JP2021067613A - スキャナ装置およびこれを用いた測量方法 - Google Patents

スキャナ装置およびこれを用いた測量方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 作業者の手作業による高さの測定を必要とせずに、スキャナを用いて器械点座標を測定する技術を提供する。【解決手段】 スキャナ装置Sは、測距光を測定対象物に照射し、該測定対象物からの反射光を受光して測距を行う測距部34、測距光を鉛直回転走査する走査部33、走査部33を水平回転する水平回転ユニット7、測距光の照射方向を検出する水平角検出器13および鉛直角検出器32、および制御演算部40を備え、鉛直に設置された電子レベル用標尺を視準して、該標尺が示す標尺高さを測定する標尺高さ測定手段20と、標尺までの距離を測定する標尺距離測定手段20と、スキャナ装置Sの器械高を測定する器械高測定手段30とを備え、標尺高さ測定手段20の視準方向と、測距光の照射方向との水平方向の関係が既知である。【選択図】図2

Description

本発明は、スキャナ装置およびこれを用いた測量方法に関し、より詳細には、電子レベル用標尺を用いて測量を行うスキャナ装置およびこれを用いた測量方法に関する。
従来、測定対象物三次元データを取得する測定装置としてスキャナ装置が知られている(特許文献1)。該スキャナ装置は、測距光を測定対象物あるいは測定範囲に走査して、その反射光を受光して、測定対象物あるいは測定範囲の三次元点群データを取得する。
三次元点群データの取得のために、測定対象物あるいは所望の測定範囲に応じて、複数地点から点群データを取得する場合がある。複数地点から取得した点群データは、その後同一座標系のデータとなるように、合体させる必要がある。このために、器械点(スキャナ装置の設置点)の座標値、器械高(地面からスキャナ装置の基準点までの高さ)およびスキャナ装置の方向角を求める必要がある。
特許第5073256号公報
特許文献1のスキャナ装置を用いる場合、後視点や器械点にプリズム等の反射ターゲットを整準台付きの三脚に設置して、反射ターゲットの測距および測角を行う。この場合、反射ターゲットを設置するたびに、整準を行い、反射ターゲットの高さを手作業で測定する必要があり、作業が煩雑であるという問題があった。
また、器械高も作業者が手作業で測定するため、この点でも作業が煩雑であるという問題があった。
本発明は、係る事情を鑑みてなされたものであり、作業者の手作業による高さの測定を必要とせずに、スキャナを用いて器械点座標を測量する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係るスキャナ装置は、測距光を測定対象物に照射し、該測定対象物からの反射光を受光して測距を行う測距部、前記測距光を鉛直回転走査する走査部、該走査部を水平回転する水平回転ユニット、前記測距光の照射方向を検出する水平角検出器および鉛直角検出器、および制御演算部を備えるスキャナ装置において、鉛直に設置された電子レベル用標尺を視準して、該標尺が示す高さを測定する標尺高さ測定手段と、前記標尺までの距離を測定する標尺距離測定手段と、前記スキャナ装置の器械高を測定する器械高測定手段とを備え、前記標尺高さ測定手段の視準方向と、前記測距光の照射方向との関係が既知である。
上記態様において、前記標尺高さ測定手段と、前記標尺距離測定手段とは、望遠鏡に格納された光学系と、望遠鏡で視準した標尺の画像データを取得するラインセンサとを備える電子レベルユニットとして構成され、前記電子レベルユニットの視準方向と、前記スキャナ装置の基準方向との水平方向の関係は既知とされており、前記制御演算部は、前記画像データに基づいて標尺の示す高さおよび標尺までの距離を算出することも好ましい。
また、上記態様において、前記標尺高さ測定手段と、前記標尺距離測定手段とは光学系と、光学系を介して視準した標尺の画像データを取得する2次元の撮像素子を備えるカメラとして構成され、前記カメラの視準方向と、前記スキャナ装置の基準方向との水平方向の関係は既知とされており、前記制御演算部は、取得した画像データに基づいて標尺の示す高さおよび標尺までの距離を算出することも好ましい。
また、上記態様において、前記標尺高さ測定手段と、前記標尺距離測定手段とは、前記スキャナ装置により構成され、前記制御演算部は、前記測距光を前記標尺の周囲を走査した反射光の受光光量の分布に基づいて標尺の示す高さおよび標尺までの距離を算出することも好ましい。
また、上記態様において、前記器械高測定手段は、EDMであることも好ましい。
また、本発明の別の態様に係る測量方法は、上記態様に係るスキャナ装置を用いる測量方法であって、(a)前記器械高測定手段が、座標既知の器械点における前記スキャナ装置の器械高を測定するステップと、(b)前記標尺高さ測定手段が、3次元座標が既知の後視点に、鉛直に設置された標尺を視準して、前記標尺の高さを測定するステップと、(c)前記水平角検出器が、ステップ(b)における、前記標尺を視準する前記標尺高さ測定手段の視準方向の水平角を検出するステップと、(d)前記制御演算部が、前記後視点の座標、前記器械点の座標および前記水平角に基づいて、前記器械点の方向角を算出するステップとを備え、前記器械点の座標が、平面座標のみ既知の場合は、さらに、(e)前記制御演算部が、前記後視点の座標、前記標尺高さおよび前記器械高に基づいて、前記器械点の座標を算出するステップを備え、前記器械点の座標が、3次元座標既知の場合は、ステップ(e)を備えない。
また本発明の別の態様に係る測量方法は、上記態様に係るスキャナ装置を用いる測量方法であって、(f)前記器械高測定手段が、座標未知の器械点における前記スキャナ装置の器械高を測定するステップと、(g)前記標尺高さ測定手段が、3次元座標既知の、2以上の後視点に鉛直に設置された標尺を視準して、それぞれの標尺高さを測定するステップと、(h)前記標尺距離測定手段が、前記2以上の後視点の標尺までの距離を測定するステップと、(i)前記水平角検出器が、前記2以上の後視点について、ステップ(g)における、前記標尺を視準する前記標尺高さ測定手段の視準方向の水平角を検出するステップと、(j)前記制御演算部が、前記2以上の後視点の座標、ならびに前記2以上の後視点についての前記器械高、前記標尺高さ、前記標尺までの距離、および前記水平角の値に基づいて、前記器械点の座標を算出するステップと、(k)前記制御演算部が、前記2以上の後視点の座標および前記2以上の後視点についての前記水平角に基づいて、前記器械点の方向角を算出するステップとを備える。
