JP2021058909A - レーザー加工ヘッド及びレーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、自身と加工対象物とのギャップを測定するための静電容量センサの検出部として機能するレーザー加工ヘッドにおいて、加工対象物とのギャップの大きさに起因して自身に溜まる電荷量をより正確にできるレーザー加工ヘッドの提供を目的とする。【解決手段】本発明のレーザー加工ヘッド24は、一端から入射したレーザー光を他端から加工対象物POに向けて照射させ、加工対象物POとでコンデンサを構成し、自身と加工対象物POとのギャップGを測定するための静電容量センサ70の検出部として機能する筒体100と、筒体100の外周を囲む第1部分111、及び、筒体100に対し筒体100の前記一端側に配置され、筒体100の軸方向から見て筒体100の前記一端側の端面104Aの少なくとも一部の範囲に重なる第2部分116を有するガード電極110(シールド部材の一例)と、を備える。【選択図】図2B

Description

本発明は、レーザー加工ヘッド及びレーザー加工装置に関する。
板材等の加工対象物にレーザー加工ヘッドからレーザー光を照射して加工対象物を加工するレーザー加工装置が知られている(特許文献1及び2参照)。そして、これらのレーザー加工装置では、レーザー加工ヘッドを電極とすることでレーザー加工ヘッドに静電容量センサの検出部としての機能を持たせ、その機能を利用して加工ヘッドと加工対象物とのギャップを一定に保ちながら加工するようになっている。具体的には、これらのレーザー加工装置は、レーザー加工ヘッドの一部である電極に蓄えられる電荷量を例えば電圧等の電気信号により検出することで間接的にギャップを測定するようになっている。
特開平10−328879号公報 特開2008−43984号公報
ところで、上記のような静電容量センサの検出部としての機能を有するレーザー加工ヘッドは、加工動作時に外部から電気的ノイズを受けると、その一部である電極に蓄えられる電荷量が変動し得る。その結果、電気的ノイズを受ける影響が大きいほど、レーザー加工ヘッドは静電容量センサの検出部として正確に電荷量を蓄えることができなくなる。これに伴い、このようなレーザー加工ヘッドを備えるレーザー加工装置は、電気的ノイズに起因して電荷量が変動する分、ギャップの測定精度が低くなる。
本発明は、自身と加工対象物とのギャップを測定するための静電容量センサの検出部として機能するレーザー加工ヘッドにおいて、加工対象物とのギャップの大きさに起因して自身に溜まる電荷量をより正確にできるレーザー加工ヘッドの提供を目的とする。
本発明のレーザー加工ヘッドは、一端から入射したレーザー光を他端から加工対象物に向けて照射させる導電性の筒体であって、前記加工対象物とでコンデンサを構成し、自身と前記加工対象物とのギャップを測定するための静電容量センサの検出部として機能する筒体と、前記筒体の外周を前記一端から前記他端側に亘って囲む第1部分、及び、前記筒体に対し前記筒体の前記一端側に配置され、前記筒体の軸方向から見て前記筒体の前記一端側の端面の少なくとも一部の範囲に重なりつつレーザー光が通過するための貫通孔が形成されている第2部分を有するシールド部材と、を備える。
本発明のレーザー加工装置は、前記レーザー加工ヘッドと、前記加工対象物に対して前記レーザー加工ヘッドを相対的に移動させる移動部と、前記筒体とで前記静電容量センサを構成する静電容量センサ本体と、前記加工対象物の加工プログラムに従い前記移動部の動作を制御する制御部であって、前記静電容量センサにより測定した前記ギャップに基づいて前記移動部の動作を補正する制御部と、を備える。
本発明のレーザー加工ヘッドは、自身と加工対象物とのギャップを測定するための静電容量センサの検出部として機能するレーザー加工ヘッドにおいて、加工対象物とのギャップの大きさに起因して自身に溜まる電荷量をより正確にできる。
本発明のレーザー加工装置によれば、加工対象物を高精度に加工することができる。
第1実施形態のレーザー加工装置を用いて加工対象物を加工している状態を示す概略図である。 第1実施形態のレーザー加工装置を構成するレーザー加工ヘッドの横断面図(斜視断面図)である。 第1実施形態のレーザー加工装置を構成するレーザー加工ヘッドの横断面図である。 第1実施形態のレーザー加工装置を構成する静電容量センサの原理図である。 第2実施形態のレーザー加工装置を構成するレーザー加工ヘッドの横断面図(斜視断面図)である。 第2実施形態のレーザー加工装置を構成するレーザー加工ヘッドの横断面図である。 変形例(第1変形例)のレーザー加工ヘッドの横断面図である。 変形例(第2変形例)のレーザー加工ヘッドの横断面図である。 変形例(第3変形例)のレーザー加工ヘッドの横断面図である。
≪概要≫
以下、本発明の第1及び第2実施形態並びに複数の変形例について、これらの記載順で説明する。また、参照するすべての図面では同様の機能を有する構成要素に同様の符号を付し、明細書では適宜説明を省略する。
≪第1実施形態≫
第1実施形態について、図1、図2A、図2B及び図3を参照しながら説明する。まず、本実施形態のレーザー加工装置10(図1参照)の構成(全体構成)について説明する。次いで、本実施形態の要部であるレーザー加工ヘッド24(図2A及び図2B参照)の構成(要部構成)について説明する。次いで、レーザー加工ヘッド24を構成するセンサ電極100及びガード電極110(図2A及び図2B参照)が関連する静電容量センサ70について説明する。次いで、本実施形態のレーザー加工装置10を用いた加工対象物PO(図1参照)の加工動作について説明する。次いで、本実施形態の効果について説明する。
<全体構成>
図1は、本実施形態のレーザー加工装置10を用いて加工対象物POを加工している状態を示す概略図である。全体構成の説明については、図1を参照しながら説明する。
レーザー加工装置10は、加工対象物POを加工プログラムPPに従い加工する機能を有する。具体的には、レーザー加工装置10は、加工対象物POに、レーザー光(図示省略)を照射して加工対象物POを切断、加工対象物POからその一部を分離等する機能を有する。ここで、図1に図示した加工対象物POの形状は、一例であり、レーザー光が照射されることで加工することができれば、図1の場合と異なる形状であっても構わない。
レーザー加工装置10は、一例として、レーザー加工部20と、台30と、移動機構40(移動部の一例)と、制御システム50と、入力装置60とを備えている。
〔レーザー加工部〕
レーザー加工部20は、制御システム50により制御されて、加工対象物POに向けてレーザー光を照射する機能を有する。レーザー加工部20は、光源部22と、レーザー加工ヘッド24とを有する。
光源部22は、レーザー発振器22Aと、光ケーブル22Bと、集光部22Cとを有する。集光部22Cは、長尺なケース22C1と、コリメータレンズ22C2と、集光レンズ22C3とを有し、ケース22C1にコリメータレンズ22C2及び集光レンズ22C3を収容している。そして、光源部22では、レーザー発振器22Aが発振したレーザー光を、光ケーブル22Bに伝搬させ、コリメータレンズ22C2及び集光レンズ22C3を透過させて、レーザー加工ヘッド24に出射させるように構成されている。
レーザー加工ヘッド24は、一例として長尺とされている。レーザー加工ヘッド24は、集光部22Cの一端側に自身の一端側が嵌め込まれて又は固定されて、集光部22Cに取り付けられている。
なお、光源部22とでレーザー加工部20を構成するレーザー加工ヘッド24は、本実施形態の要部であることから、後述する。
〔台〕
台30は、一例として上面が平面とされ、上面に加工対象物POを配置させる基台とされている。台30は、加工動作時に、その上面に配置される加工対象物POを、固定冶具(図示省略)により自身に固定させるようになっている。
なお、本実施形態のレーザー加工装置10を用いた加工動作時には、台30をグランド(GND)に接地させて、台30を介して加工対象物をGNDに接地可能としてもよく、また、加工対象物POを直接GNDに接地するようにしてもよい。
〔移動機構〕
移動機構40は、制御システム50により制御されて、加工対象物PO(又は台30)に対してレーザー加工部20を移動させる機能を有する。
移動機構40は、一例として、駆動源42と、アーム部44(リンク機構の一例)と、微調整部46とを有する。
駆動源42は、後述するアーム部44の各構成要素を駆動させる機能を有する。
アーム部44は、第1リンク44Aと、第2リンク44Bと、第3リンク44Cと、第1ジョイント44Dと、第2ジョイント44Eと、第3ジョイント44Fとを有する。
第1リンク44A、第2リンク44B及び第3リンク44Cは、それぞれ、各リンクの軸に対して旋回可能に構成されている。また、第2リンク44Bは、第1ジョイント44Dによって第1リンク44Aに対して回転可能に構成されている。第3リンク44Cは、第2ジョイント44Eによって第2リンク44Bに対して回転可能に構成されている。
微調整部46は、第3リンク44Cに対して第3ジョイント44Fを介して取り付けられるとともに光源部22の集光部22Cに取り付けられている。そして、微調整部46は、集光部22Cをその軸方向に沿って移動させる(集光部22Cの軸方向での位置を微調整する)ようになっている。
以上の構成により、移動機構40は、集光部22C(及び集光部22Cに取り付けられているレーザー加工ヘッド24)の姿勢及び位置を3次元で変更させる、いわゆる6軸ロボットとして機能する。そして、制御システム50により制御される移動機構40は、駆動源42によりアーム部44の姿勢を変更させることで、加工対象物POに対するレーザー加工部20の相対位置及び相対角度を変更させるようになっている。
〔制御システム〕
制御システム50は、一例として、制御部52と、記憶部54と、静電容量センサ本体56(以下、センサ本体56という。)とを有する。
制御部52は、一例として、プログラマブルロジックコントローラ(programmable logic controller)とされている。
記憶部54は、加工対象物POをレーザー加工装置10により加工するための加工プログラムPPを記憶している。
センサ本体56は、レーザー加工ヘッド24が備える、後述するセンサ電極100(図2A及び図2B参照、筒体の一例)とで静電容量センサ70を構成する。センサ本体56は、センサ電極100に必要な電力を供給する電源56A(図3参照)を有する。ここで、本実施形態では、電源56Aは、一例として、一定の電流が流れるように電圧を印加する交流電源(いわゆる定電流電源)とされている。静電容量センサ70は、加工動作時に、レーザー加工ヘッド24(又はセンサ電極100)と加工対象物POとのギャップGを測定するようになっている。
なお、制御システム50の具体的な機能については、後述する加工動作の説明の中で説明する。また、静電容量センサ70の具体的な構成については要部構成の説明の中で後述する。
〔入力装置〕
入力装置60は、レーザー加工装置10を動作させるためのユーザインターフェイスとされている。入力装置60の具体的な機能については、後述する加工動作の説明の中で説明する。
以上が、第1実施形態のレーザー加工装置10の全体構成についての説明である。
<要部構成>
次に、本実施形態の要部構成(レーザー加工ヘッド24の構成)について、図2A及び図2Bを参照しつつ説明する。ここで、図2A及び図2Bはそれぞれ本実施形態のレーザー加工ヘッド24の横断面図であって、図2Aは斜視断面図、図2Bは正面図である。
レーザー加工ヘッド24は、集光部22C(図1参照)が出射するレーザー光を、集光部22C側から自身を挟んで集光部22C側の反対側に案内する機能と、静電容量センサ70の一部(後述する検出部)としての機能とを有する。
レーザー加工ヘッド24は、一例として、円錐状とされ、その底面側で集光部22Cに取り付けられている(図1参照)。
レーザー加工ヘッド24は、後述する複数の部品で構成されており当該複数の部品は一例としてねじ(図示省略)により一体的に固定されているが、ねじによる固定部分以外の部分は、その軸(軸O)に対して対象形状とされている。
以下、レーザー加工ヘッド24の軸方向における上記底面側を「軸方向の一端側」とし、軸方向における上記底面側と反対側(先端側)を「軸方向の他端側」として、本実施形態について説明する。なお、図2A及び図2Bに示されるように、レーザー加工ヘッド24には、軸方向の一端から他端に亘り軸Oに沿って貫通している。
次に、レーザー加工ヘッド24の具体的な構成について、図2A及び図2Bを参照しながら説明する。レーザー加工ヘッド24は、センサ電極100と、ガード電極110(シールド部材の一例)と、第1絶縁部120と、第2絶縁部130と、第3絶縁部140とを有する。
〔センサ電極〕
センサ電極100は、前述したレーザー加工ヘッド24の2つの機能を果たすための機能部品とされている。センサ電極100は、一例として、中央部102と、基部104(センサ電極100の軸方向の一端側の部分の一例)と、先端部106とを有する。中央部102、基部104及び先端部106は、それぞれ、導電性とされている。すなわち、センサ電極100は導電性とされている。また、中央部102、基部104及び先端部106は、それぞれ、中央が貫通した部材とされている。
中央部102は、一例として、軸方向の一端側から他端側に亘ってその内周径及び外周径が徐々に小さくなる、円錐状の筒とされている。基部104は、一例として、寸胴状の筒とされている。先端部106は、一例として、横断面が十字状の筒とされている。そして、中央部102の軸方向の一端には基部104が繋がっており、他端側には先端部106が繋がっている。本実施形態では、中央部102と基部104とは一例として一体的に形成されており、中央部102と先端部106とは一例として別部材とされている。そして、先端部106は、中央部102における軸方向の他端側の内周に嵌め込まれて、中央部102に固定されている。そのため、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、一例として、先端部106を中央部102から取り外すことで、先端部106が交換可能とされている。
なお、センサ電極100は、静電容量センサ70の一部としての機能するために、加工動作時に、対向する加工対象物PO(図1参照)とで平板コンデンサを構成するようになっている(この場合、平板コンデンサを構成する誘電体層は、センサ電極100と加工対象物POとの間の空気層である。)。そして、センサ電極100には、センサ本体56の電源56Aから電力が供給される(又は一定の電流が流れるように電圧が印加される)ようになっている。
〔ガード電極〕
ガード電極110は、加工動作時にセンサ電極100が加工対象物POとで平行電場を形成し易くする機能(平行電場を形成するためのサポート機能)と、加工動作時にセンサ電極100が外部からの電気的ノイズを受け難くする機能(シールド機能)とを有する。
ガード電極110は、外観上、軸方向の一端側に位置する寸胴状の部分(後述する寸胴部113と第3部分114との組み合せ)と、当該寸胴状の部分から軸方向の他端側に亘って位置する円錐状の部分(後述する円錐部112)とを有する筒とされている。そして、ガード電極110は、センサ電極100に対して非接触を維持した状態で、全体的にセンサ電極100を囲んでいる。
ガード電極110は、一例として、第1部分111と、第2部分116と、第3部分114(他の部材の一例)とを有する。第1部分111、第2部分116及び第3部分114は、それぞれ、導電性とされている。すなわち、ガード電極110は導電性とされている。また、第1部分111、第2部分116及び第3部分114は、それぞれ、中央が貫通した部材とされている。
〈第1部分〉
第1部分111は、センサ電極100の外周を軸方向の一端から他端側に亘って囲む部分とされている。第1部分111は、センサ電極100の中央部102の外周を囲む円錐部112と、基部104の外周を囲む寸胴部113とを有する。なお、円錐部112は、軸方向の一端側から他端側に亘ってその内周径及び外周径が徐々に小さくなる、円錐状の筒とされている。円錐部112と寸胴部113とは、一例として一体的に形成されている。
〈第2部分〉
第2部分116は、円板状とされ、その中央に貫通孔160が形成されている部分とされている。第2部分116は、センサ電極100に対し軸方向の一端側に配置されている。そして、第2部分116は、一例として、軸方向から見て、センサ電極100の軸方向の一端側の端面104Aの全範囲に重なっている。別言すると、第2部分116は、軸方向から見て、基部104よりも基部104の内側にはみ出している。さらに別言すると、第2部分116の貫通孔160の周縁は、軸方向から見て、端面104Aの内周縁(基部104の貫通孔の周縁)に囲まれている。
なお、第2部分116の貫通孔160は、集光部22C(図1参照)から出射されたレーザー光が通過するためのものとされている。また、第2部分116の全外周縁は、第1部分111(又は寸胴部113)と第3部分114を介して間接的に第1部分111(又は寸胴部113)の周方向全周に亘って繋がっている。
〈第3部分〉
第3部分114は、第1部分111(又は寸胴部113)における軸方向の一端から第2部分116よりも軸方向の一端側の位置まで延在する筒とされている。具体的には、第3部分114は、寸胴部113の軸方向の一端が、軸方向の一端側に延びたような筒とされている。そのため、第3部分114は、軸方向から見て、センサ電極100を囲んでいる。
なお、第3部分114の内周径は、一例として、第2部分116の外周径と同じ径とされている。そのため、本実施形態では、第2部分116は、第3部分114の貫通孔に嵌め込まれている。
〔第1絶縁部、第2絶縁部及び第3絶縁部〕
第1絶縁部120、第2絶縁部130及び第3絶縁部140は、センサ電極100とガード電極110とを絶縁させた状態で、センサ電極100に対してガード電極110を位置決めする機能を有する。すなわち、第1絶縁部120、第2絶縁部130及び第3絶縁部140は、それぞれ、絶縁性を有する位置決め部材とされている。
第1絶縁部120は、中央に貫通孔が形成されている円板状の部材とされている。そして、第1絶縁部120の一部はセンサ電極100の中央部102の他端側の部分とガード電極110の円錐部112の他端側の部分とに挟まれつつ、他の一部が円錐部112の他端とセンサ電極100の先端部106とに挟まれている。
第2絶縁部130は、寸胴状の筒とされ、その内周面をセンサ電極100の基部104の全外周に接触させた状態で基部104を囲みつつ、その外周面をガード電極110の寸胴部113の全内周に接触させた状態で寸胴部113に囲まれている。
第3絶縁部140は、中央に貫通孔が形成されている、円板状の部材とされ、軸方向における、センサ電極100(又は基部104)と第2部分116との間に配置され、第2部分116をセンサ電極100に対して位置決めしている。なお、第3絶縁部140の貫通孔は、一例として、第2部分116の貫通孔160と同じ径とされている。
以上が、本実施形態の要部構成(レーザー加工ヘッド24の構成)についての説明である。
<静電容量センサ>
次に、センサ電極100及びガード電極110が関連する静電容量センサ70について、図1及び図3を参照しながら説明する。ここで、図3は、本実施形態の静電容量センサ70の原理図である。
静電容量センサ70は、センサ電極100と、ガード電極110と、センサ本体56とを有する。センサ電極100は、加工動作時に、対向する加工対象物POとで平板コンデンサを構成する(図3における中心電極を構成する。)。この場合、平板コンデンサを構成する誘電体層は、センサ電極100と加工対象物POとの間の空気層である。ガード電極110は、中心電極に相当するセンサ電極100と同電位となるように電圧が印加されることにより、平板コンデンサを構成するセンサ電極100と加工対象物POとの間に平行電場を形成し易くする。
センサ本体56は、一例として、電源56Aと、電圧モニタ56Bと、バッファアンプ56Cとを有している。電源56Aは、交流定電流源(そのインピーダンスの角周波数をω、電流をIとする。)とされている。電源56Aの一端側の端子は中心電極であるセンサ電極100に接続され、他端側の端子は加工対象物POに接続されるようになっている。電圧モニタ56Bは、平板コンデンサを構成するセンサ電極100と加工対象物POとの間の電圧をモニタするようになっている。また、本実施形態では、電源56Aからガード電極110へは、バッファアンプ56Cを介して電圧が印加されるようになっている。
ここで、中心電極であるセンサ電極100と加工対象物POとの間の静電容量をC、センサ電極100と加工対象物POとの間の空気層の誘電率をε、センサ電極100(後述する先端部106の端面106A(図2A参照))と加工対象物POとの間のギャップをG、センサ電極100の加工対象物POに向く面の面積、すなわち、先端部106の端面106Aの面積をAとすると、これらの関係は、下記の(式1)で表すことができる。

(式1) C=(ε×A)/G

また、前述のとおり、電源56Aを交流定電流源とすることで、電圧モニタ56Bがモニタリングする電圧Vは、下記の(式2)で表すことができる。

(式2) V=I/(ω×C)

そして、(式1)及び(式2)から下記の(式3)を求めることができる。

(式3) V={I/(ω×ε×A)}×G

以上より、電圧モニタ56Bでモニタリングされる電圧Vを検出すること、すなわち、センサ電極100に蓄えられる電荷量を検出することで、間接的にギャップGを測定できるようになっている。
以上が、本実施形態の静電容量センサ70についての説明である。
<加工動作>
次に、本実施形態の加工動作について図面を参照しながら説明する。
まず、加工者は、台30(図1参照)の定められた位置に加工対象物POをセットする。
次いで、加工者は、入力装置60(図1参照)に加工対象物POに関する情報(形状、材質等)のデータ(以下、加工データという。)を入力する。その結果、加工データは加工プログラムとして制御システム50の記憶部54に記憶される。そして、加工者が加工動作をスタートさせるためのスイッチ(図示省略)をオンにすると、制御部52がレーザー加工装置10を作動させる。
具体的には、制御部52は、加工プログラムPPに従い移動機構40を動作させる。また、制御部52は、加工プログラムPPに従いレーザー加工部20の集光部22Cを制御して集光部22Cに定められたタイミングでレーザー光を照射させる。これに伴い、レーザー光はレーザー加工ヘッド24の先端部106(図2A及び図2B参照)から加工対象物POに向けて出射される。その結果、レーザー光が照射された加工対象物POは溶融して切断される。
また、加工動作と並行して、静電容量センサ70の電源56A(図3参照)はレーザー加工ヘッド24を構成するセンサ電極100及びガード電極110にそれぞれ電圧を印加しながら、電圧モニタ56Bはセンサ電極100と加工対象物POとの間の電圧Vをモニタリングする。これに伴い、電圧モニタ56Bは、前述の(式3)に基づいて、モニタリングした電圧VからギャップGを算出(測定)する。電圧モニタ56Bが測定したギャップGに関する情報は定められたタイミング(例えば0.001秒等)で制御部52に送信される。
ここで、制御部52は、受信したギャップGに関する情報から得られる実際のギャップGが加工プログラムPP上の理想のギャップGに対して定められた範囲(定められた下限から定められた上限までの範囲)を超えている場合、実際のギャップGを理想のギャップGとなるように移動機構40の動作を補正する。具体的には、制御部52は、移動機構40を用いてレーザー加工部20の姿勢、位置等を変更する。
なお、制御部52は、受信した情報から実際のギャップGが加工プログラムPP上の理想のギャップGに対して定められた範囲内である場合、ギャップGの補正を行うことなく、レーザー加工装置10に加工動作を継続させる。
そして、制御部52が加工プログラムPPに従う加工対象物POの切断が終了して移動機構40を用いてレーザー加工部20を初期位置に戻すと、加工動作が終了する。
以上が、本実施形態の加工動作についての説明である。
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
〔第1の効果〕
第1の効果は、ガード電極110が第1部分111に加えて第2部分116を有することの効果である。第1の効果については、本実施形態を後述する比較形態(図示省略)と比較して説明する。なお、比較形態の構成において本実施形態の構成要素と同等の構成要素を用いる場合は、比較形態の構成の説明に本実施形態の構成要素と同じ名称及び符号を用いる。
比較形態のレーザー加工ヘッドは、ガード電極110が第1部分111のみで構成されている点以外は本実施形態のレーザー加工ヘッド24と同等な形態とされている。そのため、比較形態のレーザー加工ヘッドの場合、センサ電極100の径方向の外側からの電気的ノイズはガード電極110に相当する第1部分111によりシールドされる(低減される)。しかしながら、比較形態の場合、センサ電極100はセンサ電極100における軸方向の一端側からの電気的ノイズを受ける。その結果、比較形態の場合、当該電気的ノイズに起因してセンサ電極100が蓄える電荷量が変動する。すなわち、比較形態の場合、センサ電極100が蓄える電荷量の変動分、ギャップGの測定精度が低くなってしまう。
これに対して、本実施形態の場合、ガード電極110は第1部分111に加えて第2部分116を有する(図2A及び図2B参照)。そのため、本実施形態の場合、センサ電極100における軸方向の一端側からの電気的ノイズは第2部分116によりシールドされる(低減される)。
したがって、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、比較形態のレーザー加工ヘッドに比べて、加工対象物POとのギャップGの大きさに起因してレーザー加工ヘッド24(又はセンサ電極100)に溜まる電荷量をより正確にできる。そのため、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、比較形態に比べて、ギャップGを高精度に測定することができる。これに伴い、本実施形態のレーザー加工装置10は、比較形態のレーザー加工ヘッドを備えるレーザー加工装置に比べて、加工対象物POを高精度に加工することができる。
〔第2の効果〕
第2の効果は、第2部分116が軸方向から見てセンサ電極100の端面104Aの全範囲に重なっていることの効果である。
例えば、後述する図5Aに示される第1変形例のレーザー加工ヘッド24B(レーザー加工装置10B)の場合、第2部分116は軸方向から見てセンサ電極100の端面104Aの一部に重なっているが残りの一部に重なっていない。そのため、第1変形例のレーザー加工ヘッド24Bの場合、センサ電極100における軸方向の一端側からの電気的ノイズの一部が第2部分116にシールドされずにセンサ電極100に到達し得る。
ただし、第1変形例のレーザー加工ヘッド24B(レーザー加工装置10B)は、前述の比較形態との関係において、第1の効果を奏する構成といえる。したがって、第1変形例のレーザー加工ヘッド24B(レーザー加工装置10B)は、本発明の技術的範囲に属する形態である。
これに対して、本実施形態の場合、第2部分116が軸方向から見てセンサ電極100の端面104Aの全範囲に重なっている(図2B参照)。そのため、本実施形態の場合、第1変形例の場合に比べて、センサ電極100における軸方向の一端側からの電気的ノイズの一部がセンサ電極100に到達し難い。
したがって、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、第1変形例のレーザー加工ヘッド24Bに比べて、加工対象物POとのギャップGの大きさに起因してレーザー加工ヘッド24(又はセンサ電極100)に溜まる電荷量をより正確にできる。これに伴い、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、第1変形例のレーザー加工ヘッド24Bに比べて、ギャップGを高精度に測定することができ、更に、本実施形態のレーザー加工装置10は、第1変形例のレーザー加工装置10Bに比べて、加工対象物POを高精度に加工することができる。
ここで、本実施形態の場合、第2部分116の貫通孔160の周縁は、軸方向から見て、端面104Aの内周縁(基部104の貫通孔の周縁)に囲まれている。すなわち、第2部分116は、軸方向から見て、基部104よりも基部104の内側にはみ出している。
したがって、本実施形態の場合、第2部分116の貫通孔160と基部104の貫通孔とが同一周面を形成している構成(図示省略)に比べて、センサ電極100における軸方向の一端側からの電気的ノイズをシールドし易い(第2の効果を奏し易い)といえる。
〔第3の効果〕
第3の効果は、ガード電極110が第1部分111及び第2部分116に加え、更に第3部分114を有することの効果である。
例えば、後述する図5Bに示される第2変形例のレーザー加工ヘッド24C(レーザー加工装置10C)の場合、ガード電極110Cが第3部分114を有していない。そのため、第2変形例のレーザー加工ヘッド24Cの場合、センサ電極100における軸方向の一端側であって軸Oに対して傾斜する方向からの電気的ノイズの一部がセンサ電極100に到達し得る。
ただし、第2変形例のレーザー加工ヘッド24C(レーザー加工装置10C)は、前述の比較形態との関係において、第1の効果を奏する構成といえる。したがって、第2変形例のレーザー加工ヘッド24C(レーザー加工装置10C)は、本発明の技術的範囲に属する形態である。
これに対して、本実施形態の場合、ガード電極110は第3部分114を有する(図2A及び図2B参照)。そのため、本実施形態の場合、第2変形例の場合に比べて、センサ電極100における軸方向の一端側であって軸Oに対して傾斜する方向からの電気的ノイズの一部がセンサ電極100に到達し難い。
したがって、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、第2変形例のレーザー加工ヘッド24Cに比べて、加工対象物POとのギャップGの大きさに起因してレーザー加工ヘッド24(又はセンサ電極100)に溜まる電荷量をより正確にできる。これに伴い、本実施形態のレーザー加工ヘッド24は、第2変形例のレーザー加工ヘッド24Cに比べて、ギャップGを高精度に測定することができ、更に、本実施形態のレーザー加工装置10は、第1変形例のレーザー加工装置10Cに比べて、加工対象物POを高精度に加工することができる。
〔第4の効果〕
第4の効果は、センサ電極100の中央部102及びガード電極110の第1部分111が軸方向の一端側から他端側に亘って径が小さくなる円錐状とされている(図2A及び図2B参照)ことの効果である。
本実施形態の場合、上記構成により、レーザー加工ヘッド24の先端側の外径が軸方向の一端側から他端側(先端側)に亘って徐々に細くなるように設計されている。そのため、本実施形態のレーザー加工ヘッド24を用いれば、加工対象物POに比較的狭い隙間の部分を加工する場合であっても、当該隙間にレーザー加工ヘッド24の先端部分を配置して加工動作を行うことができる。
〔第5の効果〕
第5の効果は、加工動作時に加工対象物POと対向する先端部106が中央部102に嵌め込まれており(図2A及び図2B参照)、先端部106が中央部102から取り外し可能とされていることの効果である。
例えば、何らかの原因により先端部106の端面106Aに絶縁性の部材が付着すると、同じギャップGであっても上記(式1)の値(端面106Aと加工対象物POと間の静電容量C)が変動してしまう。また、例えば、何らかの原因により先端部106の形状が変形すると(端面106Aの面積が変動すると)、同じギャップGであっても上記(式1)の値が変動してしまう。
このような場合に、本実施形態では、レーザー加工ヘッド24自体を交換することなく、先端部106のみを交換することができる。
以上が、本実施形態の効果についての説明である。また、以上が、第1実施形態についての説明である。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態について、図4A及び図4Bを参照しながら説明する。ここで、図4A及び図4Bはそれぞれ本実施形態のレーザー加工装置10Aを構成するレーザー加工ヘッド24Aであって、図4Aは斜視断面図、図4Bは正面図である。
以下、本実施形態については、主に図4A及び図4Bを参照しながら説明する。本実施形態における第1実施形態との相違点についてのみ説明する。なお、本実施形態の構成において第1実施形態の構成要素と同等の構成要素を用いる場合、本実施形態の構成の説明に第1実施形態の構成要素と同じ名称及び符号を用いて説明する。
<第1実施形態との構成上の相違点>
本実施形態のレーザー加工装置10Aは、第1実施形態のレーザー加工装置10のレーザー加工ヘッド24(図1、図2A及び図2B並びに図3参照)がレーザー加工ヘッド24Aとなっている点で、レーザー加工装置10と相違する。具体的には、本実施形態のレーザー加工ヘッド24Aは、レーザー加工ヘッド24におけるガード電極110を構成する第2部分116(図2A及び図2B参照)が第2部分116Aに変更されている。
より具体的には、本実施形態では、第2部分116Aの貫通孔160の径が第1実施形態の第2部分116の貫通孔160の径よりも小さくなるように変更されている。また、第2部分116Aは、軸方向における第2部分116Aから第1部分111の一端側の部分に亘る範囲に延在して配置されている円筒116A1(他の筒体の一例)を有する。具体的には、円筒116A1は、一例として、軸方向の一端から他端に亘って寸胴部113に囲まれている。円筒116A1は、図4A及び図4Bに示されるように、その内周径が第2部分116Aの貫通孔160の径と同じ径とされている。別の見方をして円筒116A1を第2部分116Aにおける円筒116A1以外の部分とは別の部分として捉えると、本実施形態のレーザー加工ヘッド24Aは、第1実施形態のレーザー加工ヘッド24の第2部分116(図2A及び図2B参照)が第2部分116A及び円筒116A1との組合せに変更されているといえる。
そして、円筒116A1には、レーザー加工ヘッド24Aの軸方向の一端から入射して他端から加工対象物POに向けて照射されるレーザー光が通過するようになっている。
なお、本実施形態の円筒116A1は、前述のとおり、第2部分116Aの一部であるから、導電性を有する。また、円筒116A1は、センサ電極100とは電気的に導通していない。
以上が、本実施形態における第1実施形態との構成上の相違点である。
<第2実施形態との加工動作上の相違点>
本実施形態の加工動作は、制御部52がレーザー加工部20の集光部22Cを制御して集光部22Cにレーザー光を照射させると(図1参照)、レーザー加工ヘッド24Aを通過するレーザー光が円筒116A1の内側を通過する点以外は、本実施形態の場合と同様である。
以上が、本実施形態における第1実施形態との加工動作上の相違点である。
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
前述のとおり、本実施形態のレーザー加工ヘッド24Aは、軸方向における第2部分116Aから第1部分111の一端側の部分に亘る範囲に延在して配置されている円筒116A1を有する。そのため、本実施形態の場合、第1実施形態(図2A及び図2B参照)の場合に比べて、センサ電極100における軸方向の一端側であって軸Oに対して傾斜する方向からの電気的ノイズの一部がセンサ電極100に到達し難い。
したがって、本実施形態のレーザー加工ヘッド24Aは、第1実施形態のレーザー加工ヘッド24に比べて、加工対象物POとのギャップGの大きさに起因してレーザー加工ヘッド24A(又はセンサ電極100)に溜まる電荷量をより正確にできる。これに伴い、本実施形態のレーザー加工ヘッド24Aは、第1実施形態のレーザー加工ヘッド24に比べて、ギャップGを高精度に測定することができ、更に、本実施形態のレーザー加工装置10Aは、第1実施形態のレーザー加工装置10に比べて、加工対象物POを高精度に加工することができる。
本実施形態の他の効果は、第1実施形態の効果(前述の第1〜第4の効果)と同様である。
以上が、本実施形態の効果についての説明である。
また、以上が第2実施形態についての説明である。
以上のとおり、本発明について前述の第1及び第2実施形態を一例として説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲には、例えば、下記のような形態(変形例)も含まれる。
例えば、第1実施形態の説明では、レーザー加工装置10(図1参照)が、レーザー加工部20と、台30と、移動機構40と、制御システム50と、入力装置60とを備えているとした。しかしながら、本発明のレーザー加工装置は、少なくとも、レーザー加工部20と、移動機構40と、制御システム50とを備えていればよい。以上の点は、第2実施形態及び後述する変形例の場合についても同様である。
また、第1実施形態の説明では、移動機構40(図1参照)が、制御システム50により制御されて、固定されている加工対象物PO(又は台30)に対してレーザー加工部20を6軸方向に移動させる機能を有するとした。しかしながら、移動機構40は、加工対象物POに対してレーザー加工ヘッド24を相対移動させることができればよい。例えば、移動機構40は、固定されているレーザー加工部20に対して台30を6軸方向に移動可能にしてもよい。以上の点は、第2実施形態及び後述する変形例の場合についても同様である。
また、第1実施形態の説明では、移動機構40(図1参照)は、駆動源42と、アーム部44と、微調整部46とを有し、駆動源42により駆動されるアーム部44が集光部22Cを3次元に移動させ、微調整部46が集光部22Cの軸方向での位置を微調整するとした。そして、微調整部46はアーム部44及び集光部22Cに取り付けられているとした。しかしながら、例えば、移動機構40が、制御システム50により制御されて、固定されている加工対象物PO(又は台30)に対してレーザー加工部20を6軸方向に移動させ、微調整部46が、台30を定められた直線方向に移動させるようにしてもよい。また、例えば、移動機構40が、レーザー加工部20に対して台30を6軸方向に移動させ、微調整部46が、レーザー加工部20をその軸方向に移動させるようにしてもよい。
また、第1実施形態の説明では、センサ電極100(図2A及び図2B参照)が、中央部102と、基部104と、先端部106とを有するとした。また、中央部102と基部104とは一体的に形成されており、中央部102と先端部106とは別部材とされているとした。しかしながら、これらの関係は、前述の説明のとおりでなくてもよい。例えば、中央部102と基部104とは別部材であってもよいし、中央部102と先端部106とは一体的に形成されていてもよい。また、中央部102、基部104及び先端部106は一体的に形成されていてもよい。以上の点は、第2実施形態及び変形例の場合についても同様である。
また、第1実施形態の説明では、ガード電極110の第2部分116は、軸方向から見て、センサ電極100の軸方向の一端側の端面104Aの全範囲に重なっているとして説明した(図2B参照)。しかしながら、第1実施形態の第2の効果での説明のとおり、図5Aに示される第1変形例のレーザー加工ヘッド24B(レーザー加工装置10B)のように、第2部分116の一部が軸方向から見てセンサ電極100の端面104Aの一部に重なっていればよい。以上の点は、第2実施形態及び変形例の場合についても同様である。
また、第1実施形態の説明では、ガード電極110が第3部分114を有するとした(図2A及び図2B参照)。しかしながら、第1実施形態の第3の効果での説明のとおり、図5Bに示される第2変形例のレーザー加工ヘッド24C(レーザー加工装置10C)のように、ガード電極110Cが第3部分114を有していなくてもよい。以上の点は、第2実施形態及び変形例の場合についても同様である。
また、第2実施形態の説明では、円筒116A1は軸方向の一端から他端に亘って寸胴部113に囲まれているとした(図4A及び図4B参照)。しかしながら、円筒116A1は軸方向における第2部分116Aから第1部分111に亘る範囲に延在して配置されていてもよい。例えば、図5Cに示される第3変形例のレーザー加工ヘッド24D(レーザー加工装置10D)のように、円筒116A1の軸方向の他端が寸胴部113の軸方向の他端よりも軸方向の他端側に位置するように、円筒116A1が第2部分116Aから延在していてもよい。以上の点は、変形例の場合についても同様である。
また、第1実施形態の説明では、センサ電極100とガード電極110とを絶縁させつつセンサ電極100に対してガード電極110を位置決めするために、レーザー加工ヘッド24は、第1絶縁部120、第2絶縁部130及び第3絶縁部140を有するとした(図2A及び図2B参照)。しかしながら、センサ電極100とガード電極110とを絶縁させつつセンサ電極100に対してガード電極110を位置決めすることができれば、第1絶縁部120、第2絶縁部130及び第3絶縁部140の形状、位置等は、第1実施形態の場合と異なる形状、位置等であってもよい。また、センサ電極100とガード電極110とを絶縁させつつセンサ電極100に対してガード電極110を位置決めすることができれば、例えば、第3絶縁部140がなくてもよい。以上の点は、第2実施形態及び変形例の場合についても同様である。
10 レーザー加工装置
10A レーザー加工装置
10B レーザー加工装置
10C レーザー加工装置
10D レーザー加工装置
20 レーザー加工部
22 集光部
22A レーザー発振器
22B 光ケーブル
22C 集光部
22C1 ケース
22C2 コリメータレンズ
22C3 集光レンズ
24 レーザー加工ヘッド
24A レーザー加工ヘッド
24B レーザー加工ヘッド
24C レーザー加工ヘッド
24D レーザー加工ヘッド
30 台
40 移動機構
42 駆動源
44 アーム部
44A 第1リンク
44B 第2リンク
44C 第3リンク
44D 第1ジョイント
44E 第2ジョイント
44F 第3ジョイント
46 微調整部
50 制御システム
52 制御部
54 記憶部
56 静電容量センサ本体(センサ本体)
56A 高圧電源
56B 電圧モニタ
56C バッファアンプ
60 入力装置
70 静電容量センサ
100 センサ電極
102 中央部
104 基部
104A 端面
106 先端部
106A 端面
110 ガード電極
110C ガード電極
111 第1部分
112 円錐部
113 寸胴部
114 第3部分
116 第2部分
116A 第2部分
116A1 円筒(他の筒体の一例)
120 第1絶縁部
130 第2絶縁部(位置決め部材の一例)
140 第3絶縁部
160 貫通孔
G ギャップ
O 軸
PO 加工対象物
PP 加工プログラム
V 電圧

Claims (11)

  1. 一端から入射したレーザー光を他端から加工対象物に向けて照射させる導電性の筒体であって、前記加工対象物とでコンデンサを構成し、自身と前記加工対象物とのギャップを測定するための静電容量センサの検出部として機能する筒体と、
    前記筒体の外周を前記一端から前記他端側に亘って囲む第1部分、及び、前記筒体に対し前記筒体の前記一端側に配置され、前記筒体の軸方向から見て前記筒体の前記一端側の端面の少なくとも一部の範囲に重なりつつレーザー光が通過するための貫通孔が形成されている第2部分を有するシールド部材と、
    を備えるレーザー加工ヘッド。
  2. 前記第2部分は、前記軸方向から見て、前記端面の全範囲に重なっている、
    請求項1に記載のレーザー加工ヘッド。
  3. 前記貫通孔の周縁は、前記軸方向から見て、前記端面の内周縁に囲まれている、
    請求項1又は2に記載のレーザー加工ヘッド。
  4. 前記第2部分の全外周縁は、前記第1部分と直接又は他の部材を介して間接的に前記第1部分の周方向全周に亘って繋がっている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザー加工ヘッド。
  5. 前記シールド部材は、前記第1部分における前記軸方向の前記一端から前記第2部分よりも前記一端側の位置まで延在する筒とされる第3部分を有する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザー加工ヘッド。
  6. 前記第3部分は、前記軸方向から見て、前記筒体を囲んでいる、
    請求項5に記載のレーザー加工ヘッド。
  7. 前記第2部分と前記筒体の前記一端側の部分との間に配置され、前記第2部分を前記筒体に対して位置決めする絶縁性の位置決め部材、
    を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザー加工ヘッド。
  8. 前記軸方向における前記第2部分から少なくとも前記第1部分の前記一端側の部分に亘る範囲に配置され、導電性を有し、前記一端から入射して前記他端から前記加工対象物に向けて照射されるレーザー光を通過させる他の筒体、
    を備える請求項1〜7のいずれか1項に記載のレーザー加工ヘッド。
  9. 前記筒体及び前記第1部分は、前記一端側から前記他端側に亘って径が小さくなる円錐状とされている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のレーザー加工ヘッド。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のレーザー加工ヘッドと、
    前記加工対象物に対して前記レーザー加工ヘッドを相対的に移動させる移動部と、
    前記筒体とで前記静電容量センサを構成する静電容量センサ本体と、
    前記加工対象物の加工プログラムに従い前記移動部の動作を制御する制御部であって、前記静電容量センサにより測定した前記ギャップに基づいて前記移動部の動作を補正する制御部と、
    を備えるレーザー加工装置。
  11. 前記移動部は、駆動源及び前記駆動源により姿勢が変更されるリンク機構を有し、前記加工対象物に対する前記レーザー加工ヘッドの角度を相対的に変更可能とされている、
    請求項10に記載のレーザー加工装置。
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