JP6579754B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等の電子写真方式、静電記録方式を用いた画像形成装置が備える定着装置に関する。
電子写真方式等の画像形成装置に具備される定着装置として、筒状のフィルムを用いた定着装置が知られている。この定着装置は、筒状のフィルムと、フィルムの内面に接触するヒータと、ヒータと共にフィルムを介してニップ部を形成する加圧部材と、を有し、ニップ部でトナー像を担持した記録材を搬送しながらトナー像を加熱するものが一般的である。
このような熱容量の小さいフィルムを用いた定着装置は、ウォームアップ時間が短い反面、記録材が通過しない領域が過昇温する、いわゆる非通紙部昇温が生じやすい。そこで、ヒータ面内の熱の移動を容易にし、ヒータの長手方向の温度分布を均一に近づけるために、ヒータと支持部材との間に熱伝導部材を設ける構成が特許文献1に開示されている。
特開平11−84919号公報
しかしながら、特許文献1のように熱伝導部材がヒータと支持部材との間に挟持される構成において、熱伝導部材の熱膨張と熱収縮とが繰り返されると、熱伝導部材が長手方向に収縮して非通紙部昇温の抑制効果が小さくなる場合があるという課題がある。
上記課題を解決するための本発明の好適な実施形態の一つは、筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触する細長いヒータと、前記ヒータの前記フィルムと接触する面と反対側の面に前記ヒータの長手方向に亘って接触する熱伝導部材と、前記熱伝導部材を介して前記ヒータを支持する支持部材と、
前記フィルムを介して前記ヒータと共にニップ部を形成するローラと、を備え、前記ニップ部でトナー像が担持された記録材を搬送しながら加熱してトナー像を記録材に定着する定着装置において、前記熱伝導部材と前記ヒータとの接触領域のうち少なくとも長手方向の端部領域に潤滑剤が介在することを特徴とするものである。
本願発明によると、熱伝導部材がヒータと支持部材との間に挟持される構成において、熱伝導部材の熱膨張と熱収縮とが繰り返される場合においても熱伝導部材の変形を抑制し、熱伝導部材の非通紙昇温の抑制効果の低下を防止することができる。
実施例1に係るヒータと熱伝導部材と支持部材との横断面図 実施例2に係るヒータと熱伝導部材と支持部材との横断面図 (a)実施例2に係る変形例1のレーザースクライブ裁断された基板、(b)実施例2に係る変形例1のヒータと熱伝導部材と支持部材との横断面図 実施例2に係る変形例2のヒータと熱伝導部材と支持部材との横断面図 実施例1に係る画像形成装置の断面図 (a)実施例1に係る定着装置の横断面図、(b)実施例1に係る定着装置の分解斜視図
以下に、図面を参照して、この本発明の好適な実施例について説明する。
(1)画像形成装置例
図5は本実施例における画像形成装置の概略構成図である。
感光ドラム1は、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成されている。感光ドラム1は矢印の方向に回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって一様帯電される。次に、レーザースキャナ3より、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビームLによる走査露光が施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置4で現像、可視化される。現像方法としては、1成分系の非接触ジャンピング現像法が用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写される。ここで感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材の先端の書き出し位置が合致するように8のセンサにて記録材の先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送される。このトナー像が転写された記録材Pは定着装置6へと搬送され、永久画像として定着される。一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。また、9は定着装置6内に設けられた排紙センサであり、紙がトップセンサ8と排紙センサの間で紙詰まりなどを起こした際に、それを検知する為のセンサである。
