JP2021068113A - 電力変換装置の設計支援装置及び出力安定装置、電力変換装置の設計支援プログラム及び出力安定プログラム - Google Patents
電力変換装置の設計支援装置及び出力安定装置、電力変換装置の設計支援プログラム及び出力安定プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021068113A JP2021068113A JP2019192115A JP2019192115A JP2021068113A JP 2021068113 A JP2021068113 A JP 2021068113A JP 2019192115 A JP2019192115 A JP 2019192115A JP 2019192115 A JP2019192115 A JP 2019192115A JP 2021068113 A JP2021068113 A JP 2021068113A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- control
- output
- characteristic
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000003381 stabilizer Substances 0.000 title claims abstract description 43
- 238000013461 design Methods 0.000 title claims abstract description 35
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 title 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 70
- 238000010801 machine learning Methods 0.000 claims description 17
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 claims description 16
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 15
- 230000006870 function Effects 0.000 claims description 14
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 11
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 claims description 2
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 48
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 18
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 17
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 5
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 4
- 238000013135 deep learning Methods 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 238000004422 calculation algorithm Methods 0.000 description 2
- 238000009795 derivation Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002068 genetic effect Effects 0.000 description 2
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 2
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 2
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000013213 extrapolation Methods 0.000 description 1
- 230000005669 field effect Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000012886 linear function Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000013589 supplement Substances 0.000 description 1
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
