JP7256063B2 - 出鋼口スリーブの製造方法 - Google Patents
出鋼口スリーブの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7256063B2 JP7256063B2 JP2019078806A JP2019078806A JP7256063B2 JP 7256063 B2 JP7256063 B2 JP 7256063B2 JP 2019078806 A JP2019078806 A JP 2019078806A JP 2019078806 A JP2019078806 A JP 2019078806A JP 7256063 B2 JP7256063 B2 JP 7256063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- inner layer
- sleeve
- graphite
- raw material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Description
しかしカーボン原料を大幅に減量すると熱衝撃によって亀裂が発生し寿命が短くなる問題があり、カーボン原料の減量には限界があった。
しかし、この2層構造の出鋼口スリーブでは、内周部(内層)のカーボン量を少なくした場合、外周部(本体層)のカーボン量が更に少なくなるため、やはり耐熱衝撃性が低下して寿命が短くなる問題がある。
一般的に、黒鉛量が多いと低弾性率化するため熱応力吸収能が高まるとされている。したがって、本体層の黒鉛量を多くすれば熱応力吸収能が高まり、耐熱衝撃性を向上することができる。ただし、本体層の黒鉛量が多すぎると耐食性が低下する。そこで、本発明者らは、内層の黒鉛量と本体層の黒鉛量との各組み合わせにおいて出鋼口スリーブの外面の発生応力を算出し、内層の黒鉛量に対する本体層の黒鉛量の下限値を設定することで耐熱衝撃性及び耐食性に優れた2層構造の出鋼口スリーブとなり、その耐用性を向上できることを知見した。
内層とこの内層の外側の本体層とを備える出鋼口スリーブの製造方法において、
内層及び本体層は、それぞれマグネシアと黒鉛とを主体とする内層用耐火原料配合物及び本体層用耐火原料配合物を別々に混練後に一体成形し、熱処理することで得ると共に、全体の厚みに対する内層の厚みの割合を10~30%とし、
しかも、内層用耐火原料配合物中の黒鉛含有率G1(質量%)と本体層用耐火原料配合物中の黒鉛含有率G2(質量%)との関係が式(1)を満足する出鋼口スリーブの製造方法。
G2≧18.4-0.68G1 …(1)
ただし、5≦G1≦10
この出鋼口スリーブ1は内孔4を含む内層2と、この内層2の外側の本体層3とで構成されている、2層構造の出鋼口スリーブである。この出鋼口スリーブ1の全長Lは1500mm、外径ODは400mm、内孔径IDは200mm、全体の厚みTは100mm、内層の厚みT1は20mmであり、本体層の厚みT2は80mmであり、全体の厚みTに対する内層の厚みT1の割合は20%である。
全体の厚みTに対する内層の厚みT1の割合が10%未満では低黒鉛化による耐食性向上効果が不十分となり、30%を超えると耐熱衝撃性が低下する。
なお、本体層の黒鉛含有率G2の上限は、耐食性の面から18質量%以下とすることができる。
本発明の内層用耐火原料配合物及び本体層用耐火原料配合物に使用されるマグネシアは、通常のマグネシアカーボンれんがで使用されている電融マグネシアや焼結マグネシアを使用することができる。
また、本発明の内層用耐火原料配合物及び本体層用耐火原料配合物に使用される黒鉛は、通常のマグネシアカーボンれんがで使用されている鱗状黒鉛、膨張黒鉛などを使用することができる。
例えば、酸化防止及び耐食性向上を目的にアルミニウム、アルミニウム合金及び/又はシリコンの金属粉を0.5~4質量%使用することができる。
また、酸化防止のために炭化ホウ素を1質量%以下で使用することができる。
更に、耐熱衝撃性を向上するために粉末ピッチを2質量%以下で使用することができる。
また、表1の2層構造の出鋼口スリーブにおいて内層の黒鉛含有率G1と本体層の黒鉛含有率G2との関係が式(1)であるG2≧18.4-0.68G1を満足するものを○で表示し、満足しないものを×で示した。
これに対して内層の厚みの割合(%)が本発明の下限値を下回っている比較例2では、耐用性向上は見られなかった。また、内層の厚みの割合(%)が本発明の上限値を上回っている比較例3は、発生応力が大きくなったため(図2参照)、比較例1の1層構造よりも耐用性が低下した。
比較例5は、内層の黒鉛含有率G1が本発明の下限値を下回っており、式(1)を満足させるために本体層の黒鉛含有率G2が多くなりすぎて耐用性が不十分となった。
比較例6は内層の黒鉛含有率G1が本発明の上限値を上回っており、式(1)を満足するが、内層の黒鉛量が多くなりすぎて耐用性が不十分となった。
この計算結果から、内層の厚みの割合が40%になると発生応力が急激に上昇しており、内層の厚みの割合は30%以下とすることが好ましいことがわかる。
そこで、G2≧18.4-0.68G1の条件(図3のグラフにおいて直線Aとその右上)では、出鋼口スリーブの外面の発生応力が実炉試験で問題のなかった実施例3以下となるため、この条件を満たす出鋼口スリーブは耐熱衝撃性に優れることになる。
2 内層
3 本体層
4 内孔
Claims (1)
- 内層とこの内層の外側の本体層とを備える出鋼口スリーブの製造方法において、
内層及び本体層は、それぞれマグネシアと黒鉛とを主体とする内層用耐火原料配合物及び本体層用耐火原料配合物を別々に混練後に一体成形し、熱処理することで得ると共に、全体の厚みに対する内層の厚みの割合を10~30%とし、
しかも、内層用耐火原料配合物中の黒鉛含有率G1(質量%)と本体層用耐火原料配合物中の黒鉛含有率G2(質量%)との関係が式(1)を満足する出鋼口スリーブの製造方法。
