JP2021060310A - 走査型プローブ顕微鏡および走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡および走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトディテクタの位置の調整にかかる時間を短縮できる走査型プローブ顕微鏡を提供する。【解決手段】カンチレバーは、先端部に探針を有する。照射部は、レーザ光をカンチレバーに照射する。検出部は、カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、受光面におけるレーザ光のスポットを検出する。駆動部は、検出部の位置を調整する。レーザ光調整部は、カンチレバーに照射するレーザ光を調整する。試料の特性の測定時にカンチレバーが変位したときに、受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、受光面において第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、レーザ光調整部は、検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの第2の方向の長さが、試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの第1の方向の長さより長くなるように、レーザ光を調整する。【選択図】図5

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡および走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法に関する。
走査型プローブ顕微鏡では、カンチレバーと呼ばれる探針が形成された片持ち梁を使用する。走査型プローブ顕微鏡では、カンチレバーの反りまたは振動の変化を、カンチレバー背面に照射したレーザの反射光の変化に変換してフォトディテクタによって検出する。フォトディテクタでは、反射光の位置、強度、および位相等の変化を検出して、様々な物理情報に変換をする(たとえば、特許文献1(特開2000−346782号公報)を参照)。
特開2000−346782号公報
走査型プローブ顕微鏡では、試料の測定に先だって、カンチレバーの反射光が正しくフォトディテクタに入射され、反射光のスポットがフォトディテクタの中央に位置するように、フォトディテクタの位置を調整することが必要である。このフォトディテクタの位置の調整は、カンチレバーを交換した場合に必ず行なわれる作業であるため、短時間で行なわれることが望ましい。
走査型プローブ顕微鏡は、一般に、このフォトディテクタの位置の調整において、レーザの反射光の少なくとも一部がフォトディテクタに入射している場合、反射光の入射位置を基に反射光に対するフォトディテクタの方向を推測し、当該方向にフォトディテクタを移動させることができるように構成される。
しかし、レーザの反射光がフォトディテクタの外に入射している場合、反射光に対するフォトディテクタの方向が推測できない。すなわち、フォトディテクタをどちらの方向に移動すればレーザの反射光をフォトディテクタに入射できるかが特定できないので、レーザの反射光がフォトディテクタに入射するまで、フォトディテクタをランダムに動かす必要があり、フォトディテクタの位置の調整に時間がかかる要因となっていた。
それゆえに、本発明の目的は、フォトディテクタの位置の調整にかかる時間を短縮できる走査型プローブ顕微鏡および走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法を提供することである。
この発明のある局面に従う走査型顕微鏡は、カンチレバー、照射部、検出部、駆動部、測定部およびレーザ光調整部を備える。カンチレバーは、先端部に探針を有する。照射部は、レーザ光をカンチレバーに照射する。検出部は、カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、受光面におけるレーザ光のスポットを検出する。駆動部は、検出部の位置を調整する。測定部は、受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出されるカンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成される。レーザ光調整部は、カンチレバーに照射するレーザ光を調整する。試料の特性の測定時にカンチレバーが変位したときに、受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、受光面において第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、レーザ光調整部は、検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの第2の方向の長さが、試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの第1の方向の長さより長くなるように、レーザ光を調整する。
本発明によれば、フォトディテクタの位置の調整にかかる時間を短縮できる走査型プローブ顕微鏡および走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法を提供することができる。
実施の形態1に係る走査型プローブ顕微鏡の構成を示す概略図である。 探針、カンチレバーおよびホルダを示す図である。 試料測定時のフォトディテクタにおけるレーザスポットの変位を説明する図である。 比較例に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。 実施の形態1に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。 実施の形態1の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡の構成を示す概略図である。 実施の形態1の変形例に係るフォトディテクタの位置調整の制御を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る走査型プローブ顕微鏡の構成を示す概略図である。 実施の形態2に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。 レーザ光のビームのスポット径と、レーザ光の強度との関係を表わす図である。 実施の形態2に係るフォトディテクタの位置調整の制御を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。 実施の形態3に係るフォトディテクタの位置調整の制御を説明するフローチャートである。 実施の形態1〜3に係るレーザスポットのサイズおよび形状の調整の制御の一例を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一の符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る走査型プローブ顕微鏡100の構成を表わす図である。
図1を参照して、実施の形態1に係る走査型プローブ顕微鏡100は、光学系80と、カンチレバー2と、測定部14と、駆動部11,44と、スキャナ43と、レーザ光調整部20と、操作部13とを備える。
