JP3205049U - 口唇化粧料塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】抜き差し時の抵抗が小さく、一度の使用での塗布面積が大きな口唇化粧料塗布装置を提供する。【解決手段】キャップから延出する基軸43の先端に表面フロッキー処理を施した塗布部45が設けられ、塗布部45を介して化粧料を口唇に塗布するための化粧料塗布具4と、化粧料が収容され、上方開口部7に塗布部45を扱くワイパー8が装着された化粧料容器3とを備え、化粧料塗布具45が化粧料容器3の上方開口部7から該容器3内に出入自在な口唇化粧料塗布装置1であって、化粧料塗布用具4の基軸43先端の、フロッキー加工処理された塗布部45は、角の丸い横断面横長矩形状、正面視略縦長円形状、側面視背面側凸(前面側凹)に湾曲する円弧状に形成されるとともに、塗布部45の中心軸線が基軸43の中心軸線に沿うように延出する。【選択図】図1

Description

リップグロス等の口唇化粧料を塗布するために用いられる口唇化粧料塗布装置に関する。
リップグロス等の口唇化粧料を塗布するための化粧料塗布具として、化粧料塗布具の基軸の先端に塗布部を備えた構造のものが一般に知られている。口唇化粧料は、塗布する回数を減らすことで、使用勝手が向上する。一回の塗布によって化粧料を塗布できる面積を大きくし、塗布する回数を減らすことができれば、使用勝手が向上する。
化粧料の塗布できる面積を大きくするため、塗布部の化粧料の保持量を多くする事があげられる。例えば、塗布部が扁平体であり、その中央部に窪み部有するものが知られている(特許文献1及び2参照)。この塗布部の窪み部に化粧料が保持されるので、保有量を多くすることができ、一回の塗布による塗布面積が大きくなる。
上記技術とは別に、塗布部の形状として、例えば特許文献1には、塗布部が基軸に対して斜めに傾斜して設けられていることが記載されている。これによって、塗布感触や使い勝手向上などが図られている。
一方、化粧料塗布具は、一般に化粧料を収容した円筒状の容器と組み合わせて用いられる。化粧料塗布具は、容器内の化粧料に浸漬された塗布部を引き抜く際に、容器の口部の近傍部分に設けられたワイパーで過剰量の化粧料を扱き落としてから、塗布部によって化粧料を塗布するようになっている。一般に、ワイパーは硬質若しくは半硬化プラスチック材料を用いて形成する。
特許第4713686号 特開2011−161284号(特許第5784368号)
しかし、特許文献1及び2の記載によれば、塗布部に大量の化粧料を保持することができるが、中央の窪み部には化粧料が溜まるが、その他の部分ではワイパーを通過時に余剰の化粧料が扱き落とされてしまう。このため、唇に接地する塗布面の化粧料保持量に部位によっての差ができてしまう。即ち、塗布面を口唇に接触させた際に中央の窪み部では多量の化粧料を口唇に塗布できるが、それ以外の部分では保持している化粧料が薄くかすれるなど、一回の塗布でムラが発生してしまう。ムラを防ぐために、結局何回も塗布するので、使用勝手が低下してしまう。
さらに、塗布部が基軸に対して斜めに傾斜している場合、基軸から横方向への突出が大きくなり、塗布部を容器から抜き差しする際の抵抗が大きくなってしまい、使い勝手が低下してしまう。これを防ぐために特許文献1のように塗布部を変形可能とすると、今度は耐久性が低下してしまう。
本考案の課題は、上述した従来技術が有する不具合を解消し得る口唇化粧料塗布装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1においては、化粧料塗布具先端の塗布部が、角の丸い横断面横長矩形状、正面視略縦長円形状、側面視背面側凸に湾曲する円弧状に形成されるとともに、前記塗布部の中心軸線が前記基軸の中心軸線に沿うように延出するよう形成されたものである。
(作用)第一に、塗布部の横断面が横長矩形形状であって、正面視略中央部に最幅広部を有することから、塗布部の唇接地面積が増え、それだけ多くの化粧料を口唇に塗布することができる。第二に、塗布部は側面視背面側凸(前面側凹)に湾曲していることから、塗布面である塗布部前面側が、唇に倣い、均一に塗布することができる。第三に、側面視塗布部中心軸線が基軸の中心軸線に沿うように延出しているから、塗布部の化粧容器中心軸からのオフセット量が小さくなる。これにより塗布具を容器からの抜き差しするために必要な力が小さくなる。さらに第四として、同時に塗布具を容器から抜き差しする際にワイパーから塗布部へかかる応力が小さくなる。
