JP2017207538A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱による加熱部材の電極位置と保持部材における接点位置とのずれを抑制できる定着装置を提供する。
【解決手段】基板上に抵抗発熱層と電極部を備える加熱部材と、加熱部材と接触しつつ移動する伝熱部材と、伝熱部材を介して加熱部材と対向し、画像が形成された記録材が挟持搬送されるニップ部を形成する対向部材と、加熱部材を保持する保持部材と、を有する定着装置であって、保持部材は、記録材の搬送方向に直交する方向で加熱部材が当接する第1の当接部と、搬送方向の下流側で加熱部材が当接する第2の当接部と、搬送方向の下流側で第2の当接部よりも第1の当接部から離れた側で加熱部材が当接する第3の当接部と、を有し、第3の当接部は、ニップ部を形成する面内で、搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、搬送方向の下流側よりも上流側で第1の当接部から離れる方向の線上に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザプリンタ、LEDプリンタ等のプリンタ、デジタル複写機等の電子写真方式、静電記録方式を用いた画像形成装置に搭載する定着装置に関するものである。
従来のレーザプリンタ等の電子写真方式を使用した画像形成装置に搭載される定着装置としては、省エネルギー性に優れ、クイックスタートが可能なフィルム加熱方式の装置が知られている(特許文献1)。
特開昭63−313182号公報
しかしながら、従来技術では、プリント時の加熱により、加熱部材としてのヒータと加熱部材を保持する保持部材とが熱膨張するときの熱膨張量が異なることにより、ヒータの電極位置と保持部材に嵌合するヒータコネクタの接点位置とがずれてしまう。この様な構成でプリントを繰り返すと、ヒータコネクタの電気接点との磨耗でヒータの電極の抵抗値が上昇し、ヒータの電極部が発熱するという問題が有った。そして、即ち、このような発熱が発生すると、電極が高温になり酸化してしまい、接点部の抵抗値が更に高くなることにより、通電不良が発生し、ヒータ発熱量を所望の電力に制御できず定着不良が発生する場合があった。
本発明の目的は、加熱による加熱部材の電極位置と保持部材における接点位置とのずれを抑制できる定着装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る定着装置は、基板上に抵抗発熱層と電極部を備える加熱部材と、該加熱部材と接触しつつ移動する伝熱部材と、該伝熱部材を介して前記加熱部材と対向し、画像が形成された記録材が挟持搬送されるニップ部を形成する対向部材と、前記加熱部材を保持する保持部材と、を有する定着装置であって、前記保持部材は、前記記録材の搬送方向に直交する方向で前記加熱部材が当接する第1の当接部と、前記搬送方向の下流側で前記加熱部材が当接する第2の当接部と、前記搬送方向の下流側で前記第2の当接部よりも前記第1の当接部から離れた側で前記加熱部材が当接する第3の当接部と、を有し、前記第3の当接部は、前記ニップ部を形成する面内で、前記搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、前記搬送方向の下流側よりも上流側で前記第1の当接部から離れる方向の線上に設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る別の定着装置は、基板上に抵抗発熱層と電極部を備える加熱部材と、該加熱部材と接触しつつ移動する伝熱部材と、該伝熱部材を介して前記加熱部材と対向し、画像が形成された記録材が挟持搬送されるニップ部を形成する対向部材と、前記加熱部材を保持する保持部材と、を有する定着装置であって、前記保持部材は、前記記録材の搬送方向に直交する方向で前記加熱部材が当接する第1の当接部と、前記搬送方向の下流側で前記加熱部材が当接する第2の当接部と、前記搬送方向の下流側で前記第2の当接部よりも前記第1の当接部から離れた側で前記加熱部材が当接する第3の当接部と、を有し、前記第3の当接部は、前記ニップ部を形成する面内で、前記搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、前記搬送方向の下流側よりも上流側で前記第1の当接部から離れる方向の線上に設けられ、前記線上における前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置での接線方向を第1の方向とするとき、前記第1の方向が前記搬送方向となす角を第1の角、前記第2の当接部を中心とし該中心から前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置までを半径とする円における前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置での接線方向を第2の方向とし、前記第2の方向が前記搬送方向となす角を第2の角とするとき、前記第1の角は前記第2の角より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、加熱による加熱部材の電極位置と保持部材における接点位置とのずれを抑制できる。
(a)は従来例における定着装置の加熱ヒータ取りつけ図、(b)は本発明の実施形態に係わる定着装置の加熱ヒータ取りつけ図である。 本発明の実施形態に係わる定着装置の断面構成図である。 本発明の実施形態に係わる電極と反対側の突き当て形状の説明図である。 本発明の実施形態に係わる作用説明図である。 第1の比較例における加熱ヒータと保持部材としての断熱ステイホルダーの温度状態説明図である。 第1の比較例における加熱ヒータと保持部材としての断熱ステイホルダーの状態説明図である。 第2の比較例の構成図である。 第1の実施形態における加熱ヒータと保持部材としての断熱ステイホルダーの状態説明図である。 第2の実施形態に係わる構成図である。 第3の実施形態に係わる構成図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本願明細書では、転写材(記録材)の搬送方向に直交する方向を長手方向と定義する。
《第1の実施形態》
(定着装置)
図2を用いて、本実施形態に係るフィルム加熱方式の定着装置10について説明する。伝熱部材としての加熱用回転体である耐熱性フィルム(定着フィルム)13を介して、加熱部材である加熱ヒータ11と対向して、対向部材としての加圧用回転体(加圧ローラ)20が設けられる。そして、加熱ヒータ11は、ヒータ保持部材としての断熱ステイホルダー(ホルダー)212(図1(b))に固定配置される。
この様に構成された定着装置は、定着フィルム13を介して加熱ヒータ11と加圧ローラ20とで形成される圧接ニップ部(ニップ部、定着ニップ部)において、トナー画像(画像)tが形成された転写材(記録材)Sを挟持搬送させる。これにより、定着フィルム13と一緒に搬送されるトナー像tが、記録材Sに定着されることとなる。
なお、記録材は紙に限定されるものではない。一般に、記録材とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。
図2で、加熱ヒータ11における定着フィルム13との摺動面と反対側の面には、温度検知部材としてのサーミスタ14が当接配置されており、エンジン制御部8により加熱ヒータ11が所望の温度になるように電流の制御を行っている。
加熱ヒータ11は、セラミックやアルミナ又は窒化アルミから成る絶縁性の基板113(基板上)に抵抗発熱層(発熱体)112を有する。そして、抵抗発熱層112の絶縁と耐摩耗性の為にオーバーコートガラス111で覆われていて、オーバーコートガラス111が定着フィルム13の内周面に接触する様に構成されている。
(定着フィルム)
定着フィルム13は、SUS等の薄い金属製素管やポリイミド、PEEK等の耐熱樹脂フィルムからなる基層の表面に直接又はプライマ層を介してPFA、PTFE、FEP等の離型性層をコーティング又はチューブ被覆した複合層フィルムである。本実施形態で用いた定着フィルム13は、基層ポリイミドにPFAをコーティングしたものを用いた。総膜厚は70μmである。
定着フィルム13は内部の加熱用ヒータ11およびホルダー212に摺擦しながら回転するため、加熱ヒータ11およびホルダー212と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため、加熱ヒータ11およびホルダー212の表面に耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これにより、定着フィルム13はスムーズに回転することが可能となる。
(加圧ローラ)
図2に示す加圧ローラ20は、アルミニウム合金、Fe等からなる芯金21の上に絶縁性のシリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムを発泡して弾性層22を形成し、その上に接着層としてプライマ処理されて接着性をもつRTVシリコーンゴムを塗布する。そして、更にPFA、PTFE、FEP等にカーボン等の導電剤を分散させたチューブを被覆又はコーティング塗工した離型層24を形成して構成されている。本実施形態では、ローラ外径は20mm、ローラ硬度は48°(Asker−C 600g加重)の加圧ローラを使用している。
加圧ローラ20は不図示の加圧手段により、長手方向両端部から加熱定着に必要なニップ部を形成するべく15Kg・fで加圧されており、長手方向端部から芯金21を介して不図示の回転駆動により、図2の矢印の方向(反時計周り)に回転駆動される。これにより、定着フィルム13はホルダー212の外側を図2の矢印方向(時計周り)に従動回転する。
(加熱ヒータ)
図2で、加熱ヒータ11は定着フィルム13の内部に具備され、基板113上に抵抗発熱層112を形成し、更にその上から薄肉のオーバーコートガラス111で覆ってなるものである。オーバーコートガラス111は耐電圧と耐摩耗性に優れていて、定着フィルム13に摺動する様に構成されている。本実施形態では、熱伝導率1.0w/m・k、耐圧特性2.5KV以上、膜厚70μmのものを使用した。
本実施形態の加熱ヒータ11の基板113は、アルミナを用いた。寸法は幅6.00mm、長さ260.0mm、厚み1.00mm、熱膨張率は7.6×10−6/℃である。また、抵抗発熱層112は、長さ220.0mm、幅0.90mmを二本配置している。そして、抵抗発熱層112に電圧を印加するため、図1に示すように電極部115を設け、ヒータコネクタ(コネクタ)15の電気接点151が電極部115に当接する様に構成している。