カンチレバー2は、表面の自由端部である先端に探針7を有する。試料9は、探針7に対向してスキャナ43上に配置されている。探針7と試料9との間の原子間力(引力または斥力)によって、カンチレバー2が変位する。
光学系80は、レーザ光をカンチレバー2の裏面に照射し、カンチレバー2の裏面で反射されたレーザ光を検出する。光学系80は、カンチレバー2のたわみによる変位を検出することができる。光学系80は、レーザ光源30と、第1のミラーであるビームスプリッタ3と、第2のミラーである反射鏡4と、フォトディテクタ5とを備える。
レーザ光源30は、レーザ光を発射するレーザ発振器、コリメートレンズおよびフォーカスレンズ等によって構成される。フォトディテクタ5は、入射されるレーザ光を検出するフォトダイオードなどによって構成される。レーザ光源30から発射されたレーザ光は、ビームスプリッタ3で反射されて、カンチレバー2に入射される。レーザ光源30およびビームスプリッタ3は「照射部」の一実施例に対応する。
レーザ光は、カンチレバー2で反射され、さらに反射鏡4によって反射されて、フォトディテクタ5の受光面50に入射される。カンチレバー2が変位すると、フォトディテクタ5の受光面50に入射するレーザ光の位置も変位する。すなわち、走査型プローブ顕微鏡100ではフォトディテクタ5の受光面50におけるレーザ光のスポットの変位によって、カンチレバー2の変位を測定することができる。フォトディテクタ5は「検出部」の一実施例に対応する。以下、レーザ光のスポットを、単に「スポット」または「レーザスポット」とも称する。
レーザ光調整部20は、レーザ光源30のコリメートレンズおよびフォーカスレンズを調整することで、レーザ光源30のレーザ光のビームのスポットのサイズ、形状、強度等を調整する。
測定部14は、光学系80で検出されるレーザ光の検出信号に基づいて、フォトディテクタ5に入射するレーザ光の位置を算出する。測定部14は、当該算出したレーザ位置の変化によって得られるカンチレバー2の変位に基づいて、試料9の特性を測定する。たとえば、測定部14は、カンチレバー2の変位の時間変化から作用力の時間変化を表わすフォースカーブなどを作成する。測定部14は、スキャナ43を駆動するための制御信号を駆動部44へ送る。
表示部16は、測定部14の算出結果および測定結果を表示する。表示部16は、例えば、フォトディテクタ5におけるレーザスポットの位置を表示する。表示部16は、例えば、液晶ディスプレイである。
駆動部11は、フォトディテクタ5の位置を調整するための機構である。駆動部11は、たとえばねじである。
操作部13は、分析者が駆動部11を駆動するために使用される。操作部13は、例えば、調節ねじである。
表示部16、駆動部11および操作部13は、試料の測定を開始する前に、フォトディテクタ5にレーザ光のビームが適切に入射するように調整するために用いられる。具体的には、分析者は、表示部16に表示されるフォトディテクタ5におけるレーザスポットの位置を確認しながら、操作部13を操作することで、駆動部11を動かし、フォトディテクタ5の位置を調整する。
駆動部44は、スキャナ43を駆動することによって、スキャナ43に載置された試料9と探針7との間の相対的な位置関係を変化させる。
図2は、探針7、カンチレバー2およびホルダ15を表わす図である。図2に示すように、探針7は、カンチレバー2の先端に取り付けられる。ホルダ15は、カンチレバー2を支持する部材である。ビームスプリッタ3からのレーザ光は、たとえば、カンチレバー2における探針7の裏側の領域に入射され、入射したレーザ光はカンチレバー2で反射される。反射光は反射鏡4により反射されてフォトディテクタ5に入射される。
図3は、試料測定時のフォトディテクタ5におけるレーザスポットの変位を説明する図である。受光面50は、フォトディテクタ5における、カンチレバー2で反射されたレーザ光のスポットを検出するための面である。図2に示したカンチレバー2で反射されたレーザ光は、受光面50上に略円形状のレーザスポットs0を形成する。受光面50は、一辺の長さd2の正方形の形状を有する。受光面50は4分割されている。フォトディテクタ5は、レーザスポットs0の各分割された受光面で検出された割合を比較することで、レーザスポットs0の位置を検出するように構成される。
より詳細には、試料測定前には、カンチレバー2が変位していない状態で、レーザスポットs0が受光面50の中央に位置するように、フォトディテクタ5の位置が調整される。試料測定時にカンチレバー2が変位すると、レーザスポットs0の位置は、カンチレバーの変位方向(すなわちたわみ方向)に対応する方向(矢印a1の方向)に変位する。矢印a1の方向は、「第1の方向」に対応する。レーザスポットs0の直径d1は、レーザ光調整部20により、試料の測定に適した直径に調節されている。
以下、フォトディテクタ5の位置調整について説明する。最初に比較例に係るフォトディテクタ5の位置調整を説明する。
図4は、比較例に係るフォトディテクタ5の位置調整の一例を説明する図である。試料の測定に先立って、フォトディテクタ5の位置は、図4(3)で示したようにレーザスポットs1が受光面50の中央に位置するように調整される。図4(1)、図4(2)は、当該適切な位置に調整する過程を示す図である。
図4(1)は、レーザ光の照射範囲が受光面50の外で、スポットs1が受光面50の中にない状態を示す。この状態では、フォトディテクタ5はレーザ光を検出できないため、レーザスポットs1が受光面50のどちらの方向にあるかが判別できない。よって分析者は、フォトディテクタ5を矢印a2で示された方向(以下、方向a2とも称する)、および、矢印a3で示された方向(以下、方向a3とも称する)に動かしながら、受光面50にレーザスポットs1の少なくとも一部が含まれるようになるまでフォトディテクタ5を移動し続ける。なお、方向a2は、図3の方向a1と同じ方向である。よって、方向a3は、方向a1と直交する「第2の方向」に対応する。スポットs1の中心c1、および、スポットs1と受光面50との距離d3については、後述する。
図4(2)は、受光面50にレーザスポットs1の少なくとも一部が含まれる状態を示す。この状態では、分析者は、受光面50に対するレーザスポットs1の方向を推測できる。よって、分析者は、操作部13を操作し、推測したレーザスポットs1の方向にフォトディテクタ5を駆動し、分析者は、レーザスポットs1が受光面50の中央に位置するように調整する。
図4(3)は、推測されたレーザスポットs1の方向にフォトディテクタ5を移動させた結果、レーザスポットs1が受光面50の中央に位置するように調整された状態を示す。
このようにして、比較例ではレーザスポットs1を受光面50の中央に位置するように、フォトディテクタ5の位置を調整する。しかし、比較例においては、フォトディテクタ5の位置調整の開始時にレーザ光が受光面50の外にある場合に、レーザスポットs1の少なくとも一部を受光面50に含まれる状態にするまでに時間がかかることが懸念される。すなわち図4(1)から図4(2)に至るまでの時間が長くなることが懸念される。
そこで、本実施の形態に係る走査型プローブ顕微鏡100では、レーザ光のスポットの形状および/またはサイズを調整することで、レーザスポットが受光面に入りやすくする。これにより、レーザスポットの少なくとも一部が受光面50に含まれるまでの時間を短縮する。実施の形態1では、レーザスポットのa2方向の長さは変えずに、a3方向の長さを広げる場合の例について説明する。
図5は、実施の形態1に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。図5は図4と対比される図であり、図5においてはレーザ光のスポットs2が図4のレーザ光のスポットs1と異なる。
図5において、レーザスポットs2のa2方向(すなわち、カンチレバーの変位(たわみ)によりスポットs2が変位する方向)の長さd1は、図4(1)のレーザスポットs1のa2方向の長さd1と同じである。レーザスポットs2のa3方向の長さd2は、d1より大きく、受光面50のa3方向の長さd2と同じになるように調整されている。すなわち、レーザスポットs2は、長径d2、短径d1の楕円状を有する。
図5(1)における受光面50に対するスポットs2の中心c2の位置は、図4(1)における受光面50に対するスポットs1の中心c1の位置と同じである。しかし、図5(1)におけるスポットs2と受光面50との距離d4は、図4(1)におけるスポットs1と受光面50との距離d3より小さい。
図5(1)の状態では、レーザスポットs2が受光面50の外側にあるので、レーザスポットs2が受光面50に対してどちらの方向にあるかが判別できない。よって、分析者は受光面50にレーザスポットs2の少なくとも一部が含まれる状態、すなわち図5(2)の状態になるまで、方向a2および方向a3にフォトディテクタ5を動かす。ここで、上述の通り、図5(1)におけるスポットs2と受光面50の距離d4は、図4(1)におけるスポットs1と受光面50の距離d3より小さい。よって、レーザスポットの少なくとも一部が受光面50に含まれる状態になるまでにかかる時間が短縮される可能性が高いと考えられる。
図5(2)の状態になると、分析者は、受光面50に対するレーザスポットs2の方向を推測できる。よって、分析者は推測したレーザスポットs2の方向にフォトディテクタ5を移動させ、レーザスポットs2が受光面50の中央に位置するように、操作部13を操作する。その結果、図5(3)のように、レーザスポットs2は受光面50の中央に位置するように調整される。
図5(3)において、カンチレバーの変位方向に対応する方向a1の向きの長さd1は、比較例と同じである。よって、図5(3)の状態で試料の測定を行なっても、図4(3)で試料の測定を行なったときと同じ測定精度を実現することができる。そのため、フォトディテクタ5の位置調整の後、試料の測定の前にレーザスポットを調整する必要がないので、余分な時間がかからない。
さらに、上記の図4および図5の説明においては、フォトディテクタ5の位置調整の開始時に、レーザスポットs1,s2が受光面50の外にある状態(すなわち図4(1)、図5(1))を考えたが、実際には、フォトディテクタ5の位置調整の開始時に、レーザスポットs1,s2の少なくとも一部が受光面50に含まれる状態(すなわち図4(2)、図5(2))となる場合もある。ここで、位置調整の開始時に、フォトディテクタ5とレーザスポットs1,s2の中心c1,c2との位置関係が同じであっても、スポットs2の方がa3方向の幅が広いため、レーザスポットs1,s2の少なくとも一部が受光面50に含まれる状態である可能性は、スポットs1よりもスポットs2の方が高い。すなわち、比較例に係るレーザスポットs1より実施の形態1に係るレーザスポットs2を使用した方が、フォトディテクタ5の位置調整の開始時にレーザスポットの一部が受光面50に含まれる可能性が高い。よって、実施の形態1においては、そもそも受光面50外のレーザスポットを探索することが必要ない可能性も高くなり、フォトディテクタ5の位置調整の時間の短縮が見込まれる。
なお、図5では受光面50を正方形で表したが、受光面50の形状はこれに限定されず、例えば長方形または円形でも良い。また、レーザスポットs2のa3方向の長さを受光面50の一辺と同じd2としたが、レーザスポットs2のa3方向の長さはこれに限定されず、受光面50において検出される充分な強度が確保できる範囲で、比較例のレーザスポットs1のa3方向の長さより長ければよい。
以上のように、実施の形態1に係る走査型プローブ顕微鏡100は、比較例に係る従来の走査型プローブ顕微鏡に比べ、スポットs2のa2方向の長さを変えずにa3方向の長さを広げることで、フォトディテクタ5の位置調整において、レーザスポットが受光面50の外にある場合、レーザスポットの少なくとも一部がフォトディテクタ5の受光面50に含まれるまでの時間を短縮できる。さらに、フォトディテクタ5の位置調整の開始時に、レーザスポットの少なくとも一部が、フォトディテクタ5の受光面50に含まれる確率を高くすることができる。よって、フォトディテクタ5の位置の調整にかかる時間を短縮できる。加えて、実施の形態1に係る走査型プローブ顕微鏡100は、カンチレバーの変位方向に対応するスポットの寸法が従来の操作型プローブ顕微鏡と同じであるため、位置調整後にレーザスポットの調整を行なわなくとも、従来の走査型プローブ顕微鏡と同じ精度で試料の測定が可能である。したがって、試料の解析前にも余分な時間がかからないという利点がある。
[実施の形態1の変形例]
図6は実施の形態1の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡100Bの構成を示す概略図である。図6は図1と比較される図であり、図6では駆動部11B、駆動制御部12および操作部13Bが追加されている点が図1と異なる。走査型プローブ顕微鏡100Bは操作部13Bの指令により、駆動制御部12により駆動部11Bを制御することで、フォトディテクタ5の位置調整を自動で行なうことができる。
駆動部11Bは、フォトディテクタ5の位置を移動するための機構である。駆動部11Bは、モータ等の駆動部11を動かすための機構を駆動部11に加えたものである。
操作部13Bは、分析者が駆動制御部12に対し、フォトディテクタ5の位置調整の開始を指令するために用いられる。操作部13Bは、例えば、タッチパネル、ボタン等である。
駆動制御部12は、実施の形態1で分析者が制御したフォトディテクタ5の位置の制御を、自動で行なうように構成される。駆動制御部12は、操作部13Bからフォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信する。駆動制御部12は、測定部14からフォトディテクタ5の検出信号を受信し、当該信号に基づいて、駆動部11を制御することによって、フォトディテクタ5の位置調整を行なう。具体的には、駆動制御部12は、フォトディテクタ5の検出信号に基づいて、フォトディテクタ5の移動する方向および距離を決定し、駆動部11を制御してフォトディテクタ5を移動させる。
図7は、実施の形態1の変形例に係るフォトディテクタ5の位置調整の制御を説明するフローチャートである。図7のフローチャートは、駆動制御部12によって、駆動制御部12が、操作部13Bから、フォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信した時に実行される。
ステップS01において、駆動制御部12は、操作部13Bから、フォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信したか否かを判定する。操作部13Bからフォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信していない場合(ステップS01においてNO)、駆動制御部12はステップS01を繰り返す。操作部13Bから、フォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信した場合(ステップS01においてYES)、ステップS02において、駆動制御部12は、フォトディテクタ5におけるレーザスポットs2の探索を実行する。フォトディテクタ5におけるレーザスポットs2探索のための動作とは、例えば、図5(1)の方向a2および方向a3にフォトディテクタ5を順次移動するような動作である。
ステップS03において、駆動制御部12は、受光面50においてレーザスポットs2の少なくとも一部が検出されたことを示すスポット検出信号を測定部14から受信したか否かを判定する。受光面50においてレーザスポットs2のスポット検出信号を測定部14から受信していない場合(ステップS03にてNO)、駆動制御部12は、ステップS02に処理を戻し、フォトディテクタ5におけるレーザスポットs2の探索を継続する。
一方、受光面50においてレーザスポットs2のスポット検出信号を測定部14から受信した場合(ステップS03にてYES)、ステップS04において、駆動制御部12は、フォトディテクタ5におけるレーザスポットs2の探索を停止する。
ステップS05において、駆動制御部12は、受光面50上のレーザスポットs2の位置から、受光面に対するレーザスポットs2の方向を演算する。ステップS06において、駆動制御部12は、フォトディテクタ5をレーザスポットs2の方向に移動させ、レーザスポットs2の位置が受光面50の中央になるように調整する。
以上のように、実施の形態1の変形例に係る走査型プローブ顕微鏡100Bは実施の形態1と同様の作用効果を得られることに加え、フォトディテクタ5の位置調整を自動で行なうことができるため、分析者の負担を軽減することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る走査型プローブ顕微鏡100Cでは、比較例に係る走査型プローブ顕微鏡よりもフォトディテクタ5の位置調整の時間を短縮するため、試料の測定時のスポット径よりも、フォトディテクタ5の位置調整時のスポット径を大きくする。図8は、実施の形態2に係る走査型プローブ顕微鏡の構成を示す概略図である。図8は図6と比較される図であり、装置制御部17および操作部13Cが追加されている点が図6と異なる。走査型プローブ顕微鏡100Cは、操作部13Cの指令により、装置制御部17がレーザ光調整部20および駆動制御部12を制御することで、フォトディテクタ5の位置調整とそれに伴うレーザ光の調整を行なうことができる。
操作部13Cは、分析者が装置制御部17に対し、フォトディテクタ5の位置調整の開始を指令するために用いられる。操作部13Cは、例えば、タッチパネル、ボタン等である。
装置制御部17は、フォトディテクタ5の位置調整において、レーザ光調整部20および駆動制御部12を適宜制御する。そのために、装置制御部17は、レーザ光調整部20および駆動制御部12との間で有線または無線により信号を送受信する。
図9は、実施の形態2に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。図9は図4と対比される図であり、レーザ光のスポットが図4と異なる。図9(1)〜(3)の図において、レーザスポットs3は、受光面50の一辺と同じ長さd2の直径を有する円形である。なお、レーザスポットs3が円形であるとは、レーザスポットs3の状態が略円形の状態も含むとする。
図10は、レーザ光のビームのスポット径と、レーザ光の強度との関係を表わす図である。図10に示すように、ビームのスポット径を大きくするほど、レーザ光の強度が低下する。レーザスポットs3は、その感度限界以上の強度を有する範囲が直径d2となる条件を満たすレーザスポットである。
図9(1)の状態では、レーザスポットs3が受光面50の外側にあるので、レーザスポットs3が受光面50のどちらの方向にあるかが判別できない。よって、駆動制御部12は方向a2および方向a3にフォトディテクタ5を動かし、受光面50にレーザスポットs3の少なくとも一部が含まれる状態、すなわち図9(2)の状態にする。ここで、図9(1)におけるスポットs3の直径は、図4(1)におけるスポットs1の直径より大きい。よって、図4の比較例に比べてスポットが受光面に入る状態になるまでにかかる時間を短縮することができる。また、フォトディテクタ5の位置調整の開始時に、既にレーザスポットの一部が受光面50に含まれている確率を高くすることができる。
図9(2)の状態になると、駆動制御部12は、受光面50に対するレーザスポットs2の方向を推測できる。よって、駆動制御部12はフォトディテクタ5を推測したレーザスポットs2の方向に移動させ、レーザスポットs2が受光面50の中央に位置するように駆動部11を制御する。その結果、図9(3)のように、レーザスポットs3が受光面50の中央に位置するように調整された状態になる。
図9(3)の状態になると、レーザ光調整部20は、レーザスポットs3の直径が、試料の測定に適した直径d1になるようにレーザ光のサイズを調整する(図9(4))。
図11は、実施の形態2に係るフォトディテクタの位置調整の制御を説明するフローチャートである。図11のフローチャートは、装置制御部17および駆動制御部12によって、装置制御部17がフォトディテクタ5の位置合わせ開始の指令を受信した時に実行される。
ステップS21において、装置制御部17は、操作部13Cから、フォトディテクタ5の位置合わせ開始の指令を受信したか否かを判定する。操作部13Cからフォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信していない場合(ステップS21においてNO)、装置制御部17はステップS21を繰り返す。操作部13Cからフォトディテクタ5の位置調整の開始の指令を受信した場合(ステップS21においてYES)ステップS22において、装置制御部17は、レーザ光調整部20を制御して、レーザスポットs3の直径をd3になるようにレーザ光源30のフォーカスレンズおよび/またはコリメートレンズを調整する。ステップS23において、装置制御部17はレーザ光調整部20からレーザ光を照射させる。
ステップS24において、装置制御部17は、駆動制御部12を制御して、フォトディテクタ5においてレーザスポットs3の探索を実行する。具体的には、装置制御部17は、例えば、図9(1)の方向a2および方向a3にフォトディテクタ5を順次移動するような動作である。
ステップS25において、装置制御部17は、受光面50においてレーザスポットs3の少なくとも一部が検出されたことを示すスポット検出信号を駆動制御部12から受信したか否かを判定する。受光面50においてレーザスポットs3のスポット検出信号を駆動制御部12から受信していない場合(ステップS25にてNO)、装置制御部17は、ステップS24に処理を戻し、フォトディテクタ5におけるレーザスポットs3の探索を継続する。
一方、受光面50においてレーザスポットs3のスポット検出信号を駆動制御部12から受信した場合(ステップS25にてYES)、ステップS26において、装置制御部17は、フォトディテクタ5におけるレーザスポットs3の探索を停止する。
ステップS27において、駆動制御部12は、受光面50において検出されたレーザスポットの位置から、受光面に対するレーザスポットの方向を演算する。ステップS28において、駆動制御部12は、演算結果に基づいて、フォトディテクタ5をレーザスポットの方向に移動させ、レーザスポットの位置を受光面50の中央になるように調整する。その後、当該調整が終了したことを示す信号を、装置制御部17に送信する。
ステップS29において、装置制御部17は、レーザ光調整部20を制御して、レーザスポットs3の直径がd1になるようにレーザ光源30のフォーカスレンズを調整する。
以上のように、実施の形態2に係る走査型プローブ顕微鏡100Cは、フォトディテクタ5の位置調整時のレーザスポットの直径を試料測定時のレーザスポットの直径よりも大きくすることで、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
[実施の形態3]
図12は、実施の形態3に係るフォトディテクタの位置調整の一例を説明する図である。図12は図4と対比される図であり、図12においてはレーザ光のスポットs4が図4のレーザ光のスポットs3とそのサイズが異なる。
図12(1)〜(3)の図において、レーザスポットs4は、受光面50の一辺より長い直径d5を有する円形である。なお、レーザスポットs4が円形であるとは、レーザスポットs4の状態が略円形の状態も含むとする。d5は、例えば、感度限界以上の強度を確保できる領域が最大となる直径である(図10参照)。
図12(1)の状態では、レーザスポットs4が受光面50の外側にあるので、レーザスポットs4が受光面50のどちらの方向にあるかが判別できない。よって、受光面50にレーザスポットs4の少なくとも一部が含まれるまで、すなわち図12(2)の状態になるまで、駆動制御部12は方向a2および方向a3にフォトディテクタ5を動かす。ここで、図12(2)におけるスポットs4の直径は、図4(1)におけるスポットs1の直径より大きい。よって、受光面50にスポットs1の少なくとも一部が含まれる状態になるまでにかかる時間が短縮される。また、フォトディテクタ5の位置調整の開始時に、既にレーザスポットs4の一部が受光面50に含まれている確率も高い。
図12(2)の状態になると、駆動制御部12は、受光面50に対するレーザスポットs4の方向を推測できる。よって、駆動制御部12はフォトディテクタ5を推測したレーザスポットs4の方向に移動させ、レーザスポットs4を受光面50の中央に位置させる。レーザスポットs4は受光面50より大きいので、図12(3)のように、受光面50全体がレーザスポットs4に内包された段階で、駆動制御部12はレーザスポットs4の方向が認識できなくなる。
図12(3)の状態になると、レーザ光調整部20は、レーザスポットs4の直径を、レーザスポットs4の少なくとも一部が受光面50に含まれる範囲、かつ、試料の測定時のレーザスポットs4の直径d1より大きくなる範囲で、できるだけ小さくなるようにレーザ光源30のフォーカスレンズを調整する。その結果、レーザスポットs4は図12(4)の状態となる。
レーザスポットs4が、図12(4)の状態になると、駆動制御部12は、再び受光面50に対するレーザスポットs4の方向を推測できる。よって、駆動制御部12はフォトディテクタ5を推測したレーザスポットs4の方向に移動させ、レーザスポットs4が受光面50の中央に位置することを目指して、操作部13Cを操作する。このときに、図12(3)のように受光面50全体がレーザスポットs4の範囲内となる場合、図12(4)〜図12(5)の動作が繰り返される。
受光面50の中央にレーザスポットs4が位置されると、レーザ光調整部20は、レーザスポットs4の直径を、試料の測定に適した直径d1になるようにレーザ光を調整する(図12(6))。
図13は、実施の形態3に係るフォトディテクタ5の位置調整制御を説明するためのフローチャートである。図13のフローチャートは、装置制御部17および駆動制御部12によって、装置制御部17がフォトディテクタ5の位置合わせ開始の指令を受信した時に実行される。
ステップS41〜S47は、図13のステップS21〜S27に相当するので、説明を省略する。
ステップS48において、駆動制御部12は、フォトディテクタ5をレーザスポットs4の方向に移動させ、レーザスポットの位置を受光面50の中央になるように調整する。
ステップS49において、駆動制御部12は、受光面50全体でレーザスポットs4が検出されたか否かを判定し、判定結果を装置制御部17に送信する。受光面50全体でレーザスポットs4が検出された場合(ステップS49にてYES)、装置制御部17は、レーザスポットs4の少なくとも一部が受光面50に含まれる範囲でレーザスポットs4を縮小し、処理をステップS48に戻す。
受光面50の一部でレーザスポットs4が検出された場合(ステップS49にてNO)、ステップS51において装置制御部17は、レーザ光調整部20に指令して、レーザスポットs4の直径がd1になるようにレーザ光を調整する。
以上のように、実施の形態3に係る走査型プローブ顕微鏡100Cは、フォトディテクタ5の位置調整時のレーザスポットの直径を試料測定時のレーザスポットの直径よりも大きくすることで、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
実施の形態1およびその変形例に係る走査型プローブ顕微鏡100,100Bにおいては、フォトディテクタ5の位置調整時および試料測定時を通じて、レーザスポットs2が楕円形の形状を有している構成について説明した。ここで、レーザスポットs2は、常に楕円形の形状を有するように構成してもよい。また、レーザスポットs2は、フォトディテクタ5の位置調整の開始前に楕円形に調整されるように構成してもよい。その場合には、レーザスポットs2の形状の調整は、図14に示すように、分析者からの指令を受けたことに応じて、実行されるように構成してもよい。
また、実施の形態2および3に係る走査型プローブ顕微鏡100Cでは、レーザスポットs3,s4が、フォトディテクタ5の位置調整時において、試料測定時よりも大きなスポット径を有する略円形に調整される構成について説明した。上記構成においては、レーザスポットs3,s4の形状の調整は、図14に示すように、分析者からの指令を受けたことに応じて実行する構成とすることができる。
図14は、実施の形態1〜3に係るレーザスポットのサイズおよび形状の調整の制御の一例を説明するフローチャートである。
ステップS61において、走査型プローブ顕微鏡100,100B,100Cは、分析者からレーザスポットのサイズおよび形状の調整を開始する信号を受信したか否かを判定する。これは例えば分析者が、走査型プローブ顕微鏡100,100B,100Cに配設された操作ボタンを押下げることで実現される。特に実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態3に従う走査型プローブ顕微鏡100B,100Cにおいては、操作部13B,13Cに当該操作ボタンを設けることができる。
分析者からレーザスポットのサイズおよび形状の調整を開始する信号を受信しない場合(ステップS61においてNO)、走査型プローブ顕微鏡100,100B,100Cは、ステップS61を繰り返す。
走査型プローブ顕微鏡100,100B,100Cが分析者からレーザスポットのサイズおよび形状の調整を開始する信号を受信した場合(ステップS61においてYES)、ステップS62において、レーザ光調整部20にレーザスポットのサイズおよび形状の調整の開始を指令する信号が送信される。
ステップS63において、レーザ光調整部20は、レーザスポットのサイズおよび形状の調整の開始を指令する信号を受信すると、レーザ光源30のコリメートレンズおよび/またはフォーカスレンズを動作して、レーザスポットs2を楕円形に調整する、または、レーザスポットs3,s4を試料の測定時より大きなスポット径を有する略円形に調整する。
走査型プローブ顕微鏡での試料の測定時には、カンチレバー2のたわみ方向に対応する方向であるa2方向(図5参照)のレーザスポットの変位に基づいて、試料の形状を観測することができる。一方、a2方向に直交するa3方向(図5参照)のレーザスポットの変位に基づいて、試料の摩擦力を観測することができる。
よって、実施の形態1に係る走査型顕微鏡100は、楕円形のレーザスポットs2によりフォトディテクタ5の位置を調整した後、レーザスポットs2のa3方向を短く調整し略真円系としてから試料の測定を行なうことも可能に構成される。これにより、走査型顕微鏡100において、試料の形状に加え、試料の摩擦力も精度良く観測することができる。
レーザスポットのa3方向(図5参照)の長さは、コリメートレンズを光軸に沿って前後に動かす(すなわち、レーザ発振器側に近づけたり、フォーカスレンズ側に近づけたりする)ことで調整可能である。これにより実施の形態1におけるレーザスポットs2を楕円形に形成できる。また、当該レーザスポットs2を形成後にも、a3方向の長さが調整できる。
なお、本実施の形態1〜3ではレーザスポットの形状として円形(略円形を含む)または楕円形の例を示したが、レーザスポットの形状はこれに限定されず、例えば矩形でもよい。
また、実施の形態2および3では、フォトディテクタ5の位置調整開始時のレーザスポットs3,s4をそれぞれ直径d2の円、直径d5の円としたが、これに限定されず、スポット径が試料の特性の測定時のスポット径より大きい円であればよい。また、実施の形態2および3のレーザスポットs3,s4は、そのa2方向の長さがd1より大きく、そのa3方向の長さがd1より大きい条件を満たすスポットであってもよい。ただし、実施の形態2のように、スポットが受光面50に入射された際に、サイズ調整をしなくてもスポットが受光面50の中央に調整されたことが分かる半径であれば、スポットのサイズ調整が1回で済むという利点がある。一方、実施の形態3のように、スポット径を感度限界以上の強度を確保できる領域が最大となる直径とすると、レーザスポットの少なくとも一部が受光面50に含まれるようになるまでの時間をより一層短縮できるという利点がある。
以上のように、本明細書の実施の形態では、レーザスポットの調整により、フォトディテクタの位置の調整にかかる時間を短縮できる走査型プローブ顕微鏡および走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法を提供することができる。
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係る走査型プローブ顕微鏡は、先端部に探針を有するカンチレバーと、
レーザ光を前記カンチレバーに照射する照射部と、
前記カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、前記受光面におけるレーザ光のスポットを検出する検出部と、
前記検出部の位置を調整するための駆動部と、
前記受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出される前記カンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成された測定部と、
前記カンチレバーに照射するレーザ光を調整するレーザ光調整部とを備え、
前記試料の特性の測定時に前記カンチレバーが変位したときに、前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、
前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの前記第2の方向の長さが、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くなるように、レーザ光を調整してよい。
第1項に記載の走査型プローブ顕微鏡によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。
(第2項)第1項に記載の走査型プローブ顕微鏡において、前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さを、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さと同じにしてよい。
第2項に記載の走査型プローブ顕微鏡によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。また、検出部の位置調整後にレーザスポットの調整を行なわなくとも、精度を落とさず試料の解析が可能である。したがって、試料の解析前にも余分な時間がかからない。
(第3項)第1項に記載の走査型プローブ顕微鏡において、前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時のレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さを、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くしてよい。
第3項に記載の走査型プローブ顕微鏡によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。
(第4項)第1項〜第3項のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡において、前記駆動部を制御する駆動制御部をさらに備え、
前記検出部の位置の調整時に、前記受光面にレーザ光の少なくとも一部が入射した場合、前記駆動制御部は、レーザ光が前記受光面の中央に入射するように、前記検出部を移動させるように構成してもよい。
第4項に記載の走査型プローブ顕微鏡によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できることに加え、検出部の位置調整を自動で行えるので、分析者の負担を軽減することができる。
(第5項)一態様に係る走査型プローブ顕微鏡は、先端部に探針を有するカンチレバーと、
レーザ光を前記カンチレバーに照射する照射部と、
前記カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、前記受光面におけるレーザ光のスポットを検出する検出部と、
前記検出部の位置を調整するための駆動部と、
前記受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出される前記カンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成された測定部と、
前記カンチレバーに照射するレーザ光を調整するレーザ光調整部とを備え、
前記試料の特性の測定時に前記カンチレバーが変位したときに、前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、
