JP2021046770A - シールド掘進機のローリング角度調整方法及びシールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機のローリング角度調整方法及びシールド掘進機 Download PDF

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高原 健
Takeshi Takahara
健 高原
博茂 内田
Hiroshige Uchida
博茂 内田
仲西 利彦
Toshihiko Nakanishi
利彦 仲西
亮介 脇田
Ryosuke Wakita
亮介 脇田
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Abstract

【課題】複雑な機構を用いることなくシールド掘進機のローリング角度を調整することができるローリング角度調整方法を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係るローリング角度調整方法は、複数のシールドジャッキのうち少なくとも1つのシールドジャッキのフランジと固定部との隙間に、シールド掘進機の周方向に沿って厚みが変化する傾斜スペーサを挿入することで当該シールドジャッキの中心軸をシールド掘進機の周方向に傾斜させた後、傾斜させたシールドジャッキでセグメントを押すことによりシールド掘進機を前進させると同時にローリングさせる。【選択図】図11

Description

本発明は、シールド掘進機のローリング角度調整方法に関する。
シールド掘進機は、カッタヘッドを回転させてトンネルを掘り進みながら、その後方でリング状のセグメントによってトンネルの壁面を順次構築してゆく装置である。シールド掘進機は、周方向に並んで配置された複数のシールドジャッキを備えており、このシールドジャッキが固定されたセグメントの端面を押すことにより、シールド掘進機は前進する。
シールド掘進機は、カッタヘッドから受ける反力によってローリング(前後に延びる中心軸まわりに回転)してしまう場合がある。この場合、シールド掘進機のローリング角度を調整して、シールド掘進機を元の水平位置に戻す必要がある。下記の特許文献1及び特許文献2には、傾斜手段によってシールドジャッキの中心軸をシールド掘進機の周方向に傾斜させた上で、シールドジャッキでセグメントを押すことにより、シールド掘進機を前進させると同時にローリングさせる方法が記載されている。
実開平1−90895号公報 特開平11−13389号公報
ただし、特許文献1及び特許文献2に記載されている方法では、シールドジャッキを傾斜させるための機構が必要となる。そのため、シールド掘進機の構造が複雑になるおそれがある。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、複雑な機構を用いることなくシールド掘進機のローリング角度を調整することができるローリング角度調整方法を提供することを目的としている。また、そのようなローリング角度調整方法を効率よく実施可能なシールド掘進機を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係るローリング角度調整方法は、シールド掘進機のローリング角度を調整するローリング角度調整方法であって、前記シールド掘進機は、フランジを有する複数のシールドジャッキと、前記複数のシールドジャッキが前記シールド掘進機の周方向に並んだ状態で各シールドジャッキのフランジが固定される固定部と、を備えており、前記複数のシールドジャッキのうち少なくとも1つのシールドジャッキのフランジと前記固定部との隙間に、前記シールド掘進機の周方向に沿って厚みが変化する傾斜スペーサを挿入することで当該シールドジャッキの中心軸を前記シールド掘進機の周方向に傾斜させた後、傾斜させたシールドジャッキでセグメントを押すことにより前記シールド掘進機を前進させると同時にローリングさせる。
この方法によれば、傾斜スペーサを用いることでシールド掘進機をローリングさせることができる。そのため、複雑な機構を用いることなくシールド掘進機のローリング角度を調整することができる。
また、本発明の一態様に係るシールド掘進機は、貫通孔が形成されたフランジを有する複数のシールドジャッキと、前記複数のシールドジャッキが当該シールド掘進機の周方向に並んだ状態で各シールドジャッキのフランジが固定される固定部と、前記貫通孔を貫通して各シールドジャッキのフランジを前記固定部に固定する固定ボルトと、前記フランジと前記固定部との隙間に挿入された厚みが一定のフラットスペーサと、前記フランジと前記固定ボルトのねじ頭との間に位置し、球面状の凹座面を有する第1ワッシャと前記凹座面に接する球面状の凸座面を有する第2ワッシャとを含む球面ワッシャと、を備えている。