上記2つの態様に係る測量方法において、(l)前記標尺高さ測定手段が、座標未知の新点に鉛直に設置された標尺を視準して、標尺高さを測定するステップと、(m)前記標尺距離測定手段が、前記新点に設置された前記標尺までの距離を測定するステップと、(n)前記水平角検出器が、前記新点について、ステップ(l)における、前記標尺を視準する前記標尺高さ測定手段の視準方向の水平角を検出するステップと、(o)前記制御演算部が、前記器械点の座標、並びに、前記新点についての、前記標尺高さ、前記標尺までの距離、及び前記水平角に基づいて前記新点の座標を算出するステップと、をさらに備えることも好ましい。
なお、本明細書において、標尺高さ(または標尺の高さ)とは、標尺の視準位置の示す高さであり、標尺高さ測定手段による読取り高さを意味する。
上記態様によれば、作業者の手作業による高さの測定を必要とせずに、スキャナを用いて器械点座標を測定することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るスキャナ装置の外観構成を示す図である。 同形態に係るスキャナ装置の構成ブロック図である。 同形態に係るスキャナ装置の縦断面図である。 同形態に係るスキャナ装置を用いた測量方法のフローチャートである。 上記測量方法の測定の様子を説明する図である。 同形態に係るスキャナ装置を用いた別の測量方法のフローチャートである。 上記測量方法の測定の様子を説明する図である。 上記測量方法の測定の様子を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスキャナ装置の構成ブロック図である 本発明の第3の実施の形態に係るスキャナ装置の構成ブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスキャナ装置の構成ブロック図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、各実施の形態において、同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
(概要)
本発明に係る実施の形態は、三次元点群データを取得するためのスキャナ装置であって、電子レベル用標尺が示す高さを取得する標尺高さ測定手段と、前記標尺までの距離を取得する標尺距離測定手段と、スキャナ装置の器械高を測定する器械高測定手段とを備えるスキャナ装置として構成されている。
(実施の形態に係るスキャナ装置を用いた測量方法に用いる標尺)
まず、以下の実施の形態において、共通に用いる標尺LSについて説明する。標尺LSは、図1に示すように、所謂電子レベル用のバーコード標尺である。標尺LSは、アルミニウム製やカーボンファイバー製の真直な基体に、縦方向に所定の間隔で配置され、標尺の下端部からの長さ(高さ)を示すバーコードパターン2が印刷や刻印等により表示されている。また、標尺LSは、円形水準器等の水準器3を備え、標尺スタンド4等により、鉛直に自立するように設置される。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るスキャナ装置Sの測定状態を示す外観概略図であり、図2は、スキャナ装置Sの構成ブロック図である。
(スキャナ装置の構成)
スキャナ装置Sは、外観上、設置点に三脚5を用いて取り付けられた整準ユニット6、整準ユニット6に設けられた水平回転ユニット7、水平回転ユニット7に設けられた電子レベル筐体8、および電子レベル筐体8の上部に設けられたスキャナ筐体9を備える。整準ユニット6は、整準ネジおよび気泡管を備える所謂整準装置である。スキャナ筐体9は、中央に、前後方向および上方に開口する開口部が設けられており、開口部に、投光部9aを備える。すなわち、スキャナ装置Sは、所謂電子レベルに所謂レーザスキャナが組付け一体化された構成となっている。
スキャナ装置Sは、後述する水平回転駆動部12により、水平回転ユニット7が鉛直に延びる軸H−H周りに360°回転するように構成されている。また、スキャナ装置Sは、後述する鉛直回転駆動部32により、投光部9aが軸H−Hと直交する軸V−V周りに360°回転するように構成されている。スキャナ筐体9は、投光部9aが、後述する電子レベルユニット20の視準光軸Oと直交して回転するように、電子レベル筐体8に取り付けられている。
スキャナ筐体9と電子レベル筐体8との配置は、電子レベルユニット20とスキャナユニット30の器械中心が水平方向で一致し、鉛直方向で既知とされている。また電子レベルユニット20の視準方向と、スキャナユニットの基準方向の関係は、予め既知とされている。
特に限定されるわけではないが、図示のように、投光部9aが、電子レベルユニット20の視準光軸Oと直交して回転するように、電子レベル筐体8に取り付けられていると、電子レベル筐体8の短手方向に、鉛直スキャンすることになるので、電子レベル筐体8自体がスキャンデータに映り込むケラレが少なくなり有利である。ここで、スキャナ装置Sの基準方向とは、スキャナ装置Sの座標系の方向角が0となる方向である。
図2は、スキャナ装置Sの構成を示すブロック図である。スキャナ装置Sは、整準部11、水平回転駆動部12、水平角検出器13、記憶部14、データ記憶部15、表示部16、操作部17、電子レベルユニット20、スキャナユニット30、および制御演算部40を備える。スキャナユニット30は、器械高測定手段として機能する。また、電子レベルユニット20は、標尺高さ測定手段および標尺距離測定手段として機能する。
整準部11は、整準ユニット6に格納されており、整準機構(図示せず)および傾斜センサ(図示せず)を有する。整準機構は該傾斜センサの検出結果に基づいて、自動的に整準ユニット6を水平に整準する。整準部11は必須ではなく、整準部11を備えず、整準ユニット6が手動により整準するように構成されていてもよい。
水平回転駆動部12は、モータである。また、制御演算部40に制御されて、水平回転ユニット7を軸H−H周りに回転駆動する。
水平角検出器13は、ロータリエンコーダである。水平角検出器13は、水平回転ユニット7の回転軸に対して設けられ、水平回転ユニット7の水平方向の回転角を検出する。
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブである。記憶部14には、後述する制御および演算を実行するためのプログラムおよびデータが格納されている。
