JP2021064564A - 通電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続信頼性を向上することができる通電装置を提供することを目的とする。【解決手段】通電装置1は、第1接点部11を含む第1接続部10と、第1接点部11と接触して通電可能である第2接点部21、第2接点部21を保持する保持する保持部材22A、保持部材22Aに装着され可動方向Xに沿って可動すると共に第2接点部21が挿通される挿通口22hが形成された可動カバー部材22B、保持部材22Aと可動カバー部材22Bとの間を封止する封止部材22D、及び、可動カバー部材22Bの可動に伴って体積が変化する空気充填室22Eを含む第2接続部20とを備え、第2接続部20は、可動カバー部材22Bが第1接続部10によって可動方向Xに沿って保持部材22A側に押し込まれる動作に伴って空気充填室22E内の空気が挿通口22hから外部に放出されることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、通電装置に関する。
車両の可動部位に適用される従来の通電装置に関する技術として、例えば、特許文献1には、カバーと、カバーを取り付けるためのユニバーサルフレームとを有する開放可能な車両ルーフ用の構造ユニットが開示されている。ユニバーサルフレームは、カバーが車両ルーフの開口部を開放可能なように構成される。また、ユニバーサルフレームは、コンタクトピンが設けられている。そして、この構造ユニットは、例えば、カバーがソーラー発電器を備える場合には、カバーの閉鎖位置においてコンタクトピンがソーラー発電器と電気的に接触する。
特開2000−127871号公報
ところで、上述のような開放可能な車両ルーフ用の構造ユニットは、例えば、接続信頼性の向上の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、接続信頼性を向上することができる通電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る通電装置は、車両に搭載され相対移動可能である第1部材又は第2部材の一方に設けられる第1接点部、及び、前記第1接点部を保持するハウジングを含む第1接続部と、前記第1部材又は前記第2部材の他方に設けられ前記第1接点部と接触して通電可能である第2接点部、前記第2接点部を保持する保持する保持部材、前記保持部材において前記第1接点部が位置する側に装着され当該保持部材に対して可動方向に沿って可動すると共に前記可動方向に沿って前記第2接点部が挿通され当該第2接点部を外部に露出させる挿通口が形成された可動カバー部材、前記保持部材と前記可動カバー部材との間に介在し当該保持部材と当該可動カバー部材との間を封止する封止部材、及び、前記保持部材と前記可動カバー部材との内部に形成され前記第2接点部を収容すると共に前記可動カバー部材の可動に伴って体積が変化する空気充填室を含む第2接続部とを備え、前記ハウジングは、前記第1接点部を前記第2接続部側に露出させて保持すると共に、前記第2接続部側に突出して形成され前記可動カバー部材と当接し前記可動カバー部材と前記第1接点部との間に隙間を形成する突出部を有し、前記第2接続部は、前記可動カバー部材が前記第1接続部によって前記可動方向に沿って前記保持部材側に押し込まれる動作に伴って前記空気充填室内の空気が前記挿通口から外部に放出されることを特徴とする。
また、上記通電装置では、前記第2接続部は、前記可動カバー部材を前記可動方向に沿って前記保持部材側とは反対側に付勢する付勢部材を含むものとすることができる。
また、上記通電装置では、前記第1接点部は、前記第2接点部との当接面に複数の凹部を有するものとすることができる。
また、上記通電装置では、前記挿通口は、前記可動方向に沿って前記第1接点部側に向かって先細りの形状であるものとすることができる。
本発明に係る通電装置は、車両に搭載され相対移動可能である第1部材と第2部材とを第1接点部、第2接点部を介して通電することができる。この場合、通電装置は、第1接点部と第2接点部とを接触させ導通させる際、第2接続部の可動カバー部材が第1接続部によって可動方向に沿って保持部材側に押し込まれる動作に伴って空気充填室内の空気が挿通口から外部に放出される。この構成により、通電装置は、第1接点部と第2接点部とが接触する前に、空気充填室から挿通口を介して外部に放出される空気によって、第1接点部と第2接点部との接点部位に付着した異物を除去することができる。その上で、通電装置1は、第1接続部のハウジングの突出部が可動カバー部材と当接することで、可動カバー部材と第1接点部との間に隙間を形成することができ、これにより、空気充填室から各挿通口を介して外部に放出される空気の流れを促進することができる。この結果、通電装置は、接続信頼性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る通電装置の概略構成を表す模式的な断面図である。 図2は、実施形態に係る通電装置の概略構成を表す模式的な断面図である。 図3は、実施形態に係る通電装置の動作を表す模式的な断面図である。 図4は、実施形態に係る通電装置の動作を表す模式的な断面図である。 図5は、実施形態に係る通電装置の動作を表す模式的な部分斜視図である。 図6は、実施形態に係る通電装置の動作を表す模式的な断面図である。 図7は、変形例に係る通電装置の第1接点部の模式的な正面図である。 図8は、変形例に係る通電装置の第1接点部の模式的な平面図である。 図9は、変形例に係る通電装置の第1接点部の模式的な平面図である。 図10は、変形例に係る通電装置の挿通口の模式的な断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下の説明では、互いに直交する3つの方向を便宜的にそれぞれ「第1方向X」、「第2方向Y」、及び、「第3方向Z」という。第1方向Xは、典型的には、第1部材と第2部材との相対移動の方向に相当し、後述する可動カバー部材の可動方向に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。また、各図においては、適宜、各部材を簡略化、省略化して図示している。例えば、図2は、図1に示すA−A断面図であり、アウタカバー部材の図示を省略している。
[実施形態]
図1に示す本実施形態の通電装置1は、車両に搭載される。通電装置1は、車両の可動式サンルーフ、スライドドア、バックドア、スライドシート等の可動部位に適用される。そして、通電装置1は、当該可動部位おける給電用接続装置を構成するものであり、車載給電システムの一部を構成する。
通電装置1は、車両に搭載された第1部材100又は第2部材200の一方に設けられる第1接続部10と、第1部材100又は第2部材200の他方に設けられる第2接続部20とを備える。
第1部材100と第2接続部20とは、車両において、第1方向Xに沿って相対移動可能に設けられ、第1方向Xに沿って相互に接近、離間するものであり、上述の可動部位を構成する。本実施形態の第1部材100は、典型的には、車両において可動する部材であり、例えば、可動式サンルーフ本体、スライドドア本体、バックドア本体、スライドシート本体等である。一方、本実施形態の第2部材200は、典型的には、車両において固定された部材であり、例えば、車両ボディ側の構造部材である。
本実施形態の第1接続部10は、第1部材100に設けられ、第1部材100の動作に伴って第1部材100と共に移動する可動側接続部を構成する。一方、本実施形態の第2接続部20は、第2部材200に設けられ、第1部材100の動作に伴って第1部材100と共には移動しない固定側接続部を構成する。
通電装置1は、可動部位である第1部材100の動作に伴って第1接続部10と第2接続部20とが相互に導通される。通電装置1は、第1接続部10の第1接点部11と第2接続部20の第2接点部21とが接触することによって相互間に電気的な接続部位が形成され、当該接続部位にて電気接続、及び、遮断を実現する接触式の通電構造を構成する。これにより、通電装置1は、第1部材100側と第2部材200側とを相互に通電することができ、例えば、車両ボディ側から可動部位側に対して電力の供給(給電)を行うことができると共に、可動部位側から車両ボディ側に電力を受け取る(受電)こともできる。
本実施形態の通電装置1は、このような構成において接続信頼性の向上を図ったものである。以下、各図を参照して第1接続部10、第2接続部20の各構成について詳細に説明する。
具体的には、第1接続部10は、第1接点部11、及び、ハウジング12を含んで構成され、ハウジング12に第1接点部11が保持される。
第1接点部11は、第1部材100又は第2部材200の一方、ここでは上述したように第1部材100に設けられる接点部である。第1接点部11は、導電性を有する金属材料によって構成された導電体である。第1接点部11は、第1部材100に対して固定的に設けられた固定接点を構成する。第1接点部11は、第1部材100の動作に伴って当該第1部材100と共に移動する。
第1接点部11は、略矩形板状に形成され、他の導電体を介して通電対象である第1部材100側の電装品に電気的に接続される。通電対象である第1部材100側の電装品は、例えば、各種センサ類、スイッチ、照明機器、ソーラー発電機、調光ガラス等であるがこれに限らない。ここでは、第1接点部11は、第2方向Yに沿って間隔をあけて2つ設けられ、それぞれが独立した通電系統を構成する。
ハウジング12は、絶縁性を有する樹脂材料によって構成され、第1接点部11を保持する筐体である。ハウジング12は、第1接点部11を保持した状態で、第1部材100において、第1方向Xに沿って第2部材200や第2接続部20と対向する面に組み付けられる。ハウジング12は、複数の部材が組み合わさって構成されてもよい。
本実施形態のハウジング12は、略直方体形状に形成され、第1方向Xの第2部材200(第2接続部20)側の面に第1接点部11を露出させて保持する。言い換えれば、ハウジング12は、第1接点部11を第1方向Xに沿って第2接続部20側に露出させて保持する。ここでは、ハウジング12は、第2方向Yに沿って間隔をあけて2つの第1接点部11を保持する。
また、本実施形態のハウジング12は、突出部12aを有する。突出部12aは、ハウジング12から第1方向Xに沿って第2接続部20(第2部材200)側に突出して形成される。突出部12aは、第1方向Xの先端側に向けて先細りの形状に形成される。突出部12aは、ハウジング12が保持する各第1接点部11の周り囲むように、第2方向Y、及び、第3方向Zに間隔をあけて複数設けられている(図5等も参照)。各突出部12aは、後述する可動カバー部材22Bと当接し可動カバー部材22Bと第1接点部11との間に隙間G(図3、図4、図5等参照)を形成する。
第2接続部20は、第2接点部21、ハウジング22、導電部材23、接圧バネ24を含んで構成され、ハウジング22に第2接点部21、導電部材23、及び、接圧バネ24が保持される。
第2接点部21は、第1部材100又は第2部材200の他方、ここでは上述したように第2部材200に設けられる接点部である。第2接点部21は、導電性を有する金属材料によって構成された導電体である。第2接点部21は、第2部材200において可動する可動接点を構成する。第2接点部21は、第1部材100の動作に伴って当該第1部材100と共には移動しない。
第2接点部21は、中心軸線が第1方向Xに沿う略円筒状に形成される。第2接点部21は、内部が中空状に形成されると共に、第1方向Xの一方側(第1接続部10側)の端部が閉塞し半球曲面状に形成されることで、第1接点部11との接点21aを構成する。第2接点部21は、接点21aが第1接点部11と接触することで相互間に電気的な接点部位を形成し当該第1接点部11と導通接続される。第2接点部21は、第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)の端部が開口すると共に、当該端部にフランジ部21bが形成される。フランジ部21bは、第2接点部21の中心軸線周りに略円環状に形成される。フランジ部21bは、第2接点部21がハウジング22に保持された状態で、当該ハウジング22からの抜け止めとして機能する。
