JP2021041841A - デフロスタ - Google Patents

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一 萩原
Hajime Hagiwara
一 萩原
隆将 後藤
Takamasa Goto
隆将 後藤
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Abstract

【課題】空調ダクトとの連結部位の気密性を確保することが可能なデフロスタを提供する。【解決手段】デフロスタは、通気可能に筒状に形成され、上流部で空調ダクトに連結されかつ下流部でインストルメントパネルの開口縁部に連結されるデフロスタであって、第一パネル部材と、第一パネル部材に対して後方側に配置され、第一パネル部材に組み付けられる第二パネル部材と、を備える。第一パネル部材及び第二パネル部材のうちの一方である一方部材は、空調ダクトの通気孔に連通する開口孔が形成された、空調ダクトに連結される環状の連結部を有する。第一パネル部材及び第二パネル部材のうちの他方である他方部材は、一方部材における連結部の下流端部に接する上流側縁部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のウィンドシールドガラス等の窓霜や結露等による曇りを除去するためのデフロスタに関する。
従来、車両のインストルメントパネルに形成された上部開口の下方に配置されるデフロスタが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1記載のデフロスタは、通気可能に筒状に形成されている。このデフロスタは、上流側で空調ダクトに連結され、下流側でインストルメントパネルの開口縁部に連結されている。このデフロスタは、互いに前後方向に分離可能に連結された前側部及び後側部を有している。デフロスタの後側部の側面には、爪部が形成されている。デフロスタの前側部の側面には、係止孔が形成されている。デフロスタにおいて、前側部と後側部とは、それぞれの側面における対向する端面同士が当接した状態で後側部の爪部が前側部の係止孔に係合することにより互いに連結される。デフロスタの前側部及び後側部はそれぞれ、上流側で空調ダクトに連結されている。
特開2007−76471号公報
ところで、デフロスタと空調ダクトとの連結部位の気密性を確保するためには、その連結部位の高い組み付け精度が要求される。しかしながら、上記特許文献1記載のデフロスタの如く、空調ダクトに連結される上流部が前側部と後側部との二部品で構成される構造においては、空調ダクトと二部品からなるデフロスタとを高い組み付け精度で連結させることは困難である。このため、この構造では、デフロスタと空調ダクトとの連結部位で空気が漏れ易くなり、デフロスタの性能低下が招来する。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、空調ダクトとの連結部位の気密性を確保することが可能なデフロスタを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、通気可能に筒状に形成され、上流部で空調ダクトに連結されかつ下流部でインストルメントパネルの開口縁部に連結されるデフロスタであって、第一パネル部材と、前記第一パネル部材に対して後方側に配置され、前記第一パネル部材に組み付けられる第二パネル部材と、を備え、前記第一パネル部材及び前記第二パネル部材のうちの一方である一方部材は、前記空調ダクトの通気孔に連通する開口孔が形成された、前記空調ダクトに連結される環状の連結部を有し、前記第一パネル部材及び前記第二パネル部材のうちの他方である他方部材は、前記一方部材における前記連結部の下流端部に接する上流側縁部を有する、デフロスタである。
この構成によれば、デフロスタの外筒を構成する第一パネル部材及び第二パネル部材のうちの一部品で空調ダクトに連結される上流部が構成される。このため、デフロスタの外筒を構成する二部品それぞれと空調ダクトとが互いに連結される構成に比べて、デフロスタと空調ダクトとを高い組み付け精度を維持した状態で連結させることができ、これにより、デフロスタと空調ダクトとの連結部位の気密性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るデフロスタが配置された車室前部を車両後方から見た、デフロスタ動作中の模式図である。 本実施形態のデフロスタの全体斜視図である。 本実施形態のデフロスタが備えるフロントパネル部材の組立前の部品状態を車両後方上方から見た斜視図である。 本実施形態のデフロスタが備えるリアパネル部材の組立前の部品状態を車両後方上方から見た斜視図である。 図4に示すリアパネル部材の組立前の部品状態を車両前方下方から見た斜視図である。 本実施形態のデフロスタが備える分割板部材の組立前の部品状態を車両前方下方から見た斜視図である。 本実施形態のデフロスタを車両前後方向及び車両上下方向を含む面で切断した際の断面図である。 本実施形態のデフロスタのフロント側での風の流れを表した図である。 本実施形態のデフロスタのリア側での風の流れを表した図である。 本実施形態のデフロスタと空調ダクトとの連結部分における断面図である。
以下、図1−図10を用いて、本発明に係るデフロスタの具体的な実施形態及び変形形態について説明する。
1.デフロスタの構成
本発明の一実施形態に係るデフロスタ1は、図1に示す如く、車両のウィンドシールドガラス2の窓霜や結露等による曇りを除去するための霜取り装置である。デフロスタ1は、車室前部に配置されたインストルメントパネル3の下方に配置されている。デフロスタ1は、ヘッドアップディスプレイ4に対して車幅方向に隣接して配置されている。デフロスタ1は、ヘッドアップディスプレイ4の大型化などに対応して小型化されている。
デフロスタ1は、図2に示す如く、空調装置からの温かい空気が流通する通気管10を備えている。通気管10は、第一パネル部材20と、第二パネル部材30と、により通気可能に筒状に形成されている。すなわち、デフロスタ1は、第一パネル部材20と、第二パネル部材30と、を備えている。デフロスタ1は、上流側で空調装置から延びる空調ダクト5に連結すると共に、下流側でインストルメントパネル3の開口縁部3aに連結する。
通気管10は、上流端に設けられた流入開口11と、下流端に設けられた吹出開口12と、を有している。通気管10は、流入開口11が下方に位置しかつ吹出開口12が上方に位置するように配置されている。通気管10には、流入開口11から内部に流入して吹出開口12から外部へ排出される暖かい空気が流通する。流入開口11は、空調ダクト5の通気孔に連通している。吹出開口12は、インストルメントパネル3の、ウィンドシールドガラス2に対向する上面に設けられた開口に連通している。吹出開口12は、ウィンドシールドガラス2に合わせて車幅方向に広がっている。通気管10は、上流側の流入開口11から上流側の吹出開口12にかけて扇状に広がるように形成されている。
デフロスタ1は、前側からの空気の吹き出し方向と後側からの空気の吹き出し方向とをそれぞれ設定可能ないわゆるツインデフロスタである。デフロスタ1は、上記の如く第一パネル部材20及び第二パネル部材30を備えていると共に、更に、分割板部材40を備えている。第一パネル部材20、第二パネル部材30、及び分割板部材40はそれぞれ、通気管10を形成するために、板面が主に前後方向に向くように設けられたパネル状の部材である。
第一パネル部材20、第二パネル部材30、及び分割板部材40は、ポリプロピレンやウレタンなどの樹脂により構成されており、例えば射出成形などにより成形されている。第一パネル部材20及び第二パネル部材30は、通気管10の外筒を構成している。すなわち、通気管10内の通気空間13は、第一パネル部材20と第二パネル部材30とにより囲まれている。
第一パネル部材20は、最前列に設けられるフロントパネル部材である。第二パネル部材30は、第一パネル部材20に対して後方側に配置され、最後列に設けられるリアパネル部材である。分割板部材40は、第一パネル部材20に対して後方側かつ第二パネル部材30に対して前方側に配置され、第一パネル部材20と第二パネル部材30との前後方向の間に設けられる中央パネル部材である。第一パネル部材20、分割板部材40、及び第二パネル部材30は、前後方向にその順で並んで配置されている。
第一パネル部材20と第二パネル部材30との二つの部品は、一つの通気管10すなわち一つの通気空間13を形成している。上記の吹出開口12は、第一パネル部材20と第二パネル部材30との二つの部品により形成されている。上記の流入開口11は、第二パネル部材30の一つの部品により形成されている。
第一パネル部材20は、閉じた空間が形成される環状部を有しない板状に形成された部材であり、通気管10の側壁の一部を構成している。第一パネル部材20は、図3に示す如く、吹出開口12を形成する開口縁部の一部としての下流側縁部21を有している。第二パネル部材30は、通気管10の側壁の他部を構成している。第二パネル部材30は、図4及び図5に示す如く、吹出開口12を形成する開口縁部の他部としての下流側縁部31を有している。第一パネル部材20の下流側縁部21と第二パネル部材30の下流側縁部31とは、両パネル部材20,30の組み付けにより吹出開口12を形成する開口縁部を形成している。これらの下流側縁部21,31は、インストルメントパネル3の開口縁部3aに対応するように形成されている。
第二パネル部材30は、流入開口11を形成する開口縁部としての上流側縁部32を有している。上流側縁部32は、流入開口11の開口縁部全体を形成している。上流側縁部32は、空調ダクト5に連結する連結部を構成している。以下、上流側縁部32を連結部32と称す。連結部32は、環状に形成されている。連結部32には、流入開口11である開口孔33が形成されている。連結部32は、開口孔33が空調ダクト5の通気孔に連通するように空調ダクト5の開口縁部5aに嵌る。連結部32は、環状回りの一部が通気管10の吹出開口12までの側壁に一体化すると共に、環状回りの他部が通気管10の吹出開口12までの側壁に一体化せずその下流端部32aで開放されるように形成されている。第二パネル部材30は、連結部32の下流側に設けられた側壁開口34を有している。
第一パネル部材20は、第二パネル部材30の側壁開口34を塞ぐ形状に形成されている。第一パネル部材20は、上流側縁部22を有している。上流側縁部22は、第二パネル部材30の連結部32の下流端部32aに合致する形状(例えば、断面U字状)に形成されている。第一パネル部材20は、上流側縁部22が第二パネル部材30の連結部32の下流端部32aに接した状態で第二パネル部材30の側壁開口34を塞ぐように配置される。この配置により、第一パネル部材20と第二パネル部材30とは、通気管10及び通気空間13を形成する。
第一パネル部材20と第二パネル部材30とは、互いに係合可能な係合部23,35を有している。例えば、第一パネル部材20の係合部23は、爪状に形成された爪部であり、第二パネル部材30の係合部35は、その係合部23の先端が挿入可能な孔状に形成された孔部である。尚、係合は、爪部同士の引っ掛かり合いにより或いはボルトによる固定,両面テープなどによる接着などにより行われるものであってもよい。係合部23,35は、複数組設けられている。第一パネル部材20と第二パネル部材30とは、各係合部23,35同士が互いに係合することにより互いに組み付けられて固定される。
第一パネル部材20には、フランジ部24が形成されている。フランジ部24は、上流側縁部22を含む部位に設けられている。フランジ部24が設けられる部位は、第二パネル部材30の連結部32の下流端部32aに接する開放端、及び、第二パネル部材30の側壁開口34を形成する縁部に接する開放端である。フランジ部24は、その開放端から、通気空間13を流れる空気の流通方向に対して直交する通気空間13側である内方とは反対側である外方へ突出する板部である。上記の係合部23は、フランジ部24に設けられている。
第二パネル部材30には、フランジ部36が形成されている。フランジ部36は、連結部32の下流端部32a及び側壁開口34を含む部位に設けられている。フランジ部36が設けられる部位は、第一パネル部材20に接する開放端である。フランジ部36は、その開放端から、通気空間13を流れる空気の流通方向に対して直交する通気空間13側である内方とは反対側である外方へ突出する板部である。上記の係合部35は、フランジ部36に設けられている。第一パネル部材20のフランジ部24と第二パネル部材30のフランジ部36とは、両パネル部材20,30の組み付け時に互いに対向して面接触するように形成されている。
通気空間13は、流入開口11から吹出開口12にかけて略車両上下方向に延びている。通気空間13は、分割板部材40により仕切られている。具体的には、通気空間13は、分割板部材40を挟んで前後方向に並んだ二つの空間に区画されている。分割板部材40は、通気空間13を前後方向に二つの空間に区画する隔壁である。以下、通気空間13のうち分割板部材40により区画されたフロント側の通気空間を前部空間13Fと、リア側の通気空間を後部空間13Rと、それぞれ称す。
図2及び図7に示す如く、通気空間13は、左右方向である車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画されている。具体的には、前部空間13Fは、車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画されていると共に、後部空間13Rは、車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画されている。
分割板部材40は、図6に示す如く、前側リブ41と、後側リブ42と、を有している。前側リブ41は、前部空間13Fを車幅方向に複数の分割空間に区画する隔壁である。前側リブ41は、分割板部材40における第一パネル部材20に対向する前側対向面40Fにその第一パネル部材20側に突出するように形成されている。後側リブ42は、後部空間13Rを車幅方向に複数の分割空間に区画する隔壁である。後側リブ42は、分割板部材40における第二パネル部材30に対向する後側対向面40Rにその第二パネル部材30側に突出するように形成されている。
前側リブ41及び後側リブ42はそれぞれ、流入開口11側から吹出開口12側にかけて線状に延びている。前側リブ41及び後側リブ42はそれぞれ、複数設けられている。尚、前部空間13Fが区画されて車幅方向に並んだ分割空間の数と後部空間13Rが区画されて車幅方向に並んだ分割空間の数との関係(すなわち、前側リブ41の数と後側リブ42の数との関係)は、互いに同じであってもよいが、互いに異なっていてもよい。これらリブ41,42の数や配置位置は、ウィンドシールドガラス2の霜取りを実現するうえで効率的なものであることが好ましい。例えば、前側リブ41は五つ設けられ、後側リブ42は四つ設けられる。
前側リブ41は、例えば図8に示す如く、流入開口11から前部空間13Fに流入した空気がウィンドシールドガラス2の主に車幅方向両端部に向けて吹き出されるように形成されている。また、後側リブ42は、例えば図9に示す如く、流入開口11から後部空間13Rに流入した空気がウィンドシールドガラス2の主に車幅方向中央部に向けて吹き出されるように形成されている。尚、図8において空気の流れを梨地矢印で示し、また、図9において空気の流れをハッチング矢印で示す。
また、分割板部材40は、前部空間13Fに流入して吹出開口12から吹き出される風量が後部空間13Rに流入して吹出開口12から吹き出される風量に比して少なくなるように形成配置されていてよい。例えば、前部空間13F側の風量が全体の35%程度となり後部空間13R側の風量が全体の65%程度となるように設定されていてよい。
第一パネル部材20は、分割板部材40の前側リブ41の先端部が取り付けられる取付部25を有している。取付部25は、第一パネル部材20と分割板部材40とが組み付けられて前部空間13Fが形成されるように前側リブ41の先端部と係合する。第二パネル部材30は、分割板部材40の後側リブ42の先端部が取り付けられる取付部37を有している。取付部37は、第二パネル部材30と分割板部材40とが組み付けられて後部空間13Rが形成されるように後側リブ42の先端部と係合する。
2.デフロスタの組立
デフロスタ1を組み立てるうえで、それぞれ成形された、第一パネル部材20と、第二パネル部材30と、分割板部材40と、が用意される。そして、第一パネル部材20及び第二パネル部材30のうち一方の部材に取付部25,37にて分割板部材40が組み付けられ、その後に、その組立体(具体的には、分割板部材40が組み付けられた一方の部材)と第一パネル部材20及び第二パネル部材30のうち他方の部材とが互いに組み付けられる。この組立体と他方の部材との組み付け時、分割板部材40が取付部37,25にてその他方の部材に組み付けられる。
上記した第一パネル部材20と第二パネル部材30との組み付けは、第一パネル部材20の上流側縁部22が第二パネル部材30の連結部32の下流端部32aに接しかつ第一パネル部材20のフランジ部24と第二パネル部材30のフランジ部36とが面接触するように行われる。そして、この組み付けは、フランジ部24の係合部23とフランジ部36の係合部35とが互いに係合することにより完了する。
上記の如く第一パネル部材20と第二パネル部材30との組み付けが完了すると、第一パネル部材20と第二パネル部材30とにより通気空間13が形成される。この通気空間13は、分割板部材40により、前後方向に並んだ前部空間13Fと後部空間13Rとに区画されていると共に、それらの前部空間13F及び後部空間13Rそれぞれで車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画されている。
上記の組み付けが完了したデフロスタ1は、上流側で空調ダクト5に連結されると共に、下流側でインストルメントパネル3の開口縁部3aに連結される。尚、デフロスタ1と空調ダクト5との連結は、図10に示す如く、デフロスタ1における流入開口11を形成する第二パネル部材30の連結部32と空調ダクト5の環状の開口縁部5aとが互いに嵌った状態でボルト6により固定されることにより実現されてよい。
上記したデフロスタ1によれば、第一パネル部材20と第二パネル部材30とにより囲われた通気空間13を分割板部材40により前部空間13Fと後部空間13Rとに区画すると共に、前部空間13Fをその分割板部材40の前側リブ41により車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画し、後部空間13Rをその分割板部材40の後側リブ42により車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画することができる。
このデフロスタ1の構造によれば、通気空間13が、それぞれ車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画された前部空間13Fと後部空間13Rとに二分割されるので、車幅方向の長さを短くしつつ、ウィンドシールドガラス2への広範囲に亘る送風を実現することができる。このため、デフロスタ1を、ウィンドシールドガラス2の曇り除去機能を損なうことなく、ヘッドアップディスプレイ4の大型化に対応して小型化することができる。
3.デフロスタの効果
本実施形態のデフロスタ1は、第一パネル部材20と、第二パネル部材30と、を備えている。デフロスタ1の吹出開口12は、第一パネル部材20と第二パネル部材30との二部品により形成されている。一方、デフロスタ1の流入開口11は、第二パネル部材30の一部品により形成されている。すなわち、第二パネル部材30は、デフロスタ1の流入開口11としての開口孔33が形成された環状の連結部32を有している。この連結部32は、空調ダクト5の開口縁部5aに連結される。連結部32と空調ダクト5とは、互いに環状部位にて嵌った状態に連結される。
この構造においては、デフロスタ1におけるインストルメントパネル3の開口縁部3aに連結される下流部が第一パネル部材20と第二パネル部材30との二部品で構成される一方、デフロスタ1における空調ダクト5に連結される上流部が第二パネル部材30の一部品で構成される。この構成においては、第一パネル部材20と第二パネル部材30との僅かな寸法ズレや組付けズレが生じていても、デフロスタ1の流入開口11でそのズレの影響が顕在化するのを回避することができ、デフロスタ1における空調ダクト5に連結する部位の組み付け精度が低下するのを抑えることができる。
従って、デフロスタ1によれば、デフロスタ1の外筒を構成する二部品それぞれと空調ダクト5とが互いに連結される構成に比べて、デフロスタ1と空調ダクト5とを高い組み付け精度を維持した状態で連結させることができる。このため、デフロスタ1と空調ダクト5との連結部位である流入開口11付近で通気空間13から空気が漏れるのを抑えることができ、通気空間13の気密性を高い状態に確保することができ、これにより、デフロスタ1の性能低下を抑えることができる。
また、第一パネル部材20と第二パネル部材30とは、第一パネル部材20の上流側縁部22が第二パネル部材30の連結部32の下流端部32aに接するように互いに組み付けられ、この組み付けは、第一パネル部材20における上流側縁部22を含む部位に形成されたフランジ部24と第二パネル部材30における下流端部32aを含む部位に形成されたフランジ部36とが互いに対向して面接触するように行われる。この構造では、第一パネル部材20と第二パネル部材30との連結がフランジ部24,36同士の面接触で実現されるので、両パネル部材20,30の位置ズレに起因する空気漏れの発生を抑えることができ、通気空間13内の高い気密性を確保することができる。
更に、通気空間13が、分割板部材40により前部空間13Fと後部空間13Rとに区画されていると共に、その前部空間13Fが前側リブ41により車幅方向に並んだ複数(例えば六つ)の空間に区画され、後部空間13Rが後側リブ42により車幅方向に並んだ複数(例えば五つ)の空間に区画される。前側リブ41及び後側リブ42は、分割板部材40に設けられている。
この構造においては、ツインデフロスタを構成するうえで、前部空間13Fを複数の空間に区画するリブ、及び、後部空間13Rを複数の空間に区画するリブを、前部空間13Fと後部空間13Rとを区画する分割板部材40とは別の部材で用意すること、例えばそれぞれ単体で用意することは不要である。このため、ツインデフロスタとしてのデフロスタ1を、少ない部品点数でかつ簡易に構成することができる。
ところで、上記の実施形態においては、第二パネル部材30が特許請求の範囲に記載した「一方部材」に、第一パネル部材20が特許請求の範囲に記載した「他方部材」に、それぞれ相当している。
4.変形形態
ところで、上記の実施形態においては、デフロスタ1における第一パネル部材20に対して後方側に配置される第二パネル部材30が、空調ダクト5に連結される環状の連結部32を有すると共に、第一パネル部材20が、第二パネル部材30における連結部32の下流端部32aに接する上流側縁部22を有する。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、前方側に配置される第一パネル部材20が、空調ダクト5に連結される環状の連結部を有すると共に、後方側に配置される第二パネル部材30が、第一パネル部材20における連結部の下流端部に接する上流側縁部を有するものであってもよい。
また、上記の実施形態においては、通気空間13を前部空間13Fと後部空間13Rとに区画する分割板部材40に、前部空間13Fを車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画する前側リブ41を設けると共に、後部空間13Rを車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画する後側リブ42を設けた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、前部空間13Fを車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画する前側リブを、第一パネル部材20における通気空間13に面する後面に設けることとしてもよい。また同様に、後部空間13Rを車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画する後側リブを、第二パネル部材30における通気空間13に面する前面に設けることとしてもよい。尚、分割板部材40に、前側リブ41及び後側リブ42のうち一方のリブのみを設け、他方のリブを第二パネル部材30又は第一パネル部材20に設けることとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、通気空間13を前部空間13Fと後部空間13Rとに区画する分割板部材40が、デフロスタ1の通気管10の構成する第一パネル部材20及び第二パネル部材30とは別体で構成されている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、その分割板部材40が、第一パネル部材20及び第二パネル部材30にインテグラルヒンジなどを介して一体に成形されたものであってもよい。
更に、上記の実施形態においては、デフロスタ1が、前側からの空気の吹き出し方向と後側からの空気の吹き出し方向とをそれぞれ設定可能なツインデフロスタである。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、デフロスタ1として、前側と後側とで空気の吹き出し方向が分かれていないシングルデフロスタに適用することとしてもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:デフロスタ、2:ウィンドシールドガラス、3:インストルメントパネル、3a:開口縁部、5:空調ダクト、10:通気管、11:流入開口、12:吹出開口、13:通気空間、13F:前部空間、13R:後部空間、20:第一パネル部材、21:下流側縁部、22:上流側縁部、24:フランジ部、30:第二パネル部材、31:下流側縁部、32:上流側縁部(連結部)、32a:下流端部、33:開口孔、36:フランジ部、40:分割板部材、41:前側リブ、42:後側リブ。

Claims (5)

  1. 通気可能に筒状に形成され、上流部で空調ダクトに連結されかつ下流部でインストルメントパネルの開口縁部に連結されるデフロスタであって、
    第一パネル部材と、
    前記第一パネル部材に対して後方側に配置され、前記第一パネル部材に組み付けられる第二パネル部材と、
    を備え、
    前記第一パネル部材及び前記第二パネル部材のうちの一方である一方部材は、前記空調ダクトの通気孔に連通する開口孔が形成された、前記空調ダクトに連結される環状の連結部を有し、
    前記第一パネル部材及び前記第二パネル部材のうちの他方である他方部材は、前記一方部材における前記連結部の下流端部に接する上流側縁部を有する、デフロスタ。
  2. 前記一方部材と前記他方部材とは、前記一方部材における前記連結部の下流端部を含む部位に形成されたフランジ部と前記他方部材における前記上流側縁部を含む部位に形成されたフランジ部とが面接触するように互いに組み付けられている、請求項1に記載されたデフロスタ。
  3. 前記第一パネル部材の下流側縁部と前記第二パネル部材の下流側縁部とは、前記第一パネル部材と前記第二パネル部材との組み付けにより前記インストルメントパネルの開口縁部に対応するように形成されている、請求項1又は2に記載されたデフロスタ。
  4. 前記第一パネル部材と前記第二パネル部材との間に設けられ、前記第一パネル部材と前記第二パネル部材とにより囲まれる通気空間を前後方向に並んだ前部空間と後部空間とに区画する板状の分割板部材を備え、
    前記分割板部材は、
    前記第一パネル部材に対向する前側対向面に形成された、前記前部空間を車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画する前側リブと、
    前記第二パネル部材に対向する後側対向面に形成された、前記後部空間を車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画する後側リブと、
    を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載されたデフロスタ。
  5. 前記第一パネル部材及び前記第二パネル部材の少なくとも一つの部材は、前記第一パネル部材と前記第二パネル部材とが互いに対向する対向面に形成された、前記第一パネル部材と前記第二パネル部材とにより囲まれる通気空間を車幅方向に並んだ複数の分割空間に区画するリブを有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載されたデフロスタ。
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