に取り付けられたスモークシートとを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記カップ式自動販売機において、前記窓部は、抽出原料を収納するキャニスタから該抽出原料を粉砕するミルに抽出原料を供給する部分を視認させることを特徴とする。
本発明によれば、機器筐体に形成された前面開口を開閉する前面扉に設けられ、かつ飲料生成部の一部を外部より視認させるための開口を有する窓部を備え、開口を閉塞する態様で設けられたスモークパネルが、常態においては飲料生成部の一部が視認されることを規制する一方、機器筐体の内部に取り付けられた光源が点灯する場合には、飲料生成部の一部が視認されることを許容する透過率を有するので、利用者に対して飲料の提供に要する時間を長く感じさせないようにしつつ、機器筐体の内部が必要以上に視認されることを防止することができるという効果を奏する。
図1は、カップ式自動販売機を模式的に示すブロック図である。 図2は、カップ式自動販売機の正面図である。 図3は、カップ式自動販売機の正面図である。 図4は、カップ式自動販売機の右側面図である。 図5は、カップ式自動販売機の内部構造を示す正面図である。 図6は、図1に示したカップ供給機構の具体例を示すもので、(a)は1種丸型+1種1列カップ供給機構の外観斜視図、(b)は1種角型カップ供給機構の外観斜視図、(c)は1種角形+1種1列カップ供給機構の外観斜視図である。 図7は、図6の(a)に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の拡大斜視図である。 図8は、図7に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の内部構造を概念的に示す断面平面図である。 図9は、図6の(a)に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の要部の拡大斜視図である。 図10は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の要部を拡大した分解斜視図である。 図11は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の要部を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるc1−c1線断面図である。 図12は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構に適用されるカップドロップリングの分解斜視図である。 図13は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構に適用されるカップドロップリングの断面平面図である。 図14は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構に適用される駆動機構及びカップドロップリングを示すもので、(a)は要部斜視図、(b)は平面図である。 図15は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構に適用されるカップドロップリングによってカップが切り離される状態を(a)〜(c)に順に概念的に示す側面図である。 図16は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の丸型カップ収納器に収納したカップ列の搬送動作を(a)〜(c)に順に概念的に示す断面平面図である。 図17は、図16の(c)に引き続いて実施されるカップ列の搬送動作を(a)及び(b)に順に概念的に示す断面平面図である。 図18は、図9に示した1種丸型+1種1列カップ供給機構の丸型カップ収納器に収納したカップ列の戻り動作を(a)及び(b)に順に概念的に示す断面平面図である。 図19は、図6の(b)に示した1種角型カップ供給機構を拡大して示すもので、(a)は外観斜視図、(b)は内部を示す斜視図である。 図20は、図19の(b)に示した1種角型カップ供給機構を示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図21は、図20の(b)におけるc2−c2線断面図である。 図22は、図19に示した1種角型カップ供給機構に適用するボトムガイドを示すもので、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図23は、図19に示した1種角型カップ供給機構に適用する駆動装置を示すもので、(a)は背面図、(b)は平面図である。 図24は、図19に示した1種角型カップ供給機構において右側の予備コラムから販売コラムへの予備カップ列の補充動作を順に示すもので、(a)は販売動作開始前の状態を示す平面図、(b)および(c)は販売コラム側に予備カップ列が移動する状態の平面図である。 図25は、図24(c)に引き続いて実施される予備カップ列の補充動作を示すもので、(a)は予備カップ列がカップ列送り口に落下する直前の状態の平面図、(b)は予備カップ列が販売コラムへ補充された状態の平面図、(c)はプッシャロッドが待機位置に復帰した状態を示す平面図である。 図26は、図1に示したカップ搬送機構の具体例である3軸式のカップ搬送機構の一部断面斜視図である。 図27は、カップ把持装置の一部断面斜視図である。 図28は、カップ把持装置のカップフラッパを示す斜視図である。 図29は、左側のカップフラッパを示すもので、(a)はアタッチメントを取り付けた状態の斜視図、(b)はアタッチメントを取り外した状態の斜視図である。 図30は、右側のカップフラッパを示すもので、(a)はアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図、(b)はアタッチメントを取り外した状態の斜視図である。 図31は、図1〜図4に示した前面扉の要部の分解斜視図である。 図32は、常態における窓部からの視認状態を示す説明図である。 図33は、光源を点灯した場合における窓部からの視認状態を示す説明図である。 図34は、図5に示した排水トレイの上方側部分を拡大して示す斜視図である。 図35は、図2に示した制御部による廃棄処理の手順を示す説明図である。 図36は、図2に示した制御部による廃棄処理の手順を示す説明図である。 図37は、図2に示した制御部による廃棄処理の手順を示す説明図である。 図38は、給水ボトル及び排水容器の載置例を模式的に示す断面側面図である。 図39は、給水ボトル及び排水容器の載置例を模式的に示す断面側面図である。 図40は、給水ボトルの載置例の変形例を示す断面側面図である。 図41は、給水ボトルの載置例の変形例を示す断面側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るカップ式自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図5は、それぞれカップ式自動販売機の概要を示すもので、図1は模式図、図2及び図3は正面図、図4は右側面図、図5は内部構成を示す正面図である。ここで例示するカップ式自動販売機1は、機器筐体2の内部に制御部R、カップ供給機構C、飲料生成部ISを備えるとともに、前面扉3に取出口機構S、操作ユニットU、入金処理装置Vを備えて構成されたものである。
取出口機構Sは、前面扉3の下方部に設けた取出口4の近傍に設けられ、該取出口4を開閉する態様で揺動する取出口扉S10を動作するための機構である。このカップ式自動販売機1では、入金処理装置Vによって現金やプリペイドカードによる入金が確認され、かつ操作ユニットUを通じて飲料の選択を行うと、制御部Rからの指令によりカップ供給機構及び飲料生成部ISが関連して動作し、所望の飲料がカップWに入れられた状態で提供される。提供された飲料は、取出口機構Sにより開く方向に揺動した取出口扉S10により開成された取出口4を通じて機外に取り出すことが可能となる。
図2及び図3に示すように、前面扉3には、上部の見やすく操作のしやすい位置に操作ユニットUが設けられている。操作ユニットUには、提供する飲料の名称やイメージ等の表示とともに対応する操作入力部U1が設けられている。操作入力部U1としては、タッチパネルや押しボタンスイッチを用いることができる。前面扉3の略中央部分には、操作しやすい位置に取出口4が設けられている。取出口4は、飲料の入ったカップWを機外に取り出すための開口である。取出口4に隣接する部位には、入金処理装置Vが設けられている。入金処理装置Vは、金銭表示器V1、硬貨投入口V2、硬貨返却レバーV3、紙幣挿入口V4、硬貨返却口V5等々、利用者との間で金銭の授受を行う部分である。
前面扉3の後面周縁部には、図4に示すように、全周にわたって扉ガスケット5が設けてある。扉ガスケット5は、扉を閉じた場合に適宜弾性変形することにより機器筐体2に対して圧接され、扉体と機器筐体2との間の隙間を密封した状態となるため、機器筐体2の内部に昆虫や塵埃等の異物が進入するのを防止することができる。
<カップ供給機構C>
カップ供給機構Cは、機器筐体2の内部に複数のカップWを収納する一方、飲料を販売する都度飲料生成部ISに個別にカップWを供給するものである。カップWは、開口を上に向けた状態で多数積み重ねたカップ列となった状態で収納されている。カップ式自動販売機1のカップ供給機構Cとしては、図6の(a)〜(c)に示すように、1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1、1種角型カップ供給機構C−2、1種角形+1種1列カップ供給機構C−3等、収納するカップ列の数やカップWの種類に応じてカップ収納部の数が異なるものがある。尚、供給対象となるカップWは、円形の横断面を有する一般的な紙製のものであり、下方に向かって外形が小さくなるようにテーパ状に形成され、上端部の開口周縁部にカール部を有している。
1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1は、図7〜図9に示すように、ベースC10、丸型カップ収納器C20、カップドロップリングC30、駆動装置C40(図14参照)、カップ供給制御部(図示せず)等を備えつつ、1列カップ収納器C20′を有している。
このうち、丸型カップ収納器C20は、複数のカップ列を円周に沿って収納するものである。以下においては便宜上、丸型カップ収納器C20に収納されるカップ列のうち、供給可能位置に収納されたものを「販売カップ列WK」、その他のものを「予備カップ列WY」と称することとする。