Description
したがって、デジタル制御電源の設計などのパラメータ決定時においても、オーバーシュートやアンダーシュートの抑制について、更なる改良が望まれている。
また、本発明の出力安定装置によれば、動的に、電力変換装置の仕様や目標制御値に応じた適切な制御パラメータを即時に演算及び出力することができ、電力変換装置を更に安定した状態に制御することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る設計支援装置5を図面に基づいて説明する。設計支援装置5は電力変換装置1の設計を支援するため、まず、電力変換装置1について説明する。図1に示す電力変換装置1は、電力変換部2と、駆動部3と、駆動制御部4とを備えている。また、電力変換装置1の電力変換部2は、直流電源Bと、DC−DCコンバータ部21と、負荷Rとを備えており、入力された電流を変換して負荷Rへ出力する。
DC−DCコンバータ部21は、スイッチング素子Trと、リアクトルLと、ダイオードDと、キャパシタCとを備えている。
スイッチング素子Trは、ドレインが電源線L1に接続されていると共に、駆動部3に接続されている。
リアクトルLは、電源線L1に直列に挿入されている。リアクトルLの一端は、スイッチング素子Trのソースに接続されていると共に、ダイオードDのカソードに接続されている。リアクトルLの他端は、キャパシタCと負荷Rに接続されている。
キャパシタCは、電源線L1とグランド線L2との間に接続されている。
前置増幅部41は、DC−DCコンバータ部21の出力電圧eo(負荷電圧)を増幅すると共に、ローパスフィルタにより標本化定理を満たすように高周波成分を遮断する。
ADコンバータ部42は、アナログ信号(アナログ値)をデジタル信号(デジタル値)に変換する。本実施の形態では、ADコンバータ部42は、例えば、12ビットのデジタル値に変換している。
PID制御部44は、ゲイン調整値KPに基づいて負荷Rへの出力(出力電圧eo)と目標値(目標電圧Nr)との偏差を是正するゲイン制御を行うフィードバック制御部として機能するものである。
PWM信号生成部45は、PID制御部44からのスイッチング信号NTonに基づいてゲイン制御をPWM制御により行うための信号SPWMを駆動部3へ出力する。
図4に示すゲイン演算部43は、負荷Rへの出力(出力電圧eo)と目標値(目標電圧Nr)との偏差の絶対値を演算する第1演算部431と、負荷Rへの出力(出力電圧eo)の傾きの絶対値を演算する第2演算部432と、加算部433と、ゲイン抑制部434とを備えている。
第1絶対値演算部43bは、偏差演算部43aからの偏差Nerrorの絶対値|Nerror|を算出する。
第1ゲイン演算部43cは、第1絶対値演算部43bからの出力|Nerror|に定数Kerrorを乗算したものに、バイアス値KC1を加算して、第1ゲインKP1を算出する。
バッファ部43dは、出力電圧eO[n]を記憶して、前回の出力電圧eO[n−1]を出力する。
傾き演算部43eは、出力電圧eo[n]と前回の出力電圧eo[n−1]との差を求め、傾きNdevを出力する。
第2絶対値演算部43fは、傾き演算部43eからの傾きNdevの絶対値|Ndev|を算出する。
第2ゲイン演算部43gは、第2絶対値演算部43fからの出力|Ndev|を、べき乗数Mによるべき乗して定数Kdevを乗算したものに、バイアス値KC2を加算して、第2ゲインKP2を算出する。本実施の形態では、Ndevの絶対値(|Ndev|)を自乗している。
ゲイン抑制部434は、偏差の絶対値|Nerror|と閾値電圧値の絶対値|Vth|とを比較し、その結果に基づいてゲイン調整値KPを設定して、PID制御部44に出力する。
電圧閾値Vthは、|Nerror|が増加して第1値とした|Vth|以上となると、第1値とした|Vth|から小さい第2値とすることができる。また、|Nerror|が減少して第3値とした|Vth|未満となると、第3値とした|Vth|から大きい第4値とすることができる。この第1値から第4値は、第1値と第4値は同じ値とすることができ、第2値と第3値を同じ値とすることができる。
まず、図3に示す前置増幅部41が負荷Rへの出力電圧eOを検出すると増幅して、ADコンバータ部42へ出力する(ステップS10)。
図3及び図4に示すADコンバータ部42は、前置増幅部41により増幅された出力電圧eOをデジタル値であるeO[n]へ変換して、ゲイン演算部43と、PID制御部44へ出力する。
次に、第1絶対値演算部43bが、偏差Nerrorの絶対値|Nerror|を算出する。
また、第2絶対値演算部43fが、Ndevの絶対値|Ndev|を算出する(ステップS30)。
Ndev×Nerrorが0以上である場合には、ゲイン抑制部434は、ステップS50へ移行して、ゲイン調整値KP0より小さい値となる定数であり、ゲインを抑制するための定数Kpminをゲイン調整値KPとする。
具体的には、第1ゲイン演算部43cは、偏差Nerrorの絶対値|Nerror|に定数Kerrorを乗算し、バイアス値KC1を加算することで、第1ゲインKP1を算出する。
また、第2ゲイン演算部43gは、傾きNdevの絶対値|Ndev|をべき乗して定数Kdevを乗算し、バイアス値KC2を加算することで、第2ゲインKP2を算出する。
まず、出力電圧eOが過渡状態であるか否かによって、ゲイン調整値Kpを切り替えている点について説明する。
図6に示すように、出力電圧eOが過渡状態であるか否かを判断するために目標電圧Eo *からプラス方向及びマイナス方向にVthの幅を持たせて電圧閾値が設定される。
図5に示すように、ステップS40にて、偏差の絶対値である|Nerror|が所定の電圧閾値の絶対値|Vth|以上であるか否かを判定している。
そして、|Nerror|が|Vth|未満であれば、ゲイン抑制部434は、ステップS50にて、定数Kpminをゲイン調整値KPとしている。
また、|Nerror|が|Vth|以上であれば、NdevとNerrorの符号がマイナス同士又はプラス同士の時に、ゲイン抑制部434は、ステップS100にてKP0をゲイン調整値KPとしている。
出力電圧eOが過渡状態でない定常状態では、小さいゲイン(Kpmin→KP)の調整を行うことで、大きなゲインによる調整で、収束に悪影響を与えることを抑えることができ、出力平滑キャパシタを小さい容量とすることができるので、小型化を図ることができる。
また、出力平滑キャパシタが小さいと過渡時の振動の周波数も高くなり、時定数は逆に小さくなるため、速く収束させることができる。
図7に示すように、出力電圧eOが、アンダーシュートにより、目標電圧Eo *から、マイナス方向に遠ざかるように変化しているT1期間では、偏差Nerrorはマイナス符号となり、傾きNdevもマイナス符号となる。
T1期間から目標電圧Eo *に向かうように変化するT2期間では、偏差Nerrorはマイナス符号となり、傾きNdevはプラス符号となる。
T2期間から目標電圧Eo *を超えて、プラス方向に遠ざかるように変化しているT3期間では、偏差Nerrorはプラス符号となり、傾きNdevもプラス符号となる。
T3期間から目標電圧Eo *に向かうように変化するT4期間では、偏差Nerrorはプラス符号となり、傾きNdevはマイナス符号となる。
以上より、ステップS100にて、ゲイン調整値KP0をゲイン調整値KPとすることで、アンダーシュートの立ち下がりや、オーバーシュートの立ち上がりを、大きく抑制することができる。
反対に、目標電圧Eo *に向かうように変化している期間(T2期間,T4期間)では、偏差Nerrorと傾きNdevの乗算は、マイナス符号となる。
したがって、ステップS50にて、定数Kpminをゲイン調整値KPとすることで、KP0より十分に小さい値とすることができるので、過補償によるアンダーシュートやオーバーシュートを引き起こすことが防止できる。
また、出力電圧だけでなく、リアクトル電流や収束時間など目標値に近付ける場合や、さらに、定数Kerrorや定数Kdev以外、例えば微分ゲイン定数KD、積分ゲイン定数KIなどを含めた複数の制御パラメータを予測する場合は、手動で適切な値を予測することは不可能である。なお、より効果的にオーバーシュートやアンダーシュートを抑制するためには、例えば、過渡状態の出力電圧eoのオーバーシュートやアンダーシュート時の途中の電圧毎にゲインを切り替える必要がある。
したがって、更に効果的にオーバーシュート及びアンダーシュートを抑制するために、制御パラメータの適切な値を予測し得る設計支援装置5を提供する。
続いて、第2の実施の形態に係る出力安定装置を図面に基づいて説明する。図9に示す出力安定装置50は、図8に示す設計支援装置5と同様の構造及び機能を有し、さらに、検知部56と、報知部57とを備える。また、図2に示すように、電力変換装置10は、出力安定装置50へ、回路パラメータ、制御パラメータ、及び制御値からなる群から選択されるパラメータ情報を通知し、出力安定装置50は、電力変換装置10へ制御パラメータを出力する。
ここで、電力変換装置10と出力安定装置50間の入出力(通信)は、有線又は無線通信を利用して行ってもよい。また、出力安定装置50により導出された近似式を、電力変換装置10の駆動制御部40に適用させることで、駆動制御部40側で制御値に応じた新たな制御パラメータの演算を行ってもよい。なお、動的なゲイン制御(ゲインの変更)だけでなく、回路パラメータや制御パラメータ全般の変更を行ってもよい。
始めに、回路の仕様を決定する(S110)。
設計対象の回路に応じて、固定される回路パラメータ、変化させる回路パラメータ及びその範囲の決定を行う。次に、固定される制御パラメータ、変化させる制御パラメータ及びその範囲の決定を行う。そして、制御対象の目標制御値や仕様の決定などを行う。具体的には、出力電圧の目標制御値及び変化の許容範囲の決定や、許容される収束時間の決定などである。最後に、動作モード(例えば、軽負荷状態ではPFM、重負荷状態ではPWMなど)や回路モデルを選択する。
決定した回路パラメータ、制御パラメータ、目標制御値などは、入力部51で受け付けられ、記憶部52に蓄積される。入力部51へは、有線又は無線通信によりキーボード、マウスなどから入力してもよく、USBメモリや外部ストレージなどを用いてもよい。
次に、特性取得部53は、記憶部52に蓄積されたパラメータ情報と目標制御値とに基づいて第1特性を取得する(ステップS130)。図12(A)に、第1特性の予測のイメージを示す。ここで、図12(A)に示す入出力パラメータは一例であり、例示されているパラメータ以外を用いてもよい。また、図12(B)に、第1特性のイメージを示す。図12(B)に示されているのは、回路パラメータ(負荷のステップ変化ΔR1,ΔR2)、制御パラメータ(Kerror)、及び制御値(出力電圧Δeomax)との特性(関係性)であり、他の回路パラメータ(他の負荷のステップ変化ΔRなど)や制御パラメータ(Kdev,Kcなど)、制御値(リアクトル電流など)についても、このような特性が得られる。
特性取得部53は、全ての制御値が、予め設定した仕様や制約条件を満たす(つまり、目標制御値を満たす)と評価し得るパラメータの組合せを決定する。予め設定した仕様や制約条件を満たすとは、例えば、出力電圧Δeomaxの変動が許容範囲である±5%以内に収まっているか否か、などである。このように、特性取得部53は、目標制御値を満たす(仕様を満たす)パラメータの組合せを第1特性として取得し、記憶部52に蓄積する。
目標制御値を満たすパラメータの組合せとは、例えば、制御値をΔeomax、目標制御値を5V±5%以内とすると、出力電圧Δeomaxが4.75V〜5.25Vとなる回路パラメータ、制御パラメータの組合せである。
第1特性が記憶部52に蓄積されると、予測部54は、記憶部52に蓄積された第1特性から、目標制御値に応じた制御パラメータを近似予測する。まず、予測部54は、特性取得部53で取得された第1特性を補間して第2特性を取得する(ステップS140)。補間とは、前後のデータを参照し、その中間の値を演算から推測して補うことである。例えば、出力電圧Δeomaxが4.0Vの場合おける制御パラメータKerrorが5、出力電圧Δeomaxが4.5Vの場合における制御パラメータKerrorが10であるとすると、その間(4.0V〜4.5V)の制御パラメータKerrorを、前後のデータ(Kerrorが5、Kerrorが10)を参照して補うことである。
図13(A)に、各回路パラメータ及び制御対象(例えば、出力電圧Δeomax)の目標値を予測部54に入力し、それに基づいて補間される各制御パラメータのイメージを示す。図13(B)は、予測部54により補間された制御パラメータ(Kerror)と、制御対象(出力電圧Δeomax)の目標制御値との関係性を示した第2特性のイメージである。このようにして得られた第2特性により、制御対象(出力電圧Δeomax)の目標制御値に応じた制御パラメータ(Kerror)の近似予測を行う。
ここで、予測部54は、第1特性を用いて機械学習を行い、学習結果を法則化することで第2特性を取得し、近似式を導出することが望ましい。各制御パラメータと制御対象の目標制御値との関係が非線形の場合における予測が、可能となるためである。
予測された制御パラメータは、駆動制御装置のゲイン演算部で利用される。これにより、目標制御値(負荷への出力目標値など)に応じた制御パラメータの設計が可能となる。
このように、データの追加を行う(学習データを増やす)ことで、AIによる組合せ最適化における解の精度向上や法則化の精度向上が図られ、制御パラメータの予測精度が向上する。その結果、手動(人間)では予測不能とも言える複雑系においても、仕様や制約条件を満たし、より正確な制御パラメータの予測を実現できる。
実施の一例として、図2に示す出力安定装置50について、制御パラメータを予測してゲイン制御(ゲイン切り替え)を行った場合の過渡特性を検証し、従来の過渡特性との比較を行った。条件として、負荷ステップは0.2A〜1.0A及び0.2A〜2.0Aの2種類、制御対象(制御値)は、Δeomax、tcv、iLmax、目標制御値にはΔeomax(5V±5%)を用いて、最適な制御パラメータKerror及びKdevを予測した。検証に使用した降圧型DC−DCコンバータの固定パラメータを図14に示す。固定する回路パラメータは、Ei、Ci、L、Co、Eo、ΔEoであり、固定する制御パラメータは、A−D変換器のビット数、KD、KI、制御周期である。
この条件において従来方式の結果は、Δeomax、tcv及びiLmaxが、4.6%、4.7ms及び59%(負荷ステップを0.2A〜1.0Aとした場合)、10%、4.8ms及び150%(負荷ステップを0.2A〜2.0Aとした場合)である。なお、従来方式とは、PID制御において、ゲイン制御(ゲイン調整)を行わない方式である。
一方、図18(B)は、図17(B)に基づいて導出された近似曲線を示したものであり、図18(B)の近似曲線を近似式で表すと、近似式(2)となる。
図19は、導出された近似式(ゲイン切り替え関数)を用いてKPを切り替えた場合の過渡特性を示している。図19(A)は、負荷ステップが0.2A〜1.0Aの場合、図19(B)は、負荷ステップが0.2A〜2.0Aの場合である。
どちらの場合も、Δeomaxに関しては、従来方式が4.6%及び10%であるのに対し、1.2%及び2.4%と大きく低減されている。
