JP2021070576A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム Download PDF

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Takahiro Yokotani
高広 横谷
政行 渡邉
Masayuki Watanabe
政行 渡邉
英紀 峰
Hidenori Mine
英紀 峰
小片 智史
Tomohito Ogata
智史 小片
吉村 和俊
Kazutoshi Yoshimura
和俊 吉村
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Abstract

【課題】搬送力の低下を抑えることが可能な画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置10は、用紙収容部210、用紙送り出し部240、用紙搬送部220および制御部110を含んでいる。用紙搬送部220は、用紙送り出し部240よりも給紙方向下流側に配置されている。用紙送り出し部240は、用紙Sが接する用紙搬送ベルト242と、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に負圧を発生させて用紙Sを用紙搬送ベルト242に吸着させる吸引ファン241とを有している。制御部110は、一の用紙Sが用紙送り出し部240から用紙搬送部220に移動する際に、負圧の大きさを変更することができる。【選択図】図4B

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムに関する。
画像形成装置には、複数の用紙が収容された用紙収容部が設けられている。例えば、この用紙収容部の上方には吸引ベルトが設けられている。用紙収容部の用紙は、吸引ベルトに吸着された後、順次、吸引ベルトよりも給紙方向下流に設けられた用紙搬送部に送られる(例えば、特許文献1参照)。
このとき、用紙は吸引ベルトに接触しながら搬送されるので、用紙と吸引ベルトとの間に発生する摩擦力が大きくなると、吸引ベルトが摩耗したり、吸引ベルトに紙粉が付着したりしやすくなり、吸引ベルトの搬送力が低下するおそれがある。
特開2010−120731号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、搬送力の低下を抑えることが可能な画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
(1)複数の用紙を積載して収容する用紙収容部と、前記用紙が接する用紙接触部と、前記用紙接触部と前記用紙との間に負圧を発生させて前記用紙を前記用紙接触部に吸着させる負圧発生部とを有するとともに、前記用紙収容部に収容された前記用紙を所定の給紙方向に順次送り出す、用紙送り出し部と、前記用紙送り出し部の前記給紙方向下流に設けられ、前記用紙送り出し部によって送り出された前記用紙を搬送する用紙搬送部と、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に、前記負圧の大きさを変更可能な制御部とを備える、画像形成装置。
(2)前記制御部は、前記用紙の長さが予め設定された第1閾値より大きいとき、前記負圧発生部の駆動を制御することにより前記負圧の大きさを小さくする、上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記制御部は、前記用紙の長さが予め設定された第2閾値より大きいとき、前記負圧発生部の駆動を停止させる、上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記制御部は、前記用紙の長さが予め設定された第1閾値より大きく、かつ、前記第1閾値よりも大きい予め設定された第2閾値以下のとき、前記負圧発生部の駆動を制御することにより前記負圧の大きさを小さくし、前記用紙の長さが前記第2閾値より大きいとき、前記負圧発生部の駆動を停止させる、上記(1)に記載の画像形成装置。
(5)前記負圧発生部と前記用紙接触部との間のエアーの流路に設けられるとともに、前記流路を開放する開位置と前記流路の一部または全部を閉塞する閉位置との間で移動可能な遮蔽部材をさらに有し、前記制御部は、前記遮蔽部材の駆動を制御することにより、前記負圧の大きさを変更する、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
(6)前記制御部は、前記用紙の先端が前記用紙搬送部に達した後、前記負圧の大きさを変更する、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記制御部は、前記用紙接触部に前記用紙が接触しているとき、前記負圧の大きさを変更する、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)前記制御部は、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に前記負圧を第1の大きさから前記第1の大きさよりも小さい第2の大きさに変更した後、前記一の用紙が搬送されている間に、前記負圧を前記第2の大きさから前記第1の大きさに変更可能である、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
(9)前記制御部は、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に前記負圧発生部の駆動を停止させた後、前記一の用紙が搬送されている間に、前記負圧発生部を起動可能である、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の画像形成装置。