データ記憶部15は、例えばSDカードであり、スキャナ装置Sで取得される種々の測定データおよび演算により算出されるデータを記憶する。
表示部16と操作部17は、スキャナ装置Sのユーザインターフェースである。図示の例では、電子レベル筐体8の外面に設けられている。表示部16は、液晶ディスプレイ等である。操作部17は、キーボタン等である。表示部16および操作部17は、作業者がこれらを介してスキャナ装置Sの動作に関する指令および設定、測定結果の確認、装置の調整が行えるように構成されている。
電子レベルユニット20は、鏡筒8a(図3)内に配置された、対物レンズ、合焦レンズ、コンペンセータ、ビームスプリッタ、焦点板、接眼レンズ等を備える視準光学系21と、CCD、CMOS等のラインセンサ22とから概略構成される望遠鏡として構成されている。電子レベルユニット20は、電子レベル筐体8に格納されている。
ラインセンサ22には、視準した風景の像が、視準光学系21を介して結像されるようになっている。ラインセンサ22は、受光した標尺LSの画像を電気信号に変換し、A/D変換器でデジタル信号に変換して制御演算部40へ出力する。上記の電子レベルユニット20の構成は、一例であり、例えば特開2018−34726号公報等に開示された公知の電子レベルの構成を適用してもよい。
スキャナユニット30は、鉛直角検出器31、鉛直回転駆動部32、走査部として機能する回動ミラー33および測距部34で概略構成されている。また、スキャナユニット30はスキャナ筐体に格納されている。
鉛直角検出器31はロータリエンコーダであり、回動ミラー33の鉛直回転角を検出する。
鉛直回転駆動部32は、モータであり、回動ミラー33を、軸V−V周りに回動する。
回動ミラー33は、例えば両面ミラーであり、投光部9aの鉛直回転軸9b(図3)内に設けられており、投光部9aと一体に、鉛直回転駆動部32により、軸V−V周りに鉛直に回転する。また、回動ミラー33は、投光部9a内の、水平回転ユニット7の回転軸上に配置されており、スキャナユニット30と、電子レベルユニット20の筐体は一体に水平回転する。
測距部34は、図示しないが、測距光送光部、測距光受光部、ビームスプリッタ、および集光レンズ等を備える測距光送受光光学系を備える。測距光送光部は、半導体レーザ等の発光素子を備え、スキャン光として、例えば赤外パルスレーザ光を出射する。測距光受光部は、例えばフォトダイオード等の受光素子で構成されている。
測距光送光部から出射された測距光Laは、測距光送受光光学系を介して回動ミラー33に反射されて測定対象物に照射される。測定対象物によって再帰反射された反射測距光Lbは、回動ミラー33および測距光走受光光学系を介して測距光受光部に入射する。
回動ミラー33の回転によって、測距光が、鉛直方向に走査されて測定対象物(範囲)に照射される。また、水平回転ユニット7の回転によって、測距光が水平方向に走査されることにより、測距光が鉛直方向および水平方向の全周に亘り走査される。
また、測距光受光部は、入射した受光信号を制御演算部40に出力するように構成されている。測距光受光部には、ビームスプリッタにより分割された測距光の一部が内部参照光として入射するようになっており、反射測距光および内部参照光の受光信号に基づいて測距光の照射点までの距離が求められるようになっている。
なお、上記スキャナユニット30の構成は一例であり、例えば、特開2014−178274号公報等に開示されているような公知のものを適用することもできる。
また、スキャナユニット30は、測距光Laを鉛直方向の地面に照射し、地面までの距離を測定することで、スキャナ装置Sの器械高を取得可能になっている。図3は、投光部9aが鉛直方向の地面を視準した状態のスキャナ装置Sの、軸V−Vに直交する方向の縦断面図である。また、理解の容易のために断面のハッチング、内部の構成部材および三脚5は適宜省略している。
電子レベル筐体8の上面および下面には、投光部9aが鉛直下向きを向いたときに対向する位置、すなわちスキャナ装置Sの水平方向の中央位置に、円形の開口8bがそれぞれ設けられている。円形の開口8bは、透明樹脂板8cで閉塞されている。また、電子レベル筐体8の内部には電子レベルユニット20の鏡筒8aが配置されており、鏡筒8aの周囲に、4つの偏向ミラー35が配置されている。
水平回転ユニット7、整準ユニット6および三脚5の台座5aには、それぞれスキャナ装置Sの水平方向の中央位置に、円形の貫通孔5b,6a,6b,7aが設けられている。
そして、投光部9aが鉛直方向の地面を視準した状態で、測距部34から測距光Laが発されると、回動ミラー33で反射した光が、投光部の透明カバー9cおよび上側の透明樹脂板8cを介して、電子レベル筐体8に入射する。入射した光は、4つの偏向ミラー35で順次反射されて、鏡筒8aを避けるように鉛直下向きに導かれる。さらに、下側の透明樹脂板8c、貫通孔7a,6b,6a,5bを通過して、地面に照射される。
一方、地面により反射された反射測距光Lbは、同じ光路を逆向きに進行して、回動ミラー33に入射する。これにより、スキャナユニット30は、スキャナ装置Sの器械高を測定可能となっている。
制御演算部40は、演算処理を行うCPUと、画像メモリと、補助記憶部としてのROM(Read・Only・Memory)およびRAM(Randam・Access・Memory)等を備えるマイクロコンピュータである。制御演算部40は、制御部50と、データ処理部60とを備える。
制御演算部40は、各構成部と電気的に接続されており、各部を制御し、各部により取得されるデータを演算処理する。また、制御部50およびデータ処理部60の各機能は、プログラムによって実行可能に構成されていてもよく、回路により実行可能に構成されていてもよい、また、これらを組み合わせて実行可能に構成されていても良い。
制御部50は、レベル制御部51と、スキャナ制御部52とを備える。
レベル制御部51は、電子レベルユニット20を制御して、電子レベルユニット20が視準する標尺LSの画像を取得する。具体的には、操作部17の撮像スイッチがONにされると、ラインセンサ22に蓄積されている画素データを逐次読み出して画像メモリに記憶する。
スキャナ制御部52は、スキャナユニット30および水平回転駆動部12を制御して、測距光を鉛直方向および水平方向の全周(フルドームスキャン)あるいは予め定められた範囲で走査して、各点における測距光の照射点の距離を測定する。また、水平角検出器13および鉛直角検出器31から、各照射点における測距光の照射方向の水平角および鉛直角を取得する。