また、tcvに関しても、従来方式に比べて十分に早い段階でeoの変化を抑え、±1%以内に収束させることができている。収束範囲を±1%基準とすると、図19(A),(B)の収束時間の括弧内に示されているように、従来方式が4.7ms及び4.8msであるのに対し、0.04ms(99%減)及び0.12ms(96%減)と、大きく改善されている。
なお、iLに関しては、従来方式が59%及び150%であるのに対し、63%及び34%と同等程度に抑制されている。
(1)従来方式と比較して、出力電圧のアンダーシュートは約1/4に抑制できた。
(2)従来方式と比較して、出力電圧の収束時間は、目標電圧の±1%を基準とした場合、96%〜99%の改善率を得ることができた。
(3)従来方式と比較して、リアクトル電流は同等程度に抑制できた。
このように、設計支援装置5を電力変換装置1のゲイン切り替え方式に適用することで、従来方式よりも大きな効果が得られた。なお、試験例の結果としてゲイン切り替え方式を記載しているが、回路及び制御パラメータ全般の設計にも有用である。
最後に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図2に示す電力変換装置10は、上述したように、出力安定装置50へパラメータ情報を通知する。ここで、出力安定装置50の検知部56は、電力変換装置10から通知された制御値が所定の閾値を超えた場合に、異常と判断する(図9参照)。
電力変換装置1及び電力変換装置10は、PWM信号生成部45からの信号SPWMによりPWM制御を行っているが、シリーズ方式により制御するようにしてもよいし、PFM制御を行ってもよい
フィードバック制御部としてPID制御を行うPID制御部44としているが、P制御(比例制御)のみとしたり、P制御にI制御(積分制御)またはD制御(微分制御)のいずれかを組合せたものとしたりしてもよい。
また、PID制御部44は、フィードバック制御部はデジタルフィルタを採用してもよい。
更に、本実施の形態では、DC−DCコンバータ部21からの出力電圧に基づいてゲイン調整値を算出していたが、出力電流、電力、インピーダンスに基づいて偏差や傾きを求めるようにしてもよい。この場合、制御対象は目標電流、目標電力、目標インピーダンスとなる。
なお、本実施の形態では、DC−DCコンバータ部21からの出力電圧に基づいてゲイン調整値を算出するための制御パラメータを予測していたが、目標制御値を目標電流、目標電力、目標インピーダンスとして制御パラメータを予測してもよい。
2 電力変換部
21 DC−DCコンバータ部
3 駆動部
4,40 駆動制御部
41 前置増幅部
42 ADコンバータ部
43 ゲイン演算部
431 第1演算部
432 第2演算部
433 加算部
434 ゲイン抑制部
43a 偏差演算部
43b 第1絶対値演算部
43c 第1ゲイン演算部
43d バッファ部
43e 傾き演算部
43f 第2絶対値演算部
43g 第2ゲイン演算部
44 PID制御部
45 PWM信号生成部
46 通知部
47 設定部
5 設計支援装置
50 出力安定装置
51 入力部
52 記憶部
53 特性取得部
54 予測部
55 出力部
56 検知部
57 報知部
B 直流電源
Tr スイッチング素子
L リアクトル
D ダイオード
C キャパシタ
R 負荷
L1 電源線
L2 グランド線
T11,T12 入力端子
T21,T22 出力端子
Claims (8)
- 入力された電力を変換して負荷へ出力する電力変換部と、前記負荷への出力をゲイン制御する駆動制御部とを備えた電力変換装置の設計を支援する設計支援装置であって、
前記電力変換部を構成する回路部品の回路パラメータ、前記駆動制御部のゲインを決定する制御パラメータ、及び制御値からなる群から選択されるパラメータ情報と目標制御値との入力を受け付ける入力部と、
前記パラメータ情報及び前記目標制御値が蓄積される記憶部と、
前記パラメータ情報及び前記目標制御値に基づいて得られた第1特性を前記記憶部に蓄積する特性取得部と、
前記記憶部に蓄積された前記第1特性を補間して得られた第2特性により、前記目標制御値に応じて近似予測された制御パラメータを近似予測する予測部と、
前記近似予測された制御パラメータを出力する出力部と
を備えた設計支援装置。 - 前記特性取得部は、前記パラメータ情報と前記目標制御値とを用いて機械学習を行い、前記目標制御値を満たすパラメータの組合せを第1特性として前記記憶部に蓄積する機能と、
前記予測部は、前記第1特性を用いて機械学習を行い、学習結果を法則化した第2特性により前記目標制御値に応じた制御パラメータを近似予測する機能と
を含む請求項1に記載の設計支援装置。 - 入力された電力を変換して負荷へ出力する電力変換部と、前記負荷への出力をゲイン制御する駆動制御部とを備え、
前記電力変換部を構成する回路部品の回路パラメータ、前記駆動制御部のゲインを決定する制御パラメータ、及び制御値からなる群から選択されるパラメータ情報を通知する通知部と、制御パラメータを設定する設定部とを含む電力変換装置の動作を制御する出力安定装置であって、
前記パラメータ情報及び目標制御値の入力を受け付ける入力部と、
前記パラメータ情報及び前記目標制御値が蓄積される記憶部と、
前記パラメータ情報及び前記目標制御値に基づいて得られた第1特性を前記記憶部に蓄積する特性取得部と、
