JP2021058977A - 切削ブレード及び加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フランジ機構に装着された状態であっても、ブレード情報を確認することができること。【解決手段】加工装置は、中央に装着穴を有する円盤状の切削ブレード21と、切削ブレード21を先端に固定するスピンドルと、ワークを保持する保持テーブルと、複数の切削ブレードを収容するブレードストッカーと、スピンドルとブレードストッカーとの間で切削ブレードを搬送し着脱するブレード交換ユニットと、読み取りユニットと、制御ユニットとを備える。ブレード情報を記録するバーコード213が切削ブレード21の切り刃の外周に円形に形成されている。読み取りユニットは、バーコード213を読み取る。制御ユニットは、読み取りユニット読み取ったデータからブレード情報を確認する。【選択図】図6

Description

本発明は、切削ブレード及び加工装置に関する。
半導体ウエーハなどのワークを切削加工する切削ブレードには、従来、切削ブレードのブレード情報を識別するための文字が印字されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−79098号公報
しかしながら、特許文献1に示された切削ブレードは、スピンドルに装着するためのフランジ機構に装着された状態では、切り刃の刃先しか露出しないため、ブレード情報を確認できないという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フランジ機構に装着された状態であっても、ブレード情報を確認することができる切削ブレード及び加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の切削ブレードは、中央に装着穴を有する円盤状の切削ブレードであって、切削ブレードの品種と使用履歴との少なくともいずれかを含むブレード情報を記録するバーコードが該切削ブレードの切り刃の外周に円形に形成されていることを特徴とする。
本発明の加工装置は、該切削ブレードを用いる加工装置であって、該切削ブレードを先端に固定するスピンドルと、ワークを保持する保持テーブルと、複数の切削ブレードを収容するブレードストッカーと、該スピンドルと該ブレードストッカーとの間で該切削ブレードを搬送し着脱するブレード交換部と、該バーコードを読み取る読み取り部と、読み取ったデータから該ブレード情報を確認するブレード情報確認部と、を備えることを特徴とする。
前記加工装置では、該切削ブレードは、先端に雄ねじが形成されたボス部と、該ボス部から径方向に突出し、該切削ブレードより小径で該切削ブレードを支持する支持面を有した第1のフランジ部と、該ボス部に装着される装着穴を有し、該切削ブレードより小径で、該ボス部に装着された該切削ブレードを該第1のフランジ部との間に挟持する第2のフランジ部と、該ボス部の該雄ねじと螺合する雌ねじが内周に形成され、該ボス部と締結して該第1のフランジ部と該第2のフランジ部との間に切削ブレードを固定する固定ナットと、を含むフランジ機構と一体になったブレードユニットを形成し、該ブレードストッカーは、該ブレードユニットの状態で該切削ブレードを収容し、該読み取り部は、該第1のフランジ部と該第2のフランジ部との外方に露出した切削ブレードの切り刃に形成された該バーコードを読み取っても良い。
本発明は、切削ブレードがフランジ機構に装着された状態であっても、ブレード情報を確認することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された加工装置の切削ユニットの断面図である。 図3は、実施形態1に係る切削ブレードの平面図である。 図4は、図3に示された切削ブレードの要部を拡大して示す平面図である。 図5は、実施形態1に係る切削ブレードを含むブレードユニットの断面図である。 図6は、図5に示されたブレードユニットの平面図である。 図7は、図1に示された加工装置のブレード交換ユニットの構成例を示す斜視図である。 図8は、図7に示されたブレード交換ユニットのブレードストッカーの構成例を示す斜視図である。 図9は、図7に示されたブレード交換ユニットのブレード着脱ユニットの構成例を示す斜視図である。 図10は、図9に示されたブレード着脱ユニットの固定ねじ着脱機構がワッシャ及び固定ねじを保持した状態を示す斜視図である。 図11は、図9に示されたブレード着脱ユニットの固定ねじ着脱機構がワッシャ及び固定ねじを保持した状態を示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る切削ブレード及び加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置の切削ユニットの断面図である。図3は、実施形態1に係る切削ブレードの平面図である。図4は、図3に示された切削ブレードの要部を拡大して示す平面図である。図5は、実施形態1に係る切削ブレードを含むブレードユニットの断面図である。図6は、図5に示されたブレードユニットの平面図である。図7は、図1に示された加工装置のブレード交換ユニットの構成例を示す斜視図である。
(加工装置)
実施形態1に係る加工装置1は、図1に示すワーク200を切削加工する切削装置である。実施形態1では、ワーク200は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハである。ワーク200は、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ライン202によって格子状に区画された領域にデバイス203が形成されている。
また、本発明のワーク200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハでもよく、ウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板等でも良い。実施形態1において、ワーク200は、裏面204が外周縁に環状フレーム205が装着された粘着テープ206に貼着されて、環状フレーム205に支持されている。
図1に示された加工装置1は、ワーク200を保持テーブル10で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード21を用いて切削加工(加工に相当)する切削装置である。加工装置1は、図1に示すように、ワーク200を保持面11で吸引保持する保持テーブル10と、保持テーブル10が保持するワーク200を切削ブレード21で切削する切削ユニット20と、保持テーブル10に保持されたワーク200を撮像する撮像ユニット30と、ブレード交換ユニット7と、ブレード情報確認部である制御ユニット100とを備える。
また、加工装置1は、図1に示すように、保持テーブル10と切削ユニット20とを相対的に移動させる移動ユニット40を備える。移動ユニット40は、保持テーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット41と、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りするY軸移動ユニット42と、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット43と、保持テーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット44とを備える。加工装置1は、図1に示すように、切削ユニット20を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
保持テーブル10は、円盤形状であり、ワーク200を保持する保持面11がポーラスセラミック等から形成されている。また、保持テーブル10は、X軸移動ユニット41により切削ユニット20の下方の加工領域63と、切削ユニット20の下方から離間してワーク200が搬入出される搬入出領域64とに亘ってX軸方向に移動自在に設けられ、かつ回転移動ユニット44によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。保持テーブル10は、図示しない真空吸引源と接続され、真空吸引源により吸引されることで、保持面11に載置されたワーク200を吸引、保持する。実施形態1では、保持テーブル10は、粘着テープ206を介してワーク200の裏面204側を吸引、保持する。また、保持テーブル10の周囲には、図1に示すように、環状フレーム205をクランプするクランプ部12が複数設けられている。
切削ユニット20は、保持テーブル10に保持されたワーク200を切削する切削ブレード21を着脱自在に装着した切削手段である。切削ユニット20は、それぞれ、保持テーブル10に保持されたワーク200に対して、Y軸移動ユニット42によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット43によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
一方の切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43などを介して、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3の一方の柱部に設けられている。他方の切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43などを介して、支持フレーム3の他方の柱部に設けられている。なお、支持フレーム3は、柱部の上端同士を水平梁により連結している。
切削ユニット20は、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、保持テーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ユニット20は、図2に示すように、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転自在に設けられた回転軸となるスピンドル23と、スピンドル23の先端に固定されて切削ブレード21が装着されるマウント24と、フランジ機構25とを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード21は、図3及び図4に示すように、ワーク200を切削する円環状の切り刃211のみからなる所謂ワッシャーブレードである。切削ブレード21の切り刃211は、中央にスピンドル23に対する装着用の円形の装着穴212を有する円盤状に形成されている。切り刃211は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。
また、切削ブレード21は、図3及び図4に示すように、外表面にバーコード213を付している。バーコード213は、切削ブレード21のブレード情報を記録し、ブレード情報を示す識別子である。実施形態1において、バーコード213が記録し、示すブレード情報は、当該バーコード213が付された切削ブレード21の品種を示す情報を含んでいるが、本発明では、バーコード213が付された切削ブレード21の使用履歴を含んでも良い。要するに、本発明では、ブレード情報は、切削ブレード21の品種と使用履歴との少なくともいずれかを含めば良い。
実施形態1では、バーコード213を構成する複数の直線214は、切削ブレード21の装着穴212の中心215を中心とした径方向216(図3及び図4に破線で示す)に沿って延びている。このために、実施形態1では、バーコード213を構成する複数の直線214は、中心215寄りの端の幅よりも中心215から離れた側の端の幅が広く形成されている。
バーコード213を構成する複数の直線214は、切削ブレード21の径方向の中央部から切り刃211の刃先に亘って形成されている。バーコード213は、複数の直線214が装着穴212の中心215を中心とした径方向216に沿って延び、かつ切削ブレード21の径方向216の中央から切り刃211の刃先に亘って形成されていることで、切り刃211の外周に円形に形成されていることとなる。
また、実施形態1では、切削ブレード21は、外表面のバーコード213よりも内周側に切削ブレード21の品種を示す文字、数字又は記号などからなる印217が形成されている。
スピンドル23は、図示しないモータにより回転される回転軸となるとともに、先端がスピンドルハウジング22の先端面221より突出している。スピンドル23は、先端面に開口したねじ孔231が設けられている。スピンドル23は、先端に切削ブレード21を固定する。
マウント24は、スピンドル23の先端に固定される。マウント24は、内側にスピンドル23の先端を通す円筒状のボス部241と、ボス部241のスピンドルハウジング22寄りの一端部に設けられた円環状のフランジ部242とを備えている。ボス部241は、内外径が軸心方向に一定に形成され、内径がスピンドル23の先端の外径と等しく形成されている。フランジ部242は、ボス部241の一端部から外周方向に突出している。フランジ部242は、支持面243が外縁部の全周に亘って形成されている、支持面243は、マウント24の軸心に対して直交する方向に沿って平坦に形成されている。マウント24は、ボス部241の内側にスピンドル23の先端が挿入されて、スピンドル23の先端に固定される。マウント24は、スピンドル23と同軸に配置される。
フランジ機構25は、切削ブレード21をマウント24を介してスピンドル23の先端に固定するためのものである。フランジ機構25は、図2及び図5に示すように、第1のフランジ部である第1のフランジ部材26と、第2のフランジ部である第2のフランジ部材27と、固定ナット28とを含む。
第1のフランジ部材26は、内側にマウント24のボス部241を通す円筒状のボス部261と、ボス部261のスピンドルハウジング22寄りの一端部から径方向に突出したフランジ部262とを備えている。第1のフランジ部材26は、ボス部261の内側にマウント24のボス部241が通されてスピンドル23の先端に装着される。ボス部261は、内外径が軸心方向に一定の円筒状に形成され、内径がマウント24のボス部241の外径と等しく形成されている。ボス部261は、スピンドルハウジング22から離れた側の先端の外周面に雄ねじ264が形成されている。
フランジ部262は、ボス部261の一端部から径方向に沿って外周方向に突出して、ボス部261の外径よりも大径な円環状に形成されている。フランジ部262は、外径が切削ブレード21の外径よりも小径に形成されている。フランジ部262は、ボス部261の内側にマウント24のボス部241が通されると、支持面243に支持される。フランジ部262は、切削ブレード21を支持する支持面263を外縁部の全周に亘って有している。このために、支持面263は、外径が切削ブレード21の外径よりも小径である。支持面263は、第1のフランジ部材26の軸心に対して直交する方向に沿って平坦に形成されている。
第2のフランジ部材27は、中央に第1のフランジ部材26のボス部261に装着される装着穴271を有した円環状に形成されている。第2のフランジ部材27は、外径が切削ブレード21の外径よりも小径である。第2のフランジ部材27は、装着穴271内に第1のフランジ部材26のボス部261を通して、第1のフランジ部材26の支持面263との間に切削ブレード21を挟持する挟持面273を外縁部の全周に亘って有している。このために、挟持面273は、外径が切削ブレード21の外径よりも小径である。挟持面273は、第2のフランジ部材27の軸心に対して直交する方向に沿って平坦に形成されている。また、第2のフランジ部材27は、挟持面273が支持面263との間に挟持した切削ブレード21の装着穴212内に侵入して、切削ブレード21を外周面上に支持するブレード支持凸部272を備える。ブレード支持凸部272は、円環状に形成されている。
固定ナット28は、円環状に形成され、ボス部261の雄ねじ264と螺合する雌ねじ284が内周面に形成されている。固定ナット28は、挟持面273との間に支持面263で切削ブレード21を挟持した第1のフランジ部材26のボス部261の雄ねじ264に雌ねじ284が螺合して、ボス部261に締結する。固定ナット28は、ボス部261に締結して、第1のフランジ部材26と第2のフランジ部材27との間に切削ブレード21を固定する。
こうして、実施形態1に係る切削ブレード21は、装着穴271内にボス部261が通された第2のフランジ部材27の挟持面273と第1のフランジ部材26の支持面263との間に挟持され、ブレード支持凸部272の外周面により装着穴212の内周面が支持された状態で、ボス部261の雄ねじ264に固定ナット28の雌ねじ284が螺合することで、フランジ機構25と一体となったブレードユニット29を形成する。ブレードユニット29は、バーコード213を構成する複数の直線214が切り刃211の刃先まで形成され、フランジ部材26,27の外径が切削ブレード21の切り刃211の外径よりも小径であるので、図6に示すように、バーコード213が露出している。また、ブレードユニット29の第2のフランジ部材27は、外周面から凹の嵌合溝274が全周に亘って形成されている。
また、切削ユニット20は、図2に示すように、スピンドル23の先端面及びボス部241の先端面に重ねられたワッシャ31内を通ってねじ孔231と螺合してブレードユニット29をスピンドル23の先端に固定する固定ねじ32を備える。なお、ワッシャ31の外径は、マウント24のボス部241の外径よりも大径である。
このように構成された切削ユニット20は、スピンドル23の先端に固定されたマウント24のボス部241がブレードユニット29の第1のフランジ部材26のボス部261内に通されて、支持面243にブレードユニット29の第1のフランジ部材26のフランジ部262を支持した状態で、ワッシャ31内に通された固定ねじ32がねじ孔231に螺合する。切削ユニット20は、ブレードユニット29をマウント24のフランジ部242とワッシャ31との間に挟持して、スピンドル23の先端に固定する。
なお、切削ユニット20のスピンドル23、マウント24、第1のフランジ部材26,切削ブレード21、第2のフランジ部材27、及び固定ナット28は、互いに同軸となる位置に配置されている。切削ユニット20のスピンドル23、マウント24、第1のフランジ部材26,切削ブレード21、第2のフランジ部材27、及び固定ナット28の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
撮像ユニット30は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持された切削前のワーク200の分割すべき領域を撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持されたワーク200を撮像して、ワーク200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
X軸移動ユニット41は、保持テーブル10を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、保持テーブル10と切削ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。Y軸移動ユニット42は、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、保持テーブル10と切削ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット43は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、保持テーブル10と切削ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。
X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
また、加工装置1は、保持テーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル10のX軸方向、切削ユニット20のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。なお、実施形態1では、加工装置1の各構成要素のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置を基準とした位置で定められる。
また、加工装置1は、切削前後のワーク200を収容するカセット51が載置されかつカセット51をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ50と、切削後のワーク200を洗浄する洗浄ユニット60と、カセット51にワーク200を出し入れするとともにワーク200を搬送する搬送ユニット61とを備える。
制御ユニット100は、加工装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、ワーク200に対する加工動作を加工装置1に実施させるものでもある。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1の各構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットと、報知ユニット101とに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。報知ユニット101は、音と光の少なくとも一方を発して、オペレータに報知するものである。
(ブレード交換ユニット)
ブレード交換ユニット7は、着脱位置に位置付けられた切削ユニット20のスピンドル23の先端に固定されたマウント24のボス部241に切削ブレード21を含むブレードユニット29を着脱して、交換するものである。なお、着脱位置とは、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置が予め定められた位置であり、各切削ユニット20がブレード交換ユニット7によりブレードユニット29が着脱される際に位置付けられる位置である。また、実施形態1では、ブレード交換ユニット7は、マウント24のボス部241に装着するブレードユニット29を交換することで、切削ブレード21を交換する。要するに、ブレード交換ユニット7は、マウント24のボス部241にフランジ機構25毎切削ブレード21を着脱する。
ブレード交換ユニット7は、図1に示すように、支持フレーム3の図1中の背面側でかつ加工領域63よりも搬入出領域64から離れた位置に設置されている。ブレード交換ユニット7は、図7に示すように、交換前後の切削ブレード21を収容するブレードストッカー70と、読み取り部である読み取りユニット76と、切削ユニット20のスピンドル23に切削ブレード21を着脱するとともにブレードストッカー70と切削ユニット20との間で切削ブレード21を搬送するブレード交換部であるブレード着脱ユニット80とを備える。
実施形態1では、ブレードストッカー70は、切削ユニット20と1対1で対応して設けられている。即ち、実施形態1では、ブレード交換ユニット7は、ブレードストッカー70を一対備えている。
また、実施形態1では、一方のブレードストッカー70は、一方の切削ユニット20のスピンドル23の交換前後の切削ブレード21を含むブレードユニット29を複数保持し、他方のブレードストッカー70は、他方の切削ユニット20のスピンドル23の交換前後の切削ブレード21を含むブレードユニット29を複数保持する。このように、各ブレードストッカー70は、複数のブレードユニット29を収容する。こうして、各ブレードストッカー70は、ブレードユニット29の状態で複数の切削ブレード21を収容する。
なお、各ブレードストッカー70が収容するブレードユニット29の切削ブレード21は、未使用のものの他、既使用であるが寿命に達しておらず使用可能なもの、同種類および/または異種類のものを含む。
次に、本明細書は、ブレード交換ユニット7の各構成要素を説明する。
(ブレードストッカー)
図8は、図7に示されたブレード交換ユニットのブレードストッカーの構成例を示す斜視図である。ブレードストッカー70は、対応する切削ユニット20に装着される前の交換用の切削ブレード21を含むブレードユニット29を保持するとともに、対応する切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を保持するものである。なお、本明細書は、一対のブレードストッカー70のうちこれらの構成が等しいので、図7中奥側のブレードストッカー70を代表して説明し、一対のブレードストッカー70の同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
ブレードストッカー70は、図8に示すように、装置本体2に配設された支柱71と、支柱71の上端に回転軸72を介して取り付けられた支持部材73とを備える。支持部材73は、対応するブレード着脱ユニット80とY軸方向に対向して配置され、対応するブレード着脱ユニット80に対向する表面側に複数(実施形態1では、4つ)のブレード保持部74が同心円状に配設されており、対応する切削ユニット20に着脱される切削ブレード21を含むブレードユニット29を複数個(実施形態1では、4つ)保持可能である。
ブレード保持部74は、切削ブレード21を含むブレードユニット29を保持するものである。ブレード保持部74は、ブレードユニット29の第1のフランジ部材26のボス部261内に通される円筒状のブレード嵌合部741と、このブレード嵌合部741の外周面に設けられかつボス部261内にブレード嵌合部741が通されたブレードユニット29を位置決めする位置決め部742とを備える。位置決め部742は、ブレード嵌合部741の外周面から突没自在に設けられたボールと、ボールを径方向外側に押圧するスプリングとを含み、ボールに作用する径方向内側の力が所定の値になるまでボールがボス部261の内縁に嵌合して位置決め機能が働く。
このように構成されたブレードストッカー70は、ブレード保持部74に第1のフランジ部材26のフランジ部262を重ね、第1のフランジ部材26のボス部261内にブレード嵌合部741が通されて、ブレード嵌合部741がボス部261の内縁に嵌合して、ブレードユニット29を保持する。具体的には、ブレード保持部74は、ブレード嵌合部741が第1のフランジ部材26のボス部261内に通される際に、位置決め部742のボールが一旦ブレード嵌合部741内に没し、ブレードユニット29の第1のフランジ部材26のボス部261が乗り越えた後に復帰した位置決め部742のボールがボス部261の内縁に嵌合して、ブレードユニット29を保持する。また、実施形態1では、ブレード嵌合部741の軸心は、Y軸方向と平行である。
支持部材73を支柱71の上端に取り付けている回転軸72は、一端が支柱71の上端に配設され、他端が支持部材73の裏面中央に連結されている。そして、回転軸72の一端側は、支柱71の内部に配設されたモータ75の駆動軸に連結されており、支持部材73は、回転軸72を中心とした間欠的な回転が可能に構成されている。実施形態1では、支持部材73は、90度毎に間欠的に回転可能に構成されている。そして、支持部材73は、回転軸72の間欠的な回転によって各ブレード保持部74をその移動経路上の予め設定された所定の受け渡し位置744に選択的に位置付ける。受け渡し位置744に位置付けられたブレード保持部74の軸心のZ軸方向の高さは、着脱位置に位置付けられた切削ユニット20の軸心のZ軸方向の高さと等しい。
読み取りユニット76は、切削ブレード21のバーコード213を読み取るものである。読み取りユニット76は、バーコード213を読み取る周知のバーコードリーダにより構成され、各ブレードストッカー70の支柱に固定されている。読み取りユニット76は、ブレード着脱ユニット80により受け渡し位置744のブレード保持部74から取り外されて保持されたブレードユニット29の切削ブレード21のバーコード213を読み取り、バーコード213が示すブレード情報を制御ユニット100に出力する。こうして、実施形態1において、読み取りユニット76は、第1のフランジ部材26と第2のフランジ部材27との外方に露出した切削ブレード21の切り刃211に形成されたバーコードを読み取ることとなる。
(ブレード着脱ユニット)
図9は、図7に示されたブレード交換ユニットのブレード着脱ユニットの構成例を示す斜視図である。図10は、図9に示されたブレード着脱ユニットの固定ねじ着脱機構がワッシャ及び固定ねじを保持した状態を示す斜視図である。図11は、図9に示されたブレード着脱ユニットの固定ねじ着脱機構がワッシャ及び固定ねじを保持した状態を示す側面図である。
ブレード着脱ユニット80は、図9に示すように、ユニット本体81と、ユニット本体81をX軸方向に移動させる移動ユニット82と、一対のブレード交換機構90と、一対の固定ねじ着脱機構110と、着脱移動機構120を備えている。
移動ユニット82は、図7に示すように、ユニット本体81に設けられたナット811と螺合するとともにX軸方向に延在したねじ軸821と、ねじ軸821を軸心回りに回転することでユニット本体81をX軸方向に移動させるモータ822とを備える。ねじ軸821は、固定板812を介して装置本体2等に固定された固定板812に軸心回りに回転自在に支持されている。モータ822は、固定板812に取り付けられている。
ブレード交換機構90と固定ねじ着脱機構110とは、1対1で対応しており、ブレードストッカー70及び切削ユニット20とも1対1で対応している。ブレード交換機構90は、対応する切削ユニット20のスピンドル23の先端に固定されたマウント24にブレードユニット29を着脱するものである。
また、実施形態1では、ブレード交換機構90は、対応するブレードストッカー70に保持された交換用のブレードユニット29を保持し、対応する切削ユニット20から取り外された交換後のブレードユニット29を保持する。また、ブレード交換機構90は、保持した交換用のブレードユニット29を対応する切削ユニット20に装着し、対応する切削ユニット20から取り外された交換後のブレードユニット29を対応するブレードストッカー70に保持させる。
各ブレード交換機構90は、図7及び図9に示すように、直線状に延びた回動アーム91と、回動アーム91の両端部に設けられた一対のブレードチャック92とを備える。
回動アーム91は、直線状に延在したアーム状に形成されている。回動アーム91は、長手方向の中央がY軸方向と平行な軸心回りに着脱移動機構120の回転移動ユニット121により間欠的に回転されるとともに、Y軸方向に着脱移動機構120のスライド移動ユニット122によりスライド移動される。実施形態1では、回動アーム91は、長手方向がX軸方向と平行になるように、回転移動ユニット121により180度毎に間欠的に回転される。
ブレードチャック92は、回動アーム91の長手方向の両端部に配置されている。ブレードチャック92は、厚手の円板状のチャック本体921と、チャック本体921の外周面に支持され、ブレードユニット29の第2のフランジ部材27の外周面を把持する複数(実施形態1では、4個)の把持部材922と、チャック本体921内に設けられかつ複数の把持部材922をチャック本体921の径方向に移動させる図示しない作動機構とを備える。
把持部材922は、直線状に延在したアーム状に形成され、先端にブレードユニット29の第2のフランジ部材27の外周面に形成された嵌合溝274に嵌合して、第2のフランジ部材27の外周面を把持する把持爪923を備えている。把持部材922は、長手方向がY軸方向と平行に配置され、チャック本体921の周方向に等間隔に配置されている。作動機構は、複数の把持部材922を連動して径方向の内側に移動させるとともに、外側に移動させる。即ち、複数の把持部材922は、作動機構により同時にチャック本体921の径方向の内側に移動する、又は、径方向の外側に移動する。
各ブレードチャック92の軸心は、Y軸方向と平行である。各ブレードチャック92は、複数の把持部材922をチャック本体921の径方向の内側に移動させて、把持爪923で第2のフランジ部材27の嵌合溝274に嵌合して、第2のフランジ部材27の外周面を把持して、ブレードユニット29を保持する。各ブレードチャック92は、複数の把持部材922をチャック本体921の径方向の外側に移動させて、把持爪923での第2のフランジ部材27の外周面の把持を解除して、ブレードユニット29の保持を解除する。
各ブレードチャック92の軸心のZ軸方向の高さは、受け渡し位置744に位置付けられたブレード保持部74の軸心のZ軸方向の高さ、及び着脱位置に位置付けられた切削ユニット20の軸心のZ軸方向の高さと等しい。
固定ねじ着脱機構110は、対応する切削ユニット20の固定ねじ32をワッシャ31とともにスピンドル23から着脱する。固定ねじ着脱機構110は、ユニット本体81上に設置され、対応するブレード交換機構90とX軸方向に並ぶ位置に配置されている。
固定ねじ着脱機構110は、箱状の機構本体111と、機構本体111の対応する切削ユニット20のスピンドル23と対向する面に設けられた円筒状の円筒部材112と、円筒部材112の外周面に支持され、ワッシャ31の外周面を把持する複数(実施形態1では、4個)の把持部材113と、機構本体111内に設けられかつ複数の把持部材113を円筒部材112の径方向に移動させる図示しない作動機構と、円筒部材112の中心から対応する切削ユニット20に向かってY軸方向に延びて先端が固定ねじ32に嵌合するドライバ部材114と、機構本体111内に設けられドライバ部材114を軸心回りに回転するモータ115と、を備える。
機構本体111は、ユニット本体81に対して、Y軸方向に着脱移動機構120の第2スライド移動ユニット123によりスライド移動される。円筒部材112の軸心は、Y軸方向と平行である。
把持部材113は、直線状に延在したアーム状に形成され、先端にワッシャ31の外周面を把持する把持爪116を備えている。把持部材113は、長手方向がY軸方向と平行に配置され、円筒部材112の周方向に等間隔に配置されている。作動機構は、複数の把持部材113を連動して径方向の内側に移動させるとともに、外側に移動させる。即ち、複数の把持部材113は、作動機構により同時に円筒部材112の径方向の内側に移動する、又は、径方向の外側に移動する。
固定ねじ着脱機構110は、複数の把持部材113を円筒部材112の径方向の内側に移動させて、把持爪923でワッシャ31の外周面を把持するとともに、ドライバ部材114の先端をスピンドル23に固定された固定ねじ32に嵌合させる。固定ねじ着脱機構110は、ドライバ部材114をモータ115で固定ねじ32がねじ孔231から外れる方向に回転して、ワッシャ31を把持部材113で把持した状態で、第2スライド移動ユニット123により切削ユニット20から離れる方向に移動されて、図10及び図11に示すように、固定ねじ32をスピンドル23から取り外す。
固定ねじ着脱機構110は、把持爪923でワッシャ31の外周面を把持した状態で、第2スライド移動ユニット123により切削ユニット20に近付く方向に移動しながら、ドライバ部材114をモータ115で固定ねじ32がねじ孔231に螺合する方向に回転して、固定ねじ32をワッシャ31とともにスピンドル23に固定する。固定ねじ着脱機構110は、複数の把持部材922を円筒部材112の径方向の外側に移動させて、把持爪116でのワッシャ31の外周面の把持を解除して、ワッシャ31の保持を解除する。
各固定ねじ着脱機構の軸心のZ軸方向の高さは、着脱位置に位置付けられた切削ユニット20の軸心のZ軸方向の高さと等しい。
着脱移動機構120は、回動アーム91を軸心回りに180度毎間欠的に回転する回転移動ユニット121と、回動アーム91をユニット本体81に対してY軸方向にスライド移動させるスライド移動ユニット122と、固定ねじ着脱機構110の機構本体111をユニット本体81に対してY軸方向にスライド移動される第2スライド移動ユニット123とを備える。
(加工装置の加工動作)
加工装置1は、オペレータが、加工内容情報を制御ユニット100に登録し、切削加工前のワーク200をカセット51に収容して、カセット51をカセットエレベータ50の上面に設置し、ブレード交換ユニット7の各ブレードストッカー70のブレード保持部74に切削ブレード21を取り付ける。加工内容情報は、ワーク200を切削加工する際に用いる切削ブレード21のブレード情報、各ブレードストッカー70の各ブレード保持部74に保持されている切削ブレード21のブレード情報を含む。
その後、加工装置1は、オペレータから加工動作の開始指示があった場合に加工動作を開始する。加工装置1は、加工動作を開始すると、搬送ユニット61がカセット51内からワーク200を搬入出領域64の保持テーブル10に搬送し、粘着テープ206を介して裏面204側を保持テーブル10の保持面11に吸引保持するとともに、クランプ部12で環状フレーム205をクランプする。
加工動作では、加工装置1は、X軸移動ユニット41が保持テーブル10を加工領域63に向かって移動して、撮像ユニット30がワーク200を撮像して、撮像ユニット30が撮像して得た画像に基づいて、アライメントを遂行する。加工装置1は、分割予定ライン202に沿ってワーク200と切削ユニット20とを相対的に移動させながら、切削ブレード21を各分割予定ライン202に切り込ませてワーク200を個々のデバイス203に分割する。加工装置1は、個々のデバイス203に分割されたワーク200を搬送ユニット61が保持テーブル10から洗浄ユニット60に搬送し、洗浄ユニット60がワーク200を洗浄する。
加工装置1は、搬送ユニット61が切削加工後で洗浄後のワーク200を洗浄ユニット60からカセット51まで搬送し、カセット51内に収容する。加工装置1は、切削ユニット20等がカセット51内に収容したワーク200を順に切削加工すて、カセット51内の全てのワーク200の切削加工が完了すると加工動作を終了する。
(切削ブレードの着脱動作)
実施形態1において、加工装置1は、次に、制御ユニット100が、加工装置1の加工動作中に、少なくとも一方の切削ユニット20の切削ブレード21がブレード交換タイミングであると判定すると切削ブレード21の着脱動作を実施する。ブレード交換タイミングは、各切削ユニット20の切削ブレード21を交換するタイミングであることをいう。ブレード交換タイミングは、例えば、予め設定された数のワーク200を切削する毎や、測定された切削ブレード21の外径が事前に設定した数値を下回ったとき等であり、加工内容情報の一部として制御ユニット100に登録される。また、本発明のブレード交換タイミングは、まさに1枚のワーク200を加工している途中でも良く、複数のワーク200を連続して加工する際に、ワーク200を交換するタイミングでも良い。
着脱動作は、切削ユニット20のスピンドル23から固定ねじ32を取り外し、切削ブレード21を含むブレードユニット29を取り外し、ブレードストッカー70に保持された切削ブレード21を含むブレードユニット29をスピンドル23に取り付け、固定ねじ32をスピンドル23に取り付ける動作である。即ち、切削ブレード21の着脱動作は、ブレードストッカー70に保持されたブレードユニット29と、切削ユニット20に装着されたブレードユニット29とを交換する動作である。
着脱動作では、加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20のスピンドル23の回転を停止し、ブレード交換タイミングの切削ユニット20を着脱位置に位置付ける。着脱動作では、加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に装着すべき品種の切削ブレード21を含むブレードユニット29を保持したブレード保持部74を受け渡し位置744に位置付ける。着脱動作では、加工装置1は、ブレード着脱ユニット80のブレード交換タイミングの切削ユニット20に対応したブレード交換機構90の一方のブレードチャック92をブレードストッカー70の受け渡し位置744のブレード保持部74とY軸方向に対向させる。
加工装置1は、一方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動した後、一方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74にY軸方向に沿って近付けて、一方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の内側に移動して、一方のブレードチャック92が交換用のブレードユニット29を保持し、一方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74からY軸方向に沿って遠ざける。加工装置1は、読み取りユニット76で一方のブレードチャック92に保持されたブレードユニット29の切削ブレード21のバーコード213を読み取る。加工装置1は、制御ユニット100が、読み取りユニット76が読み取ったデータからバーコード213のブレード情報を確認し、ブレード情報が示す切削ブレード21の品種と、切削ユニット20に装着すべき切削ブレード21の品種とが一致するか否かを判定する。実施形態1では、加工装置1は、制御ユニット100が、一致しないと判定すると、報知ユニット101を動作させて、オペレータに報知して、着脱動作を停止する。
加工装置1は、制御ユニット100が一致していると判定すると、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に対応した固定ねじ着脱機構110を着脱位置の切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、固定ねじ着脱機構110の複数の把持部材113を径方向の外側に移動した後、固定ねじ着脱機構110を着脱位置の切削ユニット20にY軸方向に沿って近付けて、ドライバ部材114の先端を固定ねじ32に嵌合させるとともに、複数の把持部材113を径方向の内側に移動して、把持部材113でワッシャ31の外周面を把持する。加工装置1は、モータ115でドライバ部材114をねじ孔231から固定ねじ32が外れる方向に回転するとともに、固定ねじ着脱機構110を着脱位置の切削ユニット20のスピンドル23からY軸方向に沿って遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20のスピンドル23から固定ねじ32及びワッシャ31を取り外す。
加工装置1は、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に対応したブレード交換機構90の他方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、他方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動した後、他方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20にY軸方向に沿って近付けて、他方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の内側に移動して、他方のブレードチャック92が切削ユニット20に装着されているブレードユニット29を保持する。加工装置1は、他方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20からY軸方向に沿って遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20からブレードユニット29を取り外す。
加工装置1は、ブレード交換機構90の回動アーム91を180度回転して、交換用のブレードユニット29を保持した一方のブレードチャック92を、着脱位置のブレードユニット29が取り外された切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、一方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20のスピンドル23にY軸方向に沿って近付けて、交換用のブレードユニット29の第1のフランジ部材26のボス部261内にスピンドル23に固定されたマウント24のボス部241を通して、交換用のブレードユニット29の第1のフランジ部材26のフランジ部262をマウント24の支持面243に密に接触させる。
加工装置1は、一方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動して、一方のブレードチャック92と着脱位置の切削ユニット20とをY軸方向に沿って相対的に遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に交換用のブレードユニット29を取り付ける。
加工装置1は、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、固定ねじ32を保持した固定ねじ着脱機構110を着脱位置の切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、固定ねじ着脱機構110の着脱位置の切削ユニット20のスピンドル23にY軸方向に沿って近付けて、モータ115でドライバ部材114をねじ孔231に固定ねじ32が螺合する方向に回転して、ブレード交換タイミングの切削ユニット20のスピンドル23に固定ねじ32及びワッシャ31を取り付けて、ブレードユニット29をスピンドル23の先端に固定する。加工装置1は、固定ねじ着脱機構110の複数の把持部材113を径方向の外側に移動した後、固定ねじ着脱機構110を着脱位置の切削ユニット20からY軸方向に沿って遠ざける。
加工装置1は、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、切削ユニット20から取り外された交換後のブレードユニット29を保持した他方のブレードチャック92をブレードストッカー70の受け渡し位置744のブレード保持部74とY軸方向に対向させる。加工装置1は、他方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74にY軸方向に沿って近付けて、ブレード保持部74に交換後のブレードユニット29を保持した後、他方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動する。加工装置1は、他方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74からY軸方向に沿って遠ざけて、着脱動作を完了する。
以上説明したように、実施形態1に係る切削ブレード21は、切り刃211の刃先までバーコード213を形成しているので、フランジ機構25により切削ブレード21の切り刃211の外縁部しか露出しない状態であっても、バーコード213が露出する。このために、切削ユニット20は、フランジ機構25で切り刃211の外縁部しか露出しない状態でもバーコード213を読み取りブレード情報を確認することができる。その結果、切削ブレード21は、フランジ機構25に装着された状態であっても、バーコード213が記録したブレード情報を確認することができるという効果を奏する。また、切削ブレード21は、切り刃211の刃先までバーコード213を形成しているので、切り刃211が摩耗してもバーコード213を読み取ることができ、バーコード213が記録したブレード情報を確認することができるという効果を奏する。
実施形態1に係る加工装置1は、前述した切削ブレード21を備えるので、フランジ機構25に装着された状態であっても、バーコード213が記録したブレード情報を確認することができるとともに、バーコード213が記録したブレード情報を確認することができるという効果を奏する。
また、加工装置1は、ブレードストッカー70と、ブレード交換ユニット7と、読み取りユニット76等を備えているので、ブレードストッカー70からブレード交換ユニット7が取り外した切削ブレード21のバーコード213を読み取りユニット76で読み取り、制御ユニット100で確認した後、切削ユニット20に取り付けることができる。その結果、加工装置1は、所望の品種の切削ブレード21を切削ユニット20のスピンドル23に装着することができるという効果を奏する。
また、加工装置1は、ブレードユニット29毎、切削ブレード21を交換するので、ワッシャーブレードである切削ブレード21を傷つけることなく、交換することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 加工装置
10 保持テーブル
21 切削ブレード
23 スピンドル
25 フランジ機構
26 第1のフランジ部材(第1のフランジ部)
27 第2のフランジ部材(第2のフランジ部)
28 固定ナット
29 ブレードユニット
70 ブレードストッカー
76 読み取りユニット(読み取り部)
80 ブレード着脱ユニット(ブレード交換部)
100 制御ユニット(ブレード情報確認部)
200 ワーク
211 切り刃
212 装着穴
213 バーコード
261 ボス部
263 支持面
264 雄ねじ
271 装着穴
284 雌ねじ

Claims (3)

  1. 中央に装着穴を有する円盤状の切削ブレードであって、
    切削ブレードの品種と使用履歴との少なくともいずれかを含むブレード情報を記録するバーコードが該切削ブレードの切り刃の外周に円形に形成されていることを特徴とする切削ブレード。
  2. 請求項1に記載の切削ブレードを用いる加工装置であって、
    該加工装置は、
    該切削ブレードを先端に固定するスピンドルと、
    ワークを保持する保持テーブルと、
    複数の切削ブレードを収容するブレードストッカーと、
    該スピンドルと該ブレードストッカーとの間で該切削ブレードを搬送し着脱するブレード交換部と、
    該バーコードを読み取る読み取り部と、
    読み取ったデータから該ブレード情報を確認するブレード情報確認部と、を備える加工装置。
  3. 請求項2に記載の加工装置であって、
    該切削ブレードは、
    先端に雄ねじが形成されたボス部と、該ボス部から径方向に突出し、該切削ブレードより小径で該切削ブレードを支持する支持面を有した第1のフランジ部と、
    該ボス部に装着される装着穴を有し、該切削ブレードより小径で、該ボス部に装着された該切削ブレードを該第1のフランジ部との間に挟持する第2のフランジ部と、
    該ボス部の該雄ねじと螺合する雌ねじが内周に形成され、該ボス部と締結して該第1のフランジ部と該第2のフランジ部との間に切削ブレードを固定する固定ナットと、を含むフランジ機構と一体になったブレードユニットを形成し、
    該ブレードストッカーは、
    該ブレードユニットの状態で該切削ブレードを収容し、
    該読み取り部は、
    該第1のフランジ部と該第2のフランジ部との外方に露出した切削ブレードの切り刃に形成された該バーコードを読み取ることを特徴とする請求項2に記載の加工装置。
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