JP5064685B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Description
このようなMRI装置では、パルス状の高周波磁場及び傾斜磁場の印加と得られるエコー信号の計測等のタイミングを規定するパルスシーケンスに従って被検体の撮像が行われ、計測されたエコー信号に対し所定の信号処理等が施されて画像に再構成される。
ここで、上記残留磁場や静磁場不均一は、所定の静磁場強度からみれば、この静磁場強度に対するオフセット磁場とみなすことができる。このオフセット磁場に上記渦電流磁場が重ね合わされることになる。
被検体が配置される空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、前記被検体に高周波磁場を印加する高周波磁場発生手段と、前記空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、前記高周波磁場の印加に応答して発生するエコー信号を検出する受信手段と、前記静磁場のオフセット磁場と前記傾斜磁場の発生に伴って生じる渦電流磁場とを補正する補正手段と、所定のパルスシーケンスに基づいて前記傾斜磁場発生手段と前記高周波磁場発生手段と前記受信手段とを制御して前記エコー信号を計測する計測制御手段と、を備え、前記補正手段は、前記パルスシーケンスによって規定されるエコータイム(TE)において、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場の各積分量が互いに相殺されるように、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場を補正することを特徴とする。
最初に、本発明が適用されるMRI装置の一例の全体概要を図1に基づいて説明する。図1に示すように、MRI装置は、静磁場発生系2と、傾斜磁場発生系3と、送信系5と、受信系6と、信号処理系7と、シーケンサ4と、中央処理装置(CPU)8とを備えて構成される。
最初に、オフセット磁場の補正方法について図2に基づいて説明する。図2に示すパルスシーケンスは、典型的なグラディエントエコー系のパルスシーケンスであり、121の高周波磁場(RF)、122のx方向傾斜磁場(Gx)、123のy方向傾斜磁場(Gy)、および124のz方向傾斜磁場(Gz)の印加タイミングと、エコー信号125の発生タイミングを時間軸に沿って表示している。つまり、図2は、印加されるRF121の中心を基準時刻t=0としてGx122がRF121と同じタイミングで印加され、Gy123がGx122とGz124との間の時間に印加され、Gz124が時刻t=t0において振幅(-Gz)で印加され時刻t=t1において振幅(+Gz)で印加され時刻t=t2において終了され、エコー信号125のピーク値が時刻t=TEで検出されることを表している。また、126, 127,及び128は、ぞれぞれx,y,及びz方向のオフセット磁場を表している。
また、位相エンコード傾斜磁場Gy123を表している点線は、各オフセット磁場成分を測定するときにはGy123が印加されないことを表している。
TE−t1=t1−t0 (1)
つまり、エコー信号125の振幅が最大となる時刻t=teは、パルスシーケンスによって本来規定されるエコータイム(TE)で最大振幅となる。
具体的には、z方向のオフセット磁場成分128の振幅が正極性であれば、
te−t1<t1−t0 (2)
となる。つまり、エコー信号125の振幅が最大となる時刻t=teは、パルスシーケンスによって本来規定されるエコータイム(TE)よりも前にずれることになる。
te−t1>t1−t0 (3)
となる。つまり、エコー信号125の振幅が最大となる時刻t=teは、パルスシーケンスによって本来規定されるエコータイム(TE)よりも後にずれることになる。
したがって、位相エンコード傾斜磁場を印加せずに取得されたエコー信号がピークとなる時刻teに基づいて、te-t1とt1-t0とを比較することによって、te-t1=t1-t0となるようなz方向のオフセット磁場成分128の補正値を求めることができる。
また、オフセット磁場141の振幅と渦電流磁場142の振幅が共に負極性の場合、141と142の重ね合わせの結果は図4(c)のように、141(または142)の2倍の負極性の振幅を持つ磁場となる。
また、オフセット磁場141の振幅が正極性、渦電流磁場142の振幅が負極性の場合、141と142の重ね合わせの結果は図4(d)のように、磁場が相殺されて振幅は0(ゼロ)となる。
例えば、ある一つの組み合わせにおけるオフセット磁場と渦電流磁場との設定値に対して、所定単位量の変化量をオフセット磁場の設定値に与え、この変動を相殺する渦電流磁場の設定値の変化量を求める。これら変化量の比が変換比率になる。この渦電流磁場の設定値の変化量は、前述の様に、プリスキャンによるエコー信号の最大振幅時刻の比較や、撮像画像の画質の比較等から求めることができる。
そして、オフセット磁場の設定値に与える変化量を変えて繰り返し、さらに、組み合わせを変えて繰り返す。これら一連の計測によって得られた組み合わせ毎の変換比率の平均を、求めるオフセット磁場と渦電流磁場の変換比率とすることができる。
この変換比率は、x,y,zの各軸毎にそれぞれ求めるのが好ましいが、いずれか一つの軸に関して求めた変換比率を他に軸に流用しても良い。
実行する場合は左の部ブランチへ、実行しない場合右のブランチへ移行する。両ブランチの差は、後述するステップ154の有無のみであり、それ以外は同じなので、以下左ブランチのフローに従って各ステップの処理の詳細を説明する。
つまり、x,y,z方向のオフセット磁場の設定値(sx1,sy1,sz1)と、渦電流磁場の設定値(vx1,vy1,vz1)と、を操作部25を介して設定する。或いは、例えば磁気ディスク18に格納されている設定済の設定値を操作部25を介して変更しても良い。設定された設定値は、例えば磁気ディスク18に格納される。
なお、x,y,z軸毎のオフセット磁場の設定値と渦電流磁場の設定値の変換比率Ax,Ay,Azは、例えば磁気ディスク18に格納されている。ここで各変換比率Ax,Ay,Azは、被検体の撮像前に上記で述べたとおりに予め求めた値である。
つまり、被検体の本スキャン前に、図2で示したパルスシーケンスを用いて被検体のプリスキャン撮像を行う。プリスキャン撮像の結果、オフセット磁場の設定値が(sx2, sy2, sz2)に変更されると、プリスキャン撮像前の設定値との差(sx2-sx1, sy2-sy1, sz2-sz1)が、CPU8で計算される。
ステップ154で、オフセット磁場の設定値と渦電流磁場の設定値の変換比率を用いて渦電流磁場の設定値 を変更する。
(vx2,vy2,vz2)=(vx1+Ax(sx2−sx1),vy1+Ay(sy2−sy1),vz1+Az(sz2−sz1)) (4)
に変更される。これにより、プリスキャン撮像後、x方向成分に着目して、オフセット磁場の設定値と渦電流磁場の設定値の加算値vx2+sx2は、プリスキャン撮像前のオフセット磁場の設定値と渦電流磁場の設定値の加算値vx1+sx1と同様に、被検体に依らずに、オフセット磁場と渦電流磁場が相殺されることになる。y方向成分、z方向成分についても同様である。
ステップ156で、オフセット磁場と渦電流磁場の設定値を、それぞれ最初の設定値(sx1,sy1,sz1)と (vx1,vy1,vz1)に戻す、戻さないの選択を行う。
戻す場合は、オフセット磁場と渦電流磁場の設定値をリセットして初期値に戻す。初期値は、例えば磁気ディスク18に格納されており、これをCPU8が読み込むことによってリセットされる。戻さない場合は、更新後のオフセット磁場と渦電流磁場の設定値を、例えば磁気ディスク18に格納する。
さらに、一被検体の撮像においてパルスシーケンス毎に上述の磁場補正を実行する場合は、各パルスシーケンスを単位として、ステップ150〜156を繰り返すことも可能である。
例えば、上述の実施形態の説明では、図2に示すグラディエントエコー系のシーケンスを用いる例を説明したが、これに限らず、スピンエコー系のシーケンスや他のパルスシーケンスを用いても同様に行うことが可能である。
Claims (4)
- 被検体が配置される空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、
前記被検体に高周波磁場を印加する高周波磁場発生手段と、
前記空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、
前記高周波磁場の印加に応答して発生するエコー信号を検出する受信手段と、
前記静磁場のオフセット磁場と前記傾斜磁場の発生に伴って生じる渦電流磁場とを補正する補正手段と、
所定のパルスシーケンスに基づいて前記傾斜磁場発生手段と前記高周波磁場発生手段と前記受信手段とを制御して前記エコー信号を計測する計測制御手段と、
を備えた磁気共鳴イメージング装置において、
前記補正手段は、前記パルスシーケンスによって規定されるエコータイム(TE)において、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場の各積分量が互いに相殺されるように、前記オフセット磁場の変化量に対する前記渦電流磁場の変化量の比に基づいて、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場を補正することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記補正手段は、前記被検体毎に求められたオフセット磁場に対応して、前記比に基づいて、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場を補正することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 被検体が配置される空間に静磁場を発生する静磁場発生手段と、
前記被検体に高周波磁場を印加する高周波磁場発生手段と、
前記空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生手段と、
前記高周波磁場の印加に応答して発生するエコー信号を検出する受信手段と、
前記静磁場のオフセット磁場と前記傾斜磁場の発生に伴って生じる渦電流磁場とを補正する補正手段と、
所定のパルスシーケンスに基づいて前記傾斜磁場発生手段と前記高周波磁場発生手段と前記受信手段とを制御して前記エコー信号を計測する計測制御手段と、
を備え、
前記補正手段は、前記パルスシーケンスによって規定されるエコータイム(TE)において、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場の各積分量が互いに相殺されるように、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場を補正する磁気共鳴イメージング装置であって、
前記補正手段は、前記被検体毎に求められたオフセット磁場に対応して、前記オフセット磁場と前記渦電流磁場との対応関係に基づいて、前記オフセット磁場と渦電流磁場の補正を行うことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
前記計測制御手段は、前記被検体毎のオフセット磁場の補正を、前記エコー信号を最大振幅となる時刻と前記エコータイム(TE)との差に基づいて決定することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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