JP2021054346A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】上側バッグ部材用の接続部材を、下側バッグ部材に配慮しつつシートクッションに配索することにある。【解決手段】シートパッド4Pを上下に貫通する孔部(41H)が設けられているとともに、孔部(41H)の少なくとも一部は、シートパッド4Pの上面視を基準として下側バッグ部材21の膨張可能な領域(EF)を避けるように形成された回避部位(41HH)となっており、接続部材(61)は、回避部位(41HH)に挿通された状態でシートパッド4Pの上側から下側に向けて配索されている。【選択図】図9

Description

本発明は、シートクッションが、シートパッドの下側に配置された下側バッグ部材と、シートパッドの上側に配置された上側バッグ部材と、上側バッグ部材に接続された管状又は線状の接続部材とを備え、接続部材が、シートパッドの上側から下側に向けて配索されている乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートでは、座部となるシートクッションの適宜の位置に各種のバッグ部材を配設することがある。例えば特許文献1に開示のシートクッションは、本発明のシートフレームに相当する支持プレートと、この支持プレートに下支えされたシートパッドと、エアバッグ装置とを有している。エアバッグ装置は、エアバッグとインフレータが内蔵された中空部材であり、支持プレートに支持された状態でシートパッドの前部下側に配設されている。またエアバッグは、本発明の下側バッグ部材に相当する部材であり、インフレータからのエアの供給により膨張して、エアバッグ装置からシート後方に向けて展開することができる。公知技術では、適宜のタイミングでエアバッグを膨張させながらシート後方に展開させることで、シートパッドの前部側を、展開したエアバッグによって持ち上げることができる。
また乗物用シートの分野では、乗員に対する快適性等を考慮して、シートパッドの上側に別のバッグ部材を配置することがある。この別のバッグ部材は、本発明の上側バッグ部材に相当し、本発明の接続部材に相当するエアチューブが接続されている。エアチューブは、エアの通過を許容する管状の部材であり、シートパッドの上側から下側に向けて配索されて、シート下方に設置されたポンプや排出口に連通している。そして別のバッグ部材が、エアチューブを介して膨張と収縮を繰り返すことにより、シートクッションに着座した乗員をマッサージすることが可能となる。
特許第4239387号公報
ところで上述の別のバッグ部材を備えたシートパッドでは、別のバッグ部材用のエアチューブ(上側バッグ部材用の接続部材)がシートパッドの上側から下側に向けて配索される。このような構成では、シートパッドの下側に配置されたエアバッグ(下側バッグ部材)に配慮しつつ、シートクッションにエアチューブを配索すべきである。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、上側バッグ部材用の接続部材を、下側バッグ部材に配慮しつつシートクッションに配索することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、座部となるシートクッションが、シートフレームに支持されているシートパッドと、シートパッドの下側に配置されてシートフレームに支持されている下側バッグ部材と、シートパッドの上側に配置された上側バッグ部材とを備えている。そして下側バッグ部材は、シートパッドの前部で収縮している収縮状態からシート後方に向けて膨張しつつ展開した展開状態に変位可能である。また上側バッグ部材に接続されている管状又は線状の接続部材が、シートパッドの上側から下側に向けて配索されている。この種のシート構成では、上側バッグ部材用の接続部材を、下側バッグ部材に配慮しつつシートクッションに配索すべきである。
そこで本発明では、シートパッドを上下に貫通する孔部が設けられているとともに、孔部の少なくとも一部は、シートパッドの上面視を基準として下側バッグ部材の膨張可能な領域を避けるように形成された回避部位となっている。そして接続部材は、回避部位に挿通された状態でシートパッドの上側から下側に向けて配索されている。本発明では、シートパッドを上下に貫通する孔部に、下側バッグ部材の膨張可能な領域を避けるように形成されている回避部位を設けている。そして接続部材を、回避部位に挿通された状態でシートパッドの上側から下側に向けて配索することにより、膨張する下側バッグ部材から極力離して配索しておくことが可能となる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートにおいて、接続部材は、展開状態の下側バッグ部材の外側で、シートパッドの上側から下側に向けて配索されている。本発明では、シートパッドの上側から下側に向けて配索されている接続部材が、展開状態の下側バッグ部材の外側に配置されているため、下側バッグ部材に対する接続部材の意図しない近接等をより確実に回避することができる。
第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートにおいて、シートクッションは、マッサージ用の複数の上側バッグ部材と、上側バッグ部材の配設数に応じた数の接続部材とを備えている。そして複数の上側バッグ部材は、各々、対応する接続部材を介して膨張と収縮が可能であるとともに、各接続部材は、対応する孔部に挿通されて配索されている。本発明のシートパッドには、シート性能向上の観点から、マッサージ用の上側バッグ部材と接続部材とをそれぞれ複数設けている。このような場合においても、各接続部材を、対応する孔部に挿通しておくことにより、膨張時の下側バッグ部材から極力離して配索しておくことが可能となっている。
本発明に係る第1発明によれば、上側バッグ部材用の接続部材を、下側バッグ部材に配慮しつつシートクッションに配索することができる。また第2発明によれば、上側バッグ部材用の接続部材を、シートクッションの所望の位置により確実に配索することができる。そして第3発明によれば、上側バッグ部材用の複数の接続部材を、各々、下側バッグ部材に配慮しつつシートクッションに性能良く配索することができる。
乗物用シートの透視斜視図である。 シートクッションの透視上面図である。 図2のIII−III線断面に相当する概略断面図である。 シートクッションの分解斜視図である。 展開状態の下側バッグ部材を示すシートパッドの透視上面図である。 孔部の回避部位を示すシートパッドの拡大上面図である。 各上側バッグ部材を配設したシートパッドの上面図である。 図7のVIII−VIII線断面に相当する概略断面図である。 図7のIX−IX線断面に相当する概略断面図である。 図7のX−X線断面に相当する概略断面図である。 図10に示すシートパッドの一部を拡大して示す概略断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図11を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。なお図3、図8〜図11では、便宜上、シートクッションの主な構成のみを図示している。
図1に示す乗物用シート2は、乗物室内の床面FSに設置されている内装品であり、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有している。ここでシートクッション4(詳細後述)は、その下部左右に取付けられたスライドレール9を介して、乗物室内の床面FSにスライド移動可能な状態で配設されている。またシートクッション4の後部にはシートバック6の下部が起倒可能に連結されており、起立状態のシートバック6の上方にはヘッドレスト8が配設されている。
[シートクッション]
図1〜図4に示すシートクッション4は、座部となる上方視で概ね矩形の部材であり、シートフレーム4F上のシートパッド4Pがシートカバー4Sで被覆されることで形成されている。なおシートカバー4Sは、シート外観をなす面材であり、例えば布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で形成できる。またシートカバー4Sの下側には、着座性を考慮して発泡樹脂製のマット材4SSが配設されている。
そしてシートクッション4では、優れたシート性能の確保の観点等から、図1及び図4に示すように、下側バッグ部材21と、複数の上側バッグ部材51〜54と、複数の接続部材61〜66とが配設される。すなわちシートパッド4Pの前部下側には下側バッグ部材21が配設され、この下側バッグ部材21は、後述するようにシート後方に向けて膨張しつつ展開することが可能である。またシートパッド4Pの上側には、複数の上側バッグ部材51〜54が配設され、さらに各上側バッグ部材51〜54に接続された各接続部材61〜66がシートパッド4Pの上側から下側に向けて配索されている。そして各上側バッグ部材51〜54が、対応する接続部材61〜66を介して膨張及び収縮することで、シートクッション4に着座した乗員をマッサージすることができる。この種の構成では、上側バッグ部材用の各接続部材61〜66を、下側バッグ部材21に配慮しつつシートクッション4に配索すべきである。そこで本実施例では、後述する構成によって、上側バッグ部材用の各接続部材61〜66を、下側バッグ部材21に配慮しつつシートクッション4に配索することとした。以下、各構成について詳述する。
[シートフレーム]
図4に示すシートフレーム4Fは、シート骨格をなす上方視で略矩形の枠体であり、金属や硬質樹脂などの剛性に優れる素材で形成できる。このシートフレーム4Fの外形部分は、フロントフレーム10と、一対のサイドフレーム11と、リアフレーム12とを概ね矩形に組むことで形成されている(図4では、便宜上、各サイドフレームに共通の符号11を付す)。左右一対のサイドフレーム11は、それぞれ側部骨格をなす板状の部材であり、シートの左側と右側とに分かれて配設されている。また両サイドフレーム11の前端側には、前部骨格をなすフロントフレーム10(詳細後述)が固定されている。また両サイドフレーム11の後端側には、後部骨格をなすパイプ状のリアフレーム12が掛け渡されて固定され、両サイドフレーム11の前部側には、フロントフレーム10の後方位置に、パイプ状の補強フレーム13が掛け渡されて固定されている。そして補強フレーム13とリアフレーム12の間にはSバネ14が配設されており、このSバネ14によって、シートパッド4Pを弾性的に下支えすることができる。
また図3及び図4に示すフロントフレーム10は、左右に長尺な断面L字状の板状部位であり、シートパッド4Pに対面状に配置される上側板部10aと、上側板部10aの前端から下方に延びる前側板部10bとを有している。このフロントフレーム10の下側には、上側バッグ部材用の吸排気装置15と、送風装置16とが配設されている。吸排気装置15は、後述する各上側バッグ部材51〜54に対して流体の供給と排出を行う立方体状の部材であり、シートフレーム4Fの前部右側に配設される。この吸排気装置15には、図示しない流体供給用のポンプと流体排出用の排出口が設けられており、後述する各接続部材61〜66を介して各上側バッグ部材51〜54に連通している。また送風装置16は、内部に送風機構が設置されたドラム状の部材であり、シートパッド4Pの着座面に向けて気体を送風することができる。この送風装置16は、シートフレーム4Fの前部中央に配設されて、後述する図3のシートパッド4Pの通路部35に連通している。
また図3及び図4を参照して、フロントフレーム10の上側板部10aの上には、左右方向に長尺な柱状のバッグ装置20が配設されている。このバッグ装置20内には、下側バッグ部材21とインフレータ22とが配設されており、バッグ装置20の後面は、後述する下側バッグ部材21の展開時に解放可能となっている。またバッグ装置20の下面には、上方視で矩形の支持面材23が取付けられている。この支持面材23は、展開時の下側バッグ部材21を支持するための部材であり、バッグ装置20からシート後方に向けて延設されて、フロントフレーム10及びSバネ14に支持されている。なお支持面材23の素材は特に限定しないが、適度な剛性と可撓性を備えていることが望ましく、シートカバー4Sで例示の素材や樹脂製のシート材を用いることが可能である。
[下側バッグ部材]
そして図3及び図4を参照して、下側バッグ部材21は、エアなどの流体の流入により膨張する袋状の部材であり、収縮状態とされてバッグ装置20内に配置されている。この下側バッグ部材21は、図5に示すように、シート後方に向けて膨張して展開した展開状態に変位可能となっている(下側バッグ部材21の膨張可能な領域は後述する)。ここで下側バッグ部材21は、二枚の面材が周縁側で圧着又は接着されることで形成され、流体を保持可能な袋状のバッグ本体21aと、このバッグ本体21aの周縁に設けられているシール部位21bとを有している。そして本実施例では、下側バッグ部材21のバッグ本体21aが、適宜のタイミングでインフレータ22からの流体の供給を受けることにより、シート後方に向けて膨張しつつ展開することができる。
[シートパッド]
図4及び図5に示すシートパッド4Pは、シート外形をなす上方視で概ね矩形の部材であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。このシートパッド4Pの上面である着座面は、天板メイン部4aと、左右一対の天板サイド部4b,4cと、後側の土手部4dとに区分けでき、さらに後述する複数の溝部31〜34が設けられている。ここで天板メイン部4aは、シート幅方向におけるシートクッション4の中央部分であり、適度なシート幅方向の寸法をもって前後方向に延びている。また天板メイン部4aの右側には、上方に突出する右側の天板サイド部4bが形成され、左側には、上方に突出する左側の天板サイド部4cが形成され、後側には、上方に突出する土手部4dが形成されている。そして各天板サイド部4b,4cと土手部4dとは、天板メイン部4aの前側を除く部分を囲むように一連となっている。
また図5に示すシートパッド4Pには、左右一対の縦溝部(右縦溝部31,左縦溝部32)と、前後一対の横溝部(前横溝部33,後横溝部34)が設けられている。これら各溝部31〜34は、適度な寸法をもって所定の方向に延びる凹み箇所であり、例えばシートカバーの一部を引込んで配置することができる。そして各縦溝部31,32は、それぞれ前後方向に直線的に延びている溝部であり、天板メイン部4aに概ね左右対称に形成されている。右縦溝部31は、天板メイン部4aと右側の天板サイド部4bの間で前後に延び、左縦溝部32は、天板メイン部4aと左側の天板サイド部4cの間で前後に延びている。なお右縦溝部31と左縦溝部32の後側は、天板メイン部4aから土手部4d側にはみ出して形成されている。また各横溝部33,34は、天板メイン部4aで左右方向に延びている溝部であり、各横溝部33,34の左右端は対応する縦溝部31,32に連通している。そして前横溝部33は、天板メイン部4aの前後方向の概ね中央で左右に延びており、この前横溝部33を境に、天板メイン部4aを前部と後部に概ね区分けできる。また後横溝部34は、天板メイン部4aと土手部4dの間で左右方向に延びている。
また図3及び図5を参照して、シートパッド4Pには、送風装置用の構成として、シートパッド4Pを上下に貫通する通路部35と、複数の開口部36,37が設けられている。通路部35は、気体の通過を許容する通路であり、下側の開口(符号省略)が図示しないダクト部材を介して送風装置16に連通している。また通路部35の上側は前後左右に枝分かれしており、天板メイン部4aには、通路部35の上側の開口となる開口部36,37が複数形成されている。すなわち天板メイン部4aの前端には、複数の前端の開口部36が左右に列をなして形成されている(図5等では、便宜上、前端の各開口部に共通の符号36を付す)。また前端の開口部36の後方には、複数の中央の開口部37が形成されている(図5等では、便宜上、中央の各開口部に共通の符号37を付す)。これら中央の開口部37は、天板メイン部4aの左右方向の中央において概ねU字状の列をなすように配置されている。
また図5及び図7を参照して、シートパッド4Pの天板メイン部4aには、後述する上側バッグ部材51〜54用の構成として、複数の収容部位41〜44と、後述する複数の孔部41H〜46Hとが設けられている。各収容部位41〜44は、天板メイン部4aに設けられた段差状の凹み箇所であり、周囲の天板メイン部4a部分よりも一段低くなっている。そして天板メイン部4aの適宜の位置には、上側バッグ部材の配設数に応じて、後述するように、四つの収容部位(第一収容部位41,第二収容部位42,第三収容部位43,第四収容部位44)が設けられている。
図5に示す第一収容部位41と第二収容部位42は、それぞれ上方視で概ね矩形の凹み箇所であり、前横溝部33の前側において、天板メイン部4aの右側と左側に分かれて設けられている。第一収容部位41は、天板メイン部4aの前部右側に設けられた凹部であり、中央の開口部37の右方で且つ右縦溝部31に近接して形成されている。また第二収容部位42は、天板メイン部4aの前部左側に設けられた凹部であり、中央の開口部37の左方で且つ左縦溝部32に近接して形成されている。また第三収容部位43と第四収容部位44は、前横溝部33の後側において、天板メイン部4aの右側と左側に分かれて設けられている。これら第三収容部位43と第四収容部位44は、上方視で概ね矩形の凹部であるとともに、第一収容部位41と第二収容部位42よりも前後の寸法が大きくなっている。そして第三収容部位43は、天板メイン部4aの後部右側に設けられた凹部であり、右縦溝部31に近接して形成されている。また第四収容部位44は、天板メイン部4aの後部左側に設けられた凹部であり、左縦溝部32に近接して形成されている。
[孔部]
また図5及び図7を参照して、複数の孔部41H〜46Hは、それぞれ天板メイン部4aを上下に貫通する貫通孔であり、対応する接続部材61〜66(詳細後述)を挿通しておくことができる。そして図5に示す天板メイン部4aの前横溝部33の前側には第一孔部41Hと第二孔部42Hが設けられている。これら第一孔部41Hと第二孔部42Hは、シートパッド4Pの上面視において、概ね左右対称形状を有しているとともに、天板メイン部4aの左端側と右端側に分かれて設けられている。
すなわち図5及び図6に示す第一孔部41Hは、第一収容部位41から右縦溝部31に向けて延びている長孔状の貫通孔である。この第一孔部41Hは、上方視において右方に向かうにつれて次第に後方に傾斜しているとともに、その右側には、後述する第一回避部位41HHが設けられている。そして第一孔部41Hの左端は、第一収容部位41の右後側の角部に重複して形成され、第一孔部41Hの右端は、右縦溝部31の左側に隣接して形成されている。また図5に示す第二孔部42Hは、第二収容部位42から左縦溝部32に向けて延びている長孔状の貫通孔である。この第二孔部42Hは、左方に向かうにつれて次第に後方に傾斜しており、その左側には、後述する第二回避部位42HHが設けられている。そして第二孔部42Hの右端は、第二収容部位42の左後側の角部に重複して形成され、第二孔部42Hの左端は、左縦溝部32の右側に隣接して形成されている。
また図5に示す天板メイン部4aの前横溝部33の後側には、前後一対の第三孔部(前側の第三孔部43H,後側の第三孔部44H)と、前後一対の第四孔部(前側の第四孔部45H,後側の第四孔部46H)とが設けられている。これら各第三孔部43H(44H)と各第四孔部45H(46H)は、シートパッド4Pの上面視において、概ね左右対称形状を有して、天板メイン部4aの左端側と右端側に分かれて設けられている。
すなわち図5に示す前側の第三孔部43Hは、第三収容部位43の右縁前側から右縦溝部31に向けて概ね直線的に延びている長孔状の貫通孔であり、後側の第三孔部44Hは、第三収容部位43の右縁後側から右縦溝部31に向けて概ね直線的に延びている長孔状の貫通孔である。これら各第三孔部43H,44Hの左端は、第三収容部位43の右縁側に重複して形成されており、各第三孔部43H,44Hの右端は、右縦溝部31の左側に隣接して形成されている。また前側の第四孔部45Hは、第四収容部位44の左縁後側から左縦溝部32に向けて概ね直線的に延びている長孔状の貫通孔であり、後側の第四孔部46Hは、第四収容部位44の左縁後側から左縦溝部32に向けて概ね直線的に延びている長孔状の貫通孔である。これら各第四孔部45H,46Hの右端は、第四収容部位44の左縁側に重複して形成されており、各第四孔部45H,46Hの左端は、左縦溝部32の右側に隣接して形成されている。
[下側バッグ部材の膨張可能な領域(膨張領域)と各孔部の位置関係]
ここで図5に示す展開状態の下側バッグ部材21では、バッグ本体21aが、バッグ装置20からシート後方に向けて膨張して展開した状態となる。そして展開状態のバッグ本体21aは、シートパッド4Pの上面視を基準とした場合に概ね半楕円状をなしており、天板メイン部4aよりも若干小さい左右の幅寸法を有して、前横溝部33と後横溝部34の間の中間位置まで展開している。そこで本実施例では、半楕円形状に膨張したバッグ本体21aを、下側バッグ部材21の膨張可能な領域(膨張領域EF)と規定し、このバッグ本体21aの右縁EF1と左縁EF2で囲まれた部分の外側を、膨張領域EFの外側とみなすこととする。そして膨張領域EF(膨張したバッグ本体21a)の右縁EF1は、右縦溝部31との間に若干の隙が生じた状態とされ、後方に向かうにつれて次第に左側に湾曲している。また膨張領域EF(膨張したバッグ本体21a)の左縁EF2は、左縦溝部32との間に若干の隙が生じた状態とされ、後方に向かうにつれて次第に右側に湾曲している。
そして本実施例では、図5に示す各孔部41H〜46Hの一部又は全部が、シートパッド4Pの上面視において、下側バッグ部材21の膨張領域EFを避ける位置に形成されている。例えば図5及び図6に示す第一孔部41Hは、膨張領域EFから離れるように第一収容部位41から右後側に延設されることで、第一孔部41Hの右側が、膨張領域EFを避けるように形成された第一回避部位41HHとなっている(図6では、便宜上、第一回避部位にハッチをつけて図示する)。この第一回避部位41HHは、膨張領域EFの右外側に配置されており、さらに第一回避部位41HHの右端側は、展開状態の下側バッグ部材21のシール部位21bの右外側に配置された状態となっている。また図5に示す第二孔部42Hは、膨張領域EFから離れるように第二収容部位42から左後側に延設されることで、第二孔部42Hの左側が、膨張領域EFを避けるように形成された第二回避部位42HHとなっている。この第二回避部位42HHは、膨張領域EFの左外側に配置されており、さらに第二回避部位42HHの左端側は、展開状態の下側バッグ部材21のシール部位21bの左外側に配置された状態となっている。
また図5に示す第三収容部位43では、その左下部分が、膨張領域EFに重複するように形成され、その他の部分(例えば右縁側)は膨張領域EFの外側に形成されている。そこで各第三孔部43H,44Hを、第三収容部位43の右縁側から左方に延設することにより、膨張領域EFに重複しないように右縁EF1の外側(図5の右後側)に形成しておくことができる。すなわち本実施例の各第三孔部43H,44Hは、その全てが回避部位となっている。また第四収容部位44では、その右下部分が、膨張領域EFに重複するように形成され、その他の部分(例えば左縁側)は膨張領域EFの外側に形成されている。そこで各第四孔部45H,46Hを、第四収容部位44の左縁側から左方に延設することにより、膨張領域EFに重複しないように左縁EF2の外側(図5の左後側)に形成しておくことができる。すなわち本実施例の各第四孔部45H,46Hも、その全てが回避部位となっている。
[上側バッグ部材]
図5及び図7を参照して、天板メイン部4aの上には、四つの上側バッグ部材(第一上側バッグ部材51,第二上側バッグ部材52,第三上側バッグ部材53、第四上側バッグ部材54)を配設することができる。これら各上側バッグ部材51〜54は、エアなどの流体の流入により膨張する部材であり、配置位置や寸法が異なる以外は概ね同一の基本構成を有している。例えば第一上側バッグ部材51は、図7に示すように上方視で概ね矩形の袋材であり、第一収容部位41に収容可能な外形寸法を有している。この第一上側バッグ部材51は、二枚の面材が周面側で圧着又は接着されることで形成されている。そして第一上側バッグ部材51は、周縁のシール部51aと、シール部51aの内側に設けられた袋状部51bとを有し、この袋状部51bが、流体の流入により膨張し且つ流体の排出により収縮することとなる。また第一上側バッグ部材51の適宜の位置には、配設用の貫通孔Hを設けておくことができる(図7では、一部の貫通孔に符号Hを付し、その他の貫通孔は丸孔で図示する)。例えば第一上側バッグ部材51では、袋状部51bの四隅にそれぞれ配設用の貫通孔Hが設けられ、さらに前縁右側から前方に延長する帯部51cにも配設用の貫通孔Hが設けられている。
また図7に示す第二上側バッグ部材52は、第一上側バッグ部材51と同様に矩形の袋材であり、第二収容部位42に収容可能な外形寸法を有している。この第二上側バッグ部材52は、第一上側バッグ部材51と左右対称となっている以外は概ね同一の基本構成を有している。すなわち第二上側バッグ部材52も、別のシール部52aと、別の袋状部52bと、前縁左側から前方に延長する別の帯部52cとを有し、さらに配設用の貫通孔Hが適宜の位置に設けられている。
また図7に示す第三上側バッグ部材53は、第一上側バッグ部材51よりも前後の寸法が大きい矩形の袋材であり、第三収容部位43に収容可能な外形寸法を有している。この第三上側バッグ部材53は、周縁の外側シール部53aと、前後一対の袋状部53bb,53bを有している。すなわち第三上側バッグ部材53には、前後に二分割されるように中央シール部53aaが形成され、この中央シール部53aaを境に、前側の袋状部53bbと後側の袋状部53bが前後に並んで形成されている。また第三上側バッグ部材53の適宜の位置には、配設用の貫通孔Hを設けておくことができる(図7では、一部の貫通孔に符号Hを付し、その他の貫通孔は丸孔で図示する)。例えば第三上側バッグ部材53では、袋状部51bの四隅にそれぞれ配設用の貫通孔Hが設けられ、さらに前後縁から延長する前後の帯部53cc,53cにも配設用の貫通孔Hが設けられている。
また図7に示す第四上側バッグ部材54は、第三上側バッグ部材53と同様に矩形の袋材であり、第四収容部位44に収容可能な外形寸法を有している。この第四上側バッグ部材54は、第三上側バッグ部材53と左右対称となっている以外は概ね同一の基本構成を有している。すなわち第四上側バッグ部材54も、別の周縁シール部54aと、別の中央シール部54aaと、別の前後の袋状部54bb,54bと、別の前後の帯部54cc,54cを有し、さらに配設用の貫通孔Hが適宜の位置に設けられている。
[接続部材]
図7に示す天板メイン部4aには、各上側バッグ部材51〜54の配設数に応じて、複数の接続部材61〜66が配索される。そして各上側バッグ部材51〜54には、対応する複数又は単数の接続部材61〜66が接続されることで、これら各接続部材61〜66によって流体の流入と排出が可能となっている。すなわち第一上側バッグ部材51には第一接続部材61が接続され、第二上側バッグ部材52には第二接続部材62が接続されている。これら第一接続部材61と第二接続部材62は、エアなどの流体の通過を許容する管状の部材であり、配索位置が左右対称である以外は概ね同一の基本構成を有している。また第三上側バッグ部材53には、前後一対の第三接続部材63,64が接続され、第四上側バッグ部材54には、前後一対の第四接続部材65,66が接続されている。そして各第三接続部材63(64)と各第四接続部材65(66)も、エアなどの流体の通過を許容する管状の部材であり、配索位置が左右対称である以外は概ね同一の基本構成を有している。そこで以下に、専ら第一接続部材61と各第三接続部材63,64を一例にその詳細を説明する。
図7〜図9に示す第一接続部材61は、樹脂製の第一管部位61aと、適度な可撓性を有する第一チューブ部位61bとを有している。第一管部位61aは、直線状の管状部材であり、第一上側バッグ部材51の右後の角部に接続されて袋状部51bに連通されている。そして第一管部位61aは、シートパッド4Pの上面視において、第一孔部41Hと概ね同一の長さ寸法を有しているとともに、第一上側バッグ部材51から右後側を向くように傾斜して配置されている。また第一チューブ部位61bは、第一管部位61aの右端下部に連結されているチューブ状の部材であり、シートパッド4Pの上側から下側に配索可能な長さ寸法を有している。
また図7及び図8に示す第二接続部材62も、第二上側バッグ部材52の左後の角部に接続された第二管部位62aと、第二管部位62aの左端下部に連結されている第二チューブ部位62bとを有している。第二管部位62aは、シートパッド4Pの上面視において、第二孔部42Hと概ね同一の長さ寸法を有しているとともに、第二上側バッグ部材52から左後側を向くように傾斜して配置されている。また第二チューブ部位62bは、第二管部位62aの左端下部に連結されているチューブ状の部材であり、シートパッド4Pの上側から下側に配索可能な長さ寸法を有している。
また図7に示す前後一対の第三接続部材63,64は、配置位置が異なる以外は概ね同一の基本構成を有して、第三上側バッグ部材53に接続されている。例えば図10及び図11に示す前側の第三接続部材63は、樹脂製の前側の第三管部位63aと、適度な可撓性を有する前側の第三チューブ部位63bとを有している。前側の第三管部位63aは、直線状の管状部材であり、第三上側バッグ部材53の右縁前部に接続されて前側の袋状部53bbに連通されている。そして前側の第三管部位63aは、シートパッド4Pの上面視において、前側の第三孔部43Hと概ね同一の長さ寸法を有しているとともに、第三上側バッグ部材53から右方を向いて配置されている。また前側の第三チューブ部位63bは、前側の第三管部位63aの右端下部に連結されているチューブ状の部材であり、シートパッド4Pの上側から下側に配索可能な長さ寸法を有している。また図7に示す後側の第三接続部材64も、第三上側バッグ部材53の右縁後部に接続された後側の第三管部位64aと、後側の第三管部位64aの左端下部に連結されている後側の第三チューブ部位64bとを有している。そして後側の第三管部位64aは、第三上側バッグ部材53の右縁後部に接続されて後側の袋状部53bに連通されている。また後側の第三チューブ部位64bは、後側の第三管部位64aの右端下部に連結されているとともに、シートパッド4Pの上側から下側に配索可能な長さ寸法を有している。
そして図7に示す前後一対の第四接続部材65(66)は、前後一対の第三接続部材63(64)と同様の構成を有している。すなわち図10に示す前側の第四接続部材65は、第四上側バッグ部材54の左縁前部に接続された前側の第四管部位65aと、前側の第四管部位65aの左端下部に連結されている前側の第四チューブ部位65bとを有している。これら前側の第四管部位65aと前側の第四チューブ部位65bは、前側の第三接続部材63の対応する部位(63a,63b)と概ね左右対称となるように配置されている。また図7に示す後側の第四接続部材66は、第四上側バッグ部材54の左縁後部に接続された後側の第四管部位66aと、後側の第四管部位66aの左端下部に連結されている後側の第四チューブ部位66bとを有している。これら後側の第四管部位66aと後側の第四チューブ部位66bは、後側の第三接続部材64の対応する部位(64a,64b)と概ね左右対称となるように配置されている。
[各上側バッグ部材の配設作業及び各接続部材の配索作業]
図3及び図4を参照して、シートクッション4の形成においては、シートパッド4Pを、シートフレーム4F上に配設したのちシートカバー4Sで被覆する。このとき図5及び図7を参照して、各上側バッグ部材51〜54を、対応する収容部位41〜44に配設してシートパッド4Pの上側に配置しておく。例えば第一上側バッグ部材51は、天板メイン部4aの前部右側の第一収容部位41内に配置されたのち、配設用の貫通孔Hに挿設されたビス(図示省略)で位置固定される。そして第一接続部材61を、図8及び図9に示すように第一孔部41Hを介してシートパッド4Pの上側から下側に配索していく。このとき第一管部位61aは、第一孔部41Hに嵌め込まれるように配置されて、第一管部位61aの右端が、第一回避部位41HHとなる第一孔部41Hの右端側に配置される。そして第一チューブ部位61bは、第一管部位61aの右端下部から第一回避部位41HHの右端側に挿通されて、シートパッド4Pの上側から下側に配索される。この第一チューブ部位61bの下側は、シートフレーム4Fの下側から左方に引き込まれたのち、他のチューブ部位(図示省略)を介して又は直接的に吸排気装置15に接続することができる。
また図7及び図8に示す第二上側バッグ部材52は、天板メイン部4aの前部左側の第二収容部位42内に配置されたのち、配設用の貫通孔Hに挿設されたビス(図示省略)で位置固定される。そして第二接続部材62は、第一接続部材61と同様の手順で、第二孔部42Hを介してシートパッド4Pの上側から下側に配索されて吸排気装置15に接続される。このとき第二チューブ部位62bは、第二管部位62aの左端下部から第二回避部位42HHの左端側に挿通されて、シートパッド4Pの上側から下側に配索される。
また図7、図10及び図11に示す第三上側バッグ部材53は、天板メイン部4aの後部右側の第三収容部位43内に配置されたのち、配設用の貫通孔Hに挿設されたビス(図示省略)で位置固定される。そして各第三接続部材63(64)を、対応する各第三孔部43H(44H)を介してシートパッド4Pの上側から下側に配索していく。このとき図10及び図11に示す前側の第三接続部材63では、前側の第三管部位63aが、前側の第三孔部43Hに嵌め込まれるように配置されて、前側の第三管部位63aの右端が、前側の第三孔部43Hの右端側に配置される。そして前側の第三チューブ部位63bは、前側の第三管部位63aの右端下部から前側の第三孔部43Hの右端側に挿通され、シートパッド4Pの上側から下側に配索される。この前側の第三チューブ部位63bの下側も、シートフレーム4Fの下側から左方に引き込まれたのち、他のチューブ部位(図示省略)を介して又は直接的に吸排気装置15に接続することができる。また図7に示す後側の第三接続部材64においても、後側の第三管部位64aが、後側の第三孔部44Hに嵌め込まれるように配置される。そして後側の第三チューブ部位64bは、後側の第三管部位64aの右端下部から後側の第三孔部44Hの右端側に挿通されることでシートパッド4Pの上側から下側に配索される。
また図7に示す第四上側バッグ部材54は、天板メイン部4aの後部左側の第四収容部位44内に配置されたのち、配設用の貫通孔Hに挿設されたビス(図示省略)で位置固定される。そして各第四接続部材65(66)は、対応する各第三接続部材63(64)と同様の手順で、対応する各第四孔部45H(46H)を介してシートパッド4Pの上側から下側に配索されて吸排気装置15に接続される。
[下側バッグ部材の作動]
シートクッション4では、図3及び図5を参照して、適宜のタイミングで下側バッグ部材21(バッグ本体21a)を収縮状態から展開状態に変位させることができる。例えば乗物衝突時において、図示しない制御部から発信された信号によってバッグ装置20内のインフレータ22が作動する。つぎに下側バッグ部材21のバッグ本体21aが、インフレータ22からの流体の流入によって膨張しつつ、バッグ装置20の後面から飛び出してシート後方に向けて展開していく。こうして展開状態とされた下側バッグ部材21のバッグ本体21aによって天板メイン部4aの前部を上方に持ち上げることで、乗員の前すべり等を極力阻止することが可能となる。そしてシートクッション4は、下側バッグ部材21の展開性が確保されるように構成されており、例えば上側バッグ部材用の接続部材61〜66が、後述のように下側バッグ部材21に配慮しつつシートクッション4に配索されている。
すなわち本実施例では、シートパッド4Pを上下に貫通する各孔部41H〜46Hの少なくとも一部は、図5に示すように膨張領域EFを避けるように形成された回避部位(41HH,42HH等)となっている。そして図7に示す各接続部材61〜66は、各孔部41H〜46Hの回避部位に挿通された状態でシートパッド4Pの上側から下側に向けて配索されている。こうして本実施例では、各孔部41H〜46Hの回避部位(41HH,42HH等)を利用して、各接続部材61〜66を、下側バッグ部材21に配慮しつつシートパッド4Pの上側から下側に向けて配索することとしている。そして第一接続部材61と第二接続部材62の配索経路は、左右対称となっている以外は概ね同一であり、各第三接続部材63(64)と各第四接続部材65(66)の配索経路は、左右対称となっている以外は概ね同一である。そこで以下に、専ら第一接続部材61と前側の第三接続部材63を一例にこれらの配索経路を詳細に説明する。
図7〜図9に示す第一接続部材61では、第一管部位61aと第一チューブ部位61bの配索経路が、第一孔部41Hによって定まっている。そして第一管部位61aは、下側バッグ部材21の膨張領域EFを避けるように、第一上側バッグ部材51の右後の角部から第一孔部41Hに沿って右後側に向けて延長している。また第一管部位61aの右端側は、第一回避部位41HHの右端直上に配置されることで、膨張領域EFの右外側に配置された状態となり、さらに展開時のシール部位21bよりも右外側に位置している。そして第一チューブ部位61bは、第一管部位61aの右端の下部側から第一回避部位41HHの右端側に挿通されて、シートパッド4Pの下側に延長している。このため第一チューブ部位61bは、膨張領域EF及び右側のシール部位21bの外側(下側バッグ部材21の外側)で、シートパッド4Pの上側から下側に配索されることとなる。そして第一チューブ部位61bの下側が、シートフレーム4Fの下側から左側に引き込まれて吸排気装置15に接続されている。こうして第一接続部材61は、第一孔部41Hの第一回避部位41HHを利用して膨張領域EFを避けるように配索されるため、膨張時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。特に第一チューブ部位61bは、展開した下側バッグ部材21の外側で上下に配索されている。このため第一チューブ部位61bが、展開時の下側バッグ部材21のシール部位21b等に意図せず近接等するといった事態をより確実に回避できる。
また図7及び図8に示す第二接続部材62では、第二管部位62aと第二チューブ部位62bの配索経路が、第二孔部42Hによって定まっている。この第二接続部材62では、第二管部位62aの左端側が、第二回避部位42HHの左端直上に配置されることで、膨張領域EFの左外側に配置された状態となり、さらに展開時のシール部位(図示省略)よりも左外側に位置している。そして第二チューブ部位62bは、第二管部位62aの左端の下部側から第二回避部位42HHの右端側に挿通されて、シートパッド4Pの下側に延長している。このため第二接続部材62も、第二孔部42Hの第二回避部位42HHを利用して膨張領域EFを避けるように配索されるため、膨張時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。
また図7、図10及び図11に示す前側の第三接続部材63では、前側の第三管部位63aと前側の第三チューブ部位63bの配索経路が、前側の第三孔部43Hによって定まっている。そして前側の第三管部位63aは、下側バッグ部材21の膨張領域EFを避けるように、第三上側バッグ部材53の右縁前部から前側の第三孔部43Hに沿って右方に向けて延長している。また前側の第三管部位63aの右端側は、膨張領域EFの右縁EF1の右後側に配置された状態となり、さらに下側バッグ部材21のシール部位21bよりも右後側に位置している。そして前側の第三チューブ部位63bは、前側の第三管部位63aの右端の下部側から前側の第三孔部43Hの右端側に挿通されて、シートパッド4Pの下側に延長している。このため前側の第三チューブ部位63bは、膨張領域EF及び右側のシール部位21bの外側(下側バッグ部材21の外側)で、シートパッド4Pの上側から下側に配索されることとなる。こうして前側の第三接続部材63も、前側の第三孔部43Hを利用して膨張領域EFを避けるように配索されるため、膨張時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。
また図7に示す後側の第三接続部材64では、後側の第三管部位64aと後側の第三チューブ部位64bの配索経路が、後側の第三孔部44Hによって定まっている。そして後側の第三接続部材64においても、後側の第三管部位64aと後側の第三チューブ部位64bが、前側の第三接続部材63の対応する部位(63a,63b)と概ね同様に配索されている。このため後側の第三接続部材64も、後側の第三孔部44Hを利用して膨張領域EFを避けるように配索されるため、膨張時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。
また図7に示す各第四接続部材65(66)では、各第四管部位65a(66a)と各第四チューブ部位65b(66b)の配索経路が、対応する各第四孔部45H(46H)によって定まっている。そして図10に示す前側の第四接続部材65では、前側の第四管部位65aと前側の第四チューブ部位65bが、前側の第三接続部材63の対応する部位(63a,63b)と左右対称となるように配索されている。このため前側の第四接続部材65も、前側の第四孔部45Hを利用して膨張領域EFを避けるように配索されるため、膨張時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。また図7に示す後側の第四接続部材66においても、後側の第四管部位66aと後側の第四チューブ部位66bが、後側の第三接続部材64の対応する部位(64a,64b)と左右対称となるように配索されている。このため後側の第四接続部材66も、後側の第四孔部46Hを利用して膨張領域EFを避けるように配索されるため、膨張時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。
[上側バッグ部材の作動]
図1〜図3に示すシートクッション4に乗員が着座した際には、各上側バッグ部材51〜54が、膨張と収縮を繰り返すことでシートクッション4上の乗員をマッサージすることができる。このとき各上側バッグ部材51〜54は、各々、対応する接続部材61〜66を介して膨張と収縮が可能である。例えば図示しない制御部を介した吸排気装置15の作動によって、各接続部材61〜66に対して独立又は連動して流体を供給又は排出することができる。このため複数の上側バッグ部材51〜54を、それぞれ独立に膨張又は収縮させたり、連動させて膨張又は収縮させたりすることができる。そして各接続部材61〜66は、上述のとおり、対応する孔部41H〜46Hに挿通されることで、下側バッグ部材に配慮しつつ配索されている。このため本実施例では、下側バッグ部材21の展開性を確保しつつ、シートクッション4上の乗員の適宜の位置を各上側バッグ部材51〜54で押圧することが可能となり、優れたシート性能の確保に資する構成となっている。
以上説明した通り本実施例では、各孔部41H〜46Hに、下側バッグ部材21の膨張可能な領域(膨張領域EF)を避けるように形成されている回避部位(41HH,42HH等)を設けている。そして各接続部材61〜66を、各孔部41H〜46Hの回避部位(41HH,42HH等)に挿通された状態でシートパッド4Pの上側から下側に配索することにより、膨張する下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となる。特に本実施例では、各接続部材61〜66が、展開状態の下側バッグ部材21の外側に配置されているため、展開時の下側バッグ部材21と各接続部材61〜66の意図しない近接等をより確実に回避することができる。そして本実施例のシートパッド4Pには、シート性能向上の観点から、マッサージ用の各上側バッグ部材51〜54と各接続部材61〜66とをそれぞれ複数設けている。このような場合においても、各接続部材61〜66を、対応する孔部41H〜46Hに挿通しておくことにより、展開時の下側バッグ部材21から極力離して配索しておくことが可能となっている。このため本実施例によれば、上側バッグ部材用の接続部材61〜66を、下側バッグ部材21に配慮しつつシートクッション4に配索することができる。
本実施形態の乗物用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、各上側バッグ部材51〜54と各接続部材61〜66の構成(形状,寸法,配設位置や配索位置,配設数等)を例示したが、これら各部材の構成を限定する趣旨ではない。上側バッグ部材は、シートパッドの着座面の適宜の位置に複数または単数配設することができる。また上側バッグ部材は、袋状部と、やや小寸な別の袋状部を重ねて設け、これらを同時に膨張させることもできる。なお上側バッグ部材は、マッサージ用(リフレッシュ用)に用いる場合のほか、乗員の注意喚起のために膨張させたり、カーブ走行時などに乗員の姿勢変位をサポートするために膨張させたりすることができる。また上側バッグ部材は、下側バッグ部材の上方に配置されておればよく、着座性を考慮して収容部位内に配置される場合のほか、着座面上にそのまま配置しておくこともできる。
また接続部材は、上側バッグ部材(袋状部)の配設数と同数用いることができ、一つの接続部材を複数の上側バッグ部材(袋状部)に接続することもできる。また接続部材は、上側バッグ部材に電気信号を伝達可能な配線(線状の部材)で構成することもできる。この場合には接続部材からの電気信号によって、上側バッグ部材に内蔵されたインフレータやポンプを作動させたり、吸気又は排気用の電磁弁を開閉したりすることができる。また接続部材の配索経路も適宜変更可能である。例えば上側バッグ部材から延びる接続部材を、天板メイン部の前側(又は後側)に配索したのち、膨張領域の前側(又は後側)に形成された孔部に挿通しておくことも可能である。また接続部材は、下側バッグ部材の展開を過度に阻害しないならば、展開時のシール部位と若干干渉してもよい。
また本実施形態では、各孔部41H〜46Hの構成を例示したが、孔部の構成を限定する趣旨ではない。孔部は、その一部又は全部が、膨張領域を避けるように形成されていればよく、例えば本実施例の第一孔部(第二孔部)の全てを、膨張領域の外側に形成することもできる。なお膨張領域の外側に第一孔部等を形成する場合には、対応する収容部位と第一孔部等を連通する溝部を着座面に設けて、この溝部に対応する管部位を配置しておくことが望ましい。また孔部は、上側から下側に向かうにつれて次第に膨張領域から離れる方向に傾斜していてもよい。なお孔部には、複数又は単数の接続部材を挿通しておくことが可能であり、必ずしも接続部材毎に孔部を形成する必要はない。また孔部内に、接続部材の膨張領域への移動を規制するワイヤ状又は板状の部材を配設しておくこともできる。
また本実施形態では、乗物用シート2の構成を例示したが、乗物用シートの構成は適宜変更可能であり、一人用の乗物用シートでもよく、複数用の乗物用シートでもよい。またシートフレームとシートパッドとシートカバーの構成は、上側バッグ部材と下側バッグ部材の構成に応じて適宜変更可能である。例えばシートパッドの着座面には複数又は単数の収容部位を設けることができ、すべての収容部位に上側バッグ部材を収容してもよく、複数の収容部位の一部を選択して、選択された収容部位にのみ上側バッグ部材を配設することもできる。また上側バッグ部材は、ビスやボルト材やクリップなどを介して収容部位に配設でき、接着や融着などの手法で収容部位に配設しておくこともできる。また下側バッグ部材の構成も適宜変更可能である。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車や船舶などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
9 スライドレール
4S シートカバー
4SS マット材
4P シートパッド
4F シートフレーム
4a 天板メイン部
4b 右側の天板サイド部
4c 左側の天板サイド部
4d 土手部
10 フロントフレーム
10a 上側板部
10b 前側板部
11 サイドフレーム
12 リアフレーム
13 補強フレーム
14 Sバネ
15 吸排気装置
16 送風装置
20 バッグ装置
21 下側バッグ部材
21a バッグ本体
21b シール部位
22 インフレータ
23 支持面材
31 右縦溝部
32 左縦溝部
33 前横溝部
34 後横溝部
35 通路部
36,37 開口部
41 第一収容部位
42 第二収容部位
43 第三収容部位
44 第四収容部位
41H 第一孔部
41HH 第一回避部位
42H 第二孔部
42HH 第二回避部位
43H 前側の第三孔部
44H 後側の第三孔部
45H 前側の第四孔部
46H 後側の第四孔部
51 第一上側バッグ部材
51a シール部
51b 袋状部
51c 帯部
52 第二上側バッグ部材
52a 別のシール部
52b 別の袋状部
52c 別の帯部
53 第三上側バッグ部材
53a 外側シール部
53aa 中央シール部
53bb 前側の袋状部
53b 後側の袋状部
53cc 前側の帯部
53c 後側の帯部
54 第四上側バッグ部材
54a 別の周縁シール部
54aa 別の中央シール部
54bb 別の前側の袋状部
54b 別の後側の袋状部
54cc 別の前側の帯部
54c 別の後側の帯部
61 第一接続部材
61a 第一管部位
61b 第一チューブ部位
62 第二接続部材
62a 第二管部位
62b 第二チューブ部位
63 前側の第三接続部材
63a 前側の第三管部位
63b 前側の第三チューブ部位
64 後側の第三接続部材
64a 後側の第三管部位
64b 後側の第三チューブ部位
65 前側の第四接続部材
65a 前側の第四管部位
65b 前側の第四チューブ部位
66 後側の第四接続部材
66a 後側の第四管部位
66b 後側の第四チューブ部位
EF 膨張領域(本発明の下側バッグ部材の膨張可能な領域)
EF1 膨張領域の右縁
EF2 膨張領域の左縁
FS 床面

Claims (3)

  1. 座部となるシートクッションが、シートフレームに支持されているシートパッドと、前記シートパッドの下側に配置されて前記シートフレームに支持されている下側バッグ部材と、前記シートパッドの上側に配置された上側バッグ部材とを備え、
    前記下側バッグ部材は、前記シートパッドの前部で収縮している収縮状態からシート後方に向けて膨張しつつ展開した展開状態に変位可能であり、前記上側バッグ部材に接続されている管状又は線状の接続部材が、前記シートパッドの上側から下側に向けて配索されている乗物用シートにおいて、
    前記シートパッドを上下に貫通する孔部が設けられているとともに、前記孔部の少なくとも一部は、前記シートパッドの上面視を基準として前記下側バッグ部材の膨張可能な領域を避けるように形成された回避部位となっており、前記接続部材は、前記回避部位に挿通された状態で前記シートパッドの上側から下側に向けて配索されている乗物用シート。
  2. 前記接続部材は、展開状態の前記下側バッグ部材の外側で、前記シートパッドの上側から下側に向けて配索されている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記シートクッションは、マッサージ用の複数の前記上側バッグ部材と、前記上側バッグ部材の配設数に応じた数の前記接続部材とを備え、
    前記複数の上側バッグ部材は、各々、対応する接続部材を介して膨張と収縮が可能であるとともに、各接続部材は、対応する前記孔部に挿通されて配索されている請求項1又は2に記載の乗物用シート。
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