(10)前記負圧発生部はファンを含む、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
(11)前記用紙送り出し部は、前記用紙接触部が設けられたベルトと、前記ベルトを駆動するベルト用モーターとを含み、前記用紙搬送部は、前記ベルトにより送られた前記用紙を挟持する一対のローラーと、前記ローラーを駆動するローラー用モーターとを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
(12)複数の用紙を積載して収容する用紙収容部と、前記用紙が接する用紙接触部と、前記用紙接触部と前記用紙との間に負圧を発生させて前記用紙を前記用紙接触部に吸着させる負圧発生部とを有するとともに、前記用紙収容部に収容された前記用紙を所定の給紙方向に順次送り出す、用紙送り出し部と、前記用紙送り出し部の前記給紙方向下流に設けられ、前記用紙送り出し部によって送り出された前記用紙を搬送する用紙搬送部とを備えた画像形成装置を制御する制御方法であって、前記負圧の大きさの変更の要否を判断するステップ(a)と、前記負圧発生部を起動することにより、前記用紙接触部と前記用紙との間に負圧を発生させて前記用紙を前記用紙接触部に吸着させるステップ(b)と、前記ステップ(a)で、前記負圧の大きさの変更が必要であると判断されたとき、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に、前記負圧の大きさを変更するステップ(c)と、を含む画像形成装置の制御方法。
(13)上記(12)に記載の制御方法を、画像形成装置を制御するコンピューターに実行させるための画像形成装置の制御プログラム。
本発明によれば、一の用紙が用紙送り出し部から用紙搬送部に移動する際に、制御部により、用紙接触部と用紙との間に発生する負圧の大きさが変更され得る。したがって、用紙接触部と用紙との間に発生する摩擦力の増加が抑えられる。よって、搬送力の低下を抑えることが可能となる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を例示する概略断面図である。 図1に示す給紙ユニットの斜視図である。 図1に示す給紙ユニットの要部および用紙搬送部の一部を拡大して表す模式図である。 図1に示した画像形成装置の制御方法を例示するフローチャートである。 図4Aに後続するフローチャートである。 図3に示した給紙ユニットおよび用紙搬送部の動作について説明するための模式図である。 図5Aに続く動作を表す模式図である。 図5Bに続く動作を表す模式図である。 図5Cに続く動作を表す模式図である。 図4Aおよび図4Bに示した制御方法の時間的な経過の一例を表すタイミングチャートである。 図6に示したタイミングチャートの他の例について説明するための図である。 比較例に係る画像形成装置の制御方法について説明するためのタイミングチャートである。 図8に示したタイミングチャートの他の例を表す図である。 第1の実施形態の変形例として、画像形成装置の制御方法を例示するフローチャートである。 図10に示したフローチャートの他の例について説明するための図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成を表す模式図である。 図12Aに示したシャッターが移動した状態を表す模式図である。 図12Aおよび図12Bに示した画像形成装置の制御方法を例示するフローチャートである。 図13に示したフローチャートの他の例を表す図である。 図13および図14に示した制御方法の時間的な経過の一例を表すタイミングチャートである。
以下、添付した図面を参照して本発明の画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラムの実施形態を説明する。なお、図中、同一の部材には同一の符号を用いた。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
<画像形成装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置10の構成を例示する概略断面図である。図1に示すように、画像形成装置10は、本体部100および給紙部200を備える。
本体部100は、制御部110、画像形成部120、操作パネル130、画像読取部140、用紙搬送部150、定着部160、および本体給紙部170を有する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびHDD(Hard Disk Drive)(いずれも図示せず)を有する。制御部110は、ROMなどに記憶された各種のプログラムを適宜読み出してRAM上に展開し、これをCPUが実行することにより種々の機能を実現する。本実施形態では、制御部110は、給紙プログラムを実行することにより、給紙部200を制御する。
操作パネル130は、たとえば液晶ディスプレイにタッチセンサーが重畳されたタッチパネルから構成され、ユーザーに対して本体部100の状態を表示したり、ユーザーからの印刷指示を受け付けたりする。
また、ユーザーは操作パネル130から、本体給紙部170または後述する給紙部200に収容した用紙の設定情報を入力できる。この用紙の設定情報としては、用紙の厚さ、用紙の長さ(給紙方向の大きさ)、斤量(g/m)、種類(コート紙、特殊紙、封筒など)が含まれる。
