JP2021044945A - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、図21に示す収容部材510では、周壁511の両開口端縁512,513に沿って設けられ、嵌合保持部における対向する両側壁の側端縁(図示せず)をそれぞれ内外から覆う内側壁512a,513a及び外側壁512b,513bを有する止水部514,515が設けられている。
(1) 電子部品と前記電子部品に電気的に接続される電線とが組付けられた嵌合部品と、前記嵌合部品を嵌合及び保持する嵌合保持部が上面と側面とに渡って開口された筐体と、前記嵌合保持部を開放して前記側面に形成された開口部の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部及び先端係合縁部と、前記嵌合部品に形成され、前記開口部に対する前記嵌合部品の開放位置で前記回転受け縁部に当接するとともに前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることで前記嵌合部品を旋回させる回転係合部と、前記回転受け縁部に形成され、前記回転受け縁部に沿う前記回転係合部の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに前記嵌合部品の閉止位置では前記規制を解除する高さ出し突起と、前記筐体と前記嵌合部品との間に設けられ、前記規制が解除されて下降した前記嵌合部品を前記筐体に係合固定するロック部と、を備えることを特徴とする電気接続箱。
筐体は、嵌合保持部が設けられることにより側面に開口部が形成される。嵌合部品は、この開口部から嵌合保持部へ装着される。開口部が形成された側面は、この開口部を挟む両側縁が、鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部及び先端係合縁部となる。嵌合部品は、これら回転受け縁部及び先端係合縁部の間に装着される。
組付け時、嵌合部品は、回転受け縁部の延在方向に直交する方向で移動され、開口部に対する嵌合部品の開放位置で回転係合部が回転受け縁部に当接される。即ち、嵌合部品は、回転係合部が平行移動されて回転受け縁部に当接する。回転受け縁部に当接した回転係合部は、回転受け縁部を中心にこの周りを回ることにより嵌合部品を旋回させる。水平方向へ旋回した嵌合部品は、回転半径外端(回転係合部と反対側の端)の回転先端部が、側面の先端係合縁部に係合して旋回が停止し、開口部を塞ぐ(即ち、嵌合する)。
このとき、回転係合部は、回転受け縁部に係合することにより、回転中心に直交する方向の移動が規制されながら回転受け縁部を中心にこの周りを回る。また、回転係合部は、回転受け縁部に沿う下方向の移動が、回転受け縁部に形成された高さ出し突起により規制される。この高さ出し突起による下方向の移動規制は、嵌合部品が開口部を塞ぐ閉止位置で解除される。高さ出し突起による下方向への規制が解除された嵌合部品は、所定の距離(組付ストローク)下降した後、ロック部が係合することにより、筐体に固定される。これにより、嵌合部品は、筐体への装着が完了する。
本構成の電気接続箱では、嵌合部品を筐体の嵌合保持部へ組み付ける際に、開口部の回転受け縁部に、嵌合部品の回転係合部を平行移動して当てることで、回転開始位置を位置決めできる。回転係合部を回転受け縁部にあてがった嵌合部品は、回転中心に直交する方向の移動が規制されながら旋回可能となる。即ち、嵌合部品は、旋回方向の終端が閉止位置となる旋回軌道で旋回がガイドされる。
また、嵌合部品は、高さ出し突起に回転係合部が当たることにより下方向の移動が規制される。即ち、嵌合部品は、回転受け縁部と高さ出し突起とにあてがうことにより、開口部に嵌合する位置への旋回がガイドされる。従来構造のように、嵌合部品を筐体の上方より嵌合保持部へ落とし込んで装着する必要がない。このため、電気接続箱の上方に、嵌合部品を装着するための、嵌合部品の全高に相当する大きな作業空間を確保する必要がない。
電気接続箱は、高さ出し突起による規制が解除されてからロック部が係合する比較的に短い組付ストロークの移動で、組付けを行うことができる。電気接続箱は、組付ストロークが短くなることにより、小さな作業スペースで組付けが可能になるとともに、嵌合部品に接続される電線の余長も短くすることができる。
また、嵌合部品は、回転係合部を、筐体の回転受け縁部に平行移動して当てれば位置決めできる。そこで、仮に視認が困難なエンジンルーム奥側等の作業空間であっても、回転開始位置に容易に位置決めすることができる。回転受け縁部に回転係合部を当接した嵌合部品は、高さ出し突起に当たるまで下降させた後、回転受け縁部を中心にこの周りを旋回するのみで開口部に嵌合するための閉止位置まで確実に移動させることができる。
そして、電気接続箱は、開口部に嵌合する閉止位置まで嵌合部品が旋回されると、高さ出し突起による下方向の規制が解除される。これにより、嵌合部品が正規の閉止位置に取り付けられたことを二重に確認することができる。高さ出し突起による下方向の規制が解除された嵌合部品は、そのまま下方向へ組付ストロークだけ移動するのみでロック部が係合して筐体への固定が完了する。
その結果、電気接続箱によれば、筐体の嵌合保持部に、嵌合部品を容易に、しかも、確実に組付けることができる。
V字回転係合部は、先当て面が平面のため、回転受け縁部に当接する際の位置あわせが狙いやすくなる。V字回転係合部の先当て面を回転受け縁部にあてがった嵌合部品は、V字の交点を支点に旋回させて開口部に嵌合される。
一方、回転係合部は、湾曲起立壁の内側曲面に当接する軸部を有する。軸部は、回転受け縁部に軸線が沿う方向の軸となる。湾曲起立壁の内側曲面と、内側曲面に外周面を当接した軸部とは、一つの回転中心を中心とした同軸に配置される。軸部を湾曲起立壁の内側曲面に当てた嵌合部品は、この回転中心を中心に旋回される。この際、回転係合部は、下端が段部に乗った状態で回転される。
嵌合部品は、旋回されて開口部に嵌合されると、回転係合部の下端が段部から外れる。段部から下端が外れた回転係合部は、組付ストロークの下降が可能となる。湾曲起立壁は、内側曲面に軸部の外周が当たるため、軸部の回転中心ずれを抑制できる。これにより、嵌合部品は、正規の旋回軌道でガイドされ、開口部に嵌合しやすくなる。
一方、回転係合部は、弧状壁部を有する。弧状壁部は、内側曲面を有する。内側曲面は、筒壁の外周面と同一半径の湾曲面となる。弧状壁部は、筒壁の外周方向の長さよりも、円弧方向の長さが短く形成される。即ち、弧状壁部は、内側曲面を筒壁の外周に当接して、この円弧方向の長さが短い分、筒壁の周りを回転が可能となっている。
筒壁と、筒壁の外周に内側曲面を当接した弧状壁部とは、一つの回転中心を中心とした同軸に配置される。弧状壁部を筒壁の外周面に当てた嵌合部品は、この回転中心を中心に旋回される。この際、弧状壁部は、下端が、筒壁の一部分から半径方向外側に突出した支持突起に乗った状態で回転される。
嵌合部品は、旋回されて開口部に嵌合されると、弧状壁部の下端が支持突起から外れる。支持突起から下端が外れた弧状壁部は、組付ストロークの下降が可能となる。
弧状壁部は、内側曲面を筒壁の外周に当てるため、弧状壁部の回転中心ずれを抑制できる。これにより、嵌合部品は、正規の旋回軌道でガイドされ、開口部に嵌合しやすくなる。
また、弧状壁部は、嵌合部品が開口部に嵌合した状態で、筒壁を円周方向の半分以上の長さで覆う。ここで、弧状壁部は、筒壁と同様にC字形状となり、C字の開口部側の一端が嵌合部品に接続される。このため、弧状壁部は、嵌合部品から水平断面視略半円形状となって延出し、筒壁を覆う。即ち、開口部の縁部に設けられた筒壁は、嵌合部品から延出した弧状壁部により連続面で覆われることになる。これにより、嵌合部品に当たった水は、嵌合部品から弧状壁部の表面を流れ、筒壁には直接当たらないように構成されている。その結果、この筒壁と弧状壁部との摺接構造によれば、嵌合部品に当たった水を、開口部に浸入しにくくできる。
一方、嵌合部品の回転先端部は、水平断面視略U字状の溝部を有する。溝部は、先端係合縁部の端縁を表裏から挟んで挿入する。溝部は、嵌合部品が旋回されると、筐体の先端係合縁部に接近する。嵌合部品は、回転先端部が先端係合縁部に接近すると、溝部の溝開口に、先端係合縁部が配置される。嵌合部品は、更に旋回されると、開口部に嵌合すると同時に、溝部の内側に先端係合縁部を受け入れる。
