JP2022030070A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022030070000001
【課題】装置構成の簡略化を図ることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
【解決手段】実施形態の画像処理装置は、画像形成部と、定着装置と、電圧検出部と、制御部と、を持つ。画像形成部は、シートにトナー像を形成する。定着装置は、発熱部、定着ベルト及び加圧ローラを持つ。発熱部は、通電により発熱する複数の発熱体を含む。定着ベルトは、発熱部により加熱されたトナー像をシートに定着させる。加圧ローラは、定着ベルトを押圧する。電圧検出部は、発熱体に印加される電圧を検出する。制御部は、発熱体への通電時に電圧検出部で検出された電圧の降下値に基づいて発熱体の異常の有無を判定する。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来、画像処理装置として、シートに画像を形成する画像形成装置が用いられている。画像形成装置は、加熱によりトナーをシートに定着させる定着装置を備える。例えば、定着装置は、発熱体と温度センサを備える。画像形成装置は、温度センサによって測定された発熱体の温度に基づいて発熱体の異常を検出できる。
しかしながら、発熱体が複数ある場合、複数の温度センサが必要になるため、装置構成が複雑になってしまうという問題があった。
特開2017-54072号公報
本発明が解決しようとする課題は、装置構成の簡略化を図ることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
実施形態の画像処理装置は、画像形成部と、定着装置と、電圧検出部と、制御部と、を持つ。画像形成部は、シートにトナー像を形成する。定着装置は、発熱部、定着ベルト及び加圧ローラを持つ。発熱部は、通電により発熱する複数の発熱体を含む。定着ベルトは、発熱部により加熱されたトナー像をシートに定着させる。加圧ローラは、定着ベルトを押圧する。電圧検出部は、発熱体に印加される電圧を検出する。制御部は、発熱体への通電時に電圧検出部で検出された電圧の降下値に基づいて発熱体の異常の有無を判定する。
実施形態の画像処理装置の概略構成図。 実施形態の定着装置の正面断面図。 ヒータユニットの正面断面図。 ヒータユニットの底面図。 ヒータ温度計およびサーモスタットの平面図。 定着装置の電気回路図。 ヒータユニットの一例の模式的な構成図。 定着装置の一例の模式的な構成図。 画像形成装置のハードウェア構成の具体例を示す図。 発熱体の異常の有無の判定の一例を示すフローチャートである。 発熱体セットに印加される電圧の例を示す図である。 異常がある発熱体の数と電圧降下値との関係を示す図。
以下、実施形態の画像処理装置を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の画像処理装置の概略構成図である。図1に示されるように、実施形態の画像処理装置は、画像形成装置100である。画像形成装置100は、シートSに画像を形成する処理を行う。
画像形成装置100は、例えば複合機である。画像形成装置100は、ハウジング10と、ディスプレイ1と、スキャナ部2と、画像形成ユニット3と、シート供給部4と、搬送部5と、排紙トレイ7と、反転ユニット9と、コントロールパネル8と、制御部6と、を備える。なお、画像形成ユニット3は、トナー像を定着させる装置であってもよいし、インクジェット式の装置であってもよい。
画像形成装置100は、トナー等の現像剤を用いてシートS上に画像を形成する。シートSは、例えば紙、ラベル用紙、樹脂シートなどの記録媒体である。
ハウジング10は、画像形成装置100の外形を形成する。ディスプレイ1は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ1は、画像形成装置100に関する種々の情報を表示する。
スキャナ部2は、読み取り対象の画像情報を光の明暗として読み取る。スキャナ部2は、読み取られた画像情報を記録する。スキャナ部2は、生成した画像情報を画像形成ユニット3に出力する。なお、記録された画像情報は、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。
画像形成ユニット3は、スキャナ部2から受信した画像情報又は外部から受信した画像情報に基づいて、トナー等の記録剤により出力画像(以下、トナー像という)を形成する。画像形成ユニット3は、トナー像をシートSの表面上に転写する。画像形成ユニット3は、シートSの表面上のトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。画像形成ユニット3の詳細は後述される。なお、シートSは、シート供給部4によって供給されるシートであってもよいし、手指しされたシートであってもよい。
シート供給部4は、画像形成ユニット3がトナー像を形成するタイミングに合わせて、シートSを1枚ずつ搬送部5に供給する。シート供給部4は、シート収容部20と、ピックアップローラ21と、を備える。
シート収容部20は、所定のサイズ及び種類のシートSを収納する。ピックアップローラ21は、シート収容部20からシートSを1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ21は、取り出したシートSを搬送部5へ供給する。
搬送部5は、シート供給部4から供給されるシートSを画像形成ユニット3に搬送する。搬送部5は、搬送ローラ23と、レジストローラ24と、を備える。搬送ローラ23は、ピックアップローラ21から供給されるシートSをレジストローラ24へ搬送する。搬送ローラ23は、シートSの搬送方向の先端をレジストローラ24のニップNに突き当てる。
レジストローラ24は、ニップNにおいてシートSを撓ませることにより、搬送方向でのシートSの先端の位置を整える。レジストローラ24は、画像形成ユニット3がトナー像をシートSに転写するタイミングに応じてシートSを搬送する。
画像形成ユニット3について説明する。画像形成ユニット3は、複数の画像形成部25と、レーザ走査ユニット26と、中間転写ベルト27と、転写部28と、定着装置(加熱装置)30と、を備える。
画像形成部25は、感光体ドラム25dを備える。画像形成部25は、スキャナ部2又は外部からの画像情報に応じたトナー像を感光体ドラム25dに形成する。複数の画像形成部25Y,25M,25C,25Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーによるトナー像を形成する。
感光体ドラム25dの周囲には、帯電器、現像器などが配置される。帯電器は、感光体ドラム25dの表面を帯電させる。現像器は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナーを含む現像剤を収容する。現像器は、感光体ドラム25d上の静電潜像を現像する。この結果、感光体ドラム25d上には、各色のトナーによるトナー像が形成される。
レーザ走査ユニット26は、帯電した感光体ドラム25dにレーザ光Lを走査して感光体ドラム25dを露光する。レーザ走査ユニット26は、各色の画像形成部25Y,25M,25C,25Kの感光体ドラム25dを、各別のレーザ光LY,LM,LC,LKで露光する。これによりレーザ走査ユニット26は、感光体ドラム25dに静電潜像を形成する。
中間転写ベルト27には、感光体ドラム25dの表面のトナー像が1次転写される。転写部28は、中間転写ベルト27上に1次転写されたトナー像を二次転写位置においてシートSの表面上に転写する。定着装置30は、シートSに転写されたトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。定着装置30の詳細は後述される。
反転ユニット9は、シートSの裏面に画像を形成するためシートSを反転させる。反転ユニット9は、定着装置30から排出されるシートSを、スイッチバックにより表裏反転させる。反転ユニット9は、反転したシートSをレジストローラ24に向けて搬送する。
排紙トレイ7は、画像が形成されて排出されたシートSを載置する。コントロールパネル8は、複数のボタンを備える。コントロールパネル8は、ユーザの操作を受け付ける。コントロールパネル8は、ユーザによって行われた操作に応じた信号を、画像形成装置100の制御部6に出力する。なお、ディスプレイ1とコントロールパネル8とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。制御部6は、画像形成装置100の各部の制御を行う。
定着装置30について詳しく説明する。図2は、定着装置30の正面断面図である。図2に示されるように、定着装置30は、加圧ローラ30pと、ベルトユニット30hと、を備える。
加圧ローラ30pは、ベルトユニット30hとの間でニップNを形成する。加圧ローラ30pは、ニップNに進入したシートSのトナー像tを加圧する。加圧ローラ30pは、自転してシートSを搬送する。加圧ローラ30pは、芯金32と、弾性層33と、離型層34と、を備える。加圧ローラ30pは、定着ベルト35に表面を押圧可能であって回転駆動可能である。
芯金32は、ステンレス等の金属材料により円柱状に形成される。芯金32の軸方向の両端部は、回転可能に支持される。芯金32は、モータ(不図示)により回転駆動される。芯金32は、カム部材(不図示)に当接する。カム部材は、回転することにより、芯金32をベルトユニット30hに対して接近及び離反させる。
弾性層33は、シリコーンゴム等の弾性材料で形成される。弾性層33は、芯金32の外周面上に一定の厚さで形成される。離型層34は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの樹脂材料で形成される。離型層34は、弾性層33の外周面上に形成される。加圧ローラ30pの外周面の硬度は、ASKER-C硬度計で9.8Nの荷重において、40°~70°であることが望ましい。これにより、ニップNの面積と加圧ローラ30pの耐久性が確保される。
加圧ローラ30pは、カム部材の回転によりベルトユニット30hに対して接近及び離反することが可能である。加圧ローラ30pをベルトユニット30hに接近させ、加圧バネにより押圧すると、ニップNが形成される。一方、定着装置30でシートSのジャムが発生した場合において、加圧ローラ30pをベルトユニット30hから離反させることにより、シートSを取り除くことができる。また、スリープ時など定着ベルト35が回転停止している状態において、加圧ローラ30pをベルトユニット30hから離反させることにより、定着ベルト35の塑性変形が防止される。
加圧ローラ30pは、モータにより回転駆動される。ニップNが形成された状態で加圧ローラ30pが回転すると、ベルトユニット30hの定着ベルト35が従動回転する。加圧ローラ30pは、ニップNにシートSが配置された状態で回転することにより、シートSを搬送方向Wに搬送する。
ベルトユニット30hは、ニップNに進入したシートSのトナー像tを加熱する。ベルトユニット30hは、定着ベルト35と、ヒータユニット40と、熱伝導部材49と、支持部材36と、ステイ38と、ヒータ温度計62と、サーモスタット68と、ベルト温度計64と、を備える。ヒータユニット40は、「発熱部」に相当する。
定着ベルト35は、筒状に形成される。定着ベルト35は、内周側から順に、基層と、弾性層と、離型層と、を備える。基層は筒状に形成される。弾性層は、基層の外周面上に積層配置される。弾性層はゴム等の弾性材料で形成される。離型層は、弾性層の外周面上に積層配置される。離型層はPFA樹脂などの材料で形成される。定着ベルト35は、トナー像tをシートSに定着させる。
図3は、図4のI-I線におけるヒータユニット40の正面断面図である。図4は、ヒータユニット40の底面図(+z方向から見た図)である。
図3に示されるように、ヒータユニット40は、基板(発熱体基板)41と、発熱体セット45と、配線セット55と、を備える。
基板41は、ステンレス等の金属材料、窒化アルミニウム等のセラミック材料などで形成される。基板41は、細長い長方形の板状に形成される。基板41は、定着ベルト35の径方向の内側に配置される。基板41は、定着ベルト35の軸方向を長手方向とする。
x方向、y方向及びz方向は以下のように定義される。y方向は基板41の長手方向である。y方向は、定着ベルト35の幅方向に平行である。後述されるように、+y方向は中央部発熱体ユニット45aから第1端部発熱体45b1に向かう方向である。x方向は基板41の短手方向であり、+x方向はシートSの搬送方向(下流側の方向)である。x方向は、y方向と直交する。z方向は基板41の法線方向であり、+z方向は基板41に対して発熱体セット45が配置される方向である。基板41の+z方向の面には、ガラス材料等により絶縁層43が形成される。
発熱体セット45は、基板41に配置される。発熱体セット45は、絶縁層43の+z方向の面に形成される。発熱体セット45は、TCR(抵抗温度係数)材により形成される。例えば、発熱体セット45は、銀・パラジウム合金等を用いて、スクリーン印刷等によって形成される。
絶縁層43の+z方向の面に、発熱体セット45及び配線セット55が形成される。発熱体セット45及び配線セット55を覆うように、ガラス材料等により保護層46が形成される。保護層46は、ヒータユニット40と定着ベルト35との摺動性を向上させる。
図4に示されるように、発熱体セット45は、y方向に並んで配置された、第1端部発熱体45b1と、中央部発熱体ユニット45aと、第2端部発熱体45b2と、を備える。第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、「発熱体」の一例である。
中央部発熱体ユニット45aは、発熱体セット45のy方向の中央部に配置される。第1端部発熱体45b1は、中央部発熱体ユニット45aの+y方向であって、発熱体セット45の+y方向の端部に配置される。第2端部発熱体45b2は、中央部発熱体ユニット45aの-y方向であって、発熱体セット45の-y方向の端部に配置される。中央部発熱体ユニット45aと第1端部発熱体45b1との境界線は、x方向と平行に配置されてもよく、x方向と交差して配置されてもよい。中央部発熱体ユニット45aと第2端部発熱体45b2との境界線についても同様である。
発熱体セット45は、通電により発熱する。中央部発熱体ユニット45aの電気抵抗値は、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の電気抵抗値より小さい。第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の電気抵抗値はほぼ同じである。
なお、中央部発熱体ユニット45aの電気抵抗値と、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の電気抵抗値との比率は、1:3~1:7の範囲に設定するのが好ましく、1:4~1:6の範囲に設定するのがより好ましい。
中央部発熱体ユニット45aと、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2とは、相互に独立して発熱を制御される。第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。例えば、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、一方が他方に従属して発熱を制御される。
y方向の幅が小さいシートSは、定着装置30のy方向の中央部を通過する。この場合、制御部6は、中央部発熱体ユニット45aのみを発熱させることができる。制御部6は、y方向の幅が大きいシートSの場合に、発熱体セット45の全体を発熱させることができる。
なお、第1端部発熱体45b1と第2端部発熱体45b2とは、相互に独立して発熱を制御可能であってもよい。
配線セット55は、銀等の金属を含有する材料で形成される。配線セット55は、中央部接点52aと、中央部配線53aと、端部接点52bと、第1端部配線53b1と、第2端部配線53b2と、共通接点58と、共通配線57と、を備える。
中央部接点52aは、発熱体セット45の-y方向に配置される。中央部配線53aは、発熱体セット45の+x方向に配置される。中央部配線53aは、中央部発熱体ユニット45aの+x方向の端辺と、中央部接点52aとを接続する。
端部接点52bは、中央部接点52aの-y方向に配置される。第1端部配線53b1は、第1端部発熱体45b1の+x方向の端辺と、端部接点52bの+x方向の端部とを接続する。第2端部配線53b2は、第2端部発熱体45b2の+x方向の端辺と、端部接点52bの-x方向の端部とを接続する。
共通接点58は、発熱体セット45の+y方向に配置される。共通配線57は、中央部発熱体ユニット45a、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の-x方向の端辺と、共通接点58とを接続する。
図2に示されるように、ヒータユニット40は、定着ベルト35の内側に配置される。定着ベルト35の内周面には潤滑剤(不図示)が塗布されている。ヒータユニット40は、潤滑剤を介して定着ベルト35の内周面に接触する。ヒータユニット40が発熱すると、潤滑剤の粘度が低下する。これにより、ヒータユニット40と定着ベルト35との摺動性が確保される。このように、定着ベルト35は、一方の面でヒータユニット40に接触しながらヒータユニット40の表面を摺動する帯状の薄膜である。
熱伝導部材49は、銅などの熱伝導率の高い金属材料により形成される。熱伝導部材49の外形は、ヒータユニット40の基板41の外形と同等である。熱伝導部材49は、ヒータユニット40の-z方向の面に接触して配置される。熱伝導部材49の表面は、ニッケルを含む金属層を形成することによって、ヒータユニット40との接触面の劣化を抑えることができる。金属層は、めっきにより形成することができる。
支持部材36は、液晶ポリマーなどの樹脂材料により形成される。支持部材36は、ヒータユニット40の-z方向と、x方向の両側とを覆うように配置される。支持部材36は、熱伝導部材49を介してヒータユニット40を支持する。支持部材36のx方向の両端部には丸面取りが形成される。支持部材36は、ヒータユニット40のx方向の両端部において、定着ベルト35の内周面を支持する。
ステイ38は、鋼板材料等により形成される。ステイ38のy方向に垂直な断面はU字状に形成される。ステイ38は、U字の開口部を支持部材36で塞ぐように、支持部材36の-z方向に装着される。ステイ38はy方向に伸びる。ステイ38のy方向の両端部は、画像形成装置100のハウジングに固定される。これにより、ベルトユニット30hが画像形成装置100に支持される。ステイ38は、ベルトユニット30hの曲げ剛性を向上させる。ステイ38のy方向の両端部付近には、定着ベルト35のy方向への移動を規制するフランジ31が装着される。
図5は、ヒータ温度計62及びサーモスタット68の平面図(-z方向から見た図)である。
図5に示されるように、複数のヒータ温度計62は、中央部ヒータ温度計62aと、端部ヒータ温度計62bと、を備える。中央部ヒータ温度計62aは、中央部発熱体ユニット45aの温度を測定する。中央部ヒータ温度計62aは、中央部発熱体ユニット45aの範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、中央部ヒータ温度計62aと中央部発熱体ユニット45aとは重なる。
端部ヒータ温度計62bは、第2端部発熱体45b2の温度を測定する。端部ヒータ温度計62bは、第2端部発熱体45b2の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、端部ヒータ温度計62bと第2端部発熱体45b2とは重なる。
第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2が、同様に発熱を制御されるため、第1端部発熱体45b1の温度と第2端部発熱体45b2の温度とは同等である。
複数のサーモスタット68は、中央部サーモスタット68aと、端部サーモスタット68bと、を備える。中央部サーモスタット68aは、中央部発熱体ユニット45aの温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。中央部サーモスタット68aは、中央部発熱体ユニット45aの範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、中央部サーモスタット68aと中央部発熱体ユニット45aとは重なる。
端部サーモスタット68bは、第1端部発熱体45b1の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。端部サーモスタット68bは、第1端部発熱体45b1の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、端部サーモスタット68bと第1端部発熱体45b1とは重なる。
中央部発熱体ユニット45aの範囲内に、中央部ヒータ温度計62a及び中央部サーモスタット68aが配置される。これにより、中央部発熱体ユニット45aの温度が測定される。また、中央部発熱体ユニット45aの温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電が遮断される。一方、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の範囲内に、端部ヒータ温度計62b及び端部サーモスタット68bが配置される。これにより、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の温度が測定される。また、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電が遮断される。
図6は、定着装置30の電気回路図である。図6には、ヒータユニット40の底面図(図4参照)と、ヒータ温度計62及びサーモスタット68の平面図(図5参照)とが記載されている。図6には、定着ベルト35の断面と共に複数のベルト温度計64が記載されている。
図6に示されるように、複数のベルト温度計64は、中央部ベルト温度計64aと、端部ベルト温度計64bと、を備える。中央部ベルト温度計64aは、定着ベルト35のy方向(図6における左右方向)の中央部に接触する。中央部ベルト温度計64aは、中央部発熱体ユニット45aのy方向の範囲内で、定着ベルト35に接触する。中央部ベルト温度計64aは、定着ベルト35のy方向の中央部の温度を測定する。
端部ベルト温度計64bは、定着ベルト35の-y方向の端部に近い位置に接触する。端部ベルト温度計64bは、第2端部発熱体45b2のy方向の範囲内で、定着ベルト35に接触する。端部ベルト温度計64bは、定着ベルト35の-y方向の端部の温度を測定することができる。前述されたように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。そのため、定着ベルト35の-y方向の端部の温度と、+y方向の端部の温度とは同等である。
電源95は、中央部トライアック96aを介して、中央部接点52aに接続される。電源95は、端部トライアック96bを介して、端部接点52bに接続される。制御部6は、中央部トライアック96a及び端部トライアック96bのON/OFFを、相互に独立して制御する。
制御部6が中央部トライアック96aをONにすると、電源95から中央部発熱体ユニット45aに通電される。これにより、中央部発熱体ユニット45aが発熱する。制御部6が端部トライアック96bをONにすると、電源95から第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2に通電される。これにより、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2が発熱する。以上により、中央部発熱体ユニット45aと、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2とは、相互に独立して発熱を制御される。中央部発熱体ユニット45a、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、電源95に対して並列に接続される。
電源95は、中央部サーモスタット68a及び端部サーモスタット68bを介して、共通接点58に接続される。中央部サーモスタット68a及び端部サーモスタット68bは、直列に接続される。中央部発熱体ユニット45aの温度が異常に上昇すると、中央部サーモスタット68aの検知温度が所定温度を超える。このとき中央部サーモスタット68aは、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。
第1端部発熱体45b1の温度が異常に上昇すると、端部サーモスタット68bの検知温度が所定温度を超える。このとき端部サーモスタット68bは、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。前述されたように、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2は、同様に発熱を制御される。そのため、第2端部発熱体45b2の温度が異常に上昇するとき、第1端部発熱体45b1の温度も同様に上昇する。したがって、第2端部発熱体45b2の温度が異常に上昇した場合も同様に、端部サーモスタット68bは、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。
制御部6は、中央部ヒータ温度計62aにより、中央部発熱体ユニット45aの温度を測定する。制御部6は、端部ヒータ温度計62bにより、第2端部発熱体45b2の温度を測定する。第2端部発熱体45b2の温度は、第1端部発熱体45b1の温度と同等である。制御部6は、定着装置30の始動時(ウォーミングアップ時)及び一時休止状態(スリープ状態)からの復帰時に、ヒータ温度計62により発熱体セット45の温度を測定する。
制御部6は、定着装置30の始動時及び一時休止状態からの復帰時に、中央部発熱体ユニット45a又は第2端部発熱体45b2の少なくとも一方の温度が所定の温度よりも低い場合に、発熱体セット45を短時間だけ発熱させる。その後に制御部6は、加圧ローラ30pの回転を開始する。発熱体セット45の発熱により、定着ベルト35の内周面に塗布された潤滑剤の粘度が低下する。これにより、加圧ローラ30pの回転開始時におけるヒータユニット40と定着ベルト35との摺動性が確保される。
制御部6は、中央部ベルト温度計64aにより、定着ベルト35のy方向の中央部の温度を測定する。制御部6は、端部ベルト温度計64bにより、定着ベルト35の-y方向の端部の温度を測定する。定着ベルト35の-y方向の端部の温度は、定着ベルト35の+y方向の端部の温度と同等である。制御部6は、定着装置30の運転時に、定着ベルト35のy方向の中央部及び端部の温度を測定する。
制御部6は、中央部トライアック96a及び端部トライアック96bにより、発熱体セット45に供給する電力を位相制御又は波数制御する。制御部6は、定着ベルト35のy方向の中央部の温度測定結果に基づいて、中央部発熱体ユニット45aへの通電を制御する。制御部6は、定着ベルト35のy方向の端部の温度測定結果に基づいて、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2への通電を制御する。
図7は、ヒータユニット40の一例の模式的な構成図である。
図7に示されるように、中央部発熱体ユニット45aは、y方向に並んで配置された複数の中央部発熱体45a1~45a5を備える。この例の中央部発熱体ユニット45aは、y方向に並んで配置された5つの中央部発熱体45a1~45a5を備える。
発熱体セット45は、y方向に並んで配置された7つの発熱体、すなわち、第1端部発熱体45b1と、5つの中央部発熱体45a1~45a5と、第2端部発熱体45b2とを備える。発熱体45b1,45a1~45a5,45b2は、y方向に間隔をおいて配列されている。
発熱体45b1,45a1~45a5,45b2の外形は、例えば、平行四辺形である。発熱体45b1,45a1~45a5,45b2は、この外形の領域全体にわたって形成された導電層で形成されていてもよいし、つづら折り状の配線層によって形成されていてもよい。
中央部発熱体45a1~45a5は、「発熱体」の一例である。
中央部発熱体45a1~45a5の+x方向の端辺には、共通の中央個別電極47aが設けられている。中央個別電極47aには、中央部配線53a(図4参照)が接続される。
第1端部発熱体45b1の+x方向の端辺には、第1端部個別電極47b1が設けられている。第1端部個別電極47b1には、第1端部配線53b1(図4参照)が接続される。
第2端部発熱体45b2の+x方向の端辺には、第2端部個別電極47b2が設けられている。第2端部個別電極47b2には、第2端部配線53b2(図4参照)が接続される。
中央部発熱体45a1~45a5、第1端部発熱体45b1及び第2端部発熱体45b2の-x方向の端辺には、共通電極48が設けられている。共通電極48には、共通配線57(図4参照)が接続される。
図8は、定着装置30の一例の模式的な構成図である。図8には、ヒータユニット40と、定着ベルト35と、熱伝導部材49と、加圧ローラ30pとが示されている。
定着ベルト35には、第1端部発熱体45b1のy方向の範囲に、ベルト温度計71aが設けられている。定着ベルト35には、中央部発熱体45a3のy方向の範囲に、ベルト温度計71bが設けられている。定着ベルト35には、第2端部発熱体45b2のy方向の範囲に、ベルト温度計71cが設けられている。熱伝導部材49には、第1端部発熱体45b1のy方向の範囲に、熱伝導部材温度計72aが設けられている。熱伝導部材49には、中央部発熱体45a1のy方向の範囲に、熱伝導部材温度計72bが設けられている。加圧ローラ30pには、中央部発熱体45a5のy方向の範囲に、ローラ温度計73aが設けられている。
ベルト温度計71a~71c、熱伝導部材温度計72a,72b、およびローラ温度計73aは、例えば、サーミスタ、熱電対、サーモパイル等の温度センサである。
中央部発熱体45a2及び中央部発熱体45a4のy方向の範囲には、温度計は設けられていない。
制御部6(図6参照)は、温度計71a~71c,72a,72b,73aにより、各発熱体のy方向の範囲における温度を測定することができる。
図9は、画像形成装置100のハードウェア構成の具体例を示す図である。
画像形成装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、補助記憶装置93、電圧検出部94などを備え、プログラムを実行する。画像形成装置100は、プログラムの実行によってスキャナ部2、画像形成ユニット3、シート供給部4、搬送部5、反転ユニット9、コントロールパネル8、通信部90を備える装置として機能する。
なお、画像形成装置100の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
CPU91は、メモリ92及び補助記憶装置93に記憶されたプログラムを実行することによって制御部6として機能する。制御部6は、画像形成装置100の各機能部の動作を制御する。補助記憶装置93は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。補助記憶装置93は、画像形成装置100に関する各種情報を記憶する。通信部90は、自装置を外部装置に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部90は、通信インタフェースを介して外部装置と通信する。
電圧検出部94は、発熱体セット45(図4参照)への通電時に、電源95(図6参照)によって発熱体セット45に印加される電圧を検出する。
制御部6は、発熱体セット45(図7に示す発熱体45b1,45a1~45a5,45b2)への通電時に電圧検出部94で検出された電圧の降下値に基づいて、発熱体セット45の異常の有無を判定する。
以下、画像形成装置100を用いた画像形成方法(画像処理方法)の一例について説明する。
図10は、発熱体の異常の有無の判定の一例を示すフローチャートである。
図10に示されるように、画像形成装置100は、コントロールパネル8からの印刷動作開始指示に応じて印刷動作を開始する(ACT1)。画像形成ユニット3は、トナー像をシートSに形成する(図1参照)。
制御部6は、印刷動作の開始に伴って、定着装置30を始動する。制御部6は、加圧ローラ30pを定着ベルト35に加圧した状態で当接させた後、加圧ローラ30pの回転を開始させる。制御部6は、ヒータユニット40の発熱体セット45に電力を供給することで、発熱体45b1,45a1~45a5,45b2を発熱させる(図2及び図7参照)。
電圧検出部94(図9参照)は、電源95(図6参照)によって発熱体セット45に印加される電圧を検出する(ACT2)。
図11は、発熱体セット45に印加される電圧の例を示す図である。図11において、「V1」は、発熱体セット45(発熱体45b1,45a1~45a5,45b2)が正常に動作している場合の電圧である。「V2」は、発熱体45b1,45a1~45a5,45b2のうち1つに異常が生じた場合の電圧である。
図11に示されるように、発熱体セット45は、断続的に通電される。図11における「ON」は通電時であり、「OFF」は非通電時である。この例では、「ON」と「OFF」とが繰り返されている。
発熱体セット45には大きな電流が流れるため、発熱体セット45に通電を開始すると、電圧降下が生じる。
発熱体は、過剰電流、経年劣化などを原因として断線などによる異常が発生することがある。このような異常が起きると、発熱が不足し、シートへのトナー像の定着が不十分となる可能性がある。
発熱体45b1,45a1~45a5,45b2のうち少なくとも1つに異常が生じると、異常が生じた発熱体には電流が流れないため、電圧降下値は正常時に比べて小さくなる。例えば、発熱体45b1,45a1~45a5,45b2のうち少なくとも1つに異常が生じた場合の通電時の電圧V2の降下値は、正常時の電圧V1の降下値より小さくなる。
電圧降下値は、通電直後の電圧降下値であることが好ましい。すなわち図11における「OFF」から「ON」に移行する直前と直後の電圧の差を電圧降下値とすることが好ましい。なお、電圧降下値は、非通電時(OFFの期間)の電圧の平均値と、通電時(ONの期間)の電圧の平均値との差であってもよい。
図10に示されるように、制御部6は、発熱体セット45への通電時に電圧検出部94で検出された電圧の降下値が、予め設定された基準値を下回ったか否かを判定する(ACT3)。
制御部6は、電圧降下値が基準値を下回った場合(ACT3:YES)、発熱体セット45に異常があると判定する。制御部6は、電圧降下値が基準値以上であった場合(ACT3:NO)、発熱体セット45に異常はないと判定し、印刷動作を継続する(ACT4)。制御部6は、電圧降下値を基準値と比較することにより異常の有無を判定するため、異常判定の精度を高めることができる。
発熱体セット45に異常があると判定された場合、制御部6は、画像形成ユニット3を停止することなどによって、画像形成ユニット3によるトナー像の形成を停止してもよい。これによって、トナー像の定着が不十分なシートSの生成を抑えることができる。
発熱体セット45に異常があると判定された場合、画像形成ユニット3によってトナー像がすでに形成されたシートSは、通常動作に従って定着装置30に送り、定着装置30によってトナー像を加熱した後、排紙トレイ7に搬送してもよい。
定着装置30は、複数の発熱体の一部のみに異常がある場合、残りの正常な発熱体によって、ある程度はトナー像をシートSに定着させることができる可能性がある。そのため、シートSを通常どおり定着装置30に送れば、トナー像の少なくとも一部をシートSに定着させることができる。したがって、未定着トナーの散乱などの問題を回避できる。
発熱体セット45に異常があると判定された場合、トナー像が形成される前のシートSは、搬送を停止するのが望ましい。すなわち、制御部6は、搬送部5を停止することなどによって、画像形成ユニット3へのシートSの搬送を停止するのが望ましい。これにより、トナー像の定着が不十分なシートSの生成を抑えることができる。そのため、トナー及びシートSが無駄に消費されることを抑制できる。
制御部6は、少なくとも定着装置30の始動時(ウォーミングアップ時)及び一時休止状態(スリープ状態)からの復帰時に、発熱体セット45の異常の有無の判定を実行することが望ましい。
発熱体に異常が生じた場合は、特に復帰時に加熱不足の問題が起こりやすい。始動前および一時休止状態では装置の温度が低くなっているため、発熱体に異常があると、復帰時に発熱体の温度が大幅に不足する可能性があるからである。そのため、始動時及び一時休止状態からの復帰時に発熱体の異常の有無を判定することによって、発熱体の発熱不足を原因としてトナー像の定着が不十分となるのを抑制することができる。
図12は、異常がある発熱体の数と電圧降下値との関係を示す図である。
図12に示されるように、異常が生じた発熱体の数が多いと、そのぶん電圧降下値は小さくなる。そのため、電圧降下値に基づいて、異常が生じた発熱体の数を推定することもできる。
実施形態の画像形成装置100は、電圧降下値に基づいて発熱体セット45の異常の有無を判定する制御部6を備える。そのため、温度計の使用数を少なくした場合でも、発熱体セット45の異常の有無を確認できる。
例えば、図8に示す定着装置30では、7つの発熱体45b1,45a1~45a5,45b2のうち、発熱体45a2及び発熱体45a4のy方向の範囲には、温度計は設けられていない。そのため、発熱体45a2及び発熱体45a4については、温度計によって異常を検出することはできない。しかし、画像形成装置100では、発熱体45a2及び発熱体45a4の少なくとも一方に異常が生じた場合であっても、電圧降下値に基づいて、発熱体に異常が生じたことを確認することができる。
このように、画像形成装置100では、複数の発熱体のすべてではなく一部の発熱体のみに温度計を設置しているにもかかわらず、発熱体の異常を検出できる。そのため、温度計の設置数を少なくできる。したがって、定着装置30の構成部品数を削減し、装置構成の簡略化を図ることができる。よって、定着装置30の内部を省スペース化し、装置の小型化を実現できる。また、画像形成装置100は、温度計の設置数を少なくできるため、低コスト化が可能である。
図7に示されるように、実施形態の画像形成装置100では、複数の発熱体45b1,45a1~45a5,45b2は、y方向(シートの搬送方向に直交する方向)に並んで配置されているが、複数の発熱体の配置は特に限定されない。例えば、複数の発熱体のうち2以上の発熱体は、x方向(シートの搬送方向)に並んで配置されていてもよい。
実施形態の画像形成装置100では、制御部6は、電圧降下値に基づいて発熱体セット45の異常の有無を判定するが、制御部6の構成はこれに限定されない。例えば、制御部6は、通電時における電圧降下値が基準値を下回った場合に、発熱体セット45の異常の有無を判定せずに、画像形成ユニット3によるトナー像の形成を停止してもよい。
換言すれば、画像処理装置は、次の構成を備えていてもよい。
画像処理装置は、画像形成部と、定着装置と、電圧検出部と、制御部とを持つ。前記画像形成部は、シートにトナー像を形成する。前記定着装置は、発熱部、定着ベルト及び加圧ローラを持つ。前記発熱部は、通電により発熱する複数の発熱体を含む。前記定着ベルトは、前記発熱部により加熱された前記トナー像を前記シートに定着させる。前記加圧ローラは、前記定着ベルトを押圧する。前記電圧検出部は、前記発熱体に印加される電圧を検出する。前記制御部は、前記発熱体への通電時に前記電圧検出部で検出された電圧の降下値が予め定められた基準値を下回った場合に、前記画像形成部によるトナー像の形成を停止する。
前記構成の画像処理装置は、画像形成装置100と同様に、定着装置30の構成部品数を削減し、装置構成の簡略化を図ることができる。よって、定着装置30の内部を省スペース化し、装置の小型化を実現できる。また、前記構成の画像処理装置は、温度計の設置数を少なくできるため、低コスト化が可能である。
実施形態の画像処理装置は、画像形成装置100である。これに対して、画像処理装置は消色装置であってもよい。消色装置は、消色トナーによりシートに形成された画像を消色(消去)する処理を行う。消色部は、ニップを通過するシートに形成された消色トナー像を加熱して消色する。
実施形態の画像処理装置は、通電により発熱する複数の発熱体を含む発熱部を備える加熱装置と、前記発熱体に印加される電圧を検出する電圧検出部と、前記発熱体への通電時に前記電圧検出部で検出された電圧の降下値に基づいて前記発熱体の異常の有無を判定する制御部と、を備える構成であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、画像形成装置100は、温度計の数を少なくした場合でも、発熱体の異常を検出できる。そのため、温度計の設置数を少なくできる。したがって、定着装置30の構成部品数を削減し、装置構成の簡略化を図ることができる。よって、装置の小型化および低コスト化を実現できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
6…制御部、25,25Y,25M,25K…画像形成部、30…定着装置、30p…加圧ローラ、40…ヒータユニット(発熱部)、45a1~45a5…中央部発熱体(発熱体)、45b1…第1端部発熱体(発熱体)、45b2…第2端部発熱体(発熱体)、94…電圧検出部、100…画像形成装置(画像処理装置)、S…シート、t…トナー像。

Claims (7)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    通電により発熱する複数の発熱体を含む発熱部、前記発熱部により加熱された前記トナー像を前記シートに定着させる定着ベルト、及び、前記定着ベルトを押圧する加圧ローラ、を備える定着装置と、
    前記発熱体に印加される電圧を検出する電圧検出部と、
    前記発熱体への通電時に前記電圧検出部で検出された電圧の降下値に基づいて前記発熱体の異常の有無を判定する制御部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記電圧の降下値が予め定められた基準値を下回った場合に、前記発熱体に異常があると判定し、前記電圧の降下値が前記基準値以上であった場合に、前記発熱体に異常はないと判定する、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記発熱体に異常があると判定した場合に、前記画像形成部によるトナー像の形成を停止する、請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記発熱体に異常があると判定した場合に、前記画像形成部によってトナー像がすでに形成された前記シートを前記定着装置に送り、前記定着装置によって前記トナー像を加熱する、請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、少なくとも前記定着装置の始動時及び一時休止状態からの復帰時に、前記発熱体の異常の有無の判定を実行する、請求項1~4のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    通電により発熱する複数の発熱体を含む発熱部、前記発熱部により加熱された前記トナー像を前記シートに定着させる定着ベルト、及び、前記定着ベルトを押圧する加圧ローラ、を備える定着装置と、
    前記発熱体に印加される電圧を検出する電圧検出部と、
    前記発熱体への通電時に前記電圧検出部で検出された電圧の降下値が予め定められた基準値を下回った場合に、前記画像形成部によるトナー像の形成を停止する制御部と、
    を備える、画像処理装置。
  7. シートにトナー像を形成する画像形成部と、
    通電により発熱する複数の発熱体を含む発熱部、前記発熱部により加熱された前記トナー像を前記シートに定着させる定着ベルト、及び、前記定着ベルトを押圧する加圧ローラ、を備える定着装置と、を用い、
    前記発熱体に印加される電圧を検出し、前記発熱体への通電時の前記電圧の降下値に基づいて前記発熱体の異常の有無を判定する、画像処理方法。
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