さらに、図1に示すように電極部115に印加された電圧は、導電路114を介して抵抗発熱層112に接続される。抵抗発熱層112と導電路114はオーバーコートガラス111で覆い、他の部材に直接触れない様に保護されている。一方、電極部115は電気接点151に当接させる必要があるため、オーバーコートガラス111で覆われていない。本実施形態では、電極部115を基板端部2mmから幅4mmで形成し、隣の電極との間隔を4mmに構成している。
本実施形態の抵抗発熱層112は、銀パラジウム合金で形成され総抵抗値20Ω、抵抗値の温度依存性は700ppm/℃である。また、導電路114と電極部151には銀を使用し、膜厚10μm、抵抗値0.1Ω(簡易的には測定できない程度に低抵抗である)とし、抵抗値の温度依存性は4000ppm/℃としている。
加熱ヒータ11の抵抗発熱層112が形成されている面は定着フィルム13の内周面に接触することにより、記録材S上のトナー像tを溶融、定着させるニップ部が加熱される。
(ヒータ保持)
次に、ヒータ保持部材としてのホルダー212による加熱ヒータ11の保持について、図1で説明する。図1(a)は比較例としての従来例における定着装置の加熱ヒータ取りつけ図、図1(b)は本発明の実施形態に係わる定着装置の加熱ヒータ取りつけ図である。後に詳述するが、図1(a)の突き当て部123、122に対し、図1(b)では突き当て部223、222が用いられる。なお、図1においては、オーバーコートガラス111を不表示して描画している。
図1で、加熱ヒータ11は、発熱抵抗体112に通電するために電極部115と導電路114を備えている。そして、これらは、セラミックからなる基板113上に印刷して構成され、画像形成装置の省スペース化の観点から電極部115が長手方向の左右端どちらか一方に片側に揃えて配置され、ヒータコネクタ15には電気接点151を2つ有する様に構成している。
また、ヒータコネクタ15で電極部115に電気接点151を接触させ、電極部115に電圧を印加する。ヒータコネクタ15は、脱落防止の観点からホルダー212に設けた突起124にヒータコネクタ15のスリット152を嵌合させることで固定される。なお、突起124は記録材の搬送方向に挿入する形状であるため、長手方向の位置ずれ防止に効果的であるが、抜け止めの追加や挿入方向を変更して構成することで全方向の位置ずれを防止する様に構成しても良い。
電気接点151はバネ性をもって加熱ヒータ11の電極部115に当接していて、その押圧力は400g・fである。さらに、電気接点151はヒータコネクタ15と0.2mmの組み付けガタと持って構成されているため、加熱ヒータ11が所定の位置から±0.1mmの範囲で動く場合は、電極部115とずれることが無い。
ここで、加熱ヒータ11の電極部115にヒータコネクタ15を接続するために、ホルダー212の電極部115側に長手方向における第1の当接部として突き当て部121を設けている。このように、加熱ヒータ11を突き当て部121に突き当て、電極部115が所定の位置になる様構成されている
さらに、加熱ヒータ11はホルダー212の転写材搬送方向の下流側に2点の突き当て部を設け、定着フィルム13の回転による摩擦力で加熱ヒータ11が下流側に力を受けても加熱ヒータ11の上下流位置がずれない様に構成されている。即ち、第2の当接部として電極部115側の突き当て部222、第3の当接部として電極部115と反対側の突き当て部223が設けられている。
突き当て部222は、定着フィルム13と加圧ローラ20で構成されるニップ部の長手方向における中心より電極部115側に配されていて、本実施形態では突き当て部222を電極部115の下流側で直下に配置している。そして、電極部115と長手方向で反対側に配された突き当て部223を、長手方向で電極部115と反対側の抵抗発熱層112の端部近傍に配置している。突き当て部222、223については、後に更に詳しく説明する。
上述の様に、加熱ヒータ11を一方の突き当て部に当接し他方を自由にして位置決めを行うのは、加熱ヒータ11が昇温によって膨張した際にストレスが発生しない様に構成するためである。
この様な構成で、後述する理由により、ホルダー212で保持される加熱ヒータ11の電極部115に安定してヒータコネクタ15から通電することができ、且つ、加熱時のストレスを軽減して割れやヒビ等の破損に至らない様に構成することができる。
ホルダー212は、加熱ヒータ11を保持すると共に、ニップ部と反対方向への放熱を防ぐ断熱ステイホルダーであり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。そして、定着フィルム13が余裕をもってルーズに外嵌され、回転自在に配置されている。本実施形態に用いたホルダー212は、材質液晶ポリマー、耐熱性260℃、熱膨張率6.4×10−5/℃のものを用いた。
(突き当て部121、222、223)
図3において、長手方向において第1の当接部としての突き当て部121に当接した加熱ヒータ11は、記録材Sの搬送方向における下流側で第2の当接部としての突き当て部222と、第3の当接部としての突き当て部223に当接している。このとき、図3に示すように、第1の角Gは第2の角Bより大きくなるように構成されている。本実施形態では、第1の角Gを60.0°、第2の角Bを2.3°に構成している。
本実施形態では、図3に示すように、加熱ヒータ11は第2の当接部としての突き当て部222よりも第3の当接部としての突き当て部223でより下流側となるようにホルダー212と当接している。