G2≧18.4-0.68G1 …(1)
ただし、5≦G1≦10
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019078806A JP7256063B2 (ja) | 2019-04-17 | 2019-04-17 | 出鋼口スリーブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019078806A JP7256063B2 (ja) | 2019-04-17 | 2019-04-17 | 出鋼口スリーブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020176293A JP2020176293A (ja) | 2020-10-29 |
JP7256063B2 true JP7256063B2 (ja) | 2023-04-11 |
Family
ID=72936424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019078806A Active JP7256063B2 (ja) | 2019-04-17 | 2019-04-17 | 出鋼口スリーブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7256063B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105219916A (zh) | 2015-10-20 | 2016-01-06 | 武汉钢铁(集团)公司 | 高精度控制成型复合出钢口管砖及其制造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62100496U (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-26 | ||
JPH0551942U (ja) * | 1991-12-17 | 1993-07-09 | 品川白煉瓦株式会社 | 転炉出鋼口用スリーブれんが |
JP2698010B2 (ja) * | 1992-12-21 | 1998-01-19 | ハリマセラミック株式会社 | 転炉出鋼孔用スリーブ耐火物 |
-
2019
- 2019-04-17 JP JP2019078806A patent/JP7256063B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105219916A (zh) | 2015-10-20 | 2016-01-06 | 武汉钢铁(集团)公司 | 高精度控制成型复合出钢口管砖及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020176293A (ja) | 2020-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5016609B2 (ja) | 高耐用性スリーブれんが | |
JP6974115B2 (ja) | ガス吹込みノズル用耐火物 | |
JP6546687B1 (ja) | マグネシアカーボンれんがの製造方法 | |
JP2018070406A (ja) | マグネシアカーボンれんが及びその製造方法 | |
WO1999038818A1 (fr) | Matiere refractaire de type alumine-magnesie-graphite | |
JP5777561B2 (ja) | ステンレス鋼精錬取鍋用煉瓦及びステンレス鋼精錬取鍋 | |
JP7557328B2 (ja) | Lf鍋用マグカーボンれんがの製造方法 | |
JP7256063B2 (ja) | 出鋼口スリーブの製造方法 | |
JP6215409B1 (ja) | マグカーボンれんが及びこれを使用した溶鋼鍋 | |
JP5462601B2 (ja) | 真空脱ガス炉の浸漬管 | |
JP6154772B2 (ja) | アルミナ−炭化珪素−炭素質れんが | |
JP5712888B2 (ja) | 製鋼用容器の内張りライニング構造 | |
JP2006056735A (ja) | マグネシア−カーボンれんが | |
JP7389352B2 (ja) | 真空脱ガス装置用スピネル-マグネシア-カーボン煉瓦及び真空脱ガス装置 | |
JP7242437B2 (ja) | 真空脱ガス装置用れんが及びこれを使用したrh浸漬管 | |
JP6266968B2 (ja) | 高炉炉床部の内張り構造 | |
JP2006021972A (ja) | マグネシア−カーボンれんが | |
JP6633965B2 (ja) | 出鋼口スリーブ | |
JP2009242122A (ja) | 高炉炉床用れんが及びこれをライニングした高炉炉床 | |
JP4234804B2 (ja) | スライディングノズル装置用プレートれんが | |
JP7517320B2 (ja) | 溶銑予備処理容器 | |
JP6978677B2 (ja) | 減圧を伴う二次精錬設備用内張り耐火物 | |
JP6464831B2 (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズル及び鋼の連続鋳造方法 | |
JP2006076863A (ja) | マグネシア−クロム−窒化硼素質不焼成耐火物 | |
JP2014091633A (ja) | カーボン含有れんが |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230330 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7256063 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |