JP2021038962A - 応力分布計測装置および応力分布計測方法 - Google Patents

応力分布計測装置および応力分布計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体における応力を適切に測定できるようにする。
【解決手段】交流電流によって被検体に交流磁気を励起する励振コイル101と、被検体に流れる交流磁気によって交流電流が誘導される検出コイル103と、を各々が備える第1および第2の磁歪センサ52−1,52−2と、第1の磁歪センサ52−1の励振コイル101に対して第1の励振電圧V1を印加し、第2の磁歪センサ52−2の励振コイル101に対して、第1の励振電圧V1とは位相または波形が相違する第2の励振電圧V2を印加する励振回路501と、第1の励振電圧V1に基づいて第1の磁歪センサ52−1の検出コイル103に流れる電流を同期検波する第1の検出器502−1と、第2の励振電圧V2に基づいて第2の磁歪センサ52−2の検出コイル103に流れる電流を同期検波する第2の検出器502−2と、を有する検出回路503と、を応力分布計測装置50に設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、応力分布計測装置および応力分布計測方法に関する。
強磁性材料に荷重が作用すると、透磁率に異方性が生じ、荷重方向の透磁率が大きくなり、反対に荷重方向と直角方向の透磁率が小さくなる。磁歪応力測定法は、この性質を利用し、両透磁率の差を磁歪センサによって検出し、主応力の方向および大きさを測定する手法である。磁歪応力測定法は、非接触で応力を測定することが可能であるため、金属製品の製造工程において、磁歪センサを設置することが容易であり、製造工程の前後で金属製品に生じる応力を計測し、その差分を算出することで工程ごとの応力変化を得ることができる。一般に、製造工程における応力変化は製品の品質に影響するため、計測した応力変化を用いて製品品質を管理することが考えられる。
一方、金属製品の表面の一点の応力のみではなく、対象物表面の応力分布や応力の偏りが製品品質に大きく影響することがある。従って、非接触で応力を測定することが可能である磁歪応力測定法を用いて、対象物表面の応力分布や応力の偏りを計測する方法が必要とされている。このような課題に対応する方法として、例えば、下記特許文献1の請求項1には、「管軸方向に間隔をあけた少なくとも2つの位置で、管軸方向と周方向との各透磁率が異なることに起因した出力Vを導出する磁歪センサを、管の周方向に移動して周方向にわたる応力を測定し、この少なくとも2つの周方向にわたる応力測定値のうち、同一周方向位置の範囲Δθ1にわたって現れる特異値を管の溶接部分の応力測定値と判定し、周方向にわたる応力測定値から管の溶接部分の応力測定値を除去し、残余の応力測定値を、管軸まわりの角度に対応した余弦波形で近似させて、その振幅Bに対応する応力を求めることを特徴とする溶接管の磁歪応力測定方法。」と記載されている。
特許第3130116号公報
上述した特許文献1において、磁歪応力の被検体は「管」であったが、平板等「管」以外の任意の形であっても、特許文献1記載の方法によれば、磁歪応力を測定可能であると考えられる。すなわち、磁歪センサを対象物表面で走査し、走査方向にわたる応力を測定し、磁歪センサの位置と測定した応力を対応させることで、対象物表面の静的な応力分布や応力の偏りを計測することが可能であると考えられる。しかし、被検体が、加工、切削、溶接などの製造工程を経る場合、その前後の応力変化量だけでなく、工程中の応力の変化が製品品質に影響することがある。このような工程中の変化は、一般に、応力分布の変化速度よりも速くセンサを走査することは困難であるため、応力分布の短時間の変化を計測することは困難である。また、単純に磁歪センサを複数個用いて応力分布を計測する場合、隣接する磁歪センサからの漏れ磁束によって、ノイズ(クロストークノイズ)が生じ、応力を正確に測定することが困難になる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、被検体における応力を適切に測定できる応力分布計測装置および応力分布計測方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の応力分布計測装置は、交流電流によって被検体に交流磁気を励起する励振コイルと、前記被検体に流れる交流磁気によって交流電流が誘導される検出コイルと、を各々が備える第1および第2の磁歪センサと、前記第1の磁歪センサの前記励振コイルに対して第1の励振電圧を印加し、前記第2の磁歪センサの前記励振コイルに対して、前記第1の励振電圧とは位相または波形が相違する第2の励振電圧を印加する励振回路と、前記第1の励振電圧に基づいて前記第1の磁歪センサの前記検出コイルに流れる電流を同期検波する第1の検出器と、前記第2の励振電圧に基づいて前記第2の磁歪センサの前記検出コイルに流れる電流を同期検波する第2の検出器と、を有する検出回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被検体における応力を適切に測定できる。
