JP2021064511A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池、モータジェネレータ、及び二次電池を備えた燃料電池システムにおいて、暖機運転時の動作に不具合を生じさせることなく、DCDCコンバータを省略すること。【解決手段】燃料電池システム10は、固体高分子形燃料電池(FC)12と、二次電池(BAT)14と、ダイオード16と、モータジェネレータ(MG)18と、第1インバータ(第1INV)20と、エアコンプレッサ(ACP)22と、第2インバータ(第2INV)24と、ヒータ26と、スイッチ(SW)28と、制御装置と、FC12と第1INV18とを接続する第1回路30と、BAT20と第2INV24とを接続する第2回路32と、第1回路30と第2回路32とを並列に接続する第3回路34とを備え、ダイオード14は第1回路30に直列に接続され、ヒータ26は第1INV18と並列になるように第1回路30に接続され、SW28は第3回路34に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、さらに詳しくは、モータジェネレータ、燃料電池及び二次電池を備え、かつ、燃料電池用DCDCコンバータ及び二次電池用DCDCコンバータを備えていない燃料電池システムに関する。
燃料電池を動力源とする車両は、一般に、
(a)電力を発生させる燃料電池(FC)と、
(b)FCで発生させた電力若しくは回生された電力を一時的に貯蔵し、又は貯蔵された電力を電力消費源に供給するための二次電池(BAT)と、
(c)FC又はBATから供給される電力を用いて回転軸を駆動し、又は、回転軸にかかる負荷を電力として回生するためのモータジェネレータ(MG)と、
(d)FCから供給される直流電力を昇圧する燃料電池用DCDCコンバータと、
(e)BATから供給される直流電力を昇圧するBAT用DCDCコンバータと、
(f)燃料電池用DCDCコンバータ及び/又はBAT用DCDCコンバータで昇圧された直流電力を交流電力に変換し、MGに供給するインバータ(INV)と
を備えている(例えば、特許文献1参照)。
FC、MG、及びBATを備えた燃料電池システムにおいて、従来、DCDCコンバータは必要不可欠と考えられていた。BAT用DCDCコンバータが必要不可欠であるのは、BATの電圧Vbatに対して、INVの電圧VHをMGにとって効率の良い電圧に制御するためである。また、FC用DCDCコンバータが必要不可欠であるのは、FCのスタック枚数を減らし、低コスト化するためである。Vfcはスタック枚数に比例し、枚数が少ないとVfcが低くなるが、Vfcが低くてもDCDCコンバータにより昇圧すれば、MGへの電力供給が可能となる。しかしながら、従来の燃料電池システムにおいては、DCDCコンバータの設置がシステムの体格増とコスト増の要因になっている。
一方、DCDCコンバータを省略すると、燃料電池システムの小型化及び低コスト化が期待される。しかしながら、実際には、従来のシステムにおいてDCDCコンバータを省略すると、燃料電池システムの動作に幾つか問題が生じる。その一つが、氷点下始動時の動作点制御の不成立化である。そのため、DCDCコンバータのない燃料電池システムが提案された例は、従来にはない。
特開2017−225271号公報
本発明が解決しようとする課題は、燃料電池、モータジェネレータ、及び二次電池を備えた燃料電池システムにおいて、氷点下始動を含む暖機運転時の動作に不具合を生じさせることなく、DCDCコンバータを省略することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る燃料電池システムは、以下の構成を備えている。
(1)前記燃料電池システムは、
電力を発生させるための固体高分子形燃料電池(FC)と、
前記FCで発生させた電力若しくは回生時に得られる電力を一時的に貯蔵し、又は貯蔵された前記電力を電力消費源に供給するための二次電池(BAT)と、
前記電力が前記FC側に逆流するのを防ぐためのダイオードと、
前記FC又は前記BATから供給される電力を用いて回転軸を駆動し、又は、前記回転軸にかかる負荷を電力として回生するためのモータジェネレータ(MG)と、
前記FC又は前記BATから供給される直流電力を交流電力に変換し、又は、前記回生時に得られる交流電力を直流電力に変換するための第1インバータ(第1INV)と、
前記FCの運転時に空気を前記FCに供給するためのエアコンプレッサ(ACP)と、
前記BATから供給される直流電力、前記FCから供給される直流電力、又は、前記回生時に前記第1INVを経由して前記MGから供給される直流電力を交流電力に変換し、前記ACPに供給するための第2インバータ(第2INV)と、
前記FCで得られる電力を用いて前記FC若しくは前記BATを加熱し、又は、空調を行うためのヒータと、
前記BATと前記FC及び/又は前記MGとの接続及び遮断を行うためのスイッチ(SW)と、
前記燃料電池システムの動作を制御する制御装置と
を備えている。
(2)前記燃料電池システムは、
前記FCと前記第1INVとを接続する第1回路と、
前記BATと前記第2INVとを接続する第2回路と、
前記第1回路と前記第2回路とを並列に接続する第3回路と
を備え、
前記ダイオードは、前記第1回路に直列に接続され
前記ヒータは、前記第1INVと並列になるように前記第1回路に接続され、
前記SWは、前記第3回路に接続されている。
DCDCコンバータのない燃料電池システムにおいて、暖機運転(氷点下始動を含む)する際には、まず、SWを開にし、第1回路と第2回路を切り離す。次に、BATを用いてACPを駆動し、ACPからFCに空気を供給しながら、FCを低ストイキ比運転させる。これにより、FCが自己発熱する。この時、FCで生じた余剰電力はヒータに供給され、FCの加熱、BATの加熱、及び/又は、空調で消費される。そして、FCの自己発熱、及びヒータの熱によりFCが温度上昇する毎に、FC温度に応じたストイキ比で運転する。その間、FC温度上昇に伴って、IV特性が暖機後のIV特性に近づいていく。
所定時間経過後、FCの水温Tfcが第1しきい値Tcを超えた時には、IV特性も上昇しており、BATの電圧Vbatと、第1INVの電圧VH又はFCの電圧Vfcとの差も第2しきい値ε以下になっている。そのため、Vbatと、VH又はVfcとの差がε以下になった時には、SWを閉にし、第1回路と第2回路を連結させる。これにより、DCDCコンバータが無くても、暖機運転が可能となる。
本発明に係る燃料電池システムの模式図である。 暖機運転手段を実行するためのプログラムのフロー図である。 通常運転モードの制御フロー図である。 燃料電池のI−V特性の模式図である。 燃料電池の水温の上昇に応じてストイキ比を上昇させながら暖機運転を行う方法の模式図である。
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
[1. 燃料電池システム]
図1に、本発明に係る燃料電池システムの模式図を示す。図1において、燃料電池システム10は、固体高分子形燃料電池(FC)12と、二次電池(BAT)14と、ダイオード16と、モータジェネレータ(MG)18と、第1インバータ(第1INV)20と、エアコンプレッサ(ACP)22と、第2インバータ(第2INV)24と、ヒータ26と、スイッチ(SW)28と、制御装置(図示せず)とを備えている。
さらに、燃料電池システム10は、
FC12と第1INV20とを接続する第1回路30と、
BAT14と第2INV24とを接続する第2回路32と、
第1回路30と第2回路32とを並列に接続する第3回路34と
を備えている。
[1.1. 固体高分子形燃料電池(FC)]
FC12は、燃料電池システム10の主動力源であり、燃料電池システム10を作動させるために必要な電力を発生させる。FC12の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。
[1.2. 二次電池(BAT)]
BAT14は、FC12で発生させた電力(余剰電力)、若しくは、回生時に得られる電力を一時的に貯蔵し、又は、貯蔵された電力を電力消費源に供給するためのものである。BAT14の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。図1に示す燃料電池システム10において、電力消費源は、MG18、ACP22、ヒータ26、図示しない制御装置などが該当する。
[1.3. ダイオード]
ダイオード16は、電力がFC12側に逆流するのを防ぐためのものである。ダイオード16は、第1回路30に直列に接続されている。ダイオード16の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。
DCDCコンバータを備えた燃料電池システムの場合、DCDCコンバータは、電流の逆流を防止する機能も備えているので、ダイオードは不要である。一方、DCDCコンバータのない燃料電池システム10の場合、ダイオード16を用いてFC12側への電流の逆流を防ぐ必要がある。
[1.4. モータジェネレータ(MG)]
MG18は、FC12又はBAT14から供給される電力を用いて回転軸(図示せず)を駆動し、又は、回転軸にかかる負荷を電力として回生するためのものである。MG18の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。