ベースC10は、合成樹脂製の成形品から成り、ブロック状の外観を有するとともに、中空状に形成され、下面が開放している。図10に示すように、ベースC10は、その上部に載置面C11及び戻し部材支持面C12を有している。載置面C11は、丸型カップ収納器C20の横断面よりも一回り大きく構成してあり、丸型カップ収納器C20を載置するとともに、その内部に収納された予備カップ列WYが載置されるものである。戻し部材支持面C12は、載置面C11の外縁付近の所定位置に設けられたもので、後述する戻し部材C13を回転自在に支持するためのものである。
載置面C11の中央には、上下方向に貫通し、丸型カップ収納器C20と駆動装置C40とを連結するための連結孔C14が形成されている。また載置面C11の所定位置には、上下方向に貫通したカップ列送り口C15が形成されている。カップ列送り口C15は、販売カップ列WKを下方のカップドロップリングC30に送り出すためのもので、カップWの最大径よりも一回り大きい径を有している。さらに、載置面C11には、上方に若干突出し、同心円状に配置された複数(図示の例では3つ)のリング凸部C16が形成されている。これらのリング凸部C16は、予備カップ列WYの最下位に配置されたカップWとの接触面積を減少させることで摩擦抵抗を低減し、予備カップ列WYを載置面C11上で円滑に搬送させるためのものである。
戻し部材C13は、丸型カップ収納器C20に係脱可能に構成されたもので、本体部C13a、回転軸部C13b、押圧凸部C13cを有している。本体部C13aは、合成樹脂製の成形品から成り、所定形状のブロック状を成している。回転軸部C13bは、本体部C13aから下方に延びるもので、戻し部材支持面C12から下方に延びるように形成された孔(図示せず)に遊挿されている。押圧凸部C13cは、本体部C13aから丸型カップ収納器C20側に突出するものである。この戻し部材C13は、本体部C13aが戻し部材支持面C12上に載置された状態で、回転軸部C13bを中心として回転可能になっている。また、本体部C13aの上面には、回転軸部C13bと同一軸線上に上方に突出するバネ取付部C13dが設けられている。このバネ取付部C13dには、戻し部材C13を反時計方向に回転させるように付勢する捩りコイルバネC13eが取り付けられている。
また、ベースC10の載置面C11において戻し部材C13の付近となる部位には、ストッパC13fが設けられている。ストッパC13fは、戻し部材C13が、図9に示す待機位置に位置するときに戻し部材C13に当接し、それ以上の反時計方向への回転を阻止するためのものである。
丸型カップ収納器C20は、上下方向に延びる円筒状のケースC21と、このケースC21の内部において上下方向に延びるとともに、ケースC21の中心軸線を中心として放射状に配置された複数(図示の例では5つ)の仕切板C22とを備えている。
ケースC21は、上ケースC21A及び下ケースC21Bを有しており、上ケースC21Aの下端部の外側に下ケースC21Bの上端部が嵌った状態に配置されている。上ケースC21Aの上端部には、平面視がリング状の上リングC23が設けられ、この上リングC23の上面に天板C24が取り付けられている。天板C24の中央部には、すべての仕切板C22の上端部の内側部分を連結する上連結具C25が取り付けられている。また、上リングC23の内周面には、すべての仕切板C22の上端部の外側部分が固定されている。
下ケースC21Bは、円筒状の本体部C21Baと、その下側に設けられ、平面視がリング状の下リングC21Bbとを有している。本体部C21Baは、下リングC21Bbの上方において、上方にスライド可能に構成されている。したがって、カップ列を丸型カップ収納器C20に補充する際には、下ケースC21Bの本体部C21Baを上方にスライドさせることにより、丸型カップ収納器C20の下半部が開放された状態で行うことができる。
図10に示すように、下リングC21Bbには、外周面側の所定位置に複数(図示の例では3つ)のローラC26が回転自在に設けられている。これらのローラC26は、下リングC21Bbの下端よりも下方に若干突出している。したがって、丸型カップ収納器C20は、これらのローラC26がベースC10の載置面C11で転動することにより、円滑に回転することが可能である。また、図10及び図11の(b)に示すように、下リングC21Bbの外周面には、所定位置に複数(図示の例では5つ)のリブC27が設けられている。リブC27は、外方に突出し、かつ上下方向に所定長さ延在しており、戻し部材C13の押圧凸部C13cに係脱可能である。これらのリブC27は、複数の仕切板C22にそれぞれ応じた所定位置に設けられている。さらに、下リングC21Bbの内周面には、すべての仕切板C22が下端部の外側部分を介して固定されている。
複数の仕切板C22は、上述したように、ケースC21内において放射状に配置されている。図11の(b)に示すように、各仕切板C22は、径方向の中央部において、反時計方向に屈曲するように形成されている。これらの仕切板C22により、ケースC21の内部には、カップ列を収納する複数のカップ列収納部が画成されている。具体的には、ベースC10のカップ列送り口C15に対向する部位には、販売カップ列WKを収納する販売コラムCKが画成されている。ベースC10の載置面C11に対向する部位には、4つの予備カップ列WYを収納する予備コラムCYが画成されている。
また図10に示すように、すべての仕切板C22は、下端部の内側部分が所定形状の下連結具C28によって連結されている。この下連結具C28の下部には、下方に所定長さ延びる突出部C28aが設けられ、その上部に所定形状の嵌合部C28bが形成されている。これらの突出部C28a及び嵌合部C28bはいずれも、ベースC10の連結孔C14に遊挿され、その下方にある後述の収納器回転部材C46に挿入された状態で嵌合されるようになっている。
カップドロップリングC30は、ベースC10の下部に設けられ、販売カップ列WKから最下位のカップWを切り離すものである。このカップドロップリングC30は、平面視がリング状に形成された上下のリングケースC30a,C30bを備えたもので、カップ列送り口C15の真下に位置するように配置されている。カップドロップリングC30の内周縁部には、複数(図示の例では6つ)のカップ切り離しカムC31が鉛直軸線を中心として回転自在に設けられている。図12及び図13に示すように、カップ切り離しカムC31は、それぞれの周面に螺旋状のカム部C31aを有するとともに、下端部にギヤ部C31bを有したもので、カップドロップリングC30の内方に臨むように配設してある。
カップドロップリングC30の内部には、それぞれのカップ切り離しカムC31の外周となる部位にリングギヤC32が回転自在に設けられている。リングギヤC32は、平面視がリング状に形成され、内周部にギヤ部C32aを有したもので、ギヤ部C32aを介してカップ切り離しカムC31のギヤ部C31bにそれぞれ噛み合っている。図には明示していないが、リングギヤC32のギヤ部C32aに噛み合ったカップ切り離しカムC31は、それぞれのカム部C31aがカップ列送り口C15の中心軸線に対して同じ向きとなるように配置されている。このリングギヤC32には、カップドロップリングC30の外方に突出するように、外周部に駆動レバーC33が設けられている。
カップドロップリングC30には、図14に示すように、上シュートC34及び下シュートC35が設けられている。上シュートC34は、カップ列送り口C15に挿入された販売カップ列WKをカップドロップリングC30に案内するもので、カップ列送り口C15に連通した円筒状を成している。下シュートC35は、カップドロップリングC30によって販売カップ列WKから切り離されたカップWを下方に案内するもので、円筒状に構成してある。
上シュートC34の上部には、カップ売切検出レバーC36及びカップ売切検出スイッチC37が設けてあり、下シュートC35の下部には、カップ落下検知センサC38が設けてある。カップ売切検出レバーC36は、上シュートC34の外部から内方に向けて前下がりに傾斜した状態で突出し、上端部を介して回転自在に支持されたものである。図には明示していないが、このカップ売切検出レバーC36には、販売コラムCKに収納されたカップWの数が所定数(例えば5個)以下となった場合と、所定数より多い場合とで、傾斜角度が異なるように設けてある。カップ売切検出スイッチC37は、カップ売切検出レバーC36の傾斜角度に応じた信号を図示せぬカップ供給制御部に対して出力するものである。カップ落下検知センサC38は、下シュートC35の内部をカップWが通過した場合にその検出信号をカップ供給制御部(図示せず)に出力するものである。カップ落下検知センサC38としては、下シュートC35の下端部において互いに対向する部位に発光素子C38a及び受光素子C38bを設けることによって構成してある。すなわち、発光素子C38aから受光素子C38bに照射された光が遮られた場合にその検出信号をカップ供給制御部(図示せず)に出力するようにカップ落下検知センサC38が構成してある。
駆動装置C40は、丸型カップ収納器C20及びカップドロップリングC30を駆動するためのもので、ベースC10の内部にモータC41、ギヤボックスC42、出力軸C43、駆動ギヤC44、回転体C45を備えている。モータC41は、カップ供給制御部(図示せず)からの指令によって正逆方向に回転可能である。ギヤボックスC42は、減速ギヤ列を内蔵するもので、モータC41に連結されている。出力軸C43は、上下方向に沿って延在するもので、ギヤボックスC42の上下から突出している。駆動ギヤC44は、丸型カップ収納器C20を回転駆動するためのもので、出力軸C43の上端部に連結されている。この駆動ギヤC44は、図示しない所定の第1ワンウェイクラッチを介して出力軸C43に連結されている。第1ワンウェイクラッチは、例えば、モータC41が正方向に回転することで、出力軸C43が時計方向に回転するときにのみ、駆動ギヤC44を出力軸C43と一体に時計方向に回転させるものである。すなわち、第1ワンウェイクラッチは、モータC41が逆方向に回転することで、出力軸C43が反時計方向に回転した場合、出力軸C43の回転を駆動ギヤC44に伝達しない。したがって、出力軸C43が反時計方向に回転した場合には、駆動ギヤC44は回転しない。また、駆動ギヤC44は、丸型カップ収納器C20に連結される収納器回転部材C46のギヤ部C46aに噛み合っている。
