JP2003198712A - ハンズフリー装置 - Google Patents

ハンズフリー装置

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JP2003198712A JP2002279592A JP2002279592A JP2003198712A JP 2003198712 A JP2003198712 A JP 2003198712A JP 2002279592 A JP2002279592 A JP 2002279592A JP 2002279592 A JP2002279592 A JP 2002279592A JP 2003198712 A JP2003198712 A JP 2003198712A
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剛史 金銅
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政明 友田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同乗者がいるときには、その同乗者に対して
通話相手からの通話音声が聞こえてしまうのを抑え、同
乗者がいないときには、運転者に対して通話相手からの
通話音声を良好な音質で聞こえ易くするハンズフリー装
置を提供する。 【解決手段】 ハンズフリー装置1は、運転者用スピー
カ11eと、フロントスピーカ11a,11b及びリア
スピーカ11c,11dと、同乗者の有無を示す検知信
号を出力する検知部13と、携帯電話90と通信し、通
話相手からの通話音声を表す内容の通話音声信号を携帯
電話90から受信した場合、検知部13から出力される
検知信号に基づいて、同乗者がいないと判別したときに
は、前記通話音声を主にフロントスピーカ11a,11
b及びリアスピーカ11c,11dから出力させ、同乗
者がいると判別したときには、前記通話音声を主に運転
者用スピーカ11eから出力させる制御ユニット10と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内でハンズ
フリー通話を行うためのハンズフリー装置に関し、特
に、通話相手からの通話音声を車内に備えられたスピー
カから出力させるハンズフリー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車内で携帯電話を手に持
たずに用いる通話(以下「ハンズフリー通話」という)
を行うためのハンズフリーシステムが提案されている
(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】図15は、従来のハンズフリーシステムの
構成図である。この図15に示す従来のハンズフリーシ
ステムは、例えば運転者によって自動車内に持ち込まれ
た運転者の携帯電話90と、自動車内に常設されてお
り、携帯電話90と通信してこれを制御することで、通
話相手からの通話音声を出力したり、運転者の音声を通
話相手に送ったりするハンズフリー装置110とからな
る。
【0004】ハンズフリー装置110は、携帯電話90
との間で通信を図る通信部111と、通信部111を制
御する制御部112と、運転者の音声を集音し、その音
声を示す内容の運転者音声信号を出力するマイク115
と、運転席116a付近に配設されたスピーカ113d
と、助手席116b付近に配設されたスピーカ113a
と、後部座席116c付近に配設された2つのスピーカ
113b,113cと、通信部111から出力される通
話相手からの通話音声を示す内容の通話音声信号を入力
し、その通話音声信号を増幅して4つのスピーカ113
a〜113dに出力するアンプ114とを備えている。
【0005】携帯電話90は、他の電話機と通信して通
話を可能とする携帯電話本体91と、携帯電話本体91
に制御されることによりハンズフリー装置110の通信
部111と通信するハンズフリー用通信部92とを備え
ている。この携帯電話90のハンズフリー用通信部92
は、ハンズフリー装置110の通信部111と無線で接
続される。
【0006】図16は、上述の携帯電話90の携帯電話
本体91の機能ブロック図である。携帯電話本体91
は、図16に示すように、電話回線網613を介して他
の電話機と通信する電話用通信部91bと、携帯電話用
マイク91cと、携帯電話用スピーカ91dと、携帯電
話用マイク91c及び携帯電話用スピーカ91d並びに
電話用通信部91bを制御する主制御部91aとを備え
ている。
【0007】このような携帯電話90は、ハンズフリー
装置110に接続されていないときには、携帯電話本体
91に具備された携帯電話用スピーカ91d及び携帯電
話用マイク91cを用いることで、携帯電話90の利用
者と他の電話機の利用者との間での通話を可能ならしめ
る。
【0008】即ち、主制御部91aは、携帯電話90の
利用者の音声を携帯電話用マイク91cに集音させて、
電話用通信部91bに対して、その音声を表す内容の信
号を電話回線網613を介して他の電話機に送信させ
る。そして、その他の電話機を利用する通話相手からの
通話音声の内容を示す通話音声信号が電話用通信部91
bに受信されると、主制御部91aはその通話音声信号
を携帯電話用スピーカ91dに送信し、携帯電話用スピ
ーカ91dから通話相手の通話音声を出力させる。
【0009】上述のようなハンズフリー装置110と携
帯電話90からなるハンズフリーシステムは、運転者が
携帯電話90を自動車内に持ち込んでこの携帯電話90
をハンズフリー装置110に接続すると、携帯電話90
の携帯電話用マイク91c及び携帯電話用スピーカ91
dに上述のような動作させることなく、ハンズフリー装
置110のマイク115に運転者の音声を集音させ、ス
ピーカ113a〜113dから通話相手からの通話音声
を出力させることで、運転者に対してハンズフリー通話
を可能ならしめる。
【0010】具体的には、携帯電話本体91の電話用通
信部91bが、他の電話機から電話回線網613を介し
て呼び出され、着信を知らせる着信信号を主制御部91
aに出力すると、主制御部91aは、ハンズフリー用通
信部92から着信信号をハンズフリー装置110の通信
部111に送信する。
【0011】ハンズフリー装置110の制御部112
は、通信部111で着信信号を受信したことを認識し、
その着信に対して応答するように指示する応答指示信号
を外部から入力すると、その応答指示信号を通信部11
1から携帯電話90のハンズフリー用通信部92に送信
する。
【0012】携帯電話本体91の主制御部91aは、ハ
ンズフリー用通信部92で上記応答指示信号を受信した
ことを認識すると、他の電話機から送信される通話音声
信号を受信可能とするように電話用通信部91bを制御
する。そして主制御部91aは、電話用通信部91bで
受信された通話音声信号を、ハンズフリー用通信部92
からハンズフリー装置110の通信部111に送信さ
せ、ハンズフリー装置110の制御部112は、通信部
111からその通話音声信号をアンプ114に送信させ
る。その結果、自動車内の4つのスピーカ113a〜1
13dから通話相手からの通話音声が出力される。
【0013】さらに、ハンズフリー装置110の制御部
112は、通信部111で着信信号を受信したことを認
識し、その着信に対して応答するように指示する応答指
示信号を外部から入力すると、マイク115から出力さ
れる運転者音声信号を、通信部111から携帯電話90
のハンズフリー用通信部92に送信させ、携帯電話90
の携帯電話本体91は、ハンズフリー用通信部92で受
信された上記運転者音声信号を、電話回線網613を介
して他の電話機に送信する。
【0014】このように、従来のハンズフリーシステム
のハンズフリー装置110は、マイク115に運転者の
音声を集音させて、その音声を表す内容の運転者音声信
号を携帯電話90から他の電話機に送信させるととも
に、携帯電話90で受信された通話音声信号に基づいて
スピーカ113a〜113dから通話相手からの通話音
声を出力させることで、運転者に対してハンズフリー通
話を可能ならしめる。
【0015】また、スピーカから出力される通話音声が
運転者のみに対して聞こえるように、例えば音の出力方
向に指向性を有するスピーカが、その出力方向を運転者
のみに向けて運転席近くに配設されたハンズフリー装置
も提供されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0016】
【特許文献1】特開平5−130010号公報
【0017】
【特許文献2】特開平5−92741号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許文献1のハンズフリーシステムのハンズフリー装置1
10では、通話相手からの通話音声が自動車内全体に伝
播するため、同乗者がいるときには、その同乗者に対し
ても通話相手からの通話音声が聞こえてしまい、運転手
及び通話相手のプライバシーを保護することができない
といった問題がある。
【0019】また、上記特許文献2のハンズフリー装置
では、特許文献1のハンズフリー装置110とは逆に、
そのスピーカから出力される通話音声は、自動車内全体
に伝播しないために、通話音声の音質が劣り、同乗者が
いるときには上記プライバシー保護の観点から仕方が無
いとしても、同乗者がいないときには、通話音声を良好
な音質で聞きたいといったニーズがある。
【0020】そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、
同乗者がいるときには、その同乗者に対して通話相手か
らの通話音声が聞こえてしまうのを抑えて、プライバシ
ーの保護及び機密保持を実現するとともに、同乗者がい
ないときには、運転者に対して通話相手からの通話音声
を良好な音質で聞こえ易くするハンズフリー装置を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るハンズフリー装置は、自動車内で運転
者が携帯電話を用いてハンズフリー通話を行うためのハ
ンズフリー装置であって、運転者に音を出力する第1の
スピーカと、自動車内に広く音を出力する第2のスピー
カと、同乗者の有無を示す検知信号を出力する検知手段
と、前記携帯電話と通信し、通話相手からの通話音声を
表す内容の通話音声信号を前記携帯電話から受信した場
合、前記検知手段から出力される検知信号に基づいて、
同乗者がいないと判別したときには、前記通話音声を主
に前記第2のスピーカから出力させ、同乗者がいると判
別したときには、前記通話音声を主に前記第1のスピー
カから出力させる制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0022】また、前記制御手段は、さらに、前記携帯
電話から通話音声信号を受信していない場合に、音楽及
びラジオの音並びにテレビの音のうち少なくとも1つを
含むオーディオ音を表す内容のオーディオ信号を外部か
ら受信したときには、前記オーディオ音を前記第2のス
ピーカから出力させることを特徴としても良い。
【0023】また、前記ハンズフリー装置は、前記第2
のスピーカを複数個備え、前記制御手段は、前記携帯電
話から通話音声信号を受信するとともに前記オーディオ
信号を外部から受信したときには、前記複数の第2のス
ピーカのうち、運転席に最も近い第2のスピーカからの
オーディオ音の出力を禁止し、他の第2のスピーカから
オーディオ音を出力させることを特徴としても良い。
【0024】ここで、本発明に係るハンズフリー装置
は、自動車内で運転者が携帯電話を用いてハンズフリー
通話を行うためのハンズフリー装置であって、自動車内
に広く音を出力するスピーカと、運転者側に向けられた
面に入力信号に応じた文字を表示する表示手段と、同乗
者の有無を示す検知信号を出力する検知手段と、前記携
帯電話と通信し、通話相手からの通話音声を表す内容の
通話音声信号を前記携帯電話から受信した場合、前記検
知手段から出力される検知信号に基づいて、同乗者がい
ないと判別したときには、前記通話音声を前記スピーカ
から出力させ、同乗者がいると判別したときには、前記
通話音声信号を前記表示手段に出力して、前記表示手段
に前記通話音声の内容を文字で表示させる制御手段とを
備えたことを特徴としても良い。
【0025】また、前記ハンズフリー装置は、さらに、
運転者の音声を集音して、前記音声を表す内容の音声信
号を出力するマイクを備え、前記制御手段は、さらに、
前記マイクから前記音声信号を受信したときには、前記
音声信号を前記携帯電話に送信するとともに、前記表示
手段に表示されている通話相手からの通話音声の内容を
示す過去の文字を消去させることを特徴としても良い。
【0026】さらに、本発明は、通話内容の出力方法と
して実現したり、コンピュータに実行させるプログラム
として実現することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
第1の実施の形態におけるハンズフリーシステムについ
て、図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るハンズフリーシステムの外観構成図である。このハン
ズフリーシステムは、同乗者の有無を検知して、通話相
手からの通話音声を出力するスピーカを、その検知結果
に基づいて切り換えるものであって、自動車内の前方に
配設された2つのフロントスピーカ(第2のスピーカ)
11a,11bと、自動車内の後方に配設された2つの
リアスピーカ(第2のスピーカ)11c,11dと、運
転席51のヘッドレスト部51aの前面側に埋設された
2つの運転者用スピーカ(第1のスピーカ)11eと、
運転者の音声を集音するマイク12と、運転者により自
動車内に持ち込まれた携帯電話90と、自動車内の同乗
者の有無に応じた検知信号を出力する検知部13と、携
帯電話90と通信し、その通信状態及び検知部13の検
知信号に基づいて、マイク12及び6つのスピーカ11
a〜11eを制御する制御ユニット10とからなる。
【0029】フロントスピーカ11aは、例えば、自動
車の運転席51の脇にあるドアに内蔵され、フロントス
ピーカ11bは自動車の助手席52の脇にあるドアに内
蔵されている。つまり、フロントスピーカ11aは運転
席51の近くに位置し、フロントスピーカ11bは助手
席52の近くに位置する。
【0030】リアスピーカ11c,11dは、例えば後
部座席53の上部の左右両端側にそれぞれ配設されてい
る。このようなフロントスピーカ11a,11b及びリ
アスピーカ11c,11dは、それぞれ音の出力方向に
指向性がなく、これら全てのスピーカ11a〜11dか
ら音を出力させたときには、自動車内全体にその音が伝
播する。
【0031】運転者用スピーカ11eは、それぞれ音の
出力方向に指向性を有しており、運転席51に運転者が
着座したときに、それぞれの音の出力方向が運転者の各
耳に向くようにヘッドレスト部51aに埋設されてい
る。また、このような運転者用スピーカ11eは、音声
を人に対して聞き取り易く出力するために、音の出力特
性が300[Hz]〜3.4[kHz]の周波数帯域で
略フラットとなるように構成されている。
【0032】マイク12は、所定の方向からの音を集音
する指向性を有し、この指向性の向きを運転者側に向け
る形で、運転席51前方のサンバイザー54に取着され
る。
【0033】検知部13は、受けた圧力に応じて検知信
号を出力する2つの圧力センサ13a,13bからな
り、圧力センサ13aは助手席52に配設され、圧力セ
ンサ13bは後部座席53に配設される。圧力センサ1
3aは、同乗者が助手席52に着座すると、その同乗者
の体重によって圧力を受け、その圧力に応じた検知信号
を制御ユニット10に出力する。これと同様に、圧力セ
ンサ13bは、同乗者が後部座席53に着座すると、そ
の同乗者の体重によって圧力を受け、その圧力に応じた
検知信号を制御ユニット10に出力する。
【0034】また携帯電話90は、従来例で説明したも
のと同様、図15及び図16に示すように、ハンズフリ
ー用通信部92と携帯電話本体91を備え、携帯電話本
体91は、主制御部91aと電話用通信部91bと携帯
電話用マイク91cと携帯電話用スピーカ91dとを備
えている。
【0035】制御ユニット10は、自動車内のフロント
パネルやコンソールボックス等に組み込まれ、操作ボタ
ンなどの操作入力手段を備えている。なお、この制御ユ
ニット10には、カーナビゲーション装置が組み込まれ
ている場合もある。
【0036】また、自動車内には、CD(Compact Dis
c)やMD(Mini Disc)などの音楽記憶媒体から音楽デ
ータを読み込んだり、テレビやラジオの電波を受信した
りして、オーディオ音を表す内容のオーディオ信号を出
力するオーディオ部40が、上記制御ユニット10と同
様、自動車内のフロントパネルやコンソールボックス等
に組み込まれている。ここで、オーディオ音とは、上記
音楽データに基づく音楽及び上記受信電波に基づくテレ
ビの音並びにラジオの音のうち少なくとも何れか1つの
音をいう。
【0037】そして、制御ユニット10は、上記オーデ
ィオ部40に電気的に接続されており、オーディオ部4
0から出力されるオーディオ信号を入力して、このオー
ディオ信号に基づいて、オーディオ音をフロントスピー
カ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dのう
ちの何れかから、又はその全てから出力させる。
【0038】図2は、本実施の形態におけるハンズフリ
ー装置1の構成図である。本実施の形態では、フロント
スピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11
d並びに運転者用スピーカ11eと、マイク12と、検
知部13と、制御ユニット10とからハンズフリー装置
1を構成している。
【0039】制御ユニット10は、携帯電話90との通
信インターフェースを図る通信部14と、入力信号を増
幅してフロントスピーカ11b及びリアスピーカ11
c,11dに出力するアンプ15aと、入力信号を増幅
してフロントスピーカ11aに出力するアンプ15b
と、入力信号を増幅して2つの運転者用スピーカ11e
に出力するアンプ15cと、入力した信号を出力先を切
り換えて出力する切換スイッチ16a,16bと、これ
ら切換スイッチ16a,16bに対して、それぞれ出力
先を切り換えるように指示する切換信号を出力する切換
信号出力部16aa,16bbと、上記操作ボタンを具
備して、その操作ボタンの操作に応じた操作信号を出力
する操作部18と、上述の操作信号及び検知部13から
の検知信号並びにオーディオ部40からのオーディオ信
号の出力状況に応じて、切換信号出力部16aa,16
bbを制御する制御部17とを備えている。
【0040】通信部14は、携帯電話90のハンズフリ
ー用通信部92と無線媒体を介して通信し、その通信
は、例えばBluetooth([ザ ブルートゥース
エスアイジー インコーポレーテッド」の登録商標)
の通信規格に準じて行われる。即ち、携帯電話90は、
Bluetooth対応の携帯電話であって、携帯電話
90が自動車内に持ち込まれて通信部14の無線通信範
囲内に入ったときには、通信部14は携帯電話90との
間で通信リンクを確立する。
【0041】具体的には、制御ユニット10の制御部1
7は、Bluetoothの通信規格に準じた通信を行
うとともに携帯電話としての機能を有する機器であるか
否かを問い合わせる問合せメッセージ(Inquiry Comman
d)を、ユーザ(運転者)による操作部18の上記操作
ボタンなどの操作に応じて、通信部14からブロードキ
ャストさせている。そして制御部17は、その問合せメ
ッセージに対して、自らはBluetoothの規格に
準じた通信を行うとともに携帯電話としての機能を有す
る機器であると応答する応答メッセージが、通信部14
に受信されるのを待ち受けている。そこで、通信部14
の通信範囲に携帯電話90が入ると、携帯電話90のハ
ンズフリー用通信部92は、上記問合せメッセージを受
信し、携帯電話90の主制御部91aがその受信を検知
すると、主制御部91aは、その問合せメッセージに応
答する応答メッセージを、ハンズフリー用通信部92か
ら制御ユニット10の通信部14に送信させる。その結
果、制御ユニット10の制御部17は、応答メッセージ
が通信部14に受信されたことを検知するとともに、操
作部18から接続するように指示する操作信号を受信す
ると、制御ユニット10の通信部14と携帯電話90の
ハンズフリー用通信部92との間で通信リンクを確立さ
せる。
【0042】そして、携帯電話90に他の電話機から電
話回線網613を介して呼び出しを受けたとき、つまり
携帯電話90に着信があったときには、従来例で述べた
ように、携帯電話90のハンズフリー用通信部92は、
着信があったことを知らせる着信信号を送信するため、
ハンズフリー装置1の通信部14は、その着信信号を受
信して制御部17に出力する。
【0043】さらに、運転者が操作部18の後述するフ
ックボタンを操作することにより、着信している携帯電
話90がオフフックの状態となったときには、通信部1
4は、上記他の電話機を利用する通話相手からの通話音
声を表す内容の通話音声信号を、携帯電話90から受信
して制御部17に出力したり、マイク12で集音された
運転者の音声を表す内容の運転者音声信号を、携帯電話
90に送信したりする。
【0044】操作部18は、上述のように複数の操作ボ
タンを具備しており、具体的には、通話相手の電話機の
電話番号を入力するための入力ボタンや、入力された電
話番号の電話機への発信を促すための発信ボタンや、携
帯電話90に対してオンフックやオフフックするように
指示するためのフックボタンなどを操作ボタンとして具
備している。このような操作ボタンが操作されると、操
作部18はその操作ボタンの操作に応じた操作信号を制
御部17に出力し、制御部17は通信部14を介して上
記操作信号に基づいて携帯電話90などを制御する。
【0045】切換スイッチ16aは、オーディオ部40
から制御部17を介して出力されるオーディオ信号を入
力信号として入力し、このオーディオ信号の出力先をア
ンプ15aと、2つのアンプ15a,15bとに切り換
える。
【0046】切換スイッチ16bは、通信部14から制
御部17を介して出力される通話音声信号を入力信号と
して入力し、この通話音声信号の出力先をアンプ15c
と、2つのアンプ15a,15bとに切り換える。
【0047】制御部17は、通信部14から着信信号を
入力したときには、着信を知らせる着信音を表す内容の
着信音信号を2つのアンプ15a,15bに出力する。
また、制御部17は、通信部14から通話音声信号を入
力しているときには、その通話音声信号を切換スイッチ
16bに出力するとともに、検知部13からの検知信号
に応じて、切換スイッチ16bの信号の出力先を、切換
信号出力部16bbに切り換えさせる。その結果、フロ
ントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,
11dから通話音声が出力されたり、2つの運転者用ス
ピーカ11eから通話音声が出力されたりする。
【0048】図3は、本実施の形態におけるハンズフリ
ーシステムの動作を示す動作フロー図である。まず、制
御部17は、検知部13の圧力センサ13a,13bか
らそれぞれ検知信号を取得する(ステップS10)。こ
こで、制御部17は、これらの検知信号のうち少なくと
も何れか一方の検知信号の電圧値が所定の値を超えたと
認識すると、助手席52や後部座席53に同乗者がいる
と判別して(ステップS12のYes)、切換スイッチ
16bの信号の出力先がアンプ15cになるように指示
する指示信号を切換信号出力部16bbに出力する。こ
れにより、切換信号出力部16bbは、上述の指示信号
に基づいて切換信号を出力し、切換スイッチ16bの信
号の出力先を、アンプ15c、つまり運転者用スピーカ
11e側に切り換えさせる(ステップS14)。
【0049】その結果、制御部17は、通信部14から
通話音声信号を入力しているときには、この通話音声信
号を切換スイッチ16bに出力するため(ステップS1
6)、運転席51のヘッドレスト部51aに配設された
2つの運転者用スピーカ11eは、通話相手からの通話
音声を出力する(ステップS18)。
【0050】また、制御部17は、検知部13の圧力セ
ンサ13a,13bからそれぞれ検知信号を取得し(ス
テップS10)、これら両検知信号の電圧値が所定の値
以下であると認識すると、助手席52及び後部座席53
に同乗者がいないと判別して(ステップS12のN
o)、切換スイッチ16bの信号の出力先が2つのアン
プ15a,15bになるように指示する指示信号を切換
信号出力部16bbに出力する。これにより、切換信号
出力部16bbは、上述の指示信号に基づいて切換信号
を出力し、切換スイッチ16bの信号の出力先を、2つ
のアンプ15a,15b、つまりフロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11d側に切り換
えさせる(ステップS20)。
【0051】その結果、制御部17は、通信部14から
通話音声信号を入力しているときには、この通話音声信
号を切換スイッチ16bに出力するため(ステップS2
2)、通話相手からの通話音声は、自動車内の前後に配
設されたフロントスピーカ11a,11b及びリアスピ
ーカ11c,11dから出力される(ステップS2
4)。
【0052】このように本実施の形態では、制御部17
が検知部13の検知信号に応じて切換信号出力部16b
b及び切換スイッチ16bを制御するため、同乗者がい
ないときには、通話相手からの通話音声がフロントスピ
ーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dか
ら出力されて自動車内全体に伝播し、運転者はその通話
音声を良好な音質で聞くことができる。また、同乗者が
いるときには、通話相手からの通話音声が運転者の耳元
にある2つの運転者用スピーカ11eから出力されるた
め、その通話音声が同乗者に聞こえてしまうのを防ぐこ
とができ、プライバシーの保護を図ることができる。ま
た、運転者用スピーカ11eが音の出力方向に指向性を
有しているため、運転者用スピーカ11eから出力され
た音がマイク12に集音されて、通話相手の電話機から
通話相手自らの音声がエコーのように聞こえるといった
現象の発生を抑えることができる。その結果、上記現象
の発生を抑えるための装置、例えばいわゆるエコーキャ
ンセラをハンズフリーシステムに備えることを要さず、
システム構成を簡略化し、コスト低減を図ることができ
る。
【0053】またさらに、携帯電話90に着信があった
ときには、着信音がフロントスピーカ11a,11b及
びリアスピーカ11c,11dから出力されて自動車内
全体に伝播するため、同乗者がいる場合には、運転者の
みならず同乗者に対しても着信音を聞き取り易くするこ
とができる。その結果、同乗者に対して、着信があった
ことと、運転者がハンズフリー通話をこれから行うかも
しれないといったこととを知らしめることができる。
