JP2021062176A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者が排泄した体液による肌のべたつきが低減された吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収性コア11に、縦方向Xに延びるスリット部15が形成されている。スリット部15に、肌側コアラップシート12と非肌側コアラップシート13とが融着した融着部16が存在する。融着部16は、吸収性コア11の厚み方向中央よりも該吸収性コア11の非肌対向面に近い側に位置している。スリット部15と平面視で重なる領域において、表面シート3と肌側コアラップシート12とは接合されておらず、且つ裏面シート4と非肌側コアラップシート13とは接合されている。吸収体10の非肌対向面に、非肌側コアラップシート13及び吸収性コア11が一体的に凹陥した非肌側凹陥部20が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、一般に、相対的に着用者の肌から近い位置に配される表面シートと、相対的に着用者の肌から遠い位置に配される裏面シートと、両シート間に介在する吸収体とを備える。吸収体は、典型的には、木材パルプ等の吸水性材料を主体とする吸収性コアと、該吸収性コアの外面を被覆するコアラップシートとを含んで構成される。従来、液拡散性、フィット性等を改善する目的で、吸収体に圧搾加工を施すことが知られている(特許文献1〜3)。
特許文献1記載の吸収性物品では、吸収体の非肌対向面側に、圧縮加工が施された圧縮領域が設けられ、且つ該吸収体の肌対向面側における該圧縮領域と対向する領域内に、圧搾加工によって形成された複数の圧搾溝が設けられている。特許文献1記載の吸収性物品によれば、吸収体の肌対向面側よりも非肌対向面側における拡散がより促進され、肌対向面側における濡れ面積を低減できるとされている。
特許文献2記載の吸収性物品では、表面シートの中央域に、該表面シートと吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートとを厚み方向に貫通して該吸収性コアの中に達する開孔が設けられ、且つ吸収体の非肌対向面側に、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートを該肌側コアラップシートに向けて圧搾して形成された圧搾凹部が設けられている。特許文献2記載の吸収性物品によれば、前記開孔の孔径が、吸収性コアに含まれる吸水性ポリマーの水飽和膨潤時の粒径よりも小さいことにより、吸水性ポリマーの該開孔からの漏れ出しを防止できるとされている。
特許文献3記載の吸収性物品では、該吸収性物品の肌対向面に、表面シート及び吸収体が圧搾された溝状の圧搾部が格子状に形成され、且つ該吸収体に、該吸収体を厚み方向に貫通するスリット部(追従部)が、平面視で該圧搾部に交差して延在するように設けられている。特許文献3記載の吸収性物品によれば、着用者の快適性を向上できるとされている。
特開2011−177306号公報 特開2015−186511号公報 特開2018−110853号公報
特許文献1〜3記載の吸収性物品は、吸収体に施された圧搾加工によって液拡散性は向上されているものの、厚み方向における液の透過性が不十分で、表面シートなどの、着用者の肌と接触し得る部材に尿等の排泄物が残留しやすいため、肌がべたつくという問題があった。また、吸収性物品の着用時には、吸収体に一旦吸収された液が着用者の体圧等の影響で表面シート側に移行する、いわゆる液戻りが起こり得るところ、液戻りによって吸収体から表面シート側に移行してきた液が着用者の肌に付着するという問題もあった。
したがって本発明の課題は、着用者が排泄した体液による肌のべたつきが低減された吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、該股下部を通って該縦方向に延びる吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配置された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートとを具備する吸収性物品である。
本発明の吸収性物品の一実施形態においては、前記吸収体は、体液を吸収保持する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含んで構成される。
本発明の吸収性物品の一実施形態においては、前記吸収性コアに、該吸収性コアを厚み方向に貫通し前記縦方向に延びるスリット部が形成されている。
本発明の吸収性物品の一実施形態においては、前記スリット部に、前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが融着した融着部が存在する。
本発明の吸収性物品の一実施形態においては、前記融着部は、前記吸収性コアの厚み方向中央よりも該吸収性コアの非肌対向面に近い側に位置している。
本発明の吸収性物品の一実施形態においては、前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとは接合されておらず、且つ前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとは接合されている。
本発明の吸収性物品の一実施形態においては、前記吸収体の非肌対向面に、前記非肌側コアラップシート及び前記吸収性コアが一体的に凹陥した非肌側凹陥部が形成されている。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本発明によれば、着用者が排泄した体液による肌のべたつきが低減され、体液の排泄後に着用者の肌と接する部材のドライ感に優れた吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である展開型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(表面シート側)を模式的に示す展開平面図である。なお、ここでいう「展開且つ伸長状態」とは、おむつを図1に示す如き展開状態とし、その展開状態のおむつを各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。 図2は、図1のI−I線断面(厚み方向に沿って横方向に切断した場合の断面)を模式的に示す横断面図である。 図3は、図1に示すおむつにおける吸収体の肌対向面側を模式的に示す平面図である。 図4は、図2の要部(表面シート、吸収体及び裏面シート)及び各部材間に配された接着剤を模式的に示す横断面図である。 図5は、本発明に係るスリット部の一例を模式的に示す平面図である。 図6は、本発明に係る吸収体の他の実施形態の図3相当図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
吸収性物品(おむつ1)は、着用者の前後方向、すなわち腹側から股間部を介して背側に延びる方向に対応する縦方向(X)と、該縦方向(X)に直交する横方向(Y)とを有する。以下の説明において、特に説明しない限り、縦方向(X)は、吸収性物品の縦方向(X)又はその構成部材(例えば吸収体)における縦方向(X)に沿う方向であり、横方向(X)は、吸収性物品の横方向(X)又はその構成部材における横方向(X)に沿う方向である。
吸収性物品(おむつ1)は、着用者の股間部に配され、着用者の陰茎等の排泄部に対向する排泄部対向部(図示せず)を含む股下部(B)と、該股下部(B)よりも着用者の腹側(前側)に配される腹側部(A)と、該股下部(B)よりも着用者の背側(後側)に配される背側部(C)との3つに区分される。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ1が示されており、おむつ1は前記の構成を備えている。
おむつ1はいわゆる展開型の使い捨ておむつであり、おむつ1の背側部Cの縦方向Xに沿う両側縁部に、止着部7を有する止着部材8が設けられているとともに、腹側部Aの非肌対向面に止着部7が止着可能な止着領域9が設けられている。
おむつ1は、股下部Bを通って縦方向Xに延びる吸収体10と、該吸収体10の肌対向面側に配置された表面シート3と、該吸収体10の非肌対向面側に配置された裏面シート4とを具備する。吸収体10は、おむつ1の着用者が排泄した尿等の体液を吸収保持するものである。本実施形態では、おむつ1は、吸収体10、表面シート3及び裏面シート4を備えた吸収性本体2と、該吸収性本体2の周縁から外方に延出するフラップ部5とを具備する。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。本願の図2及び図4(厚み方向に沿う断面図)においては、各構成部材(例えば吸収体10)の上面(相対的に上方に位置する面)が肌対向面、下面(相対的に下方に位置する面)が非肌対向面である。
吸収性本体2は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート3、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート4、及び両シート3,4間に介在配置された液保持性の吸収体10を具備し、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。吸収性本体2は、腹側部Aから背側部Cにわたって縦方向Xに延在している。表面シート3及び裏面シート4としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。表面シート3としては例えば、各種の不織布、開孔フィルムを用いることができる。裏面シート4としては例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体を用いることができる。
フラップ部5は、吸収性本体2の周縁から外方に延出した部材によって構成されており、吸収体10の非配置部である。本実施形態では、図2に示すように、表面シート3は、吸収体10の肌対向面の全域を被覆し、裏面シート4は、吸収体10の非肌対向面の全域を被覆し、両シート3,4は更に、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、後述する防漏カフ形成用シート60とともにフラップ部5の一部(吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側縁及び該両側縁の仮想延長線から横方向Yの外方に延出するサイドフラップ部)を形成している。フラップ部5を構成する複数の部材どうしは、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。
図1及び図2に示すように、吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側部それぞれに沿って、着用時に着用者の肌側に向かって起立する防漏カフ6が配されている。より具体的には、吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部に、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の防漏カフ形成用シート60を含んで構成された一対の防漏カフ6,6が配されている。これら一対の防漏カフ形成用シート60,60は、それぞれ、横方向Yの一端側が他の部材(図示の形態では表面シート3及び裏面シート4)に固定されて固定端部、横方向Yの他端側が他の部材に非固定の自由端部とされ、その自由端部に糸状又は帯状の防漏カフ形成用弾性部材61が縦方向Xに伸縮可能に配置されている。おむつ1の着用時には、防漏カフ形成用弾性部材61の収縮力により、少なくとも股下部Bにおいて、防漏カフ形成用シート60の自由端部側が、他の部材との固定部62を起立基端として着用者側に起立し、斯かる防漏カフ6の起立により、尿等の排泄物の横方向Yの外方への流出が阻止される。
腹側部A及び背側部Cそれぞれの縦方向Xの端部すなわちウエスト端部におけるフラップ部5には、複数の糸状又は帯状の胴周りギャザー形成用弾性部材51が横方向Yに伸縮可能に配され、それら複数の弾性部材51は縦方向Xに所定間隔を置いて間欠配置されている。前記ウエスト端部は、弾性部材51を横方向Yに伸長させた状態で、該ウエスト端部を構成するシート(本実施形態では表面シート3及び裏面シート4)に接着剤等の接合手段により接合した後、弾性部材51を伸長状態から解放することで作製されている。おむつ1の着用時には、弾性部材51の収縮により、前記ウエスト端部にその全周にわたって実質的に連続した環状の胴周りギャザーが形成される。また、フラップ部5における、おむつ1の着用時に着用者の脚周りに配されるレッグ部には、縦方向Xに伸長可能なレッグギャザー形成用弾性部材52が、少なくとも股下部Bの縦方向Xの全長にわたって縦方向Xに延在している。前記レッグ部は、弾性部材52を縦方向Xに伸長させた状態で、該レッグ部を構成するシート(本実施形態では防漏カフ形成用シート60及び裏面シート4)に接着剤等の接合手段により接合した後、弾性部材52を伸長状態から解放することで作製されている。おむつ1の着用時には、弾性部材52の収縮により、前記レッグ部にレッグギャザーが形成される。
吸収体10は、図3及び図4に示すように、体液を吸収保持する吸収性コア11と、該吸収性コア11の肌対向面を被覆する肌側コアラップシート12と、該吸収性コア11の非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシート13とを含んで構成されている。本実施形態では、吸収性コア11は、図3に示す如き平面視において、股下部Bに位置する縦方向Xの中央部が括れた砂時計状をなし、縦方向Xに長い形状を有している。
吸収性コア11は、吸収体10の主体をなす部材であり、吸水性材料を含んで構成されている。吸水性材料としては、吸水性繊維及び吸水性ポリマーが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。吸収性コア11は、典型的には、吸水性繊維を含む繊維集合体からなるか、又は該繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを保持させた形態である。
吸水性繊維としては、例えば、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、綿パルプや麻パルプ等の非木材パルプ等の天然繊維;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ(以上、セルロース系繊維);親水性合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。吸収性コア11が含有する吸水性繊維は、典型的にはセルロース系繊維である。
吸水性ポリマーとしては、一般に粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでもよい。粒子状の吸水性ポリマーの形状は特に限定されず、例えば、球状、塊状、俵状、不定形状であり得る。吸水性ポリマーは、典型的には、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合物又は共重合物を主体とする。その例としては、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリメタクリル酸及びその塩が挙げられ、具体的には、アクアリックCA、アクアリックCAW(ともに(株)日本触媒社製)等のアクリル酸重合体部分ナトリウム塩が挙げられる。
肌側コアラップシート12及び非肌側コアラップシート13は、それぞれ、繊維を主体とするシートからなり、具体的には例えば、不織布、紙が挙げられる。一般に、不織布は紙よりも破断伸度が大きく、そのため吸収性コア11が変形しても破れにくいため、両コアラップシート12,13としては不織布が好ましい。両コアラップシート12,13を構成する不織布としては、透水性を有するものが好ましく、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布が挙げられる。これらの不織布は、親水化処理が施された繊維からなる親水性不織布であってもよい。
両コアラップシート12,13は、1)1枚の連続したシートであってもよく、2)それぞれ別体のシートであってもよい。前記1)の場合は例えば、吸収性コア11の横方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したコアラップシートを用いることができる。前記2)の場合は、肌側コアラップシート12と非肌側コアラップシート13とで、材質(不織布の種類)、坪量、平面視における大きさ等は互いに同じでもよく、異なっていてもよい。
本実施形態では、両コアラップシート12,13の形態として、前記1)が採用されている。具体的には図4に示すように、1枚のコアラップシートが、吸収性コア11の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア11の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア11の下方に巻き下げられて、吸収性コア11の非肌対向面の全域を被覆している。この1枚のコアラップシートにおいて、吸収性コア11の肌対向面を被覆する部分が肌側コアラップシート12、吸収性コア11の非肌対向面を被覆する部分が非肌側コアラップシート13である。
前記1)が採用された本実施形態では、図4に示すように、吸収性コア11の肌対向面側は、肌側コアラップシート12からなる繊維層(典型的には不織布層)が1層配置されているのに対し、吸収性コア11の非肌対向面側は、非肌側コアラップシート13からなる繊維層(典型的には不織布層)が2層存在している。図4中、符号130で示した部分は、非肌側コアラップシート13からなる繊維層が2層存在する部分(以下、「2層部分」ともいう。)である。
2層部分130は、図4に示すように、横方向Yに関しては、横方向Yに間欠配置された後述する複数(図示の形態では2個)のスリット部15のうちの横方向Yの一方側の最外方に位置するものと平面視で重なる位置から、横方向Yの他方側の最外方に位置するものと平面視で重なる位置にわたって延在し、縦方向Xに関しては、吸収性コア11の縦方向Xの全長にわたって延在している。2層部分130を構成する非肌側コアラップシート13どうしは、接着剤を介して接合されていてもよい。
図1〜図4に示すように、吸収性コア11には、該吸収性コア11を厚み方向に貫通し縦方向Xに延びるスリット部15が形成されている。スリット部15は、底部を有しない溝であり、典型的には、吸水性材料をはじめとする吸収性コアの形成材料が存在しない領域である。ただし、周辺部から脱落した吸収性コアの形成材料がスリット部15に入り込むなどして、スリット部15に吸収性コアの形成材料が存在する場合があり得る。斯かる場合、スリット部15における吸収性コアの形成材料の坪量は、周辺部(例えば当該スリット部15から縦方向X又は横方向Yに10mm以内の領域)に比べて低く、例えば、周辺部の坪量に対して、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下である。
スリット部15は、おむつ1の着用時の違和感の低減、液の取り込み性や拡散性の向上等に寄与する。すなわちスリット部15は、これを具備する吸収性コア11が体圧等の外力を受けて屈曲するなどして変形する際の変形誘導部(可撓軸)として機能し、これにより吸収体10の着用者の身体形状に沿う変形が促され、結果として、おむつ1の着用時の違和感が低減され、着用感及びフィット性が向上し得る。またスリット部15は、吸収体10の吸収対象である尿等の排泄物の流路として機能し、排泄物の面方向における拡散を促進し、吸収体10の液吸収性能の有効活用に寄与し得る。スリット部15はこのような役割を担うものであることから、吸収性コア11において体圧等の外力を受けやすく且つ排泄物が集中しやすい部位に配置されることが好ましい。そのような観点から、スリット部15は、吸収性コア11における股下部Bに位置する部分に配置されることが好ましい。
本実施形態では、図1に示すように、股下部Bに複数のスリット部15が横方向Yに間欠配置されている。より具体的には、本実施形態のスリット部15は、展開且つ伸長状態のおむつ1又は吸収性コア11を横方向Yに二等分して縦方向Xに延びる横中心線CLyを基準として対称に形成され、横中心線CLyの両側に一対形成されている。この一対のスリット部15は、それぞれ、平面視において縦方向Xに長い形状、具体的には長方形形状を有している。スリット部15は、股下部Bから腹側部Aに延出してもよく、また、股下部Bから背側部Cに延出してもよい。
スリット部15の縦方向Xの長さ15L(図3参照)は、吸収体10又は吸収性コア11の縦方向Xの長さ(全長)の20〜70%、特に30〜60%であることが好ましい。例えば、吸収体10又は吸収性コア11の縦方向Xの全長が370mmである場合に、スリット部15の縦方向Xの長さ15Lが140mmであるとよい。
スリット部15の横方向Yの長さすなわち幅15W(図3参照)は、吸収性コア11の横方向Yの最大長さすなわち最大幅の2〜20%、特に4〜10%であることが好ましい。例えば、吸収性コア11の最大幅が120mmであり、該吸収性コア11の括れ部11N(図3参照)における最小幅が70mmである場合に、スリット部の幅15Wが5mmであるとよい。
括れ部11Nは、吸収性コア11における、当該部分(括れ部11N)を挟んで前後に位置する部分に比べて幅(横方向Yの長さ)が短い部分である。本実施形態では図3に示すように、括れ部11Nは、該括れ部11Nの縦方向Xの全長にわたって幅が一定ではなく、幅が最小となる最小幅部11Naを有している。最小幅部11Naは、少なくとも股下部Bに位置している。
本実施形態では、横方向Yに間欠配置された複数のスリット部15と、吸収性コア11の最小幅部11Naを横方向Yに複数に等分して縦方向Xに仮想的に延びる複数の直線(以下、「最小幅部等分直線」ともいう。)とが、1対1で対応している。ここでいう「1対1で対応」とは、1個のスリット部15が1本の前記最小幅部等分直線上に位置しているか、又は1本の前記最小幅部等分直線から5mm以内の領域に位置していることを意味する。図3を参照して更に説明すると、本実施形態では、横方向Yに一対すなわち2個のスリット部15が間欠配置されているところ、この2個のスリット部15のそれぞれの横方向Yの中心を通じて縦方向Xに仮想的に延びる2本のスリット部横中心線(図示せず)は、前記最小幅部等分直線であり、吸収性コア11の最小幅部11Naを横方向Yに略3等分している。スリット部15が最小幅部11Naとの関係でこのように配置されていることで、スリット部15による作用効果がより一層確実に奏され得る。例えば、最小幅部11Naの幅(横方向Yの長さ)が70mmである場合に、横方向Yに隣り合う2本の前記スリット部横中心線(前記最小幅部等分直線)どうしの横方向Yの間隔が23mmであるとよい。
なお本発明では、スリット部15の数は特に制限されず、1個でもよく、3個以上でもよい。また、複数のスリット部15は横中心線CLyに対して対称に形成されていなくてもよい。また、複数のスリット部15どうしは、平面視における形状及び寸法が互いに異なっていてもよい。また本実施形態では、スリット部15の横方向Yの長さ(幅)は、該スリット部15の縦方向X(長手方向)の全長にわたって一定であるが、一定でなくてもよい。
吸収性コア11は、回転ドラムを備えた公知の積繊装置を用いて常法に従って製造することができる。積繊装置は、典型的には、外周面に集積用凹部が形成された回転ドラムと、該集積用凹部にコア形成材料(吸水性繊維、吸水性ポリマー)を搬送する流路を内部に有するダクトとを備え、該回転ドラムをそのドラム周方向に沿って回転軸周りに回転させつつ、該回転ドラムの内部側からの吸引によって該流路に生じた空気流に乗って搬送された該コア形成材料を、該集積用凹部に積繊させるようになされている。斯かる積繊工程によって集積用凹部内に形成される積繊物は、吸収性コア11である。吸収性コア11は、コア形成材料の積繊体ということができる。スリット部15は、斯かる積繊工程において、該形成材料の積繊を意図的に阻害して形成された部位である。スリット部15を有する吸収性コア11は、前記集積用凹部として、該集積用凹部の底部におけるスリット部15に対応する部位が周辺部に比して該回転ドラムの径方向外方に突出しているものを用いることで製造することができる。斯かる方法で得られた吸収性コア11において、形成材料が存在しないか又は周辺部よりも低坪量で存在する部分がスリット部15である。
図2及び図4に示すように、スリット部15には、肌側コアラップシート12と非肌側コアラップシート13とが融着した融着部16が存在する。なお、本実施形態では前述したとおり、吸収性コア11の非肌対向面側に、非肌側コアラップシート13からなる繊維層が積層した2層部分130が存在しているところ、融着部16では、2層部分130のうちの少なくとも肌側コアラップシート12に近い繊維層(吸収性コア11の非肌対向面と接触する繊維層)が、該肌側コアラップシート12からなる繊維層と融着していればよい。融着部16では、肌側コアラップシート12からなる1層の繊維層と非肌側コアラップシート13からなる2層の繊維層(2層部分130)との計3層が互いに融着している場合があり得る。スリット部15における融着部16にて肌側コアラップシート12と非肌側コアラップシート13とが融着していることで、おむつ1の着用中にスリット部15の形状が維持されやすくなり、吸収体10の保形性が向上し得る。
融着部16は、吸収体10におけるスリット部15の形成位置に対し、両コアラップシート12,13の構成繊維の溶融を伴う圧搾加工を施すことによって形成することができる。両コアラップシート12,13は、典型的には不織布からなり、その構成繊維は、熱可塑性樹脂をはじめとする合成樹脂からなる合成繊維である。前記圧搾加工としては、公知の方法を特に制限無く用いることができ、例えば、熱を伴うエンボス加工、超音波エンボス加工が挙げられる。
融着部16は、図4に示すように、吸収性コア11(吸収体10)の厚み方向(図中符号Zで示す方向)の中央よりも該吸収性コア11の非肌対向面(非肌側コアラップシート13)に近い側に位置している。このように、吸収性コア11の非肌対向面側に融着部16を位置させることは、融着部16を形成するための前記圧搾加工において、吸収体10におけるスリット部15の形成位置をその肌対向面側から非肌対向面側に向かって圧搾する、すなわち肌側コアラップシート12を非肌側コアラップシート13に押し付けることによって実現できる。
本発明では、スリット部15を介して対向するコアラップシート12,13どうしは、スリット部15の全域で接合されていてもよく、スリット部15の一部でのみ接合されていてもよい。すなわち融着部16は、スリット部15の全域にわたって存在してもよく、スリット部15の一部にのみ存在してもよい。図5には、後者の形態の一例が示されている。
図5に示すスリット部15Aでは、複数の平面視菱形形状の融着部16が散点状に配置されている。融着部16の平面視形状は特に制限されず、円形状、楕円形形状、三角形形状、四角形形状など、任意に選択することができる。またスリット部15Aに配置される融着部16の数も特に制限されない。複数の融着部16それぞれの面積は、融着部16での接合強度とスリット部15Aでの液の引き込み性とのバランスの観点から、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは40mm以下、25mm以下である。
スリット部15Aの主たる特徴の1つとして、図5に示すように、スリット部15Aの縦方向Xの端部に、融着部16の非存在領域15Xが存在する点が挙げられる。非存在領域15Xは、スリット部15Aの横方向Yの全長にわたって融着部16が存在しない領域である。図示の形態では、スリット部15Aの縦方向Xの両端部に非存在領域15Xが存在している。スリット部15Aの縦方向Xの端部に非存在領域15Xが存在することにより、特に吸収性コア11に吸水性ポリマーが含有されている場合に、該吸水性ポリマーが吸水膨潤するための空間が確保できるため、該吸水性ポリマーが本来の吸収性能を発揮しやすくなる。非存在領域15Xによる作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、非存在領域15Xの縦方向Xの長さ15XL(図5参照)は、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上、そして、好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。
スリット部15Aの主たる特徴の他の1つとして、図5に示すように、スリット部15Aの横方向Yの端部に、融着部16の非存在領域15Yが存在する点が挙げられる。非存在領域15Yは、スリット部15Aの縦方向Xの全長にわたって融着部16が存在しない領域である。図示の形態では、スリット部15Aの横方向Yの両端部に非存在領域15Yが存在している。スリット部15Aの横方向Yの端部に非存在領域15Yが存在することにより、特に吸収性コア11に吸水性ポリマーが含有されている場合に、該吸水性ポリマーが吸水膨潤するための空間が確保できるため、該吸水性ポリマーが本来の吸収性能を発揮しやすくなる。非存在領域15Yによる作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、非存在領域15Yの横方向Yの長さ15YL(図5参照)は、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下である。
スリット部15Aの主たる特徴の更に他の1つとして、融着部16の配置パターンが挙げられる。その特徴的な融着部16の配置パターンとは、「スリット部15Aに複数の融着部16が縦方向Xに間欠配置されており、該複数の融着部16の全部を縦方向Xに投影したときに形成される投影像が、各融着部16の投影像が相互に重複してなる1個の投影像であり、且つ該複数の融着部16の全部を横方向Yに投影した場合、該複数と同数の投影像が形成される」というパターンである。
前記のスリット部15Aにおける特徴的な融着部16の配置パターンは、換言すると、図5を参照して、「スリット部15Aに、複数の融着部16が縦方向Xに間欠配置された融着部存在領域160が存在し、該融着部存在領域160の任意の位置に、該融着部存在領域160を縦方向Xに縦断する1本の仮想直線VLxを引いた場合に、該仮想直線VLxと融着部16とが重なる」というパターンである。融着部存在領域160(図5中点線で囲んだ領域)は、スリット部15Aに配置された複数の融着部16の全部を包含する平面視四角形形状の領域のうち最小のものであり、スリット部15Aにおける前述した融着部16の非存在領域15X,15Y以外の領域である。
スリット部15Aにおいてはこのように、複数の融着部16が、縦方向Xにおいては相互に離間し、横方向Yにおいては隙間なく連続するように配置されており、これにより、スリット部15を介して対向するコアラップシート12,13(不織布層)どうしの融着部16での接合強度の向上と、スリット部15Aでの液の引き込み性、延いては吸収体10の吸収性能の向上とが、高いレベルで両立し得る。なお、特に断らない限り、スリット部15Aにおいて特に説明しない構成には、スリット部15の説明が適用される。
図4に示すように、スリット部15と平面視で重なる領域(図4中、スリット部15を上下方向に仮想的に延長した場合にその仮想延長線と重複する領域)において、表面シート3と肌側コアラップシート12とは接合されておらず、且つ裏面シート4と非肌側コアラップシート13とは接合されている。
図1〜図4に示すように、吸収体10の非肌対向面(裏面シート4との対向面)には、非肌側コアラップシート13及び吸収性コア11が一体的に凹陥した非肌側凹陥部20が形成されている。非肌側凹陥部20は、吸収体10(吸収性コア11)を貫通しておらず、吸収体10の非肌対向面に開口を有するとともに、該開口とは反対側に底部を有する。
本実施形態では、非肌側凹陥部20は、図3に示す如き吸収体10の平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含む。図示の形態では、吸収体10の非肌対向面に形成されている非肌側凹陥部20の全部が、線状の非肌側凹陥部である。吸収体10の非肌対向面には、縦方向X及び横方向Yの双方に交差する第1の方向に延びる連続直線状の非肌側凹陥部20が、該第1の方向と直交する方向に間欠配置されているとともに、縦方向X及び横方向Y並びに該第1の方向に交差する第2の方向に延びる連続直線状の非肌側凹陥部20が、該第2の方向と直交する方向に間欠配置されており、吸収体10の非肌対向面の平面視において非肌側凹陥部20が格子状に配置されている。
非肌側凹陥部20は、吸収体10に対し、該吸収体10の非肌対向面側(非肌側コアラップシート13側)から圧搾加工を施すことによって形成されており、その形成方法から「圧搾部」と言うことができる。圧搾部である非肌側凹陥部20は、吸収体10における非肌側凹陥部20の周囲に比べて密度が高い。すなわち吸収体10は、非肌側凹陥部20に対応する高密度部と、非肌側凹陥部20が形成されていない低密度部とを有し、吸収体10の面方向に密度差が生じている。
非肌側凹陥部20を形成するための圧搾加工は、吸収体10の形成材料の溶融を伴う方法を利用してもよいし、該形成材料の溶融を伴わない方法を利用してもよい。吸収体10の形成材料の溶融を伴う圧搾加工として、具体的には、熱を伴うエンボス加工、超音波エンボス加工等の公知のエンボス加工が挙げられる。吸収体10の形成材料の溶融を伴う圧搾加工によって形成された非肌側凹陥部20の底部、すなわち空間部である非肌側凹陥部20と平面視で重なる部分では、非肌側コアラップシート13と吸収性コア11とが熱融着されて一体化し得る。
おむつ1は、前述した構成の吸収体10を具備する点で特徴付けられる。特に特徴的な構成として、下記(1)〜(4)が挙げられる。
(1)吸収性コア11に、該吸収性コア11を厚み方向に貫通し縦方向Xに延びるスリット部15が形成されている。
(2)スリット部15に存在する肌側コアラップシート12と非肌側コアラップシート13との融着部16が、吸収性コア11の非肌対向面側(非肌側コアラップシート13側)に位置している。
(3)スリット部15と平面視で重なる領域において、表面シート3と肌側コアラップシート12とは接合されておらず、且つ裏面シート4と非肌側コアラップシート13とは接合されている。
(4)吸収体10の非肌対向面に、非肌側コアラップシート13及び吸収性コア11が一体的に凹陥した非肌側凹陥部20が形成されている。
おむつ1は前記(1)を具備することにより、前述したスリット部15の機能に起因する効果を奏する。すなわち、スリット部15は吸収体10の変形誘導部として機能するので、スリット部15が形成された吸収体10はおむつ1の着用時において着用者の身体形状に沿うように変形しやすく、そのため、おむつ1は着用感及びフィット性に優れる。また、スリット部15は尿等の排泄物の流路として機能するので、縦方向Xに延びるスリット部15が形成された吸収体10においては、排泄物の縦方向Xへの拡散が促進される。そのため、おむつ1は吸収体10の利用効率に優れる。
また、おむつ1の主たる効果の1つとして、着用者が排泄した体液による肌のべたつきが低減され、尿等の体液の排泄後に着用者の肌と接する部材(例えば表面シート3)のドライ感に優れるという効果が挙げられるところ、斯かる効果は、特に前記(2)〜(4)の採用に依るところが大きい。
すなわち、融着部16は、液透過性が低く一旦液が付着すると残留しやすい部位であるため、融着部16が、吸収性コア11の厚み方向の中央よりも該吸収性コア11の肌対向面(肌側コアラップシート12)に近い側に位置していると、融着部16に付着した体液が着用者の肌に付着し、べたつきの原因になり得る。これに対し、おむつ1では前記(2)が採用されており、融着部16が着用者の肌から比較的遠くに位置しているので、斯かる懸念が払拭されている。
また、おむつ1では前記(3)の採用により、表面シート3とスリット部15の融着部16との接触が阻害され、表面シート3と融着部16との間に空間が形成され得るので、スリット部15における吸収体10側から表面シート3側への液戻りが抑制される。また、表面シート3と肌側コアラップシート12とが接合されていないことにより、表面シート3からスリット部15へ液が透過しやすく、表面シート3に液が残留し難い。
また、おむつ1では前記(4)が採用され、吸収体10の非肌対向面に非肌側凹陥部20が形成されていることにより、吸収体10の非肌対向面側での面方向における液拡散性が高められており、これにより、着用者の肌から液が遠ざかりやすくなっている。
図4を参照して、スリット部15と平面視で重なる領域(図4中、スリット部15を上下方向に仮想的に延長した場合にその仮想延長線と重複する領域)において、表面シート3と肌側コアラップシート12との間の接着剤32の塗布量は、裏面シート4と非肌側コアラップシート13との間の接着剤42の塗布量に比べて少ないことが好ましい。このように、スリット部15と平面視で重なる領域において、「肌側コアラップシート12側の接着剤32の塗布量<非肌側コアラップシート13側の接着剤42の塗布量」という大小関係が成立することにより、前記(3)の採用による作用効果が一層確実に奏される。
前記の「肌側コアラップシート12側の接着剤32の塗布量<非肌側コアラップシート13側の接着剤42の塗布量」という大小関係の成立による作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、スリット部15と平面視で重なる領域において、表面シート3と肌側コアラップシート12との間に接着剤が存在しない、すなわち、図4中の接着剤32の塗布量はゼロであることが好ましい。
接着剤32の塗布量がゼロでない場合、接着剤32の塗布量と接着剤42の塗布量との比率は、前者<後者を前提として、前者/後者として、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下である。
接着剤32の塗布量は、ゼロでない場合、好ましくは0.5g/m以上、より好ましくは1g/m以上、そして、好ましくは6g/m以下、より好ましくは4g/m以下である。
接着剤42の塗布量は、好ましくは2g/m以上、より好ましくは4g/m以上、そして、好ましくは12g/m以下、より好ましくは10g/m以下である。
なお、本明細書において、「接着剤の塗布量」は、特に断らない限り、接着剤が塗布されている部分のみについての単位面積当たりの接着剤の質量(坪量)であり、接着剤の非塗布部を含めたものではない。
図4を参照して、吸収体10と平面視で重なる領域におけるスリット部15以外の部分において、表面シート3と肌側コアラップシート12との間の接着剤31の塗布量は、裏面シート4と非肌側コアラップシート13との間の接着剤41の塗布量に比べて多いことが好ましい。このように、スリット部15の非形成領域において、「肌側コアラップシート12側の接着剤31の塗布量>非肌側コアラップシート13側の接着剤41の塗布量」という大小関係が成立することにより、液がスリット部15を介して吸収体10の内部に取り込まれやすくなり、且つ吸収体10の非肌対向面側での液拡散性が向上するとともに、液戻りが抑制される。ここでいう、「液拡散性の向上」は、主として接着剤41の塗布量が比較的少ないことによるものであり、また、「液戻りの抑制」は、主として接着剤42の塗布量が比較的多いことによるものである。
接着剤31の塗布量と接着剤41の塗布量との比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
接着剤31の塗布量は、好ましくは3g/m以上、より好ましくは5g/m以上、そして、好ましくは15g/m以下、より好ましくは12g/m以下である。
接着剤41の塗布量は、好ましくは1g/m以上、より好ましくは3g/m以上、そして、好ましくは10g/m以下、より好ましくは8g/m以下である。
接着剤31,32,41,42の種類は特に制限されず、この種の吸収性物品で部材どうしの接合に通常用いられるものを特に制限無く用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤が挙げられる。また、これらの接着剤の塗布パターンは、塗布量が前記の好ましい範囲に設定されることを前提として、特に制限されず、被塗布面の全域に接着剤を隙間なく塗布(いわゆるべた塗り)してもよく、あるいは、接着剤の塗布部が平面視でストライプ状、スパイラル状、オメガ字状、ドット状等の所定形状となるような、間欠的なパターンで塗布してもよい。
非肌側凹陥部20は、吸収体10の肌対向面の全域に形成されてもよく、該肌対向面の一部のみに形成されてもよい。非肌側凹陥部20は、少なくとも前記排泄部対向部に形成されることが好ましく、股下部Bに形成されることがより好ましい。本実施形態では、図1に示すように、吸収体10の非肌対向面の全域に非肌側凹陥部20が形成されており、したがって股下部Bに非肌側凹陥部20が形成されている。おむつ1において特に体液が集中しやすい部位である前記排泄部対向部に非肌側凹陥部20が形成されていることで、非肌側凹陥部20の機能が有効に活用され、吸収体10の液拡散性が効果的に向上し得る。
本実施形態では、非肌側凹陥部20は、図3に示す如き吸収体10の平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含むところ、この線状の非肌側凹陥部20は、スリット部15と交差している。より具体的には、本実施形態では図3に示すように、線状の非肌側凹陥部20が、吸収性コア11の周縁の一箇所から該周縁の他の一箇所にわたって延在している。すなわち複数の線状の非肌側凹陥部20は、それぞれ、吸収性コア11の肌対向面を前記第1の方向又は前記第2の方向の全長にわたって延在している。そして、線状の非肌側凹陥部20がスリット部15と交差している。つまり吸収体10の非肌対向面には、吸収性コア11の周縁の一箇所からスリット部15を通過して該周縁の他の一箇所にわたって延在する、線状の非肌側凹陥部20が形成されている。図示の形態では、このようなスリット部15を通過する線状の非肌側凹陥部20が複数形成されている。斯かる構成により、スリット部15に存在する液を、非肌側凹陥部20を通じて吸収体10の全体に拡散させることが可能となり、吸収体10の面方向における液拡散性が向上し、液吸収性能の向上に繋がる。
前述の非肌側凹陥部20による作用効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、線状の非肌側凹陥部20は、スリット部15と交差しているだけでなく、スリット部15に存在する融着部16と交差していることがより好ましい。つまり、非肌側凹陥部20の仮想延長線が融着部16と交差していることがより好ましい。
本実施形態では、スリット部15を通過して吸収性コア11を横方向Yに横断する仮想直線(例えば図1のI−I線)を引いた場合に、図2に示すように、該仮想直線での断面視において非肌側凹陥部20の方がスリット部15に比べて数が多い部分が存在する。図2に示す形態では、スリット部15が2個であるのに対し、非肌側凹陥部20は4個であり、「非肌側凹陥部20の数>スリット部15の数」という大小関係が成立している。斯かる大小関係が成立することにより、先ず、スリット部15で液を拡散させ(一次拡散)、次に、非肌側凹陥部20で液を拡散させる(二次拡散)ことが一層確実になされるようになり、吸収体10における面方向での液拡散性が一層向上し得る。
本実施形態では、図3に示すように、吸収性コア11の縦方向Xの両端部に、横方向Yの全長にわたってスリット部15が形成されていないスリット部非形成領域110が存在し、この縦方向両端部のスリット部非形成領域110それぞれに非肌側凹陥部20が形成されている。本実施形態では、図3に示すように、吸収体10の肌対向面の全域に非肌側凹陥部20が形成されており、したがってスリット部非形成領域110に非肌側凹陥部20が形成されている。吸収性コア11の縦方向Xの端部のスリット部非形成領域110に非肌側凹陥部20が形成されていることで、該領域110にて前述の一次拡散及び二次拡散がなされ、これにより吸収体10における面方向での液拡散性が向上し、吸収体10の液吸収性能が一層向上し得る。
本実施形態では、図1に示すように、股下部Bに複数(図示の形態では2個)のスリット部15が横方向Yに間欠配置されているところ、図2及び図4に示すように、横方向Yに隣り合う複数(2個)のスリット部15どうしの間と平面視で重なる領域において、非肌側コアラップシート13からなる複数の層が、非肌側凹陥部20にて互いに融着されている。図示の形態では、非肌側コアラップシート13の2層部分130の一部が非肌側凹陥部20にて凹陥しており、この非肌側凹陥部20に位置する2層部分130を構成する肌側コアラップシート13どうしが互いに融着されている。斯かる肌側コアラップシート13どうしの融着は、非肌側凹陥部20の形成時における、吸収体10の形成材料の溶融を伴う圧搾加工によるものである。このように、複数のスリット部15どうしの間に対応して配置された、非肌側コアラップシート13からなる複数の層どうしが、非肌側凹陥部20にて互いに融着されていることにより、非肌側凹陥部20における非肌側コアラップシート13の構成繊維の繊維間距離が短くなるため、吸収体10の液拡散性の更なる向上が期待できる。
本実施形態では、非肌側凹陥部20は、図3に示す如き吸収体10の平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含むところ、この線状の非肌側凹陥部20の幅(すなわち線状の非肌側凹陥部20の長手方向と直交する方向の長さ)20W(図3参照)は、特に制限されないが、液拡散性の一層の向上の観点、及び吸収体10の保形性及び柔軟性の確保の観点から、スリット部15の幅15W(図3参照)に比べて狭いことが好ましい。具体的には、非肌側凹陥部20の幅20Wは、スリット部15の幅15Wに対して、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、そして、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下である。非肌側凹陥部20の幅20Wは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である。
同様の観点から、非肌側凹陥部20の深さ20D(図4)は、吸収体の厚み11T(図4)に対して、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、そして、好ましくは80%以下、より好ましくは50%以下である。非肌側凹陥部20の深さ20Dは、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは1mm以上、そして、好ましくは8mm以下、より好ましくは5mm以下である。
図3を参照して、線状の非肌側凹陥部20と該非肌側凹陥部20を通過して横方向Yに延びる横方向仮想直線VLとの交差角度θは、好ましくは45度以上、より好ましくは60度以上である。交差角度θは90度でもよく、すなわち、線状の非肌側凹陥部20は縦方向Xに対して平行に延びていてもよい。ここでいう交差角度θは、線状の非肌側凹陥部20と横方向仮想直線VLとが交差して生じる鋭角及び鈍角のうち、鋭角の交差角度を意味する。交差角度θが前記範囲にあることは、線状の非肌側凹陥部20が縦方向Xに沿うように延在していることを意味する。交差角度θが前記範囲にあることにより、前述の一次拡散及び二次拡散がより一層確実になされ、液の縦方向Xへの拡散性が一層向上し得る。
吸収体10の非肌対向面側での液の拡散を促進し、尿等の排泄物を着用者の肌から遠ざける観点から、吸収体10の非肌対向面側は、該吸収体10の肌対向面側に比べて液拡散性が高いことが好ましい。この「吸収体10の非肌対向面側の液拡散性>吸収体10の肌対向面側の液拡散性」という大小関係が成立するか否かは、下記方法により測定される、吸収体の液拡散面積を指標として評価することできる。すなわち、「吸収体10の非肌対向面側(裏面シート4側)の液拡散面積>吸収体10の肌対向面側(表面シート3側)の液拡散面積」という大小関係が成立する場合、前記の吸収体10の液拡散性に関する大小関係が成立すると評価できる。
<吸収体の液拡散面積の測定方法>
使い捨ておむつ等の吸収性物品から、表面シート及び裏面シートを溶剤又はドライヤー等による熱風により溶融等して取り除き、吸収体を取り出す。取り出した吸収体をサンプルとして、該吸収体の肌対向面側(表面シート側)及び非肌対向面側(裏面シート側)それぞれの液拡散面積を測定する。具体的には、取り出した吸収体の一方の面側(肌対向面側又は非肌対向面側)における縦方向及び横方向の両方向の中心に、生理食塩水100gをそれぞれ滴下する。滴下する生理食塩水は青色1号やメチレンブルー等の染料で着色する。10分後に、吸収体における生理食塩水を滴下した面側について、Image−Jの画像処理機能を用いて、滴下した生理食塩水の面積を測定する。サンプルである吸収体の他方の面側についても同様に、生理食塩水を滴下してその面積を測定する。以上の測定を、吸収体の片面側につき3回行い、その3回の測定の平均値を、吸収体の当該面側の液拡散面積とする。なお、測定環境温度は22℃とする。
同様の観点から、非肌側コアラップシート13におけるスリット部15と平面視で重なる部分は、該非肌側コアラップシート13における該部分以外の部分(スリット部15の非形成領域と平面視で重なる部分)に比べて液拡散性が高いことが好ましい。非肌側コアラップシート13において、この「スリット部15と平面視で重なる部分の液拡散性>スリット部15以外の部分と平面視で重なる部分の液拡散性」という大小関係が成立するか否かは、下記方法により評価することが可能である。下記方法により測定される、コアラップシートのクレム吸水高さを指標として評価することができる。すなわち、「非肌側コアラップシート13におけるスリット部15と平面視で重なる部分のクレム吸水高さ>非肌側コアラップシート13におけるスリット部以外の部分と平面視で重なる部分のクレム吸水高さ」という大小関係が成立する場合、前記の非肌側コアラップシート13の液拡散性に関する大小関係が成立すると評価できる。
<コアラップシートのクレム吸水高さの測定方法>
使い捨ておむつ等の吸収性物品から、測定対象である非肌側コアラップシートを取り出す。非肌側コアラップシートが、肌側コアラップシートとともに1枚の連続したシートである場合には、その一枚のシートを取り出す。吸収性物品から取り出そうとするコアラップシートが、表面シート及び裏面シート等の他の部材に接合されている場合には、その接合部を、溶剤又はドライヤー等による熱風により溶融等して取り除く。取り出したコアラップシート(非肌側コアラップシートにおけるスリット部と平面視で重なる部分、又は非肌側コアラップシートにおけるスリット部以外の部分と平面視で重なる部分)をサンプルとして、JIS P 8141の試験方法に準じてクレム吸水高さを測定する。具体的にはサンプルを、そのサンプルが組み込まれていた吸収性物品の縦方向(着用者の前後方向)の長さが30mm、該吸収性物品の横方向(該縦方向に直交する方向)の長さが150mmとなるようにカットする。なお、サンプルの寸法が小さいために斯かるサイズにカットできない場合は、測定可能なサイズでカットする。サンプルのカットに際しては、押し切りカッターなど、サンプルを押しつぶす可能性のある切断方法は、結果に影響を及ぼす可能性が高く好ましくない。そのため、サンプルのカットに際しては、ナイフ、カッター、剃刀等を用いてサンプルの切断面が潰れないようにカットする。次に、JIS P 8141に規定する冶具にカット後のサンプルをセットし、試験液に水を用いて、60秒後のクレム吸水高さを測定する。吸い上げ高さの判別を容易にするため、青色1号やメチレンブルー等の染料で試験液を適宜着色してもよい。以上の測定を5回行い、その平均値を、サンプルのクレム吸水高さとする。なお、測定環境温度は22℃とする。
本実施形態では、図4に示すように、吸収性コア11の非肌対向面側に、非肌側コアラップシート13からなる繊維層が積層した2層部分130が存在しているところ、融着部16において、肌側コアラップシート12からなる1層の繊維層と非肌側コアラップシート13からなる2層の繊維層(2層部分130)との計3層が融着されていることが好ましい。これにより、吸収体10の非肌対向面側での液の拡散が促進され、着用者の肌から液を遠ざけることが可能となり、前述の「吸収体10の非肌対向面側の液拡散性>吸収体10の肌対向面側の液拡散性」という大小関係と、非肌側コアラップシート13についての「スリット部15と平面視で重なる部分の液拡散性>スリット部15以外の部分と平面視で重なる部分の液拡散性」という大小関係とが成立し得る。
図6には、本発明に係る吸収体の他の実施形態である吸収体10Aの肌対向面側が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態(吸収体10)と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。後述する他の実施形態について特に説明しない構成は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。
吸収体10においては、吸収体10の非肌対向面の全域に非肌側凹陥部20が形成されていたが(図3参照)、吸収体10Aにおいては、該吸収体10Aの非肌対向面の一部に非肌側凹陥部20が部分的に形成されている。具体的には図6に示すように、線状の非肌側凹陥部20が平面視で格子状に形成された領域と、非肌側凹陥部20の非形成領域21とが、縦方向Xに交互に配置されている。このような構成の吸収体10Aによっても、基本的には吸収体10と同様の効果が奏される。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態の如き展開型使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、止着部材8及び止着領域9の如き止着構造を有しないパンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含する。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の吸収性物品は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、吸収性や防漏性等の向上の観点から、表面シート3と吸収体10(肌側コアラップシート12)との間に、セカンドシート、サブレイヤーシートなどとも呼ばれる、紙や各種不織布からなる液透過性シートが介在配置されていてもよい。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、該股下部を通って該縦方向に延びる吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配置された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートとを具備する吸収性物品であって、
前記吸収体は、体液を吸収保持する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含んで構成され、
前記吸収性コアに、該吸収性コアを厚み方向に貫通し前記縦方向に延びるスリット部が形成されており、
前記スリット部に、前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが融着した融着部が存在し、該融着部は、前記吸収性コアの厚み方向中央よりも該吸収性コアの非肌対向面に近い側に位置しており、
前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとは接合されておらず、且つ前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとは接合されており、
前記吸収体の非肌対向面に、前記非肌側コアラップシート及び前記吸収性コアが一体的に凹陥した非肌側凹陥部が形成されている、吸収性物品。
<2>
前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤32)の塗布量は、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤42)の塗布量に比べて少ない、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤32)の塗布量がゼロでない場合において、該接着剤32の塗布量と、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤42)の塗布量との比率が、前者<後者を前提として、前者/後者として、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下である、前記<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤32)の塗布量が、好ましくは0.5g/m以上、より好ましくは1g/m以上、そして、好ましくは6g/m以下、より好ましくは4g/m以下である、前記<1>〜<3>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<5>
前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間に接着剤(接着剤32)が存在しない、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<6>
前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤42)の塗布量が、好ましくは2g/m以上、より好ましくは4g/m以上、そして、好ましくは12g/m以下、より好ましくは10g/m以下である、前記<1>〜<5>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収体と平面視で重なる領域における前記スリット部以外の部分において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤31)の塗布量は、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤41)の塗布量に比べて多い、前記<1>〜<6>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<8>
前記吸収体と平面視で重なる領域における前記スリット部以外の部分において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤31)の塗布量と、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤41)の塗布量との比率は、前者>後者を前提として、前者/後者として、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である、前記<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記吸収体と平面視で重なる領域における前記スリット部以外の部分において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤31)の塗布量は、好ましくは3g/m以上、より好ましくは5g/m以上、そして、好ましくは15g/m以下、より好ましくは12g/m以下である、前記<1>〜<8>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<10>
前記吸収体と平面視で重なる領域における前記スリット部以外の部分において、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤(接着剤41)の塗布量は、好ましくは1g/m以上、より好ましくは3g/m以上、そして、好ましくは10g/m以下、より好ましくは8g/m以下である、前記<1>〜<9>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<11>
前記スリット部を通過して前記吸収性コアを前記横方向に横断する仮想直線を引いた場合に、該仮想直線での断面視において前記非肌側凹陥部の方が該スリット部に比べて数が多い部分が存在する、前記<1>〜<10>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<12>
前記吸収性コアの前記縦方向の端部に、前記横方向の全長にわたって前記スリット部が形成されていないスリット部非形成領域が存在し、該スリット部非形成領域に前記非肌側凹陥部が形成されている、前記<1>〜<11>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<13>
前記股下部に複数の前記スリット部が前記横方向に間欠配置されており、該横方向に隣り合う複数の該スリット部どうしの間と平面視で重なる領域において、前記非肌側コアラップシートからなる複数の層が前記非肌側凹陥部にて互いに融着されている、前記<1>〜<12>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<14>
前記非肌側凹陥部は、平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含み、
前記線状の非肌側凹陥部は、前記スリット部に比べて幅が狭い、前記<1>〜<13>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<15>
前記線状の非肌側凹陥部の幅(前記線状の非肌側凹陥部の長手方向と直交する方向の長さ)は、前記スリット部の幅(前記スリット部の前記横方向の長さ)に対して、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、そして、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下である、前記<14>に記載の吸収性物品。
<16>
前記線状の非肌側凹陥部の幅が、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である、前記<14>又は<15>に記載の吸収性物品。
<17>
前記非肌側凹陥部の深さが、前記吸収体の厚みに対して、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上、そして、好ましくは80%以下、より好ましくは50%以下である、前記<1>〜<16>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<18>
前記非肌側凹陥部の深さが、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは1mm以上、そして、好ましくは8mm以下、より好ましくは5mm以下である、前記<1>〜<17>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<19>
前記非肌側凹陥部は、平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含み、
前記線状の非肌側凹陥部が前記スリット部と交差している、前記<1>〜<18>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<20>
前記線状の非肌側凹陥部が、前記スリット部に存在する前記融着部と交差している、前記<19>に記載の吸収性物品。
<21>
前記線状の非肌側凹陥部と該非肌側凹陥部を通過して横方向に延びる仮想直線との交差角度が45度以上である、前記<19>又は<20>に記載の吸収性物品。
<22>
前記線状の非肌側凹陥部と該非肌側凹陥部を通過して横方向に延びる仮想直線との交差角度が60度以上である、前記<19>〜<21>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<23>
前記スリット部の前記縦方向の長さが、前記吸収体又は前記吸収性コアの該縦方向の長さに対して、好ましくは20〜70%、より好ましくは30〜60%である、前記<1>〜<22>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<24>
前記スリット部の前記横方向の長さ(幅)が、前記吸収性コアの該横方向の最大長さ(最大幅)に対して、好ましくは2〜20%、より好ましくは4〜10%である、前記<1>〜<23>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<25>
前記融着部の面積が、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは40mm以下、25mm以下である、前記<1>〜<24>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<26>
前記スリット部の前記縦方向の端部に、前記融着部の非存在領域が存在する、前記<1>〜<25>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<27>
前記スリット部の前記縦方向の端部に存在する、前記融着部の非存在領域の該縦方向の長さが、好ましくは3mm以上、より好ましくは5mm以上、そして、好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である、前記<26>に記載の吸収性物品。
<28>
前記スリット部の前記横方向の端部に、前記融着部の非存在領域が存在する、前記<1>〜<27>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<29>
前記スリット部の前記横方向の端部に存在する、前記融着部の非存在領域の該横方向の長さが、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下である、前記<28>に記載の吸収性物品。
<30>
前記スリット部において、複数の前記融着部が、前記縦方向においては相互に離間し、前記横方向においては隙間なく連続するように配置されている、前記<1>〜<29>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<31>
前記スリット部に、複数の前記融着部が前記縦方向に間欠配置されており、
前記複数の融着部の全部を前記縦方向に投影したときに形成される投影像が、各該融着部の投影像が相互に重複してなる1個の投影像であり、且つ
前記複数の融着部の全部を前記横方向に投影した場合、該複数と同数の投影像が形成される、前記<30>に記載の吸収性物品。
<32>
前記スリット部に、複数の融着部が前記縦方向に間欠配置された融着部存在領域が存在し、該融着部存在領域の任意の位置に、該融着部存在領域を該縦方向に縦断する1本の仮想直線を引いた場合に、該仮想直線と該融着部とが重なる、前記<30>に記載の吸収性物品。
<33>
前記吸収体の非肌対向面側は、該吸収体の肌対向面側に比べて液拡散性が高い、前記<1>〜<32>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<34>
前記非肌側コアラップシートにおける前記スリット部と平面視で重なる部分は、該非肌側コアラップシートにおける該部分以外の部分に比べて液拡散性が高い、前記<1>〜<33>の何れか1項に記載の吸収性物品。
<35>
前記融着部において、前記肌側コアラップシートからなる1層と前記非肌側コアラップシートからなる2層とが融着されている、前記<1>〜<34>の何れか1項に記載の吸収性物品。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 吸収性本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 フラップ部
6 防漏カフ
10,10A 吸収体
11 吸収性コア
12 肌側コアラップシート
13 非肌側コアラップシート
15,15A スリット部
16 融着部
20 非肌側凹陥部
21 非肌側凹陥部の非形成領域
31,32,41,42 接着剤
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (13)

  1. 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該股間部に配される股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とに区分され、該股下部を通って該縦方向に延びる吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配置された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートとを具備する吸収性物品であって、
    前記吸収体は、体液を吸収保持する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを含んで構成され、
    前記吸収性コアに、該吸収性コアを厚み方向に貫通し前記縦方向に延びるスリット部が形成されており、
    前記スリット部に、前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとが融着した融着部が存在し、該融着部は、前記吸収性コアの厚み方向中央よりも該吸収性コアの非肌対向面に近い側に位置しており、
    前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとは接合されておらず、且つ前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとは接合されており、
    前記吸収体の非肌対向面に、前記非肌側コアラップシート及び前記吸収性コアが一体的に凹陥した非肌側凹陥部が形成されている、吸収性物品。
  2. 前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤の塗布量は、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤の塗布量に比べて少ない、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記スリット部と平面視で重なる領域において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間に接着剤が存在しない、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体と平面視で重なる領域における前記スリット部以外の部分において、前記表面シートと前記肌側コアラップシートとの間の接着剤の塗布量は、前記裏面シートと前記非肌側コアラップシートとの間の接着剤の塗布量に比べて多い、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記スリット部を通過して前記吸収性コアを前記横方向に横断する仮想直線を引いた場合に、該仮想直線での断面視において前記非肌側凹陥部の方が該スリット部に比べて数が多い部分が存在する、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性コアの前記縦方向の端部に、前記横方向の全長にわたって前記スリット部が形成されていないスリット部非形成領域が存在し、該スリット部非形成領域に前記非肌側凹陥部が形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記股下部に複数の前記スリット部が前記横方向に間欠配置されており、該横方向に隣り合う複数の該スリット部どうしの間と平面視で重なる領域において、前記非肌側コアラップシートからなる複数の層が前記非肌側凹陥部にて互いに融着されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記非肌側凹陥部は、平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含み、
    前記線状の非肌側凹陥部は、前記スリット部に比べて幅が狭い、請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記非肌側凹陥部は、平面視において一方向に延びる線状の非肌側凹陥部を含み、
    前記線状の非肌側凹陥部が前記スリット部と交差している、請求項1〜8の何れか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記線状の非肌側凹陥部と該非肌側凹陥部を通過して横方向に延びる仮想直線との交差角度が45度以上である、請求項9に記載の吸収性物品。
  11. 前記吸収体の非肌対向面側は、該吸収体の肌対向面側に比べて液拡散性が高い、請求項1〜10の何れか1項に記載の吸収性物品。
  12. 前記非肌側コアラップシートにおける前記スリット部と平面視で重なる部分は、該非肌側コアラップシートにおける該部分以外の部分に比べて液拡散性が高い、請求項1〜11の何れか1項に記載の吸収性物品。
  13. 前記融着部において、前記肌側コアラップシートからなる1層と前記非肌側コアラップシートからなる2層とが融着されている、請求項1〜12の何れか1項に記載の吸収性物品。
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