JP3898294B2 - Mr方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は検査領域のスライスでの核磁化が均一で定常な磁界の存在下で励起され、その後にスライスに接する第一の方向に延在する傾斜を有する少なくとも一つの第一の傾斜磁界が発生され、スライスに接する第二の方向に延在する傾斜を有する可能な第二の傾斜磁界が発生され、MR信号は検査領域から受信され、少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界は第一と第二の傾斜磁界を発生するために組み合わされる少なくとも一つのシーケンスを含むMR方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のMR方法はZhou等及びGatehouse等によるによる文献ISMRM Abstract, 386,1477又は1481頁から知られている。これらの文献はEPI方法を記載し、それは位相エンコーディング傾斜磁界及び読み取り傾斜磁界の両方がx方向とy方向に関してそれぞれオブリークに延在し、それによりx方向とy方向に対する傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界がこれらの傾斜磁界を発生するよう組み合わされなければならない。上記の文献からEPIのようなシーケンスの位相エンコーディング傾斜磁界は読み取り傾斜磁界により影響され、それによりいわゆるゴースト画像がそのような影響が補正されない場合に発生する。そのような影響はそれぞれの傾斜磁界コイルシステムを有するチャンネルの時間的な振る舞いが異なる場合にのみ発生する。
【0003】
本発明の元となった研究により、提案された補正段階は限定された効果のみを有するものであることが判明した。垂直又は第一又は第二の傾斜磁界の方向のいずれもがそれぞれの傾斜磁界コイルシステムの一つにより発生された傾斜磁界の傾斜が向けられる一の方向と一致しないスライスの検査中にゴースト画像はMR信号の位相が傾斜磁界により影響される故になお発生する。これらの位相誤差はEPIのような位相感応性MR方法の場合には画像アーティファクト妨害を発生させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は該位相誤差が補正されるような方法で上記の種類の方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的はMR信号に含まれる位相誤差の時間変動は傾斜磁界コイルシステムのパルス応答からと同様に第一及び/又は第二の傾斜磁界の課された時間変動から計算され、MR信号はそれにより補正される本発明により達成される。本発明は以下の思考に基づいている。
【0006】
時間的な挙動が同一ではない2つ(又は3つ)の傾斜磁界コイルの傾斜磁界の組み合わせの場合には、例えば所望の又は課された(第一又は第二の)傾斜磁界の代わりに渦電流効果により方向及び可能なその強度が課された傾斜磁界から逸脱した傾斜磁界が遷移相中に発生される。所望の傾斜磁界からの実際の傾斜磁界のこの時間的偏差はスライスに接する成分とスライスの法線(垂直な)方向の成分とに分解されうる傾斜磁界誤差であると考えられる。
【0007】
スライスに接する成分及びそれらの補正の効果は上記文献に記載されている(EPIシーケンスに関して)。本発明はスライスに垂直な成分及びその影響の補正に関する。
スライスに垂直な時間的に変動する傾斜磁界は検査されているスライスがMRシステムのアイソセンターの外側に存在する場合に(アイソセンターは傾斜磁界コイルシステムにより発生された傾斜磁界がゼロ値を有する空間の点である)MR信号での位相誤差を引き起こす。これらの位相誤差はMR方法(MR信号からのMR画像の再構成を含む)が位相感応性である場合にはMR画像にアーティファクトを引き起こす(例えばEPIシーケンスの場合にはゴースト画像)。本発明はMR信号の位相誤差が補正されることによりこれらのアーティファクトを回避する。位相誤差の補正に対してその時間的変動は傾斜磁界コイルシステムのパルス応答から良く知られているように第一及び/又は第二の傾斜磁界の所定の時間的変動から計算される。
【0008】
本発明はMR信号に含まれる位相情報がMR画像の再構成に対して必要とされる全てのMR方法に対して原理的には用いられる。斯くして本発明の更なるバージョンは第一の傾斜磁界は交番する極性を有する読み取り傾斜磁界であり、第二の傾斜磁界は読み取り磁界の一の極性から他の極性への遷移で専ら作用される位相エンコード傾斜磁界であり、極性の逆転の後に発生するMR信号はMR画像を形成するためにその位相位置の補正後に取得され、用いられる。これはいわゆるEPI方法であり、位相誤差が本発明により回避されるゴースト画像を引き起こす。
【0009】
本発明の更なるバージョンでは少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界は傾斜磁界の重畳が振幅が時間の関数として増加又は減少する回転読み取り磁界をもたらすような時間依存的な方法で組み合わされる。このバージョンでは、k空間は螺旋状にスキャンされ、螺旋形が不均一な角速度でトラックされる場合には本発明の利点は特に顕著である。
【0010】
本発明の更なるバージョンでは検査領域に作用する複数のシーケンス及び少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界はそれから得られる読み取り傾斜磁界の方向が一のシーケンスから他のシーケンスで変動する一方でその絶対値は一定のままであるような方法で一のシーケンスから他のシーケンスへと組み合わされ、変動され、この読み取り磁界と関連して発生するMR信号(S(t))はMR画像を形成するためにその位相位置の補正の後に取得され、用いられる。このMR方法は投影再構成法として知られており、また「絶対値」画像の形成を可能にし、ここでMR信号に含まれる位相情報は問題とはならないが、本発明が好ましく用いられる位相感応性の再構成をまた可能にする。
【0011】
上記の方法を実施するMR装置は
a) 均一で、一定の磁界を発生する主磁界磁石と、
b) 異なる方向に延在する傾斜を有する傾斜磁界を発生する傾斜磁界コイルシステムと、
c) 少なくとも一つのRFパルスにより検査領域でのスライスでの核磁化を励起するRFコイルシステムと、
d) 検査領域に発生されたMR信号を取得する受信機と、
e) 補正されたMR測定データから検査領域での核磁化分布を再構成する再構成ユニットと、
f) 傾斜磁界コイルシステム、RFコイルシステム、受信機を制御する制御ユニットと
を含み、制御ユニットは、少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムが制御ユニットにより課された時間変動で傾斜磁界を同時に発生するようプログラムされており、MR信号に含まれる位相誤差の時間変動を計算する手段が設けられており、その手段は傾斜磁界コイルシステムのパルス応答からと同様に傾斜磁界が課された時間変動から位相誤差を計算し、それによりMR信号を補正することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を以下に図を参照して詳細に説明する。
図1は検査領域(図示せず)内のz方向に例えば約1.5テスラの強度の定常で本質的に均一な磁界を発生する主磁界磁石1の概略を示す。z方向はMR検査中に患者が収容される検査テーブル(図示せず)の長手方向に向けられている。
【0013】
傾斜磁界コイルシステム2がまた設けられ、これは傾斜磁界Gx ,Gy ,Gz を発生させることを可能にする3つのコイルシステムを含み、これらはz方向に延在し、x,y,z方向にそれぞれ傾斜磁界を有する。この傾斜コイルシステムがx,y,z方向に一致しない傾斜を有する傾斜磁界を発生するために用いられる場合には2つまたは3つの傾斜磁界コイルシステムは同時に作用されなければならない。傾斜磁界の時間的変動は波形発生器により換言すれば各x,y,z方向に対して別々に課される。波形発生器4は演算及び制御ユニット5により制御され、これは検査方法(例えばEPIシーケンス)及びその幾何的パラメータ(例えば画像化されるスライスの位置)が入力された後に波形発生器にロードするために傾斜磁界Gx ,Gy ,Gz の必要な時間変動が計算される。MR検査中にこれらの信号は波形発生器から読み取られ、傾斜磁界増幅装置3に印加され、これはそれに基づいて傾斜磁界コイルシステム2に対して必要とされる電流を発生する。
【0014】
制御ユニット5はまた波形発生器6と協働する。ワークステーションはMR画像の表示用のモニタ7を含む。入力はキーボード8又は例えばライトペンにより対話的入力ユニット9を介してなされる;そのような入力は例えばMR検査中に用いられるMR方法では、画像化されるスライスの位置等々である。
検査領域での核磁化はRFコイル10からのRFパルスにより励起されえ、これはRF送信機12の出力信号を増幅するRF増幅器11に接続される。RF送信機12は発振器13により供給される搬送波発振でRFパルスの(複素)包絡線を変調し、その周波数はラーマー周波数に対応する(1.5テスラの主磁界の場合には約63MHz)。計算及び制御ユニット5は(複素)包絡線を発振器14にロードし、それは送信機12に組み合わされている。検査領域で発生されたMR信号は受信コイル20によりピックアップされ、増幅器21により増幅される。増幅されたMR信号は発振器の2つの90゜オフセットされた搬送波発振により直交復調器22で復調され、これらは複素MR信号の実数部分と虚数部分と見なしうる。これらの信号はアナログ/デジタル変換器23に印加され、これはMRデータを形成し、制御ユニット5により抑制されずに供給される。MRデータは再構成ユニット24で記憶され、補正され、これは複数のMR信号から得られたMRデータから検査領域の核磁化を表すMR画像を再構成するためにワークステーション6と協働する。
【0015】
図2は本発明が好ましく用いられるEPIタイプのMRシーケンスを示す。このシーケンスは2つのRF励起パルスRF1,RF2(第一のライン)からなり、それはw方向での傾斜磁界Gw (第二のライン)と共にw方向に垂直なスライスの核磁化をその定常状態からそれぞれ90゜と180゜回転する。続いてu方向に延在する交番読み取り傾斜磁界Gu (第三のライン)がv方向に延在し、読み取り傾斜磁界Gu の極性逆転中に専ら作用する位相エンコード傾斜磁界Gv (第四のライン)と同様に印加される。読み取り傾斜磁界Gu が正又は負の極性を有するときはいつもMR信号が取得され(第五のライン);斯くして計算及び制御ユニット5は受信されたMR信号がMRデータに変換されるようアナログ/デジタル変換器23を作動させる。
【0016】
図4はx,y,z座標系での相互に垂直な3つの方向u,v,wを示す。読み取り傾斜磁界の方向u及び位相エンコーディング傾斜磁界のv方向はパルスRF1,RF2により励起されたスライスへの垂線が延在するw方向に関してと同様にz方向に関して90゜以外の角度をなす。これは傾斜磁界コイルシステム2のx,y,z方向に対してコイルシステムを傾斜磁界Gu ,Gv ,Gw の一つを発生させるために同時に作用させなければならない。図5の変換マトリックスはそれに要求される寄与の比を示す。
【0017】
一方でこの変換マトリックスは傾斜磁界Gu ,Gv ,Gw を形成する成分を示す。このマトリックスによれば例えば傾斜磁界Gu は傾斜磁界Gx ,Gy ,Gz がこの傾斜磁界の強度の成分a1 ,b1 ,c1 でそれぞれ作用する場合には所定の傾斜磁界強度で得られる。変換マトリックスはまた傾斜磁界Gx ,Gy ,又はGz の一つのみが作用される場合に傾斜磁界Gu ,Gv ,又はGw がどのくらい大きいかを示す(例えば強度1の傾斜磁界がz方向で作用された場合には傾斜磁界の成分はu,v,w方向で相対的強度c1 ,c2 ,c3 で発生する)。要素a1 ,a2 ,a3 は軸xに関して軸u,v,wがなす角のそれぞれのコサインにより決定され、同様に要素b1 ,b2 ,b3 は軸yに関する軸u,v,wの方向の方向余弦を表し、c1 ,c2 ,c3 は一方でu,v,wと他方でzとの間の方向余弦を表す。知られているように変換マトリックスの一つの行又は列に含まれる3つの要素の二乗の和は1である。
【0018】
u ,Gv ,Gw の時間変動は図2のライン2から4に示されるように制御ユニット5又は波形発生器4を介して課されるようなこれらの量の時間変動を表す。傾斜磁界の実際の変化は部分3、2(図1を参照)の周波数応答の故にそれから逸脱する。この影響及びその結果は図3の(a),(b),(c)を参照して以下に詳細に説明する。図3の(a)の実線はGu の時間変動を示し、即ち所望の又は予め設定(制御ユニット5又は波形発生器4により)されたu方向の傾斜磁界の変動を表す。図3の(a)の破線は傾斜磁界の実際の変化Gurを示し、これは種々の傾斜磁界システムが遅延なしに課された時間変動に追従できないためである。異なる遅延がx方向、y方向、z方向に対するそれぞれのチャンネルで発生する場合に問題が発生する。
【0019】
図5の変換マトリックスからわかるようにu方向に延在する傾斜を有する傾斜磁界は傾斜磁界Gx ,Gy ,Gz の強度が変換マトリックスの要素a1 ,b1 ,c1 に関係する場合にのみ発生する。この条件は傾斜磁界コイルシステム2により発生された傾斜磁界Gx ,Gy ,Gz が波形発生器4により課された値に到達せず、異なる時間的挙動でこの値に接近する場合に限り満たされない。故にこれらの繰り返しの間にv方向又はw方向に傾斜を有する傾斜磁界の成分がまた存在する。これは例えば問題の瞬間にw方向に傾斜磁界が課されない場合にすら傾斜磁界Gu は選択されたスライスに垂直に延在するような傾斜磁界Gw により加えられることを意味する。
【0020】
この傾斜磁界Gw (t)の時間変動は以下の関係に従う:
Figure 0003898294
ここで、c1 ...c3 及びb1 ...b3 は図5の変換マトリックスの要素であり、一方でGu (t)及びGv (t)はそれぞれu及びv方向の傾斜磁界の課された(所望の)時間変化を表す。演算子*はコンボリューションを表す。Ix ,Iy ,Iz はユニット2、3のx,y,z方向に対するチャンネルのパルス応答である。 パルス応答は傾斜磁界システム2及び増幅器システム3の構成により課される。それはいわゆるディラックのパルス、即ち急激に高い値に増加し再び急速に消失するパルスが入力に与えられたときに傾斜磁界の時間変動を表す。そのようなディラックのパルスは実際には発生できない。何故ならばそれは無限の振幅とゼロの持続時間を有さなければならないからである。パルス応答は傾斜磁界増幅器3の一つの入力上の適切な励起変数(入力変数)の時間変化及び傾斜磁界増幅器に接続された傾斜磁界コイル2により順次発生された磁界傾斜(出力変数)の時間変化を測定することにより決定されうる。傾斜磁界増幅器3及び傾斜磁界コイル2からなるシステムが線形であること(この条件は実際に満たされる)を仮定すると線形システムの出力変数は入力変数とパルス応答とのコンボリューションにより与えられるという事実を用いることができる。パルス応答は例えばコンボリューション操作を打ち消す「デコンボリューション」によりそれから計算可能である。x,y,z方向に対するチャンネルに対してこのように決定されたパルス応答Ix ,Iy ,Iz は記憶される。
【0021】
スライス面に延在する傾斜磁界Gu (t),Gv (t)への印加おいてスライスに垂直に延在するGw (t)はx,y,z方向に対する3つのチャンネルが同一のパルス応答Ix ,Iy ,Iz を有する場合には発生しないことは式(1)から明らかである。この条件は通常は満足されない。同一の時間変化が通常xとy方向に対して発生する(即ち式(1)の2つの加数の二番目が消える)場合にすらx,y方向に対する傾斜磁界システム2、3の時間的挙動はz方向に対する時間的挙動から逸脱する。式(1)から、後者の場合にはスライス面に垂直に延在する傾斜磁界はc3 がゼロ、即ちスライスの法線wがz方向に垂直に延在するいずれかの場合に発生しないことがまた明らかである。
【0022】
図3の(b)は図3の(a)に従って傾斜磁界Gu により引き起こされた傾斜磁界Gw (t)の時間変化を示す。攪乱傾斜磁界Gx (t)はu方向での実際の傾斜磁界Gurと同時に発生し、即ち後者は課された時間変化Gu から逸脱することがわかる。
攪乱成分Gw (t)の発生はいわゆるk空間がu,v平面に沿ってスキャンされず、平坦でない面に沿ってスキャンされることを意味する。k空間での成分kw (t)に対して以下のようになる。
【0023】
【数1】
Figure 0003898294
【0024】
ここでγは核磁気回転比(約42.5MHz/T)である。励起されたスライスが傾斜磁界コイルシステムのアイソセンターを通って延在しない場合には位相シフトφ(t)が以下の式に従って発生する。
φ(t)=kw(t)L (
ここでLは励起されたスライスとアイソセンターとの間の距離である。
【0025】
斯くしてこれはアイソセンターから離れて位置する励起されたオブリークスライスに現れるMR信号S(t)は以下の関係に従うことを意味する:
【0026】
【数2】
Figure 0003898294
【0027】
ここでS0 (t)は位相シフトが攪乱傾斜磁界Gw (t)により引き起こされない場合に発生するMR信号である。図3の(c)は式(2)、(3)から得られた位相誤差φの時間変化を示す。Gurが増加中に位相誤差φは一定の値に増加し、Gurが減少すると共に再び値ゼロに減少する。
原理的に同じことがGu と同様にGv にも言える。しかしながらこれらのブリップのリーディング及びトレーリングエッジが相互に直接続く故に位相誤差はMR信号の取得(図2の第五ライン)ですでに消失している。故にGv に基づく成分はEPIシーケンスの場合には無視しうる。
【0028】
上記の考察により図6を参照して記載されるように受信されたMRデータS(t)に含まれる位相誤差の補正に対するフローチャートが得られる。ブロック101は初期化及び就中RFパルスRF1,RF2の発生からなる。続いてそれぞれのMR信号は読み取り傾斜磁界Gu の負の極性と同様に正の極性で取得され、この信号は一連のMRデータに変換される(ブロック102)。スライス面に垂直に延在する傾斜磁界Gw (t)の時間変化はブロック103で式(1)に従って計算される。斯くして計算された値から得られた値kw (t)が式(2)により計算され、この値はブロック105で式(3)に従って位相φに対する値を計算するために用いられる。ブロック106では信号S(t)の測定された時間変化は計算された位相誤差と測定されたMR信号S(t)の時間変化から得られた信号位相との加算により計算された時間変化に従って補正される。式(4)に従ってこの結果はMR信号S0 (t)で得られ、これから位相誤差が除去される。
【0029】
計算段階103及び105は値(a1 ...c3 ;Gu (t)...;Ix ...Iz )に基づき、これはMR検査の始めに既に知られている。故にこの計算はMR信号の取得(ブロック102)の前に既になされていることが可能であり、それによりMR信号は測定された後にすぐに補正されうる。
ブロック107で励起されたスライス内の核磁化分布M(u,v)は補正されたMR信号S0 (t)から再構成される。攪乱傾斜磁界Gw (t)を読み取り磁界Gu (t)に関して時間的な関係にするのと同じ効果がまたv方向に延在する望ましくない傾斜磁界が発生され、位相エンコードを誤らせることを考慮に入れなければならない。この誤差の導入は上記の引用文献に記載されるように、従って傾斜磁界Gv のブリップを拡大又は減少することにより、又は例えば知られているグリッディング方法のようなk空間内のMRデータの均一な分布を仮定しない再構成方法を用いることにより対策が可能である。この方法の実行はブロック108で完了する。
【0030】
本発明はEPIシーケンスを参照して記載されてきた。しかしながら本発明は画像情報が位相感応的な方法により得られる他のMR方法に対してもまた用いられる。望ましくない傾斜磁界Gw (t)により導入されたアーティファクト(ゴースト画像、不鮮明、等々)は問題のMR方法に依存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために適切なMR装置のブロック図である。
【図2】本発明が好ましく用いられるシーケンスでの種々の信号の時間変化を示す。
【図3】拡大した尺度でそのようなシーケンスの更なる信号の時間変化を示す。
【図4】x,y,z座標系に関して傾斜磁界の方向u,v,wを示す。
【図5】2つの座標系相互の変換に対する変換マトリックスを示す。
【図6】本発明による信号処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 磁石
2 傾斜磁界コイルシステム
4 波形発生器
5 制御ユニット
3 傾斜磁界増幅装置
7 モニタ
8 キーボード
9 対話的入力ユニット
10 RFコイル
12 RF送信機
11 RF増幅器
13、14 発振器
20 受信コイル
21 増幅器
22 直交復調器
23 アナログ/デジタル変換器
u ,Gv ,Gw 傾斜磁界
RF1,RF2 パルス

Claims (5)

  1. MR装置の制御ユニットが、傾斜磁界コイルシステム及び受信機を制御するMR装置の作動方法において、
    前記傾斜磁界コイルシステムが、均一で定常な磁界の存在下で核磁化が励起されている検査領域のスライスの接線方向である第一の方向に延在する傾斜を有する少なくとも一つの第一の傾斜磁界発生、スライス接線方向である第二の方向に延在する傾斜を有する可能な第二の傾斜磁界発生
    前記受信機が、検査領域からのMR信号を受信かつ
    少なくとも2つの前記傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界が、第一と第二の傾斜磁界を発生するために組み合わされる、
    という少なくとも1つのシーケンスを含み、
    MR信号に含まれる位相誤差の時間変動は、傾斜磁界コイルシステムのパルス応答から並びに第一及び/又は第二の傾斜磁界の課された時間変動から計算され、それによりMR信号補正されることを特徴とするMR装置の作動方法。
  2. 第一の傾斜磁界は交番する極性を有する読み取り傾斜磁界であり、第二の傾斜磁界は読み取り磁界の一の極性から他の極性への遷移で専ら作用される位相エンコード傾斜磁界であり、極性反転の後に発生するMR信号はMR画像を形成するためにその位相位置の補正後に取得され、用いられることを特徴とする請求項1記載のMR装置の作動方法。
  3. 少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界は傾斜磁界の重畳が振幅が時間の関数として増加又は減少する回転読み取り磁界をもたらすような時間依存的な方法で組み合わされることを特徴とする請求項1記載のMR装置の作動方法。
  4. 複数のシーケンスが実行され、少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムの傾斜磁界はそれから得られる読み取り傾斜磁界の方向が一のシーケンスから他のシーケンスに変わるように一のシーケンスから他のシーケンスへと組み合わされて変えられ、一方、その絶対値は一定のままであり、この読み取り磁界と関連して発生するMR信号はMR画像を形成するためにその位相位置の補正の後に取得され、用いられることを特徴とする請求項1記載のMR装置の作動方法。
  5. a) 均一で、一定の磁界を発生する主磁界磁石と、
    b) 異なる方向に延在する傾斜を有する傾斜磁界を発生する傾斜磁界コイルシステムと、
    c) 少なくとも一つのRFパルスにより検査領域のスライスでの核磁化を励起するRFコイルシステムと、
    d) 検査領域に発生されたMR信号を取得する受信機と、
    e) 補正されたMR測定データから検査領域での核磁化分布を再構成する再構成ユニットと、
    f) 傾斜磁界コイルシステム、RFコイルシステム、受信機を制御する制御ユニットと
    を含む請求項1記載の方法を実施するMR装置であって、
    制御ユニットは、少なくとも2つの傾斜磁界コイルシステムが制御ユニットにより課された時間変動で傾斜磁界を同時に発生するようプログラムされており、MR信号に含まれる位相誤差の時間変動を計算する手段が設けられており、その手段は傾斜磁界コイルシステムのパルス応答からと同様に傾斜磁界から課された時間変動から位相誤差を計算し、それによりMR信号を補正することを特徴とするMR装置。
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