【0054】ここで、オーディオ部40からオーディオ
信号が出力されているときの制御部17の動作について
説明する。制御部17は、通信部14から通話音声信号
や着信信号が出力されていないときには、検知部13か
らの検知信号に関わらず、切換スイッチ16aからの信
号の出力先が2つのアンプ15a,15bになるように
指示する指示信号を切換信号出力部16aaに出力す
る。これにより、切換信号出力部16aaは、上述の指
示信号に基づいて切換信号を出力し、切換スイッチ16
aの信号の出力先を2つのアンプ15a,15bに切り
換えさせる。
【0055】その結果、制御部17は、オーディオ部4
0からオーディオ信号を入力しているときには、このオ
ーディオ信号を切換スイッチ16aに出力するため、オ
ーディオ信号に基づくオーディオ音は、フロントスピー
カ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dから
出力される。
【0056】また、オーディオ部40からオーディオ信
号が出力されているときに、通信部14から着信信号が
出力されると、制御部17は、切換スイッチ16aへの
オーディオ信号の出力を停止する。これにより、フロン
トスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,1
1dからのオーディオ音の出力が停止され、その代わり
に着信音が出力される。
【0057】一方、操作部18のフックボタンが操作さ
れた結果、携帯電話90がオフフックの状態になって通
信部14から通話音声信号が出力されると、制御部17
は、検知部13からの検知信号に応じて異なった動作を
行う。即ち、制御部17は、検知部13の両圧力センサ
13a,13bからの検知信号の電圧値が所定の値以下
であれば、切換スイッチ16aへのオーディオ信号の出
力を停止する。これにより、フロントスピーカ11a,
11b及びリアスピーカ11c,11dからのオーディ
オ音の出力が停止され、通話相手からの通話音声のみが
上述のようにフロントスピーカ11a,11b及びリア
スピーカ11c,11dから出力される。
【0058】そして、検知部13の圧力センサ13a,
13bのうち少なくとも何れか一方からの検知信号の電
圧値が所定の値を超える場合には、制御部17は、切換
スイッチ16aからの信号の出力先がアンプ15aにな
るように指示する指示信号を切換信号出力部16aaに
出力する。これにより、切換信号出力部16aaは、上
述の指示信号に基づいて切換信号を出力し、切換スイッ
チ16aの信号の出力先をアンプ15aに切り換えさせ
る。
【0059】その結果、オーディオ信号に基づくオーデ
ィオ音は、フロントスピーカ11b及びリアスピーカ1
1c,11dから出力されるとともに、通話相手からの
通話音声は、上述のようにヘッドレスト部51aに配設
された2つの運転者用スピーカ11eから出力される。
【0060】即ち、オーディオ部40がONの状態で且
つ同乗者がいるときに、運転者がハンズフリー通話を行
うときには、通話相手からの通話音声が運転者の耳元の
運転者用スピーカ11eから出力されるとともに、運転
者から離れたフロントスピーカ11b及びリアスピーカ
11c,11dからオーディオ音が出力されるため、運
転者用スピーカ11eから出力される通話音声が助手席
52側に漏れ伝わった場合でも、その通話音声は、フロ
ントスピーカ11b及びリアスピーカ11c,11dか
らのオーディオ音でマスキングされ、通話音声が同乗者
に聞こえてしまうのをさらに防ぐことができる。また、
フロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11dの中でも運転席51に最も近いフロントスピ
ーカ11aからはオーディオ音の出力が停止されている
ために、運転者に対して通話音声が聞こえ難くなってし
まうのを防ぐことができる。
【0061】ここで、上述のような動作について、図4
を参照して簡単に説明する。図4は、オーディオ部40
がONの状態のときに運転者がハンズフリー通話を行う
場合における、フロントスピーカ11a,11b及びリ
アスピーカ11c,11d並びに運転者用スピーカ11
eの出力状況を説明するための説明図であって、図4
(a)は同乗者がいないときの説明図であり、図4
(b)は同乗者がいるときの説明図である。
【0062】上述のように、オーディオ部40がONの
状態で、携帯電話90に着信がなく、携帯電話90がオ
フフックされなければ、フロントスピーカ11a,11
b及びリアスピーカ11c,11dからオーディオ信号
に基づくオーディオ音が出力されている。
【0063】しかし、オーディオ部40がONの状態
で、携帯電話90がオフフックされてハンズフリー通話
が行われると、助手席52に同乗者がいないときには、
図4(a)に示すように、通話相手からの通話音声はフ
ロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11dから出力される。これにより、運転者は通話
相手からの通話音声を、音質良く聞き取ることができ
る。
【0064】一方、助手席52に同乗者がいるときに、
オーディオ部40がONの状態で、携帯電話90がオフ
フックされてハンズフリー通話が行われると、図4
(b)に示すように、フロントスピーカ11b及びリア
スピーカ11c,11dからオーディオ信号に基づくオ
ーディオ音が出力され、2つの運転者用スピーカ11e
から通話相手からの通話音声が出力され、フロントスピ
ーカ11aからの音の出力は停止される。これにより、
運転者は通話相手からの通話音声を容易に聞きとること
ができるとともに、その通話音声を同乗者に対して聞き
取り難くすることができる。
【0065】(変形例)次に、上記本実施の形態におけ
るハンズフリーシステムの変形例について説明する。
【0066】まず、検知部13についての変形例を説明
する。図5は、音声識別装置20の内部構成図である。
上記本実施の形態では、圧力センサ13a,13bで構
成された検知部13を備えたが、変形例にかかるハンズ
フリーシステムでは、この検知部13の代わりに、自動
車内で伝播する音声を集音してその音声が運転者の音声
か否かを判別する音声識別装置20を備えている。
【0067】この音声識別装置20は、図5に示すよう
に、自動車内で伝播する音声を集音して音声信号を出力
する集音マイク21と、集音マイク21から出力される
音声信号に基づいて、その音声の特徴的な波形やスペク
トルを抽出し、これを音声特徴データDとして出力する
音声特徴抽出部22と、音声特徴データDを記憶する記
憶部23と、音声特徴抽出部22から出力される音声特
徴データDを記憶部23に登録する登録部24と、記憶
部23に記憶されている音声特徴データDと音声特徴抽
出部22から出力される音声特徴データDとを比較し
て、比較結果を知らせる比較結果通知信号を出力する比
較部25とを備えている。
【0068】集音マイク21は、助手席52や後部座席
53にいる同乗者の声を効率良く集音するように、例え
ば自動車内の天井中央部付近に配設される。
【0069】運転者は、予め、登録部24が具備する押
ボタンスイッチを押操作し、登録部24を起動させた状
態で、集音マイク21に自らの音声を集音させて、その
音声を基に音声特徴抽出部22に音声特徴データDを出
力させ、登録部24に対してその音声特徴データDを記
憶部23に登録させる。即ち、記憶部23には、運転者
の音声の特徴的な波形などを表す内容の音声特徴データ
Dが記憶されている。そして、この音声識別装置20
は、自動車内に伝播する音声を集音マイク21で集音し
て、記憶部23に記憶されている音声特徴データDを用
い、その音声が運転者の音声か否かを判別する。
【0070】即ち、音声識別装置20では、集音マイク
21が自動車内に伝播する音声を集音して音声信号を出
力すると、音声特徴抽出部22は、その音声信号に基づ
いて、その音声の特徴を示す内容の音声特徴データD
を、比較部25に出力する。そして、比較部25は、音
声特徴抽出部22から音声特徴データDを受信すると、
記憶部23からそこに記憶されている音声特徴データD
を読み出して、両音声特徴データDを比較する。その結
果、比較部25は、両音声特徴データDが近似又は同一
であると判断すると、集音マイク21で集音された音声
は運転者の音声であることを示す比較結果通知信号を出
力し、両音声特徴データDが近似することなく異なると
判断すると、集音マイク21で集音された音声は運転者
の音声ではないことを示す比較結果通知信号を出力す
る。
【0071】このような音声識別装置20を検知部13
として用いたときには、制御部17は、集音マイク21
で集音された音声が運転者の音声であることを示す比較
結果通知信号を音声識別装置20から受信すると、自動
車内に同乗者がいないと判断し、集音マイク21で集音
された音声が運転者の音声ではないことを示す比較結果
通知信号を音声識別装置20から受信すると、自動車内
に同乗者がいると判断する。
【0072】図6は、検知部13として音声識別装置2
0を用いたときのハンズフリーシステムの動作を示す動
作フロー図である。まず、予め運転者は、自らの音声を
音声識別装置20に登録する。つまり、上述のように、
運転者の音声に基づく音声特徴データDを記憶部23に
記憶させる(ステップS100)。
【0073】次に、音声識別装置20は自動車内の音声
を取得する。つまり、音声識別装置20の集音マイク2
1は、自動車内に伝播する音声を集音し、音声信号を出
力さする(ステップS102)。
【0074】そして、音声識別装置20の音声特徴抽出
部22が、集音マイク21からの音声信号を基に音声特
徴データDを作成し、比較部25に出力すると、比較部
25は、この音声特徴データDを受信すると共に、記憶
部23からそこに記憶されている音声特徴データDを読
み込み、両音声特徴データDを比較することで、集音マ
イク21で集音された音声が運転者の音声か否かを判別
する(ステップS104)。
【0075】ここで、音声識別装置20の比較部25
が、集音マイク21で集音された音声が運転者の音声で
あると判断して、その旨を示す比較結果通知信号を出力
すると(ステップS104のYes)、制御部17は、
その比較結果通知信号から、自動車内に同乗者がいない
と判断する(ステップS106)。これにより、制御部
17は、上述と同様、切換信号出力部16bbに対して
指示信号を出力し、切換スイッチ16bの信号の出力先
がアンプ15a,15b、つまりフロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11d側に切り換
えられる(ステップS110)。
【0076】一方、音声識別装置20の比較部25が、
集音マイク21で集音された音声が運転者の音声ではな
いと判断して、その旨を示す比較結果通知信号を出力す
ると(ステップS104のNo)、制御部17は、その
比較結果通知信号から、自動車内に同乗者がいると判断
する(ステップS108)。これにより、制御部17
は、上述と同様、切換信号出力部16bbに対して指示
信号を出力し、その結果、切換スイッチ16bの信号の
出力先がアンプ15c、つまり運転者用スピーカ11e
側に切り換えられる(ステップS112)。ここで制御
部17は、ステップS108において、自動車内に同乗
者がいると判断すると、所定時間の間だけ、切換スイッ
チ16bの信号の出力先がアンプ15cになるように、
切換信号出力部16bbを制御している。即ち、制御部
17は、この所定時間内に音声識別装置20から、集音
マイク21で集音された音声が運転者の音声であること
を示す比較結果通知信号を受信しても、切換スイッチ1
6bの信号の出力先を切換させることなく、出力先をア
ンプ15aに維持させる。その結果、例えば自動車内で
運転者と同乗者との間で会話が交わされる場合でも、運
転者や同乗者が話しをするごとに、切換スイッチ16b
の信号の出力先が切り換わるのを防ぐことができる。
【0077】上述のようにステップS110又はステッ
プS112で切換スイッチ16bが切換設定された後、
運転者が操作部18を操作して携帯電話90をオフフッ
クの状態とすることで、制御ユニット10の制御部17
が携帯電話90から通信部14を介して通話音声信号を
受信すると、制御部17はその通話音声信号を切換スイ
ッチ16bに出力する(ステップS114)。
【0078】これにより、ハンズフリー通話が開始され
たときに、切換スイッチ16bの信号の出力先がアンプ
15a,15bに設定されている場合には、通話相手か
らの通話音声がフロントスピーカ11a,11b及びリ
アスピーカ11c,11dから出力され、切換スイッチ
16bの信号の出力先がアンプ15cに設定されている
場合には、通話相手からの通話音声が2つの運転者用ス
ピーカ11eから出力される(ステップS116)。
【0079】なお、上述の場合には、音声識別装置20
の記憶部23に運転者の音声特徴データDのみを記憶さ
せたが、運転者以外の人の音声特徴データDも記憶させ
ても良い。この場合には、記憶部23に記憶される音声
特徴データDには、運転者の音声の特徴を示すものか、
運転者以外の人の音声の特徴を示すものかを識別するた
めの識別情報が含まれている。また、運転者以外の人の
音声特徴データDは複数個記憶されていても良い。
【0080】これにより、比較部25が、記憶部23か
ら運転者の音声特徴データDを読み出して、その運転者
の音声特徴データDを音声特徴抽出部22から出力され
る音声特徴データDと比較するとき、両音声特徴データ
Dが類似して、集音マイク21で集音された音声が運転
