JP2021049788A - 物品搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品搬送車に対して電力を供給する給電線の総延長が長くなることを抑制し、物品搬送車が走行する走行レールに沿って効率良く配設する。【解決手段】給電線3の本線部31は、走行レール2の本線レール21と分岐レール22とが分岐する分岐点Pにおいても連続するように、本線レール21の幅方向第1側X1にのみ配置され、給電線3の分岐部32は、分岐レール22の幅方向第2側X2にのみ配置される。物品搬送車1は、給電線3から電力を受電する受電装置4として、幅方向第1側X1に配置される第1受電部41と、幅方向第2側X2に配置される第2受電部42とを備える。第1受電部41と第2受電部42と本線部31と分岐部32との位置関係が、物品搬送車1が本線レール21から分岐レール22へ走行する場合に、第1受電部41が受電できなくなる前に第2受電部42が受電を開始するように設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、走行レールに沿って配設された給電線からの電力の供給を受けて前記走行レールに沿って走行する物品搬送車を備えた物品搬送設備に関する。
特開2002−238102号公報(特許文献1)には、軌道に沿って配設された給電線から電力の供給を受けて搬送車を走行させる無人搬送車システムが開示されている。このようなシステムにおいて、搬送を効率良く行うため、軌道に分岐路が設けられる場合があり、この分岐路にも給電線を設ける必要がある。
そこで、特許文献1には、軌道の一部では軌道の延伸方向に直交する幅方向の両側に給電線が配置され、搬送車には何れの給電線からも電力を受け取れるように、幅方向の両側に受電装置を備えることが提案されている。特許文献1の図1に示されているように、分岐路は、主経路から分岐して再度主経路に合流するように設けられており、分岐路の幅方向の一方側の全域に亘って給電線が設けられることで、主経路と分岐路とで給電線が二重化されている。主経路における分岐地点の手前、合流地点の先では、分岐路に沿って配設された給電線と、主経路に沿って配設された給電線とが重複し、主経路の幅方向の両側に給電線が配設されている。
特開2002−238102号公報
特許文献1では、軌道の一部において軌道の両側に給電線が配置されて二重化されている。従って、給電線の総延長が長くなる傾向がある。特許文献1では、分岐路が1つの形態が例示されているが、分岐路が複数設けられている場合には、二重化されている箇所が増加するため、さらに給電線の総延長が長くなる。
上記に鑑みて、物品搬送車に対して電力を供給する給電線の総延長が長くなることを抑制し、物品搬送車が走行する走行レールに沿って給電線を効率良く配設することが望まれる。
上記に鑑みた、走行レールに沿って配設された給電線からの電力の供給を受けて前記走行レールに沿って走行する物品搬送車を備えた物品搬送設備は、1つの態様として、平面視で前記走行レールの延在方向に直交する方向を幅方向とし、前記物品搬送車の走行方向の前方側を基準として前記走行レールに対して前記幅方向の一方側である幅方向第1側、前記幅方向第1側とは反対側を幅方向第2側として、前記物品搬送車は、前記給電線から電力を受電する受電装置として、前記走行レールに対して前記幅方向第1側に配置される第1受電部と、前記走行レールに対して前記幅方向第2側に配置される第2受電部とを備え、前記走行レールは、本線レールと、前記本線レールから前記幅方向第2側に分岐する分岐レールとを備え、前記給電線は、前記本線レールに沿って配置される本線部と、前記分岐レールに沿って配置される分岐部とを備え、前記分岐部は、前記本線レールを走行する前記物品搬送車の走行軌跡と平面視で重複する領域に設定された空隙区間を介して前記本線部から離間して配置され、前記本線部は、前記本線レールと前記分岐レールとが分岐する分岐点においても連続するように、前記本線レールに対して前記幅方向第1側にのみ配置され、前記分岐部は、前記分岐レールに対して前記幅方向第2側にのみ配置され、前記第1受電部と前記第2受電部と前記本線部と前記分岐部との位置関係が、前記物品搬送車が前記本線レールから前記分岐レールへ走行する場合に、前記第1受電部が受電できなくなる前に前記第2受電部が受電を開始するように設定されている。
この構成によれば、物品搬送車が分岐点において進路変更しない場合には、分岐点においても連続するように本線レールに対して幅方向第1側にのみ配置された給電線の本線部から第1受電部が受電して走行することができる。物品搬送車が本線レールから幅方向第2側へ分岐する分岐レールを走行する場合、分岐レールに対して幅方向第2側にのみ配置された給電線の分岐部から第2受電部が受電して走行することができる。本線レールと分岐レールとの分岐点では、第1受電部が本線部から受電できなくなる前に、第2受電部が分岐部から受電を開始できるように、第1受電部と第2受電部と本線部と分岐部との位置関係が設定されている。従って、物品搬送車は、分岐点においても途切れる事無く受電し続けることができる。また、本線部は本線レールに対して幅方向第1側にのみ配置され、分岐部は、分岐レールに対して幅方向第2側にのみ配置されるため、分岐部と本線部とを合わせた給電線の総延長は、分岐レールと本線レールとを合わせた走行レールの総延長と同程度の長さとされる。従って、本構成によれば、物品搬送車に対して電力を供給する給電線の総延長が長くなることを抑制し、物品搬送車が走行する走行レールに沿って給電線を効率良く配設することができる。
物品搬送設備のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する(本発明の)実施形態についての以下の記載から明確となる。
物品搬送車を備えた物品搬送設備の一例を示す図 走行レールに対する給電線の配置の第1例を示す図 走行レールに対する給電線の配置の第2例を示す図 走行レールに対する給電線の配置の第3例を示す図 走行レールに対する給電線の配置の第4例を示す図 第1例の給電線に対する電力供給の一例を示す図 第2例及び第3例の給電線に対する電力供給の一例を示す図 第2例及び第3例の給電線に対する電力供給の他の例を示す図 第4例の給電線に対する電力供給の一例を示す図 受電装置及び走行モータの駆動回路の一例を示す模式的回路ブロック図
以下、物品搬送設備の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、物品搬送設備100は、走行レール2に沿って配設された給電線3からの電力の供給を受けて走行レール2に沿って走行する物品搬送車1を備えている。本実施形態では、走行レール2は、物品搬送設備100の中において中空に架設された架空床101の上に配設されている。また、物品搬送車1は、走行レール2と同様に架空床101に支持された枠体102によって囲まれた走行空間の中を走行する。架空床101には、さらに、物品搬送車1に電力を共有する給電線3も配設されている。物品搬送車1は、車輪13及び車輪13を駆動する走行モータMを備えた走行部11と、走行部11に支持されて搬送対象の物品Wを収容する収容部12と、給電線3から受電する受電装置4とを備えている。収容部12に対しては、スタッカークレーン(不図示)などが備える移載装置200が物品Wを移載する。尚、走行レール2は、中空に架設された架空床101の上ではなく、地上側の床に設置されてもよい。
以下の説明においては、平面視で走行レール2の延在方向Yに直交する方向を幅方向Xとし、物品搬送車1の走行方向Fの前方側F1を基準として走行レール2に対して幅方向Xの一方側を幅方向第1側X1、幅方向第1側X1とは反対側を幅方向第2側X2とする(図2〜図5等参照)。尚、本実施形態では、走行方向Fにおいて左側が幅方向第1側X1であり、右側が幅方向第2側X2である形態を例示して説明するが、走行方向Fにおいて左側が幅方向第2側X2であり、右側が幅方向第1側X1であってもよい。また、走行方向Fの後方側をF2とする。
図2〜図5には、走行レール2及び走行レール2に沿って配設される給電線3を示している。図1に示すように、物品搬送車1は、走行レール2の延在方向Yに直交する幅方向Xの両側に走行モータMに駆動される車輪13を備えている。車輪13は、走行レール2の上を回転するため、図1に示すように、走行レール2も幅方向Xに2本配設されている。但し、図2〜図5においては、簡略化のため、1本の線により2本の走行レール2を模擬している。後述するように、本実施形態では、ワイヤレス給電方式により給電線3から物品搬送車1に給電する形態を例示するが、接触型の給電方式により物品搬送車1に給電することを妨げるものではない。
上述したように、物品搬送車1は、給電線3から電力を受電する受電装置4を備えている。本実施形態では、HID(High Efficiency Inductive Power Distribution Technology)と称されるワイヤレス給電技術を用いて、物品搬送車1に電力が供給される。具体的には、誘導線である給電線3に高周波電流を流し、給電線3の周囲に磁界を発生させる。受電装置4は、ピックアップコイル6(図10参照)を備えて構成されており、ピックアップコイル6は磁界からの電磁誘導によって誘起される。誘起された電力は、全波整流回路7(図10参照)によって整流されて走行モータMを駆動する。走行モータMは交流モータであり、全波整流回路7を介して整流された直流電力を交流電力に変換するインバータ91を介して駆動される。インバータ91は、複数のスイッチング素子を備えて構成されており、不図示の制御装置(マイクロコンピュータやドライブ回路など)から入力されるスイッチング制御信号に従ってスイッチングすることにより、直流と交流との間で電力を変換する。
物品搬送車1は、受電装置4を複数備えている。図1(及び図2〜図5)に示すように、物品搬送車1は、走行レール2に対して幅方向第1側X1に配置される第1受電部41と、走行レール2に対して幅方向第2側X2に配置される第2受電部42とを備えている。また、物品搬送車1は、図4及び図5に示すように、受電装置4として、走行レール2に対して幅方向第1側X1であって第1受電部41に対して走行方向Fの後方側F2に配置される第3受電部43と、走行レール2に対して幅方向第2側X2であって第2受電部42に対して走行方向Fの後方側F2に配置される第4受電部44とをさらに備えていてもよい。
図10の模式的回路ブロック図は、受電装置4及び走行モータMの駆動回路の一例を示している。図10は、受電装置4が4つの受電部(41〜44)を備えている形態を例示している。図10に示すように、それぞれの受電部(41〜44)は、独立した受電回路40を備えており、図10には、受電回路40を4つ備えている形態を例示している。それぞれの受電回路40は、ピックアップコイル6と、全波整流回路7とを備えている。また、受電回路40は、平滑コンデンサ8を備えており、全波整流回路7で生じる脈動が平滑化される。図10では、全ての受電回路40に対して共通の1つの平滑コンデンサ8が備えられている形態を例示しているが、それぞれの受電回路40における全波整流回路7に対してそれぞれ平滑コンデンサ8が備えられていてもよい。それぞれの受電回路40は、インバータ91の直流側の正極に接続された正極側逆流防止回路92、インバータ91の直流側の負極に接続された負極側逆流防止回路93に対して、並列に接続されている。つまり、何れの受電回路40(受電部)からでも、インバータ91に電力を供給することができる。
図2(第1例)、図3(第2例)、図4(第3例)に示すように、走行レール2は、本線レール21と、本線レール21から幅方向第2側X2に分岐する分岐レール22とを備えている。また、別の形態として、図5(第4例)に示すように、本線レール21から幅方向第2側X2に分岐する分岐レール22(第1分岐レール22a)に加えて、本線レール21から幅方向第1側X1に分岐する第2分岐レール22bを備えていてもよい。走行レール2には、走行レール2に沿って給電線3が配設されている。給電線3は、本線レール21に沿って配置される本線部31と、分岐レール22に沿って配置される分岐部32とを備えている。ここで、本線レール21から分岐レール22に対して連続的に給電線3を配設しようとしても、本線レール21と分岐レール22とが分岐する分岐点Pでは、走行レール2に沿って走行する物品搬送車1の走行軌跡Kとの干渉を避けるため、給電線3を配置できない空隙区間Gが生じることになる。つまり、給電線3の分岐部32は、図2等に示すように、本線レール21を走行する物品搬送車1の走行軌跡Kと平面視で重複する領域に設定された空隙区間Gを介して給電線3の本線部31から離間して配置されている。
このように、給電線3が配置されない空隙区間Gでは、受電装置4が給電線3から電力を受け取ることができず、物品搬送車1の走行が妨げられる可能性がある。特に、空隙区間Gで、物品搬送車1が停車した場合、その位置から物品搬送車1が再発進できなくなる可能性がある。物品搬送車1にキャパシタなどの蓄電装置を備えておくことも可能であるが、停車時間を確保するためにキャパシタの容量を大きくするとコストが増大し、また物品搬送車1の重量の増加によりシステム効率が悪くなってしまう。そこで、この物品搬送設備100では、分岐点Pにおいても受電装置4が常に給電線3から受電することが可能なように、受電装置4及び給電線3の位置関係(電力伝送位置関係)が設定されている。
例えば、図2の第1例に示すように、給電線3の本線部31は、本線レール21と分岐レール22とが分岐する分岐点Pにおいても連続するように、本線レール21に対して幅方向第1側X1にのみ配置されている。また、給電線3の分岐部32は、分岐レール22に対して幅方向第2側X2にのみ配置されている。尚、上述したように、分岐部32は、空隙区間Gを介して本線部31から離間して配置されており、本線部31と分岐部32とは、連続した給電線3を形成していない(図6等を参照して後述するように電気的には接続されている。)。また、上述したように、物品搬送車1は、幅方向第1側X1に配置された本線部31から受電可能な第1受電部41と、幅方向第2側X2に配置された分岐部32から受電可能な第2受電部42との2つの受電装置4を備えている。そして、第1受電部41と第2受電部42と本線部31と分岐部32との位置関係(電力伝送位置関係)が以下のように設定されていることによって、分岐点Pにおいても受電装置4が常に給電線3から受電することが可能である。即ち、電力伝送位置関係が、物品搬送車1が本線レール21から分岐レール22へ走行する場合に、第1受電部41が受電できなくなる前に第2受電部42が受電を開始するように設定されている。
尚、第1受電部41が給電線3と最大の結合率で受電できる状態では、第2受電部42による受電は必要ない。従って、より好ましくは、第1受電部41の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第1受電部41が受電できなくなる前に、第2受電部42が受電を開始し、第1受電部41が受電できなくなった時点では、第2受電部42の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
また、分岐点Pと同様のことは、分岐レール22が本線レール21に合流する合流点Rにおいても言える。給電線3の本線部31は、合流点Rにおいても連続するように、本線レール21に対して幅方向第1側X1にのみ配置されている。また、給電線3の分岐部32は、分岐レール22に対して幅方向第2側X2にのみ配置されている。従って、合流点Rにおいては、電力伝送位置関係が、物品搬送車1が分岐レール22から本線レール21へ走行する場合に、第2受電部42が受電できなくなる前に第1受電部41が受電を開始するように設定されている。また、分岐点Pと同様に、より好ましくは、第2受電部42の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第2受電部42が受電できなくなる前に、第1受電部41が受電を開始し、第2受電部42が受電できなくなった時点では、第1受電部41の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
上述したように、本線部31と分岐部32とは、連続した給電線3を形成していない。しかし、本線部31と分岐部32とは、電気的に接続されて分岐点Pや合流点Rにおいても同じ位相の電力が連続的に導通する必要がある。このため、給電線3に対する電力供給の一例である図6に示すように、空隙区間Gでは、物品搬送車1の走行軌跡Kと重複しない領域(例えば、走行レール2の下方)を通る接続線30(無誘導線)によって、本線部31と分岐部32とが電気的に接続されている。図6において符号“5”は、HID方式による電力伝送の制御盤(HID制御盤5)であり、インバータ装置を備えて構成されている。給電線3は、HID制御盤5に接続された往復の高周波誘導線である。図1に示すように、給電線3は、往路と復路との一対(第1給電線3a、第2給電線3b)が、上下に並んで配置されている。図2に例示する給電線3は、例えば図6に示すように、HID制御盤5を始点及び終点とする連続する1本の線状に配線することができる(一筆書きで配線することができる。)。
ところで、図2に示す走行レール2は、本線レール21から分岐なしに連続すると共に幅方向第2側X2に向かって湾曲した湾曲レール23をさらに備えているということもできる。湾曲レール23は、分岐レール22と同様に、幅方向第2側X2に向かって湾曲しているため、分岐レール22に沿って配設される給電線3(分岐部32)と同様の形態で、湾曲レール23に沿って給電線3が配置されてもよい。
例えば、図3の第2例に示すように、給電線3は、湾曲レール23に沿って配置される湾曲部33をさらに備えていてもよい。湾曲部33は、分岐部32と同様に、湾曲レール23に対して幅方向第2側X2にのみ配置される。そして、第1受電部41と第2受電部42と本線部31と湾曲部33との位置関係(電力伝送位置関係)は、以下のように設定される。即ち、電力伝送位置関係は、物品搬送車1が本線レール21から湾曲レール23へ走行する場合に、第1受電部41が受電できなくなる前に第2受電部42が受電を開始するように設定されている。
また、分岐点Pと同様に、第1受電部41が給電線3と最大の結合率で受電できる状態では、第2受電部42による受電は必要ない。従って、より好ましくは、第1受電部41の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第1受電部41が受電できなくなる前に、第2受電部42が受電を開始し、第1受電部41が受電できなくなった時点では、第2受電部42の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
また、分岐点Pと合流点Rとの関係と同様に、物品搬送車1が湾曲レール23から本線レール21へ走行する場合には、第2受電部42が受電できなくなる前に第1受電部41が受電を開始するように設定されている。また、合流点Rと同様に、より好ましくは、第2受電部42の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第2受電部42が受電できなくなる前に、第1受電部41が受電を開始し、第2受電部42が受電できなくなった時点では、第1受電部41の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
図7は、図3に例示する給電線3に対する電力供給の一例を示している。本線部31と湾曲部33との間には、本線部31と分岐部32との間と同様に、空隙区間Gが設けられている。この空隙区間Gでは、上述したように、物品搬送車1の走行軌跡Kと重複しない領域(例えば、走行レール2の下方)を通る接続線30(無誘導線)によって、本線部31と湾曲部33とが電気的に接続されている。また、図7では、2つのHID制御盤5(第1制御盤51、第2制御盤52)を備えた形態を例示している。例えば、物品搬送設備100の規模が大きく、走行経路の総延長が長いような場合には、1つのHID制御盤5からの電力の供給能力や、給電線3の長さが長くなることによる減衰等を考慮して、適宜複数のHID制御盤5を用いて分散して電力を供給することも好適である。給電線3は、例えば図7に示すように、第1制御盤51を始点及び終点とする連続する1本の線状に配線されると共に、第2制御盤52を始点及び終点とする連続する1本の線状に配線される。第1制御盤51からの給電と、第2制御盤52からの給電との境界部分では、高周波の位相が整合されるように、第1制御盤51と第2制御盤52とが協調していると好適である。尚、図3のように給電線3に湾曲部33が設けられる場合においても、図6と同様に1つのHID制御盤5によって電力が供給される形態を妨げるものではない(図8参照)。
ところで、上述したように、物品搬送車1は、図4(第3例)及び図5(第4例)に示すように、第1受電部41、第2受電部42に加えて、走行レール2に対して幅方向第1側X1であって第1受電部41に対して走行方向Fの後方側F2に配置される第3受電部43と、走行レール2に対して幅方向第2側X2であって第2受電部42に対して走行方向Fの後方側F2に配置される第4受電部44とをさらに備えていてもよい。図4に示す第3例における電力伝送位置関係は、上述した第1受電部41及び第2受電部42に関する位置関係に加えて、物品搬送車1が本線レール21から分岐レール22へ走行する場合に、第3受電部43が受電できなくなる前に第4受電部44が受電を開始する位置関係を含む。
第1受電部41は第3受電部43よりも走行方向Fの前方側F1に配置されているので、第3受電部43が受電できなくなるよりも先に第1受電部41が受電できなくなっている。また、第4受電部44よりも前方側F1に配置されている第2受電部42は、第1受電部41が受電できなくなる前に受電を開始するように設定されている。従って、第4受電部44が受電を開始するよりも前に、第2受電部42は受電を開始している。つまり、この構成では、物品搬送車1が本線レール21を走行する際には、第1受電部41及び第3受電部43により受電し、物品搬送車1が分岐レール22を走行する際には、第2受電部42及び第4受電部44により受電し、物品搬送車1が分岐点Pの近傍を走行する際には、第3受電部43及び第2受電部42により受電することができる。物品搬送車1は、4つの受電部の内、常時2つの受電部を用いて受電して安定的に走行することができるように構成されている。
ここで、4つの受電部の内、3つ以上の受電部からの受電は必要なく、場合によって過剰な給電によってHID制御盤5の負荷が増大する可能性がある。従って、電力伝送位置関係は、好ましくは以下であると好適である。即ち、第1受電部41の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第1受電部41が受電できなくなる前に、第2受電部42が受電を開始し、第1受電部41が受電できなくなった時点では、第2受電部42の結合率が最大の結合率となっていると共に、第3受電部43の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第3受電部43が受電できなくなる前に、第4受電部44が受電を開始し、第3受電部43が受電できなくなった時点では、第4受電部44の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されていると好適である。
また、上述したように、分岐点Pと同様のことは、分岐レール22が本線レール21に合流する合流点Rにおいても言える。合流点Rにおいては、電力伝送位置関係が、物品搬送車1が分岐レール22から本線レール21へ走行する場合に、第2受電部42が受電できなくなる前に第1受電部41が受電を開始すると共に、第4受電部44が受電できなくなる前に第3受電部43が受電を開始するように設定されている。また、分岐点Pと同様に、より好ましくは、第2受電部42の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第2受電部42が受電できなくなる前に、第1受電部41が受電を開始し、第2受電部42が受電できなくなった時点では、第1受電部41の結合率が最大の結合率となっていると共に、第4受電部44の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第4受電部44が受電できなくなる前に、第3受電部43が受電を開始し、第4受電部44が受電できなくなった時点では、第3受電部43の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されていると好適である。
また、図4に例示する形態では、図3に例示した形態と同様に、走行レール2が、本線レール21から分岐なしに連続すると共に幅方向第2側X2に向かって湾曲した湾曲レール23をさらに備えていると見て、分岐部32と同様の形態で、湾曲レール23に沿って給電線3(湾曲部33)が配置されている形態を例示している。第1受電部41と第2受電部42と本線部31と湾曲部33との位置関係(電力伝送位置関係)は、図3を参照して上述した通りである。そして、第3受電部43と第4受電部44と本線部31と湾曲部33との電力伝送位置関係は、物品搬送車1が本線レール21から湾曲レール23へ走行する場合に、第3受電部43が受電できなくなる前に第4受電部44が受電を開始するように設定されている。
より好ましくは、電力伝送位置関係は、第1受電部41の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第1受電部41が受電できなくなる前に、第2受電部42が受電を開始し、第1受電部41が受電できなくなった時点では、第2受電部42の結合率が最大の結合率となっていると共に、第3受電部43の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第3受電部43が受電できなくなる前に、第4受電部44が受電を開始し、第3受電部43が受電できなくなった時点では、第4受電部44の結合率が最大の結合率となっているように設定されているとよい。
また、図3を参照して上述した形態と同様に、物品搬送車1が湾曲レール23から本線レール21へ走行する場合には、第2受電部42が受電できなくなる前に第1受電部41が受電を開始するように設定されていると共に、第4受電部44が受電できなくなる前に第3受電部43が受電を開始するように設定されていると好適である。より好ましくは、第2受電部42の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第2受電部42が受電できなくなる前に、第1受電部41が受電を開始し、第2受電部42が受電できなくなった時点では、第1受電部41の結合率が最大の結合率となっていると共に、第4受電部44の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第4受電部44が受電できなくなる前に、第3受電部43が受電を開始し、第4受電部44が受電できなくなった時点では、第3受電部43の結合率が最大の結合率となっているように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
尚、図4に例示する給電線3に対する電力供給の接続形態は、図7及び図8を参照して上述した通りであるから詳細な説明は省略する。
図2〜図4を参照して上述した形態では、分岐レール22が幅方向Xの一方側(ここでは幅方向第2側X2)にのみ分岐する形態を例示した。しかし、図5の第4例に示すように、分岐レール22は幅方向Xの両側に分岐するように複数個設けられていてもよい。ここで、図2〜図4に例示した形態における、本線レール21から幅方向第2側X2に分岐する分岐レール22を第1分岐レール22aとし、分岐部32を第1分岐部32aとし、分岐点Pを第1分岐点P1とする。図5に示す形態では、走行レール2は、第1分岐点P1とは異なる第2分岐点P2において本線レール21から幅方向第1側X1に分岐する第2分岐レール22bをさらに備えている。また、給電線3は、第2分岐レール22bに沿って第2分岐レール22bに対して幅方向第1側X1にのみ配置される第2分岐部32bをさらに備えている。簡略化のため、図5における図示は省略しているが、第1分岐部32aと同様に、第2分岐部32bも、本線レール21を走行する物品搬送車1の走行軌跡Kと平面視で重複する領域に設定された空隙区間Gを介して本線部31から離間して配置されている。
走行レール2が分岐する第1分岐点P1と第2分岐点P2との間には、遷移点Qが設定されている。図5に例示する形態では、走行方向Fの前方側F1に第2分岐点P2が位置し、後方側F2に第1分岐点P1が位置する例を示しているが、前方側F1に第1分岐点P1が位置し、後方側F2に第2分岐点P2が位置していてもよい。給電線3の本線部31は、第1分岐点P1と第2分岐点P2との間に位置する遷移点Qで本線レール21に対する幅方向Xの配置側が遷移している。具体的には、遷移点Qよりも第1分岐点P1側では、第1分岐点P1においても連続するように幅方向第1側X1にのみ本線部31(第1本線部31a)が配置され、遷移点Qよりも第2分岐点P2側では第2分岐点P2においても連続するように幅方向第2側X2にのみ本線部31(第2本線部31b)が配置されている。
第1受電部41と、第2受電部42と、第3受電部43と、第4受電部44と、遷移点Qに対して両側の本線部31と、の位置関係(電力伝送位置関係)は、以下のように設定されている。即ち、電力伝送位置関係は、物品搬送車1が遷移点Qを走行する場合に、第1受電部41と第2受電部42との一方が受電できなくなる前に、第1受電部41と第2受電部42との他方が受電を開始するように設定されていると共に、第3受電部43と第4受電部44との一方が受電できなくなる前に、第3受電部43と第4受電部44との他方が受電を開始するように設定されている。また、好ましくは、第1受電部41及び第2受電部42の一方の受電部の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって当該一方の受電部が受電できなくなる前に、第1受電部41及び第2受電部42の他方の受電部が受電を開始し、当該一方の受電部が受電できなくなった時点では、当該他方の受電部の結合率が最大の結合率となっていると共に、第3受電部43及び第4受電部44の一方の受電部の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって当該一方の受電部が受電できなくなる前に、第3受電部43及び第4受電部44の他方の受電部が受電を開始し、当該一方の受電部が受電できなくなった時点では、当該他方の受電部の結合率が最大の結合率となるように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
ここで、第1分岐点P1における電力伝送位置関係は、図4を参照して上述した形態と同様であるから詳細な説明は省略する。第2分岐点P2における電力伝送位置関係は、幅方向Xにおける方向を第1分岐点P1における関係と逆にすればよい。即ち、電力伝送位置関係は、物品搬送車1が本線レール21から第2分岐レール22bへ走行する場合に、第2受電部42が受電できなくなる前に第1受電部41が受電を開始する位置関係であると共に、第4受電部44が受電できなくなる前に第3受電部43が受電を開始する位置関係であると好適である。好ましくは、電力伝送位置関係は、第2受電部42の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第2受電部42が受電できなくなる前に、第1受電部41が受電を開始し、第2受電部42が受電できなくなった時点では、第1受電部41の結合率が最大の結合率となっていると共に、第4受電部44の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第4受電部44が受電できなくなる前に、第3受電部43が受電を開始し、第4受電部44が受電できなくなった時点では、第3受電部43の結合率が最大の結合率となっているように、設定されているとよい。
また、図示及び詳細な説明は省略するが、分岐レール22が本線レール21に合流する合流点Rにおける電力伝送位置関係についても、図4等を参照して上述した形態と同様に、適切に給電線3を配設することができる。
尚、図5には、受電部が4つ設けられている形態を例示しているが、図2及び図3に例示したように、受電部は2つであってもよい。この場合、第1受電部41と、第2受電部42と、遷移点Qに対して両側の本線部31と、の位置関係(電力伝送位置関係)は、以下のように設定されていると好適である。即ち、電力伝送位置関係は、物品搬送車1が遷移点Qを走行する場合に、第1受電部41と第2受電部42との一方が受電できなくなる前に、第1受電部41と第2受電部42との他方が受電を開始するように設定されている。好ましくは、第1受電部41及び第2受電部42の一方の受電部の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって当該一方の受電部が受電できなくなる前に、第1受電部41及び第2受電部42の他方の受電部が受電を開始し、当該一方の受電部が受電できなくなった時点では、当該他方の受電部の結合率が最大の結合率となるように、電力伝送位置関係が設定されているとよい。
また、受電部が2つの場合、第1分岐点P1における電力伝送位置関係は、図2及び図3を参照して上述した形態と同様であり、第2分岐点P2における電力伝送位置関係は、幅方向Xにおける方向を第1分岐点P1における関係と逆にすればよい。即ち、電力伝送位置関係は、物品搬送車1が本線レール21から第2分岐レール22bへ走行する場合に、第2受電部42が受電できなくなる前に第1受電部41が受電を開始する位置関係であると好適である。好ましくは、電力伝送位置関係は、第2受電部42の結合率が最大の結合率から低下し始めた後であって第2受電部42が受電できなくなる前に、第1受電部41が受電を開始し、第2受電部42が受電できなくなった時点では、第1受電部41の結合率が最大の結合率となっているとよい。
図9は、第4例の給電線に対する電力供給の一例を示している。本線部31と第1分岐部32aとの間、及び本線部31と第2分岐部32bとの間には、空隙区間Gが設けられている。このため、この空隙区間Gにおいては、本線部31と第1分岐部32aとの間、及び本線部31と第2分岐部32bとの間のそれぞれが、物品搬送車1の走行軌跡Kと重複しない領域(例えば、走行レール2の下方)を通る接続線30(無誘導線)によって電気的に接続されている。
また、本線部31も、遷移点Qよりも第1分岐点P1側で幅方向第1側X1にのみに配置された第1本線部31aと、遷移点Qよりも第2分岐点P2側で幅方向第2側X2にのみ配置された第2本線部31bとに分割されている。遷移点Qにおいて、本線レール21を挟んで幅方向Xの反対側に第1本線部31aと第2本線部31bとがそれぞれ配置されているため、第1本線部31aと第2本線部31bとの間も、物品搬送車1の走行軌跡Kと重複しない領域(例えば、走行レール2の下方)を通る接続線30(無誘導線)によって電気的に接続されている。
図9に示すように、給電線3は、HID制御盤5を始点及び終点とする連続する1本の線状に配線されている。尚、図9では、1つのHID制御盤5によって電力が供給される形態を例示しているが、図7に例示したように、複数のHID制御盤5を用いて分割して電力が供給されてもよい。例えば、第1本線部31a及び第1分岐部32aに電力を供給するHID制御盤5と、第2本線部31b及び第2分岐部32bに電力を供給するHID制御盤5とをそれぞれ別に備えていてもよい。この場合、遷移点Qにおいて第1本線部31aを流れる高周波と第2本線部31bを流れる高周波との位相が整合されるように、2つのHID制御盤5が協調していると好適である。
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した物品搬送設備の概要について簡単に説明する。
1つの態様として、走行レールに沿って配設された給電線からの電力の供給を受けて前記走行レールに沿って走行する物品搬送車を備えた物品搬送設備は、平面視で前記走行レールの延在方向に直交する方向を幅方向とし、前記物品搬送車の走行方向の前方側を基準として前記走行レールに対して前記幅方向の一方側である幅方向第1側、前記幅方向第1側とは反対側を幅方向第2側として、前記物品搬送車は、前記給電線から電力を受電する受電装置として、前記走行レールに対して前記幅方向第1側に配置される第1受電部と、前記走行レールに対して前記幅方向第2側に配置される第2受電部とを備え、前記走行レールは、本線レールと、前記本線レールから前記幅方向第2側に分岐する分岐レールとを備え、前記給電線は、前記本線レールに沿って配置される本線部と、前記分岐レールに沿って配置される分岐部とを備え、前記分岐部は、前記本線レールを走行する前記物品搬送車の走行軌跡と平面視で重複する領域に設定された空隙区間を介して前記本線部から離間して配置され、前記本線部は、前記本線レールと前記分岐レールとが分岐する分岐点においても連続するように、前記本線レールに対して前記幅方向第1側にのみ配置され、前記分岐部は、前記分岐レールに対して前記幅方向第2側にのみ配置され、前記第1受電部と前記第2受電部と前記本線部と前記分岐部との位置関係が、前記物品搬送車が前記本線レールから前記分岐レールへ走行する場合に、前記第1受電部が受電できなくなる前に前記第2受電部が受電を開始するように設定されている。
この構成によれば、物品搬送車が分岐点において進路変更しない場合には、分岐点においても連続するように本線レールに対して幅方向第1側にのみ配置された給電線の本線部から第1受電部が受電して走行することができる。物品搬送車が本線レールから幅方向第2側へ分岐する分岐レールを走行する場合、分岐レールに対して幅方向第2側にのみ配置された給電線の分岐部から第2受電部が受電して走行することができる。本線レールと分岐レールとの分岐点では、第1受電部が本線部から受電できなくなる前に、第2受電部が分岐部から受電を開始できるように、第1受電部と第2受電部と本線部と分岐部との位置関係が設定されている。従って、物品搬送車は、分岐点においても途切れる事無く受電し続けることができる。また、本線部は本線レールに対して幅方向第1側にのみ配置され、分岐部は、分岐レールに対して幅方向第2側にのみ配置されるため、分岐部と本線部とを合わせた給電線の総延長は、分岐レールと本線レールとを合わせた走行レールの総延長と同程度の長さとされる。従って、本構成によれば、物品搬送車に対して電力を供給する給電線の総延長が長くなることを抑制し、物品搬送車が走行する走行レールに沿って給電線を効率良く配設することができる。
前記物品搬送車は、前記受電装置として、前記走行レールに対して前記幅方向第1側であって前記第1受電部に対して前記走行方向の後方側に配置される第3受電部と、前記走行レールに対して前記幅方向第2側であって前記第2受電部に対して前記走行方向の後方側に配置される第4受電部と、をさらに備え、前記第3受電部と前記第4受電部とが、前記本線部と前記分岐部との位置関係に応じて、前記物品搬送車が前記本線レールから前記分岐レールへ走行する場合に、前記第3受電部が受電できなくなる前に前記第4受電部が受電を開始する位置関係となるように配置されていると好適である。
この構成によれば、第3受電部が受電できなくなるよりも先に、第3受電部よりも走行方向の前方側に配置された第1受電部が受電できなくなっており、第4受電部が受電を開始するよりも前に、第4受電部よりも走行方向の前方側に配置された第2受電部が受電を開始している。また、上述したように、第2受電部は、第1受電部が受電できなくなる前に受電を開始するように設定されている。つまり、物品搬送車が本線レールを走行する際には、第1受電部及び第3受電部により受電し、物品搬送車が分岐レールを走行する際には、第2受電部及び第4受電部により受電し、物品搬送車が分岐点の近傍を走行する際には、第3受電部及び第2受電部により受電することができる。このように、本構成によれば、物品搬送車は、4つの受電部の内、常時2つの受電部を用いて受電して、安定的に走行することができる。
また、前記分岐レールを第1分岐レールとし、前記分岐部を第1分岐部とし、前記分岐点を第1分岐点として、前記第1分岐点とは異なる第2分岐点において前記本線レールから前記幅方向第1側に分岐する第2分岐レールをさらに備え、前記給電線は、前記第2分岐レールに沿って前記第2分岐レールに対して前記幅方向第1側にのみ配置される第2分岐部をさらに備え、前記本線部は、前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に位置する遷移点において、前記本線レールに対する前記幅方向の配置側が遷移するように、前記遷移点よりも前記第1分岐点側では、前記第1分岐点においても連続するように前記幅方向第1側にのみ配置され、前記遷移点よりも前記第2分岐点側では前記第2分岐点においても連続するように前記幅方向第2側にのみ配置され、前記第1受電部と前記第2受電部と前記遷移点に対して両側の前記本線部との位置関係が、前記物品搬送車が前記遷移点を走行する場合に、前記第1受電部と前記第2受電部との一方が受電できなくなる前に、前記第1受電部と前記第2受電部との他方が受電を開始するように設定されていると好適である。
この構成によれば、本線レールに対して幅方向に異なる方向に複数の分岐レールが設けられている場合においても、物品搬送車に対して電力を供給する給電線の総延長が長くなることを抑制し、物品搬送車が走行する走行レールに沿って給電線を効率良く配設することができる。
また、前記走行レールは、前記本線レールから分岐なしに連続すると共に前記幅方向第2側に向かって湾曲した湾曲レールをさらに備え、前記給電線は、前記湾曲レールに沿って配置される湾曲部をさらに備え、前記湾曲部は、前記湾曲レールに対して前記幅方向第2側にのみ配置され、前記第1受電部と前記第2受電部と前記本線部と前記湾曲部との位置関係が、前記物品搬送車が前記本線レールから前記湾曲レールへ走行する場合に、前記第1受電部が受電できなくなる前に前記第2受電部が受電を開始するように設定されていると好適である。
本線レールから分岐する分岐レールは、分岐部における本線レールが直線の場合には、分岐点において湾曲している。また、本線レールが例えば周回路を形成しているような場合には、本線レールは湾曲した部分を有することになる。つまり、本線レールの内、湾曲した湾曲レールは、本線レールの直線部分に対して分岐点の存否を除けば分岐レールと同様に接続されていると考えることができる。従って、湾曲レールに対しては、分岐レールに対する給電線(分岐部)と同様に、給電線(湾曲部)を配設することができる。従って、本構成によっても、物品搬送車に対して電力を供給する給電線の総延長が長くなることを抑制し、物品搬送車が走行する走行レールに沿って給電線を効率良く配設することができる。
1 :物品搬送車
2 :走行レール
3 :給電線
4 :受電装置
21 :本線レール
22 :分岐レール
22a :第1分岐レール
22b :第2分岐レール
23 :湾曲レール
31 :本線部
31a :第1本線部(遷移点よりも第1分岐点側の本線部)
31b :第2本線部(遷移点よりも第2分岐点側の本線部)
32 :分岐部
32a :第1分岐部
32b :第2分岐部
33 :湾曲部
41 :第1受電部
42 :第2受電部
43 :第3受電部
44 :第4受電部
100 :物品搬送設備
F :走行方向
F1 :前方側
F2 :後方側
G :空隙区間
K :走行軌跡
P :分岐点
P1 :第1分岐点
P2 :第2分岐点
Q :遷移点
W :物品
X :幅方向
X1 :幅方向第1側
X2 :幅方向第2側
Y :延在方向

Claims (4)

  1. 走行レールに沿って配設された給電線からの電力の供給を受けて前記走行レールに沿って走行する物品搬送車を備えた物品搬送設備であって、
    平面視で前記走行レールの延在方向に直交する方向を幅方向とし、前記物品搬送車の走行方向の前方側を基準として前記走行レールに対して前記幅方向の一方側である幅方向第1側、前記幅方向第1側とは反対側を幅方向第2側として、
    前記物品搬送車は、前記給電線から電力を受電する受電装置として、前記走行レールに対して前記幅方向第1側に配置される第1受電部と、前記走行レールに対して前記幅方向第2側に配置される第2受電部とを備え、
    前記走行レールは、本線レールと、前記本線レールから前記幅方向第2側に分岐する分岐レールとを備え、
    前記給電線は、前記本線レールに沿って配置される本線部と、前記分岐レールに沿って配置される分岐部とを備え、
    前記分岐部は、前記本線レールを走行する前記物品搬送車の走行軌跡と平面視で重複する領域に設定された空隙区間を介して前記本線部から離間して配置され、
    前記本線部は、前記本線レールと前記分岐レールとが分岐する分岐点においても連続するように、前記本線レールに対して前記幅方向第1側にのみ配置され、
    前記分岐部は、前記分岐レールに対して前記幅方向第2側にのみ配置され、
    前記第1受電部と前記第2受電部と前記本線部と前記分岐部との位置関係が、前記物品搬送車が前記本線レールから前記分岐レールへ走行する場合に、前記第1受電部が受電できなくなる前に前記第2受電部が受電を開始するように設定されている、物品搬送設備。
  2. 前記物品搬送車は、前記受電装置として、前記走行レールに対して前記幅方向第1側であって前記第1受電部に対して前記走行方向の後方側に配置される第3受電部と、前記走行レールに対して前記幅方向第2側であって前記第2受電部に対して前記走行方向の後方側に配置される第4受電部と、をさらに備え、
    前記第3受電部と前記第4受電部とが、前記本線部と前記分岐部との位置関係に応じて、前記物品搬送車が前記本線レールから前記分岐レールへ走行する場合に、前記第3受電部が受電できなくなる前に前記第4受電部が受電を開始する位置関係となるように配置されている、請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記分岐レールを第1分岐レールとし、前記分岐部を第1分岐部とし、前記分岐点を第1分岐点として、
    前記第1分岐点とは異なる第2分岐点において前記本線レールから前記幅方向第1側に分岐する第2分岐レールをさらに備え、
    前記給電線は、前記第2分岐レールに沿って前記第2分岐レールに対して前記幅方向第1側にのみ配置される第2分岐部をさらに備え、
    前記本線部は、前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に位置する遷移点において、前記本線レールに対する前記幅方向の配置側が遷移するように、前記遷移点よりも前記第1分岐点側では、前記第1分岐点においても連続するように前記幅方向第1側にのみ配置され、前記遷移点よりも前記第2分岐点側では前記第2分岐点においても連続するように前記幅方向第2側にのみ配置され、
    前記第1受電部と前記第2受電部と前記遷移点に対して両側の前記本線部との位置関係が、前記物品搬送車が前記遷移点を走行する場合に、前記第1受電部と前記第2受電部との一方が受電できなくなる前に、前記第1受電部と前記第2受電部との他方が受電を開始するように設定されている、請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
  4. 前記走行レールは、前記本線レールから分岐なしに連続すると共に前記幅方向第2側に向かって湾曲した湾曲レールをさらに備え、
    前記給電線は、前記湾曲レールに沿って配置される湾曲部をさらに備え、
    前記湾曲部は、前記湾曲レールに対して前記幅方向第2側にのみ配置され、
    前記第1受電部と前記第2受電部と前記本線部と前記湾曲部との位置関係が、前記物品搬送車が前記本線レールから前記湾曲レールへ走行する場合に、前記第1受電部が受電できなくなる前に前記第2受電部が受電を開始するように設定されている請求項1から3の何れか一項に記載の物品搬送設備。
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