JP2021061206A - 密閉型電池 - Google Patents

密閉型電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2021061206A
JP2021061206A JP2019185720A JP2019185720A JP2021061206A JP 2021061206 A JP2021061206 A JP 2021061206A JP 2019185720 A JP2019185720 A JP 2019185720A JP 2019185720 A JP2019185720 A JP 2019185720A JP 2021061206 A JP2021061206 A JP 2021061206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
internal terminal
external terminal
case
internal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019185720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7236033B2 (ja
Inventor
中山 博之
Hiroyuki Nakayama
博之 中山
利生 今堀
Toshio Imahori
利生 今堀
裕彦 佐藤
Hirohiko Sato
裕彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2019185720A priority Critical patent/JP7236033B2/ja
Publication of JP2021061206A publication Critical patent/JP2021061206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7236033B2 publication Critical patent/JP7236033B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】内部端子と外部端子との間の接合強度を向上させる技術を提供する。【解決手段】ここで開示される密閉型電池の内部端子20は、外部端子30の外側面に沿って延在するように加圧変形されたカシメ部26を有している。また、外部端子30は、内部端子挿入孔32の周縁部の外側面に形成された切り欠き部34を有している。そして、ここに開示される密閉型電池では、内部端子20のカシメ部26の一部が外部端子30の切り欠き部34に入り込んでおり、かつ、切り欠き部34の上方に位置するカシメ部26に、カシメ部26の他の部分よりも軸方向の外方に向かって延びる延在部26aが形成されている。これにより、外部端子30の切り欠き部34に内部端子20のカシメ部26を適切に入り込ませ、内部端子20と外部端子30との接合強度を向上させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、密閉型電池に関する。
リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池などの二次電池は、車両搭載用電源あるいはパソコンや携帯端末等の電源として重要性が高まっている。かかる二次電池は、例えば、ケース内に電極体が密閉された密閉型電池として構築される。この密閉型電池は、ケース内の電極体と外部機器(他の電池やモーター等)とを電気的に接続するための構造を備えている。例えば、密閉型電池は、ケース内部の電極体と接続される内部端子と、ケース外部において外部機器と接続される外部端子とを備えており、この内部端子と外部端子とがケース外部において接合されている。
かかる接続構造を有する密閉型電池の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の密閉型電池は、金属製の第1端子(外部端子に相当)と、金属製の第2端子(内部端子に相当)とを備えている。第1端子は、挿通孔と、当該挿通孔の縁に形成され、外側に向かうにつれて徐々に外径が大きくなる斜面と、当該斜面に開口した窪みとを有している。一方、第2端子は、第1端子の挿通孔に挿通される軸部を有している。そして、この密閉型電池では、第2端子の軸部の先端がかしめられており、第2端子の軸部の一部が第1端子の窪みに入り込んでいる。これによって、第1端子と第2端子との接合強度を向上させることができる。
特開2018−78027号公報
ところで、近年では、密閉型電池の安全性や耐久性への要求がさらに高まっており、内部端子と外部端子との間で、さらに高い接合強度を確保することが求められている。本発明は、かかる要求を鑑みてなされたものであり、内部端子と外部端子との間の接合強度を従来よりも向上させる技術を提供することを目的とする。
上記目的を実現するべく、本発明によって以下の構成の密閉型電池が提供される。
ここで開示される密閉型電池は、電極体を収容するケースと、ケース内部の電極体と接続される内部端子と、ケースの外側において内部端子と接合される板状の外部端子とを備えている。この密閉型電池の内部端子は、ケースの内側において電極体と接続される集電部と、ケースおよび外部端子を貫通してケースの外側に露出する軸部と、軸部のケースの外側の端部に設けられ、外部端子の外側面に沿って延在するように加圧変形されたカシメ部とを有している。また、外部端子は、内部端子の軸部が挿入される内部端子挿入孔と、内部端子挿入孔の周縁部の外側面に少なくとも1つ形成された切り欠き部とを有している。そして、ここに開示される密閉型電池では、内部端子のカシメ部の一部が外部端子の切り欠き部に入り込んでおり、かつ、切り欠き部の上方に位置するカシメ部に、カシメ部の他の部分よりも軸径方向の外方に向かって延びる延在部が形成されている。
ここに開示される密閉型電池では、外部端子の切り欠き部の上方に延在部が形成されるように、軸部のケースの外側の端部が加圧変形されている。これによって、外部端子の切り欠き部に内部端子のカシメ部を適切に入り込ませることができるため、内部端子と外部端子との間の接合強度を従来よりも向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池における内部端子と外部端子との接続構造を模式的に示す断面図である。 図1における内部端子の軸部の近傍を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態において用いられる内部端子の軸部の近傍を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態において用いられる外部端子の内部端子挿入孔の近傍を模式的に示す斜視図である。 図1に示す密閉型電池のカシメ工程前の状態を模式的に示す断面図である。 図5における内部端子の軸部の近傍を模式的に示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る密閉型電池のカシメ工程前の内部端子の軸部の近傍を模式的に示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る密閉型電池のカシメ工程前の内部端子の軸部の近傍を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る密閉型電池について図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。なお、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、電極体や電解質の構成および製法などの密閉型電池の構築に係る一般的技術等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。なお、本実施形態では、密閉型電池の一例としてリチウムイオン二次電池を説明するが、ここに開示される密閉型電池は、リチウムイオン二次電池に限定されず、例えば、ニッケル水素電池などであってもよい。
1.密閉型電池の構成
図1は、本実施形態に係る密閉型電池における内部端子と外部端子との接続構造を模式的に示す断面図であり、図2は、図1における内部端子の軸部の近傍を模式的に示す平面図である。図3は、本実施形態において用いられる内部端子の軸部の近傍を模式的に示す斜視図である。図4は、本実施形態において用いられる外部端子の内部端子挿入孔の近傍を模式的に示す斜視図である。なお、各図における符号Xは「(密閉型電池の)幅方向」を示し、符号Yは「(密閉型電池の)厚み方向」を示し、符号Zは「(密閉型電池の)高さ方向」を示す。なお、これらの方向は、説明の便宜上定めたものであり、ここに開示される密閉型電池を設置する方向を限定することを意図したものではない。
図1に示すように、本実施形態に係る密閉型電池100は、ケース10と、内部端子20と、外部端子30とを備えている。以下、各々の部材について説明する。
(1)ケース
ケース10は、上面が開口した角型のケース本体12と、当該ケース本体12上面の開口部を塞ぐ板状の蓋体14とを備えている。ケース10は、アルミニウム合金などの所定の強度を有した安価な金属材料を主体として構成されていることが好ましい。また、ケース10の蓋体14には、内部端子20が挿入される開口部14aが形成されている。
また、図示は省略するが、ケース10の内部には、電極体が収容されている。例えば、電極体は、正極集電箔の表面に正極合材層が付与されたシート状の正極と、負極集電箔の表面に負極合材層が付与されたシート状の負極と、正極と負極との間に介在する絶縁性のセパレータとを備えている。また、電極体と同様に図示は省略するが、ケース10の内部には、非水電解液等の電解質も収納されている。なお、電極体や電解質の材料については、従来の一般的なリチウムイオン二次電池と同様のものを特に制限なく使用でき、ここに開示される技術を特徴付けるものではないため詳細な説明を省略する。
(2)内部端子
内部端子20は、ケース10内部の電極体と接続される導電部材である。この内部端子20は、集電部22と、軸部24と、カシメ部26とを有している。
集電部22は、ケース10の内側において電極体と接続される部分である。具体的には、集電部22は、高さ方向Zの下方(ケース10の内方)に向かって延びる板状部材である。そして、集電部22の下端は、電極体(典型的には、正極集電箔または負極集電箔)に接合されている。なお、集電部22と電極体とは、超音波溶接、レーザ溶接、抵抗溶接等の従来公知の溶接手段によって接合されていることが好ましい。
内部端子20の軸部24は、ケース10および外部端子30を貫通してケース10の外側に露出している。本実施形態に係る密閉型電池100では、内部端子20の軸部24が、ケース10の蓋体14と、絶縁ホルダ40と、外部端子30を貫通してケース10の外側に露出するように各部材が配置されている。
また、カシメ部26は、軸部24のケース10外側の端部(すなわち、高さ方向Zにおける軸部24の上端部)に設けられている。このカシメ部26は、平面視円形の凹部24cを有する柱状の軸部24の上端部24a(図3参照)を、外部端子30の外側面30aに沿って延在するように加圧変形することによって形成される。本実施形態に係る密閉型電池100では、この内部端子20のカシメ部26が外部端子30と圧着(接合)されている。なお、内部端子20と外部端子30との接合強度を向上させるという観点から、カシメ部26と外部端子30とを跨ぐようにレーザ溶接などの溶接処理が施されていてもよい。また、詳細な構造については後述するが、図2に示すように、本実施形態におけるカシメ部26には、当該カシメ部26の他の部分よりも軸径方向の外方に向かって延びる延在部26aが4つ形成されている。さらに、図1および図3に示すように、本実施形態における内部端子20では、集電部22と軸部24との間に、板状の台座部28が形成されている。
なお、内部端子20は、接続対象(電極体の集電箔)の素材、導電性、接合強度、材料コストなどを考慮した上で、所望の金属材料を適宜選択することができる。典型的には、内部端子20は、電極体の集電箔と同じ種類の金属素材によって構成されていると好ましい。これによって、内部端子20と電極体とを低抵抗かつ高強度で接続できる。例えば、一般的なリチウムイオン二次電池の負極集電箔には、銅や銅合金が使用されるため、負極集電箔と接続される内部端子20は、銅や銅合金によって構成されていることが好ましい。一方、一般的なリチウムイオン二次電池の正極集電箔には、アルミニウムやアルミニウム合金が使用されるため、正極集電箔に接続される内部端子20は、アルミニウムやアルミニウム合金によって構成されていることが好ましい。
(3)外部端子
外部端子30は、ケース10の外側において内部端子20と接合される板状の導電部材である。上述の通り、外部端子30は、内部端子20のカシメ部26と接合される。また、外部端子30には、内部端子20の軸部24が挿入される内部端子挿入孔32が設けられている。具体的には、外部端子30は、蓋体14(ケース10)の外側面14bに沿って延びており、幅方向Xの一方の端部に内部端子挿入孔32が形成されている。また、本実施形態では、外部端子30の幅方向Xの他方の端部にボルト挿通孔36が形成されている。
図4に示すように、外部端子30の外側面30aにおける内部端子挿入孔32の周縁部には、切り欠き部34が形成されている。この切り欠き部34は、内部端子挿入孔32の径方向に沿って延びる溝状の凹部である。本実施形態では、外部端子30に、4つの切り欠き部34が形成されている。この4つの切り欠き部34は、内部端子挿入孔32の周縁部の周方向において90°毎に間隔を空けて形成されている。換言すると、本実施形態では、内部端子挿入孔32を挟んで対向する2対の切り欠き部34が形成されている。後に詳しく説明するが、本実施形態に係る密閉型電池100では、図1に示すように、内部端子20のカシメ部26の一部が外部端子30の切り欠き部34に入り込んでいる。そして、図1および図2に示すように、カシメ部26の延在部26aが、外部端子30の切り欠き部34の上方に位置している。
(4)他の部材
また、図1に示すように、本実施形態に係る密閉型電池100は、上述した部材の他に、絶縁ホルダ40とボルト50を備えている。なお、これらの部材(絶縁ホルダ40、ボルト50)は、ここに開示される技術を限定するものではない。
絶縁ホルダ40は、上述した導電端子(内部端子20および外部端子30)とケース10(蓋体14)とが通電することを防止するための絶縁部材である。かかる絶縁ホルダ40は、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリイミド樹脂などの絶縁性樹脂によって構成されている。絶縁ホルダ40は、外部ホルダ42と内部ホルダ44とを備えている。外部ホルダ42は、蓋体14の外側面14bと外部端子30との間に配置されている。この外部ホルダ42は、後述するボルト50の下端を収納するボルト収納部42aと、内部端子20の軸部24を挿通させる第一挿通孔42bとを有している。一方、内部ホルダ44は、蓋体14の内側面14cと内部端子20の台座部28との間に配置されている。この内部ホルダ44は、内部端子20の軸部24を挿通させる第二挿通孔44aと、当該第二挿通孔44aの周囲に形成された円筒状の突起44bとを有している。この内部ホルダ44の突起44bは、蓋体14の開口部14aに挿入され、外部ホルダ42の底面に圧着されている。
