JP2021044945A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の嵌合保持部に嵌合部品を容易に組付けることができる電気接続箱を提供する。【解決手段】電気接続箱1は、嵌合部品17を嵌合及び保持する嵌合保持部が上面と側面とに渡って開口された筐体13と、嵌合保持部を開放して側面に形成された開口部の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部35及び先端係合縁部37と、嵌合部品17に形成され、開口部に対する嵌合部品17の開放位置で回転受け縁部35に当接するとともに回転受け縁部35を中心にこの周りを回ることで嵌合部品17を旋回させる回転係合部39と、回転受け縁部35に形成され、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに嵌合部品17の閉止位置では規制を解除する高さ出し突起と、筐体13と嵌合部品17との間に設けられ、規制が解除されて下降した嵌合部品17を筐体13に係合固定する第1ロック部59と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
例えばヒューズやリレー等の電気部品を表面に着脱可能に装着する車載用の電気接続箱が知られている(特許文献1等参照)。この種の電気接続箱には、筐体等の内部に収容される電子部品の収容性を向上させるべく、電子部品が組付けられた接続体を筐体の接続体収容室に上下2段に重ねて配置したものが知られている。
下記の特許文献1には、電子部品及び電子部品の端子に対して電気的に接続される電線を組み付けた接続体と、複数の接続体を互いに間隔を空けた積層状態で収容及び保持する筐体と、を備えた電気接続箱が開示されている。筐体は、接続体を収容及び保持する接続体収容室が形成された収容部材を接続体の層毎に備え、それぞれの収容部材は、隣り合う層の間で、自らが収容及び保持している接続体と共に互いに着脱し得るよう構成されている。
下層の接続体を収容する収容部材は、積層状態に無い電子部品や接続体等を収容及び保持するための収容室が一体に形成されており、上層の接続体を収容する収容部材(嵌合部品)を着脱し得るように保持する嵌合保持部が筐体の側面に区画形成されている。そして、上層の接続体を収容する収容部材は、該収容部材の外側面を形成する断面略U字形状の周壁を有し、周壁の両開口端縁が嵌合保持部における両側壁にそれぞれ対向するように組み付けられると共に、周壁の下端縁が嵌合保持部の上端縁(下層の接続体を収容する収容部材の上端縁)に対向するように組み付けられる。この際、上層の接続体を収容する収容部材は、周壁の開口端側を連結する内壁に設けられたガイド部及びロック部からなるロック機構と、嵌合保持部の内壁に設けられたガイド部及びロック部からなるロック機構とによって、下層の接続体に対する積層方向に嵌合されて互いに係合状態(ロック状態)になる。即ち、上層の接続体を収容する収容部材は、筐体の嵌合保持部に対して着脱可能に保持される。
特開2017−127078号公報
ところで、この種の電気接続箱では、上層の接続体を収容する収容部材における周壁の両開口端縁と嵌合保持部における両側壁とのそれぞれ対向部分には、水等の浸入を防ぐ止水構造が設けられることが望ましい。
例えば、図21に示す収容部材510では、周壁511の両開口端縁512,513に沿って設けられ、嵌合保持部における対向する両側壁の側端縁(図示せず)をそれぞれ内外から覆う内側壁512a,513a及び外側壁512b,513bを有する止水部514,515が設けられている。
しかしながら、作業者側からは見えづらい嵌合合わせ部分における収容部材側のロック機構525(ガイド部521及びロック部523)と嵌合保持部側のロック機構(図示せず)を係合状態としつつ、周壁511の両開口端縁512,513における止水部514,515を嵌合保持部における対向する側壁の側端縁にそれぞれ嵌合させなければならない収容部材510の組付け作業は、作業性がよくなかった。
また、止水部514,515における内側壁512a,513aと外側壁512b,513bとは、嵌合保持部における側壁の側端縁との間に止水構造(迷路構造)を構成するため、開口端縁512,513の高さ方向(図21中、高さ方向)に沿ってそれぞれ設けられ、周壁511の開口端縁512,513の延出方向に沿って略平行にそれぞれ延出されている。ここで、周壁の一方の開口端縁512及び他方の開口端縁513が、延出方向が同じ角度(平行)に延出される場合には、嵌合保持部における側壁の先端側(前方側)から収容部材510の止水部514,515における内側壁512a,513aと外側壁512b,513bとを嵌挿することができる。
しかしながら、周壁の一方の開口端縁及び他方の開口端縁が、延出方向が異なる角度に広がってそれぞれ延出される場合には、嵌合保持部における側壁の先端側から収容部材510を嵌合すると、少なくとも一方の内側壁512a,513aが嵌合保持部における対応する側壁に干渉してしまう。そこで、嵌合保持部における側壁の上端側から収容部材510の止水部514,515における内側壁512a,513aと外側壁512b,513bとを嵌挿しなければならない。その結果、収容部材510は、嵌合保持部に対して周壁511の開口端縁512,513の高さに応じた嵌合ストロークの距離S2が必要になり、収容部材510の組付け自由度が低下するという問題もあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、筐体の嵌合保持部に嵌合部品を容易に組付けることができる電気接続箱を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電子部品と前記電子部品に電気的に接続される電線とが組付けられた嵌合部品と、前記嵌合部品を嵌合及び保持する嵌合保持部が上面と側面とに渡って開口された筐体と、前記嵌合保持部を開放して前記側面に形成された開口部の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部及び先端係合縁部と、前記嵌合部品に形成され、前記開口部に対する前記嵌合部品の開放位置で前記回転受け縁部に当接するとともに前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることで前記嵌合部品を旋回させる回転係合部と、前記回転受け縁部に形成され、前記回転受け縁部に沿う前記回転係合部の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに前記嵌合部品の閉止位置では前記規制を解除する高さ出し突起と、前記筐体と前記嵌合部品との間に設けられ、前記規制が解除されて下降した前記嵌合部品を前記筐体に係合固定するロック部と、を備えることを特徴とする電気接続箱。
上記(1)の構成の電気接続箱によれば、筐体の嵌合保持部は、筐体の上面の一部と側面とを切り欠いて設けられている。この嵌合保持部には、嵌合部品が一体に嵌合及び保持される。嵌合部品は、電線に接続される電子部品を有している。
