JP2021058683A

JP2021058683A - 多目的、多用途かつ再組み立て可能なリクライニングチェア兼用ベッド

Info

Publication number: JP2021058683A
Application number: JP2021000306A
Authority: JP
Inventors: モハンナガヴェンカタカンドリカ，クリシュナ; Naga Venkata Krishna Mohan Khandrika
Original assignee: Khandrika Naga Venkata Krishna Mohan
Current assignee: Khandrika Naga Venkata Krishna Mohan
Priority date: 2015-09-25
Filing date: 2021-01-05
Publication date: 2021-04-15
Anticipated expiration: 2036-09-17
Also published as: JP6820915B2; RU2018114994A; US10098472B2; MX2018003604A; JP6899171B2; RU2019139201A; US20170086594A1; BR112018005839A2; DK3352625T3; CN108471885A; PL3352625T3; EP3352625A1; PH12018500652B1; PH12018500652A1; AU2016328299A1; US20180368580A1; EP3352625A4; EP3352625B1; EP3838071A1; RU2709932C2

Abstract

【課題】多目的、多用途かつ再組み立て可能なリクライニングチェア兼用ベッドを提供する。【解決手段】第１フレーム１０２と、第２フレーム１０４と、背もたれ１０６と、レッグレスト１０８とを備え、第１フレーム１０２は前方端部と後方端部とを有し、第２フレーム１０４は、第１フレーム１０２内に無理なくフィットし、第１フレーム１０２に入れ子式に伸縮自在にスライド可能である。レッグレスト１０８は、第１フレーム１０２の前方端部に取り付けられている。背もたれ１０６は、第１フレーム１０２の後方端部に取り付けられている。背もたれ１０６とレッグレスト１０８が独立して動くことができる。【選択図】図１Ａ

Description

本発明は、多目的、多用途かつ再組み立て可能なリクライニングチェア兼用ベッドに関する。更に詳しくは、本発明は、ベッドに変えることができるリクライニングチェアに関する。

ベッドに変えることができるリクライニングチェアは、周知の技術である。リクライニングチェアは、通常は座席台と背もたれとレッグレストを備える。リクライニングチェアは、立位および一つ以上のリクライニング姿勢になるよう調整する構成としてもよい。リクライニングチェアは、一般の家庭用として用いることもできる。既存のリクライニングチェアは、完全にリクライニングした姿勢ではベッドに変えられない。さらに、リクライニングチェアは、完全にリクライニングした姿勢では、背もたれが連結機構を介してのみ支えられているので、後方に傾く場合がある。

高齢者、まひ患者、重病者および身体障がい者が日常活動を行うためには、特別な装備が必要とされる。寝たきりの人が日常活動をしたり衛生状態を保ったり精神的健康を保ったりするためには動き回ることが必要とされる。介護士が、寝たきりの人を移動させたり動かしたり持ち上げたりして介助する場合、寝たきりの人と介護士の両者にとって危険であるし、厄介であるし、骨の折れるものである。さらに、ベッド近辺の衛生状態を保つことは厄介である。既存のリクライニングチェアでは、寝たきりの人々の問題は解決されていない。

従来、トイレとして使う開口を有する様々なタイプの車椅子が知られている。車椅子には、開口が設けられた座席板が備えられている。排泄物や尿を収集するための開口の下には容器が取り付けられている。この設計の場合、ある程度は便利である。しかし、これらのタイプの車椅子には調節可能な背もたれが通常は付いてないので、寝たきりの人にとっては長時間座っていることはできない。さらに、車椅子は完全にリクライニングした姿勢に変えられないので、寝たきりの人は車椅子からベッドへ移される必要がある。

上記の欠点を克服するべく、米国特許第８、３５９、６８５号公報において、ベッドに変えることができる便器付き車椅子が提案されている。この車椅子は、車輪付きの少なくとも四つの脚部の上に立つ外側長方形メインフレームを備え、遊動軸または蝶番によって第一、第二、第三および第四フレームに接続されている。前記第一、第二、第三および第四フレームの動きによって車椅子はベッドに変えられるし、逆もまた可能である。便器皿又は便器つぼが、前記外側長方形メインフレームの下に装着される。さらに、クッションが前記外側長方形メインフレームと前記便器皿又は便器つぼの間に設けられる。前記第二および第三フレームによって使用者の背中と脚がそれぞれ支えられる。このタイプの車椅子の主な欠点は、第二および第三フレームが相互接続されているため、第二および第三フレームの独立した動きが妨げられることである。さらに、脚又は膝を怪我している人が車椅子として使用する場合、脚を曲げることを強いられる場合がある。したがって、この車椅子は、快適さという点において望ましい姿勢を実現できていない。また、衛生状態を維持することや便器皿又は便器つぼを交換することは、介護士にとって厄介であるし、この車椅子は便器の上に移動させることはできない。さらに、この車椅子は折り畳み式ではないためスペースをとる。さらに、この車椅子は、患者を持ち上げたり傾けたりするサポートができない。