者の音声であるか否かを判別し難い場合でも、比較部2
5は、記憶部23から運転者以外の人の音声特徴データ
Dを読み出し、その音声特徴データDを音声特徴抽出部
22から出力される音声特徴データDと比較すること
で、集音マイク21で集音された音声が運転者の音声で
あるか否かを容易に判別することができ、比較部25の
判別の精度の向上と判別にかかる処理時間の短縮を図る
ことができる。
【0081】さらに、上述のように、記憶部23に複数
の音声特徴データDが記憶される場合には、各音声特徴
データDに、その音声特徴データDに対応する人が所有
する携帯電話90に割り当てられた機器固有のアドレス
(例えばMACアドレス(Media Access Control addre
ss))を含めておいても良い。
【0082】この場合には、制御ユニット10の制御部
17は、通信部14と通信リングが確立されている携帯
電話90の上記アドレスを、通信部14を介して取得し
て、これを音声識別装置20の比較部25に送信してい
る。そして、比較部25は、制御部17から受信したア
ドレスを、記憶部23に登録されている各音声特徴デー
タDに含まれているアドレスと比較し、一致するアドレ
スを含む音声特徴データDを、運転者の音声特徴データ
Dと認識する。
【0083】これにより、例えば運転者が他の人に代わ
ったときには、通信部14と通信リンクを確立する携帯
電話90もその人が所有する携帯電話90に代わるた
め、その人の音声特徴データDが記憶部23に登録され
ていれば、ユーザは、記憶部23に登録されている音声
特徴データDの識別情報を変更することなく、音声識別
装置20に適切に同乗者の有無に応じた比較結果通知信
号を出力させることができる。
【0084】次に、検知部13についての他の変形例を
説明する。図7は、変形例に係るハンズフリーシステム
の構成図である。この変形例に係るハンズフリーシステ
ムは、ハンズフリー装置1Aと携帯電話90とからな
り、ハンズフリー装置1Aは、フロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11d並びに運転
者用スピーカ11eと、マイク12と、制御ユニット1
0Aとを備える。
【0085】この制御ユニット10Aは、アンプ15
a,15b,15cと、切換スイッチ16a,16b
と、切換信号出力部16aa,16bbと、制御部17
と、操作部18と、通信部14Aと、検知部13Aとを
備えている。
【0086】通信部14Aは、上述の通信部14と同様
の動作を行うとともに、他の通信機器との間での通信状
況を知らせる信号を外部に出力する。
【0087】検知部13Aは、通信部14Aから出力さ
れる上記信号に基づいて、通信部14Aと通信可能な携
帯電話90aが自動車内に1つだけあるのか、複数個あ
るのかを判別し、判別結果に応じた検知信号を出力す
る。
【0088】制御ユニット10Aの制御部17は、上述
のように、自動車内で通信部14AとBluetoot
hの規格に準じた通信が可能な携帯電話90aを検索し
ている。
【0089】制御部17は、通信部14Aと通信可能な
携帯電話90aであるか否かを問い合わせる問合せメッ
セージを、通信部14Aからブロードキャストさせる。
そして、制御部17は、問合せメッセージに対する応答
メッセージが通信部14Aに受信されるのを待ち受けて
おり、応答メッセージが受信されることで、通信可能な
携帯電話90aを見つけ出している。
【0090】検知部13Aは、一度ブロードキャストし
た問合せメッセージに対して、通信部14Aが受信した
応答メッセージが幾つあったかを認識し、1つだけ応答
メッセージがあったときには、携帯電話90aは1つだ
けあると判別し、複数の応答メッセージがあったときに
は、携帯電話90aは複数個あると判別して、その判別
結果を検知信号として制御部17に出力する。なお、B
luetoothの規格に準じた通信が可能な機器、例
えばPDA(Personal Digital Assistant)やノート型
パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどが、自動
車内に持ち込まれて通信部14Aの通信範囲内に入って
いても、このような機器は、通信部14Aからの問合せ
メッセージに対して、上記応答メッセージとは異なる特
定の情報を含むメッセージを送信する。従って、検知部
13Aは、上記特定情報に基づき、これらの機器も含め
て携帯電話90aの個数を判別することはない。
【0091】制御部17は、上述のような検知信号に基
づいて、通信部14Aと通信可能な携帯電話90aが1
つだけあることを認識すると、同乗者はいないと判別す
る一方、検知信号に基づいて、通信部14Aと通信可能
な携帯電話90aが複数個あることを認識すると、同乗
者がいると判別する。
【0092】図8は、上述のような携帯電話90aの個
数を判別する検知部13Aを備えたハンズフリーシステ
ムの動作を示す動作フロー図である。まず、制御ユニッ
ト10Aの通信部14Aは、上述のように、問合せメッ
セージをブロードキャストし(ステップS200)、そ
の問合せメッセージに対する1つ又は複数の応答メッセ
ージを受信する(ステップS202)。
【0093】通信部14Aがこの受信結果を検知部13
Aに通知すると、検知部13Aは、その受信結果から、
上述のように、通信部14Aと通信可能な携帯電話90
aが複数個あるか否かを判別し、その判別結果を検知信
号として制御部17に出力する(ステップS204)。
【0094】ここで、検知部13Aが、複数個の携帯電
話90aがあると判別して、その旨を示す検知信号を出
力すると(ステップS204のYes)、制御部17
は、その検知信号から、自動車内に同乗者がいると判別
する(ステップS206)。これにより、制御部17
は、上述と同様、切換信号出力部16bbに対して指示
信号を出力し、その結果、切換スイッチ16bの信号の
出力先がアンプ15c、つまり運転者用スピーカ11e
側に切り換えられる(ステップS210)。
【0095】一方、検知部13Aが、携帯電話90aが
1つしかないと判別して、その旨を示す検知信号を出力
すると(ステップS204のNo)、制御部17は、そ
の検知信号から、自動車内に同乗者がいないと判別する
(ステップS208)。これにより、制御部17は、上
述と同様、切換信号出力部16bbに対して指示信号を
出力し、その結果、切換スイッチ16bの信号の出力先
がアンプ15a,15b、つまりフロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11d側に切り換
えられる(ステップS212)。
【0096】上述のようにステップS210又はステッ
プS212で切換スイッチ16bが切換設定された後、
運転者が操作部18を操作して、通信部14Aとの間で
通信リンクが確立された携帯電話90をオフフックの状
態とすることで、制御ユニット10Aの制御部17が携
帯電話90から通信部14Aを介して通信音声信号を受
信すると、制御部17は、その通話音声信号を切換スイ
ッチ16bに出力する(ステップS214)。
【0097】これにより、ハンズフリー通話が開始され
たときに、切換スイッチ16bの信号の出力先がアンプ
15a,15bに設定されている場合には、通話相手か
らの通話音声がフロントスピーカ11a,11b及びリ
アスピーカ11c,11dから出力され、切換スイッチ
16bの信号の出力先がアンプ15cに設定されている
場合には、通話相手からの通話音声が2つの運転者用ス
ピーカ11eから出力される(ステップS216)。
【0098】なお、本実施の形態及び変形例では、制御
部17から出力されるオーディオ信号を、切換スイッチ
16aを介してアンプ15a,15bに入力させたが、
これとは逆に、そのオーディオ信号を、アンプ15aを
介して切換スイッチ16aに入力させても良い。さらに
本実施の形態及び変形例では、制御部17から出力され
る着信信号を、アンプ15a,15bを介してフロント
スピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11
dに入力させたが、その着信信号を、アンプ15bのみ
を介してフロントスピーカ11a,11b及びリアスピ
ーカ11c,11dに入力させても良い。またさらに本
実施の形態及び変形例では、制御部17から出力される
通話音声信号を、切換スイッチ16bを介してアンプ1
5a,15b,15cに入力させたが、その通話音声信
号を、アンプ15cを介して切換スイッチ16bに入力
しても良い。
【0099】上述のような場合には、切換スイッチ16
aは、制御部17から出力されてアンプ15aで増幅さ
れたオーディオ信号の出力先を、フロントスピーカ11
b及びリアスピーカ11c,11dの3つのスピーカ
と、フロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ
11c,11dの4つのスピーカとに切り換える。そし
て、切換スイッチ16bは、制御部17から出力されて
アンプ15cで増幅された通話音声信号の出力先を、2
つの運転者用スピーカ11eと、フロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11dの4つのス
ピーカとに切り換える。また、上述のような場合、アン
プ15a,15b,15cを共通の1つのアンプで構成
しても良い。
【0100】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態におけるハンズフリーシステムについて、図面
を参照しながら説明する。図9は、本発明の第2の実施
の形態におけるハンズフリーシステムの構成図である。
【0101】このハンズフリーシステムは、ハンズフリ
ー装置1Bと携帯電話90とからなり、ハンズフリー装
置1Bは、制御ユニット10Bと、フロントスピーカ1
1a,11b及びリアスピーカ11c,11d並びに運
転者用スピーカ11eと、検知部13と、マイク12と
を備えている。さらに、制御ユニット10Bは、通信部
14と、アンプ15aa,15ccと、制御部17A
と、操作部18Aとを備えている。なお、第1の実施の
形態と同一の構成要素については、同じ符号を付し、そ
の説明を省略する(以下の図面についても同様)。
【0102】本発明の実施の形態におけるハンズフリー
システムは、同乗者の有無を検知して、フロントスピー
カ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dと、
2つの運転者用スピーカ11eとから出力される通話相
手からの通話音声の音量を、その検知結果に基づいて大
小変化させる点に特徴がある。
【0103】制御ユニット10Bのアンプ15aaは、
入力信号を増幅してフロントスピーカ11a,11b及
びリアスピーカ11c,11dに出力し、アンプ15c
cは、入力信号を増幅して運転者用スピーカ11eに出
力する。また、これらのアンプ15aa,15ccは、
後述する増幅制御信号を入力すると、その増幅制御信号
に応じて、入力信号に対する出力信号の増幅率を変化さ
せる。
【0104】制御ユニット10Bの操作部18Aは、実
施の形態1の操作部18と同様の機能を有するととも
に、制御部17Aが通話音声信号を出力しているときに
おけるアンプ15aa,15ccのそれぞれの増幅率を
設定可能とする機能を有し、ロータリー式のスイッチ
と、そのスイッチを操作するための回動自在のツマミ1
8aとを備えている。また、ツマミ18aは、操作部1
8Aの表面側に取り付けられている。
【0105】運転者がこのツマミ18aを右回りに回動
させた場合、操作部18Aは、同乗者がいないときに
は、アンプ15aaの増幅率が減少するとともにアンプ
15ccの増幅率が増大するように指示し、同乗者がい
るときには、アンプ15aaの増幅率が増大するととも
にアンプ15ccの増幅率が減少するように指示する操
作信号を出力する。また、運転者がこのツマミ18aを
左回りに回動させた場合、上述とは逆に、操作部18A
は、同乗者がいないときには、アンプ15aaの増幅率
が増大とともにアンプ15ccの増幅率が減少するよう
に指示し、同乗者がいるときには、アンプ15aaの増
幅率が減少するとともにアンプ15ccの増幅率が増大
するように指示する操作信号を出力する。また、本実施
の形態は、ツマミ18aから突出する指針18aaが左
側に向くようにツマミ18aを左回りに回動させた状態
で用いられる。つまり、操作部18Aは、同乗者がいな
いときには、アンプ15aaの増幅率がアンプ15cc
の増幅率よりも大きくなるように指示し、同乗者がいる
ときには、アンプ15aaの増幅率がアンプ15ccの
増幅率よりも小さくなるように指示する操作信号を出力
するように設定されている。
【0106】ここで、制御ユニット10Bの制御部17
Aの動作について詳細に説明する。制御部17Aは、ア
ンプ15aa及びアンプ15ccに対して、着信音信号
及び通話音声信号並びにオーディオ信号を出力するとと
もに、アンプ15aa及びアンプ15ccの増幅率を指
示する上記増幅制御信号を出力する。
【0107】例えば、制御部17Aは、携帯電話90が
他の電話機と電話回線網613を介した通信を行ってお
らず、オーディオ部40がONのときには、オーディオ
部40からオーディオ信号を受信し、そのオーディオ信
号をアンプ15aaに出力する。このとき、制御部17
Aは、操作部18Aのツマミ18aの設定に関わらず、
アンプ15aaの増幅率が所定の値となるように、アン
プ15aaに増幅制御信号を出力している。つまり、携
帯電話90に着信がなく、ハンズフリー通話も行われて
