JP2021071639A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高品質の画像を実現するのに好適な定着装置を提供する。【解決手段】定着装置は、第1の軸方向に延在する第1の回転体と、第1の軸方向に延在し、第1の軸方向と直交する第2の軸方向において第1の回転体と対向しつつニップ部を形成可能に配置された第2の回転体と、第1の軸方向に延在し、第1の回転体を加熱する加熱部と、その加熱部を支持する支持体と、加熱部と接続され、加熱部に電力を供給する接続部と、その接続部を保持すると共に支持体により第1の軸方向に沿って移動可能に支持された支持体保持部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
これまでに、加熱体の電極部に給電する接点部材の位置決めを行う位置決め部材を、加熱体の熱膨張に追従して移動可能に構成した像加熱装置、およびそれを備えた画像形成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−267234号公報
このような画像形成装置では、像加熱装置、すなわち定着装置において加熱部に安定した給電がなされることにより、高品質の画像を形成することができる。
したがって、より安定した動作を実現するのに好適な定着装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することが望ましい。
本発明の一実施形態としての定着装置は、第1の回転体と、第2の回転体と、加熱部と、支持体と、接続部と、支持体保持部とを備える。第1の回転体は、第1の軸方向に延在する。第2の回転体は、第1の軸方向に延在し、その第1の軸方向と直交する第2の軸方向において第1の回転体と対向しつつニップ部を形成可能に配置されている。加熱部は、第1の軸方向に延在し、第1の回転体を加熱する。支持体は、加熱部を支持する。接続部は、加熱部と接続され、その加熱部に電力を供給する。支持体保持部は、接続部を保持すると共に支持体により第1の軸方向に沿って移動可能に支持されている。
本発明の一実施形態としての画像形成装置は、上記定着装置を備える。
本発明の一実施形態としての定着装置によれば、加熱部に安定した給電がなされ、より安定した動作を実現できる。
よって、この定着装置を備えた画像形成装置によれば、高品質の画像を形成することができる。
なお、これは本発明の効果の一例であり、本発明の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体構成例を表す模式図である。 図1Aに示した画像形成装置の内部の構成例を模式的に表すブロック図である。 図1Aに示した定着装置の外観を表す斜視図である。 図1Aに示した定着装置の外観を表す側面図である。 図1Aに示した定着装置における、その一部を切断した断面を含む部分破断斜視図である。 図1Aに示した定着装置の要部を拡大して表す斜視図である。 図1Aに示した定着装置を、その上流から眺めた様子を模式的に表す側面図である。 図1Aに示した定着装置におけるヒータの詳細の構成を表す平面図である。 図4に示したヒータの熱膨張変位の様子を模式的に表した模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。
<1.実施の形態>
[画像形成装置1の概略構成]
図1Aは、本発明の一実施の形態に係る定着装置105を搭載した画像形成装置1の全体構成例を表す模式図である。図1Bは、図1Aに示した画像形成装置1の内部構成に対応するブロック図である。画像形成装置1は、例えば用紙などの記録媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)に対して画像(例えばカラー画像)を形成する、電子写真方式のプリンタである。なお、本明細書では、記録媒体の搬送方向と直交する方向(図1Aでは紙面と直交するX軸方向)を幅方向という。また、後述するように、定着装置105の内部において記録媒体が搬送される媒体搬送方向をZ軸方向とし、X軸方向およびZ軸方向の双方と直交する高さ方向をY軸方向とする。
画像形成装置1は、例えば筐体100の内部に、例えば給紙部101と、媒体搬送部102と、画像形成部103と、転写部104と、定着装置105と、排出部106とを備えている。
(給紙部101)
給紙部101は、例えば用紙カセット(給紙トレイ)24と、給紙ローラ11とを有する。用紙カセット24は記録媒体を収容するものである。給紙ローラ11は、用紙カセット24から1枚ずつ記録媒体を取り出し、その記録媒体を媒体搬送部102へ供給する部材である。
(媒体搬送部102)
媒体搬送部102は、例えば上流から順に、位置センサ12と、対向配置された一対の搬送ローラ14,15と、位置センサ13とを有している。位置センサ12,13は、それぞれ、搬送経路P上を進行する記録媒体の位置を検出するものである。一対の搬送ローラ14,15は、給紙ローラ11により供給された記録媒体を下流の画像形成部103へ搬送するものである。
(画像形成部103)
画像形成部103はトナー像(現像剤画像)を形成するものであり、転写部104は画像形成部103において形成されたトナー像を記録媒体に転写するものである。画像形成部103は、例えば4つの画像形成ユニット2K,2Y,2M,2Cを有している。画像形成ユニット2K,2Y,2M,2Cは、それぞれ、LED(Light Emitting Diode)ヘッド3K,3Y,3M,3Cと、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cと、帯電ローラ5K,5Y,5M,5Cと、現像ローラ6K,6Y,6M,6Cと、トナータンク7K,7Y,7M,7Cと、現像ブレード8K,8Y,8M,8Cと、トナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9Cと、感光体ブレード26K,26Y,26M,26Cとを有している。
LEDヘッド3K,3Y,3M,3Cは、それぞれ対向する感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面を露光し、各々の感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面に静電潜像を形成するものである。
感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cは、静電潜像を表面(表層部分)に担持する円柱状の部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。
帯電ローラ5K,5Y,5M,5Cは、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面(表層部分)を帯電させる部材(帯電部材)であり、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面(周面)に接するように配置されている。
現像ローラ6K,6Y,6M,6Cは、静電潜像を現像するトナーを表面に担持する部材であり、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面(周面)に接するように配置されている。
トナータンク7K,7Y,7M,7Cは、その内部にトナーを収容する容器であり、その下部にトナー排出口を有する。
現像ブレード8K,8Y,8M,8Cは、回転する現像ローラ6K,6Y,6M,6Cの表面にトナーからなる層(トナー層)を形成すると共に、そのトナー層の厚さを規制(制御,調整)するトナー規制部材である。現像ブレード8K,8Y,8M,8Cは、例えばステンレス等からなる板状弾性部材(板ばね)であり、この板状弾性部材の先端部が現像ローラ6K,6Y,6M,6Cの表面の近傍に配置されている。
トナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9Cは、現像ローラ6K,6Y,6M,6Cに対してトナーを供給するための部材(供給部材)であり、現像ローラ6K,6Y,6M,6Cの表面(周面)に接するように配置されている。
感光体ブレード26K,26Y,26M,26Cは、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面(表層部分)に残留するトナーを掻き取って回収することで、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面をクリーニングするクリーニング部材である。感光体ブレード26K,26Y,26M,26Cは、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面に対してカウンタで当接する(感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの回転方向に対して逆向きで突出する)ようにして配置されている。感光体ブレード26K,26Y,26M,26Cは、例えば、ポリウレタンゴム等の弾性体により構成されている。
(転写部104)
転写部104は、例えば搬送ベルト18と、この搬送ベルト18を駆動する駆動ローラ17と、この駆動ローラ17に従動する従動ローラ16と、搬送ベルト18を挟んで感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cと各々対向して配置された転写ローラ10K,10Y,10M,10Cと、ベルトブレード27と、廃トナーボックス28とを有している。
搬送ベルト18は、例えばポリイミド樹脂などの樹脂材料からなる無端の弾性ベルトで
あり、駆動ローラ17,従動ローラ16および転写ローラ10K,10Y,10M,10Cによって張設(張架)され、図1A中の矢印の方向へ循環回転するようになっている。駆動ローラ17は、搬送ベルトモータ801(後出)からの駆動力により搬送ベルト18を駆動する。転写ローラ10K,10Y,10M,10Cは、記録媒体を搬送方向に搬送しつつ、各画像形成ユニット2K,2Y,2M,2C内で形成されたトナー像を記録媒体上に静電的に転写するための部材である。転写ローラ10K,10Y,10M,10Cは、例えば、発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。駆動ローラ17,従動ローラ16および転写ローラ10K,10Y,10M,10Cは、それぞれ紙面に垂直な横方向に伸びる回転可能な略円柱状の部材である。ベルトブレード27は、搬送ベルト18の表面上に残存した廃トナーを掻き取ってクリーニング(清掃)するための部材であり、廃トナーボックス28は、ベルトブレード27により掻き取られた廃トナーを回収し、貯蔵するものである。
(定着装置105)
定着装置105は転写部104から搬送された記録媒体上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与することで、そのトナー像を記録媒体上に定着させるための部材である。定着装置105は、例えばヒータ53と、サーミスタ792A,792Bと、定着モータ793とを有する。定着装置105については後に詳述する。
(排出部106)
排出部106は、位置センサ21と、対向配置された排出ローラ22,23とを有している。位置センサ21は、定着装置105から排出されて搬送経路P上を進行する記録媒体の位置を検出するものである。排出ローラ22,23は、定着装置105から排出された記録媒体を外部へ排出する。