また、請求項2においては、さらに前記塗布部を、合成樹脂製の塗布部芯材の表面全域にフロッキー加工層が均一の厚さに形成したものである。
(作用)フロッキー加工層の厚さが均一であるため、塗布部を容器から抜き差しする際に、ワイパーから塗布部へかかる応力に、過度な一箇所への応力集中がなくなり、フロッキー加工層にかかる応力が小さくなるため、フロッキー加工層が剥がれにくくなる。
請求項3においては、前記ワイパーが、前記化粧容器の開口部内周に固定される筒状の第1の部材と、前記第1の部材の下端部に二色形成される筒状の第2部材と、を備え、前記第1の部材と前記第2の部材の接合部はそれぞれ水平面を有し、前記第1の部材または前記第2の部材の一方の前記水平面には、該水平面から突出する凸部が周方向に離散的に形成され、他方の前記水平面には前記凸部が挿入される凹部が形成した。
(作用)ワイパーとして、第1の部材は硬い、第2の部材は軟らかい部材を選択して二色成形できる。第一部材が硬いため強い剛性をもち、収容容器との固定力が強いので、塗布具を容器から抜き差ししても、ワイパーが脱落しない。一方、第二部材が軟らかいため可撓性をもち、化粧料塗布具を容器から抜き差しした際に抵抗が小さく、塗布部にかかる応力も小さいので、フロッキー加工層の剥がれ難い。また、第1の部材と第2の部材の凹凸が、ワイパーに回転の力がかけられた場合に干渉するため、回転方向の力にも十分な強度が得られ、かつ第1の部材と第2の部材の剥離を抑制することができる。
請求項4においては、前記ワイパーの第2の部材が、前記接合部から該第2の部材の自由端部に向けてすぼまる円錐台状に形成されるとともに前記第2の部材の外側面の周方向に階段状に形成された一領域にゲート痕を有するものとした。
(作用)ワイパーが二色成形される際に、射出成形のためのゲート部を、塗布部接地部や容器固定時に接触する部位以外の、ほぼ機能的に意味がない部位に設定することになるため、ゲート部に発生するバリが、ワイパーを容器に固定する際にひっかかることや、塗布部がワイパーを通過する際にひっかかることでの、ワイパー機能の阻害を防ぐことができる。
請求項1によれば、塗布部の唇への塗布面積を増やすことができるため、塗布回数がすくなくなり、使用勝手が向上する。さらに、化粧料を均一に塗布することができるため、塗布ムラの発生を防止することができる。また、塗布部を容器から抜き差しする際の抵抗が軽減され、抜き差しが容易になることで、口唇化粧料塗布装置の操作性が向上する。さらに、ワイパー通過時に塗布部にかかる応力も小さくなるため、化粧料塗布具の耐久性が向上する。
請求項2によれば、抜き差しの際のフロッキー加工層剥がれ不良が少なくなり、塗布部の耐久性が向上する。
請求項3によれば、ワイパーが回転方向の力に対して十分な強度が得られ、かつ二色成形による部材の剥離も抑えられ、さらにワイパーの脱落を防ぐことができるため、ワイパーの耐久性が向上する。また、より小さい力で抜き差しできるため、使用勝手が向上する。フロッキー剥がれも発生しにくくなり、塗布部耐久性が向上する。即ち、口唇化粧料塗布装置の耐久性が向上する。
請求項4によれば、バリによるワイパー機能の不具合発生を防ぐことができる。
本考案の口唇化粧料塗布装置の実施形態に係る正面視縦断面図 基軸に連結された塗布部の正面視縦断面図 基軸に連結された塗布部の右側面視縦断面図 図2に示すIV−IVに沿う端面図 図2に示すV−Vに沿う端面図 ワイパーの斜視図 ワイパーの正面視断面図 ワイパーの底面図 第1の部材の正面視縦断面図 第1の部材の底面図 第2の部材の正面視縦断面図 第2の部材の上面図 図11に示すXIII−XIIIに沿う断面図 実施形態の変形例を示す図
本考案の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る口唇化粧料塗布装置の正面視縦断面図である。口唇化粧料塗布装置1は、化粧料2を収容する容器3と、容器3の縮径部6に装着可能な化粧料塗布具4を備える。化粧料塗布具4は、キャップ41、基軸43及び塗布部45から構成される。容器3は、有底の円筒であり、上端部が縮径されており、かかる縮径部6の上端に開口部7を有する。縮径部6の内周にはワイパー8が圧入され固定されている。
