JP6354503B2 - 電力変換システム - Google Patents

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複数の電力変換装置を備える電力変換システムに関する。
例えば、大電流を要求する電気負荷に対して電力を供給するために、共通の電圧源に複数の電力変換装置を直列接続させ、その複数の電力変換装置から電気負荷に対して電力を供給するような電力変換システムが用いられている。
このような電力変換システムにおいて、電力変換装置を構成する素子の特性の差異などにより、各電力変換装置の入力電圧に差異が生じる結果、各電力変換装置における動作負荷のアンバランスが生じることが懸念される。そこで、このような電力変換装置における動作負荷のアンバランスを解消する電力変換システムが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004―260993号公報
上記特許文献に記載の技術は、複数の電力変換装置の入力電圧の偏差に基づいて、電力変換装置の出力電圧の目標値を補正する構成である。つまり、電力変換装置の入力電圧を出力電圧にフィードバックする構成である。入力電圧と出力電圧とは互いに影響し合うため、入力電圧の変化を出力電圧にフィードバックする構成では、出力電圧の応答性を向上させると、入力電圧の応答性の向上が困難になるという問題が生じる。
本発明は、上記の課題を解決するために為されたものであり、複数の電力変換装置を備える電力変換システムにおいて、各電力変換装置における入力電圧のアンバランスを応答性よく解消可能な電力変換システムを提供することを目的とする。
本発明は、複数の電力変換装置(10a,10b)の入力側が共通の電圧源(50)に対して直列接続されているとともに、前記複数の電力変換装置の出力側が共通の電気負荷(60)に対して並列接続されている電力変換システムにおいて、前記電力変換装置はそれぞれ、前記電力変換装置に対する入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ(11)と、前記電力変換装置の出力電圧を検出する出力電圧検出手段(S1)と、を備え、前記電力変換装置の出力電圧の検出値と所定の目標電圧との偏差に基づいて、前記電力変換装置の出力電力を設定する出力電力設定手段(20a,20b,20c,20d)と、前記電圧源の出力電圧である電源電圧を検出する第1電圧検出手段(SA)と、前記電源電圧に基づいて前記電力変換装置の入力電圧の基準値を設定する基準値設定手段(20a,20b,20c,20d)と、前記電力変換装置の入力電圧を検出する第2電圧検出手段(SB)と、前記電力変換装置の入力電圧が前記基準値を下回ったことを条件として、前記出力電力設定手段によって設定された出力電力を直接抑制する処理を行う抑制手段(20a,20b,20c,20d)と、を備えることを特徴とする。
電源電圧に基づいて基準値を設定する。そして、電力変換装置の入力電圧が基準値を下回ったことを条件として、電力変換装置の出力電力を抑制する構成とした。出力電力が抑制されることで、その電力変換装置の平滑コンデンサに充電が行われ、その電力変換装置の入力電圧の減少が抑制される。
ここで、本発明の構成では、電力変換装置の出力電圧の検出値と目標電圧との偏差に基づいて設定される出力電力をフィードフォワード的に直接抑制する。このため、複数の電力変換装置の入力電圧における偏差に基づいて、目標電圧を補正する特許文献1の構成に比べ、入力電圧の変化が出力電力に対して応答性よく反映される。これにより、平滑コンデンサの容量を大きくすることなく、各電力変換装置における入力電圧のアンバランスを応答性よく解消可能することができる。
また、各電力変換装置の入力電圧を検出し、互いの偏差を算出して用いる特許文献1の構成と比較して、本発明では、各電力変換装置の入力電圧同士の偏差の算出が不要になる。このため、電力変換装置間での入力電圧の検出値に関する通信が不要となり、入力電圧の応答性が向上するとともに、構成を簡略化できる。
第1実施形態の電力変換システムを表す電気的構成図。 第1実施形態の制御部を表す機能ブロック図。 第1実施形態の目標電流算出処理を表すフローチャート。 第1実施形態の入力電圧バランス処理による入力電圧及び目標電流の変化を表すタイミングチャート。 第2実施形態の電力変換システムを表す電気的構成図。 第2実施形態の制御部を表す機能ブロック図。 第3実施形態の係数算出マップを表す図。 第4実施形態の係数算出マップを表す図。 第5実施形態の係数算出マップを表す図。
(第1実施形態)
図1に本実施形態の電力変換システムを示す。本電力変換システムは、第1電力変換装置10a及び第2電力変換装置10bが共通の電気負荷60に対して並列接続されて構成されている。電力変換装置10a,10bは共通の直流電源である二次電池50に直列接続されており、その二次電池50から直流電力を供給される。なお、電圧源としての二次電池50は、二次電池に代えて、例えば、交流電源から供給される電力を変換し直流電圧を出力するACDCコンバータであってもよい。
電気負荷60は電力変換装置10a,10bによって所定の電圧に昇圧又は降圧された直流電力が供給されて駆動する駆動負荷である。なお、電気負荷60は、駆動負荷に代えて充電対象としての二次電池であってもよい。
なお、本実施形態の電力変換システムは、説明の便宜のために、2つの電力変換装置10a,10bが二次電池50に対して直列接続されて構成されているが、3以上の電力変換装置が直列接続されて構成されるものであってもよい。
電力変換装置10a,10bは、共にフルブリッジ型のDC/DCコンバータである。第1電力変換装置10aは制御部20aによって、第2電力変換装置10bは制御部20bによってそれぞれ制御される。以下、第1電力変換装置10aの説明を行う。なお、電力変換装置10a,10bは構成が同一であるため、第2電力変換装置10bの説明は省略する。
電力変換装置10aの交流変換回路12は、入力側平滑コンデンサ11を介して二次電池50に接続されている。交流変換回路12は、フルブリッジ型であり、4つの半導体スイッチQ1〜Q4から構成されている。半導体スイッチQ1〜Q4はMOS−FETによって構成されている。交流変換回路12は、二次電池50から供給される直流電力を所定の周波数の交流に変換する。なお、入力側平滑コンデンサ11は、主として交流変換回路12のスイッチ動作に伴うノイズが二次電池50側へと流れ込むことを抑制する。
交流変換回路12は、トランス13の1次側コイルに接続されている。トランス13は、1次側コイルに交流変換回路12から入力される電力を昇圧又は降圧し、二次側コイルから出力する。トランス13の二次側コイルの出力は全波整流回路14に入力される。
全波整流回路14は、センタタップ型であり、2つのダイオードD1,D2から構成されている。全波整流回路14は、トランス13の二次側コイルから入力される交流電力を直流電力に変換してリアクトル15に出力する。リアクトル15は供給される直流電力を蓄積し、出力電圧を平滑化する出力側平滑コンデンサ16を介して電気負荷60に直流電力を出力する。
出力側平滑コンデンサ16の端子間に出力電圧センサS1(出力電圧検出手段)が設けられている。入力側平滑コンデンサ11と交流変換回路12とを接続する経路上に電流センサS2(電流検出手段)が設けられている。制御部20a,20bは、出力電圧センサS1の検出値を電力変換装置10a,10bから電気負荷60への出力電圧Voとして、電流センサS2の検出値を交流変換回路12の半導体スイッチQ1〜Q4に流れる電流であるスイッチ電流Imosとしてそれぞれ取得する。制御部20a,20bはこれら取得した検出値Vo,Imosに基づいて、電力変換装置10aに対してピーク電流モード制御を行う。ピーク電流モード制御では、電力変換装置10a,10bの出力電圧を制御するための電圧制御電流であるスイッチ電流Imosのピーク値が目標電流Imos*となるように制御を行う。以下、本実施形態における制御部20a,20bによる制御について説明する。
図2に制御部20a,20bの機能ブロック図を示す。制御部20a,20bの構成は同一であるため、制御部20aについての説明を行う。制御部20aは、出力電圧の検出値Vo(Vo_a)と目標電圧Vo*に基づいて目標電流Imos*を算出する目標電流算出手段21、及び、スイッチ電流Imosのピーク値が目標電流Imos*となるようにピーク電流モード制御を行うピーク電流制御手段22を備えている。
また、目標電流算出手段21は、電圧制御手段23と、過電流垂下制御手段24とを備えている。電圧制御手段23は、出力電圧を目標電圧Vo*と等しい電圧値で一定となるように一定電圧制御を行う。目標電圧Vo*は、電気負荷60の動作に適した電圧に設定されている。
電圧制御手段23は、目標電圧Vo*及び出力電圧Voの検出値が入力され、目標電圧Vo*と出力電圧Voの検出値との偏差に基づいて、目標電流Irefを算出する。また、過電流垂下制御手段24は、スイッチ電流Imosが過電流になることを抑制するために、目標電流の上限値である電流上限値Imos_maxを設定する。
目標電流算出手段21の最小値選択手段25は、電圧制御手段23により算出された目標電流Irefと、過電流垂下制御手段24により算出された電流上限値Imos_maxとのうちから、小さい値を選択する。そして、最小値選択手段25によって選択された値が、電流制限手段26を介して目標電流Imos*としてピーク電流制御手段22に対して出力される。
ピーク電流制御手段22のDA変換器27は、入力される目標電流Imos*を、デジタル値からアナログ値に変換する。そして、そのアナログ値に変換された目標電流Imos*が、コンパレータ28の−端子に対して入力される。また、ピーク電流制御手段22の加算手段29には、スイッチ電流Imosとスロープ補償信号とが入力される。そして、スイッチ電流Imosとスロープ補償信号との和(補償後スイッチ電流)が加算手段29からコンパレータ28の+端子に入力される。なお、スロープ補償信号は、リアクトル15に流れる電流の変動に伴う発振を抑制するものである。
コンパレータ28は、目標電流Imos*と補償後スイッチ電流との比較を行い、補償後スイッチ電流が目標電流Imos*より小さい期間において、ハイ状態の信号をRSフリップフロップ30のS端子に入力する。また、RSフリップフロップ30のR端子には、クロック信号が入力される。RSフリップフロップ30の出力は、デューティ制限手段31によってデューティの上限値を設定された上で、半導体スイッチQ1〜Q4を駆動するゲート回路に出力される。
半導体スイッチQ1,Q4又は半導体スイッチQ2,Q3がオン状態(閉状態)とされている間、リアクトル15に流れるリアクトル電流の増加とともに、スイッチ電流Imosは増加する。そして、スイッチ電流Imosと目標電流Imos*とが等しくなるとコンパレータ28の出力がハイ状態からロー状態となり、半導体スイッチQ1,Q4又は半導体スイッチQ2,Q3がオフ状態(開状態)にされる。半導体スイッチQ1,Q4又は半導体スイッチQ2,Q3がオフ状態とされている期間、リアクトル電流が減少していく。そして、RSフリップフロップ30に対してクロックが入力されるタイミングで半導体スイッチQ1,Q4又は半導体スイッチQ2,Q3は再びオン状態にされ、再びリアクトル電流及びスイッチ電流Imosが増加していく。
ここで、電力変換装置10a,10bにおける各入力電圧Vin_a,Vin_bのバランスが崩れることで、電力変換装置10a,10bの内部の電流・電圧に差が生じることが考えられる。電力変換装置10a,10bの内部の電流・電圧に差が生じることで、半導体スイッチQ1〜Q4などの素子に対して悪影響を与え、電力変換装置10a,10bの寿命を短くすることが懸念される。
電流モード制御では、出力電圧Vo_a,Vo_bの偏差に基づいて算出される目標電流Imos*となるように、スイッチ電流Imosを調整する制御を行う。ここで、入力電圧Vin_a,Vin_bが低いほど、リアクトル15に流れるリアクトル電流の増加速度、及び、スイッチ電流Imosの増加速度が遅くなる。このため、スイッチ電流Imosが目標電流Imos*に達するまでの時間が長くなり、入力電圧Vin_a,Vin_bが低い電力変換装置10a,10bほどデューティが大きくなる。そして、入力電圧Vin_a,Vin_bが低い電力変換装置10a,10bのデューティが大きくなる結果、入力電圧Vin_a,Vin_bが低い電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bが減少し続けるため、電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bのアンバランスが解消できない。
そこで、本実施形態では、電源電圧Vbに基づいて、電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bの基準値V1を設定する。そして、入力電圧Vin_a,Vin_bの検出値の一方が基準値V1を下回る場合に、その電力変換装置10a,10bの出力電力を抑制する構成とした。
図1に示すとおり、本実施形態では、二次電池50の端子間に電源電圧センサSA(第1電圧検出手段)が設けられている。電源電圧センサSAは、二次電池50の出力電圧である電源電圧Vbを検出する。また、電力変換装置10a,10bのそれぞれにおいて、入力側平滑コンデンサ11の端子間に入力電圧センサSB(第2電圧検出手段)が設けられている。入力電圧センサSBは、電力変換装置10a,10bのそれぞれにおいて、二次電池50から電力変換装置10a,10bにそれぞれ入力される入力電圧Vin_a,Vin_bを検出する。
本実施形態の電圧制御手段23は、電源電圧Vb、及び、電力変換装置10a,10bのそれぞれの入力電圧Vin_a,Vin_bに基づいて、目標電流Irefを抑制する低電圧垂下制御を実施する。
図2に示す電圧制御手段23の構成の説明を以下に行う。
電圧制御手段23の徐変手段32に目標電圧Vo*が入力される。徐変手段32は、目標電圧Vo*が変化した場合に、出力電圧Voが急激に変動しないように目標電圧Vo*を徐々に変化させる。そして、偏差算出手段33に、徐変された目標電圧Vo*と、出力電圧Vo_aの検出値が入力される。偏差算出手段33は、目標電圧Vo*と出力電圧Vo_aの偏差を算出する。偏差算出手段33により算出された偏差は、PI制御手段34(比例積分制御手段)に入力される。出力電力設定手段としてのPI制御手段34は、目標電圧Vo*と出力電圧Vo_aの偏差を減らすべく、偏差に比例する値と偏差の時間積分値に比例する値との和を、電流基本値Iref_baseとして低電圧垂下制御手段35に出力する。
低電圧垂下制御手段35には、電流基本値Iref_base、電源電圧Vb、及び、電力変換装置10aの入力電圧Vin_aが入力される。低電圧垂下制御手段35は、電源電圧Vb及び電力変換装置10aの入力電圧Vin_aに基づいて、電流基本値Iref_baseを補正する係数kを算出する。そして、その算出された係数kを電流基本値Iref_baseに乗算することで、目標電流Irefを算出する。
基準値設定手段としての低電圧垂下制御手段35は、電源電圧Vbに基づいて基準値V1を設定する。具体的には、電源電圧Vbを電力変換装置10a,10bの個数(2個)で割った値から所定の許容値を減算した値を基準値V1として設定する。また、低電圧垂下制御手段35は、入力電圧Vin_aの下限値V2を設定する。具体的には、下限値V2を電力変換装置10a,10bが動作可能な入力電圧の最低値より高い値に設定する。
抑制手段としての低電圧垂下制御手段35は、入力電圧Vin_aが基準値V1以上の場合に、係数kを1に設定する。低電圧垂下制御手段35は、入力電圧Vin_aが下限値V2以上、かつ、基準値V1より小さい場合に、入力電圧Vin_aに基づいて係数kを0より上、かつ、1未満の値に設定する。低電圧垂下制御手段38は、入力電圧Vin_aが下限値V2より小さい場合に、係数kを0に設定する。低電圧垂下制御手段38によって算出された目標電流Irefは、最小値選択手段25に入力される。
図3に制御部20aによる目標電流設定処理を表すフローチャートを示す。この処理は、制御部20aによって所定周期ごとに実施される。なお、制御部20bにおいても同様の処理が実施される。
ステップS01において、出力電圧Vo_aの検出値を取得する。ステップS02において、出力電圧Vo_aと目標電圧Vo*との偏差に基づいて、PI制御を実施し、電流基本値Iref_baseを算出する。
ステップS03において、電源電圧Vb及び入力電圧Vin_aの検出値をそれぞれ取得する。ステップS04において、電源電圧Vbに基づいて基準値V1を算出する(V1=Vb/2−Vα)。ステップS05において、入力電圧Vin_aが基準値V1以上か否かを判定する。
入力電圧Vin_aが基準値V1以上の場合(S05:YES)、ステップS06において、目標電流Irefを電流基本値Iref_baseに設定する。入力電圧Vin_aが基準値V1より小さい場合(S05:NO)、ステップS07において、入力電圧Vin_aが下限値V2以上か否かを判定する。入力電圧Vin_aが基準値V1より小さく、下限値V2以上の場合(S07:YES)、目標電流Irefを電流基本値Iref_baseに係数kを掛けた値に設定する。ここで、係数kは、k=(Vin_a−V1)/(V1−V2)として設定する。これにより、出力電力が抑制される。入力電圧Vin_aが下限値V2より小さい場合(S07:NO)、目標電流Irefを最低値である0に設定する。これにより電力変換装置10aから電気負荷60への電力出力が停止される。
図4に本実施形態における制御を実施した場合の入力電圧Vin_a,Vin_b及び目標電流Imos*の変化を表すタイミングチャートを示す。ここで、第1電力変換装置10aの目標電流Imos*及び電流基本値Iref_baseをImos*_a,Iref_base_aとして記載し、第2電力変換装置10bの目標電流Imos*及び電流基本値Iref_baseをImos*_b,Iref_base_bとして記載する。
時刻T0において、電力変換装置10a,10bが動作を開始する。時刻T0において、入力電圧Vin_aは電源電圧Vbに近い値、入力電圧Vin_bは0Vに近い値にそれぞれなっている。このため、入力電圧Vin_bが下限値V2より低い電力変換装置10bにおいて、目標電流Imos*_bが0に設定される。これにより、電力変換装置10bの電力出力が停止されるため、電力変換装置10bの入力側平滑コンデンサ11に充電が実施され、入力電圧Vin_bが増加していく。
時刻T1において、電力変換装置10bの入力電圧Vin_bが下限値V2に達するため、電力変換装置10bの目標電流Imos*_bが増加していく。時刻T2において、電力変換装置10bの入力電圧Vin_bが基準値V1に達するため、電力変換装置10bの目標電流Imos*_bが電流基本値Iref_base_bと等しくなる。
時刻T3において、電力変換装置10aの入力電圧Vin_aが基準値V1より小さくなるため、電力変換装置10bの目標電流Imos*_aが電流基本値Iref_base_aより小さくなる。その後、電力変換装置10aの入力側平滑コンデンサ11に充電が実施される結果、入力電圧Vin_aが増加していく。時刻T4において、電力変換装置10aの入力電圧Vin_aが基準値V1に達するため、電力変換装置10bの目標電流Imos*_aが電流基本値Iref_base_aと等しくなる。
以下、本実施形態の奏する効果を述べる。
本実施形態では、電源電圧Vbに基づいて基準値V1を設定する。そして、電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bが基準値V1を下回ったことを条件として、電力変換装置10a,10bの目標電流Imos*を減少させることで、出力電力を直接抑制する構成とした。出力電力が抑制されることで、その電力変換装置10a,10bの平滑コンデンサ11に充電が行われ、その電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bの減少が抑制される。
ここで、電力変換装置10a,10bの出力電圧Voの検出値と目標電圧Vo*との偏差に基づいて設定される電流基本値Iref_baseと、所定の係数kとの積を新たな目標電流Iref(Imos*)として設定することで、フィードフォワード的に出力電力を抑制する。このため、複数の電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bにおける偏差に基づいて、目標電圧Vo*を補正する特許文献1の構成に比べ、入力電圧Vin_a,Vin_bの変化が出力電力に対して応答性よく反映される。これにより、平滑コンデンサ11の容量を大きくすることなく、各電力変換装置10a,10bにおける入力電圧Vin_a,Vin_bのアンバランスを応答性よく解消可能することができる。
また、各電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bを検出し、互いの偏差を算出して用いる特許文献1の構成と比較して、本実施形態の構成では、各電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bにおける偏差の算出が不要になる。このため、電力変換装置10a,10b間での入力電圧Vin_a,Vin_bの検出値に関する通信が不要となり、入力電圧Vin_a,Vin_bの応答性が向上するとともに、構成を簡略化できる。
基準値V1として、電源電圧Vbを電力変換装置10a,10bの個数で除算した値から所定値を減算した値を用いる構成とした。ここで、電源電圧Vbを電力変換装置10a,10bの個数で除算した値は、電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bの平均値と等しいため、各電力変換装置10a,10bの入力電圧Vin_a,Vin_bをほぼ等しくすることが可能になる。
電流モード制御型の電力変換装置10a,10bは、電圧モード制御に比べて、出力電力を応答性良く制御することができる。このため、本実施形態における入力電圧Vin_a,Vin_bのバランス制御は、出力電圧を目標電圧に制御する定電圧制御の応答性を向上させつつ、入力電圧Vin_a,Vin_bの応答性を向上させることができる。
本実施形態の構成では、入力電圧Vin_a,Vin_bが下限値V2になると、その電力変換装置10a,10bの出力電力が最小値である0に抑制される。これにより、入力電圧Vin_a,Vin_bが下限値V2を下回ることが抑制される。この下限値V2を電力変換装置10a,10bは、動作可能な入力電圧Vin_a,Vin_bより高く設定されている。このため、入力電圧Vin_a,Vin_bが電力変換装置10a,10bが動作不能になることが抑制され、電力変換システムとしての動作が安定する。
本実施形態では、入力電圧Vin_a,Vin_bの検出値の減少に対して連続的に係数kを減少させるように設定した。このように設定することで、係数kを段階的に増減させる場合に比べて、出力電圧Voの変動を抑制することができる。
(第2実施形態)
図5に示す第2実施形態では、電力変換システム全体を制御する主制御部51が二次電池50の出力電圧である電源電圧Vbの検出値を取得する。そして、主制御部51が、その検出値を電力変換装置10a,10bの個数である2で割った値を制御部20c,20dに出力する構成としている。
また、第1実施形態では、電圧制御手段23が低電圧垂下制御手段35を備えている構成とした(図2)。第2実施形態では、これを変更し、図6に示すように過電流垂下制御手段36が、低電圧垂下制御手段38を備える構成としている。
主制御部51は、電源電圧Vbを取得し、乗算部で電源電圧Vbと係数0.5とを乗算した値を制御部20c,20dの低電圧垂下制御手段38に出力する。
制御部20cの低電圧垂下制御手段38には、電源電圧Vbと係数0.5との積(Vb/2)と、入力電圧Vin_aとが入力される。低電圧垂下制御手段38は、電源電圧Vbと係数0.5との積及び入力電圧Vin_aに基づいて、電流上限値Imos_max(許容上限値)を補正する係数kを算出する。そして、その算出された係数kを過電流垂下処理手段39に出力する。係数kの算出方法は実施形態1と同様である。
過電流垂下処理手段39は、出力電圧Vo_aに基づいて、電流上限値Imos_maxを設定する。本実施形態では、電流上限値Imos_maxに係数kを乗算した値を新たな電流上限値として設定する。そして、電圧制御手段37から出力される目標電流Irefと、過電流垂下制御手段36から出力される電流上限値(k・Imos_max)とのうちで小さい方が最小値選択手段25によって目標電流Imos*として選択される。目標電流Imos*は、電流制限手段26を介してピーク電流制御手段22に対して出力される。
本実施形態の構成によれば、過電流垂下制御(定電流制御)を実施中において、入力電圧Vin_a,Vin_bのアンバランスが生じた場合に、電流上限値(k・Imos_max)を減少させることで、電力出力を抑制する。このような制御を行うことで、過電流垂下制御を実施しつつ、入力電圧Vin_a,Vin_bのアンバランス解消を行うことが可能になる。
(第3実施形態)
係数kを算出するマップについて、第1実施形態(図2)及び第2実施形態(図6)における低電圧垂下制御手段35,38が有するマップに代えて、図7に示すものを用いてもよい。図7に示すマップでは、入力電圧Vin_aの減少に伴い、係数kを指数関数的に、又は、2次以上の多項式的に変化させている。
入力電圧Vin_aが基準値V1以上の場合には、係数kは1である。入力電圧Vin_aが、基準値V1から下限値V2へと減少するのに伴い、係数kを、指数関数的に、又は、2次以上の多項式的に単調減少させる。すなわち、入力電圧Vin_aの減少に伴い、係数kの減少量が大きくなっている。そして、入力電圧Vin_aが下限値V2未満の場合には、係数kを0とする。
なお、係数kは、入力電圧Vin_aの減少に伴い、その減少量が大きくなればよいため、如何なる関数に基づいて係数kを算出するかは任意に設定することができる。また、1よりも小さく0よりも大きい値であるk1を設け、入力電圧Vin_aが、基準値V1から下限値V2へと減少するのに伴い、係数kを、1からk1まで指数関数的に、又は、2次以上の多項式的に減少させるものとしてもよい。
入力側平滑コンデンサ11として用いられるセラミックコンデンサ等は、印加される電圧が増加するに伴い静電容量が減少する直流バイアス特性を有している。ここで、係数kを指数関数的に、又は、2次以上の多項式的に減少させると、係数kを直線的に変化させる場合と比べて、入力電圧Vin_a,Vin_bが減少した場合の出力電力の抑制量を大きくすることができる。
(第4実施形態)
係数kを算出するマップについて、第1実施形態(図2)及び第2実施形態(図6)における低電圧垂下制御手段35,38が有するマップに代えて、図8に示すものを用いてもよい。図8に示すマップでは、入力電圧Vin_aの減少に伴い、係数kを段階的に減少させている。
入力電圧Vin_aが基準値V1以上の場合には、係数kは1である。入力電圧Vin_aが、基準値V1より小さく、且つ、基準値V1よりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVα以上の場合には、係数kを1とする。同様に、入力電圧Vin_aが、Vαより小さく、且つ、Vαよりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVβ以上の場合には、係数kを1よりも小さく0よりも大きい値であるk1とする。入力電圧Vin_aが、Vβより小さく、且つ、Vβよりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVγ以上の場合には、係数kをk1よりも小さく0よりも大きい値であるk2とする。入力電圧Vin_aが、Vγより小さく、且つ、Vγよりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVδ以上の場合には、係数kをk2よりも小さく0よりも大きい値であるk3とする。入力電圧Vin_aが、Vδより小さく、下限値V2以上の場合には、係数kをk3よりも小さく0よりも大きい値であるk4とする。入力電圧Vin_aが、下限値V2よりも小さい場合には、係数kを0に設定する。このように、係数kを段階的に変化させる。
基準値V1から下限値V2にかけて、係数kを何段階で変化させるかは任意に設定可能である。各段階での係数kの変化幅、及び、入力電圧Vin_aの幅は、同一でもよく、異なっていてもよい。また、入力電圧Vin_aが減少した場合の出力電力の抑制量を大きくするために、入力電圧Vin_aの減少に伴い、係数kの変化幅を大きくしてもよい。
係数kを所定の関数に基づいて求める場合には、演算処理や、マッピング処理を行う必要があり、制御部20a,20bの演算量が増加する。本実施形態に係る電力変換装置10a,10bでは、演算処理を減少させたりマッピング処理を省いたりすることができるため、制御部20a,20bの処理負荷を減少させることができ、それに伴い、制御部20a,20bが備えるメモリをより容量の小さなものとすることもできる。また、入力電圧Vin_aの減少に伴い、係数kの減少幅を大きくすれば、マップを連続的なものにした場合の効果に準ずる効果を奏するものとすることができる。
(第5実施形態)
・係数kを算出するマップについて、第1実施形態(図2)及び第2実施形態(図6)における低電圧垂下制御手段35,38が有するマップに代えて、図9に示すものを用いてもよい。図9に示すマップでは、図8に示すマップと同様に、入力電圧Vin_aの減少に伴い、係数kを段階的に減少させている。さらに、段階的に減少する場合と段階的に増加する場合との間にヒステリシスを設けている。
入力電圧Vin_aが基準値V1以上の場合には、係数kは1である。入力電圧Vin_aが、基準値V1より小さく、且つ、基準値V1よりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVαへ減少する場合には、係数kをk1とする。同様に、入力電圧Vin_aが、Vαより小さく、且つ、Vαよりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVβへ減少する場合には、係数kを1よりも小さく0よりも大きい値であるk2とする。入力電圧Vin_aが、Vβより小さく、且つ、Vβよりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVγへ減少する場合には、係数kをk1よりも小さく0よりも大きい値であるk3とする。入力電圧Vin_aが、Vγより小さく、且つ、Vγよりも小さく下限値V2よりも大きい値であるVδへ減少する場合には、係数kをk2よりも小さく0よりも大きい値であるk4とする。入力電圧Vin_aが、下限値V2へ減少する場合には、係数kを0に設定する。このように、係数kを段階的に変化させる。
一方、入力電圧Vin_aが、下限値V2からVδへ増加する場合には、係数kをk4とする。入力電圧Vin_aが、VδからVγへ増加する場合には、係数kをk3とする。入力電圧Vin_aが、VγからVβへ増加する場合には、係数kをk2とする。入力電圧Vin_aが、VβからVαへ増加する場合には、係数kをk1とする。入力電圧Vin_aが、Vαから基準値V1へ増加する場合には、係数kを1とする。そして、入力電圧Vin_aが基準値V1よりも大きい場合には、係数kを1とする。
なお、本実施形態においても、第4実施形態と同様に、基準値V1から下限値V2にかけて、係数kを何段階で変化させるかは任意に設定可能である。各段階での係数kの変化幅、及び、入力電圧Vin_aの幅は、同一でもよく、異なっていてもよい。また、入力電圧Vin_aが増加した場合の出力電力の抑制量を大きくするために、入力電圧Vin_aの増加に伴い、係数kの変化幅を大きくしてもよい。
係数kを段階的に増減させる場合、入力電圧Vin_aのわずかな変化に対して、係数kの段階的な増減が繰り返されてしまい、それに伴い、出力電力が変動するおそれがある。係数kを、段階的に減少する場合と段階的に増加する場合との間にヒステリシスを有するものとすることにより、係数kの段階的な増減の繰り返しを防ぐことができ、それにより、出力電力の変動を抑制することができる。
(他の実施形態)
・第1,2実施形態において、電圧制御手段23及び過電流垂下制御手段36のうち一方が、低電圧垂下制御手段35,38を備える構成としたが、電圧制御手段及び過電流垂下制御手段がともに低電圧垂下制御手段を備える構成としてもよい。
・フルブリッジ型のインバータ回路に代えて、ハーフブリッジ型のインバータ回路を備えるものであってもよい。同様に、ハーフブリッジ型の整流回路に代えて、フルブリッジ型の整流回路を備えるものであってもよい。また、フルブリッジ型の電力変換装置に代えて、フォワード型及びフライバック型などの電力変換装置であってもよい。また、絶縁型の電力変換装置に代えて、非絶縁型の電力変換装置であってもよい。
・ピーク電流モード制御に代えて、平均電流モード制御など他の電流モード制御を行ってもよい。
・電流モード制御型の電力変換装置に代えて、電圧モード制御型の電力変換装置を用いてもよい。
・下限値V2を設けない構成としてもよい。例えば、入力電圧Vin_a,Vin_bが基準値V1以上の場合に係数kを1とし、入力電圧Vin_a,Vin_bが基準値V1を下回る場合に係数kを0とするとよい。
・電力変換装置10a,10bの出力電力(目標電流)を設定する出力電力設定手段としての機能、基準値V1を設定する基準値設定手段としての機能、及び、入力電圧Vin_a,Vin_bが基準値V1を下回ったことを条件として出力電力(目標電流)を直接抑制する処理を行う抑制手段としての機能を、第2実施形態の主制御部51が有するものであってもよい。
10a,10b…電力変換装置、11…入力側平滑コンデンサ、20a,20b…制御部(出力電力設定手段、基準値設定手段、抑制手段)、50…二次電池(電圧源)、60…電気負荷、S1…出力電圧センサ(出力電圧検出手段)、SA…電源電圧センサ(第1電圧検出手段)、SB…入力電圧センサ(第2電圧検出手段)。

Claims (7)

  1. 複数の電力変換装置(10a,10b)の入力側が共通の電圧源(50)に対して直列接続されているとともに、前記複数の電力変換装置の出力側が共通の電気負荷(60)に対して並列接続されている電力変換システムにおいて、
    前記電力変換装置はそれぞれ、
    前記電力変換装置に対する入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ(11)と、
    前記電力変換装置の出力電圧を検出する出力電圧検出手段(S1)と、
    を備え、
    前記電力変換装置の出力電圧の検出値と所定の目標電圧との偏差に基づいて、前記電力変換装置の出力電力を設定する出力電力設定手段(20a,20b,20c,20d,51)と、
    前記電圧源の出力電圧である電源電圧を検出する第1電圧検出手段(SA)と、
    前記電源電圧に基づいて前記電力変換装置の入力電圧の基準値を設定する基準値設定手段(20a,20b,20c,20d,51)と、
    前記電力変換装置の入力電圧を検出する第2電圧検出手段(SB)と、
    前記電力変換装置の入力電圧が前記基準値を下回ったことを条件として、前記出力電力設定手段によって設定された出力電力を直接抑制する処理を行う抑制手段(20a,20b,20c,20d,51)と、
    前記電力変換装置の出力電圧を制御するための電圧制御電流を検出する電流検出手段(S2)と、を備え、
    前記出力電力設定手段は、前記電力変換装置の出力電圧の検出値と前記目標電圧との偏差に基づいて算出される目標電流に、前記電流検出手段により検出される電圧制御電流を調整することで、出力電圧の制御を行う電流モード制御を行い、
    前記抑制手段(20a,20b)は、前記電力変換装置の出力電圧の検出値と目標値との偏差について比例積分制御を行うことで算出した電流基本値と、1未満の係数とを乗算した値を、前記目標電流として設定することで、前記電力変換装置の出力電力を抑制する
    ことを特徴とする電力変換システム。
  2. 複数の電力変換装置(10a,10b)の入力側が共通の電圧源(50)に対して直列接続されているとともに、前記複数の電力変換装置の出力側が共通の電気負荷(60)に対して並列接続されている電力変換システムにおいて、
    前記電力変換装置はそれぞれ、
    前記電力変換装置に対する入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ(11)と、
    前記電力変換装置の出力電圧を検出する出力電圧検出手段(S1)と、
    を備え、
    前記電力変換装置の出力電圧の検出値と所定の目標電圧との偏差に基づいて、前記電力変換装置の出力電力を設定する出力電力設定手段(20a,20b,20c,20d,51)と、
    前記電圧源の出力電圧である電源電圧を検出する第1電圧検出手段(SA)と、
    前記電源電圧に基づいて前記電力変換装置の入力電圧の基準値を設定する基準値設定手段(20a,20b,20c,20d,51)と、
    前記電力変換装置の入力電圧を検出する第2電圧検出手段(SB)と、
    前記電力変換装置の入力電圧が前記基準値を下回ったことを条件として、前記出力電力設定手段によって設定された出力電力を直接抑制する処理を行う抑制手段(20a,20b,20c,20d,51)と、
    前記電力変換装置の出力電圧を制御するための電圧制御電流を検出する電流検出手段(S2)と、を備え、
    前記出力電力設定手段は、前記電力変換装置の出力電圧の検出値と前記目標電圧との偏差に基づいて算出される目標電流に、前記電流検出手段により検出される電圧制御電流を調整することで、出力電圧の制御を行う電流モード制御を行い、
    前記抑制手段(20c,20d)は、前記電圧制御電流の許容上限値と、1未満の係数とを乗算した値を、前記目標電流の上限値として設定することで、前記電力変換装置の出力電力を抑制することを特徴とする電力変換システム。
  3. 前記抑制手段(20c,20d)は、前記電圧制御電流の許容上限値と、1未満の係数とを乗算した値を、前記目標電流の上限値として設定することで、前記電力変換装置の出力電力を抑制することを特徴とする請求項に記載の電力変換システム。
  4. 前記基準値設定手段は、前記電源電圧を前記複数の電力変換装置の個数で除算した値に基づいて、前記基準値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換システム。
  5. 前記抑制手段は、前記入力電圧の検出値の減少に対して連続的に前記係数を減少させるように設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換システム。
  6. 前記抑制手段は、前記入力電圧の検出値の減少に対して段階的に前記係数を減少させるように設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換システム。
  7. 前記抑制手段は、前記入力電圧の検出値の減少に対して段階的に、かつ、前記入力電圧の変化に対してヒステリシスを持って減少させるように前記係数を設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換システム。
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