収納器回転部材C46は、鉛直軸線を中心としてベースC10の内部に回転自在に支持されたもので、上述したギヤ部C46aと、ギヤ部C46aの上部に所定形状に形成された嵌合部C46bとを有している。丸型カップ収納器C20がベースC10上に載置された状態では、丸型カップ収納器C20に設けた下連結具C28の嵌合部C28bと、収納器回転部材C46の嵌合部C46bとが互いに嵌合した状態で連結される。したがって、収納器回転部材C46は、丸型カップ収納器C20と一体に回転する。時計方向に回転する駆動ギヤC44によって収納器回転部材C46が反時計方向に回転駆動されると、それに伴って丸型カップ収納器C20も反時計方向に回転する。
回転体C45は、カップドロップリングC30を駆動するためのもので、出力軸C43の下端部に連結されている。この回転体C45は、平面視が所定の径を有する円板状に形成されており、その中心部が図示しない所定の第2ワンウェイクラッチを介して出力軸C43に連結されている。第2ワンウェイクラッチは、例えば、モータC41が逆方向に回転することで、出力軸C43が反時計方向に回転するときにのみ、回転体C45を出力軸C43と一体に反時計方向に回転させるものである。すなわち、第2ワンウェイクラッチは、モータC41が正方向に回転することで、出力軸C43が時計方向に回転した場合、出力軸C43の回転を回転体C45に伝達しない。したがって、出力軸C43が時計方向に回転した場合には、回転体C45は回転しない。
回転体C45の底面には、外縁付近に下方に突出する係合突起C45aが設けられている。回転体C45の下側には、カップドロップリングC30の外縁付近において所定方向に水平にスライド自在のスライダC47が設けられている。このスライダC47には、長孔C47aが形成されている。スライダC47の長孔C47aには、回転体C45の係合突起C45aが摺動自在に係合している。また、スライダC47には、連結部C47bが設けられている。連結部C47bは、スライダC47から下方に延び、カップドロップリングC30のリングギヤC32に設けた駆動レバーC33に連結されている。
この駆動装置C40では、回転体C45が1回転することにより、スライダC47がカップドロップリングC30の外周方向に往復動するようにスライドする。スライダC47が往復動すると、リングギヤC32が往復回転するのに伴って、複数のカップ切り離しカムC31が同期して所定角度の範囲で往復回転する。これにより、図15に示すように、販売カップ列WKの最下位に配置されたカップW1が切り離されることになる。すなわち、販売カップ列WKの最下位に配置されたカップW1は、図15の(a)に示すように、上端のカール部がカップ切り離しカムC31の上端に載置されることで、販売カップ列WKのカップWが下方に落下することなく丸型カップ収納器C20の販売コラムCKに収納されている。この状態からカップ切り離しカムC31が回転すると、図15の(b)及び図15の(c)に示すように、螺旋状に形成したカム部C31aの作用により、最下位のカップW1が下方に押し下げられて販売カップ列WKから切り離され、カップ列送り口C15から下方に落下する。これと同時に、最下位より1つ上に積み重ねられていたカップW2のカール部がカップ切り離しカムC31に当接し、再び図15(a)の状態となる。以降、上述の動作が繰り返し実行され、販売カップ列WKに積み重ねられていたカップWが1つずつ下方に落下されることとなる。
以下、図15〜図18を参照して、丸型カップ収納器C20の動作について説明する。図15の(a)は、丸型カップ収納器C20の販売コラムCKに販売カップ列WKが収納されるとともに、4つの予備コラムCYにそれぞれ予備カップ列WYが収納された状態を示している。販売コラムCKの販売カップ列WKは、カップ列送り口C15を貫通し、カップドロップリングC30の内側に挿入された状態となっている。予備コラムCYの予備カップ列WYは、それぞれ最下位のカップWを介して載置面C11に載置された状態となっている。
この状態から、例えば利用者が選択ボタンを押すことによってカップ式自動販売機1の制御部Rに販売指令が与えられると、制御部Rからカップ供給制御部(図示せず)に対してカップ供給指令が与えられる。カップ供給制御部(図示せず)にカップ供給指令が与えられると、駆動装置C40のモータC41が逆方向に回転し、回転体C45が1回転することによってカップドロップリングC30が駆動される。これにより、販売カップ列WKから最下位のカップW1が切り離され、下シュートC35を介して下方に供給される。このとき、モータC41の逆方向の回転によって駆動装置C40の出力軸C43が反時計方向に回転するものの、第1ワンウェイクラッチによって動力伝達がキャンセルされ、駆動ギヤC44が回転することはない。したがって、駆動ギヤC44に噛み合う収納器回転部材C46が回転することはなく、下連結具C28を介して連結された丸型カップ収納器C20が回転することもない。
販売カップ列WKから切り離されたカップWが下シュートC35の下端を通過したか否かは、カップ落下検知センサC38によって検出される。カップ落下検知センサC38によってカップWの通過が確認された場合には、カップWの供給が正常に行われたと判断し、次のカップ供給指令の受信待ちとなる。これに対して、カップWが途中で詰まる等の異常が発生し、カップ落下検知センサC38によってカップWの通過が確認されなかった場合には、例えばカップ供給制御部(図示せず)によって異常が発生したことが報知され、飲料の販売が中止となる。
販売カップ列WKのカップWが減少し、図15の(b)に示すように、販売カップ列WKのうち、ベースC10のカップ列送り口C15よりも上側のカップWが無くなると、カップ売切検出スイッチC37によってこれが検出され、その検出信号がカップ供給制御部(図示せず)に与えられる。カップ売切検出スイッチC37から検出信号が与えられると、カップ供給制御部(図示せず)からの指令によって駆動装置C40のモータC41が正方向に回転し、丸型カップ収納器C20が反時計方向に回転駆動される。このとき、モータC41の正方向の回転によって駆動装置C40の出力軸C43が時計方向に回転するものの、第2ワンウェイクラッチによって動力伝達がキャンセルされ、回転体C45が回転することはない。したがって、カップドロップリングC30によって販売カップ列WKのカップWが切り離されることもない。
図15の(c)は、丸型カップ収納器C20が反時計方向に回転し始めた状態を示している。丸型カップ収納器C20が回転すると、戻し部材C13の押圧凸部C13cの付近に位置していたリブC27が押圧凸部C13cに係合して押圧する。これにより、戻し部材C13は、捩りコイルバネC13eの付勢力に抗して時計方向に回転する。
この状態から丸型カップ収納器C20が反時計方向にさらに回転すると、図17の(a)に示すように、戻し部材C13の押圧凸部C13cに係合していたリブC27は、その押圧凸部C13cから外れ、係合が解除される。これにより、戻し部材C13は、捩りコイルバネC13eの付勢力により反時計方向に回転し、ストッパC13fに当接して元の待機位置に復帰する。丸型カップ収納器C20がさらに反時計方向に回転すると、それぞれの仕切板C22によって予備カップ列WYが搬送され、販売コラムCKの直前に位置していた予備カップ列WYがベースC10のカップ列送り口C15上に到達する。その後、カップ列送り口C15に到達した予備カップ列WYは、図17の(b)に示すように、カップ列送り口C15を介して落下し、その下方に残存するカップWに積み重なり、そのカップWとともに、販売カップ列WKを構成する。
この場合、カップ売切検出スイッチC37によって販売カップ列WKのカップWが所定数以上になったことが検出されると、駆動装置C40のモータC41が停止し、回転していた丸型カップ収納器C20も停止する。これにより、予備カップ列WYのカップ列送り口C15へのセットが完了する。その後、販売が進み、販売カップ列WKのカップWが所定数以下になったときには、上記と同様にして、他の予備カップ列WYが順次、カップ列送り口C15側に搬送され、これにセットされる。
図18の(a)は、丸型カップ収納器C20が適正な停止位置に対して反時計方向に若干回りすぎ、カップ列送り口C15にセットされた販売カップ列WKが仕切板C22によって上シュートC34等に押圧されている状態を示したものである。この場合、図15の(c)と同様、戻し部材C13は、その押圧凸部C13cにリブC27が係合して押圧することにより、捩りコイルバネC13eの付勢力に抗して、時計方向に回転する。
販売カップ列WKが仕切板C22によって上シュートC34等に押圧されている場合には、販売カップ列WKが宙づり状態となり、カップ列送り口C15を介して、販売カップ列WKを下方のカップドロップリングC30に送ることができなくなることがある。しかしながら、上述の1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1によれば、販売時において販売カップ列WKから最下位のカップW1を切り離すために、駆動装置C40のモータC41が逆方向に回転し、出力軸C43が反時計方向に回転すると、第1ワンウェイクラッチにより、出力軸C43に対して駆動ギヤC44の反時計方向への回転が許容される。これにより、駆動ギヤC44に噛み合う収納器回転部材C46の時計方向への回転も許容される。つまり、カップドロップリングC30を駆動する際には、下連結具C28を介して収納器回転部材C46に連結された丸型カップ収納器C20が、無負荷状態で時計方向へ回転することが可能となる。
したがって、図18の(a)に示す状態において、モータC41の逆方向への回転により、カップドロップリングC30が駆動されたときには、捩りコイルバネC13eの付勢力によって戻し部材C13が反時計方向に回転することにより、その押圧凸部C13cが、係合するリブC27を押圧する。これにより、図18の(b)に示すように、丸型カップ収納器C20は、時計方向に若干回転し、所定の適正位置に戻り、仕切板C22による販売カップ列WKの押圧状態が解消される。
1列カップ収納器C20′は、上下方向に延びる角筒状のケースC21′の内部に販売カップ列WKのみを収納する販売コラムCKが構成されたものである。ベースC10には、丸型カップ収納器C20と同様に、1列カップ収納器C20′に対して個別のカップドロップリングC30、駆動装置C40が設けられている。カップ供給制御部(図示せず)については丸型カップ収納器C20と1列カップ収納器C20′とで個別のものを設けるようにしても良いし、丸型カップ収納器C20及び1列カップ収納器C20′で共通のカップ供給制御部(図示せず)を設けることも可能である。