前記記憶部に蓄積された前記第1特性を補間して得られた第2特性により、前記目標制御値に応じて近似予測された制御パラメータを近似予測する予測部と、
前記近似予測された制御パラメータを出力する出力部と
を備え、
前記電力変換装置の前記通知部からの通知に基づいて、前記予測部が新たな制御パラメータを演算し、前記出力部から前記電力変換装置の前記設定部へ前記新たな制御パラメータを出力する出力安定装置。 - 前記特性取得部は、前記パラメータ情報と前記目標制御値とを用いて機械学習を行い、前記目標制御値を満たすパラメータの組合せを第1特性として前記記憶部に蓄積する機能と、
前記予測部は、前記第1特性を用いて機械学習を行い、学習結果を法則化した第2特性により前記目標制御値に応じた制御パラメータを近似予測する機能と
を含む請求項3に記載の出力安定装置。 - 前記制御値が所定の閾値を超えたことを異常として検知する検知部と、
前記検知部による前記異常を報知する報知部と
を備えた請求項3又は4に記載の出力安定装置。 - 前記検知部が前記制御値として出力電圧の異常を検知する請求項5に記載の出力安定装置であって、
前記検知部は、前記出力電圧のオーバーシュート又はアンダーシュートの立ち上がり又は立ち下がりの周期が所定の閾値未満か否かを検知し、
前記報知部は、前記周期が所定の閾値未満であれば、前記電力変換部のキャパシタの静電容量が減少していることを、前記周期が所定の閾値以上であれば、内部損失が増加していることを異常として報知する出力安定装置。 - 請求項1又は2に記載の設計支援装置として、コンピュータを機能させるための設計支援プログラム。
- 請求項3〜6のいずれか1項に記載の出力安定装置として、コンピュータを機能させるための出力安定プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019192115A JP7355374B2 (ja) | 2019-10-21 | 2019-10-21 | 電力変換装置の設計支援装置及び出力安定装置、電力変換装置の設計支援プログラム及び出力安定プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019192115A JP7355374B2 (ja) | 2019-10-21 | 2019-10-21 | 電力変換装置の設計支援装置及び出力安定装置、電力変換装置の設計支援プログラム及び出力安定プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021068113A true JP2021068113A (ja) | 2021-04-30 |
JP7355374B2 JP7355374B2 (ja) | 2023-10-03 |
Family
ID=75637391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019192115A Active JP7355374B2 (ja) | 2019-10-21 | 2019-10-21 | 電力変換装置の設計支援装置及び出力安定装置、電力変換装置の設計支援プログラム及び出力安定プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7355374B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008125286A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | スイッチング電源、スイッチング電源の制御方法、スイッチング電源の制御プログラム |
JP2012213258A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Nagasaki Univ | 電力変換回路の制御装置 |
JP2017192274A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | ファナック株式会社 | ディジタル制御電源装置および生産管理システム |
JP2018023187A (ja) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | 富士通株式会社 | パラメータ設定プログラム、パラメータ設定方法、及びパラメータ設定装置 |
WO2020148808A1 (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-23 | 三菱電機株式会社 | 電力変換器の制御装置 |
-
2019
- 2019-10-21 JP JP2019192115A patent/JP7355374B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008125286A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | スイッチング電源、スイッチング電源の制御方法、スイッチング電源の制御プログラム |