衛生状態を維持するためには、寝たきりの人を便器の近くに連れて行く必要がある。椅子を用いて寝たきりの人を便器に誘導するが、その際に寝たきりの人を便器の上に移動する必要がある。この便器への誘導又は移動が難しい人や不可能である人も中にはいる。したがって、衛生状態の維持目的および患者の移動の回避目的で、便器の上に簡単に移動できる椅子が必要とされる。さらに、所望の位置で調節可能なリクライニングチェアが必要とされる。

上記を考慮すると、どんな物体や固定物の上にも移動することができ、ベッドに変えることができ、所望の位置で調節可能であって、かつ、従来技術のチェア兼用ベッドの上記欠点に取り組む椅子が必要とされる。

本発明の目的は、多目的、多用途かつ再組み立て可能なリクライニングチェア兼用ベッドを提供することである。本リクライニングチェア兼用ベッドは、第１フレームと、第２フレームと、背もたれと、レッグレストとを備える。前記第１フレームは前方端部と後方端部とを有する。前記第１フレームにより、前記第２フレームは前記第１フレームに入れ子式に伸縮自在に出たり入ったりすることができる。前記第１フレームと前記第２フレームにより、前記リクライニングチェア兼用ベッドが固定物や物体上に移動することを可能にする空洞が形成される。前記レッグレストは前記第１フレームの前記前方端部に取り付けられている。前記背もたれは前記第１フレームの前記後方端部に取り付けられている。前記リクライニングチェア兼ベッドが座位にあるときは、前記背もたれと前記レッグレストは地面に対して垂直（垂直に近い）姿勢にあり、前記第２フレームは前記第１フレーム内にある。前記リクライニングチェア兼ベッドがフラット時には、前記背もたれと前記レッグレストは地面に対して水平（水平に近い）姿勢にあり、前記第２フレームが前記第１フレームから引っ張り出されて前記背もたれを支持する。前記背もたれと前記レッグレストが独立して動くことによって、前記リクライニングチェア兼用ベッドが簡単に所望の快適な姿勢に調整される。前記リクライニングチェア兼用ベッド内の様々な機構は、機械的又は電動又はそれらの組み合わせのいずれかで動作することができる。また、前記リクライニングチェアは、手動で又は電動で又はそれらの組み合わせで駆動することができる。

本発明の別の目的は、リクライニングチェア兼用ベッド用の可倒式座席を提供することによって、使用者が望むとおりに使用者を支持することである。前記座席は、線形作動装置を用いて持ち上げたり傾けたりすることができ、座位にあるリクライニングチェア兼用ベッドから使用者が容易に降りることを可能にする。

前記リクライニングチェア兼用ベッドは、折り畳むことができるため小さなスペースに収容することができる。また、前記リクライニングチェア兼用ベッドは安定性が高く、前記リクライニングチェア兼用ベッド一台で多目的かつ多用途に使用することができる。また、前記リクライニングチェア兼用ベッドは、高齢者や身体障がい者にとって安全、便利かつ快適である。また、前記リクライニングチェア兼用ベッドは、衛生的であり掃除や動作が操作である。

新規性があると思われる本発明の特徴は、添付の請求項に詳細に記載されている。本発明の様々な態様を説明のために添付された図面とともに以下に説明するが、これは請求項の範囲を制限するものではなく、同じ記号は同じ構成要素を意味する。
図１Ａは、本開示の具体例による、座位にあるリクライニングチェア兼用ベッドの斜視図である。図１Ｂは、本開示の一実施態様による、フラット時のリクライニングチェア兼用ベッドの斜視図である。図１Ｃは、本開示の一実施態様による、角度が付いた姿勢にある背もたれ付きリクライニングチェア兼用ベッドの斜視図である。図１Ｄは、本開示の一実施態様による、角度が付いた姿勢にあるレッグレスト付きリクライニングチェア兼用ベッドの斜視図である。図２は、本開示の一実施態様による、サイド車輪付きリクライニングチェア兼用ベッドの斜視図である。図３は、本開示の一実施態様による、開口付きリクライニングチェア兼用ベッドの斜視図である。