第2接点部21は、上述したように接点21aを介して第1接点部11と接触して通電可能である。そして、第2接点部21は、後述する接圧バネ24や導電部材23等を介して車両ボディ側に設けられる電源やその他の機器に電気的に接続され、通電される。この構成により、第2接点部21は、例えば、第1接点部11と接触して第2部材200側の電源から第1部材100側の電装品に電力を給電可能である。また逆に、この構成により、第2接点部21は、例えば、第1接点部11と接触して第1部材100側の電装品から第2部材200側の電源やその他の機器に電力を受電可能である。ここでは、第2接点部21は、第1接点部11と同様に、第2方向Yに沿って間隔をあけて2つ設けられ、それぞれが独立した通電系統を構成する。
ハウジング22は、主に絶縁性を有する樹脂材料によって構成され、第2接点部21を保持する筐体である。ハウジング22は、第2接点部21を保持した状態で、第2部材200において、第1方向Xに沿って第1部材100や第1接続部10と対向する面に組み付けられる。
本実施形態のハウジング22は、保持部材としての接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、アウタカバー部材22C、封止部材22D、空気充填室22E、及び、付勢部材としての可動バネ22Fを含み、これら複数の部材が組み合わさって構成されている。接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、アウタカバー部材22C、封止部材22Dは、絶縁性を有する樹脂材料によって構成される。可動バネ22Fは、金属材料によって構成される。
接点ホルダ22Aは、第2接点部21を保持する保持部材である。本実施形態の接点ホルダ22Aは、全体として略直方体箱状に形成され、保持室22a、装着凹部22b、反力受け部22cを含んで構成される。接点ホルダ22Aは、保持室22a内に第2接点部21を保持すると共に装着凹部22b内に封止部材22Dが装着される。
保持室22aは、接点ホルダ22Aの内部に形成され、第2接点部21を保持する空間部であり、キャビティとも呼ばれる。保持室22aは、中心軸線が第1方向Xに沿う略円柱状の空間部として形成される。保持室22aは、第1方向Xの一方側(第1接続部10側)が開口して挿通口22dを構成する一方、第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)が閉塞する。挿通口22dは、第2接点部21の第1方向Xと直交する断面形状よりもやや大きい略円形状に形成される。
保持室22aは、第2接点部21の中心軸線が第1方向Xに沿い、接点21aが第1方向Xの一方側(第1接続部10側)、フランジ部21bが第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)に位置する位置関係で当該第2接点部21を保持する。より詳細には、保持室22aは、第2接点部21のフランジ部21b側の端部を収容し、保持する。
保持室22aは、第2接点部21のフランジ部21b側の端部を内部に収容した状態で、接点21aを、挿通口22dを介して保持室22a側とは反対側に露出させると共に、当該第2接点部21を第1方向Xに沿ってストローク可能(往復移動可能)に保持する。第2接点部21は、保持室22aに収容された状態で、フランジ部21bが挿通口22dの縁部に当接することで当該保持室22aからの脱落が規制される。ここでは、接点ホルダ22Aは、第2方向Yに沿って間隔をあけて2つの保持室22aが形成され、各保持室22aにそれぞれ第2接点部21を保持する。
装着凹部22bは、接点ホルダ22Aの外面(保持室22a側とは反対側の面)22eに形成され、後述する封止部材22Dが嵌合され装着される溝部である。装着凹部22bは、接点ホルダ22Aの外面22eにおいて、第1方向Xの挿通口22d側の端部に設けられる。装着凹部22bは、接点ホルダ22Aの外面22eが第1方向Xと交差する方向に沿って凹部状に窪むことで形成される。装着凹部22bは、図2にも示すように、接点ホルダ22Aの外面22eにおいて、第1方向X周りに環状に形成される。
反力受け部22cは、後述する可動バネ22Fによる付勢力の反力を受ける部分である。反力受け部22cは、接点ホルダ22Aにおいて、第1方向Xの挿通口22d側とは反対側の端部に設けられる。反力受け部22cは、接点ホルダ22Aの当該端部の外面22eから第2方向Yに沿って板状に突出して形成される。反力受け部22cは、接点ホルダ22Aの当該端部の外面22eから第2方向Yの両側にそれぞれ突出して一対で形成される。各反力受け部22cは、それぞれ、第1方向Xに対して後述する可動カバー部材22Bとの間に可動バネ22Fを保持し、当該可動バネ22Fによる付勢力の反力を受ける。
可動カバー部材22Bは、接点ホルダ22Aにおいて第1接点部11が位置する側に装着され、接点ホルダ22Aに対して第1方向X(可動方向)に沿って可動するカバー部材である。そして、可動カバー部材22Bは、第1方向Xに沿って第2接点部21が挿通され当該第2接点部21を外部に露出させる挿通口22hが形成される。本実施形態の可動カバー部材22Bは、全体として略直方体箱状に形成され、収容室22f、バネ保持部22gを含んで構成される。可動カバー部材22Bは、収容室22f内に接点ホルダ22Aや第2接点部21を収容すると共にバネ保持部22gに可動バネ22Fを保持する。
収容室22fは、可動カバー部材22Bの内部に形成され、接点ホルダ22Aや第2接点部21を収容する空間部である。収容室22fは、接点ホルダ22Aに装着可能な大きさの略直方体形状の空間部として形成される。収容室22fは、可動カバー部材22Bの内部に1つの空間部として形成され、この1つの空間部に、2つの第2接点部21、及び、当該2つの第2接点部21を保持する接点ホルダ22Aを一括で収容可能である。
収容室22fは、第1方向Xの一方側(第1接続部10側)の一部が開口して上述の挿通口22hを構成する一方、第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)の全体が開口して装着口22iを構成する。
挿通口22hは、上述したように、第1方向Xに沿って第2接点部21が挿通され当該第2接点部21を外部に露出させる開口である。挿通口22hは、第2接点部21の第1方向Xと直交する断面形状よりもやや大きい略円形状に形成される。可動カバー部材22Bは、第2方向Yに沿って間隔をあけて2つの挿通口22hが形成され、各挿通口22hからそれぞれ第2接点部21が外部に露出可能である。
装着口22iは、接点ホルダ22Aの外面22e側に可動カバー部材22Bを装着する際に当該接点ホルダ22Aが挿入される開口である。装着口22iは、接点ホルダ22Aの第1方向Xと直交する断面形状よりもやや大きい略矩形状に形成される。
可動カバー部材22Bは、当該装着口22iを介して、接点ホルダ22Aの第1方向Xの一方側(第1接続部10側)の端部に装着される。可動カバー部材22Bは、挿通口22hが第1方向Xの一方側(第1接続部10側)、装着口22iが第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)に位置する位置関係で第1方向Xに沿って当該装着口22i側から接点ホルダ22Aに装着される。可動カバー部材22Bは、接点ホルダ22Aに装着された状態で、各挿通口22hがそれぞれ第1方向Xに沿って各挿通口22dと対向して位置し、当該接点ホルダ22Aに対して第1方向Xに沿ってストローク可能(往復移動可能)に保持される。
バネ保持部22gは、上述したように、接点ホルダ22Aの反力受け部22cとの間に可動バネ22Fを保持する部分である。バネ保持部22gは、可動カバー部材22Bにおいて、第1方向Xの挿通口22h側とは反対側の端部に設けられる。バネ保持部22gは、可動カバー部材22Bの当該端部の外面(収容室22f側とは反対側の面)22jから第2方向Yに沿って板状に突出して形成される。バネ保持部22gは、可動カバー部材22Bの当該端部の外面22jから第2方向Yの両側にそれぞれ突出して一対で形成される。
各バネ保持部22gは、第1方向Xに沿って反力受け部22cと対向する面に保持凹部22kが形成されている。保持凹部22kは、可動バネ22Fの第1方向Xの一方側の端部が挿入されこれを保持する凹部である。各バネ保持部22gは、それぞれ、可動バネ22Fの第1方向Xの一方側の端部を保持凹部22k内に保持した状態で、第1方向Xに対して接点ホルダ22Aの反力受け部22cとの間に可動バネ22Fを保持し、当該可動バネ22Fによる付勢力の反力を受ける。
アウタカバー部材22Cは、接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、可動バネ22F等を覆うカバー部材である。アウタカバー部材22Cは、第1方向Xに沿って可動カバー部材22Bが挿通され当該可動カバー部材22Bを外部に露出させる挿通口22mが形成される。本実施形態のアウタカバー部材22Cは、全体として略直方体箱状に形成され、収容室22lを含んで構成される。アウタカバー部材22Cは、収容室22l内に接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、可動バネ22Fを収容する。
収容室22lは、アウタカバー部材22Cの内部に形成され、接点ホルダ22A、可動カバー部材22Bや可動バネ22Fを収容する空間部である。収容室22lは、接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、可動バネ22Fを収容可能な大きさの略直方体形状の空間部として形成される。収容室22lは、アウタカバー部材22Cの内部に1つの空間部として形成され、この1つの空間部に、接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、及び、可動バネ22Fを一括で収容可能である。
収容室22lは、第1方向Xの一方側(第1接続部10側)の一部が開口して上述の挿通口22mを構成する一方、第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)の全体が開口して装着口22nを構成する。
挿通口22mは、上述したように、第1方向Xに沿って可動カバー部材22Bが挿通され当該可動カバー部材22Bを外部に露出させる開口である。挿通口22mは、可動カバー部材22Bのバネ保持部22g以外の部分における第1方向Xと直交する断面形状よりもやや大きい略矩形状に形成される。
装着口22nは、可動カバー部材22Bの外面22j側にアウタカバー部材22Cを装着する際に当該可動カバー部材22Bが挿入される開口である。
アウタカバー部材22Cは、装着口22nを介して、可動カバー部材22Bの外面22j側に装着される。アウタカバー部材22Cは、挿通口22mが第1方向Xの一方側(第1接続部10側)、装着口22nが第1方向Xの他方側(第1接続部10側とは反対側)に位置する位置関係で第1方向Xに沿って当該装着口22n側から当該可動カバー部材22Bに装着される。
アウタカバー部材22Cは、可動カバー部材22Bに装着された状態で、収容室22lに可動カバー部材22Bを第1方向Xに沿ってストローク可能(往復移動可能)に収容する。アウタカバー部材22Cは、バネ保持部22gを収容室22l内に収容した状態で、可動カバー部材22Bの第1方向Xの一方側(第1接続部10側)の端部が挿通口22mに挿通され当該端部を外部に露出させると共に、可動カバー部材22Bを第1方向Xに沿ってストローク可能とする。
また、アウタカバー部材22Cは、可動カバー部材22Bに装着された状態で、装着口22nが接点ホルダ22Aの反力受け部22c側の端面によって閉塞される。この状態で、アウタカバー部材22Cは、接点ホルダ22Aの反力受け部22cと可動カバー部材22Bのバネ保持部22gとの間に保持される後述の可動バネ22Fを覆い保護する。
封止部材22Dは、接点ホルダ22Aと可動カバー部材22Bとの間に介在し当該接点ホルダ22Aと当該可動カバー部材22Bとの間を封止する部材である。封止部材22Dは、例えば、接点ホルダ22A、可動カバー部材22B等と比較して相対的に高い弾性を有する樹脂材料によって形成されたO(オー)リング等のシール部材を用いることができる。封止部材22Dは、接点ホルダ22Aの外面22eに形成された装着凹部22bに嵌合され装着される。封止部材22Dは、図2にも示すように、接点ホルダ22Aの外面22eにおいて、第1方向X周りに環状に設けられる。
封止部材22Dは、可動カバー部材22Bが接点ホルダ22Aに装着された状態で、接点ホルダ22Aの外面22eと可動カバー部材22Bの内面(収容室22f側の面)22oとに接触する。この構成により、封止部材22Dは、接点ホルダ22Aの外面22eと可動カバー部材22Bの内面22oとの間を封止することができる。
空気充填室22Eは、接点ホルダ22Aと可動カバー部材22Bとの内部に形成され第2接点部21等を収容すると共に可動カバー部材22Bの可動に伴って体積が変化する空間部である。空気充填室22Eは、接点ホルダ22A、可動カバー部材22Bの内部において、これら接点ホルダ22A、可動カバー部材22Bによって囲われた空間部として形成される。
本実施形態の空気充填室22Eは、各保持室22aと収容室22fとによって構成される。空気充填室22Eは、各保持室22aと収容室22fとが挿通口22dを介して連通した一連なりの空間部として形成される。空気充填室22Eは、接点ホルダ22Aの外面22eと可動カバー部材22Bの内面22oとの間が上述の封止部材22Dによって封止されることで、挿通口22h以外の部分が密閉された空間部として形成される。
可動バネ22Fは、可動カバー部材22Bに付勢力を付加する付勢部材である。可動バネ22Fは、例えば、圧縮コイルバネ等によって構成される。可動バネ22Fは、上述したように、アウタカバー部材22Cの収容室22l内に収容され、接点ホルダ22Aの反力受け部22cと可動カバー部材22Bのバネ保持部22gとの間に保持される。可動バネ22Fは、一対の反力受け部22cと一対のバネ保持部22gとの間にそれぞれ1つずつ、合計2つ設けられる。
この構成により、可動バネ22Fは、バネ保持部22gを介して可動カバー部材22B全体に対して、当該可動カバー部材22Bを第1方向Xに沿って第1接続部10側に押圧する付勢力、言い換えれば、接点ホルダ22A側とは反対側に離間させる付勢力を付加する。この結果、可動バネ22Fは、可動カバー部材22B全体を第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側とは反対側に押圧ように付勢することができる。これにより、可動バネ22Fは、例えば、後述するように、第1接続部10によって接点ホルダ22A側に押し下げられた可動カバー部材22Bを、当該第1接続部10による押圧が解除された際に、図1に示す初期位置に復帰させることができる。
導電部材23は、導電性を有する金属材料によって構成された導電体である。導電部材23は、接点ホルダ22Aの各保持室22aにおいて、第1方向Xの第2接点部21側とは反対側の内壁面に、当該保持室22a側に露出して設けられる。導電部材23は、略矩形板状に形成され、他の導電体を介して第2部材200側の電源やその他の機器に電気的に接続される。ここでは、導電部材23は、第2接点部21に対応して、各保持室22aに1つずつ、合計2つ設けられ、それぞれが独立した通電系統を構成する。
接圧バネ24は、第2接点部21に付勢力を付加する付勢部材である。接圧バネ24は、例えば、圧縮コイルバネ等によって構成される。接圧バネ24は、第2接点部21と共に保持室22a内に収容される。接圧バネ24は、保持室22a内において、第1方向Xに対して、第2接点部21と導電部材23との間に介在する。接圧バネ24は、第2接点部21に対して、当該第2接点部21を第1方向Xに沿って第1接続部10の第1接点部11側に押圧する付勢力を付加する。この構成により、接圧バネ24は、第2接点部21を第1方向Xに沿って第1接点部11側に押圧するように付勢することができる。この結果、接圧バネ24は、第1接点部11と第2接点部21とが接触した状態で、接点部位に適正な接圧を確保することができる。
ここでは、より詳細には、接圧バネ24は、一部が第2接点部21の内側に挿入され、第1方向Xの一方側の端部が接点21aの背面側と当接するような位置関係で設けられる。本実施形態の通電装置1は、このような構成が採用されることで、装置を小型化した上で、接圧バネ24の長さを相対的に長くすることができるので、小型で接圧の調整がし易い構成とすることができる。
また、接圧バネ24は、導電性を有する金属材料によって構成された導電体でもある。接圧バネ24は、第1方向Xの一方側の端部が第2接点部21と接触、導通し、第1方向Xの他方側の端部が導電部材23と接触、導通する。この構成により、接圧バネ24は、第2接点部21と導電部材23とを導通することができる。ここでは、接圧バネ24は、導電部材23と同様に、第2接点部21に対応して、各保持室22aに1つずつ、合計2つ設けられ、それぞれが独立した通電系統を構成する。
上記のように構成される通電装置1は、図1に示すように、第1部材100と第2部材200とが離間した状態では、第1接点部11と第2接点部21とが離間し、通電が遮断された状態となっている。これにより、通電装置1は、第1接点部11、第2接点部21を介した第1部材100と第2部材200との通電が遮断された状態となっている。
図1に示す状態では、通電装置1は、可動バネ22Fの付勢力によって、可動カバー部材22B全体が第1方向Xに沿って第1接続部10側(接点ホルダ22A側から離間する側)に付勢されている。これにより、通電装置1は、可動カバー部材22Bがアウタカバー部材22Cの挿通口22mを介して第1接続部10側に突出した初期位置に位置する。
また、図1に示す状態では、通電装置1は、接圧バネ24の付勢力によって、各第2接点部21が第1方向Xに沿って第1接続部10側(接点ホルダ22A側から離間する側)に付勢されている。これにより、通電装置1は、各第2接点部21が接点ホルダ22Aの各挿通口22dを介して第1接続部10側に突出した初期位置に位置する。
通電装置1は、図1に示すように、可動カバー部材22Bが初期位置に位置し、かつ、各第2接点部21が初期位置に位置した状態では、各第2接点部21の全体が可動カバー部材22Bの収容室22fに収容された状態となっている。
そして、通電装置1は、図1に示す状態から第1部材100が第1方向Xに沿って第2部材200側に接近すると、図3に示すように、第1接続部10のハウジング12の各突出部12aが可動カバー部材22Bの挿通口22h側の面に当接する。
そして、通電装置1は、図3に示す状態から第1部材100が第2部材200側にさらに接近すると、図4に示すように、第1接続部10がハウジング12の各突出部12aを介して可動カバー部材22Bを第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側に押し込む。通電装置1は、可動カバー部材22Bが第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側に押し込まれると、これに伴って可動バネ22Fがバネ保持部22gによって第1方向Xに沿って圧縮され、バネ保持部22gと反力受け部22cとの間で弾性変形した状態となる。
そしてこのとき、第2接続部20は、可動カバー部材22Bが第1接続部10によって第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側に押し込まれる動作に伴って、空気充填室22Eの体積が減少する。これに伴って、第2接続部20は、図4中に矢印で示すように、空気充填室22E内の空気が各挿通口22hから外部に放出される。
この結果、通電装置1は、第1接点部11と第2接点部21とが接触する前に、空気充填室22Eから各挿通口22hを介して外部に放出される空気によって、第1接点部11と第2接点部21との接点部位に付着した異物を除去(ブロー)することができる。
またこのとき、通電装置1は、突出部12aが可動カバー部材22Bと当接していることで、可動カバー部材22Bと第1接点部11との間に隙間Gが形成される。これにより、通電装置1は、図5に示すように、当該隙間Gによって、空気充填室22Eから各挿通口22hを介して外部に放出される空気の流れを促進することができる。この結果、通電装置1は、空気充填室22Eから各挿通口22hを介して外部に放出される空気によって、より確実に第1接点部11と第2接点部21との接点部位に付着した異物を除去することができる。
そして、通電装置1は、図4に示す状態から第1部材100が第2部材200側にさらに接近すると、図6に示すように、第1接続部10が可動カバー部材22Bを接点ホルダ22A側にさらに押し込む。通電装置1は、これに伴って可動バネ22Fがバネ保持部22gによってさらに圧縮され、バネ保持部22gと反力受け部22cとの間でさらに弾性変形する。そして、第2接続部20は、図6中に矢印で示すように、各挿通口22hを介した空気充填室22E内の空気の放出が継続され、第1接点部11と第2接点部21との接点部位に付着した異物の除去が継続される。
また、通電装置1は、図4に示す状態から第1部材100が第2部材200側にさらに接近すると、図6に示すように、第2接続部20の第2接点部21が挿通口22hを介して第1接点部11側に露出し第1接点部11と第2接点部21とが当接する。この結果、通電装置1は、第1接続部10の第1接点部11と第2接続部20の第2接点部21とが接点21aを介して接触し相互間に電気的な接点部位を形成することで、第1接点部11と第2接点部21とが導通接続される。
また、通電装置1は、第1接点部11が第2接点部21を第1方向Xに沿って保持室22a側に押し込むことで、接圧バネ24が第1方向Xに沿って圧縮され弾性変形する。これにより、通電装置1は、第1接点部11と第2接点部21とが接触した状態で、接圧バネ24の付勢力によって接点部位に適正な接圧を確保することができる。
この結果、通電装置1は、第1部材100側と第2部材200側とを適正に通電することができる。これにより、通電装置1は、例えば、第2部材200側の電源からの電力を、導電部材23、接圧バネ24、第2接点部21、第1接点部11を介して、第1部材100側の電装品(各種センサ類、スイッチ、照明機器、調光ガラス等)に適正に給電することができる。また逆に、通電装置1は、例えば、第1部材100側の電装品(ソーラー発電機等)からの電力を、第1接点部11、第2接点部21、接圧バネ24、導電部材23を介して、第2部材200側の電源やその他の機器に適正に受電することができる。
一方、通電装置1は、図6に示す状態から第1部材100が第1方向Xに沿って第2部材200側から離間すると、第1接点部11と第2接点部21とが離間し、第1接点部11と第2接点部21との電気的な接続が解除される(例えば、図4等参照)。この結果、通電装置1は、第1部材100側と第2部材200側との通電が遮断される。
このとき、通電装置1は、各接圧バネ24の付勢力によって、各第2接点部21が第1接続部10に追従して第1方向Xに沿って当該第1接続部10側に移動する(例えば、図4参照)。