ボルト50は、高さ方向Zに沿って立設する柱状の金属部材であり、外周面にネジ溝(図示省略)が形成されている。このボルト50の下端部は、外部ホルダ42のボルト収納部42aに収容されている。また、ボルト50は、外部端子30のボルト挿通孔36に挿通されている。かかるボルト50を有した密閉型電池100では、外部端子30のボルト挿通孔36の周縁部36aの上に、外部機器との接続部材(バスバー)を配置し、ボルト50にナットを締め付けることによって、バスバーと外部端子30とを容易かつ強固に接続することができる。
(5)内部端子と外部端子との接合部分
上記した通り、本実施形態に係る密閉型電池100では、内部端子20の軸部24の上端部24aを加圧変形させてカシメ部26を形成することによって、内部端子20と外部端子30とを接合している。このとき、内部端子20のカシメ部26の一部を外部端子30の切り欠き部34に入り込ませることによって、内部端子20と外部端子30との接合強度を向上させることができる。ここで、本実施形態では、切り欠き部34の上方に位置するカシメ部26に延在部26aが形成されるように軸部24の加圧変形(カシメ加工)を行っている。これによって、外部端子30の切り欠き部34に内部端子20のカシメ部26を適切に入り込ませることができるため、内部端子20と外部端子30との間の接合強度を従来よりも向上させることができる。以下、このような延在部26aを有した密閉型電池100を製造する手順について説明する。
2.製造方法
本実施形態に係る密閉型電池100は、(1)組付け工程と、(2)カシメ工程をこの順序で実施することによって製造される。以下、各工程について説明する。なお、図5は、図1に示す密閉型電池のカシメ工程前の状態を模式的に示す断面図である。また、図6は、図5における内部端子の軸部の近傍を模式的に示す平面図である。
(1)組付け工程
図5に示すように、本工程では、内部端子20の軸部24の上端部24aが外部端子30よりもケース外側(高さ方向Zの上方)に配置されるように、内部端子20と外部端子30をケース10(蓋体14)に組み付ける。具体的には、本工程では、先ず、蓋体14の開口部14aと外部ホルダ42の第一挿通孔42bとが重なるように、蓋体14の外側面14bの上に外部ホルダ42を配置する。そして、外部ホルダ42のボルト収納部42aにボルト50の下端を収納させた状態で、外部端子30のボルト挿通孔36にボルト50を挿通させながら、外部端子30を外部ホルダ42の外側面42cの上側に配置する。次に、蓋体14の開口部14aに突起44bが挿入されるように、蓋体14の内側面14cの下側に内部ホルダ44を配置する。そして、外部端子30、外部ホルダ42、蓋体14、内部ホルダ44を挟み込むようにして、外部端子30の内部端子挿入孔32の周囲の領域を加圧する。これによって、内部ホルダ44の突起44bの上面と外部ホルダ42の下面とが圧着され、上述した各部材が仮止めされる。次に、外部端子30の内部端子挿入孔32に、蓋体14の内側(高さ方向Zの下側)から内部端子20の軸部24を挿入する。これによって、絶縁ホルダ40の内部ホルダ44に、内部端子20の台座部28が嵌め込まれると共に、軸部24の上端部24aが外部端子30の上方に配置される。
ここで、本実施形態では、図3に示すような軸部24を有した内部端子20が用いられる。具体的には、図3に示す内部端子20の軸部24は、軸長方向(高さ方向Z)に延びる柱状の上端部24aを備えており、この柱状の上端部24aに、軸径方向の外方に向けて突出する突起部25が4つ形成されている。この4個の突起部25は、上述した外部端子30の切り欠き部34と同様に、周方向において90°毎の間隔を空けて形成されている。そして、本工程では、図6に示すように、内部端子20の4つの突起部25の各々が外部端子30の4つの切り欠き部34の各々に対応して近接するように、周方向における軸部24の配置位置が調節されている。換言すると、本実施形態では、内部端子20の突起部25と外部端子30の切り欠き部34とが周方向において近接するように、内部端子20がケース10に組み付けられる。
なお、図3に示すように、内部端子20の軸部24の上面には、平面視円形に形成され、軸長方向(高さ方向Z)に沿って窪む凹部24cが形成されている。また、軸部24の下端部24bは、円板状に成形されている。図5に示すように、この円板状の下端部24bは、ケース10に内部端子20を組み付けた際、内部ホルダ44の第二挿通孔44aに嵌め込まれる。
(3)カシメ工程
本工程では、ケース10外側に露出した軸部24の上端部24aを、外部端子30の外側面30aに沿うように加圧変形させるカシメ加工を行う。これによって、図1に示すようなカシメ部26が形成され、内部端子20と外部端子30とが接合される。具体的には、本工程におけるカシメ加工では、軸部24の凹部24cの内部に押圧治具を挿入し、当該押圧治具を回転させながら、凹部24cを拡径させるように軸部24の上端部24aを軸径方向の外側に向けて押圧変形させる。これによって、図1に示すような外部端子30の外側面30aに沿って延在するカシメ部26が形成され、カシメ部26と外部端子30とが圧着される。
このとき、本実施形態では、図6に示すように、内部端子20の各々の突起部25が外部端子30の切り欠き部34と近接している。このため、カシメ加工を行った際に、各々の突起部25の先端が切り欠き部34に入り込んだ後に、軸部24の上端部24aが板状に変形される。これによって、従来よりも容易にカシメ部26の一部を切り欠き部34に入り込ませることができるため、内部端子20と外部端子30との接合強度を向上させることができる。そして、上述の手順で内部端子20と外部端子30とのカシメ加工を行うと、内部端子20の突起部25が押し潰されて、カシメ部26の他の部分よりも軸径方向の外方に向かって延びる延在部26a(図1および図2参照)が形成される。上述したように、本実施形態では、各々の突起部25が外部端子30の切り欠き部34と近接しているため、カシメ加工後の延在部26aは、切り欠き部34の上方に形成される。
以上のように、本実施形態では、軸部24に突起部25が形成された内部端子20を使用し、当該突起部25を外部端子30の切り欠き部34に近接させた状態でカシメ加工を行う。これによって、カシメ部26を切り欠き部34に適切に入り込ませることができるため、内部端子20と外部端子30との接合強度を従来よりも向上させることができる。そして、このような手順で内部端子20と外部端子30とを接合した場合、切り欠き部34の上方に位置するカシメ部26に、当該カシメ部26の他の部分よりも軸径方向の外方に向かって延びる延在部26aが形成される。
なお、本実施形態による接合強度を向上させる効果は、内部端子と外部端子とが異なる金属材料によって構成されている場合に特に好適に発揮される。通常の密閉型電池では、十分な接合強度を確保するという観点から、内部端子と外部端子とは同種の金属材料によって構成される。しかし、近年では、材料コスト低減の観点から、内部端子よりも安価な金属材料で外部端子を構成することが検討されている。例えば、内部端子が銅で構成されている場合には、当該銅よりも安価な金属材料(アルミニウムなど)を外部端子に使用することが検討されている。しかし、このような異なる種類の金属部材の接合(異種金属接合)を行うと、内部端子と外部端子との圧着部分の粘性や靭性が不足して接合強度が低下する可能性がある。また、内部端子と外部端子との間で硬度が異なると、柔らかい金属材料を使用している方がカシメ加工中に潰れてしまい、外部端子の切り欠き部に内部端子のカシメ部を入り込ませることが難しくなる可能性がある。
これに対して、本実施形態に係る密閉型電池100では、突起部25の先端が切り欠き部34に入り込んだ後に軸部24の上端部24aが板状のカシメ部26に変形されるため、内部端子20と外部端子30の素材に影響されず、カシメ部26の一部を切り欠き部34に適切に入り込ませることができる。このため、本実施形態によると、内部端子20と外部端子30との間で異種金属接合を行った場合でも十分に強固な接合強度を確保できる。
3.他の実施形態
以上、ここで開示される密閉型電池の一実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されず、種々の構造を変更することができる。
例えば、上記実施形態では、図6に示すような4つの突起部25を有する軸部24を押圧変形させているため、カシメ加工後のカシメ部26に4つの延在部26a(図2参照)が形成される。しかし、カシメ部における延在部(すなわち、カシメ加工前の突起部)は、外部端子の切り欠き部に対応した数が形成されていればよく、上記実施形態に限定されない。
例えば、図7に示すように、外部端子30の外側面における内部端子挿入孔32の周縁部に3つの切り欠き部34が形成されている場合、各々の切り欠き部34に近接する3つの突起部25が軸部24の上端部24aに形成されていると好ましい。このような場合、カシメ加工後の密閉型電池には、上述の3つの突起部25に対応した3つの延在部が形成される。また、図8に示すように、外部端子30に5つの切り欠き部34が形成されている場合には、各々の切り欠き部34に近接する5つの突起部25が軸部24の上端部24a形成されていることが好ましい。
なお、カシメ加工の際に突起部25を切り欠き部34に適切に入り込ませるという観点から、突起部25の先端の角度θは、鋭角(90°以下)であることが好ましく、85°以下がより好ましく、80°以下がさらに好ましく、75°以下が特に好ましい。なお、軸部24の上端部24aの外形は、上記突起部25の先端の角度θが所望の角度を満たすことができれば、特に限定されない。例えば、図3に示すような4つの突起部25を形成する場合には、軸部24の上端部24aの外形を四角柱状にすることができる。一方、5つ以上の突起部を形成する場合に軸部の上端部の外形を多角形にすると、突起部の先端の角度が鈍角になるため、突起部を切り欠き部に入り込ませにくくなる。このような場合、図8に示すように、円柱状の上端部24aを形成し、先端が鋭角な突起部25を円柱状の上端部24aの外周面から軸径方向の外側に突出させることが好ましい。これによって、5つ以上の突起部を形成する場合でも、突起部の先端の角度θを容易に鋭角にすることができる。また、突起部25を切り欠き部34に適切に入り込ませるという観点からは、突起部25の先端の角度θの下限値は特に限定されず、10°以上であってもよい。但し、突起部25の強度を考慮すると、突起部25の先端の角度θは、30°以上が好ましく、35°以上がより好ましく、40°以上が更に好ましく、45°以上が特に好ましい。
また、上述したように、切り欠き部と突起部(すなわち、カシメ加工後の延在部)の数は、特に限定されず、各々が少なくとも1つずつ形成されていれば、内部端子と外部端子との接合強度を適切に向上させることができる。しかし、より強固な接合強度を得るという観点から、切り欠き部と突起部の各々は、2つ以上形成されていることが好ましい。このように、2つ以上の切り欠き部と突起部を形成することによって、カシメ加工後の内部端子の軸部が回転することを規制できるため、当該軸部の回転による接合部分の破損を抑制できる。なお、軸部の回転をより確実に規制するという観点から、切り欠き部および突起部の数は、3つ以上が好ましく、4つ以上がより好ましく、5つ以上がさらに好ましい。また、接合強度の向上という観点からは、切り欠き部と突起部の数の上限は特に限定されず、10個以下であってもよい。但し、製造効率を考慮すると、切り欠き部と突起部の数の上限は、9つ以下が好ましく、8つ以下がより好ましく、7つ以下がさらに好ましい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 ケース
12 ケース本体
14 蓋体
14a 開口部
14b 蓋体の外側面
14c 蓋体の内側面
20 内部端子
22 集電部
24 軸部
24a 軸部の上端部
24b 軸部の下端部
24c 凹部
25 突起部
26 カシメ部
26a 延在部
28 台座部
30 外部端子
30a 外部端子の外側面
32 内部端子挿入孔
34 切り欠き部
36 ボルト挿通孔
36a ボルト挿通孔の周縁部
40 絶縁ホルダ
42 外部ホルダ
42a ボルト収納部
42b 第一挿通孔
42c 外部ホルダの外側面
44 内部ホルダ
44a 第二挿通孔
44b 突起
50 ボルト
100 密閉型電池
X 幅方向
Y 奥行き方向
Z 高さ方向
θ 突起部の先端の角度

Claims (1)

  1. 電極体を収容するケースと、前記ケース内部の電極体と接続される内部端子と、前記ケースの外側において前記内部端子と接合される板状の外部端子とを備えた密閉型電池であって、
    前記内部端子は、
    前記ケースの内側において前記電極体と接続される集電部と、
    前記ケースおよび前記外部端子を貫通して前記ケースの外側に露出する軸部と、
    前記軸部の前記ケースの外側の端部に設けられ、前記外部端子の外側面に沿って延在するように加圧変形されたカシメ部と
    を有し、
    前記外部端子は、
    前記内部端子の前記軸部が挿入される内部端子挿入孔と、
    前記外側面における前記内部端子挿入孔の周縁部に少なくとも1つ形成された切り欠き部と
    を有し、
    前記内部端子の前記カシメ部の一部が前記外部端子の前記切り欠き部に入り込んでおり、かつ、前記切り欠き部の上方に位置する前記カシメ部に、前記カシメ部の他の部分よりも軸径方向の外方に向かって延びる延在部が形成されている、密閉型電池。
JP2019185720A 2019-10-09 2019-10-09 密閉型電池 Active JP7236033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019185720A JP7236033B2 (ja) 2019-10-09 2019-10-09 密閉型電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019185720A JP7236033B2 (ja) 2019-10-09 2019-10-09 密閉型電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021061206A true JP2021061206A (ja) 2021-04-15
JP7236033B2 JP7236033B2 (ja) 2023-03-09

Family

ID=75381457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019185720A Active JP7236033B2 (ja) 2019-10-09 2019-10-09 密閉型電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7236033B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022042676A (ja) * 2020-09-03 2022-03-15 プライムアースEvエナジー株式会社 二次電池

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009252395A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyota Motor Corp 密閉型電池およびその利用
JP2014229570A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 日東精工株式会社 端子部材
JP2015106501A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 トヨタ自動車株式会社 二次電池の製造方法
JP2015153521A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 二次電池の製造方法
JP2018078027A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 トヨタ自動車株式会社 密閉型電池および密閉型電池の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009252395A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toyota Motor Corp 密閉型電池およびその利用
JP2014229570A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 日東精工株式会社 端子部材
JP2015106501A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 トヨタ自動車株式会社 二次電池の製造方法
JP2015153521A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 二次電池の製造方法
JP2018078027A (ja) * 2016-11-09 2018-05-17 トヨタ自動車株式会社 密閉型電池および密閉型電池の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022042676A (ja) * 2020-09-03 2022-03-15 プライムアースEvエナジー株式会社 二次電池
JP7321984B2 (ja) 2020-09-03 2023-08-07 プライムアースEvエナジー株式会社 二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP7236033B2 (ja) 2023-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5945904B2 (ja) 蓄電素子の製造方法
JP6089784B2 (ja) 角形二次電池
JP6216368B2 (ja) 蓄電素子、及び前記蓄電素子を備える蓄電装置
US8906545B2 (en) Prismatic secondary battery
JP6037196B2 (ja) 蓄電素子の製造方法
JP6427462B2 (ja) 角形二次電池
US9496538B2 (en) Battery, production method for battery, and mask member for production of battery
US10243194B2 (en) Sealed battery and sealed battery manufacturing method
JP2009259524A (ja) 電池ケース蓋、電池、及び、これらの製造方法
US9870876B2 (en) Energy storage device and conductive member
WO2012090599A1 (ja) 円筒形電池及びその製造方法
WO2021153439A1 (ja) 蓄電装置
JP6693042B2 (ja) 蓄電素子
JP6729137B2 (ja) 二次電池及びその製造方法、並びにそれを用いた組電池
JP2021086814A (ja) 密閉型電池
JP5203729B2 (ja) 二次電池及び電池モジュール
JP2005183359A (ja) 角形電池とその製造方法
JP2010146735A (ja) 密閉型電池
JP6693899B2 (ja) 密閉型電池および電極端子
JP5494794B2 (ja) 電池の製造方法及び電池
JP7236033B2 (ja) 密閉型電池
JP2008159357A (ja) 円筒形二次電池
KR20230158443A (ko) 이차전지
US20230253568A1 (en) Secondary battery
JP6770690B2 (ja) 密閉型電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230208

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7236033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151