溝部は、嵌合部品の回転先端部から旋回方向に突出する一対の平行な離間壁により形成される。溝部は、この一対の離間壁により、先端係合縁部の端縁を表裏から挟む。溝部は、離間壁が、嵌合部品の回転先端部から旋回方向に延出して形成される。このため、回転先端部が旋回しながら溝部の内側に先端係合縁部を受け入れる際、先端係合縁部は離間壁に干渉しにくくなり、溝部は止水に十分な深さを確保することができる。そして、嵌合部品に当たった水は、嵌合部品から離間壁の外面を流れ、溝部内には浸入しにくくなる。また、溝部と先端係合縁部とは、一対の離間壁の間に、先端係合縁部の端縁が挿入されるので、水が浸入しにくい屈曲路(迷路構造)を形成できる。これにより、電気接続箱は、嵌合部品の回転先端部と、筐体の先端係合縁部との間からの水の浸入を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱1の分解斜視図である。
本実施形態に係る電気接続箱1は、例えば、車両に搭載され、図示しない車両の電源(二次電池)と電子機器との間に介在させ、その電源から電子機器への供給電力を調整するものである。この電気接続箱1は、リレーボックス、ヒューズボックス、ジャンクションボックス等と称される場合もある。
回転受け縁部35は、嵌合保持部15を開放して側面に形成された開口部43の一方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。本第1実施形態において、回転受け縁部35は、開口部43に臨む一方の側壁31の平坦な縁部となる。この回転受け縁部35は、嵌合部品17の回転係合部39と係合する。回転係合部39は、回転受け縁部35を中心にこの周りを回ることで嵌合部品17を矢印R方向に旋回させる。
回転係合部39は、嵌合部品17に形成され、開口部43に対する嵌合部品17の開放位置で回転受け縁部35に当接する。本第1実施形態において、回転係合部39は、水平断面視略V字状のV字回転係合部47として形成される。V字回転係合部47は、徐々に接近する先当て面49と、後当て面51とが底部53で接続される。V字回転係合部47が当たる回転受け縁部35は、端面を傾斜面55で形成することができる。この場合、V字回転係合部47の底部53は、この傾斜面55の傾斜方向の長さに相当する平坦面を有する。嵌合部品17は、回転係合部39における略V字状の底部53を、回転受け縁部35に当接して回転受け縁部35を中心にこの周りを矢印R方向で回る。V字回転係合部47は、先当て面49が平面のため、組付け時に、回転受け縁部35に接近する方向(矢印B方向)に移動し、回転受け縁部35に当接する際の位置あわせが狙いやすくなっている。
高さ出し突起41は、回転受け縁部35に形成される。高さ出し突起41は、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を途中で規制する。また、高さ出し突起41は、嵌合部品17の閉止位置では、回転係合部39の下方向の移動規制を解除する。
ロック部は、筐体13と嵌合部品17との間に渡って設けられる。ロック部は、規制が解除されて下降した嵌合部品17を、筐体13に係合固定する。本第1実施形態に係るロック部は、図2に示すように、第1ロック部59と、第2ロック部61と、第3ロック部63と、第4ロック部65とからなる。第1ロック部59は、嵌合部品17の前面に設けられる第1ロック爪67と、フレーム部27の前面に設けられる第1ロック受部69とからなる。第2ロック部61は、嵌合部品17の左側面に設けられる第2ロック爪71と、他方の側壁33の内面に設けられる第2ロック受部73とからなる。第3ロック部63は、嵌合部品17の左背面に設けられる第3ロック爪75と、嵌合保持部15の左奥壁面に設けられる第3ロック受部77とからなる。第4ロック部65は、嵌合部品17の右背面に設けられる第4ロック爪79と、嵌合保持部15の右奥壁面に設けられる第4ロック受部81とからなる。
嵌合部品17は、旋回組付け時、載置片部57により下方向の移動が途中で規制される。この位置で、ロック部は、それぞれのロック爪とロック部とが離間して対向配置される。嵌合部品17は、開口部43に嵌合する位置へ旋回されると、載置片部57からV字回転係合部47が外れて規制が解除される。載置片部57から下端が外れたV字回転係合部47は、組付ストロークSの下降が可能となる。この組付ストロークSの移動により、第1ロック部59、第2ロック部61、第3ロック部63及び第4ロック部65が同時に係合状態となり、嵌合部品17が筐体13に固定される。
嵌合保持部15に嵌合部品17が固定された筐体13は、嵌合部品17により嵌合保持部15の開口部43が閉鎖される。電気接続箱1は、放水方向が右斜め前方(矢印W)からとなる車載位置に取り付けられる。放水方向の下流側に位置するV字回転係合部47は、放水方向と反対側にV字開口が向くことにより、放水時の水が浸入しにくくなっている。
また、電気接続箱1は、筐体13の先端係合縁部37に当接することとなる嵌合部品17の回転先端部45が、溝部83を有している。この溝部83は、筐体13における先端係合縁部37の端縁を、表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状に形成されている。筐体13の先端係合縁部37は、嵌合部品17の回転先端部45に設けられた溝部83が、矢印Wの放水方向から被さるように挿入されるので、放水時の水が浸入しにくくなっている。即ち、電気接続箱1は、嵌合部品17が装着されることにより、開口部43の止水性が確保される。なお、図8中の直角に曲がる矢印は、矢印W方向の放水がエンジンルーム内壁等に当たって、矢印Wから垂直方向に派生した水流を示す。
本第1実施形態に係る電気接続箱1では、筐体13の嵌合保持部15は、筐体13の上面の一部と側面とを切り欠いて設けられている。この嵌合保持部15には、嵌合部品17が一体に嵌合及び保持される。嵌合部品17は、電線5に接続される電子部品3を有している。
図9は、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱85の分解斜視図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態で示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第2実施形態に係る電気接続箱85は、回転受け縁部35が湾曲起立壁87を有し、回転係合部39が軸部89を有する点が第1実施形態と異なる。他の構成は、第1実施形態とほぼ同じである。
回転受け縁部35は、嵌合保持部15を開放して側面に形成された開口部43の一方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。第2実施形態において、回転受け縁部35は、筐体13の開口部43に臨む一方の側壁31の縁部に突出して形成された水平断面視弧状の湾曲起立壁87を有する。この回転受け縁部35の湾曲起立壁87は、嵌合部品17の回転係合部39と係合する。
軸部89は、外周から半径方向外側に突出して軸部89に沿って延在する二つの縦壁部93と縦壁部95とにより嵌合部品17に支持されている。先端が軸部89に接続された縦壁部93と縦壁部95は、基端が、嵌合部品17の外側面から起立して設けられる支持湾曲壁97の内側曲面99に接続される。これにより、軸部89は、支持湾曲壁97を介して嵌合部品17の外側面に支持されている。
高さ出し突起41は、回転受け縁部35に形成される。高さ出し突起41は、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を途中で規制する。また、高さ出し突起41は、嵌合部品17の閉止位置では、回転係合部39の下方向の移動規制を解除する。
嵌合保持部15に嵌合部品17が固定された筐体13は、嵌合部品17により嵌合保持部15の開口部43が閉鎖される。電気接続箱85は、放水方向が右斜め前方(矢印W)からとなる車載位置に取り付けられる。放水方向の下流側に位置する支持湾曲壁97は、放水方向と反対側に内側曲面99が向くことにより、放水時の水が軸部89の外周に浸入しにくくなっている。
本第2実施形態の電気接続箱1では、筐体13の側面に設けられる回転受け縁部35が、水平断面視弧状の湾曲起立壁87を有する。湾曲起立壁87は、回転受け縁部35に沿う方向の略円筒形状の下端を除く上側を略半円筒形状に切り欠いて形成される。切り欠かれていない下端は、略円筒形状が残ることにより段部101が形成される。この段部101は、更に落とし込みスリット103を有する。落とし込みスリット103を有したこの段部101は、高さ出し突起41となる。即ち、湾曲起立壁87は、上側を略半円筒形状に切り欠き、下端を略円筒形状の段部101として残し、更に落とし込みスリット103を設けている。これにより、湾曲起立壁87は、回転係合部39の縦壁部95が係合及び係合解除可能となる形状に形成されている。
図14は、本発明の第3実施形態に係る電気接続箱105の分解斜視図である。なお、第3実施形態において、第1実施形態で示した部材と同一の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第3実施形態に係る電気接続箱105は、回転受け縁部35が筒壁107を有し、回転係合部39が弧状壁部109を有する点が第1実施形態と異なる。他の構成は、第1実施形態とほぼ同じである。
回転受け縁部35は、嵌合保持部15を開放して側面に形成された開口部43の一方の鉛直方向に沿う方向の縁部に形成される。第3実施形態において、回転受け縁部35は、開口部43に臨む一方の側壁31の縁部に突出して形成された水平断面視略半円筒状の筒壁107を有する。この回転受け縁部35の筒壁107は、嵌合部品17の回転係合部39と係合する。
一方、嵌合部品17に設けられる回転係合部39は、回転受け縁部35に沿う弧状壁部109を有する。この弧状壁部109は、内側曲面111を筒壁107の外周に当接して回転受け縁部35を中心にこの周りを回る。
水平断面視略半円筒状の筒壁107は、C字形状となり、C字の開口部側の一端が、開口部43の縁部に沿って接続される。この筒壁107の外周は、円周面となっている。即ち、略半割の半円軸が開口部43の縁部に沿って設けられている。
回転係合部39の弧状壁部109は、筒壁107の外周面と同一半径の内側曲面111を有する。弧状壁部109は、筒壁107の外周方向の長さよりも、円弧方向の長さが短く形成される。即ち、弧状壁部109は、内側曲面111を筒壁107の外周に当接して、この円弧方向の長さが短い分、筒壁107の周りを回転が可能となっている。
高さ出し突起41は、回転受け縁部35に形成される。高さ出し突起41は、回転受け縁部35に沿う回転係合部39の下方向の移動を途中で規制する。また、高さ出し突起41は、嵌合部品17の閉止位置では、回転係合部39の下方向の移動規制を解除する。
嵌合保持部15に嵌合部品17が固定された筐体13は、嵌合部品17により嵌合保持部15の開口部43が閉鎖される。電気接続箱105は、放水方向が右斜め前方(矢印W)からとなる車載位置に取り付けられる。放水方向の下流側に位置する弧状壁部109は、放水方向と反対側に内側曲面111の開放側が向くことにより、放水時の水が筒壁107の外周と弧状壁部109の内側曲面111との間に浸入しにくくなっている。
この電気接続箱1では、回転受け縁部35が、水平断面視略半円筒状の筒壁107を有する。筒壁107は、C字形状となり、C字の開口部側の一端が、開口部43の縁部に接続される。この筒壁107の外周は、円周面となっている。
[1] 電子部品(3)と前記電子部品(3)に電気的に接続される電線(5)とが組付けられた嵌合部品(17)と、前記嵌合部品(17)を嵌合及び保持する嵌合保持部(15)が上面と側面とに渡って開口された筐体(13)と、前記嵌合保持部(15)を開放して前記側面に形成された開口部(43)の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部(35)及び先端係合縁部(37)と、前記嵌合部品(17)に形成され、前記開口部(43)に対する前記嵌合部品(17)の開放位置で前記回転受け縁部(35)に当接するとともに前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることで前記嵌合部品(17)を旋回させる回転係合部(39)と、前記回転受け縁部(35)に形成され、前記回転受け縁部(35)に沿う前記回転係合部(39)の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに前記嵌合部品(17)の閉止位置では前記規制を解除する高さ出し突起(41)と、前記筐体(13)と前記嵌合部品(17)との間に設けられ、前記規制が解除されて下降した前記嵌合部品(17)を前記筐体(13)に係合固定するロック部(第1〜第4ロック部59,61,63,65)と、を備えることを特徴とする電気接続箱(1)。