(1)第1の角G
加熱ヒータ11の電極部115側で且つ記録材Sの搬送方向における下流側での、加熱ヒータ11と突き当て部222との当接位置をCとする。そして、加熱ヒータ11の長手方向における電極部115と反対側で且つ記録材Sの搬送方向における下流側での端部位置をPとする。位置Pにおける突き当て部223の接線Fが記録材Sの搬送方向となす角をGとする。
即ち、突き当て部223は、ニップ部を形成する面内で、記録材の搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、搬送方向の下流側よりも上流側で突き当て部121から離れる方向の線上に設けられる。このとき、この線上における突き当て部223と当接する位置での接線方向を第1の方向とするとき、第1の方向が記録材の搬送方向となす角がGとなる。なお、第1の方向が加熱ヒータ11の記録材搬送方向で下流側の面方向となす角は、鈍角である。
(2)第2の角B
位置Cを中心とし位置Pを通る円の位置Pにおける接線Aが記録材Sの搬送方向となす角をBとする。即ち、突き当て部222を中心とし該中心から突き当て部223と当接する位置までを半径とする円における加熱ヒータ11の突き当て部223と当接する位置での接線方向を第2の方向とするとき、第2の方向が記録材の搬送方向となす角がBとなる。
(作用)
図4に、本実施形態の作用詳細図を示す。本実施形態の構成では、加熱ヒータ11が加熱開始直後の低温状態でも、加熱により膨張した状態でも、定着フィルム13の回転による摩擦力で加熱ヒータ11が記録材Sの搬送方向で下流側に押圧されている。このため、加熱ヒータ11における電極部115と長手方向で反対側かつ記録材Sの搬送方向で下流側の端部は、突き当て部223に当接して固定されている。
即ち、定着フィルム13の回転によりオーバーコートガラス111と定着フィルム13の内面が摺動する際に、加熱ヒータ11は定着フィルム13から受ける摩擦によって搬送方向下流向きの力Mを受ける。言い換えれば、加熱ヒータ11の電極部115と長手方向で反対側の端部は、突き当て部223へ搬送方向下流向きの力Mを与えている。
そして、その分力として、突き当て部223の垂直方向にN(=M×sin(G))、突き当て部223に平行方向にJ(=M×cos(G))の力が発生する。垂直方向の力Nは、突き当て部223の与える抗力と釣り合あう。一方、突き当て部223における位置Pでの接線に平行方向な力Jについて、搬送方向とこれに直交する方向に分解すると、搬送方向と直交する方向に分力Qが発生することが分かる。即ち、加熱ヒータ11を突き当て部121へ押圧する分力Qが発生する。
ここで、分力Qは以下のように定量的に表わされる。
分力Q=1/2M×sin(2G)
これは、以下の導出過程より導かれる。
J=M×con(G)
Q=J×sin(G)
=M×sin(G)×cos(G)
=1/2×M×sin(2G)
=0.433M (G=60°)
この分力Qによって、加熱ヒータ11の長手方向における電極部115側端部は、記録材の搬送方向と直交する方向に突き当て部121に安定的に当接できる。即ち、突き当て部223へ加熱ヒータ11を突き当てることで、突き当て部223から受ける反作用により、加熱ヒータ11には突き当て部121に向けて押圧する力が働く。これにより、加熱ヒータ11は突き当て部121に当接することができる。よって、加熱ヒータ11における電極部115の位置がヒータコネクタ15の電気接点151とずれることがないので、プリントジョブを大量に繰り返しても電極部115の磨耗を抑制することができる。
(実験例)
次に、具体的な実験例について説明する。実験は、以下に示す第1の比較例、第2の比較例、本実施形態における実施例について、30分間隔でOce Red Label(A4、80g/m)を10枚連続して全面25%ハーフトーンを印字し、耐久試験を行った。これらの実験は、気温20℃湿度50%環境で、制御温度200℃、プロセス速度200mm/秒、一分間当たり40枚の速度で、本体寿命10万枚の本体を使って行った。
(1)第1の比較例
第1の比較例の構成を図1(a)に示す。長手方向における加熱ヒータ11の電極部115側の端部が突き当て部121に当接する。そして、記録材の搬送方向下流側で、加熱ヒータ11は突き当て部122、123(図1(a)、図6)と当接する。突き当て部122、123は、長手方向の中心から電極部115に近い側、電極部115から遠い側に設けられ、記録材の搬送方向に対しては同じ形状を備える。
(2)第2の比較例
第2の比較例の構成を図7に示す。加熱ヒータ11の保持部材であるホルダー312で、長手方向における加熱ヒータ11の電極部115側の端部だけでなく、電極部115と逆側の端部もホルダー312に当接する様に構成されている。
(3)本実施形態における実施例
図3に示すように、加熱ヒータ11の保持部材であるホルダー212で、長手方向における加熱ヒータ11の電極部115側の端部が突き当て部121に当接する。そして、記録材の搬送方向下流側で、加熱ヒータ11は突き当て部222、223と当接する。
表1に、実験結果を示す。
第1の比較例の構成では、20万枚(本体寿命の2倍の枚数)を印字した後に、定着器温度昇温不良による異常検知が働きプリント動作が停止した。第1の比較例の構成では、加熱ヒータ11とホルダー212の膨張量の差により、電極115とヒータコネクタ15の接点151と位置ズレが生じ、電極部115が磨耗していた。