この1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1では、利用者が選択ボタンを押すことによってカップ式自動販売機1の制御部Rに販売指令が与えられた場合、制御部Rからカップ供給制御部(図示せず)に対してカップ供給指令が与えられる。例えば、丸型カップ収納器C20及び1列カップ収納器C20′に対して個別のカップ供給制御部(図示せず)が設けられている場合には、販売指令に含まれるカップWの大きさに関わる情報に基づき、制御部Rから該当する大きさのカップWを収納した丸型カップ収納器C20のカップ供給制御部(図示せず)に対してカップ供給指令が与えられる。
一方、丸型カップ収納器C20及び1列カップ収納器C20′に対して共通のカップ供給制御部(図示せず)が設けられている場合には、制御部Rから与えられるカップ供給指令に、供給すべきカップWの大きさに関わる情報を含めれば良い。カップ供給指令が与えられたカップ供給制御部(図示せず)は、カップ供給指令に含まれるカップWの大きさに関わる情報から該当する大きさのカップWを収納したカップ収納器C20,C20′を対象としてカップWの供給動作を実施する。
以上のように、1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1を備えたカップ式自動販売機1によれば、大きさの異なる2種類のカップWで飲料を提供することが可能となる。1列カップ収納器C20′については、内部に販売カップ列WKのみが収納されているため、カップ売切検出スイッチによってカップWの売り切れが検出された時点でカップWの供給が終了することになる。したがって、1列カップ収納器C20′の内部にカップWがないことを報知することが好ましい。また丸型カップ収納器C20及び1列カップ収納器C20′には、必ずしも異なる大きさのカップWを収納する必要は無く、同じ大きさのカップWをそれぞれのカップ収納器に収納して使用することも可能である。
1種角型カップ供給機構C−2は、1種類のカップWを多数収納して供給するもので、図19〜図21に示すように、ベースC50、角型カップ収納器C60、カップドロップリングC30、駆動装置C70、カップ供給制御部(図示せず)等を備えている。このうち、角型カップ収納器C60は、複数のカップ列を直線に沿って1列に収納するものである。図示の例では、3つのカップ列を収納できる寸法に構成してある。
ベースC50の載置面C51は、角型カップ収納器C60の横断面よりも一回り大きく構成してあり、中央部にカップ列送り口C52を有している。すなわち、この1種角型カップ供給機構C−2では、角型カップ収納器C60の中央部に販売カップ列WKを収納する販売コラムCKが画成され、その両側に予備カップ列WYを収納する予備コラムCYが画成されている。カップ列送り口C52の内部に配設されるカップドロップリングC30は、1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1と同様の構成を有したものである。
角型カップ収納器C60は、所定形状の金属板を折曲げ加工すること等によって形成された外壁C61を有している。この外壁C61は、正面形状が縦長矩形状の背壁部C61aと、背壁部C61aの左右端部から直角に屈曲して前方に延びる側壁部C61bとを有し、平面視が前方に開放したコ字状に形成されている。この外壁C61には、その天井部及び前面上部を覆うように上部カバーC62が取り付けられている。上部カバーC62には、前面下端部に透明なシートから成る前面カバーC63が垂下するように取り付けられている。カップ列は、前面カバーC63を捲り上げ、角型カップ収納器C60の前面を開放した状態で収納することができる。
また角型カップ収納器C60の内部には、ストッパロッドC64及びカップ列補充装置C80が設けられている。ストッパロッドC64は、角型カップ収納器C60に収納されるカップ列の上限高さを規制するとともに、後述するサポートロッドC83のストッパとしての役割を果たすもので、左右の側壁部C61bの間に水平に延びるように設けてある。カップ列補充装置C80は、販売コラムCKに収納されたカップWの数が、所定数(例えば5個)以下になったときに、予備コラムCYのいずれか一方に収納された予備カップ列WYを、販売コラムCKに移動させるもので、左右対称に設けられている。以下、カップ列補充装置C80については右側のものを中心に説明するものとする。
図19〜図21に示すように、カップ列補充装置C80は、プッシャロッドC81、ボトムガイドC82、サポートロッドC83を備えている。
プッシャロッドC81は、予備カップ列WYを販売コラムCKに押圧することによって移動させるもので、金属棒を折曲げ加工すること等により、所定形状に形成されている。具体的には、上下方向に延びる本体部C81aと、本体部C81aの上端部及び下端部から直角に屈曲し、互いに平行に後方に水平に延びる上連接部C81b及び下連接部C81cとを有し、コ字状に形成されている。プッシャロッドC81は、角型カップ収納器C60内のストッパロッドC64に対し、本体部C81aが前側に、上連接部C81bが上側に位置するように配置されている。
本体部C81aは、ベースC50の載置面C51と上部カバーC62の天井面との距離よりも若干短い程度の長さを有している。また、上連接部C81bは、所定長さを有し、その先端部が、上方に直角に屈曲し、上部カバーC62に取り付けられた軸受けC84に回転自在に支持されている。一方、下連接部C81cは、上連接部C81bと同じ長さを有し、その先端部に下方に直角に屈曲して延びる屈曲部C81dが設けられている。この屈曲部C81dは、ベースC50において予備カップ列WYが載置される部分よりも若干後ろ側の位置において、ベースC50を貫通するとともに、ベースC50内の駆動装置C70に連結されている。以上のように構成されたプッシャロッドC81は、上下の連接部C81b,C81cの先端部を通る鉛直軸線、具体的には、屈曲部C81dを中心として、本体部C81aが予備コラムCY側に位置する待機位置(図19〜図21等に示す位置)と、本体部C81aが販売コラムCK側に位置し、予備カップ列WYを販売コラムCKに補充する補充位置(図25の(b)に示す位置)との間で回転自在になっている。
ボトムガイドC82は、予備カップ列WYの底部を支持するとともに、予備カップ列WYの姿勢を保持しながら、予備カップ列WYを販売コラムCKに案内するもので、ベースC50の後部に設けられ、載置面C51に後方から臨むとともに、プッシャロッドC81の下連接部C81cの下側に配置されている。このボトムガイドC82は、プラスチックから成る成形品であり、図22に示すように、中央部分が屈曲した形状に形成されている。ボトムガイドC82の内側面は、円弧状に形成されており、その曲率が、カップWの底部よりも若干大きく、かつカップWの開口部よりも小さくなっている。また、ボトムガイドC82の左半部には、ガイド壁部C82aが設けられている。ガイド壁部C82aは、ボトムガイドC82の右半部よりも高く形成されている。一方、ボトムガイドC82の右半部には、その先端部に、上方に突出する係合凸部C82bが設けられている。この係合凸部C82bは、プッシャロッドC81の下連接部C81cの右側に位置するとともに、その下連接部C81cに右方から当接可能な高さを有している。また、ボトムガイドC82の中央部には、平面形状が後方に開放するU字状の逃げ溝C82cが形成されており、この逃げ溝C82cにより、ボトムガイドC82が、プッシャロッドC81の屈曲部C81dに干渉しないようになっている。さらに、ボトムガイドC82には、逃げ溝C82cの左方に、上下方向に貫通する孔C82dが形成されている。この孔C82dには、後述するサポートロッドC83の下連接部C83cの先端部から下方に屈曲して延びる屈曲部C83dが貫通している。したがって、ボトムガイドC82は、屈曲部C83dを中心として回転自在になっている。
サポートロッドC83は、予備カップ列WYを販売コラムCK側から支持することにより、予備カップ列WYの姿勢を保持するためのもので、プッシャロッドC81とほぼ同様、本体部C83a、上連接部C83b、下連接部C83c及び屈曲部C83dを有している。尚、このサポートロッドC83は、角型カップ収納器C60の内部に設けたストッパロッドC64の後ろ側に位置している。
本体部C83aは、プッシャロッドC81の本体部C81aとほぼ同じ長さを有する一方、上連接部C83b及び下連接部C83cは、プッシャロッドC81の上連接部C81b及び下連接部C81cよりも短くなっている。また、上連接部C83bは、その先端部が上方に直角に屈曲し、プッシャロッドC81の上連接部C81bの先端部から左方に若干離れた位置に、軸受けC84によって、回転自在に支持されている。この軸受けC84には、サポートロッドC83を、図21において反時計方向に付勢するバネ(図示せず)が内蔵されている。一方、下連接部C83cは、ボトムガイドC82のガイド壁部C82aの背面側に位置している。下連接部C83cの先端部から下方に屈曲する屈曲部C83dは、ボトムガイドC82の孔に貫通した状態で、ベースC50に回転自在に支持されている。
以上のように構成されたサポートロッドC83は、上下の連接部C83b,C83cの先端部を通る鉛直軸線、具体的には、屈曲部C83dを中心として、回転自在になっている。また、図19〜図21に示すように、待機状態のサポートロッドC83の本体部C83aは、販売コラムCKと予備コラムCYの間に、ストッパロッドC64及び販売カップ列WKに近接するように位置している。より具体的には、ストッパロッドC64の後ろ側、かつ販売カップ列WKの斜め後ろ側に待機状態のサポートロッドC83の本体部C83aが位置している。尚、後述するように、予備カップ列WYの販売コラムCKへの補充時には、その予備カップ列WYに押圧されることにより、右側のサポートロッドC83が屈曲部C83dを中心として、図21において時計方向に回転し、左側のサポートロッドC83が反時計方向に回転する。
また、左右のサポートロッドC83は、販売コラムCKに収納された販売カップ列WKの左右方向への傾斜を防止する役割も果たす。例えば、販売カップ列WKが右側に傾斜し、右側のサポートロッドC83に当接することで、そのサポートロッドC83が反時計方向に回転した場合でも、サポートロッドC83がストッパロッドC64に当接することにより、それ以上の回転が阻止される。このことは、左側のサポートロッドC83も同様である。このように、左右のサポートロッドC83により、販売カップ列WKの左右方向への傾斜が防止されるので、販売カップ列WKを垂直な姿勢で安定して保持することができる。したがって、販売カップ列WKと予備カップ列WYが互いに干渉することに起因する不具合、例えば、販売カップ列WKの供給不良を回避でき、カップWの安定した供給を確保することができる。
