JP2021056076A - 水分検知構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検知体に水分が発生した場合にその旨を簡易な構成で履歴として検知する。【解決手段】配管1と、配管1の接合部分4にて発生した水分を検知する水漏れ検知ラベル1を有し、水漏れ検知タグ1は、接合部分4にて発生した水分が重力によって通過する通過領域に、通過領域を通過する水分が最初に付着する端部領域がそれに対向する端部領域よりも高くなる角度で取り付けられ、ベース基材に形成された通信用アンテナと、ベース基材に形成された2本のセンサー配線と、通信用アンテナに接続されるとともに2本センサー配線のそれぞれの一端に接続され、2本のセンサー配線間の導通状態を検出し、その検出結果を通信用アンテナを介して非接触送信する検出手段と、導電性を具備する水溶性の材料から構成され、2本のセンサー配線どうしを接続してベース基材に設けられた短絡配線とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、被検知体の被検知部にて発生した水分を検知する水分検知構造に関する。
従来より、マンション等の集合住宅や一般的なビル等の建物においては、空調等に用いられる配管が天井裏や壁間に配設されており、この配管を用いて水等の流体の供給や排出が行われている。このような配管は、上述したように天井裏や壁間に配設されるため、建物の構造に応じてジョイント等の接合部材を用いて繋ぎ合わされることになる。ところが、このジョイント等による接合部分においては、シリコン等によってシーリングされているものの、シーリングが不完全な場合、漏水が生じる虞れがある。
ここで、水分が発生した場合にその旨を検知する技術が考えられている。例えば、特許文献1には、2つの端子間に、水分散性の導電材料からなる複数の導電性パターンを設け、水分が発生した場合に導電性パターンを分散させることで2つの端子間を導通させ、それにより、水分の発生を検知する技術が開示されている。また、特許文献2には、水分が発生した場合にアンテナを介したICチップからの情報の読み出し可能距離が変化することを利用して水分の発生を検知する技術が開示されている。また、特許文献3には、水分が発生した場合にその水分によって一対の導電パターン間を短絡させ、一対の導電パターン間が絶縁状態であるか導通状態であるかをアンテナを介して読み出すことで水分の発生を検知する技術が特許文献3に開示されている。
これらの技術を用いることで、上述したような漏水を検知することができるようになる。
特開2006−53110 特許第4500169号公報 特開2019−124657号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、発生した水分の量やタイミングによっては、複数の導電性パターンが2つの端子間を導通させるように分散せず、その機能が発揮できなくなる虞がある。
また、上述したような漏水等の水分の発生においては、有事の際に利用することが多く、その場合、現時点にて水分が発生していなくても過去に水分が発生した場合、その旨を履歴として知る必要がある。しかしながら、特許文献2,3に開示された技術においては、過去に水分が発生したとしても水分が時間の経過に伴って蒸発した場合、アンテナを介した読み出し可能距離や導電パターンの導通状態が、水分が発生していない状態に戻ってしまう。そのため、情報を読み出すタイミングにて水分が発生していなければ、水分が発生した旨を検知することができないという問題点がある。そこで、電池を搭載することで履歴を記憶しておくことが考えられるが、その場合、構造が複雑になってしまうとともにコストアップが生じてしまい、さらには、電池交換の手間が生じてしまう。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、被検知体の被検知部に水分が発生した場合にその旨を簡易な構成で履歴として検知することができる水分検知構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
被検知体と、前記被検知体の被検知部にて発生した水分を検知する検知タグとを有する水分検知構造であって、
前記検知タグは、
前記被検知部にて発生した水分が重力によって通過する通過領域に取り付けられたベース基材と、
前記ベース基材に形成された通信用アンテナと、
前記ベース基材に形成された2本のセンサー配線と、
前記通信用アンテナに接続されるとともに前記2本センサー配線のそれぞれの一端に接続され、前記2本のセンサー配線間の導通状態を検出し、その検出結果を前記通信用アンテナを介して非接触送信する検出手段と、
導電性を具備する水溶性の材料から構成され、前記2本のセンサー配線どうしを接続して前記ベース基材に設けられた短絡配線とを有し、
前記ベース基材は、前記通過領域を通過する水分が最初に付着する端部領域が、該端部領域に対向する端部領域よりも高くなる角度で取り付けられている。
