JP2021050717A - 車両の燃料装置 - Google Patents
車両の燃料装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021050717A JP2021050717A JP2019175627A JP2019175627A JP2021050717A JP 2021050717 A JP2021050717 A JP 2021050717A JP 2019175627 A JP2019175627 A JP 2019175627A JP 2019175627 A JP2019175627 A JP 2019175627A JP 2021050717 A JP2021050717 A JP 2021050717A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- fuel
- amount
- canister
- internal pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims abstract description 308
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 claims abstract description 152
- 238000010926 purge Methods 0.000 claims abstract description 87
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims abstract description 48
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 claims description 34
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 8
- 230000004580 weight loss Effects 0.000 claims 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 60
- 230000008569 process Effects 0.000 description 58
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- 230000008859 change Effects 0.000 description 10
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 9
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 5
- 239000003463 adsorbent Substances 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 102100035353 Cyclin-dependent kinase 2-associated protein 1 Human genes 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000006399 behavior Effects 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 239000003502 gasoline Substances 0.000 description 1
- 239000010763 heavy fuel oil Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
Description
この場合、タンクに貯蔵される燃料は、エンジンでの燃焼により減る。燃料が減ったタンクには、空き領域が生じる。また、タンクへの燃料供給においてフルに燃料を供給しなかった場合にも、タンクには、空き領域が生じる。タンクの空き領域には、タンクの燃料からガスが蒸発する。燃料ガスは、燃料と同様の成分を有する。このため、車両では、タンクの燃料ガスをそのまま車外へ排気するのではなく、燃料ガスに含まれる燃料成分をキャニスタに吸着させる。また、キャニスタに吸着させた燃料成分は、燃料ガスとしてキャニスタからエンジンへパージする。
しかしながら、燃料ガスをキャニスタからエンジンへパージすると、そのパージによる燃料としての燃料ガスにより、エンジンへ供給される燃料の総量が、所望のものからずれる。エンジンでの空燃比が所望のものからずれてしまうと、たとえば、エンジンの回転が不安定になったり、所望の排気ガスを得られなくなったりする。
しかしながら、特許文献1では、タンクとキャニスタとは、燃料ガスのベーパーラインとしての配管により接続されているだけである。この場合、タンクで蒸発した燃料は、燃料ガスとして常にキャニスタへ供給され続ける。キャニスタからエンジンへパージされる燃料ガスの供給量は、キャニスタに吸着している燃料ガスの量などに応じて変動するだけでなく、タンクからキャニスタを通じてエンジンへ直接的に供給され続ける燃料ガスによっても変動する。したがって、特許文献1では、パージによる燃料ガスの供給量を正確に推定することはできない。
これに対し、仮にたとえば走行中や駐停車中などの場合のように、タンクへ燃料を供給する以外のタイミングにおいても燃料ガスがキャニスタへ常に供給される場合、キャニスタには常に燃料ガスが供給され続けてしまう可能性がある。この場合、キャニスタに供給される燃料ガスの量は、高精度に推定することが難しい。その結果、キャニスタからエンジンへ燃料ガスをパージしたとしても、そのパージによる燃料ガスの供給量を正確に推定することが難しい。このため、従来においては、パージを実際に実行して、それに応じたフィードハック制御によりパージや燃料供給を制御することになる。本発明では、このような事態を回避して、キャニスタからエンジンへパージされる燃料ガスの供給量を正確に推定することが可能になる。
そして、本発明では、車両のエンジンで使用する燃料を貯蔵するタンクからキャニスタへ供給される燃料ガスの量を高精度に推定できるので、キャニスタからエンジンへの燃料ガスのパージおよびタンクからエンジンへの燃料供給を制御する際に、キャニスタに残留する燃料ガスの残留量を高精度に推定して、推定した残留量に基づいてキャニスタからエンジンへの燃料ガスのパージを高精度に制御できるとともに、燃料ガスの供給に応じて高精度に減らした量の燃料ガスをタンクからエンジンへ供給するように制御することができる。
その結果、本発明では、パージ中にエンジンへ供給される総燃料が変動してしまうことを抑制できる。本発明では、パージ中の燃料供給をフィードバック制御する場合と比べて、パージ中であるにもかかわらず格段に安定した所望の量の燃料をエンジンへ供給し続けることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1の説明図である。
図1の自動車1は、車両の一例である。自動車1の車体には、エンジン2、タンク3、が設けられる。タンク3は、エンジン2で使用する燃料を貯蔵する。そして、タンク3からエンジン2へ燃料を供給して燃焼させ続けることにより、エンジン2は駆動力を発生する。これにより、自動車1は、走行できる。燃料には、一般的に液状のガソリンがある。燃料には、この他にも液体水素などがある。
このため、自動車1では、キャニスタ4を使用する。キャニスタ4は、燃料ガスを収容する空間に、燃料ガスを吸着する活性炭などの吸着材が設けられる。タンク3の燃料ガスは、キャニスタ4へ供給される。燃料ガスの燃料成分は、キャニスタ4に吸着する。キャニスタ4からは、燃料ガスが削減された空気が排気される。自動車1は、燃料ガスを大量に含む空気を、車外へ排出しないようにできる。
キャニスタ4に吸着させた燃料ガスは、キャニスタ4からエンジン2への燃料ガスとしてパージされる。燃料ガスは、たとえばインテークマニホールドといったエンジン2への空気の吸気経路へ、吸気経路の負圧などによりパージされる。燃料ガスは、タンク3からエンジン2へ直接的に供給される液状の燃料とともに、エンジン2で燃焼される。燃料ガスは、エンジン2で燃焼され、排気管に設けられる触媒を通じて排気される。
しかしながら、キャニスタ4からエンジン2へ燃料ガスをパージすると、そのパージされた燃料ガスにより、エンジン2へ供給される燃料の総量が、所望のものからずれる。エンジン2での空燃比が所望のものからずれると、エンジン2の回転が不安定になったり、所望の排気ガスを得られなくなったりする。
このように、自動車1では、さらなる改善が求められている。
図2の自動車1の燃料装置10は、エンジン2、タンク3、キャニスタ4、インジェクタ11、密閉弁12、パージ弁13、フラップ14、を有する。
また、燃料装置10は、その制御系として、温度センサ21、内圧センサ22、燃料計23、タンク3への燃料供給スイッチ24、フラップアクチュエータ25、およびこれらが接続される入出力ポート26、を有する。また、入出力ポート26、ECU27、メモリ28、およびタイマ29は、燃料装置10のシステムバス30により互いにデータ通信可能に接続される。
制御部としてのECU27は、たとえば、タンク3へ燃料を供給する際に密閉弁12を開き、燃料供給を終えると密閉弁12を閉じる。ECU27は、タンク3への燃料供給をしていない場合には密閉弁12を閉じる。
また、ECU27は、キャニスタ4からの燃料ガスのパージを含めて、エンジン2への燃料供給を制御する。たとえばECU27は、パージ弁13を開いて、キャニスタ4からエンジン2への燃料ガスのパージを実行する。また、ECU27は、タンク3の液状の燃料を、インジェクタ11からエンジン2へ直接的に供給する。これらの燃料供給を実行した場合、エンジン2は、これらの燃料供給により供給された燃料および燃料ガスと空気との混合器を燃焼することになる。
ECU27は、たとえばタンク3への燃料供給のためにユーザによりタンク3への燃料供給スイッチ24が操作される度に、図3のタンク3への燃料供給前の内圧開放処理を繰り返し実行する。
このようにECU27は、タンク3への燃料供給スイッチ24がON操作されると、タンク3の内圧を解放するとともに、その内圧解放での吸着量を取得する。
密閉弁12を開くと、タンク3の内圧は、低下し始める。解放期間は、密閉弁12を開いたタイミングから、タンク3の内圧が解放低圧となるまでの期間である。
ECU27は、ステップST8において、取得した解放期間を用いて、メモリ28に記録されている内圧開放用の参照テーブル31を参照する。これにより、ECU27は、取得した解放期間に対応する吸着量を取得することができる。なお、取得した解放期間の値そのものが内圧開放用の参照テーブル31に含まれない場合、ECU27は、取得した解放期間に最も近い期間に対応付けられている吸着量を取得してよい。