図23は、カップドロップリングC30及び左右のカップ列補充装置C80を駆動する駆動装置C70を示したものである。この駆動装置C70は、駆動源としてのモータC71を有しており、このモータC71で駆動されることによって主に回転動作を行う回転駆動部C710と、回転駆動部C710で駆動されることにより左右方向へのスライド動作を行うスライド機構部C720とを備えている。
回転駆動部C710は、ギヤボックスC74を介してモータC71で駆動されることにより、回転及び昇降する駆動体C711と、この駆動体C711の回転により、いずれか1つが回転駆動される3つの回転プレートC712とを有している。駆動体C711は、平面形状が円形の偏心カムC711aを有している。駆動体C711の詳細な構造についての説明は省略するが、モータC71が所定方向に回転したときには、図23の(b)において、駆動体C711が例えば反時計方向に回転することにより、偏心カムC711aが昇降する。一方、モータC71が上記と逆方向に回転したときには、駆動体C711が時計方向に回転し、それに伴い、偏心カムC711aも時計方向に回転するようになっている。
3つの回転プレートC712は、スライド機構部C720の後述する3つのスライドプレートC721A,C721B,C721Cに対応するように設けられている。これらの回転プレートC712は、互いに同一で、前後方向に延びる所定形状に形成されるとともに、互いに積み重なるように配置されている。また、各回転プレートC712は、前端部において、ベースC50の下方部から上方に延びる支軸C713によって貫通され、この支軸C713を中心として回転自在になっている。
スライド機構部C720は、左右方向に延びるとともに、互いに積み重なるように配置された3つのスライドプレートC721A,C721B,C721Cと、これらのうち、上段のスライドプレート(以下「上段プレートC721A」という)に係合し、右側のカップ列補充装置C80のプッシャロッドC81を駆動するための右スライダC722と、中段のスライドプレート(以下「中段プレートC721B」という)に係合し、左側のカップ列補充装置C80のプッシャロッドC81を駆動するための左スライダC723等を備えている。また、下段のスライドプレート(以下「下段プレートC721C」という)は、カップドロップリングC30を駆動するためのものであり、下方に延びる駆動レバーC724が、カップドロップリングC30のリングギヤC32に連結されている。
上段、中段及び下段プレートC721A,C721B,C721Cはいずれも、上下方向に貫通し、左右方向に所定長さ延びる長孔C725を有しており、この長孔C725を介して、付勢機構C726により、左方に付勢されている。この付勢機構C726は、上段プレートC721Aの上方に、左右方向に水平に延びるように配置され、ベースC50の内部に支持された水平ロッドC727と、この水平ロッドC727に沿ってスライド自在に設けられたスライダC728と、水平ロッドC727に取り付けられ、スライダC728を左方に付勢するコイルバネC729とで構成されている。スライダC728には、下方に延び、上段、中段及び下段プレートC721A,C721B,C721Cの長孔C725に挿通する挿通部C728aが設けられている。図23に示す待機状態では、スライダC728の挿通部C728aが、長孔C725の左内壁付近に位置している。
右スライダC722は、左右方向に延びる所定形状に形成されており、上面の右端部に、左右方向に所定長さ延びる挿通部C722aを有している。また、右スライダC722の上側には、上記挿通部C722aに噛み合うピニオンC730が、鉛直軸線を中心として回転自在に設けられている。このピニオンC730の上部には、上方に開口し、平面形状が十字状の溝C730aが設けられている。そして、この溝C730aに、上述した右側のカップ列補充装置C80のプッシャロッドC81の屈曲部C81dが嵌合した状態で固定されている。また、右スライダC722の内部には、バネC731が設けられており、このバネC731により、右スライダC722が左方に付勢されている。これにより、ピニオンC730は、反時計方向に付勢された状態となり、したがって、これに固定されたプッシャロッドC81は、常時、反時計方向に付勢された状態となる。
一方、左スライダC723は、左右方向に延びる所定形状に形成されており、上記右スライダC722と前後及び左右対称に、上面の左端部にラックC723aを有している。このラックC723aには、ピニオンC733が噛み合っており、十字状の溝C733aに、左側のカップ列補充装置C80のプッシャロッドC81の屈曲部C81dが嵌合した状態で固定されている。また、左スライダC723も、右スライダC722と同様に、その内部に設けられたバネC732によって左方に付勢されている。これにより、ピニオンC733は、時計方向に付勢された状態となり、したがって、これに固定された左側のプッシャロッドC81も、時計方向に付勢された状態となる。
ここで、以上のように構成された駆動装置C70の動作について説明する。モータC71が作動し、所定方向に回転すると、駆動体C711が反時計方向に回転し、それにより、偏心カムC711aが昇降する。
例えば、カップドロップリングC30を駆動する場合には、偏心カムC711aが下段の回転プレートC712と同じ高さに位置するように停止する。その後、モータC71が上記と逆方向に回転することにより、駆動体C711が時計方向に1回転し、それに伴い、偏心カムC711aも同じ方向に1回転する。この場合、偏心カムC711aが下段の回転プレートC712を右方に押圧することにより、この回転プレートC712が支軸C713を中心として、時計方向に回転し、付勢機構C726の付勢力に抗して、下段プレートC721Cを右方に押圧する。それにより、下段プレートC721Cは、右方にスライドする。尚その際には、付勢機構C726のスライダC728は、その挿通部C728aが下段プレートC721Cの長孔C725の左内壁で押圧され、右方にスライドする。また、偏心カムC711aが半回転を過ぎると、右方にスライドしていた下段プレートC721Cは、その長孔C725を介して、付勢機構C726のスライダC728で押圧され、左方にスライドして、元の位置に戻る。このような下段プレートC721Cの左右方向の往復動により、カップドロップリングC30のリングギヤC32が周方向に往復動する。それにより、すべのカップ切り離しカムC31は、同期して所定方向に所定角度、回転した後、逆方向に回転し、元の位置に戻る。以上のようにして、カップドロップリングC30が駆動されることにより、販売カップ列WKから最下位のカップW1が切り離され、下方に搬出される。
また、右側のカップ列補充装置C80を駆動する場合には、偏心カムC711aが昇降し、上段の回転プレートC712と同じ高さに位置するように停止する。その後、カップドロップリングC30を駆動する場合と同様に、偏心カムC711aが1回転することにより、上段の回転プレートC712を介して、上段プレートC721Aを付勢機構C726の付勢力に抗して、右方に押圧する。それにより、上段プレートC721Aは、右方にスライドするとともに、右スライダC722を、バネC731の付勢力に抗して押圧し、右方にスライドさせる。このように、右スライダC722が右方にスライドすることにより、挿通部C722aに噛み合うピニオンC730が、時計方向に所定角度、回転する。また、偏心カムC711aが半回転を過ぎると、上段プレートC721Aは、付勢機構C726のスライダC728によって押圧されることで左方にスライドし、元の位置に戻る。それに伴い、右スライダC722が、バネC731の付勢力によって左方にスライドし、元の位置に戻るとともに、ピニオンC730が、反時計方向に回転し、元の位置に戻る。このような右スライダC722の左右方向の往復動により、ピニオンC730が周方向に往復動する。それにより、右側のカップ列補充装置C80のプッシャロッドC81は、待機位置から補充位置に回転し、その後、逆方向に回転し、待機位置に戻る。つまり、プッシャロッドC81では、待機位置から補充位置への回転が、モータC71の動力によって行われ、補充位置から待機位置への復帰回転がバネC731の付勢力によって行われる。以上のようにして、右側のカップ列補充装置C80が駆動されることにより、右側の予備コラムCY内の予備カップ列WYが、販売コラムCKに補充される。
さらに、左側のカップ列補充装置C80を駆動する場合には、偏心カムC711aが昇降し、中段の回転プレートC712と同じ高さに位置するように停止する。その後、上述した場合と同様に、偏心カムC711aが1回転することにより、中段の回転プレートC712を介して、中段プレートC721Bを付勢機構C726の付勢力に抗して、右方に押圧する。それにより、中段プレートC721Bは、右方にスライドするとともに、左スライダC723を、バネC732の付勢力に抗して押圧し、右方にスライドさせる。このように、左スライダC723が右方にスライドすることにより、ラックC723aに噛み合うピニオンC733が、反時計方向に所定角度、回転する。また、偏心カムC711aが半回転を過ぎると、上段プレートC721Aの場合と同様に、中段プレートC721Bが左方にスライドし、元の位置に戻る。それに伴い、左スライダC723が、バネC732の付勢力によって左方にスライドし、元の位置に戻るとともに、ピニオンC733が、時計方向に回転し、元の位置に戻る。このような左スライダC723の左右方向の往復動により、ピニオンC733が周方向に往復動する。それにより、左側のカップ列補充装置C80のプッシャロッドC81は、上述した右側のカップ列補充装置C80のそれと同様に、待機位置から補充位置に回転した後、待機位置に戻る。以上のようにして、左側のカップ列補充装置C80が駆動されることにより、左側の予備コラムCY内の予備カップ列WYが、販売コラムCKに補充される。
図23に示すように、この1種角型カップ供給機構C−2においても上シュートC34には、カップ売切検出スイッチC37を作動させるためのカップ売切検出レバーC36が設けられている。
図24及び図25は、右側の予備コラムCYから販売コラムCKへの予備カップ列WYの補充動作を示している。尚、補充動作開始前の待機状態においては、図24の(a)に示すように、プッシャロッドC81が待機位置に位置することにより、その本体部C81aが予備カップ列WYの右方に位置するとともに、ボトムガイドC82のガイド壁部C82aが、予備カップ列WYの底部の左斜め後ろ側に位置している。