これにより、20万枚(本体寿命の2倍の枚数)を印字した後に、上述の磨耗により電極部115の抵抗値が上昇した。そして、通電した際に電極部115の発熱が発生し、これにより電極部115の酸化が進み、銀で構成された電極部115の表面が酸化銀で覆われてしまい、ヒータコネクタ15の電気接点151から加熱ヒータ11の電極部115へ通電が不良となった。
次に、第2の比較例の構成では、1万枚(本体寿命の1/10の枚数)通紙後に、定着器の温度昇温不良による異常検知が働きプリント動作が停止した。第2の比較例の構成では、加熱ヒータ11が加熱により膨張した際に長手方向における左右両端がホルダー312に突き当たっているため、加熱ヒータ11は加熱され膨張しようとするが、その余地が無く、加熱ヒータ11は強い機械的ストレスを受けていた。
これにより、1万枚(本体寿命の1/5倍の枚数)を印字した後に、加熱ヒータ11のセラミックからなる基板113が脆性破壊を起こして破断してしまった。基板113の脆性破壊と共に、基板113上に形成されている抵抗発熱層112も破断してしまったため、抵抗発熱層112に通電が不可能となった。
この様な状態でプリントを開始しても抵抗発熱層112に十分な電流が供給できないので、加熱ヒータ11の温度が上がらなくなり、サーミスタ14(図2)が制御温度である200℃を検知することができなかった。エンジン制御部8は、この様な状態では定着不良が生じると判断し、プリント動作を停止した。
次に、本実施形態の構成では、20万枚(本体寿命の4倍の枚数)を良好な状態でプリントすることができた。
(加熱ヒータとホルダーの温度変化)
次に、図5を用いて,加熱ヒータ11とホルダー212(図1(a))の温度変化を示す。図中の時刻t1〜t5は、特徴的な温度状態の時刻である。t1は加熱前の時刻であり、t2は立ち上げ直後の時刻である。t1〜t2の間では、加熱ヒータ11はホルダー212に比べ熱伝導率が高く熱容量が小さいため、加熱を開始すると加熱ヒータ11は素早く温度が上昇する。一方、ホルダー212は熱伝導率が低く、熱容量が大きいため温度上昇速度が遅い。これにより、立ち上げ直後のt2で表せる時刻では、ホルダー212は殆ど昇温していないにもかかわらず、加熱ヒータ11は所定の温度に到達する。
t3は、ホルダー212が昇温中の時刻である。t2〜t3間でホルダー212は徐々に昇温しているが、加熱ヒータ11の温度は既に昇温しているためt2と同じ温度である。
また、t4は、10枚プリントを行った直後の時刻である。t4では加熱ヒータ温度は200℃に到達した。ホルダー212の温度は、t3〜t4間で昇温し150℃に漸近的に昇温している。t5は、プリント終了後に、加熱ヒータ11とホルダー212の温度が室温まで戻った時刻である。
次に、それぞれの時刻において、加熱ヒータ11の電極部115とコネクタ15の電気接点151がどの様な位置関係にあるかを、図6に示す。t1での位置は、組み立て直後の位置関係である。加熱ヒータ11は、ホルダー212の突き当て部121〜123に接している。また、電極部115上にヒータコネクタ15の電気接点151が当接していて、電気接点151は電極部115上に配置されている。
t2の時刻では、加熱ヒータ11の温度が上昇しているので加熱ヒータ11は膨張しているが、ホルダー212は昇温が小さいのでほとんど膨張していない。加熱ヒータ11はホルダー212の突き当て部121に当接しているので,加熱ヒータ11の電極部115とヒータコネクタ15の電気接点151は殆どずれていない。
t3の時刻では、ホルダー212が昇温しはじめて徐々に膨張している。一方、加熱ヒータ11は時刻t2の加熱ヒータ11とほぼ同じ温度の為、加熱ヒータ11と同じ大きさである。これにより、加熱ヒータ11とホルダー212間に隙間W−3が発生する。
t4の時刻では、ホルダー212が十分昇温し膨張している。一方、加熱ヒータ11は時刻t3とほぼ同じ温度のため時刻t3と同じ大きさである。加熱ヒータ11とホルダー212間の隙間W−4はW−3よりさらに拡がる。
ヒータコネクタ15は、図1(a)で示したように、ホルダー212に設けた突起124にヒータコネクタ15のスリット152を嵌合させて固定されているため、ホルダー212の膨張に伴い移動する。よって、t4の時刻では、図6中に示す様にヒータコネクタ15の接点151’は、加熱ヒータ11の電極部115と位置が大きくずれる。このズレ量は、ホルダー212と加熱ヒータ11の膨張量の差の半分に当たるので0.8mm程度である。
既述したように、ヒータコネクタ15の電気接点151は0.1mmのズレならば追従することが可能であるが、t4の時刻では追従することができず加熱ヒータ11の電極部115と摺動してしまう。
t5の時刻では、加熱ヒータ11が室温に戻っているため初期の大きさに収縮しているが、t2の時刻で膨張した際にホルダー212の突き当て部121に端部位置が規制されて膨張したため中心位置が移動している。これにより、ホルダー212が室温に戻って収縮しても加熱ヒータ11とホルダー212間に隙間W−5が生じる。
この様な状態で次の通紙を行うと、加熱ヒータ11は立ち上げ時に上述の加熱ヒータ11とホルダー212間の隙間W−5分膨張することができ(Wが加熱ヒータの膨張量以上であれば加熱ヒータ膨張量分)、t2の時刻と同様の位置関係になる。
さらにプリントを進めt4の時刻と同じ状態になると、t4の時刻で説明した様にホルダー212が膨張するため、ヒータコネクタ15の接点151’と加熱ヒータ11の電極部115との位置が大きくずれる。
この様に、プリントを繰り返すことで、加熱ヒータ11とホルダー212の通紙時の膨張量の違いにより、加熱ヒータ11の電極部115とヒータコネクタ15の電気接点151との位置ズレが繰り返される。これにより、加熱ヒータ11の電極部115が磨耗して電極部115の抵抗値が上昇し、通電した際に電極部115が発熱し電極部115が高温になって酸化してしまうことで、電極部115の抵抗値が更に高くなった。
この様な状態でプリントを開始しても、発熱抵抗体112十分な電流が供給できないので、加熱ヒータ11の温度が上がらなくなり、サーミスタ14(図2)が制御温度である200℃を検知することができなかった。エンジン制御部8(図2)は、この様な状態では定着不良が生じると判断し、プリント動作を停止した。
次に、本実施形態において、それぞれの時刻において、加熱ヒータ11の電極部115とコネクタ15の電気接点151がどの様な位置関係にあるかを、図8に示す。図8は、室温状態から通紙加熱を行い、プリント終了後に再度室温状態まで戻る場合の位置関係を示している。
t1の時刻では、組み立て直後の位置関係を示している。本実施形態では、加熱ヒータ11はホルダー212の突き当て部121、222、223に当接している。また、加熱ヒータ11の電極部115上にヒータコネクタ15の電気接点151が当接していて、電気接点151は電極部115上に配置されている。
t2の時刻では、加熱ヒータ11の温度が上昇しているので加熱ヒータ11は膨張しているが、ホルダー212は昇温が小さいのでほとんど膨張していない。加熱ヒータ11は加熱によりおよそ0.4mm膨張し、電極部115と反対側の端部が突き当て部223に突き当たり、突き当て部222を中心とし突き当て部223の斜面を駆け上がり回転している。このとき、加熱ヒータ11の回転角θは以下の式で表せる。
R+(1+α)R×sinθ×tan(G)=(1+α)R×conθ
cosθ−sinθ×tan(G)=1/(1+α)
ここで、αは加熱ヒータの膨張率である。
本実施形態では、熱膨張率に温度上昇分をかけて以下の値となる
7.6×10−6/℃×(200−20)℃=1.37×10−3
これより、回転角θは約3.2°となる。これにより、回転による電極部115の移動量は0.03mmとなる。よって、熱膨張により加熱ヒータ11が伸びて回転してもヒータコネクタ15の電気接点151は電極部115に追従できる。
次に、t3の時刻では、ホルダー212が昇温しはじめて徐々に膨張している。一方、加熱ヒータ11は時刻t2の加熱ヒータ11とほぼ同じ温度の為、時刻t2の加熱ヒータ11と同じ大きさである。しかしながら、本実施形態に示す構成では、突き当て部223で加熱ヒータ11を突き当て部121へ押圧する力が働いているため、加熱ヒータ11はホルダー212における電極部115側の突き当て部121に当接している。
t4の時刻では、ホルダー212が十分昇温し膨張している。一方、加熱ヒータ11はt3の時刻の加熱ヒータ11とほぼ同じ温度のため、t3の時刻の加熱ヒータ11と同じ大きさである。この場合においても、本実施形態では、突き当て部223で加熱ヒータ11を突き当て部121へ押圧する力が働いているため、加熱ヒータ11はホルダー212における電極部115側の突き当て部121に当接している。
t4の時刻では、ホルダー212が膨張するため、電極部115と反対側の端部が突き当て部223に沿って、加熱ヒータ11の電極部115と反対側の端部が下がる。これによって、加熱ヒータ11が約7.3°回転するが、電極部115の移動量は約0.08mmである。よって、熱膨張によりホルダー212が膨張して加熱ヒータ11が回転しても、ヒータコネクタ15の電気接点151は電極部115に追従できる。
t5の時刻では、加熱ヒータ11とホルダー212が室温に戻っているため初期の大きさに収縮しているが、t4〜t5間で収縮する際に突き当て部121に加熱ヒータ11が当接した状態で収縮する。このため、ヒータコネクタ15の電気接点115と加熱ヒータ11の電極部115がずれることは無い。よって、加熱ヒータ11の電極部115の位置は、ヒータコネクタ15の電気接点115とずれることが無いため、電極部115が磨耗することが無い。
この様に本実施形態では、突き当て部223の直線状の突き当て形状が記録材の搬送方向となす角Gを、角Bより大きく構成することで、加熱ヒータ11の電極部115とヒータコネクタ15の電気接点151の摩耗を防止することが出来る。よって、プリントジョブを大量に繰り返しても、加熱ヒータ11の電極部115の磨耗を抑制することができる。従って、電極部の抵抗値が上昇して発熱することを防止し、プリントを繰り返しても安定してヒータコネクタから加熱ヒータに通電することができるため、本体寿命の長寿命化が図れる。
《第2の実施形態》
第1の実施形態では、第3の当接部として突き当て部223を直線状に設けたが、本実施形態では第3の当接部として突き当て部323を曲線状に設ける。第1の当接部としての突き当て部121、第2の当接部としての突き当て部222については、第1の実施形態と同じであり、詳細な説明を割愛する。
