JP2021051153A - 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム - Google Patents

自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021051153A
JP2021051153A JP2019173120A JP2019173120A JP2021051153A JP 2021051153 A JP2021051153 A JP 2021051153A JP 2019173120 A JP2019173120 A JP 2019173120A JP 2019173120 A JP2019173120 A JP 2019173120A JP 2021051153 A JP2021051153 A JP 2021051153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
volume
value
automatic performance
song data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019173120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7404737B2 (ja
Inventor
宏長 石井
Hironaga Ishii
宏長 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2019173120A priority Critical patent/JP7404737B2/ja
Publication of JP2021051153A publication Critical patent/JP2021051153A/ja
Priority to JP2023210428A priority patent/JP2024015391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7404737B2 publication Critical patent/JP7404737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】効果的なサイドチェインを手軽に実現することの可能な自動演奏装置を提供すること。【解決手段】 実施形態に係る自動演奏装置は、音源と、プロセッサとを具備する。プロセッサは、第1パートを含む複数パートを有する曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断する。また、プロセッサは、長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記曲データに設定されている音量よりも弱音化させて前記音源に発音させる。【選択図】図2

Description

本発明は、自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラムに関する。
自動演奏装置(シーケンサ)は、電子鍵盤楽器のひとつの機能として、専用の組込み機器として、あるいはコンピュータソフトウェアなどの形態で広く利用されている。この種の装置は、例えばMIDI(Musical Instruments Digital Interface)規格に基づくデータファイル(Standard MIDI File:SMF)等に記録された演奏情報を音源モジュールに渡し、発音させることで楽曲を演奏する。特に、EDM(Electronic Dance Music)を始めとするダンスミュージックで利用されることが多くなってきている。
サイドチェインあるいはダッキングは、音を加工する方式の一つであり、EDMでよく使われる。これは、主にキック(ベースドラム)の発音と連動して他のパートの音量を下げることでキックの発音を強調し、ビートを際立たせる効果を出すものである。
特許文献1に、ダッキング制御のためのメタデータが開示されている。この文献には、サウンドプログラムコンテンツ片を表す音声アセット内に、ダッキング値を含めることが説明されている。
特表2017−509932号公報
サイドチェインあるいはダッキング(以下、サイドチェインと総称する)は、例えばパッドやストリングス系のように比較的長い(音価の長い)音にかけるのが効果的と言われている。これは、音価の短い音にサイドチェインをかけるとその音の発音期間自体が短いことから、音量が下がっている間に発音が終了し、フレーズが不完全になってしまうからである。
しかしながら、どのパートにサイドチェインをかければ効果的なのかを判断することは、音楽制作の初心者にとっては難しい。また、サイドチェイン効果でキック以外の全パートの音量を下げてしまうことは、音楽制作者(クリエイター)が望まないことも多い。音楽の完成度を高めるためには、音符ごとにサイドチェインのオン/オフを指定せざるを得ないが、これがクリエイターには大きな負担になっている。このことは、1つのパートで長い音と短い音とを混合したフレーズがある場合に特に顕著で、クリエイターの意欲をそぐ要因にもなっている。
この発明は以上のような背景によりなされたもので、目的は、効果的なサイドチェインを手軽に実現することの可能な自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラムを提供することにある。
実施形態に係る自動演奏装置は、音源と、プロセッサとを具備する。プロセッサは、第1パートを含む複数パートを有する曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断する。また、プロセッサは、長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記曲データに設定されている音量よりも弱音化させて前記音源に発音させる。
この発明によれば、効果的なサイドチェインを手軽に実現することができる。
図1は、実施形態に係る電子楽器の一例を示す外観図である。 図2は、実施形態に係る電子鍵盤楽器の制御システムの一例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係わるCPU111の処理機能、およびROM106に記憶される内容の一例を示す機能ブロック図である。 図4Aは、サイドチェインが無効であるときの、キックとその他のパートの波形を示す模式図である。 図4Bは、サイドチェインが有効であるときの、キックとその他のパートの波形を示す模式図である。 図5は、実施形態におけるDurationとThresholdの関係について説明するための図である。 図6は、実施形態におけるしきい値(Threshold)の設定に係わる手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、キーパートでないパートの再生音のDurationの取得にかかる手順を示すフローチャートである。 図8は、自動演奏の再生時における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、SideExpを用いた音量変更に係わる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、ダッキング対象のパートの音量が時間とともに変化することを説明するための模式図である。 図11は、図8、図9のステップS15の発音音量変更処理について説明するためのフローチャートである。 図12は、第1の実施形態における効果を説明するためのフローチャートである。 図13は、シーケンサソフトを備える情報機器の一例を示す外観図である。 図14は、情報機器200の一例を示す機能ブロック図である。 図15は、情報機器200の表示パネル204に表示されるアイコンおよび操作について説明するための図である。 図16は、情報機器200にポップアップ表示される設定ウインドウの一例を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の一側面に係る実施の形態を説明する。以下に説明する形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができる。つまり、本発明を実施する際に、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
[第1の実施形態]
<外観および鍵盤>
図1は、第1の実施形態に係る電子楽器の一例を示す外観図である。第1の実施形態では、電子楽器としてデジタルキーボード100を想定する。デジタルキーボード100は、鍵盤101と、第1のスイッチパネル102と、第2のスイッチパネル103と、LCD(Liquid Crystal Display)104とを備える。
鍵盤101は、複数の鍵の集合である。各鍵は、それぞれ音高を指定するための操作子である。各鍵に発光ダイオードなどを埋め込み、光らせることで演奏ガイドとしての役割を持たせることもできる。
鍵盤101は、コード入力鍵盤101aと、コード入力鍵盤101aよりも高音側に設けられるメロディ入力鍵盤101bとを含む。コード入力鍵盤101aは、自動伴奏におけるベースノートやコードを指定するために、左手で押鍵される。メロディ入力鍵盤101bは、メロディを弾くために右手で演奏される。コード入力鍵盤101aとメロディ入力鍵盤101bとの境目であるスプリットポイントは、例えば音高F3の鍵にプリセットされる。スプリットポイントを変更可能な機種もある。
第1のスイッチパネル102は、音量の指定、自動演奏のテンポ設定、自動演奏開始等の各種設定を指示するための、ユーザインタフェースである。第2のスイッチパネル103は、各種モードの選択、自動演奏曲の選曲、あるいは音色の選択などを行なうために用いられる。LCD104は、自動伴奏、自動演奏時の歌詞や各種設定情報を表示する表示部として機能する。さらに、デジタルキーボード100は、演奏により生成された楽音を発音するスピーカ(発音部)を裏面部、側面部、又は背面部などに備えても良い。
<構成>
図2は、第1の実施形態に係るデジタルキーボード100の一例を示すブロック図である。デジタルキーボード100は、RAM(Random Access Memory)105、ROM(Read Only Memory)106、LCD104、LCDコントローラ107、LED(Light Emitthing Diode)コントローラ108、鍵盤101、第1のスイッチパネル102、第2のスイッチパネル103、キースキャナ109、MIDIインタフェース(I/F)110、システムバス117、CPU(Central Processing Unit)111、タイマ112、音源システム300、および、サウンドシステム400を備える。
音源システム300は、例えばDSP(Digital Signal Processor)として実現される音源113と、エフェクター115を備える。サウンドシステム400は、デジタルアナログコンバータ114とアンプ116を備える。
CPU111、ROM106、RAM105、音源113、デジタルアナログコンバータ114、エフェクター115、キースキャナ109、LEDコントローラ108、LCDコントローラ107、MIDIインタフェース110は、それぞれシステムバス117に接続される。
CPU111は、デジタルキーボード100を制御するプロセッサである。すなわちCPU111は、ROM106に記憶されたプログラムを、ワーキングメモリとしてのRAM105に読み出し、実行して、デジタルキーボード100の各種の機能を実現する。CPU111は、タイマ112から供給されるクロックに従って動作する。クロックは、例えば自動演奏、自動伴奏のシーケンスを制御するために用いられる。
ROM106は、第1の実施形態に係る処理を実現するプログラム、各種設定データ、自動伴奏データ等を記憶する。自動伴奏データは、予めプリセットされたリズムパターン、コード進行、ベースパターン、あるいはオブリガード等のメロディデータ等を含んでよい。メロディデータは、各音の音高情報、各音の発音タイミング情報等を含んでよい。
各音の発音タイミングは、各発音間の間隔時間でもよく、自動演奏曲の開始時からの経過時間であっても良い。時間の単位にはtickが用いられることが多い。tickは、一般的なシーケンサで用いられる、曲のテンポを基準とする単位である。例えば、シーケンサの分解能が480であれば、4分音符の時間の1/480が1tickとなる。
自動伴奏データは、ROM106に限らず、図示しない情報記憶装置や情報記憶媒体に記憶されていても良い。自動伴奏データのフォーマットは、MIDI用のファイルフォーマットに準拠してもよい。
音源113は、例えばGM(General MIDI)規格に準拠する、いわゆるGM音源である。この種の音源は、MIDIメッセージとしてのプログラムチェンジを与えれば音色を変更できるし、コントロールチェンジを与えれば既定のエフェクトを制御することができる。
音源113は、例えば同時に最大256ボイスを発音する能力を有する。音源113は、例えば波形ROM(図示せず)から楽音波形データを読み出し、デジタル楽音波形データとしてエフェクター115に出力する。エフェクター115は、デジタル楽音波形データを加工して様々な効果を付加する。例えば特定の帯域を強調するイコライザや、わずかにずらした音を重ねるコーラス、エコー効果をもたらすディレイなどはその代表的なものである。エフェクトのかかったウェット音、あるいはノーエフェクトのドライ音は、デジタル楽音波形データとしてデジタルアナログコンバータ114に出力される。
デジタルアナログコンバータ114は、デジタル楽音波形データをアナログ楽音波形信号に変換する。アナログ楽音波形信号は、アンプ116で増幅され、図示しないスピーカ又は出力端子から出力される。
第1の実施形態では、エフェクター115として、コンプレッサーを想定する。コンプレッサーはダイナミクス系と称される機種の代表的なもので、一定値を超えた音量の音の増幅率を抑圧することで、音の粒をそろえる効果をもたらす。
なお、エフェクター115によらず、音源113をMIDIメッセージで制御してエフェクトを得ることもできる。例えばポルタメントは、MIDIメッセージとしてのコントロールチェンジによりオン/オフ、および0〜127の刻みでかかり具合(ポルタメントタイム)を指定できる。リバーブ、トレモロ、コーラス、およびセレステ等の各種エフェクトもMIDIに策定されている。ブライトネス、モジュレーションなどの効果もコントロールチェンジで制御することができる。さらに、ピッチベンダーやモジュレーションホイールを操作して得られる効果も、コントロールチェンジで制御することができる。
キースキャナ109は、鍵盤101の押鍵/離鍵状態、第1のスイッチパネル102、及び第2のスイッチパネル103のスイッチ操作状態を定常的に監視する。そして、キースキャナ109は、鍵盤101、第1のスイッチパネル102、及び第2のスイッチパネル103の状態をCPU111に伝える。
LEDコントローラ108は、例えばIC(Integated Circuit)である。LEDコントローラ108は、CPU111からの指示により鍵盤101の鍵を光らせて、演奏者の演奏をナビゲートする。LCDコントローラ107は、LCD104の表示状態を制御するICである。
MIDIインタフェース110は、MIDI装置4等の外部装置からのMIDIメッセージ(演奏データ等)を入力したり、MIDIメッセージを外部装置に出力したりする。デジタルキーボード100は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを用いて、外部装置とMIDIメッセージやMIDIデータファイルを授受することが可能である。受信されたMIDIメッセージは、CPU111経由で音源113に渡される。音源113は、MIDIメッセージで指定された音色、音量、タイミング等に従って音を鳴らす。
リムーバブルメディアとしての記憶装置3が、例えばUSB経由でシステムバス117に接続されても良い。記憶装置3としては、例えば、USBメモリ、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブ及び光磁気ディスク(MO)ドライブ等が挙げられる。ROM106にプログラムが記憶されていない場合には、記憶装置3にプログラムを記憶させておき、それをRAM105に読み込むことにより、ROM106にプログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU111に実行させることができる。
上記構成において、RAM105、ROM106、システムバス117、CPU111、タイマ112、音源システム300、および、サウンドシステム400が、自動演奏装置としての機能を実現する。デジタルキーボード100は、この自動演奏装置と、操作子としての鍵盤101とを含む電子楽器である。
図3は、第1の実施形態に係わるCPU111の処理機能、およびROM106に記憶される内容の一例を示す機能ブロック図である。
ROM106は、CPU111の処理機能を実現するプログラム106aに加えて、工場出荷時に予めセットされたプリセット曲データa1〜anと、ユーザにより作曲されたユーザ曲データb1〜bm、およびしきい値(Threshold)106bを記憶する。プリセット曲データおよびユーザ曲データは、複数のパートごとに作成された、例えばMIDIデータの集合である。複数のパートは、少なくとも第1パート、および第2パートを含む。
なお、実施形態では、[パート]と[トラック]とを、以下のように説明する。MIDI規格のもとでは、多くの場合、[トラック]は一つの楽器に対応付けられる。ただし、ドラムトラックについては、複数の打楽器が一つのトラックに対応付けられている。例えばキック、タムタム、スネア、ライドシンバル、ハイハット、クラッシュシンバルなどは、いずれも一つのドラムトラックにおける異なるパートである。このような規格上の取り決めを鑑み、実施形態では、ドラムトラックについては個々の楽器を[パート]と称し、他のトラックについては[パート]と[トラック]とを同義として説明する。
第1パートとして、実施形態ではドラムトラックのキックパートを想定する。ちなみにGM音源では、キックパートは、ドラムセットの中でノートナンバー35(Acoustic Bass Drum),または36(Bass Drum)に相当する。第2パートは、例えばストリングス、パッド、オルガン、あるいはベースパート(トラック)などである。
しきい値106bは、例えば第1のスイッチパネル102、または第2のスイッチパネル103を用いたユーザ操作により、予め設定される。しきい値106bは、音源113から発音される個々の楽音の長さと比較される。実施形態では、キックパートの発音時に、しきい値106bより長い期間にわたって発音される音の、少なくとも一部の期間を弱音化する。つまり、サイドチェイン効果を付与する。音の長さの単位としては、音符上の表記で表される音価、発音期間の絶対値(ミリ秒など)あるいはtickなどを採用することができる。
<CPU111の機能について>
CPU111は、第1の実施形態に係わる処理機能として、再生制御部111a、しきい値設定部111b、および、サイドチェイン制御部111cを具備する。これらの機能は、プログラム500により実現される。
再生制御部111aは、例えば第1のスイッチパネル102、または第2のスイッチパネル103を用いたユーザ操作により指定された曲の再生開始を、音源113に指示する。すなわち再生制御部111aは、選択されたプリセット曲データ、あるいはユーザ曲データをROM106から読み出す。また再生制御部111aは、読み出した曲データに含まれるMIDIメッセージを、指定されたタイミングで音源システム300に渡す。音源システム300は、取得したMIDIデータをパート毎のオーディオデータに変換し、サウンドシステム400に出力する。
しきい値設定部111bは、ユーザによるしきい値の設定を受け付け、入力された値をしきい値106bとしてROM106に記憶する。しきい値は、CPU111が曲データを解析(例えば、曲データに含まれるキックパートにおける各ノート間の間隔から各音価を取得)することにより、適切なしきい値を自動的に設定してもよい。
サイドチェイン制御部111cは、再生制御部111aによる曲データの再生が開始されると、当該曲データの第1パート(キック)に含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される、他パートに含まれる音(第2音)の音価と、しきい値106bとの大小関係を比較する。そして、第2音の音価がしきい値106bよりも長ければ、この第2音を弱音化する。
弱音化するには、音源システム300に指示を与えて、例えばコンプレッサー(エフェクター115)のリミットレベルを瞬間的に下げて音量を抑圧する手法が考えられる。このほか、曲データのベロシティの数値を直接書き換えても良い。つまり弱音化は、楽音に対してMIDIデータ上で本来与えられた強度(ベロシティ)よりも小さい音量で再生することと言える。
弱音化の期間は、第2音に与えられた発音期間、すなわち第2音の音価に応じた期間のなかの、少なくとも1部の期間とする。上記の処理により、第2音に対してダッキング、すなわちサイドチェイン効果を与えることができる。
図4Aおよび図4Bは、サイドチェイン効果について詳しく説明するための模式図である。サイドチェイン効果を得るには、音を強調したい第1パート/トラック(サイドチェインのキーとなるパート/トラック)と、ダッキングさせたい第2パート/トラックとを指定し、コンプレッサーに類するエフェクトにより第2パートの音量を制御するのが一般的である。
ここで、音を強調したい第1パート/トラック(サイドチェインのキーとなるパート/トラック)を、実施形態ではキーパート(Key Part)と称する。
図4Aに示されるように、サイドチェインが無効であると、キックパートの音量(波形図)の変化に関わらずその他パートの音量は変化しない。一方、図4Bに示されるように、サイドチェインが有効であれば、キックパート以外のパートの音量は、キックパートの最大音量(アタック)に同期して弱音化される。弱音化された波形図(その他パート)においては、キックのアタックの瞬間に例えば音量ゼロ(ミュート)となり、その後徐々に音量が回復し、キックの音量がゼロとなった近傍で通常レベルに至る。このように波形を変化させることで、キックのアタック音の輪郭を際立たせることができ、典型的なサイドチェインの効果を得ることができる。
<DurationとThresholdの関係について>
図5は、実施形態におけるDurationとThresholdの関係について説明するための図である。Thresholdがしきい値を意味するのに対し、Durationは発音期間を意味する。図5(a)の楽譜は、図5(b)に示されるピアノロールで表現することができる。4分音符、8分音符、2分音符などの各音の音価は、ピアノロールでは横軸の長さで表現される。
ここで、Threshold(しきい値)として8分音符が設定されたとする。この設定のもとで図5(a)の曲データが再生されたとすると、サイドチェイン制御部111cは、C3,D3,E3,F3,G3,A3,B3,および、C4の各音の再生ごとに、そのDurationと、Thresholdとを比較する。これは、例えば各音のMIDIメッセージに記述されたDurationを読み取り、その値と、Thresholdの値とを比較すればよい。そして、Duration≧Thresholdが成り立つ音に対して、サイドチェイン制御部111cは、ダッキングをかける。図5においては、C3およびC4に対してだけダッキングがかかることになる。次に、上記構成における作用を説明する。
<作用>
図6は、実施形態におけるしきい値(Threshold)の設定に係わる手順の一例を示すフローチャートである。図6において、しきい値設定部111bは、ユーザによるThresholdの入力を待ち受ける(ステップS1)。そして、ユーザによりThresholdが入力されたことを検出すると(ステップS1でYes)、しきい値設定部111bは、与えられたThresholdの値をROM106の特定の記憶領域に設定する(ステップS2)。
一方、Durationについてはキーパート以外のパート、つまり第Nパート(N≠1)での値が意味を持つ。実施形態において、キーパート以外の各パートは、現在発音中の音の長さを保持するバッファ(Duration)を割り当てられている。このバッファの実態は例えばRAM105の所定の記憶領域であり、Durationは、各パートでの発音の際に取得されてバッファにセット(設定)される。
図7に示されるように、演奏再生が開始されたのち、第Nパート(N≠1)の演奏データが再生されると(ステップS3)、この第NパートのDurationが当該演奏データから取得され、バッファにセットされる(ステップS4)。
図8は、自動演奏の再生時における処理手順の一例を示すフローチャートである。図8において、第1パート、すなわちキーパートであるキックの演奏データが再生されると(ステップS10)、サイドチェイン制御部111cはNに2を代入し(N=2)、第2パートから音量制御に係わる処理を開始する(ステップS11)。第Nパートが発音中でなければ(ステップS12でNo)、サイドチェイン制御部111cはNをインクリメントして(ステップS17)、処理手順はステップS12に戻る。
第Nパートが発音中ならば(ステップS12でYes)、サイドチェイン制御部111cはバッファされた第NパートのDurationと、設定されたThresholdとを比較する(ステップS13)。
Duration<Thresholdであれば(ステップS13でNo)、サイドチェイン制御部111cは当該第Nパートをサイドチェインの対象外とし、音量を変更せずに(通常発音)そのままNをインクリメントして(ステップS17)、処理手順はステップS12に戻る。
一方、Duration≧Thresholdであれば(ステップS13でYes)、サイドチェイン制御部111cは、音量設定に係わるパラメータであるSideExpに0を代入(SideExp=0)したのち(ステップS14)、発音音量変更処理を実行する(ステップS15)。なおステップS15の処理については図11を参照して説明する。そして、再生楽曲の全てのパートについて処理が終了する(ステップS16でYes)まで、上記の手順は繰り返される。
実施形態の説明では、サイドチェインに係わるエクスプレッション値を示す指標として、[SideExp]を導入する。このパラメータはそれぞれのパートごとに定義され、例えばRAM105の所定の記憶領域に、一時的に記憶される。各パートの音量は、SideExpの値に応じて増減する。SideExp=0であれば音量ゼロであり、SideExpの値が正の方向に大きくなるとともに当該パートの音量は大きくなる。SideExpの最大値は、例えば100である。
図9は、SideExpを用いた音量変更に係わる処理手順の一例を示す図である。図9に示されるフローチャートは、演奏再生中、ハードウェア割込み等のトリガにより一定の間隔で呼び出される。図9において、SideExpの値が通常値(デフォルト)であるか否かが判定される(ステップS20)。ここではデフォルトとしてSideExp=100とする。SideExp=100であれば処理を抜け、SideExp≠100であれば(ステップS20でNo)、サイドチェイン制御部111cは、SideExpの値が変更されてからの経過時間を判定する(ステップS21)。例えばSideExpを、その値と、変更時刻(タイムスタンプ)とを含む構造体として定義し、ステップS21でこの構造体を参照することで、SideExpの値の変更時刻を取得することができる。
ステップS21で、例えば5ミリ秒(ms)が経過していれば(Yes)、サイドチェイン制御部111cは、SideExpに一定値(例えば1)を加算し(ステップS22)、処理手順は発音音量変更処理(ステップS15)に至る。
図9の処理手順により、いったんゼロとなった音量(SideExp=0)は、図10に示されるように、5msごとに1ずつステップアップし、0.5秒の経過後にデフォルトの音量(SideExp=0)に戻る。リスナーの耳には、キックのアタックが強調されつつ、他パートの音量がリニアに元の音量に戻るように聞こえる。
もちろん、ステップアップの量と戻り時間はユーザが任意に決めることができる。ユーザにより音量戻り時間が設定されると、例えばその値を100で割ることで、SideExpのステップアップ期間の刻みXを求めることができる。
X=(音量戻り時間/100) ・・・ (1)
図11は、ステップS15の発音音量変更処理について説明するためのフローチャートである。図11において、サイドチェイン制御部111cは、ダッキングの対象のパートの設定音量値と、その時点でのSideExpの値とを乗算し、発音音量値として算出する(ステップS151)。次にサイドチェイン制御部111cは、当該パートの発音音量を、上記算出された発音音量値の大きさにセットする(ステップS11)。
具体的には、エフェクター115(図2)のコンプレッサーのゲインを発音音量値に応じて変化させることで、ダッキング対象パートの音量を制御できる。あるいは、発音音量値に応じて変更したベロシティを含むMIDIコントロールチェンジを、音源204に与えることでも同様に、当該パートの音量を制御することができる。
<効果>
図12は、第1の実施形態における効果を説明するためのフローチャートである。図12において、時間の経過を右向きの矢印で示し、縦に、各パートの音量を模式的に示す。図12において、キーパートであるキック(□)は、時間の経過とともに規則正しく、一定のテンポ(例えば4分打ち)でビートを刻んでいる。
キック以外のパートとしてストリングス(パート2)、オルガン(パート3)、およびベース(パート4)が録音されているとする。(1)において、キーパート(キック)のタイミングで、サードチェイン処理が開始される。ストリングスは、(2)のように音価が長く、Duration≧Thresholdが成り立つので、サイドチェインが発生する。つまりキックのタイミングで弱音化され、いったんミュートされたのち音量は徐々に回復する。
オルガンは、(3)のように短い音価で演奏しているので、Duration<Thresholdであり、サイドチェインは発生しない。
ベースパートは、音価の短い音と長い音が混在する演奏をしている。従来、このようなケースでは、音符ごとにサイドチェインの有効/無効を設定したり、音量戻り時間を細かく設定したりする必要があるなど、ユーザにとっての手間や負荷が大きかった。
これに対して実施形態では、図12のストリングス、ベースパートに示されるように自動的にサイドチェイン効果が付与される。すなわち、発音された音の発音の長さ(Duration)に応じて、自動的にサイドチェイン効果を与えることができる。ユーザにとっては、作曲した曲を、簡単な操作で、ダンスミュージックのように仕上げることができる。
以上述べたように第1の実施形態では、サイドチェインの有効/無効を設定するためのしきい値(Threshold)を予め設定し、キーパート(例えばキックパート)の発音時に発音される他パートの発音長(Duration)と、しきい値との大小を判定する。そして、発音長がしきい値以上であるパートの発音に対してサイドチェイン効果を付与し、発音長がしきい値より短いパートの発音に対しては、サイドチェイン効果を付与しないようにした。
このようにしたので、音の発音の長さに応じて、サイドチェイン効果をかけるか否かが自動的に判定される。従ってユーザの負荷は劇的に少なくなり、音楽制作の初心者でも、トラックの演奏に合ったサイドチェイン効果を簡単に与えることができる。つまり、ユーザの音楽制作スキルに関わらず、効果的なサイドチェインを用いた音楽制作ができるようになる。また、初心者ではなくても、音の長短が混ざっているトラックに対して、手動で設定せずにサイドチェイン効果をかけることができる。
これらのことから第1の実施形態によれば、効果的なサイドチェインを手軽に実現することの可能な自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラムを提供することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、デジタルキーボード100にサイドチェイン機能を搭載し、自動伴奏機能と組み合わせる例について説明した。第2の実施形態では、コンピュータにインストールされた音楽制作アプリケーション(シーケンサソフト)に、例えばプラグイン形式でサイドチェイン機能を実装する例について説明する。
図13は、シーケンサソフトを備える情報機器の一例を示す外観図である。第2の実施形態では、情報機器としてスマートフォンやタブレット等の、可搬型の情報機器を想定する。情報機器200は、双方向ユーザインタフェースとしての表示パネル204を備える。図13において、表示パネル204に、シーケンサソフトのGUI(Graphical User Interface)画面の一例が示される。GUI画面は、クリッカブルなボタンと、ピアノロールに類する、各パートごとの情報を表示するパート情報表示領域とを備える。
図14は、情報機器200の一例を示す機能ブロック図である。情報機器200は、CPU111、ROM106、RAM218、表示部220、操作部222、通信インタフェース(通信I/F)部224、ディジタル/アナログコンバータ(DAC)228、および、スピーカ230を備える。これらはシステムバス232に接続される。すなわち情報機器200は、プロセッサとしてのCPU111と、メモリとしてのROM106、RAM218を備える、コンピュータである。なお、ROM106およびRAM218を含むメモリは、その一部が情報機器200に対して着脱可能であっても良い。
表示部220は、表示パネル204に各種の情報を表示し、操作部222は、表示パネル204から与えられた各種の操作情報をCPU111に渡す。CPU111の処理機能、およびROM106に記憶される内容は、図3と同様である。
表示部220の表示パネル204は、文字や数字、画像等を表示可能な液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。表示パネル204は、操作部222における入力操作や、情報機器200の内部で実行される処理等に基づいて、各種の情報を表示する。
操作部222は、操作スイッチ202や表示パネル204に一体的に設けられたタッチパネルを有し、ユーザによるタッチ、クリック、スワイプなどの操作をデータ化してCPU111に渡す。
通信I/F部224は、情報機器200と他の通信機器との間で、ROM106やRAM218に記憶される各種のデータを送受信する。ここで、通信I/F部224を介して行われる通信は、例えば各種の有線や無線を用いた通信方法を適用して、情報機器200と外部の通信機器とを直接接続してデータを送受信するものであってもよいし、インターネット等のネットワークを介してデータを送受信するものであってもよい。また、メモリカード等の記憶媒体を用いてデータを受け渡しするものであってもよい。
DAC228は、情報機器200での楽音再生や通話等の際に、デジタルオーディオデータをアナログ信号に変換し、スピーカ132から拡声出力する。
図15は、情報機器200の表示パネル204に表示されるアイコンおよび操作について説明するための図である。図15において、ボタン(a)をタップすると、曲データ等を指定するためのメニュー画面が開かれる。メニュー画面でユーザにより曲が選択されると、選択された曲のタイトルが、エリア(b)に表示される。また、選択された曲の曲データがエリア(c)に表示される。
エリア(c)は、例えば4つの小エリアc1〜c4を含む。小エリアc1〜c4のそれぞれに、パート1(Part1)〜パート4(Part4)の演奏データが、例えばピアノロールのように表示される。エリア(c)の例えば上部に、小節番号を示す数字が表示される。演奏が開始され、小節が進むにつれてエリア(c)は左向きにスクロールする。
なお3つ以下のパートしか含まない曲データについては、3つの小エリアc1〜c3が表示される。4つ以上のパートを含む曲データが選択された場合、例えば縦スクロールボタンを表示して上下にスクロールできるようにしてもよい。
エリア(c)の例えば左側、すなわちスクロール方向に、ボタン(d)とボタン(e)が表示される。ボタン(d)は、キーパート指定するためのボタン(キーパート選択ボタン)であり、例えば鍵マークのアイコンで示される。ユーザは、キーパートに指定したいパートのボタン(d)をタップする。そうするとタップされたボタン(d)の色が変わり(ハッチングで示す)、キーパートであることが設定される。
ボタン(e)は、サイドチェイン効果を付与するパートを指定するためのボタン(サイドチェインパート選択ボタン)であり、例えば鎖(チェイン)マークのアイコンで示される。ユーザは、サイドチェイン効果を付与したいパートのボタン(e)をタップする。そうするとタップされたボタン(e)の色が変わり、サイドチェインをかけるパートであることが設定される。なお、排他制御により、キーパートにサイドチェイン効果を付与することはできないようになっている。
図15の設定では、パート1がキーパートであり、パート2とパート3に、サイドチェイン効果を付与する設定になっていることがわかる。
ボタン(f)は、サイドチェイン効果を付与するか/否かを指定するためのボタン(Auto Side-Chain Execute)である。ボタン(f)がタップされると、選択中の曲データにサイドチェイン効果を施した新たな曲データが、自動で生成される。その際のパートの設定は、ボタン(d)およびボタン(e)の状態に従う。
ボタン(g)は、サイドチェイン効果のしきい値(Threshold)を設定するためのボタン(Threshold Setting)である。ボタン(g)がタップされると、例えば図16のようなポップアップウインドウが開かれる。
図16は、情報機器200にポップアップ表示される設定ウインドウの一例を示す図である。図16において、GUIのスライドボタンでサイドチェインのオン/オフを選択できる。また、Thresholdの値を、例えば16分音符、8分音符、4分音符などの音価で設定することができる。もちろん、例えばtick単位での数値でThresholdを設定しても良い。例えば4分音符の音長が96tickである場合、図16では、それよりも少し短い長さがThresholdとして設定されていることがわかる。
以上のように第2の実施形態では、音楽制作ソフトの例えばプラグインの形式で、自動サイドチェインに係わる機能を実装することができる。これにより、第2の実施形態によっても、効果的なサイドチェインを手軽に実現することの可能な自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラムを提供することができる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、音源113の機能を、CPU111の演算リソースを利用するソフトウェアとして実装することも可能である。また、MIDIメッセージでなく、独自の規格に基づく制御メッセージにより音源113を制御することももちろん可能であるし、音源113がMIDI規格に準拠することも、必須ではない。
また、実施形態では、音源113に指示を与えて楽音を変化させる形態について説明した。これに限らず、楽音は、エフェクター115を制御することによっても変化させることができる。
また、キーパートをキックとしたが、これに限らず、例えばスネアドラムをキーパートにしても良い。強拍に位置するビート楽器をキーパートとするのが、現時点では普通とされているが、これに限らず、クリエイターの創意に応じてどのパートをキーパートにしても良い。さらには、キックとスネアドラムとの双方をキーパートにしても良い。
また、第2の実施形態で示した形態の情報機器に限らず、いわゆるDTM(Desk Top Music)やDAW(Digital Audio Workstation)と称して知られる音楽制作環境に対しても、本願発明を適用することが可能である。
このように本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲には、本発明の目的が達成される範囲での様々な変形や改良などが含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
<請求項1>
音源と、
プロセッサと、を具備し、前記プロセッサは、
第1パートを含む複数パートを有する曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断し、
長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記曲データに設定されている音量よりも弱音化させて前記音源に発音させる、
自動演奏装置。
<請求項2>
前記プロセッサは、
前記長いと判断された場合、前記第2音の発音に対してサイドチェイン効果の付与を前記音源に指示する、
請求項1に記載の自動演奏装置。
<請求項3>
前記プロセッサは、
長いと判断されない場合に、前記曲データに設定されている音量で前記第2音を発音するように前記音源に指示する、
請求項1または2に記載の自動演奏装置。
<請求項4>
前記複数パートは、前記第2音の音価が前記しきい値より長いと前記プロセッサに判断される第2パートと、前記第2音の音価が前記しきい値より長くないと前記プロセッサに判断される第3パートと、を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の自動演奏装置。
<請求項5>
前記第1パートは、キックパートであり、
前記他パートは、ストリングスパートを含む、請求項1乃至4のいずれかに記載の自動演奏装置。
<請求項6>
請求項1乃至5のいずれかに記載の自動演奏装置と、
操作子と、
を含み、
前記プロセッサは、
前記操作子へのユーザ操作に応じて、前記曲データの再生開始を前記音源に指示し、
指定された音高での発音を前記音源に指示する、
電子楽器。
<請求項7>
自動演奏装置のコンピュータに、
第1パートを含む複数パートを有する曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断させ、
長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記曲データに設定されている音量よりも弱音化させる、
方法。
<請求項8>
楽曲生成装置のコンピュータに、
第1パートを含む複数パートを有する第1曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断させ、
長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記第1曲データに設定されている音量よりも弱音化させる第2曲データを生成させる、
プログラム。
3…記憶装置
4…MIDI装置
100…デジタルキーボード
101…鍵盤
101a…コード入力鍵盤
101b…メロディ入力鍵盤
102…スイッチパネル
103…スイッチパネル
105…RAM
106…ROM
106a…プログラム
106b…しきい値(Threshold)
107…LCDコントローラ
108…LEDコントローラ
109…キースキャナ
110…MIDIインタフェース
111…CPU
111a…再生制御部
111b…値設定部
111c…サイドチェイン制御部
112…タイマ
113…音源
114…デジタルアナログコンバータ
115…エフェクター
116…アンプ
117…システムバス
132…スピーカ
200…情報機器
202…操作スイッチ
204…表示パネル
218…RAM
220…表示部
222…操作部
224…通信インタフェース部
228…ディジタル/アナログコンバータ
230…スピーカ
232…システムバス
300…音源システム
400…サウンドシステム
500…プログラム
a1〜an…プリセット曲データ
b1〜bm…ユーザ曲データ。

Claims (8)

  1. 音源と、
    プロセッサと、を具備し、前記プロセッサは、
    第1パートを含む複数パートを有する曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断し、
    長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記曲データに設定されている音量よりも弱音化させて前記音源に発音させる、
    自動演奏装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記長いと判断された場合、前記第2音の発音に対してサイドチェイン効果の付与を前記音源に指示する、
    請求項1に記載の自動演奏装置。
  3. 前記プロセッサは、
    長いと判断されない場合に、前記曲データに設定されている音量で前記第2音を発音するように前記音源に指示する、
    請求項1または2に記載の自動演奏装置。
  4. 前記複数パートは、前記第2音の音価が前記しきい値より長いと前記プロセッサに判断される第2パートと、前記第2音の音価が前記しきい値より長くないと前記プロセッサに判断される第3パートと、を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の自動演奏装置。
  5. 前記第1パートは、キックパートであり、
    前記他パートは、ストリングスパートを含む、請求項1乃至4のいずれかに記載の自動演奏装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の自動演奏装置と、
    操作子と、
    を含み、
    前記プロセッサは、
    前記操作子へのユーザ操作に応じて、前記曲データの再生開始を前記音源に指示し、
    指定された音高での発音を前記音源に指示する、
    電子楽器。
  7. 自動演奏装置のコンピュータに、
    第1パートを含む複数パートを有する曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断させ、
    長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記曲データに設定されている音量よりも弱音化させる、
    方法。
  8. 楽曲生成装置のコンピュータに、
    第1パートを含む複数パートを有する第1曲データの前記第1パートに含まれる第1音の発音に重ね合わせて発音される前記第1パート以外の他パートに含まれる第2音の音価が、予め設定されたしきい値より長いか否かを判断させ、
    長いと判断された場合、前記第2音の音価に応じた期間のなかの少なくとも1部の期間において、前記第2音を、当該第2音の発音音量として前記第1曲データに設定されている音量よりも弱音化させる第2曲データを生成させる、
    プログラム。
JP2019173120A 2019-09-24 2019-09-24 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム Active JP7404737B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173120A JP7404737B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム
JP2023210428A JP2024015391A (ja) 2019-09-24 2023-12-13 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173120A JP7404737B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023210428A Division JP2024015391A (ja) 2019-09-24 2023-12-13 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021051153A true JP2021051153A (ja) 2021-04-01
JP7404737B2 JP7404737B2 (ja) 2023-12-26

Family

ID=75157749

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173120A Active JP7404737B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム
JP2023210428A Pending JP2024015391A (ja) 2019-09-24 2023-12-13 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023210428A Pending JP2024015391A (ja) 2019-09-24 2023-12-13 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP7404737B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4379291B2 (ja) 2004-10-08 2009-12-09 ヤマハ株式会社 電子音楽装置及びプログラム
US9300268B2 (en) 2013-10-18 2016-03-29 Apple Inc. Content aware audio ducking
US9654076B2 (en) 2014-03-25 2017-05-16 Apple Inc. Metadata for ducking control
JP6657713B2 (ja) 2015-09-29 2020-03-04 ヤマハ株式会社 音響処理装置および音響処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024015391A (ja) 2024-02-01
JP7404737B2 (ja) 2023-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4111004B2 (ja) 演奏練習装置および演奏練習プログラム
JP4265551B2 (ja) 演奏補助装置及び演奏補助プログラム
JP4379291B2 (ja) 電子音楽装置及びプログラム
JP2009156914A (ja) 自動伴奏装置及びプログラム
JP7404737B2 (ja) 自動演奏装置、電子楽器、方法およびプログラム
US11955104B2 (en) Accompaniment sound generating device, electronic musical instrument, accompaniment sound generating method and non-transitory computer readable medium storing accompaniment sound generating program
JP3705144B2 (ja) 演奏データ変更処理装置
JPH11338480A (ja) カラオケ装置
JP6790362B2 (ja) 電子音響装置
JP3613062B2 (ja) 楽音データ作成方法および記憶媒体
JP3873914B2 (ja) 演奏練習装置及びプログラム
JP4003625B2 (ja) 演奏制御装置および演奏制御用プログラム
JP7263998B2 (ja) 電子楽器、制御方法およびプログラム
JP7456149B2 (ja) プログラム、電子機器、方法、および演奏データ表示システム
JP3873880B2 (ja) 演奏補助装置および演奏補助用プログラム
JP7298653B2 (ja) 電子機器、電子楽器、方法、およびプログラム
JP2000221967A (ja) 電子楽器等における設定制御装置
JP3674469B2 (ja) 演奏ガイド方法と装置及び記録媒体
JP6981239B2 (ja) 機器、方法及びプログラム
JP2005189878A (ja) 音楽演奏装置と音楽演奏方法とプログラム
JP3624773B2 (ja) 読譜練習装置、読譜練習方法及び同方法を実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP2023133602A (ja) プログラム、方法、情報処理装置、および画像表示システム
JP3870948B2 (ja) 表情付け処理装置および表情付け用コンピュータプログラム
JP6427447B2 (ja) カラオケ装置
JP3861886B2 (ja) 楽音波形データ作成方法および記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220914

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7404737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150