本発明の一実施形態に適用される磁歪センサの模式図である。 磁歪センサ、被検体等に対する磁気等価回路の回路図である。 磁歪センサ群の模式図である。 磁歪センサ、被検体等に対する他の磁気等価回路の回路図である。 本実施形態による応力分布計測装置の全体構成を示すブロック図である。 励振回路の構成を示すブロック図である。 励振回路の動作を示すフローチャートである。 検出器の構成を示すブロック図である。 検出器の動作を示すフローチャートである。 表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。 表示装置の動作を示すフローチャートである。 感度校正処理のフローチャートである。 磁歪センサの感度校正曲線の例を示す図である。
〈応力計測の基本原理〉
次に、本発明の一実施形態による応力分布計測装置について説明するが、まず、本実施形態における応力計測の原理を説明する。
図1は、本実施形態に適用される磁歪センサ12の模式図である。
磁歪センサ12は、励振コア100と、励振コイル101と、検出コア102と、検出コイル103と、発振回路104と、検出器105と、を備えている。励振コア100および検出コア102は、U字状に形成され、各々の両端を被検体106に対向させている。励振コイル101および検出コイル103は、それぞれ励振コア100および検出コア102に巻回されている。
励振コア100の両端に現れる磁極を磁極A,A’と呼び、検出コア102の両端に現れる磁極を磁極B,B’と呼ぶ。そして、磁極A,A’は正方形(図示せず)の一方の対頂角の位置に配置され、磁極B,B’は該正方形の他方の対頂角の位置に配置されている。励振コイル101には、所定の励振周波数fの交流電流を発生させる発振回路104が接続されている。励振コイル101に流れる電流を励振電流Iと呼ぶ。励振コイル101に励振電流Iが供給されると、励振コア100に磁束が生じる。その磁束が、励振100コア内から磁極A,A’を通り、被検体106内を流れる。そして、被検体106内を流れる磁束の一部が磁極B,B’を通り、検出コア102内を流れ、検出コイル103に出力電圧Vが誘起される。検出器105は、この出力電圧Vを計測する。
被検体106が正の磁歪定数を持つ場合、被検体106に応力を印加すると、逆磁歪効果により、応力方向で比透磁率が変化して磁気異方性が生じる。このため、応力を印加すると、被検体106内の磁気抵抗は、方向により大きさが異なり、検出コイル103に誘起する出力電圧Vは、応力によって変化する。従って、校正用に検出コイル103の出力電圧Vと応力との関係を予め測定しておくことにより、出力電圧Vから被検体106に印加された応力を測定することができる。
図2は、図1に示した磁歪センサ12、被検体106等に対する磁気等価回路22の回路図である。磁気等価回路22は、起磁力200と、磁気抵抗201,202と、計測部203と、磁気抵抗204〜207と、を備えている。起磁力200は、励振コイル101(図1参照)によって流れる励振電流Iによる起磁力である。また、磁気抵抗201,202は、各々励振コア100および検出コア102の内部の磁気抵抗である。計測部203は、検出器105に対応し、検出コア102に流れる磁束を計測する。
磁気抵抗204〜207は、それぞれ、被検体106(図1参照)内において磁極A,B間、A,B’間、A’,B間、A’,B’間の磁気抵抗である。被検体106に応力が印加されていない無応力下では、磁気抵抗204〜207は等しい抵抗値を持ち、検出コア102に流れる磁束は、理想的な磁極配置ではゼロである。一方、被検体106に応力を印加すると、磁気抵抗204〜207の値が変化することで、検出コア102に磁束が流れ、その磁束が計測部203で検出される。
〈センサ間の干渉による問題点〉
図1に示した磁歪センサ12を被検体106の表面に沿って複数配列することにより、被検体106における応力分布の変化を短時間で計測できると考えられる。しかし、このような構成では、磁歪センサ12間で干渉が起こるという問題が生じる。図3および図4を参照し、その詳細を説明する。
図3は、磁歪センサ群30の模式図である。磁歪センサ群30は、2個の磁歪センサ32,34を備えている。磁歪センサ32,34は、何れも図1に示した磁歪センサ12と同様に構成されている。
但し、磁歪センサ34において、励振コア100の両端に現れる磁極を磁極C,C’と呼び、検出コア102の両端に現れる磁極を磁極D,D’と呼ぶ。磁歪センサ32,34は、磁極A’,B’と磁極C,Dとが近接して配置される。この時、磁極C,Dから被検体106に流れた磁束が、漏れ磁束300となって磁極A’,B’流入することが考えられる。漏れ磁束300は、磁歪センサ32,34の検出コイル103によって検出されノイズ(以下、クロストークノイズと呼ぶ)となる。
図4は、図3に示した磁歪センサ32、被検体106等に対する磁気等価回路42の回路図である。磁気等価回路42においては、磁気抵抗207に対して、漏れ磁束発生源400が並列接続されている。それ以外の磁気等価回路42の構成は、磁気等価回路22の構成(図2参照)と同様である。図4における漏れ磁束発生源400は、図3に示した漏れ磁束300に対応する。なお、実際に漏れ磁束300が流入する磁極は磁極A’,B’に限られるものではないが、図4では、磁極A’,B’間に漏れ磁束300が流入する場合を例示している。このように、漏れ磁束300が検出コアに流入することでクロストークノイズが発生すると、個々の磁歪センサ32,34(図3参照)における計測結果が不正確になるという問題が生じる。
〈実施形態の構成〉
(全体構成)
図5は、本実施形態による応力分布計測装置50の全体構成を示すブロック図である。
図5において、応力分布計測装置50は、発振回路104と、励振回路501と、複数の(N個の)磁歪センサ52−1〜52−N(第1の磁歪センサ、第2の磁歪センサ、…、第Nの磁歪センサ)と、検出回路503と、表示装置504と、を備えている。磁歪センサ52−1〜52−Nは、何れも上述した磁歪センサ12(図1参照)から、発振回路104と、検出器105とを除いた構成を有している。
発振回路104は、所定の励振周波数fの交流電圧を出力する。励振回路501は、各磁歪センサ52−1〜52−Nの励振コイル101に対して、励振電圧を印加することによって励振電流を供給する。なお、励振回路501の詳細は後述する。検出回路503は、複数の(N個の)検出器502−1〜502−N(第1の検出器、第2の検出器、…、第Nの検出器)を備えている。これら検出器502−1〜502−Nは、各々、対応する磁歪センサ52−1〜52−Nにおける検出コイル103(図1参照)の出力電圧Vを計測する。以下、磁歪センサ52−1〜52−Nを総称して「磁歪センサ52」と呼ぶことがある。また、検出器502−1〜502−Nを総称して「検出器502」と呼ぶことがある。
表示装置504は、検出回路503の出力信号を表示するものであり、表示方法選択部512と、演算処理部514と、画像表示部516と、を備えている。画像表示部516は、供給された画像データを表示する。表示方法選択部512は、複数の候補の中から画像表示部516における表示方法を選択する。演算処理部514は、表示方法選択部512において選択された表示方法に基づいて、検出回路503の出力信号に演算処理を施し、その結果得られた画像データを画像表示部516に供給する。
(励振回路501の構成)
図6は、図5に示した励振回路501の構成を示すブロック図である。
励振回路501は、一対の入力端子610,612と、周波数変調量設定部600と、周波数変調部601と、位相変調量設定部602と、位相変調部603と、振幅増幅部604,605と、複数の出力端子620〜626と、を備えている。
入力端子610,612には、入力電圧V0として、発振回路104(図5参照)の出力信号(正弦波の交流電圧)が供給される。振幅増幅部604は、この交流電圧の振幅を増幅し、M系統の出力端子620,622を介して出力する。振幅増幅部604の出力電圧を励振電圧V1(第1の励振電圧)と呼ぶ。なお、系統数Mは、磁歪センサ52−1〜52−Nの系統数Nを「2」で除算し小数点以下を切り上げた数である。周波数変調部601は、入力端子610,612に印加された交流電圧に対して、必要に応じて周波数変調を施す。周波数変調量設定部600は、周波数変調部601に対して周波数変調量を設定する。ここで、周波数変調量とは、周波数変調を行うか否か、および、周波数変調を行う場合には、その変調周波数を指す。
位相変調部603は、周波数変調部601の出力信号に対して、必要に応じて位相変調を施す。位相変調量設定部602は、位相変調部603に対して位相変調量を設定する。ここで、位相変調量とは、位相変調を行うか否か、および、位相変調変調を行う場合には、その位相値を指す。振幅増幅部605は、位相変調部603の出力信号の振幅を増幅し、「N−M」系統の出力端子624,626を介して出力する。振幅増幅部605の出力電圧を励振電圧V2(第2の励振電圧)と呼ぶ。ここで、周波数変調部601、位相変調量設定部602、振幅増幅部604,605は、一般的な電気回路やデジタル信号処理等によって実現することができる。
図7は、励振回路501の動作を示すフローチャートである。
図7において、処理がステップS101(印加ステップ)に進むと、励振回路501の入力端子610,612において、発振回路104(図4参照)の出力信号を受信する。次に、処理がステップS102(印加ステップ、周波数変調ステップ)に進むと、周波数変調部601(図6参照)は、周波数変調量設定部600に設定された設定値に基づいて、入力信号(発振回路104の出力信号)を周波数変調する。次に、処理がステップS103(印加ステップ、位相変調ステップ)に進むと、位相変調部603は、位相変調量設定部602に設定された設定値に基づいて、入力信号(周波数変調部601の出力信号)を位相変調する。
次に、処理がステップS104(印加ステップ)に進むと、振幅増幅部604は、入力信号(発振回路104の出力信号)を振幅増幅する。同様に、振幅増幅部605も、入力信号(位相変調部603の出力信号)を振幅増幅する。次に、処理がステップS105(印加ステップ)に進むと、振幅増幅部604は、増幅した信号を、出力端子620,622を介して、励振電圧V1として出力する。同様に、振幅増幅部605は、増幅した信号を、出力端子624,626を介して、励振電圧V2として出力する。
(検出器502の構成)
図8は、図5の検出回路503を構成する検出器502(すなわち502−1〜502−N)の構成を示すブロック図である。
検出器502は、位相シフト量設定部800と、位相シフタ801と、混合器802と、時定数設定部803と、積分器804と、信号増幅量設定部805と、信号増幅部806と、計測信号入力端子810と、参照信号入力端子812と、出力端子814と、を備えている。
計測信号入力端子810には、対応する磁歪センサ52(図5参照)の検出コイル103の出力信号が、計測信号Siとして入力される。また、参照信号入力端子812には、励振回路501(図5参照)が磁歪センサ52の励振コイル101に印加する励振電圧が、参照信号Srとして供給される。位相シフタ801は、参照信号Srの位相を変化させ、位相シフト量設定部800は位相シフタ801における位相シフト量を設定する。混合器802は、計測信号Siと位相シフトした参照信号Srとを混合(乗算)する。混合器802の出力信号を混合信号Smと呼ぶ。
積分器804は、設定された時定数で、混合信号Smを積分する。また、積分器804はローパスフィルタとしても機能する。時定数設定部803は、積分器804の時定数を設定する。信号増幅部806は、積分器804の出力信号を増幅し、その結果を検出信号Soutとして出力端子814から出力する。信号増幅量設定部805は、信号増幅部806における増幅量を設定する。
ここで、位相シフタ801、混合器802、積分器804、信号増幅部806等は、一般的な電気回路やデジタル信号処理等によって実現することができる。
図9は、検出器502(図8参照)の動作を示すフローチャートである。
図9において、処理がステップS201(同期検波ステップ)に進むと、検出器502は、計測信号入力端子810において、検出コイル103から計測信号Siを受信する。次に、処理がステップS202(同期検波ステップ)に進むと、検出器502は、参照信号入力端子812において、励振回路501(図5参照)から励振コイル101に印加される励振電圧を参照信号Srとして受信する。次に、処理がステップS203(同期検波ステップ、位相変調ステップ)に進むと、位相シフタ801は、位相シフト量設定部800に設定された位相シフト量だけ、参照信号Srを位相シフトさせる。
次に、処理がステップS204(同期検波ステップ、混合ステップ)に進むと、混合器802は、位相シフトした参照信号Srと計測信号Siとを混合(乗算)し、その結果を混合信号Smとして出力する。次に、処理がステップS205(同期検波ステップ、積分ステップ)に進むと、積分器804は、混合器802の出力信号を、時定数設定部803に設定した時定数に基づいて積分する。これにより、積分器804は、混合信号Smの直流成分を出力する。次に、処理がステップS206(同期検波ステップ)に進むと、信号増幅部806は、信号増幅量設定部805に設定された増幅量の設定値に基づいて、積分器804の出力信号を増幅する。次に、処理がステップS207(同期検波ステップ、信号増幅ステップ)に進むと、検出器502は、出力端子814を介して、信号増幅部806の出力信号を出力する。
上記のように応力分布計測装置50を構成すると、励振回路501の出力端子620,622(図6参照)から無変調の励振電圧V1を出力でき、出力端子624,626からは変調を施した励振電圧V2を出力できる。そして、図5に示す磁歪センサ52−K(但し、1≦K≦N)のうちKが奇数である磁歪センサ52−Kの励振コイル101に無変調の励振電圧V1を印加し、Kが偶数である磁歪センサ52−Kの励振コイル101に変調を施した励振電圧V2を印加してゆくことができる。
ここで、励振電圧V1,V2が、互いに直交する直交信号を形成するように、周波数変調量設定部600における周波数変調量および位相変調量設定部602における位相変調量を設定することが好ましい。なお「直交する」とは、ここでは独立した信号路を形成できることを指す。励振電圧V1,V2が互いに直交することにより、隣接する磁歪センサ52からのクロストークノイズを除去することができる。また、励振電圧V1,V2が理想的な直交信号にならない場合であっても、検出器502において、クロストークノイズを低減することができる。
(表示画面の例)
図10は、図5の表示装置504に表示される表示画面900の例を示す図である。
図10において、表示画面900は、表示方法選択部1000,1001と、表示センサ選択部1002と、表示部1003,1004と、を含んでいる。表示センサ選択部1002は、ユーザの操作に基づいて、N個の磁歪センサ52−1〜52−Nのうち1個を指定する。表示部1003は、表示センサ選択部1002において指定された単一の磁歪センサ52−K(1≦K≦N)に対する検出信号Sout(図8参照)を表示する。
表示方法選択部1000は、ユーザの操作に基づいて、表示部1003における検出信号Soutの表示方法を選択する。表示部1004は、複数の磁歪センサ52−1〜52−Nに係る複数系統の検出信号Sout対して複合的な演算を施した結果を表示する。表示方法選択部1001は、ユーザの操作に基づいて、表示部1004における表示方法を選択する。
表示方法選択部1000において選択可能な単一の検出信号の表示方法としては、例えば、図示の例のように、時系列の信号変化を表示する方法(Y−T図)が考えられる。また、表示方法選択部1001において選択可能な複数系列の検出信号の表示方法としては、例えば、図示の例のように、時間と磁歪センサの位置情報とを二軸として、検出信号の大きさをコンター図で表示する方法(時空間等高線図)等が考えられる。
図11は、表示装置504の動作を示すフローチャートである。
図11において、処理がステップS301(表示ステップ)に進むと、表示装置504は、検出回路503から各検出器502(図5参照)の検出信号Soutを受信する。次に、処理がステップS302(表示ステップ)に進むと、表示装置504の表示方法選択部512は、ユーザの操作に基づいて、表示方法選択部1000,1001における表示方法を設定する。次に、処理がステップS303(表示ステップ、演算ステップ)に進むと、演算処理部514は、設定された表示方法に基づいて、各検出信号Soutに対して演算処理を施す。
次に、処理がステップS304(表示ステップ、画像表示ステップ)に進むと、画像表示部516(図5参照)は、表示部1003,1004に対して、演算結果を表示する。以上のように、表示装置504においては、被検体106(図1参照)における短時間の応力分布の変化をユーザに分かりやすく提示することができる。なお、上述したステップS303で実行する演算は、アナログ回路やデジタル回路の信号処理で実現してもよいし、コンピュータで信号処理を行ってもよい。
〈応力分布計測装置の感度校正方法〉
上述したように、励振回路501(図6参照)が出力する励振電圧V1,V2は、互いに直交信号になるようにすると、クロストークノイズを低減できる点で好ましい。ここで、被検体106は、周波数によって、磁歪応答特性が異なることがある。従って、互いに直交信号になるように励振電圧V2の周波数を変調すると、磁歪センサ52(図5参照)ごとに検出感度が変化することがある。この検出感度の変化は、予め感度を校正することで補償できる。その詳細を以下説明する。
図12は、応力分布計測装置50において実行される、感度校正処理のフローチャートである。
図12において処理がステップS401(センサ設置ステップ)に進むと、ユーザは被検体106にN個の磁歪センサ52−1〜52−Nを設置する。次に、処理がステップS402(励振ステップ)に進むと、1個の磁歪センサ52−K(1≦K≦N)を選び、励振回路501において、周波数、位相を変調することなく単一磁歪センサとして励振する。
次に、処理がステップS403に進むと、応力分布計測装置50は、発振回路104の励振周波数f(図1参照)を、計測したい他の励振周波数に変更して、検出回路503で磁歪センサの検出信号Soutを得る。次に、処理がステップS404(記録ステップ)に進むと、応力分布計測装置50は、ステップS403で得られた検出信号Soutの信号の大きさと参照信号Sr(これは励振電圧V1,V2の何れかに等しい)の振幅値との比(Sout/Sr)を感度として記録する。
次に、処理がステップS405に進むと、応力分布計測装置50は、使用する周波数範囲で、感度の記録が完了したかを判定する。すなわち、本ルーチンにおいては、励振電圧V1,V2の周波数として採用し得る周波数範囲を所定間隔で区切った複数の励振周波数について、感度が記録される。ステップS405においては、これら全ての励振周波数について感度が記録されたか否かが判定される。
ステップS405において「No」と判定されると、処理はステップS403に戻る。そして、応力分布計測装置50は、発振回路104の励振周波数のうち未だ検出信号Soutを得ていない別の励振周波数に変更して、検出回路503で磁歪センサの検出信号Soutを得る。一方、使用する周波数範囲で記録が完了した場合、すなわち、全ての励振周波数についてステップS404の処理が完了した場合は、ステップS405において「Yes」と判定され、処理はステップS406に進む。
この段階で、対象とされた磁歪センサ52−Kについて検出信号Soutの周波数特性が取得され、校正が完了したことになる。ステップS406では、全ての磁歪センサ52−1〜52−Nの校正が完了したか否かが判定される。ここで「No」と判定されると、処理はステップS402に戻り、未だ校正が完了していない他の磁歪センサ52−Kが選択され、ステップS403〜S406の処理が繰り返される。そして、全ての磁歪センサ52−1〜52−Nの校正が完了すると、本ルーチンの処理が終了する。
図13は、図12の感度校正処理によって得られる単一の磁歪センサの感度校正曲線の例を示す図である。
横軸の周波数(上述した励振周波数)の変化に対して、感度測定値1300すなわち上述した「Sout/Sr」をプロットしていき、感度測定値1300の間を補間することで、感度校正曲線1301を得ることができる。応力分布計測装置50は、応力分布計測時には、検出器502の信号増幅量設定部805(図8参照)に、得られた感度測定値1301に基づく増幅量を設定する。これにより、被検体106の磁歪応答特性が周波数によって異なる場合においても、応力分布の正確な変化を測定することができる。
ここで、感度測定値1300の間を補間する方法は、線形補間等の計算によって求める方法や、「感度測定値1301が適当なモデル式に該当する」例えば「周波数の平方根に比例する」等の仮定のもとで最小二乗法によって求める方法等が考えられる。
なお、検出回路503で位相シフト量設定部800に設定する位相シフト量についても、被検体106で単一磁歪センサの検出感度が最大になるようにあらかじめ計測しておくことにより、上記の周波数による校正と同様の手順で感度を校正することができる。
このようにして、非接触で金属製品等の表面応力の計測が可能な磁歪応力測定法を用いて、短時間の応力分布の変化を計測することができる。
〈変形例〉
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態の励振回路501(図6参照)によれば、入力電圧V0に対して周波数変調を施し、その結果に位相変調を施した結果を励振電圧V2として出力した。しかし、周波数変調および位相変調の順番を入れ替えてもよい。
(2)上記実施形態の励振回路501(図6参照)によれば、入力電圧V0に対して周波数変調および位相変調の双方を施した結果を励振電圧V2として出力した。しかし、周波数変調または位相変調のうち一方のみを施した結果を励振電圧V2として出力してもよい。
(3)上記実施形態の励振回路501(図6参照)によれば、入力電圧V0をそのまま増幅した結果を励振電圧V1として出力した。しかし、励振電圧V2と同様に、入力電圧V0に周波数変調または位相変調を施した結果を励振電圧V1として出力してもよい。
(4)上記実施形態の励振回路501(図6参照)によれば、正弦波、正弦波に周波数変調を施した結果、正弦波に位相変調を施した結果、または正弦波に位相変調および周波数変調の双方施した結果を励振電圧V1またはV2として出力した。しかし、これら以外の励振電圧V1,V2を採用してもよい。例えば、直流電圧をある拡散符号で拡散した結果を励振電圧V1とし、励振電圧V1に対して直交する他の拡散符号で直流電圧を拡散した結果を励振電圧V2としてもよい。この場合、検出回路503は、これら拡散符号に基づいて、復号化を実行するように構成するとよい。
(5)上記実施形態における励振回路501、検出回路503および表示装置504のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、図7、図9、図11、図12に示したフローチャート、その他上述した各種処理を実行するプログラム等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
〈実施形態の効果〉
以上のように本実施形態の応力分布計測装置(50)によれば、第1の磁歪センサ(52−1)の励振コイル(101)に対して第1の励振電圧(V1)を印加し、第2の磁歪センサ(52−2)の励振コイル(101)に対して、第1の励振電圧(V1)とは位相または波形が相違する第2の励振電圧(V2)を印加する励振回路(501)と、第1の励振電圧(V1)に基づいて第1の磁歪センサ(52−1)の検出コイル(103)に流れる電流を同期検波する第1の検出器(502−1)と、第2の励振電圧(V2)に基づいて第2の磁歪センサ(52−2)の検出コイル(103)に流れる電流を同期検波する第2の検出器(502−2)と、を有する検出回路(503)と、を備える。
このように、同期検波によって第1および第2の磁歪センサ(52−1,52−2)の検出コイル(103)に流れる電流を検出するため、クロストークノイズを抑制しつつ、応力を迅速に測定することができ、被検体(106)における応力を適切に測定できる。
また、励振回路(501)は、第1および第2の励振電圧(V1,V2)に対して周波数差を付与する周波数変調部(601)と、第1および第2の励振電圧(V1,V2)に対して位相差を付与する位相変調部(603)と、周波数変調部(601)に対して周波数変調量を設定する周波数変調量設定部(600)と、位相変調部(603)に対して位相変調量を設定する位相変調量設定部(602)と、を備え、周波数変調部(601)または位相変調部(603)の出力信号を第2の励振電圧(V2)として適用することによって第1および第2の励振電圧(V1,V2)に対して周波数差または位相差を設定する。
これにより、第1および第2の励振電圧(V1,V2)に位相または周波数の差異を付与することができ、第1および第2の磁歪センサ(52−1,52−2)に生じるクロストークノイズを一層抑制することができる。
また、第1および第2の検出器(502−1,502−2)は、それぞれ、第1または第2の励振電圧(V1,V2)である参照信号(Sr)の位相をシフトする位相シフタ(801)と、位相シフタ(801)の位相シフト量を設定する位相シフト量設定部(800)と、第1または第2の磁歪センサ(52−1,52−2)の出力信号である計測信号(Si)と、位相シフタ(801)の出力信号と、を混合して混合信号(Sm)を生成する混合器(802)と、混合信号(Sm)を積分する積分器(804)と、積分器(804)における時定数を設定する時定数設定部(803)と、積分器(804)における積分結果を増幅する信号増幅部(806)と、信号増幅部(806)における信号増幅量を設定する信号増幅量設定部(805)と、を備える。
このように、位相シフト量設定部(800)、位相シフタ(801)、混合器(802)時定数設定部(803)および積分器(804)によって、計測信号(Si)を適切に同期検波することができ、クロストークノイズを一層抑制することができる。
また、応力分布計測装置(50)は、検出回路(503)の出力信号の表示方法を選択する表示方法選択部(512)と、選択された表示方法に基づいて演算処理を行う演算処理部(514)と、演算処理部(514)における演算結果を画像として表示する画像表示部(516)と、を有する表示装置(504)をさらに備える。
これにより、ユーザは、所望の方法で、検出回路(503)の出力信号を表示させることができる。
また、本実施形態による応力分布計測方法は、被検体(106)に第1または第2の磁歪センサ(52−1,52−2)を設置するセンサ設置ステップ(S401)と、第1または第2の励振電圧(V1,V2)によって第1または第2の磁歪センサ(52−1,52−2)を励振する励振ステップ(S402)と、第1または第2の励振電圧(V1,V2)の励振周波数を変更しつつ、第1の励振電圧(V1)と第1の磁歪センサ(52−1)の出力信号の比、または第2の励振電圧(V2)と第2の磁歪センサ(52−2)の出力信号の比を記録する記録ステップ(S404)と、をさらに有し、これによって感度校正曲線を取得する。
これにより、被検体(106)の磁歪応答特性が周波数によって異なる場合においても、応力分布の正確な変化を測定することができる。
50 応力分布計測装置
52−1 磁歪センサ(第1の磁歪センサ)
52−2 磁歪センサ(第2の磁歪センサ)
101 励振コイル
103 検出コイル
106 被検体
501 励振回路
502−1 検出器(第1の検出器)
502−2 検出器(第2の検出器)
503 検出回路
504 表示装置
512 表示方法選択部
514 演算処理部
516 画像表示部
600 周波数変調量設定部
601 周波数変調部
602 位相変調量設定部
603 位相変調部
800 位相シフト量設定部
801 位相シフタ
802 混合器
803 時定数設定部
804 積分器
805 信号増幅量設定部
806 信号増幅部
1301 感度校正曲線
Si 計測信号
Sm 混合信号
Sr 参照信号
V1 励振電圧(第1の励振電圧)
V2 励振電圧(第2の励振電圧)
S101 ステップ(印加ステップ)
S102 ステップ(印加ステップ、周波数変調ステップ)
S103 ステップ(印加ステップ、位相変調ステップ)
S104 ステップ(印加ステップ)
S105 ステップ(印加ステップ)
S201 ステップ(同期検波ステップ)
S202 ステップ(同期検波ステップ)
S203 ステップ(同期検波ステップ、位相変調ステップ)
S204 ステップ(同期検波ステップ、混合ステップ)
S205 ステップ(同期検波ステップ、積分ステップ)
S206 ステップ(同期検波ステップ)
S207 ステップ(同期検波ステップ、信号増幅ステップ)
S301 ステップ(表示ステップ)
S302 ステップ(表示ステップ)
S303 ステップ(表示ステップ、演算ステップ)
S304 ステップ(表示ステップ、画像表示ステップ)
S401 ステップ(センサ設置ステップ)
S402 ステップ(励振ステップ)
S404 ステップ(記録ステップ)

Claims (10)

  1. 交流電流によって被検体に交流磁気を励起する励振コイルと、前記被検体に流れる交流磁気によって交流電流が誘導される検出コイルと、を各々が備える第1および第2の磁歪センサと、
    前記第1の磁歪センサの前記励振コイルに対して第1の励振電圧を印加し、前記第2の磁歪センサの前記励振コイルに対して、前記第1の励振電圧とは位相または波形が相違する第2の励振電圧を印加する励振回路と、
    前記第1の励振電圧に基づいて前記第1の磁歪センサの前記検出コイルに流れる電流を同期検波する第1の検出器と、前記第2の励振電圧に基づいて前記第2の磁歪センサの前記検出コイルに流れる電流を同期検波する第2の検出器と、を有する検出回路と、を備える
    ことを特徴とする応力分布計測装置。
  2. 前記励振回路は、
    前記第1および第2の励振電圧に対して周波数差を付与する周波数変調部と、
    前記第1および第2の励振電圧に対して位相差を付与する位相変調部と、
    前記周波数変調部に対して周波数変調量を設定する周波数変調量設定部と、
    前記位相変調部に対して位相変調量を設定する位相変調量設定部と、
    を備え、
    前記周波数変調部または前記位相変調部の出力信号を前記第2の励振電圧として適用することによって前記第1および第2の励振電圧に対して周波数差または位相差を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の応力分布計測装置。
  3. 前記第1および第2の検出器は、それぞれ、
    前記第1または第2の励振電圧である参照信号の位相をシフトする位相シフタと、
    前記位相シフタの位相シフト量を設定する位相シフト量設定部と、
    前記第1または第2の磁歪センサの出力信号である計測信号と、前記位相シフタの出力信号と、を混合して混合信号を生成する混合器と、
    前記混合信号を積分する積分器と、
    前記積分器における時定数を設定する時定数設定部と、
    前記積分器における積分結果を増幅する信号増幅部と、
    前記信号増幅部における信号増幅量を設定する信号増幅量設定部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の応力分布計測装置。
  4. 前記検出回路の出力信号の表示方法を選択する表示方法選択部と、
    選択された前記表示方法に基づいて演算処理を行う演算処理部と、
    前記演算処理部における演算結果を画像として表示する画像表示部と、
    を有する表示装置をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1記載の応力分布計測装置。
  5. 交流電流によって被検体に交流磁気を励起する励振コイルと、前記被検体に流れる交流磁気によって交流電流が誘導される検出コイルと、を各々が備える第1および第2の磁歪センサの前記各励振コイルに対して、励振回路が第1および第2の励振電圧を各々印加する印加ステップと、
    前記第1の励振電圧に基づいて前記第1の磁歪センサの前記検出コイルに流れる電流を同期検波し、前記第2の励振電圧に基づいて前記第2の磁歪センサの前記検出コイルに流れる電流を同期検波する同期検波ステップと、を有する
    ことを特徴とする応力分布計測方法。
  6. 前記印加ステップは、
    前記第1および第2の励振電圧に対して周波数差を付与する周波数変調ステップと、
    前記第1および第2の励振電圧に対して位相差を付与する位相変調ステップと、を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の応力分布計測方法。
  7. 前記同期検波ステップは、
    前記第1または第2の励振電圧である参照信号の位相を設定値に基づいて位相変調する位相変調ステップと、
    前記位相変調ステップによる位相変調結果と、前記第1または第2の磁歪センサの出力信号である計測信号と、を混合して混合信号を生成する混合ステップと、
    設定された時定数に基づいて、前記混合信号を積分する積分ステップと、
    設定された信号増幅量に基づいて、前記積分ステップにおける積分結果を増幅する信号増幅ステップと、を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の応力分布計測方法。
  8. 前記同期検波ステップによる同期検波結果を表示する表示ステップをさらに有し、前記表示ステップは、
    選択された表示方法に基づいて前記同期検波結果の演算処理を行う演算ステップと、
    前記演算ステップにおける演算結果を画像として表示する画像表示ステップと、を有する
    ことを特徴とする請求項5記載の応力分布計測方法。
  9. 前記信号増幅ステップは、前記第1または第2の磁歪センサの感度校正曲線に基づいて、前記信号増幅量を決定する
    ことを特徴とする請求項7記載の応力分布計測方法。
  10. 前記被検体に前記第1または第2の磁歪センサを設置するセンサ設置ステップと、
    前記第1または第2の励振電圧によって前記第1または第2の磁歪センサを励振する励振ステップと、
    前記第1または第2の励振電圧の励振周波数を変更しつつ、前記第1の励振電圧と前記第1の磁歪センサの出力信号の比、または前記第2の励振電圧と前記第2の磁歪センサの出力信号の比を記録する記録ステップと、
    をさらに有し、これによって前記感度校正曲線を取得する
    ことを特徴とする請求項9記載の応力分布計測方法。
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