JP2021069687A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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優 金内
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Abstract

【課題】搬入と設置を容易にしながら、外槽の振動増加を抑制することが可能なドラム式洗濯機を提供する。【解決手段】筐体1と、筐体1内に弾性支持される外槽11と、外槽11内に回転自在に支持されるドラム21と、ドラム21を回転駆動するモータ22と、モータ22を制御して脱水動作を行う制御装置7と、外槽11の上部に液体を貯留可能な上タンク50と、外槽11の下部に液体を貯留可能な下タンク51と、を備える。制御装置7は、脱水動作の開始前までに、上タンク50と下タンク51に液体を溜め、上タンク50と下タンク51の重さを略同じにする。【選択図】図2

Description

本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機は、筐体が水を溜める外槽を内包し、外槽が衣類を投入するドラムを内包しており、排水するための排水ホースを外槽に接続している。ドラム式洗濯機の脱水工程では、ドラムの回転速度を上昇させて、外槽の共振区間と、筐体の共振区間とを通過させながら、ドラムの回転速度を目標回転速度まで到達させることで、衣類に含まれる水を遠心脱水する。また、脱水工程の共振区間や高回転となる目標回転速度では、外槽の振動が増加しやすく、外槽の振動が過大となる場合がある。外槽の振動が過大となることを抑制するため、水を溜めたタンクを外槽に備え、タンクが外槽の振動を低減するウエイトとして作用することで、脱水工程における外槽の振動増加を抑制している。例えば、脱水工程における外槽の振動増加を抑制する技術としては、外槽の下部の排水路に補助タンクを配設して、排水の一部を溜める技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−93688号公報
ところで、近年はElectronic Commerce(EC)の発展によって、インターネット上で洗濯機を購入するケースが増加している。ECで洗濯機を購入した場合、購入者自ら洗濯機の搬入や設置を行う場合があるため、洗濯機の搬入や設置を容易にする必要がある。洗濯機の搬入や設置を容易にするためには、洗濯機の質量を低減する必要がある。しかしながら、洗濯機の質量を低減した場合、脱水工程において外槽の振動が増加する。また、近年は洗濯容量が増加しており、ドラムや外槽の直径が大きくなっていることから、遠心力による加振力が増加し、脱水工程において外槽の振動が増加しやすくなっている。脱水工程において外槽の振動が増加し、外槽の振動が所定値より大きいと判定された場合、ドラムの回転を停止して、脱水工程をやり直すため、運転時間や消費電力量が増加する。
外槽の振動を低減するには、外槽の振動を低減するウエイトとして作用するタンクを大型化して、タンクの容量を増加させ、質量を増加させる必要がある。大型化したタンクを外槽に備えるためには、洗濯機の内部空間を拡大する必要がある。しかしながら、洗濯機の内部空間を拡大すると、洗濯機自体の大型化に繋がるため、搬入性と設置性が悪化する虞がある。
特許文献1は、外槽の下部に備えたタンクに排水を溜めてウエイトとして利用している。しかしながら、洗濯容量の大容量化で、外槽の振動が増加した場合、外槽の下部以外にタンクを追加する必要がある。排水経路となる外槽の下部以外(例えば、外槽の上部)にタンクを備える場合、排水を汲み上げるためのポンプが必要となる。洗濯容量を大容量化した場合、洗濯機の内部空間が狭くなるので、ポンプを備えるためには、内部空間を拡大する必要がある。しかし、内部空間を拡大する場合、洗濯機自体を大型化する必要があるため、搬入性や設置性が悪化する虞がある。
また、水を利用するタンクの替わりに水よりも比重の高いコンクリートや鉄をウエイトとして利用する場合、ウエイトの大型化および洗濯機の大型化を防ぎながら、振動増加を抑制できる。しかしながら、コンクリートや鉄の質量は、水を溜める前のタンクの質量よりも大きいので、コンクリートや鉄をウエイトとして利用した場合、搬入時や設置時の洗濯機の質量が増加するため、搬入性や設置性が悪化する虞がある。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、搬入と設置を容易にしながら、外槽の振動増加を抑制することが可能なドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、前記筐体内に弾性支持される外槽と、前記外槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータを制御して脱水動作を行う制御部と、前記外槽の上部に液体を貯留可能な上タンクと、前記外槽の下部に液体を貯留可能な下タンクと、を備え、前記制御部は、前記脱水動作の開始前までに、前記上タンクと前記下タンクに液体を溜め、前記上タンクと前記下タンクの重さを略同じにすることを特徴とする。
本発明によれば、搬入と設置を容易にしながら、外槽の振動増加を抑制することが可能なドラム式洗濯機を提供できる。
第1実施形態のドラム式洗濯機の外観斜視図である。 第1実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。 第1実施形態のドラム式洗濯機のドラムと外槽とタンクを正面から見た概略図である。 第1実施形態のドラム式洗濯機の試運転における脱水工程のドラムの回転速度と排水弁の開閉および下タンクの水位を示すタイミングチャートである。 第1実施形態のドラム式洗濯機の洗濯運転における脱水工程のドラムの回転速度と排水弁の開閉および下タンクの水位を示すタイミングチャートである。 第2実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。 第3実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。 第4実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。 第5実施形態のドラム式洗濯機のドラムと外槽とタンクを正面から見た模式図である。 第6実施形態のドラム式洗濯機のドラムと外槽とタンクを正面から見た概略図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、上下方向、左右方向、前後方向については図1に示す方向を基準とする。また、以下では、ドラム式洗濯機として、乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機を例に挙げて説明するが、乾燥機能を備えていないドラム式洗濯機に適用することもできる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のドラム式洗濯機の外観斜視図である。
図1に示すように、ドラム式洗濯機100の外郭を構成する筐体1は、ベース1aの上に取付けられている。筐体1は、左右の側板1b(図1では右の側板のみを図示)、前面カバー1c、背面カバー1d(図2参照)、上面カバー1e、下部前面カバー1fによって構成されている。筐体1は、ベース1aを含めて箱状の外枠を形成し、外枠として十分な強度を有している。
上面カバー1eには、水道栓からドラム式洗濯機100に給水するための給水ホース接続口30が設けられている。ドア2は、前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口(図示せず)を塞ぐためのものであり、前面カバー1cに設けたヒンジによって開閉可能に支持されている。また、ドア2は、ドア開放取手2aを引くことでロック機構(図示せず)が外れて開き、ドア2を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前面カバー1cは、後記する外槽11(図2参照)の開口部と略同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部には、操作・表示パネル3が設けられている。この操作・表示パネル3は、電源スイッチ4、操作スイッチ5、表示器6を備える。また、操作・表示パネル3は、筐体1の上部に設けた上補強部材13(図2参照)に備えられている制御装置7(図2参照)と電気的に接続されている。
制御装置7(図2参照)は、ドラム式洗濯機100を統括的に制御するものであり、例えばマイコン(Microcomputer)と周辺回路とが基板に実装されることで構成される。マイコンは、ROM(Read Only Memory)に記憶された制御プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が実行することで各種処理が実行される。
図2は、第1実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。
図2に示すように、外槽11は、水を溜めるものであり、筐体1の内部に設けられている。また、外槽11は、衣類を収納するためのドラム21を内包する。また、外槽11の後方には、ドラム21を回転させるためのモータ22を備える。
モータ22は、回転軸となるシャフト22aが外槽11を貫通し、ドラム21と結合している。モータ22が駆動すると、ドラム21は、正転(ドラム式洗濯機100を正面から見て時計回り)、逆転(ドラム式洗濯機100を正面から見て反時計回り)の両方向に回転駆動される。図2に示すドラム21の回転軸Azは、ドラム式洗濯機100の前方から後方に向けて下るように傾斜している(図2は奥側が下になるように傾斜している)。なお、ドラム21の回転軸Azは、水平に構成されていてもよい。
また、外槽11の下部は、筐体1に固定された左右一対のサスペンション26(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。外槽11の上部は、外槽11の姿勢を保持するために、懸架手段8と懸架手段9の二組の懸架手段(コイルばねで構成)が接続されている。
ドラム21の内周面には、ドラム21内の洗濯水を外槽11に排水するための複数個の脱水孔21bが形成されている。またドラム21の内周面には、ドラム21の周方向に間隔をおいて、ドラム21内に投入された衣類を持ち上げるための複数個(図2では1個のみを図示)のバッフル23が設けられている。このバッフル23は、ドラム21の前後方向に延在している。ドラム21の前端には、円筒状の流体バランサ21cが設けられている。
外槽11は、前方を開口として、後方を閉じた有底の略円筒を形成している。この外槽11の開口部と筐体1の投入口は、前後方向に伸縮しやすいベローズ16により接続される。ベローズ16は、環状のパッキンであるエラストマーで成形され、ドア2を閉めることでドラム21を水封する。また、筐体1の投入口、外槽11の開口部、ドラム21の開口部は連通しており、ドア2を開くことでドラム21内への衣類の出し入れが可能となる。なお、外槽11は、開口部を含む側と、モータ22の取り付けられる側とに分割することができるように構成されている。
図3は、第1実施形態のドラム式洗濯機のドラムと外槽とタンクを正面から見た概略図である。
図3に示すように、外槽11の上部には、水を貯溜可能な上タンク50が設けられている。この上タンク50には、上タンク50に水を供給するための給水ホース17a(図2参照)が接続されている。
外槽11の下部には、水を貯溜可能な下タンク51が設けられている。この下タンク51には、外槽11内の洗濯水を排水するための外槽側排水ホース14a(図2参照)が接続されている。
上タンク50と下タンク51は、軽量で強度が高い樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)で形成されている。また、上タンク50の容量と下タンク51の容量は、略同じになるように構成されている。
図2に戻って、給水ホース接続口30の下部には、複数の流路を備えた給水弁(給水電磁弁)15を備えている。この給水弁15には、外槽11に給水するための給水ホース17の一端と、上タンク50に給水するための給水ホース17aの一端とが接続されている。給水弁15の給水ホース17側の弁を開くことで、給水ホース接続口30から給水ホース17に水が流れて、洗剤容器12を介して外槽11内に給水される。また、給水弁15の給水ホース17a側の弁を開くことで、給水ホース17aに水が流れて、上タンク50への給水を行う。
外槽11の下部に備えられた排水経路には、排水ホース14、外槽側排水ホース14a、第1排水弁14bおよび第2排水弁14cが設けられている。
排水ホース14は、一端が下タンク51の排水導出側(出口側)と接続され、他端が機外(ドラム式洗濯機100の外部)に延びている。また、排水ホース14は、下タンク51の前端に接続されている。
外槽側排水ホース14aは、一端が外槽11の下部の排水口に接続され、他端が下タンク51の排水導入側(入口側)と接続されている。また、外槽側排水ホース14aは、下タンク51の後端に接続されている。
第1排水弁14bは、排水ホース14に設けられている。第2排水弁14cは、弁開度で流量調整可能なものであり、外槽側排水ホース14aに設けられている。
このような排水経路では、第1排水弁14bを閉じることで、外槽11内に給水した水が外槽11内に溜まる。また、第1排水弁14bを半開または全開にして、第2排水弁14cを閉じると、外槽11内の洗濯水が外槽側排水ホース14aに流れて、洗濯水が下タンク51に溜まる。また、第1排水弁14bと第2排水弁14cを半開または全開にすると、外槽11内や下タンク51に溜まった洗濯水が排水ホース14からドラム式洗濯機100の外部に排出される。
外槽11の下部には、外槽11の振動振幅を検知する振動センサ18が設けられている。外槽11の振動が振動センサ18に予め設定した閾値を超えると、脱水工程を停止するようになっている。
次に、前記したドラム式洗濯機100において、ドラム式洗濯機100の搬入、設置から上タンク50と下タンク51に水が溜まるまでの給水手順およびドラム式洗濯機100の動作について説明する。
ドラム式洗濯機100の搬入時と設置時は、ドラム式洗濯機100が起動していないので、ドラム21の回転による外槽11の振動が発生しない。このため、上タンク50と下タンク51を空にすることができる。また、上タンク50と下タンク51を空にすることで、搬入と設置を行う際、ドラム式洗濯機100の質量の増加を抑制でき、搬入や設置を容易にすることができる。さらに、外槽11の上部に上タンク50、下部に下タンク51を備えることで、タンク1つ当たりの大型化を防ぐことができるので、ドラム式洗濯機100の大型化を抑制して、運搬性や設置性の悪化を防止できる。
なお、上タンク50への給水は、ドラム式洗濯機100の設置後に実施する試運転(洗い工程から脱水工程までの動作を短時間で確認する運転)または、ドラム式洗濯機100の設置後に試運転を行わない場合は、工程問わず初回の運転で実施する。
まず、ドラム式洗濯機100における試運転の動作について説明する。試運転は、電源スイッチ4(図1参照)を押して、ドラム式洗濯機100を起動させて、操作スイッチ5(図1参照)において所定の動作を行って実施する。なお、試運転はドラム21に衣類を投入せずに実施する。
試運転が開始すると、給水ホース接続口30(図2参照)から給水弁15(図2参照)に給水される。このとき、給水弁15の給水ホース17a側の弁が開き、給水ホース17aに水が流れて、上タンク50への給水を開始する。上タンク50への給水は、上タンク50内が満水になるまで行う。
上タンク50の満水検知は、上タンク50内の上部に導電センサ(図示せず)を備えることで行うことができる。すなわち、上タンク50内の上部まで水が溜まり、導電センサと水が接触した際の出力を制御装置7で検出することで、上タンク50が満水になったと検知することができる。なお、上タンク50の満水検知は、前記した方法に限定されず、上タンク50の容量と給水ホース17aの内径及び給水弁15の吐出量から、上タンク50が満水となる時間を予め算出しておき、上タンク50に給水を開始してから、所定時間経過後に満水と検知してもよい。
上タンク50が満水と検知されたら、給水弁15の給水ホース17a側の弁を閉じて、上タンク50への給水を停止する。なお、上タンク50は、排水口や排水ホースを備えていないので、上タンク50に溜まった水は、上タンク50内で貯溜され続ける。
制御装置7は、上タンク50への給水停止後、洗い工程及びすすぎ工程の試運転に移行する。すなわち、給水弁15の給水ホース17側の弁を開けて、給水ホース17に水を流し、洗剤容器12を介して、外槽11に洗濯水を供給する。外槽11内に洗濯水が給水されると、ドラム21が正転、逆転、停止を繰り返して、洗い工程及びすすぎ工程の試運転を所定時間行う。制御装置7は、所定時間経過後、ドラム21の回転を停止して、下タンク51への給水に移行する。なお、洗い工程とすすぎ工程のドラム21の回転速度は、脱水工程に比べて低く、外槽11の振動が小さいため、洗い工程とすすぎ工程においては下タンク51を空として運転している。
下タンク51に給水する水は、外槽11内の洗濯水を利用する。すなわち、第1排水弁14bを全開、第2排水弁14cを閉じて、外槽11内の洗濯水を外槽側排水ホース14aから下タンク51に流して、下タンク51への給水を開始する。下タンク51への給水は、下タンク51が満水になるまで行う。下タンク51の満水検知は、前記した上タンク50と同様に導電センサによって検知することができる。あるいは、下タンク51の容量と外槽側排水ホース14aの内径から下タンク51が満水となる時間を予め算出しておき、洗い工程またはすすぎ工程後に第1排水弁14bを開けて、所定時間経過後に満水検知するようにしてもよい。下タンク51が満水と検知されたら、第1排水弁14bと第2排水弁14cを閉じて、下タンク51の水量を変化させないで、脱水工程の試運転に移行する。
次に、図4を参照して、試運転における脱水工程のドラム21の回転方法と第1排水弁14bと第2排水弁14cの開閉動作及び下タンク51の水位を示す。図4は、第1実施形態のドラム式洗濯機の試運転における脱水工程のドラムの回転速度と排水弁の開閉および下タンクの水位を示すタイミングチャートである。
試運転の洗い工程またはすすぎ工程終了時(時刻0)において、第1排水弁14bを全開とし、第2排水弁14cを閉とする。これにより、下タンク51内に洗い工程後(すすぎ工程後)の水が流れ込むことで、下タンク51に給水される。下タンク51が満水になったことをセンサによって検知すると、第1排水弁14bを閉じる。
脱水工程では、ドラム21の回転速度をドラム21の内周面に衣類を張り付ける低回転速度域と、外槽11の共振区間及び筐体1の共振区間を通過させながら、目標回転速度まで段階的に上昇させる。
試運転で使用する水量は、後記する洗濯運転よりも少なく、外槽11内の洗濯水を下タンク51が満水になるまで溜めると、外槽11内に洗濯水が残らない状態となる。したがって、試運転の脱水工程では、外槽11から洗濯水が排出されないので、第1排水弁14bと第2排水弁14cは閉にしておき、上タンク50と下タンク51を常に満水状態としておくことができる。
低回転速度域では、試運転の洗い工程またはすすぎ工程終了後の時刻t1において、ドラム21の回転速度をω0(例えば、50r/min)まで上昇させる。ドラム21の回転速度がω0に到達したら、回転速度ω0におけるアンバランスを検知するため、ドラム21を回転速度ω0で所定時間T1運転する。
制御装置7は、回転速度ω0で所定時間運転した後、ドラム21の回転速度を外槽11の共振区間前(ω1(例えば、100r/min))まで上昇させる。ドラム21の回転速度がω1に到達したら、回転速度ω1におけるアンバランスを検知するため、ドラム21を回転速度ω1で所定時間T2運転する。
なお、回転速度ω0と回転速度ω1は、ドラム21に衣類を投入した際、衣類の張り付き具合を検知する回転速度である。回転速度ω0は、衣類がドラム21の内周面に張り付き始める回転速度である。回転速度ω1は、衣類がドラム21の内周面に完全に張り付く回転速度である。
制御装置7は、回転速度ω1で所定時間T2運転した後(時刻t2)、ドラム21の回転速度を上昇させる。すなわち、ドラム21の回転速度が、外槽11の共振区間(ω1〜ω2)を通過し(時刻t2〜t3参照)、筐体1の共振区間(ω2〜ω3)を通過し(時刻t3〜t4参照)、筐体1の共振後区間(ω3〜目標)を通過し(時刻t4〜t5参照)、目標回転速度まで到達する(時刻t5参照)。そして、ドラム21を目標回転速度で所定時間T3運転した後(時刻t5〜t6参照)、ドラム21の回転速度を0r/minまで低下させて(時刻t7参照)、試運転の脱水工程を終了する。
試運転の脱水工程が終了したら、第1排水弁14bと第2排水弁14cを全開にして、下タンク51に溜まった洗濯水を排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排出して、試運転を終了する。
次に、ドラム式洗濯機100の設置後に試運転を行わずに、初回の運転で上タンク50に給水する場合の方法及び洗濯運転時で下タンク51に給水する場合の方法について説明する。
電源スイッチ4(図1参照)を押すと、ドラム式洗濯機100が起動する。そして、ユーザは、ドア開放取手2a(図1参照)を引いて、ドア2を開いてドラム21内に衣類を投入する。そして、ユーザは、ドア2を閉じた後、操作スイッチ5を操作することで、運転を開始する。運転を開始すると、ドラム21が回転して、注水前の衣類の重量を算出する。なお、ドラム21内の衣類の重量は、モータ22の回転速度と電流値に基づいて算出する。算出した衣類の重量に基づいて、投入する洗剤量を表示器6(図1参照)に表示する。ユーザが洗剤容器12内に所定の洗剤量を投入後、初めに洗い工程を開始する。洗剤量と洗い工程で使用する水量は、算出した衣類の重量が多い程、多くなる。
洗い工程では、試運転と同様に、制御装置7は、給水弁15の給水ホース17a側の弁を開く。これにより、給水ホース17aに水が流れて、上タンク50への給水が開始される。上タンク50への給水は、上タンク50が満水になるまで行い、満水は、前記の試運転と同様に、導電センサまたは所定時間経過によって検知する。制御装置7は、上タンク50の満水検知後、給水弁15の給水ホース17a側の弁を閉じて、上タンク50への給水を停止する。
なお、前記した試運転と同様に、運転の初回で上タンク50に溜めた水は、上タンク50内で貯溜され続ける。この場合、制御装置7のメモリに給水弁15の給水ホース17a側の弁が開いたことを記録することで、運転の2回目以降で上タンク50に給水することを防ぐことができる。
制御装置7は、上タンク50への給水停止後、給水弁15の給水ホース17側の弁を開く。これにより、給水ホース17に水が流れ、洗剤容器12を介して、洗剤と共に外槽11に洗濯水が供給される。このとき、循環ポンプ27内で未溶解の洗剤と水が強力に攪拌され、効率よく洗剤を溶かし、高濃度の洗剤液を生成することができる。そして、制御装置7は、前記した動作を所定時間実行した後、ドラム21が正転、停止、逆転、停止を繰り返す洗い動作を所定時間行う。このとき、衣類がバッフル23(図2参照)によって持ち上げられ落下する。そして、制御装置7は、洗い工程を所定時間行った後、ドラム21の回転を停止して、洗い工程を終了する。
なお、洗い工程後の下タンク51への給水方法と、下タンク51の満水検知は、前記した試運転と同様である。下タンク51が満水と検知されたら、脱水工程に移行する。
次に、図5を参照して、洗濯運転時の脱水工程におけるドラム21の回転方法と、第1排水弁14bと第2排水弁14cの開閉方法及び下タンク51の水の溜まり方を示す。図5は、第1実施形態のドラム式洗濯機の洗濯運転における脱水工程のドラムの回転速度と排水弁の開閉および下タンクの水位を示すタイミングチャートである。
図5に示すように、時刻t1〜t2に示す低回転速度域では、衣類がドラム21に張り付き始める回転速度ω0で所定時間T1の間運転し、衣類がドラム21に完全に張り付く回転速度ω1で所定時間T2の間運転する。所定時間T1,T2中にドラム21の回転脈動(回転変動)が所定値を超えていないか判定する。
このような低回転速度域では、ドラム21の回転速度が低く、衣類から水が抜けにくい。そのため、衣類から抜けた水は、外槽11に溜めたままドラム21を回転することができるので、第1排水弁14bと第2排水弁14cは閉じて、下タンク51を満水としたまま運転する。ドラム21が回転速度ω1で所定時間T2での運転中の回転変動が所定値よりも小さい場合は、ドラム21の回転速度を上昇させて、外槽11の共振区間(時刻t2〜t3参照)に移行する。
外槽11の共振区間では、外槽11が複数回共振(例えば左右方向や前後方向)する。そのため、外槽11の共振区間では、外槽11の共振通過時はドラム21の回転速度を上昇させて、外槽11の共振区間を通過したら、一定回転速度で所定時間Ta,Tbの間運転させる動作を複数回行う。
ところで、衣類に含まれる水は、ドラム21の回転速度が一定のときよりも回転速度が上昇する際に多く抜ける。そのため、ドラム21の回転速度の上昇中や上昇直後は、衣類から抜けた水が外槽11内に多く溜まった状態となる。その状態で、ドラム21が回転し続けた場合、外槽11内に溜まった水がドラム21の回転する際の抵抗となり、モータ22に負荷が加わり、モータ22が破損する虞がある。そのため、ドラム21の回転速度が上昇後は、一定区間を設けて、外槽11内の水を排出する必要がある。
外槽11の共振区間における第1排水弁14bおよび第2排水弁14cの弁開度は、ドラム21の回転速度の上昇時(時刻t2〜ta、時刻tc〜td参照)、第1排水弁14bと第2排水弁14cを全開とする。これにより、外槽11内の洗濯水を下タンク51に流しながら、下タンク51に溜まった洗濯水を排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排出する。ここでは、ドラム式洗濯機100の排水は自然排水となっている。したがって、排水ホース14と外槽側排水ホース14aの内径を略同等かつ、第1排水弁14bと第2排水弁14cの弁開度を同じ(双方を全開)にすることで、下タンク51から排水ホース14に流れ出る水量と、外槽11から外槽側排水ホース14aに流れ出る水量が略等しくなる。これにより、ドラム21の回転速度の上昇時に第1排水弁14bと第2排水弁14cを全開にすることで、下タンク51の満水を維持しながら、排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排水できる。
また、外槽11の共振区間において、一定回転速度で所定時間Ta,Tbの間運転する際は、所定時間Ta,Tbの開始から略半分経過するまで、第1排水弁14bと第2排水弁14cを全開にする(時刻ta〜tb、時刻td〜te参照)。これにより、ドラム21の回転速度が上昇中に外槽11に溜まった水と、上昇後の一定回転中に衣類から抜ける水を外槽11から下タンク51に流すことができる。外槽11に溜まった水が流れて、外槽11に溜まった水が少なくなると、外槽側排水ホース14aに流れる水量が排水ホース14に流れる水量よりも少なくなり、下タンク51の水位が低下する(図5の時刻ta〜tbおよび時刻td〜teにおける下タンク51の水位参照)。所定時間Ta,Tbの略半分経過後、第1排水弁14bは全開、第2排水弁14cは半開にして(第1排水弁14bの弁開度よりも小さくして)、外槽側排水ホース14aに流れる水量を排水ホース14に流れる水量よりも多くする(時刻tb〜tc、時刻te〜t3参照)。これにより、一定区間中に衣類から抜ける水が下タンク51に溜まり、下タンク51を満水にしながら、洗濯水を排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排出できる。
外槽11の共振区間では、ドラム21の回転速度が上昇して、共振を通過する際に上タンク50と下タンク51が満水になっている。これにより、上タンク50と下タンク51が外槽11の共振時の振動を抑制するウエイトとして作用するので、外槽11の共振区間における外槽11の振動増加を抑制できる。
なお、外槽11の共振区間において、外槽11の振動が振動センサ18の出力に予め設定した閾値を超えた場合、後記する衣類のアンバランス修正を行う。ドラム21の回転速度が上昇して、外槽11の共振区間を通過すると、筐体1の共振区間に移行する(時刻t3〜t4参照)。
筐体1の共振区間では、ドラム21の回転速度が常に上昇しているため、第1排水弁14bと第2排水弁14cの弁開度を全開にすることで、前記した外槽11の共振区間と同様に下タンク51の満水状態を維持しながら、洗濯水をドラム式洗濯機100の機外に排出することができる。これにより、筐体1の共振区間で、上タンク50と下タンク51が外槽11の振動増加を抑制するウエイトとして作用するので、筐体1の共振区間における外槽11の振動増加を抑制できる。
なお、本実施形態の筐体1の共振区間では、ドラム21の回転速度が一定となる区間を設けていないが、筐体1の共振区間で、ドラム21の回転速度が一定となる区間を設けてもよい。その場合、第1排水弁14bと第2排水弁14cの弁開度は、前述した外槽11の共振区間と同様にする。
ドラム21の回転速度が上昇して、筐体1の共振区間を通過すると、筐体1の共振区間の通過後から目標回転速度までの区間となる筐体1の共振後区間に移行する(時刻t4〜t5参照)。
筐体1の共振後区間では、ドラム21の回転速度が常に上昇しているため、前記した筐体1の共振区間と同様に、第1排水弁14bと第2排水弁14cは全開状態にすることで、下タンク51の満水状態を維持しながら、洗濯水をドラム式洗濯100の機外に排出できる。これにより、筐体1の共振後区間において、上タンク50と下タンク51が外槽11のウエイトとして作用するので、筐体1の共振後区間における外槽11の振動増加を抑制できる。
なお、本実施形態の筐体1の共振後区間では、ドラム21の回転速度が一定となる区間を設けていないが、筐体1の共振後区間においてドラム21の回転速度が一定となる区間を設けてもよい。その場合、第1排水弁14bと第2排水弁14cの弁開度は、前記した外槽11の共振区間と同様にする。
そして、ドラム21の回転速度が目標回転速度まで到達すると、ドラム21を目標回転速度で所定時間T3の間回転させる。所定時間T3の始め(時刻t5〜tf)の第1排水弁14bと第2排水弁14cの弁開度は、前記した外槽11の共振区間と同様(全開)にする。その後、制御装置7は、第1排水弁14bを全開、第2排水弁14cを半開にする(時刻tf〜t6参照)。これにより、目標回転速度中に衣類から抜ける水を下タンク51に溜めて、下タンク51を満水にしながら、洗濯水を排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排出できる。このように、上タンク50と下タンク51が外槽11の振動を抑制するウエイトとして作用するので、高回転となる目標回転速度における外槽11の振動増加を抑制できる。
そして、ドラム21の回転速度が目標回転速度において所定時間T3の間運転した後、0r/minまで低下させて、脱水工程を終了する。ドラム21の回転速度が目標回転速度から0r/minまで低下するときは、外槽11の共振区間を通過するので、第1排水弁14bと第2排水弁14cは閉じて、下タンク51の満水状態を維持することで、外槽11の振動が増加することを抑制できる。
なお、脱水工程において、ドラム21の内周面に張り付いた衣類が片寄ってアンバランスになっていると、低回転速度域の回転変動や外槽11の共振区間での外槽11の振動が大きくなる。制御装置7は、ドラム21の回転変動や外槽11の振動が所定の値よりも大きくなったと判定した場合、アンバランスを小さく修正するために、ドラム21の回転速度を低下または停止して、ドラム21を正転と逆転を繰り返すほぐし動作を行い、衣類のアンバランスを修正する。アンバランスを修正するドラム21の回転速度は、低回転速度域の回転速度であり、一度上昇させた回転速度よりも低いため、衣類から水は抜けない。したがって、アンバランスの修正時は、第1排水弁14bと第2排水弁14cを閉じた状態にして、下タンク51は満水状態にしておく。
そして、脱水工程が終了して、ドラム21の回転速度が0r/minまで低下したら(時刻t7参照)、制御装置7は、第1排水弁14bと第2排水弁14cを全開にする。これにより、外槽11内と外槽側排水ホース14a及び下タンク51内の洗濯水が排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排出され、すすぎ工程に移行する。
すすぎ工程では、給水弁15の給水ホース17側の弁を開き、給水ホース17から外槽11内に給水する。給水する水量は、洗い工程と同様に算出した衣類の重量が多い程、すすぎ工程の給水量が多くなる。このすすぎ工程においては、前記した洗い工程と同様に、ドラム21が正転、停止、反転、停止の動作を繰り返す。このとき、バッフル23によって持ち上げられた衣類が落下する攪拌動作を繰り返す、すすぎ動作を所定時間行う。すすぎ工程が終了すると、ドラム21の回転を停止して、第1排水弁14bを開き、下タンク51が満水になるまで、外槽11内の洗濯水を下タンク51に給水する。なお、下タンク51の満水検知は、前記した洗い工程と同様の方法で行う。
その後、制御装置7は、前記した脱水工程及びすすぎ工程を所定回数繰り返し、最終脱水工程に移行する。最終脱水工程での、第1排水弁14bと第2排水弁14cの開閉方法及びドラム21の回転方法は、前記した脱水工程と同様の方法である。
制御装置7は、最終脱水工程において、ドラム21の回転速度が目標回転速度から0r/minまで低下したと判定した場合、第1排水弁14bと第2排水弁14cを両方開けた状態にする。これにより、外槽11内や外槽側排水ホース14aや下タンク51内の洗濯水が排水ホース14からドラム式洗濯機100の機外に排出され、運転が終了する。
下タンク51に溜めた洗濯水は、脱水工程の終了毎にドラム式洗濯機100の機外へ排出するので、下タンク51に洗い工程後の洗剤が残った場合でも、すすぎ工程の水で洗い流すことができ、下タンク51の清潔性を保つことができる。
以上のように、第1実施形態のドラム式洗濯機100は、外槽11に上タンク50と下タンク51を備えることで、ドラム式洗濯機100の搬入と設置を容易にしながら、脱水工程時の外槽11の振動増加を抑制できる。
また、第1実施形態は、上タンク50と下タンク51の重さを同じにすることで、外槽11のバランスが損なわれるのを抑制できる。換言すると、均一に揺れていたものが、不均一に揺れるようになるのを抑制することができる。
また、第1実施形態は、上タンク50に、外槽11内に給水を行う給水ホース接続口30から給水ホース17aを介して給水を行い、上タンク50に給水された水は、上タンク50に溜め続ける。これによれば、上タンク50には、一度だけ給水すればよいので、使用する水量を抑えることができる。
また、第1実施形態は、下タンク51には、洗い工程後またはすすぎ工程後に外槽11から排出される水を溜め、下タンク51に溜まった水は、水を排水する排水ホース14から、脱水動作後に排水する。これによれば、新たに水道栓から給水する必要がないので、使用する水量を抑えることができる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、重複した説明を省略する(第3実施形態以降の実施形態についても同様である)。
図6に示すように、ドラム式洗濯機100Aは、下タンク51への給水方法として、第1実施形態の上タンク50への給水方法を適用したものである。すなわち、下タンク51は、給水ホース17bを介して給水弁15と接続されている。なお、給水弁15には、給水ホース17bに給水される際に開かれる弁(図示省略)が設けられている。
また、外槽11には、洗濯水をドラム式洗濯機100Aの機外に排出するための排水ホース14dが接続されている。この排水ホース14dには、排水弁14eが設けられている。
第2実施形態では、給水弁15から給水ホース17bを介して下タンク51に給水を行い、給水した水が下タンク51で貯溜し続けるように構成されている。なお、下タンク51に給水を開始するタイミング及び満水の検知方法は、第1実施形態での上タンク50と同様の方法で行うことができる。
このように、第2実施形態は、下タンク51には、外槽11内に給水を行う給水ホース接続口30から給水ホース17bを介して給水を行い、下タンク51に給水された水は、下タンク51で溜め続ける。これによれば、下タンク51には、一度だけ給水すればよいので、使用する水量を抑えることができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。なお、第3実施形態のドラム式洗濯機100Bは、運転方法及びタンクへの給水方法については第1実施形態と基本的に同様であるので、以下では、異なる部分について説明する。
図7に示すように、第3実施形態のドラム式洗濯機100Bは、第1実施形態の上タンク50に替えて、上タンク60を備えている。また、ドラム式洗濯機100Bは、第1実施形態の下タンク51に替えて、下タンク61を備えている。
上タンク60の内部には、給水したときに水単体よりも比重が高くなる紛体200(例えば、塩化カルシウム)が充填されている。上タンク60に給水する際、水よりも比重の高い水溶液(液体)が上タンク60内で生成され、上タンク60の質量を第1実施形態の上タンク50よりも大きくすることができる。
ここで、ドラム21及び外槽11は、衣類の取出しを容易にするため、筐体1の上下方向の略中央よりも上寄りに位置している。このため、外槽11の下方の内部空間R1(図7参照)は、外槽11の上方の内部空間R2(図7参照)よりも広い。したがって、下タンク61の容量を拡大することが可能であり、下タンク61の容量を第1実施形態の下タンク51の容量よりも大きくすることで、下タンク61が満水となった際、上タンク60と下タンク61の質量を略同じにすることができる。このように、上タンク60と下タンク61の質量を略同じにすることで、外槽11のバランスが損なわれるのを抑制できる。
このように構成された第3実施形態は、上タンク60には、給水したときに水単体よりも比重が大きくなる紛体が充填されており、上タンク60の容量は下タンク61の容量よりも小さく構成されている。これによれば、上タンク60の形状を上タンク50(図2参照)よりも小さくできるので、ドラム式洗濯機100Bが大型化することが抑えられ、設置性や運搬性を向上できる。
また、第3実施形態では、上タンク60と下タンク61の質量を第1実施形態の上タンク50と下タンク51よりも大きくすることで、外槽11の振動増加をさらに抑制できる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態のドラム式洗濯機の内部構造を右側面から見た断面図である。
図8に示すように、第4実施形態のドラム式洗濯機100Cは、第2実施形態の下タンク51に替えて、下タンク62を備えている。また、ドラム式洗濯機100Cは、第3実施形態と同様な上タンク60を備えている。
下タンク62は、給水したときに水単体よりも比重が高くなる紛体200(例えば、塩化カルシウム)を備えている。下タンク62への給水は、第2実施形態(図6参照)に記載したように、給水弁15から給水ホース17bを介して行われる。下タンク62に給水することで、水よりも比重の高い水溶液が下タンク62内で生成される。これにより、下タンク62の大型化を抑制しながら、下タンク62の質量を第1実施形態の下タンク51よりも増加できる。
このように、第4実施形態では、上タンク60と下タンク62の質量を第1実施形態の上タンク50と下タンク51よりも大きくすることで、外槽11の振動増加をさらに抑制できる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態のドラム式洗濯機のドラムと外槽とタンクを正面から見た模式図である。
図9に示すように、第5実施形態のドラム式洗濯機は、外槽11の上部に、上タンク70を備え、外槽11の下部に下タンク71を備えている。上タンク70は、タンク70A,70Bによって構成されている。タンク70A,70Bは、正面視において略三角形状を呈するように形成され、外槽11の上部に左右に分かれて配置されている。なお、上タンク70と下タンク71は、図3に示す第1実施形態の上タンク50と下タンク51よりも小型で、容量が少なく構成されている。
また、タンク70Aの略頂部70aは、外槽11の略頂部(上面)11aよりも低くなるように構成されている。また、タンク70Bも同様に、外槽11の略頂部(上面)11bよりも低くなるように構成されている。これにより、外槽11の上方の筐体1の内部空間を有効活用しながら、複数のタンク70A,70Bを備えることができる。小型のタンク70A,70Bを複数備えることで、上タンク70と下タンク71とが満水となった際、上タンク70と下タンク71を合わせた質量は、第1実施形態の上タンク50と下タンク51を合わせた質量と略同じにすることができる。これにより、タンク70A,70Bを小型にして、筐体1の内部空間を有効活用しながら、外槽11の振動増加を抑制することができる。