この構成によれば、もともとシールドジャッキのフランジと固定部の隙間にフラットスペーサが挿入されているため、フラットスペーサに代えて傾斜スペーサを挿入したとしても、シールドジャッキの可動範囲はあまり変化しない。そのため、傾斜スペーサを挿入したことに伴うストロークの設定変更を行う必要がない。また、フランジと固定ボルトのねじ頭との間に球面ワッシャが位置しているため、シールドジャッキの中心軸が傾斜したとしても、固定ボルトを用いてシールドジャッキを固定部にしっかりと固定することができる。このように、上記の構成によれば、上述したローリング角度調整方法を効率よく実施可能なシールド掘進機を提供することができる。
上記のローリング角度調整方法によれば、複雑な機構を用いることなくシールド掘進機のローリング角度を調整することができる。また、上記のシールド掘進機によれば、このようなローリング角度調整方法を効率よく実施することができる。
図1は、シールド掘進機の側面視における一部断面図である。 図2は、シールド掘進機を後方から見た図である。 図3は、シールドジャッキをシールド掘進機の中心軸から見た図である。 図4は、シールドジャッキのフランジ付近の拡大図である。 図5は、図4のV-V矢視断面図である。 図6は、ローリング角度調整方法を説明する図である。 図7は、ローリング角度調整方法を説明する図である。 図8は、ローリング角度調整方法を説明する図である。 図9は、ローリング角度調整方法を説明する図である。 図10は、ローリング角度調整方法を説明する図である。 図11は、ローリング角度調整方法を説明する図である。
<シールド掘進機>
以下、本発明の実施形態について説明する。はじめに、シールド掘進機の全体構造について説明する。図1は、シールド掘進機100の側面視における一部断面図である。シールド掘進機100は、トンネルを掘削しながら前進してゆく。その際、シールド掘進機100は、図外のエレクタ装置によって、1区画ずつ環状のセグメント101を固定して、トンネルの壁面を構築してゆく。なお、図1の紙面左方がシールド掘進機100の前方(以下、単に「前方」と称する)であり、図1の紙面右方がシールド掘進機100の後方(以下、単に「後方」と称する)である。
図1に示すように、本実施形態に係るシールド掘進機100は、図外のカッタビットが設けられたカッタヘッド10と、カッタヘッド10を回転可能に支持する胴部20と、胴部20の内周面に設けられた円環状の固定部30と、固定部30に固定された複数のシールドジャッキ40と、を備えている。
図2は、シールド掘進機100の後方から見た図である。図2に示すように、シールドジャッキ40は、シールド掘進機100の周方向に並んで配置されている。各シールドジャッキ40の中心軸はシールド掘進機100の中心軸が延びる方向(すなわち前後方向)に延びている。これらのシールドジャッキ40は、固定されたセグメント101の端面を押すことにより、シールド掘進機100を前進させることができる(図1参照)。なお、各シールドジャッキ40は、個別に動作を制御することができる。
<シールドジャッキ>
次に、シールドジャッキ40について詳しく説明する。図3は、シールドジャッキ40をシールド掘進機100の中心軸から見た図である。図3の紙面左右方向が前後方向であり、紙面上下方向がシールド掘進機100の周方向(以下、単に「周方向」と称する)である。シールドジャッキ40は、いわゆる油圧ジャッキである。図3に示すように、シールドジャッキ40は、本体41と、ピストンロッド42と、押圧部43と、フランジ44と、を有している。
本体41は、円筒状の形状を有しており、内部にシリンダチューブを含んでいる。固定部30の各シールドジャッキ40に対応する位置には本体41よりもわずかに外径の大きい挿入孔31が形成されており、各シールドジャッキ40の本体41は、この挿入孔31に挿入されている。
ピストンロッド42は、本体41に含まれるシリンダチューブの内部を移動するピストンに連結されている。ピストンロッド42は、シールドジャッキ40に供給される油圧によって、シールドジャッキ40の中心軸に沿って移動する。これにより、シールドジャッキ40は前後方向に伸縮する。
押圧部43は、ピストンロッド42の端部に設けられており、セグメント101に接してセグメント101の端面を押圧する。図2に示すように、本実施形態の押圧部43は矩形板状に形成されているが、押圧部43はセグメント101を押すことができればよく、押圧部43の形状は図2に示すものに限定されない。
フランジ44は、本体41に設けられており、固定部30に固定される。図4はフランジ44付近の拡大図であり、図5は図4のV-V矢視断面図である。図5の紙面上下方向が周方向であり、紙面左右方向がシールド掘進機100の半径方向である。図5に示すように、フランジ44は略矩形に形成されており、その四つ角には貫通孔45(図4参照)が形成されている。また、固定部30には、この貫通孔45に対応する位置にねじ穴32(図4参照)が形成されている。
<シールドジャッキを固定する部材>
次に、シールドジャッキ40を固定部30に固定する部材について説明する。本実施形態に係るシールド掘進機100は、固定ボルト50と、フラットスペーサ60と、球面ワッシャ70と、を備えている。これらの部材を用いて、各シールドジャッキ40は、固定部30に固定されている。
固定ボルト50は、フランジ44の貫通孔45を貫通して固定部30のねじ穴32に締結されている。この固定ボルト50を締め付けることにより、シールドジャッキ40(フランジ44)を固定部30に固定することができる。なお、本実施形態では、固定部30に形成されたねじ穴32に固定ボルト50を締結したが、固定ボルト50が固定部30を貫通して固定ボルト50の先端部分を図外のナットに締結してもよい。
フラットスペーサ60は、シールドジャッキ40のフランジ44と固定部30の隙間に挿入された厚みが一定のスペーサである。図5に示すように、本実施形態のフラットスペーサ60は、第1フラットスペーサ61と、第1フラットスペーサ61とは別体の第2フラットスペーサ62とを有している。第1フラットスペーサ61は、フラットスペーサ60の周方向の一方側(図5の紙面上方側)の部分に相当しシールド掘進機100の半径方向に延びている。また、第2フラットスペーサ62は、フラットスペーサ60の周方向の他方側(図5の紙面下方側)の部分に相当しシールド掘進機100の半径方向に延びている。
第1フラットスペーサ61は、シールドジャッキ40の本体41及び固定ボルト50を避けるようにして切り欠かれており、これにより周方向一方側から取り付けることができるとともに、取り外すことができる。同様に、第2フラットスペーサ62は、シールドジャッキ40の本体41及び固定ボルト50を避けるようにして切り欠かれており、これにより周方向他方側から取り付けることができるとともに、取り外すことができる。
なお、本実施形態のフラットスペーサ60は、第1フラットスペーサ61と第2フラットスペーサ62の2つに分割されているが、フラットスペーサ60は分割されていなくてもよく、3つ以上に分割されていてもよい。また、第1フラットスペーサ61と第2フラットスペーサ62は離間しているが、互いに接触していてもよい。
球面ワッシャ70は、シールドジャッキ40のフランジ44と固定ボルト50のねじ頭51との間に位置するワッシャである。図4に示すように、本実施形態の球面ワッシャ70は、第1ワッシャ71と、第1ワッシャ71に重ねられた第2ワッシャ72と、を有している。第1ワッシャ71は、フランジ44に接するフラット座面と、第2ワッシャ72に接する球面状の凹座面と、を含んでいる。また、第2ワッシャ72は、固定ボルト50のねじ頭51に接するフラット座面と、第1ワッシャ71の凹座面に面接触する球面状の凸座面と、を含んでいる。
球面ワッシャ70は、以上のように構成されているため、第2ワッシャ72は、第1ワッシャ71の凹座面に沿って、第1ワッシャ71に対して相対移動することができる。これにより、フランジ44の鉛直方向に対して固定ボルト50の中心軸が傾斜しても、固定ボルト50を固定部30のねじ穴32にしっかりと締結することができる。
<ローリング角度調整方法>
次に、シールド掘進機100のローリング角度を調整するローリング角度調整方法について説明する。図6乃至図11は、本実施形態に係るローリング角度調整方法を説明する図である。
図6に示すように、シールド掘進機100のローリング角度を調整するにあたり、はじめに固定ボルト50を取り外してガイド部材80を取り付ける。具体的には、複数の固定ボルト50のうち一部の固定ボルト50及び球面ワッシャ70を取り外し、取り外した固定ボルト50に対応する貫通孔45にガイド部材80を貫通させて固定部30に固定する。本実施形態では、シールドジャッキ40の中心軸を挟んで互いに対向する2つの固定ボルト50を取り外し、取り外した部分にガイド部材80を取り付ける。なお、ガイド部材80は、断面が円である棒状の形状を有しており、端部には雄ねじが形成されている。この雄ねじを固定部30のねじ穴32に締結することにより、ガイド部材80は固定部30に固定される。