上記のように構成された本発明においては、被検知体の被検知部にて水分が発生していない状態では、検知タグのベース基材に形成された2本のセンサー配線は、導電性を具備する材料から構成された短絡配線を介して互いに接続されることで導通しており、その旨が検出手段にて検出されて通信用アンテナを介して非接触送信される。一方、被検知体の被検知部にて水分が発生すると、発生した水分が重力によって通過する通過領域に取り付けられたベース基材に水分が付着することになるが、ベース基材は、通過領域を通過する水分が最初に付着する端部領域が、その端部領域に対向する端部領域よりも高くなる角度で取り付けられているため、ベース基材に付着した水分はベース基材上を流れていく。すると、2本のセンサー配線どうしを接続している短絡配線が水溶性の材料から構成されていることで、短絡配線上を流れる水分によって溶け、それにより、2本のセンサー配線が導通していない状態となり、その旨が検出手段にて検出されて通信用アンテナを介して非接触送信される。そして、2本のセンサー配線が導通している状態である場合は、被検知体の被検知部にて水分が発生していないと判断され、2本のセンサー配線が導通していない状態である場合は、被検知体の被検知部にて水分が発生していると判断されることになる。ここで、2本のセンサー配線どうしを接続している短絡配線は、被検知体の被検知部にて水分が発生した場合に溶けてしまうため、その後、発生した水分が蒸発したとしても、2本のセンサー配線どうしが短絡配線によって導通した状態には戻らず、被検知体の被検知部にて水分が発生した旨が履歴として検知されることになる。
また、2本のセンサー配線が、検出手段から離れるにしたがって互いの間隔が変化するように形成されていれば、短絡配線によって、検知する水分量に応じた領域にて2本のセンサー配線どうしを接続することで、水分が発生したと判断する水分量を任意に設定することができる。
本発明によれば、被検知部にて水分が発生した場合、発生した水分がベース基材上を流れていき、2本のセンサー配線どうしを接続している短絡配線がその水分によって溶けて2本のセンサー配線が導通していない状態となることで、被検知部に水分が発生したと判断されるので、その後、発生した水分が蒸発したとしても、2本のセンサー配線どうしが短絡配線によって導通した状態には戻らず、被検知体の被検知部に水分が発生した場合にその旨を簡易な構成で履歴として検知することができる。
また、2本のセンサー配線が、検出手段から離れるにしたがって互いの間隔が変化するように形成されているものにおいては、短絡配線によって、検知する水分量に応じた領域にて2本のセンサー配線どうしを接続することで、水分が発生したと判断する水分量を任意に設定することができる。
本発明の水分検知構造の第1の実施の形態を示す外観図である。 図1に示した水漏れ検知ラベルの一構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た側面図である。 図1及び図2に示した水分検知構造の使用時における水漏れ検知ラベルの状態を示す図であり、(a)は配管に水漏れが発生していないときの状態を示す図、(b)は配管に水漏れが発生したときの状態を示す図である。 図1に示した配管に水漏れが発生した状態を示す外観図である。 図1に示した水漏れ検知ラベルの他の構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た側面図である。 本発明の水分検知構造の第2の実施の形態を示す外観図である。 図6に示した水漏れ検知ラベルの一構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た側面図である。 図6及び図7に示した水分検知構造の使用時における水漏れ検知ラベルの状態を示す図であり、(a)は配管に水漏れが発生していないときの状態を示す図、(b)は配管に水漏れが発生したときの状態を示す図である。 図6に示した配管に水漏れが発生した状態を示す外観図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の水分検知構造の第1の実施の形態を示す外観図である。図2は、図1に示した水漏れ検知ラベル10の一構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た側面図である。
本形態の水分検知構造は図1に示すように、配管1に水漏れ検知ラベル10が取り付けられて構成されている。
配管1は、本願発明にて被検知体となるものであって、パイプ部2a,2bがジョイント3によって連結されて構成されている。パイプ部2a,2bは鉛直方向に直線状に並んで配置され、一方の端部どうしがジョイント3によって連結されている。
水漏れ検知ラベル10は、本願発明にて検知タグとなるものである。水漏れ検知ラベル10は図2に示すように、ベース基材11の一方の面に、非接触通信用のアンテナ13及び2本のセンサー配線14a,14bが形成されているとともに、これらセンサー配線14a,14b及びアンテナ13に接続されたICチップ12が搭載され、ベース基材11の他方の面の全面に粘着剤が塗布されることで粘着層16が積層されて構成されている。