本実施形態において、突き当て部323は、ニップ部を形成する面内で、記録材の搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、搬送方向の下流側よりも上流側で突き当て部121から離れる方向の線上に設けられる。そして、この線上における突き当て部323と当接する位置での接線方向を第1の方向とする。また、突き当て部222を中心とし該中心から加熱ヒータ11の突き当て部323と当接する位置までを半径とする円における加熱ヒータ11の突き当て部323と当接する位置での接線方向を第2の方向とする。
このとき、本実施形態では、上述した線上が曲線上であり、第1の方向が第2の方向となす角は、突き当て部323の曲線上における変位に係らず一定(45°)である。この様に構成すると、加熱ヒータ11を長手方向に押圧する力が常に最大となる(第1の実施形態で説明したQ=1/2×M×sin(2G)においてG=45°のとき最大となる)。本実施形態では、第1の実施形態よりも更に安定した押圧力で、加熱ヒータの電極側端部をホルダーに当接させることが可能となる。
図9に、本実施形態の断面図を示す。加熱ヒータ11として、加熱開始直後の加熱ヒータ位置、10枚通紙直後の加熱ヒータ位置、連続通紙500枚後に加熱定着装置が過昇温した状態での加熱ヒータ位置をそれぞれ示している。Uは加熱前の突き当て部323の加熱ヒータとの接線、Sは10枚通紙直後の突き当て部323の加熱ヒータとの接線、Vは500枚通紙直後の突き当て部323の加熱ヒータとの接線である。
本実施形態では、加熱ヒータ11は第2の当接部よりも第3の当接部でより下流側となるようにホルダーと当接する場合もあれば、第3の当接部よりも第2の当接部でより下流側となるようにホルダーと当接する場合もある。
《第3の実施形態》
本実施形態に係る定着装置は、第1の実施形態と同様であるため、全体構成、機能についての詳しい説明は割愛し、特徴的な部分についてのみ説明する。
本実施形態において、突き当て部423は、ニップ部を形成する面内で、記録材の搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、搬送方向の下流側よりも上流側で突き当て部121から離れる方向の線上に設けられる。そして、この線上における突き当て部423と当接する位置での接線方向を第1の方向とする。また、突き当て部222を中心とし該中心から加熱ヒータ11の突き当て部423と当接する位置までを半径とする円における加熱ヒータ11の突き当て部423と当接する位置での接線方向を第2の方向とする。
このとき、本実施形態では、上述した線上が直線上であり、第1の方向が第2の方向となす角は、一定(45°以上90°未満の値として70°)である。これによって、加熱時に加熱ヒータ11が膨張する際に、第3の当接部としての突き当て部423から受ける抗力(図4に示した垂直方向の力Nと釣り合う力)の加熱ヒータの長手方向における成分を緩和することができる。本実施形態では、第1の実施形態と同等以上の効果が得られつつ、加熱ヒータに加わるストレスを緩和することが出来る。
本実施形態について、図10を用いて説明する。まず、突き当て部222を中心とし、この中心と記録材の搬送方向の下流側で加熱ヒータ11の長手方向における端部とを結ぶ半径Rの円を考える。本実施形態のホルダーは、この円における突き当て部423と交差する点の接線A’と、突き当て部423の接線F’とがなす角Iを70°で構成している。
この様に構成することで、加熱ヒータ11が突き当て部423へ当接する角度が浅いため、加熱ヒータ11が加熱により膨張する際に突き当て部423から長手方向に受ける力が弱くなる。これにより、加熱ヒータ11が熱膨張する際に加わるストレスが、軽減される。
第1の実施形態では、角Gを60°、角Bを2.3°とし、角度差が57.7°であったが、本実施形態ではこの角度差が70°となり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。即ち、これら実施の形態について適用する構成部材の寸法、材質、形状、及びそれらの相対配置等は、特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれら記載事項のみに限定する趣旨のものではない。
(変形例1)
上述した実施形態で、ホルダーにおける加熱ヒータの当接部に、表面性の良い金属やガラス等を設置して加熱ヒータが当接部に当接した際の摩擦や、当接部の変形を防止する様に構成しても良い。
(変形例2)
第1の実施形態では、第1の角Gを60°としたが、45°として加熱ヒータ11を第1の当接部としての突き当て部121に向ける力を最大化させることもできる。
(変形例3)
上述した実施形態では、定着フィルムである無端ベルトが第1の回転体に設けられたが、無端ベルトが対向する第2の回転体に設けられても良い。また、無端ベルトが第1の回転体、第2の回転体の双方に設けられても良い。
(変形例4)
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置(この場合も定着装置と呼ぶ)にも同様に適用可能である。
11・・加熱ヒータ、13・・定着フィルム、112・・抵抗発熱層、113・・基板、115・・電極部、20・・加圧ローラ、121・・第1の当接部、212・・ホルダー、222・・第2の当接部、223、323、423・・第3の当接部、P・・転写材(記録材)、t・・トナー

Claims (12)

  1. 基板上に抵抗発熱層と電極部を備える加熱部材と、
    該加熱部材と接触しつつ移動する伝熱部材と、
    該伝熱部材を介して前記加熱部材と対向し、画像が形成された記録材が挟持搬送されるニップ部を形成する対向部材と、
    前記加熱部材を保持する保持部材と、
    を有する定着装置であって、
    前記保持部材は、
    前記記録材の搬送方向に直交する方向で前記加熱部材が当接する第1の当接部と、
    前記搬送方向の下流側で前記加熱部材が当接する第2の当接部と、
    前記搬送方向の下流側で前記第2の当接部よりも前記第1の当接部から離れた側で前記加熱部材が当接する第3の当接部と、
    を有し、
    前記第3の当接部は、
    前記ニップ部を形成する面内で、前記搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、前記搬送方向の下流側よりも上流側で前記第1の当接部から離れる方向の線上に設けられることを特徴とする定着装置。
  2. 前記電極部は、前記搬送方向と直交する方向で前記第3の当接部よりも前記第2の当接部に近い側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記線上における前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置での接線方向を第1の方向とするとき、前記第1の方向が前記搬送方向となす角を第1の角、
    前記第2の当接部を中心とし該中心から前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置までを半径とする円における前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置での接線方向を第2の方向とするとき、前記第2の方向が前記搬送方向となす角を第2の角とするとき、
    前記第1の角は前記第2の角より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱部材は前記第2の当接部よりも前記第3の当接部でより下流側となるように前記保持部材と当接することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記加熱部材は前記第3の当接部よりも前記第2の当接部でより下流側となるように前記保持部材と当接することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記線上は曲線上であり、前記第1の方向が前記第2の方向となす角は、前記第3の当接部の前記曲線上における変位に係らず一定であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記線上は直線上であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記第1の方向が前記加熱部材の前記搬送方向で下流側の面方向となす角は、鈍角であることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記第1の角は45°であることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記第1の方向が前記第2の方向となす角は、45°以上90°未満であることを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記保持部材に前記電極部と接触する電気接点を備えたコネクタが嵌合することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 基板上に抵抗発熱層と電極部を備える加熱部材と、
    該加熱部材と接触しつつ移動する伝熱部材と、
    該伝熱部材を介して前記加熱部材と対向し、画像が形成された記録材が挟持搬送されるニップ部を形成する対向部材と、
    前記加熱部材を保持する保持部材と、
    を有する定着装置であって、
    前記保持部材は、
    前記記録材の搬送方向に直交する方向で前記加熱部材が当接する第1の当接部と、
    前記搬送方向の下流側で前記加熱部材が当接する第2の当接部と、
    前記搬送方向の下流側で前記第2の当接部よりも前記第1の当接部から離れた側で前記加熱部材が当接する第3の当接部と、
    を有し、
    前記第3の当接部は、
    前記ニップ部を形成する面内で、前記搬送方向に対し斜めとなる方向であって、かつ、前記搬送方向の下流側よりも上流側で前記第1の当接部から離れる方向の線上に設けられ、前記線上における前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置での接線方向を第1の方向とするとき、前記第1の方向が前記搬送方向となす角を第1の角、
    前記第2の当接部を中心とし該中心から前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置までを半径とする円における前記加熱部材の前記第3の当接部と当接する位置での接線方向を第2の方向とし、前記第2の方向が前記搬送方向となす角を第2の角とするとき、
    前記第1の角は前記第2の角より大きいことを特徴とする定着装置。
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