この状態から、プッシャロッドC81が、屈曲部C81dを中心として時計方向に回転すると、図24の(b)及び図24の(c)に順に示すように、本体部C81aが予備カップ列WYのすべてのカップWのカール部に当接し、それらが押圧されることによって、予備カップ列WYが左方の販売コラムCK側へ移動する。この場合、予備カップ列WYの底部が、ボトムガイドC82のガイド壁部C82aに当接し、これを押圧することによって、ボトムガイドC82がサポートロッドC83の屈曲部C83dを中心として時計方向に回転する。またこの場合、ボトムガイドC82は、その係合凸部C82bがプッシャロッドC81の下連接部C81cを越えて左方に移動できないことにより、プッシャロッドC81で販売コラムCK側への回転が規制された状態で回転する。さらにこの場合、予備カップ列WYのすべてのカップWのカール部が、サポートロッドC83の本体部C83aに当接し、これを押圧することにより、サポートロッドC83も、その屈曲部C83dを中心として時計方向に回転する。このように、予備カップ列WYは、カール部の右側方、底部の左後方、及びカール部の左後方から、プッシャロッドC81、ボトムガイドC82及びサポートロッドC83によってそれぞれ支持されながら、左方に移動する。またこの場合、予備カップ列WYは、載置面C51に載置した状態で移動するので、この載置面C51の周壁部により、予備カップ列WYの底部がガイドされながら、左方に円滑にかつ安定して移動する。
プッシャロッドC81がさらに回転すると、図25の(a)に示すように、予備カップ列WYは、さらに左方に移動する。そして、ボトムガイドC82による予備カップ列WYの底部の支持が解除され、ボトムガイドC82は、その位置に留まる。その後、プッシャロッドC81がさらに回転することで、サポートロッドC83による予備カップ列WYの支持も解除され、サポートロッドC83は、上端部のバネの付勢力によって反時計方向に回転し、元の位置に戻る。そして、同図の(b)に示すように、プッシャロッドC81が補充位置に到達すると、予備カップ列WYは、カップ列送り口C52の上方に到達することで、カップ列送り口C52の内側に案内されながら落下し、下端部がカップ列送り口C52に挿通するとともに、残存する販売カップ列WKに対し、その最上位のカップWに入り込んだ状態で積み重なり、販売コラムCKに補充される。このように、予備カップ列WYが販売カップ列WKに積み重なることにより、カップ売切検出レバーC36は、補充された予備カップ列WYで押圧され、カップ列送り口C52から退避する。
その後、プッシャロッドC81は、図25の(c)に示すように、反時計方向に回転し、待機位置に戻る。この待機位置への復帰時には、プッシャロッドC81の下連接部C81cが、ボトムガイドC82の係合凸部C82bに当接し、これを右方に押圧することにより、ボトムガイドC82も、反時計方向に回転し、元の位置に戻る。以上により、予備カップ列WYの販売コラムCKへの補充動作が完了する。
尚、上記の予備カップ列WYの補充後、飲料の販売が進み、販売カップ列WKのカップWが所定数以下になったときには、上述した場合と同様にして、左側の予備コラムCYの予備カップ列WYが販売コラムCKに補充される。
1種角形+1種1列カップ供給機構C−3は、図6の(c)に示したように、1種丸型+1種1列カップ供給機構C−1を構成する1列カップ収納器C20′と、1種角型カップ供給機構C−2を構成する角型カップ収納器C60とを組み合わせて構成したものである。
<飲料生成部IS>
飲料生成部ISは、原料供給機構D、リザーバE、塩素発生器B、温水タンクF、製氷機G、カップ搬送機構H、撹拌機構J、ミルK、ブリュア機構L、ミキシングボウルM、冷却ユニットN、シロップ供給機構P、カーボネータQ、排水機構Aを備えている。
原料供給機構Dは、従来公知のものであり、キャニスタD11,D12に貯留した飲料の原料、例えばインスタントコーヒー、ココア、あるいはパウダークリーム等の粉末原料や、コーヒー豆や茶葉等の抽出原料を所定量ずつシュートD21,D22に吐出し、さらにシュートD21,D22からカップWやミルKに払い出すようにしたものである。
リザーバEは、飲料を生成する際に必要となる飲料水を機器筐体2の内部に貯留する一方、温水タンクF、製氷機G、カーボネータQ等の飲料水が必要となる機構部や、調理位置に搬送されたカップWに対して適宜飲料水を供給するものである。このリザーバEは、機器筐体に設置された給水ボトルE1から供給された飲料水を貯留するものである。
塩素発生器Bは、リザーバEに貯留した飲料水を電気分解して塩素殺菌する装置である。塩素発生器Bによる塩素殺菌法は、飲料水に含まれている塩素イオン(塩素イオン自身には殺菌能力はない)を有効利用し、飲料水を電気分解することにより塩素イオンを陽極酸化して塩素を発生させ、この塩素を水中に溶存させて飲料水を殺菌する方法である。
温水タンクFは、リザーバEから供給された飲料水によって湯を生成し、これを貯留する一方、ブリュア機構Lや、調理位置に搬送されたカップWに対して適宜湯を供給するものである。
製氷機Gは、リザーバEから供給された飲料水によって氷を生成し、これを貯留する一方、図示せぬ氷供給通路を通じてカップWに適宜氷を供給するものである。
カップ搬送機構Hとしては、次のような3軸式のカップ搬送機構H−1が用いられている。3軸式のカップ搬送機構H−1は、カップ供給位置に供給されたカップWを、受取位置を経由して調理位置に搬送した後、取出口機構Sに臨む販売位置HP1(図5参照)に搬送するものである。カップ搬送機構H−1は、例えば機器筐体2の内部において原料供給機構Dの下方に設けられる。カップ搬送機構H−1は、カップ式自動販売機1の正面視で左右方向であるX方向と、奥行き方向であるY方向と、高さ方向であるZ方向の3軸動作が可能である。仕様によってはZ方向の機構を省略したXYの2軸動作機構に構成することもできる。図5に示した通り、カップ搬送機構H−1の下方には、こぼれた飲料や原料を受け止める排水トレイA10が設けられている。
図26に示すように、カップ搬送機構H−1はXYテーブルH10と、カップ把持装置H12とを備える。まずXYテーブルH10について説明する。
XYテーブルH10は、X方向に延在するX軸部H14と、X軸部H14の上面に搭載されてY方向に延在するY軸部H16とを備える。Y軸部H16はX軸部H14によってX方向に移動可能である。カップ把持装置H12はY軸部H16の上面に搭載されおり、Y軸部H16によってY方向に移動可能である。
X軸部H14は、X軸カバーH18と、X軸搬送モータH20と、X軸モータドライバH22と、X軸駆動プーリH24と、X軸従動プーリH25と、X軸タイミングベルトH26と、X軸調整ネジH28と、X軸原点センサH30と、両端近傍の抜止板H32とを備える。
X軸カバーH18は、Y軸部H16が搭載される上面板であって、X方向視で緩やかな円弧面を形成してY軸部H16を搭載・案内させやすい。また、X軸カバーH18によればX軸部H14内部を汚れから保護するとともに、清掃を容易にする。
X軸搬送モータH20は、Y軸部H16をX方向に駆動させるステッピングモータであり、X軸部H14の内部における左端近傍に設けられている。X軸モータドライバH22は、X軸搬送モータH20を駆動するドライバであり、耐ノイズ性を高めるためX軸搬送モータH20に近接配置されている。
X軸駆動プーリH24は、X軸搬送モータH20の出力軸に設けられてX軸タイミングベルトH26が巻きかけられており、X軸搬送モータH20の回転運動をX方向の往復運動に変換する。X軸部H14の内部における右端近傍にはX軸従動プーリH25が設けられており、X軸タイミングベルトH26は、X軸駆動プーリH24とX軸従動プーリH25との間にほとんど弛みなく巻き掛けられており、その一部がY軸部H16に固定されている。
X軸調整ネジH28は、X軸タイミングベルトH26のテンション調整を行うネジであり、メンテナンス時等に利用される。
X軸原点センサH30は、X軸の原点位置を検出するための可視光カットタイプのセンサである。本実施の形態では、X軸原点センサH30として防塵型のフォトインタラプタを用いており、汚れや経年変化に強い。
抜止板H32は、Y軸部H16の抜け止めであり、機器筐体2内部での必要動作範囲両端に設定されている。
X軸部H14は、X軸搬送モータH20の回転運動がX軸駆動プーリH24を介してX軸タイミングベルトH26に伝達され、X軸タイミングベルトH26の環状回転によりY軸部H16がX方向における各停止位置に向けて移動する。各停止位置までの移動距離はX軸搬送モータH20のパルスカウント回転数制御により決定される。
X軸部H14は、販売が終了するたびにY軸部H16をX軸待機位置に向かって移動させ、X軸原点センサH30によりY軸部H16がX軸待機位置に達したことを検知した時点でX軸搬送モータH20を停止させる。X軸待機位置は、例えばX軸部H14における一番右側である。
Y軸部H16は、Y軸カバーH34と、Y軸搬送モータH36と、Y軸モータドライバH38と、Y軸駆動プーリH40と、Y軸従動プーリH41と、Y軸タイミングベルトH42と、Y軸調整ネジH44と、Y軸原点センサH46と、両端近傍の抜止板H48と、Y軸ロックソレノイドH50を備える。
Y軸カバーH34は、カップ把持装置H12が搭載される上面板であって、Y方向視で緩やかな円弧面を形成して、カップ把持装置H12を搭載・案内させやすい。また、Y軸カバーH34によればY軸部H16内部を汚れから保護するとともに、清掃を容易にする。
Y軸搬送モータH36は、Y軸部H16をY方向に駆動させるステッピングモータであり、Y軸部H16の内部における後端近傍に設けられている。Y軸モータドライバH38は、Y軸搬送モータH36を駆動するドライバであり、耐ノイズ性を高めるためY軸搬送モータH36に近接配置されている。
Y軸駆動プーリH40は、Y軸搬送モータH36の出力軸に設けられてY軸タイミングベルトH42が巻きかけられており、Y軸搬送モータH36の回転運動をY方向の往復運動に変換する。Y軸部H16の内部における前端近傍にはY軸従動プーリH41が設けられており、Y軸タイミングベルトH42は、Y軸駆動プーリH40とY軸従動プーリH41との間にほとんど弛みなく巻き掛けられており、その一部がカップ把持装置H12に固定されている。
Y軸調整ネジH44は、Y軸タイミングベルトH42のテンション調整を行うネジであり、メンテナンス時等に利用される。