容器3及び化粧料塗布具4について説明する。容器3は、化粧料2を収容できるようになっている。容器3の縮径部6外周面に雄ネジが設けられている。化粧料塗布具4のキャップ41の下部内周面には雌ネジが設けられており、キャップ41を容器3の縮径部6に螺合可能となっている。
容器3の縮径部6の内周に配設されたワイパー8は、上部開口部から底部へ向けて縮径した漏斗状の形状をしている。
ワイパー8の下部の自由端部22は、化粧料塗布具4を容器3から引き出す際に、塗布部45を扱いて、塗布部45に付着している過剰な化粧料2を掻き落とす。
容器3に収容される化粧料2は、使用環境下において流動性を有する口唇化粧料が用いられる。そのような化粧料は、当該技術分野ではよく知られたものである。その例としては、リップグロスや、リキッドルージュ等があげられる。
容器3と螺合する化粧料塗布具4のキャップ41は、基軸43の拡径された円筒部の基端部43aと一体化している。基軸43の先端には、塗布部45が設けられており、化粧料塗布具4を容器3から抜き出す際に、容器3から基軸43及び塗布部45が引き出される。これらは容器3内に出入り自在となっている。容器3と化粧料塗布具4のキャップ41が螺合した状態では、塗布部45は、容器3の底部よりも若干上方に位置する。
塗布部45について詳しく説明する。図2及び図3に示すように、塗布部45は、合成樹脂製の芯材46bの表面にフロッキー加工(木綿、合成繊維等を数mmの長さに切断したものを付着させて、ビロード状の外観に仕上げる加工法)を施したものである。このようなものは、当該技術分野ではよく知られたものである。芯材46の基軸部46aは、基軸43に設けられた孔43bに嵌合し、基軸43と塗布部45は一体に形成される。芯材46にフロッキー加工を施したものは、フロッキーチップとして、広く知られている。
塗布部45は、フロッキー加工形成領域であり、化粧料2を口唇に塗布するために用いられる。
塗布部芯材46bは、図2に示すように、正面視すると略長円形であり、長手方向略中央部に最幅広部を有し、先端に向けて漸次狭幅となっており、最先端部は丸みを帯びる。塗布部芯材の中心軸線Yは、基軸中心軸線Xと正面視一致することが好ましい。図3に示すように、右側面視すると塗布部芯材の中心軸線Yは、弧を描き、その中心軸線Yは一度背面へ湾曲した後、中心軸線Y先端は前面へ向かう。即ち、中心軸線Y先端は背面側凸、前面側凸となるように、基軸中心軸線Xに沿って湾曲する。図4及び図5に示すように、塗布部芯材46b横断面は、角が丸みを帯びた横長矩形状であるが、基端部では円形状である。
フロッキー加工層47は、塗布部芯材46bの表面全域に均一の厚さに形成される。即ち、塗布部45の断面形状は、塗布部芯材46bの断面形状を一回り外側へオフセットした形状となり、塗布部45の基本形状は芯材46bのそれと一致する。
ワイパー8の下部の自由端部22を塗布部が通過する際、塗布部45が扱かれる。塗布部45の横断面は角が丸い横長矩形形状であり、自由端部22の下部開口部は底面視円形であるため、塗布部45がワイパー8通過の際は、可撓性をもつワイパー8が変形して塗布部45に密接して扱く。塗布部横断面形状が、縦横比の大きな扁平に近い横長形状であると、塗布部45がワイパー通過の際に抵抗が大きい。これを避けるため、塗布部横断面形状は、横辺は直線部分を持ちつつ、角部の半径は大きく、縦横比は小さい、円形に近い形状が好ましい。
本形態に係るワイパー8について詳細を説明する。図6は図1のワイパー8の斜視図、図7はワイパー正面視縦断面図、図8はワイパー底面図、図9は第1の部材正面視縦断面図、図10は第1の部材の底面図、図11は第2の部材の正面視縦断面図、図12は第2の部材の上面図、図13は図11のXIII−XIII線に沿う断面図である。
ワイパー8は、第1の部材10と第2の部材20からなる。第1の部材10と第2の部材20は、二色成形により、第1の部材10の下端部と第2の部材20の上端部が接合される。以下、第1の部材10の下端部を第1の部材の接合部11,第2の部材20の上端部を第2の部材の接合部21と称する。第1の部材10は、適度な剛性を有し他の材料を二色成形し易い樹脂が選択され、例えばポリエチレン、ポリプロピレン,ABS樹脂等が用いられる。第2の部材20は、第1の部材10よりも柔らかい樹脂が選択され、例えば熱硬化性エラストマー,ポリエチレン,シリコン等が用いられる。または、第1の部材10と第2の部材20は同じ樹脂を用いその硬度を異ならせてもよい。
第1の部材10は、円筒状であり、開口部7の内周に固定される部材である。図6,図7等に示すように、第1の部材10の上端部はフランジ部12になっている。フランジ部12は開口部7の上端面に当接し、ワイパー8のそれ以上下方への移動を阻止する。第1の部材10の外側面には環状リブ13が二列形成されている。環状リブ13は縮径部6の内側面と干渉してワイパー8の抜け止めとして機能する。
図9,図10に示すように、第1の部材10の接合部11は、フラットな水平面14を基本として形成されている。水平面14には、周方向に離散的に、第2の部材20の方向に延出する直方体状の凸部15が複数形成されている。本形態では、水平面14に等間隔4箇所に凸部15が形成されている。
第2の部材20は、円筒状かつ、緩やかなR形状を持ちながら第2の部材の接合部21から自由端部22に向けてすぼまる円錐台状に形成されている。第2の部材20の自由端部22は、塗布部45を引き出す際に、塗布部45および塗布部45の軸部に密着して余分な化粧料2を掻き落とす。図11,図13等に示すように、第2の部材20は、自由端部22の周方向略半分の領域が上方向にオフセットされるように形成されている。このため、図13に示すように、オフセットされた側の自由端部221とオフセットされていない側の自由端部222との間に段差隙間223が生じ、段差隙間223がワイパーのポンピング現象を抑制するための空気通路として機能する。
本形態では、ワイパーは自由端部がオフセットされた部分とオフセットされていない部分とを備え、段差を生じているが、ワイパーは自由端部が段差のない形状でもよい。また、ワイパーは二色成形でなく、単一部材から成形されてもよい。
図11に示すように、第2の部材20の接合部21も、フラットな水平面24を基本として形成されている。水平面24には、周方向に離散的に、凸部15が挿入される直方体状の凹部25が複数形成されている。
図7,図11等に示すように、第2の部材20の外側面の周方向の一領域は、自由端部22から接合部21に向けて下り段差となる階段状に切り欠かれ、段差部26が形成されている。本形態では、段差部26は、第2の部材20のオフセットされていない側に、第2の部材20の周方向略6分の1の領域に形成され、その段数は自由端部22と接合部21の間に二段形成されている。自由端部22から向かって、符号28が一段目、符号30が二段目である。
例えば図11で示すように、第2の部材20の内側面は、オフセットされた側の第2の部材20で現れているように段差部26が形成された領域以外では緩やかなR形状を持ちながら円錐台状にすぼまる連続した曲線を有しているが、段差部26が形成された領域の内側面には、第2の部材20の内側(第2の部材20の中心軸方向)に向けて膨張する膨張部31が形成されている。
図11に示すように、第2の部材20のゲート部G(二次射出用ゲート部G)は、一段目28と二段目30の間の垂直部29の下部に設けられている。第1の部材10のゲート部(一次射出用のゲート部。図示せず)は、第1の部材の接合部11に設けるのが好ましい。これにより、第1の部材10の外表面に上記ゲート部が出ることが避けられる。成形方法は、サブマリンゲート方式またはピンゲート方式が用いられる。ゲート部Gは、形成後、ゲート痕として、第2の部材表面に残る。
本形態による口唇化粧料塗布装置の作用効果を述べる。塗布部45の横断面が横長矩形形状であって、正面視略長円形であることから、口唇の接地面積が増え、それだけ多くの化粧量を一回に塗布できる。また、塗布部45を右側面視すると、背面側凸に湾曲した形状であるため、塗布部45の塗布面たる前面側は唇に倣い、湾曲面で化粧料を均一に塗布できる。これによって塗布ムラがなくなり、塗布回数が少なくすることができ、使用勝手が向上する。
また、側面視塗布部中心軸線Yが基軸中心軸線Xに沿うよう湾曲し延出することから、塗布部45の基軸中心軸線Xからのオフセット量が小さくなり、横への突き出しが小さくなるため、化粧料塗布具4を容器3から抜き差しする際の抵抗が小さくなる。また、ワイパーから塗布部45にかかる応力も小さくなり、化粧料塗布具4の耐久性が向上する。
フロッキー加工層47の厚さを均一にしたことから、塗布部45を容器3から抜出す際に、ワイパー8から塗布部45にかかる応力偏在が少なくなり、フロッキー加工層47が剥がれにくくなる。これにより化粧料塗布具4の耐久性も向上する。
ワイパー8を第1の部材10と第2の部材20の二色成形で形成し、両者の接合部11,21に水平面14,24を基本として周方向に離散的に凸部15と凹部25を複数形成したことで、塗布部45の引き出し時にワイパー8に回転方向の力がかかっても、凸部15の側面15s(図10参照)と凹部25の側面25s(図12参照)とが干渉するので、第1の部材10と第2の部材20が剥離するのを抑制することができる。
なお、本形態では、凸部15は直方体状に形成されており、凹部25と垂直方向に当接する天面15t(図9参照)や上記側面15sに凹凸を設けていない。凸部15に華奢な部分が無いため、第2の部材20の樹脂が流れてきた際の凸部15の形状崩れを防ぐことができる。
また、第2の部材20の外側面に段差部26を設け、第2の部材20のゲート部Gを段差部26に設けることで、ゲート部Gに発生するバリの不具合を解消することができる。第2の部材20には上記した通り柔らかい樹脂が使用されるため、製品部分とゲート部分を切断する際に、樹脂が伸びることが多い。このゲート残り(バリ)が第2の部材20の外側面に残ると、化粧容器3の縮径部6にワイパー8を圧入する際に引っかかるという不具合が発生していた。しかし、本形態では、樹脂が伸びることを想定し、樹脂が伸びても段差部26の切り欠き内に残るように形状設計されている。即ち、図7の破線で示す領域は段差部26による切り欠きが無かった場合の第2の部材20のアウトラインを示しているが、本形態では、樹脂が伸びてもこの破線で示す領域内に収まるようになっている。これにより、ワイパー8を化粧容器3に固定する時にバリが引っかかるのを回避することができる。
なお、段差部26は、切り欠き後の第2の部材20の最小肉厚Tmin(図7参照)が0.5mm以上で、切り欠き幅Nh(図7参照)が外形(上記アウトライン)から0.4mm以上、となるように形成するのが好ましい。これにより、段差部26を形成するために製品を切り欠いたことによる成形不良が現れず、バリがアウトラインから外に出ないことを確認したからである。
本形態では、段差部26は、二段で形成されている。この段数はより複数としても良いが、二段であれば、元々小さな部品であるワイパー8の形状複雑化によって溶融樹脂の流れが悪くなるのを回避できる。この段数は一段としても良いが、円錐台状のワイパー8に対し一段とすると、肉厚が極小となる箇所が生じるため溶融樹脂の流れの悪化や強度低下が起こるおそれがある。よって、段差部26の段数は二段とするのが好ましい。
本形態では、ゲート部Gは、一段目28と二段目30の間の垂直部29の下部に設けられている。ゲート部Gは、自由端部22と一段目28の間の垂直部27(図11参照)に設けられてもよいが、上記垂直部27の位置だと、上記ゲート残りが下方に伸びた場合自由端部22より下方に出るおそれがある。また、垂直部29より下方に位置する垂直部27は肉厚が薄いためゲート切れ時の変形が生じるおそれがある。よって、段数を二段としたときは、より部材肉厚を有する側にゲート部Gを設けるのが好ましく、段数を複数段としたときは、中央位置付近の段にゲート部Gを設けるのが好ましい。
また、第2の部材20の段差部26が形成された領域の内側面に膨張部31を形成したことで、樹脂流動性を安定させることができる。段差部26で外側面を切り欠くと、段差部26を形成した領域の肉厚が段差部26を形成していない領域より薄くなる。本形態では、段差部26を形成した領域と段差部26を形成していない領域の肉厚を略均等化させる膨張部31を形成することにより、樹脂流動性の安定を実現している。
以下に、ワイパー形態の好適な変形例を示す。
本形態では、凸部15を第1の部材10に、凹部25を第2の部材に設けているが、凹凸の形成は逆としてもよい。
本形態では、凸部15および凹部25の組は4箇所に形成されている。凸部15および凹部25の組はパーティングラインを境目として中心より均等に離散的に配置されればよい。4より複数配置されれば、より回転方向への強度を出すことができる。4より少なく配置されれば、金型加工上での難易度を下げることができる。本形態のように4箇所であれば、最低限の強度を確保でき、金型費用も抑えられる。
本形態では、段差部26の一段目28,二段目30は水平面で形成され,これらの垂直部27,29は垂直面で形成されているが、これらのいずれか又は全てに傾斜を付けるのも好ましい。例えば図14に示すように、一段目28,二段目30、および垂直部27,29に、円錐台状の外形に倣って、斜め上外方に向かう傾斜を付ければ、傾斜が樹脂の流れを誘導するとともに、より段差部26の肉厚の均質化が図れるため好ましい。
以上、本発明の好ましい実施の形態および変形例を述べたが、各形態および各変形例を当業者の知識に基づいて組み合わせることも可能であり、そのような形態は本発明の範囲に含まれる。
1 口唇化粧料塗布装置
2 化粧料
3 容器
4 化粧料塗布具
6 縮径部
7 開口部
8 ワイパー
10 第1の部材
11 第1の部材の接合部
12 フランジ部
13 環状リブ
14 水平面
15 凸部
15s 凸部側面
15t 凸部天面
20 第2の部材
21 第2の部材の接合部
22 自由端部
221 オフセットされた自由端部
222 オフセットされていない自由端部
223 段差隙間
24 水平面
25 凹部
25s 凹部側面
26 段差部
27 一段目の垂直部
28 段差部一段目
29 二段目の垂直部
30 段差部二段目
31 膨張部
41 キャップ
43 基軸
43a 基軸基端部
43b 基軸孔
45 塗布部
46 芯材
46a 基軸部芯材
46b 塗布部芯材
47 フロッキー加工層
Nh 切り欠き幅
Tmin 最小肉厚
X 基軸中心軸線(一点鎖線)
Y 芯材中心軸線(二点鎖線)
G ゲート部(ゲート痕)

Claims (4)

  1. キャップから延出する基軸の先端に表面フロッキー処理を施した塗布部が設けられ、前記塗布部を介して化粧料を口唇に塗布するための化粧料塗布具と、前記化粧料が収容され、上方開口部に前記塗布部を扱くワイパーが装着された化粧料容器とを備え、前記化粧料塗布具が前記化粧料容器の上方開口部から該容器内に出入自在な口唇化粧料塗布装置であって、
    前記塗布部は、角の丸い横断面横長矩形状、正面視略縦長円形状、側面視背面側凸に湾曲する円弧状に形成されるとともに、前記塗布部の中心軸線が前記基軸の中心軸線に沿うように延出する
    ことを特徴とする口唇化粧料塗布装置。
  2. 前記塗布部は、合成樹脂製の塗布部芯材の表面全域にフロッキー加工層が均一の厚さに形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の口唇化粧料塗布装置。
  3. 前記ワイパーが、前記化粧容器の開口部内周に固定される筒状の第1の部材と、前記第1の部材の下端部に二色形成される筒状の第2部材と、を備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材の接合部はそれぞれ水平面を有し、前記第1の部材または前記第2の部材の一方の前記水平面には、該水平面から突出する凸部が周方向に離散的に形成され、他方の前記水平面には前記凸部が挿入される凹部が形成された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の口唇化粧料塗布装置。
  4. 前記ワイパーの第2の部材が、前記接合部から該第2の部材の自由端部に向けてすぼまる円錐台状に形成されるとともに前記第2の部材の外側面の周方向に階段状に形成された一領域にゲート痕を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の口唇化粧料塗布装置。
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