JP2021059902A - 壁構造、及び壁構造の構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1、図2を用いて本発明の壁構造1の全体構成を説明する。
木質パネル壁体3は、図1に示すように、複数のパネルユニット4、・・・が互いに(水平方向に)連結されて構成されている。木質パネル壁体3を構成するパネルユニット4は、直交集成板(CLT)又は単板積層材(LVL)から構成されることが好ましい。木質パネル壁体3は、これらに限定されるものではなく、板を積層した構成を備えるものであれば、広く本発明の木質パネル壁体3に含まれる。
架構2と木質パネル壁体3の接合部は、図4に示すように、いわゆるドリフトピン接合とあと施工アンカー接合を用いて、架構2と木質パネル壁体3とが接合されている。すなわち、架構2にあと施工アンカー接合を用いて断面T字形のガセットプレート7を固定し、このガセットプレート7にドリフトピン接合を用いて一対の本体部40、40を固定することによって、パネルユニット4(本体部40、40)を、ガセットプレート7を介して架構2に固定している。
パネルユニット4どうしの連結部は、図5に示すように、いわゆるGIR接合を用いて、パネルユニット4どうしが連結されている。すなわち、パネルユニット4の隣接するパネルユニット4に対向する端面41a、41bには、隣接するパネルユニットが並設された状態で互いに連通する連結孔44、・・・が設けられ、連通する一対の連結孔44、・・・に共通するアンカーボルト5が挿入された状態で接着剤6が充填されて、隣接するパネルユニット4、4が水平方向に互いに連結されるようになっている。
次に、図6(a)〜(c)、図7(a)、(b)を用いて、本実施例の壁構造1の構築方法の手順について説明する。以下に示すように、本実施例の壁構造1の構築方法は、木質パネル壁体3は、既設のRC造の架構2に対して耐震改修(補強)する際や、RC造の構造物を新築する際に、RC造の架構2に後付けで構築される。
(1)パネルユニット4の製作
本体部40の加工とアンカーボルト5の取付け。工場において、複数のパネルユニット4、・・・を準備する工程である。さらに、準備する工程は、接合孔43、45と連結孔44を削孔する工程を含む。
(2)鉄筋探査等により、既存鉄筋の位置を避けて、あと施工アンカーを施工する
柱21a、21bや梁22a、22bに削孔し、アンカーボルト5を挿入した状態で接着剤6を注入する。(この他、金属系のあと施工アンカーであってもよいし、新築時には、アンカーボルト5は埋設することもできる。)
(3)ドリフトピン取付け用の鋼製GPLを取付ける
ガセットプレート7の孔71をアンカーボルト5に合わせ、ガセットプレート7をボルト等によって締め付け固定する。
(4)パネルユニット4の建込み
・パネルユニット4の2枚の本体部40、40をガセットプレート7を両側から建込み、仮止めを行う。
・最後のパネルユニット4を建込んだ後、アンカーボルト5の挿入位置を調整
・ドリフトピンの打ち込み
すなわち、ドリフトピン8、・・・を、本体部40、ガセットプレート7、本体部40の順に貫通させることで、摩擦と支圧力によって、架構2と木質パネル壁体3とが強固に接合される。
(5)パネルユニット4、4間の連結
連通する一対の連結孔44、44に共通するアンカーボルト5を挿入し、連結孔44に接着剤6を注入することで、アンカーボルト5を介して、複数のパネルユニット4、・・・を水平方向に互いに連結する。すなわち、木質パネル壁体3を構築する工程は、アンカーボルト5を挿入する工程と、連結孔44に接着剤6を注入する工程と、を含む。
次に、本実施例の壁構造1の奏する作用・効果を列挙して説明する。
2 :架構
21a、21b:柱
22a、22b:梁
23a、23b:基礎
24 :鉄筋
25 :型枠
26 :コンクリート
3 :木質パネル壁体
31a、31b:端面
32a、32b:端面
4 :パネルユニット
40 :本体部
41a、41b:端面
42a、42b:端面
43 :接合孔
44 :連結孔
45 :接合孔
5 :アンカーボルト
6 :接着剤
7 :ガセットプレート
71 :孔
8 :ドリフトピン
Claims (6)
- 構造物の架構と、
前記架構内に配置される木質パネル壁体であって、複数のパネルユニットが互いに連結されて構成される、木質パネル壁体と、
を備える、壁構造。 - 前記架構の前記パネルユニットに対向する表面にはアンカーボルトが打ち込まれ、前記アンカーボルトを介してガセットプレートが前記架構に固定されるとともに、
前記ガセットプレートを両側から挟み込むように一対の前記パネルユニットを配置して、ドリフトピンによって一対の前記パネルユニット及び前記ガセットプレートを貫通して、前記架構と前記木質パネル壁体とが接合される、請求項1に記載された壁構造。 - 前記パネルユニットの隣接する前記パネルユニットに対向する端面には、隣接する前記パネルユニットが並設された状態で互いに連通する連結孔が設けられ、連通する一対の前記連結孔に共通するアンカーボルトが挿入された状態で接着剤が充填されて、隣接する前記パネルユニットが互いに連結される、請求項1又は請求項2に記載された壁構造。
- 複数の前記パネルユニットは、直交集成板又は単板積層材から構成される、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された壁構造。
- 架構内における壁構造の構築方法であって、
直交集成板又は単板積層材から構成される複数のパネルユニットを準備する工程と、
前記架構内にアンカーボルトを設置する工程と、
前記アンカーボルトを介してガセットプレートを前記架構に固定する工程と、
複数の前記パネルユニットを前記ガセットプレートを挟み込むように建込む工程と、
ドリフトピンによって一対の前記パネルユニット及び前記ガセットプレートを貫通して、前記架構と前記パネルユニットを接合する工程と、
複数の前記パネルユニットを互いに連結して木質パネル壁体を構築する工程と、を備える、壁構造の構築方法。 - 複数の前記パネルユニットを準備する工程は、前記パネルユニットの隣接する前記パネルユニットに対向する端面に、隣接する前記パネルユニットが並設された状態で互いに連通する連結孔を削孔する工程を有し、
前記木質パネル壁体を構築する工程は、連通する一対の前記連結孔に共通するアンカーボルトを挿入する工程と、前記連結孔に接着剤を充填する工程と、を有する、請求項5に記載された壁構造の構築方法。
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