JP2021067642A - 車載装置および車載装置における特定音出力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車室内の特定の搭乗者のみに出力音を聞かせることにより、他の搭乗者が感じる不快感を低減することが可能であり、この出力音を確実に特定の搭乗者に聞かせることができる車載装置および車載装置における特定音出力方法を提供すること。【解決手段】車載装置は、運転者を聴取の対象とした特定音とそれ以外の非特定音とを車室内に出力しており、運転者のみに向けて特定音を出力する端末装置100と、運転者を含むすべての搭乗者に向けて非特定音あるいは特定音を出力するスピーカ4と、端末装置100による特定音の出力の有効/無効を判定する有効性判定部52と、有効性判定部52によって有効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先として端末装置100を選択し、無効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先としてスピーカ4を選択する出力先選択部53とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、車両等に搭載されて案内音や警告音などを出力する車載装置および車載装置における特定音出力方法に関する。
従来から、車両に搭載された車載機を備え、携帯電話を用いた通話を車載機に接続されたオープンエアー型のヘッドセットを介して行うようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車載機では、携帯電話に着信があったときに通話音をヘッドセットに転送しており、運転者はハンズフリー通話を行うことが可能となる。
ところで、走行中の車室内では、ナビゲーション装置の案内音声、車両が生成する警告音、オーディオ音など、車両の運転者や同乗者に向けた様々な音が出力されている。この中で、オーディオ音は運転者と同乗者の全員で聴取する場合が多いが、ナビゲーション装置の案内音声や車両の警告音については運転者のみが聞き取れれば十分であり、同乗者にとっては不快な音に他ならない。
これに対し、上述した特許文献1に開示された車載機のように、運転者がヘッドセットを装着し、運転者に対してのみ特定の音を聞かせることが考えられる。例えば、運転者がヘッドセットを装着し、このヘッドセットを介してナビゲーション装置の案内音声や車両が生成する警告音に運転者に聞かせることが可能となる。しかし、運転者は、走行中に常にヘッドセットを装着しているとは限らないため、非装着時には案内音声等を聞くことができなくなってしまうという問題があった。特に、目的地までの走行経路を示す案内音声や、車両に何らかの異常が生じた際の警告音などは、運転者に確実に聞かせる必要があり、聞き逃しを防止する工夫が必要になる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、車室内の特定の搭乗者のみに出力音を聞かせることにより、他の搭乗者が感じる不快感を低減することが可能であり、この出力音を確実に特定の搭乗者に聞かせることができる車載装置および車載装置における特定音出力方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車載装置は、特定の搭乗者を聴取の対象とした特定音とそれ以外の非特定音とを車室内に出力する車載装置であって、特定の搭乗者のみに向けて特定音を出力する個別出力手段と、特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けて非特定音あるいは特定音を出力する全体出力手段と、個別出力手段による特定音の出力の有効/無効を判定する有効性判定手段と、有効性判定手段によって有効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先として個別出力手段を選択し、無効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先として全体出力手段を選択する出力先選択手段とを備えている。
また、本発明の車載装置における特定音出力方法は、特定の搭乗者を聴取の対象とした特定音とそれ以外の非特定音とを車室内に出力するために、特定の搭乗者のみに向けて特定音を出力する個別出力手段と、特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けて非特定音あるいは特定音を出力する全体出力手段とを備える車載装置における特定音出力方法であって、個別出力手段による特定音の出力の有効/無効を有効性判定手段によって判定する有効性判定ステップと、有効性判定手段によって有効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先として個別出力手段を選択し、無効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先として全体出力手段を選択する動作を出力先選択手段によって行う出力先選択ステップとを有している。
特に、上述した特定の搭乗者は、車両の運転者であることが望ましい。
特定の搭乗者(例えば、車両の運転者)のみに聞こえればよい特定音については特定の搭乗者のみに向けて出力しており、他の搭乗者が不必要な特定音を聞かされることがなくなるため、他の搭乗者が感じる不快感を低減することができる。また、特定の搭乗者のみに向けて特定音を出力することができない場合には、非特定音と同様にして特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けてこの特定音が出力されるため、この特定音を確実に特定の搭乗者に聞かせることが可能となる。
また、上述した有効性判定手段は、個別出力手段が特定音を出力可能な状態にある場合に、特定音の出力が有効である旨の判定を行うことが望ましい。これにより、個別出力手段から特定音を出力することができないときに、代わりに全体出力手段からこの特定音を出力することが可能となる。
また、上述した有効性判定手段は、個別出力手段が特定音を出力可能な状態にあり、かつ、個別出力手段から出力される特定音が特定の搭乗者に聴取可能な状態にある場合に、特定音の出力が有効である旨の判定を行うことが望ましい。これにより、個別出力手段から特定音を出力することができないときや、特定音は出力されているがこの特定音を特定の搭乗者が聞き取ることができる状態にないときに、代わりに全体出力手段からこの特定音を出力することが可能となる。
また、上述した個別出力手段から出力される特定音が特定の搭乗者に聴取可能な状態で、個別出力手段が特定の搭乗者に装着されているか否かを判定する装着判定手段をさらに備え、有効性判定手段は、装着判定手段による判定結果に基づいて有効/無効の判定を行うことが望ましい。これにより、特定の搭乗者が正しく特定音を聞き取ることができる状態で個別出力手段が装着されているときに、個別出力手段から特定の搭乗者に向けて特定音を出力することができる。
また、上述した特定の搭乗者を撮像する撮像手段をさらに備え、装着判定手段は、撮像手段によって撮像された特定の搭乗者の画像に基づいて、個別出力手段の装着の有無を判定することが望ましい。あるいは、上述した特定の搭乗者による個別出力手段の装着状態に応じて出力値が変化するセンサをさらに備え、装着判定手段は、センサの出力値に基づいて、個別出力手段の装着の有無を判定することが望ましい。あるいは、上述した特定の搭乗者が操作する操作手段をさらに備え、装着判定手段は、個別出力手段を装着したことを示す所定の操作が操作手段を用いて行われたときに、個別出力手段が装着されている旨の判定を行うことが望ましい。これにより、個別出力手段の装着の有無を確実に把握することが可能となる。
また、上述した特定の搭乗者を除く他の搭乗者の有無を確認する搭乗者確認手段をさらに備え、出力先選択手段は、他の搭乗者がいない場合に、有効性判定手段による判定結果にかかわらず、特定音の出力先として全体出力手段を選択することが望ましい。特定の搭乗者が一人で車両に乗車している場合には、他の搭乗者に不快感を与えるおそれがないため、特定音を車室内の広範囲に向けて出力することができる。また、特定の搭乗者のみに聞こえるように特定音を出力する必要がないため、特定音聴取のための制約を減らすことができる。
以下、本発明を適用した一実施形態の車載装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の車載装置の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の車載装置は、ヘッドユニット1やETC車載器2、警報装置3、スピーカ4、端末装置100、カメラ110、センサ120を含んでいる。
本実施形態の車載装置では、運転者(特定の搭乗者)だけに聞こえればよい音(特定音)については、この運転者のみに特定音を出力する個別出力手段としての端末装置100からこの特定音を運転者に向けて出力し、それ以外の音(非特定音)については、全体出力手段としてのスピーカ4から運転者を含む車室内の全ての搭乗者に向けて出力することを基本としている。しかし、端末装置100の電源が入っていない場合などのように、端末装置100を介して運転者に特定音を聞かせることができない場合には、代わりに、スピーカ4からこの特定音を出力する。
また、端末装置100としては、例えば、ヒヤラブルデバイスやワイヤレスイヤホンなどの運転者のみに特定音を提供することが可能であって運転者が装着可能な携帯型のデバイスを想定している。運転中に利用者が装着することを想定しているため、イヤホンから特定音を出力する場合にはオープンエアー型である必要があるが、肩掛け式のスピーカによって主に運転者に特定音を聞かせるようにしてもよい。
ヘッドユニット1は、例えばダッシュボードの中央位置に設置されており、ナビゲーション処理部10、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18、操作部20、入力制御部26、表示処理部30、表示装置32、デジタル−アナログ変換器(D/A)40、CPU50、メモリ60、ブルートゥース(登録商標)・インタフェース部(BT IF)70、入出力インタフェース部(I/O IF)80を備えている。
ナビゲーション処理部10は、メモリ60に記憶されている地図データを用いてヘッドユニット1が搭載された車両の走行を案内するナビゲーション動作を行う。このナビゲーション動作には、GPS装置12を用いた自車位置検出や、自車位置周辺の地図表示、目的地までの走行経路を計算する経路探索、計算した走行経路に沿って目的地までの走行を案内する経路誘導などの各動作が含まれる。
TVチューナ処理部14は、地上デジタル放送等の放送信号を受信し、映像および音声を再生する処理を行う。ラジオチューナ処理部16は、ラジオ放送の信号を受信し、音声を再生する処理を行う。AV処理部18は、圧縮されてメモリ60に記憶されている音楽データや映像データを読み出して再生する処理を行う。
操作部20は、ヘッドユニット1に対する利用者による操作を受け付けるためのものであり、表示装置32の周囲に配置された各種の操作キー、操作スイッチ、操作つまみ等を含んで構成されている。また、表示装置32に各種の操作画面や入力画面が表示された時点で、これらの操作画面や入力画面の一部を利用者が指などで直接指し示すことにより、操作画面や入力画面の表示項目を選択することができるようになっており、このような操作画面や入力画面を用いた操作を可能とするために、指し示された指などの位置を検出するタッチパネルが操作部20の一部として備わっている。なお、タッチパネルを用いる代わりに、リモートコントロールユニット等を用いて操作画面や入力画面の一部を利用者の指示に応じて選択するようにしてもよい。入力制御部26は、操作部20を監視しており、その操作内容を決定する。
表示処理部30は、各種の操作画面や入力画面等を表示する映像信号を出力して表示装置32にこれらの画面を表示するとともに、ナビゲーション処理部10によって行われる施設検索動作によって得られた施設情報画面を表示したり、TVチューナ処理部14によって受信した放送信号に対応する映像画面やAV処理部18によって再生した映像画面等を表示する映像信号を出力して表示装置32にこれらの画面を表示する。表示装置32は、運転席と助手席の中央前方に設置されており、例えば液晶表示装置(LCD)を用いて構成されている。
デジタル−アナログ変換器40は、ナビゲーション処理部10、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18のそれぞれの処理によって生成される音声データや音楽データをアナログの音声信号に変換してスピーカ4から車室内に向けて出力する。なお、実際には、デジタル−アナログ変換器40とスピーカ4の間には信号を増幅する増幅器が接続されているが、図1ではこの増幅器は省略されている。
CPU50は、メモリ60に格納された所定のプログラムを実行することにより、ヘッドユニット1の全体を制御するとともに、特定音出力処理部としての動作を行う。特定音出力処理部の具体的な内容については後述する。
メモリ60は、CPU50の動作プログラムを格納するとともに、CPU50の動作に必要な各種データを格納する作業領域として用いられる。CPU50によって実行される動作プログラムには、ヘッドユニット1が特定音出力処理部として動作するための特定音出力処理プログラムが含まれている。メモリ60は、例えば、ROMやRAM等の半導体メモリによって構成されており、これら以外にハードディスク装置などを含むようにしてもよい。
ブルートゥース・インタフェース部70は、ブルートゥースによってヘッドユニット1と端末装置100との間で無線接続(ブルートゥース接続)を行って各種データの送受信を行う通信装置(ブルートゥース機器)である。
入出力インタフェース部80は、各種の入出力機器との間で信号(データ)の入出力処理を行う。本実施形態では、信号の処理対象となる入出力機器として、ETC(Electronic Toll Collection System)車載器2、警報装置3、カメラ110、センサ120などが含まれる。
ETC車載器2は、高速道路等においてノンストップ自動料金収受システムを利用するためのものであり、ETCカードの有無に応じて「ETCカードが装着されていません」、「ETCカードが残っています」などの注意音声を出力する。
警報装置3は、車両の走行に関する各種の警報動作を行う。例えば、この警報装置3は、車線逸脱監視を行っており、車線逸脱を検出したときに、所定の警報音を出力する。
なお、従来は、ETC車載器2や警報装置3が音源となって自身が音声や警報音の出力を行っていたが、本実施形態は、これらの注意音声や警報音が一旦ヘッドユニット1に入力され、ヘッドユニット1を通して運転者に出力されるようになっている。
カメラ110は、車室内の運転者を撮像するためのものであり、運転者の前方に設定されている。センサ120は、運転席以外の搭乗者の有無を検出するためのものであり、例えば座席シートに設けられた圧力センサが用いられ、搭乗者が座席シートに座っているときにその旨を示すセンサ出力が得られるようになっている。
図2は、特定音出力処理プログラムを実行することで動作する特定音出力処理部50Aの機能ブロックの構成図である。図2に示すように、特定音出力処理部50Aは、装着判定部51、有効性判定部52、出力先選択部53、搭乗者確認部54を含んで構成されている。
装着判定部51は、端末装置100から出力される特定音が運転者に聴取可能な状態で、端末装置100が運転者に装着されているか否かを判定する。例えば、以下に示すいずれかの方法を用いてこの判定を行うことができる。
(1)カメラ110によって撮像された運転者の画像に基づいて、運転者が特定音を聴取可能な位置に端末装置100を装着しているか否かを判定する。
(2)運転者による端末装置100の装着状態に応じて出力値が変化するセンサ100A(図1、例えば心拍数センサなど)が端末装置100に備わっており、端末装置100から所定の時間間隔で送られてくるこのセンサ100Aの出力値に基づいて、運転者が特定音を聴取可能な位置に端末装置100を装着しているか否かを判定する。
(3)運転者が端末装置100を装着したことを示す所定の操作が操作部20を用いて行われたときに、運転者が特定音を聴取可能な位置に端末装置100を装着しているか否かを判定する。
有効性判定部52は、端末装置100による特定音の出力の有効/無効を判定する。例えば、有効性判定部52は、端末装置100が特定音を出力可能な状態にある場合に、特定音の出力が有効である旨の判定を行うことが考えられる。したがって、端末装置100の電源が入っていない等の理由により、ブルートゥース接続が確認できない場合には無効である旨の判定が行われる。あるいは、有効性判定部52は、端末装置100が特定音を出力可能な状態にあり、かつ、端末装置100から出力される特定音が運転者に聴取可能な状態にある場合(具体的には、装着判定部51によって運転者が端末装置100を装着している旨の判定が行われた場合)に、特定音の出力が有効である旨の判定を行うようにしてもよい。
出力先選択部53は、有効性判定部52によって有効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先として端末装置100を選択し、無効である旨の判定が行われたときに特定音の出力先としてスピーカ4を選択する。
搭乗者確認部54は、運転者を除く他の搭乗者の有無を確認する。例えば、この確認は、車室内全体を撮像範囲としたカメラ110によって撮像された画像に基づいて運転者以外の搭乗者の有無を確認する場合や、センサ120の出力に基づいて運転者以外の搭乗者の有無を確認する場合などが考えられる。
上述した有効性判定部52が有効性判定手段に、出力先選択部53が出力先選択手段に、装着判定部51が装着判定手段に、カメラ110が撮像手段に、操作部20が操作手段に、搭乗者確認部54が搭乗者確認手段にそれぞれ対応する。
本実施形態の車載装置はこのような構成を有しており、次に、その動作を説明する。図3は、出力対象となる特定音の出力先を端末装置100とスピーカ4のいずれかに振り分ける動作手順を示す流れ図である。
出力先選択部53は、音の出力要求があるか否かを判定する(ステップ100)。出力要求がない場合には否定判断が行われ、この判定が繰り返される。本実施形態の車載装置では、ナビゲーション処理部10から出力される案内音声、TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18から出力される再生音声、ETC車載器2から出力される注意音声、警報装置3から出力される警報音が出力される際に、これらの音の出力要求が各出力元から送られてくるものとする。いずれかの音について出力要求があった場合にはステップ100の判定において肯定判断が行われる。
次に、出力選択部53は、出力要求があった音が特定音か否かを判定する(ステップ102)。
上述した例では、特定音と非特定音は以下のように分類される。
(特定音)
ETC車載器2から出力される注意音声
警報装置3から出力される警報音
(非特定音)
ナビゲーション処理部10から出力される案内音声
TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18から出力される再生音声。
(特定音)
ETC車載器2から出力される注意音声
警報装置3から出力される警報音
(非特定音)
ナビゲーション処理部10から出力される案内音声
TVチューナ処理部14、ラジオチューナ処理部16、AV処理部18から出力される再生音声。
特定音の場合にはステップ102の判定において肯定判断が行われる。次に、有効性判定部52は、端末装置100による特定音の出力が有効になっているか否かを判定する(ステップ104)。有効の場合には肯定判断が行われる。この場合には、出力先選択部53は、この特定音の出力先として端末装置100を選択する(ステップ106)。その後、出力対象の音声等がブルートゥース・インタフェース部70を介して端末装置100に送られ、端末装置100から運転者のみに向けてこの特定音が出力される(ステップ108)。
また、端末装置100による特定音の出力が有効になっていない場合にはステップ104の判定において否定判断が行われる。次に、あるいは、出力要求があった音が非特定音であってステップ102の判定において否定判断が行われた後、出力先選択部53は、この特定音あるいは非特定音の出力先としてスピーカ4を選択する(ステップ110)。その後、デジタル−アナログ変換器40を介してスピーカ4から運転者を含むすべての搭乗者に向けて、この特定音あるいは非特定音が出力される(ステップ112)。
このように、本実施形態の車載装置では、特定の搭乗者(例えば、車両の運転者)のみに聞こえればよい特定音については特定の搭乗者のみに向けて出力しており、他の搭乗者が不必要な特定音を聞かされることがなくなるため、他の搭乗者が感じる不快感を低減することができる。また、特定の搭乗者のみに向けて特定音を出力することができない場合には、非特定音と同様にして特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けてこの特定音が出力されるため、この特定音を確実に特定の搭乗者に聞かせることが可能となる。
また、有効性判定部52は、端末装置100が特定音を出力可能な状態にある場合に、特定音の出力が有効である旨の判定を行っており、これにより、端末装置100から特定音を出力することができないときに、代わりにスピーカ4からこの特定音を出力することが可能となる。有効性判定部52は、端末装置100が特定音を出力可能な状態にあり、かつ、端末装置100から出力される特定音が運転者に聴取可能な状態にある場合に、特定音の出力が有効である旨の判定を行っており、これにより、端末装置100から特定音を出力することができないときや、特定音は出力されているが運転者がこの特定音を聞き取ることができる状態にないときに、代わりにスピーカ4からこの特定音を出力することが可能となる。
また、端末装置100から出力される特定音が運転者に聴取可能な状態で、端末装置100が運転者に装着されているか否かを判定する装着判定部51を有しており、有効性判定部52は、この装着判定部51による判定結果に基づいて有効/無効の判定を行っている。これにより、運転者が正しく特定音を聞き取ることができる状態で端末装置100が装着されているときに、端末装置100から運転者に向けて特定音を出力することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、運転者を特定の搭乗者としたが、運転者以外の搭乗者を特定の搭乗者としてもよい。また、特定の搭乗者は必ずしも一人である必要はなく、二人以上であってもよい。
また、上述した実施形態では、運転者が特定音を聴取可能な場合にはこの特定音を端末装置100から出力したが、搭乗者が運転者一人であって他の搭乗者がいない場合には、特定音をスピーカ4から出力するようしてもよい。
図4は、出力対象となる特定音の出力先を端末装置100とスピーカ4のいずれかに振り分ける変形例の動作手順を示す流れ図である。図4に示す流れ図は、図3に示した流れ図に対して、ステップ100とステップ102の間にステップ101の動作を追加した点が異なっている。
音の出力要求があってステップ100の判定において肯定判断が行われた後、搭乗者確認部54は、他の搭乗者がおらず、運転者一人か否かを判定する(ステップ101)。運転者以外に搭乗者がいる場合には否定判断が行われ、ステップ102に移行して出力要求があった音が特定音か否かの判定が行われる。また、運転者一人の場合にはステップ101の判定において肯定判断が行われる。この場合には、ステップ110に移行して音の出力先としてスピーカ4が選択された後、出力要求があった音がスピーカ4から出力される(ステップ112)。
このように、運転者が一人で乗車している場合には、他の搭乗者に不快感を与えるおそれがないため、特定音を車室内の広範囲に向けてスピーカ4から出力することができる。また、運転者のみに聞こえるように特定音を出力する必要がないため、特定音聴取のための制約を減らすことができる。
上述したように、本発明によれば、特定の搭乗者(例えば、車両の運転者)のみに聞こえればよい特定音については特定の搭乗者のみに向けて出力しており、他の搭乗者が不必要な特定音を聞かされることがなくなるため、他の搭乗者が感じる不快感を低減することができる。また、特定の搭乗者のみに向けて特定音を出力することができない場合には、非特定音と同様にして特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けてこの特定音が出力されるため、この特定音を確実に特定の搭乗者に聞かせることが可能となる。
1 ヘッドユニット
2 ETC車載器
3 警報装置
4 スピーカ
10 ナビゲーション処理部
14 TVチューナ処理部
16 ラジオチューナ処理部
18 AV処理部
20 操作部
40 デジタル−アナログ変換器(D/A)
50 CPU
50A 特定音出力処理部
51 装着判定部
52 有効性判定部
53 出力先選択部
54 搭乗者確認部
60 メモリ
70 ブルートゥース(登録商標)・インタフェース部(BT IF)
100 端末装置
110 カメラ
120 センサ
2 ETC車載器
3 警報装置
4 スピーカ
10 ナビゲーション処理部
14 TVチューナ処理部
16 ラジオチューナ処理部
18 AV処理部
20 操作部
40 デジタル−アナログ変換器(D/A)
50 CPU
50A 特定音出力処理部
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52 有効性判定部
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54 搭乗者確認部
60 メモリ
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100 端末装置
110 カメラ
120 センサ
Claims (10)
- 特定の搭乗者を聴取の対象とした特定音とそれ以外の非特定音とを車室内に出力する車載装置であって、
前記特定の搭乗者のみに向けて前記特定音を出力する個別出力手段と、
前記特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けて前記非特定音あるいは前記特定音を出力する全体出力手段と、
前記個別出力手段による前記特定音の出力の有効/無効を判定する有効性判定手段と、
前記有効性判定手段によって有効である旨の判定が行われたときに前記特定音の出力先として前記個別出力手段を選択し、無効である旨の判定が行われたときに前記特定音の出力先として前記全体出力手段を選択する出力先選択手段と、
を備えることを特徴とする車載装置。 - 前記特定の搭乗者は、車両の運転者であることを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
- 前記有効性判定手段は、前記個別出力手段が前記特定音を出力可能な状態にある場合に、前記特定音の出力が有効である旨の判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の車載装置。
- 前記有効性判定手段は、前記個別出力手段が前記特定音を出力可能な状態にあり、かつ、前記個別出力手段から出力される前記特定音が前記特定の搭乗者に聴取可能な状態にある場合に、前記特定音の出力が有効である旨の判定を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載装置。
- 前記個別出力手段から出力される前記特定音が前記特定の搭乗者に聴取可能な状態で、前記個別出力手段が前記特定の搭乗者に装着されているか否かを判定する装着判定手段をさらに備え、
前記有効性判定手段は、前記装着判定手段による判定結果に基づいて有効/無効の判定を行うことを特徴とする請求項4に記載の車載装置。 - 前記特定の搭乗者を撮像する撮像手段をさらに備え、
前記装着判定手段は、前記撮像手段によって撮像された前記特定の搭乗者の画像に基づいて、前記個別出力手段の装着の有無を判定することを特徴とする請求項5に記載の車載装置。 - 前記特定の搭乗者による前記個別出力手段の装着状態に応じて出力値が変化するセンサをさらに備え、
前記装着判定手段は、前記センサの出力値に基づいて、前記個別出力手段の装着の有無を判定することを特徴とする請求項5に記載の車載装置。 - 前記特定の搭乗者が操作する操作手段をさらに備え、
前記装着判定手段は、前記個別出力手段を装着したことを示す所定の操作が前記操作手段を用いて行われたときに、前記個別出力手段が装着されている旨の判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の車載装置。 - 前記特定の搭乗者を除く他の搭乗者の有無を確認する搭乗者確認手段をさらに備え、
前記出力先選択手段は、前記他の搭乗者がいない場合に、前記有効性判定手段による判定結果にかかわらず、前記特定音の出力先として前記全体出力手段を選択することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の車載装置。 - 特定の搭乗者を聴取の対象とした特定音とそれ以外の非特定音とを車室内に出力するために、前記特定の搭乗者のみに向けて前記特定音を出力する個別出力手段と、前記特定の搭乗者を含むすべての搭乗者に向けて前記非特定音あるいは前記特定音を出力する全体出力手段とを備える車載装置における特定音出力方法であって、
前記個別出力手段による前記特定音の出力の有効/無効を有効性判定手段によって判定する有効性判定ステップと、
前記有効性判定手段によって有効である旨の判定が行われたときに前記特定音の出力先として前記個別出力手段を選択し、無効である旨の判定が行われたときに前記特定音の出力先として前記全体出力手段を選択する動作を出力先選択手段によって行う出力先選択ステップと、
を有する車載装置における特定音出力方法。
Priority Applications (1)
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JP2019195168A JP2021067642A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 車載装置および車載装置における特定音出力方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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2019
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