JP2021064493A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却風を通過させる通風路内に高周波電流供給回路を配置したときに、通風路の下流側でも高周波電流供給回路を冷却できるよう誘導加熱調理器を提供する。【解決手段】誘導加熱調理器は、ケーシング内の上部に配設された誘導加熱コイルと、ケーシング内の下部に配設された高周波電流供給回路22と高周波電流供給回路22で発生する熱を放出する放熱器23とを有したメイン基板21と、ケーシング内で高周波電流供給回路22を冷却する冷却風を送出する冷却ファン26bと、ケーシング内で冷却ファン26bによる冷却風を高周波電流供給回路22と放熱器23とを通過させる通風路31が形成された通風カバー30とを備え、通風カバー30の上部には通風路31の下流側で通風路31の上部の冷却風を下方に案内するガイド30aを設けた。【選択図】図5
Description
本発明は、トッププレートの上側に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって発熱させて食材を加熱調理する誘導加熱調理器に関する。
下記の特許文献1には誘導加熱調理器が開示されている。誘導加熱調理器は、鍋等の調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部でトッププレートの下側に配設されて、調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、ケーシング内の下部で誘導加熱コイルの下側に配設されて、誘導加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路(高周波電流供給回路)とインバータ回路で発生する熱を放熱させる放熱フィンとを有したメイン基板とを備えている。
この誘導加熱調理器においては、トッププレートの上側に鍋等の調理容器を載置して、インバータ回路により誘導加熱コイルに高周波電流を供給すると、トッププレートの上側で誘導磁界が発生し、トッププレートの上側に載置した鍋等の調理容器は渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって発熱し、鍋等の調理容器に入れた食材は発熱する調理容器内で加熱調理される。
上述した特許文献1に記載の誘導加熱調理器においては、インバータ回路は誘導加熱コイルに高周波電流を供給するときに大型のコンデンサやスイッチング素子から発熱するので、インバータ回路には熱を放出するための放熱フィンが設けられている。また、ケーシングの底壁と誘導加熱コイルの下側に設けた防磁板との間は冷却ファンによる冷却風が通過する冷却風路(通風路)となっており、放熱フィンを含むインバータ回路はこの冷却風路に配置されることで冷却風によって冷却されている。冷却風路内に配置された放熱フィンを含むインバータ回路は冷却風路の上流側に配置された部分で十分に冷却されるものの、冷却風路の下流側は上流側で熱交換された温度の高い冷却風が流れるので、放熱フィンを含むインバータ回路は冷却風路の下流側に配置された部分で十分に冷却されないことがある。本発明は、誘導加熱調理器において、冷却風を通過させる通風路内に高周波電流供給回路を配置したときに、通風路の下流側でも高周波電流供給回路を冷却できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部でトッププレートの下側に配設されて、調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、ケーシング内の下部で誘導加熱コイルの下側に配設されて、誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、高周波電流供給回路で発生する熱を放出する放熱器とを有したメイン基板と、ケーシング内で高周波電流供給回路を冷却する冷却風を送出する冷却ファンと、ケーシング内で冷却ファンによる冷却風を高周波電流供給回路と放熱器とを通過させる通風路を形成する通風カバーとを備えた誘導加熱調理器であって、通風カバーの上部には通風路の下流側に通風路の上部の冷却風を下方に案内するガイドを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、通風カバーには通風路の下流側に通風路の上部の冷却風を下方に案内するガイドを設けたので、通風路の上部を通る冷却風は下流側でガイドによって下方に案内されるようになる。これにより、高周波電流供給回路と放熱器における通風路の下流側に配置された部分はガイドによって通風路の上部から下方に案内される冷却風により冷却されるようになり、通風路の下流側でも高周波電流供給回路を十分に冷却できるようになる。