(第6実施形態)
図10は、第6実施形態のドラム式洗濯機のドラムと外槽とタンクを正面から見た概略図である。
図10に示すように、第6実施形態のドラム式洗濯機は、外槽11の上部に上タンク72を備え、外槽11の下部に下タンク73を備えている。下タンク73は、タンク73A,73Bによって構成されている。タンク73A,73Bは、正面視において略四角形状を呈するように形成され、外槽11の下部に左右に分かれて配置されている。なお、上タンク72と下タンク73は、図3に示す第1実施形態の上タンク50と下タンク51よりも小型で、容量が少なく構成されている。
このように構成された第6実施形態では、外槽11の下方の筐体1の内部空間を有効活用しながら、複数のタンク73A,73Bを備えることができる。小型のタンク73A,73Bを複数備えることで、上タンク72と下タンク73とが満水となった際、上タンク72と下タンク73を合わせた質量は、第1実施形態の上タンク50と下タンク51を合わせた質量と略同じにすることができる。これにより、タンク73A,73Bを小型にして、筐体1の内部空間を有効活用しながら、外槽11の振動増加を抑制することができる。
なお、第5実施形態および第6実施形態では、上タンク70を2個のタンク70A,70B、下タンク73を2個のタンク73A,73Bによって構成された場合を例に挙げて説明したが、タンクの数は3個以上で構成されていてもよい。また、第5実施形態と第6実施形態とを組み合わせて、外槽11の上下に複数のタンクを備えるようにしてもよい。
また、前記した実施形態では、ドラム式洗濯機100,100A,100B,100Cを例に挙げて説明したが、乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機にも適用できる。
1 筐体
7 制御装置(制御部)
11 外槽
14 排水ホース
14a 外槽側排水ホース
14b 第1排水弁
14c 第2排水弁
15 給水弁
17a,17b 給水ホース
21 ドラム
22 モータ
30 給水ホース接続口(給水口)
50,60,70,72 上タンク
51,61,62,71,73 下タンク
100,100A,100B,100C ドラム式洗濯機
200 紛体

Claims (9)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に弾性支持される外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持されるドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するモータと、
    前記モータを制御して脱水動作を行う制御部と、
    前記外槽の上部に液体を貯留可能な上タンクと、
    前記外槽の下部に液体を貯留可能な下タンクと、を備え、
    前記制御部は、前記脱水動作の開始前までに、前記上タンクと前記下タンクに液体を溜め、前記上タンクと前記下タンクの重さを略同じにすることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    前記上タンクには、前記外槽内に給水を行う給水口から給水ホースを介して給水を行い、前記上タンクに給水された水は、前記上タンクに溜め続けることを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1または請求項2に記載のドラム式洗濯機において、
    前記下タンクには、洗い工程後またはすすぎ工程後に前記外槽から排出される水を溜め、前記下タンクに溜まった水は、水を排水する排水ホースから、前記脱水動作中または前記脱水動作後に排水することを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1または請求項2に記載のドラム式洗濯機において、
    前記下タンクには、前記外槽内に給水を行う給水口から給水ホースを介して給水を行い、前記下タンクに給水された水は、前記下タンクで溜め続けることを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機において、
    前記上タンクには、給水したときに水単体よりも比重が大きくなる紛体が充填されており、前記上タンクの容量は前記下タンクの容量よりも小さいことを特徴とするドラム式洗濯機。
  6. 請求項4に記載のドラム式洗濯機において、
    前記下タンクには、給水したときに水単体よりも比重が大きくなる紛体が設けられていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機において、
    前記上タンクは、複数のタンクに分けて構成されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  8. 請求項7に記載のドラム式洗濯機において、
    各上タンクの上面は、前記外槽の上端よりも低い位置に形成されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  9. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機において、
    前記下タンクは、複数のタンクに分けて構成されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
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