(2)定着装置6
図6は本実施例における定着装置6の概略模式図である。定着装置6は、加熱部材としてのフィルムユニット10と、加圧部材としての加圧ローラ20と、を有する。定着装置6の断面図及び斜視図をそれぞれ図6(a)及び(b)に示す。フィルムユニット10は主に、フィルム13と、フィルム13の内面に接触するヒータ11と、ヒータ11のフィルム13と接触する面と反対側の面に接触する熱伝導部材24と、熱伝導部材24を介してヒータ11を支持する支持部材12と、を有する。フィルムユニット10は更に、フィルムユニット10の曲げ剛性を向上させるための金属ステー14を有する。
a)フィルム13
フィルム13は筒状の耐熱性フィルムである。フィルム134は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK等の耐熱性樹脂やステンレス、ニッケル等の金属で形成された基層を有する。基層の材料のうち耐熱性樹脂に関しては熱伝導性を向上させるために、BN、アルミナ、Al等の高熱伝導性粉末を混入しても良い。また、フィルム13の総厚は、低熱容量で且つ耐久性を有するために20μm以上200μm以下が好ましい。更にオフセット防止や記録材の分離性を確保するために表層にはPFA(テトラフルオロエチレン パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂で離型性層を形成してある。被覆の方法としては、フィルム13の外面をエッチング処理した後に離型性層をディッピングするか、粉体スプレー等の塗布であってもよい。あるいは、チューブ状に形成された樹脂をフィルム13の表面に被せる方式であっても良い。または、フィルム13の外面をブラスト処理した後に、接着剤であるプライマ層を塗布し、離型性層を被覆する方法であっても良いし、離型性に優れた材料から成型した単層構成であっても良い。本例では、基層ポリイミド製で厚み55μm、その上に接着層を設け、表層は導電材を付与したPFAを厚み10μmでコーティングし、総厚は70μm、直径は18mmとし、基層には高熱伝導性粉末を混入することにより高熱伝導化をはかっている。
b)加圧ローラ20
加圧ローラ20は、ステンレスなどの金属で形成された芯金21と、その外側に形成されたシリコーンゴムなどの耐熱ゴムで形成した弾性層22と、を有するローラである。この弾性層22の外側にPFA等の離型性層が形成されていてもよい。本件では、シリコーンバルーンゴム層を厚み3.5mm、直径20mm、表層はPFA製で厚み20μm、製品硬度はアスカーC硬度で49度となっている。
c)ヒータ11
ヒータ11は、アルミナや窒化アルミ等のセラミックで形成された細長い基板11aの表面に、長手方向に沿って、Ag/Pd(銀パラジウム)、RuO、TaN等の発熱抵抗体11bが、厚み約10μm、幅約1〜5mm程度でスクリーン印刷等により形成されている。発熱抵抗体11bは不図示の導体部を介し不図示の電極部と接続されており、この電極部を介して不図示のコネクタ等によってヒータ11に電力が供給される。このヒータ11がフィルム13と接する面には、発熱抵抗体11bを保護する保護層11cが設けられている。保護層11cの厚みは十分薄く、表面性を良好にする程度が望ましく、ガラスやフッ素樹脂コート等を施す。本件では基板11aには厚み1mm、搬送方向幅5.83mm、長手方向長さ270mmのアルミナを用いている。基板11aの上に銀パラジウムの発熱抵抗体11bを幅1mm、長手方向長さ218mmに渡り形成した上に、保護層11cとして厚み60μmのガラスをコートしている。総抵抗値は13.8Ωであり、定格120V入力時において投入電力は1043Wとなる。
d)熱伝導部材24