画像読取部140は本体部100の本体上部に配置され、ミラー、レンズなどから構成される光学系とCCD(Charge−Coupled Device)などの読取センサーを備え、プラテンガラスに載置した原稿あるいはADF(Auto Document Feeder)が搬送した原稿を読み取って画像信号を出力する。
用紙搬送部150は、複数の搬送ローラー対と駆動モーター(図示せず)を備え、給紙部200または本体給紙部170から給紙された用紙Sを、画像形成部120および定着部160に搬送する。
画像形成部120は、たとえば電子写真方式の画像形成部であり、感光体ドラム、帯電極、露光部、現像部、転写部、クリーニング部などを備える。感光体ドラムに形成された静電潜像は、現像部によって現像されトナー像となる。本体給紙部170などから搬送された用紙Sは、レジストローラー151でタイミング制御され、トナー像と同期がとられ転写部に搬送される。転写部でトナー像が転写された用紙Sは、下流側の定着部160に搬送され、用紙S上にトナー像が定着される。
給紙部200は、少なくとも1つの給紙ユニット20と、用紙搬送部220と、給紙制御部230とを有する。
図2は、図1に示す給紙ユニット20の一例を表す斜視図である。また、図3は図1に示す給紙ユニット20の要部および用紙搬送部220の一部を拡大して表す模式図である。以下、図1とともに、図2および図3を用いて給紙部200の具体的な構成を説明する。
給紙ユニット20は、例えば、用紙収容部210、用紙送り出し部240および送風部250を有している(図2)。図1には、給紙部200が、3つの給紙ユニット20を有する場合について例示されている。給紙ユニット20は、積層された用紙Sの束の側方から側面にエアーを吹き付け、当該束における最上位の1枚または上部の複数枚の用紙を浮上させ、上記最上位の1枚の用紙(最上位用紙)を下方の用紙(下位用紙)から分離して給紙するエアーアシスト方式を採用している。
用紙収容部210は、積載部211、先端規制板212、後端規制板213および側面規制部214を有する(図2)。
積載部211は板状の部材であり、複数枚の用紙Sを重ねた状態で載置できる。積載部11に積載された用紙Sの束(以下、「用紙束」ともいう)は、四方の側面を先端規制板212、後端規制板213、一対の側面規制部214によりそれぞれ規制される。
先端規制板212は、給紙ユニット20の筐体に固定されており、用紙Sの給紙方向(X方向)における先端を規制する部材である。また、後端規制板213は、用紙Sの給紙方向における後端を規制する部材であり、積載部211に積載される用紙のサイズに応じて移動可能に構成されている。さらに、側面規制部214は、幅方向(Y方向)の両側面を規制する部材であり、積載部211に積載される用紙のサイズに応じて移動可能に構成されている。
給紙ユニット20は、さらに、光電センサーPS1を有する(図3)。光電センサーPS1は、積載部211の上面から所定の高さにある用紙Sを検知するように、たとえば後端規制板213に設置されている。積載部211は、昇降駆動モータ(不図示)により上下方向(Z方向)に沿って昇降可能であり、光電センサーPS1の検知出力に応じて、用紙束の上面が所定の高さになるように制御部110によって制御される。
用紙搬送部220は、各々の給紙ユニット20から給紙された用紙Sを搬送し、給紙部200の外部にある本体部100へ供給する。用紙搬送部220は、用紙Sを搬送するための用紙搬送路221と、搬送ローラー222と、搬送ローラー222を回転駆動させる駆動モーター222Mとを有している(図3)。2つの搬送ローラー222が対をなし、用紙Sがこれら2つの搬送ローラー222の間に挟持されるようになっている。用紙搬送部220には、例えば、搬送ローラー222の対が、複数設けられている。駆動モーター222Mは、一対の搬送ローラー222のどちらか一方を回転駆動させてもよく、あるいは、両方を回転駆動させてもよい。搬送ローラー222が、ローラーとして機能し、駆動モーター222Mが、ローラー用モーターとして機能する。
給紙制御部230は、CPU、RAM、ROM、およびHDD(いずれも図示せず)を備え、制御部110の指示に従って、給紙ユニット20および用紙搬送部220を制御する。
用紙送り出し部240は、後述する送風部250のエアー吹き付けによって用紙束から浮き上がった用紙Sを吸着し、1枚ずつ給紙方向に沿って用紙搬送部220に送り出す。用紙送り出し部240は、例えば、用紙収容部210に収容された用紙Sの給紙方向における先端側の上方に配置され、主に、吸引ファン241、用紙搬送ベルト242、ローラー243,244、エアーダクト245および駆動モーター243Mを有する(図3)。用紙搬送ベルト242がベルトとして機能し、駆動モーター243Mがベルト用モーターとして機能する。
吸引ファン241は、エアーダクト245の内側に配置されている。吸引ファン241が回転駆動されることにより、エアーダクト245内のエアーが吸引され、排出される。
用紙搬送ベルト242は、例えば、用紙Sの幅方向(Y方向)にわたって並列に配設された3つの無端状のベルトを含み(図2)、一対のローラー243,244によって支持されている。一対のローラー243,244の一方または両方が、駆動モーター243Mにより回転駆動されると、用紙搬送ベルト242が回転する。図3では、給紙方向下流側のローラー243が、駆動モーター243Mに接続されている場合を図示したが、駆動モーターはローラー244に接続されていてもよく、あるいは、一対のローラー243,244の両方に駆動モーターが接続されていてもよい。用紙搬送ベルト242の内側には、エアーダクト245が配置され、エアーダクト245の下部には、用紙搬送ベルト242に対向する位置に吸引口が設けられている。
吸引ファン241が作動すると、エアーダクト245内のエアーが排出されてエアーダクト245内が負圧になり、用紙収容部210から用紙送り出し部240へ向かうエアーの流れが発生する。換言すれば、用紙収容部210に収容された用紙Sと用紙搬送ベルト242との間に負圧が発生し、用紙搬送ベルト242の表面に用紙Sが吸着される。即ち、用紙搬送ベルト242の表面に用紙Sが接触する。吸引ファン241が負圧発生部として機能し、用紙搬送ベルト242の一部が用紙接触部として機能する。用紙搬送ベルト242には多数の小径の貫通孔が設けられており、吸引ファン241により吸引されたエアーは、これらの貫通孔を通過し、装置背面側に排出される。
詳細は後述するが、本実施形態では、一の用紙Sが用紙送り出し部240から用紙搬送部220に移動する際に、制御部110からの指示により、用紙Sと用紙搬送ベルト242との間の負圧の大きさを変更することができる。例えば、一の用紙Sが用紙送り出し部240から用紙搬送部220に移動する際に、制御部110は吸引ファン241の回転数を減少させ、あるいは、吸引ファン241の駆動を停止させる。これにより、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する摩擦力の増加を抑えることができる。
給紙ユニット20は、例えば、用紙搬送ベルト242の近傍に、用紙吸着センサーPS2を有する。用紙吸着センサーPS2は、用紙Sが用紙搬送ベルト242の表面に吸着すると、オン信号を出力する。用紙吸着センサーPS2は、たとえば、図示しないアクチュエーターを有し、用紙Sが吸着されることによりアクチュエーターが所定の回転軸を中心に回動し、この回動に応じてオン信号が出力される。
さらに、給紙ユニット20は、用紙搬送ベルト242の給紙方向下流側に配置されたフィードセンサー(不図示)を有する。制御部110は、フィードセンサーのオン信号を受信することで正常に用紙が搬送されたことを判断し、所定のタイミングで用紙搬送部220の搬送ローラー222の駆動を開始させる。
送風部250は、用紙収容部210に収容された用紙Sの給紙方向(X方向)における先端側に配置され、用紙Sにエアーを吹き付ける。送風部250は、用紙収容部210の用紙束における最上位の1枚または上部の複数枚の用紙を自重に抗して浮上させ、当該最上位の1枚の用紙を下位の用紙から分離する。送風部250は、主に、送風ファン251およびエアーダクト252を有する。
送風ファン251は、送風部250の下部に設置され、制御部110の指示にしたがって送風する。
エアーダクト252は、送風ファン251からのエアーを用紙Sに導く。エアーダクト252は、送風部250の下部から延び、用紙収容部210と用紙搬送路221との間の空間に接続されている。エアーダクト252は、送風部250の下部の一端部に送風ファン251を内蔵し、上部の用紙収容部210と用紙搬送路221との間に位置する他の端部にエアー吹き付け口を有する。
なお、画像形成装置10の各構成は、それぞれ上記の構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
<画像形成装置の制御方法>
以下、図4A、図4B、図5A〜図5Cを参照して、本実施形態の画像形成装置10の制御方法および動作を説明する。図4Aおよび図4Bは、本実施形態の制御方法を例示するフローチャートである。また、図5A〜図5Cは、用紙送り出し部240および用紙搬送部220の動作を順に表す模式図である。図4Aおよび図4Bに示すフローチャートに示す処理は、画像形成装置10にプログラムとして記憶されており、制御部110により実行される。
図4Aに示すように、まず、制御部110は、印刷ジョブを受け付ける(ステップS101)。この印刷ジョブには、例えば、用紙Sの長さに関する情報が含まれている。この用紙Sの長さに関する情報から、制御部110は、後述の吸引ファン241の回転数の変更の要否を決定する。
次に、制御部110は、吸引ファン241を所定の回転数(後述の図6,図7の回転数N1)で駆動させる(ステップS102)。これにより、図5Aに示したように、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に、大きさPn1の負圧が発生し、用紙S(用紙収容部210の用紙束の最上位の用紙)の先端方向の一部が用紙搬送ベルト242に吸着される。用紙Sの吸着が完了したとき、用紙吸着センサーPS2がオン信号を出力する。
用紙吸着センサーPS2のオン信号を受けて、制御部110は、用紙Sの送り出しを開始する(ステップS103)。具体的には、図5Bに示したように、制御部110は、駆動モーター243M(図3)を制御して、ローラー243,244を回転させる。これにより、用紙搬送ベルト242が回転し、用紙Sは先端から搬送ローラー222側に移動する。
用紙Sの先端が搬送ローラー222に到達した後、制御部110は、用紙Sの搬送を開始する(ステップS104)。具体的には、制御部110は、駆動モーター222M(図3)を制御して、搬送ローラー222を回転させる。これにより、用紙Sは、搬送ローラー222から給紙方向下流側に移動する。このとき、用紙搬送ベルト242は、搬送ローラー222に同期して回転し、用紙Sの搬送および送り出しが同時に進行する。
次に、制御部110は、用紙Sが用紙搬送ベルト242に接している間に、用紙Sの長さに応じて吸引ファン241の駆動を制御する(ステップS105,S106,S107,S111)。例えば、制御部110は、予め設定された用紙の長さの第1閾値および第2閾値を参照し、第1閾値および第2閾値と、用紙Sの長さとの関係に応じて吸引ファン241の駆動を制御する。例えば、用紙Sの長さに関する情報は印刷ジョブに含まれており、第1閾値および第2閾値は、記憶部(図示せず)に記憶されている。第2閾値は、第1閾値よりも大きい値である。例えば、第1閾値は500mmであり、第2閾値は700mmである。制御部110は、例えば、以下の3パターンで吸引ファン241の駆動を制御する。
用紙Sの長さが第2閾値よりも大きいとき(ステップS105:YES、ステップS106:YES)、制御部110は吸引ファン241の駆動を停止する(ステップS107)。これにより、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさは、大きさPn1(図5A)から徐々に小さくなり、略ゼロとなる。
用紙Sの長さが第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下であるとき(ステップS105:YES、ステップS106:NO)、制御部110は、ステップS102の状態よりも回転数が少なくなるように、吸引ファン241を駆動する(ステップS111)。これにより、図5Cに示したように、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさは、大きさPn1から徐々に小さくなり、大きさPn2となる。
用紙Sの長さが第1閾値以下であるとき(ステップS105:NO)、制御部110は、ステップS102と同じ回転数で吸引ファン241を駆動する。これにより、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさは、大きさPn1の状態で維持される。
このように、制御部110は吸引ファン241の駆動を制御した後、用紙送り出し部240による用紙Sの送り出しを完了させる(ステップS108)。具体的には、図5Dに示したように、用紙Sの後端が用紙搬送ベルト242から離れることにより、用紙Sの送り出しが完了する。例えば、フィードセンサーにより用紙Sの送り出しの完了が検知される。
次に、制御部110は、用紙搬送部220による用紙Sの搬送を完了させる(ステップS109)。
次に、制御部110は、指定枚数の給紙が完了したか否かを判断する(ステップS110)。制御部110は、例えば、ユーザーからの印刷指示に基づく指定枚数の給紙が完了したか否かを判断する。指定枚数の給紙が完了していない場合(ステップS110:NO)、ステップS102の処理に移行する。一方、指定枚数の給紙が完了した場合(ステップS110:YES)、処理を終了する(エンド)。
次に、図6および図7を参照して、図4Aおよび図4Bに示す制御方法を時間的な経過を追って説明する。図6は、用紙Sの長さが第2閾値よりも大きいとき(ステップS105:YES、ステップS106:YES)の制御方法の時間的な経過を例示するタイミングチャートである。図7は、用紙Sの長さが第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下であるとき(ステップS105:YES、ステップS106:NO)の制御方法の時間的な経過を例示するタイミングチャートである。図6および図7には、1枚目および2枚目の用紙のタイミングチャートを表す。ここでは、用紙Sの長さが第1閾値以下であるときの給紙方法の処理手順については、説明を省略する。
まず、時刻t1において、吸引ファン241が起動される。
次に、時刻t2において、吸引ファン241は所定の回転数N1に達するとともに、用紙搬送ベルト242が回転し始める。この時点で用紙Sと用紙搬送ベルト242との間に発生する負圧の大きさがPn1となり(図5A)、1枚目の用紙Sの送り出しが開始される。
次に、時刻t3において、用紙搬送ベルト242の回転速度が、所定の送り出し速度Vfに達するとともに、搬送ローラー222が回転し始める。1枚目の用紙Sの先端が搬送ローラー222に到達すると、1枚目の用紙Sの搬送が開始される。
次に、時刻t4において、搬送ローラー222の回転速度が、所定の搬送速度Vtに達するとともに、制御部110の指示により、吸引ファン241の回転数が減少し始める。即ち、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさが小さくなり始める。
用紙Sの長さが第2閾値よりも大きいとき(ステップS105:YES、ステップS106:YES)、時刻t4において、吸引ファン241の駆動が停止される。このとき、図6に示したように、吸引ファン241の回転数が時刻t4から徐々に減少し、時刻t4から所定時間経過後の時刻t5において略ゼロとなる。
一方、用紙Sの長さが第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下であるとき(ステップS105:YES、ステップS106:NO)、時刻t4において吸引ファン241の回転数の設定が変更される。このとき、吸引ファン241の回転数が時刻t4から徐々に減少し、時刻t4から所定時間経過後の時刻t5において回転数N2(N2<N1)となる(図7)。例えば、回転数N2は、回転数N1の50%程度である。
次に、時刻t6において1枚目の用紙の送り出しが完了する。この後、時刻t7において1枚目の用紙の搬送が完了する。1枚目の用紙の搬送が完了した後、2枚目の用紙の送り出しが開始される(時刻t2)。制御部110は、この時刻t2で吸引ファン241の回転数が回転数N1に達するように、吸引ファン241の駆動を制御する。用紙Sの長さが第2閾値よりも大きいとき(ステップS105:YES、ステップS106:YES)、時刻t8において吸引ファン241が起動される(図6)。このとき、時刻t8から吸引ファン241の回転数が徐々に増加し、時刻t2において回転数N1に達する。時刻t8は、例えば、時刻t6と略同じタイミングであり、1枚目の用紙Sの搬送が完了する時刻t7よりも前の時刻である。一方、用紙Sの長さが第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下であるとき(ステップS105:YES、ステップS106:NO)、時刻t8において吸引ファン241の回転数の設定が変更される(図7)。このとき、時刻t8から吸引ファン241の回転数が徐々に増加し、時刻t2において回転数N1に達する。時刻t8は、例えば、時刻t6と時刻t7との間の時刻である。即ち、時刻t8は、1枚目の用紙Sの搬送が完了する時刻t7よりも前の時刻である。2枚目の用紙についても、時刻t2以降、1枚目の用紙と同様に用紙Sの送り出しおよび搬送がなされる。
<画像形成装置の作用効果>
本実施形態の画像形成装置10では、このように、一の用紙Sが用紙送り出し部240から用紙搬送部220に移動する際に、用紙Sの長さに応じて、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさを変更することができる。これにより、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する摩擦力の増加が抑えられる。以下、比較例を用いて、この作用効果について説明する。
図8および図9は、比較例に係る画像形成装置の制御方法を表すタイミングチャートである。図8および図9は、画像形成装置10の制御方法を表す図6および図7に対応する。図9は、図8のタイミングチャートに表される用紙よりも、より長い用紙を給紙するときのタイミングチャートである。この比較例に係る画像形成装置の制御方法では、時刻t3での用紙の搬送開始から時刻t6での用紙の送り出し完了まで、吸引ファン241の回転数が一定となっている。即ち、図8および図9は、時刻t3から時刻t6までの間で、吸引ファン241の回転数が減少しない点において、図6および図7と異なっている。
吸引ファン241の回転数が一定であるとき、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさも一定となる。したがって、用紙Sは時刻t2から時刻t6まで一定の吸着力で用紙搬送ベルト242に吸着される。このような画像形成装置では、用紙Sの搬送が開始された後(時刻t3の後)、用紙搬送ベルト242の回転速度と搬送ローラー222の回転速度との間にずれが生じると、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間の摩擦力が増加し、用紙搬送ベルト242が摩耗するおそれがある。特に、図9に示したように用紙Sが長くなると、この用紙搬送ベルト242の摩耗が顕著となりやすい。
また、用紙搬送ベルト242に用紙Sが強く接触することで、用紙搬送ベルト242に紙粉が付着しやすくなる。これにより、用紙搬送ベルト242の摩擦力が下がる。このような用紙搬送ベルト242の摩耗および摩擦力の低下に起因して、搬送力が低下する。例えば、用紙搬送ベルトから機械的に用紙を離間させる機構を設けることも考え得るが、この場合には、複雑な設計が必要となり、設計の自由度が低くなる。
これに対し、本実施形態では、用紙Sの搬送が開始された後(時刻t3の後)、時刻t4において吸引ファン241の回転数が減少するので、用紙Sと用紙搬送ベルト242との間に発生する負圧の大きさが小さくなる。したがって、時刻t4以降、用紙Sへの吸着力が弱まる。よって、比較例に係る画像形成装置の制御方法に比べて、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間の摩擦力の増加を抑えることができる。これにより、用紙搬送ベルト242の摩耗を抑え、また、用紙搬送ベルト242への紙粉の付着も抑えることができる。更に、用紙搬送ベルトから機械的に用紙を離間させる機構等の特別な機構も不要である。よって、設計の自由度を損なうことなく、搬送力の低下を抑えることが可能となる。本実施形態の画像形成装置10は、長尺用紙を給紙する際にも好適に用いることができる。
以上のように、本実施形態の画像形成装置10では、用紙Sの搬送が開始された後(時刻t3の後)、用紙搬送ベルト242と用紙Sとの間に発生する負圧の大きさを変更することができる。
(変形例)
次に、図10および図11を参照して、第1の実施形態の画像形成装置の変形例を説明する。図10は、変形例に係る画像形成装置の制御方法の一例を表すフローチャートであり、図11は、図10に示した制御方法の他の例を表すフローチャートである。図10および図11に示すように、第1閾値および第2閾値のどちらか一方を参照して、吸引ファン241を制御するようにしてもよい。なお、ステップS101〜ステップS104(図4A参照)およびステップS108〜ステップS110については、上記第1の実施形態で説明したのと同様であるため、ここでは、ステップS105〜ステップS107およびステップS111について説明する。
図10に示した画像形成装置の制御方法では、用紙Sの長さが第1閾値よりも大きいとき(ステップS105:YES)、制御部110は、ステップS102の状態よりも回転数が少なくなるように、吸引ファン241を駆動する(ステップS111)。一方、用紙Sの長さが第1閾値以下であるとき(ステップS105:NO)、制御部110は、ステップS102と同じ回転数で吸引ファン241を駆動する。
図11に示した画像形成装置の制御方法では、用紙Sの長さが第2閾値よりも大きいとき(ステップS106:YES)、制御部110は、吸引ファン241の駆動を停止する(ステップS107)。一方、用紙Sの長さが第2閾値以下であるとき(ステップS106:NO)、制御部110は、ステップS102と同じ回転数で吸引ファン241を駆動する。
以上で説明した第1の実施形態の変形例に係る画像形成装置10は、上記第1の実施形態で説明した効果と同様の効果を奏する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、制御部が、吸引ファンの駆動モーターを制御することにより、用紙搬送ベルトと用紙との間に発生する負圧の大きさを変化させる場合について説明した。一方、第2の実施形態では、制御部が、吸引ファンと用紙搬送ベルトとの間のエアーの流路(エアーダクト)内に設けられた遮蔽部材を制御することにより、用紙搬送ベルトと用紙との間に発生する負圧の大きさを変化させる場合について説明する。なお、以下では、説明の重複を避けるため、第1の実施形態の給紙装置と同様の構成については詳細な説明を省略する。
図12Aおよび図12Bは、第2の実施形態における画像形成装置10の要部の構成を表す模式図である。図13および図14は、この画像形成装置10の制御方法の処理手順を表すフローチャートであり、図15は、この画像形成装置10の制御方法の処理手順を表すタイミングチャートである。
この画像形成装置10は、エアーダクト245内に、シャッター246を有している(図12A,図12B)。エアーダクト245は、吸引ファン241と用紙搬送ベルト242との間のエアーの流路として機能し、シャッター246は遮蔽部材として機能する。図12Aは、シャッター246によりエアーダクト245内の流路が開放された状態(以下、開位置という)を表し、図12Bは、シャッター246によりエアーダクト245内の流路が閉塞された状態(以下、閉位置という)を表す。閉位置では、シャッター246により、エアーダクト245内の流路の一部または全部が閉塞される。シャッター246は、制御部110からの指示により、開位置と閉位置との間を移動することができる。
次に、この画像形成装置10の制御方法について説明する。
まず、第1の実施形態で説明したのと同様に、ステップS101〜ステップS104までの処理を行う(図4A参照)。次に、図13に示したように、用紙Sの長さが第1閾値よりも大きいとき(ステップS105:YES)、制御部110はシャッター246をオンし、ステップS102の状態よりもエアーダクト245内の流路を狭める(ステップS201)。あるいは、図14に示したように、用紙Sの長さが第2閾値よりも大きいとき(ステップS106:YES)、制御部110はシャッター246をオンし、エアーダクト245内の流路を閉じる(ステップS202)。一方、用紙Sの長さが第1閾値以下または第2閾値以下であるとき(ステップS105:NOまたはステップS106:NO)、制御部110は、エアーダクト245内の流路をステップS102と同じ状態に維持するように、シャッター246を制御する。上記第1の実施形態で説明したのと同様に、制御部110は、第1閾値および第2閾値の両方を参照して、シャッター246を制御するようにしてもよい(図4B参照)。ステップS108〜ステップS110までの処理は、第1の実施形態で説明したのと同様に行う。
次に、図15を用いて、ステップS201またはステップS202でシャッター246がオンされるタイミングについて説明する。
まず、上記第1の実施形態で説明したのと同様に、時刻t1および時刻t2を経て、時刻t3で搬送ローラー222が回転し始め、用紙Sの搬送が開始される。この後、時刻t4で制御部110からの指示によりシャッター246がオンされる。即ち、この時刻t4において、エアーダクト245内の流路が狭まり、あるいは閉じられる。次に、時刻t6で用紙Sの送り出しが完了するとともに、制御部110によりシャッター246がオフされる。
以上で説明した本実施形態の画像形成装置10は、第1の実施形態の効果と同様の効果を奏する。
以上のように、実施形態において、本発明の給紙装置および画像形成システムについて説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の第1および第2の実施形態では、吸引ファンの駆動モーターまたはシャッターを制御することにより、用紙搬送ベルトと用紙との間に発生する負圧を変化させる場合を説明した。しかし、他の方法により、用紙搬送ベルトと用紙との間に発生する負圧を変化させるようにしてもよい。
また、図6および図7等では、用紙搬送ベルトと用紙との間に発生する負圧の大きさを小さくするタイミング(時刻t4)を具体的に示した。しかし、用紙搬送ベルトと用紙との間に発生する負圧の大きさを小さくするタイミングは、一の用紙の先端が搬送ローラーに到達した後、かつ、一の用紙が用紙搬送ベルトに接している間であれば、他のタイミングであってもよい。
また、上述の第1および第2の実施形態では、画像形成装置の制御部が用紙送り出し部および用紙搬送部を制御する場合について説明したが、給紙装置の給紙制御部が用紙送り出し部および用紙搬送部を制御するように構成してもよい。
また、上述した実施形態に係る画像形成装置における処理は、上記のフローチャートのステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上述したステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、画像形成装置の制御プログラム(給紙プログラム)は、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD−ROMなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネットなどのネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージなどに転送され記憶される。また、この給紙プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、給紙装置の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
10 画像形成装置、
20 給紙ユニット、
100 本体部、
110 制御部
200 給紙部、
210 用紙収容部、
211 積載部、
212 先端規制板、
213 後端規制板、
214 側面規制部、
220 用紙搬送部、
221 用紙搬送路、
222 搬送ローラー、
230 給紙制御部、
240 用紙送り出し部、
241 吸引ファン、
242 用紙搬送ベルト、
243,244 ローラー、
245,252 エアーダクト、
246 シャッター
250 送風部、
251 送風ファン。

Claims (13)

  1. 複数の用紙を積載して収容する用紙収容部と、
    前記用紙が接する用紙接触部と、前記用紙接触部と前記用紙との間に負圧を発生させて前記用紙を前記用紙接触部に吸着させる負圧発生部とを有するとともに、前記用紙収容部に収容された前記用紙を所定の給紙方向に順次送り出す、用紙送り出し部と、
    前記用紙送り出し部の前記給紙方向下流に設けられ、前記用紙送り出し部によって送り出された前記用紙を搬送する用紙搬送部と、
    一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に、前記負圧の大きさを変更可能な制御部とを備える、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙の長さが予め設定された第1閾値より大きいとき、前記負圧発生部の駆動を制御することにより前記負圧の大きさを小さくする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙の長さが予め設定された第2閾値より大きいとき、前記負圧発生部の駆動を停止させる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記用紙の長さが予め設定された第1閾値より大きく、かつ、前記第1閾値よりも大きい予め設定された第2閾値以下のとき、前記負圧発生部の駆動を制御することにより前記負圧の大きさを小さくし、前記用紙の長さが前記第2閾値より大きいとき、前記負圧発生部の駆動を停止させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記負圧発生部と前記用紙接触部との間のエアーの流路に設けられるとともに、前記流路を開放する開位置と前記流路の一部または全部を閉塞する閉位置との間で移動可能な遮蔽部材をさらに有し、
    前記制御部は、前記遮蔽部材の駆動を制御することにより、前記負圧の大きさを変更する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記用紙の先端が前記用紙搬送部に達した後、前記負圧の大きさを変更する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記用紙接触部に前記用紙が接触しているとき、前記負圧の大きさを変更する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に前記負圧を第1の大きさから前記第1の大きさよりも小さい第2の大きさに変更した後、前記一の用紙が搬送されている間に、前記負圧を前記第2の大きさから前記第1の大きさに変更可能である、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に前記負圧発生部の駆動を停止させた後、前記一の用紙が搬送されている間に、前記負圧発生部を起動可能である、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記負圧発生部はファンを含む、請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記用紙送り出し部は、前記用紙接触部が設けられたベルトと、前記ベルトを駆動するベルト用モーターとを含み、
    前記用紙搬送部は、前記ベルトにより送られた前記用紙を挟持する一対のローラーと、前記ローラーを駆動するローラー用モーターとを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 複数の用紙を積載して収容する用紙収容部と、
    前記用紙が接する用紙接触部と、前記用紙接触部と前記用紙との間に負圧を発生させて前記用紙を前記用紙接触部に吸着させる負圧発生部とを有するとともに、前記用紙収容部に収容された前記用紙を所定の給紙方向に順次送り出す、用紙送り出し部と、
    前記用紙送り出し部の前記給紙方向下流に設けられ、前記用紙送り出し部によって送り出された前記用紙を搬送する用紙搬送部とを備えた画像形成装置を制御する制御方法であって、
    前記負圧の大きさの変更の要否を判断するステップ(a)と、
    前記負圧発生部を起動することにより、前記用紙接触部と前記用紙との間に負圧を発生させて前記用紙を前記用紙接触部に吸着させるステップ(b)と、
    前記ステップ(a)で、前記負圧の大きさの変更が必要であると判断されたとき、一の前記用紙が前記用紙送り出し部から前記用紙搬送部に移動する際に、前記負圧の大きさを変更するステップ(c)と、
    を含む画像形成装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法を、画像形成装置を制御するコンピューターに実行させるための画像形成装置の制御プログラム。
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