また、スキャナ制御部52は、スキャナユニット30を制御して、測距光を鉛直方向の地面に照射して、スキャナの座標中心から、鉛直方向の地面までの距離を測定する。
データ処理部60は、器械高算出部61、標尺高さ算出部62、標尺距離算出部63、方向角算出部64、座標算出部65、点群データ取得部66を備える。
器械高算出部61は、スキャナの鉛直方向の地面までの距離の測定結果に基づいて、地面からスキャナ装置の中心座標までの距離、すなわち、スキャナ装置の器械高を算出する。
標尺高さ算出部62は、電子レベルユニット20で取得され画像メモリに記憶された標尺LSの画像データから、視準光軸O上のコードパターンを抽出し、予め記憶部14に記憶された基準コード(高さの値に対応するコードパターン)と照合して、標尺LS上の電子レベルユニット20の視準位置の高さを算出する。
標尺距離算出部63は、電子レベルユニット20で取得され画像メモリに記憶された標尺LSの画像データから、視準光軸Oの上側スタジア線に相当するコードパターンと、視準光軸Oの下側スタジア線に相当するコードパターンと抽出し、予め記憶部14に記憶された基準コードと照合して、それぞれに相当する距離の測定値を求める。
そして、標尺距離算出部63は、上側スタジア線に相当する上側高さ測定値と、下側スタジア線に相当する下側高さ測定値との差により、上下スタジア線間の長さを求める。求められた上下スタジア線間の長さに、スタジア定数を乗じて電子レベルユニット20の器械中心から標尺LSまでの水平距離を算出する。
方向角算出部64は、水平角検出器13の検出結果に基づいて、スキャナ装置Sの基準方向の方向角を算出する。
座標算出部65は、既知点の座標、スキャナ装置Sの標尺LSまでの距離、スキャナ装置Sの基準方向の方向角に基づいて、未知点の座標を算出する。
点群データ取得部66は、スキャナユニット30により得られる、各照射点の測距データ、鉛直角の測角データおよび水平角検出器により得られる水平角の測角データに基づいて、各照射点の座標を算出し、三次元点群データを取得する。
(測量方法)
以下、本実施の形態に係るスキャナ装置を用いて、スキャナ装置の器械点を測量する方法について説明する。
(測量方法1)
測量方法1は、後視点・器械点法による測量方法であり、図4は、測量方法1のフローチャート、図5は、測量方法1の手順を模式的に説明する図である。図中、作業者、標尺LS,LSの水準器3、標尺スタンド4等は省略する。
測量を開始すると、ステップS101では、作業者は、水準器3を確認しながら3次元座標が既知の後視点BS(x,y,z)に標尺LSを鉛直に設置する(図5(A))。
次に、ステップS102で、作業者は、平面既知の、器械点OCC1(x,y)にスキャナ装置Sを設置して、整準する。
次に、ステップS103で、スキャナ装置Sは、スキャナ装置Sの器械高IHを測定する(図5(B))。具体的には、スキャナ制御部52は、スキャナユニット30を鉛直下向きに向けて、鉛直方向の地面までの測距を行う。器械高算出部61は、測距結果に基づいて、スキャナ装置Sの器械高IHを算出し、得られた値を器械点OCC1と関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
器械高IHの測定は、スキャナ装置Sが表示部16に、測定実行するか否かを確認表示し、これに対して作業者が操作部17から「OK」の指示を入力することで実行するようになっていてもよい。
次に、ステップS104で、スキャナ装置Sは、標尺LSの標尺高さHを測定する(図5(C))。具体的には、作業者が、電子レベルユニット20で、後視点BSに設置された標尺LSを水平に視準し、測定スイッチをONにすることにより、電子レベルユニット20は視準位置における標尺LSの画像を取得して、制御演算部40に出力する。標尺高さ算出部62は、標尺LSの画像データから、標尺高さHを算出し、得られた値を器械点OCC1と関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
同時に、ステップS105で、スキャナ装置Sは、器械点OCC1から後視点BSに設置された標尺LSまでの距離Dを測定する(図5(C))。具体的には、ステップS104で電子レベルユニット20が取得した標尺LSの画像データに基づいて、標尺距離算出部63が、器械点OCC1から後視点BSまでの距離Dを算出し、得られた値を器械点OCC1と関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
また同時に、ステップS106で、スキャナ装置Sは、電子レベルユニット20の視準方向の水平角θを測定する(図5(C))。具体的には、水平角検出器13が電子レベルユニット20の視準方向の水平角θを検出し、得られた値を測定点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
次に、ステップS107で、作業者は、新点である座標未知の前視点OCC2に、標尺LSと同じ標尺LSを鉛直に設置する。
次に、ステップS108で、スキャナ装置Sは、ステップS104と同様に、標尺LSの高さHを測定・算出し、得られた値を前視点OCC2に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図5(D))。
同時に、ステップS109で、スキャナ装置Sは、ステップS105と同様に、器械点OCC1から前視点OCC2に設置された標尺LSまでの距離Dを測定・算出し、得られた値を前視点OCC2に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図5(D))。
同時に、ステップS110で、スキャナ装置Sは、電子レベルユニット20の視準方向の水平角θを測定する。得られた値を器械点OCC2に関連付けてデータ記憶部15に記憶する。(図5(D))
次に、ステップS111で、座標算出部65は、既知の後視点BSの座標(x,y,z)、既知の器械点OCC1の平面座標(x,y)、ならびに器械点OCC1に関して得られた標尺高さHおよび器械高IHに基づいて、器械点OCC1の座標(x,y,z)を算出する。具体的には、後視点BSのz座標zに標尺高さHを加算し、器械高IHを減算した値が、器械点OCC1のz座標zである。該z座標zと、既知の器械点OCC1の平面座標(x,y)とを用いて、器械点OCC1の3次元座標(x,y,z)を算出し、得られた値を、器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
