JP2021053327A - 中栓 - Google Patents

中栓 Download PDF

Info

Publication number
JP2021053327A
JP2021053327A JP2019189775A JP2019189775A JP2021053327A JP 2021053327 A JP2021053327 A JP 2021053327A JP 2019189775 A JP2019189775 A JP 2019189775A JP 2019189775 A JP2019189775 A JP 2019189775A JP 2021053327 A JP2021053327 A JP 2021053327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner plug
handling
coating
thickness
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019189775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7288626B2 (ja
Inventor
功 矢部
Isao Yabe
功 矢部
めぐみ 市川
Megumi Ichikawa
めぐみ 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JUST INTERNATIONAL KK
TOKYO KOWA INTERNATIONAL KK
Original Assignee
JUST INTERNATIONAL KK
TOKYO KOWA INTERNATIONAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JUST INTERNATIONAL KK, TOKYO KOWA INTERNATIONAL KK filed Critical JUST INTERNATIONAL KK
Priority to JP2019189775A priority Critical patent/JP7288626B2/ja
Publication of JP2021053327A publication Critical patent/JP2021053327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7288626B2 publication Critical patent/JP7288626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】 ポンピング現象の解消と、一つのサイズの扱き体で様々な塗布体に対応することができる扱き体の提供。【解決手段】 液状化粧料Lを貯留する容器体2と、この容器体2に嵌めこまれた、扱き体3と、この扱き体3を貫通する塗布体4と、からなる液状化粧料塗布具1に於いて、扱き体3である中栓30は、絞り部33の外壁面33aにV字形状の亀裂発生溝35が等角に8本形成されおり、この亀裂発生溝35の谷底部36と内壁面37との肉厚tは、それぞれ谷底部36の下端部P0で肉厚t0は、0mm〜0,03mmに設定され、中間部P1で肉厚t1は、0,03mmに設定され、中間部P2で肉厚t2は、0,03mm〜0,05mmに設定され、上端部P3で肉厚t3は、0,05mmに設定されているとともに、前記肉厚tは、t0≦t1≦t2≦t3の関係を有している。【選択図】図6

Description

本発明は、マスカラ等の液体化粧料塗布具に取り付けられる扱き体である中栓に関する。
マスカラ等の液体化粧料を貯留する化粧料容器には、塗布ブラシに付着した余分な液状化粧料を適切な使用量に調節するために、扱き機能を有する扱き体である中栓が取り付けられている。従来の中栓について特許文献1及び特許文献2を用いて説明する。尚、扱き片の符号及び符号の説明は、特許文献に記載された明細書のまま使用しています。
例えば、特許文献1に示す扱き体である中栓がある。
このゴム製の扱き栓3は、図2及び図5に示すように、下方に向かって8等分に分割された扱き片5が絞り形状に形成されている。この扱き片5の内周面7は、山形部8と、この山形部8との間に凹部8´が形成されている。この凹部8´には直線状に切込線6が等分に設けられている。この切込線6は、扱き片5の先端から図4に示すように放射状に設けられている。
そして使用する際は、化粧品用塗布容器1内から塗布櫛10を引き抜く。この引き抜かれた塗布櫛10は、顎部11が扱き片5の先端の凹部8´に誘導された後に、顎部11が切込線6に挟まりながら引き抜かれる。このようにして櫛目11’に付着した余分な液状化粧料を適切な量に扱き落として塗布櫛10の液状化粧料を調節している。
また、特許文献2の本発明のしごき部材4は、熱可塑性樹脂を素材として下方が漏斗状部4bを有する中栓である。この漏斗状部4bの下端に山と谷とからなる波形のベンド部4cを形成したものである。そして使用する際は、容器本体2内から塗布具1を外して軸部1bを引き抜くと、ベンド部4cの波形によって軸部1bの先端の塗布部1cに付着した化粧料を扱き落とすことができるものである。
上記した特許文献1の化粧品用塗布容器1は、素材がゴム製のため弾力性に富み、また切込線6により好適な扱き機能を有している。しかしながら扱き栓3がゴム製のため液状化粧料に含まれる油分や揮発性の溶剤などがゴムの分子間に入り込んで膨潤する。この膨潤現象によりゴムの弾力性が劣化して、扱き部材3による余分な液状化粧料の除去が不十分になるという問題があった。
また、特許文献2に記載された本発明のしごき部材4は、ポリエチレン(PE)系の熱可塑性樹脂を素材としているため、特許文献1に記載の膨潤現象のような樹脂の劣化は起こらない。また、塗布具付き化粧品は、利用者の要望により様々な形状と大きさ及び太さの塗布ブラシや軸径のものが販売されている。この様々な形状の塗布ブラシや軸径に対して、特許文献2のしごき部材4は、一つの中栓サイズでは対応できないと思われる。例えば径大の軸部1bを使用した場合、軸部1bは、漏斗状部4bに密着して容器本体2の空間に滞留する空気が抜けなくなる。この結果、塗布具1を使用する際、容器本体2から引き抜くと、圧縮された空気が抜けるポンピング現象により、液体化粧料が飛散して手や顔、服などが汚れてしまうなどの問題があった。
実公平6−1052号公報1 特許第5513155号公報
上記従来の問題点に鑑み、本発明の扱き体は、膨潤現象が発生せず、ゴム製と同等の柔軟性を有し、且つ、一つのサイズの中栓で様々なサイズの塗布ブラシや軸径に対して、対応できて、ポンピング現象が発生せず液体化粧料の飛散を防止できる中栓を提供することを第1の目的とする。
また、本発明の扱き体は、扱き効果の高い特許文献1のスリットである切込線6を中栓の製造時に形成せず、液状化粧料塗布具の使用時に於いて挿入される塗布ブラシの径に必要な長さの亀裂を発生させることができ、且つ、様々な軸径に対しても対応可能な中栓を備えた中栓を提供することを第2の目的とする。
上記、課題を解決するため本発明は、
液状化粧料を貯留する容器体と、
容器体に嵌めこまれる扱き体と、
扱き体を貫通する塗布体と、からなる液状化粧料塗布具に於いて、
前記扱き体は、中栓の絞り部の外壁面にV字形状の亀裂発生溝が等角に複数形成されおり、亀裂発生溝の谷底部と絞り部の内壁面との肉厚tは、谷底部の下端部P0で肉厚t0は、0mm〜0,03mmに設定され、中間部P1で肉厚t1は、0,03mmに設定され、中間部P2で肉厚t2は、0,03mm〜0,05mmに設定され、上端部P3で肉厚t3は、0,05mmに設定されているとともに、前記肉厚tは、t0≦t1≦t2≦t3の関係を有することを特徴とする。
前記扱き体は、前記中栓の絞り部の内壁面に、亀裂発生溝の谷底部に沿って、中間部P1と、中間部P2と、上端部P3と、に円錐凸部がそれぞれ一体に形成されていることを特徴とする。
本発明の中栓によれば、
熱可塑性樹脂を素材とした扱き体は、ゴム製のような膨潤を防止でき、中栓本体の絞り部の外壁面に亀裂発生溝が等角に複数本形成され必要な長さの亀裂を発生させることができるので、ゴム製と同等の柔軟性と良好な扱き性を有する。また様々な形状とサイズの塗布体であっても、一つのサイズの中栓で必要な長さの亀裂を発生させることができるので、従来のようなポンピング現象が生じず、液体化粧料の飛散を防止する効果がある。
また、本発明の中栓によれば、
扱き体は、中栓の絞り部の内壁面に、亀裂発生溝の谷底部に沿って、複数の円錐凸部が一体成型により、形成されているので、塗布体を挿入することによって発生する亀裂の進行を円錐凸部で喰い止めることができるので、亀裂の長さを必要量に留めることが可能になった。その結果、中栓本体の耐久性が向上し、特許文献1のような亀裂加工が不要となり、中栓製造のコストダウンに繋がるなどの効果もある。
本発明に係る液状化粧料塗布具のキャップ及び中栓を外した状態の斜視図である。 同液状化粧料塗布具の中央縦断面図である。 (a)同中栓の上方側から見た斜視図である。(b)同中栓の下方側から見た斜視図である。 同亀裂発生溝の谷底部に沿って一部破断した斜視図である。 同中栓の実施形態の寸法を示す半縦断面である。 図5に於ける中栓の亀裂発生溝の部分拡大図である。 同塗布ブラシを中栓の開口部に挿入した状態を示す一部破断した部分斜視図である。 同塗布ブラシの挿入により、中栓の内壁面の薄肉部に亀裂が生じた状態を示す一部破断した部分斜視図である。 同中栓に於ける塗布体の扱き状態を示す一部破断した部分斜視図である。 同中栓から塗布ブラシを引き抜く状態の部分縦断面図である。 (a)同中栓の第2の実施形態の一部破断した部分斜視図である。(b)図11(a)のイ矢視の部分断面斜視図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。尚、各図に於いて同一符号は、同一又は同等の構成要素を表している。
図1又は、図2のいずれかに示すように、液状化粧料塗布具1は、容器体2と扱き体3と塗布体4とから概ね構成されている。
容器体2は、容器本体21の上方にネジ形状を形成した頸部22が一体に形成されている。この頸部22の上端から開口部23が形成され容器体2を形成している。この開口部23には扱き体3である中栓30が嵌めこまれている。さらに中栓30の開口部30aには塗布体4である軸部42の先端に備えられた塗布ブラシ43が挿入され、容器本体21に貯留された液状化粧料Lに浸される。
また塗布体4は、軸部42の上方に、キャップ41が接着又は、一体成形などにより備えられている。そしてキャップ41の内壁面に形成されたネジ形状と、容器本体21の頸部22に形成されたネジ形状とが螺着して、キャップ41と容器本体21とが締結する構造となっている。
次に、本発明に係る液状化粧料塗布具の扱き体3である中栓30について図3(a)、(b)〜図6に基づいて詳細に説明する。
図3(a)、(b)及び図4のいずれかに示すように、扱き体3である中栓30は、下方が窄まった全体的に盃のような漏斗形状を有している。また中栓30の上方には径大の鍔部31が形成されている。この鍔部31は、図2に示す頸部22の外径と略同径で開口部23内への中栓30の落下を防止している。
また鍔部31は、その上面に凸設した断面半円形状の凸部31aが環状に形成されている。この凸部31aは、図2に示す容器本体21に締結されるキャップ41との間に介設し、密封機能を有している。例えば液状化粧料塗布具1が落下やハンドバックなど収容体の中で逆さになった状態でも容器本体21から液状化粧料Lが洩れることを防ぐ役割を果たしている。
上記した中栓30は、鍔部31の下方には胴部32が形成されている。この胴部32には一つ以上の凸部32aが断面半円形状に形成されている。この凸部32aが、図1に示す容器本体21の頸部21内に形成された開口21aに嵌め込まれ、容器本体21からの抜け留めの役割を果たしている。また中栓30は、胴部32の下方に行くに従って径小に窄んだ絞り部33が形成されている。さらに中栓30には上下に貫通する開口部30aが形成されている。この絞り部33の外壁面33aの裏面が内壁面37を成している。
また中栓30の絞り部33の外壁面33aには、亀裂発生溝35がV字形状に複数形成されている。本実施形態の場合、45°の等角で8本の亀裂発生溝35が溝設されている。また絞り部33の亀裂発生溝35と隣接する亀裂発生溝35との間の下方には花弁状に垂下した扱き片34が形成されている。
上記した扱き片34は、亀裂発生溝35と同じく8枚形成されている。尚、亀裂発生溝35の本数は、等角であれば特に8本に限定することなく、中栓30のサイズや肉厚、材質及び使用される図1に示す塗布ブラシ43の毛先の材質や長さ及び列数などにより適宜な本数を設定することが望ましい。
また扱き片34は、その内面が外方に傾斜する傾斜面34aとなっている。この扱き片34は、それぞれ隣接する傾斜面34aとの間にスリット34bが形成されている。また亀裂発生溝35は、溝の薄肉部が谷底部36となっている。この谷底部36は、亀裂発生溝35の上端部P3から下端部P0に渡って形成されている。
次に図5及び図6を用いて、本発明に係る中栓30の亀裂発生溝35について詳細に説明する。中栓30のサイズは、現在、市販されている中栓のサイズとほぼ同一である。
図5に示すように中栓30の各部の寸法は、開口部30aの最大内径Dがφ7,6であり、最小内径D1がφ3,4である。また凸部32aを除く胴部32の最大外径D2がφ9,8であり、絞り部33の最小外径D3がφ4,0である。さらに、鍔部31の下面から扱き片34までの高さHが8,3mmである。
上記した中栓30の場合、亀裂発生溝35の寸法は、図6に示すように、亀裂発生溝35の高さhが3,5mmである。また下端部P0から中間部P1までの高さh1は、1,5mmである。また中間部P1から中間部P2までの高さh2は、1,0mmである。さらに中間部P2から上端部P3までの高さh3は、1,0mmにそれぞれ設定されている。
また図5又に示すように中栓30は、絞り部33の外壁面33aから内壁面37までの厚さを板厚Tとし、亀裂発生溝35の谷底部36から内壁面37までの厚さを肉厚tとした場合、図6に示すように谷底部36の下端部P0で板厚T0は、0,3mmで肉厚t0は、0mm〜0,03mmの範囲に設定されている。また中間部P1の板厚T1は、0,3mmで肉厚t1は、0,03mmに設定されている。また中間部P2の板厚T2は、0,3mm〜0,4mmの範囲に設定され、肉厚t2は、0,03mm〜0,05mmの範囲に設定されている。さらに上端部P3の板厚T3は、0,4mm〜0,5mmの範囲に設定され、肉厚t3は、0,05mmに設定されているとともに、肉厚tは、t0≦t1≦t2≦t3の関係を有している。
尚、上記した板厚T及び肉厚tの寸法は、数百個に及ぶ試作品の実験によって、得られたものである。また板厚T及び肉厚tの寸法は、中栓30の材質及び使用される塗布ブラシ43(図1参照)の毛先の材質や長さ及び列数などにより、適宜な板厚T及び肉厚tを設定することが望ましい。
上記した中栓30の谷底部36と内壁面37との薄肉部の内厚tは、開口部30aに挿入される塗布ブラシ43(図1参照)が通過し易くするため、下端部P0から中間部P1に掛けては、薄肉にして亀裂の発生を促すように設定している。また下端部P0から中間部P1に掛けての範囲は、主に小径サイズの塗布ブラシ43の扱きに適している。また中間部P1から中間部P2に掛けては中径サイズの塗布ブラシ43の扱きに適している。さらに中間部P2から上端部P3に掛けては大径サイズの塗布ブラシ43(図1参照)の扱きに適するように設定されている。
上記のように構成された扱き体3である中栓30の亀裂発生過程について、図2又は、図6〜図8のいずれかを用いて説明をする。
まず図2に示す容器本体21に取付けられた中栓30の開口部30a内に、塗布体4である塗布ブラシ43を挿入すると、次に図7に示すように中栓30の開口部30a内に、挿入された塗布ブラシ43のブラシ先端部43aは、絞り部33の内壁面37に沿って下方に挿入されていく。この状態では亀裂発生溝35の谷底部36の裏面側である内壁面37に亀裂は、まだ発生していない。
次に図8に示すように、中栓30の開口部30a内に、軸部42をさらに挿入すると、絞り部33の絞り形状よる抗力によって、柔軟性を有する塗布ブラシ43が窄まりながら変形して瓢箪のような形状になる。そして塗布ブラシ43の外径が、これ以上、窄まらないブラシ径の状態で扱き片34がF方向に拡がって、谷底部36の図6に示す下端部P0からスリット34bの延長線上に絞り部33が裂け始めて、亀裂38が発生する。また谷底部36の下端部P0の肉厚t0は、0mm〜0,03mmと、非常に薄肉のため亀裂38が容易に発生する。
上記した亀裂38は、谷底部36に沿ってスリット34bが拡大するように、上方に向かって進行していく。この亀裂38は、塗布ブラシ43が絞り部33の内壁面37を通過するまで進行する。この際、扱き片34は、亀裂38と隣接する亀裂38とに挟まれた絞り部33の一部とともに、絞り部33の復元力に抗して環状に拡がる。そして塗布ブラシ43は、絞り部33を通過した後に、図2に示す容器本体21内の液状化粧料Lに達する。このように液状化粧料Lは、軸部42及び塗布ブラシ43に付着する。
次に図9を用いて、上記した軸部42及び塗布ブラシ43に付着した余分な液状化粧料Lの扱き作用を説明する。
図9に示すように中栓30の開口部30aから下方に挿入された軸部42が絞り部33に達すると、絞り部33に発生した亀裂38は、絞り部33の復元力Gで元の形状に戻り、液状化粧料Lが付着した軸部42の周囲に絞り部33が密着する。