上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態では、調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部でトッププレートの下側に配設されて、調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、ケーシング内の下部で誘導加熱コイルの下側に配設されて、誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、高周波電流供給回路で発生する熱を放出する放熱器とを有したメイン基板と、ケーシング内で高周波電流供給回路を冷却する冷却風を送出する冷却ファンと、ケーシング内で冷却ファンによる冷却風を高周波電流供給回路と放熱器とを通過させる通風路を形成する通風カバーとを備えた誘導加熱調理器であって、通風カバー内の上部には通風路の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板を通風路に沿って移動可能に設けるとともに、ガイド板を通風路に沿って移動させる移動機構を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、通風カバー内の上部には通風路の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板を通風路に沿って移動可能に設けるとともに、ガイド板を通風路に沿って移動させる移動機構を設けたので、通風路の上部を通る冷却風を移動機構によって移動するガイド板によって通風路の上流から下流の所望の位置に送ることができ、高周波電流供給回路が通風路内の上流から下流の範囲で局部的に高温となるのを防ぐことができる。
上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態では、調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、ケーシング内の上部でトッププレートの下側に配設されて、調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、ケーシング内の下部で誘導加熱コイルの下側に配設されて、誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、高周波電流供給回路で発生する熱を放出する放熱器とを有したメイン基板と、ケーシング内で高周波電流供給回路を冷却する冷却風を送出する冷却ファンと、ケーシング内で冷却ファンによる冷却風を高周波電流供給回路と放熱器とを通過させる通風路を形成する通風カバーとを備えた誘導加熱調理器であって、通風カバー内の上部には通風路の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板を回動可能に設けるとともに、ガイド板を角度調節可能に回動させる回動機構を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した誘導加熱調理器においては、通風カバー内の上部には通風路の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板を回動可能に設けるとともに、ガイド板を角度調節可能に回動させる回動機構を設けたので、通風路の上部を通る冷却風を回動機構によって角度調節可能に回動するガイド板によって通風路の上流から下流の所望の位置に送ることができ、高周波電流供給回路が通風路内の上流から下流の範囲で局部的に高温となるのを防ぐことができる。
以下、本発明の誘導加熱調理器の実施形態を添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示したように、第1実施形態の誘導加熱調理器10は、厨房のカウンター等に設置され、インバータ回路22から誘導加熱コイル20に高周波電流を供給したときにトッププレート12の上側で誘導磁界を発生させ、トッププレート12の上側に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって鍋等の調理容器を発熱させ、発熱する調理容器に入れた食材を加熱調理するものである。
(第1実施形態)
図1に示したように、第1実施形態の誘導加熱調理器10は、厨房のカウンター等に設置され、インバータ回路22から誘導加熱コイル20に高周波電流を供給したときにトッププレート12の上側で誘導磁界を発生させ、トッププレート12の上側に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって鍋等の調理容器を発熱させ、発熱する調理容器に入れた食材を加熱調理するものである。