前記レーザ光調整部は、レーザ光のスポットの前記第2の方向の長さを、レーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くしてよい。
第5項に記載の走査型プローブ顕微鏡によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。また、検出部の位置調整後にレーザスポットの調整を行なわなくとも、精度を落とさず試料の解析が可能である。したがって、試料の解析前にも余分な時間がかからない。
(第6項)一態様に係る走査型プローブ顕微鏡は、先端部に探針を有するカンチレバーと、
レーザ光を前記カンチレバーに照射する照射部と、
前記カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、前記受光面におけるレーザ光のスポットを検出する検出部と、
前記検出部の位置を調整するための駆動部と、
前記受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出される前記カンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成された測定部と、
前記カンチレバーに照射するレーザ光を調整するレーザ光調整部とを備え、
前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時のレーザ光のスポット径を前記試料の特性の測定時のスポット径よりも大きくするように構成してよい。
第6項に記載の走査型プローブ顕微鏡によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。
(第7項)一態様に係る走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法において、前記走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーと、照射部と、検出部とを含み、
前記照射部はレーザ光を前記カンチレバーに照射し、
前記検出部は、前記カンチレバーで反射されたレーザ光のスポットを検出するための受光面を有し、
前記走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法は、
前記試料の特性の測定時に前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、前記レーザ光は、前記検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの前記第2の方向の長さが、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くなるように調整され、
前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
レーザ項のスポットが前記受光面の中央に位置するように前記検出部を移動させるステップとを備えてよい。
第7項に記載の走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。
(第8項)一態様に係る走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法において、前記走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーと、照射部と、検出部とを含み、
前記照射部はレーザ光を前記カンチレバーに照射し、
前記検出部は、前記カンチレバーで反射されたレーザ光のスポットを検出するための受光面を有し、
前記走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法は、
前記試料の特性の測定時に前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、前記レーザ光は、前記レーザ光のスポットの前記第2の方向の長さを、レーザ光のスポットの前記第1の方向の長さよりも長くなるように調整され、
前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
レーザ項のスポットが前記受光面の中央に位置するように前記検出部を移動させるステップとを備えてよい。
第8項に記載の走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。また、検出部の位置調整後にレーザスポットの調整を行なわなくとも、精度を落とさず試料の解析が可能である。したがって、試料の解析前にも余分な時間がかからない。
(第9項)一態様に係る走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法において、前記走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーと、照射部と、検出部とを含み、
前記照射部はレーザ光を前記カンチレバーに照射し、
前記検出部は、前記カンチレバーで反射されたレーザ光のスポットを検出するための受光面を有し、
前記走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法は、
レーザ光のスポット径を前記試料の特性の測定時のスポット径よりも大きくするようにレーザ光を調整するステップと、
前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
前記受光面に含まれるレーザ光のスポットの少なくとも一部を基に、前記受光面に対するレーザ光のスポットの方向に前記検出部を移動させるステップと、
レーザ項のスポットが前記受光面の中央に位置するように前記検出部を移動させるステップとを備えてよい。
第9項に記載の走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法によれば、検出部の位置の調整にかかる時間を短縮できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 カンチレバー、3 ビームスプリッタ、4 反射鏡、5 フォトディテクタ、7 探針、9 試料、11,11B,44 駆動部、12 駆動制御部、13,13B,13C 操作部、14 測定部、15 ホルダ、16 表示部、17 装置制御部、20 レーザ光調整部、30 レーザ光源、43 スキャナ、50 受光面、80 光学系、100,100B,100C 走査型プローブ顕微鏡。

Claims (9)

  1. 先端部に探針を有するカンチレバーと、
    レーザ光を前記カンチレバーに照射する照射部と、
    前記カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、前記受光面におけるレーザ光のスポットを検出する検出部と、
    前記検出部の位置を調整するための駆動部と、
    前記受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出される前記カンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成された測定部と、
    前記カンチレバーに照射するレーザ光を調整するレーザ光調整部とを備え、
    前記試料の特性の測定時に前記カンチレバーが変位したときに、前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、
    前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの前記第2の方向の長さが、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くなるように、レーザ光を調整する、走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さを、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さと同じにする、請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時のレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さを、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くする、請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記駆動部を制御する駆動制御部をさらに備え、
    前記検出部の位置の調整時に、前記受光面にレーザ光の少なくとも一部が入射した場合、前記駆動制御部は、レーザ光が前記受光面の中央に入射するように、前記検出部を移動させるように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 先端部に探針を有するカンチレバーと、
    レーザ光を前記カンチレバーに照射する照射部と、
    前記カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、前記受光面におけるレーザ光のスポットを検出する検出部と、
    前記検出部の位置を調整するための駆動部と、
    前記受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出される前記カンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成された測定部と、
    前記カンチレバーに照射するレーザ光を調整するレーザ光調整部とを備え、
    前記試料の特性の測定時に前記カンチレバーが変位したときに、前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、
    前記レーザ光調整部は、レーザ光のスポットの前記第2の方向の長さを、レーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くする、走査型プローブ顕微鏡。
  6. 先端部に探針を有するカンチレバーと、
    レーザ光を前記カンチレバーに照射する照射部と、
    前記カンチレバーで反射されたレーザ光を受けるための受光面を含み、前記受光面におけるレーザ光のスポットを検出する検出部と、
    前記検出部の位置を調整するための駆動部と、
    前記受光面におけるレーザ光のスポットの変位から算出される前記カンチレバーの変位に基づいて試料の特性を測定するように構成された測定部と、
    前記カンチレバーに照射するレーザ光を調整するレーザ光調整部とを備え、
    前記レーザ光調整部は、前記検出部の位置の調整時のレーザ光のスポット径を前記試料の特性の測定時のスポット径よりも大きくするように構成される、走査型プローブ顕微鏡。
  7. 走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法であって、
    前記走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーと、照射部と、検出部とを含み、
    前記照射部はレーザ光を前記カンチレバーに照射し、
    前記検出部は、前記カンチレバーで反射されたレーザ光のスポットを検出するための受光面を有し、
    試料の特性の測定時に前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、前記レーザ光は、前記検出部の位置の調整時におけるレーザ光のスポットの前記第2の方向の長さが、前記試料の特性の測定時におけるレーザ光のスポットの前記第1の方向の長さより長くなるように調整され、
    前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
    レーザ項のスポットが前記受光面の中央に位置するように前記検出部を移動させるステップとを備える、走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法。
  8. 走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法であって、
    前記走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーと、照射部と、検出部とを含み、
    前記照射部はレーザ光を前記カンチレバーに照射し、
    前記検出部は、前記カンチレバーで反射されたレーザ光のスポットを検出するための受光面を有し、
    試料の特性の測定時に前記受光面においてレーザ光のスポットが変位する方向を第1の方向とし、前記受光面において前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とすると、前記レーザ光は、前記レーザ光のスポットの前記第2の方向の長さが、レーザ光のスポットの前記第1の方向の長さよりも長くなるように調整され、
    前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
    レーザ項のスポットが前記受光面の中央に位置するように前記検出部を移動させるステップとを備える、走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法。
  9. 走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法であって、
    前記走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバーと、照射部と、検出部とを含み、
    前記照射部はレーザ光を前記カンチレバーに照射し、
    前記検出部は、前記カンチレバーで反射されたレーザ光のスポットを検出するための受光面を有し、
    レーザ光のスポット径を試料の特性の測定時のスポット径よりも大きくするようにレーザ光を調整するステップと、
    前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
    前記調整したレーザ光のスポットの少なくとも一部が、前記受光面に含まれるように前記検出部を移動させるステップと、
    レーザ項のスポットが前記受光面の中央に位置するように前記検出部を移動させるステップとを備える、走査型プローブ顕微鏡の位置調整方法。
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