さらにこのとき、通電装置1は、可動バネ22Fの付勢力によって、可動カバー部材22Bが第1接続部10に追従して第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側から離間する(例えば、図4参照)。第2接続部20は、可動カバー部材22Bが第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側から離間する動作に伴って、空気充填室22Eの体積が増加する。これに伴って、第2接続部20は、外部の空気を各挿通口22hから空気充填室22E内に吸い込むことができる。
そして、通電装置1は、第1部材100が第1方向Xに沿って第2部材200側からさらに離間すると、第1接続部10のハウジング12の各突出部12aが可動カバー部材22Bの挿通口22h側の面から離間する。この結果、通電装置1は、可動カバー部材22Bがアウタカバー部材22Cの挿通口22mを介して第1接続部10側に突出した初期位置に復帰し、各第2接点部21が接点ホルダ22Aの各挿通口22dを介して第1接続部10側に突出した初期位置に復帰する。
以上で説明した通電装置1は、車両に搭載され相対移動可能である第1部材100と第2部材200とを第1接点部11、第2接点部21を介して通電することができる。この場合、通電装置1は、第1接点部11と第2接点部21とを接触させ導通させる際、第2接続部20の可動カバー部材22Bが第1接続部10によって第1方向Xに沿って接点ホルダ22A側に押し込まれる動作に伴って空気充填室22E内の空気が挿通口22hから外部に放出される。この構成により、通電装置1は、第1接点部11と第2接点部21とが接触する前に、空気充填室22Eから挿通口22hを介して外部に放出される空気によって、第1接点部11と第2接点部21との接点部位に付着した異物を除去することができる。
その上で、通電装置1は、第1接続部10のハウジング12の突出部12aが可動カバー部材22Bと当接することで、可動カバー部材22Bと第1接点部11との間に隙間Gを形成することができる。これにより、通電装置1は、当該隙間Gによって、空気充填室22Eから各挿通口22hを介して外部に放出される空気の流れを促進することができ、第1接点部11と第2接点部21との接点部位に付着した異物を吹き飛ばし易くする経路を形成することができる。
この結果、通電装置1は、第1接点部11と第2接点部21との接点部位に異物が介在することを抑制することができるので、当該接点部位における接続信頼性を向上することができる。したがって、通電装置1は、第1部材100と第2部材200とが相対移動するような可動部位に適用された場合に第1部材100側と第2部材200側とを適正に通電することができる。
また、通電装置1は、例えば、第1接続部10の第1接点部11にもカバー機構やシャッタ機構を設けるような場合と比較して、機構が大型化することを抑制することができる。この結果、通電装置1は、大型化を抑制した上で、上記のように接点部位における接続信頼性を向上することができる。
また、以上で説明した通電装置1は、第2接続部20が可動バネ22Fを含んで構成される。この構成により、通電装置1は、第1接続部10によって接点ホルダ22A側に押し込まれた可動カバー部材22Bを、第1部材100と共に第1接続部10が第2接続部20側から離間する動作に伴って、接点ホルダ22A側から離間させることができる。この結果、通電装置1は、挿通口22hを介して空気充填室22E内に空気を吸い込むことができる。これにより、通電装置1は、再度、可動カバー部材22Bが接点ホルダ22A側に押し込まれた際に空気充填室22Eから空気を放出可能な状態に復帰することができる。この結果、通電装置1は、第1部材100と第2部材200との相対移動に伴って、空気充填室22Eから放出される空気によって接点部位に付着した異物を除去する動作を繰り返し行うことができる。この結果、通電装置1は、第1接点部11と第2接点部21との接点部位における接続信頼性をさらに向上することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る通電装置は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、第2接続部20は、可動バネ22Fを備えるものとして説明したがこれに限らない。第2接続部20は、少なくとも第2接点部21、接点ホルダ22A、可動カバー部材22B、封止部材22D、空気充填室22Eを備えていればよく、可動バネ22Fを備えていなくてもよい。
以上の説明では、ハウジング12は、突出部12aを有するものとして説明したがこれに限らない。
以上の説明では、第1部材100は、典型的には、車両において可動する部材であり、第2接続部20は、典型的には、車両において固定された部材であるものとして説明したがこれに限らない。例えば、第1部材100は、車両において固定された部材であり、第2接続部20は、車両において可動する部材であってもよい。さらには、第1部材100と第2接続部20とは、双方が車両において可動する部材であってもよい。これに伴い、第1接続部10は、固定側接続部を構成し、第2接続部20は、可動側接続部を構成してもよく、さらには、第1接続部10、第2接続部20は、双方が可動側接続部を構成してもよい。
また、以上で説明した第1接点部11は、第2接点部21との当接面に凹部が設けられていてもよい。
図7、図8に示す変形例に係る第1接点部211は、複数の凹部211aを有する点で上述した第1接点部11とは異なる。第1接点部211のその他の構成は、上述の第1接点部11と略同様の構成である。第1接点部211は、第2接点部21との当接面に複数の凹部211aを有する。本変形例の複数の凹部211aは、格子状に形成された複数の切り込みによって構成される。
本変形例に係る通電装置1は、第1接点部211の第2接点部21との当接面に形成された複数の凹部211aによって、空気充填室22Eから各挿通口22hを介して外部に放出される空気の流れをさらに促進することができる。この結果、本変形例に係る通電装置1は、第1接点部211と第2接点部21との接点部位に付着した異物を吹き飛ばし易くすることができ、当該異物をより確実に除去することができる。これにより、本変形例に係る通電装置1は、第1接点部211と第2接点部21との接点部位における接続信頼性をさらに向上することができる。
同様に、図9に示す変形例に係る第1接点部311は、複数の凹部311aを有する点で上述した第1接点部11、211とは異なる。第1接点部311のその他の構成は、上述の第1接点部11、211と略同様の構成である。第1接点部311は、第2接点部21との当接面に複数の凹部311aを有する。本変形例の複数の凹部311aは、格子状に配列された複数の円形状溝部によって構成される。
本変形例に係る通電装置1も、上記の変形例と同様に、第1接点部311の第2接点部21との当接面に形成された複数の凹部311aによって、空気充填室22Eから各挿通口22hを介して外部に放出される空気の流れをさらに促進することができる。この結果、本変形例に係る通電装置1は、第1接点部311と第2接点部21との接点部位に付着した異物を吹き飛ばし易くすることができ、当該異物をより確実に除去することができる。これにより、本変形例に係る通電装置1は、第1接点部311と第2接点部21との接点部位における接続信頼性をさらに向上することができる。
また、以上で説明した可動カバー部材22Bの挿通口22hは、空気充填室22Eから外部に放出される空気の流れを促進する形状が付加されていてもよい。
図10に示す変形例に係る可動カバー部材22Bの挿通口422hは、傾斜面422haを有する点で上述した挿通口22hとは異なる。挿通口422hのその他の構成は、上述の挿通口22hと略同様の構成である。挿通口422hは、第1方向Xに沿って第1接点部11側に向かって先細り形状となるように傾斜面422haが付加されている。傾斜面422haは、略円形状に形成された挿通口422hの縁部に沿って略円環状に形成される。挿通口422hは、この傾斜面422haによって、第1方向Xに沿って第1接点部11側に向かうにしたがって内径が徐々に小さくなるように形成され、先細りのノズル形状に形成される。
本変形例に係る通電装置1は、傾斜面422haによって形成された挿通口422hの先細りのノズル形状の作用により、空気充填室22Eから各挿通口422hを介して外部に放出される空気の流速を相対的に増加することができる。この結果、本変形例に係る通電装置1は、第1接点部311と第2接点部21との接点部位に付着した異物をより確実に除去することができ、第1接点部311と第2接点部21との接点部位における接続信頼性をさらに向上することができる。
本実施形態に係る通電装置は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 通電装置
10 第1接続部
11、211、311 第1接点部
12 ハウジング
12a 突出部
20 第2接続部
21 第2接点部
21a 接点
21b フランジ部
22 ハウジング
22A 接点ホルダ(保持部材)
22B 可動カバー部材
22C アウタカバー部材
22D 封止部材
22E 空気充填室
22F 可動バネ(付勢部材)
22a 保持室
22b 装着凹部
22c 反力受け部
22d、22h、22m、422h 挿通口
22e、22j 外面
22f、22l 収容室
22g バネ保持部
22i、22n 装着口
22k 保持凹部
22o 内面
23 導電部材
24 接圧バネ
100 第1部材
200 第2部材
211a、311a 凹部
422ha 傾斜面
G 隙間
X 第1方向(可動方向)
Y 第2方向
Z 第3方向

Claims (4)

  1. 車両に搭載され相対移動可能である第1部材又は第2部材の一方に設けられる第1接点部、及び、前記第1接点部を保持するハウジングを含む第1接続部と、
    前記第1部材又は前記第2部材の他方に設けられ前記第1接点部と接触して通電可能である第2接点部、前記第2接点部を保持する保持する保持部材、前記保持部材において前記第1接点部が位置する側に装着され当該保持部材に対して可動方向に沿って可動すると共に前記可動方向に沿って前記第2接点部が挿通され当該第2接点部を外部に露出させる挿通口が形成された可動カバー部材、前記保持部材と前記可動カバー部材との間に介在し当該保持部材と当該可動カバー部材との間を封止する封止部材、及び、前記保持部材と前記可動カバー部材との内部に形成され前記第2接点部を収容すると共に前記可動カバー部材の可動に伴って体積が変化する空気充填室を含む第2接続部とを備え、
    前記ハウジングは、前記第1接点部を前記第2接続部側に露出させて保持すると共に、前記第2接続部側に突出して形成され前記可動カバー部材と当接し前記可動カバー部材と前記第1接点部との間に隙間を形成する突出部を有し、
    前記第2接続部は、前記可動カバー部材が前記第1接続部によって前記可動方向に沿って前記保持部材側に押し込まれる動作に伴って前記空気充填室内の空気が前記挿通口から外部に放出されることを特徴とする、
    通電装置。
  2. 前記第2接続部は、前記可動カバー部材を前記可動方向に沿って前記保持部材側とは反対側に付勢する付勢部材を含む、
    請求項1に記載の通電装置。
  3. 前記第1接点部は、前記第2接点部との当接面に複数の凹部を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の通電装置。
  4. 前記挿通口は、前記可動方向に沿って前記第1接点部側に向かって先細りの形状である、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の通電装置。
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