JP2021047382A - 画像形成装置、及び加熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱装置の立ち上がりに要する時間を短縮させることである。【解決手段】実施形態の加熱装置は、発熱部と、制御部と、を持つ。発熱部は、温度上昇に伴って抵抗値が低下する材料が用いられ、通電によって発熱する。制御部は、自装置の立ち上がり時に前記発熱部に通電させる電力のデューティ比を時間とともに変化させる。する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、画像形成装置、及び加熱方法に関する。
フィルム定着装置等のオンデマンド加熱装置がある。このようなオンデマンド加熱装置におけるヒータの材料として、TCR材が用いられる場合がある。ここでいうTCR材とは、温度の上昇に伴って抵抗値が高くなる材料である。一般に、オンデマンド加熱装置が用いられた装置(例えば、画像形成装置)の立ち上げ時には、当該オンデマンド加熱装置が使用可能な電力が予め定められていることがある。この場合、使用可能な電力内で加熱が行われなければならない。TCR材が用いられることにより、消費電力の削減、及び非通紙部の昇温緩和が図られる。その一方で、TCR材の特性により、昇温に伴ってヒータにおける電力が低下する。そのため、オンデマンド加熱装置の立ち上がり(加熱)に要する時間が長くなるという課題があった。
特開2009−244594号公報
本発明が解決しようとする課題は、消費電力を抑えつつ、加熱装置の立ち上がりに要する時間を短縮させることである。
実施形態の画像形成装置は、発熱部と、制御部と、を持つ。発熱部は、温度上昇に伴って抵抗値が低下する材料が用いられ、通電によって発熱する。制御部は、自装置の立ち上がり時に前記発熱部に通電させる電力のデューティ比を時間とともに変化させる。
第1の実施形態の画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態の画像形成装置のハードウェア構成図。 第1の実施形態の加熱装置の正面断面図。 ヒータユニットの正面断面図。 ヒータユニットの底面図。 伝熱部材、ヒータユニット、及び筒状ベルトの正面断面図。 ヒータ温度計及びサーモスタットの平面図。 第1の実施形態の加熱装置の電気回路図。 TCR材における温度と電力の関係を示す図。 立ち上げ処理時通電方式によるデューティ比の変化を示す図。 制御部による立ち上がり時の処理の流れを示すフローチャート。 発熱体セットへの通電開始時からの経過時間と筒状フィルムの温度との関係を表す実験結果を示す図。 実験の効果を示す図。 中央部通電方式によるデューティ比の変化を示す図。 端部通電方式によるデューティ比の変化を示す図。
以下、実施形態の画像形成装置、及び加熱方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
第1の実施形態の画像形成装置100は、例えば複合機である。
画像形成装置100は、ハウジング10と、ディスプレイ1と、スキャナ部2と、画像形成ユニット3と、シート供給部4と、搬送部5と、排紙トレイ7と、反転ユニット9と、コントロールパネル8と、制御部6と、を備える。なお、画像形成ユニット3は、トナー像を定着させる装置であってもよいし、インクジェット式の装置であってもよい。
画像形成装置100は、トナー等の現像剤を用いてシートS上に画像を形成する。シートSは、例えば紙やラベル用紙である。シートSは、その表面に画像形成装置100が画像を形成できる物であればどのような物であってもよい。
ハウジング10は、画像形成装置100の外形を形成する。
ディスプレイ1は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ1は、画像形成装置100に関する種々の情報を表示する。
スキャナ部2は、読み取り対象の画像情報を光の明暗として読み取る。スキャナ部2は、読み取られた画像情報を記録する。スキャナ部2は、生成した画像情報を画像形成ユニット3に出力する。なお、記録された画像情報は、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。
画像形成ユニット3は、スキャナ部2から受信した画像情報又は外部から受信した画像情報に基づいて、トナー等の記録剤により出力画像(以下、トナー像という)を形成する。画像形成ユニット3は、トナー像をシートSの表面上に転写する。画像形成ユニット3は、シートSの表面上のトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。画像形成ユニット3の詳細は後述される。なお、シートSは、シート供給部4によって供給されるシートであってもよいし、手指しされたシートであってもよい。
シート供給部4は、画像形成ユニット3がトナー像を形成するタイミングに合わせて、シートSを1枚ずつ搬送部5に供給する。シート供給部4は、シート収容部20と、ピックアップローラ21と、を備える。
シート収容部20は、所定のサイズ及び種類のシートSを収納する。
ピックアップローラ21は、シート収容部20からシートSを1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ21は、取り出したシートSを搬送部5へ供給する。
搬送部5は、シート供給部4から供給されるシートSを画像形成ユニット3に搬送する。搬送部5は、搬送ローラ23と、レジストローラ24と、を備える。
搬送ローラ23は、ピックアップローラ21から供給されるシートSをレジストローラ24へ搬送する。搬送ローラ23は、シートSの搬送方向の先端をレジストローラ24のニップNに突き当てる。
レジストローラ24は、ニップNにおいてシートSを撓ませることにより、搬送方向でのシートSの先端の位置を整える。レジストローラ24は、画像形成ユニット3がトナー像をシートSに転写するタイミングに応じてシートSを搬送する。
画像形成ユニット3について説明する。
画像形成ユニット3は、複数の画像形成部25と、レーザ走査ユニット26と、中間転写ベルト27と、転写部28と、定着装置30と、を備える。
画像形成部25は、感光体ドラム25dを備える。画像形成部25は、スキャナ部2又は外部からの画像情報に応じたトナー像を感光体ドラム25dに形成する。複数の画像形成部25Y,25M,25C,25Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーによるトナー像を形成する。
感光体ドラム25dの周囲には、帯電器、現像器などが配置される。帯電器は、感光体ドラム25dの表面を帯電させる。現像器は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナーを含む現像剤を収容する。現像器は、感光体ドラム25d上の静電潜像を現像する。この結果、感光体ドラム25d上には、各色のトナーによるトナー像が形成される。
レーザ走査ユニット26は、帯電した感光体ドラム25dにレーザ光Lを走査して感光体ドラム25dを露光する。レーザ走査ユニット26は、各色の画像形成部25Y,25M,25C,25Kの感光体ドラム25dを、各別のレーザ光LY,LM,LC,LKで露光する。これによりレーザ走査ユニット26は、感光体ドラム25dに静電潜像を形成する。
中間転写ベルト27には、感光体ドラム25dの表面のトナー像が1次転写される。
転写部28は、中間転写ベルト27上に1次転写されたトナー像を2次転写位置においてシートSの表面上に転写する。
定着装置30は、シートSに転写されたトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。定着装置30の詳細は後述される。
反転ユニット9は、シートSの裏面に画像を形成するためシートSを反転させる。反転ユニット9は、定着装置30から排出されるシートSを、スイッチバックにより表裏反転させる。反転ユニット9は、反転したシートSをレジストローラ24に向けて搬送する。
排紙トレイ7は、画像が形成されて排出されたシートSを載置する。
コントロールパネル8は、複数のボタンを備える。コントロールパネル8は、ユーザの操作を受け付ける。コントロールパネル8は、ユーザによって行われた操作に応じた信号を、画像形成装置100の制御部6に出力する。なお、ディスプレイ1とコントロールパネル8とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。
制御部6は、画像形成装置100の各部の制御を行う。制御部6の詳細は後述される。
図2は、第1の実施形態の画像形成装置100のハードウェア構成図である。画像形成装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、補助記憶装置93などを備え、プログラムを実行する。画像形成装置100は、プログラムの実行によってスキャナ部2、画像形成ユニット3、シート供給部4、搬送部5、反転ユニット9、コントロールパネル8、通信部90を備える装置として機能する。
CPU91は、メモリ92及び補助記憶装置93に記憶されたプログラムを実行することによって制御部6として機能する。制御部6は、画像形成装置100の各機能部の動作を制御する。
補助記憶装置93は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。補助記憶装置93は、画像形成装置100に関する各種情報を記憶する。
通信部90は、自装置を外部装置に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部90は、通信インタフェースを介して外部装置と通信する。
定着装置30について詳しく説明する。
図3は、第1の実施形態の加熱装置の正面断面図である。第1の実施形態の加熱装置は、定着装置30である。定着装置30は、加圧ローラ30pと、フィルムユニット30hと、を備える。
加圧ローラ30pは、フィルムユニット30hとの間でニップNを形成する。加圧ローラ30pは、ニップNに進入したシートSのトナー像を加圧する。加圧ローラ30pは、自転してシートSを搬送する。加圧ローラ30pは、芯金32と、弾性層33と、離型層(不図示)と、を備える。
このように、加圧ローラ30pは、筒状フィルム35に表面を押圧可能であって回転駆動可能である。
芯金32は、ステンレス等の金属材料により円柱状に形成される。芯金32の軸方向の両端部は、回転可能に支持される。芯金32は、モータ(不図示)により回転駆動される。芯金32は、カム部材(不図示)に当接する。カム部材は、回転することにより、芯金32をフィルムユニット30hに対して接近及び離反させる。
弾性層33は、シリコーンゴム等の弾性材料で形成される。弾性層33は、芯金32の外周面上に一定の厚さで形成される。
離型層(不図示)は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの樹脂材料で形成される。離型層は、弾性層33の外周面上に形成される。
加圧ローラ30pの外周面の硬度は、ASKER−C硬度計で9.8Nの荷重において、40°〜70°であることが望ましい。これにより、ニップNの面積と加圧ローラ30pの耐久性が確保される。
加圧ローラ30pは、カム部材の回転によりフィルムユニット30hに対して接近及び離反することが可能である。加圧ローラ30pをフィルムユニット30hに接近させ、加圧バネにより押圧すると、ニップNが形成される。一方、定着装置30でシートSのジャムが発生した場合において、加圧ローラ30pをフィルムユニット30hから離反させることにより、シートSを取り除くことができる。また、スリープ時など筒状フィルム35が回転停止している状態において、加圧ローラ30pをフィルムユニット30hから離反させることにより、筒状フィルム35の塑性変形が防止される。
加圧ローラ30pは、モータにより回転駆動される。ニップNが形成された状態で加圧ローラ30pが回転すると、フィルムユニット30hの筒状フィルム35が従動回転する。加圧ローラ30pは、ニップNにシートSが配置された状態で回転することにより、シートSを搬送方向Wに搬送する。
フィルムユニット30hは、ニップNに進入したシートSのトナー像を加熱する。フィルムユニット30hは、筒状フィルム35と、ヒータユニット40と、伝熱部材49と、支持部材36と、ステイ38と、ヒータ温度計62と、サーモスタット68と、フィルム温度計64と、を備える。
筒状フィルム35は、筒状に形成される。筒状フィルム35は、内周側から順に、基層と、弾性層と、離型層と、を備える。基層は、ニッケル(Ni)等の材料により筒状に形成される。弾性層は、基層の外周面上に積層配置される。弾性層は、シリコーンゴム等の弾性材料で形成される。離型層は、弾性層の外周面上に積層配置される。離型層は、PFA樹脂などの材料で形成される。
図4は、図5のIV−IV線におけるヒータユニットの正面断面図である。図5は、ヒータユニットの底面図(+z方向から見た図)である。ヒータユニット40は、基板(発熱体基板)41と、発熱体セット45と、配線セット55と、を備える。
基板41は、ステンレス等の金属材料又は窒化アルミニウム等のセラミック材料などで形成される。基板41は、長細い長方形の板状に形成される。基板41は、筒状フィルム35の径方向の内側に配置される。基板41は、筒状フィルム35の軸方向を長手方向とする。
本願において、x方向、y方向及びz方向が以下のように定義される。y方向は基板41の長手方向である。y方向は、筒状フィルム35の幅方向に平行である。後述されるように、+y方向は中央部発熱体45aから第1端部発熱体45b1に向かう方向である。
x方向は基板41の短手方向であり、+x方向はシートSの搬送方向(下流側の方向)である。z方向は基板41の法線方向であり、+z方向は基板41に対して発熱体セット45が配置される方向である。基板41の+z方向の面には、ガラス材料等により絶縁層43が形成される。
発熱体セット45は、基板41に配置される。発熱体セット45は、図4に示されるように、絶縁層43の+z方向の面に形成される。発熱体セット45は、TCR(抵抗温度係数)材により形成される。例えば、発熱体セット45は、銀・パラジウム合金等により形成される。発熱体セット45の外形は、y方向を長手方向とし、x方向を短手方向とする長方形状に形成される。
図5に示されるように、発熱体セット45は、y方向に並んで配置された、第1端部発熱体45b1と、中央部発熱体45aと、第2端部発熱体45b2と、を備える。中央部発熱体45aは、発熱体セット45のy方向の中央部に配置される。中央部発熱体45aは、y方向に並んで配置される複数の小発熱体を組み合わせて構成されてもよい。第1端部発熱体45b1は、中央部発熱体45aの+y方向であって、発熱体セット45の+y方向の端部に配置される。第2端部発熱体45b2は、中央部発熱体45aの−y方向であって、発熱体セット45の−y方向の端部に配置される。中央部発熱体45aと第1端部発熱体45b1との境界線は、x方向と平行に配置されてもよく、x方向と交差して配置されてもよい。中央部発熱体45aと第2端部発熱体45b2との境界線についても同様である。
発熱体セット45は、通電により発熱する。中央部発熱体45aの電気抵抗値は、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の電気抵抗値より小さい。
y方向の幅が小さいシートSは、定着装置30のy方向の中央部を通過する。この場合に制御部6は、中央部発熱体45aのみを発熱させる。一方で制御部6は、y方向の幅が大きいシートSの場合に、発熱体セット45の全体を発熱させる。そのため、中央部発熱体45aと、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2とは、相互に独立して発熱を制御される。また第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。
配線セット55は、銀等の金属材料で形成される。配線セット55は、中央部接点52aと、中央部配線53aと、端部接点52bと、第1端部配線53b1と、第2端部配線53b2と、共通接点58と、共通配線57と、を備える。
中央部接点52aは、発熱体セット45の−y方向に配置される。中央部配線53aは、発熱体セット45の+x方向に配置される。中央部配線53aは、中央部発熱体45aの+x方向の端辺と、中央部接点52aとを接続する。
端部接点52bは、中央部接点52aの−y方向に配置される。第1端部配線53b1は、発熱体セット45の+x方向であって、中央部配線53aの+x方向に配置される。
第1端部配線53b1は、第1端部発熱体45b1の+x方向の端辺と、端部接点52bの+x方向の端部とを接続する。第2端部配線53b2は、発熱体セット45の+x方向であって、中央部配線53aの−x方向に配置される。第2端部配線53b2は、第2端部発熱体45b2の+x方向の端辺と、端部接点52bの−x方向の端部とを接続する。
共通接点58は、発熱体セット45の+y方向に配置される。共通配線57は、発熱体セット45の−x方向に配置される。共通配線57は、中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の−x方向の端辺と、共通接点58とを接続する。
このように、発熱体セット45の+x方向には、第2端部配線53b2、中央部配線53a及び第1端部配線53b1が配置される。これに対して、発熱体セット45の−x方向には、共通配線57のみが配置される。そのため、発熱体セット45のx方向の中心45cは、基板41のx方向の中心41cより、−x方向に配置される。
図3に示されるように、加圧ローラ30pの中心pcとフィルムユニット30hの中心hcとを結ぶ直線CLが定義される。基板41のx方向の中心41cは、直線CLより、+x方向に配置される。これにより、ニップNの+x方向に基板41が伸びるため、ニップNを通過したシートSがフィルムユニット30hから容易に剥離される。
発熱体セット45のx方向の中心45cは、直線CL上に配置される。発熱体セット45は、全体がニップNの領域内に含まれて、ニップNの中心に配置される。これにより、ニップNの熱分布が均等になり、ニップNを通過するシートSが均等に加熱される。
図4に示されるように、絶縁層43の+z方向の面に、発熱体セット45及び配線セット55が形成される。発熱体セット45及び配線セット55を覆うように、ガラス材料等により保護層46が形成される。保護層46は、ヒータユニット40と筒状フィルム35との摺動性を向上させる。
図3に示されるように、ヒータユニット40は、筒状フィルム35の内側に配置される。筒状フィルム35の内周面には潤滑剤(不図示)が塗布されている。ヒータユニット40は、潤滑剤を介して筒状フィルム35の内周面に接触する。ヒータユニット40が発熱すると、潤滑剤の粘度が低下する。これにより、ヒータユニット40と筒状フィルム35との摺動性が確保される。
このように、筒状フィルム35は、一方の面でヒータユニット40に接触しながらヒータユニット40の表面を摺動する帯状の薄膜である。
伝熱部材49は、銅などの熱伝導率の高い金属材料により形成される。伝熱部材49の外形は、ヒータユニット40の基板41の外形と同等である。伝熱部材49は、ヒータユニット40の−z方向の面に接触して配置される。
支持部材36は、液晶ポリマーなどの樹脂材料により形成される。支持部材36は、ヒータユニット40の−z方向と、x方向の両側とを覆うように配置される。支持部材36は、伝熱部材49を介してヒータユニット40を支持する。支持部材36のx方向の両端部には丸面取りが形成される。支持部材36は、ヒータユニット40のx方向の両端部において、筒状フィルム35の内周面を支持する。
定着装置30を通過するシートSが加熱されるとき、シートSのサイズに応じてヒータユニット40に温度分布が発生する。ヒータユニット40が局所的に高温になると、その温度は、樹脂材料で形成される支持部材36の耐熱温度を上回る可能性がある。伝熱部材49は、ヒータユニット40の温度分布を平均化させる。これにより、支持部材36の耐熱性が確保される。
図6は、伝熱部材、ヒータユニット、及び筒状ベルトの正面断面図である。伝熱部材49は、ヒータユニット40の筒状フィルム35とは接触しないほうの面に配置されている。また、伝熱部材49は、ヒータユニット40における発熱分布がピークとなる位置で当該ヒータユニット40に接触しないように構成されている。具体的には、図6に示すように、ヒータユニット40と伝熱部材49とは、a1及びa2の領域で接している。そして、非接触の部分は、伝熱部材49の溝部を形成している。溝部の幅は、ヒータユニット40の発熱体セット45の幅に対して、それぞれ長さd1及び長さd2だけ広く設定されている。例えば、ヒータユニット40の発熱体セット45の幅は、4.5〜4.9[mm]であり、上記溝部の幅は5[mm]程度である。
図3に示されるステイ38は、鋼板材料等により形成される。ステイ38のy方向に垂直な断面はU字状に形成される。ステイ38は、U字の開口部を支持部材36で塞ぐように、支持部材36の−z方向に装着される。ステイ38はy方向に伸びる。ステイ38のy方向の両端部は、画像形成装置100のハウジングに固定される。これにより、フィルムユニット30hが画像形成装置100に支持される。ステイ38は、フィルムユニット30hの曲げ剛性を向上させる。ステイ38のy方向の両端部付近には、筒状フィルム35のy方向への移動を規制するフランジ(不図示)が装着される。
ヒータ温度計62は、伝熱部材49を挟んでヒータユニット40の−z方向に配置される。例えば、ヒータ温度計62はサーミスタである。ヒータ温度計62は、支持部材36の−z方向の面に装着されて支持される。ヒータ温度計62の感温素子は、支持部材36をz方向に貫通する孔を通って、伝熱部材49に接触する。ヒータ温度計62は、伝熱部材49を介してヒータユニット40の温度を測定する。
サーモスタット68は、ヒータ温度計62と同様に配置される。サーモスタット68は、後述される電気回路に組み込まれる。サーモスタット68は、伝熱部材49を介して検知したヒータユニット40の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。
図7は、ヒータ温度計及びサーモスタットの平面図(−z方向から見た図)である。図7では、支持部材36の記載は省略されている。なお、ヒータ温度計、サーモスタット及びフィルム温度計の配置に関する以下の説明は、それぞれの感温素子の配置を説明するものである。
複数のヒータ温度計62(中央部ヒータ温度計62a,端部ヒータ温度計62b)が、y方向に並んで配置される。複数のヒータ温度計62は、発熱体セット45のy方向の範囲内に配置される。複数のヒータ温度計62は、発熱体セット45のx方向の中心に配置される。すなわちz方向から見て、複数のヒータ温度計62と発熱体セット45とは、少なくとも一部において重なる。
複数のサーモスタット68(中央部サーモスタット68a,端部サーモスタット68b)についても、前述された複数のヒータ温度計62と同様に配置される。
複数のヒータ温度計62は、中央部ヒータ温度計62aと、端部ヒータ温度計62bと、を備える。
中央部ヒータ温度計62aは、中央部発熱体45aの温度を測定する。中央部ヒータ温度計62aは、中央部発熱体45aの範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、中央部ヒータ温度計62aと中央部発熱体45aとは重なる。
端部ヒータ温度計62bは、第2端部発熱体45b2の温度を測定する。前述されたように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。そのため、第1端部発熱体45b1の温度と第2端部発熱体45b2の温度とは同等である。端部ヒータ温度計62bは、第2端部発熱体45b2の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、端部ヒータ温度計62bと第2端部発熱体45b2とは重なる。
複数のサーモスタット68は、中央部サーモスタット68aと、端部サーモスタット68bと、を備える。
中央部サーモスタット68aは、中央部発熱体45aの温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。中央部サーモスタット68aは、中央部発熱体45aの範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、中央部サーモスタット68aと中央部発熱体45aとは重なる。
端部サーモスタット68bは、第1端部発熱体45b1の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。前述されたように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。そのため、第1端部発熱体45b1の温度と第2端部発熱体45b2の温度とは同等である。端部サーモスタット68bは、第1端部発熱体45b1の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、端部サーモスタット68bと第1端部発熱体45b1とは重なる。
以上により、中央部発熱体45aの範囲内に、中央部ヒータ温度計62a及び中央部サーモスタット68aが配置される。これにより、中央部発熱体45aの温度が測定される。また、中央部発熱体45aの温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電が遮断される。一方、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の範囲内に、端部ヒータ温度計62b及び端部サーモスタット68bが配置される。これにより、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の温度が測定される。また、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電が遮断される。
複数のヒータ温度計62及び複数のサーモスタット68は、y方向に沿って交互に並んで配置される。前述されたように、中央部発熱体45aの+y方向に、第1端部発熱体45b1が配置される。この第1端部発熱体45b1の範囲内に、端部サーモスタット68bが配置される。中央部ヒータ温度計62aは、中央部発熱体45aのy方向の中心より+y方向に配置される。中央部サーモスタット68aは、中央部発熱体45aのy方向の中心より−y方向に配置される。前述されたように、中央部発熱体45aの−y方向に、第2端部発熱体45b2が配置される。この第2端部発熱体45b2の範囲内に、端部ヒータ温度計62bが配置される。これにより、+y方向から−y方向にかけて、端部サーモスタット68b、中央部ヒータ温度計62a、中央部サーモスタット68a及び端部ヒータ温度計62bが、この順に並んで配置される。
一般にサーモスタット68は、温度変化に伴うバイメタルの湾曲変形を利用して、電気回路を接続及び遮断する。サーモスタットは、バイメタルの形状に合わせて長細く形成される。また、サーモスタット68の長手方向の両端部から外側に向かって端子が伸びる。
この端子には、外部配線のコネクタがカシメによって接続される。そのため、サーモスタット68の長手方向の外側にスペースを確保する必要がある。定着装置30ではx方向に空間的な余裕がないため、サーモスタット68の長手方向はy方向に沿って配置される。
このとき、複数のサーモスタット68をy方向に隣り合わせて配置すると、外部配線の接続スペースを確保することが困難になる。
前述されたように、複数のヒータ温度計62及び複数のサーモスタット68は、y方向に沿って交互に並んで配置される。これにより、サーモスタット68のy方向の隣にはヒータ温度計62が配置される。そのため、サーモスタット68に対する外部配線の接続スペースを確保することができる。また、サーモスタット68及びヒータ温度計62のy方向におけるレイアウトの自由度が高まる。これにより、最適な位置にサーモスタット68及びヒータ温度計62を配置して、定着装置30の温度を制御することができる。さらに、複数のサーモスタット68に接続される交流配線と、複数のヒータ温度計62に接続される直流配線との分離が容易になる。これにより、電気回路におけるノイズの発生が抑制される。
フィルム温度計64は、図3に示されるように、筒状フィルム35の内側であって、ヒータユニット40の+x方向に配置される。フィルム温度計64は、筒状フィルム35の内周面に接触して、筒状フィルム35の温度を測定する。
なお、画像形成装置100は、ヒータ温度計62及びフィルム温度計64に加えて、さらに、環境温度計65を備えてもよい。環境温度計65は、取り付けられた位置の周囲の温度を測定する。環境温度計65は、定着装置30の近傍であればどのような位置に取り付けられてもよい。定着装置30の近傍とは、定着装置30が位置する空間の温度(環境温度)を環境温度計65が測定可能な位置である。環境温度計65は、例えば、図3に示すように、フィルムユニット30hの外側に位置するハウジング10に取り付けられてもよい。
画像形成装置100が環境温度計65を備える場合、制御部6は、ヒータ温度計62、フィルム温度計64及び環境温度計65が測定した温度に基づいて、発熱体セット45への通電を制御してもよい。制御部6は、例えば、環境温度計65によって測定された温度が所定の値よりも高い場合又は低い場合には、発熱体セット45への通電を停止させるようにしてもよい。
図8は、第1の実施形態の加熱装置の電気回路図である。図8には、図5の底面図が紙面の上方に、図8の平面図が紙面の下方に、それぞれ配置されている。また図8には、下方の平面図の上方に、筒状フィルム35の断面と共に複数のフィルム温度計64が記載されている。
複数のフィルム温度計64は、中央部フィルム温度計64aと、端部フィルム温度計64bと、を備える。
中央部フィルム温度計64aは、筒状フィルム35のy方向の中央部に接触する。中央部フィルム温度計64aは、中央部発熱体45aのy方向の範囲内で、筒状フィルム35に接触する。中央部フィルム温度計64aは、筒状フィルム35のy方向の中央部の温度を測定する。
端部フィルム温度計64bは、筒状フィルム35の−y方向の端部に接触する。端部フィルム温度計64bは、第2端部発熱体45b2のy方向の範囲内で、筒状フィルム35に接触する。端部フィルム温度計64bは、筒状フィルム35の−y方向の端部の温度を測定する。前述されたように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。そのため、筒状フィルム35の−y方向の端部の温度と、+y方向の端部の温度とは同等である。
電源95は、中央部トライアック96aを介して、中央部接点52aに接続される。電源95は、端部トライアック96bを介して、端部接点52bに接続される。制御部6は、中央部トライアック96a及び端部トライアック96bのON/OFFを、相互に独立して制御する。
制御部6が中央部トライアック96aをONにすると、電源95から中央部発熱体45aに通電される。これにより、中央部発熱体45aが発熱する。制御部6が端部トライアック96bをONにすると、電源95から第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2に通電される。これにより、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2が発熱する。以上により、中央部発熱体45aと、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2とは、相互に独立して発熱を制御される。中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、電源95に対して並列に接続される。
電源95は、中央部サーモスタット68a及び端部サーモスタット68bを介して、共通接点58に接続される。中央部サーモスタット68a及び端部サーモスタット68bは、直列に接続される。
中央部発熱体45aの温度が異常に上昇すると、中央部サーモスタット68aの検知温度が所定温度を超える。このとき中央部サーモスタット68aは、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。
第1端部発熱体45b1の温度が異常に上昇すると、端部サーモスタット68bの検知温度が所定温度を超える。このとき端部サーモスタット68bは、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。前述されたように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。そのため、第2端部発熱体45b2の温度が異常に上昇するとき、第1端部発熱体45b1の温度も同様に上昇する。したがって、第2端部発熱体45b2の温度が異常に上昇した場合も同様に、端部サーモスタット68bは、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。
制御部6は、中央部ヒータ温度計62aにより、中央部発熱体45aの温度を測定する。制御部6は、端部ヒータ温度計62bにより、第2端部発熱体45b2の温度を測定する。第2端部発熱体45b2の温度は、第1端部発熱体45b1の温度と同等である。制御部6は、定着装置30の始動時(ウォーミングアップ時)及び一時休止状態(スリープ状態)からの復帰時に、ヒータ温度計62により発熱体セット45の温度を測定する。
制御部6は、定着装置30の始動時及び一時休止状態からの復帰時に、中央部発熱体45a又は第2端部発熱体45b2の少なくとも一方の温度が所定の温度よりも低い場合に、発熱体セット45を短時間だけ発熱させる。その後に制御部6は、加圧ローラ30pの回転を開始する。発熱体セット45の発熱により、筒状フィルム35の内周面に塗布された潤滑剤の粘度が低下する。これにより、加圧ローラ30pの回転開始時におけるヒータユニット40と筒状フィルム35との摺動性が確保される。
制御部6は、中央部フィルム温度計64aにより、筒状フィルム35のy方向の中央部の温度を測定する。制御部6は、端部フィルム温度計64bにより、筒状フィルム35の−y方向の端部の温度を測定する。筒状フィルム35の−y方向の端部の温度は、筒状フィルム35の+y方向の端部の温度と同等である。制御部6は、定着装置30の運転時に、筒状フィルム35のy方向の中央部及び端部の温度を測定する。
制御部6は、中央部トライアック96a及び端部トライアック96bにより、発熱体セット45に供給する電力を位相制御又は波数制御する。制御部6は、筒状フィルム35のy方向の中央部の温度測定結果に基づいて、中央部発熱体45aへの通電を制御する。制御部6は、筒状フィルム35のy方向の端部の温度測定結果に基づいて、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電を制御する。
本実施形態においては、発熱体セット45(中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1、及び第2端部発熱体45b2)には、温度の上昇に伴って抵抗値が高くなる材料であるTCR材が用いられる。この場合、TCR材の特性により、昇温に伴って発熱体セット45における電力が低下する。具体的には、発熱体セット45の発熱に伴って、下記の式(1)のような電力の出力の変化が生じる。
P=P/{1+(αTCR/10)×(T−T)} ・・・(1)
ここで、Pは任意の温度における出力[単位:W]、Pは基準温度での出力[単位:W]、Tは任意の温度[単位:℃]、Tは基準温度[単位:℃]、αTCRは抵抗温度係数[単位:ppm]を示す。本実施形態の発熱体セット45では、例えば抵抗温度係数が1700[ppm]であるTCR材を用いる。このようなTCR材が用いられた発熱体セット45を使用した場合、温度と電力との関係は、図9に示すように、温度が上昇するにしたがって電力はカーブを描いて低下していく。
一般に、定着装置30の始動時及びスリープ状態からの復帰時(以下、これらを総称して「立ち上がり時」という。)には、筒状フィルムが所定の温度に達するまで発熱体セットの加熱が行われる。すなわち、立ち上がり時には、発熱体セットに対して継続的に通電がなされる。これにより、発熱体セットは継続的に加熱される。そのため、立ち上がり時には、発熱体セットが継続的に昇温することなるため、前述された電力の低下が顕著になる。
本実施形態に係る制御部6は、立ち上げ処理開始条件が満たされた場合に、立ち上げ処理時通電方式によって発熱体セット45への通電を行う。発熱体セット45への通電とは、中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1、及び第2端部発熱体45b2がそれぞれ通電されることを意味する。
立ち上げ処理開始条件とは、定着装置30の立ち上がり時であることである。なお、立ち上げ処理開始条件には、ヒータ温度範囲条件、フィルム温度範囲条件、及び環境温度範囲条件のうち少なくとも1つが更に加えられてもよい。ヒータ温度範囲条件は、複数のヒータ温度計62によって測定された温度のうち少なくともひとつ(あるいは全て)が所定の範囲内であることである。フィルム温度範囲条件は、複数のフィルム温度計64によって測定された温度のうち少なくともひとつ(あるいは全て)が所定の範囲内であることである。環境温度範囲条件は、環境温度計65によって測定された温度が所定の範囲内であることである。
立ち上げ処理時通電方式は、以下の方式条件を満たす通電方式であればどのような通電方式であってもよい。方式条件とは、発熱体セット45(中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1、及び第2端部発熱体45b2)が、通電開始時にX[%]のデューティ比で通電され、その後t秒間ごとにx[%]ずつ高く変更されたデューティ比で通電されるという条件である。
図10は、立ち上げ処理時通電方式によるデューティ比の変化を示す図である。図10に示すように、発熱体セット45は、通電開始時(t=0)には、X[%]のデューティ比で通電が開始される。その後、t秒経過時に、デューティ比はX+x[%]に変更される。その後、2t秒経過時、3t秒経過時、及び4t秒経過時に、デューティ比はX+2x[%]、X+3x[%]、及びX+4x[%]にそれぞれ変更される。なお、デューティ比が100[%]に到達している場合には、デューティ比の変更は行われない。
制御部6は、立ち上げ処理開始条件が満たされた場合、立ち上げ処理時通電方式によって発熱体セット45が通電されるように、中央部トライアック96a及び端部トライアック96bを制御する。なお、制御部6は、t秒間の経過を計時してデューティ比を変更させるタイミングを通知する(例えば、信号を発する)ことができる計時部(不図示)を備えている。
また、制御部6は、立ち上げ処理終了条件が満たされた場合に、発熱体セット45への通電を停止させる。立ち上げ処理終了条件とは、複数のヒータ温度計62によって測定された温度のうち少なくともひとつが所定の温度(目標温度)に達することである。なお、立ち上げ処理終了条件は、複数のフィルム温度計64によって測定された温度のうち少なくともひとつ(あるいは全て)が所定の温度に達することであってもよい。
なお、立ち上げ処理終了条件には、温度範囲逸脱条件が更に加えられてもよい。温度範囲逸脱条件とは、上記のヒータ温度範囲条件、フィルム温度範囲条件、及び環境温度範囲条件のうち少なくとも1つが満たされていないことである。
図11は、第1の実施形態における制御部6による立ち上がり時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御部6は、立ち上げ処理開始条件を満たすか否かを判定する(ACT001)。前述されたように、立ち上げ処理開始条件とは、定着装置30の立ち上がり時(例えば、始動時及びスリープ状態からの復帰時等)であることである。なお、制御部6は、ヒータ温度計62によって測定された温度、フィルム温度計64によって測定された温度、及び環境温度計65によって測定された温度の少なくとも1つが所定の範囲内ではない場合に、立ち上げ処理開始条件を満たしていないと判定してもよい。
制御部6は、立ち上げ処理開始条件を満たすと判定した場合(ACT001・Yes)、立ち上げ処理時通電方式によって発熱体セット45への通電を開始する(ACT002)。前述されたように、立ち上げ処理時通電方式とは、発熱体セット45が、通電開始時にX[%]のデューティ比で通電され、その後t秒間ごとにx[%]ずつ高く変更されたデューティ比で通電される通電方式である。
制御部6は、フィルム温度計64によって測定された温度を取得する。制御部6は、取得された温度が、予め定められた目標温度に到達しているか否か(すなわち、目標温度以上であるか否か)を判定する。制御部は、取得された温度が目標温度に到達していると判定した場合(ACT003・Yes)、発熱体セット45への通電を停止させる(ACT008)。
一方、制御部6は、取得された温度が目標温度に到達していないと判定した場合(ACT003・No)、計時部(不図示)から出力される通知(信号)を待ち受ける。なお、計時部は、上記ACT002において発熱体セット45への通電が開始されてから、t秒経過するごとに通知(信号を発信する。これにより、制御部6は、通電開始からt秒間ずつ経過するタイミングを認識することができる。
制御部6は、信号を受信することによってt秒が経過したと判定した場合(ACT004・Yes)、発熱体セット45への通電における電力のデューティ比をx[%]だけ高い値に変更する(ACT005)。なお、制御部6は、デューティ比がすでに100[%]に達している場合には、デューティ比の変更を行わない。
その後、制御部6は、再びフィルム温度計64によって測定された温度を取得する。制御部6は、取得された温度が、予め定められた目標温度に到達しているか否か(すなわち、目標温度以上であるか否か)を判定する(ACT003)。
一方、制御部6は、立ち上げ処理開始条件を満たしていないと判定した場合(ACT001・No)、通常の通電方式によって発熱体セット45への通電を開始させる(ACT006)。通常の通電方式とは、発熱体セット45が、一定のデューティ比(すなわち、デューティ比が変更されることなく)通電される通電方式である。なお、制御部6は、ヒータ温度計62によって測定された温度、フィルム温度計64によって測定された温度、及び環境温度計65によって測定された温度の少なくとも1つが所定の範囲内ではない場合に、発熱体セット45への通電を開始させないようにしてもよい。
制御部6は、フィルム温度計64によって測定された温度を取得する。制御部6は、取得された温度が、予め定められた目標温度に到達しているか否か(すなわち、目標温度以上であるか否か)を判定する。制御部は、取得された温度が目標温度に到達していると判定した場合(ACT007・Yes)、発熱体セット45への通電を停止させる(ACT008)。
以上で、図11のフローチャートが示す、制御部6による立ち上がり時の処理が終了する。
以下、前述された第1の実施形態の実施例について説明する。
次のような条件で実験を行った。
・上記説明した構成の画像形成装置100を用いた。
・立ち上がり時に、立ち上げ処理時通電方式と通常の通電方式とによって、それぞれ発熱体セット45への通電を行った。
・立ち上げ時処理時通電方式では、通電開始時の電力のデューティ比を80[%]とし、その後1.5秒間ごとに5[%]ずつ高くするようにデューティ比を変更した。(すなわち、X=0.8,x=0.05,t=1.5である。)
・通常の通電方式では、電力のデューティ比を常時100[%]とした。
・立ち上げ処理時通電方式及び通常の通電方式のいずれにおいても、1485[W]の電力をかけた。
図12は、発熱体セット45への通電開始時からの経過時間と筒状フィルム35の温度との関係を表す実験結果の一例を示す図である。図12の横軸は、発熱体セット45へ通電を開始してからの経過時間[単位:秒]を表す。図12の縦軸は、筒状フィルム35の温度[単位:℃]、及び電力[単位:W]を表す。
図12に示すように、発熱体セット45に対して通常の通電方式(すわなち、デューティ比固定の通電方式)で通電が行われた場合、TCR材の昇温に伴って電力の出力が低下する。例えば、図12に示すように、通電開始直後にはおよそ1200[W]であった電力が、通電開始からおよそ9秒後にはおよそ1000[W]程度にまで低下している。前述されたように、これは発熱体セット45に用いられているTCR材の特性に起因する。これにより、発熱体セット45に対して通常の通電方式によって通電が行われた場合、図11に示すように、通電開始からの経過時間とともに筒状フィルム35の温度の上昇の伸びが鈍化していく。
これに対し、図12に示すように、発熱体セット45に対して立ち上げ処理時通電方式(すわなち、デューティ比可変の通電方式)で通電が行われた場合、一定期間(本実験では1.5秒)ごとに電力のデューティ比がより高くなるように変更される。これにより、一定期間ごとに電力が再び高められる。本実験では、デューティ比80[%]で発熱体セット45への通電が開始され、その後1.5[秒]ごとに、85[%]、90[%]、95[%]、100[%]と合計4回のデューティ比の変更が行われる。これに伴い、図12に示すように、電力が4回持ち上げられている。これにより、電力の低下が抑制されている。図12に示すように、通電開始直後にはおよそ1200[W]であった電力が、通電開始からおよそ9秒後であってもおよそ1200[W]の電力が維持されている。また、これによって、通電開始からの経過時間とともに生じる筒状フィルム35の温度の上昇の伸びの鈍化が、通常の通電方式と比べて抑制されている。
図13は、実験の効果の一例を示す図である。
図13には、通常の通電方式と立ち上げ時通電方式とによってそれぞれ発熱体セット45への通電が行われた場合における、立ち上がり時間と立ち上げ完了時平均電力との比較結果が示されている。
立ち上がり時間とは、定着装置30の立ち上がりに要した時間である。すなわち、立ち上がり時間とは、発熱体セット45への通電が開始されてから筒状フィルム35が目標温度に到達するまでに要した時間である。また、立ち上げ完了時平均電力とは、定着装置30の立ち上がりが完了した時点における平均電力である。すなわち、立ち上げ完了時平均電力とは、筒状フィルム35が目標温度に到達した時点における平均電力である。
図13に示すように、通常の通電方式(すわなち、デューティ比固定の通電方式)が用いられた場合における立ち上がり時間は8.6[秒]であった。これに対し、立ち上げ処理時通電方式(すわなち、デューティ比可変の通電方式)が用いられた場合における立ち上がり時間は7.5[秒]であった。このように、立ち上げ処理時通電方式が用いられた場合、通常の通電方式が用いられた場合よりも、立ち上がり時間が約12.8[%]短縮されるという結果となった。
また、図13に示すように、通常の通電方式が用いられた場合における立ち上げ完了時平均電力は1067[W]であった。これに対し、立ち上げ処理時通電方式(すわなち、デューティ比可変の通電方式)が用いられた場合における立ち上げ完了時平均電力は1183[W]であった。このように、立ち上げ処理時通電方式が用いられた場合、通常の通電方式が用いられた場合よりも、立ち上げ完了時平均電力が約10.9[%]向上するという結果となった。
以上説明したように、第1の実施形態における画像形成装置100は、発熱体セット45(発熱部)と、制御部6と、を備える。発熱体セット45(中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1、及び第2端部発熱体45b2)は、TCR材(温度の上昇に伴って抵抗値が高くなる材料)が用いられ、通電によって発熱する。制御部6は、定着装置300の立ち上がり時に、発熱体セット45に通電させる電力のデューティ比を時間とともに変化させる。
以上の構成を備えることにより、画像形成装置100は、発熱体セット45に通電される電力のデューティ比を時間とともに変化させることができる。一般に、TCR材が用いられた発熱体は、昇温に伴って電力が低下する。これに伴って、定着装置の立ち上がり(加熱)に要する時間が長くなるという課題がある。これに対し、上述した第1の実施形態における画像形成装置100は、例えば一定期間ごとに電力のデューティ比をより高い値に変更させる。これにより、画像形成装置100は、低下する電力を一定期間ごとに再び高める(持ち上げる)ことができる。すなわち、画像形成装置100は、電力の低下を抑制することができる。これにより、第1の実施形態における画像形成装置100は、定着装置300の立ち上がりに要する時間を従来よりも短縮させることができる。
また、一般に画像形成装置の立ち上がり時には、定着装置が使用可能な電力が予め定められていることがある。この場合、使用可能な電力内で加熱が行われなければならない。これに対し、第1の実施形態における画像形成装置100は、以上の構成を備えることにより、消費電力を抑えつつ、加熱を行うことができる。
なお、前述された実施形態では、制御部6は、発熱体セット45に通電する電力のデューティ比を、一定の時間間隔で、かつ、一定の変化幅(増加幅)で変化させるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、制御部6は、通電開始時から時間が経過するほど、デューティ比を変化させる時間間隔をより長くするようにしてもよい。すなわち、通電開始時に近い時点ほど、デューティ比が増大される頻度がより高くなるようにしてもよい。この場合、通電開始時に近い時点において、より電力の低下が抑制される。
また、例えば、制御部6は、通電開始時から時間が経過するほど、デューティ比の変化幅をより小さくするようにしてもよい。すなわち、通電開始時に近い時点ほど、デューティ比がより大きな増加幅で変更されるようにしてもよい。この場合、通電開始時に近い時点において、より電力の低下が抑制される。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。
一般に、定着装置の立ち上がり時において、筒状フィルム35の幅方向の中央部の温度よりも、筒状フィルム35の幅方向の端部の温度のほうがより低い温度になることがある。これは、中央部が、当該中央部と同様に加熱される両端部に挟まれた位置であるのに対し、端部は、片側には加熱される部材が存在していないことに起因する。
第2の実施形態における画像形成装置100では、制御部6は、立ち上げ処理開始条件が満たされた場合に、中央部発熱体45aと、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2とに対して、互いに異なる通電方式によって通電を行う。制御部6は、立ち上げ処理開始条件が満たされた場合には、中央部通電方式によって中央部発熱体45aへの通電を行う。また、制御部6は、立ち上げ処理開始条件が満たされた場合には、端部通電方式によって第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電を行う。
中央部通電方式は、以下の方式条件を満たす通電方式であればどのような通電方式であってもよい。方式条件とは、中央部発熱体45aが、通電開始時にX[%]のデューティ比で通電され、その後t秒間ごとにx[%]ずつ高く変更されたデューティ比で通電されるという条件である。
端部通電方式は、以下の方式条件を満たす通電方式であればどのような通電方式であってもよい。方式条件とは、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2が、通電開始時にX[%]のデューティ比でそれぞれ通電され、その後t秒間ごとにy[%]ずつ高く変更されたデューティ比でそれぞれ通電されるという条件である。ここで、x<yであるものとする。
図14は、中央部通電方式によるデューティ比の変化を示す図である。図14に示すように、中央部発熱体45aは、通電開始時(t=0)には、X[%]のデューティ比で通電が開始される。その後、t秒経過時に、デューティ比はX+x[%]に変更される。その後、2t秒経過時、及び3t秒経過時に、デューティ比はX+2x[%]、及びX+3x[%]にそれぞれ変更される。なお、デューティ比が100[%]に到達している場合には、デューティ比の変更は行われない。
図15は、端部通電方式によるデューティ比の変化を示す図である。図15に示すように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、通電開始時(t=0)には、X[%]のデューティ比でそれぞれ通電が開始される。その後、t秒経過時に、デューティ比はX+y[%]にそれぞれ変更される。その後、2t秒経過時に、デューティ比はX+2y[%]に変更される。なお、デューティ比が100[%]に到達している場合には、デューティ比の変更は行われない。なお、図15は、2t秒経過時にデューティ比が100[%]に到達した場合の例を示している。そのため、3t秒経過時にはデューティ比の変更が行われていない。なお、前述されたように、x<yである。
このように、第2の実施形態における画像形成装置100では、立ち上げ処理開始条件が満たされた場合に、中央部発熱体45aはt秒間ごとに、x[%]ずつ高く変更されたデューティ比で通電される。これに対し、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、x[%]よりも割合の大きいy[%]ずつ高く変更されたデューティ比でそれぞれ通電される。これにより、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、中央部発熱体45aよりも相対的に大きくt秒間ごとに電力が高められる。
以上の構成を備えることにより、第2の実施形態における画像形成装置100は、定着装置30の立ち上がり時において、筒状フィルム35の幅方向の中央部の温度よりも、筒状フィルム35の幅方向の端部の温度のほうがより低い温度になることを、抑制することができる。
なお、前述された第2の実施形態における画像形成装置100は、中央部発熱体45aへの通電に対するデューティ比の上げ幅(x)と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対するデューティ比の上げ幅(y)と、を異ならせる構成であった。但し、この構成に限られるものではなく、例えば、画像形成装置100は、中央部発熱体45aへの通電に対するデューティ比の変更の頻度と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対するデューティ比の変更の頻度と、を異ならせる構成であってもよい。
具体的には、例えば、中央部発熱体45aへの通電に対してはt[秒]ごとにデューティ比の変更が行われ、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対してはt[秒]ごとにデューティ比の変更が行われるような構成であってもよい。ここで、t>tである。なお、この場合、中央部発熱体45aへの通電に対するデューティ比の上げ幅と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対するデューティ比の上げ幅とは、同一であってもよい。
この場合、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、中央部発熱体45aよりも相対的に早いタイミングでデューティ比の変更が行われる。これにより、第2の実施形態における画像形成装置100は、定着装置30の立ち上がり時において、筒状フィルム35の幅方向の中央部の温度よりも、筒状フィルム35の幅方向の端部の温度のほうがより低い温度になることを抑制することができる。
なお、画像形成装置100は、例えば、中央部発熱体45aへの通電における通電開始時のデューティ比と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電における通電開始時のデューティ比とを異ならせる構成であってもよい。
具体的には、例えば、中央部発熱体45aへの通電に対してはX[%]のデューティ比で通電が開始され、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対してはX[%]のデューティ比で通電が開始されるような構成であってもよい。ここで、X<Xである。なお、この場合、中央部発熱体45aへの通電に対するデューティ比の変更の間隔と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対するデューティ比の変更の間隔とは同一であってもよい。なお、この場合、中央部発熱体45aへの通電に対するデューティ比の変化幅と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電に対するデューティ比の変化幅とは同一であってもよい。
この場合、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、中央部発熱体45aよりも相対的に高い電力で通電が開始される。これにより、第2の実施形態における画像形成装置100は、定着装置30の立ち上がり時において、筒状フィルム35の幅方向の中央部の温度よりも、筒状フィルム35の幅方向の端部の温度のほうがより低い温度になることを抑制することができる。
以上説明したように、第2の実施形態における画像形成装置100は、発熱体セット45(発熱部)と、制御部6と、を備える。発熱体セット45は、中央部発熱体45a(中央部発熱部)と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2(端部発熱部)と、を備える。中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1、及び第2端部発熱体45bは、TCR材が用いられ、通電によって発熱する。中央部発熱体45aは、発熱体セット45の中央に配置される。第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、発熱体セット45の端部にそれぞれ配置される。制御部6は、定着装置300の立ち上がり時に、発熱体セット45に通電させる電力のデューティ比を時間とともに変化させる。ここで、制御部6は、中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比(第1デューティ比)と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比(第2デューティ比)とを異ならせる。
以上の構成を備えることにより、画像形成装置100は、例えば、中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比の増加幅よりも、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比の増加幅をより大きくすることができる。この場合、中央部発熱体45aよりも、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2のほうがより多く加熱されることになる。これにより、画像形成装置100は、筒状フィルム35の端部の温度が筒状フィルム35の中央部の温度よりも低下してしまうことを抑制することができる。
なお、前述された実施形態では、制御部6は、中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比とを異ならせるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、制御部6は、中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比を変更させる時間間隔と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比を変更させる時間間隔とを異ならせるようにしてもよい。
例えば、制御部6は、中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比を変更させる時間間隔よりも、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比を変更させる時間間隔を、より短くするようにしてもよい。この場合、中央部発熱体45aよりも、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2のほうがより多く加熱されることになる。これにより、画像形成装置100は、筒状フィルム35の端部の温度が筒状フィルム35の中央部の温度よりも低下してしまうことを抑制することができる。
また、例えば、制御部6は、通電開始時における中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比と、通電開始時における第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比とを異ならせるようにしてもよい。例えば、制御部6は、通電開始時における中央部発熱体45aに通電させる電力のデューティ比よりも、通電開始時における第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2にそれぞれ通電させる電力のデューティ比を、より大きくするようにしてもよい。この場合、中央部発熱体45aよりも、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2のほうがより多く加熱されることになる。これにより、画像形成装置100は、筒状フィルム35の端部の温度が筒状フィルム35の中央部の温度よりも低下してしまうことを抑制することができる。
なお、前述された各実施形態では、発熱体セット45は、3個の発熱体(中央部発熱体45a、第1端部発熱体45b1、第2端部発熱体45b2)を備える構成であった。但し、発熱体セット45に含まれる発熱体の個数は、1個又は2個でもよく、あるいは4個以上でもよい。
なお、前述された各実施形態では、複数のヒータ温度計62は、2個のヒータ温度計(中央部ヒータ温度計62a、端部ヒータ温度計62b)を備える構成であった。但し、複数のヒータ温度計62の個数は、3個以上でもよい。
なお、前述された各実施形態では、複数のサーモスタット68は、2個のサーモスタット(中央部サーモスタット68a、端部サーモスタット68b)を備える構成であった。但し、複数のサーモスタット68の個数は、3個以上でもよい。
なお、発熱体セット45が備える発熱体は、正の抵抗温度特性を有する発熱体であってもよい。
なお、前述された各実施形態における画像形成装置100は消色装置であってもよい。この場合、加熱装置は消色部である。消色装置は、消色トナーによりシートに形成された画像を消色(消去)する処理を行う。消色部は、ニップを通過するシートに形成された消色トナー像を加熱して消色する。
なお、前述された各実施形態において、筒状フィルム35は、定着ベルトの一例である。また、発熱体セット45は、発熱部の一例である。また、中央部発熱体45aは、中央部発熱部の一例である。また、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、端部発熱部の一例である。
なお、画像形成装置100の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
上記各実施形態では、制御部6はソフトウェア機能部であるものとしたが、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、画像形成装置100は、発熱体セット45に通電される電力のデューティ比を時間とともに変化させ、一定期間ごとに電力のデューティ比をより高い値に変更させることによって、TCR材の特性によって低下する電力を一定期間ごとに再び高めることができる。すなわち、画像形成装置100は、電力の低下を抑制することができる。これにより、画像形成装置100は、加熱装置の立ち上がりに要する時間を従来よりも短縮させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…ディスプレイ、2…スキャナ部、3…画像形成ユニット、4…シート供給部、5…搬送部、6…制御部、7…排紙トレイ、8…コントロールパネル、9…反転ユニット、10…ハウジング、20…シート収容部、21…ピックアップローラ、23…搬送ローラ、24…レジストローラ、25(25C,25M,25Y,25K)…画像形成部、25d…感光体ドラム、26…レーザ走査ユニット、27…中間転写ベルト、28…転写部、30…定着装置、30h…フィルムユニット、30p…加圧ローラ、32…芯金、33…弾性層、35…筒状フィルム、36…支持部材、38…ステイ、40…ヒータユニット、41…基板、43…絶縁層、45…発熱体セット、45a…中央部発熱体、45b1…第1端部発熱体、45b2…第2端部発熱体、46…保護層、49…伝熱部材、52a…中央部接点、52b…端部接点、53a…中央部配線、53b1…第1端部配線、53b2…第2端部配線、55…配線セット、57…共通配線、58…共通接点、62…ヒータ温度計、62a…中央部ヒータ温度計、62b…端部ヒータ温度計、64…フィルム温度計、64a…中央部フィルム温度計、64b…端部フィルム温度計、65…環境温度計、68…サーモスタット、68a…中央部サーモスタット、68b…端部サーモスタット、90…通信部、92…メモリ、93…補助記憶装置、95…電源、96a…中央部トライアック、96b…端部トライアック、100…画像形成装置

Claims (13)

  1. 温度上昇に伴って抵抗値が低下する材料が用いられ、通電によって発熱する発熱部と、
    自装置の立ち上がり時に前記発熱部に通電させる電力のデューティ比を時間とともに変化させる制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記デューティ比を時間とともに大きくするように変化させる
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記デューティ比を一定の変化幅で変化させる
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記デューティ比の変化幅を時間とともに小さくするように変化させる
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記デューティ比を一定の時間間隔で変化させる
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記デューティ比を変化させる時間間隔を時間とともに長くする
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記発熱部は、
    前記発熱部の中央部に配置された中央部発熱部と、
    前記発熱部の端部に配置された端部発熱部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記中央部発熱部に通電させる前記電力のデューティ比を示す第1デューティ比と、前記端部発熱部に通電させる前記電力のデューティ比を示す第2デューティ比と、を異ならせる
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第1デューティ比の増加幅よりも前記第2デューティ比の増加幅をより大きくするように変化させる
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記第1デューティ比を変化させる時間間隔よりも前記第2デューティ比を変化させる時間間隔をより短くするように変化させる
    請求項7又は請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、通電開始時における前記第1デューティ比よりも前記通電開始時における前記第2デューティ比をより大きくする
    請求項7から請求項9のうちいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 温度上昇に伴って抵抗値が低下する材料が用いられた通電によって発熱する発熱部を加熱させる加熱ステップと、
    前記発熱部に通電させる電力のデューティ比を時間とともに大きくするように変化させる制御ステップと、
    を有する加熱方法。
  12. 前記制御ステップにおいて、前記デューティ比を時間とともに大きくするように変化させる
    請求項11に記載の加熱方法。
  13. 前記制御ステップにおいて、前記デューティ比を変化させる時間間隔を時間とともに長くする
    請求項11または請求項12に記載の加熱方法。
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