Y軸原点センサH46は、Y軸の原点位置を検出するための可視光カットタイプのセンサである。本実施の形態では、Y軸原点センサH46として防塵型のフォトインタラプタを用いており、汚れや経年変化に強い。
抜止板H48は、カップ把持装置H12の抜け止めであり、機器筐体2内部での必要動作範囲両端に設定されている。抜止板H48は受け止め荷重が比較的小さくて足り、抜止板H32よりも小さく設定されている。
Y軸ロックソレノイドH50は、Y軸タイミングベルトH42の一部を固定することによりカップ把持装置H12のY方向位置をロックさせるためのソレノイドである。Y軸ロックソレノイドH50のロック機能によれば、カップ把持装置H12が取出口機構SのケージS14(図31参照)内に配置されて取出口扉S10(図3参照)が開かれ、仮に利用者がケージS14内に手を入れてカップWやカップ把持装置H12の一部に触れることにより、Y方向に力を加えても変位制限され、カップWが安定載置される。ところで、上記のとおりカップ把持装置H12はケージS14内では突出片S30(図31参照)によりX方向にも固定されるので、結局、カップ把持装置H12はX方向及びY方向に固定されることになる。
Y軸部H16は、Y軸搬送モータH36の回転運動がY軸駆動プーリH40を介してY軸タイミングベルトH42に伝達され、Y軸タイミングベルトH42の環状回転によりカップ把持装置H12がY方向における各停止位置に向けて移動する。各停止位置までの移動距離はY軸搬送モータH36のパルスカウント回転数制御により決定される。
Y軸部H16は、販売が終了するたびにカップ把持装置H12をY軸待機位置に向かって移動させ、Y軸原点センサH46によりカップ把持装置H12がY軸待機位置に達したことを検知した時点でY軸搬送モータH36を停止させる。Y軸待機位置は、例えばY軸部H16における一番奥側である。
カップ把持装置H12は、カップWを把持する機能とZ軸動作機能とを備えている。このZ軸動作はカップWのサイズに応じて2段階以上に変位可能となっており、Z軸動作範囲はXYテーブルH10の動作範囲に比べると小さい。
図27に示すように、カップ把持装置H12は、機構収容部であるケースH160がベース体として構成され、ケースH160の下方部から前方(正面方向)に向かって水平に突出したステージH181と、ケースH160の中央部から前方に突出した一対のカップフラッパH182L,H182Rと、ケースH160の下部両側方に突出した一対のガイド片H183とを有する。図27ではガイド片H183の一方はケースH160の後側に隠れているが、手前側の露呈しているガイド片H183と左右対称である。
ステージH181はカップ供給機構Cから供給されたカップWを受け止めるカップ受け台である。ステージH181は格子状に複数の穴が設けてあり、こぼれた飲料等が溜まらないようになっている。
ステージH181とカップフラッパH182L,H182Rとの間にはY方向の隙間が確保されている。後述する取出口機構SのケージS14内に進入したときに取出口カップ検知センサS24a(図31参照)の光軸は、このステージH181とカップフラッパH182L,H182Rとの間の隙間を通り、カップWの有無が検知される。
ガイド片H183はY軸部H16の両側を挟持するとともに、Y軸部H16から駆動力が伝達される部分である。ガイド片H183がY軸部H16によって駆動されることでカップ把持装置H12の全体がY方向に移動する。また、左右のガイド片H183のX方向幅は、取出口機構Sにおける一対の突出片S30の内幅よりわずかに小さく設定されている。したがって、カップ把持装置H12が前方に移動してステージH181が取出口機構SのケージS14内に配置されると、左右のガイド片H183は一対の突出片S30の間に進入する。これにより、仮に利用者がカップW及びカップ搬送機構H−1に対してX方向に力を加えてもガイド片H183が突出片S30に当接することにより変位制限され、カップWが安定載置される。
図27及び図28に示すように、カップ把持装置H12のケースH160には、Z軸駆動モータH184と、Z軸原点スイッチH185と、Z軸位置検出スイッチH186と、Z軸ガイドH187と、一対のH軸駆動アームH188とが備えられている。
一対のカップフラッパH182L,H182Rは、ステージH181が受け止めたカップWを両側から支えるものであって、それぞれH軸駆動アームH188により開閉可能に支承されている。この開閉方向をH方向とする。
Z軸駆動モータH184はステージH181を上下方向(Z方向)に移動させるモータである。カップフラッパH182L,H182RはステージH181と一体的に上下動する。Z軸原点スイッチH185はステージH181のZ軸原点位置を検出するスイッチである。本実施の形態では、Z軸原点スイッチH185として防塵型のフォトインタラプタを用いており、汚れや経年変化に強い。Z軸位置検出スイッチH186はステージH181のZ方向位置を段階的に検出するスイッチである。Z軸ガイドH187はステージH181をZ方向に案内して位置と姿勢を安定させる。一対のH軸駆動アームH188はX方向に近接配列されており、カップフラッパH182L,H182Rを開閉させる軸である。カップフラッパH182L,H182RはH軸駆動アームH188に対して取り外し及び交換が可能である。
尚、カップ式自動販売機1で利用するカップWの高さが1種類である場合にはZ軸駆動モータH184等のZ軸動作にかかる構成要素を省略しても良い。
カップ把持装置H12では、Z軸駆動モータH184の回転運動がステージH181に伝わり、各停止位置に向けてZ方向に昇降する。各停止位置までの移動距離はZ軸位置検出スイッチH186により検知される。販売終了時等で下側の待機位置に下降するときには、Z軸原点スイッチH185で検知され、その時点でZ軸駆動モータH184を停止させる。
次に、一対のカップフラッパH182L,H182R及びその周辺要素について説明する。図29に示すように、正面向かって左側のカップフラッパH182Lは、軸部H182L1、軸部H182L1の上端部に設けられたギヤ部H182L2、軸部H182L1の中程から前方に延在するフラッパアーム部H182L3、フラッパアーム部H182L3に連なって設けられ、下側がすぼまった半円筒形を成すように形成されたカップ把持部H182L4、カップ把持部H182L4に連なって設けられ、左斜め前方に向けて延在するフラッパ部H182L5、軸部H182L1の中程やや下方から右斜め後方に向けて延在するアーム部H182L6を有している。
図30に示すように、正面向かって右側のカップフラッパH182Rは、左側のカップフラッパH182Lと同様に、軸部H182R1、軸部H182R1の上端部に設けられたギヤ部H182R2、軸部H182R1の中程から前方に延在するフラッパアーム部H182R3、フラッパアーム部H182R3に連なって設けられ、下側がすぼまった半円筒形を成すように形成されたカップ把持部H182R4、カップ把持部H182R4に連なって設けられ、右斜め前方に向けて延在するフラッパ部H182R5、軸部H182R1の中程やや下方から左斜め後方に向けて延在するアーム部H182R6を有している。
左側のカップフラッパH182Lの軸部H182L1と右側のカップフラッパH182Rの軸部H182R1とは、ケースH160に回転可能に支承されており、ギヤ部H182L2,H182R2が相互に噛合している。したがって、左側のカップフラッパH182Lを開く(図29において時計方向に回転させる)と、右側のカップフラッパH182Rも開くことになり(図30において反時計方向に回転する)、右側のカップフラッパH182Rを開くと左側のカップフラッパH182Lも開くことになる。
図28に示すように、左側のカップフラッパH182Lのアーム部H182L6と右側のカップフラッパH182Rのアーム部H182R6との間には、バネ(引っ張りコイルバネ)H189が張架してあり、バネH189の弾性復元力によって左側のカップフラッパH182Lと右側のカップフラッパH182Rとが閉じるようになっている。
図29及び図30に示すように、左側のカップフラッパH182Lのカップ把持部H182L4の内周面と右側のカップフラッパH182Rのカップ把持部H182R4の内周面とには、高さ方向に延在する複数のリブH182L7,H182R7が設けてある(図29及び図30に示すカップフラッパH182L,H182Rにはそれぞれ二つずつ設けてある)。リブH182L7,H182R7は、カップフラッパH182L,H182Rに供給されたカップWを小さい面積で支持し、カップWの胴部をカップ把持部H182L4,H182R4の内周面が触れることがないようにしたもので、何らかの理由でカップ把持部H182L4,H182R4の内周面に飲料が付着してしまった場合でもカップWが汚れることがないようになっている。リブH182L7,H182R7を例えば合計で4つ設けることにより、カップWが4点支持されて搬送の安定性が確保される。
図29に示すように、左側のカップフラッパH182Lのフラッパアーム部H182L3には、上下一対となる角穴H182L3aが設けてあり、アタッチメントH190が着脱可能に取り付けられるようになっている。
図30に示すように、右側のカップフラッパH182Rのフラッパアーム部H182R3には、上下一対となる角穴H182R3aのほか、角穴H182R3aと角穴H182R3aとの間に角穴H182R3bが設けてあり、アタッチメントH190が着脱可能に取り付けられるようになっている。
アタッチメントH190は、上下対称であって、一端部と他端部とに爪部H190aが設けられ、爪部H190aと爪部H190aとの間に凸部H190bが設けられている。
アタッチメントH190は、上述したように、左側のカップフラッパH182Lのフラッパアーム部H182L3と、右側のカップフラッパH182Rのフラッパアーム部H182R3とに取り付け可能である。図29に示すように、左側のカップフラッパH182Lのフラッパアーム部H182L3にアタッチメントH190を取り付けた場合には、凸部H190bがフラッパアーム部H182L3に当たり、アタッチメントH190の突出量が決まる。一方、図30に示すように、右側のカップフラッパH182Rのフラッパアーム部H182R3にアタッチメントH190を取り付けた場合には、凸部H190bが角穴H182R3bに挿通し、アタッチメントH190の突出量が決まる。したがって、アタッチメントH190を左側のカップフラッパH182Lに取り付けた場合には突出量が大きなものとなり、右側のカップフラッパH182Rに取り付けた場合には突出量が小さなものとなる。このことは、左側のカップフラッパH182LにアタッチメントH190を取り付けた場合にカップフラッパの開度が大きくなることを意味し、胴回りが大きなカップWの把持に好適なものとなる。右側のカップフラッパH182RにアタッチメントH190を取り付けた場合にはカップフラッパの開度が小さくなることを意味し、胴回りが小さなカップWの把持に好適なものとなる。
撹拌機構Jは、従来公知のものであり、図示せぬパドルを有し、該パドルを下降移動させてカップWの内部で攪拌するためのものである。
ミルKは、コーヒー豆等の抽出原料を収納するキャニスタD12の下方域に配置され、コーヒーを抽出する際に、その抽出原料であるコーヒー豆を、コーヒー1杯分ずつ粉砕し、コーヒー粉(粉原料)を生成するものである。
ブリュア機構Lは、ミルKで粉砕されたコーヒー粉と、温水タンクFからの湯とが投入されることにより、コーヒーを抽出するものである。ミキシングボウルMは、従来公知のものであり、自身に投入された粉末原料と湯とを攪拌して飲料を生成し、カップWに供給するものである。冷却ユニットNは、製氷機G及び図示せぬ冷却水槽を冷却するための冷凍回路である。シロップ供給機構Pは、バッグインボックス(BIB)内のシロップをカップWに供給する機構である。カーボネータQは、冷却水槽に浸漬配置された密閉容器の内部で炭酸水を生成する装置である。
排水機構Aは、排水容器A1と排水トレイA10とを備える。排水機構Aは、機器筐体2内で各機構から溢れた飲料水や飲料、洗浄水等の排水を貯留しておくものである。排水容器A1は、上記した排水を貯留しておくバケツ状の容器である。この排水容器A1は、図5に示したように、給水ボトルE1の前方側に載置されている。かかる排水容器A1内に貯留された排水は、メンテナンス時等に廃棄される。排水トレイA10は、排水容器A1よりも上方となる部位において機器筐体2の内部に略水平に配置された受け部材であり、周縁部が上方に向けて屈曲している。図からも明らかなように、排水トレイA10は、排水容器A1よりも大きな面積を有したもので、原料供給機構D、リザーバE、塩素発生器B、温水タンクF、製氷機G、カップ搬送機構H、撹拌機構J、ミルK、ブリュア機構L、冷却ユニットN、シロップ供給機構P、カーボネータQ及び取出口機構Sの下方を覆うように設けてある。この排水トレイA10には、排水容器A1の内部に向けて開口する排水通路が設けてある。
以上のような構成を有するカップ式自動販売機1においては、図2、図3及び図31に示すように、前面扉3における取出口4の左側上方部分に窓部10が設けてある。この窓部10は、操作ユニットUの一部を構成しており、矩形状の開口(以下、矩形状開口ともいう)11と、スモークパネル12とを備えている。
矩形状開口11は、飲料生成部ISの一部、すなわちキャニスタD12及びシュートD22の前方域に形成され、これらキャニスタD12及びシュートD22を前方より視認させるためのものである。この矩形状開口11の左側縁部には、例えばLED等により構成される光源13が取り付けられている。この光源13は、制御部Rから与えられる指令に応じて点灯するものである。
スモークパネル12は、ガラス板121とスモークシート122とを有している。ガラス板121は、透明な面材であり、矩形状開口11を閉塞する態様でいわゆる嵌め殺しの態様で装着されている。
スモークシート122は、略矩形状の形態を成しており、上方及び下方に設けられた取付片122aが、矩形状開口11の縁部に形成された図示せぬ取付孔に挿入することで矩形状開口11を閉塞するガラス板121を被覆するように取り付けられる。つまり、スモークシート122は、矩形状開口11の縁部に対して着脱可能に設けられている。
このようなスモークシート122は、常態においては矩形状開口11を通じて飲料生成部ISの一部が視認されることを規制し、光源13が点灯した場合に飲料生成部ISの一部が視認されることを許容する透過率を有するものである。
この透過率としては、例えば15%〜30%程度の大きさであり、特にグレー色(灰色)を呈して20%程度であることが好ましい。
このようなカップ式自動販売機1によれば、販売前等の常態においては、光源13が非点灯状態となることにより、図32に示すように、窓部10を通じて飲料生成部ISの一部が視認されることを規制することができる。そして、入金処理装置Vにて入金処理されるとともに、操作ユニットUを通じてレギュラーコーヒー等の抽出原料を用いる飲料が選択された場合、カップ式自動販売機1では、制御部Rが光源13を所定時間点灯させることにより、図33に示すように、窓部10を通じてキャニスタD12及びシュートD22が視認させることを許容し、キャニスタD12からコーヒー豆等の抽出原料がシュートD22を通過する様子を購入者(利用者)に視認させることができる。
よって、利用者に対して飲料の提供に要する時間を長く感じさせないようにしつつ、機器筐体2の内部が必要以上に視認されることを防止することができる。
特に、スモークパネル12を構成するスモークシート122が矩形状開口11の縁部に対して着脱可能に設けられているので、飲料生成部ISの一部を常時視認させたい場合には、スモークシート122を取り外すことで、窓部10を通じて視認させることができ、その一方、スモークシート122を広告シート等の目隠シートに替えて装着することで、飲料生成部ISの一部を常時視認させないようにすることもできる。
上記カップ式自動販売機1においては、図5に示したように、上記販売位置HP1の右方側には、排水トレイA10に飛散防止カバー20が取り付けられており、この飛散防止カバー20の奥側が廃棄位置HP2とされる。この廃棄位置HP2には、図34に示すように、左右方向に沿って延在する当接板21が設けられている。この当接板21は、カップ搬送機構Hを構成するステージH181と、一対のカップフラッパH182L,H182Rとの間の高さレベルに配置されている。
そのようなカップ式自動販売機1においては、制御部Rが、カップ搬送機構HによりカップWを販売位置HP1に搬送して取出口扉S10を揺動させて取出口4を開成した後、予め決められた待機時間が経過した場合に、次のようにしてカップWの飲料の排気処理を行うことができる。
すなわち、制御部Rが、取出口扉S10を揺動させて取出口4を閉成し、カップ搬送機構HによりカップWを廃棄位置HP2まで右方に移動させた後、図35に示すように、カップWを後方に向けて移動させる。これにより、図36に示すようにカップWを当接板21に当接させ、図37に示すように排水トレイA10にカップWを落下させることで、カップWの飲料を廃棄することができる。その後、制御部Rは、カップ搬送機構Hを所定の待機状態にさせる。
ところで、排水容器A1は、図38に示すように、排水ガイド30に載置されていることが好ましい。排水ガイド30は、例えば板金等を加工して形成されたもので、排水容器A1を載置させる載置部31と、この載置部31の後端縁部より後方に向かうに連れて漸次下方に傾斜する傾斜部32とを有している。これによれば、給水ボトルE1の水が無くなって新たな給水ボトルE1と交換する際、排水容器A1を機器筐体2の外部に取り出した後、図39に示すように排水ガイド30の傾斜部32の上面を利用して給水ボトルE1を取り出しつつ、重量物である新たな給水ボトルE1を傾斜部32の上面を利用して後方に向けてスライドさせることができる。これにより、給水ボトルE1の交換作業を容易なものとすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、窓部10は、飲料生成部ISの一部として、キャニスタD12及びシュートD22の一部を視認させるものであったが、本発明においては、窓部は、飲料生成部の一部であればこれら以外の構成要素を視認させるものであってもよい。
上述した実施の形態では、排水容器A1が載置する排水ガイド30により給水ボトルE1の交換作業を容易なものとしていたが、本発明においては、図40に示すように、機器筐体2の内部にローラ41により前後方向に沿って移動可能な載置台40を設け、かかる載置台40に給水ボトルE1を載置するようにしてもよい。
これによれば、給水ボトルE1の水が無くなって新たな給水ボトルE1と交換する際、図41に示すように、載置台40を前方に向けて移動させて給水ボトルE1を取り出し、新たな給水ボトルE1を載置台40に載置させた後に該載置台40を後方に移動させればよく、これにより給水ボトルE1の交換作業を容易なものとすることができる。
1…カップ式自動販売機、2…機器筐体、3…前面扉、4…取出口、10…窓部、11…開口、12…スモークパネル、121…ガラス板、122…スモークシート、13…光源、A…排水機構、B…塩素発生器、C…カップ供給機構、D…原料供給機構、E…リザーバ、F…温水タンク、G…製氷機、H…カップ搬送機構、IS…飲料生成部、J…撹拌機構、K…ミル、L…ブリュア機構、M…ミキシングボウル、N…冷却ユニット、P…シロップ供給機構、Q…カーボネータ、R…制御部、S…取出口機構、U…操作ユニット、V…入金処理装置、W…カップ。

Claims (3)

  1. 装填されたカップ列から順次カップの供給を行うカップ供給機構と、
    前記カップ供給機構から供給されたカップに飲料を生成、あるいは該カップに生成した飲料を供給する飲料生成部と
    を機器筐体の内部に備え、該カップを通じて飲料を提供するカップ式自動販売機であって、
    前記機器筐体に形成された前面開口を開閉する前面扉に設けられ、かつ前記飲料生成部の一部を外部より視認させるための開口を有する窓部を備え、
    前記窓部は、前記開口を閉塞する態様で設けられ、かつ常態においては前記飲料生成部の一部が視認されることを規制する一方、前記機器筐体の内部に取り付けられた光源が点灯する場合には、前記飲料生成部の一部が視認されることを許容する透過率を有するスモークパネルを備えたことを特徴とするカップ式自動販売機。
  2. 前記スモークパネルは、
    前記開口を閉塞する態様で装着された透明な面材と、
    前記開口の縁部に形成された取付孔に一部が挿入することで着脱可能に取り付けられたスモークシートと
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカップ式自動販売機。
  3. 前記窓部は、抽出原料を収納するキャニスタから該抽出原料を粉砕するミルに抽出原料を供給する部分を視認させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカップ式自動販売機。
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