いない場合で、オーディオ部40がONのときには、オ
ーディオ部40から出力されるオーディオ信号に基づく
オーディオ音は、フロントスピーカ11a,11b及び
リアスピーカ11c,11dから出力される。
【0108】そして、携帯電話90に着信があり、制御
部17Aが通信部14から着信信号を受信すると、制御
部17Aは着信音信号をアンプ15aaに出力する。こ
こで、制御部17Aは、上述のようにアンプ15aaに
オーディオ信号を出力している状態で、着信信号を受信
したときには、その出力を停止して、オーディオ信号の
代わりに着信音信号を出力する。またこのときにも、制
御部17Aは、操作部18Aのツマミ18aの設定に関
わらず、アンプ15aaの増幅率が所定の値となるよう
に、アンプ15aaに増幅制御信号を出力している。そ
の結果、携帯電話90に着信があることを知らせる着信
音が、フロントスピーカ11a,11b及びリアスピー
カ11c,11dから出力される。
【0109】さらに制御部17Aは、運転者が操作部1
8Aを操作して携帯電話90をオフフックの状態とする
ことで、携帯電話90がハンズフリー通話可能な状態と
なったときは、通信部14から通話音声信号を受信し、
その通話音声信号をアンプ15aaに出力する。ここ
で、上述のように制御部17Aがアンプ15aaにオー
ディオ信号又は着信音信号を出力していたときに、携帯
電話90がハンズフリー通話可能な状態となったときに
は、制御部17Aは、そのオーディオ信号又は着信音信
号の出力を停止して、その代わりに通話音声信号をアン
プ15aa,15ccに出力する。そして、制御部17
Aは、上述のように通話音声信号を出力するときには、
上述のツマミ18aの設定により操作部18Aから出力
される操作信号と、検知部13からの検知信号とに応じ
て、アンプ15aa,15ccのそれぞれに増幅制御信
号を出力する。
【0110】ここで具体的に、携帯電話90がハンズフ
リー通話可能な状態となったときにおけるハンズフリー
システムの動作について説明する。図10は、携帯電話
90がハンズフリー通話可能な状態となったときにおけ
るハンズフリーシステムの動作を示す動作フロー図であ
る。
【0111】携帯電話90がハンズフリー通話可能な状
態となると、制御部17Aは通信部14から通話音声信
号を受信する(ステップS38)。そして、通話音声信
号を受信した制御部17Aは、検知部13の両圧力セン
サ13a,13bから検知信号を取得する(ステップS
40)。
【0112】制御部17Aは、取得したそれぞれの検知
信号の電圧値が所定の値以下であると認識すると、同乗
者がいないときにハンズフリー通話が行われると判断す
る(ステップS42のNo)。そして制御部17Aは、
上記判断結果と、操作部18Aからの操作信号により指
示される内容とに基づいて、両アンプ15aa,15c
cに対してそれぞれ増幅制御信号を出力し、その結果、
フロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11d側のアンプ15aaの増幅率が大きく、運転
者用スピーカ11e側のアンプ15ccの増幅率が小さ
くなる(ステップS50)。
【0113】その後、制御部17Aは、通話音声信号を
両アンプ15aa,15ccに出力する(ステップS5
2)。その結果、通話相手からの通話音声は、フロント
スピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11
dから大きな音量で出力され、ヘッドレスト部51aに
ある2つの運転者用スピーカ11eからは小さな音量で
出力される(ステップS54)。
【0114】また、ステップS42において、制御部1
7Aは、検知部13の圧力センサ13a,13bのうち
少なくとも何れか一方からの検知信号の電圧値が所定の
値を超えていると認識すると、同乗者がいるときにハン
ズフリー通話が行われると判断する(ステップS42の
Yes)。
【0115】そして制御部17Aは、上記判断結果と、
操作部18Aからの操作信号により指示される内容とに
基づいて、両アンプ15aa,15ccに対してそれぞ
れ増幅制御信号を出力し、その結果、フロントスピーカ
11a,11b及びリアスピーカ11c,11d側のア
ンプ15aaの増幅率が小さく、運転者用スピーカ11
e側のアンプ15ccの増幅率が大きくなる(ステップ
S44)。その後、制御部17Aは、通話音声信号を両
アンプ15aa,15ccに出力する(ステップS4
6)。
【0116】その結果、通話相手からの通話音声は、フ
ロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11dから小さな音量で出力され、ヘッドレスト部
51aにある2つの運転者用スピーカ11eからは大き
な音量で出力される(ステップS48)。
【0117】図11は、フロントスピーカ11a,11
b及びリアスピーカ11c,11d並びに運転者用スピ
ーカ11eの出力状況を説明するための説明図であっ
て、図11(a)は同乗者がいないときの説明図であ
り、図11(b)は同乗者がいるときの説明図である。
【0118】上述のように、同乗者がいないときにハン
ズフリー通話が行われると、制御部17Aは、ツマミ1
8aの上記設定に応じた操作信号を操作部18Aから受
信し、アンプ15aaの増幅率が増大してアンプ15c
cの増幅率が減少するように、アンプ15aa,15c
cのそれぞれに対して増幅制御信号を出力する。その結
果、図11(a)に示すように、ヘッドレスト部51a
にある2つの運転者用スピーカ11eからは小さな音量
で通話相手からの通話音声が出力され、フロントスピー
カ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dから
は大きな音量で通話相手からの通話音声が出力される。
一方、同乗者がいるときにハンズフリー通話が行われる
と、制御部17Aは、ツマミ18aの上記設定に応じた
操作信号を操作部18Aから受信し、アンプ15aaの
増幅率が減少してアンプ15ccの増幅率が増大するよ
うに、アンプ15aa,15bbのそれぞれに対して増
幅制御信号を出力する。その結果、図11(b)に示す
ように、ヘッドレスト部51aにある2つの運転者用ス
ピーカ11eからは大きな音量で通話相手からの通話音
声が出力され、フロントスピーカ11a,11b及びリ
アスピーカ11c,11dからは小さな音量で通話相手
からの通話音声が出力される。
【0119】このように本実施の形態では、制御部17
Aが検知部13の検知信号に応じてアンプ15aa及び
アンプ15bbの増幅率を変化させるため、運転者がハ
ンズフリー通話を行う場合、自動車内に同乗者がいない
ときには、通話相手からの通話音声が主にフロントスピ
ーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dか
ら出力されて自動車内全体に伝播して、運転者はその通
話音声を良好な音質で聞くことができ、自動車内に同乗
者がいるときには、通話相手からの通話音声が主に運転
者の耳元にある2つの運転者用スピーカ11eから出力
されるため、その通話音声が同乗者に聞こえてしまうの
を防ぐことができ、プライバシーの保護を図ることがで
きる。
【0120】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態におけるハンズフリーシステムについて、図面
を参照しながら説明する。図12は、本発明の第3の実
施の形態におけるハンズフリーシステムの外観構成図で
ある。
【0121】このハンズフリーシステムは、同乗者の有
無を検知し、同乗者がいるときには、通話相手からの通
話音声の内容を文字として表示する点に特徴があり、フ
ロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11d並びに運転者用スピーカ11eと、検知部1
3と、マイク12と、携帯電話90と、制御ユニット1
0Cとからなる。またこのハンズフリーシステムは、実
施の形態1及び2と異なり運転者用スピーカ11eを備
えていない。なお、第1又は第2の実施の形態と同一の
構成要素については、同じ符号を付し、その説明を省略
する(以下の図面についても同様)。
【0122】図13は、本実施の形態におけるハンズフ
リー装置1Cの構成図である。本実施の形態では、フロ
ントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,
11d並びに運転者用スピーカ11eと、マイク12
と、検知部13と、制御ユニット10Cとからハンズフ
リー装置1Cを構成している。
【0123】制御ユニット10Cは、実施の形態1及び
2と同様、通信部14とアンプ15aと切換スイッチ1
6bと切換信号出力部16bbと操作部18と制御部1
7Bとを備え、さらに、入力信号に応じて文字や画像を
表示する表示部19と、制御部17Bから出力される通
話音声信号に基づき、その通話音声信号により示される
通話音声の内容を表示部19に文字として表示させる文
字信号を作成して、表示部19に上記入力信号として出
力する文字変換部19aとを備えている。ここで本実施
の形態では、表示部19及び文字変換部19aから表示
手段を構成している。表示部19は、例えば液晶ディス
プレイ19dを具備しており(図14参照)、この液晶
ディスプレイ19d上に、上記文字信号に応じた文字を
表示させる。また、制御ユニット10Cは、表示部19
の液晶ディスプレイ19dに表示される内容が運転者の
みに見えるように液晶ディスプレイ19dを運転席51
側に傾けた状態で自動車内に組み込まれている。
【0124】アンプ15aは、実施の形態1と同様、入
力信号を増幅して出力するものであって、フロントスピ
ーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11dに
対して信号を出力する。そして、切換スイッチ16b
は、切換信号出力部16bbからの切換信号に応じて、
入力信号の出力先を上述のアンプ15aと文字変換部1
9aとに切り換える。
【0125】また、本実施の形態における制御部17B
は、オーディオ部40からオーディオ信号を受信してい
るときには、そのオーディオ信号をアンプ15aに出力
し、通信部14から着信信号を受信しているときには、
着信音信号をアンプ15aに出力する。ここで、オーデ
ィオ信号及び着信信号を受信しているときには、制御部
17Bは、着信音信号を優先してアンプ15aに出力す
る。
【0126】さらに制御部17Bは、通信部14から通
話音声信号を受信した場合には、その通話音声信号を切
換スイッチ16bに出力する。
【0127】またさらに、制御部17Bは、検知部13
の両圧力センサ13a,13bからの検知信号の電圧値
が所定の値以下のときには、助手席52及び後部座席5
3に同乗者がいないと判別して、切換スイッチ16bの
信号の出力先がアンプ15aになるように指示する指示
信号を切換信号出力部16bbに出力する。
【0128】一方、検知部13の圧力センサ13a,1
3bのうち少なくとも何れか一方からの検知信号の電圧
値が所定の値を超えているときには、制御部17Bは、
自動車内に同乗者がいると判別して、切換スイッチ16
bの信号の出力先が文字変換部19aになるように指示
する指示信号を切換信号出力部16bbに出力する。
【0129】その結果、オーディオ部40がONの状態
のときには、フロントスピーカ11a,11b及びリア
スピーカ11c,11dからオーディオ音が出力され、
その状態で携帯電話90が着信したときには、オーディ
オ音の出力は停止され、フロントスピーカ11a,11
b及びリアスピーカ11c,11dからは着信音が出力
される。そして、運転者が操作部18を操作してハンズ
フリー通話を開始させたときには、通話相手からの通話
音声は、文字となって表示部19の液晶ディスプレイ1
9d上に表示される。またこのとき、オーディオ部40
がONの状態であれば、フロントスピーカ11a,11
b及びリアスピーカ11c,11dからオーディオ音が
出力されるので、運転者はオーディオ音を聞きながら、
液晶ディスプレイ19d上の文字を読み取って通話相手
からの通話音声を把握することができる。
【0130】図14は、ハンズフリー通話が行われてい
るときの表示部19に表示される画面の一例を示す画面
表示図である。図14に示すように、ハンズフリー通話
が行われているときには、表示部19の液晶ディスプレ
イ19dには、電話番号表示欄19nと、通話内容表示
欄19cと、状態表示欄19sとが表示される。
【0131】電話番号表示欄19nには、例えば「09
0−1234−5678」といった通話相手の電話番号
が表示され、通話内容表示欄19cには、例えば「もし
もし、山田ですけど、田中さんですか」といった通話相
手からの通話内容が文字で表示され、状態表示欄19s
には、通話中であることを示すように「通話中」の文字
が表示される。
【0132】このような表示部19の液晶ディスプレイ
19dを見ることにより、運転者は、状態表示欄19s
から通話中であるか否かを判別することができるととも
に、電話番号表示欄19nから通話相手の電話番号を知
ることができ、さらに、通話内容表示欄19cに表示さ
れる文字を読み取って通話相手からの通話内容を把握す
ることができる。
【0133】即ち、本実施の形態では、ハンズフリー通
話を行う場合において、自動車内に同乗者がいないとき
には、通話相手からの通話音声がフロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11dから出力さ
れるため、運転者はその通話音声を音質良く聞き取るこ
