JP2021059757A - Rh脱ガス環流管用耐火物 - Google Patents

Rh脱ガス環流管用耐火物 Download PDF

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堅太郎 平山
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堅太郎 平山
仁 国井
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仁 国井
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Abstract

【課題】環流管の上下全体で損耗バランスがとれた一体成形環流管を得る。さらには、異なる材質を一体成形した場合であっても全体が均一に成形でき、材質の境界部やその周辺に亀裂が発生しない成形体を得る。【解決手段】環流管の上部域にはFeOスラグに対し耐溶損性に優れる鱗状黒鉛をカーボン原料として主に使用したMgO-Cれんがを適用し、環流管の下部域には耐熱スポール性に優れる膨張化黒鉛をカーボン原料として主に使用したMgO-Cれんがを適用する。さらには、環流管の上部と下部の材質の間に、両者の中間の性質を示す材質を配置する。【選択図】 なし

Description

本発明はRH脱ガス装置に関し、特に、RH脱ガス装置の環流管用耐火物に関するものである。
図1はRH脱ガス装置の縦断面を示すものである。
RH脱ガス装置の下部槽1は下部槽内張レンガ7と敷レンガ6により内張りされており、この下部槽1の底部には左右に1対の開口部が設けられ、この開口部には上方から環流管4および浸漬管5が接続して設けられている。下部槽1と浸漬管5とは、下部槽フランジ2と浸漬管フランジ3とをボルトで接合しており、浸漬管5は両フランジを切り放して交換される。
溶鋼12の脱ガス処理は、取鍋11内の溶鋼12に浸漬管5を浸漬させ、エジェクターやブースター(図示しない)によって真空脱ガス装置内の空気を排気して減圧し、図1の左側の浸漬管内壁レンガ9内を貫通する羽口(図示しない)より所定量の環流用Arガス14を吹き込む。これにより、溶鋼12は矢印の方向に上昇し、下部槽1内に導かれ、右側の浸漬管5から矢印の方向に下降して取鍋11と下部槽1間を環流する。この際に、真空脱ガス装置内では溶鋼12中の水素、窒素、炭素等が除去される。
このような下部構造を持つ環流式真空脱ガス装置では、特に上昇側(左側)の環流管内壁レンガ8が環流溶鋼により上方に引っ張られ、その横目地Aに溶鋼が差し込み、局部溶損(以降、環流管内壁レンガの局部溶損という)が生じるため、環流管内壁レンガ8の溶損が激しく、全体として下部構造の耐火物寿命が低下する。
そこで、特許文献1では、耐用性向上を目的に目地を設けないで一体の筒形構造体としたRH脱ガス環流管用耐火物を適用した例が開示されている。
特開2012-1742号公報
前記したように、特許文献1に開示された発明は、環流管を一体成形することによって目地の無い構造とし、溶鋼の侵入を抑制して耐用性の向上を図ったものである。
このようにすると、目地部からの損傷を抑えられることにはなるが、溶鋼に常時接しているのであるから、高温による損傷は免れることはできない。この損傷は以下に説明するように上部ではFeO主体のスラグによる溶損であり、下部では熱スポーリングであって、部分によって損傷の原因が異なっている。従って、前記特許文献1のように、単一の材質で一体成形した環流管では、一方の側が未だ使用できる状態であるのに他方の側が大きく損傷して寿命となってしまうことがある。
本発明は上記従来の事情を鑑みて提案されたものであって、環流管の上下全体で損耗バランスがとれる環流管耐火物を得ることにある。さらには異なる材質を一体成形した場合であっても全体が均一に成形でき、材質の境界部やその周辺に亀裂が発生しない成形体を得ることにある。
本発明は前記目的を達成するために以下の手段を採用している。
まず、本発明は、一体成形したRH脱ガス装置の環流管用マグネシア・カーボン質耐火物に関するものである。
前記環流管を高さ方向に複数に区分し、下の区分から上の区分に向かって順次膨張化黒鉛の含有率が少なくなるように配置した構成を採用する。
前記区分を下部域と上部域の2区分とした場合、前記下部域の膨張化黒鉛の含有率を4〜20質量%とし、前記上部域の膨張化黒鉛の含有率を4質量%以下(ゼロを含む)とする。
この場合、前記下部域の高さの環流管の全高さに対する比率が0.1〜0.9であり、前記上部域の環流管の高さの全高さに対する比率が0.1〜0.9である。
前記区分を下部域、中間域、上部域の3区分とした場合、前記下部域の膨張化黒鉛の含有率を4〜20質量%とし、前記中間域の膨張化黒鉛の含有率前記下部域より少なくかつ前記上部域より多くし、前記上部域の膨張化黒鉛の含有率を4質量%以下(ゼロを含む)とする。
この場合、前記下部域の環流管の高さの環流管の全高さに対する比率が0.1〜0.9であり、前記中間域の環流管の高さの環流管の全高さに対する比率が0(ゼロを含まない)〜0.6であり、前記上部域の環流管の長さの環流管の全高さに対する比率が0.1〜0.9である。
前記構成により、環流管の高さによる損耗にむらのないRH脱ガス装置の環流管を提供することができる。また、異なる材質を一体成形した場合であっても全体が均一に成形でき、材質の境界部やその周辺に亀裂が発生しない成形体を得ることができる。
本発明が適用されるRH脱ガス装置の概念図である。
<原理>
RH脱ガス装置の環流管の損傷状況を詳細に解析したところ、環流管上部では、FeO主体のスラグにさらされるため溶損による損傷が主体である。これに対し環流管下部では、温度変化が激しいため、熱スポールによる損傷が主体である。
そこで、環流管上部にはFeOスラグに対し耐溶損性に優れる鱗状黒鉛をカーボン原料として主に使用したMgO-Cれんがを適用し、環流管下部には耐熱スポーリング性に優れる膨張化黒鉛をカーボン原料として主に使用したMgO-Cれんがを適用すれば、全体の損耗バランスがとれた一体成形の環流管が得られることになる。
さらには、環流管の上部と下部の中間部を、両者の中間の性質を示す材質とすることで、前記異なる材質の上部と下部の境界付近に発生する亀裂を抑制することもできる。
<実施の形態>
RH脱ガス装置の環流管耐火物の基本的な組成は、マグネシア・カーボン耐火物であることは従来と変わりないところである。本発明では、前記カーボン原料としての、耐熱スポール性を備えた膨張化黒鉛と耐溶損性に優れる鱗状黒鉛(土状黒鉛、カーボンブラック、無煙炭、人造黒鉛、コールタールピッチ)の配合量を環流管の高さに応じて変更する。
<カーボン原料>
まず、環流管を下部域Lと上部域Uに2段分け(下部域Lと上部域Uの全長hに対する長さの比については後述する)する。前記下部域Lは耐熱スポール性を高める必要上、膨張化黒鉛を4〜20質量%含み、前記上部域Uは耐熱スポール性よりも耐溶損性を考慮して、膨張化黒鉛の配合量を4質量%未満とする。
前記下部域Lの膨張化黒鉛が4質量%未満であると下部域Lの耐熱スポール性が低下し、逆に20質量%を超えると成形時に材質境界部に亀裂が発生し好ましくない。
前記上部域Uには膨張化黒鉛を4質量%まで含むことができる。膨張化黒鉛が4質量%を超えると、上部域Uの耐食性が低下する。当該上部域Uは耐熱スポール性よりも、耐溶損性に優れる鱗状黒鉛を主として使用することになる。
上記のように、下部域Lと上部域Uの2段分けしたとき、下部域Lと上部域Uの接する部分に種類の異なる炭素質を含む材質境界部が生じることになる。この材質境界部は成形条件によっては亀裂が発生することがあるので、下部域Lと上部域Uの間に中間域Mを介在させる構成とするのがより好ましい。
この場合下部域Lは、上記2段分けの場合と同じく、膨張化黒鉛を4〜20質量%含み、上部域Uには膨張化黒鉛は4質量%以下(0を含む)含む構成とし、中間域Mには前記下部域Lの量以下で上部域Uの量以上の膨張化黒鉛を含ませるようにする。
前記2段分けの場合と同様、上部域Uには耐熱スポール性よりも溶損を配慮した炭素材料である鱗状黒鉛が主として使用される。
さらに、2段分けであっても3段分けであっても、膨張化黒鉛を含むトータルのカーボン量は6〜20質量%とすることが好ましく、全カーボン量が8〜12質量%がより好ましい。全カーボン量が6質量%未満では耐熱スポール性が低下し、20質量%を超えると型枠への充填性が悪化し、成形が困難となる。
<各区分の高さの比率>
前記の2段分けの構成において、下部域Lの高さは全高hに対して0.1〜0.9とされ、また上部域Uの高さも全高hに対して0.1〜0.9とされる。
下部域Lの高さの全高に対する比が0.1未満では下部の耐熱スポール性が低下し、0.9を超えると上部の耐食性と練土の充てん性が低下するため好ましくない。また、上部域Uの高さの全高に対する比が0.1未満では上部の耐食性と練土の充てん性が低下し、0.9を超えると下部の耐熱スポール性が低下して好ましくない。
さらに上中下の3段分けにする場合、各区分の全高さに対する比率は、下部域L0.1〜0.9、中間域M0(ゼロを含まない)〜0.6、上部域U0.1〜0.9とする。
<マグネシア原料>
マグネシア原料は公知の電融マグネシア、海水マグネシア、天然マグネシアが使用できる。さらに耐食性が要求される場合は結晶粒径の大きい、高純度の電融マグネシアを使用することができる。
<カーボン原料>
鱗状黒鉛、膨張化黒鉛の他のカーボン原料としては公知の土状黒鉛、カーボンブラック、無煙炭、人造黒鉛、コールタールピッチ等を使用することができる。
<金属原料>
酸化防止を目的として金属Al、金属Si、Al-Mg合金、Fe-Si合金、B4C、BN、SiCなど公知の酸化防止剤を添加することができる。
<混練・成形>
本発明のRH脱ガス装置の環流管用耐火物の原料は、公知の方法を用いて混練・成形することができる。マグネシア原料および膨張化黒鉛を含むカーボン原料は密充填が得られるよう粒度構成を調整し、フェノール樹脂等のバインダーを添加する。混練は従来から公知の混練機を使用することができる。成形についても従来公知の方法が可能であるが、一体成形するためには等方圧プレスによる成形が望ましい。成形圧力は150MPa以上とすることが好ましい。
<熱処理・含浸>
成形後に熱処理を行ってフェノール樹脂の重合を促進し強度を発現させる。通常500℃以下の熱処理で強度を発現するが、必要に応じて還元雰囲気下で焼成することもできる。さらにコールタールピッチ等を含浸することもできる。
<評価方法>
下部域Lの耐熱スポール性、上部域Uの耐食性は実機使用後の損傷状態から評価した。練土充てん性は、成形型に練土を投入したときの充てん性の良否から評価した。材質境界部の亀裂は、成形後の外観に現れた亀裂の大小から評価した。総合評価は各種評価のうち×が1項目以上ある場合は×、×がなく△が1項目以上ある場合は△、×および△がない場合は○、×および△がなく◎が2項目以上ある場合は◎と評価した。
<実施例>
表1に示す配合率に従い、上部域、中間域、下部域の材質の練土を作成し、等方圧プレスで成形し、表2の上段に示す高さ割合で、成形型に練土を充填した。
実施例1〜5は、本発明の範囲内で、上部域と下部域の二段に異なる材質を使用したものである。それに対して比較例1、2は、全高さに単一材質のみを使用した例であって、比較例1は、表1の上部域対応の材料のみ、比較例2は、表1の下部域対応の材料のみを使用した。
実施例6〜8は、本発明の範囲内で、上部域、中間域、下部域に異なる材質を使用したものである。それに対して、比較例3は、中間域の長さが本発明の範囲を外れるものである。
実施例1〜5は下部域の耐熱スポール性、上部域の耐食性がバランスしているのに対して、比較例1は下部の耐熱スポール性が劣り、また比較例2は上部耐食性が劣り大きく損傷していた。
環流管の全長を3区分にした場合、実施例6〜8は実施例1〜5よりも材質境界部の亀裂が少なく、上下方向に均一な成形体が得られたのに対し、中間域を本発明の範囲より長くした比較例3は材質境界部に亀裂が見られた。
Figure 2021059757
Figure 2021059757
以上説明したように、本発明はRH脱ガス装置の環流管用耐火物の耐久性を高めることにおいて、著しく効果があり、極めて有用である。
1・・RH脱ガス装置の下部槽
2・・下部槽フランジ
3・・浸漬管フランジ
4・・環流管
5・・浸漬管
6・・敷レンガ
7・・内張レンガ
8・・環流管内壁レンガ
9・・浸漬管内壁レンガ
11・・取鍋
12・・溶鋼

Claims (5)

  1. 一体成形したRH脱ガス装置の環流管用マグネシア・カーボン質耐火物であって、
    前記環流管を高さ方向に複数に区分し、下の区分から上の区分に向かって順次膨張化黒鉛の含有率が少なくなるように配置したことを特徴とするRH脱ガス環流管用耐火物。
  2. 前記区分を下部域と上部域の2区分とし、
    前記下部域の膨張化黒鉛の含有率を4〜20質量%とし、
    前記上部域の膨張化黒鉛の含有率を4質量%以下(ゼロを含む)とする、
    請求項1に記載のRH脱ガス環流管用耐火物。
  3. 前記下部域の全高さに対する比率が0.1〜0.9であり、
    前記上部域の全高さに対する比率が0.1〜0.9である
    請求項2に記載のRH脱ガス環流管用耐火物。
  4. 前記区分を下部域、中間域、上部域の3区分とし、
    前記下部域の膨張化黒鉛の含有率を4〜20質量%とし、
    前記上部域の膨張化黒鉛の含有率を4質量%以下(ゼロを含む)とし、
    前記中間域の膨張化黒鉛の含有率を前記下部域より少なくかつ前記上部域より多くした、
    請求項1に記載のRH脱ガス環流管用耐火物。
  5. 前記下部域の全高さに対する比率が0.1〜0.9であり、
    前記中間域の全高さに対する比率が0(ゼロを含まない)〜0.6であり、
    前記上部域の全高さに対する比率が0.1〜0.9である
    請求項4に記載のRH脱ガス環流管用耐火物。
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