明細書および請求項において使用されている単数形は、特にそうではないと明示していない限り、複数形を包含する。例えば、「物」という単語は、特にそうではないと明示していない限り、複数の物を包含する場合がある。

当業者であれば、本図面において構成要素は単純化と明確性のために描かれており、必ずしも縮尺通りには描かれていないことは理解するものである。例えば、本図面においていくつかの構成要素の寸法は、本発明の理解向上を目的として、他の構成要素と比較して誇張されている場合がある。

記載の図面に一つも描かれていないが、先行する出願において記載された構成要素がある場合もある。そのような図面には描かれてない構成要素が記載されている場合、図面に描かれていないことは明細書から設計上省略したものとしてとらえるべきではない。

本発明を詳細に説明する前の留意事項としては、本発明は、多目的、多用途かつ再組み立て可能なリクライニングチェア兼用ベッドを構成するシステム構成要素を組み合わせて用いることである。したがって、本構成要素は、ここに記載された内容を利用できる当業者が見てすぐにわかるような細かな点を記載することによって本開示を不明瞭にしないよう、本発明の理解に関連している具体的な詳細のみを表して記述されている。

必要に応じて、本発明の詳細な実施態様を以下に開示する。しかしながら、開示された実施態様は本発明の単なる典型例であって、様々な形式に具体化することができるものであると理解して頂きたい。したがって、ここに開示された具体的な構造上および機能上の詳細な点は限定するためのものとして解釈されるべきではなく、単純に請求項の根拠として、かつ当業者に教示して本発明を実際に適切に詳細な構造において様々に採用させる代表的な根拠として解釈されるべきである。さらに、ここに用いられる単語や言い回しは限定するためではなく、むしろ本発明を分かり易く説明するためのものである。

リクライニングチェア兼用ベッド１００は、多目的、多用途かつ再組み立て可能なチェアであり、日常活動に用いられる。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、ベッドに変えることができるリクライニングチェアである。図１Ａおよび１Ｂには、座位およびフラット時の前記リクライニングチェア兼用ベッド１００がそれぞれ示されている。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、第１フレーム１０２、第２フレーム１０４、背もたれ１０６およびレッグレスト１０８を備える。座位は、立位とも言われる。

図１Ａおよび１Ｂには、前方端部と後方端部とを有する第１フレーム１０２が示されている。前記第１フレームは、第１組のサポート部１１０ａおよび１１０ｂと、座席１１２とを備える。前記第１組のサポート部１１０ａおよび１１０ｂは、相互に間隔を介した第１サポート部１１０ａと第２サポート部１１０ｂとを含んでいる。ある実施態様においては、前記第１サポート部１１０ａおよび第２サポート部１１０ｂはそれぞれ、長方形のサブフレームである。また、他の実施態様においては、第１組のサポート部１１０ａおよび１１０ｂは、相互に間隔を介した四本の支持脚（図示せず）であってもよい。第１端部と第２端部を有する前記座席１１２は、第１組のサポート部１１０ａおよび１１０ｂ上に支持されている。前記座席１１２があるため、使用者は前記リクライニングチェア兼用ベッド１００の上に乗ることができる。さらなる快適さを求めて、前記座席１１２の上にクッションを設けてもよい。

ある実施態様においては、前記座席１１２の前記第１端部と第２端部はそれぞれ、対応する前記第１サポート部１１０ａと第２サポート部１１０ｂの前記前方端部と後方端部に軸支されている。他の実施態様においては、前記座席１１２の前記第２端部は、例えば、前記第１サポート部１１０ａと第２サポート部１１０ｂの前記後方端部に位置するリードねじ（図示せず）といった一組の線形作動装置に取り付けられ、前記座席１１２の前記第１端部は前記第１サポート部１１０ａと第２サポート部１１０ｂの前記前方端部に軸支されている。前記一組の線形作動装置の直線移動は、前記第１フレーム１０２に固定された第１ハンドル（図示せず）を回転することによってなされる。前記第１ハンドルを回転すると、前記リードねじは地面に対して垂直方向に直線状に移動し、前記座席１１２の前記第２端部を昇降する。前記座席１１２の垂直移動により、使用者は前記リクライニングチェア兼用ベッド１００上に快適な高さかつ快適な姿勢で座ることができる。前記一組の線形作動装置は、前記座席１１２用の持ち上げ機構を形成する。前記持ち上げ機構によって、前記座席１１２は傾けることができる。さらに、前記座席１１２の垂直移動により、使用者は前記リクライニングチェア兼用ベッド１００から容易に降りるのをさらにサポートされる。前記座席１１２の垂直移動は、油圧シャフトや、サーボモーターやステップモーターといったモーターによってなされてもよい。また、他の実施態様においては、前記座席１１２の前記第１端部は前記一組の線形作動装置に取り付けられてもよい。

図１Ａおよび１Ｂには、相互に間隔を介した第２組のサポート部１１４ａおよび１１４ｂを備える、前方端部と後方端部を有する前記第２フレーム１０４が示されている。前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４は入れ子式に伸縮自在に相互係合しており、相互から退避可能になっている。前記第２フレーム１０４は、前記第１フレーム１０２内に無理なくフィットする。さらに、前記第２フレーム１０４は、前記第１フレーム１０２に対して所望の距離まで、前記第１フレーム１０２から引き出すことができる。前記第１フレーム１０２が前記第２フレーム１０４内に移動可能でもあることは、当業者には明らかであると思われる。

前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、前記第２フレーム１０４の前記第１フレーム１０２への入れ子式で伸縮自在な出入りの調節を助ける誘導機構（図示せず）を備える。ある実施態様においては、前記第１フレーム１０２の前記第１サポート部１１０ａと第２サポート部１１０ｂは、前記第２フレーム１０４の前記第１サポート部１１４ａおよび第２サポート部１１４ｂがそれぞれ前記第１サポート部１１０ａおよび第２サポート部１１０ｂに出たり入ったりする直線移動を助ける誘導レールを有する。このような誘導レールを有する誘導機構は当該技術分野において周知であり、そのさらなる説明は簡潔のために省略する。他の実施態様においては、前記第１フレーム１０２の前記第１サポート部１１０ａおよび第２サポート部１１０ｂはそれぞれ、一つ又はそれ以上の溝を有する。前記第２フレーム１０４の前方端部、すなわち前記第１サポート部１１４ａおよび第２サポート部１１４ｂの前方端部には、前記一つ又はそれ以上の溝上での直線移動を助ける一つ又はそれ以上の車輪が取り付けられている。前記車輪は摩擦を減らし、前記第２フレーム１０４の前記第１フレーム１０２への出入りの動きを容易にする。また、他の実施態様においては、前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４は、前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４間の伸縮移動を助ける伸縮式管（図示せず）を有する。

ある実施態様においては、前記第２フレーム１０４は、リードねじといった一組の線形作動装置（図示せず）によって機械的に駆動される。リードねじは、回転運動を直線運動に変換するものである。前記一組の線形作動装置は、前記第１フレーム１０２上に位置し、前記第２フレーム１０４に取り付けられている。前記一組の線形作動装置は、第２ハンドル（図示せず）の回転によって一組のリードねじが回転されるような構成を持ち、位置決めされている。次に、前記一組の線形作動装置を回転することで、前記第２フレーム１０４は前記第１フレーム１０２に入る直線移動をすることができる。前記第２ハンドルは前記第１フレーム１０２に固定されている。他の実施態様においては、前記第２フレーム１０４は、電気モータといった作動手段によって電動で駆動される。また、他の実施態様においては、前記第２フレーム１０４は、アクメねじや、平歯車やねじ歯車やかさ歯車やはすば歯車といった歯車によって駆動される。また、他の実施態様においては、前記第２フレーム１０４は、チェーンやベルトによって駆動される。前記第１フレーム１０２に対して前記第２フレーム１０４を移動させるためには、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、それに相応するどんな機構を用いてもよい。

前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４によって、それらの間に空洞が形成される。前記空洞は、前記第１サポート部１１０ａおよび第２サポート部１１０ｂならびに前記第１フレーム１０２の前記座席１１２によって形成される。前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４は相互を通ってスライドするので、形成された空洞にはフレームや連結部からの障害物はないようになっている。前記空洞があることで、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００はトイレの便器や機内持ち込みスーツケース等のどんな目的物や固定物の上でも移動することが可能となる。さらに、前記空洞があることで、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００はキャンピングカーや飛行機や小さい部屋といった窮屈な空間で使用することが可能となる。

前記背もたれ１０６は、第１端部と第２端部を有する。前記背もたれ１０６の前記第１端部は、前記第１フレーム１０２の前記後方端部に取り付けられている。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００はさらに、第１シザーリフト機構１１６ａと第２シザーリフト機構１１６ｂとを備える。前記第１シザーリフト機構１１６ａおよび前記第２シザーリフト機構１１６ｂは、前記背もたれ１０６を地面に対して略垂直姿勢または他の快適な姿勢で支える。前記第１シザーリフト機構１１６ａおよび前記第２シザーリフト機構１１６ｂの第１端部は、前記背もたれ１０６に取り付けられている。前記第１シザーリフト機構１１６ａおよび前記第２シザーリフト機構１１６ｂの第２端部は、前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４に取り付けられている。前記第１フレーム１０２に対して前記第２フレーム１０４が移動することによって、前記第１シザーリフト機構１１６ａおよび前記第２シザーリフト機構１１６ｂは自動的に調節される。前記第２フレーム１０４の移動による前記第１シザーリフト機構１１６ａおよび前記第２シザーリフト機構１１６ｂの自動調整によって、前記背もたれ１０６はどんな姿勢も取ることができる。前記シザーリフト機構と記第２フレーム１０４とがあることで、前記背もたれ１０６は所望の安定性を得られる。ある実施態様においては、第１組の連結部（図示せず）が、前記背もたれ１０６および前記第２フレーム１０４に取り付けられ、前記背もたれ１０６を垂直姿勢または他の快適な姿勢で保持する。前記第１組の連結部は、リードねじといった一組の線形作動装置に取り付けられており、それから前記第２フレーム１０４の前記後方端部に取り付けられている。前記リードねじが回転することで、前記背もたれ１０６はどんな姿勢でもとることができる。前記第２フレーム１０４上の前記第１組の連結部を調整するためには、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、それに相応するどんな機構を用いてもよい。前記背もたれ１０６は、本発明の要旨を逸脱しない範囲であればそれに相応する機構を用いて、どんな姿勢にも調節することができる。さらに、前記第２フレーム１０４は、所望の距離まで前記第１フレーム１０２から引き出され、前記背もたれ１０６を全ての姿勢においてさらにサポートする。

第１端部と第２端部を有する前記レッグレスト１０８は、前記第１フレーム１０２の前記前方端部に取り付けられている。第１端部と第２端部を有する第２組の連結部１１８ａおよび１１８ｂが、前記レッグレスト１０８を垂直姿勢または他の快適な姿勢で保持する。前記第２組の連結部１１８ａおよび１１８ｂの前記第１端部は、前記レッグレスト１０８に取り付けられている。前記第２組の連結部１１８ａおよび１１８ｂの前記第２端部は、前記レッグレスト１０８が所望の姿勢を取るよう調節される。ある実施態様においては、前記第２組の連結部１１８ａおよび１１８ｂの前記第２端部は、一組のシャフト１２０ａおよび１２０ｂに取り付けられている。前記一組のシャフト１２０ａおよび１２０ｂは、ねじ棒といった一組の線形作動装置に取り付けられており、次にねじ棒は前記第１フレーム１０２の前記第１サポート部１１０ａおよび第２サポート部１１０ｂに取り付けられている。前記一組のシャフト１２０ａおよび１２０ｂにはそれぞれ、前記一つ又はそれ以上の溝上での直線移動を助ける一つ又はそれ以上の車輪が取り付けられている。前記一組の線形作動装置は、第３ハンドル（図示せず）を回転することによって回転される。前記一組の線形作動装置を回転することで前記一組のシャフト１２０ａおよび１２０ｂを移動させ、次にそれによって前記第２組の連結部１１８ａおよび１１８ｂが調節される。第３ハンドルは、前記第１フレーム１０２に固定されている。第３ハンドルを回転することによって、前記レッグレスト１０８は所望の姿勢にされる。前記レッグレスト１０８は、本発明の要旨を逸脱しない範囲であればそれに相応する機構を用いて、どんな姿勢にも調節することができる。

前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８はそれぞれ、使用者が背中と脚を休ませるのに使用される。図１Ａおよび１Ｂには、座位とフラット時の前記リクライニングチェア兼用ベッド１００がそれぞれ示されている。座位においては、前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８は、前記座席１１２に対して略垂直の姿勢を取る。フラット時においては、前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８は、前記座席１１２に対して略水平の姿勢を取る。ある実施態様においては、前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８は、使用者にさらなる快適さを供するクッションを有する。他の実施態様においては、前記レッグレスト１０８は前記座席１１２の水平面よりも上に移動することができ、使用者は自分の脚を高い位置に置くこともできる。フラット姿勢にするには、前記第２フレーム１０４を前記第１フレーム１０２から引っ張り出して、前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８を前記座席１１２に対して略水平に近い姿勢にする。前記第２フレーム１０４はその他の連結部と一緒に前記背もたれ１０６をフラット姿勢で支持し、それにより前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を平坦なベッドに変えることができる。

前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８は所望の角度に調整され、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は図１Ｃおよび１Ｄに示されるような使用者にとって快適な姿勢を取る。図１Ｃおよび１Ｄには、角度の付けられた前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を示す。前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８は相互に独立して動くため、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は所望の中間姿勢を取ることができる。ある実施態様においては、前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８の動きは連結して一緒に動作する。他の実施態様においては、前記第２フレーム１０４および前記レッグレスト１０８の前記誘導機構は、同軸上にあってもよいし、別個の軸上にあってもよい。また、他の実施態様においては、前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８の動きは、少なくとも一つのモーターによって行われる。モーターが独立して動作し前記背もたれ１０６およびレッグレスト１０８を駆動し、前記座席１１２に対して略水平姿勢と略垂直姿勢の間で動かす。前記モーターは、制御装置を用いて制御されるサーボモーター又はステップモーターであってもよい。

ある実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００はさらに、前記背もたれ１０６の前記第２端部に取り付けられた背もたれ延長部１２２を備える。前記背もたれ延長部１２２は例えば、背の高い使用者が快適に頭を置くのに使用される。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００はさらに、前記レッグレスト１０８の前記第２端部に取り付けられたフットレスト１２４を備える。さらに、前記背もたれ延長部１２２および前記フットレスト１２４は、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有する。他の実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、第１アームレスト１２６ａおよび第２アームレスト１２６ｂを備える。前記第１アームレスト１２６ａおよび第２アームレスト１２６ｂは、前記第１フレーム１０２の側面に取り付けられている。前記第１アームレスト１２６ａおよび第２アームレスト１２６ｂによって、使用者は必要なサポートが得られる。前記第１アームレスト１２６ａおよび第２アームレスト１２６ｂは、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有する。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００はさらに、前記背もたれ１０６の側面に取り付けられた第１サイドレール１２８ａおよび第２サイドレール１２８ｂを備える。前記第１サイドレール１２８ａおよび第２サイドレール１２８ｂは安全性のために設けられており、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を移動させるのに用いることができる。前記第１サイドレール１２８ａおよび第２サイドレール１２８ｂは、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有する。第１パネルおよび第２パネル（図示せず）が前記レッグレスト１０８の側面に取り付けられている。前記第１パネルおよび第２パネルは、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有する。

ある実施態様においては、前記第２フレーム１０４用の前記一組の線形作動装置は相互に同調して動く。同様に、前記レッグレスト１０８用の前記一組の線形作動装置も相互に同調して動く。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、フラット時に、前記第１アームレスト１２６ａおよび第２アームレスト１２６ｂならびに前記第１サイドレール１２８ａおよび第２サイドレール１２８ｂならびに前記第１パネルおよび第２パネルが折り畳まれていない場合、伸ばされて寝心地の良いベッドになる。他の実施態様においては、前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４は、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を掃除や消毒しやすいように簡単に掃除できる素材で覆われている。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、複数のチェア兼用ベッドが互いに隣接して結合し、１つのより快適なベッドになるように簡単に再組み立て可能である。

ある実施態様においては、車輪キャスター１３０ａ〜１３０ｆが、前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４用のサポート部の下端部に取り付けられている。前記車輪キャスター１３０ａ〜１３０ｆによって、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００をある場所から別の場所に簡単に移動することができる。他の実施態様においては、１３０ａ〜１３０ｆはレベルキャスターであってもよく、それによって前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は据え置き時又は可動時のどちらでも頑丈になる。また、他の実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００には、図２に示されるような側車輪１３２ａおよび１３２ｂを取り付けることもできる。側車輪１３２ａおよび１３２ｂが回転することによって、使用者は前記リクライニングチェア兼用ベッド１００で動き回ることが可能になる。

ある実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、前記背もたれ１０６に取り付けられた一組のハンドル（図示せず）を有し、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を移動する際にはそのハンドルを用いて前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を押したり引っ張ったりすることができる。他の実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、前記背もたれ１０６に取り付けられた調節可能なランバーサポート（図示せず）を備える。また、他の実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、前記背もたれ１０６に取り付けられた調節可能なネックサポート（図示せず）を備える。

ある実施態様においては、前記座席１１２には、図３に示すような長方形の断面を有する開口１３４が設けられている。前記開口の形は長方形以外の他の形でもよい。座位又は角度の付いた姿勢の前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は室内用便器といったトイレの近くに移動され、前記便器の上方に置かれる。前記座席１１２の前記開口１３４を前記便器の頂点に一直線になるように置く。前記座席１１２の前記開口１３４は、使用してない際はカバーで閉めることができる。ある実施態様においては、前記座席１１２の前記開口１３４のカバーは、スライド可能ドアである。前記開口１３４とそれを覆うドアは、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、それに相応するどんな設計のものを用いてもよい。

本発明のある実施態様によると、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、スペース節約と便宜のため折り畳んで再組み立て可能である。前記第１組のサポート部１１０ａおよび１１０ｂならびに第２組のサポート部１１４ａおよび１１４ｂはそれぞれ、折り畳み式連結部に接続されている。前記連結部は折り畳まれて前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を折り畳むことができる。さらに、前記座席１１２は、前記連結部が折り畳まれた際に折り畳むことができるよう、皮や適した材料でできている。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は完全に伸ばされたときはほぼ平坦なベッドになり、前記第２フレーム１０４による追加的なサポートのおかげで後側には傾けられない。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、昇降椅子やトイレ用椅子や入浴用椅子や患者移載装置や車椅子やベッドとして使用することができる。ある実施態様においては、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００の前記第１フレーム１０２および第２フレーム１０４ならびに前記背もたれ１０６や前記レッグレスト１０８や前記第２組の連結部１１８ａおよび１１８ｂや前記背もたれ延長部１２２や前記フットレスト１２４といった他の構成要素は、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、銅、木、プラスチック、真鍮又はこれらの組み合わせで作られていてもよい。本発明の前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、様々な使用者のサイズに合うよう様々なサイズで製造することができる。適した材料で作られたクッションが、前記第１フレーム１０２や前記背もたれ１０６や前記レッグレスト１０８や前記背もたれ延長部１２２やフットレスト１２４に設けられている。本発明の前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、寝たきりの方用の車椅子として使用されるだけでなく健常者用のリクライニングチェアとして使用することもできる。

前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は簡単に操作することができ、与えられた寸法内に収まっているどんな物体や固定物の上にも移動することができる。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、所望の快適性を提供するべく使用者の所望の必要性にこたえ、座位とフラット姿勢との間の任意の姿勢に変えることができる。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は折り畳むことができ、安定性があり、高齢者や寝たきり患者の移動についての問題を解決する。高齢者や寝たきり患者は、全ての彼らの活動において、前記リクライニングチェア兼用ベッド１００一台で用をなすことができる。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、簡単に掃除や消毒ができる。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００を用いれば、介護士および患者の衛生状態が良くなる。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、使用者にとって安全であり便利であり快適である。前記リクライニングチェア兼用ベッド１００は、一般の家庭用として、患者の取り扱い用として、親切なもてなしの必要性にこたえるために、またチェア兼用ベッドの特性が要求されるような他の状況にも使用することができる。

以上、本発明について、特定な用途の特定の実施態様を参照して述べてきた。選択された実施態様について詳細に図示、記載してきたが、様々な置き換えや修正が可能であることを理解されたい。当業者および本教示にアクセスできる者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲であって、下記の特許請求の範囲によって定められるものであれば、様々な追加的な置き換えや修正もまた可能であることを理解するであろう。

Claims

リクライニングチェアであって、前記リクライニングチェアは、
一組のサポート部と、該一組のサポート部上に支持された座席、とを備える第１フレームと、
一組のサポート部を備えた第２フレームであって、前記第１フレームと該第２フレームとは入れ子式に相互係合するものと、
前記第１フレームに取り付けられた背もたれであって、略垂直姿勢から略水平姿勢までの複数の姿勢に調節可能であるものと、
前記背もたれ、前記第１フレーム、前記第２フレームに取り付けられた一つまたは複数のシザーリフト機構であって、各シザーリフト機構は、第１下端部、第２下端部及び少なくとも１つの上端部を有し、前記第１下端部は前記１フレームに取り付けられ、前記第２下端部は前記第２フレームに取り付けられ、前記少なくとも１つの上端部は前記背もたれに取り付けられ、前記第１フレームに対して前記第２フレームが移動することにより、前記背もたれの前記座席に対する傾き動作が前記一つまたは複数のシザーリフト機構により調整され、前記一つまたは複数のシザーリフト機構が前記背もたれを前記複数の姿勢において支持するもの、
を備えることを特徴とするリクライニングチェア。
前記第１フレームに取り付けられたレッグレストをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
前記レッグレストに取り付けられたフットレストをさらに備え、該フットレストは、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有することを特徴とする請求項２に記載のリクライニングチェア。
前記背もたれおよびレッグレストが相互に独立して動くことを特徴とする請求項２に記載のリクライニングチェア。
前記背もたれに取り付けられた背もたれ延長部をさらに備え、該背もたれ延長部は、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有することを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
前記第１フレーム、前記第２フレームに取り付けられる１組の車輪をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
前記第１フレーム、前記第２フレームに取り付けられた一組の線形作動装置をさらに備え、該一組の線形作動装置は前記第２フレームの直線移動を容易にすることを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
前記座席の端部を昇降する持ち上げ機構をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
第１アームレストおよび第２アームレストをさらに備え、該第１アームレストおよび第２アームレストはそれぞれ前記第１フレームの側面に取り付けられていることを特徴とし、該第１アームレストおよび第２アームレストは、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有することを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
第１サイドレールおよび第２サイドレールをさらに備え、該第１サイドレールおよび第２サイドレールはそれぞれ前記背もたれの側面に取り付けられていることを特徴とし、該第１サイドレールおよび第２サイドレールは、折り畳み可能又はスライド可能又は旋回可能又は取り外し可能又はこれらの組み合わせの構造を有することを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
手動、電動又は両者の組み合わせで動作および駆動することを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
第１クッションおよび第２クッションをさらに備え、該第１クッションは前記座席に置かれ、前記第２クッションは前記背もたれに置かれていることを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
前記第１フレーム、第２フレーム、および前記背もたれは、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼、銅、木、プラスチック、真鍮又はこれらの組み合わせで作られていることを特徴とする請求項１に記載のリクライニングチェア。
リクライニングチェアであって、前記リクライニングチェアは、
一組のサポート部と、該一組のサポート部上に支持された座席、とを備える第１フレームと、
一組のサポート部を備えた第２フレームであって、前記第１フレームと該第２フレームとは入れ子式に相互係合するものと、
前記第１フレームに取り付けられた背もたれであって、略垂直姿勢から略水平姿勢までの複数の姿勢に調節可能であるものと、
前記背もたれ、前記第１フレーム、前記第２フレームに取り付けられた一つまたは複数のシザーリフト機構であって、各シザーリフト機構は、第１下端部、第２下端部及び少なくとも１つの上端部を有し、前記第１下端部は前記１フレームに取り付けられ、前記第２下端部は前記第２フレームに取り付けられ、前記少なくとも１つの上端部は前記背もたれに取り付けられ、前記第１フレームに対して前記第２フレームが移動することにより、前記背もたれの前記座席に対する傾き動作が前記一つまたは複数のシザーリフト機構により調整され、前記一つまたは複数のシザーリフト機構が前記背もたれを前記複数の姿勢において支持するものと、
前記第１フレームおよび第２フレームによってそれらの間に空洞が形成されるもの
を備えることを特徴とするリクライニングチェア。
前記第１フレームに取り付けられたレッグレストをさらに備えることを特徴とする請求項１４に記載のリクライニングチェア。
前記第１フレーム、前記第２フレームに取り付けられた一組の線形作動装置をさらに備え、該一組の線形作動装置は前記第２フレームの直線移動を容易にすることを特徴とする請求項１４に記載のリクライニングチェア。
手動、電動又は両者の組み合わせで動作および駆動することを特徴とする請求項１４に記載のリクライニングチェア。