続いて、図7に示すように、複数の固定ボルト50のうち残った固定ボルト50を取り外す。このように、固定ボルト50を全て取り外すことにより、ガイド部材80に沿ってシールドジャッキ40を前後に移動させることができる。また、本実施形態では、ガイド部材80に沿ってシールドジャッキ40が移動するため、前後方向から見たときの貫通孔45に対するねじ穴32の位置にずれは生じない。なお、本実施形態では、取り外した4つの固定ボルト50のうち2つの固定ボルト50に対応する位置にガイド部材80を取り付けたが、全ての固定ボルト50に対応する位置にガイド部材80を取り付けてもよい。
続いて、図8に示すように、シールドジャッキ40の本体41を後方に移動させて、フランジ44と固定部30との隙間の幅を大きくし、フラットスペーサ60を取り外す。ピストンロッド42又は押圧部43を図外のエレクタ装置などの他の部材に固定した状態でシールドジャッキ40を縮めれば、本体41を後方に移動させることができる。なお、本体41の前端面を後方に向かって押すなど、他の方法を用いてもよい。また、フラットスペーサ60を構成する第1フラットスペーサ61及び第2フラットスペーサ62はシールド掘進機100の半径方向に延びているため、シールド掘進機100の内側から取外作業及び取付作業を行う際には、シールド掘進機100の半径方向外側にアクセスする必要がないため、上記作業を容易に行うことができる。
続いて、図9に示すように、フランジ44と固定部30の隙間に傾斜スペーサ90を挿入した後、図10に示すように、本体41を前方に移動させる。傾斜スペーサ90は、シールド掘進機100の周方向に沿って厚みが変化するスペーサである。本実施形態の傾斜スペーサ90は、第1傾斜スペーサ91と、第1傾斜スペーサ91とは別体の第2傾斜スペーサ92とを有している。
第1傾斜スペーサ91は、傾斜スペーサ90の周方向の一方側(図9の紙面上方側)の部分に相当しシールド掘進機100半径方向に延びている。第1傾斜スペーサ91は周方向の他方側(図9の紙面下方側)に向かうにしたがって厚みが大きくなる。また、第2傾斜スペーサ92は、傾斜スペーサ90の周方向の他方側の部分に相当しシールド掘進機100半径方向に延びている。第2傾斜スペーサ92も周方向の他方側に向かうにしたがって厚みが大きくなる。さらに、第2傾斜スペーサ92は、第1傾斜スペーサ91よりも厚みが大きい。
そして、第1傾斜スペーサ91は周方向の一方側からフランジ44と固定部30の隙間に挿入し、第2傾斜スペーサ92は周方向の他方側から上記隙間に挿入する。上記のとおり、第1傾斜スペーサ91及び第2傾斜スペーサ92は、シールド掘進機100の半径方向に延びているため、シールド掘進機100の内側から取外作業及び取付作業を行う際には、シールド掘進機100の半径方向外側にアクセスする必要がないため、上記作業を容易に行うことができる。
続いて、図11に示すように、ガイド部材80が取り付けられていない貫通孔45に固定ボルト50を貫通させて固定部30のねじ穴32に締結する。その後、ガイド部材80を取り外して取り外したガイド部材80に対応する貫通孔45に固定ボルト50を貫通させて固定部30のねじ穴32に締結する。これにより、シールドジャッキ40の中心軸は、傾斜スペーサ90の傾斜に対応して周方向に傾斜する。本実施形態では、シールド掘進機100の中心軸に対するシールドジャッキ40の中心軸の傾斜角度は、0.5度から2.0度程度であり、例えば1度である。
なお、固定ボルト50をねじ穴32に締結する際、固定ボルト50とフランジ44の隙間に球面ワッシャ70を挿入する。これにより、シールドジャッキ40が周方向に傾斜する場合であっても、固定ボルト50を固定部30のねじ穴32にしっかりと締結することができる。
上述したシールドジャッキ40を傾斜させる作業は、全てのシールドジャッキ40に対して行ってもよく、一部のシールドジャッキ40に対して行ってもよい。例えば、周方向に隣接する2つのシールドジャッキ40と、この2つのシールドジャッキ40にシールド掘進機100の中心軸を挟んで対向する2つのシールドジャッキ40に対して上記の作業を行ってもよい。
続いて、シールドジャッキ40でセグメント101の端面を押す(図1参照)。そうすると、シールド掘進機100には前方に向かう力が加わるとともに、周方向の力が加わる。その結果、シールド掘進機100は前進するのと同時にローリングすることになる。これにより、シールド掘進機100のローリング角度を調整することができる。なお、複数のシールドジャッキ40のうち一部のシールドジャッキ40を傾斜させた場合、傾斜させたシールドジャッキ40のみでセグメント101を押してもよく、傾斜していないシールドジャッキ40を含むすべてのシールドジャッキ40でセグメント101を押してもよい。
<作用効果等>
以上のとおり、本実施形態に係るシールド掘進機100は、フランジ44を有する複数のシールドジャッキ40と、複数のシールドジャッキ40がシールド掘進機100の周方向に並んだ状態で各シールドジャッキ40のフランジ44が固定される固定部30と、を備えている。そして、本実施形態に係るローリング角度調整方法は、複数のシールドジャッキ40のうち少なくとも1つのシールドジャッキ40のフランジ44と固定部30との隙間に、シールド掘進機100の周方向に沿って厚みが変化する傾斜スペーサ90を挿入することで当該シールドジャッキ40の中心軸をシールド掘進機100の周方向に傾斜させた後、傾斜させたシールドジャッキ40でセグメント101を押すことによりシールド掘進機100を前進させると同時にローリングさせている。
この方法によれば、傾斜スペーサ90を用いることで、シールドジャッキ40の中心軸をシールド掘進機100の周方向に傾斜させ、これによりシールド掘進機100を前進させながらローリングさせることができる。そのため、複雑な機構を用いることなくシールド掘進機100のローリング角度を調整することができる。
また、傾斜スペーサ90は、前記周方向の一方側の部分に相当しシールド掘進機100の半径方向に延びる第1傾斜スペーサ91と、前記周方向の他方側の部分に相当し前記半径方向に延び第1傾斜スペーサ91とは別体の第2傾斜スペーサ92と、を有している。そして、本実施形態に係るローリング角度調整方法では、フランジ44と固定部30の隙間に傾斜スペーサ90を挿入する際、前記周方向の一方側から前記隙間に向かって第1傾斜スペーサ91を挿入し、前記周方向の他方側から前記隙間に向かって第2傾斜スペーサ92を挿入している。
この方法によれば、シールド掘進機100の周方向から傾斜スペーサ90を挿入することから、シールド掘進機100の半径方向外側にアクセスする必要がなく、シールド掘進機100の内側から傾斜スペーサ90の挿入作業を容易に行うことができる。
また、フランジ44にはそれぞれ複数の貫通孔45が形成されており、複数の貫通孔45を貫通する複数の固定ボルト50によって各シールドジャッキ40のフランジ44は固定部30に固定されている。そして、本実施形態に係るローリング角度調整方法では、フランジ44と固定部30の隙間に傾斜スペーサ90を挿入する際、複数の固定ボルト50のうち一部の固定ボルト50を取り外した後、取り外した固定ボルト50に対応する貫通孔45に棒状のガイド部材80を貫通させて固定部30に固定し、その後、複数の固定ボルト50のうち残りの固定ボルト50を取り外している。
この方法によれば、全ての固定ボルト50を取り外した場合でも、前後方向から見たときの貫通孔45に対するねじ穴32の位置にずれは生じない。そのため、固定ボルト50を再度取り付ける際には、固定ボルト50を容易に取り付けることができる。
また、本実施形態に係るシールド掘進機100は、貫通孔45が形成されたフランジ44を有する複数のシールドジャッキ40と、複数のシールドジャッキ40がシールド掘進機100の周方向に並んだ状態で各シールドジャッキ40のフランジ44が固定される固定部30と、貫通孔45を貫通して各シールドジャッキ40のフランジ44を固定部30に固定する固定ボルト50と、フランジ44と固定部30との隙間に挿入された厚みが一定のフラットスペーサ60と、フランジ44と固定ボルト50のねじ頭51との間に位置し、球面状の凹座面を有する第1ワッシャ71と凹座面に接する球面状の凸座面を有する第2ワッシャ72とを含む球面ワッシャ70と、を備えている。
このように、本実施形態に係るシールド掘進機100は、もともとフランジ44と固定部30の隙間にフラットスペーサ60が挿入されているため、フラットスペーサ60に代えて傾斜スペーサ90を挿入したとしても、シールドジャッキ40の可動範囲はほとんど変化しない。そのため、傾斜スペーサ90を挿入したことに伴うストロークの設定変更を行う必要がない。また、フランジ44と固定ボルト50のねじ頭51との間に球面ワッシャ70が位置しているため、シールドジャッキ40の中心軸が傾斜したとしても、固定ボルト50を用いてシールドジャッキ40を固定部30にしっかりと固定することができる。このように、本実施形態に係るシールド掘進機100は、上述したローリング角度調整方法に適した構成を備えている。
また、本実施形態に係るシールド掘進機100では、フラットスペーサ60は、前記周方向の一方側の部分に位置しシールド掘進機100の半径方向に延びる第1フラットスペーサ61と、前記周方向の他方側の部分に位置し前記半径方向に延び第1フラットスペーサ61とは別体の第2フラットスペーサ62と、を有している。
そのため、フラットスペーサ60を外して傾斜スペーサ90に入れ替える際に、シールド掘進機100の半径方向外側にアクセスする必要がなく、シールド掘進機100の内側からフラットスペーサ60の取外作業を容易に行うことができる。
なお、複数のシールドジャッキ40のうち一部のシールドジャッキ40のみ傾斜させる場合、傾斜させないシールドジャッキ40に対応するフラットスペーサ60は交換されないため、当該フラットスペーサ60は分割されていなくてもよい。同様にして、傾斜させないシールドジャッキ40には球面ワッシャ70を用いずに、一般的なワッシャを用いてもよい。
10 カッタヘッド
30 固定部
32 ねじ穴
40 シールドジャッキ
44 フランジ
45 貫通孔
50 固定ボルト
51 ねじ頭
60 フラットスペーサ
61 第1フラットスペーサ
62 第2フラットスペーサ
70 球面ワッシャ
71 第1ワッシャ
72 第2ワッシャ
80 ガイド部材
90 傾斜スペーサ
91 第1傾斜スペーサ
92 第2傾斜スペーサ
100 シールド掘進機
101 セグメント

Claims (5)

  1. シールド掘進機のローリング角度を調整するローリング角度調整方法であって、
    前記シールド掘進機は、フランジを有する複数のシールドジャッキと、前記複数のシールドジャッキが前記シールド掘進機の周方向に並んだ状態で各シールドジャッキのフランジが固定される固定部と、を備えており、
    前記複数のシールドジャッキのうち少なくとも1つのシールドジャッキのフランジと前記固定部との隙間に、前記シールド掘進機の周方向に沿って厚みが変化する傾斜スペーサを挿入することで当該シールドジャッキの中心軸を前記シールド掘進機の周方向に傾斜させた後、傾斜させたシールドジャッキでセグメントを押すことにより前記シールド掘進機を前進させると同時にローリングさせる、ローリング角度調整方法。
  2. 前記傾斜スペーサは、前記周方向の一方側の部分に相当し前記シールド掘進機の半径方向に延びる第1傾斜スペーサと、前記周方向の他方側の部分に相当し前記半径方向に延び前記第1傾斜スペーサとは別体の第2傾斜スペーサと、を有しており、
    前記フランジと前記固定部の隙間に前記傾斜スペーサを挿入する際、前記周方向の一方側から前記隙間に向かって第1傾斜スペーサを挿入し、前記周方向の他方側から前記隙間に向かって第2傾斜スペーサを挿入する、請求項1に記載のローリング角度調整方法。
  3. 前記フランジにはそれぞれ複数の貫通孔が形成されており、
    前記複数の貫通孔を貫通する複数の固定ボルトによって各シールドジャッキのフランジは前記固定部に固定されており、
    前記フランジと前記固定部の隙間に前記傾斜スペーサを挿入する際、前記複数の固定ボルトのうち一部の固定ボルトを取り外した後、取り外した固定ボルトに対応する貫通孔に棒状のガイド部材を貫通させて前記固定部に固定し、その後、前記複数の固定ボルトのうち残りの固定ボルトを取り外す、請求項2に記載のローリング角度調整方法。
  4. シールド掘進機であって、
    貫通孔が形成されたフランジを有する複数のシールドジャッキと、
    前記複数のシールドジャッキが当該シールド掘進機の周方向に並んだ状態で各シールドジャッキのフランジが固定される固定部と、
    前記貫通孔を貫通して各シールドジャッキのフランジを前記固定部に固定する固定ボルトと、
    前記フランジと前記固定部の隙間に挿入された厚みが一定のフラットスペーサと、
    前記フランジと前記固定ボルトのねじ頭との間に位置し、球面状の凹座面を有する第1ワッシャと前記凹座面に接する球面状の凸座面を有する第2ワッシャとを含む球面ワッシャと、を備えたシールド掘進機。
  5. 前記フラットスペーサは、前記周方向の一方側の部分に位置し前記シールド掘進機の半径方向に延びる第1フラットスペーサと、前記周方向の他方側の部分に位置し前記半径方向に延び前記第1フラットスペーサとは別体の第2フラットスペーサと、を有する、請求項4に記載のシールド掘進機。
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