筐体は、嵌合保持部が設けられることにより側面に開口部が形成される。嵌合部品は、この開口部から嵌合保持部へ装着される。開口部が形成された側面は、この開口部を挟む両側縁が、鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部及び先端係合縁部となる。嵌合部品は、これら回転受け縁部及び先端係合縁部の間に装着される。
組付け時、嵌合部品は、回転受け縁部の延在方向に直交する方向で移動され、開口部に対する嵌合部品の開放位置で回転係合部が回転受け縁部に当接される。即ち、嵌合部品は、回転係合部が平行移動されて回転受け縁部に当接する。回転受け縁部に当接した回転係合部は、回転受け縁部を中心にこの周りを回ることにより嵌合部品を旋回させる。水平方向へ旋回した嵌合部品は、回転半径外端(回転係合部と反対側の端)の回転先端部が、側面の先端係合縁部に係合して旋回が停止し、開口部を塞ぐ(即ち、嵌合する)。
このとき、回転係合部は、回転受け縁部に係合することにより、回転中心に直交する方向の移動が規制されながら回転受け縁部を中心にこの周りを回る。また、回転係合部は、回転受け縁部に沿う下方向の移動が、回転受け縁部に形成された高さ出し突起により規制される。この高さ出し突起による下方向の移動規制は、嵌合部品が開口部を塞ぐ閉止位置で解除される。高さ出し突起による下方向への規制が解除された嵌合部品は、所定の距離(組付ストローク)下降した後、ロック部が係合することにより、筐体に固定される。これにより、嵌合部品は、筐体への装着が完了する。
本構成の電気接続箱では、嵌合部品を筐体の嵌合保持部へ組み付ける際に、開口部の回転受け縁部に、嵌合部品の回転係合部を平行移動して当てることで、回転開始位置を位置決めできる。回転係合部を回転受け縁部にあてがった嵌合部品は、回転中心に直交する方向の移動が規制されながら旋回可能となる。即ち、嵌合部品は、旋回方向の終端が閉止位置となる旋回軌道で旋回がガイドされる。
また、嵌合部品は、高さ出し突起に回転係合部が当たることにより下方向の移動が規制される。即ち、嵌合部品は、回転受け縁部と高さ出し突起とにあてがうことにより、開口部に嵌合する位置への旋回がガイドされる。従来構造のように、嵌合部品を筐体の上方より嵌合保持部へ落とし込んで装着する必要がない。このため、電気接続箱の上方に、嵌合部品を装着するための、嵌合部品の全高に相当する大きな作業空間を確保する必要がない。
電気接続箱は、高さ出し突起による規制が解除されてからロック部が係合する比較的に短い組付ストロークの移動で、組付けを行うことができる。電気接続箱は、組付ストロークが短くなることにより、小さな作業スペースで組付けが可能になるとともに、嵌合部品に接続される電線の余長も短くすることができる。
また、嵌合部品は、回転係合部を、筐体の回転受け縁部に平行移動して当てれば位置決めできる。そこで、仮に視認が困難なエンジンルーム奥側等の作業空間であっても、回転開始位置に容易に位置決めすることができる。回転受け縁部に回転係合部を当接した嵌合部品は、高さ出し突起に当たるまで下降させた後、回転受け縁部を中心にこの周りを旋回するのみで開口部に嵌合するための閉止位置まで確実に移動させることができる。
そして、電気接続箱は、開口部に嵌合する閉止位置まで嵌合部品が旋回されると、高さ出し突起による下方向の規制が解除される。これにより、嵌合部品が正規の閉止位置に取り付けられたことを二重に確認することができる。高さ出し突起による下方向の規制が解除された嵌合部品は、そのまま下方向へ組付ストロークだけ移動するのみでロック部が係合して筐体への固定が完了する。
その結果、電気接続箱によれば、筐体の嵌合保持部に、嵌合部品を容易に、しかも、確実に組付けることができる。
(2) 前記回転係合部が、水平断面視略V字状に形成され、この略V字状の底部を前記回転受け縁部に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記(1)に記載の電気接続箱。
上記(2)の構成の電気接続箱によれば、嵌合部品の回転係合部が、水平断面視略V字状のV字回転係合部として形成される。V字回転係合部は、徐々に接近する先当て面と、後当て面とが底部で接続される。V字回転係合部が当たる回転受け縁部は、筐体の開口部に臨む側面の縁部となる。この縁部の端面は、傾斜面で形成することができる。この場合、V字回転係合部の底部は、この傾斜面の傾斜方向の長さに相当する平坦面を有する。回転受け縁部とV字回転係合部とは、先当て面が側面に当接した状態で、傾斜面が平坦面に当接する。V字回転係合部の場合、高さ出し突起は、主に先当て面の下端縁を載置するための載置片部となる。この載置片部は、嵌合部品が開口部を閉鎖する閉止位置まで旋回されると、V字回転係合部から外れる位置に設けられている。載置片部から下端が外れたV字回転係合部は、組付ストロークの下降が可能となる。
V字回転係合部は、先当て面が平面のため、回転受け縁部に当接する際の位置あわせが狙いやすくなる。V字回転係合部の先当て面を回転受け縁部にあてがった嵌合部品は、V字の交点を支点に旋回させて開口部に嵌合される。
(3) 前記回転受け縁部が、水平断面視弧状の湾曲起立壁を有し、前記回転係合部が、前記回転受け縁部に沿う軸部を有し、前記軸部を前記湾曲起立壁の内側曲面に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記(1)に記載の電気接続箱。
上記(3)の構成の電気接続箱によれば、筐体の側面に設けられる回転受け縁部が、水平断面視弧状の湾曲起立壁を有する。湾曲起立壁は、回転受け縁部に沿う方向の略円筒形状の下端を除く上側を略半円筒形状に切り欠いて形成される。切り欠かれていない下端は、略円筒形状が残ることにより段部が形成される。この段部は、高さ出し突起となる。即ち、湾曲起立壁は、上側を略半円筒形状に切り欠き、下端を略円筒形状に残すことにより、回転係合部が乗る形状を形成している。
一方、回転係合部は、湾曲起立壁の内側曲面に当接する軸部を有する。軸部は、回転受け縁部に軸線が沿う方向の軸となる。湾曲起立壁の内側曲面と、内側曲面に外周面を当接した軸部とは、一つの回転中心を中心とした同軸に配置される。軸部を湾曲起立壁の内側曲面に当てた嵌合部品は、この回転中心を中心に旋回される。この際、回転係合部は、下端が段部に乗った状態で回転される。
嵌合部品は、旋回されて開口部に嵌合されると、回転係合部の下端が段部から外れる。段部から下端が外れた回転係合部は、組付ストロークの下降が可能となる。湾曲起立壁は、内側曲面に軸部の外周が当たるため、軸部の回転中心ずれを抑制できる。これにより、嵌合部品は、正規の旋回軌道でガイドされ、開口部に嵌合しやすくなる。
(4) 前記回転受け縁部が、水平断面視略半円筒状の筒壁を有し、前記回転係合部が、前記筒壁に内側曲面を当接する弧状壁部を有し、前記弧状壁部の内側曲面を前記筒壁の外周に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記(1)に記載の電気接続箱。
上記(4)の構成の電気接続箱によれば、回転受け縁部が、水平断面視略半円筒状の筒壁を有する。筒壁は、円周方向の一端が、開口部の縁部に接続される。水平断面視略半円筒状の筒壁は、C字形状となり、C字の開口部側の一端が、開口部の縁部に沿って接続される。この筒壁の外周は、円周面となっている。即ち、略半割の半円軸が開口部の縁部に沿って設けられている。
一方、回転係合部は、弧状壁部を有する。弧状壁部は、内側曲面を有する。内側曲面は、筒壁の外周面と同一半径の湾曲面となる。弧状壁部は、筒壁の外周方向の長さよりも、円弧方向の長さが短く形成される。即ち、弧状壁部は、内側曲面を筒壁の外周に当接して、この円弧方向の長さが短い分、筒壁の周りを回転が可能となっている。
筒壁と、筒壁の外周に内側曲面を当接した弧状壁部とは、一つの回転中心を中心とした同軸に配置される。弧状壁部を筒壁の外周面に当てた嵌合部品は、この回転中心を中心に旋回される。この際、弧状壁部は、下端が、筒壁の一部分から半径方向外側に突出した支持突起に乗った状態で回転される。
嵌合部品は、旋回されて開口部に嵌合されると、弧状壁部の下端が支持突起から外れる。支持突起から下端が外れた弧状壁部は、組付ストロークの下降が可能となる。
弧状壁部は、内側曲面を筒壁の外周に当てるため、弧状壁部の回転中心ずれを抑制できる。これにより、嵌合部品は、正規の旋回軌道でガイドされ、開口部に嵌合しやすくなる。
また、弧状壁部は、嵌合部品が開口部に嵌合した状態で、筒壁を円周方向の半分以上の長さで覆う。ここで、弧状壁部は、筒壁と同様にC字形状となり、C字の開口部側の一端が嵌合部品に接続される。このため、弧状壁部は、嵌合部品から水平断面視略半円形状となって延出し、筒壁を覆う。即ち、開口部の縁部に設けられた筒壁は、嵌合部品から延出した弧状壁部により連続面で覆われることになる。これにより、嵌合部品に当たった水は、嵌合部品から弧状壁部の表面を流れ、筒壁には直接当たらないように構成されている。その結果、この筒壁と弧状壁部との摺接構造によれば、嵌合部品に当たった水を、開口部に浸入しにくくできる。
(5) 前記筐体の前記先端係合縁部に当接する前記嵌合部品の回転先端部が、前記先端係合縁部の端縁を表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状の溝部を有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の電気接続箱。
上記(5)の構成の電気接続箱によれば、筐体の側面に開口部が開口している。筐体は、開口部を挟む両側縁が、鉛直方向に沿う回転受け縁部と先端係合縁部となる。このうち、筐体の先端係合縁部には、開口部に嵌合した嵌合部品の回転先端部が係合する。先端係合縁部は、筐体の壁端が開口部に臨み、同一の壁厚で開口部の上下方向に延在する縁部となる。
一方、嵌合部品の回転先端部は、水平断面視略U字状の溝部を有する。溝部は、先端係合縁部の端縁を表裏から挟んで挿入する。溝部は、嵌合部品が旋回されると、筐体の先端係合縁部に接近する。嵌合部品は、回転先端部が先端係合縁部に接近すると、溝部の溝開口に、先端係合縁部が配置される。嵌合部品は、更に旋回されると、開口部に嵌合すると同時に、溝部の内側に先端係合縁部を受け入れる。
溝部は、嵌合部品の回転先端部から旋回方向に突出する一対の平行な離間壁により形成される。溝部は、この一対の離間壁により、先端係合縁部の端縁を表裏から挟む。溝部は、離間壁が、嵌合部品の回転先端部から旋回方向に延出して形成される。このため、回転先端部が旋回しながら溝部の内側に先端係合縁部を受け入れる際、先端係合縁部は離間壁に干渉しにくくなり、溝部は止水に十分な深さを確保することができる。そして、嵌合部品に当たった水は、嵌合部品から離間壁の外面を流れ、溝部内には浸入しにくくなる。また、溝部と先端係合縁部とは、一対の離間壁の間に、先端係合縁部の端縁が挿入されるので、水が浸入しにくい屈曲路(迷路構造)を形成できる。これにより、電気接続箱は、嵌合部品の回転先端部と、筐体の先端係合縁部との間からの水の浸入を抑制することができる。
本発明に係る電気接続箱によれば、筐体の嵌合保持部に嵌合部品を容易に組付けることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図1に示した筐体の嵌合保持部に対し嵌合部品が嵌合途中となった電気接続箱の要部概略平面図である。 図2に示した回転受け縁部及び回転係合部の要部拡大図である。 高さ出し突起である載置片部を要部拡大図と共に表した筐体の要部側面図である。 ロック部のロック前とロック後を表した筐体及び嵌合部品の要部斜視図である。 嵌合部品の組付ストロークを表す筐体及び嵌合部品の要部側面図である。 筐体の嵌合保持部に対し嵌合部品が嵌合した電気接続箱の要部概略平面図である。 図7に示した嵌合部品の回転先端部と筐体の先端係合縁部との収まりを表す要部拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図9に示した筐体の嵌合保持部に対し嵌合部品が嵌合途中となった電気接続箱の要部概略平面図である。 図10に示した回転受け縁部及び回転係合部の要部拡大図である。 高さ出し突起である段部を要部拡大図と共に表した筐体の要部側面図である。 筐体の嵌合保持部に対し嵌合部品が嵌合した電気接続箱の要部概略平面図である。 本発明の第3実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図14に示した筐体の嵌合保持部に対し嵌合部品が嵌合途中となった電気接続箱の要部概略平面図である。 図15に示した回転受け縁部及び回転係合部の要部拡大図である。 図16に示した筒壁の要部拡大図である。 図16に示した筒壁及び弧状壁部の要部平面図である。 高さ出し突起である支持突起を要部拡大図と共に表した筐体の要部側面図である。 筐体の嵌合保持部に対し嵌合部品が嵌合した電気接続箱の要部概略平面図である。 従来の電気接続箱における収容部材(嵌合部品)の嵌合合わせ部分を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱1の分解斜視図である。
本実施形態に係る電気接続箱1は、例えば、車両に搭載され、図示しない車両の電源(二次電池)と電子機器との間に介在させ、その電源から電子機器への供給電力を調整するものである。この電気接続箱1は、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等と称される場合もある。
本実施形態に係る電気接続箱1は、図1及び図2に示すように、例えばそれぞれが絶縁樹脂製の筐体13と、筐体13の嵌合保持部15に嵌合保持される嵌合部品17と、筐体13の下方開口を覆うロアカバー19とを備えたケース本体20内に複数の電子部品3を収容する。筐体13は、上面と側面とに渡って嵌合保持部15を開口している。筐体13及び嵌合部品17の上方開口は、第1アッパーカバー21及び第2アッパーカバー23により覆われる。
ケース本体20内に収容される電子部品3とは、例えば、リレー、ヒューズやヒュージブルリンク等のことである。電子部品3は、筐体13の内方に配置されたリレー本体やヒューズ本体等の電子部品本体(図示略)と、その電子部品本体に対して電気的に接続された電気接続部としての複数の端子(図示略)と、を備える。これら電子部品3の端子には、電線5が電気的に接続されている。
この電子部品3の端子に対して電気的に接続される電線5は、一方の端部を電子部品3の端子に対して電気的に接続させ、他方の端部を電源(二次電池)や電子機器に対して電気的に接続させるものである。この電線5は、相手側端子(図示略)を介して電子部品3の端子に電気的に接続する。ケース本体20の筐体13から引き出された複数本の電線5は、粘着テープやコルゲートチューブ等の外装材7で一纏めに束ねられている。
本第1実施形態に係る筐体13は、嵌合部品17を嵌合保持する嵌合保持部15(図2参照)と、複数の電子部品3を収容及び保持する複数の電子部品収容室25,26とを備える。電子部品収容室25は、筐体13の上方開口に露出するように複数の電子部品3が収容配置されている。また、電子部品収容室26は、嵌合部品17の下方に配置されるフレーム部27にも設けられる。フレーム部27の電子部品収容室26にも積層状態となるように複数の電子部品3が収容配置されている。勿論、複数の電子部品収容室25,26の配置は、これに限らず種々の配置が可能であることは云うまでもない。
なお、本明細書の電気接続箱1においては説明の都合上、図1の嵌合部品17が組付けられる側を前側、その反対側を後側とし、側部固定板29が設けられている側を左側、その反対側を右側とする。嵌合保持部15の右斜め前方から水平方向に案内されて嵌合開始位置に達した嵌合部品17が下方の嵌合完了位置まで案内される嵌合方向(矢印A方向)は、電気接続箱1の上側から下側となる。従って、本明細書中において、前後上下左右の方向は図1に示す矢印の通りとなる。
図2に示すように、本第1実施形態に係る嵌合保持部15は、フレーム部27の電子部品収容室26の上方に嵌合部品17を着脱し得るように嵌合保持するために、筐体13の側面に区画形成されている。嵌合保持部15は、電子部品収容室25を区画形成している筐体13の両側壁から前側にそれぞれ延設された一方の側壁31及び他方の側壁33を有する。
本第1実施形態に係る電気接続箱1は、上記の筐体13及び嵌合部品17に加え、回転受け縁部35及び先端係合縁部37と、回転係合部39と、高さ出し突起41と、ロック部である第1〜第4ロック部59,61,63,65とを主要な構成として有する。
図2は、図1に示した筐体13の嵌合保持部15に対し嵌合部品17が嵌合途中となった電気接続箱1の要部概略平面図である。
回転受け縁部35は、嵌合保持部15を開放して側面に形成された開口部43の一方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。本第1実施形態において、回転受け縁部35は、開口部43に臨む一方の側壁31の平坦な縁部となる。この回転受け縁部35は、嵌合部品17の回転係合部39と係合する。回転係合部39は、回転受け縁部35を中心にこの周りを回ることで嵌合部品17を矢印R方向に旋回させる。
先端係合縁部37は、開口部43の他方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。先端係合縁部37は、開口部43に臨む他方の側壁33の平坦な縁部となる。この先端係合縁部37は、嵌合部品17の回転先端部45における後述する溝部83に挿入される。
図3は、図2に示した回転受け縁部35及び回転係合部39の要部拡大図である。
回転係合部39は、嵌合部品17に形成され、開口部43に対する嵌合部品17の開放位置で回転受け縁部35に当接する。本第1実施形態において、回転係合部39は、水平断面視略V字状のV字回転係合部47として形成される。V字回転係合部47は、徐々に接近する先当て面49と、後当て面51とが底部53で接続される。V字回転係合部47が当たる回転受け縁部35は、端面を傾斜面55で形成することができる。この場合、V字回転係合部47の底部53は、この傾斜面55の傾斜方向の長さに相当する平坦面を有する。嵌合部品17は、回転係合部39における略V字状の底部53を、回転受け縁部35に当接して回転受け縁部35を中心にこの周りを矢印R方向で回る。V字回転係合部47は、先当て面49が平面のため、組付け時に、回転受け縁部35に接近する方向(矢印B方向)に移動し、回転受け縁部35に当接する際の位置あわせが狙いやすくなっている。
図4は、高さ出し突起41である載置片部57を要部拡大図と共に表した筐体13の要部側面図である。
高さ出し突起41は、回転受け縁部35に形成される。高さ出し突起41は、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を途中で規制する。また、高さ出し突起41は、嵌合部品17の閉止位置では、回転係合部39の下方向の移動規制を解除する。
回転係合部39がV字回転係合部47の場合、高さ出し突起41は、載置片部57となる。載置片部57は、主に先当て面49の下端縁を載置するため、回転受け縁部35の側面から突出する。この載置片部57は、嵌合部品17が開口部43を閉鎖する閉止位置まで旋回されると、V字回転係合部47から外れる位置に設けられている。載置片部57から下端が外れたV字回転係合部47は、組付ストロークS(図6参照)の下降が可能となる。
図5は、ロック部のロック前とロック後を表した筐体13及び嵌合部品17の要部斜視図である。
ロック部は、筐体13と嵌合部品17との間に渡って設けられる。ロック部は、規制が解除されて下降した嵌合部品17を、筐体13に係合固定する。本第1実施形態に係るロック部は、図2に示すように、第1ロック部59と、第2ロック部61と、第3ロック部63と、第4ロック部65とからなる。第1ロック部59は、嵌合部品17の前面に設けられる第1ロック爪67と、フレーム部27の前面に設けられる第1ロック受部69とからなる。第2ロック部61は、嵌合部品17の左側面に設けられる第2ロック爪71と、他方の側壁33の内面に設けられる第2ロック受部73とからなる。第3ロック部63は、嵌合部品17の左背面に設けられる第3ロック爪75と、嵌合保持部15の左奥壁面に設けられる第3ロック受部77とからなる。第4ロック部65は、嵌合部品17の右背面に設けられる第4ロック爪79と、嵌合保持部15の右奥壁面に設けられる第4ロック受部81とからなる。
図6は、嵌合部品17の組付ストロークを表す筐体13及び嵌合部品17の要部側面図である。
嵌合部品17は、旋回組付け時、載置片部57により下方向の移動が途中で規制される。この位置で、ロック部は、それぞれのロック爪とロック部とが離間して対向配置される。嵌合部品17は、開口部43に嵌合する位置へ旋回されると、載置片部57からV字回転係合部47が外れて規制が解除される。載置片部57から下端が外れたV字回転係合部47は、組付ストロークSの下降が可能となる。この組付ストロークSの移動により、第1ロック部59、第2ロック部61、第3ロック部63及び第4ロック部65が同時に係合状態となり、嵌合部品17が筐体13に固定される。
図7は、筐体13の嵌合保持部15に対し嵌合部品17が嵌合した電気接続箱1の要部概略平面図である。
嵌合保持部15に嵌合部品17が固定された筐体13は、嵌合部品17により嵌合保持部15の開口部43が閉鎖される。電気接続箱1は、放水方向が右斜め前方(矢印W)からとなる車載位置に取り付けられる。放水方向の下流側に位置するV字回転係合部47は、放水方向と反対側にV字開口が向くことにより、放水時の水が浸入しにくくなっている。
図8は、図7に示した嵌合部品17の回転先端部45と筐体13の先端係合縁部37との収まりを表す要部拡大平面図である。
また、電気接続箱1は、筐体13の先端係合縁部37に当接することとなる嵌合部品17の回転先端部45が、溝部83を有している。この溝部83は、筐体13における先端係合縁部37の端縁を、表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状に形成されている。筐体13の先端係合縁部37は、嵌合部品17の回転先端部45に設けられた溝部83が、矢印Wの放水方向から被さるように挿入されるので、放水時の水が浸入しにくくなっている。即ち、電気接続箱1は、嵌合部品17が装着されることにより、開口部43の止水性が確保される。なお、図8中の直角に曲がる矢印は、矢印W方向の放水がエンジンルーム内壁等に当たって、矢印Wから垂直方向に派生した水流を示す。
次に、上記した第1実施形態に係る電気接続箱1の作用を説明する。
本第1実施形態に係る電気接続箱1では、筐体13の嵌合保持部15は、筐体13の上面の一部と側面とを切り欠いて設けられている。この嵌合保持部15には、嵌合部品17が一体に嵌合及び保持される。嵌合部品17は、電線5に接続される電子部品3を有している。
筐体13は、嵌合保持部15が設けられることにより側面に開口部43が形成される。嵌合部品17は、この開口部43から嵌合保持部15へ装着される。開口部43が形成された側面は、この開口部43を挟む両側縁が、鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部35及び先端係合縁部37となる。嵌合部品17は、これら回転受け縁部35及び先端係合縁部37の間に装着される。
嵌合部品17は、側面の回転受け縁部35に当接する回転係合部39を有する。組付け時、嵌合部品17は、回転受け縁部35の延在方向に直交する方向で移動され、開口部43に対する嵌合部品17の開放位置で回転係合部39が回転受け縁部35に当接される。即ち、嵌合部品17は、回転係合部39が平行移動されて回転受け縁部35に当接する。回転受け縁部35に当接した回転係合部39は、回転受け縁部35を中心にこの周りを回ることにより嵌合部品17を矢印R方向に旋回させる。水平方向へ旋回した嵌合部品17は、回転半径外端(回転係合部39と反対側の端)に設けられる回転先端部45が、側面の先端係合縁部37に係合して旋回が停止し、開口部43を塞ぐ(即ち、嵌合する)。
このとき、回転係合部39は、回転受け縁部35に係合することにより、回転中心に直交する方向の移動が規制されながら回転受け縁部35を中心にこの周りを回る。また、回転係合部39は、回転受け縁部35に沿う下方向の移動が、回転受け縁部35に形成された高さ出し突起41により規制される。この高さ出し突起41による下方向の移動規制は、嵌合部品17が開口部43を塞ぐ閉止位置で解除される。高さ出し突起41による下方向への規制が解除された嵌合部品17は、所定の距離(組付ストローク)下降した後、ロック部が係合することにより、筐体13に固定される。これにより、嵌合部品17は、筐体13への装着が完了する。
本第1実施形態の電気接続箱1では、嵌合部品17を筐体13の嵌合保持部15へ組み付ける際に、開口部43の回転受け縁部35に、嵌合部品17の回転係合部39を平行移動して当てることで、回転開始位置を位置決めできる。回転係合部39を回転受け縁部35にあてがった嵌合部品17は、回転中心に直交する方向の移動が規制されながら旋回可能となる。即ち、嵌合部品17は、旋回方向の終端が閉止位置となる旋回軌道で旋回がガイドされるようになされている。
また、嵌合部品17は、高さ出し突起41に回転係合部39が当たることにより下方向の移動が規制される。即ち、嵌合部品17は、回転受け縁部35と高さ出し突起41とにあてがうことにより、開口部43に嵌合する位置への旋回がガイドされる。従来構造のように、嵌合部品17を筐体13の上方より嵌合保持部15へ落とし込んで装着する必要がない。このため、電気接続箱1の上方に、嵌合部品17を装着するための、嵌合部品17の全高に相当する大きな作業空間を確保する必要がない。
電気接続箱1は、高さ出し突起41による規制が解除されてからロック部が係合する比較的に短い組付ストロークSの移動で、組付けを行うことができる。電気接続箱1は、組付ストロークSが短くなることにより、小さな作業スペースで組付けが可能になるとともに、嵌合部品17に接続される電線5(ワイヤーハーネス等)の余長も短くすることができる。
また、嵌合部品17は、回転係合部39を、筐体13の回転受け縁部35に平行移動して当てれば位置決めできる。そこで、仮に視認が困難なエンジンルーム奥側等の作業空間であっても、回転開始位置に容易に位置決めすることができる。回転受け縁部35に回転係合部39を当接した嵌合部品17は、高さ出し突起41に当たるまで下降させた後、回転受け縁部35を中心にこの周りを旋回するのみで開口部43に嵌合する閉止位置まで確実に移動させることができる。
そして、電気接続箱1は、開口部43に嵌合する閉止位置まで嵌合部品17が旋回されると、高さ出し突起41による下方向の規制が解除される。この解除を知覚することにより、嵌合部品17が正規の閉止位置に取り付けられたことを二重に確認することができる。高さ出し突起41による下方向の規制が解除された嵌合部品17は、そのまま下方向へ組付ストロークSだけ移動するのみでロック部が係合して筐体13への固定が完了する。
その結果、電気接続箱1では、筐体13の嵌合保持部15に、嵌合部品17を容易に、しかも、確実に組付けることができる。
そして、本第1実施形態の電気接続箱1では、嵌合部品17の回転係合部39が、水平断面視略V字状のV字回転係合部47として形成される。V字回転係合部47は、徐々に接近する先当て面49と、後当て面51とが底部53で接続される。V字回転係合部47が当たる回転受け縁部35は、筐体13の開口部43に臨む側面の縁部となる。この縁部の端面は、傾斜面55で形成することができる。この場合、V字回転係合部47の底部53は、この傾斜面55の傾斜方向の長さに相当する平坦面を有する。回転受け縁部35とV字回転係合部47とは、先当て面49が側面に当接した状態で、傾斜面55が平坦面に当接して、回転中心のずれが規制される。V字回転係合部47の場合、高さ出し突起41は、主に先当て面49の下端縁を載置するための載置片部57となる。この載置片部57は、嵌合部品17が開口部43を閉鎖する閉止位置まで旋回されると、V字回転係合部47から外れる位置に設けられている。載置片部57から下端が外れたV字回転係合部47は、組付ストロークSの下降が可能となる。
V字回転係合部47は、先当て面49が平面のため、回転受け縁部35に当接する際の位置あわせが狙いやすくなる。V字回転係合部47の先当て面49を回転受け縁部35にあてがった嵌合部品17は、V字の交点を支点に旋回させて開口部43に容易に嵌合できる。
また、この電気接続箱1では、筐体13の側面に開口部43が開口している。筐体13は、開口部43を挟む両側縁が、鉛直方向に沿う回転受け縁部35と先端係合縁部37となる。このうち、筐体13の先端係合縁部37には、開口部43に嵌合した嵌合部品17の回転先端部45が係合する。先端係合縁部37は、筐体13の壁端が開口部43に臨み、同一の壁厚で開口部43の上下方向に延在する縁部となる。
一方、嵌合部品17の回転先端部45は、水平断面視略U字状の溝部83を有する。溝部83は、先端係合縁部37の端縁を表裏から挟んで挿入する。溝部83は、嵌合部品17が旋回されると、筐体13の先端係合縁部37に接近する。嵌合部品17は、回転先端部45が先端係合縁部37に接近すると、溝部83の溝開口に、先端係合縁部37が配置される。嵌合部品17は、更に旋回されると、開口部43に嵌合すると同時に、溝部83の内側に先端係合縁部37を受け入れる。
溝部83は、嵌合部品17の回転先端部45から旋回方向に突出する一対の平行な離間壁により形成される。溝部83は、この一対の離間壁により、先端係合縁部37の端縁を表裏から挟む。溝部83は、離間壁が、嵌合部品17の回転先端部45からほぼ旋回方向に延出して形成される。このため、回転先端部45が旋回しながら溝部83の内側に先端係合縁部37を受け入れる際、先端係合縁部37は離間壁に干渉しにくくなり、溝部83は止水に十分な深さを確保することができる。そして、嵌合部品17に当たった水は、嵌合部品17から離間壁の外面を流れ、溝部83内には浸入しにくくなる。また、溝部83と先端係合縁部37とは、一対の離間壁の間に、先端係合縁部37の端縁が挿入されるので、水が浸入しにくい屈曲路(迷路構造)を形成できる。これにより、電気接続箱1は、上記した回転受け縁部35とV字回転係合部47の間、及び回転先端部45と先端係合縁部37の間の双方において、矢印Wの放水方向からの水の浸入を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱85について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱85の分解斜視図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態で示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第2実施形態に係る電気接続箱85は、回転受け縁部35が湾曲起立壁87を有し、回転係合部39が軸部89を有する点が第1実施形態と異なる。他の構成は、第1実施形態とほぼ同じである。
図10は、図9に示した筐体13の嵌合保持部15に対し嵌合部品17が嵌合途中となった電気接続箱85の要部概略平面図である。
回転受け縁部35は、嵌合保持部15を開放して側面に形成された開口部43の一方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。第2実施形態において、回転受け縁部35は、筐体13の開口部43に臨む一方の側壁31の縁部に突出して形成された水平断面視弧状の湾曲起立壁87を有する。この回転受け縁部35の湾曲起立壁87は、嵌合部品17の回転係合部39と係合する。
一方、嵌合部品17に設けられる回転係合部39は、回転受け縁部35に沿う軸部89を有する。この軸部89は、湾曲起立壁87の内側曲面91(図11参照)に当接して回転受け縁部35を中心にこの周りを回る。
図11は、図10に示した回転受け縁部35及び回転係合部39の要部拡大図である。
軸部89は、外周から半径方向外側に突出して軸部89に沿って延在する二つの縦壁部93と縦壁部95とにより嵌合部品17に支持されている。先端が軸部89に接続された縦壁部93と縦壁部95は、基端が、嵌合部品17の外側面から起立して設けられる支持湾曲壁97の内側曲面99に接続される。これにより、軸部89は、支持湾曲壁97を介して嵌合部品17の外側面に支持されている。
支持湾曲壁97は、起立先端側が、湾曲起立壁87の起立先端を覆うように重なる。即ち、湾曲起立壁87と支持湾曲壁97とは、先端同士が重なり段差のある略半円筒状となって閉じる。これにより、支持湾曲壁97は、矢印W方向の放水による水が、湾曲起立壁87と軸部89の間に浸入しにくくなっている。
図12は、高さ出し突起41である段部101を要部拡大図と共に表した筐体13の要部側面図である。
高さ出し突起41は、回転受け縁部35に形成される。高さ出し突起41は、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を途中で規制する。また、高さ出し突起41は、嵌合部品17の閉止位置では、回転係合部39の下方向の移動規制を解除する。
回転受け縁部35が軸部89の場合、高さ出し突起41は、段部101となる。段部101は、湾曲起立壁87の下端に設けられる。湾曲起立壁87は、略円筒形状の下端を除く上側を切り欠くことにより、略半円筒形状に形成されている。段部101は、この切り欠かれていない略円筒形状の下端において、残された略円筒形状部分として形成される。
段部101は、略円筒形状部分から更に下方に切り込まれる落とし込みスリット103を有している。落とし込みスリット103は、嵌合部品17が開口部43を閉鎖する閉鎖位置まで旋回されると、一方の縦壁部95が、組付ストロークS分落ち込む。即ち、落とし込みスリット103は、嵌合部品17が開口部43を閉鎖したとき、縦壁部95と一致する位置に設けられている。段部101から外れた縦壁部95は、落とし込みスリット103に落ちることにより、組付ストロークSの下降が可能となる。なお、他方の縦壁部93は、下端が縦壁部95よりも上方に位置するように形成される。縦壁部93は、縦壁部95が落とし込みスリット103に下降すると、段部101に載置されることとなる。
図13は、筐体13の嵌合保持部15に対し嵌合部品17が嵌合した電気接続箱85の要部概略平面図である。
嵌合保持部15に嵌合部品17が固定された筐体13は、嵌合部品17により嵌合保持部15の開口部43が閉鎖される。電気接続箱85は、放水方向が右斜め前方(矢印W)からとなる車載位置に取り付けられる。放水方向の下流側に位置する支持湾曲壁97は、放水方向と反対側に内側曲面99が向くことにより、放水時の水が軸部89の外周に浸入しにくくなっている。
次に、上記した第2実施形態に係る電気接続箱85の作用を説明する。
