JP2021047025A - 物体検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物体の位置を安定して検出することのできる物体検出装置を提供する。【解決手段】物体検出装置(20、120)は、移動経路(50)が設定されている物体(60)の位置を、移動経路を走査するように照射した電磁波の反射波に基づいて検出する。物体検出装置は、各電磁波の各反射波に基づいて、各電磁波を反射した各反射点の位置を検出する反射点検出部と、反射点検出部により検出された複数の反射点の位置のうち、物体に属する複数の反射点の位置をグループ化するグループ化部と、グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における物体の位置として検出する位置検出部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、物体の位置を検出する物体検出装置に関する。
従来、電磁波の反射波に基づいて検出装置によって検出された複数の検出点が一群の検出点群をなす場合に、これを1台の車両と判定し、検出点群を包囲する判定用仮想窓を設定する車両検出機がある(特許文献1参照)。特許文献1に記載の車両検出機は、移動前における検出点群の重心と、移動後における検出点群の重心とを計算し、重心の移動分だけ判定用仮想窓を移動させることにより、検出点群に判定用仮想窓を追随させている。
特開2006−118958号公報
ところで、特許文献1に記載の車両検出機では、車両に電磁波が照射された位置が、車両の側面のみである場合と、車両の正面及び側面である場合とで、算出される重心の位置が実際の車両に対して変化する。このため、特許文献1に記載の車両検出機(物体検出装置)は、車両(物体)の位置を安定して検出することができないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、物体の位置を安定して検出することのできる物体検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、
移動経路が設定されている物体の位置を、前記移動経路を走査するように照射した電磁波の反射波に基づいて検出する物体検出装置であって、
各電磁波の各反射波に基づいて、前記各電磁波を反射した各反射点の位置を検出する反射点検出部と、
前記反射点検出部により検出された複数の反射点の位置のうち、前記物体に属する複数の反射点の位置をグループ化するグループ化部と、
前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する位置検出部と、
を備える。
上記構成によれば、物体検出装置は、移動経路が設定されている物体の位置を、移動経路を走査するように照射した電磁波の反射波に基づいて検出する。
ここで、反射点検出部は、各電磁波の各反射波に基づいて、各電磁波を反射した各反射点の位置を検出する。すなわち、物体の移動経路を走査するように照射された電磁波が、物体の各点(各反射点)に照射されて反射され、その各反射波に基づいて各電磁波を反射した各反射点の位置が検出される。グループ化部は、反射点検出部により検出された複数の反射点の位置のうち、物体に属する複数の反射点の位置をグループ化する。このため、複数の反射点の位置のうち、物体に属する複数の反射点の位置を、他の反射点の位置と区別することができる。
そして、位置検出部は、グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における物体の位置として検出する。このため、物体に電磁波が照射された位置が、物体の側面のみである場合と、物体の正面及び側面である場合とで、検出される移動経路の方向における物体の位置が、実際の物体に対して変化することを抑制することができる。したがって、物体検出装置は、物体の位置を安定して検出することができる。なお、移動経路が設定されている物体では、移動経路の方向における物体の位置が検出できれば、移動経路に垂直な方向における物体の位置は必要ないことが多い。
第2の手段では、前記物体検出装置は、前記移動経路に交差する平面である走査平面を走査するように前記電磁波を照射し、前記位置検出部は、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記走査平面において前記移動経路の方向に垂直な方向における前記物体検出装置との距離が最も短い反射点の位置を、前記移動経路の方向に垂直な方向おける前記物体の位置として検出する。
上記構成によれば、物体検出装置は、移動経路に交差する平面である走査平面を走査するように電磁波を照射する。このため、物体検出装置として、2次元に電磁波を照射する装置を採用することができ、3次元に電磁波を照射する装置と比較して、コストを低減することができる。
そして、位置検出部は、グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、走査平面において移動経路の方向に垂直な方向における物体検出装置との距離が最も短い反射点の位置を、移動経路の方向に垂直な方向おける物体の位置として検出する。このため、物体に電磁波が照射された位置が、物体の側面のみである場合と、物体の正面及び側面である場合とで、検出される移動経路の方向に垂直な方向おける物体の位置が、実際の物体に対して変化することを抑制することができる。したがって、物体検出装置は、物体の位置を安定して検出することができる。さらに、移動経路の方向における物体の位置のみならず、移動経路の方向に垂直な方向おける物体の位置も検出することができ、物体検出装置に対する物体の位置を1点に特定することができる。
第3の手段では、前記位置検出部は、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において前記物体の進行方向の端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する。
上記構成によれば、移動経路の方向において物体の進行方向の端を、移動経路の方向における物体の位置として安定して検出することができる。なお、物体の進行方向は、予め設定された方向でもよいし、物体の位置に基づいて判定した方向でもよい。
駅のホームでは、軌道を走行する列車が所定の入線位置を越えたことを検知する必要がある。そして、列車の先頭が入線位置を越えた時に、列車が入線位置を越えたことを検知することが望ましい。
この点、第4の手段では、第3の手段において、前記物体は列車であり、前記移動経路は前記列車の軌道であり、前記位置検出部により検出された前記列車の位置が、所定の入線位置を越えたことを検知する入線検知部を備える。こうした構成によれば、位置検出部は、グループ化された複数の反射点の位置のうち、軌道の方向において列車の進行方向の端に位置する反射点の位置を、軌道の方向における列車の位置として検出するため、列車の先頭を列車の位置として検出することができる。そして、入線検知部は、位置検出部により検出された列車の位置が、所定の入線位置を越えたことを検知するため、列車の先頭が入線位置を越えた時に、列車が入線位置を越えたことを検知することができる。
第5の手段では、前記位置検出部は、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において前記物体の進行方向と反対方向の端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する。
上記構成によれば、移動経路の方向において物体の進行方向と反対方向の端を、移動経路の方向における物体の位置として安定して検出することができる。なお、物体の進行方向と反対方向は、予め設定された方向でもよいし、物体の位置に基づいて判定した方向でもよい。
駅のホームでは、軌道を走行する列車が所定の出線位置を越えたことを検知する必要がある。そして、列車の後尾が出線位置を越えた時に、列車が出線位置を越えたことを検知することが望ましい。
この点、第6の手段では、第5の手段において、前記物体は列車であり、前記移動経路は前記列車の軌道であり、前記位置検出部により検出された前記列車の位置が、所定の出線位置を越えたことを検知する出線検知部を備える。こうした構成によれば、位置検出部は、グループ化された複数の反射点の位置のうち、軌道の方向において列車の進行方向と反対方向の端に位置する反射点の位置を、軌道の方向における列車の位置として検出するため、列車の後尾を列車の位置として検出することができる。そして、出線検知部は、位置検出部により検出された列車の位置が、所定の出線位置を越えたことを検知するため、列車の後尾が出線位置を越えた時に、列車が出線位置を越えたことを検知することができる。
1車線のみの道路では、自動車は車線変更をすることができないため、自動車の移動経路を特定することができる。そして、自動車の位置に基づいて自動車の速度を正確に算出するためには、自動車の位置を安定して検出する必要がある。
この点、第7の手段では、前記物体は自動車であり、前記移動経路は1車線のみの道路であり、前記位置検出部により検出された前記自動車の位置に基づいて、前記自動車の速度を算出する速度算出部を備える。こうした構成によれば、位置検出部は自動車の位置を安定して検出することができるため、速度算出部は自動車の位置に基づいて自動車の速度を正確に算出することができる。
自動車の進行方向を正確に判定するためには、自動車の位置を安定して検出する必要がある。
この点、第8の手段では、第7の手段において、前記位置検出部により検出された前記自動車の位置に基づいて、前記自動車の進行方向を判定する方向判定部を備える。こうした構成によれば、位置検出部は自動車の位置を安定して検出することができるため、方向判定部は自動車の位置に基づいて自動車の進行方向を正確に判定することができる。
第9の手段では、前記物体は自動車であり、前記移動経路は1車線のみの道路であり、前記位置検出部により検出された前記自動車の位置に基づいて、前記自動車の進行方向を判定する方向判定部を備える。
上記構成によれば、第8の手段と同様の作用効果を奏することができる。
第10の手段では、前記移動経路の方向を含むデータを取得するデータ取得部を備え、前記位置検出部は、前記データ取得部により取得された前記データに基づいて、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する。
上記構成によれば、データ取得部は、移動経路の方向を含むデータを取得する。そして、位置検出部は、データ取得部により取得されたデータに基づいて、グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における前記物体の位置として検出する。このため、物体検出装置は、移動経路の方向を含むデータを取得することにより、種々の移動経路に対応して物体の位置を検出することができる。
ホーム、軌道、列車、及び列車検出装置を示す模式図。 第1実施形態における入線側の列車検出装置のブロック図。 先頭車両にレーザ光が照射される態様と実移動距離を示す模式図。 従来技術で算出される移動距離を示す模式図。 列車検出装置と仮想ベクトルとの関係を示す平面図。 移動距離を算出する手順を示す模式図。 従来技術における入線検出の態様を示す模式図。 入線検出の態様を示す模式図。 従来技術で検出される先頭車両の位置を示す模式図。 検出される先頭車両の位置を示す模式図。 障害物存在時に従来技術で検出される先頭車両の位置を示す模式図。 障害物存在時に検出される先頭車両の位置を示す模式図。 第1実施形態における出線側の列車検出装置のブロック図。 出線検出の態様を示す模式図。 従来技術における出線検出の態様を示す模式図。 第2実施形態における自動車検出装置の適用例を示す模式図。 入口側の自動車検出装置のブロック図。 出口側の自動車検出装置のブロック図。 道路台帳図における自動車検出装置の設置位置を示す図。 仮想ベクトルの設定例を示す図。 第3実施形態の自動車検出装置のブロック図。 自動車の位置を検出する態様を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、駅のホームにおいて列車の位置を検出する列車検出装置として具現化している。
図1に示すように、列車60は複数の車両(先頭車両60aのみ図示)を備えており、軌道50を走行する。軌道50は、2本のレール51等を備えている。列車60(物体)は、2本のレール51の上を走行する。すなわち、列車60は移動経路が予め設定されている。列車60の移動経路は、軌道50及び軌道50の上方において列車60が通過する空間である。
矢印で示す列車60の進行方向を前方として、軌道50の右側方にはホーム71が設けられている。なお、進行方向と反対方向を後方とする。
軌道50においてホーム71よりも後方に、入線検知ラインLi(所定の入線位置)が設定されている。入線検知ラインLiは、列車60がホーム71に入ったこと(入線)を検知する基準となるライン(直線)である。
ホーム71の後端部(入線検知ラインLi寄りの部分)には、入線側の列車検出装置20が取り付けられている。列車検出装置20(物体検出装置)は、列車60の先頭が入線検知ラインLiを越えたことを検知する。列車検出装置20の詳細については後述する。
軌道50においてホーム71よりも前方に、出線検知ラインLo(所定の出線位置)が設定されている。出線検知ラインLoは、列車60がホーム71から出たこと(出線)を検知する基準となるライン(直線)である。
ホーム71の前端部(出線検知ラインLo寄りの部分)には、出線側の列車検出装置120が取り付けられている。列車検出装置120(物体検出装置)は、列車60の後尾が出線検知ラインLoを越えたことを検知する。列車検出装置120の詳細については後述する。
図2は、列車検出装置20のブロック図である。列車検出装置20は、投光部21、受光部22、反射点検出部23、グループ化部24、位置検出部25、入線検知部26等を備えている。
投光部21(照射部)は、前方の略190°の走査範囲をレーザ光(電磁波)で水平に、例えば33ms周期(所定周期)で走査する。レーザ光には、例えば赤外線や、可視光、紫外線等を利用することができる。投光部21は、投光部21を中心として、例えば0.25°(所定角度)間隔でレーザ光を投光(照射)する。投光部21は、上記移動経路をレーザ光で走査する。詳しくは、投光部21は、軌道50の方向における高さh1の水平面、すなわち上記移動経路に交差する平面である走査平面を走査するようにレーザ光を投光する。なお、走査平面は、水平から上方又は下方に傾斜していてもよい。
受光部22は、投光部21により投光された各レーザ光が物体の各点(各反射点)で反射された各反射光を受光し、受光した各反射光の強度を算出する。受光部22は、投光部21により各レーザ光が投光される度に、受光した各反射光の強度を算出する。
反射点検出部23は、投光部21により各レーザ光が投光されてから、受光部22により各反射光が受光されるまでの時間に基づいて、各投光方向における投光部21(列車検出装置20の基準点)から物体の各点(各反射点)までの距離を算出する。すなわち、反射点検出部23は、受光部22により受光された各反射光に基づいて、各レーザ光を反射した物体の各反射点の位置を検出する。なお、反射点検出部23は、受光部22により算出した反射光の強度が閾値よりも小さい場合は、その反射点の位置を検出しない。
グループ化部24は、投光部21による1回の走査において反射点検出部23により検出された複数の反射点の位置のうち、列車60の先頭車両60aに属する複数の反射点の位置をグループ化する。例えば、グループ化部24は、互いに一定の距離範囲内に存在する複数の反射点を、先頭車両60a(同一の物体)に属する複数の反射点と判断し、それらの反射点の位置をグループ化する。さらに、検出する対象は列車60の先頭車両60aのみであるため、グループ化部24は、複数の反射点を1つのグループのみにグループ化する。なお、一定の距離範囲を、先頭車両60aの大きさを考慮した距離範囲としてもよい。
グループ化部24は、グループ化した複数の反射点の位置を、図4,6に示すように、枠F1によって囲む。グループ化部24は、グループ化した複数の反射点の位置を、最小の矩形等(多角形等)で囲むように枠F1を設定する。なお、枠F1は時刻T1において複数の反射点の位置を囲んだ枠であり、枠F2はその後の時刻T2において複数の反射点の位置を囲んだ枠である。
位置検出部25は、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置に基づいて、先頭車両60a(列車60)の位置を検出する。位置検出部25の詳細については後述する。
入線検知部26は、位置検出部25により検出された先頭車両60aの位置が、上記入線検知ラインLiを越えたことを検知する。詳しくは、入線検知部26は、位置検出部25により検出された先頭車両60aの位置が、入線検知ラインLiの位置よりも列車検出装置20側(前方)の位置になった場合に、入線検知ラインLiを越えたことを検知する。
投光部21によるレーザ光の投光、受光部22による反射光の強度の算出、反射点検出部23による各反射点の位置の検出、グループ化部24による複数の反射点の位置のグループ化、位置検出部25による先頭車両60aの位置の検出、及び入線検知部26による入線の検知は、所定周期で逐次実行される。
図3は、先頭車両60aにレーザ光が照射される態様と実移動距離Xrを示す模式図である。時刻T1では、従来技術の列車検出装置920から投光されたレーザ光が、先頭車両60aの前面と左側面とに照射されている。時刻T2では、列車検出装置920から投光されたレーザ光が、先頭車両60aの左側面のみに照射されている。先頭車両60aの前端を基準とすると、時刻T1から時刻T2までに先頭車両60aが実際に移動した距離である実移動距離Xrは、矢印の長さで表される。すなわち、実移動距離Xrは、時刻T1における先頭車両60aの前端と、時刻T2における先頭車両60aの前端との距離である。また、実移動距離Xrを表す矢印の方向は、先頭車両60aの実際の移動方向である実移動方向を表している。
図4は、従来技術の列車検出装置920で算出される移動距離X1を示す模式図である。列車検出装置920は、グループ化された複数の反射点の位置の重心G1,G2を、先頭車両60aの位置として検出する。すなわち、列車検出装置920は、時刻T1における重心G1と、時刻T2における重心G2との距離を移動距離X1として算出する。このため、移動距離X1を表す矢印の長さは、図3の実移動距離Xrを表す矢印の長さよりも短くなる。すなわち、移動距離X1は、実移動距離Xrよりも短く算出される。また、移動距離X1を表す矢印の方向は、算出される先頭車両60aの移動方向を表しており、図3の実移動距離Xrを表す矢印の方向(実移動方向)からずれている。
この原因として、列車検出装置920では、時刻T1と時刻T2とで、算出される重心G1,G2の位置が実際の先頭車両60aに対して変化する。詳しくは、時刻T1では、重心G1は、先頭車両60aの左右方向の中央寄り、且つ前後方向の前寄りの位置として検出される。時刻T2では、重心G2は、先頭車両60aの左右方向の左寄り、且つ前後方向の中央寄りの位置として検出される。このため、列車検出装置920は、先頭車両60aの位置を安定して検出することができない。そして、検出された先頭車両60aの位置に基づいて算出される先頭車両60aの速度及び移動方向も、実際の速度及び実移動方向からずれることとなる。
そこで、本実施形態では、上記位置検出部25は、以下の手順により先頭車両60aの位置を検出する。
図5は、列車検出装置20と仮想ベクトルD1,D2との関係を示す平面図である。
仮想ベクトルD1は、列車60の進行方向へ向かうベクトルである。仮想ベクトルD2は、水平(軌道50に平行)且つ仮想ベクトルD1(列車60の進行方向)に垂直なベクトルのうち、列車検出装置20に近付く方向のベクトルである。
列車検出装置20は、列車60の進行方向に対して垂直な方向が前方となるように、ホーム71に設置されている(図1参照)。仮想ベクトルD1,D2の方向を表す角度として、列車検出装置20の前方を0°とし、右回りに正の角度(0〜+180°)とし、左回りに負の角度(0〜−180°)とする。仮想ベクトルD1の方向を表す角度は、−90°である。仮想ベクトルD2の方向を表す角度は−180°(+180°)である。
図6は、位置検出部25が移動距離X2を算出する手順を示す模式図である。なお、同図は、グループ化部24による複数の反射点の位置のグループ化まで終了した状態を示している。
まず、枠F1で囲まれた複数の反射点を、枠F1内において仮想ベクトルD1の方向へ射影する。そして、射影された複数の反射点の仮想ベクトルD1方向の位置を、仮想ベクトルD1の方向における先頭車両60aの位置として検出する。すなわち、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、仮想ベクトルD1の方向(移動経路の方向)において列車60の進行方向の端に位置する反射点の位置を、仮想ベクトルD1の方向における先頭車両60a(列車60)の位置として検出する。移動経路の方向とは、移動経路の延びる方向であり、すなわち移動経路に沿った方向である。
続いて、枠F1で囲まれた複数の反射点を、枠F1内において仮想ベクトルD2の方向へ射影する。そして、射影された複数の反射点の仮想ベクトルD2方向の位置を、仮想ベクトルD2の方向における先頭車両60aの位置として検出する。すなわち、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、上記走査平面において仮想ベクトルD1の方向(移動経路の方向)に垂直な方向における列車検出装置20との距離が最も短い反射点の位置を、仮想ベクトルD2の方向(移動経路の方向に垂直な方向)おける先頭車両60aの位置として検出する。
したがって、時刻T1では、点P1の位置が先頭車両60aの位置として検出される。時刻T2では、点P2の位置が先頭車両60aの位置として検出される。なお、本実施形態では、列車60の高さ方向の位置の検出は省略している。
その結果、列車検出装置20は、時刻T1における点P1と、時刻T2における点P2との距離を移動距離X2として算出する。このため、移動距離X2を表す矢印の長さは、図3の実移動距離Xrを表す矢印の長さに略等しくなる。すなわち、移動距離X2は、実移動距離Xrに略等しく算出される。
図7は、従来技術の列車検出装置920における入線検出の態様を示す模式図である。列車検出装置920は、重心Gの位置を先頭車両60aの位置として検出する。このため、重心Gが入線検知ラインLiを越えた時に、検出した先頭車両60aの位置が、入線検知ラインLiを越えたことを検知する。なお、先頭車両60aの長さを考慮して、重心Gの位置から先頭車両60aの先頭の位置を推定することも考えられる。ただし、列車検出装置920では、時刻によって、算出される重心Gの位置が実際の先頭車両60aに対して変化する。このため、先頭車両60aの先頭が入線検知ラインLiを越えたことを、正確に検知することができない。
図8は、本実施形態の列車検出装置20における入線検出の態様を示す模式図である。列車検出装置20は、点Pの位置を先頭車両60aの位置として検出する。このため、先頭車両60aの先頭が入線検知ラインLiを越えた時に、検出した先頭車両60aの位置が、入線検知ラインLiを越えたことを検知する。したがって、先頭車両60aの先頭が入線検知ラインLiを越えたことを、正確に検知することができる。
図9は、従来技術の列車検出装置920で検出される先頭車両60aの位置を示す模式図である。ここでは、先頭車両60aの形状が複雑であり、先頭車両60aにレーザ光が照射された投光方向のうち、一部の投光方向では反射点の位置を検出できない場合を示している。破線の円で示した反射点は、検出できなかった反射点である。
この場合、列車検出装置920では、時刻T1において、先頭車両60aが、枠F11,F12,F13で囲んだ複数の物体として認識される。そして、重心G11,G12,G13の位置が、それぞれ複数の物体の位置として検出される。時刻T2においては、先頭車両60aが、枠F21,F22で囲んだ複数の物体として認識される。そして、重心G21,G22の位置が、それぞれ複数の物体の位置として検出される。このため、列車検出装置920は、時刻T1と時刻T2とで先頭車両60aの位置を正確に対応付けることができず、列車60の速度及び移動方向を正確に算出することができない。
図10は、本実施形態の列車検出装置20で検出される先頭車両60aの位置を示す模式図である。反射点の位置が検出された態様は、図9と同一である。
グループ化部24は、複数の反射点を1つのグループのみにグループ化する。このため、時刻T1において、先頭車両60aが、枠F1で囲んだ1つの物体として認識される。そして、点P1の位置が、先頭車両60aの位置として検出される。時刻T2においては、先頭車両60aが、枠F2で囲んだ1つの物体として認識される。そして、点P2の位置が、先頭車両60aの位置として検出される。したがって、先頭車両60aの形状が複雑であり、一部の投光方向では反射点の位置を検出できない場合であっても、列車検出装置20は、先頭車両60aの位置を安定して検出することができる。その結果、列車60の速度及び移動方向を正確に算出することができる。
図11は、障害物Bが存在する時に、従来技術の列車検出装置920で検出される先頭車両60aの位置を示す模式図である。ここでは、障害物Bによって一部のレーザ光が遮られ、一部の投光方向では先頭車両60aの反射点の位置を検出できない場合を示している。破線の円で示した反射点は、検出できなかった反射点である。
この場合、列車検出装置920では、先頭車両60aが、枠F11,F12で囲んだ複数の物体として認識される。そして、重心G11,G12の位置が、それぞれ複数の物体の位置として検出される。このため、列車60の移動方向を誤検知したり、入線を複数回検知したりするおそれがある。
図12は、障害物Bが存在する時に、本実施形態の列車検出装置20で検出される先頭車両60aの位置を示す模式図である。反射点の位置が検出された態様は、図11と同一である。
グループ化部24は、複数の反射点を1つのグループのみにグループ化する。このため、先頭車両60aが、枠Fで囲んだ1つの物体として認識される。そして、点Pの位置が、先頭車両60aの位置として検出される。したがって、障害物Bによって一部のレーザ光が遮られる場合であっても、列車検出装置20は、先頭車両60aの位置を安定して検出することができる。その結果、列車60の移動方向及び入線を正確に検知することができる。
図1に示すように、駅のホーム71では、軌道50を走行する列車60が出線検知ラインLo(所定の出線位置)を越えたことを検知する必要がある。列車60の後尾が出線位置を越えた時に、列車60が出線位置を越えたことを検知することが望ましい。
図13は、出線側の列車検出装置120のブロック図である。列車検出装置120は、列車検出装置20の位置検出部25及び入線検知部26に代えて、位置検出部125及び出線検知部126を備えている。列車検出装置120のその他の構成は、列車検出装置20と同一である。
位置検出部125は、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置に基づいて、図14に示すように後尾車両60b(列車60)の位置を検出する。詳しくは、位置検出部125(列車検出装置120)は、列車60の進行方向と反対方向へ向かうベクトルを仮想ベクトルD1とする。位置検出部125は、水平(軌道50に平行)且つ仮想ベクトルD1(列車60の進行方向と反対方向)に垂直なベクトルのうち、列車検出装置120に近付く方向のベクトルを仮想ベクトルD2とする。
位置検出部125は、枠Fで囲まれた複数の反射点を、枠F内において仮想ベクトルD1の方向へ射影する。そして、射影された複数の反射点の仮想ベクトルD1方向の位置を、仮想ベクトルD1の方向における後尾車両60bの位置として検出する。すなわち、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、仮想ベクトルD1の方向(移動経路の方向)において列車60の進行方向と反対方向の端に位置する反射点の位置を、仮想ベクトルD1の方向における後尾車両60b(列車60)の位置として検出する。移動経路の方向とは、移動経路の延びる方向であり、すなわち移動経路に沿った方向である。
続いて、位置検出部125は、枠Fで囲まれた複数の反射点を、枠F内において仮想ベクトルD2の方向へ射影する。そして、射影された複数の反射点の仮想ベクトルD2方向の位置を、仮想ベクトルD2の方向における後尾車両60bの位置として検出する。すなわち、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、上記走査平面において仮想ベクトルD1の方向(移動経路の方向と反対方向)に垂直な方向における列車検出装置120との距離が最も短い反射点の位置を、仮想ベクトルD2の方向(移動経路の方向に垂直な方向)おける後尾車両60bの位置として検出する。なお、本実施形態では、列車60の高さ方向の位置の検出は省略している。
出線検知部126は、位置検出部125により検出された後尾車両60bの位置が、上記出線検知ラインLoを越えたことを検知する。詳しくは、出線検知部126は、位置検出部125により検出された後尾車両60bの位置が、出線検知ラインLoの位置に対して列車検出装置120と反対側(前方)の位置になった場合に、出線検知ラインLoを越えたことを検知する。
投光部21によるレーザ光の投光、受光部22による反射光の強度の算出、反射点検出部23による各反射点の位置の検出、グループ化部24による複数の反射点の位置のグループ化、位置検出部125による後尾車両60bの位置の検出、及び出線検知部126による出線の検知は、所定周期で逐次実行される。
上記構成によれば、点Pの位置が後尾車両60bの位置として検出される。このため、後尾車両60bの後尾が出線検知ラインLoを越えた時に、検出した後尾車両60bの位置が、出線検知ラインLoを越えたことを検知する。したがって、後尾車両60bの後尾が出線検知ラインLoを越えたことを、正確に検知することができる。
図15は、従来技術の列車検出装置920における出線検出の態様を示す模式図である。列車検出装置920は、重心Gの位置を後尾車両60bの位置として検出する。このため、重心Gが出線検知ラインLoを越えた時に、検出した後尾車両60bの位置が、出線検知ラインLoを越えたことを検知する。なお、後尾車両60bの長さを考慮して、重心Gの位置から後尾車両60bの後尾の位置を推定することも考えられる。ただし、列車検出装置920では、時刻によって、算出される重心Gの位置が実際の後尾車両60bに対して変化する。このため、後尾車両60bの後尾が出線検知ラインLoを越えたことを、正確に検知することができない。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・反射点検出部23は、各レーザ光の各反射波に基づいて、各レーザ光を反射した各反射点の位置を検出する。すなわち、列車60の移動経路を走査するように照射されたレーザ光が、列車60の各点(各反射点)に照射されて反射され、その各反射波に基づいて各レーザ光を反射した各反射点の位置が検出される。グループ化部24は、反射点検出部23により検出された複数の反射点の位置のうち、列車60に属する複数の反射点の位置をグループ化する。このため、複数の反射点の位置のうち、列車60に属する複数の反射点の位置を、他の反射点の位置と区別することができる。
・位置検出部25,125は、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における列車60の位置として検出する。このため、列車60にレーザ光が照射された位置が、列車60の側面のみである場合と、列車60の正面及び側面である場合とで、検出される移動経路の方向における列車60の位置が、実際の列車60に対して変化することを抑制することができる。したがって、列車検出装置20,120は、列車60の位置を安定して検出することができる。
・列車検出装置20,120は、移動経路に交差する平面である走査平面を走査するようにレーザ光を照射する。このため、列車検出装置20,120の投光部21として、2次元にレーザ光を照射する投光部を採用することができ、3次元にレーザ光を照射する投光部と比較して、コストを低減することができる。
・位置検出部25(125)は、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、走査平面において移動経路の方向に垂直な方向における列車検出装置20(120)との距離が最も短い反射点の位置を、移動経路の方向に垂直な方向おける列車60の位置として検出する。このため、列車60にレーザ光が照射された位置が、列車60の側面のみである場合と、列車60の正面及び側面である場合とで、検出される移動経路の方向に垂直な方向おける列車60の位置が、実際の列車60に対して変化することを抑制することができる。したがって、列車検出装置20,120は、列車60の位置を安定して検出することができる。さらに、移動経路の方向における列車60の位置のみならず、移動経路の方向に垂直な方向おける列車60の位置も検出することができ、列車検出装置20,120に対する列車60の位置を走査平面上の1点に特定することができる。
・位置検出部25は、グループ化された複数の反射点の位置のうち、軌道50の方向において列車60の進行方向の端に位置する反射点の位置を、軌道50の方向における列車60の位置として検出する。このため、先頭車両60aの先頭を列車60の位置として検出することができる。そして、入線検知部26は、位置検出部25により検出された列車60の位置が、入線検知ラインLiを越えたことを検知するため、先頭車両60aの先頭が入線検知ラインLiを越えた時に、列車60が入線検知ラインLiを越えたことを検知することができる。
・位置検出部125は、グループ化された複数の反射点の位置のうち、軌道50の方向において列車60の進行方向と反対方向の端に位置する反射点の位置を、軌道50の方向における列車60の位置として検出する。このため、後尾車両60bの後尾を列車60の位置として検出することができる。そして、出線検知部126は、位置検出部125により検出された列車60の位置が、出線検知ラインLoを越えたことを検知するため、後尾車両60bの後尾が出線検知ラインLoを越えた時に、列車60が出線検知ラインLoを越えたことを検知することができる。
なお、第1実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・ホーム71に、列車検出装置20及び列車検出装置120の一方のみを設置することもできる。すなわち、列車60の入線検知及び出線検知の一方のみを実行することもできる。
・列車検出装置20は、位置検出部25により検出された先頭車両60aの位置に基づいて、先頭車両60aの先頭が、軌道50に予め設定された正常停止領域に停止したか否かを判定する停止判定部を備えていてもよい。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図16に示すように、本実施形態では、自動車検出装置220は、高速道路入口の領域R1において自動車160の速度を算出する。また、自動車検出装置320は、高速道路出口の領域R2において自動車160の進行方向を判定する。
高速道路入口において、自動車160は道路52を通過して本線54へ合流する。道路52は、1車線のみの道路である。すなわち、高速道路入口において、自動車160は移動経路が予め設定されている。自動車160の移動経路は、道路52及び道路52の上方において自動車160が通過する空間である。自動車検出装置220は、自動車160の進行方向に対して略垂直(垂直)な方向が前方となるように、道路52の付近に設置されている。
高速道路出口において、自動車260は道路53を通過して出口へ向かう。また、自動車160が道路53を逆送した場合、自動車160は道路53を通過して本線54へ向かう。道路53は、1車線のみの道路である。すなわち、高速道路出口において、自動車160,260は移動経路が予め設定されている。自動車160,260の移動経路は、道路53及び道路53の上方において自動車160,260が通過する空間である。自動車検出装置320は、自動車160,260の進行方向に対して略垂直(垂直)な方向が前方となるように、道路53の付近に設置されている。
図17は、入口側の自動車検出装置220のブロック図である。自動車検出装置220(物体検出装置)は、列車検出装置20の入線検知部26に代えて、速度算出部226を備えている。自動車検出装置220のその他の構成は、列車検出装置20と同一である。
位置検出部25は、列車60の先頭車両60aに代えて、自動車160の位置を検出する。位置検出部25が自動車160の位置を検出する手順は、位置検出部25が先頭車両60aの位置を検出する手順と同様である。
速度算出部226は、位置検出部25により検出された自動車160の位置に基づいて、自動車160の速度を算出する。例えば、速度算出部226は、時刻T1における自動車160の位置P1と、時刻T2における自動車160の位置P2との距離を、時刻T1から時刻T2までの時間で割って自動車160の速度を算出する。
図18は、出口側の自動車検出装置320のブロック図である。自動車検出装置320(物体検出装置)は、列車検出装置20の入線検知部26に代えて、方向判定部326を備えている。自動車検出装置320のその他の構成は、列車検出装置20と同一である。
方向判定部326は、位置検出部25により検出された自動車160,260の位置に基づいて、自動車160,260の進行方向を判定する。例えば、方向判定部326は、時刻T1における自動車160の位置P1よりも、時刻T2における自動車160の位置P2が、料金所の出口に近付いているか否によって自動車160の進行方向を判定する。そして、方向判定部326は、時刻T1における自動車160の位置P1よりも、時刻T2における自動車160の位置P2が、料金所の出口から離れている場合に自動車160が道路53を逆送していると判定する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・自動車検出装置220は、位置検出部25により検出された自動車160の位置に基づいて、自動車160の速度を算出する速度算出部226を備える。こうした構成によれば、位置検出部25は自動車160の位置を安定して検出することができるため、速度算出部226は自動車160の位置に基づいて自動車160の速度を正確に算出することができる。
・自動車検出装置320は、位置検出部25により検出された自動車160,260の位置に基づいて、自動車160,260の進行方向を判定する方向判定部326を備える。こうした構成によれば、位置検出部25は自動車160,260の位置を安定して検出することができるため、方向判定部326は自動車160,260の位置に基づいて進行方向を正確に判定することができる。
なお、高速道路出入口に、自動車検出装置220及び自動車検出装置320の一方のみを設置することもできる。すなわち、自動車160の速度算出及び進行方向判定の一方のみを実行することもできる。また、自動車検出装置320は、位置検出部25により検出された自動車260の位置に基づいて、自動車260の速度を算出する速度算出部226を備えていてもよい。すなわち、自動車検出装置320は、自動車260の速度算出及び自動車160,260の進行方向判定の双方を実行することもできる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1,第2実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図19に示すように、本実施形態では、自動車検出装置420(物体検出装置)は、所定の道路55において自動車160(物体)の速度を算出する。
道路55は、1車線のみの道路である。すなわち、自動車160は移動経路が予め設定されている。自動車160の移動経路は、道路55及び道路55の上方において自動車160が通過する空間である。自動車検出装置420は、自動車160の進行方向に対して略垂直(垂直)な方向が前方となるように、道路55の付近に設置されている。道路55の正確な形状は、道路台帳図のデータから把握することができる。
そこで、図20に示すように、ユーザは、PC(Personal Computer)に道路台帳図のデータを入力し、そのデータに基づいて上記仮想ベクトルD1,D2を設定する。詳しくは、道路55を複数の区間に区切り、複数の区間に対してそれぞれ仮想ベクトルD11〜D1nを設定し、仮想ベクトルD11〜D1nにそれぞれ対応する仮想ベクトルD21〜D2nを設定する。
図21は、自動車検出装置420のブロック図である。自動車検出装置420(物体検出装置)は、自動車検出装置220にデータ取得部427を加えた構成となっている。データ取得部427は、自動車検出装置420と上記PCとが接続されることで、仮想ベクトルD11〜D1n,D21〜D2n(移動経路の方向を含むデータ)を取得する。
位置検出部25は、データ取得部427により取得されたデータに基づいて、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における物体の位置として検出する。
図22は、自動車検出装置420が自動車160の位置を検出する態様を示す模式図である。ここでは、自動車160が道路55を同図の右から左へ走行し、5つの区間をそれぞれ時刻T1〜T5において通過した場合を例に説明する。
最初の3つの区間では、仮想ベクトルD11〜D13(自動車160の進行方向)が−90°に設定されており、仮想ベクトルD21〜D23(自動車160の進行方向に垂直な方向)が±180°に設定されている。4つ目の区間では、仮想ベクトルD14が−60°に設定されており、仮想ベクトルD24が−150°に設定されている。5つ目の区間では、仮想ベクトルD15が−30°に設定されており、仮想ベクトルD25が−120°に設定されている。
位置検出部25は、時刻T1〜T5において、それぞれ点P1〜点P5の位置を、自動車160の位置として検出する。すなわち、位置検出部25は、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において進行方向の端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における自動車160の位置として検出する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第2実施形態と異なる利点のみを述べる。
・データ取得部427は、仮想ベクトルD11〜D1n,D21〜2n(移動経路の方向)を含むデータを取得する。そして、位置検出部25は、データ取得部427により取得されたデータに基づいて、グループ化部24によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、移動経路の方向において進行方向の端に位置する反射点の位置を、移動経路の方向における自動車160の位置として検出する。このため、自動車検出装置420は、仮想ベクトルD11〜D1n,D21〜2nを含むデータを取得することにより、種々の移動経路に対応して自動車160の位置を検出することができる。
なお、ユーザは、道路台帳図のデータによらず、道路55を実測して、その実測結果に基づいて上記仮想ベクトルD1,D2を設定することもできる。
また、上記の各実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。なお、上記の各実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・遊園地のジェットコースターは、予め移動経路が設定されている。そこで、移動経路を走査するように3次元にレーザ光を投光する投光部を備えるコースター検出装置(物体検出装置)により、ジェットコースター(物体)の位置を検出することもできる。
その場合、ジェットコースターの進行方向へ向かうベクトルを仮想ベクトルD1に設定する。ジェットコースターの軌道に平行且つ仮想ベクトルD1に垂直なベクトルのうち、コースター検出装置に近付く方向のベクトルを、仮想ベクトルD2に設定する。ジェットコースターの軌道に垂直且つ仮想ベクトルD1に垂直なベクトルのうち、コースター検出装置に近付く方向のベクトルを、仮想ベクトルD3に設定する。そして、位置検出部25は、枠Fで囲まれた(グループ化部24によりグループ化された)複数の反射点を、枠F内において仮想ベクトルD1,D2,D3の方向へそれぞれ射影する。以降、第1実施形態に準じた手順で、位置検出部25はジェットコースターの位置を検出する。
上記構成によれば、高さ方向の位置が変化するジェットコースターの位置を、安定して検出することができる。さらに、移動経路の方向におけるジェットコースターの位置のみならず、移動経路の方向に垂直な2方向おけるジェットコースターの位置も検出することができ、コースター検出装置に対するジェットコースターの位置を1点に特定することができる。
・投光部21は、レーザ光に限らず、ミリ波やマイクロ波を照射するものでもよく、電磁波を照射するものであればよい。
20…列車検出装置(物体検出装置)、21…投光部、22…受光部、23…反射点検出部、24…グループ化部、25…位置検出部、26…入線検知部、50…軌道(移動経路)、52…道路(移動経路)、53…道路(移動経路)、55…道路(移動経路)、60…列車(物体)、60a…先頭車両(物体)、60b…後尾車両(物体)、120…列車検出装置(物体検出装置)、125…位置検出部、126…出線検知部。

Claims (10)

  1. 移動経路が設定されている物体の位置を、前記移動経路を走査するように照射した電磁波の反射波に基づいて検出する物体検出装置であって、
    各電磁波の各反射波に基づいて、前記各電磁波を反射した各反射点の位置を検出する反射点検出部と、
    前記反射点検出部により検出された複数の反射点の位置のうち、前記物体に属する複数の反射点の位置をグループ化するグループ化部と、
    前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する位置検出部と、
    を備える物体検出装置。
  2. 前記物体検出装置は、前記移動経路に交差する平面である走査平面を走査するように前記電磁波を照射し、
    前記位置検出部は、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記走査平面において前記移動経路の方向に垂直な方向における前記物体検出装置との距離が最も短い反射点の位置を、前記移動経路の方向に垂直な方向おける前記物体の位置として検出する、請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記位置検出部は、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において前記物体の進行方向の端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する、請求項1又は2に記載の物体検出装置。
  4. 前記物体は列車であり、
    前記移動経路は前記列車の軌道であり、
    前記位置検出部により検出された前記列車の位置が、所定の入線位置を越えたことを検知する入線検知部を備える、請求項3に記載の物体検出装置。
  5. 前記位置検出部は、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において前記物体の進行方向と反対方向の端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する、請求項1又は2に記載の物体検出装置。
  6. 前記物体は列車であり、
    前記移動経路は前記列車の軌道であり、
    前記位置検出部により検出された前記列車の位置が、所定の出線位置を越えたことを検知する出線検知部を備える、請求項5に記載の物体検出装置。
  7. 前記物体は自動車であり、
    前記移動経路は1車線のみの道路であり、
    前記位置検出部により検出された前記自動車の位置に基づいて、前記自動車の速度を算出する速度算出部を備える、請求項1〜3、5のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  8. 前記位置検出部により検出された前記自動車の位置に基づいて、前記自動車の進行方向を判定する方向判定部を備える、請求項7に記載の物体検出装置。
  9. 前記物体は自動車であり、
    前記移動経路は1車線のみの道路であり、
    前記位置検出部により検出された前記自動車の位置に基づいて、前記自動車の進行方向を判定する方向判定部を備える、請求項1〜3、5のいずれか1項に記載の物体検出装置。
  10. 前記移動経路の方向を含むデータを取得するデータ取得部を備え、
    前記位置検出部は、前記データ取得部により取得された前記データに基づいて、前記グループ化部によりグループ化された複数の反射点の位置のうち、前記移動経路の方向において端に位置する反射点の位置を、前記移動経路の方向における前記物体の位置として検出する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の物体検出装置。
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