或いは、座標算出部65は、既知の後視点BSの座標(x,y,z)、既知の器械点OCC1の平面座標(x,y)、ならびに器械点OCC1に関して得られた標尺高さHおよび器械高IHに加えて、ステップS105で取得した距離DおよびステップS106で取得した水平角θを用いて、器械点OCC1の3次元座標を算出してもよい。
或いは、座標算出部65は、上記2通りの方法で、器械点OCC1の3次元座標を算出してもよい。この場合、算出値と既知の値を用いて、座標の確認を行うことができる。
次に、ステップS112で、方向角算出部64は、既知の後視点BSの座標(x,y,z)、器械点OCC1の座標(x,y,z)および器械点OCC1における電子レベルユニット20の視準方向の水平角θからスキャナ装置Sの基準方向の方向角(器械点の方向角)を算出し、得られた値を器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する。電子レベルユニット20の視準方向とスキャナ装置Sの基準方向との関係は、上述の通り既知である。
次に、ステップS113で、座標算出部65は、前視点OCC2に関して得た電子レベルユニット20の視準方向の水平角θ、ステップS109で取得した標尺LSまでの距離D、およびステップS111で算出した器械点OCC1の座標(x,y,z)を用いて、器械点OCC2の座標を算出する。得られた座標値を器械点OCC2に関連付けてデータ記憶部15に記憶して、処理を終了する。
これにより、器械点OCC1について、座標(x,y,z)、スキャナ装置Sの器械高IH、およびスキャナ装置Sの基準方向の方向角(すなわち器械点OCC1の方向角)が、器械点OCC2については、座標(x,y,z)が得られる。
次に、スキャナ装置Sを器械点OCC2に移動して設置し、器械点OCC1を新たな後視点、新たな器械点OCC3を前視点として、ステップS101〜S113を繰り返すことで、次々に新たな器械点についての3次元座標、該器械点についてのスキャナ装置Sの器械高およびスキャナ装置Sの方向角が得られる。これらの値は、同じ複数の器械点において取得された点群データを合体させるために使用することができる。
なお、上記において、器械点OCC1のz座標が既知である場合には、後視点BSのz座標は未知であってもよい。また、器械点OCC1のz座標が既知である場合には、ステップS104の標尺高さHの測定を省略できる。また、器械点OCC1の3次元座標が既知である場合は、さらに、ステップS105の距離Dの測定、およびステップS111の器械点OCC1の座標の算出を省略できる。
また、上記において、ステップS107の標尺LSの設置は、必ずしもステップS103〜S105の測定の後に行う必要はなく、ステップS108を開始するまでに行っていればよい。
また、上記において、ステップS107で設置する標尺LSに代えて、ステップS103〜S105で使用した標尺LSを移動して用いても良い。このようにすれば、現場に持参する標尺LSの数を最小限とでき、作業準備の手間を低減できる。
また、上記において、ステップS103、ステップS104〜S105、ステップS106の順序は前後してもよい。またステップS108とS109との順序も前後してもよい。また、ステップS111〜S113の演算は、演算に必要な値が揃った段階で実行してもよく、ステップS111〜S113の中で順序が前後してもよい。
また、実際の作業時には、各器械点について、座標、スキャナ装置Sの基準方向の方向角、およびスキャナ装置Sの器械高を取得した後、またはその前にスキャナ制御部52により点群データの観測を行うとよい。
(測量方法2)
測量方法2は、後方交会法による測量方法であり、図6は、測量方法2のフローチャート、図7−1,7−2は測量方法2の手順を模式的に説明する図である。後方交会法では、座標既知の後視点を2点以上用意することが必要であるが、以下では後視点を2点用いた場合について説明する。
測量を開始すると、ステップS201では、作業者は、座標既知の後視点BS1(x01,y01,z01)に標尺LSを鉛直に設置する(図7−1(A))。
次にステップS202で、作業者は、座標既知の後視点BS2(x02,y02,z02)に標尺LSと同じ標尺LSを鉛直に設置する(図7−1(A))。
次に、ステップS203で、作業者は、座標未知の器械点OCC1にスキャナ装置Sを設置して、整準する(図7−1(A))。
次に、ステップS204で、スキャナ装置Sは、ステップS103と同様に、器械高IH1を測定する(図7−1(B))。
次に、ステップS205で、スキャナ装置Sは、ステップS104と同様に、標尺LSの視準位置を測定し、標尺高さH01を算出し、得られた値を器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図7−1(C))。
同時に、ステップS206で、スキャナ装置Sは、ステップS105と同様に、器械点OCC1と後視点BS1の間の距離D01を測定・算出し、得られた値を器械点OCCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図7−1(C))。
同時に、ステップS207で、スキャナ装置Sの水平角検出器13は、電子レベルユニット20の視準方向の水平角θ01を測定する(図7−1(C))。
次にステップS208では、スキャナ装置Sは、ステップS104と同様に、標尺LS2の視準位置を測定し、標尺高さH02を算出し、得られた値をデータ記憶部15に記憶する(図7−1(D))。
同時に、ステップS209では、スキャナ装置Sは、ステップS105と同様に、器械点OCC1から後視点BS2に設置した標尺LS2までの距離D02を測定・算出し、得られた値を器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図7−1(D))。
また同時に、ステップS210では、電子レベルユニット20の視準方向の水平角θ02を測定し電子レベルユニット20の視準方向の水平角θ02を測定し、得られた値を器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図7−1(D))。
次に、ステップS211で、作業者は、新点である座標未知の器械点OCC2に、標尺LS,LSと同じ標尺LSを鉛直に設置する(図7−2(E))。
