JP2002143115A - Mrイメージング方法、位相エラー測定方法およびmri装置 - Google Patents

Mrイメージング方法、位相エラー測定方法およびmri装置

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JP2002143115A
JP2002143115A JP2000329949A JP2000329949A JP2002143115A JP 2002143115 A JP2002143115 A JP 2002143115A JP 2000329949 A JP2000329949 A JP 2000329949A JP 2000329949 A JP2000329949 A JP 2000329949A JP 2002143115 A JP2002143115 A JP 2002143115A
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echo
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pulse
correction component
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Mitsuharu Miyoshi
光晴 三好
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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    • A61B5/055Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves  involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相エンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦
電流等が該位相エンコーダ勾配に対応するエコーの次の
エコーに影響するのを抑制するだけでなく、該位相エン
コーダ勾配に対応するエコーに影響するのも抑制する。 【解決手段】 位相エンコーダ勾配peに起因する残留
磁化,渦電流等が該位相エンコーダ勾配peに対応する
エコーの次のエコーに影響するのを抑制するための補正
成分をプリ補正成分Cprとポスト補正成分Cpoとに2分
割し、プリ補正成分Cprを位相エンコーダ勾配pe側
に加え、ポスト補正成分Cpoをリワインド勾配rw側
に加える。 【効果】 プリ補正成分Cprを位相エンコーダ勾配p
e側に加えているから、該位相エンコーダ勾配peに対
応するエコーのエコーセンターでの残留磁化,渦電流等
の影響が小さくなり、MR画像の画質への影響を抑制で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRイメージング
方法、位相エラー測定方法およびMRI(Magnetic Res
onance Imaging)装置に関し、さらに詳しくは、位相エ
ンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦電流等が該位相エ
ンコーダ勾配に対応するエコーの次のエコーに影響する
のを抑制できると共に該位相エンコーダ勾配に対応する
エコーに影響するのも抑制することが出来るMRイメー
ジング方法、位相エンコーダ勾配に起因する位相エラー
量を測定するための位相エラー測定方法およびそれらの
方法を実施するMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−322817号公報や特開平
10−75940号公報には、位相エンコーダ勾配に起
因する残留磁化,渦電流等が該位相エンコーダ勾配に対
応するエコーの次のエコーに影響するのを抑制するため
の補正成分を、位相エンコーダ勾配またはリワインド勾
配のいずれか一方の前または後または前後に分配して補
正パルスとして加えるか又は当該勾配自体に加えるMR
イメージング方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のMRイメー
ジング方法では、位相エンコーダ勾配に起因する残留磁
化,渦電流等が該位相エンコーダ勾配に対応するエコー
の次のエコーに影響するのを抑制することが出来る。し
かし、位相エンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦電流
等が該位相エンコーダ勾配に対応するエコーに影響する
点については考慮されていない問題点がある。そこで、
本発明の目的は、位相エンコーダ勾配に起因する残留磁
化および渦電流の少なくとも一方が該位相エンコーダ勾
配に対応するエコーの次のエコーに影響するのを抑制で
きると共に該位相エンコーダ勾配に対応するエコーに影
響するのも抑制することが出来るMRイメージング方
法、位相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量を測定
するための位相エラー測定方法およびそれらの方法を実
施するMRI装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、エコーを集束させるためのエコー集束用RFパルス
を送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リー
ド勾配をリード軸に印加しながらエコーからデータを収
集し、リワインダ勾配を位相軸に印加することを、位相
エンコーダ勾配を変えながら複数回繰り返し、複数エコ
ーのデータを連続して収集するパルスシーケンスによる
MRイメージング方法であって、位相エンコーダ勾配に
起因する残留磁化,渦電流等が該位相エンコーダ勾配に
対応するエコーの次のエコーに影響するのを抑制するた
めの補正成分をプリ補正成分とポスト補正成分とに分割
し、前記プリ補正成分を当該位相エンコーダ勾配の前ま
たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に、前記ポス
ト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後また
は前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該リ
ワンダ勾配に加えることを特徴とするMRイメージング
方法を提供する。上記第1の観点によるMRイメージン
グ方法では、位相エンコーダ勾配に起因する残留磁化,
渦電流等が該位相エンコーダ勾配に対応するエコーの次
のエコーに影響するのを抑制するための補正成分をプリ
補正成分とポスト補正成分とに2分割し、プリ補正成分
を位相エンコーダ勾配側に加え、ポスト補正成分をリワ
インド勾配側に加える。このため、位相エンコーダ勾配
に対応するエコーの次のエコーから見れば、補正量は分
割前と同じであり、残留磁化,渦電流等の影響を抑制で
きる。さらに、ポスト補正成分を位相エンコーダ勾配側
に加えているから、該位相エンコーダ勾配に対応するエ
コーのエコーセンターでの残留磁化,渦電流等の影響が
小さくなり、MR画像への影響を抑制することが出来る
(エコーセンターでのデータがMR画像の画質に最も寄
与するため、ここでの影響を小さくすることが好まし
い)。
【0005】第2の観点では、本発明は、エコーを集束
させるための第1エコー集束用RFパルスを送信し、位
相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を
位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信
し、リード勾配を位相軸に印加しながら第2エコーを観
測し、第3エコー集束用RFパルスを送信し、リード勾
配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、前記第
2エコーと前記第3エコーのエコーピークのずれから前
記位相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量を求める
ことを特徴とする位相エラー測定方法を提供する。位相
エンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦電流等の影響
は、エコーセンターからのエコーピークのずれとして現
れるが、単独のエコーではエコーセンターを確定しにく
いため、エコーセンターからのエコーピークのずれは測
定しにくい。そこで、上記第2の観点による位相エラー
測定方法では、第2エコーのエコーピークと第3エコー
のエコーピークとを比較する。第2エコーのエコーセン
ターからのエコーピークのずれと第3エコーのエコーセ
ンターからのエコーピークのずれとは逆方向になるの
で、第2エコーのエコーピークと第3エコーのエコーピ
ークのずれの1/2がエコーセンターからのエコーピー
クのずれと判る。よって、これから位相エンコーダ勾配
に起因する位相エラー量を求めることが出来る。
【0006】第3の観点では、本発明は、エコーを集束
させるための第1エコー集束用RFパルスを送信すると
共に第1クラッシャ勾配をリード軸に印加し、位相エン
コーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸
に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信すると共
に第2クラッシャ勾配をリード軸に印加し、リード勾配
を位相軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3エコ
ー集束用RFパルスを送信すると共に第3クラッシャ勾
配を印加し、リード勾配を位相軸に印加しながら第3エ
コーを観測し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコ
ーピークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する
位相エラー量を求めることを特徴とする位相エラー測定
方法を提供する。位相エンコーダ勾配に起因する残留磁
化,渦電流等の影響は、エコーセンターからのエコーピ
ークのずれとして現れるが、単独のエコーではエコーセ
ンターを確定しにくいため、エコーセンターからのエコ
ーピークのずれは測定しにくい。そこで、上記第3の観
点による位相エラー測定方法では、第2エコーのエコー
ピークと第3エコーのエコーピークとを比較する。第2
エコーのエコーセンターからのエコーピークのずれと第
3エコーのエコーセンターからのエコーピークのずれと
は逆方向になるので、第2エコーのエコーピークと第3
エコーのエコーピークのずれの1/2がエコーセンター
からのエコーピークのずれと判る。よって、これから位
相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量を求めること
が出来る。また、上記第3の観点による位相エラー測定
方法では、位相エンコーダ勾配に対応するエコーの次の
エコーに影響する位相エラー量を測定するのに邪魔とな
るスティミュレイテッドエコー(stimulated echo)と
FID(Free Induction Decay)信号とをクラッシャ勾
配により排除できる。
【0007】第4の観点では、本発明は、上記構成の位
相エラー測定方法により測定した位相エラー量に基づい
て前記補正成分を決定することを特徴とする上記構成の
MRイメージング方法を提供する。個々のMRI装置に
より残留磁化,渦電流等の影響は異なるが、上記第4の
観点によるMRイメージング方法では、位相エンコーダ
勾配に対応するエコーの次のエコーに影響する残留磁
化,渦電流等による位相エラーを実測して補正成分を決
定するので、個々のMRI装置に最適の補正成分を決定
できる。
【0008】第5の観点では、本発明は、(1)上記構
成の位相エラー測定方法により測定した位相エラー量に
基づいて第1補正成分を決定し、(2)前記第1補正成
分を第1プリ補正成分と第1ポスト補正成分とに分割
し、前記第1プリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第1ポ
スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
リワンダ勾配に加えた上記構成の位相エラー測定方法に
より測定した位相エラー量に基づいて第1追加補正成分
を決定し、(3)前記第i(≧1)補正成分を第iプリ
補正成分と第iポスト補正成分とに分割し、前記第iプ
リ補正成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前
後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エ
ンコーダ勾配に加えると共に前記第iポスト補正成分を
対応するリワインダ勾配の前または後または前後に分配
して補正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に
加えた上記構成の位相エラー測定方法により測定した位
相エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、
(4)“前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第
(i+1)補正成分として決定し、(5)上記(3)
(4)をi=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+
1)補正成分を前記補正成分として決定することを特徴
とする上記構成のMRイメージング方法を提供する。上
記第5の観点によるMRイメージング方法では、決定し
た補正成分を実際に適用しながら更に補正成分を最適化
することを1回以上繰り返すので、個々のMRI装置に
最適の補正成分を決定できる。
【0009】第6の観点では、本発明は、エコーを集束
させるための第1エコー集束用RFパルスを送信し、位
相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を
位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信
し、正極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第2エ
コーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信し、
正極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第3エコー
を観測し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコーピ
ークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する第1
位相エラー量Δaを求め、また、第1エコー集束用RF
パルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加
し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー集束
用RFパルスを送信し、負極性のリード勾配を位相軸に
印加しながら第2エコーを観測し、第3エコー集束用R
Fパルスを送信し、負極性のリード勾配を位相軸に印加
しながら第3エコーを観測し、前記第2エコーと前記第
3エコーのエコーピークのずれから前記位相エンコーダ
勾配に起因する第2位相エラー量Δbを求め、前記第1
位相エラー量Δaと前記第2位相エラー量Δbとを平均
して位相エラー量を求めることを特徴とする位相エラー
測定方法を提供する。先述のように、位相エンコーダ勾
配に起因する残留磁化,渦電流等の影響は、エコーセン
ターからのエコーピークのずれとして現れる。ところ
が、このずれは、エコーを観測するために位相軸に印加
したリード勾配に起因するに残留磁化,渦電流等の影響
をも受けてしまう。そこで、上記第6の観点による位相
エラー測定方法では、リード勾配の極性を逆にして観測
を2回行う。リード勾配の極性が逆であるから、それら
に起因する残留磁化,渦電流等の影響によるずれは逆方
向になる。よって、2回の観測結果の平均をとれば、リ
ード勾配に起因する残留磁化,渦電流等の影響をキャン
セルでき、位相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量
を正確に求めることが出来る。
【0010】第7の観点では、本発明は、エコーを集束
させるための第1エコー集束用RFパルスを送信すると
共に正極性の第1クラッシャ勾配をリード軸に印加し、
位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配
を位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信
すると共に負極性の第2クラッシャ勾配をリード軸に印
加し、正極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第2
エコーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信す
ると共に正極性の第3クラッシャ勾配を印加し、正極性
のリード勾配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測
し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコーピークの
ずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する第1位相エ
ラー量Δaを求め、また、第1エコー集束用RFパルス
を送信すると共に負極性の第1クラッシャ勾配をリード
軸に印加し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リ
ワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー集束用RF
パルスを送信すると共に正極性の第2クラッシャ勾配を
リード軸に印加し、負極性のリード勾配を位相軸に印加
しながら第2エコーを観測し、第3エコー集束用RFパ
ルスを送信すると共に負極性の第3クラッシャ勾配を印
加し、負極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第3
エコーを観測し、前記第2エコーと前記第3エコーのエ
コーピークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因す
る第2位相エラー量Δbを求め、前記第1位相エラー量
Δaと前記第2位相エラー量Δbとを平均して位相エラ
ー量を求めることを特徴とする位相エラー測定方法を提
供する。先述のように、位相エンコーダ勾配に起因する
残留磁化,渦電流等の影響は、エコーセンターからのエ
コーピークのずれとして現れる。ところが、このずれ
は、エコーを観測するために位相軸に印加したリード勾
配やスティミュレイテッドエコーとFID信号とを排除
するためにリード軸に印加したクラッシャ勾配に起因す
るに残留磁化,渦電流等の影響をも受けてしまう。そこ
で、上記第7の観点による位相エラー測定方法では、リ
ード勾配とクラッシャ勾配の極性を逆にして観測を2回
行う。リード勾配とクラッシャ勾配の極性が逆であるか
ら、それらに起因する残留磁化,渦電流等の影響による
ずれは逆方向になる。よって、2回の観測結果の平均を
とれば、リード勾配とクラッシャ勾配に起因する残留磁
化,渦電流等の影響をキャンセルでき、位相エンコーダ
勾配に起因する位相エラー量を正確に求めることが出来
る。
【0011】第8の観点では、本発明は、上記構成の位
相エラー測定方法により測定した位相エラー量に基づい
て前記補正成分を決定することを特徴とする上記構成の
MRイメージング方法を提供する。個々のMRI装置に
より残留磁化,渦電流等の影響は異なるが、上記第8の
観点によるMRイメージング方法では、位相エンコーダ
勾配に対応するエコーの次のエコーに影響する残留磁
化,渦電流等による位相エラー量を正確に実測して補正
成分を決定するので、個々のMRI装置に最適の補正成
分を正確に決定できる。
【0012】第9の観点では、本発明は、(1)上記構
成の位相エラー測定方法により測定した位相エラー量に
基づいて第1補正成分を決定し、(2)前記第1補正成
分を第1プリ補正成分と第1ポスト補正成分とに分割
し、前記第1プリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第1ポ
スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
リワンダ勾配に加えた上記構成の位相エラー測定方法に
より測定した位相エラー量に基づいて第1追加補正成分
を決定し、(3)前記第i(≧1)補正成分を第iプリ
補正成分と第iポスト補正成分とに分割し、前記第iプ
リ補正成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前
後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エ
ンコーダ勾配に加えると共に前記第iポスト補正成分を
対応するリワインダ勾配の前または後または前後に分配
して補正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に
加えた上記構成の位相エラー測定方法により測定した位
相エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、
(4)“前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第
(i+1)補正成分として決定し、(5)上記(3)
(4)をi=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+
1)補正成分を前記補正成分として決定することを特徴
とする上記構成のMRイメージング方法を提供する。上
記第9の観点によるMRイメージング方法では、決定し
た補正成分を実際に適用しながら更に補正成分を最適化
することを1回以上繰り返すので、個々のMRI装置に
最適の補正成分をより正確に決定できる。
【0013】第10の観点では、本発明は、前記パルス
シーケンスが高速スピンエコー法のパルスシーケンスで
あり、前記集束用RFパルスが反転パルスであることを
特徴とする上記構成のMRイメージング方法を提供す
る。上記第10の観点によるMRイメージング方法で
は、高速スピンエコー法において、位相エンコーダ勾配
に起因する残留磁化,渦電流等が該位相エンコーダ勾配
に対応するエコーの次のエコーに影響することを抑制す
ることが出来ると共に、該位相エンコーダ勾配に対応す
るエコーに影響することをも抑制することが出来る。
【0014】第11の観点では、本発明は、前記集束用
RFパルスが反転パルスであることを特徴とする上記構
成の位相エラー測定方法を提供する。上記第11の観点
による位相エラー測定方法では、高速スピンエコー法に
おける位相エンコーダ勾配に起因する位相エラーを好適
に測定できる。
【0015】第12の観点では、本発明は、RFパルス
送信手段と、勾配パルス印加手段と、NMR信号受信手
段とを具備し、それら各手段を制御して、エコーを集束
させるためのエコー集束用RFパルスを送信し、位相エ
ンコーダ勾配を位相軸に印加し、リード勾配をリード軸
に印加しながらエコーからデータを収集し、リワインダ
勾配を位相軸に印加することを、位相エンコーダ勾配を
変えながら複数回繰り返し、複数エコーのデータを連続
して収集するパルスシーケンスを実行するMRI装置で
あって、位相エンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦電
流等が該位相エンコーダ勾配に対応するエコーの次のエ
コーに影響するのを抑制するための補正成分をプリ補正
成分とポスト補正成分とに分割し、前記プリ補正成分を
当該位相エンコーダ勾配の前または後または前後に分配
して補正パルスとして加えるか又は当該位相エンコーダ
勾配に加えると共に、前記ポスト補正成分を対応するリ
ワインダ勾配の前または後または前後に分配して補正パ
ルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に加える補正
成分付加手段を具備したことを特徴とするMRI装置を
提供する。上記第12の観点によるMRI装置では、上
記第1の観点によるMRイメージング方法を好適に実施
できる。
【0016】第13の観点では、本発明は、RFパルス
送信手段と、勾配パルス印加手段と、NMR信号受信手
段とを具備すると共に、それら各手段を制御して、エコ
ーを集束させるための第1エコー集束用RFパルスを送
信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワイン
ダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルス
を送信し、リード勾配を位相軸に印加しながら第2エコ
ーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信し、リ
ード勾配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、
前記第2エコーと前記第3エコーのエコーピークのずれ
から前記位相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量を
求める位相エラー測定手段を具備したことを特徴とする
MRI装置を提供する。上記第13の観点によるMRI
装置では、上記第2の観点による位相エラー測定方法を
好適に実施できる。
【0017】第14の観点では、本発明は、RFパルス
送信手段と、勾配パルス印加手段と、NMR信号受信手
段とを具備すると共に、それら各手段を制御して、エコ
ーを集束させるための第1エコー集束用RFパルスを送
信すると共に第1クラッシャ勾配をリード軸に印加し、
位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配
を位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信
すると共に第2クラッシャ勾配をリード軸に印加し、リ
ード勾配を位相軸に印加しながら第2エコーを観測し、
第3エコー集束用RFパルスを送信すると共に第3クラ
ッシャ勾配を印加し、リード勾配を位相軸に印加しなが
ら第3エコーを観測し、前記第2エコーと前記第3エコ
ーのエコーピークのずれから前記位相エンコーダ勾配に
起因する位相エラー量を求める位相エラー測定手段を具
備したことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第
14の観点によるMRI装置では、上記第3の観点によ
る位相エラー測定方法を好適に実施できる。
【0018】第15の観点では、本発明は、上記構成の
位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
は、測定した位相エラー量に基づいて補正成分を決定す
ることを特徴とする上記構成のMRI装置を提供する。
上記第15の観点によるMRI装置では、上記第4の観
点によるMRイメージング方法を好適に実施できる。
【0019】第16の観点では、本発明は、上記構成の
位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
は、(1)測定した位相エラー量に基づいて第1補正成
分を決定し、(2)前記第1補正成分を第1プリ補正成
分と第1ポスト補正成分とに分割し、前記第1プリ補正
成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前後に分
配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エンコー
ダ勾配に加えると共に前記第1ポスト補正成分を対応す
るリワインダ勾配の前または後または前後に分配して補
正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に加えて
位相エラー量を測定し、その位相エラー量に基づいて第
1追加補正成分を決定し、(3)前記第i(≧1)補正
成分を第iプリ補正成分と第iポスト補正成分とに分割
し、前記第iプリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第iポ
スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
リワンダ勾配に加えて位相エラー量を測定し、その位相
エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、(4)
“前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第(i+
1)補正成分として決定し、(5)上記(3)(4)を
i=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+1)補正
成分を前記補正成分として決定することを特徴とする上
記構成のMRI装置を提供する。上記第16の観点によ
るMRI装置では、上記第5の観点によるMRイメージ
ング方法を好適に実施できる。
【0020】第17の観点では、本発明は、RFパルス
送信手段と、勾配パルス印加手段と、NMR信号受信手
段とを具備すると共に、それら各手段を制御して、エコ
ーを集束させるための第1エコー集束用RFパルスを送
信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワイン
ダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルス
を送信し、正極性のリード勾配を位相軸に印加しながら
第2エコーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送
信し、正極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第3
エコーを観測し、前記第2エコーと前記第3エコーのエ
コーピークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因す
る第1位相エラー量Δaを求め、また、第1エコー集束
用RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に
印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー
集束用RFパルスを送信し、負極性のリード勾配を位相
軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3エコー集束
用RFパルスを送信し、負極性のリード勾配を位相軸に
印加しながら第3エコーを観測し、前記第2エコーと前
記第3エコーのエコーピークのずれから前記位相エンコ
ーダ勾配に起因する第2位相エラー量Δbを求め、前記
第1位相エラー量Δaと前記第2位相エラー量Δbとを
平均して位相エラー量を求める位相エラー測定手段を具
備したことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第
17の観点によるMRI装置では、上記第6の観点によ
るMRイメージング方法を好適に実施できる。
【0021】第18の観点では、本発明は、RFパルス
送信手段と、勾配パルス印加手段と、NMR信号受信手
段とを具備すると共に、それら各手段を制御して、エコ
ーを集束させるための第1エコー集束用RFパルスを送
信すると共に正極性の第1クラッシャ勾配をリード軸に
印加し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワイ
ンダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパル
スを送信すると共に負極性の第2クラッシャ勾配をリー
ド軸に印加し、正極性のリード勾配を位相軸に印加しな
がら第2エコーを観測し、第3エコー集束用RFパルス
を送信すると共に正極性の第3クラッシャ勾配を印加
し、正極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第3エ
コーを観測し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコ
ーピークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する
第1位相エラー量Δaを求め、また、第1エコー集束用
RFパルスを送信すると共に負極性の第1クラッシャ勾
配をリード軸に印加し、位相エンコーダ勾配を位相軸に
印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー
集束用RFパルスを送信すると共に正極性の第2クラッ
シャ勾配をリード軸に印加し、負極性のリード勾配を位
相軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3エコー集
束用RFパルスを送信すると共に負極性の第3クラッシ
ャ勾配を印加し、負極性のリード勾配を位相軸に印加し
ながら第3エコーを観測し、前記第2エコーと前記第3
エコーのエコーピークのずれから前記位相エンコーダ勾
配に起因する第2位相エラー量Δbを求め、前記第1位
相エラー量Δaと前記第2位相エラー量Δbとを平均し
て位相エラー量を求める位相エラー測定手段を具備した
ことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第18の
観点によるMRI装置では、上記第7の観点によるMR
イメージング方法を好適に実施できる。
【0022】第19の観点では、本発明は、上記構成の
位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
は、測定した位相エラー量に基づいて補正成分を決定す
ることを特徴とする上記構成のMRI装置を提供する。
上記第19の観点によるMRI装置では、上記第8の観
点によるMRイメージング方法を好適に実施できる。
【0023】第20の観点では、本発明は、上記構成の
位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
は、(1)測定した位相エラー量に基づいて第1補正成
分を決定し、(2)前記第1補正成分を第1プリ補正成
分と第1ポスト補正成分とに分割し、前記第1プリ補正
成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前後に分
配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エンコー
ダ勾配に加えると共に前記第1ポスト補正成分を対応す
るリワインダ勾配の前または後または前後に分配して補
正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に加えて
位相エラー量を測定し、その位相エラー量に基づいて第
1追加補正成分を決定し、(3)前記第i(≧1)補正
成分を第iプリ補正成分と第iポスト補正成分とに分割
し、前記第iプリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第iポ
スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
リワンダ勾配に加えて位相エラー量を測定し、その位相
エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、(4)
“前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第(i+
1)補正成分として決定し、(5)上記(3)(4)を
i=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+1)補正
成分を前記補正成分として決定することを特徴とする上
記構成のMRI装置を提供する。上記第20の観点によ
るMRI装置では、上記第9の観点によるMRイメージ
ング方法を好適に実施できる。
【0024】第21の観点では、本発明は、前記パルス
シーケンスが高速スピンエコー法のパルスシーケンスで
あり、前記集束用RFパルスが反転パルスであることを
特徴とする上記構成のMRI装置を提供する。上記第2
1の観点によるMRI装置では、上記第10の観点によ
るMRイメージング方法を好適に実施できる。
【0025】第22の観点では、本発明は、前記集束用
RFパルスが反転パルスであることを特徴とする上記構
成のMRI装置を提供する。上記第22の観点によるM
RI装置では、上記第11の観点によるMRイメージン
グ方法を好適に実施できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本
発明をさらに詳しく説明する。なお、これにより本発明
が限定されるものではない。
【0027】図1は、本発明の一実施形態にかかるMR
I装置のブロック図である。このMRI装置100にお
いて、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入
するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取り
まくようにして、被検体に一定の主磁場を印加する永久
磁石1pと、X軸,Y軸,Z軸の勾配磁場を発生するた
めの勾配磁場コイル1gと、被検体内の原子核のスピン
を励起するためのRFパルスを与える送信コイル1t
と、被検体からのNMR信号を検出する受信コイル1r
とが配置されている。前記勾配磁場コイル1g,送信コ
イル1tおよび受信コイル1rは、それぞれ勾配磁場駆
動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続
されている。なお、永久磁石1pの代わりに超電導磁石
を用いてもよい。
【0028】シーケンス記憶回路8は、計算機7からの
指令に従い、記憶しているパルスシーケンスに基づいて
勾配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセンブ
リ1の勾配磁場コイル1gから勾配磁場を発生させると
共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の
搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状のパ
ルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力
増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した
後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイル1tに印
加し、所望の撮像面を選択励起する。
【0029】前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1
の受信コイル1rで検出された被検体からのNMR信号
を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12
は、RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号と
し、前置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、A
/D変換器11に与える。A/D変換器11は、位相検
波後のアナログ信号をデジタルデータに変換して、計算
機7に入力する。
【0030】計算機7は、A/D変換器11からデジタ
ルデータを読み込み、画像再構成演算を行って前記撮像
面のMR画像を生成する。また、計算機7は、操作卓1
3から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を
受け持つ。表示装置6は、前記MR画像を表示する。
【0031】図2および図3は、本発明にかかる位相エ
ラー量測定処理のフロー図である。図2のステップE1
では、図4に示す位相エラー測定用パルスシーケンスA
により、第2エコーecho2,第3エコーecho3のデータ
を収集する。
【0032】図4の位相エラー測定用パルスシーケンス
Aでは、励起パルスRとスライス勾配ss1を印加す
る。次に、第1反転パルスP1とスライス勾配ss2と
を印加すると共に第1反転パルスP1の前後に正極性の
第1クラッシャ勾配cr1をリード軸に印加する。次
に、位相エンコーダ勾配peを位相軸に印加し、次にリ
ワインダ勾配を位相軸に印加する。次に、第2反転パル
スP2とスライス勾配ss3を印加すると共に第2反転
パルスP2の前後に負極性の第2クラッシャ勾配cr2
をリード軸に印加する。次に、デフェーザ勾配dp1を
位相軸に印加し、次にリード勾配RD1を位相軸に印加
しながら第2エコーecho2のNMR信号を受信し、その
後、前記デフェーザ勾配dp1と等しいリフェーザ勾配
rp1を位相軸に印加する。次に、第3反転パルスP3
とスライス勾配ss4を印加すると共に第3反転パルス
P3の前後に正極性の第3クラッシャ勾配cr3をリー
ド軸に印加する。次に、デフェーザ勾配dp2を位相軸
に印加し、次にリード勾配RD2を位相軸に印加しなが
ら第3エコーecho3のNMR信号を受信し、その後、前
記デフェーザ勾配dp2と等しいリフェーザ勾配rp2
を位相軸に印加する。
【0033】図2に戻り、ステップE2では、第2エコ
ーecho2と第3エコーecho3のデータからエコーピーク
のずれを求め、そのエコーピークのずれから位相エラー
量Δaを求める。
【0034】ステップE3では、図5に示す位相エラー
測定用パルスシーケンスBにより、第2エコーecho2,
第3エコーecho3のデータを収集する。この図5の位相
エラー測定用パルスシーケンスBは、図4の位相エラー
測定用パルスシーケンスAにおけるクラッシャ勾配c
r、デフェーザ勾配dp、リード勾配RDおよびリフェ
ーザ勾配rp2の極性を反転したものである。
【0035】ステップE4では、第2エコーecho2と第
3エコーecho3のデータからエコーピークのずれを求
め、そのエコーピークのずれから位相エラー量Δbを求
める。
【0036】ステップE5では、位相エラー量Δaと位
相エラー量Δbを平均したものを位相エラー量とする。
ステップE6では、位相エラー量を補正するための補正
成分Cを求める。
【0037】図3のステップE7では、補正成分Cをプ
リ補正成分Cprとポスト補正成分Cpoとに2分割する。
分割比は、基本的には1:1でよいが、個々のMRI装
置に応じて1:1以外の分割比にしてもよい。
【0038】ステップE8では、プリ補正成分Cprを位
相エンコーダ勾配peの前に加え、ポスト補正成分Cpoを
リワンダ勾配rwの前に加えた位相エラー測定用パルス
シーケンスA’により、第2エコーと第3エコーのデー
タを収集する。図6に、この位相エラー測定用パルスシ
ーケンスA’を示す。ステップE9では、第2エコーec
ho2と第3エコーecho3のデータからエコーピークのず
れを求め、そのエコーピークのずれから位相エラー量Δ
a’を求める。
【0039】ステップE10では、プリ補正成分Cprを
位相エンコーダ勾配peの前に加え、ポスト補正成分Cpo
をリワンダ勾配rwの前に加えた位相エラー測定用パル
スシーケンスB’により、第2エコーと第3エコーのデ
ータを収集する。図7に、この位相エラー測定用パルス
シーケンスB’を示す。ステップE11では、第2エコ
ーecho2と第3エコーecho3のデータからエコーピーク
のずれを求め、そのエコーピークのずれから位相エラー
量Δb’を求める。
【0040】ステップE12では、位相エラー量Δa’
と位相エラー量Δb’を平均したものを位相エラー量と
する。ステップE13では、位相エラー量を補正するた
めの追加補正成分ΔCを求める。ステップE14では、
前回までの補正成分Cに追加補正成分ΔCを加えたもの
を新たな補正成分Cとする。
【0041】ステップE15では、前記ステップE7か
らE14をN(≧1)回繰り返す。そして、処理を終了
する。
【0042】なお、全ての位相エンコーダ勾配について
図2および図3の処理を実行してもよいが、測定回数が
非常に多くなる。そこで、適当に間引いた位相エンコー
ダ勾配について図2および図3の処理を実行し、図2お
よび図3の処理を実行しなかった位相エンコーダ勾配に
ついては内挿または外挿で補間してもよい。
【0043】また、患者に対してMRイメージング用ス
キャンを実施する直前に図2および図3の処理を実施し
てもよいが、MRI装置のスループットが悪くなる。そ
こで、タイプの異なる患者に対して図2および図3の処
理を実施して決定した補正成分をメモリに記憶してお
き、MRイメージング用スキャンを実施する患者に近い
タイプの補正成分をメモリから読み出して用いてもよ
い。
【0044】また、より簡単には、図2のステップE1
からE6で求めた補正成分Cをそのまま用いてもよい。
さらに簡単には、図2のステップE1およびE2で求め
た位相エラー量Δaから補正成分Cを求めて、それを用
いてもよい。同様に、図2のステップE3およびE4で
求めた位相エラー量Δbから補正成分Cを求めて、それ
を用いてもよい。
【0045】図8は、MRイメージング用スキャン処理
のフロー図である。ステップQ1では、位相エンコーダ
勾配peの大きさに応じて決定した補正成分Cをそれぞ
れプリ補正成分Cprとポスト補正成分Cpoとに2分割す
る。分割比は、基本的には1:1でよいが、個々のMR
I装置に応じて1:1以外の分割比にしてもよい。ステ
ップQ2では、エコーを集束させるためのエコー集束用
RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印
加し、リード勾配をリード軸に印加しながらエコーから
データを収集し、リワインダ勾配を位相軸に印加するこ
とを、位相エンコーダ勾配を変えながら複数回繰り返
し、複数エコーからMRイメージング用データを連続し
て収集するMRイメージング用パルスシーケンスに対し
て、前記プリ補正成分Cprを当該位相エンコーダ勾配p
eの前に補正パルスCprとして加えると共に、前記ポス
ト補正成分Cpoを対応するリワインダ勾配rwの前に補
正パルスCpoとして加えたMRイメージング用パルスシ
ーケンスを作成し、そのMRイメージング用パルスシー
ケンスによりMRイメージング用データを収集する。そ
して、処理を終了する。
【0046】図9に、高速スピンエコー法に本発明を適
用したMRイメージング用パルスシーケンスを例示す
る。
【0047】なお、プリ補正成分Cprを位相エンコーダ
勾配peの後に補正パルスとして加えてもよい。同様
に、ポスト補正成分Cpoを対応するリワインダ勾配rw
の後に補正パルスとして加えてもよい。また、プリ補正
成分Cprを位相エンコーダ勾配peの前後に分配して2
つの補正パルスとして加えてもよい。同様に、ポスト補
正成分Cpoを対応するリワインダ勾配rwの前後に分配
して2つの補正パルスとして加えてもよい。さらに、プ
リ補正成分Cprを位相エンコーダ勾配peの面積に加え
てしまってもよい。同様に、ポスト補正成分Cpoを対応
するリワインダ勾配rwの面積に加えてしまってもよ
い。
【0048】また、本発明は、SSFP(Steady-State
Free Precession)信号を発する全てのMRイメージン
グ用パルスシーケンスに適用することが出来る。
【0049】
【発明の効果】本発明のMRイメージング方法およびM
RI装置によれば、位相エンコーダ勾配に起因する残留
磁化,渦電流等が該位相エンコーダ勾配に対応するエコ
ーの次のエコーに影響するのを抑制できると共に該位相
エンコーダ勾配に対応するエコーに影響するのも抑制す
ることが出来る。また、本発明の位相エラー測定方法お
よびMRI装置によれば、位相エンコーダ勾配に対応す
るエコーの次のエコーに影響する残留磁化,渦電流等に
よる位相エラー量を正確に測定することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るMRI装置を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明に係る位相エラー量測定処理を示すフロ
ー図である。
【図3】図2の続きのフロー図である。
【図4】本発明に係る位相エラー測定用パルスシーケン
スの一つを示す説明図である。
【図5】本発明に係る位相エラー測定用パルスシーケン
スの別の一つを示す説明図である。
【図6】本発明に係る位相エラー測定用パルスシーケン
スのさらに別の一つを示す説明図である。
【図7】本発明に係る位相エラー測定用パルスシーケン
スのさらにまた別の一つを示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るMRイメージング用
スキャン処理を示すフロー図である。
【図9】本発明に係るMRイメージング用パルスシーケ
ンスの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
100 MRI装置 1 マグネットアセンブリ 1g 勾配磁場コイル 1t 送信コイル 1p 永久磁石 6 シーケンス記憶回路 7 計算機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三好 光晴 東京都日野市旭ケ丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AA01 AB06 AB50 AD06 BA05 BA10 BA26 BA41 BA50 BB02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エコーを集束させるためのエコー集束用
    RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印
    加し、リード勾配をリード軸に印加しながらエコーから
    データを収集し、リワインダ勾配を位相軸に印加するこ
    とを、位相エンコーダ勾配を変えながら複数回繰り返
    し、複数エコーのデータを連続して収集するパルスシー
    ケンスによるMRイメージング方法であって、 位相エンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦電流等が該
    位相エンコーダ勾配に対応するエコーの次のエコーに影
    響するのを抑制するための補正成分をプリ補正成分とポ
    スト補正成分とに分割し、前記プリ補正成分を当該位相
    エンコーダ勾配の前または後または前後に分配して補正
    パルスとして加えるか又は当該位相エンコーダ勾配に加
    えると共に、前記ポスト補正成分を対応するリワインダ
    勾配の前または後または前後に分配して補正パルスとし
    て加えるか又は当該リワンダ勾配に加えることを特徴と
    するMRイメージング方法。
  2. 【請求項2】 エコーを集束させるための第1エコー集
    束用RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸
    に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコ
    ー集束用RFパルスを送信し、リード勾配を位相軸に印
    加しながら第2エコーを観測し、第3エコー集束用RF
    パルスを送信し、リード勾配を位相軸に印加しながら第
    3エコーを観測し、前記第2エコーと前記第3エコーの
    エコーピークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因
    する位相エラー量を求めることを特徴とする位相エラー
    測定方法。
  3. 【請求項3】 エコーを集束させるための第1エコー集
    束用RFパルスを送信すると共に第1クラッシャ勾配を
    リード軸に印加し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印加
    し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコー集束
    用RFパルスを送信すると共に第2クラッシャ勾配をリ
    ード軸に印加し、リード勾配を位相軸に印加しながら第
    2エコーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信
    すると共に第3クラッシャ勾配を印加し、リード勾配を
    位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、前記第2エ
    コーと前記第3エコーのエコーピークのずれから前記位
    相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量を求めること
    を特徴とする位相エラー測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の位相エ
    ラー測定方法により測定した位相エラー量に基づいて前
    記補正成分を決定することを特徴とする請求項1に記載
    のMRイメージング方法。
  5. 【請求項5】(1)請求項2または請求項3に記載の位
    相エラー測定方法により測定した位相エラー量に基づい
    て第1補正成分を決定し、(2)前記第1補正成分を第
    1プリ補正成分と第1ポスト補正成分とに分割し、前記
    第1プリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前または後ま
    たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
    位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第1ポスト補正
    成分を対応するリワインダ勾配の前または後または前後
    に分配して補正パルスとして加えるか又は当該リワンダ
    勾配に加えた請求項2に記載の位相エラー測定方法によ
    り測定した位相エラー量に基づいて第1追加補正成分を
    決定し、(3)前記第i(≧1)補正成分を第iプリ補
    正成分と第iポスト補正成分とに分割し、前記第iプリ
    補正成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前後
    に分配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エン
    コーダ勾配に加えると共に前記第iポスト補正成分を対
    応するリワインダ勾配の前または後または前後に分配し
    て補正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に加
    えた請求項2に記載の位相エラー測定方法により測定し
    た位相エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、
    (4)“前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第
    (i+1)補正成分として決定し、(5)上記(3)
    (4)をi=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+
    1)補正成分を前記補正成分として決定することを特徴
    とする請求項1に記載のMRイメージング方法。
  6. 【請求項6】 エコーを集束させるための第1エコー集
    束用RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸
    に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エコ
    ー集束用RFパルスを送信し、正極性のリード勾配を位
    相軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3エコー集
    束用RFパルスを送信し、正極性のリード勾配を位相軸
    に印加しながら第3エコーを観測し、前記第2エコーと
    前記第3エコーのエコーピークのずれから前記位相エン
    コーダ勾配に起因する第1位相エラー量Δaを求め、 また、第1エコー集束用RFパルスを送信し、位相エン
    コーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸
    に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信し、負極
    性のリード勾配を位相軸に印加しながら第2エコーを観
    測し、第3エコー集束用RFパルスを送信し、負極性の
    リード勾配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測
    し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコーピークの
    ずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する第2位相エ
    ラー量Δbを求め、 前記第1位相エラー量Δaと前記第2位相エラー量Δb
    とを平均して位相エラー量を求めることを特徴とする位
    相エラー測定方法。
  7. 【請求項7】 エコーを集束させるための第1エコー集
    束用RFパルスを送信すると共に正極性の第1クラッシ
    ャ勾配をリード軸に印加し、位相エンコーダ勾配を位相
    軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エ
    コー集束用RFパルスを送信すると共に負極性の第2ク
    ラッシャ勾配をリード軸に印加し、正極性のリード勾配
    を位相軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3エコ
    ー集束用RFパルスを送信すると共に正極性の第3クラ
    ッシャ勾配を印加し、正極性のリード勾配を位相軸に印
    加しながら第3エコーを観測し、前記第2エコーと前記
    第3エコーのエコーピークのずれから前記位相エンコー
    ダ勾配に起因する第1位相エラー量Δaを求め、 また、第1エコー集束用RFパルスを送信すると共に負
    極性の第1クラッシャ勾配をリード軸に印加し、位相エ
    ンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を位相
    軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信すると
    共に正極性の第2クラッシャ勾配をリード軸に印加し、
    負極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第2エコー
    を観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信すると共
    に負極性の第3クラッシャ勾配を印加し、負極性のリー
    ド勾配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、前
    記第2エコーと前記第3エコーのエコーピークのずれか
    ら前記位相エンコーダ勾配に起因する第2位相エラー量
    Δbを求め、 前記第1位相エラー量Δaと前記第2位相エラー量Δb
    とを平均して位相エラー量を求めることを特徴とする位
    相エラー測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の位相エ
    ラー測定方法により測定した位相エラー量に基づいて前
    記補正成分を決定することを特徴とする請求項1に記載
    のMRイメージング方法。
  9. 【請求項9】(1)請求項6または請求項7に記載の位
    相エラー測定方法により測定した位相エラー量に基づい
    て第1補正成分を決定し、(2)前記第1補正成分を第
    1プリ補正成分と第1ポスト補正成分とに分割し、前記
    第1プリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前または後ま
    たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
    位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第1ポスト補正
    成分を対応するリワインダ勾配の前または後または前後
    に分配して補正パルスとして加えるか又は当該リワンダ
    勾配に加えた請求項6または請求項7に記載の位相エラ
    ー測定方法により測定した位相エラー量に基づいて第1
    追加補正成分を決定し、(3)前記第i(≧1)補正成
    分を第iプリ補正成分と第iポスト補正成分とに分割
    し、前記第iプリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
    たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
    又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第iポ
    スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
    たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
    リワンダ勾配に加えた請求項6または請求項7に記載の
    位相エラー測定方法により測定した位相エラー量に基づ
    いて第i追加補正成分を決定し、(4)“前記第1補正
    成分+Σ第i追加補正成分”を第(i+1)補正成分と
    して決定し、(5)上記(3)(4)をi=1からN
    (≧1)まで繰り返し、第(N+1)補正成分を前記補
    正成分として決定することを特徴とする請求項1に記載
    のMRイメージング方法。
  10. 【請求項10】 前記パルスシーケンスが高速スピンエ
    コー法のパルスシーケンスであり、前記集束用RFパル
    スが反転パルスであることを特徴とする請求項1、4、
    5、8または9に記載のMRイメージング方法。
  11. 【請求項11】 前記集束用RFパルスが反転パルスで
    あることを特徴とする請求項2、3、6または7に記載
    の位相エラー測定方法。
  12. 【請求項12】 RFパルス送信手段と、勾配パルス印
    加手段と、NMR信号受信手段とを具備し、それら各手
    段を制御して、エコーを集束させるためのエコー集束用
    RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配を位相軸に印
    加し、リード勾配をリード軸に印加しながらエコーから
    データを収集し、リワインダ勾配を位相軸に印加するこ
    とを、位相エンコーダ勾配を変えながら複数回繰り返
    し、複数エコーのデータを連続して収集するパルスシー
    ケンスを実行するMRI装置であって、 位相エンコーダ勾配に起因する残留磁化,渦電流等が該
    位相エンコーダ勾配に対応するエコーの次のエコーに影
    響するのを抑制するための補正成分をプリ補正成分とポ
    スト補正成分とに分割し、前記プリ補正成分を当該位相
    エンコーダ勾配の前または後または前後に分配して補正
    パルスとして加えるか又は当該位相エンコーダ勾配に加
    えると共に、前記ポスト補正成分を対応するリワインダ
    勾配の前または後または前後に分配して補正パルスとし
    て加えるか又は当該リワンダ勾配に加える補正成分付加
    手段を具備したことを特徴とするMRI装置。
  13. 【請求項13】 RFパルス送信手段と、勾配パルス印
    加手段と、NMR信号受信手段とを具備すると共に、そ
    れら各手段を制御して、エコーを集束させるための第1
    エコー集束用RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配
    を位相軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、
    第2エコー集束用RFパルスを送信し、リード勾配を位
    相軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3エコー集
    束用RFパルスを送信し、リード勾配を位相軸に印加し
    ながら第3エコーを観測し、前記第2エコーと前記第3
    エコーのエコーピークのずれから前記位相エンコーダ勾
    配に起因する位相エラー量を求める位相エラー測定手段
    を具備したことを特徴とするMRI装置。
  14. 【請求項14】 RFパルス送信手段と、勾配パルス印
    加手段と、NMR信号受信手段とを具備すると共に、そ
    れら各手段を制御して、エコーを集束させるための第1
    エコー集束用RFパルスを送信すると共に第1クラッシ
    ャ勾配をリード軸に印加し、位相エンコーダ勾配を位相
    軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、第2エ
    コー集束用RFパルスを送信すると共に第2クラッシャ
    勾配をリード軸に印加し、リード勾配を位相軸に印加し
    ながら第2エコーを観測し、第3エコー集束用RFパル
    スを送信すると共に第3クラッシャ勾配を印加し、リー
    ド勾配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、前
    記第2エコーと前記第3エコーのエコーピークのずれか
    ら前記位相エンコーダ勾配に起因する位相エラー量を求
    める位相エラー測定手段を具備したことを特徴とするM
    RI装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または請求項14に記載の
    位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
    は、測定した位相エラー量に基づいて補正成分を決定す
    ることを特徴とする請求項12に記載のMRI装置。
  16. 【請求項16】 請求項13または請求項14に記載の
    位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
    は、(1)測定した位相エラー量に基づいて第1補正成
    分を決定し、(2)前記第1補正成分を第1プリ補正成
    分と第1ポスト補正成分とに分割し、前記第1プリ補正
    成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前後に分
    配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エンコー
    ダ勾配に加えると共に前記第1ポスト補正成分を対応す
    るリワインダ勾配の前または後または前後に分配して補
    正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に加えて
    位相エラー量を測定し、その位相エラー量に基づいて第
    1追加補正成分を決定し、(3)前記第i(≧1)補正
    成分を第iプリ補正成分と第iポスト補正成分とに分割
    し、前記第iプリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
    たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
    又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第iポ
    スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
    たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
    リワンダ勾配に加えて位相エラー量を測定し、その位相
    エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、(4)
    “前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第(i+
    1)補正成分として決定し、(5)上記(3)(4)を
    i=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+1)補正
    成分を前記補正成分として決定することを特徴とする請
    求項12に記載のMRI装置。
  17. 【請求項17】 RFパルス送信手段と、勾配パルス印
    加手段と、NMR信号受信手段とを具備すると共に、そ
    れら各手段を制御して、エコーを集束させるための第1
    エコー集束用RFパルスを送信し、位相エンコーダ勾配
    を位相軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加し、
    第2エコー集束用RFパルスを送信し、正極性のリード
    勾配を位相軸に印加しながら第2エコーを観測し、第3
    エコー集束用RFパルスを送信し、正極性のリード勾配
    を位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、前記第2
    エコーと前記第3エコーのエコーピークのずれから前記
    位相エンコーダ勾配に起因する第1位相エラー量Δaを
    求め、また、第1エコー集束用RFパルスを送信し、位
    相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を
    位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信
    し、負極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第2エ
    コーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信し、
    負極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第3エコー
    を観測し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコーピ
    ークのずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する第2
    位相エラー量Δbを求め、前記第1位相エラー量Δaと
    前記第2位相エラー量Δbとを平均して位相エラー量を
    求める位相エラー測定手段を具備したことを特徴とする
    MRI装置。
  18. 【請求項18】 RFパルス送信手段と、勾配パルス印
    加手段と、NMR信号受信手段とを具備すると共に、そ
    れら各手段を制御して、エコーを集束させるための第1
    エコー集束用RFパルスを送信すると共に正極性の第1
    クラッシャ勾配をリード軸に印加し、位相エンコーダ勾
    配を位相軸に印加し、リワインダ勾配を位相軸に印加
    し、第2エコー集束用RFパルスを送信すると共に負極
    性の第2クラッシャ勾配をリード軸に印加し、正極性の
    リード勾配を位相軸に印加しながら第2エコーを観測
    し、第3エコー集束用RFパルスを送信すると共に正極
    性の第3クラッシャ勾配を印加し、正極性のリード勾配
    を位相軸に印加しながら第3エコーを観測し、前記第2
    エコーと前記第3エコーのエコーピークのずれから前記
    位相エンコーダ勾配に起因する第1位相エラー量Δaを
    求め、また、第1エコー集束用RFパルスを送信すると
    共に負極性の第1クラッシャ勾配をリード軸に印加し、
    位相エンコーダ勾配を位相軸に印加し、リワインダ勾配
    を位相軸に印加し、第2エコー集束用RFパルスを送信
    すると共に正極性の第2クラッシャ勾配をリード軸に印
    加し、負極性のリード勾配を位相軸に印加しながら第2
    エコーを観測し、第3エコー集束用RFパルスを送信す
    ると共に負極性の第3クラッシャ勾配を印加し、負極性
    のリード勾配を位相軸に印加しながら第3エコーを観測
    し、前記第2エコーと前記第3エコーのエコーピークの
    ずれから前記位相エンコーダ勾配に起因する第2位相エ
    ラー量Δbを求め、前記第1位相エラー量Δaと前記第
    2位相エラー量Δbとを平均して位相エラー量を求める
    位相エラー測定手段を具備したことを特徴とするMRI
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18に記載の
    位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
    は、測定した位相エラー量に基づいて補正成分を決定す
    ることを特徴とする請求項12に記載のMRI装置。
  20. 【請求項20】 請求項17または請求項18に記載の
    位相エラー測定手段を具備し、該位相エラー測定手段
    は、(1)測定した位相エラー量に基づいて第1補正成
    分を決定し、(2)前記第1補正成分を第1プリ補正成
    分と第1ポスト補正成分とに分割し、前記第1プリ補正
    成分を位相エンコーダ勾配の前または後または前後に分
    配して補正パルスとして加えるか又は当該位相エンコー
    ダ勾配に加えると共に前記第1ポスト補正成分を対応す
    るリワインダ勾配の前または後または前後に分配して補
    正パルスとして加えるか又は当該リワンダ勾配に加えて
    位相エラー量を測定し、その位相エラー量に基づいて第
    1追加補正成分を決定し、(3)前記第i(≧1)補正
    成分を第iプリ補正成分と第iポスト補正成分とに分割
    し、前記第iプリ補正成分を位相エンコーダ勾配の前ま
    たは後または前後に分配して補正パルスとして加えるか
    又は当該位相エンコーダ勾配に加えると共に前記第iポ
    スト補正成分を対応するリワインダ勾配の前または後ま
    たは前後に分配して補正パルスとして加えるか又は当該
    リワンダ勾配に加えて位相エラー量を測定し、その位相
    エラー量に基づいて第i追加補正成分を決定し、(4)
    “前記第1補正成分+Σ第i追加補正成分”を第(i+
    1)補正成分として決定し、(5)上記(3)(4)を
    i=1からN(≧1)まで繰り返し、第(N+1)補正
    成分を前記補正成分として決定することを特徴とする請
    求項12に記載のMRI装置。
  21. 【請求項21】 前記パルスシーケンスが高速スピンエ
    コー法のパルスシーケンスであり、前記集束用RFパル
    スが反転パルスであることを特徴とする請求項12、1
    5、16、19または20に記載のMRI装置。
  22. 【請求項22】 前記集束用RFパルスが反転パルスで
    あることを特徴とする請求項13、14、17または1
    8に記載のMRI装置。
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