図1〜図3に示したように、誘導加熱調理器10は、鍋等の調理容器を載置するトッププレート12を上面に有したケーシング11と、ケーシング11内にてトッププレート12の下側に配設されて調理容器を加熱するために誘導磁界を発生させる誘導加熱コイル20と、ケーシング11の下部に配設されて誘導加熱コイル20に高周波電流を供給するインバータ回路(高周波電流供給回路)22を有したメイン基板21と、ケーシング11の後壁に挿通されてメイン基板21に外部電源から電力を供給する電源コード24と、ケーシング11内の下部でメイン基板21の後側に配設されて、電源コード24とメイン基板21との間のノイズを取り除くノイズフィルタ基板25とを備えている。
図1及び図2に示したように、ケーシング11はトッププレート12を含めて略直方体形状をしている。図2に示したように、ケーシング11内には上側から見たときに後側に開く略コ字形をした取付部材13が後側に寄せて設けられており、取付部材13の上部には誘導加熱コイル20が取り付けられている。この誘導加熱コイル20は高周波電流が供給されたときに発生する誘導磁界の影響によりトッププレート12の上面に載置した鍋等の調理容器に渦電流が流れるようにして、調理容器を渦電流が流れるときの電気抵抗により発生するジュール熱によって発熱させるものである。
図3及び図4に示したように、ケーシング11内の下部には誘導加熱コイル20に高周波電流を供給するインバータ回路(高周波電流供給回路)22を有したメイン基板21が設けられている。インバータ回路22は高周波電流を発生させるために大型のコンデンサやスイッチング素子等の発熱部品を備え、インバータ回路22は高周波電流を発生させるときに大型のコンデンサやスイッチング素子等の発熱部品から多くの熱が発生する。インバータ回路22の上側にはスイッチング素子等の発熱部品の熱を放出する放熱フィン(放熱器)23が設けられている。放熱フィン23にはアルミニウム等の熱伝導性のよい素材が用いられ、放熱フィン23はインバータ回路22のスイッチング素子等の発熱部品で発生した熱を吸い取って周囲に放出する。この実施形態では、インバータ回路22と放熱フィン23はケーシング11内の下部にて前後方向に沿って配置されている。
メイン基板21にはノイズフィルタ基板25を介して電源コード24が接続されており、電源コード24はケーシング11の後壁の右下部を貫通して外側に導出されて外部の商用電源に接続されている。メイン基板21のインバータ回路22は外部電源から電源コード24によって供給される電力を受けて誘導加熱コイル20に高周波電流を供給する。
図3及び図4に示したように、ケーシング11内の下部にはメイン基板21の後側にノイズフィルタ基板(ノイズフィルタ)25が設けられており、ノイズフィルタ基板25は外部の商用電源から電源コード24を伝播するノイズと、メイン基板21のインバータ回路22から発生して電気配線を伝播する雑音端子電圧(ノイズ)を低減させるものである。
図2〜図4に示したように、ケーシング11の底壁には取付部材13より前側に吸気口11aが設けられており、ケーシング11の後壁には排気口11bが設けられている。取付部材13の前壁には上下に冷却ファン26(26a,26b)が設けられている。上側の冷却ファン26aは誘導加熱コイル20を冷却するものであり、下側の冷却ファン26bはメイン基板21のインバータ回路22を冷却するものである。冷却ファン26a,26bを作動させると、外気が冷却風として吸気口11aからケーシング11内に吸い込まれ、ケーシング11内に吸い込まれた冷却風は誘導加熱コイル20とインバータ回路22とを冷却して排気口11bからケーシング11の外側に排出される。
図4に示したように、取付部材13の前壁には上側の冷却ファン26aの後側に樹脂製の導風部材27が設けられており、導風部材27は冷却ファン26aの冷却風を誘導加熱コイル20に導くものである。導風部材27は、上側及び前側が開いた略箱形をしており、取付部材13の前壁から誘導加熱コイル20の中央部まで延出している。冷却ファン26aから送出された冷却風は導風部材27によって左右に拡がることなく上側に配置された誘導加熱コイル20に導かれる。また、導風部材27の後壁27aは後側に進むに従って上側に傾斜しており、冷却ファン26aによる冷却風は傾斜した後壁27aによって誘導加熱コイル20の後側部にも導かれる。
図2、図4及び図5に示したように、メイン基板21には下側の冷却ファン26bの後側に樹脂製の通風カバー30が設けられており、通風カバー30は冷却ファン26bによる冷却風が左右に拡がることなくインバータ回路22と放熱フィン23とを通過するための前後に延びる通風路31を形成している。通風カバー30は、左右方向に沿った鉛直方向の断面形状が下側に開いた略コ字形をしており、前後方向に沿って配置されたインバータ回路22と放熱フィン23の後部まで延出している。通風カバー30の上壁は放熱フィン23の上端との間に冷却風が通過する空間が形成されており、通風路31の上部は十分な量の冷却風が通過可能となっている。
図4及び図5に示したように、通風カバー30の上部には通風路31の下流側で通風路31の上部の冷却風を下方に案内するガイド30aが設けられている。ガイド30aは通風カバー30の上壁の後部を後側、すなわち、下流側に進むに従って斜め下方に傾斜させた傾斜板部により構成されている。また、通風路31はガイド30aによって下流側が狭くなっているので、通風路31の出口30bから吹き出される冷却風は勢いよく吹き出される。
冷却ファン26bによる冷却風は通風カバー30の前端から通風路31内に流入し、インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の上流側に配置されている部分は通風路31内に流入した冷却風により冷却される。また、インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の下流側に配置されている部分は通風路31内の上部からガイド30aによって下流側の斜め下方に案内された冷却風によって冷却される。
上記のように構成した誘導加熱調理器10の作動について説明する。食材を入れた鍋等の調理容器をトッププレート12の上側に載置し、ケーシング11の前面に設けられた操作パネル14を操作して調理を開始させると、インバータ回路22には外部の電源から電源コード24によって電力が供給され、誘導加熱コイル20にはインバータ回路22から高周波電流が供給される。トッププレート12の上側には誘導加熱コイル20に高周波電流が供給されたときに誘導磁界が発生し、トッププレート12の上側に載置した鍋等の調理容器は渦電流が流れるときの電気抵抗によるジュール熱によって発熱し、鍋等の調理容器に入れた食材は発熱する調理容器によって加熱調理される。
誘導加熱コイル20に高周波電流を供給したときには、誘導加熱コイル20とインバータ回路22とが発熱し、誘導加熱コイル20とインバータ回路22とを冷却するために、上側及び下側の冷却ファン26a,26bが作動するように制御されている。上側の冷却ファン26aによる冷却風は導風部材27によって誘導加熱コイル20に導かれ、誘導加熱コイル20は導風部材27によって導かれる冷却風によって冷却される。インバータ回路22の発熱部品から発する熱は放熱フィン23に伝わり、下側の冷却ファン26bによる冷却風は通風カバー30の通風路31内に流入して、インバータ回路22と放熱フィン23は通風路31内に流入した冷却風によって冷却される。
図5の概略図には冷却ファン26bによる冷却風の流れが一点鎖線により示されており、インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の上流側に配置された部分は、冷却ファン26bから直ぐ吹き出された冷却風により冷却されている。インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の下流側に配置された部分には、通風路31の上流側でインバータ回路22と放熱フィン23を冷却した後の温度が高くなった冷却風が通過することになり、インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の下流側に配置された部分は通風路31の上流側と比べて冷却されにくい。これに対し、通風カバー30の上部には通風路31の下流側で通風路31の上部の冷却風を斜め下方(下方)に案内するガイド30aが設けられている。通風路31の上部を流れる冷却風は、インバータ回路22と放熱フィン23とで熱交換されず温度が高くならない状態で通風路31の下流側に流れ、通風路31の下流側でガイド30aによって斜め下方に案内され、インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の下流側に配置された部分は、ガイド30aによって通風路31の上部から斜め下方に案内された冷却風によって冷却される。このように、インバータ回路22と放熱フィン23は通風路31の上流側から下流側の間で全体的に冷却されるようになっている。
第1実施形態の誘導加熱調理器10においては、調理容器を載置するトッププレート12を上面に有したケーシング11と、ケーシング11内の上部でトッププレート12の下側に配設されて、調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイル20と、ケーシング11内の下部で誘導加熱コイル20の下側に配設されて、誘導加熱コイル20に高周波電流を供給するインバータ回路(高周波電流供給回路)22とインバータ回路22で発生する熱を放出する放熱フィン(放熱器)23とを有したメイン基板21と、ケーシング11内でインバータ回路22を冷却する冷却風を送出する冷却ファン26bと、ケーシング11内で冷却ファン26bによる冷却風をインバータ回路22と放熱フィン23とを通過させる通風路31を形成する通風カバー30とを備えている。
インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の上流側に配置された部分は、冷却ファン26bから流入する冷却風により冷却されている。これに対し、インバータ回路22と放熱フィン23とにおける通風路31の下流側に配置された部分には上流側を冷却した後で温度が高くなった冷却風が通過することになり、インバータ回路22と放熱フィン23にとおける下流側に配置された部分は上流側に配置された部分よりも冷却されにくくなっている。この誘導加熱調理器10においては、通風カバー30には通風路31の下流側に通風路31の上部の冷却風を斜め下方(下方)に案内するガイド30aが設けられているので、インバータ回路22と放熱フィン23における通風路31の下流側に配置された部分も十分に冷却されるようなる。このように、インバータ回路22と放熱フィン23は、通風路31の上流側から下流側との間で全体的に冷却される。
この第1実施形態の誘導加熱調理器10においては、通風カバー30の上壁を通風路31の下流側で下流側に進むに従って下方に傾斜させてガイド30aを設けるようにしたが、本発明はこれに限られるものでなく、図6に示したように、通風カバー30の上壁下面には通風路31の下流側に通風路31の下流側に進むに従って下方に傾斜させた板部材によるガイド30aを設けたものであってもよく、このようにしたときにも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図7に示したように、第2実施形態の誘導加熱調理器10は、第1実施形態の誘導加熱調理器10の通風カバー30のガイド30aに代えて、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Aaを通風路31に沿って移動可能に設けるとともに、ガイド板30Aaを通風路31に沿って移動させる移動機構32Aを設けたものである。他の部分については第1実施形態の誘導加熱調理器10と同様であり、以下に、第2実施形態の誘導加熱調理器10をガイド板30Aa及び移動機構32Aを中心に説明する。
図7に示したように、第2実施形態の誘導加熱調理器10は、第1実施形態の誘導加熱調理器10の通風カバー30のガイド30aに代えて、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Aaを通風路31に沿って移動可能に設けるとともに、ガイド板30Aaを通風路31に沿って移動させる移動機構32Aを設けたものである。他の部分については第1実施形態の誘導加熱調理器10と同様であり、以下に、第2実施形態の誘導加熱調理器10をガイド板30Aa及び移動機構32Aを中心に説明する。
第2実施形態の誘導加熱調理器10では、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下流側に向けて斜め下方(下方)に案内するガイド板30Aaが通風路31に沿って移動可能に設けられている。ガイド板30Aaは通風路31の下流側に進むに従って斜め下方に傾斜するように配置された板部材が用いられている。ガイド板30Aaの幅方向の両端部には係合突部30Aa1が設けられており、通風カバー30の側壁上部には通風路31に沿って延びて係合突部30Aa1を移動可能に案内する案内溝30cが形成されている。ガイド板30Aaの係合突部30Aa1は通風カバー30の案内溝30cに沿って移動可能に係合しており、ガイド板30Aaは通風路31の上部で通風路31に沿って移動可能に支持されている。
また、通風カバー30にはガイド板30Aaを通風路31に沿って移動させる移動機構32Aが設けられており、ガイド板30Aaは移動機構32Aによって通風路31内を移動可能となっている。移動機構32Aは、例えば、電動モータによって作動するクランク機構やラックアンドピニオン機構を用いたものである。また、放熱フィン23には通風路31に沿って例えば4つの(複数の)温度センサ33が設けられており、ガイド板30Aaは制御装置(図示しない)により4つの温度センサ33の各検出温度に基づいて移動機構32Aにより通風路31を移動するように制御されている。
通風路31の上流側に配置された温度センサ33の検出温度が高いときには、ガイド板30Aaを移動機構32Aによって通風路31の上流側に移動させ(図7の二点鎖線に示し、符号UPSTREAMを付している。)、通風路31の上部の冷却風をガイド板30Aaにより上流側で斜め下方に案内して、インバータ回路22と放熱フィン23の温度の高くなった部分に通風路31の上部の冷却風を送るようにしている。同様に、通風路31の下流側に配置された温度センサ33の検出温度が高いときには、ガイド板30Aaを移動機構32Aによって通風路31の下流側に移動させ(図7の二点鎖線に示し、符号DOWNSTREAMを付している。)、通風路31の上部の冷却風をガイド板30Aaにより下流側で斜め下方に案内して、インバータ回路22と放熱フィン23の温度の高くなった部分に通風路31の上部の冷却風を送るようにしている。
このように、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Aaを通風路31に沿って移動可能に設けるとともに、ガイド板30Aaを通風路31に沿って移動させる移動機構32Aを設けたので、通風路31の上部を通る冷却風を移動機構32Aによって移動するガイド板30Aaによって通風路31の上流から下流の所望の位置に送ることができ、インバータ回路22と放熱フィン23とが通風路31内の上流から下流の範囲で局部的に高温となるのを防ぐことができる。
(第3実施形態)
図8に示したように、第3実施形態の誘導加熱調理器10は、第1実施形態の誘導加熱調理器10の通風カバー30のガイド30aに代えて、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Baを回動可能に設けるとともに、ガイド板30Baを角度調節可能に回動させる回動機構32Bを設けたものである。他の部分については第1実施形態の誘導加熱調理器10と同様であり、以下に、第3実施形態の誘導加熱調理器10をガイド板30Ba及び回動機構32Bを中心に説明する。
図8に示したように、第3実施形態の誘導加熱調理器10は、第1実施形態の誘導加熱調理器10の通風カバー30のガイド30aに代えて、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Baを回動可能に設けるとともに、ガイド板30Baを角度調節可能に回動させる回動機構32Bを設けたものである。他の部分については第1実施形態の誘導加熱調理器10と同様であり、以下に、第3実施形態の誘導加熱調理器10をガイド板30Ba及び回動機構32Bを中心に説明する。
第3実施形態の誘導加熱調理器10では、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Baが水平軸線周りに回動可能に設けられている。ガイド板30Baの幅方向の両端部には回動軸部(図示省略)が設けられており、通風カバー30の側壁上部には回動軸部が回動可能に支持される軸受部(図示省略)が設けられている。ガイド板30Baの回動軸部が通風カバー30の軸受部に回動可能に軸支されていることによって、ガイド板30Baは通風路31内の上部で回動可能に支持されている。
また、通風カバー30にはガイド板30Baを通風路31内の上部で角度調節可能に回動させる回動機構32Bが設けられており、ガイド板30Baは回動機構32Bによって通風路31内を角度調節可能に回動可能となっている。回動機構32Bは、例えば、ステッピングモータやサーボモータを用いたものである。また、放熱フィン23には通風路31に沿って4つの(複数の)温度センサ33が設けられており、ガイド板30Baは制御装置(図示しない)により4つの温度センサ33の各検出温度に基づいて回動機構32Bによって角度調節されるように制御されている。
通風路31の上流側と下流側の間の中間部に配置された温度センサ33の検出温度が高いときには、冷却風が通風路31の上流側と下流側の中間部に流れるように回動機構32Bによってガイド板30Baを回動させ、インバータ回路22と放熱フィン23の温度の高くなった部分に通風路31の上部の冷却風を送るようにしている。同様に、通風路31の下流側に配置された温度センサ33の検出温度が高いときには、冷却風が通風路31の下流側に流れるように回動機構32Bによってガイド板30Baを回動させ(図8の二点鎖線にて示した)、インバータ回路22と放熱フィン23の温度の高くなった部分に通風路31の上部の冷却風を送るようにしている。
このように、通風カバー30内の上部には通風路31の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板30Baを回動可能に設けるとともに、ガイド板30Baを角度調節可能に回動させる回動機構32Bを設けたので、通風路31の上部を通る冷却風を回動機構32Bによって通風路31の上流から下流の所望の位置に送ることができ、インバータ回路22と放熱フィン23とは通風路31内で局部的に高温となるのを防ぐことができる。
第2実施形態及び第3実施形態の誘導加熱調理器10においては、インバータ回路22に電流計(図示省略)を設け、電流計によってインバータ回路22から高周波電流を多く供給して高温部分となっている部分を検知して、この部分に通風路31の上部の冷却風を送ることができるように、移動機構32Aによってガイド板30Aaを通風路31の上流と下流との間で移動させるように制御し、回動機構32Bによってガイド板30Baを通風路31内の上部で角度調節可能に回動させるように制御してもよい。
10…誘導加熱調理器、11…ケーシング、12…トッププレート、20…誘導加熱コイル、21…メイン基板、22…高周波電流供給回路(インバータ回路)、23…放熱器(放熱フィン)、26b…冷却ファン、30…通風カバー、30a…ガイド、31…通風路、30Aa,30Ba…ガイド板、32A…移動機構、32B…回動機構。
Claims (3)
- 調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、
前記ケーシング内の上部で前記トッププレートの下側に配設されて、前記調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、
前記ケーシング内の下部で前記誘導加熱コイルの下側に配設されて、前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、前記高周波電流供給回路で発生する熱を放出する放熱器とを有したメイン基板と、
前記ケーシング内で前記高周波電流供給回路を冷却する冷却風を送出する冷却ファンと、
前記ケーシング内で前記冷却ファンによる冷却風を前記高周波電流供給回路と前記放熱器とを通過させる通風路を形成する通風カバーとを備えた誘導加熱調理器であって、
前記通風カバーの上部には前記通風路の下流側で前記通風路の上部の冷却風を下方に案内するガイドを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、
前記ケーシング内の上部で前記トッププレートの下側に配設されて、前記調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、
前記ケーシング内の下部で前記誘導加熱コイルの下側に配設されて、前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、前記高周波電流供給回路で発生する熱を放出する放熱器とを有したメイン基板と、
前記ケーシング内で前記高周波電流供給回路を冷却する冷却風を送出する冷却ファンと、
前記ケーシング内で前記冷却ファンによる冷却風を前記高周波電流供給回路と前記放熱器とを通過させる通風路を形成する通風カバーとを備えた誘導加熱調理器であって、
前記通風カバー内の上部には前記通風路の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板を通風路に沿って移動可能に設けるとともに、前記ガイド板を前記通風路に沿って移動させる移動機構を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 調理容器を載置するトッププレートを上面に有したケーシングと、
前記ケーシング内の上部で前記トッププレートの下側に配設されて、前記調理容器を加熱するための誘導磁界を発生させる誘導加熱コイルと、
前記ケーシング内の下部で前記誘導加熱コイルの下側に配設されて、前記誘導加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電流供給回路と、前記高周波電流供給回路で発生する熱を放出する放熱器とを有したメイン基板と、
前記ケーシング内で前記高周波電流供給回路を冷却する冷却風を送出する冷却ファンと、
前記ケーシング内で前記冷却ファンによる冷却風を前記高周波電流供給回路と前記放熱器とを通過させる通風路を形成する通風カバーとを備えた誘導加熱調理器であって、
前記通風カバー内の上部には前記通風路の上部を通過する冷却風を下方に案内するガイド板を回動可能に設けるとともに、前記ガイド板を角度調節可能に回動させる回動機構を設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
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JPH0611585Y2 (ja) * | 1989-03-30 | 1994-03-23 | アンリツ株式会社 | 風向調整具 |
JPH11177265A (ja) * | 1997-12-05 | 1999-07-02 | Nec Corp | 筺体冷却方式 |
JP2002198163A (ja) * | 2001-11-28 | 2002-07-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
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