JP2008264049A - 液状化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘度の高い液状化粧料を収容した場合でも、シゴキつば部の内周面に付着した液状化粧料を掻き落として、容器本体の内部に確実に戻すことができる液状化粧料容器を提供すること。
【解決手段】液状化粧料Cを収容する容器本体2と、化粧料塗布体42が設けられた支持軸41を有し且つ容器本体2の口部22を塞ぐ蓋体3とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体42が、容器本体2に収容された液状化粧料Cに浸るように構成されている液状化粧料容器1であって、容器本体2の口部22の内周部には、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とすシゴキ部材5が設けられており、シゴキ部材5は、下方に向けて先細形状で且つ先細部分にシゴキ孔51Aを有する略円錐筒状のシゴキつば部51を備えており、支持軸41には、閉蓋過程においてシゴキ孔51Aを押し拡げると共に、閉蓋時にシゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持し得る押し拡げ部材6が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液状化粧料を収容する液状化粧料容器に関する。
マスカラ等の液状化粧料を収容する液状化粧料容器としては、一般的に、液状化粧料を収容する容器本体と、化粧料塗布体が設けられた支持軸を有し且つ該容器本体の口部を塞ぐ蓋体とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体が、該容器本体に収容された該液状化粧料に浸るように構成されている液状化粧料容器が知られている。このような液状化粧料容器によれば、化粧料塗布体(ブラシ等からなる)に付着した液状化粧料をまつ毛等に塗布することができる。
また、液状化粧料容器の容器本体の口部の内周部には、一般的に、化粧料塗布体に付着した液状化粧料を蓋体の着脱時にしごき落とすシゴキ部材が設けられている。シゴキ部材は、一般的に、下方に向けて先細形状で且つ先細部分にシゴキ孔を有する略円錐筒状のシゴキつば部を備えている。このようなシゴキ部材を用い、シゴキつば部のシゴキ孔により、化粧料塗布体や支持軸に過剰に付着した液状化粧料をしごき落とすことができるようになっている。
更に、閉蓋過程においてシゴキ孔を押し拡げるつば状の押し拡げ部を支持軸に設けた形態も知られている(例えば、下記特許文献1,2参照)。つば状の押し拡げ部によれば、閉蓋過程において、シゴキ孔を押し拡げることができるため、容器本体の内部の陽圧状態を解除できるとされている。また、つば状の押し拡げ部によれば、閉蓋過程においてシゴキ孔を押し拡げることで、シゴキつば部の内周部に付着した液状化粧料をシゴキ孔から落下させ、容器本体の内部に戻すことができるとされている。
特開2004−187877号公報 特開2004−187878号公報
しかし、閉蓋過程においてつば状の押し拡げ部によってシゴキつば部のシゴキ孔を押し拡げても、つば状の押し拡げ部がシゴキ孔を通過するとすぐに、シゴキ孔の押し拡げられた状態が元の状態に戻ってしまうため、容器本体の陽圧状態が十分に解除されない場合も多い。
近年、ボリュームアップ効果やカールアップ効果を高めるため、粘度の高い液状化粧料(特に、マスカラ)が用いられている。このような粘度の高い液状化粧料を収容した液状化粧料容器においては、つば状の前記押し拡げ部によってシゴキつば部のシゴキ孔を押し拡げたとしても、液状化粧料の粘度の高さに起因して、シゴキつば部の内周面に付着した液状化粧料はシゴキ孔から落下しにくい。
つまり、特許文献1,2に記載の液状化粧料容器によれば、特に粘度の高い液状化粧料を収容した場合には、つば状の押し拡げ部による、容器本体の内部の陽圧状態を解除する効果及び液状化粧料を容器本体の内部に戻す効果は十分に得られない。
従って、本発明の目的は、容器本体の内部の陽圧状態を確実に解除することができると共に、シゴキつば部の内周面に付着した液状化粧料を容器本体の内部に確実に戻すことができる液状化粧料容器を提供することにある。
本発明は、液状化粧料を収容する容器本体と、化粧料塗布体が設けられた支持軸を有し且つ該容器本体の口部を塞ぐ蓋体とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体が、該容器本体に収容された該液状化粧料に浸るように構成されている液状化粧料容器であって、前記容器本体の前記口部の内周部には、前記化粧料塗布体に付着した前記液状化粧料を前記蓋体の着脱時にしごき落とすシゴキ部材が設けられており、該シゴキ部材は、下方に向けて先細形状で且つ先細部分にシゴキ孔を有する略円錐筒状のシゴキつば部を備えており、前記支持軸には、閉蓋過程において前記シゴキ孔を押し拡げると共に、閉蓋時に該シゴキ孔の押し拡げられた状態を維持し得る押し拡げ部材が設けられている液状化粧料容器を提供することにより、上記目的を達成するものである。
本発明の液状化粧料容器によれば、容器本体の内部の陽圧状態を確実に解除することができると共に、シゴキつば部の内周面に付着した液状化粧料を容器本体の内部に確実に戻すことができる。
以下、本発明の液状化粧料容器について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態の液状化粧料容器について容器本体と蓋体とが組み合わされた状態の縦断面図が示されている。また、図2には、前記容器本体の縦断面図が示され、図3には、前記蓋体の縦断面図が示されている。
本実施形態の液状化粧料容器1は、図1〜図3に示すように、液状化粧料Cを収容する容器本体2と、化粧料塗布体42が設けられた支持軸41を有し且つ容器本体2の口部22を塞ぐ蓋体3とを備え、閉蓋時に化粧料塗布体42が、容器本体2に収容された液状化粧料Cに浸るように構成されている。また、容器本体2の口部22の内周部には、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とすシゴキ部材5が設けられている。
以下に、本実施形態の液状化粧料容器1について詳述する。
容器本体2は、図2に示すように、有底の略円筒状に形成されたもので、液状化粧料Cの収容部21と、その上部で開口した口部22と、口部22から下方に延びる連結部23とからなる。
口部22は、括れた形状を有している。口部22の外周部には、蓋体3の内周部32の雌ネジ部34(詳細は後述)と螺合する雄ネジ部24が設けられている。
連結部23は、口部22と一体的に形成されており、シゴキ部材5のシゴキ本体53及びシゴキ嵌合部52(詳細は後述)を介して、収納部21の内周部の上部に嵌合する部位である。連結部23の外周部の下部は括れており、連結部23の外周部と収納部21の内周部との間に、シゴキ嵌合部52が嵌合される空隙が形成されている。
容器本体2内には、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液状化粧料Cが収容されている。
液状化粧料は特に制限されないが、本発明の液状化粧料容器は、高粘度の液状化粧料を収容する容器として好ましく用いられる。液状化粧料の粘度は、例えば、マスカラの場合、通常100,000mPa・s以上で、300,000mPa・s以上のものもある。
液状化粧料の粘度は、10,000〜100,000mPa・sの場合には、「B型粘度計:B8L、ローター:No.4、回転数:6回転(株式会社トキメック製)」を使用し、100,000〜800,000mPa・sの場合には、「B型粘度計(ヘリカルタイプ):B8R、スピンドル:T−D、回転数:5回転(株式会社トキメック製)」を使用し、25℃環境下で測定する。
尚、液状化粧料は、化粧料塗布体42に付着させて塗布作業が行うことができる程度の流動性を有していれば、半固形状でもよい。
液状化粧料Cに、低沸点軽質流動イソパラフィン、イソドデカン等の揮発性炭化水素油が含有されていると、その高い揮発性によって使用後のべたつきを低減し、使用感を向上させる等の効果がある。揮発性炭化水素油のうち、低沸点軽質流動イソパラフィンの製品としては、例えば、IPソルベント(出光化学社製)、アイソパー(シェル社製)、アイソゾール(新日本石油化学社製)等が挙げられる。イソドデカンの製品としてはマルカゾールR(丸善石油化学社製)が挙げられる。中でも匂いや使用感の点から、イソドデカンを使用することが好ましい。低沸点軽質流動イソパラフィンやイソドデカンは他の油剤と組み合わせることも可能である。組み合わせる油剤は、特に限定されないが、揮発性のシリコーンや粘度15mPa・s程度の低粘度の油剤が好ましい。
また、液状化粧料Cに、皮膜形成性ポリマーエマルジョンが含有されていると、化粧持ちやボリューム感を一層向上させる効果がある。かかる皮膜形成性ポリマーエマルジョンとしては、アクリル酸やメタクリル酸のアルキルエステルのホモポリマーエマルジョンや共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニルポリマーエマルジョン、シリコーン系ポリマーエマルジョン等が挙げられる。特に、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョンが好ましい。
容器本体2の素材は特に制限されないが、例えば、収納部21はアルミニウム合金からなり、口部22及び連結部23はポリプロピレン(PP)からなる。また、液状化粧料が、前述した揮発性炭化水素油を含有する場合には、それによって膨潤しない材料が好ましく用いられる。このような材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。
シゴキ部材5は、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とす部材であり、図2に示すように、シゴキ本体53、シゴキつば部51及びシゴキ嵌合部52からなる。
シゴキ本体53は、容器本体2の連結部23の内周部に内接する部位である。シゴキ本体53は、例えば上部及び下部が開口した略円筒形状を有している。
シゴキつば部51は、化粧料塗布体42に接触してしごく「つば状の部位」であり、シゴキ本体53の上端縁から内側下方に延出した先細形状の略円錐筒状に形成されており、その先細部分にシゴキ孔51Aが形成されている。シゴキ孔51Aの径は、化粧料塗布体42及び支持軸41の外径より小さく設定されている。シゴキつば部51は、このように構成されることにより、シゴキ孔51Aにおける内周縁部分で化粧料塗布体42及び支持軸41の外周面と弾性的に密着する。
シゴキ孔51Aの断面形状及び断面積(径)は、化粧料塗布体42及び支持軸41の断面形状、断面積、素材、剛性、要求されるシゴキ性能等に応じて適宜設定される。
シゴキ嵌合部52は、容器本体2の収納部21の内周部と連結部23の外周部との間に嵌合する部位であり、容器本体2の連結部23における内周部から下端縁を経由して外周部に亘る断面形状を有している。本実施形態においては、シゴキ嵌合部52は、連結部23の外周部の下部と収納部21の内周部との間の空隙に挟持されて嵌合されている。
その結果、シゴキ嵌合部52を介して、収納部21と連結部23とが固定されている。また、シゴキ嵌合部52を介して、シゴキ本体53は、連結部23の内周部に内接して固定され、シゴキつば部51は、シゴキ本体53の上端縁から内側下方に向けて先細形状を形成するように、換言すると、口部22の内周部の下端縁から内側下方に向けて先細形状を形成するように、口部22の内周部の下端縁に固定されている。
尚、本発明において「容器本体2の口部22の内周部に、シゴキ部材5が設けられる」とは、シゴキつば部51を基準として判断し、本実施形態のように、シゴキつば部51以外の部位、具体的には、シゴキ本体53及びシゴキ嵌合部52が容器本体2の口部22の内周部に位置していない形態も含む。
シゴキ部材5の素材は特に制限されないが、例えば、ニトルゴム(NBRゴム)、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレート(以下「ソフトPBT」ともいう)からなる。
ソフトPBTとは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)にソフトセグメントを共重合して得られるものである。ポリブチレンテレフタレートは、耐油性に優れたプラスチック材料として知られているが、曲げ弾性率が高く、PETと同様に硬い材質のものであるため、シゴキ部材5の材料として用いるのは適切ではない。一方、PBTは、特定の柔軟性を有する樹脂と共重合することにより、柔軟性を付与するセグメント(ソフトセグメント)を共重合したソフトPBTを形成することができる。
ソフトPBTは、PBTの主な物性を変化させることなく、曲げ弾性率が低いプラスチック材料を構成する。該曲げ弾性率は、例えば300〜2400MPa、好ましくは300〜900MPaである。PBTと共重合される柔軟性を有する樹脂としては、例えばポリオール・ジオール等を用いることができ、その配合量等を調整することにより、曲げ弾性率を適宜調整することができる。ソフトPBTとしては、具体的には、例えば商品名「ノバデュラン5500シリーズ」(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)が挙げられる。
次に蓋体3について説明する。蓋体3の本体(蓋体本体)31は、図3に示すように、天面を備え且つ下部が開口した略円筒形状を有し、閉蓋時に容器本体2と一体的となるデザインを有している。蓋体本体31の内周部32の下部には、容器本体2の口部22の雄ネジ部24と螺合する雌ネジ部34が形成されている。蓋体3(蓋体本体31)は、雌ネジ部34と雄ネジ部24との螺合により、閉蓋時に容器本体2の口部22と固定されるようになっている。蓋体本体31は例えばポリプロピレン(PP)からなる。
化粧料塗布部材4は、図3に示すように、蓋体3の一部を構成するもので、支持軸41、化粧料塗布体42、押し拡げ部材6及び固定部44からなる。
固定部44は、蓋体3の内周部32の上部に内嵌合されて固定される部位である。
支持軸41は、化粧料塗布体42を支持する軸であり、固定部44を介して蓋体3の内周部32に固定されている。
支持軸41の素材は特に制限されないが、例えば、ポリプロピレン(PP)が挙げられる。また、液状化粧料が、前述した揮発性炭化水素油を含有する場合には、それによって膨潤しない材料が好ましく用いられる。このような材料としては、例えばPBTが挙げられる。
化粧料塗布体42は、支持軸41の先端(下端)に設けられており、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを、塗布対象物(液状化粧料Cがマスカラの場合にはまつ毛)に塗布できるようになっている。
化粧料塗布体42の素材は特に制限されないが、液状化粧料が、前述した揮発性炭化水素油を含有する場合には、それによって膨潤しない材料が好ましく用いられる。このような材料としては、例えばナイロンを主体とするブラシ(ナイロンブラシ)が挙げられる。
押し拡げ部材6は、支持軸41に設けられており、閉蓋過程においてシゴキ孔51Aを押し拡げると共に、閉蓋時にシゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持し得るように構成されている。
本実施形態においては、押し拡げ部材6は、支持軸41における化粧料塗布体42と固定部44との間に設けられており、その上下方向に貫通する貫通孔を利用して、支持軸41の細径部41Aに嵌合している。押し拡げ部材6は、支持軸41に化粧料塗布体42を取り付ける前に、前記貫通孔を径方向に引き伸ばした状態で、支持軸41の下端側から挿通させて細径部41Aに嵌合させることができる。
押し拡げ部材6の素材は特に制限されないが、シゴキ部材5と同じ素材が好ましく用いられる。
押し拡げ部材6は、下部に第1押し拡げ部61、上部に第2押し拡げ部52を備え、両押し拡げ部61,62の間に両押し拡げ部61,62よりも括れた括れ部63を有している。
第1押し拡げ部61は、押し拡げ部材6の下部に外側に延出するように設けられた「つば状の部位」である。第1押し拡げ部61は、シゴキ部材5のシゴキつば部51のシゴキ孔51Aよりも若干大きい外周形状を有しており、そのため、閉蓋過程において、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキつば部51のシゴキ孔51Aを押し拡げることができるようになっている。本実施形態における第1押し拡げ部61は、その外端部が尖っている。
また、押し拡げ部材6は、膨出した第2押し拡げ部62の外周部によって、閉蓋時に、シゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持し得るように構成されている。詳細には、第2押し拡げ部62は、押し拡げ部材6の上部に設けられた部位で、第2押し拡げ部62の外周部は、外側下方に向けて膨出しており、シゴキ部材5のシゴキつば部51の内周部の形状よりも若干大きい形状を有している。また、第2押し拡げ部62の外周部は、容器本体2の口部22の内周部の形状よりも若干大きい形状を有している。
そのため、膨出した第2押し拡げ部62の外周部は、閉蓋過程において、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキつば部51のシゴキ孔51Aを押し拡げることができると共に、閉蓋時(完全に閉蓋した状態)においても、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持できるようになっている。ここで、「シゴキ孔51Aの押し拡げられた状態」とは、シゴキ孔51Aの周縁部が、化粧料塗布部材4(本実施形態においては押し拡げ部材6)から離間している状態をいう。
また、第2押し拡げ部62は、閉蓋過程において、その膨出した外周部がシゴキつば部51の内周部及び容器本体2の口部22の内周部に密着して、シゴキつば部51の内周部及び容器本体2の口部22の内周部に付着した液状化粧料を掻き落とすことができるようになっている。第2押し拡げ部62の外周部が、シゴキつば部51の内周部及び容器本体2の口部22の内周部に面状に接触するようになっていると、液状化粧料の掻き落とし効果が特に優れる。
化粧料塗布部材4においては、化粧料塗布体42は、蓋体本体31の下部の開口部よりも下方に位置しており、これにより、図1に示すように、閉蓋時において化粧料塗布体42が、容器本体2に収容された液状化粧料Cに浸るようになっている。
図1に示すように、蓋体3における、閉蓋時に容器本体2の口部22の上端縁と当接する部分にはパッキン33が設けられている。パッキン33は、閉蓋時における容器本体2と蓋体3との間の気密性を向上させる。本実施形態においては、パッキン33は、例えば、ニトルゴム(NBRゴム)からなり、固定部44の下部の細径部に嵌合されている。
次に、本実施形態の液状化粧料容器1の一使用方法について説明し、併せて本実施形態の液状化粧料容器1の作用・効果についても説明する。
まず、シゴキ部材5による化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cのシゴキ作用について説明する。
図1、図4(a)及び図4(b)に示すように、閉蓋状態から、蓋体3を容器本体2から上方に取り外すと、それに伴って化粧料塗布部材4も上方に移動する。その際、シゴキ部材5のシゴキつば部51によって、支持軸41及び化粧料塗布体42の順でそれらの外周面がしごかれる。その結果、化粧料塗布体42及び支持軸41に過剰に付着した液状化粧料Cがしごき落とされ、適量の液状化粧料Cが付着した状態となる。かかる状態の化粧料塗布体42を用いて、塗布対象物(液状化粧料Cがマスカラの場合にはまつ毛)に液状化粧料Cを塗布することができる。
また、化粧料塗布体42における液状化粧料Cの付着量が少なくなり、化粧料塗布体42に液状化粧料Cを再度付着させる場合や、使用後において、蓋体3を容器本体2に取り付ける際に、図4(b)、図4(a)及び図4(c)に示すように、シゴキ部材5のシゴキつば部51によって、化粧料塗布体42及び支持軸41の順でそれらの外周面がしごかれる。これにより、化粧料塗布体42及び支持軸41に付着した液状化粧料Cがしごき落とされる。
ここで、化粧料塗布体42及び支持軸41に付着していた液状化粧料Cは、蓋体3の着脱操作において、図4(b)に示すように、シゴキつば部51の内周部及び外周部に付着する。シゴキつば部51の外周部に付着した液状化粧料Cは、自重で自然に落下して、容器本体2の収納部21に戻る。一方、シゴキつば部51の内周部に付着した液状化粧料Cは、特に液状化粧料Cの粘度が高い場合には、シゴキ孔51Aが支持軸41又は化粧料塗布体42によって略封止されているため(シゴキつば部51が支持軸41又は化粧料塗布体42から離間するときもあるが、その時間は極めて短い)、シゴキ孔51Aから落下せず、容器本体2の収納部21にほとんど戻らない。
次に、第1押し拡げ部61及び第2押し拡げ部62による容器本体2の内部の陽圧解除作用、並びに第2押し拡げ部62によるシゴキつば部51の内周部に付着した液状化粧料Cの掻き落とし作用について説明する。
図4(b)、図4(a)及び図4(c)に示すように、開蓋状態から、蓋体3を容器本体2に近づけてゆき、化粧料塗布体42及び支持軸41をシゴキ部材5のシゴキ孔51Aに挿入してゆくと、化粧料塗布体42及び支持軸41が液状化粧料Cに浸入する。それに伴い、それらの浸入した部分の体積分だけ液状化粧料Cの液面が上昇する。そのため、シゴキつば部51及び支持軸41によって密閉された容器本体2の収納部21の内部が加圧され、陽圧状態となる。
しかし、閉蓋過程において、図4(c)及び図1に示すように、第1押し拡げ部61は、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキ孔51Aを押し拡げて、シゴキつば部51の下方に移動する。そのため、短時間ではあるが、シゴキ孔51Aの周縁部が、押し拡げ部材6(括れ部63)から離間し、シゴキつば部51と押し拡げ部材6との間に連通路が形成される。その結果、容器本体2の内部における陽圧状態の空気が、該連通路を介して上方に放出され、容器本体2の内部は減圧される。
また、第1押し拡げ部61によってシゴキ孔51Aが押し拡げられて、シゴキつば部51と押し拡げ部材6(括れ部63)との間に連通路が形成されたときに、該連通路を介して、シゴキつば部51の内周部に付着した液状化粧料Cは、シゴキ孔51Aから落下し、容器本体2の内部に戻ることができる。
しかし、第1押し拡げ部61がシゴキ孔51Aを通過すると、シゴキ孔51Aはすぐに縮もうとする。仮に、シゴキつば部51と押し拡げ部材6(括れ部63)とが密着すると、特に液状化粧料Cの粘度が高い場合には、液状化粧料Cは、該連通路を介して容器本体2の収納部21にはほとんど戻らず、その結果、シゴキつば部51の内周部に付着した液状化粧料Cは、そこにほとんど残存する場合がある。
而して、本実施形態の液状化粧料容器1によれば、図4(c)及び図1に示すように、閉蓋過程において、押し拡げ部材6の第2押し拡げ部62の膨出した外周部によって、シゴキつば部51は下方に再び押圧され、シゴキ孔51Aは押し拡げられて、前記連通路が形成されると共に、閉蓋時にシゴキ孔51Aの押し拡げられた状態(前記連通路が形成された状態)は維持される。このように、第2押し拡げ部62によって、シゴキつば部51と押し拡げ部材6との間に形成される連通路が維持されるため、容器本体2の内部の陽圧状態は確実に解除する。また、第2押し拡げ部62の外周部によって、シゴキつば部51の内周部に付着した液状化粧料Cは、掻き落とされ、容器本体2の内部に確実に戻される。
本発明の液状化粧料容器は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、押し拡げ部材6は、前記実施形態においては、支持軸41とは別体で構成されているが、本発明においては、支持軸41と一体的に形成することができる。
押し拡げ部材6は、前記実施形態においては、2つの押し拡げ部(第1押し拡げ部61,第2押し拡げ部62)を備えているが、本発明においては、閉蓋過程においてシゴキ孔51Aを押し拡げると共に、閉蓋時にシゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持することができれば、1つの押し拡げ部のみを備えた構成とすることができる。
シゴキ部材5のシゴキつば部51並びに押し拡げ部材6の第1押し拡げ部61及び第2押し拡げ部62の各形状は、前記実施形態における各形状に制限されない。
押し拡げ部材6の第2押し拡げ部62は、前記実施形態においては、シゴキ部材5のシゴキつば部51の内周部及び容器本体2の口部22の内周部に密着するように構成されているが、本発明においては、何れか一方の内周部のみに密着するように構成されていてもよく、両方の内周部に密着しないように構成されていてもよい。
シゴキ部材5は、容器本体2を構成する各部材(収納部21、口部22、連結部23)の一部又は全部と一体的に形成されていてもよい。
シゴキ部材5は、少なくとも化粧料塗布体42に付着した液状化粧料をしごき落とすことができれば、支持軸41に付着した液状化粧料をしごき落とすことができなくてもよい。
シゴキ部材5のシゴキつば部51の形状、位置等は、前記実施形態における形状、位置等に制限されない。例えば、シゴキつば部51は平面視で非連続な形状でもよく、口部22の下端縁よりも上方に設けられていてもよい。
図1は、本発明の液状化粧料容器の一実施形態について容器本体と蓋体とが組み合わされた状態を示す縦断面図である。 図2は、図1に示す液状化粧料容器における容器本体を示す縦断面図である。 図3は、図1に示す液状化粧料容器における蓋体を示す縦断面図である。 図4は、図1に示す液状化粧料容器の着脱過程を示す縦断面図で、(a)は化粧料塗布体がシゴキつば部の下方に位置する状態を示す図、(b)は化粧料塗布体がシゴキつば部によってしごかれている状態を示す図で、(c)は第1押し拡げ部によってシゴキ孔が押し拡げられる直前の状態を示す図である。
符号の説明
1 液状化粧料容器
2 容器本体
21 収容部
22 口部
23 連結部
24 雄ネジ部
3 蓋体
31 蓋体本体
32 内周部
33 パッキン
34 雌ネジ部
4 化粧料塗布部材
41 支持軸
42 化粧料塗布体
44 固定部
5 シゴキ部材
51 シゴキつば部
51A シゴキ孔
52 シゴキ嵌合部
53 シゴキ本体
6 押し拡げ部材
61 第1押し拡げ部
62 第2押し拡げ部
C 液状化粧料

Claims (4)

  1. 液状化粧料を収容する容器本体と、化粧料塗布体が設けられた支持軸を有し且つ該容器本体の口部を塞ぐ蓋体とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体が、該容器本体に収容された該液状化粧料に浸るように構成されている液状化粧料容器であって、
    前記容器本体の前記口部の内周部には、前記化粧料塗布体に付着した前記液状化粧料を前記蓋体の着脱時にしごき落とすシゴキ部材が設けられており、該シゴキ部材は、下方に向けて先細形状で且つ先細部分にシゴキ孔を有する略円錐筒状のシゴキつば部を備えており、
    前記支持軸には、閉蓋過程において前記シゴキ孔を押し拡げると共に、閉蓋時に該シゴキ孔の押し拡げられた状態を維持し得る押し拡げ部材が設けられている液状化粧料容器。
  2. 前記押し拡げ部材は、下部に第1押し拡げ部、上部に第2押し拡げ部を備え、両押し拡げ部の間に両押し拡げ部よりも括れた括れ部を有しており、
    前記第1押し拡げ部は、その外端部が尖っており、前記第2押し拡げ部の外周部は、外側下方に向けて膨出しており、
    前記押し拡げ部材は、膨出した前記第2押し拡げ部の外周部によって、閉蓋時に、前記シゴキ孔の押し拡げられた状態を維持し得るように構成されている請求項1記載の液状化粧料容器。
  3. 前記押し拡げ部材は、閉蓋過程において、前記第2押し拡げ部の外周部が前記シゴキつば部の内周部に密着して、該シゴキつば部の内周部に付着した前記液状化粧料を掻き落とすように構成されている請求項2記載の液状化粧料容器。
  4. 前記押し拡げ部材は、閉蓋過程において、前記第2押し拡げ部の外周部が前記容器本体の前記口部の内周部にも密着して、該口部の該内周部に付着した前記液状化粧料も掻き落とすように構成されている請求項3記載の液状化粧料容器。
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