ベース基材11としては、例えば、70μm厚のPETフィルムを用いることができる。
アンテナ13は、70mmの長さを有するダイポールアンテナであり、例えば、銅箔から構成することができる。
2本のセンサー配線14a,14bは、一端がICチップ12に接続され、そこからICチップ12から離れる方向に互いに並行して延び、ベース基材11の端辺にて終端している。
さらに本形態においては、ベース基材11のアンテナ13及びセンサー配線14a,14bが形成された面上に、2本のセンサー配線15を跨って短絡配線15が設けられている。短絡配線15は、導電性を具備する水溶性の材料から構成されており、例えば、PEDOT/PSS水分散インクをベース基材11上に塗布して乾燥させることで構成することができる。このように短絡配線15は、導電性を具備する材料からなり、2本のセンサー配線15を跨って設けられていることで、2本のセンサー配線15間どうしを接続している。
ICチップ12は、本願発明における検出手段となるものである。ICチップ12は、2つのアンテナ端子(不図示)と、2つの水分検知用端子(不図示)とが設けられており、これらアンテナ端子及び水分検知用端子が設けられた面が搭載面となって、ベース基材11に搭載されている。ICチップ12のアンテナ端子はそれぞれ、アンテナ13の給電点に接続されており、ICチップ12の水分検知用端子は、2本のセンサー配線14a,14bのそれぞれの一端に接続されている。ICチップ12は、2本のセンサー配線14a,14b間の導通状態を検出するとともに、アンテナ13を介して外部装置と通信可能に構成され、検出結果をアンテナ13を介して非接触送信する。2本のセンサー配線14a,14b間の導通状態は、例えば、アンテナ13を介して取得した起電力によってセンサー配線14a,14bに電流を流すことで、2本のセンサー配線14a,14b間の抵抗値を検知することによって検出することが考えられる。ICチップ12としては、例えば、NXP semiconductors社製のUCODE G2iM+等を用いることができる。
このように構成された水漏れ検知ラベル10は、ベース基材11の一方の面に積層された粘着層16によって、図1に示すように、ジョイント3を介して連結されたパイプ部2a,2bのうち鉛直方向において下方となるパイプ部2bの側面に貼着されている。
上記のように構成された水分検知構造においては、被検知部となる、配管1のパイプ部2a,2bとジョイント3との接合部分4において水漏れが発生する虞がある。以下に、上記のように構成された水分検知構造の使用時の作用について説明する。
図3は、図1及び図2に示した水分検知構造の使用時における水漏れ検知ラベル10の状態を示す図であり、(a)は配管1に水漏れが発生していないときの状態を示す図、(b)は配管1に水漏れが発生したときの状態を示す図である。また、図4は、図1に示した配管1に水漏れが発生した状態を示す外観図である。
図1に示した配管1のパイプ部2a,2bとジョイント3との接合部分4において水漏れが発生していない場合は、図3(a)に示すように2本のセンサー配線14a,14bが短絡配線15によって互いに接続されていることで導通している。
この状態で、ハンディターミナル等の外部装置から水漏れ検知ラベル10に非接触状態で電力が供給された場合、2本のセンサー配線14a,14b間に電流が流れ、それにより、ICチップ12においては、2つの開封検知用端子間の抵抗値が所定値よりも小さなもの(ほぼ、2本のセンサー配線14a,14bのICチップ12から短絡配線15までの間の抵抗値と、短絡配線15の抵抗値とを加算した値)として検知されることになる。そして、ICチップ12において、例えばフラグ情報として“1”が設定されることで、検知された抵抗値がデジタル情報に変換され、このフラグ情報が2本のセンサー配線14a,14b間の導通状態の検出結果として外部装置にアンテナ13を介して非接触送信される。
外部装置においては、受信したフラグ情報が“1”である場合は、配管1に水漏れが発生していないと判断される。その際、ICチップ12に、配管1を特定するためのID等の識別情報が書き込まれている場合、その識別情報が上述したフラグ情報とともに外部装置に非接触送信されれば、配管1を特定することができる。
なお、外部装置は、水漏れ検知ラベル10との間において920MHzの高周波で非接触通信を行うことが考えられ、外部装置としては、デンソーウェーブ社製BHTシリーズのハンディターミナルを用いることが考えられる。
一方、図1に示した配管1のパイプ部2a,2bとジョイント3との接合部分4において水漏れが発生している場合は、図4に示すように、水漏れによる水分5が重力によって下方に落ちることで通過領域となるパイプ部2bの側面を通過していく。その際、水漏れ検知ラベル10がパイプ部2bの側面に貼着されていることにより水漏れによる水分5が水漏れ検知ラベル10に付着することになるが、水漏れ検知ラベル10がパイプ部2bの側面に貼着されていることで、水漏れによる水分5は、水漏れ検知ラベル10のベース基材11のうち、最も高い位置となる1つの端辺11aに最初に付着することになる。そして、水漏れ検知ラベル10がパイプ部2bの側面に貼着されていることで、端辺11aに付着した水分5が、水漏れ検知ラベル10のベース基材11上を端辺11aからこれに対向する端辺11bに向かって流れていき、短絡配線15上を流れることになる。
すると、2本のセンサー配線14a,14bどうしを接続している短絡配線15が、上述したように水溶性の材料から構成されていることで、図3(b)に示すように、ベース基材11上を流れていく水分によって溶け、それにより、2本のセンサー配線14a,14b間が導通していない状態となる。
この状態で、ハンディターミナル等の外部装置から水漏れ検知ラベル10に非接触状態で電力が供給された場合でも、2本のセンサー配線14a,14b間には電流が流れず、それにより、ICチップ12においては、2本のセンサー配線14a,14b間の抵抗値が所定値よりも大きなもの(ほぼ無限大)として検知されることになる。
その場合、ICチップ12において、例えばフラグ情報として“0”が設定されることで、検知された抵抗値がデジタル情報に変換され、このフラグ情報が2本のセンサー配線14a,14b間の導通状態の検出結果として外部装置にアンテナ13を介して非接触送信される。
外部装置においては、受信したフラグ情報が“0”である場合は、配管1に水漏れが発生していると判断される。その際、上記同様に、ICチップ12に、配管1を特定するためのID等の識別情報が書き込まれている場合、その識別情報が上述したフラグ情報とともに外部装置に非接触送信されれば、配管1を特定することができる。
このように本形態においては、パイプ部2a,2bとジョイント3との接合部分4にて水漏れによる水分5が発生した場合、発生した水分5が水漏れ検知ラベル10のベース基材11上を流れていき、2本のセンサー配線14a,14bどうしを接続している短絡配線15がその水分5によって溶けて2本のセンサー配線14a,14bが導通していない状態となり、接合部分4に水分が発生したと判断される。そのため、その後、発生した水分5が蒸発したとしても、2本のセンサー配線14a,14bどうしが短絡配線15によって導通した状態には戻ることはなく、配管1の接合部分4に水分5が発生した旨を簡易な構成で履歴として検知することができる。
図5は、図1に示した水漏れ検知ラベル10の他の構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た側面図である。
図1に示した水漏れ検知ラベル10としては、図5に示すように、2本のセンサー配線114a,114bが、ICチップ12から離れるにしたがって互いの間隔が変化するように形成された構成とすることも考えられる。その場合、短絡配線15によって、検知する水分量に応じた領域にて2本のセンサー配線114a,114bどうしを接続することで、水分が発生したと判断する水分量を任意に設定することができる。
なお、本例では、2本のセンサー配線114a,114bどうしの間隔が変化する構成とすることで、水分が発生したと判断する水分量を任意に設定可能としているが、短絡配線15の形状や厚さによっても、水分が発生したと判断する水分量を任意に設定することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の水分検知構造の第2の実施の形態を示す外観図である。図7は、図6に示した水漏れ検知ラベル210の一構成例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た側面図である。
本形態の水分検知構造は図6に示すように、配管201に水漏れ検知ラベル210が取り付けられて構成されている。
配管201は、本願発明にて被検知体となるものであって、パイプ部202a,202bがジョイント203によって連結されて構成されている。パイプ部202a,202bは水平方向に直線状に並んで配置され、一方の端部どうしがジョイント203によって連結されている。
水漏れ検知ラベル210は図7に示すように、図2に示したものに対して、ベース基材211に折り部211aが設けられ、短絡配線15が設けられた面のうち、折り部211aを介して短絡配線15とは反対側の領域に粘着剤が塗布されることで粘着層211bが積層されている点と、ベース基材211のアンテナ13、センサー配線214a,214b及び短絡配線15が形成されていない面に粘着層16が積層されていない点が異なるものである。なお、センサー配線214a,214bは、図2に示したものと同様に、一端がICチップ12に接続され、そこからICチップ12から離れる方向に互いに並行して延びているものの、折り部211aの手前で終端している。
このように構成された水漏れ検知ラベル210は、折り部211aにて折り曲げられ、ベース基材211の一方の面に積層された粘着層211bによって、パイプ202bとジョイント203との接合部分204の下部に貼着され、水漏れ検知ラベル210の重さで配管201にぶら下がった状態となっている。
上記のように構成された水分検知構造においては、被検知部となる、配管201のパイプ部202a,202bとジョイント203との接合部分204において水漏れが発生する虞がある。以下に、上記のように構成された水分検知構造の使用時の作用について説明する。
図8は、図6及び図7に示した水分検知構造の使用時における水漏れ検知ラベル210の状態を示す図であり、(a)は配管201に水漏れが発生していないときの状態を示す図、(b)は配管201に水漏れが発生したときの状態を示す図である。また、図9は、図6に示した配管201に水漏れが発生した状態を示す外観図である。
図6に示した配管201のパイプ部202bとジョイント203との接合部分204において水漏れが発生していない場合は、図8(a)に示すように2本のセンサー配線214a,214bが短絡配線15によって互いに接続されていることで導通している。
この状態で、ハンディターミナル等の外部装置から水漏れ検知ラベル210に非接触状態で電力が供給された場合、2本のセンサー配線214a,214b間に電流が流れ、それにより、ICチップ12においては、2つの開封検知用端子間の抵抗値が所定値よりも小さなもの(ほぼ、2本のセンサー配線214a,214bのICチップ12から短絡配線15までの間の抵抗値と、短絡配線15の抵抗値とを加算した値)として検知されることになる。そして、ICチップ12において、例えばフラグ情報として“1”が設定されることで、検知された抵抗値がデジタル情報に変換され、このフラグ情報が2本のセンサー配線214a,214b間の導通状態の検出結果として外部装置にアンテナ13を介して非接触送信される。
外部装置においては、受信したフラグ情報が“1”である場合は、配管201に水漏れが発生していないと判断される。その際、ICチップ12に、配管201を特定するためのID等の識別情報が書き込まれている場合、その識別情報が上述したフラグ情報とともに外部装置に非接触送信されれば、配管201を特定することができる。
一方、図6に示した配管201のパイプ部202bとジョイント203との接合部分204において水漏れが発生している場合は、図9に示すように、水漏れによる水分205が接合部分204から重力によって落下していく。この際、水漏れによる水分205が接合部分204から重力によって落下していくことで、接合部分204の下方が、水漏れによる水分205が重力によって通過する通過領域となるが、水漏れ検知ラベル210は、接合部分204の下部に貼着されていることで、水漏れによる水分205が重力によって通過する通過領域に取り付けられていることなる。
水漏れによる水分205が接合部分204から重力によって落下していくと、水漏れ検知ラベル210が接合部分204の下部に貼着されていることにより水漏れによる水分205が水漏れ検知ラベル210に付着することになるが、水漏れ検知ラベル210が接合部分204の下部に粘着層211bによって貼着されていることで、水漏れによる水分205は、水漏れ検知ラベル210のベース基材211のうち、粘着層211bが積層された端部領域に最初に付着することになる。そして、水漏れ検知ラベル210が、粘着層211bによって接合部分204の下部に貼着され、水漏れ検知ラベル210の重さで配管201にぶら下がった状態となっていることで、粘着層211bが積層された端部領域に付着した水分205が、水漏れ検知ラベル210のベース基材211上を粘着層211bが積層された端部領域からこれに対向する端辺211cに向かって流れていき、短絡配線15上を流れることになる。
すると、2本のセンサー配線214a,214bどうしを接続している短絡配線15が、上述したように水溶性の材料から構成されていることで、図8(b)に示すように、ベース基材211上を流れていく水分によって溶け、それにより、2本のセンサー配線214a,214b間が導通していない状態となる。
この状態で、ハンディターミナル等の外部装置から水漏れ検知ラベル210に非接触状態で電力が供給された場合でも、2本のセンサー配線214a,214b間には電流が流れず、それにより、ICチップ12においては、2本のセンサー配線214a,214b間の抵抗値が所定値よりも大きなもの(ほぼ無限大)として検知されることになる。
その場合、ICチップ12において、例えばフラグ情報として“0”が設定されることで、検知された抵抗値がデジタル情報に変換され、このフラグ情報が2本のセンサー配線214a,214b間の導通状態の検出結果として外部装置にアンテナ13を介して非接触送信される。
外部装置においては、受信したフラグ情報が“0”である場合は、配管201に水漏れが発生していると判断される。その際、上記同様に、ICチップ12に、配管201を特定するためのID等の識別情報が書き込まれている場合、その識別情報が上述したフラグ情報とともに外部装置に非接触送信されれば、配管201を特定することができる。
このように本形態においては、パイプ部202bとジョイント203との接合部分204にて水漏れによる水分205が発生した場合、発生した水分205が水漏れ検知ラベル210のベース基材211上を流れていき、2本のセンサー配線214a,214bどうしを接続している短絡配線15がその水分205によって溶けて2本のセンサー配線214a,214bが導通していない状態となり、接合部分204に水分が発生したと判断される。そのため、その後、発生した水分205が蒸発したとしても、2本のセンサー配線214a,214bどうしが短絡配線15によって導通した状態には戻ることはなく、配管201の接合部分204に水分205が発生した旨を簡易な構成で履歴として検知することができる。
なお、上述した実施の形態においては、水漏れ検知ラベル10が、鉛直方向に直線状に並んで配置されたパイプ部2a,2bのうち一方のパイプ部2bの側面に貼着されたり、水漏れ検知ラベル210が、パイプ部202bとジョイント203との接合部分204に貼着されて水漏れ検知ラベル210の重さで配管201にぶら下がった状態となっていたりすることで、水漏れ検知ラベル10,210が鉛直となるように取り付けられ、配管1,01にて発生した水分が、ベース基材11,211の最も高い端部領域に最初に付着し、その後、ベース基材11,211上をその端部領域からこれに対向する端部領域に向かって流れていくことで、配管1,201にて発生した水分が短絡配線15上を流れるものを例に挙げて説明したが、ベース基材11,211が、配管1,201にて発生した水分が最初に付着する端部領域が、それに対向する端部領域よりも高くなる角度で取り付けられているものであればよい。例えば、鉛直方向に対して斜めの角度を有して取り付けられていてもよく、さらには、ベース基材が、発生した水分が重力によって最初に付着する端部領域から離れるにしたがってその高さが一旦低くなり、その後、その高さが高くなり、さらにその後、その高さが低くなり、発生した水分が重力によって最初に付着する端部領域に対向する端部領域の高さが、発生した水分が重力によって最初に付着する端部領域よりも低くなるような、側方から見た場合にS字状となるものであってもよい。
また、上述した実施の形態においては、検知タグとして、粘着層16,211bによって配管1,201に貼着される水漏れ検知ラベル10,210を例に挙げて説明したが、粘着層を有さずに他の手段によって配管に取り付けられるものであってもよい。
また、上述した実施の形態においては、配管1,201にて発生した水分が水漏れ検知ラベル10,210に直接付着するものを例に挙げて説明したが、配管にて発生した水分を貯留するための容器を設け、この容器の下部に水漏れ検知ラベル等の検知タグを設け、配管にて発生した水分が容器にて一旦貯留された後に検知タグに付着する構成としてもよい。その場合でも、検知タグは、配管にて発生して容器に一旦貯留された水分が重力によって通過する通過領域に取り付けられたものとなる。
また、被検知体としては、水漏れ等によって水分が発生するものであれば、上述した配管1,201に限らない。
1,201 配管
2a,2b,202a,202b パイプ部
3,203 ジョイント
4,204 接合部分
5,205 水分
10,110,210 水漏れ検知ラベル
11,211 ベース基材
11a,11b,211c 端辺
12 ICチップ
13 アンテナ
14a,14b,114a,114b,214a,214b センサー配線
15 短絡配線
16,211b 粘着層
211a 折り部

Claims (2)

  1. 被検知体と、前記被検知体の被検知部にて発生した水分を検知する検知タグとを有する水分検知構造であって、
    前記検知タグは、
    前記被検知部にて発生した水分が重力によって通過する通過領域に取り付けられたベース基材と、
    前記ベース基材に形成された通信用アンテナと、
    前記ベース基材に形成された2本のセンサー配線と、
    前記通信用アンテナに接続されるとともに前記2本センサー配線のそれぞれの一端に接続され、前記2本のセンサー配線間の導通状態を検出し、その検出結果を前記通信用アンテナを介して非接触送信する検出手段と、
    導電性を具備する水溶性の材料から構成され、前記2本のセンサー配線どうしを接続して前記ベース基材に設けられた短絡配線とを有し、
    前記ベース基材は、前記通過領域を通過する水分が最初に付着する端部領域が、該端部領域に対向する端部領域よりも高くなる角度で取り付けられている、水分検知構造。
  2. 請求項1に記載の水分検知構造において、
    前記2本のセンサー配線は、前記検出手段から離れるにしたがって互いの間隔が変化するように形成され、
    前記短絡配線は、前記検知する水分量に応じた領域にて前記2本のセンサー配線どうしを接続している、水分検知構造。
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