本第2実施形態の電気接続箱1では、筐体13の側面に設けられる回転受け縁部35が、水平断面視弧状の湾曲起立壁87を有する。湾曲起立壁87は、回転受け縁部35に沿う方向の略円筒形状の下端を除く上側を略半円筒形状に切り欠いて形成される。切り欠かれていない下端は、略円筒形状が残ることにより段部101が形成される。この段部101は、更に落とし込みスリット103を有する。落とし込みスリット103を有したこの段部101は、高さ出し突起41となる。即ち、湾曲起立壁87は、上側を略半円筒形状に切り欠き、下端を略円筒形状の段部101として残し、更に落とし込みスリット103を設けている。これにより、湾曲起立壁87は、回転係合部39の縦壁部95が係合及び係合解除可能となる形状に形成されている。
一方、回転係合部39は、湾曲起立壁87の内側曲面91に当接する軸部89を有する。軸部89は、回転受け縁部35に軸線が沿う方向の軸となる。湾曲起立壁87の内側曲面91と、内側曲面91に外周面を当接した軸部89とは、一つの回転中心を中心とした同軸に配置される。軸部89を湾曲起立壁87の内側曲面91に当てた嵌合部品17は、この回転中心を中心に旋回される。この際、回転係合部39は、縦壁部95の下端が段部101に乗った状態で回転される。なお、この状態で縦壁部93は、段部101から浮上している。
嵌合部品17は、旋回されて開口部43に嵌合されると、回転係合部39における縦壁部95の下端が段部101から外れて、落とし込みスリット103に落ち込む。段部101から縦壁部95が外れた回転係合部39は、組付ストロークS分の下降が可能となる。このとき、縦壁部93は、段部101に当接する。
湾曲起立壁87は、内側曲面91に軸部89の外周が当たるため、軸部89の回転中心ずれを抑制できる。これにより、嵌合部品17は、正規の旋回軌道でガイドされ、開口部43に嵌合しやすくなる。
次に、本発明の第3実施形態に係る電気接続箱105について説明する。
図14は、本発明の第3実施形態に係る電気接続箱105の分解斜視図である。なお、第3実施形態において、第1実施形態で示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第3実施形態に係る電気接続箱105は、回転受け縁部35が筒壁107を有し、回転係合部39が弧状壁部109を有する点が第1実施形態と異なる。他の構成は、第1実施形態とほぼ同じである。
図15は、図14に示した筐体13の嵌合保持部15に対し嵌合部品17が嵌合途中となった電気接続箱105の要部概略平面図である。
回転受け縁部35は、嵌合保持部15を開放して側面に形成された開口部43の一方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。第3実施形態において、回転受け縁部35は、開口部43に臨む一方の側壁31の縁部に突出して形成された水平断面視略半円筒状の筒壁107を有する。この回転受け縁部35の筒壁107は、嵌合部品17の回転係合部39と係合する。
図16は、図15に示した回転受け縁部35及び回転係合部39の要部拡大図である。
一方、嵌合部品17に設けられる回転係合部39は、回転受け縁部35に沿う弧状壁部109を有する。この弧状壁部109は、内側曲面111を筒壁107の外周に当接して回転受け縁部35を中心にこの周りを回る。
図17は、図16に示した筒壁107の要部拡大図である。
水平断面視略半円筒状の筒壁107は、C字形状となり、C字の開口部側の一端が、開口部43の縁部に沿って接続される。この筒壁107の外周は、円周面となっている。即ち、略半割の半円軸が開口部43の縁部に沿って設けられている。
図18は、図16に示した筒壁107及び弧状壁部109の要部平面図である。
回転係合部39の弧状壁部109は、筒壁107の外周面と同一半径の内側曲面111を有する。弧状壁部109は、筒壁107の外周方向の長さよりも、円弧方向の長さが短く形成される。即ち、弧状壁部109は、内側曲面111を筒壁107の外周に当接して、この円弧方向の長さが短い分、筒壁107の周りを回転が可能となっている。
弧状壁部109は、筒壁107を外周側から覆って配置される。弧状壁部109は、嵌合部品17から水平断面視略半円形状となって延出し、筒壁107を覆う。弧状壁部109は、嵌合部品17が開口部43を閉鎖したとき、矢印Wの放水方向と反対側に筒壁107の外周を表出させる。即ち、筒壁107の外周と、弧状壁部109の内側曲面111との間に水が浸入しにくくなっている。
図19は、高さ出し突起41である支持突起113を要部拡大図と共に表した筐体13の要部側面図である。
高さ出し突起41は、回転受け縁部35に形成される。高さ出し突起41は、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を途中で規制する。また、高さ出し突起41は、嵌合部品17の閉止位置では、回転係合部39の下方向の移動規制を解除する。
回転係合部39が弧状壁部109の場合、高さ出し突起41は、支持突起113となる。支持突起113は、弧状壁部109の下端縁を載置するため、回転受け縁部35の側面から突出する。この支持突起113は、嵌合部品17が開口部43を閉鎖する位置まで旋回されると、弧状壁部109から外れる位置に設けられている。支持突起113から下端が外れた弧状壁部109は、組付ストロークS(図6参照)の下降が可能となる。
図20は、筐体13の嵌合保持部15に対し嵌合部品17が嵌合した電気接続箱105の要部概略平面図である。
嵌合保持部15に嵌合部品17が固定された筐体13は、嵌合部品17により嵌合保持部15の開口部43が閉鎖される。電気接続箱105は、放水方向が右斜め前方(矢印W)からとなる車載位置に取り付けられる。放水方向の下流側に位置する弧状壁部109は、放水方向と反対側に内側曲面111の開放側が向くことにより、放水時の水が筒壁107の外周と弧状壁部109の内側曲面111との間に浸入しにくくなっている。
次に、上記した第3実施形態に係る電気接続箱105の作用を説明する。
この電気接続箱1では、回転受け縁部35が、水平断面視略半円筒状の筒壁107を有する。筒壁107は、C字形状となり、C字の開口部側の一端が、開口部43の縁部に接続される。この筒壁107の外周は、円周面となっている。
一方、回転係合部39は、弧状壁部109を有する。弧状壁部109は、筒壁107の外周方向の長さよりも、円弧方向の長さが短く形成される。これにより、弧状壁部109は、筒壁107の周りを回転が可能となっている。
筒壁107と、筒壁107の外周に内側曲面111を当接した弧状壁部109とは、一つの回転中心を中心とした同軸に配置される。弧状壁部109を筒壁107の外周面に当てた嵌合部品17は、この回転中心を中心に旋回される。この際、弧状壁部109は、下端が、筒壁107の一部分から半径方向外側に突出した支持突起113に乗った状態で回転される。
嵌合部品17は、旋回されて開口部43に嵌合されると、弧状壁部109の下端が支持突起113から外れる。支持突起113から下端が外れた弧状壁部109は、組付ストロークの下降が可能となる。
弧状壁部109は、内側曲面111を筒壁107の外周に当てるため、弧状壁部109の回転中心ずれを抑制できる。これにより、嵌合部品17は、正規の旋回軌道でガイドされ、開口部43に嵌合しやすくなっている。
また、弧状壁部109は、嵌合部品17が開口部43に嵌合した状態で、筒壁107を円周方向の半分以上の長さで覆う。ここで、弧状壁部109は、筒壁107と同様にC字形状となり、C字の開口部側の一端が嵌合部品17に接続される。このため、弧状壁部109は、嵌合部品17から水平断面視略半円形状となって延出し、筒壁107を覆う。即ち、開口部43の縁部に設けられた筒壁107は、嵌合部品17から延出した弧状壁部109により連続面で覆われることになる。これにより、嵌合部品17に当たった水は、嵌合部品17から弧状壁部109の表面を流れ、筒壁107には直接当たらないように構成されている。その結果、この筒壁107と弧状壁部109との摺接構造では、嵌合部品17に当たった水を、開口部43に浸入しにくくできる。
従って、本実施形態に係る電気接続箱1、電気接続箱85及び電気接続箱105によれば、筐体13の嵌合保持部15に嵌合部品17を容易に組付けることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電子部品(3)と前記電子部品(3)に電気的に接続される電線(5)とが組付けられた嵌合部品(17)と、前記嵌合部品(17)を嵌合及び保持する嵌合保持部(15)が上面と側面とに渡って開口された筐体(13)と、前記嵌合保持部(15)を開放して前記側面に形成された開口部(43)の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部(35)及び先端係合縁部(37)と、前記嵌合部品(17)に形成され、前記開口部(43)に対する前記嵌合部品(17)の開放位置で前記回転受け縁部(35)に当接するとともに前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることで前記嵌合部品(17)を旋回させる回転係合部(39)と、前記回転受け縁部(35)に形成され、前記回転受け縁部(35)に沿う前記回転係合部(39)の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに前記嵌合部品(17)の閉止位置では前記規制を解除する高さ出し突起(41)と、前記筐体(13)と前記嵌合部品(17)との間に設けられ、前記規制が解除されて下降した前記嵌合部品(17)を前記筐体(13)に係合固定するロック部(第1〜第4ロック部59,61,63,65)と、を備えることを特徴とする電気接続箱(1)。
[2] 前記回転係合部(39)が、水平断面視略V字状に形成され、この略V字状の底部を前記回転受け縁部(35)に当接して前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記[1]に記載の電気接続箱(1,85,105)。
[3] 前記回転受け縁部(35)が、水平断面視弧状の湾曲起立壁(87)を有し、前記回転係合部(39)が、前記回転受け縁部(35)に沿う軸部(89)を有し、前記軸部(89)を前記湾曲起立壁(87)の内側曲面(91)に当接して前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記[1]に記載の電気接続箱(85)。
[4] 前記回転受け縁部(35)が、水平断面視略半円筒状の筒壁(107)を有し、前記回転係合部(39)が、前記筒壁(107)に内側曲面(111)を当接する弧状壁部(109)を有し、前記弧状壁部(109)の内側曲面(111)を前記筒壁(107)の外周に当接して前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記[1]に記載の電気接続箱(105)。
[5] 前記筐体(13)の前記先端係合縁部(37)に当接する前記嵌合部品(17)の回転先端部(45)が、前記先端係合縁部(37)の端縁を表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状の溝部(83)を有することを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれか一つに記載の電気接続箱(1,85,105)。
1…電気接続箱
3…電子部品
5…電線
13…筐体
15…嵌合保持部
17…嵌合部品
35…回転受け縁部
37…先端係合縁部
39…回転係合部
41…高さ出し突起
43…開口部
45…回転先端部
53…底部
59…第1ロック部(ロック部)
61…第2ロック部(ロック部)
63…第3ロック部(ロック部)
65…第4ロック部(ロック部)
83…溝部

Claims (5)

  1. 電子部品と前記電子部品に電気的に接続される電線とが組付けられた嵌合部品と、前記嵌合部品を嵌合及び保持する嵌合保持部が上面と側面とに渡って開口された筐体と、
    前記嵌合保持部を開放して前記側面に形成された開口部の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部及び先端係合縁部と、
    前記嵌合部品に形成され、前記開口部に対する前記嵌合部品の開放位置で前記回転受け縁部に当接するとともに前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることで前記嵌合部品を旋回させる回転係合部と、
    前記回転受け縁部に形成され、前記回転受け縁部に沿う前記回転係合部の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに前記嵌合部品の閉止位置では前記規制を解除する高さ出し突起と、
    前記筐体と前記嵌合部品との間に設けられ、前記規制が解除されて下降した前記嵌合部品を前記筐体に係合固定するロック部と、
    を備えることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記回転係合部が、水平断面視略V字状に形成され、この略V字状の底部を前記回転受け縁部に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記回転受け縁部が、水平断面視弧状の湾曲起立壁を有し、
    前記回転係合部が、前記回転受け縁部に沿う軸部を有し、前記軸部を前記湾曲起立壁の内側曲面に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  4. 前記回転受け縁部が、水平断面視略半円筒状の筒壁を有し、
    前記回転係合部が、前記筒壁に内側曲面を当接する弧状壁部を有し、前記弧状壁部の内側曲面を前記筒壁の外周に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  5. 前記筐体の前記先端係合縁部に当接する前記嵌合部品の回転先端部が、前記先端係合縁部の端縁を表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状の溝部を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
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