JP2012213258A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Nagasaki Univ | 電力変換回路の制御装置 |
JP2017192274A (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | ファナック株式会社 | ディジタル制御電源装置および生産管理システム |
JP2018023187A (ja) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | 富士通株式会社 | パラメータ設定プログラム、パラメータ設定方法、及びパラメータ設定装置 |
WO2020148808A1 (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-23 | 三菱電機株式会社 | 電力変換器の制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7355374B2 (ja) | 2023-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2775599B1 (en) | Boost converter | |
KR101277899B1 (ko) | Dc/dc컨버터의 제어장치 | |
JP6674749B2 (ja) | デジタル制御電源回路、その制御回路およびそれを用いた電子機器 | |
US10186965B2 (en) | Control circuit with hysteresis for a switching voltage regulator and related control method | |
TWI501063B (zh) | 電源裝置以及使用該電源裝置的測試裝置 | |
TWI634728B (zh) | 運作於脈衝省略模式的控制電路及具有其之電壓轉換器 | |
US10447164B2 (en) | Power supply voltage stabilizing method, semiconductor device, and power supply system | |
EP2642650A1 (en) | Power converter with average current limiting | |
WO2014160918A1 (en) | Voltage regulator | |
JP5226399B2 (ja) | 電源装置及び電源装置の制御方法 | |
KR20190032682A (ko) | 전력공급장치의 전압강하보상 제어 시스템 및 방법 | |
KR101793196B1 (ko) | 전력단을 제어하기 위한 방법 | |
JP2018207627A (ja) | 電力変換装置の制御装置および制御方法 | |
US10727743B2 (en) | Systems and methods for enhancing dynamic response of power conversion systems | |
JP2021068113A (ja) | 電力変換装置の設計支援装置及び出力安定装置、電力変換装置の設計支援プログラム及び出力安定プログラム | |
EP3396831A1 (en) | Phase compensation for power factor correction circuit to reduce zero-crossing distortion | |
CN107666244B (zh) | 一种谐振变换器的控制方法及装置 | |
US20180316260A1 (en) | Phase compensation method for power factor correction circuit | |
JP6354503B2 (ja) | 電力変換システム | |
JP5037023B2 (ja) | コンバータを制御するための装置および方法とそのような装置の1つを備えた電気的なコンバータ | |
TWI462453B (zh) | 直流轉直流控制器及其控制方法 | |
JP7250236B2 (ja) | 電力変換装置の駆動制御装置 | |
JP7184168B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP6553660B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP2020058193A (ja) | 共振型電源装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221007 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20230329 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20230329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7355374 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |