JP2021048932A - 疼痛の除去マット - Google Patents

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【課題】会陰部の手術を受けた患者が、仰臥位または座位において、仰臥位から座位へ体位を変化するとき、また座位の状態で寝具上を移動するときに、手術創が寝具の圧迫によって誘発される激痛を防ぐことを目的とする。【解決手段】高弾性率と大きなたわみを兼ね備え、薄く、軽く、しかもまさつが小さいことから、患者自らが片手でもって腰10Aの下に挿入でき、手術創10Bが寝具に圧迫されることによって生じるところの激痛を誘発することがなく、また寝具20に沿って変形するため圧痛の誘発がないことを特徴とする疼痛の除去マット1とする。【選択図】図1

Description

本発明は、会陰部の手術創や痔の患部などが圧迫されることによって生じる疼痛の除去マットに関するものである。
従来、会陰部の手術創や痔の患部が圧迫されることによって生じる疼痛を防ぐものとして、スポンジを用いたクッション(例えば、特許文献1を参照)、中に空気を入れたゴム製のクッション(例えば、特許文献2を参照)や、ポリマーゲルでできたパッド(例えば、特許文献3を参照)等がある。
特開2002−336093号 実開昭61−77020号 特開昭50−141646号
会陰部の手術を受けた患者が、あおむけ即ち、仰臥位または坐った姿勢即ち、座位において、仰臥位から座位へ体位を変化するとき、また座位の状態で寝具上を移動するときに、手術創が寝具の圧迫を受けて激痛が発生する。これを防ぐため中央に穴の開いた座布団、即ち円座を身体と寝具の間に挿入することがあるが、スポンジを用いた円座(例えば、特許文献1を参照)や空気を入れたゴム製の円座(例えば、特許文献2を参照)では厚みが大きく、仰臥位にて患者自らが腰と寝具の間に円座を挿入することは困難であった。またポリマーゲルでできた円座(例えば、特許文献3を参照)では密度がほぼ水と同じであることから重く、仰臥位にて患者自らが腰と寝具の間に円座を挿入することは困難であった。さらに、仰臥位において厚みの大きな円座を腰と寝具の間に挿入すると、円座にかかる体圧が座位よりも小さくなり円座の厚みが圧縮されないことから腰が反り返ることになり長時間円座を使用することが困難であった。
上述した課題を解決するために、本発明に係る疼痛の除去マットは以下の手段を有する。
第一の手段は、高弾性率の充填材と穴を有した充填材の被覆材から構成され、略薄板形状で天井面と底面間に貫通部を有することを特徴とする。
第二の手段は、充填材として気泡を含有する又は繊維を圧縮した薄板形状部材を用いたことを特徴とする。
第三の手段は、薄板形状部材を積層したことを特徴とする。
第四の手段は、薄板形状部材として底面から天井面方向に向かう切り込みを有した薄板形状部材を用いたことを特徴とする。
第五の手段は、充填材として気泡の連結体である球形部材を用い球形部材の下に支持板を有したことを特徴とする。
前記第一の解決手段によれば、疼痛の除去マットは厚みが薄いことから、会陰部の手術を受けた患者が仰臥位において寝具上で腰を少し浮かせることにより疼痛の除去マットを腰の下に挿入することができる。挿入された疼痛の除去マットは高い弾性率を有することから、腰の体圧により圧縮されて厚みが薄くなるということはなく、手術創の下に疼痛の除去マットの貫通した穴を配置させることにより、手術創は寝具の圧迫を受けることはなく、激痛の発生を予防することができる。
前記第二の解決手段によれば、疼痛の除去マットを軽くすることができる。このため、会陰部の手術を受けた患者が仰臥位において寝具上で腰を少し浮かせた状態で、片手でもって疼痛の除去マットを挿入することができる。
前記第三の解決手段によれば、薄板形状部材を積層化することにより高い弾性率を持ちながらもたわみを大きくすることができる。たわみが大きくしなやかであることから、疼痛の除去マットを腰の下に挿入すると、クッション性の優れた寝具の形状変化に追随して疼痛の除去マットの形状が変化することから、患者は圧迫や圧痛を感じることはない。疼痛の除去マットそのものはクッション性に乏しいが、寝具の優れたクッション性を利用することにより、あたかも優れたクッション性を有するように機能する。
前記第四の解決手段によれば、切り込みがなされた弾性率の大きな薄板形状部材に荷重をかけた場合、弾性率が大きいにも関わらず大きくたわむことになる。切り込みがなされた弾性率の大きな薄板形状部材を用いた疼痛の除去マットは、前記第三の解決手段と同じ効果をあらわす。
前記第五の解決手段によれば、高い弾性率の球形材と支持板および袋状の被覆材により高い弾性率と薄板形状を保持する。支持板を薄くすることにより支持板のたわみを大きくすることができる。このことから、前記第五の解決手段を用いた疼痛の除去マットは、前記第三の解決手段と同じ効果をあらわす。
本発明によれば、疼痛の除去マットは高い弾性率を有する充填材で構成された軽量な略薄板形状であるため、患者の腰と寝具の間に容易に挿入することができ、手術創の位置に疼痛の除去マットの貫通部を配置することにより寝具による手術創の圧迫を防ぐことができる。このことにより、手術創が寝具の圧迫によって発生するところの激痛を未然に防ぐことができる。たわみの大きい疼痛の除去マットを腰と寝具の間に挿入すると、クッション性に優れた寝具の変形にしたがってたわむことになる。クッション性の優れた寝具の表面の変形にしたがって疼痛の除去マットが変形することから、腰に圧痛が誘発されることがない。これらのことから、前記課題を解決できる。
さらに、本発明の疼痛の除去マットは、病床の寝具以外にも、和敷布団、椅子、床、ソファーにおいて身体との間に挿入して使用することができる。ゴム製のクッションでは空気の自由な移動による円座の揺動があるが、疼痛の除去マットは高弾性率の充填材でできているため揺動は全くなく、自動車の座席においても安定して使用することができる。
本発明に係る疼痛の除去マットの使用を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は(a)のA−A端面図である。 本発明に係る疼痛の除去マットの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)のB−B端面図である。 本発明に係る疼痛の除去マットの別の実施形態の構成を示す図であり、図2(a)のC−Cにおける端面図である。 本発明に係る疼痛の除去マットの更に別の実施形態の構成を示す図であり、図2(a)のC−Cにおける端面図である。 本発明に係る疼痛の除去マットの更に別の実施形態の構成を示す図であり、図2(a)のC−Cにおける端面図である。 本発明に係る疼痛の除去マットの更に別の実施形態の構成を示す図であり、図2(a)のC−Cにおける端面図である。
以下、本発明に係る疼痛の除去マットの実施の形態を図1〜6に基づいて説明する。
なお、本記載は特許請求の範囲を示した例であり、特許請求の範囲を本記載に限定することを意味するものではない。
図1から図6を用いて本発明の構造を説明する。
図1は本発明に係る疼痛の除去マット1の使用を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は(a)のA−A端面図である。図1(a)に示すように、患者10が仰臥位にて使用する場合は、腰10Aを寝具20から少し浮かせ略薄板形状の疼痛の除去マット1を片手で把握し腰10Aの下に挿入する。疼痛の除去マット1の弾性率が大きいことから、疼痛の除去マット1の厚みは体圧に対して押しつぶされることはない。また疼痛の除去マット1はたわみが大きくしなやかであるので、体圧を分散するように寝具20に沿って変形し、寝具20の形状と同じ形状になる。図1(b)に示すように、本発明にかかる疼痛の除去マット1には貫通部(被覆材の穴)7があり、手術創10Bと寝具20の間に空間を作り出し手術創10Bが寝具20に圧迫されないようになっている。
図2は、本発明に係る疼痛の除去マット1の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)のB−B端面図である。図2(a)および(b)に示すように、本発明にかかる疼痛の除去マット1の外形は略矩形の薄型形状であり、後述する充填材2を包む被覆材4で覆われ、貫通部(被覆材の穴)7がある。外形の幅Wは座位において腰10Aが寝具20と接触する幅よりも大きいことが望ましく、逆に大きすぎると取り扱いが難しくなる。このことから、280〜800mmが考えられるが、うち好ましくは450mmである。外形の前後方向の長さLは座位において腰10Aが寝具20と接触する前後方向の長さよりも大きいことが望ましく、逆に大きすぎると取り扱いが難しくなる。このことから、250〜500mmが考えられるが、うち好ましくは350mmである。幅Whと長さLhで示される貫通部(被覆材の穴)7の大きさ(面積)は、大き過ぎると手術創10Bが寝具20と接触することになり、小さ過ぎると手術創10Bが疼痛の除去マット1と接触することになる。このことから、貫通部の幅Whは50〜300mmが考えられるが、うち好ましくは150mmであり、貫通部の長さLhは50〜300mmが考えられるが、うち好ましくは180mmである。
本発明にかかる疼痛の除去マット1の外形の厚みTは薄すぎると手術創10Bが寝具20と接触することになり、厚過ぎると腰10Aと寝具20の間に疼痛の除去マット1を挿入することが困難になる。このことから10〜40mmが考えられるが、うち好ましくは30mmである。
図2(c)は図2(a)のB−B端面図であり、本発明にかかる疼痛の除去マット1は高弾性率の充填材2を袋状の被覆材4が覆った構造になっている。高弾性率の充填材2の辺縁部3は面取りがなされている。被覆材4と高弾性率の充填材2には天井面5と底面6の間に貫通部(被覆材の穴)7がある。
図3は本発明にかかる疼痛の除去マット1の図2(a)のC−C端面図であり、(a)は高弾性率の充填材2として気泡2A1を含有する薄板形状部材2Aを用いた例であり、(b)は高弾性率の充填材2として繊維2A2を圧縮した薄板形状部材2Aを用いた例である。高い弾性率を有する充填材2は、弾性率を示す25%圧縮応力の範囲は25〜300kPaが考えられるが、望ましくは50kPaである。気泡2A1を含有する高弾性率の充填材2としてスポンジがあり、大きな弾性率をもつ独立気泡スポンジが望ましいが、連続気泡スポンジでもよい。膨らんだ繊維は体積が大きく弾性率は小さいが、圧縮された繊維は体積が小さく弾性率は大きくなる。繊維2A2を圧縮した高弾性率の充填材2としてポリウレタンの繊維がある。高弾性率の充填材2は疼痛の除去マット1を腰10Aと寝具20の間に片手でもって挿入できるようにするため、軽量であることが必要である。そのため、高弾性率の充填材2の密度は200kg/m^3以下が考えられるが、望ましくは30kg/m^3である。被覆材4は疼痛の除去マット1を腰10Aと寝具20の間に容易に挿入できるようにするため、まさつの小さな素材が望ましく、さらに汗によるムレをふせぐため、吸湿性のある素材が望ましい。このような被覆材4の素材として織布のシーチングが考えられる。
図4は本発明にかかる疼痛の除去マット1の図2(a)のC−C端面図であり、図3の高い弾性率の薄板形状部材2Aを更に薄くし積層化した例である。それぞれの積層化された薄板形状部材2Aは、図4(a)では気泡2A1を含有する高弾性率の充填材2を用い、(b)では繊維2A2を圧縮した高弾性率の充填材2を用いている。
一般的に物体の弾性率とたわみは相反し、弾性率が大きいとたわみは小さくなる。図3のように薄板形状部材2Aが1枚であるとたわみは小さいが、図4のように薄板形状部材2Aを薄くし積層化することによりたわみを大きくすることができる。
図3の薄板形状部材2Aの厚みをTuとすると、その厚みをn等分した厚みTu/nの薄板形状部材2Aをn枚積層した場合のたわみは、厚みTuの単層のたわみに比較してnの2乗倍大きくなる。例えば図4のように、薄板形状部材2Aの厚みTuが図3の薄板形状部材2Aの厚みTuの1/3とし3層とした場合n=3であり、たわみは図3に比較して9倍になる。これは弾性率を1/9へ小さくしたことと同等である。積層化することにより、弾性率の大きな疼痛の除去マット1にたわみやすさを付与することができる。ここでは例としてnを3としたが、nの値は3に限定することを意味するものではない。
図5は本発明にかかる疼痛の除去マット1の図2(a)のC−C端面図であり、図3の高い弾性率の薄板形状部材2Aに、底面2A3−3から天井面2A3−2方向にむかう切り込み2A3−1を施した例である。切り込みを有した薄板形状部材2A3は、圧縮に対しては部材の弾性率がそのまま寄与することになる。しかし、たわみについては切り込みのない部分2A3−4のみが寄与することになる。このことにより、切り込みが施された弾性率の大きな薄板形状部材2Aに圧力をかけた場合、弾性率が大きいにも関わらず大きくたわむことになる。このように、高弾性率の充填材2を用いることによって疼痛の除去マット1を薄くすることができ、しかも切り込みにより大きなたわみを付与することができる。
図6は本発明にかかる疼痛の除去マット1の図2(a)のC−C端面図であり、気泡2A1の連結体である高弾性の球形部材2B、薄い支持板8、そしてまさつの小さな被覆材4を有した例である。多数の球形部材2Bは互いに固着することはなく、高弾性率の充填材2として貫通部を有する袋状の被覆材4のなかに充填されている。球形部材2Bは高い弾性率を必要とするため例えば独立気泡スポンジの小玉が望ましく、支持板8は疼痛の除去マット1の形状としなやかさを保つため薄くて高い弾性率のプラスチックの板等が望ましい。これらのことから本例の疼痛の除去マット1は、薄く、軽く、弾性率が高く、しなやかとなる。
従来の円座と本発明の疼痛の除去マットの対比について説明する。
手術創が寝具から圧迫を受けることよって引き起こされる激痛をさけるため、患者は腰と寝具との間に円座を挿入し、円座の貫通部の上に手術創を配置する。円座を腰の下に敷いたとき硬さによる圧迫や圧痛をさけるため、従来の円座は弾性率の小さな素材を用いてクッション性を高めている。しかしクッション性の優れた円座は体圧によって大きく圧縮されるため、そのような円座では厚みを大きくする必要がある。
特許文献1および2に示されるクッション性の高い円座では、厚みが大きく仰臥位の患者自らが腰の下に挿入することができない。しかし、疼痛の除去マットでは、薄く、軽く、まさつが小さいことから、仰臥位の患者自らが腰の下に挿入することができる。また疼痛の除去マットは弾性率が大きいことから、体圧による厚みの変化は小さく、手術創は寝具によって圧迫されることがないので疼痛は誘発されない。挿入された疼痛の除去マットはたわみが大きくてしなやかであることから、クッション性の優れた寝具に沿って変形し寝具と同じ形状になるため、腰に圧痛を引き起こすことがなく、長時間使用することができる。このように疼痛の除去マットは、特許文献1および2における課題を解決できる。
仰臥位にて患者自らが腰と寝具の間に疼痛の除去マットを挿入する場合、両手ではなく片方の手で挿入せざるを得ない。高弾性率の充填材の辺縁部を面取りすることにより挿入は容易になる。円座の表面がビニールシートで覆われていると、まさつが大きく挿入することができない。疼痛の除去マットの表面にまさつの小さな被覆材を用いることにより挿入は更に容易になる。しかしあまりまさつが小さいと仰臥位から座位へ体位を変化させる場合、疼痛を除去するマットが意に反してずれることが生じる。このようなことから、被覆材は適度に小さなまさつをもつことが望ましい。さらに汗によるムレをふせぐため、吸湿性のある被覆材が望ましい。また疼痛の除去マットを片手で取り扱うことができるためには、軽量であることが必要である。
疼痛の除去マットは薄くて軽くまさつが小さいことから、患者のあらゆる体位状況において使用可能である。例えば、仰臥位から座位などへ体位を変化させるとき、また仰臥位、座位など同じ体位で寝具上を移動する場合において、患者自らが疼痛の除去マットを身体の移動とともに移動させることができるので手術創が寝具によって圧迫されることはない。また車椅子に移動する場合においても、疼痛の除去マットを自ら手にもって移動できる。
クッション性の優れた弾性率の小さな従来の円座においては、仰臥位において腰の下に円座を挿入すると、円座にかかる体重は座位に比較して小さくなるため、円座の高さは高くなる。このため円座によって腰が反り返るという問題が生じる。しかし、疼痛の除去マットでは、大きな弾性率を有することから体圧が変化しても厚みの変化はほとんどない。座位においては上半身の体重が疼痛の除去マットにかかるが、疼痛の除去マットの厚みの変化はほとんどない。一方仰臥位においても疼痛の除去マットにかかる体重は腰のみで小さくなるが、疼痛の除去マットの厚みの変化はほとんどない。このことから、仰臥位において腰が反り返るという課題を解決できる。
特許文献3で示されたポリマーゲルを用いた円座では、体圧が加えられても圧縮されることはなく手術創は寝具からの圧迫を受けることはない。しかし、その密度は水と略等しく重いことから、患者自らが片手でもって腰の下に挿入することができない。薄板形状部材として、ポリエチレン等の素材を3乃至10倍に発泡させたスポンジを用いれば密度は水の3分の1乃至10分の1と非常に小さくなる。このように疼痛の除去マットは軽いことから、特許文献3でみられる課題を解決できる。
本発明によれば、疼痛の除去マットは高い弾性率を有する充填材で構成された略薄板形状であり軽くまさつが小さいため、患者の腰と寝具の間に容易に挿入することができ、手術創の位置に疼痛の除去マットの貫通部を配置することにより寝具による圧迫を防ぐことができる。このことにより、手術創が寝具の圧迫によって発生するところの激痛を未然に防ぐことができる。しなやかでたわみの大きい疼痛の除去マットを腰と寝具の間に挿入すると、クッション性に優れた寝具の変形にしたがってたわむことになる。疼痛の除去マットそのものはクッション性に乏しいが、寝具の高いクッション性を利用することにより、あたかも高いクッション性を有するように機能する。クッション性の優れた寝具の変形にしたがって疼痛の除去マットは厚みの変化はないがその形状が変形することから、腰に圧痛が誘発されることはない。
弾性率の大きな薄板形状の部材として、スポンジや繊維を圧縮したものが考えられる。どちらの部材も薄板形状にし、それらを積層することによって形成された充填材は高い弾性率と大きなたわみを兼ね備えることができる。高い弾性率と大きなたわみを充填材に兼ね備える方法として、高い弾性率の薄板形状部材に底面から天井面方向に向かう切り込みを入れる方法がある。また、薄くてたわみの大きな支持板を底面に挿入した袋状の被覆材に高い弾性率をもつ気泡の連結体である球形材を満たす方法がある。これらの素材としてポリエチレン等の素材を独立気泡状または連続気泡状に発泡させたスポンジがあるが、気泡緩衝材を部材として用いることができる。
一般的に高い弾性率と大きなたわみをもつ充填材は次の2つの方法で作製することができる。その1つは、気泡の単層または複層で構成されたシートを多数積層する方法であり、他の1つは気泡の単層または複層で構成された短冊状のシートを多数重ね合わせ板状にする方法である。
応用として、本発明の疼痛の除去マットは病床の寝具以外にも、和敷布団、椅子、床、ソファーにおいて身体との間に挿入して使用することができる。さらに、ゴム製のクッションでは空気の自由な移動による円座の揺動があるが、疼痛の除去マットは高弾性率の充填材でできているため揺動は全くなく、自動車の座席においても安定して使用することができる。
1 疼痛の除去マット
2 充填材
2A 薄板形状部材
2A1 気泡
2A2 繊維
2A3 切り込みを有した薄板形状部材
2A3−1 切り込み
2A3−2 天井面
2A3−3 底面
2A3−4 切り込みのない部分
2B 球形部材
3 辺縁部
4 被覆材
5 天井面
6 底面
7 貫通部(被覆材の穴)
8 支持板
10 患者(身体)
10A 腰
10B 手術創
20 寝具

Claims (5)

  1. 高弾性率の充填材と穴を有した充填材の被覆材から構成され、略薄板形状で天井面と底面間に貫通部を有した疼痛の除去マット。
  2. 充填材として気泡を含有する又は繊維を圧縮した薄板形状部材を用いたことを特徴とする請求項1記載の疼痛の除去マット。
  3. 薄板形状部材を積層したことを特徴とする請求項2記載の疼痛の除去マット。
  4. 薄板形状部材として底面から天井面方向に向かう切り込みを有した薄板形状部材を用いたことを特徴とする請求項2又は3に記載の疼痛の除去マット。
  5. 充填材として気泡の連結体である球形部材を用い球形部材の下に支持板を有したことを特徴とする請求項1記載の疼痛の除去マット。
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