JP2021061308A - 光学デバイス - Google Patents

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広樹 川瀬
Hiroki Kawase
広樹 川瀬
洋介 伊藤
Yosuke Ito
洋介 伊藤
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Abstract

【課題】フレーム部とガラス部との気密性を確保し得る光学デバイスを実現する。【解決手段】光学デバイス10は、基板20と、基板20上に実装された光学素子30と、ガラス付きリッド40と、を備える。ガラス付きリッド40は、フレーム部50と、貫通孔52を閉塞しつつ天板部51に取り付けられた板状のガラス部41とを有し、基板20と共に光学素子30を封止する。フレーム部50は、中央に貫通孔52を有する環状の天板部51、天板部51の全周囲の外縁部51Cと接続しつつ下側に向かって延びる筒状の側壁部53、側壁部53の全周囲の下端部53Bから外側に向かって張り出して基板20に接合される環状のフランジ部54を備える。天板部51の厚さT2がガラス部41の厚さT1以上である。側壁部53の厚さT3が天板部51の厚さT2より小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、光学デバイスに関する。
特許文献1には、半導体型投射デバイスが開示されている。この半導体型投射デバイスは、セラミック基板の上面の凹部内に光学素子の一つであるDMD本体が実装してあり、ウィンドウリッドが基板上に凹部を塞いで接合されてなる構成である。ウィンドウリッドは、フレーム部材とガラス板部材とよりなる。このウィンドウリッドは、ガラス板部材の厚さが3mmであり、フレーム部材の天板部の厚さが0.3mmであり、フレーム部材のフランジ部の厚さが0.25mmである。
特開2005−311107号公報
ところで、特許文献1に開示された装置では、ウィンドウリッドのフレーム部を基板に接合すると、フレーム部材に応力が加わり、その結果フレーム部材が変形する虞がある。そして、この変形によりフレーム部材とガラス板部材とが剥離してしまい、フレーム部材とガラス板部材との間の気密性が損なわれるおそれがある。
そこで、上述した課題の少なくとも一部を解決するために、フレーム部とガラス部との間の気密性を確保し得る光学デバイスを実現する。
本開示の一態様の光学デバイスは、
基板と、
前記基板上に実装された光学素子と、
中央に貫通孔を有する環状の天板部、前記天板部の全周囲の外縁部と接続しつつ下側に向かって延びる筒状の側壁部、前記側壁部の全周囲の下端部から外側に向かって張り出して前記基板に接合される環状のフランジ部を備えるフレーム部と、前記貫通孔を閉塞しつつ前記天板部に取り付けられた板状のガラス部とを有し、前記基板と共に前記光学素子を封止するガラス付きリッドと、
を備える光学デバイスであって、
前記天板部の厚さが前記ガラス部の厚さ以上であり、
前記側壁部の厚さが前記天板部の厚さより小さい。
上記の光学デバイスは、天板部の厚さをガラス部の厚さ以上とすることで、天板部の剛性を確保して、天板部の変形を抑制できる。その一方、側壁部の厚さを天板部の厚さより小さくすることで、フランジ部に加わった応力を、側壁部が変形することにより天板部に及びにくくする。この結果、天板部とガラス部とが剥離することを抑制でき、フレーム部とガラス部との間の気密性を維持できる。
本開示に係る光学デバイスにおいて、前記側壁部の高さが前記ガラス部の厚さ以下であってもよい。側壁部の高さがガラス部の厚さ以下であると、側壁部の高さがガラス部の厚さより大きい構成に比して、ガラス部を光学素子に近接させることができる。これにより、ガラス部の板面方向のサイズを小さくしても、光がガラス部を介して光学素子に斜め方向から入射することができ、ガラス部の小型化を図れる。一方、側壁部の高さがガラス部の厚さ以下である構成では、側壁部の高さがガラス部の厚さより大きい構成に比して、側壁部の高さが短く、側壁部が変形しにくい構成である。そのため、フランジ部に加わった応力が天板部に及びやすくなる。これに対し、上記光学デバイスは、天板部の厚さをガラス部の厚さ以上とすると共に、側壁部の厚さを天板部の厚さより小さくしているため、側壁部の高さがガラス部の厚さ以下である構成であっても、天板部とガラス部とが剥離することを抑制でき、フレーム部とガラス部との間の気密性を維持できる。
本開示に係る光学デバイスにおいて、前記フランジ部の厚さが前記側壁部の厚さより小さくてもよい。この構成によれば、フランジ部が変形しやすくなり、フレーム部が基板に接合される際にフレーム部に応力が加わりにくくすることができる。一方、側壁部は、フランジ部より厚いから、天板部を確実に支持することができる。
本開示に係る光学デバイスにおいて、前記ガラス部は、低融点ガラスにより前記天板部に接合されてなるものであってもよい。これにより、天板部とガラス部との密着性を向上させることができる。一方、低融点ガラスはガラス特有の引張応力により割れが生じやすい性質を有する。そのため、ガラス部が天板部に低融点ガラスにより接合されてなる構成では、天板部が変形してしまうことにより、ガラス部と天板部とが剥離することがある。これに対し、上記光学デバイスは、天板部の厚さをガラス部の厚さ以上とすると共に、側壁部の厚さを天板部の厚さより小さくしているため、ガラス部が低融点ガラスにより天板部に接合されてなる構成であっても、ガラス部と天板部とが剥離することを抑制でき、フレーム部とガラス部との間の気密性を維持できる。
上記一態様の光学デバイスでは、フレーム部材とガラス部との間の気密性を確保することができる。
図1は、第1実施形態に係る光学デバイスを示す斜視図である。 図2は、図1のA−A線で切断した光学デバイスの断面図である。 図3は、図2の一部を拡大した拡大断面図である。 図4は、光学デバイスを示す上面図である。
<第1実施形態>
光学デバイス10は、図1及び図2に示すように、基板20、光学素子30、ガラス付きリッド40を備える。この光学デバイス10は、空間光変調器として用いられる。以下の説明では、基板20に対して光学素子30が配置される側を光学デバイス10の上側とし、基板20に対して光学素子30が配置される側とは反対側を光学デバイス10の下側として、各部を説明する。
基板20は、電子デバイス用パッケージとも称されるものである。基板20の材質はセラミックスを例示できる。基板20は、上面20A側に凹み形状をなすキャビティ21を有し、キャビティ21内に光学素子30が配置されている。基板20は、キャビティ21の周囲に枠状の第1接合部25が設けられている。第1接合部25は、ガラス付きリッド40を基板20に接合するための接合部である。つまり、第1接合部25の上面25Aがガラス付きリッド40との接合面となる。第1接合部25の材質はコバールを例示できる。基板20は、シーム溶接によってガラス付きリッド40が第1接合部25に接合されて、キャビティ21内が気密封止された構成となっている。図2及び図4において、シーム溶接された部分は、溶接部26として示されている。
光学素子30は、多数の微小鏡面を平面に配列したミラーであるDMD(Digital Micromirror Device)で構成される。光学素子30は、基板20上に実装され、微小鏡面の傾斜角度に応じた方向に光を反射する構成となっている。
ガラス付きリッド40は、フレーム部50と、ガラス部41とを有し、基板20と共に光学素子30を封止する。フレーム部50とガラス部41は、互いに気密に接合されて、ガラス付きリッド40を構成する。
フレーム部50は、天板部51、側壁部53、フランジ部54を備える。フレーム部50の材質はニッケル膜付コバールを例示できる。コバールは、常温での熱膨張率が硬質ガラスに近く、フレーム部50とガラス部41の接合において、気密性を確保するという観点で好ましい。
天板部51は、中央に貫通孔52を有する環状の部分である。天板部51は、貫通孔52がガラス部41より一回り小さい平面視矩形状をなし、全体として、ガラス部41より一回り大きい枠板状をなす。天板部51は、厚さ方向を上下方向に沿わせた姿勢となる。天板部51は、下面51Bに第2接合部60が設けられている(図3参照)。第2接合部60は、ガラス部41を天板部51に接合するための接合部である。つまり、天板部51の下面51Bがガラス部41との接合面となる。第2接合部60の材質は低融点ガラスを例示できる。低融点ガラスは、溶融温度が硬質ガラス及びコバールより低く、かつ、天板部51とガラス部41との密着性が良好であり、天板部51とガラス部41とを気密に接合するという観点において好ましい。
側壁部53は、天板部51の全周囲の外縁部51Cと接続しつつ下側に向かって延びる筒状の部分である。側壁部53は、厚さ方向を上下方向と直交する方向に沿わせた姿勢となる。側壁部53は、天板部51を下方から支持し、天板部51と基板20の上面20Aとの間の空間を確保する支持部となる。側壁部53は、ガラス部41の周囲を囲むとともに、ガラス部41の外周面41Cと自身の内周面53Aとの間に隙間を有して配置されている(図3参照)。このような構成により、仮に側壁部53が変形した場合であっても、側壁部53の内周面53Aからガラス部41の外周面41Cに力が作用しないようになっている。
フランジ部54は、側壁部53の全周囲の下端部53Bから周方向外側に向かって張り出し、基板20に接合される環状の部分である。なお、本発明の「周方向」とは、上下方向と直交する方向を指す。また、本発明において、側壁部53で囲まれた領域を側壁部53の内側とし、側壁部53に対して内側とは反対側を側壁部53の外側とする。フランジ部54は、側壁部53の周囲を囲む枠板状をなし、厚さ方向を上下方向に沿わせた姿勢となる。フランジ部54の下面54Bは、側壁部53の下面と面一状に連なる。フランジ部54は、第1接合部25の上方に重なる形で配置され、溶接部26を介して第1接合部25に接合されている。
ガラス部41は、貫通孔52を閉塞しつつ天板部51に取り付けられた板状の部材である。ガラス部41は、矩形平板状をなし、厚さ方向を上下方向に沿わせた姿勢で天板部51の下方に配置される。ガラス部41は、ガラス部41の上面41Aと天板部51の下面51Bとの間に第2接合部60を介在させる形で、天板部51に接合されている(図3参照)。ガラス部41の材質は硬質ガラスを例示できる。ガラス部41は、光学素子30の微小鏡面に入射する光と、光学素子30の微小鏡面で反射した光が厚さ方向に沿って透過するように構成される。ガラス部41の厚さT1は、強度を確保するという観点から、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましい。ガラス部41の厚さT1の上限値は特に定めるものではないが、通常3.0mm以下である。
続いて、ガラス付きリッド40の各部の寸法について説明する。なお、本発明において、「ガラス部の厚さ」は、ガラス部において最も厚さ方向の寸法が小さい部分の厚さとする。また、「天板部の厚さ」は、天板部において最も厚さ方向の寸法が大きい部分の厚さとする。また、本願において、「側壁部の厚さ」は、側壁部において最も厚さ方向の寸法が小さい部分の厚さとする。「側壁部の高さ」は、側壁部の内周面における上端と下端の上下方向における距離であって、側壁部の周方向においてこの距離が最も小さい部分の距離とする。「フランジ部の厚さ」は、フランジ部において最も厚さ方向の寸法が小さい部分の厚さとする。なお、ガラス付きリッド40のガラス部41、天板部51、側壁部53、フランジ部52は、どの部位においても略同じ厚さを有しているため、それぞれの最小厚さ、最大厚さについては、例えば断面を取得し、その最大厚さ、最小厚さと置き換えることも可能である。
図3に示すように、天板部51の厚さT2はガラス部41の厚さT1以上である。なお、ガラス部が各部で異なる厚さを有する構成において、天板部の厚さはガラス部の最大厚さ以上であってもよい。また、天板部が各部で異なる厚さを有する構成において、天板部の最小厚さはガラス部の厚さ以上であってもよい。本実施形態のガラス部41は全域にわたって略同じ厚さであり、天板部51は全域にわたって略同じ厚さである。天板部51は、ガラス部41との接合部位を含む全域において、ガラス部41のいずれの部位よりも厚さが大きい構成となっている。
側壁部53の厚さT3は天板部51の厚さT2より小さい。このような構成により、側壁部53の厚さT3が天板部51の厚さT2と同等かそれ以上である構成に比して、側壁部53が変形し易くなっている。この側壁部53の厚さT3は天板部51の厚さT2の1/2以下であってもよい。なお、側壁部が各部で異なる厚さを有する構成において、側壁部の最大厚さは天板部の厚さより小さくてもよい。また、天板部が各部で異なる厚さを有する構成において、側壁部の厚さは天板部の最小厚さより小さくてもよい。本実施形態の側壁部53は、全域にわたって略同じ厚さである。
側壁部53の高さH3はガラス部41の厚さT1以下である。この側壁部53の高さH3は、ガラス部41の厚さ方向における側壁部53の寸法である。言い換えれば、側壁部53の高さH3は、天板部51の下面51Bを基準とした、側壁部53の下方への突出高さである。ガラス部41は天板部51の下面51Bに第2接合部60を介して接合されており、ガラス部41の下面41Bは、第2接合部60の厚さとガラス部41の厚さT1の分、天板部51の下面51Bより下方に位置する。つまり、側壁部53の高さH3がガラス部41の厚さT1以下である構成では、ガラス部41の下面51Bが側壁部53の下端部53Bより下方に配置される。なお、ガラス部が各部で異なる厚さを有する構成において、側壁部の高さはガラス部における天板部の下面に接合される部分の厚さ以下であってもよい。
フランジ部54の厚さT4は側壁部53の厚さT3より小さい。このような構成により、フランジ部54の厚さT4が側壁部53の厚さT3と同等かそれ以上である構成に比して、フランジ部54が変形し易くなっている。フランジ部54において、側壁部53から径方向外側に向かって張り出す寸法は、側壁部53の厚さT3より大きい。なお、フランジ部が各部で異なる厚さを有する構成において、フランジ部の最大厚さは側壁部の厚さより小さくてもよい。側壁部が各部で異なる厚さを有する構成において、フランジ部の厚さは側壁部の最小厚さより小さくてもよい。本実施形態のフランジ部54は、全域にわたって略同じ厚さである。
続いて、ガラス付きリッド40を基板20にシーム溶接する手順について説明する。シーム溶接はローラ電極(図示せず)がフランジ部54上を回転移動している間、溶接電流を流して、ローラ電極の移動軌跡に沿って溶接部26を形成する溶接方法である。ガラス付きリッド40のフランジ部54と基板20の第1接合部25は、溶接部26によって全周に亘って接合される。この際、基板20が長方形状であれば長手方向から先にシーム溶接を実施することにより、溶接部26に発生する応力を小さくすることができる。また、図4の矢印で示すように、基板20の中央側から外側に向かってシーム溶接すると、熱ひずみにより発生する熱応力を小さくすることができる。図4の矢印に付したギリシャ数字は、シーム溶接を実施する順番を表している。この場合、溶接部26は基板20の中央側において重なり代27を設けることが好ましい。重なり代27は、溶接時に熱ひずみにより発生する応力を小さくするという観点において、溶接部26の延びる方向において0.1mm〜5mmとすることが好ましく、0.5mm〜3mmとすることがより好ましい。
続いて、本実施形態の光学デバイス10の作用について説明する。基板20は、製造上の誤差等により、第1接合部25の上面25Aにおける平坦性にわずかながらばらつきを生じ得る。仮に、第1接合部25の上面25Aが下方に湾曲しているとして、光学デバイス10の作用を説明する。このような基板20にガラス付きリッド40をシーム溶接等により接合すると、フランジ部54が第1接合部25の上面25Aの湾曲形状に倣って変形する。光学デバイス10は、フランジ部54が湾曲することにより、フランジ部54と第1接合部25との気密性が確保される。一方、フランジ部54が湾曲すると、フランジ部54は引っ張り応力を生じる。フランジ部54で生じた引っ張り応力は、フレーム部50全体の変形を招く要因となる。本実施形態の光学デバイス10は、天板部51よりフランジ部54側に位置する側壁部53がフランジ部54からの引っ張り応力によって湾曲して、天板部51にかかる応力が緩和される。このため、光学デバイス10は、天板部51の湾曲が低減される。天板部51の湾曲が低減されると、天板部51から第2接合部60に作用する応力が小さくなり、天板部51とガラス部41とが剥離することを抑制できる。
続いて、本実施形態の光学デバイス10の効果について説明する。本実施形態の光学デバイス10は、天板部51の厚さT2をガラス部41の厚さT1以上とすることで、天板部51の剛性を確保して、天板部51の変形を抑制できる。さらに、本実施形態の光学デバイス10は、側壁部53の厚さT3を天板部51の厚さT2より小さくすることで、フランジ部54に加わった応力を、側壁部53が変形することにより天板部51に及びにくくする。この結果、天板部51とガラス部41が剥離することを抑制できる。
したがって、本実施形態の光学デバイス10は、フレーム部50とガラス部41との気密性を維持することができる。本実施形態の光学デバイス10を作成して、その効果を確認する実証実験を行った。作成した光学デバイス10を120℃に熱したフッ素系不活性液体に浸漬したところ、光学デバイス10から泡の発生は無く、光学デバイス10の気密性が維持できていることが確認できた。
本実施形態では、側壁部53の高さH3がガラス部41の厚さT1以下である。側壁部53の高さH3がガラス部41の厚さT1以下とすると、側壁部53の高さH3がガラス部41の厚さT1より大きい構成に比して、ガラス部41を光学素子30に近接させることができる。このため、ガラス部41の板面方向のサイズを小さくしても、光がガラス部41を介して光学素子30に斜め方向から入射することができ、ガラス部41の小型化を図れる。一方、側壁部53の高さH3がガラス部41の厚さT1以下である構成では、側壁部53の高さがガラス部41の厚さより大きい構成に比して、側壁部53の高さが短く、側壁部53が変形しにくい構成である。そのため、フランジ部54に加わった応力が天板部51に及びやすくなる。これに対し、本実施形態の光学デバイス10は、天板部51の厚さT2をガラス部41の厚さT1以上とすると共に、側壁部53の厚さT3を天板部51の厚さT1より小さくしているため、側壁部53の高さH3がガラス部41の厚さT1以下である構成であっても、天板部51とガラス部41とが剥離することを抑制でき、フレーム部50とガラス部41との気密性を維持できる。
本実施形態では、フランジ部54の厚さT4が側壁部53の厚さT3より小さい。この構成によれば、フランジ部54が変形しやすくなり、フレーム部50が基板20に接合される際にフレーム部50に応力が加わりにくくすることができる。一方、側壁部53は、フランジ部54より厚いから、天板部51を確実に支持することができる。
本実施形態では、ガラス部41は、低融点ガラスにより天板部51に接合されてなる。これにより天板部51とガラス部41との密着性を向上させることができる。一方、低融点ガラスはガラス特有の引張応力により割れが生じやすい性質を有する。そのため、ガラス部41が天板部51に低融点ガラスにより接合されてなる構成では、天板部51が変形してしまうことにより、ガラス部41と天板部51とが剥離することがある。これに対し、本実施形態の光学デバイス10は、天板部51の厚さT1をガラス部41の厚さT2以上とすると共に、側壁部53の厚さT3を天板部51の厚さT1より小さくしているため、ガラス部41が低融点ガラスにより接合されてなる構成であっても、ガラス部41と天板部51とが剥離することを抑制でき、フレーム部50とガラス部41との間の気密性を維持できる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態を、次のように変更してもよい。
光学素子は、DMDの代わりに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成されてもよい。この場合、光学デバイスはCMOSセンサーとして用いることができる。
上記実施形態以外にも、基板の形状及び各部の寸法と、ガラス付きリッドの形状及び各部の寸法は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、基板の実装面がキャビティを有しない平面状である構成において、側壁部の高さをガラス部の厚さ以上としてもよい。また、上記実施形態以外にも、各部の材質、各部の接合方法は適宜変更可能である。
本願において、光学デバイスの上下方向を基板に対して光学素子が配置される位置を基準として定めたが、光学デバイスは、この上下方向を鉛直方向と一致させた姿勢で設置されてもよく、この上下方向を鉛直方向とは異なる方向に沿わせた姿勢で設置されてもよい。
10…光学デバイス
20…基板
30…光学素子
40…ガラス付きリッド
41…ガラス部
50…フレーム部
51…天板部
51C…外縁部
52…貫通孔
53…側壁部
53B…下端部
54…フランジ部
54B…下面
60…第2接合部(低融点ガラス)

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板上に実装された光学素子と、
    中央に貫通孔を有する環状の天板部、前記天板部の全周囲の外縁部と接続しつつ下側に向かって延びる筒状の側壁部、前記側壁部の全周囲の下端部から外側に向かって張り出して前記基板に接合される環状のフランジ部を備えるフレーム部と、前記貫通孔を閉塞しつつ前記天板部に取り付けられた板状のガラス部とを有し、前記基板と共に前記光学素子を封止するガラス付きリッドと、
    を備える光学デバイスであって、
    前記天板部の厚さが前記ガラス部の厚さ以上であり、
    前記側壁部の厚さが前記天板部の厚さより小さい、
    光学デバイス。
  2. 前記側壁部の高さが前記ガラス部の厚さ以下である、請求項1に記載の光学デバイス。
  3. 前記フランジ部の厚さが前記側壁部の厚さより小さい、請求項1又は請求項2に記載の光学デバイス。
  4. 前記ガラス部は、低融点ガラスにより前記天板部に接合されてなる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学デバイス。
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