次に、ステップS212で、スキャナ装置Sは、ステップS104と同様に、標尺LSを視準して、標尺LSの視準高さHを測定・算出し、得られた値をデータ記憶部15に記憶する(図7−2(E))。
同時に、ステップS213で、スキャナ装置Sは、ステップS105と同様に、器械点OCC1から器械点OCC2に設置された標尺LSまでの距離Dを測定、算出し、得られた値を、器械点OCC2と関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図7−2(E))。
また同時に、ステップS214では、電子レベルユニット20の視準方向の水平角θを測定し、得られた値を器械点OCC2に関連付けてデータ記憶部15に記憶する(図7−2(E))。
次にステップS215で、座標算出部65は、後視点BS1,BS2の座標(x01,y01,z01),(x02,y02,z02)、後視点BS1から器械点OCC1に設置した標尺LSまでの距離D01,後視点BS2から器械点OCC1に設置した標尺LSまでの距離D02、および標尺高さH01,標尺高さH02、器械点OCC1の座標を算出する。得られた値を、器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
次にステップS216で、方向角算出部64が、後視点BS1,BS2の座標(x01,y01,z01)(x02,y02,z02),および水平角θから、器械点OCC1に設置したスキャナ装置の方向角を算出する。得られた値を、器械点OCC1に関連付けてデータ記憶部15に記憶する。
次にステップS217で、器械点OCC2に関して得られた電子レベルユニット20の視準方向の水平角θ、標尺高さH、標尺LSまでの距離D、および器械点OCC1の座標(x,y,z)を用いて、器械点OCC2の座標(x,y,z)を算出する。得られた座標値を器械点OCC2に関連付けてデータ記憶部15に記憶して、処理を終了する。
これにより、器械点OCC1について、座標(x,y,z1)、器械高IH、およびスキャナ装置の方向角が、器械点OCC2については、座標(x,y,z)が得られる。次に、スキャナ装置Sを器械点OCC2に移動して設置して整準し、器械点OCC1を新たな後視点、新たな器械点OCC3を未知の器械点としてステップS201〜S216を繰り返すことで、次々に新たな器械点についての3次元座標、該器械点についてのスキャナ装置Sの器械高およびスキャナ装置Sの方向角が得られる。
或いは、スキャナ装置Sを器械点OCC2に移動して設置して整準し、器械点OCC1を新たな後視点、新たな器械点OCC3を前視点としてステップS101〜S113を繰り返すことでも、次々に新たな器械点についての3次元座標、該器械点についてのスキャナ装置Sの器械高およびスキャナ装置Sの方向角が得られる。これらの値は、同じ複数の器械点において取得された点群データを合体させるために使用することができる。
なお、測量方法1の場合と同様に、同じ器械点における測定の順序は前後してもよい。また、ステップS215〜S217の演算は、演算に必要な値が揃った段階で実行してもよく、ステップS215〜S217の中で順序が前後してもよい。
このように、本実施の形態に係る装置は、後視点・器械点法ばかりではなく、後方交会法による測量にも適用することができる。
本実施の形態に係る装置および方法によれば、器械点の設定ごとに後視点または前視点の測量を行う際、作業者は、水準器を確認しながら標尺を鉛直に設置するだけで良いので作業が容易になる。
特に、従来のトータルステーションにスキャナを一体化した測量装置やスキャナのみを用いた場合には、後視点または前視点の測量を行う際、プリズムを、整準台付き三脚の上に設置したうえで整準し、メジャー等の手段により作業者がプリズム高を測定しなければならなかった。また、器械高を測定する場合にも、メジャー等で測定しなければならず作業が煩雑であった。
本実施の形態に係る装置および方法によれば、作業者は、高さに関する測定を一切意識せずに器械点の測量を行うことができるので、作業が容易になり、作業時間も短縮できる。
また従来、スキャナ装置の器械点の測量のためにトータルステーションを用いる場合、作業者が手作業で測定したプリズム高や器械高を、手作業でトータルステーションに入力したり、ノートに記録したりする必要があった。本実施の形態に係る装置および方法によれば、標尺高および器械高は、スキャナ装置S自体が測定し、その値は、スキャナ装置Sのデータ記憶部15に記憶されるため、別途の手作業による入力や記録等をする必要がない。
さらに、従来、作業者が手作業でプリズム高や器械高を測定した場合、事務所にデータを持ち帰らなければ点群マッチングなどを行うことができず、観測現場での点群データの簡易な表示を行うことができなかった。簡易な表示を行うため後視点または前視点の測量を行電子レベルの測距精度は、距離値の0.2%程度、高さ測定の解像度はミリ単位であり、測定現場での簡易表示レベルとして改善される。
なお、本実施の形態に係るスキャナ装置および測量方法により取得される、座標、および各器械点に設置したスキャナ装置の方向角、およびスキャナ装置の器械高は、複数地点からの観察で得られた点群データの合体以外のために用いてもよい。例えば、平面座標精度を必要としない簡易的な測量に利用することもできる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態に係るスキャナ装置S1の構成ブロック図である。
第2の実施の形態に係るスキャナ装置S1は、概略第1の実施の形態に係るスキャナ装置Sと同じ構成を有する。しかし、標尺高さ測定手段と、標尺距離測定手段が、電子レベルユニットではなく、カメラ120で構成されている点で異なる。また、これに伴い、制御部150が、レベル制御部51に代えてカメラ制御部151を備える点、およびデータ処理部160が、標尺高さ算出部62、標尺距離算出部63に代えて、標尺高さ算出部162、標尺距離算出部163を備える点で異なる。
カメラ120は、カメラとして公知の光学系121と、撮像素子122とを備える。撮像素子122としては、CCDセンサやCMOSセンサ等の2次元の受光素子を用いることができる。カメラ120は、光学系121を介して、視準する標尺LSの画像が撮像素子122上に結像するように構成されている。