[1.5. 第1インバータ(第1INV)]
第1INV20は、FC12又はBAT14から供給される直流電力を交流電力に変換し、又は、回生時に得られる交流電力を直流電力に変換するためのものである。第1INV20の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。FC12と第1INV20とは、第1回路30により接続されている。また、第1INV20には、MG18が接続されている。また、BAT14は、第3回路34を介して第1INV20に接続されている。
[1.6. エアコンプレッサ(ACP)]
ACP22は、FC12の運転時に空気をFC12に供給するためのものである。ACP22の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。本発明に係る燃料電池システム10において、SW28が開いている時には、ACP22は、BAT14から供給される電力で駆動される。この点が、従来とは異なる。
なお、通常運転時は、ACP22は、FC12又はBAT14から供給される電力で駆動される。
[1.7. 第2インバータ(第2INV)]
第2INV24は、BAT14から供給される直流電力、FC12から供給される直流電力、又は、回生時に第1INV20を経由してMG18から供給される直流電力を交流電力に変換し、ACP22に供給するためのものである。第2INV24の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。BAT14と第2INV24とは、第2回路32により接続されている。また、第2INV24には、ACP22が接続されている。
[1.8. ヒータ]
ヒータ26は、FC12で得られる電力を用いてFC12若しくはBAT14を加熱し、又は、空調を行うためのものである。ヒータ26の構造は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な構造を選択することができる。ヒータ26は、第1INV20と並列になるように第1回路30に接続されている。
FC12を暖機モードで運転する場合、低ストイキ比運転(低効率運転)を行い、FC12を自己発熱させる。低ストイキ比運転を継続するためには、FC12から得られる余剰電力を消費し続ける必要がある。この余剰電力をMG18で消費させることも考えられる。しかし、MG18の電力消費はドライバーの操作に依存するため、低ストイキ比運転を安定して継続させるのが難しい。これに対し、ヒータ26の電力消費は、通常、ドライバーの操作に依存しない。そのため、余剰電力をヒータ26で消費させると、低ストイキ比運転を安定して継続することができる。
[1.9. スイッチ(SW)]
スイッチ(SW)28は、BAT14とFC12及び/又はMG18との接続及び遮断を行うためのものである。本発明に係る燃料電池システム10は、FC12/第1INV20間を繋ぐ第1回路30と、BAT14/第2INV24間を繋ぐ第2回路32と、第1回路30/第2回路32を並列に接続する第3回路34の3つの回路を備えている。SW28は、第3回路30に接続されている。
SW28は、
(a)暖機運転時には第1回路30と第2回路32とを遮断する機能と、
(b)FC12の水温Tfcが通常運転が可能な温度に到達した時に、第3回路34を介して第1回路30と第2回路32とを接続する機能と
を備えている。
SW28の構造は、このような機能を奏するものである限りにおいて、特に限定されない。すなわち、SW28は、機械的な動作により回路を開閉する機械スイッチであっても良く、あるいは、電子的に回路を開閉する電子スイッチであっても良い。
[1.10. 制御装置]
制御装置(図示せず)は、燃料電池システム10の動作を制御するためのものである。制御装置は、燃料電池システム10の各部の一般的動作を制御する手段に加えて、暖機運転手段を備えているのが好ましい。
ここで、「暖機運転手段」とは、
(A)FC12の水温Tfcが第1しきい値Tc以下である時にSW28を開にし、第1回路30と第2回路32を切り離す手段Aと、
(B)BAT14を用いてACP22を駆動し、Tfcが高くなるほどストイキ比が大きくなるように、Tfcに応じたストイキ比でFC12を低ストイキ比運転することによりFC12を自己発熱させる手段Bと、
(C)BAT14の電圧Vbatと、第1INV20の電圧VH又はFC12の電圧Vfcとの差の絶対値が第2しきい値ε以下となるまで、低ストイキ比運転で得られた余剰電力をヒータ26で消費させ、ヒータ26を用いて、FC12の加熱、BAT14の加熱、及び/又は、空調を行う手段Cと、
(D)|VH−Vbat|≦ε、又は、|Vfc−Vbat|≦εになった時には、SW28を閉にし、第1回路30と前記第2回路32を接続する手順Dと
を備えている手段をいう。
暖機運転手段の詳細については、後述する。
[2. 暖機運転手段]
図2に、暖機運転手段を実行するためのプログラムのフロー図を示す。
まず、ステップ1(以下、単に「S1」ともいう)において、FC12の水温Tfcが第1しきい値Tc以下であるか否かが判断される。Tcの値は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な値を選択することができる。TfcがTc以下でない場合(S1:NO)、そのまま通常運転モードに移行する。一方、TfcがTc以下である場合(S1:YES)、S2に進み、SW28を開にする(手順A)。これにより、第1回路30と第2回路32とが切り離される。
次に、S3に進む。S3では、BAT14を用いてACP22を駆動し、FC12を低ストイキ比運転する(手順B)。これにより、FC12が自己発熱する。この時、Tfcが高くなるほどストイキ比が大きくなるように、Tfcに応じたストイキ比でFC12を低ストイキ比運転する(図5参照)。
次に、S4に進む。S4では、ヒータ26を用いて、FC12の加熱、BAT14の加熱、及び/又は、空調を行うことにより、ヒータ26を用いてVHを制御する。
次に、S5に進む。S5では、BAT14の電圧Vbatと、第1INV20の電圧VH又はFC12の電圧Vfcとの差の絶対値が第2しきい値ε以下であるかが判断される。第2しきい値εの値は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な値を選択することができる。電圧の差の絶対値がε以下でない場合(S5:NO)には、S3に戻る。そして、BAT14の電圧Vbatと、第1INV20の電圧VH又はFC12の電圧Vfcとの差の絶対値が第2しきい値ε以下となるまで、低ストイキ比運転で得られた余剰電力をヒータ26で消費させる(手順C)。
一方、|VH−Vbat|≦ε、又は、|Vfc−Vbat|≦εになった時(S5:YES)には、S6に進む。S6では、SW28を閉にし、第1回路30と第2回路32を接続する(手順D)。その後、S7に進み、通常運転モードに移行する。
図3に、通常運転モードの制御フロー図を示す。通常運転は、具体的には、以下のようにして行われる。すなわち、S7.1において、BAT14の充電率(SOC)をFC12の発電量で制御する。具体的には、MG18の消費電力や回生による電力変動をBAT14で吸収する。それに応じてSOCが変化するので、FC12でBAT14のSOCを制御する。例えば、SOCがほぼSOC中心に維持されるように、FC12の発電量を制御する。
次に、S7.2に進む。S7.2では、ヒータ26でFC12の水温TfcをTc以上の所定の温度に制御する。これは、通常運転モードでも、外気温や負荷条件によって水温Tfcが低下し、Tc未満になることを防止するためである。
次に、S7.3に進む。S7.3では、通常運転を継続するか否かが判断される。継続する場合(S7.3:YES)には、S7.1に戻り、上述したS7.1〜S7.3の各ステップを繰り返す。一方、通常運転を停止させる場合(S7.3:NO)には、制御を終了させる。
[3. 作用]
図4に、燃料電池のI−V特性の模式図を示す。FC12の通常運転時には、効率が最も高くなるように(換言すれば、電圧Vと電流Iの積が最大となるように)、ストイキ比が最適化される。一方、ストイキ比を下げると効率が低下し、FC12が自己発熱する。暖機運転時にストイキ比を意図的に下げると、FC12の自己発熱によってFC12の温度Tfcが上昇するので、暖機に要する時間を短縮することができる。
しかしながら、低ストイキ比運転時においても、電力が発生する。この電力を何等かの方法で消費しないと、暖機に適した低ストイキ比運転を継続することができない。この場合、MG18を用いて余剰電力を消費することも考えられる。しかしながら、MG18の電力消費はドライバーの操作に依存するので、暖機に適した低ストイキ比運転を継続するのが難しい。これに対し、ヒータ26の電力消費は、基本的にはドライバーの操作に依存しない。そのため、余剰電力をヒータ26で消費させると、暖機に適した低ストイキ比運転を継続するのが容易化する。
具体的には、DCDCコンバータのない燃料電池システム10において、暖機運転(氷点下始動を含む)する際には、まず、SW28を開にし、第1回路30と第2回路32を切り離す。次に、BAT14を用いてACP22を駆動し、ACP22からFC12に空気を供給しながら、FC12を低ストイキ比運転させる。これにより、FC12が自己発熱する。この時、FC12で生じた余剰電力はヒータ26に供給され、FC12の加熱、BAT14の加熱、及び/又は、空調で消費される。
そして、図5に示すように、FC12の自己発熱、及びヒータ26の熱によりFC12が温度上昇する毎に、FC12の温度に応じたストイキ比で運転する。その間、FC12の温度上昇に伴って、IV特性が暖機後のIV特性に近づいていく。
所定時間経過後、FC12の水温Tfcが第1しきい値Tcを超えた時には、IV特性も上昇しており、BAT14の電圧Vbatと、第1INV20の電圧VH又はFC12の電圧Vfcとの差も第2しきい値ε以下になっている。そのため、Vbatと、VH又はVfcとの差がε以下になった時には、SW28を閉にし、第1回路30と第2回路32を連結させる。これにより、DCDCコンバータが無くても、暖機運転が可能となる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池を備えたハイブリッド車両の動力源に用いることができる。
10 燃料電池システム
12 固体高分子形燃料電池(FC)
14 二次電池(BAT)
16 ダイオード
18 モータジェネレータ(MG)
20 第1インバータ(第1INV)
22 エアコンプレッサ(ACP)
24 第2インバータ(第2INV)
26 ヒータ
28 スイッチ(SW)
30 第1回路
32 第2回路
34 第3回路

Claims (2)

  1. 以下の構成を備えた燃料電池システム。
    (1)前記燃料電池システムは、
    電力を発生させるための固体高分子形燃料電池(FC)と、
    前記FCで発生させた電力若しくは回生時に得られる電力を一時的に貯蔵し、又は貯蔵された前記電力を電力消費源に供給するための二次電池(BAT)と、
    前記電力が前記FC側に逆流するのを防ぐためのダイオードと、
    前記FC又は前記BATから供給される電力を用いて回転軸を駆動し、又は、前記回転軸にかかる負荷を電力として回生するためのモータジェネレータ(MG)と、
    前記FC又は前記BATから供給される直流電力を交流電力に変換し、又は、前記回生時に得られる交流電力を直流電力に変換するための第1インバータ(第1INV)と、
    前記FCの運転時に空気を前記FCに供給するためのエアコンプレッサ(ACP)と、
    前記BATから供給される直流電力、前記FCから供給される直流電力、又は、前記回生時に前記第1INVを経由して前記MGから供給される直流電力を交流電力に変換し、前記ACPに供給するための第2インバータ(第2INV)と、
    前記FCで得られる電力を用いて前記FC若しくは前記BATを加熱し、又は、空調を行うためのヒータと、
    前記BATと前記FC及び/又は前記MGとの接続及び遮断を行うためのスイッチ(SW)と、
    前記燃料電池システムの動作を制御する制御装置と
    を備えている。
    (2)前記燃料電池システムは、
    前記FCと前記第1INVとを接続する第1回路と、
    前記BATと前記第2INVとを接続する第2回路と、
    前記第1回路と前記第2回路とを並列に接続する第3回路と
    を備え、
    前記ダイオードは、前記第1回路に直列に接続され
    前記ヒータは、前記第1INVと並列になるように前記第1回路に接続され、
    前記SWは、前記第3回路に接続されている。
  2. 前記制御装置は、暖機運転手段を備え、
    前記暖機運転手段は、
    (A)前記FCの水温Tfcが第1しきい値Tc以下である時に前記SWを開にし、前記第1回路と前記第2回路を切り離す手段Aと、
    (B)前記BATを用いて前記ACPを駆動し、前記Tfcが高くなるほどストイキ比が大きくなるように、前記Tfcに応じた前記ストイキ比で前記FCを低ストイキ比運転することにより前記FCを自己発熱させる手段Bと、
    (C)前記BATの電圧Vbatと、前記第1INVの電圧VH又は前記FCの電圧Vfcとの差の絶対値が第2しきい値ε以下となるまで、前記低ストイキ比運転で得られた余剰電力を前記ヒータで消費させ、前記ヒータを用いて、前記FCの加熱、前記BATの加熱、及び/又は、空調を行う手段Cと、
    (D)|VH−Vbat|≦ε、又は、|Vfc−Vbat|≦εになった時には、前記SWを閉にし、前記第1回路と前記第2回路を接続する手順Dと
    を備えている請求項1に記載の燃料電池システム。
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