[2] 前記回転係合部(39)が、水平断面視略V字状に形成され、この略V字状の底部を前記回転受け縁部(35)に当接して前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記[1]に記載の電気接続箱(1,85,105)。
[3] 前記回転受け縁部(35)が、水平断面視弧状の湾曲起立壁(87)を有し、前記回転係合部(39)が、前記回転受け縁部(35)に沿う軸部(89)を有し、前記軸部(89)を前記湾曲起立壁(87)の内側曲面(91)に当接して前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記[1]に記載の電気接続箱(85)。
[4] 前記回転受け縁部(35)が、水平断面視略半円筒状の筒壁(107)を有し、前記回転係合部(39)が、前記筒壁(107)に内側曲面(111)を当接する弧状壁部(109)を有し、前記弧状壁部(109)の内側曲面(111)を前記筒壁(107)の外周に当接して前記回転受け縁部(35)を中心にこの周りを回ることを特徴とする上記[1]に記載の電気接続箱(105)。
[5] 前記筐体(13)の前記先端係合縁部(37)に当接する前記嵌合部品(17)の回転先端部(45)が、前記先端係合縁部(37)の端縁を表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状の溝部(83)を有することを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれか一つに記載の電気接続箱(1,85,105)。
3…電子部品
5…電線
13…筐体
15…嵌合保持部
17…嵌合部品
35…回転受け縁部
37…先端係合縁部
39…回転係合部
41…高さ出し突起
43…開口部
45…回転先端部
53…底部
59…第1ロック部(ロック部)
61…第2ロック部(ロック部)
63…第3ロック部(ロック部)
65…第4ロック部(ロック部)
83…溝部
Claims (5)
- 電子部品と前記電子部品に電気的に接続される電線とが組付けられた嵌合部品と、前記嵌合部品を嵌合及び保持する嵌合保持部が上面と側面とに渡って開口された筐体と、
前記嵌合保持部を開放して前記側面に形成された開口部の鉛直方向に沿う方向の回転受け縁部及び先端係合縁部と、
前記嵌合部品に形成され、前記開口部に対する前記嵌合部品の開放位置で前記回転受け縁部に当接するとともに前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることで前記嵌合部品を旋回させる回転係合部と、
前記回転受け縁部に形成され、前記回転受け縁部に沿う前記回転係合部の下方向の移動を旋回途中で規制するとともに前記嵌合部品の閉止位置では前記規制を解除する高さ出し突起と、
前記筐体と前記嵌合部品との間に設けられ、前記規制が解除されて下降した前記嵌合部品を前記筐体に係合固定するロック部と、
を備えることを特徴とする電気接続箱。 - 前記回転係合部が、水平断面視略V字状に形成され、この略V字状の底部を前記回転受け縁部に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記回転受け縁部が、水平断面視弧状の湾曲起立壁を有し、
前記回転係合部が、前記回転受け縁部に沿う軸部を有し、前記軸部を前記湾曲起立壁の内側曲面に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。 - 前記回転受け縁部が、水平断面視略半円筒状の筒壁を有し、
前記回転係合部が、前記筒壁に内側曲面を当接する弧状壁部を有し、前記弧状壁部の内側曲面を前記筒壁の外周に当接して前記回転受け縁部を中心にこの周りを回ることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。 - 前記筐体の前記先端係合縁部に当接する前記嵌合部品の回転先端部が、前記先端係合縁部の端縁を表裏から挟んで挿入する水平断面視略U字状の溝部を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
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