また、カメラ120は、電子レベルユニット20と同様に、水平回転ユニット7と、スキャナ筐体9との間に配置されていても良い。また、スキャナ筐体9に一体的に設けられていても良い。またカメラ120の視準光軸と、スキャナユニット30の基準方向の関係は、予め既知とされている。
カメラ制御部151は、カメラ120を制御して、カメラ120が視準する標尺LSの画像を撮像する。具体的には、操作部17の撮像スイッチがONにされると、撮像素子122に蓄積されている画素データを逐次読み出して画像メモリに記憶する。
標尺高さ算出部162は、カメラ120で取得され画像メモリに記憶された標尺LSの画像データから、視準光軸O上のコードパターンを抽出し、予め記憶部14に記憶された基準コードと照合して、標尺LS上のカメラ120の視準位置の高さを算出する。
標尺距離算出部163は、カメラ120で取得され画像メモリに記憶された標尺LSの像のデータから、視準光軸Oの上側スタジア線に相当するコードパターンと、視準光軸Oの下側スタジア線に相当するコードパターンと抽出し、予め記憶部14に記憶された基準コードと照合して、それぞれに相当する距離の測定値を求める。
そして、標尺距離算出部163は、上側スタジア線に相当する上側高さ測定値と、下側スタジア線に相当する下側高さ測定値との差により、上下スタジア線間の長さを求める。求められた上下スタジア線間の長さに、スタジア定数を乗じてカメラ120の器械中心から標尺LSまでの距離を算出する。
このように、スキャナ装置Sとスキャナ装置S1とは、受光素子が、ラインセンサ22であるか二次元センサであるかを除いて概略同様の構成である。したがって、測量方法も上記相違点を除いて同様であるので詳細な説明は省略する。
このように、電子レベルユニット20に代えてカメラ120を用いても同様に、電子レベル用標尺LSの高さおよび標尺LSまでの距離を測定することができるので、本実施の形態に係るスキャナ装置によれば、第1の実施の形態に係るスキャナ装置および測量方法と同様の効果を奏することができる。
(第3の実施の形態)
図9は、第3の実施の形態に係るスキャナ装置S2の構成ブロック図である。
スキャナ装置S2は、概略第1の実施の形態に係るスキャナ装置Sと同じ構成を有する。しかし、器械高測定手段が、スキャナユニットではなく、EDM(Electro−optical・Distance・Measuring・Instrument,光波測距儀)70で構成されている点で異なる。また、これに伴い、制御部250が、さらにEDM制御部253を備える点、およびデータ処理部260が、器械高算出部61に代えて器械高算出部261を備える点で異なる。
EDM70は、発光素子、測距光学系および受光素子を備える。EDM70は、発光素子から測定対象物に対して測距光を出射し、測定対象物からの反射光を受光素子で受光して、測定対象物までの距離を測距する。EDM70は、電子レベル筐体8またはスキャナ筐体9の外側の、鉛直方向の地面への視通が妨げられない位置に、鉛直下向きを測定するように取り付けられている。また、EDM70の受光素子および発光素子の鉛直位置と、スキャナ装置の基準点との鉛直方向の位置関係は既知とされている。このためEDM70の測定値から、スキャナ装置の基準点の位置が求められる。
ここで、スキャナ装置Sでは、スキャナユニット30が地面を視準できるようにするため、図3のように、電子レベル筐体8、水平回転ユニット7、整準ユニット6、三脚の台座5aの全てに窓をあけている。また、偏向ミラー35を用いて測距光Laの光路が電子レベルユニット20の光路を通らないようにしている。
しかし、本実施の形態に係るスキャナ装置S2のように、EDM70を電子レベル筐体8またはスキャナ筐体9の外側に取り付けた場合には、EDM70で地面を測定するために図3のような構成を必要としない。すなわち開口や窓を設ける必要はない。
スキャナ制御部252は、スキャナ制御部52と同様にスキャナユニット30および水平回転駆動部12を制御して、測距光を鉛直方向および水平方向の全周(フルドームスキャン)あるいは予め定められた範囲で走査して、各点における測距光の照射点の距離を測定する。また、水平角検出器13および鉛直角検出器31から、各照射点における測距光の照射方向の水平角および鉛直角を取得する。
EDM制御部253は、EDMを制御して、測距光を地面に照射して、その反射光を受光素子で受光して、鉛直方向の地面までの距離を測距する。
器械高算出部261は、EDMの鉛直方向の地面までの距離の測定結果に基づいて、地面からスキャナ装置の中心座標までの距離、すなわち、スキャナ装置の基準点を算出する。
スキャナ装置Sとスキャナ装置S2とは、器械高の測定にスキャナユニットを用いるか、EDMを用いるかを除いて概略同様の構成である。したがって、測量方法も上記相違点を除いて同様であるので説明を省略する。
このように、器械高の測定にEDMを用いても、同様に器械高を測定することができるので、本実施の形態に係るスキャナ装置S2によれば、第1の実施の形態に係るスキャナ装置および測量方法と同様の効果を奏することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態に係るスキャナ装置S3の構成ブロック図である。
第1の実施の形態のスキャナ装置Sでは、電子レベルユニット20が、標尺高さ測定手段および標尺距離測定手段として機能するのに対して、スキャナ装置S3では、スキャナユニット330が、標尺高さ測定手段および標尺距離測定手段として機能する。
即ち、スキャナ装置S3は、スキャナ装置S1と同様の構成を有するが、標尺高さ測定手段および標尺距離測定手段とがスキャナユニット330で構成されている点で異なる。
これに伴い、スキャナ装置S3では、制御演算部340の制御部350はレベル制御部を備えず、スキャナ制御部352を備える。また、データ処理部360は、標尺高さ算出部62および標尺距離算出部63に代えて、標尺高さ算出部362および標尺距離算出部363を備える。
スキャナ制御部352は、スキャナユニット330を制御して、測距光軸が水平である状態で、測距光を水平方向に回転走査し、標尺LSからの反射光を受光部で受光し、点群データを取得する。点群データから、画像解析により、標尺位置を特定し、標尺位置の範囲を再度詳細にスキャンして、受光光量分布を取得し、データ処理部360に出力する。
標尺高さ算出部362は、受光光量分布をコードパターンに変換し、予め記憶部14に記憶された基準コードを参照することにより、スキャナの水平光軸の示す高さを算出する。