上記ように絞り部33が軸部42に密着した状態で、この軸部42を上方に引き上げると、軸部42の周囲に密着した絞り部33の内壁面37によって、軸部42の周囲に付着した液状化粧料Lが扱き取られる。尚、亀裂38は、塗布ブラシ43によって、発生したもので機械的に形成したものに比較すると、破断面が複雑な凸凹形状を有して噛み合った状態になっている。従って、絞り部33の復元力Gで元の形状に戻った状態でも、亀裂38には毛細管現象も起こらず、液状化粧料Lが谷底部36に滲むこともない。
次に塗布ブラシ43の扱き作用について図8〜図10を用いて説明する。
図10に示すように塗布体4を図9の状態から、さらに上方に引き抜くと、図8のような状態になり、塗布ブラシ43が扱き片34の傾斜面34aに沿って通過する。この際、塗布ブラシ43の毛先は、扱き片34をF方向に拡げながら傾斜面34aに沿って窄んでいく。そして塗布ブラシ43の毛先は、亀裂38側の塗布ブラシ43Aでは亀裂38の上端で扱かれ液状化粧料Lが扱き取られる。また内壁面37側の塗布ブラシ43Bでは絞り部33の内壁面37で扱かれ液状化粧料Lが扱き取られる。そして扱き取られた液状化粧料Lは、容器本体21内に滴下して貯留される。
本実施形態の塗布ブラシ43は、16列の毛先を備えているが、概ね半数の8列の毛先がスリット34bから亀裂38に架けて液状化粧料Lが扱かれ、また塗布ブラシ43の残りの毛先は、傾斜面34aから絞り部33の内壁面37によって扱かれる。この扱き作用による液状化粧料Lの滴下量は、スリット34bから亀裂38を通る扱き量の方が、絞り部33の内壁面37の扱き作用による液状化粧料Lの滴下量より多く、その結果、全体的にバランスの取れた適量の液状化粧料Lが塗布ブラシ43に付着することになる。
以下、本発明の第2の実施形態を図11(a)、(b)に基づいて説明する。尚、図11(a)、(b)に於いて、上記した図1〜図10と同一符号は、同一又は同等の構成要素を表しているので詳細な説明を省略する。
まず図11(a)に示すように第2の実施形態に於ける扱き体3である中栓30は、第1の実施形態と同様、絞り部33の外壁面33aに形成された8本の亀裂発生溝35の谷底部36に沿って、内壁面37に複数の円錐凸部39を一体に形成した点が第1の実施形態と異なる。この複数の円錐凸部39は、本実施形態では3ヶ所に形成されている。まず図6に示す中間部P1に対応する第1円錐凸部39aと、中間部P2に対応する第2円錐凸部39bと、上端部P3に対応する第3円錐凸部39cとが形成されている。
上記した円錐凸部39は、図11(b)に示すように内壁面37から頂点までの高さh4が、20〜30μm(0,02〜0,03mm)の円錐状の凸部を形成したものである。また円錐凸部39の直径D4は、0,2〜0,3mm程度に形成されている。尚、円錐凸部39は、3ヶ所に限定することなく、中栓30及び前記塗布ブラシ43の材質やサイズ、形状などによって最適な個数に増減させることが望ましい。
この円錐凸部39の作用について図11(a)を用いて説明する。尚、前記塗布ブラシ43の挿入及び亀裂発生溝35の亀裂発生過程は、上記した第1の実施形態と同様であるため、併せて図6〜図10のいずれかを参照に説明する。
前記円錐凸部39は、図7に示すように塗布ブラシ43を中栓30の開口部30a内に挿入した後に、図8に示すように塗布ブラシ43がこれ以上、窄まらない状態で発生する亀裂38の必要以上の進行を阻止するためのものである。
即ち、塗布ブラシ43のブラシ径が小径サイズの場合、亀裂38の進行は、第1円錐凸部39aで阻止されて、下端部P0から中間部P1間に留まる。また塗布ブラシ43のブラシ径が中径サイズの場合、亀裂38の進行は、第2円錐凸部39bで阻止されて中間部P1から中間部P2間に留まる。さらに塗布ブラシ43のブラシ径が大径サイズの場合、亀裂38の進行は、第3円錐凸部39cで阻止されて中間部P2から上端部P3間に留まる。このことは、塗布ブラシ43の繰返しの挿脱に於いても亀裂38が必要以上に進行しないので中栓30の耐久性が増す効果がある。
上記した第1及び第2の実施形態とも扱き体3である中栓30は、熱可塑性樹脂であるLDPE(低密度ポリエチレン)やHDPE(高密度ポリエチレン)などを素材とし、射出成型で一体成形されたものである。上記した熱可塑性樹脂は、一般的に中栓に使用されているものである。
1 液状化粧料塗布具
2 容器体
21 容器本体
22 頸部
23 開口部
3 扱き体
30 中栓
30a 開口部
31 鍔部
31a 凸部
32 胴部
32a 凸部
33 絞り部
33a 外壁面
34 扱き片
34a 傾斜面
34b スリット
35 亀裂発生溝
36 谷底部
37 内壁面
38 亀裂
39 円錐凸部
39a 第1円錐凸部
39b 第2円錐凸部
39c 第3円錐凸部
4 塗布体
41 キャップ
42 軸部
43 塗布ブラシ
43a ブラシ先端部
G 復元力
L 液状化粧料
P0 下端部
P1 中間部
P2 中間部
P3 上端部
T、T0、T1、T2、T3 板厚
t、t0、t1、t2、t3 肉厚

Claims (2)

  1. 液状化粧料を貯留する容器体と、
    容器体に嵌めこまれる扱き体と、
    扱き体を貫通する塗布体と、からなる液状化粧料塗布具に於いて、
    前記扱き体は、中栓の絞り部の外壁面にV字形状の亀裂発生溝が等角に複数形成されおり、亀裂発生溝の谷底部と絞り部の内壁面との肉厚tは、谷底部の下端部P0で肉厚t0は、0mm〜0,03mmに設定され、中間部P1で肉厚t1は、0,03mmに設定され、中間部P2で肉厚t2は、0,03mm〜0,05mmに設定され、上端部P3で肉厚t3は、0,05mmに設定されているとともに、前記肉厚tは、t0≦t1≦t2≦t3の関係を有することを特徴とする中栓。
  2. 前記扱き体は、前記中栓の絞り部の内壁面に、亀裂発生溝の谷底部に沿って、中間部P1と、中間部P2と、上端部P3と、に円錐凸部がそれぞれ一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中栓。
JP2019189775A 2019-09-27 2019-09-27 中栓 Active JP7288626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019189775A JP7288626B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 中栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019189775A JP7288626B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 中栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021053327A true JP2021053327A (ja) 2021-04-08
JP7288626B2 JP7288626B2 (ja) 2023-06-08

Family

ID=75271867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019189775A Active JP7288626B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 中栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7288626B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03103014U (ja) * 1990-02-02 1991-10-25
US20030102329A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-05 Ki Joong Hyun Dispenser
JP2003265229A (ja) * 2002-03-18 2003-09-24 Shiseido Co Ltd 化粧料用容器のシゴキ部材
JP2004351208A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 L'oreal Sa ワイパー部材を備えた物質の包装及び塗布装置
JP2007021052A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Tokyo Parts Kk 液体化粧料用塗布具付き容器
KR20140006231U (ko) * 2013-06-03 2014-12-12 (주)아모레퍼시픽 내측 돌기가 형성된 와이퍼를 구비한 마스카라 용기
FR3016274A1 (fr) * 2014-01-16 2015-07-17 Montaigu Dev Dispositif d'essorage avec levre d'essuyage a geometrie variable

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03103014U (ja) * 1990-02-02 1991-10-25
US20030102329A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-05 Ki Joong Hyun Dispenser
JP2003170979A (ja) * 2001-12-05 2003-06-17 Yon Woo Corp ディスペンサー
JP2003265229A (ja) * 2002-03-18 2003-09-24 Shiseido Co Ltd 化粧料用容器のシゴキ部材
JP2004351208A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 L'oreal Sa ワイパー部材を備えた物質の包装及び塗布装置
JP2007021052A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Tokyo Parts Kk 液体化粧料用塗布具付き容器
KR20140006231U (ko) * 2013-06-03 2014-12-12 (주)아모레퍼시픽 내측 돌기가 형성된 와이퍼를 구비한 마스카라 용기
FR3016274A1 (fr) * 2014-01-16 2015-07-17 Montaigu Dev Dispositif d'essorage avec levre d'essuyage a geometrie variable

Also Published As

Publication number Publication date
JP7288626B2 (ja) 2023-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5878923B2 (ja) 睫毛に組成物を塗布するためのアプリケータ
JP4418786B2 (ja) 特にリップ用化粧品のためのアプリケーター
JP5118363B2 (ja) 塗布機能付化粧料容器
US20020048482A1 (en) Applicator and method for applying a product
JP6758394B2 (ja) アイライナを塗布するためのアプリケータ
US10206485B2 (en) Integrated teardrop applicator, compression-fit vessel, and applique manipulators
JP2019519314A (ja) 周囲面にフロックおよび櫛を備えたアプリケータ
JP2021053327A (ja) 中栓
JP2008264049A (ja) 液状化粧料容器
JP4986649B2 (ja) 液状化粧料容器
JP3188487U (ja) マスカラ塗布具及び化粧品
JP2009125160A (ja) マスカラブラシ
JP2018191888A (ja) しごき部材及び該しごき部材を利用した塗布体付き容器
JP2014033720A (ja) 液状化粧料塗布体
KR101642342B1 (ko) 화장품을 도포하기 위한 마스카라 브러쉬
JP6394131B2 (ja) 化粧料塗布具
JP6775986B2 (ja) 中栓および中栓を備える容器
CN110267565B (zh) 容器
JP6795991B2 (ja) 塗布容器
JP5339197B2 (ja) 液体化粧料塗布容器
JP7120830B2 (ja) 塗布液用容器
JP6739043B2 (ja) 化粧料容器用シゴキ
JP3205049U (ja) 口唇化粧料塗布装置
JP7118157B2 (ja) 化粧品のアプリケーター用ワイパー装置
JP6843566B2 (ja) 液体塗布部材、及びこれを備えた液体塗布具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7288626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150