画像形成装置1は、図1Bに示したように、印刷制御部700,I/F制御部710,受信メモリ720,画像データ編集メモリ730,操作部701およびセンサ群702を備えている。画像形成装置1は、さらに、印刷制御部700からの指令をそれぞれ受ける帯電電圧制御部740,ヘッド駆動制御部750,現像電圧制御部760,転写電圧制御部770,画像形成駆動制御部780,定着制御部790,搬送ベルト駆動制御部800および給紙・搬送駆動制御部810を備えている。
印刷制御部700は、マイクロプロセッサ、ROM,RAMおよび入出力ポート等により構成され、例えば予め定められたプログラムを実行することにより画像形成装置1における処理動作の全体を制御するものである。具体的には、印刷制御部700は、I/F制御部710からの印刷データや制御コマンドを受信し、帯電電圧制御部740,ヘッド駆動制御部750,現像電圧制御部760,転写電圧制御部770,画像形成駆動制御部780,定着制御部790,搬送ベルト駆動制御部800および給紙・搬送駆動制御部810の制御を統括して印刷動作を行う。
I/F制御部710は、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置からの印刷データや制御コマンドを受信し、あるいは画像形成装置1の状態に関する信号を送信するものである。
受信メモリ720は、PCなどの外部装置からI/F制御部710を経由した印刷データを一時的に格納するものである。
画像データ編集メモリ730は、受信メモリ720に格納された印刷データを受け取り、その印刷データを編集した画像データを格納するものである。
操作部701は、例えば画像形成装置1の状態などの情報を表示するためのLEDランプや、使用者が指示を画像形成装置へ与えるための入力部(ボタンやタッチパネル)を有するものである。
センサ群702は、画像形成装置1の動作状態を監視する各種センサ、例えば記録媒体の位置を検出する位置センサ12,13,21、画像形成装置1内の温度を検出する温度センサ29、印刷濃度センサ30などを含んでいる。
帯電電圧制御部740は、印刷制御部700の指示により、帯電ローラ5(5K,5Y,5M,5C)に対し帯電電圧を印加し、感光体ドラム4(4K,4Y,4M,4C)の表面を帯電させるように制御を行うものである。
ヘッド駆動制御部750は、画像データ編集メモリ730に格納された画像データにしたがってLEDヘッド3(3K,3Y,3M,3C)による露光動作の制御を行うものである。
現像電圧制御部760は、印刷制御部700の指示により、現像ローラ6(6K,6Y,6M,6C)に対し現像電圧を印加し、感光体ドラム4(4K,4Y,4M,4C)の表面に形成された静電潜像にトナーを現像するように制御を行うものである。
転写電圧制御部770は、印刷制御部700の指示により、転写ローラ10(10K,10Y,10M,10C)に対し転写電圧を印加し、記録媒体にトナー像を転写させるように制御を行うものである。
画像形成駆動制御部780は、印刷制御部700の指示により、駆動モータ781〜784の駆動制御を行うものである。駆動モータ781〜784は、感光体ドラム4(4K,4Y,4M,4C),帯電ローラ5(5K,5Y,5M,5C)および現像ローラ6(6K,6Y,6M,6C)の回転駆動を行う。
定着制御部790は、印刷制御部700の指示により、定着装置105の定着動作を制御するものである。具体的には、ヒータ53への印加電圧の制御を行う。定着制御部790は、サーミスタ792A,792Bにより測定された定着装置105の温度に基づき、ヒータ53への印加電圧のオン・オフ制御を行う。定着制御部790は、さらに、サーミスタ792A,792Bにより測定された定着装置105の温度に基づき、定着モータ793の動作制御の動作制御をも行う。
搬送ベルト駆動制御部800は、印刷制御部700の指示により、画像形成装置1に設けられた搬送ベルトモータ801の動作制御を行うものである。搬送ベルトモータ801は、搬送ベルト18の駆動を行うものである。
給紙・搬送駆動制御部810は、印刷制御部700の指示により、画像形成装置1に設けられた給紙モータ811および搬送モータ812の動作制御を行うものである。
[定着装置105の構成]
次に、図2A〜図2Dおよび図3を参照して、定着装置105の詳細な構成について説明する。図2Aは、記録媒体の搬送方向の上流側から眺めた定着装置105の外観を表す斜視図である。図2Bは、図2Aに示した一部の構成要素を除去した定着装置105の要部外観を表す斜視図である。図2Cは、図2Bに示した定着装置105の一部を切断した断面を含む、定着装置105の部分破断斜視図である。さらに、図2Dは、定着装置105の要部を拡大して表す斜視図である。また、図3は、上流側から眺めた定着装置105を模式的に表す側面図である。
定着装置105は、例えば、定着ベルト51と、加圧ローラ52と、ヒータ53と、ヒータホルダ54と、プレートホルダ55と、コネクタ56と、コネクタホルダ57と、フランジ58(58L,58R)とを有する。
(定着ベルト51)
定着ベルト51は、内周面および外周面を含む筒状をなす無端の弾性ベルトである。定着ベルト51は、例えばポリイミド樹脂などの樹脂材料からなるものであり、またはステンレス鋼などの金属基材上にシリコーンゴムなどが形成されてなるものである。定着ベルト51は、幅方向に延びる軸51J(図2A〜2C)を回転中心として矢印R51(図2A参照)の方向へ循環回転可能に設けられている。定着ベルト51は、循環回転する際、幅方向における両端に設けられた1対のフランジ58L,58Rの外周面58S(図2B参照)上を摺動するようになっている。また、定着ベルト51は、それ自身が取り囲んで形成される、幅方向に延びる内部空間に設けられたヒータ53と、その他の張架部材とによって張設(張架)されている。定着ベルト51は、ヒータ53により加熱される。定着ベルト51の外周面は、Y軸方向において対向する加圧ローラ52の外周面と当接するように付勢され、XZ平面に広がるニップ部NPを形成するようになっている(図2B)。この例では、ニップ部NPの近傍において、定着ベルト51は+Z方向へ移動することとなる。ヒータ53のほか、ヒータホルダ54およびプレートホルダ55もまた、定着ベルト51の内部空間、すなわち定着ベルト51によって取り囲まれた空間に配置されている。なお、定着ベルト51は、本発明の「第1の回転体」に対応する一具体例である。
(加圧ローラ52)
加圧ローラ52は、幅方向に延在する円柱状または円筒状の回転体であり、定着ベルト51へ付勢されることで定着ベルト51との間に記録媒体を挟持しつつ、軸51Jに沿って伸びる軸52Jの周囲を、矢印R51の方向と反対である矢印R52(図2B)の方向へ回転可能に設けられたものである。加圧ローラ52は、例えば、幅方向に伸びる金属パイプなどの剛性材料からなるシャフト521と、そのシャフト521を取り巻くように設けられた弾性層522とを有している。シャフト521は、その両端近傍において、画像形成装置1の筐体100に固定された基部により回転自在に支持されている。シャフト521の構成材料としては、例えばステンレス鋼などが挙げられる。弾性層522は、例えば複数の気泡を含むスポンジ状のシリコーンなどからなる発泡体を含んでいる。弾性層522は、シャフト521の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有するとよい。加圧ローラ52は、図2Aに示したように、定着ベルト51の外周面と当接してニップ部NPを形成している。この例では、ニップ部NPの近傍において、加圧ローラ52は+Z方向へ移動する。ヒータ53は、定着ベルト51を挟んで加圧ローラ52と対向する位置に設けられている。
なお、加圧ローラ52は本発明の「第2の回転体」に対応する一具体例である。
(ヒータ53)
ヒータ53は、定着ベルト51に対応するように幅方向に延在し、定着ベルト51を加熱する部材であり、定着制御部790により制御される発熱体を含んでいる。ヒータ53は、図4に示したように、定着ベルト51の内部空間に挿通された内包部分53−1と、幅方向に沿って定着ベルト51の外部へはみ出した露出部分53−2とを有している。ヒータ53のうちの内包部分53−1は、定着ベルト51の内周面と対向するように配置されている。なお、図4は、定着装置105におけるヒータ53の詳細の構成を表す平面図である。図4に示したように、ヒータ53は、幅方向に延びる平板上の基板60に、第1の発熱体611を含む第1の発熱部61と、第2の発熱体621L,621Rを含む第2の発熱部62とを有している。
第1の発熱部61は、例えば1つの第1の発熱体611と、電極612A,612Bと、配線613A,613Bとを含んでいる。第1の発熱体611は、ヒータ53における内包部分53−1のうちの幅方向の中央部分において、幅方向に延在するように配置されている。電極612A,612Bは、露出部分53−2に設けられている。配線613Aは、例えば第1の発熱体611の第1端部611T1と電極612Aとをつなぐように配置され、配線613Bは、第1の発熱体611の第2端部611T2と電極612Bとをつなぐように配置されている。したがって、第1の発熱部61は、通電されることにより、すなわち電極612Aと電極612Bとの間に電流が流れることにより、第1の発熱体611が発熱するようになっている。その結果、定着ベルト51のうち、幅方向における中央部分が加熱されることになる。
第2の発熱部62は、例えば2つの第2の発熱体621L,621Rと、電極622A,622Bと、配線623A〜623Bとを含んでいる。第2の発熱体621L,621Rは、ヒータ53における内包部分53−1のうちの幅方向の両端部分において、それぞれ幅方向に延在するように配置されている。電極622A,622Bは、露出部分53−2に設けられている。配線623Aは、例えば第2の発熱体621Rの第2端部621R2と電極622Aとをつなぐように配置されている。配線623Bは、第2の発熱体621Lの第1端部621L1と電極622Bとをつなぐように配置されている。配線623Cは、第2の発熱体621Lの第2端部621L2と第2の発熱体621Rの第1端部621R1とをつなぐように配置されている。したがって、第2の発熱部62は、通電されることにより、すなわち電極622Aと電極622Bとの間に電流が流れることにより、第2の発熱体621L,621Rが発熱するようになっている。その結果、定着ベルト51のうち、幅方向における両端部分が加熱されることになる。
第1の発熱体611および第2の発熱体621L,621Rは、例えば電流の供給により発熱する抵抗線であり、例えばニッケルクロム合金(NiCr)などの高抵抗金属材料を含有している。電極612A,612Bおよび電極622A,622Bならびに配線613A,613Bおよび配線623A〜623Bは、例えばAg(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、Ta(タンタル)またはAl(アルミニウム)などの高導電性非磁性金属材料により構成されるとよい。
なお、ヒータ53は、本発明の「加熱部」に対応する一具体例である。また、第1の発熱体611および第2の発熱体621L,621Rは、それぞれ、本発明の「第1の発熱体」および「第2の発熱体」に対応する一具体例である。さらに、内包部分53−1および露出部分53−2は、それぞれ、本発明の「第1の内包部分」および「第1の露出部分」に対応する一具体例である。
(ヒータホルダ54)
ヒータホルダ54は、ヒータ53を保持する板状部材であり、幅方向に延在している。ヒータホルダ54は、ヒータ53の内包部分53−1の、定着ベルト51の内面と対向する面と反対側の面に固定されている。ヒータホルダ54は、ヒータ53の熱がプレートホルダ55などを介して外部へ放出するのを防ぐため、樹脂などの熱伝導性の低い材料により構成されるとよい。
(プレートホルダ55)
プレートホルダ55は、ヒータホルダ54を介してヒータ53を支持すると共に定着ベルト51を回転可能に支持する構造物である。プレートホルダ55は、例えばステンレス鋼などの金属材料からなる高剛性部材であり、少なくともヒータ53の剛性よりも高い剛性を有する。プレートホルダ55は、定着ベルト51の内部空間に設けられた内包部分55−1と、幅方向に沿って定着ベルト51の外部へはみ出した露出部分55−2とを有している(図3参照)。内包部分55−1は、ヒータホルダ54を介してヒータ53と固定されている。但し、ヒータ53とプレートホルダ55とは、幅方向において一点(例えば後述の基準点BP)のみで固定されているとよい。露出部分55−2は、ヒータ53の露出部分53−2と離間して対向するように配置されている。
なお、プレートホルダ55は、本発明の「支持体」に対応する一具体例である。また、内包部分55−1および露出部分55−2は、それぞれ、本発明の「第2の内包部分」および「第2の露出部分」に対応する一具体例である。
(コネクタ56)
ヒータ53における露出部分53−2には、コネクタ56が接続されるようになっている。コネクタ56は、ヒータ53に電力を供給する接続部である。コネクタ56は、ヒータ53における電極612A,612Bおよび電極622A,622Bと各々対向する位置に電極561A,561Bおよび電極562A,562Bを有している。コネクタ56が露出部分53−2を高さ方向(Y軸方向)において挟持するようにヒータ53に装着されることで、ヒータ53における電極612A,612Bおよび電極622A,622Bとコネクタ56における電極561A,561Bおよび電極562A,562Bとがそれぞれ接触するようになっている。コネクタ56は、ヒータ53に電力を供給する給電線のコネクタと接続可能なソケット563A,563Bおよびソケット564A,564Bを有している(図2D)。電極561A,561Bおよび電極562A,562Bとソケット563A,563Bおよびソケット564A,564Bとは、それぞれ、コネクタ56の内部において導通している。
なお、コネクタ56は、本発明の「接続部」に対応する一具体例である。また、ソケット563A,563Bおよびソケット564A,564Bは、それぞれ、本発明の「第1の接続部分」および「第2の接続部分」に対応する一具体例である。
(コネクタホルダ57)
コネクタホルダ57は、コネクタ56を保持する部材であると共に、プレートホルダ55により幅方向に沿って移動可能に支持された部材である。コネクタホルダ57は、幅方向に延びる挿通部571を有しており、その挿通部571にプレートホルダ55の露出部分55−2の一部が挿通されるようになっている。したがって、プレートホルダ55は、コネクタホルダ57に対し、幅方向において移動自在に設けられている。但し、プレートホルダ55は、コネクタホルダ57に対し高さ方向(Y軸方向)には移動しないようになっている。なお、コネクタホルダ57は、本発明の「支持体保持部」に対応する一具体例である。
また、コネクタホルダ57は、図2Dおよび図3に示したように、ヒータ53の露出部分53−2の一部を把持するコネクタ56を、その周囲から包み込むように保持している。コネクタホルダ57は、例えば結合部59においてヒータ53と結合されている。ここでいう結合とは、ねじによる締結、接着による接合、凸部と凹部との嵌め合わせによる嵌合などをいう。あるいは、ばねなどの付勢部材を用いた構造によりコネクタホルダ57をヒータ53に付勢させることにより、ヒータ53とコネクタホルダ57との相互の位置関係を一定の範囲に保持させるようにしてもよい。このような構造により、コネクタ56は、ヒータ53の露出部分53−2の一部に押さえつけられるようにコネクタホルダ57によって保持されている。したがって、電極612A,612Bと電極561A,561Bとの接触および電極622A,622Bと電極562A,562Bとの接触は安定的に保持されている。
なお、ヒータ53とコネクタホルダ57とは、一の結合部59においてのみ互いに固定されているとよい。ヒータ53とコネクタホルダ57との結合部分が2以上あると、ヒータ53への通電時においてヒータ53が熱膨張した際、ヒータ53とコネクタホルダ57との熱膨張率の差に伴う応力がヒータ53およびコネクタホルダ57に発生するからである。そうした場合、ヒータ53およびコネクタホルダ57の劣化を助長するおそれがある。ヒータ53とコネクタホルダ57とが一の結合部59においてのみ互いに固定されている構造であれば、ヒータ53とコネクタホルダ57とがそれぞれの熱膨張率に応じた変位を生じることができ、応力の発生を回避できる。
定着装置105は、さらに、サーミスタ792Aおよびサーミスタ792Bを含む温度検出部792を備えているとよい。サーミスタ792Aは、例えば加圧ローラ52の表面のうち、幅方向における中央部分の温度を検出するものである。サーミスタ792Bは、加圧ローラ52の表面のうち、幅方向における両端部分の温度を検出するものである。
[作用・効果]
(A.基本動作)
画像形成装置1では、以下のようにして、記録媒体に対してトナー像が転写される。
具体的には、図1Aに示したように、まず、用紙カセット24に収納されている記録媒体が、給紙ローラ11によって最上部から1枚ずつピックアップされ、下流の媒体搬送部102の方向へ繰り出される。次いで、給紙ローラ11から繰り出された記録媒体は、媒体搬送部102により斜行が矯正されつつ下流の画像形成部103および転写部104へ搬送される。画像形成部103および転写部104では、以下のようにして、トナー像が記録媒体上に転写される。
起動状態の画像形成装置1に対してPCなどの外部機器からI/F制御部710を介して印刷画像データおよび印刷命令が印刷制御部700に入力されると、印刷制御部700は、印刷命令に応じて、画像形成駆動制御部780などと連携して印刷画像データの印刷動作を開始させる。
画像形成駆動制御部780は、駆動モータ781〜784を駆動し、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cを所定の方向に一定速度で回転させる。感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cが回転すると、その動力がギヤ列などの駆動伝達部を介して、トナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9C、現像ローラ6K,6Y,6M,6Cおよび帯電ローラ5K,5Y,5M,5Cへそれぞれ伝達される。その結果、トナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9C、現像ローラ6K,6Y,6M,6Cおよび帯電ローラ5K,5Y,5M,5Cは、それぞれ所定の方向に回転する。
一方、印刷制御部700からの指令により、帯電電圧制御部740が帯電ローラ5K,5Y,5M,5Cに対し所定の電圧を印加し、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面を一様に帯電させる。
次いで、ヘッド駆動制御部750がLEDヘッド3K,3Y,3M,3Cを起動し、画像信号に基づく印刷画像に対応する光を感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cに照射して感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面に静電潜像を形成する。さらに、トナータンク7K,7Y,7M,7Cからトナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9Cへトナーを供給する。トナーは、トナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9Cに担持され、トナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9Cの回転と共に現像ローラ6K,6Y,6M,6Cの近傍に移動する。そこで、トナーは現像ローラ6K,6Y,6M,6Cの電位とトナー供給用スポンジローラ9K,9Y,9M,9Cの電位との電位差により例えば負に帯電し、現像ローラ6K,6Y,6M,6Cへ供給される。現像ローラ6K,6Y,6M,6Cへ供給されたトナーは現像ブレード8K,8Y,8M,8Cにより所定の厚さに規制されたトナー層を形成する。
さらに、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cの表面に形成された静電潜像に応じて、現像ローラ6K,6Y,6M,6C上のトナー層が現像されて感光体ドラム4K,4Y,4M,4C上にトナー像が形成される。そのトナー像は、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cと対向配置されると共に転写電圧制御部770により所定の電圧が印加された転写ローラ10K,10Y,10M,10Cとの間の電界によって記録媒体に転写される。
その後、定着制御部790の制御により、定着装置105において、記録媒体上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与し、そのトナー像を記録媒体上に定着させる。そののち、トナー像が定着された記録媒体は排出部106により外部へ排出される。なお、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cには、記録媒体へ転写されなかったトナーが僅かに残留する場合があるが、その残留したトナーは感光体ブレード26K,26Y,26M,26Cにより除去される。このため、感光体ドラム4K,4Y,4M,4Cは連続して使用できる。
(B.定着装置105の動作)
定着装置105では、印刷制御部700の指示に基づき、定着制御部790の制御により、トナー像の記録媒体上への定着処理がなされる。具体的には、定着制御部790の制御により、ヒータ53へ電流が供給されて定着ベルト51の加熱が行われる一方、定着モータ793が起動し加圧ローラ52の回転が開始される。加圧ローラ52の回転に伴い、ニップ部NPにおいて当接する定着ベルト51も従動して回転を開始する。
定着装置105では、定着制御部790により、サーミスタ792A,792Bにより検出された加圧ローラ52の表面温度に基づいて、ヒータ53の第1の発熱部61および第2の発熱部62へ供給電力を制御する。なお、印刷対象とする記録媒体の幅寸法が比較的小さく、定着ベルト51の中央部分のみと記録媒体が接触する場合は、定着ベルト51の中央部分のみ加熱すればよい。したがって、その場合、第1の発熱体611を含む第1の発熱部61のみに通電すればよい。これに対し、印刷対象とする記録媒体の幅寸法が比較的大きく、定着ベルト51の中央部分のみならず、両端部分にも記録媒体が接触する場合は、定着ベルト51を全面的に加熱する必要がある。したがって、その場合、第1の発熱部61および第2の発熱部62の双方に通電すればよい。
ところで、定着装置105では、定着制御部790による制御によりヒータ53への通電がなされると、ヒータ53自身が熱膨張を生じる場合がある。ヒータ53は、幅方向(X軸方向)を長手方向とする形状を有していることから、図5に示したように、通電時には幅方向への熱膨張を生じることとなる。図5は、ヒータ53の熱膨張変位、およびヒータ53の熱膨張に伴うヒータ53の周辺部材の変位の様子を模式的に表した図である。ヒータ53は、通電されて第1の発熱体611および第2の発熱体621L,621Rが発熱すると、矢印Y53で示したように、基準点BPから紙面右側の部分は+X方向へ移動し、基準点BPから紙面左側の部分は−X方向へ移動するように熱膨張する。なお、ここでいう基準点とは、ヒータ53のうち、例えば筐体100に対して移動しないように固定された点をいう。上述の熱膨張の際、コネクタホルダ57は結合部59においてヒータ53と結合されているので、矢印Y57で示したように、ヒータ53の変位に追従して−X方向へ移動する。コネクタホルダ57は、プレートホルダ55により支持されているものの、幅方向における移動はプレートホルダ55によって制限されているわけではない。このため、コネクタホルダ57、ならびにコネクタホルダ57が保持するコネクタ56およびヒータ53は、プレートホルダ55などから応力を受けなくてすむ。また、ヒータ53とヒータホルダ54とが幅方向において一点のみにおいて互いに固定されていれば、ヒータ53とヒータホルダ54との間における応力の発生が抑制できる。同様に、ヒータホルダ54とプレートホルダ55とが幅方向において互いに一点のみで固定されていれば、ヒータホルダ54とプレートホルダ55との間における応力の発生が抑制できる。
さらに、コネクタホルダ57は、プレートホルダ55により支持されているので、コネクタホルダ57の重量は主にプレートホルダ55に負荷される。したがって、ヒータ53に負荷されるコネクタホルダ57の重量が十分に軽減される。特に、プレートホルダ55がステンレス鋼などの高剛性材料により構成されてるとすれば、ヒータ53に負荷されるコネクタホルダ57の重量は実質的に無視できる大きさとなる。
(C.効果)
以上説明したように、本実施形態としての定着装置105および画像形成装置1では、ヒータ53に電力を供給可能なコネクタ56がコネクタホルダ57により保持されると共に、ヒータ53を支持するプレートホルダ55により、コネクタホルダ57が幅方向に沿って移動可能に保持される。このため、ヒータ53において、ヒータ53自身の発熱に起因する膨張収縮が生じた場合であっても、ヒータ53とコネクタ56との接続状態が良好に維持される。あるいは、外部から意図しない振動や衝撃が定着装置105に付与された場合であっても、ヒータ53とコネクタ56との接続状態が良好に維持される。よって、接触不良を回避でき、動作信頼性が向上する。
さらに、定着装置105は、コネクタホルダ57が、高剛性のプレートホルダ55により高さ方向(Y軸方向)において支持される構造を有するので、比較的強度の低いヒータ53に対し負荷されるコネクタホルダ57の荷重を十分に軽減することができる。特に、本実施の形態では、ヒータ53に2系統のヒータ回路が形成され、比較的大きなコネクタ56およびコネクタホルダ57が設けられている。このため、ヒータ53の剛性よりも高い剛性を有するプレートホルダ55によりコネクタホルダ57を支持する構造は、コネクタ56の重量およびコネクタホルダ57の重量に起因するヒータ53の撓みや曲がり、損傷を防止するのに有効である。よって、より高い動作信頼性が得られる。
ヒータ53とコネクタホルダ57とは、一の結合部59においてのみ互いに固定されるようにすれば、ヒータ53とコネクタホルダ57との間に発生する応力をよりいっそう緩和でき、動作信頼性がよりいっそう向上する。
また、本実施の形態では、ヒータ53が第1の発熱部61と第2の発熱部62とを含み、それぞれ独立して加熱を実施可能としたので、記録媒体の幅寸法に応じて第1の発熱部61および第2の発熱部62のオンオフ制御を行うことができる。このため、省電力化に有利であるうえ、幅寸法の小さい記録媒体に印刷する際に、定着ベルト51のうち記録媒体と接触しない部分(例えば幅方向における両端部分)の過加熱を回避できる。このため、定着ベルト51と加圧ローラ52とのニップ部分の温度の制御をより安定的に行うことができる。
また、本実施の形態では、ヒータ53とプレートホルダ55とが、幅方向において一点のみで固定されるようにすれば、ヒータ53とプレートホルダ55との間に生じる応力をよりいっそう緩和でき、動作信頼性をよりいっそう向上させることができる。
<2.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、カラー画像を形成する画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば黒色のトナー像のみを転写し、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。また、上記実施の形態では、1次転写方式(直接転写方式)の画像形成装置について説明したが、本発明は2次転写方式にも適用されうる。
また、上記実施の形態では、第1の回転体としての定着ベルト51と共にニップ部を形成する第2の回転体として加圧ローラ52を用いるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば定着ベルト51と類似したベルト部材を駆動ローラ等で張架したものを第2の回転体として用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、コネクタ56とコネクタホルダ57とを別体の部品でそれぞれ構成するようにしたが、それらを一体化した部品を用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、定着装置105における熱源として、抵抗線などの発熱体を含む板状のヒータ53を用いるようにしたが、本発明では、ヒータ53の代わりに、例えばハロゲンランプを熱源として用いてもよい。
また、上記実施の形態では、露光装置として発光ダイオードを光源とするLEDヘッドを用いるようにしたが、例えばレーザ素子等を光源とした露光装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態等では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有する画像形成装置について説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
1…画像形成装置、100…筐体、101…給紙部、102…媒体搬送部、103…画像形成部、104…転写部、105…定着装置、106…排出部、2K,2Y,2M,2C…画像形成ユニット、3K,3Y,3M,3C…LEDヘッド、4K,4Y,4M,4C…感光体ドラム、5K,5Y,5M,5C…帯電ローラ、6K,6Y,6M,6C…現像ローラ、7K,7Y,7M,7C…トナータンク、8K,8Y,8M,8C…現像ブレード、9K,9Y,9M,9C…トナー供給用スポンジローラ、10K,10Y,10M,10C…転写ローラ、11…給紙ローラ、12,13…位置センサ、14,15…搬送ローラ、16…従動ローラ、17…駆動ローラ、18…搬送ベルト、24…用紙カセット、26K,26Y,26M,26C…感光体ブレード、51…定着ベルト、511…内周面、512…外周面、51J…軸、52…加圧ローラ、53…ヒータ、54…ヒータホルダ、55…プレートホルダ、56…コネクタ、561A,561B,562A,562B…電極、563A,563B,564A,564B…ソケット、57…コネクタホルダ、571…挿通部、58L,58R…フランジ、59…結合部、60…基板、61…第1の発熱部、611…第1の発熱体、612A,612B…電極、613A,613B…配線、62…第2の発熱部、621L,621R…第2の発熱体、622A,622B…電極、623A〜623C…配線、700…印刷制御部、701…操作部、702…センサ群、710…I/F制御部、720…受信メモリ、730…画像データ編集メモリ、740…帯電電圧制御部、750…ヘッド駆動制御部、760…現像電圧制御部、770…転写電圧制御部、780…画像形成駆動制御部、790…定着制御部、792…温度検出部、792A,792B…サーミスタ、800…搬送ベルト駆動制御部、810…給紙・搬送駆動制御部。

Claims (9)

  1. 第1の軸方向に延在する第1の回転体と、
    前記第1の軸方向に延在し、前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向において前記第1の回転体と対向しつつニップ部を形成可能に配置された第2の回転体と、
    前記第1の軸方向に延在し、前記第1の回転体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部を支持する支持体と、
    前記加熱部と接続され、前記加熱部に電力を供給する接続部と、
    前記接続部を保持すると共に前記支持体により前記第1の軸方向に沿って移動可能に支持された支持体保持部と
    を備えた
    定着装置。
  2. 前記支持体の剛性は、前記加熱部の剛性よりも高い
    請求項1記載の定着装置。
  3. 前記加熱部と前記支持体保持部とは、一の結合部においてのみ互いに固定されている
    請求項1または請求項2記載の定着装置。
  4. 前記第1の回転体は、前記第1の軸方向に延びる内部空間を含む筒状の部材であり、
    前記加熱部は、前記内部空間に設けられた第1の内包部分と、前記第1の軸方向に沿って前記第1の回転体の外部へはみ出した第1の露出部分とを有し、
    前記支持体は、前記内部空間に設けられた第2の内包部分と、前記第1の軸方向に沿って前記第1の回転体の外部へはみ出した第2の露出部分とを有し、
    前記接続部は、前記加熱部のうちの前記第1の露出部分と接続され、
    前記支持体保持部は、前記第1の露出部分を保持すると共に前記第2の露出部分により支持されている
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記加熱部は、
    前記第1の回転体のうちの前記第1の軸方向における両端部分を加熱する第1の発熱体と、前記第1の回転体のうちの前記第1の軸方向における中間部分を加熱する第2の発熱体とを有し、
    前記接続部は、
    前記第1の発熱体と接続される第1の接続部分と、
    前記第2の発熱体と接続される第2の接続部分と
    を有する
    請求項4記載の定着装置。
  6. 前記支持体は金属材料からなる高剛性部材を含む
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱部と前記支持体とは、前記第1の軸方向において一点のみで固定されている
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記支持体は、前記第1の回転体を回転可能に支持する
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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