標尺距離算出部は363、画像解析により標尺LSと判断した部分の距離を、スキャナ装置S3から標尺LSまでの距離として算出する。
このように、標尺高さ算出部および標尺距離算出部をスキャナユニットに代えて構成しても、電子レベルユニット20を用いた場合と同様に、電子レベル用標尺LSの高さおよび標尺LSまでの距離を測定することができるので、本実施の形態に係るスキャナ装置によれば、第1の実施の形態に係るスキャナ装置および測量方法と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について述べたが、上記の実施の形態は本発明の一例であり、これらを当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
S,S1,S2,S3 スキャナ装置
7 水平回転ユニット
13 水平角検出器
20 電子レベルユニット(標尺高さ測定手段,標尺距離測定手段)
22 ラインセンサ
30 スキャナユニット(器械高測定手段)
330スキャナユニット(器械高測定手段,標尺高さ測定手段,標尺距離測定手段)
31 鉛直角検出器
33 回動ミラー(走査部)
34 測距部
40 制御演算部
70 EDM
120 カメラ(標尺高さ測定手段,標尺距離測定手段)
122 撮像素子

Claims (8)

  1. 測距光を測定対象物に照射し、該測定対象物からの反射光を受光して測距を行う測距部、前記測距光を鉛直回転走査する走査部、該走査部を水平回転する水平回転ユニット、前記測距光の照射方向を検出する水平角検出器および鉛直角検出器、および制御演算部を備えるスキャナ装置において、
    鉛直に設置された電子レベル用標尺を視準して、該標尺が示す標尺高さを測定する標尺高さ測定手段と、
    前記標尺までの距離を測定する標尺距離測定手段と、
    前記スキャナ装置の器械高を測定する器械高測定手段とを備え、
    前記標尺高さ測定手段の視準方向と、前記測距光の照射方向との水平方向の関係が既知であることを
    特徴とするスキャナ装置。
  2. 前記標尺高さ測定手段と、前記標尺距離測定手段とは、
    望遠鏡に格納された光学系と、望遠鏡で視準した前記標尺の画像データを取得するラインセンサとを備える電子レベルユニットとして構成され、
    前記制御演算部は、前記画像データに基づいて前記標尺高さおよび前記標尺までの距離を算出する請求項1に記載のスキャナ装置。
  3. 前記標尺高さ測定手段と、前記標尺距離測定手段とは
    光学系と、光学系を介して視準した標尺の画像データを取得する2次元の撮像素子を備えるカメラとして構成され、
    前記制御演算部は、取得した画像データに基づいて標尺の示す高さおよび標尺までの距離を算出する請求項1に記載のスキャナ装置。
  4. 前記標尺高さ測定手段と、前記標尺距離測定手段とは、前記スキャナ装置により構成され、
    前記制御演算部は、前記測距光を前記標尺の周囲を走査した前記反射光の受光光量の分布に基づいて前記標尺高さおよび前記標尺までの距離を算出する請求項1に記載のスキャナ装置。
  5. 前記器械高測定手段は、
    EDMであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスキャナ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のスキャナ装置を用いる測量方法であって
    (a)前記器械高測定手段が、座標既知の器械点における前記スキャナ装置の前記器械高を測定するステップと、
    (b)前記標尺高さ測定手段が、3次元座標が既知の後視点に、鉛直に設置された前記標尺を視準して、前記標尺の高さを測定するステップと、
    (c)前記水平角検出器が、ステップ(b)における、前記標尺を視準する前記標尺高さ測定手段の視準方向の水平角を検出するステップと、
    (d)前記制御演算部が、前記後視点の座標、前記器械点の座標および前記水平角に基づいて、前記器械点の方向角を算出するステップと
    を備え、
    前記器械点の座標が、平面座標のみ既知の場合は、さらに、
    (e)前記制御演算部が、前記後視点の座標、前記標尺高さおよび前記器械高に基づいて、前記器械点の座標を算出するステップを備え、
    前記器械点の座標が、3次元座標既知の場合は、ステップ(e)を備えない、
    ことを特徴とする測量方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のスキャナ装置を用いる測量方法であって、
    (f)前記器械高測定手段が、座標未知の器械点における前記スキャナ装置の器械高を測定するステップと、
    (g)前記標尺高さ測定手段が、3次元座標既知の、2以上の後視点に鉛直に設置された標尺を視準して、それぞれの標尺高さを測定するステップと、
    (h)前記標尺距離測定手段が、前記2以上の後視点の標尺までの距離を測定するステップと、
    (i)前記水平角検出器が、前記2以上の後視点について、ステップ(g)における、前記標尺を視準する前記標尺高さ測定手段の視準方向の水平角を検出するステップと、
    (j)前記制御演算部が、前記2以上の後視点の座標、ならびに前記2以上の後視点についての前記器械高、前記標尺高さ、前記標尺までの距離、および前記水平角の値に基づいて、前記器械点の座標を算出するステップと、
    (k)前記制御演算部が、前記2以上の後視点の座標および前記2以上の後視点についての前記水平角に基づいて、前記器械点の方向角を算出するステップと
    を備えることを特徴とする測量方法。
  8. (l)前記標尺高さ測定手段が、座標未知の新点に鉛直に設置された標尺を視準して、標尺高さを測定するステップと、
    (m)前記標尺距離測定手段が、前記新点に設置された前記標尺までの距離を測定するステップと、
    (n)前記水平角検出器が、前記新点について、ステップ(l)における、前記標尺を視準する前記標尺高さ測定手段の視準方向の水平角を検出するステップと、
    (o)前記制御演算部が、前記器械点の座標、並びに、前記新点についての、前記標尺高さ、前記標尺までの距離、及び前記水平角に基づいて前記新点の座標を算出するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の測量方法。
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