とができ、自動車内に同乗者がいるときには、通話相手
からの通話内容が表示部19に表示されるため、通話相
手からの通話内容が同乗者に知られてしまうのを防ぐこ
とができる。また、表示部19の液晶ディスプレイ19
dが運転席51側に向けられているので、液晶ディスプ
レイ19dに表示される文字が同乗者に読み取られるの
を防ぐことができる。
【0134】また、制御部17Bは、マイク12からの
運転者音声信号が通信部14で受信されたことを検知す
ると、その運転者音声信号を通信部14から携帯電話9
0に送信させるとともに、表示部19の液晶ディスプレ
イ19dに表示されている通話相手からの通話音声の内
容を示す過去の文字を消去させる。
【0135】例えば、表示部19の通話内容表示欄19
cに、「もしもし、山田ですけど、田中さんですか、
…」といった通話内容を示す文字が表示されている状態
で、運転者がその通話内容に応答するようにマイク12
に向かって「はい、田中ですけど」と音声を発すると、
マイク12からは「はい、田中ですけど」という音声を
表す内容の運転者音声信号が通信部14に送信される。
そこで、制御部17Bは、その運転者音声信号が通信部
14で受信されたことを検知すると、その運転者音声信
号を通信部14から携帯電話90に送信させるととも
に、通話内容表示欄19cに表示されている「もしも
し、山田ですけど、田中さんですか、…」の過去の文字
を消去させる。
【0136】その結果、制御部17Bが新たに通信部1
4から通話音声信号を受信したときには、上述のように
制御部17B及び文字変換部19a並びに表示部19が
動作することにより、表示部19の通話内容表示欄19
cには、その最新の通話音声信号の示す通話内容、例え
ば「田中さん、お元気ですか」のみが文字で表示され
る。これにより、運転者は、表示部19の通話内容表示
欄19cに表示される過去の文字に惑わされることな
く、最新の文字を容易に視認することができる。
【0137】なお、本実施の形態では、表示部19を制
御ユニット10Cに備えて、表示部19に通話内容を文
字で表示させたが、自動車に任意の文字を表示可能な表
示機器が備えられていれば、その表示機器に通話内容を
文字で表示させても良い。例えば、地図を表示させて行
き先等を案内するナビゲーションシステムが自動車に搭
載されている場合には、そのナビゲーションシステムに
具備されて上記地図を表示する表示機器(例えば液晶デ
ィスプレイ)に、通話内容を文字で表示させる。
【0138】この場合には、制御ユニット10Cの文字
変換部19aから出力される文字信号が上記表示機器に
入力されるように、制御ユニット10Cとナビゲーショ
ンシステムとが有線又は無線により接続される。これに
より、制御ユニット10Cに表示部19を備える必要が
なく、構成部材を少なくして制御ユニット10Cの小型
化及びコスト低減を図ることができる。
【0139】以上、本発明に係るハンズフリーシステム
について、実施の形態1〜3を用いて説明したが、本発
明はこれらに限定されるものではない。例えば、実施の
形態1及び2では、運転者用スピーカ11eが音の出力
方向に指向性を有するものとして説明したが、出力され
る音が同乗者に聞こえ難ければ、指向性を有していなく
ても良い。つまり、各運転者用スピーカ11eが、運転
席51に着座した運転者の耳を覆うような形でヘッドレ
スト部51aに埋設されるような場合には、運転席用ス
ピーカ11eは指向性を有していなくても良い。
【0140】ここで、指向性を有していない運転席用ス
ピーカ11eを用いる場合には、例えば松下通信工業株
式会社製のスピーカ(商品名「カードスピーカー」、型
番「WM−R30B」又は「WM−R57A」)のよう
な、圧電素子からなる振動板を振動させることで音を出
力するスピーカを、運転者用スピーカ11eとして用い
ても良い。この場合には、運転者用スピーカ11eの小
型及び薄型化を図ることができ、運転者用スピーカ11
eのヘッドレスト部51aへの配設を容易にすることが
でき、且つ、見栄えをよくすることができる。
【0141】さらに、実施の形態1及び2では、運転者
用スピーカ11eを運転席51のヘッドレスト部51a
に埋設したが、運転者用スピーカ11eから出力される
音が運転者以外の同乗者に対して聞こえ難ければ、自動
車内の何れの場所にでも運転者用スピーカ11eを配設
しても良く、例えば自動車内の天井部分に配設しても良
い。
【0142】また、実施の形態1及び2では、運転席5
1のヘッドレスト部51aに2つの運転者用スピーカ1
1eを埋設したが、助手席52のヘッドレスト部に運転
者用スピーカ11eと同様の指向性を有するスピーカを
2つ埋設し、助手席52に着座する同乗者も自らの携帯
電話を用いてハンズフリー通話が行えるようにしても良
い。
【0143】この場合には、ハンズフリー装置1,1
A,1Bは、さらに、上記同乗者の音声を集音して、そ
の音声を示す内容の信号を通信部14,14Aに出力す
る同乗者用のマイクを備え、制御ユニット10,10
A,10Bは、さらに、アンプ15cと同様のアンプを
備える。通信部14,14Aは、運転者の携帯電話90
のみならず同乗者の携帯電話とも通信を行い、同乗者の
通話相手からの通話音声を示す内容の通話音声信号を、
同乗者の携帯電話から受信して上記アンプに出力し、上
記アンプは、その通話音声信号を増幅して、助手席52
のヘッドレスト部に埋設された上記同乗者用のスピーカ
に出力する。そして通信部14,14Aは、上記同乗者
用のマイクから出力される信号を、同乗者の携帯電話に
送信する。これにより、助手席52に着座する同乗者
も、通話相手からの通話音声が運転者や他の同乗者に聞
こえてしまうのを防いでハンズフリー通話を行うことが
できる。
【0144】さらに、実施の形態1及び2では、上述の
フロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11d並びに運転者用スピーカ11eと、マイク1
2と、検知部13と、オーディオ部40と、携帯電話9
0とを、それぞれ制御ユニット10,10A,10Bに
接続したが、これらを、自動車内に設けられた例えばM
OST(Media Oriented System Transport)などのL
AN(Local Area Network)によって相互に接続しても
良い。これと同様に、実施の形態3では、上述のフロン
トスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,1
1dと、マイク12と、検知部13と、オーディオ部4
0と、携帯電話90と、制御ユニット10CとをLAN
(Local Area Network)によって相互に接続しても良
い。
【0145】また、実施の形態1〜3において、助手席
52及び後部座席53に、運転者用スピーカ11eと同
様、音の出力方向に指向性を有するスピーカを埋設し、
アンプ15aから出力される信号に応じて、そのスピー
カから音を出力させても良い。この場合、助手席52及
び後部座席53に埋設される各スピーカの音の出力方向
は、その座席に着座する同乗者の耳に向けられ、これら
のスピーカからは、オーディオ信号に基づくオーディオ
音が出力される。これにより、各座席で個別に音場空間
が形成され、同乗者は音楽などのオーディオ音を、騒音
などによって邪魔されることなく良好に聞くことができ
る。
【0146】さらにまた、本実施の形態1〜3では、検
知部13を圧力センサ13a,13bで構成したが、赤
外線を受信してその受信された赤外線の変化を検知する
赤外線センサや、超音波を送信し、外部で反射された超
音波を受信してその超音波の変化を検知する超音波セン
サや、温度変化を検知する温度センサや、助手席52や
後部座席53のシートベルトが着脱されることによって
オンとオフが切り換えられるスイッチや、助手席52及
び後部座席53を写すように設置され、写し出された画
像の変化を検知するカメラや、運転者に押操作されるこ
とでオンとオフとが切り換わる押ボタンスイッチによ
り、検知部13を構成しても良い。
【0147】ここで、実施の形態1〜3では、携帯電話
90と制御ユニット10,10A,10B,10Cとを
Bluetoothの規格に準じて無線通信させたが、
IEEE802.11aや、IEEE802.11b
(通称「WiFi(Wireless Fidelity)」)や、Ho
meRF(Home Radio Frequency)(SWAP)による
無線通信、又はHomePNA(Home Phoneline Netwo
rking Alliance)による有線通信により、携帯電話90
と制御ユニット10,10A,10B,10Cとを通信
させても良い。
【0148】また、実施の形態1において、行き先など
を案内するナビゲーションシステムが自動車に搭載され
て、そのナビゲーションシステムから、上記案内を行う
ためのガイド音声を示す内容のガイド音声信号が出力さ
れている場合、制御ユニット10,10Aの制御部17
に、そのガイド音声信号を受信させてアンプ15a,1
5bに出力させても良い。これと同様に、実施の形態2
及び3において、上述のナビゲーションシステムからガ
イド音声信号が出力されている場合、制御ユニット10
B,10Cの制御部17A,17Bに、そのガイド音声
信号を受信させてアンプ15a,15aaに出力させて
も良い。これにより、運転者がナビゲーションシステム
をONの状態にしたときには、フロントスピーカ11
a,11b及びリアスピーカ11c,11dからガイド
音声が出力されるため、運転者はそのガイド音声を音質
良く聞き取ることができ、行き先などの案内を容易に把
握することができる。
【0149】さらに、実施の形態1〜3において、携帯
電話90に、他の携帯電話やパーソナルコンピュータな
どから送信された電子メールを受信させ、その電子メー
ルの文章内容を示すメール信号を制御ユニット10,1
0A,10B,10Cに送信させても良い。
【0150】この場合、制御ユニット10,10A,1
0B,10Cは、メール信号に基づいて、電子メールの
文章内容を音声で知らせる内容のメール音声信号を作成
して出力するメール音声信号出力部を備える。そして、
制御ユニット10,10A,10B,10Cの通信部1
4,14Aは、上記メール信号を携帯電話90から受信
すると、これを制御部17,17A,17Bに送信し、
制御部17,17A,17Bは、そのメール信号を上記
メール音声信号出力部に出力する。メール音声信号出力
部は、メール信号を入力すると、上述のようにメール音
声信号を作成し、切換スイッチ16bに出力する。
【0151】これにより、同乗者がいないときに携帯電
話90が電子メールを受信したときには、その電子メー
ルの文章内容が音声でフロントスピーカ11a,11b
及びリアスピーカ11c,11dから出力されるため、
運転者はその音声を音質良く聞き取り、文字を読み取る
ことなく電子メールの文章内容を把握することができ
る。また、同乗者がいるときに携帯電話90が電子メー
ルを受信したときには、その電子メールの文章内容が音
声で運転者用スピーカ11eから出力されるため、運転
者はその音声を聞き取り、文字を読み取ることなく電子
メールの文章内容を把握することができるとともに、そ
の音声を同乗者に対して聞き取られ難くすることができ
る。
【0152】またさらに、実施の形態1及び2では、ハ
ンズフリー通話が行われていないときには、フロントス
ピーカ11a,11b及びリアスピーカ11c,11d
からオーディオ信号に基づく音楽などのオーディオ音を
出力させたが、2つの運転者用スピーカ11eからもオ
ーディオ音を出力させても良い。
【0153】同様に、実施の形態1及び2では、通信部
14,14Aから着信信号が出力されているときには、
フロントスピーカ11a,11b及びリアスピーカ11
c,11dから着信音を出力させたが、2つの運転者用
スピーカ11eからも着信音を出力させても良い。
【0154】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るハンズフリー装置は、自動車内で運転者が携帯電
話を用いてハンズフリー通話を行うためのハンズフリー
装置であって、運転者に音を出力する第1のスピーカ
と、自動車内に広く音を出力する第2のスピーカと、同
乗者の有無を示す検知信号を出力する検知手段と、前記
携帯電話と通信し、通話相手からの通話音声を表す内容
の通話音声信号を前記携帯電話から受信した場合、前記
検知手段から出力される検知信号に基づいて、同乗者が
いないと判別したときには、前記通話音声を主に前記第
2のスピーカから出力させ、同乗者がいると判別したと
きには、前記通話音声を主に前記第1のスピーカから出
力させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0155】これにより、同乗者がいるときには、主
に、運転者に音を出力する第1のスピーカから通話音声
が出力されるため、その同乗者に対して通話相手からの
通話音声が聞こえてしまうのを抑えて、プライバシーの
保護及び機密保持を実現することができ、さらに、同乗
者がいないときには、主に、自動車内に広く音を出力す
る第2のスピーカから通話音声が出力されるため、運転
者に対して通話相手からの通話音声を良好な音質で聞こ
え易くすることができる。
【0156】また、前記制御手段は、さらに、前記携帯
電話から通話音声信号を受信していない場合に、音楽及
びラジオの音並びにテレビの音のうち少なくとも1つを
含むオーディオ音を表す内容のオーディオ信号を外部か
ら受信したときには、前記オーディオ音を前記第2のス
ピーカから出力させることを特徴としても良い。
【0157】これにより、自動車内にオーディオ機器が
搭載され、そのオーディオ機器からオーディオ信号が出
力されている場合には、自動車内に広く音を出力する第
2のスピーカからオーディオ音が出力されるため、運転
者や同乗者に対して、オーディオ音を良好な音質で聞き
取らせることができる。
【0158】また、前記ハンズフリー装置は、前記第2
のスピーカを複数個備え、前記制御手段は、前記携帯電
話から通話音声信号を受信するとともに前記オーディオ
信号を外部から受信したときには、前記複数の第2のス
ピーカのうち、運転席に最も近い第2のスピーカからの
オーディオ音の出力を禁止し、他の第2のスピーカから
オーディオ音を出力させることを特徴としても良い。
【0159】これにより、自動車内に搭載されたオーデ
ィオ機器からオーディオ信号が出力されている状態で、
運転者がハンズフリー通話を行うときに、主に第1のス
ピーカから出力される通話相手からの通話音声が、同乗
者に漏れ伝わるような場合であっても、運転席に最も近
い第2のスピーカ以外の他の第2のスピーカからオーデ
ィオ音が出力されるため、同乗者に漏れ伝わる通話音声
は、その他の第2のスピーカから出力されるオーディオ
音によってマスキングされ、同乗者に通話音声が聞こえ
てしまうのを防ぐことができるとともに、同乗者にオー
ディオ音を聞かせることで、運転者のハンズフリー通話
によってその同乗者が受ける不快感を緩和することがで
きる。さらに、運転席に最も近い第2のスピーカからの
オーディオ音の出力が禁止されるので、運転者に対し
て、主に第1のスピーカから出力される通話音声を、オ
ーディオ音に邪魔されることなく聞き取らせることがで
きる。
【0160】ここで、本発明に係るハンズフリー装置
は、自動車内で運転者が携帯電話を用いてハンズフリー
通話を行うためのハンズフリー装置であって、自動車内
に広く音を出力するスピーカと、運転者側に向けられた
面に入力信号に応じた文字を表示する表示手段と、同乗
者の有無を示す検知信号を出力する検知手段と、前記携
帯電話と通信し、通話相手からの通話音声を表す内容の
通話音声信号を前記携帯電話から受信した場合、前記検
知手段から出力される検知信号に基づいて、同乗者がい
ないと判別したときには、前記通話音声を前記スピーカ
から出力させ、同乗者がいると判別したときには、前記
通話音声信号を前記表示手段に出力して、前記表示手段
に前記通話音声の内容を文字で表示させる制御手段とを
備えたことを特徴としても良い。
【0161】これにより、同乗者がいるときには、通話
相手からの通話音声の内容が、表示手段の運転者側に向
けられた面に文字で表示されるため、その同乗者に対し
て通話相手からの通話内容が知られてしまうのを防ぐこ
とができ、プライバシーの保護及び機密保持を実現する
ことができ、さらに、同乗者がいないときには、主に、
自動車内に広く音を出力する第2のスピーカから通話音
声が出力されるため、運転者に対して通話相手からの通
話音声を良好な音質で聞こえ易くすることができる。
【0162】また、前記ハンズフリー装置は、さらに、
運転者の音声を集音して、前記音声を表す内容の音声信
号を出力するマイクを備え、前記制御手段は、さらに、
前記マイクから前記音声信号を受信したときには、前記
音声信号を前記携帯電話に送信するとともに、前記表示
手段に表示されている通話相手からの通話音声の内容を
示す過去の文字を消去させることを特徴としても良い。
【0163】これにより、運転者がハンズフリー通話で
音声を発したときには、表示手段に表示された通話相手
からの通話音声の内容を示す過去の文字が消去されるた
め、運転者に対して、表示手段に表示される最新の文字
を視認させ易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるハンズフリ
ーシステムの外観構成図である。
【図2】同上のハンズフリー装置の構成図である。
【図3】同上の動作を示す動作フロー図である。
【図4】(a)は、同上の同乗者がいないときのスピー
カの出力状況を説明するための説明図であり、(b)
は、同上の同乗者がいるときのスピーカの出力状況を説
明するための説明図である。
【図5】同上の変形例を示す音声識別装置の機能ブロッ
ク図である。
【図6】同上の音声識別装置を用いたときの動作を示す
動作フロー図である。
【図7】同上の他の変形例を示すハンズフリー装置の構
成図である。
【図8】同上の他の変形例の動作を示す動作フロー図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるハンズフリ
ー装置の構成図である。
【図10】同上の動作を示す動作フロー図である。
【図11】(a)は、同上の同乗者がいないときのスピ
ーカの出力状況を説明するための説明図であり、(b)
は、同上の同乗者がいるときのスピーカの出力状況を説
明するための説明図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるハンズフ
リーシステムの外観構成図である。
【図13】同上のハンズフリー装置の構成図である。
【図14】同上の表示部に表示される画面の一例を示す
画面表示図である。
【図15】従来例を示すハンズフリーシステムの構成図
である。
【図16】携帯電話本体の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1,1A〜1C ハンズフリー装置 10 制御ユニット 10A〜10C 制御ユニット 11a,11b フロントスピーカ 11c,11d リアスピーカ 11e 運転者用スピーカ 12 マイク 13,13A 検知部 13a,13b 圧力センサ 14,14A 通信部 15a,15aa,15b,15c,15cc アンプ 16a,16b 切換スイッチ 16aa,16bb 切換信号出力部 17,17A,17B 制御部 18,18A 操作部 18a ツマミ 19 表示部 19a 文字変換部 20 音声識別装置 21 集音マイク 22 音声特徴抽出部 23 記憶部 24 登録部 25 比較部 40 オーディオ部 51 運転席 51a ヘッドレスト部 90,90a 携帯電話 91 携帯電話本体 92 ハンズフリー用通信部 D 音声特徴データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/32 H04B 7/26 V (72)発明者 黒崎 敏彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA07 BA10 BC05 BC07 BC11 BE03 5K027 AA11 BB01 DD16 FF22 HH01 HH03 HH29 5K067 AA21 BB04 EE02 FF38 KK17

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車内で運転者が携帯電話を用いてハ
    ンズフリー通話を行うためのハンズフリー装置であっ
    て、 運転者に向けて音を出力する第1のスピーカと、 自動車内に広く音を出力する第2のスピーカと、 同乗者の有無を示す検知信号を出力する検知手段と、 前記携帯電話と通信し、通話相手からの通話音声を表す
    内容の通話音声信号を前記携帯電話から受信した場合、
    前記検知手段から出力される検知信号に基づいて、同乗
    者がいないと判別したときには、前記通話音声を主に前
    記第2のスピーカから出力させ、同乗者がいると判別し
    たときには、前記通話音声を主に前記第1のスピーカか
    ら出力させる制御手段とを備えたことを特徴とするハン
    ズフリー装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、同乗者がいないと判別
    したときには、前記通話音声が第1のスピーカから出力
    されるのを禁止して、前記通話音声を第2のスピーカか
    ら出力させ、同乗者がいると判別したときには、前記通
    話音声が第2のスピーカから出力されるのを禁止して、
    前記通話音声を第1のスピーカから出力させることを特
    徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、同乗者がいないと判別
    したときには、第2のスピーカの音量が第1のスピーカ
    の音量よりも大きくなるように、前記通話音声を第1及
    び第2のスピーカから出力させ、同乗者がいると判別し
    たときには、第1のスピーカの音量が第2のスピーカの
    音量よりも大きくなるように、前記通話音声を第1及び
    第2のスピーカから出力させることを特徴とする請求項
    1記載のハンズフリー装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のスピーカは、音の出力方向を
    運転者の耳に向けた指向性を有することを特徴とする請
    求項1記載のハンズフリー装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のスピーカは、自動車内の複数
    箇所に設けられた、音の出力方向に指向性を持たない複
    数のスピーカの集まりであることを特徴とする請求項1
    記載のハンズフリー装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段は、同乗者の着座による圧
    力に応じて前記検知信号を出力することを特徴とする請
    求項1記載のハンズフリー装置。
  7. 【請求項7】 前記検知手段は、自動車内の赤外線を感
    知して、感知結果に応じて前記検知信号を出力すること
    を特徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
  8. 【請求項8】 前記検知手段は、自動車内の音声を取得
    して、前記音声が運転者の音声か他の者の音声かを判別
    し、判別結果に応じて前記検知信号を出力することを特
    徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
  9. 【請求項9】 前記検知手段は、自動車内に持ち込まれ
    た携帯電話を検知して、自動車内に持ち込まれている携
    帯電話の個数が1個か複数個かを判別し、複数個である
    と判別した場合には同乗者がいる旨の前記検知信号を出
    力することを特徴とする請求項1記載のハンズフリー装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、さらに、 前記携帯電話から通話音声信号を受信していない場合
    に、音楽及びラジオの音並びにテレビの音のうち少なく
    とも1つを含むオーディオ音を表す内容のオーディオ信
    号が自動車内に出力されたときには、 前記オーディオ音を前記第2のスピーカから出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
  11. 【請求項11】 前記ハンズフリー装置は、さらに、 音の出力方向に指向性を有し、その音の出力方向を同乗
    者の耳に向く形で、前記同乗者が着座する座席に配設さ
    れた第3のスピーカを備え、 前記制御手段は、 前記携帯電話から通話音声信号を受信していない場合
    に、前記オーディオ信号が自動車内に出力されたときに
    は、 前記オーディオ音を前記第2及び第3のスピーカから出
    力させることを特徴とする請求項10記載のハンズフリ
    ー装置。
  12. 【請求項12】 前記ハンズフリー装置は、前記第2の
    スピーカを複数個備え、 前記制御手段は、 前記携帯電話から通話音声信号を受信している場合に、
    前記オーディオ信号が自動車内に出力されたときには、 前記複数の第2のスピーカのうち、運転席に最も近い第
    2のスピーカからのオーディオ音の出力を禁止し、他の
    第2のスピーカからオーディオ音を出力させることを特
    徴とする請求項10記載のハンズフリー装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、無線通信媒体を介し
    て前記携帯電話と通信することを特徴とする請求項1記
    載のハンズフリー装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のスピーカは、300[H
    z]〜3.4[kHz]の周波数帯域で略平坦な音の出
    力特性を有することを特徴とする請求項1記載のハンズ
    フリー装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、さらに、 前記携帯電話から着信の通知を受けると、着信している
    ことを知らせる着信音を第2のスピーカから出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
  16. 【請求項16】 第1のスピーカは、圧電素子からなる
    振動板を具備して、前記振動板を振動させることにより
    音を出力する薄型のスピーカであることを特徴とする請
    求項1記載のハンズフリー装置。
  17. 【請求項17】 前記ハンズフリー装置は、さらに、 同乗者の音声を集音して音声信号を出力する同乗者用マ
    イクと、 前記同乗者にのみ音を出力する同乗者用スピーカとを備
    え、 前記制御手段は、さらに、 同乗者の携帯電話と通信し、前記音声信号を前記同乗者
    の携帯電話へ送信するとともに、前記同乗者の携帯電話
    から受信した信号に基づいて、前記同乗者の通話相手か
    らの通話音声を前記同乗者用スピーカから出力させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のハンズフリー装置。
  18. 【請求項18】 自動車内で運転者が携帯電話を用いて
    ハンズフリー通話を行うためのハンズフリー装置であっ
    て、 自動車内に広く音を出力するスピーカと、 運転者側に向けられた面に入力信号に応じた文字を表示
    する表示手段と、 同乗者の有無を示す検知信号を出力する検知手段と、 前記携帯電話と通信し、通話相手からの通話音声を表す
    内容の通話音声信号を前記携帯電話から受信した場合、
    前記検知手段から出力される検知信号に基づいて、同乗
    者がいないと判別したときには、前記通話音声を前記ス
    ピーカから出力させ、同乗者がいると判別したときに
    は、前記通話音声信号を前記表示手段に出力して、前記
    表示手段に前記通話音声の内容を文字で表示させる制御
    手段とを備えたことを特徴とするハンズフリー装置。
  19. 【請求項19】 前記ハンズフリー装置は、さらに、 運転者の音声を集音して、前記音声を表す内容の音声信
    号を出力するマイクを備え、 前記制御手段は、さらに、 前記マイクから前記音声信号を受信したときには、前記
    音声信号を前記携帯電話に送信するとともに、前記表示
    手段に表示されている通話相手からの通話音声の内容を
    示す過去の文字を消去させることを特徴とする請求項1
    8記載のハンズフリー装置。
  20. 【請求項20】 前記検知手段は、同乗者の着座による
    圧力に応じて前記検知信号を出力することを特徴とする
    請求項18記載のハンズフリー装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、無線通信媒体を介し
    て前記携帯電話と通信することを特徴とする請求項18
    記載のハンズフリー装置。
  22. 【請求項22】 自動車の運転者の携帯電話と、運転者
    に向けて音を出力する第1のスピーカと、自動車内に広
    く音を出力する第2のスピーカと、同乗者の有無を示す
    検知信号を出力する検知手段と、前記携帯電話と通信
    し、前記検知手段から出力される前記検知信号に基づい
    て、前記第1及び第2のスピーカを制御する制御手段と
    を備え、自動車内で運転者が前記携帯電話を用いてハン
    ズフリー通話を行うためのハンズフリーシステムにおけ
    る通話相手からの通話内容の出力方法であって、 前記制御手段において、 通話相手からの通話音声を表す内容の通話音声信号を前
    記携帯電話から受信する受信ステップと、 前記検知信号を取得する検知信号取得ステップと、 前記検知信号取得ステップで取得された前記検知信号に
    基づいて、同乗者の有無を判別する判別ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいないと判別したときに
    は、前記通話音声を主に前記第2のスピーカから出力さ
    せる第1の音声出力ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいると判別したときに
    は、前記通話音声を主に前記第1のスピーカから出力さ
    せる第2の音声出力ステップとを含むことを特徴とする
    通話内容の出力方法。
  23. 【請求項23】 前記第1の音声出力ステップにおい
    て、 前記通話音声が第1のスピーカから出力されるのを禁止
    して、前記通話音声を第2のスピーカから出力させ、 前記第2の音声出力ステップにおいて、 前記通話音声が第2のスピーカから出力されるのを禁止
    して、前記通話音声を第1のスピーカから出力させるこ
    とを特徴とする請求項22記載の通話内容の出力方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の音声出力ステップにおい
    て、 第2のスピーカの音量が第1のスピーカの音量よりも大
    きくなるように、前記通話音声を第1及び第2のスピー
    カから出力させ、 前記第2の音声出力ステップにおいて、 第1のスピーカの音量が第2のスピーカの音量よりも大
    きくなるように、前記通話音声を第1及び第2のスピー
    カから出力させることを特徴とする請求項22記載の通
    話内容の出力方法。
  25. 【請求項25】 前記制御手段において、さらに、 前記携帯電話から通話音声信号を受信していない場合
    に、音楽及びラジオの音並びにテレビの音のうち少なく
    とも1つを含むオーディオ音を表す内容のオーディオ信
    号が自動車内に出力されたことを検知するオーディオ信
    号検知ステップと、 前記オーディオ信号に基づいて前記オーディオ音を前記
    第2のスピーカから出力させる第1のオーディオ音出力
    ステップとを含むことを特徴とする請求項22記載の通
    話内容の出力方法
  26. 【請求項26】 前記ハンズフリーシステムは、前記第
    2のスピーカを複数個備えており、 前記制御手段において、さらに、 前記受信ステップで前記オーディオ信号が出力されたこ
    とを検知したときには、前記複数の第2のスピーカのう
    ち、前記運転席に最も近い第2のスピーカからのオーデ
    ィオ音の出力を禁止し、他の第2のスピーカからオーデ
    ィオ音を出力させる第2のオーディオ音出力ステップを
    含むことを特徴とする請求項25記載の通話内容の出力
    方法。
  27. 【請求項27】 運転者の携帯電話と、自動車内に広く
    音を出力するスピーカと、入力信号に応じて、運転者側
    に向けられた面に文字を表示する表示手段と、同乗者の
    有無を示す検知信号を出力する検知手段と、前記携帯電
    話と通信し、前記検知手段から出力される前記検知信号
    に基づいて、前記スピーカ及び表示手段を制御する制御
    手段とを備え、自動車内で運転者が前記携帯電話を用い
    てハンズフリー通話を行うためのハンズフリーシステム
    における通話相手からの通話内容の出力方法であって、 前記制御手段において、 通話相手からの通話音声を表す内容の通話音声信号を前
    記携帯電話から受信する受信ステップと、 前記検知信号を取得する検知信号取得ステップと、 前記検知信号取得ステップで取得された前記検知信号に
    基づいて、同乗者の有無を判別する判別ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいないと判別したときに
    は、前記通話音声を前記スピーカから出力させる音声出
    力ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいると判別したときに
    は、前記通話音声信号を前記表示手段に出力して、前記
    表示手段に前記通話音声の内容を文字で表示させる文字
    出力ステップとを含むことを特徴とする通話内容の出力
    方法。
  28. 【請求項28】 前記ハンズフリーシステムは、さら
    に、 運転者の音声を集音して、前記音声を表す内容の音声信
    号を出力するマイクを備え、 前記制御手段において、さらに、 前記マイクから前記音声信号を受信する音声信号受信ス
    テップと、 前記音声信号受信ステップで受信した前記音声信号を前
    記携帯電話に送信する音声信号送信ステップと、 前記表示手段に表示されている通話相手からの通話音声
    の内容を示す過去の文字を消去させる消去ステップとを
    含むことを特徴とする請求項27記載の通話内容の出力
    方法。
  29. 【請求項29】 自動車の運転者の携帯電話と、運転者
    に向けて音を出力する第1のスピーカと、自動車内に広
    く音を出力する第2のスピーカと、同乗者の有無を示す
    検知信号を出力する検知手段と、前記携帯電話と通信
    し、前記検知手段から出力される前記検知信号に基づい
    て、前記第1及び第2のスピーカを制御する制御手段と
    を備え、自動車内で運転者が前記携帯電話を用いてハン
    ズフリー通話を行うためのハンズフリーシステムにおけ
    るプログラムであって、 前記制御手段において、 通話相手からの通話音声を表す内容の通話音声信号を前
    記携帯電話から受信する受信ステップと、 前記検知信号を取得する検知信号取得ステップと、 前記検知信号取得ステップで取得された前記検知信号に
    基づいて、同乗者の有無を判別する判別ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいないと判別したときに
    は、前記通話音声を主に前記第2のスピーカから出力さ
    せる第1の音声出力ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいると判別したときに
    は、前記通話音声を主に前記第1のスピーカから出力さ
    せる第2の音声出力ステップとを含むことを特徴とする
    プログラム。
  30. 【請求項30】 前記第1の音声出力ステップにおい
    て、 前記通話音声が第1のスピーカから出力されるのを禁止
    して、前記通話音声を第2のスピーカから出力させ、 前記第2の音声出力ステップにおいて、 前記通話音声が第2のスピーカから出力されるのを禁止
    して、前記通話音声を第1のスピーカから出力させるこ
    とを特徴とする請求項29記載のプログラム。
  31. 【請求項31】 前記第1の音声出力ステップにおい
    て、 第2のスピーカの音量が第1のスピーカの音量よりも大
    きくなるように、前記通話音声を第1及び第2のスピー
    カから出力させ、 前記第2の音声出力ステップにおいて、 第1のスピーカの音量が第2のスピーカの音量よりも大
    きくなるように、前記通話音声を第1及び第2のスピー
    カから出力させることを特徴とする請求項29記載のプ
    ログラム。
  32. 【請求項32】 前記制御手段において、さらに、 前記携帯電話から通話音声信号を受信していない場合
    に、音楽及びラジオの音並びにテレビの音のうち少なく
    とも1つを含むオーディオ音を表す内容のオーディオ信
    号が自動車内に出力されたことを検知するオーディオ信
    号検知ステップと、 前記オーディオ信号に基づいて前記オーディオ音を前記
    第2のスピーカから出力させる第1のオーディオ音出力
    ステップとを含むことを特徴とする請求項29記載のプ
    ログラム。
  33. 【請求項33】 前記ハンズフリーシステムは、前記第
    2のスピーカを複数個備えており、 前記制御手段において、さらに、 前記受信ステップで前記オーディオ信号が出力されたこ
    とを検知したときには、前記複数の第2のスピーカのう
    ち、前記運転席に最も近い第2のスピーカからのオーデ
    ィオ音の出力を禁止し、他の第2のスピーカからオーデ
    ィオ音を出力させる第2のオーディオ音出力ステップを
    含むことを特徴とする請求項32記載のプログラム。
  34. 【請求項34】 運転者の携帯電話と、自動車内に広く
    音を出力するスピーカと、入力信号に応じて、運転者側
    に向けられた面に文字を表示する表示手段と、同乗者の
    有無を示す検知信号を出力する検知手段と、前記携帯電
    話と通信し、前記検知手段から出力される前記検知信号
    に基づいて、前記スピーカ及び表示手段を制御する制御
    手段とを備え、自動車内で運転者が前記携帯電話を用い
    てハンズフリー通話を行うためのハンズフリーシステム
    のプログラムであって、 前記制御手段において、 通話相手からの通話音声を表す内容の通話音声信号を前
    記携帯電話から受信する受信ステップと、 前記検知信号を取得する検知信号取得ステップと、 前記検知信号取得ステップで取得された前記検知信号に
    基づいて、同乗者の有無を判別する判別ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいないと判別したときに
    は、前記通話音声を前記スピーカから出力させる音声出
    力ステップと、 前記判別ステップで、同乗者がいると判別したときに
    は、前記通話音声信号を前記表示手段に出力して、前記
    表示手段に前記通話音声の内容を文字で表示させる文字
    出力ステップとを含むことを特徴とするプログラム。
  35. 【請求項35】 前記ハンズフリーシステムは、さら
    に、 運転者の音声を集音して、前記音声を表す内容の音声信
    号を出力するマイクを備え、 前記制御手段において、さらに、 前記マイクから前記音声信号を受信する音声信号受信ス
    テップと、 前記音声信号受信ステップで受信した前記音声信号を前
    記携帯電話に送信する音声信号送信ステップと、 前記表示手段に表示されている通話相手からの通話音声
    の内容を示す過去の文字を消去させる消去ステップとを
    含むことを特徴とする請求項34記載のプログラム。
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