熱伝導部材24は小サイズ記録材を連続的に定着処理した時に生じる非通紙部昇温を均熱効果によって抑制するために用いられる。本実施例では熱伝導部材24の材料としてアルミニウムを用いたものの、良熱伝導性の金属であれば良く、銅や銀であっても良い。アルミ板24は長手方向の両端部に支持部材12に近づく方向に曲げた曲げ部24aと、短手方向の端部に設けた曲げ部24bと、を有する。アルミ板24は、これらの曲げ部24a、24bを支持部材に設けられた穴部(不図示)に挿しこんで支持部材12に設置される。曲げ部24bは長手方向の移動を規制する規制部で、曲げ部24aは厚み方向の移動を規制する規制部である。アルミ板24の上にヒータ11を設置する。ヒータ11の長手方向の中央部はアルミ板24を介してヒータ支持部材12に支持され、ヒータ11の長手方向の両端部は支持部材12に接触して支持される。本実施例ではアルミ板24は厚み0.3mm、搬送方向幅は5.5mm、長手方向長さは218mmでありヒータ11の基板の発熱抵抗体が設けられた面と反対側の面に配置している。
e)支持部材12
支持部材12はヒータ11、アルミ板24等を支持する部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂により形成される。熱伝導率が低いほど加圧ローラ20への熱伝導が良くなるので、樹脂層中にガラスバルーンやシリカバルーン等のフィラーを内包してあっても良い。フィルム13の回転をガイドする役割も持つ。支持部材12は長手方向に長い溝が設けられており、その溝にある支持面にアルミ板24、ヒータ11を設置する構成である。この支持部材12の支持面によって、支ヒータ11はアルミ板24を介して支持されている。この支持面には、長手方向の中央部が両端部よりも加圧ローラ20に近づく方向に突出したクラウン形状が設けられている。この理由については後述する。支持部材12のヒータ11を支持する面と反対側の面には金属ステー14が設けられている。
f)定着装置6の駆動および制御方法
フィルムユニット10は次のような構成により加圧ローラ20の弾性に抗して押圧され、所定のニップNを形成する。すなわち、図6(b)に示すように、金属ステー14は、その長手方向の両端がヒータ支持部材12から突き出ていて、金属ステー両端部にあるバネ受け部14aがバネ受け部材を介してコイルバネ15によって加圧される。荷重はステー足部14bを介して支持部材12の長手方向に渡って伝達される。また、カートリッジ着脱時においては不図示の離間機構によって加圧バネ15は持ち上げられ離間される。本件ではニップ部Nに総荷重15kgfの加圧力を与えている。本実施例におけるニップ部Nの長手方向の圧力分布は、前述した支持部材12の支持面のクラウン形状によって、中央部の方が両端部よりも大きくなるように設計されている。ニップ部Nでは、加圧力によってフィルム13がヒータ11と加圧ローラ20の間に挟まれることで撓み、ヒータ11に密着した状態になる。
加圧ローラ20は芯金の端部に設けられた不図示の駆動ギアにより、図6(a)の矢印の方向に回転する駆動力を得る。駆動力は制御手段を統制する不図示のCPUからの指令に従い、不図示のモータより伝達される。本件では周速度220mm/sec、印刷能力としてはA4サイズ紙を毎分38枚印字可能なように駆動制御されている。
この加圧ローラの回転駆動に伴いフィルム13は加圧ローラ20との摩擦力により従動回転する。フィルム13とヒータ11との間には、フッ素系やシリコーン系の耐熱性グリース等の潤滑材を介在させることにより、摩擦抵抗を低く抑え、滑らかにフィルム13が回転可能となる。また、図6(b)に示すように、導電ゴム輪16を介しフィルム13の電位は不図示のバイアス印加回路により、適正値に制御される。
また、ヒータ11は、ヒータ11のフィルム13と接触する面と反対側の面にアルミ板24を介して設けた不図示のサーミスタ等温度検知素子の信号に応じて制御されることで、ニップNの温度を所望の目標温度に保つ。未定着トナー画像を担持した記録材PはニップNで搬送されながら加熱及び加圧が行われる。ニップNより排出された記録材Pは不図示の排紙ガイドに案内されて排出される。
(3)本実施例の特徴的な構成
最初に、本実施例の課題について詳細に説明する。ヒータ11とアルミ板24との間に潤滑剤が介在しない定着装置において、プリント動作に伴い装置が昇温と冷却を繰り返すと次のような課題がある。ヒータ11とアルミ板24とが熱膨張すると、この2つの部材の線膨張係数の違いに起因してアルミ板24にはヒータ11との間で生じる摩擦力から応力が発生する。この応力はアルミ板24の長手方向の端部領域において生じやすい。これは、アルミ板24の長手方向の端部のエッジが熱膨張する時にヒータ11に引っ掛かりやすく熱膨張による伸びが規制されるためであると考えられる。この応力が繰り返しアルミ板24の端部に生じると、アルミ板24は長手方向に収縮し、非通紙部昇温の抑制効果が低下するという課題が発生する場合がある。特に、熱伝導部材24の材料としてアルミニウム、ヒータ11の基板の材料としてセラミックスを用いると、アルミニウムの方がセラミックスよりも線膨張係数が大きく且つ硬度が低いので、アルミ板24の方が変形しやすい。
図1は本実施例に係るヒータ11とアルミ板24の横断面図である。本実施例の特徴的な構成は、ヒータ11とアルミ板24の間に潤滑剤としてのグリースを介在させている構成である。ヒータ11とアルミ板24との間で熱膨張の差が生じてもグリースの介在によって、ヒータ11とアルミ板24との間の摩擦力が弱まり、応力の発生が抑制される。本実施例では、アルミ板24がヒータ11と接触する領域全域にシリコーングリース(東レ・ダウコーニング社製:HP−300)を75mg塗布し、その上からヒータ11を配置する。
(4)本実施例の効果
本実施例の効果を確認するために、ヒータ11とアルミ板24の間にグリースを介在させた本実施例の構成と、グリースが介在しない比較例の構成とを用いて効果確認のための実験を行った。本実施例と比較例とでそれぞれ3サンプルを用いて評価を行った。
実験として、熱膨張および冷却収縮を繰り返すことでアルミ板24の変形を引き起こさせる加熱冷却サイクル評価を実施し、アルミ板24の変形量を測定した。加熱冷却サイクル評価はプリンタ本体において温調温度220度設定で10分間加熱駆動し、その後10分間停止させファンにより空冷するというサイクルを200回繰り返した。評価環境は室温25℃、湿度55%である。加えて、加熱冷却サイクル評価後の定着装置6を用いてアルミ板24の機能変化影響に関する確認として非通紙部昇温評価を行った。非通紙部昇温評価は最大紙幅であるLTRサイズよりも狭いOce Red Label(用紙サイズ:A4、坪量:80g/m2)を200枚、片寄連続通紙した場合の非通紙部における加圧ローラ20の最大表面温度を測定している。非通紙部昇温評価の評価環境は室温15℃、湿度10%であり、紙は開直紙を用いた。評価結果を表1に示す。
Figure 0006579754
比較例では3.8〜4.8mm程度アルミ板24に収縮が見られたのに対し、本実施例ではアルミ板24の収縮がほとんどないことがわかる。非通紙端部に関しても本実施例においてはアルミ板24長さに変化がほぼない事から設計値である240℃程度に収まっているが、比較例においては収縮に伴い269〜281℃と高くなってしまっている。比較例においては、アルミ板24の長手方向の収縮の影響に加えて、アルミ板24の端部の変形によってヒータ11への密着性が低下したことも非通紙部昇温の抑制効果の低下に影響しているものと考えられる。
以上述べたことから、本実施例は、熱伝導部材の熱膨張と熱収縮とが繰り返される場合における熱伝導部材の変形を抑制し、熱伝導部材の非通紙昇温の抑制効果の低下を防止するという効果を奏する。
尚、本実施例では、本実施例では、アルミ板24がヒータ11と接触する接触領域の全域にグリースを塗布したが、その接触領域のうち長手方向の端部領域に塗布されていれば同様の効果が得られることが確認されている。これは、前述したように熱伝導部材24に生じる応力が長手方向の端部で発生しやすいためである。
図2は本実施例に係るヒータ11及びアルミ板24の横断面図である。実施例1ではヒータ11とアルミ板24の間にグリースを塗布することで介在させ、熱膨張に起因する変形を抑制した。しかしながら、実施例1はアルミ板24にグリースを塗布する製造工程が増える。そこで、本実施例では、ヒータ11とフィルム13との摺動性向上させるためにヒータ11のフィルム13と接触する面に塗布されたグリースをヒータ11とアルミ板24の間に誘導することでアルミ板24にグリースを塗布する工程を省略できるようにする。本実施例の特徴的な構成は、図2に示すように、アルミ板24の短手方向の幅がヒータ11の短手方向の幅よりも大きいことである。尚、これ以外の構成は実施例1と同じ構成であるから説明を省略する。
本実施例では、ヒータ11の幅5.83mmに対し、アルミ板24の幅を6.00mmに設定されている。支持部材12にアルミ板24を配置し、その上にヒータ11を設置し、ヒータ11上にシリコーングリース(東レ・ダウコーニング社製:HP−300)を225mg塗布する。ヒータ11上に塗布されたグリースは定着装置6の動作に伴い一部はヒータ11やアルミ板24の周囲の溝部等に回り込む。本実施例ではヒータ11と支持部材12との間の溝部Aに入り込んだグリースの一部は、せり出したアルミ板24に受け止められ毛細管現象によりヒータ11とアルミ板24の間に入っていく。これにより、製造工程においてアルミ板24上へのグリース塗布を行わなくてもヒータ11とアルミ板24の間にグリースを介在させることができる。
以上述べたことから、本実施例は、熱伝導部材がヒータと支持部材との間に挟持される構成において、熱伝導部材の熱膨張と熱収縮が繰り返される場合における熱伝導部材の変形を抑制し、熱伝導部材の非通紙昇温の抑制効果を維持するという効果を奏する。更に、ヒータ11とアルミ板24の間に潤滑剤の塗布をする工程を省略できるという効果を奏する。
次に、本実施例の変形例1及び2について説明する。変形例1及び2は、実施例2にヒータ11とアルミ板24との間によりグリースを侵入させやすくなる構成を追加した定着装置である。
図3(a)は、変形例1に係るレーザースクライブ裁断面を有するヒータ11の模式図、図3(b)は変形例1に係るヒータ11及びアルミ板24の横断面を示す図である。ヒータ11は、セラミック製の基板をレーザースクライブによって裁断加工しており、図3(a)に示すように、レーザーの照射部には細かな裁断溝が形成されている。変形例1はこの基板に出来た裁断溝を利用するものであり、ヒータ11の面のうち裁断溝を有する面をアルミ板24と対向する側に配置する。これにより、ヒータ11上に塗られたグリースがヒータ11の側面より回り込んできた時に裁断溝が起点となり毛細管現象が促進されグリースがヒータ11とアルミ板24の間に入りやすくなる。
次に、本実施例の変形例2について説明する。図4は、変形例2に係るヒータ11及びアルミ板24の横断面図を示す図である。アルミ板24は打ち抜き加工により製造されており、バリ面側にバリが形成され、ダレ面側にダレ(滑らかなR形状)が形成される。変形例2は、図4に示すようにアルミ板24のダレ面側がヒータ11に対向するようにアルミ板24を配置する。これにより、ヒータ11上に塗られたグリースが回り込んできた時に、ダレを起点となり毛細管現象が促進されヒータ11とアルミ板24の間にグリースが入りやすくなる。
6 定着装置
11 ヒータ
12 支持部材
13 フィルム
20 加圧ローラ
24 熱伝導部材

Claims (5)

  1. 筒状のフィルムと、
    前記フィルムの内面に接触する細長いヒータと、
    前記ヒータの前記フィルムと接触する面と反対側の面に前記ヒータの長手方向に亘って接触する、金属からなる熱伝導部材と、
    前記熱伝導部材を介して前記ヒータを支持する支持部材と、
    前記フィルムを介して前記ヒータと共にニップ部を形成するローラと、
    を備え、前記ニップ部でトナー像が担持された記録材を搬送しながら加熱してトナー像を記録材に定着する定着装置において、
    前記熱伝導部材と前記ヒータとの接触領域のうち少なくとも長手方向の端部領域に潤滑剤が介在することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ヒータは、基板と、前記基板の上に形成された発熱抵抗体と、を有し、前記熱伝導部材の線膨張係数は、前記基板の線膨張係数よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ヒータの短手方向において、前記熱伝導部材の幅は、前記ヒータの幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記潤滑剤は、前記ヒータと前記フィルムの内面との間に介在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記ニップ部の圧力は、長手方向の端部よりも中央部の方が大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
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