ECU27は、図4の内圧開放処理に続けて、図5のタンク3への燃料供給中処理を実行する。この場合、ECU27は、密閉弁12を開いたまま、タンク3への燃料の供給中処理を開始する。
大気圧に解放したタンク3に対して燃料供給を開始すると、タンク3の内圧は、タンク3へ燃料が流れ込むことにより、急激に上昇する。一定量でのタンク3への燃料供給が継続される場合、タンク3の内圧は、上昇した圧力に維持される。その後、タンク3が燃料で満杯となると、タンク3の内圧がさらに上昇する。タンク3へ燃料を供給するノズルは、このタンク3の内圧のさらなる上昇によりタンク3への燃料供給を停止する。燃料供給ノズルからタンク3への燃料供給が停止すると、解放されているタンク3の内圧は、大気圧程度の低い圧力へ向かって急激に減少する。タンク3には、タンク3の内圧が急激に上昇してから、タンク3の内圧が急激に降下するまでの燃料供給期間において、燃料が供給されることになる。
ECU27は、ステップST17において、計測したタンク3への燃料供給期間Tと、その期間で検出した複数のタンク3の内圧とを用いて、メモリ28に記録されている燃料供給中の参照テーブル32を参照する。これにより、ECU27は、燃料供給中でのトータルの吸着量を取得できる。たとえば、ECU27は、タンク3への燃料供給期間Tに取得した複数のタンク3の内圧の平均値を演算し、その平均の内圧に対応する吸着量を燃料供給中の参照テーブル32から取得し、取得した単位時間当たりの吸着量にタンク3への燃料供給期間Tを乗算して、タンク3への燃料供給中のトータルの吸着量を取得してよい。なお、演算したタンク3の平均の内圧そのものが燃料供給中の参照テーブル32に含まれない場合、ECU27は、取得した演算したタンク3の平均の内圧に最も近い圧力に対応付けられている吸着量を演算に用いてよい。
ECU27は、自動車1が作動している場合、図7の残留量更新処理を繰り返し実行する。そして、ECU27は、前回の更新処理の後における状態変化に応じて、キャニスタ4の残留量を更新する。たとえばタンク3への燃料供給があった場合、またはパージをした場合、ECU27は、図7の残留量更新処理により残留量を更新する。なお、ECU27は、図7の処理を可能な限り短い期間ごとに繰り返して実行するのが望ましい。ここで、残留量とは、更新処理の実行の際にキャニスタ4に吸着していると推定される吸着量をいう。残留量は、メモリ28に記録されてよい。
これにより、メモリ28には、前回の更新処理の後になされたタンク3への燃料供給またはパージに応じて増減された最新のキャニスタ4の残留量が記録される。最新のキャニスタ4の残留量は、実際にキャニスタ4に吸着している燃料ガスの吸着量に好適に対応するものとなり得る。
図8に示すように、キャニスタ4の残留量は、基本的にパージ時間と反比例するように減る。
キャニスタ4の周囲の環境温度が高い場合、キャニスタ4から離脱する燃料の量が多くなる。キャニスタ4の残留量は、温度が低い場合と比べて急激に減少する。
メモリ28には、図8の残留量の変化曲線を予めデータ化して記録してよい。
ECU27は、図7のステップST29の処理において、メモリ28に記録されている図8の残留量の変化曲線のデータから、キャニスタ4の環境温度とパージ時間とに対応するパージによる燃料ガスの供給量を取得できる。
図9は、インジェクタ11によりタンク3の液状の燃料をエンジン2へ直接に供給するとともに、キャニスタ4からエンジン2へパージする場合の燃料供給処理の例である。
ECU27は、キャニスタ4に燃料ガスが残留している場合、パージを伴わない燃料供給の替わりに、図9のパージを伴う燃料供給処理を実行する。ECU27は、エンジン2の出力変動が小さくなるような走行状態の場合において、図9のパージを伴う燃料供給処理を実行してよい。ECU27は、パージをしてもキャニスタ4に燃料ガスが残留するような場合、図9のパージを伴う燃料供給処理を間欠的に実行してよい。
これに対し、仮にたとえば走行中や駐停車中などの場合のようにタンク3へ燃料を供給する以外のタイミングにおいても燃料ガスがキャニスタ4へ常に供給される場合、キャニスタ4には常に燃料ガスが供給され続けてしまう可能性がある。この場合、キャニスタ4に供給されることになる燃料ガスの吸着量を、高精度に推定することが難しくなる。その結果、キャニスタ4からエンジン2へ燃料ガスをパージしたとしても、そのパージによる燃料ガスの供給量を正確に推定することが難しい。このため、従来においては、パージを実際に実行し、それに応じた挙動に基づくフィードハック制御によりパージによる燃料ガスの供給量に応じて直燃料量を減らすことになる。本実施形態では、このようなフィードハック制御ではなく、あらかじめ正確に予測したパージによる燃料ガスの供給量に基づくフィードフォワード制御により、制御遅れなどの事態を回避しつつ、エンジン2での空燃比を所望のものに維持することができる。
すなわち、本実施形態では、自動車1のエンジン2で使用する燃料を貯蔵するタンク3からキャニスタ4へ供給されることになる燃料ガスの量を高精度に推定できるので、キャニスタ4からエンジン2への燃料ガスのパージおよびタンク3からエンジン2への燃料供給を制御する際に、キャニスタ4に残留する燃料ガスの残留量を高精度に推定して、推定した残留量に基づいてパージ弁13を開いてキャニスタ4からエンジン2へ供給される燃料ガスの量を高精度に制御するとともに、燃料ガスの供給に応じて高精度に減らした量の燃料をタンク3からエンジン2へ供給するように制御することができる。
このように、本実施形態では、実際にパージによりエンジン2へ供給する燃料ガスの量を高精度に計測して、それとともにタンク3からエンジン2へ供給する燃料を高精度に減らして、トータルとしてエンジン2へ供給される燃料の量を高精度に制御することができる。その結果、本実施形態では、パージ中にエンジン2へ供給される総燃料が変動してしまうことがない。本実施形態では、パージ中の燃料供給をフィードバック制御する場合と比べて、パージ中であるにもかかわらず格段に安定した総量の燃料をエンジン2へ供給し続けることができる。
なお、タンク3へ燃料を供給する場合以外において密閉弁12を閉じてタンク3を密閉状態にしていても、タンク3には通常の使用状態では問題が生じない。タンク3の空き領域の燃料ガスは、タンク3の温度などに応じてタンク3に貯蔵されている燃料から蒸発したものであり、たとえば温度が下がれば再液化する。
しかも、密閉弁12を開くタイミングを、タンク3へ新たな燃料を供給する期間に限定しているので、そのような密閉弁12を持たない場合よりも少ない吸着量に対応した小型のキャニスタ4を使用することが可能になる。
そして、本実施形態では、タンク3の内圧を解放することによる燃料ガスの吸着量と、タンク3への燃料供給中における燃料ガスの吸着量とをともに高精度に取得し、これらを加算する。これにより、本実施形態では、タンク3の内圧を解放してからタンク3への燃料供給が終了するまでの期間において密閉弁12を開いているにもかかわらず、この期間における燃料ガスの新たな吸着量を高精度に取得することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る自動車1の燃料装置10について説明する。以下の説明では、主に上述した実施形態との相違点について説明する。上述した実施形態と同様の構成要素には、上述した実施形態と同じ符号を用いて、その説明を省略する。
この場合、密閉弁12は、タンク3への燃料供給前のタンク3内圧開放中のみにおいて開かれる。密閉弁12は、フラップ14が開かれる前に閉じる。密閉弁12は、タンク3への燃料供給中には閉じている。キャニスタ4には、タンク3への燃料供給中の燃料ガスが吸着することはない。そして、ECU27は、図7のステップST24において、内圧開放時の吸着量をメモリ28から取得し、ステップST25において残留量を更新する。
したがって、ECU27は、密閉弁12を開いている状態での吸着量として、タンク3の内圧を解放することによる燃料ガスの吸着量のみを取得すればよい。その結果、本実施形態では、上述した実施形態より、燃料ガスの新たな吸着量を高精度に取得することが可能になる。
しかも、本実施形態では、タンク3の内圧を解放する期間だけで密閉弁12を開いているので、燃料ガスの新たな吸着量そのものが減ることになる。キャニスタ4は、上述した実施形態のものと比べて最大吸着量が少ない小型のものを使用することが可能である。
次に、本発明の第二実施形態に係る自動車1の燃料装置10について説明する。以下の説明では、主に上述した実施形態との相違点について説明する。上述した実施形態と同様の構成要素には、上述した実施形態と同じ符号を用いて、その説明を省略する。
ECU27は、たとえばタンク3への燃料供給のためにユーザによりタンク3への燃料供給スイッチ24が操作される度に、図11のタンク3への燃料供給前の内圧開放処理を繰り返し実行する。
ステップST62において、ECU27は、車速に基づいて自動車1が停車しているか否かを判断する。自動車1が停車していない場合、ECU27は、ステップST62の処理を繰り返す。自動車1が停車している場合、ECU27は、処理をステップST63へ進める。
このようにECU27は、タンク3への燃料供給スイッチ24がON操作されると、タンク3の内圧を解放する前に、内圧解放での吸着量を取得する。
n=P×(Vmax−Vfuel)÷(R×T) ・・・式2
この他にもたとえば、ECU27は、タンク3へ燃料を供給する以外のタイミングにおいても必要に応じて密閉弁12を開き、タンク3へ燃料を供給する場合以外においては基本的に密閉弁12を閉じるようにしてもよい。ただし、好ましくは、タンク3へ燃料を供給する場合以外のタイミングにおいて密閉弁12を開くことがあるとしても、そのタイミングは、パージと重ならないようにするのが望ましい。この場合、ECU27は、基本的に、タンク3へ燃料を供給する際に密閉弁12を開き、それ以外の場合には密閉弁12を閉じる、ことになる。また、タンク3へ燃料を供給する場合以外のタイミングにおいて密閉弁12を継続的に開くことがある場合、ECU27は、そのタイミングにおいてもタンク3の内圧を計測して、計測した燃料供給期間でのタンク3の内圧に基づいて、そのタイミングでの燃料ガスの吸着量を取得し、残留量を更新するとよい。このような場合でも、常に密閉弁12を開き続けて常にキャニスタ4へ燃料ガスが供給され続けてしまう場合のように、燃料ガスの残留量が正確に演算できなくなってしまうことはない。
Claims (8)
- 車両のエンジンで使用する燃料を貯蔵するタンクから燃料ガスが供給されるキャニスタと、
前記タンクから前記キャニスタへの経路に設けられる密閉弁と、
前記密閉弁の開閉を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記タンクへ燃料を供給する際に前記密閉弁を開き、
燃料供給を終えると前記密閉弁を閉じる、
車両の燃料装置。
- 車両のエンジンで使用する燃料を貯蔵するタンク、を有し、
前記制御部は、
前記タンクから前記エンジンへの燃料供給を制御するために、
前記キャニスタに残留する燃料ガスの残留量を推定し、
推定した残留量に基づいて前記キャニスタから前記エンジンへの燃料ガスのパージを制御するとともに、パージによる燃料ガスの供給量に応じて減らした量の燃料を前記タンクからエンジンへ供給するように制御する、
請求項1記載の車両の燃料装置。
- 前記制御部は、
前記キャニスタに残留する燃料ガスの残留量を推定するために、
前記タンクへ燃料を供給した後には、前記タンクへの燃料供給の際に前記キャニスタへ新たに供給される燃料ガスの吸着量を取得して、前記タンクへの燃料供給前の残留量に加算し、
パージをした後には、パージによる燃料ガスの減量を取得して、パージ前のキャニスタに残留する燃料ガスの残留量から減算する、
請求項2記載の車両の燃料装置。
- 前記制御部は、
前記タンクへの燃料供給開始前に前記密閉弁を開いて前記タンクの内圧を解放する場合、
前記密閉弁を開いてから前記タンクの内圧が低下するまでの期間に応じた燃料ガスの吸着量を取得する、
請求項2または3記載の車両の燃料装置。
- 前記タンクへの燃料供給のために操作される操作部材、を有し、
前記制御部は、
前記操作部材が操作された場合、前記タンクへの燃料供給開始前に前記密閉弁を開いて前記タンクの内圧を解放し、
解放後の前記タンクの内圧が所定値以下となるまでの経過時間に基づいて、前記タンクの内圧を解放することによる燃料の吸着量を取得する、
請求項4記載の車両の燃料装置。
- 前記制御部は、
前記タンクへの燃料供給開始前に前記密閉弁を開いて前記タンクの内圧を解放する場合、
前記密閉弁を開く前の前記タンクの内圧および残燃料量に応じた燃料ガスの吸着量を取得する、
請求項2または3記載の車両の燃料装置。
- 前記制御部は、
前記タンクへの燃料供給中に前記密閉弁を開いたままにする場合、
前記タンクへの燃料供給開始から終了までの期間に応じた燃料ガスの吸着量を取得する、
請求項2から5のいずれか一項記載の車両の燃料装置。
- 前記タンクへの燃料の供給口を開閉するフラップ、を有し、
前記制御部は、
前記密閉弁を開いたまま前記フラップを開いた場合、前記タンクへの燃料供給期間において前記タンクの内圧を計測し、
計測した燃料供給期間での前記タンクの内圧に基づいて、前記タンクへの燃料供給中における燃料ガスの吸着量を取得する、
請求項7記載の車両の燃料装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019175627A JP7336936B2 (ja) | 2019-09-26 | 2019-09-26 | 車両の燃料装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019175627A JP7336936B2 (ja) | 2019-09-26 | 2019-09-26 | 車両の燃料装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021050717A true JP2021050717A (ja) | 2021-04-01 |
JP7336936B2 JP7336936B2 (ja) | 2023-09-01 |
Family
ID=75157428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019175627A Active JP7336936B2 (ja) | 2019-09-26 | 2019-09-26 | 車両の燃料装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7336936B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004156492A (ja) * | 2002-11-05 | 2004-06-03 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
JP2005120946A (ja) * | 2003-10-17 | 2005-05-12 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
JP2010270652A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Toyota Motor Corp | 蒸発燃料処理装置 |
US20110265768A1 (en) * | 2011-04-29 | 2011-11-03 | Ford Global Technologies, Llc | Method and System for Fuel Vapor Control |
-
2019
- 2019-09-26 JP JP2019175627A patent/JP7336936B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004156492A (ja) * | 2002-11-05 | 2004-06-03 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
JP2005120946A (ja) * | 2003-10-17 | 2005-05-12 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
JP2010270652A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Toyota Motor Corp | 蒸発燃料処理装置 |
US20110265768A1 (en) * | 2011-04-29 | 2011-11-03 | Ford Global Technologies, Llc | Method and System for Fuel Vapor Control |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7336936B2 (ja) | 2023-09-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100844549B1 (ko) | 엔진 연료 및 공기 제어를 위한 증발 가스 캐니스터 퍼지예측 | |
US9732706B2 (en) | System and methods for regulating fuel vapor flow in a fuel vapor recirculation line | |
US9638142B2 (en) | Vaporized fuel processing apparatus | |
US10480431B1 (en) | Systems and methods for onboard canister purge valve flow mapping | |
US20070251509A1 (en) | Air-fuel ratio control apparatus of internal combustion engine | |
US7942134B2 (en) | Evaporative emission system and method for controlling same | |
JP4314272B2 (ja) | 内燃機関の作動方法 | |
US20120145133A1 (en) | Fuel vapor processing systems | |
US20080236551A1 (en) | Control method for an internal combustion engine | |
JPH08218922A (ja) | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 | |
US8041496B2 (en) | Method and device for checking the operability of a tank venting device for an internal combustion engine | |
JP2021050717A (ja) | 車両の燃料装置 | |
US11168626B2 (en) | Method for removing residual purge gas | |
JP5726676B2 (ja) | 燃料供給装置 | |
JP7372801B2 (ja) | 車両の燃料装置 | |
JP4172167B2 (ja) | 密閉タンクシステムの給油制御装置 | |
US20030172914A1 (en) | Control method and apparatus for adaptively determining a fuel pulse width | |
JP4228631B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3518220B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JPS63219863A (ja) | 内燃機関用蒸発燃料制御装置 | |
JPH10281022A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP4000882B2 (ja) | ガス燃料車の燃料制御装置 | |
JP7349839B2 (ja) | 車両の燃料装置 | |
JP3269400B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP7123013B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220630 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20230118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230418 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7336936 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |