以下、本開示の実施形態における図面を参照して、本開示の実施形態における技術的解決策について明確に且つ完全に説明する。説明される実施形態は、本開示の実施形態の一部にすぎず、それらの全てではない。本開示の実施形態に基づき、創造的作業を伴うことなく当業者によりなされる他の全て実施形態は、本開示の範囲に入る。
この開示における「第1」、「第2」、及び、「第3」などの用語は、説明の目的のために本明細書中で使用され、相対的な重要性又は意義を示す又は示唆する或いは示された技術的特徴の数を示唆するように意図されない。したがって、「第1」、「第2」などで規定される特徴は、そのような特徴の1つ以上を含み得る。なお、本開示の説明では、別段明記されなければ、「複数」が2つ以上を意味する。本開示の説明では、具体的に規定されなければ、「複数」という用語は、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。本開示の実施形態における全ての方向の指示(上、下、左、右、前、後など)は、相対的な位置関係、(図面に示されるような)特定の姿勢での構成要素間の移動状況を説明するためだけに使用され、特定の姿勢が変化すれば、方向の表示もそれに応じて変化する。更に、「含む」及び「備える」という用語、並びに、それらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーするように意図される。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又は、装置は、挙げられたステップ又はユニットに限定されず、随意的に、挙げられていないステップ又はユニットを更に含む、或いは、随意的に、これらのプロセス、方法、製品、又は、装置に固有の他のステップ又はユニットを更に含む。
本明細書中で言及される「実施形態」は、実施形態で説明されて本開示の範囲内にある特定の特徴、構造、又は、特性を組み合わせる少なくとも1つの実施形態を示す。明細書の様々な部分で現れる「実施形態」は、同じ実施形態を指さない場合があり、また、他の実施形態から排他的な独立又はバックアップの実施形態を指さない場合がある。当業者は、本開示に記載される実施形態が他の実施形態と関連付けられ得ることを明示的に及び非明示的に理解すべきである。
本開示の1つの一態様によれば、コネクタが提供され得る。コネクタは、電子装置と接続するように構成されてもよい。コネクタは、本体と、本体に接続される嵌め合い部材とを含んでもよい。本体から離れた嵌め合い部材の一端部に傾斜面が設けられてもよく、また、傾斜面と本体との間に凹部が画定されてもよい。嵌め合い部材は、電子装置の嵌合部位に挿入されるように構成されてもよく、傾斜面は、嵌め合い部材が嵌合部位に挿入されている間、電子装置の係合部材を傾斜面上で移動するように押圧するべく構成されてもよく、嵌め合い部材が嵌合部位に挿入されて所定の位置に到達すると、係合部材は、コネクタと電子装置とをスナップ嵌合により接続するように復帰されて凹部に受け入れられてもよい。
幾つかの実施形態では、傾斜面が平面であってもよい。
幾つかの実施形態では、傾斜面と、嵌め合い部材が電子装置に挿入される方向との間の角度が、30°〜45°の範囲であってもよい。一部の実施形態では、角度が45°であってもよい。
幾つかの実施形態では、傾斜面が曲面であってもよい。
幾つかの実施形態では、嵌め合い部材が側面を含んでもよく、側面は、本体に接続される第1の端部と、本体から離れた第2の端部とを含んでもよく、第2の端部が傾斜面と接続されてもよい。
幾つかの実施形態において、本体上の側面の垂直突起は、円形状、競馬場の形状、又は、多角形の形状の外側輪郭を有してもよい。
幾つかの実施形態において、嵌め合い部材は、本体から離れた端面を更に含んでもよく、端面は、側面の第2の端部及び傾斜面に接続されてもよい。
幾つかの実施形態では、端面が平面又は曲面であってもよい。
幾つかの実施形態では、本体上の側面の垂直突起が第1の外側輪郭を有してもよく、本体上の端面の垂直突起が第2の外側輪郭を有してもよく、第2の外側輪郭が完全に第1の外側輪郭内にあってもよい。
幾つかの実施形態において、第2の外側輪郭及び第1の外側輪郭が互いから離間されていてもよく、嵌め合い部材が接続面を更に含んでもよく、端面は、接続面によって側面の第2の端部に接続されてもよい。
幾つかの実施形態において、接続面は、側面と端面との間の滑らかな移行部を形成するように曲面であってもよく、又は、接続面が平面であってもよい。
幾つかの実施形態では、凹部が溝であってもよく、溝及び傾斜面が嵌め合い部材の同じ側に設けられてもよい。
幾つかの実施形態では、嵌め合い部材が電子装置に挿入される方向が第1の方向であってもよく、係合部材の移動方向が第2の方向であってもよく、また、第1の方向及び第2の方向に対して垂直な方向が第3の方向として規定されてもよく、溝が嵌め合い部材の側面を第3の方向で貫通してもよい。
幾つかの実施形態において、溝は、第1の内壁、第2の内壁、及び、第3の内壁を含んでもよく、第2の内壁は、第1の内壁と第3の内壁との間に接続されてもよく、第3の内壁は、第1の内壁よりも傾斜面に近くてもよく、第2の内壁と第3の内壁との間の角度が90°以下であってもよい。
幾つかの実施形態では、凹部が貫通穴であってもよく、貫通穴の開口及び傾斜面が嵌め合い部材の同じ側にあってもよい。
幾つかの実施形態では、凹部及び傾斜面が互いから離間されてもよい。
幾つかの実施形態では、凹部と傾斜面とがそれらの間の平面又は曲面によって接続されてもよい。
幾つかの実施形態では、凹部及び本体が互いから離間されてもよい。
幾つかの実施形態では、コネクタが第1の方向で電子装置に挿入されてもよく、傾斜面が係合部材を第2の方向に沿って移動するように押圧してもよく、第1の方向と第2の方向とが互いに垂直であってもよい。
幾つかの実施形態では、本体が長尺なプレート形状を有してもよく、嵌め合い部材の数が2つであってもよく、2つの嵌め合い部材が本体の同じ側に設けられてもよく、及び、2つの嵌め合い部材の方向が同じであってもよい。
幾つかの実施形態では、2つの嵌め合い部材が互いから離間されてもよい。
本開示の他の態様によれば、ストラップが提供される。ストラップは、前述のコネクタとストラップ本体とを含んでもよい。ストラップは、コネクタの本体に接続されてもよい。
本開示の更なる態様によれば、ウェアラブル装置が提供される。装置は、電子装置、コネクタ、及び、ストラップ本体とを含んでもよい。電子装置は、装着溝を画定するハウジングと、装着溝に配置されてハウジングに対して移動できる係合部材とを含んでもよい。コネクタは、本体と、本体に接続される嵌め合い部材とを含んでもよい。本体から離れた嵌め合い部材の端部には傾斜面が設けられてもよく、本体と傾斜面との間に凹部が画定されてもよい。嵌め合い部材は、装着溝に挿入されるように構成されてもよく、傾斜面は、嵌め合い部材が装着溝に挿入されている間に係合部材を傾斜面上で移動するように押圧するべく構成されてもよい。嵌め合い部材が嵌合部位に挿入されて所定の位置に到達すると、係合部材は、コネクタと電子装置とをスナップ嵌合によって接続するように復帰されて凹部内に受け入れられてもよい。ストラップ本体は、ストラップ本体がコネクタによって電子装置に接続され得るように、コネクタに接続されてもよい。
本開示の更なる態様によれば、ハウジングアセンブリが提供される。ハウジングアセンブリは、電子装置に適用されて、コネクタと接続するように構成されてもよく、この場合、ハウジングアセンブリは、装着溝を画定するハウジングと、装着溝内に配置されてハウジングに対して移動できる係合部材とを含んでもよく、この場合、係合部材は、装着溝内でコネクタが第1の位置から第2の位置へ移動する最中にコネクタが装着溝内に挿入される又は装着溝から除去されるための回避空間をもたらすように移動するべく構成されてもよく、係合部材は、制限された位置内で移動するとともにコネクタと係合してコネクタをハウジングに接続するように復帰するべく構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材は、押圧又は牽引によって移動するように構成されてもよい。
幾つかの実施形態では、ハウジングアセンブリが復帰部材を更に含んでもよく、この場合、復帰部材は、係合部材とハウジングとの間に配置されてもよく、復帰部材は、係合部材が移動した後に係合部材を復帰するように駆動させるべく構成されてもよい。
幾つかの実施形態では、係合部材の移動が直線的な移動であってもよく、係合部材の移動方向は、コネクタの挿入方向又は除去方向とは異なってもよい。
幾つかの実施形態では、係合部材の移動方向がコネクタの挿入方向又は除去方向に対して垂直であってもよい。
幾つかの実施形態では、コネクタが装着溝に挿入されると、係合部材は、コネクタの傾斜面によって生成される押圧力に起因して移動してもよい。
幾つかの実施形態では、傾斜面が係合部材に設けられてもよく、係合部材の傾斜面は、コネクタの傾斜面と適合してもよい。
幾つかの実施形態において、装着溝は、互いに接続する第1の装着溝及び第2の装着溝を含んでもよく、第1の装着溝が第1の開口を有してもよく、第2の装着溝が第2の開口を有してもよい。
幾つかの実施形態では、ハウジングが互いに接続される複数の側面を含んでもよく、第1の開口が側面の1つに確定されてもよく、第2の開口がハウジングの隣接する側面に確定されてもよい。
幾つかの実施形態では、第1の装着溝が第1の開口とは反対の底壁と、第1の開口から底壁へと向かう方向に延びる溝壁とを有してもよく、コネクタは、溝壁の延在方向に沿って第1の装着溝内に挿入されてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材は、互いに接続される係合部及び押圧部を含んでもよい。押圧部は、第2の装着溝内に配置されて第2の開口に露出されてもよく、また、係合部は、第1の装着溝に配置されるとともに、係合部を第1の装着溝内に拘束してコネクタと係合するように構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材は、連続的に接続される押圧部、第1の係合部、及び、第2の係合部を含んでもよく、押圧部の少なくとも一部が第2の装着溝内に配置されてもよく、押圧部が第2の開口に露出されてもよく、第1の係合部は、第1の装着溝内に配置されるとともに、第1の係合部とハウジングとの間の係合によって第1の係合部及び第2の係合部を第1の装着溝内に拘束するように構成されてもよく、第2の係合部は、コネクタと係合するように構成されてもよい。
幾つかの実施形態では、第2の装着溝の延在方向に対して垂直な方向で、第1の係合部を第1の装着溝内に拘束するように第1の係合部の幅が第2の装着溝の幅より大きくてもよい。
幾つかの実施形態では、凹部がコネクタに画定されてもよく、第2の係合部がバーであってもよく、バーは、第1の係合部の幅よりも大きい幅を有してもよく、バーは、コネクタと係合するために凹部内に受けられるように構成されてもよい。
幾つかの実施形態では、コネクタの傾斜面と適合する傾斜面がバーに設けられてもよく、バーの傾斜面は第1の開口に面してもよい。
幾つかの実施形態では、第1の係合部及び第2の係合部が一体構造であってもよく、押圧部及び第1の係合部がバックルによって互いに固定されてもよい。
幾つかの実施形態では、第1の係合部分から離れた押圧部の端部に押圧キャップが設けられてもよく、押圧キャップの幅は押圧部の幅より大きくてもよく、押圧キャップの両側には第1の係合部へ向けて延びる少なくとも1つのピラーが設けられてもよく、ハウジングアセンブリは、係合部を復帰するように駆動させるべく構成される弾性部材を更に含んでもよく、各弾性部材が対応するピラーに被嵌されてもよく、各弾性部材の一端部が係合部材に接続されてもよく、各弾性部材の他端部がハウジングに接続されてもよい。
幾つかの実施形態では、押圧キャップの外面がハウジングの外面と面一であってもよい。
幾つかの実施形態において、ハウジングアセンブリは、係合部材を復帰するように駆動させるべく構成される弾性部材を更に含んでもよく、弾性部材の一端部は、第1の係合部から離れた第2の係合部の側に接続されてもよく、弾性部材の他端部は、第1の装着溝の溝壁に接続されてもよい。
幾つかの実施形態では、ハウジングがシンクを画定してもよく、第1の開口がシンクの底壁によって画定されてもよく、ハウジングアセンブリは、その形状がシンクの形状と適合してもよいバッフルを更に含んでもよく、バッフルがシンクに装着されてもよく、バッフルは、コネクタが通過してもよい貫通穴を画定してもよい。
幾つかの実施形態では、バッフルの厚さがシンクの深さより小さくてもよく、シンクの底壁から離れたバッフルの側に受け入れ空間が形成されてもよく、受け入れ空間がコネクタの一部を受け入れるように構成されてもよい。
本開示の更なる態様によれば、電子装置が提供される。電子装置は、前述のハウジングアセンブリ及び電子部品を含んでもよい。電子部品がハウジング内に配置されてもよい。
本開示の更なる態様によれば、ウェアラブル装置が提供される。ウェアラブル装置は、電子装置、コネクタ、及び、ストラップ本体を含んでもよい。電子装置は、装着溝を画定するハウジングと、装着溝内に配置されてハウジングに対して移動できる係合部材とを含んでもよい。コネクタは、装着溝に挿入されるように構成されてもよく、コネクタが装着溝に挿入される又は装着溝から除去される際、係合部材は、第1の位置から第2の位置へのコネクタの移動中に、コネクタのための回避空間をもたらすように移動するべく構成されてもよく、係合部材は、コネクタと係合してコネクタをハウジングに接続するべく限られた位置内で移動して復帰するように構成されてもよく、ストラップ本体は、コネクタを電子装置に接続するべくコネクタに接続されてもよい。
本開示の更なる態様によれば、ウェアラブル装置が提供されてもよい。ウェアラブル装置は、電子装置、コネクタ、及び、ストラップ本体を含んでもよい。電子装置は、装着溝を画定するハウジングと、装着溝に配置されてハウジングに対して移動できる係合部材とを含んでもよい。コネクタは、本体と、本体に接続される嵌め合い部材とを含んでもよい。本体から離れた嵌め合い部材の端部には傾斜面が設けられてもよく、本体と傾斜面との間に凹部が画定されてもよい。嵌め合い部材は、装着溝に挿入されるように構成されてもよく、傾斜面は、嵌め合い部材が装着溝に挿入されている間に係合部材を傾斜面上で移動するように押圧するべく構成されてもよい。嵌め合い部材が嵌合部位に挿入されて所定の位置に到達すると、係合部材は、コネクタと電子装置とをスナップ嵌合によって接続するように復帰されて凹部内に受け入れられてもよい。ストラップ本体は、ストラップ本体がコネクタによって電子装置に接続され得るように、コネクタに接続されてもよい。
本開示の更なる態様によれば、前述のウェアラブル装置のための組立方法は、嵌め合い部材をハウジングの装着溝内の第1の位置に挿入するステップであって、嵌め合い部材が第1の位置にあるときに嵌め合い部材の傾斜面が係合部材に当接する、ステップと、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置へ向けて挿入するステップであって、嵌め合い部材の傾斜面が、係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されるための回避空間をもたらす、ステップと、嵌め合い部材が装着溝内の第2部分に挿入されるときに係合部材を凹部内に受け入れられるように復帰して、係合部材と嵌め合い部材との間の係合によってコネクタとハウジングアセンブリとを接続するステップとを含んでもよい。
本開示の1つの態様によれば、ハウジングアセンブリとコネクタとを組み付けるための方法が提供され、ハウジングアセンブリ及びコネクタがウェアラブル装置に適用されてもよく、ハウジングアセンブリがハウジング及び係合部材を含んでもよく、ハウジングには装着溝が設けられてもよく、係合部材は装着溝に配置されてもよく、コネクタが嵌め合い部材を含んでもよく、嵌め合い部材に傾斜面が設けられてもよく、傾斜面がコネクタの端部に設けられてもよく、嵌め合い部材には傾斜面と嵌め合い部材の他端部との間に凹部が画定されてもよく、方法は、嵌め合い部材をハウジングアセンブリの装着溝内の第1の位置まで挿入するステップであって、嵌め合い部材が第1の位置にあるとき、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材と当接し得る、ステップと、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置へ向けて挿入するステップであって、嵌め合い部材の傾斜面が、係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されるための回避空間をもたらす、ステップと、嵌め合い部材が装着溝内の第2部分に挿入されるときに係合部材を凹部内に受け入れられるように復帰して、コネクタとハウジングアセンブリとをスナップ嵌合によって接続するステップとを含んでもよい。
幾つかの実施形態では、傾斜面が係合部材に設けられてもよく、係合部材の傾斜面は、コネクタの傾斜面と適合してもよく、嵌め合い部材をハウジングアセンブリの装着溝内の第1の位置に挿入する際に、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材に当接してもよく、コネクタの傾斜面が係合部材の傾斜面に当接してもよく、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置へ向けて挿入する際に、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧し、係合部材の傾斜面が嵌め合い部材の傾斜面上で移動してもよい。
幾つかの実施形態では、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置へ向けて挿入する際に、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されるための回避空間をもたらし、係合部材の移動が直線状の移動であってもよく、係合部材の移動方向は、コネクタが装着溝に挿入される方向とは異なっていてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材の移動方向は、コネクタが装着溝に挿入され得る方向に対して垂直であってもよい。
幾つかの実施形態において、装着溝は、互いに接続する第1の装着溝及び第2の装着溝を含んでもよく、第1の装着溝は、第1の開口と、第1の開口とは反対側の底壁と、第1の開口から底壁へ向かう方向に延びる第1の側壁とを含んでもよく、ハウジングアセンブリの装着溝内の第1の位置に嵌め合い部材を挿入する際及び装着溝内の第2の位置へ向けて嵌め合い部材を挿入する際、コネクタを第1の溝壁の延在方向に沿って第1の位置及び第2の位置に挿入する。
幾つかの実施形態において、第2の装着溝は、第2の開口と、第2の開口から第1の装着溝へ向かう方向に延びる第2の側壁とを含んでもよく、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置へ向けて挿入する際、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧し、係合部材が第2の側壁に沿って移動してもよい。
幾つかの実施形態では、ハウジングアセンブリが弾性部材を含んでもよく、弾性部材は係合部材とハウジングとの間に接続されてもよく、嵌め合い部材が装着溝内の第2の部分に挿入されるときに係合部材を凹部内に受け入れられるように復帰して、コネクタとハウジングアセンブリとをスナップ嵌合により接続する際、係合部材が弾性部材によって復帰するように駆動されてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材は、連続的に接続される押圧キャップ、第1の係合部、及び、第2の係合部を含んでもよく、弾性部材は、押圧キャップとハウジングとの間に接続されてもよく、嵌め合い部材をハウジングアセンブリの装着溝内の第1の位置に挿入する前に、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材に当接してもよく、方法は、ハウジングと当接することによって第1の係合部により第1の係合部及び第2の係合部を第1の装着溝内に拘束することを更に含んでもよく、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置に向けて挿入する際、嵌め合い部材の傾斜面は、係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されるための回避空間をもたらし、第2の係合部が嵌め合い部材の傾斜面上で移動してもよく、押圧部は、弾性部材が圧縮され得るように、弾性部材をハウジングへ向けて圧搾してもよく、嵌め合い部材が装着溝内の第2の部分に挿入されるときに係合部材を凹部内に受け入れられるように復帰して、スナップ嵌合によってコネクタとハウジングアセンブリとを接続する際、弾性部材は、第2の係合部を凹部によって受け入れるために、係合部材を復帰されるように駆動させるべく復帰されてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材は、連続的に接続される押圧部及び係合部を含んでもよく、弾性部材がハウジングと係合部との間に接続されてもよく、嵌め合い部材をハウジングアセンブリの装着溝内の第1の位置に挿入する前に、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材と当接してもよく、方法は、ハウジングと適合することにより係合部によって係合部を第1の装着溝内に拘束するステップを更に含み、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置に向けて挿入する際、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されるための回避空間をもたらし、係合部は、嵌め合い部材の傾斜面上で移動してもよいとともに、弾性部材が圧縮され得るように、ハウジングへ向けて弾性部材を圧搾してもよく、嵌め合い部材が装着溝内の第2の部分に挿入されるときに係合部材を凹部内に受け入れられるように復帰して、スナップ嵌合によりコネクタとハウジングアセンブリとを接続する際、弾性部材は、係合部材が凹部内に受け入れられ得るように、係合部材を復帰するように駆動させてもよい。
幾つかの実施形態において、凹部及び嵌め合い部材の傾斜面は、移行面によって接続されてもよく、嵌め合い部材を装着溝内の第2の位置に向けて挿入した後、嵌め合い部材の傾斜面が係合部材を嵌め合い部材の傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されるための回避空間をもたらし、方法は、嵌め合い部材が第2の位置に到達するまで移行面によって係合部材と当接するステップを更に含んでもよい。
本開示の他の態様によれば、ハウジングアセンブリ及びコネクタを分解するための方法が提供され、この場合、ハウジングアセンブリ及びコネクタはウェアラブル装置に適用されてもよく、ハウジングアセンブリはハウジング及び係合部材を含んでもよく、ハウジングには装着溝が設けられてもよく、係合部材は装着溝内に配置されてもよく、コネクタが嵌め合い部材を含んでもよく、傾斜面が嵌め合い部材の端部に設けられてもよく、凹部が嵌め合い部材上に傾斜面と嵌め合い部材の他端部との間で画定されてもよく、嵌め合い部材が装着溝内に挿入されてもよく、係合部材は、コネクタがスナップ嵌合によってハウジングアセンブリに接続され得るように、凹部内に受け入れられてもよく、方法は、嵌め合い部材のための回避空間をもたらすために係合部材を凹部から除去するステップと、装着溝から嵌め合い部材を引き抜くステップとを含んでもよい。
幾つかの実施形態では、嵌め合い部材のための回避空間をもたらすために凹部から係合部材を除去する際に、係合部材を押圧する又は牽引することによって凹部から係合部材を除去する。
本開示のウェアラブル装置は、スマートウォッチ、ブレスレット、ヘッドバンドなどであってもよい。スマートウォッチは、本開示を説明するための一例として取り上げられる。
図1〜図5を参照すると、ウェアラブル装置10は、電子装置30と、電子装置30に接続されるストラップ50とを含んでもよい。
具体的には、図5〜図7に示されるように、ストラップ50はストラップ本体60とコネクタ80とを含んでもよい。ストラップ本体60はコネクタ80に接続されてもよく、コネクタ80は、ストラップ本体60を電子装置30に接続するべく、電子装置30と接続するように構成される。
ストラップ本体60は、電子装置30を人の手首、腕、腰などに結合するためのストラップであってもよく、或いは、人の首などに掛けるためのストラップであってもよい。ストラップ本体60の材質は、天然布、化学繊維、皮革、金属等であってよい。ストラップ本体60には、ストラップ本体60の長さを調整するための機構が設けられてもよい。
幾つかの実施形態では、ストラップ本体60が一体構造であってもよく、ストラップ本体60の2つの端部はそれぞれ図7に示されるように2つのコネクタ80に接続される。他の実施形態では、図6に示されるように、ストラップ本体60がセグメント化された構造を有してもよく、すなわち、ストラップ本体60は、第1のストラップ本体62と第2のストラップ本体64とを含み、第1のストラップ本体62の一端部及び第2のストラップ本体64の一端部がそれぞれ2つのコネクタ80に接続され、第1のストラップ本体62及び第2のストラップ本体64の他端部が取り外し可能な機構によって接続されてもよい。
コネクタ80は電子装置30に接続され得る。例えば、両方のコネクタ80は、それぞれ、ストラップ本体60に接続されるとともに、電子装置30に接続され、例えば、電子装置30の両端部に接続されて、ストラップ本体60と電子装置30とを互いに接続する。
コネクタ80は、金属、プラスチック、又は、同様のものなどの材料から形成されてもよい。図8〜図10に示されるように、コネクタ80は、本体82と、本体82に接続される嵌め合い部材84とを含んでもよい。
本体82及び嵌め合い部材84は、同じ材料から形成されてもよく或いは異なる材料から形成されてもよい。幾つかの実施形態では、本体82及び嵌め合い部材84が一体構造であってもよい。幾つかの実施形態では、本体82及び嵌め合い部材84が、別個の構成要素であってもよく、溶接、接合、スナップ嵌合などによって接続されてもよい。
具体的には、図8に示されるように、本体82が略長尺プレート形状を有する。勿論、他の実施形態において、本体82は、この開示では限定されない他の形状を有してもよい。
ストラップ本体60は本体82に接続される。具体的には、本体82は、互いに接続される第1の接続部81及び第2の接続部83を含む。嵌め合い部材84は第1の接続部81に接続され、ストラップ本体60は第2の接続部83に接続される。
第1の接続部81は一般に薄いプレートであってもよい。例えば、第1の接続部81の外側輪郭は、競馬場形状、矩形形状等を有してもよい。第1の接続部81は、反対側に配置される第1の接続面812及び第2の接続面814を含む。第1の接続面812及び第2の接続面814はいずれも平面であってもよい。
第1の接続面812上に第2の接続部83が設けられていてもよい。幾つかの実施形態において、第2の接続部83は、実質的に、プレート形状、フレーム形状、又は、他の形状を有してもよい。以下では、第2の接続部83(例えば、83a、83b、83c)が3つの例によって例示される。なお、本開示の第2の接続部83は以下の3つの構造に限定されない。
例えば、図8〜図10に示されるように、第2の接続部83aは、接続シート832及び延在部834を含む。接続シート832は第1の接続面812に接続され、延在部834は、第1の接続面812から離れるように接続シートの側から第1の接続面812から離れる方向に向かって延びる。この実施形態において、延在部834は接続シート832の一部領域から延び、延在部832は第1の接続面812に対して傾斜され、それにより、ユーザがウェアラブル装置10を着用すると、延在部834に接続されるストラップ本体60がユーザの身体に向かって案内される。
図11〜図13に示されるように、第2の接続部83bは、概ねプレートの形状を成し、第1の接続面812に対して斜めに配置され、それにより、ユーザがウェアラブル装置10を着用すると、延在部834に接続されるストラップ本体60がユーザの身体に向かって案内される。プレート状の第2の接続部83bの厚さは、第1の接続面812から離れる方向で、第1の接続面812から徐々に減少する。
図14〜図16に示されるように、第2の接続部83cは、全体としてフレームの形状を成し、また、フレームは第1の接続面812に対して斜めに配置され、それにより、ユーザがウェアラブル装置10を着用すると、延在部834に接続されるストラップ本体60がユーザの身体に向かって案内される。
前述の実施形態において、第2の接続部83は、ユーザがウェアラブル装置10を着用するときにストラップ本体60をユーザの身体に向けて案内してもよく、それにより、ストラップ本体60は、ユーザの身体の輪郭に沿って延びて(例えば、ユーザの手首)、ストラップ本体60と人体との間の過度に大きな隙間を回避する。このようにして、図4及び図7に示されるように、着用するウェアラブル装置10は、人体に密に嵌合して、ウェアラブル装置10を人体に対して強固に結合するのに役立つ。他の実施形態では、第2の接続部83bも第1の接続面812に対して垂直な方向に延びてもよいことに留意されたい。この状況では、図5に示すように、ストラップ本体60の延在方向も第1の接続面812に対して垂直である。
前述の実施形態では、第1の接続面812から離れる第2の接続部83(83a、83b、83c)の端面は滑らかな湾曲面であり、これにより、ストラップ本体60を鋭利な端部によって損傷されるのを防止できるとともに、鋭利な先端によって人体が損傷しないように保護することができる。第2の接続部83(83a、83b、83c)間の接続は、第1の接続部81にスムーズに移行してもよく、それにより、応力集中が低減され、構造がより耐久性のあるものとなり、人体への害が防止される。
第2の接続部83には、ストラップ本体60と接続するための接続構造が設けられる。幾つかの実施形態において、接続構造は、図9及び図11〜図12に示されるように、第2の接続部83に画定される貫通穴836であってもよい。第2の接続部83a,83bは幾つかの貫通穴836を画定する。これらの貫通穴は、成形又はプレス製造プロセス中にストラップ本体60と接続するように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、図14〜図15に示されるように、接続構造は、第2の接続部83cに画定される貫通溝838であってもよく、ストラップ本体60は、貫通溝838を通過して第2の接続部83cの周囲に巻き付いてもよい。結果として、ストラップ本体60を第2の接続部83cに接続することができる。
嵌め合い部材84は、第1の接続部81の第2の接続面814に固定される。嵌め合い部材84は、第1の方向で電子装置30に挿入されて、電子装置30の嵌合部位と協働して接続し、ストラップ本体60を電子装置30に接続するように構成される。図8、図11、及び、図14に示されるコネクタ80は2つの嵌め合い部材84を有する。他の実施形態では、1つ又は2つ以上の嵌め合い部材(複数可)84が存在し得る。幾つかの嵌め合い部材84が存在する場合、嵌め合い部材84は全てが第2の接続面814上に配置されて第2の接続面814に沿って互いから離間される。複数の嵌め合い部材84の向きは同じである。このうち、複数の嵌め合い部材84間の間隔は同じであってもよい。
幾つかの実施形態では、図17に示されるすように、嵌め合い部材84は、側面840と、本体82から離れた端部に配置される傾斜面842(第1の傾斜面とも称される)とを含んでもよく、凹部85が第1の傾斜面842と本体82との間に画定される。
具体的には、側面840は、第2の接続面814に対して垂直な方向に延びてもよい。側面840は、第1の端部8401及び第2の端部8402を含んでもよい。第1の端部8401は第2の接続面814に接続され、第2の端部8402は第1の傾斜面842に接続される。図18及び図19に示されるように、第2の接続面814上の側面840の垂直突起は、第1の外側輪郭845を有し、第1の外側輪郭845は、円形、楕円形、競馬場、正方形などの形状を有してもよい。競馬場は、通常、互いに向かい合う2つの円弧と、2つの平行線分とから構成され、2つの平行線分は、2つの円弧間に位置されて、2つの円弧を接続する。この場合、垂直突起は、第2の接続面814に対して垂直な方向の突起である。図11〜図12及び図18に示されるように、嵌め合い部材84が略円筒形状を有する場合、第1の外側輪郭845は円形の形状を有する。図8〜図9及び図19に示されるように、嵌め合い部材84が略平坦な支柱である場合、第1の外側輪郭845は競馬場の形状を有してもよい。他の実施形態では、側面840が第2の接続面814に対して傾斜されてもよいことに留意すべきである。例えば、第1の端部8401から第2の端部8402へ向かう方向で、嵌め合い部材84が全体として略円錐形状である。
第1の傾斜面842が平面又は湾曲面であってもよく、また、第1の傾斜面842と第1の方向との間の角度は、30°〜45°、例えば、30°、35°、40°、又は、45°であってもよい。角度が小さければ小さいほど、嵌め合い部材84を電子装置30に挿入するのに必要な力が小さくなる。角度が小さすぎる場合、第1の傾斜面842の第1の方向の長さが長くなり、第1の傾斜面842の位置での嵌め合い部材84の厚さが薄くなり、これにより、嵌め合い部材84の強度が低下し、その一方で、角度が小さすぎる場合、嵌め合い部材84がより鋭くなり、それにより、ウェアラブル装置10の他の部分がより容易に損傷され或いはユーザが傷付けられる。しかしながら、角度が大きすぎる場合、嵌め合い部材84を電子装置30に挿入するのに必要な力が大きくなる。前述の角度範囲内で、嵌め合い部材84を挿入するために必要な力と、嵌め合い部材84の構造強度と、ウェアラブル装置10のメンテナンスと、ユーザの使用の安全性との間の関係をうまく釣り合わせることができる。
幾つかの実施形態では、図8〜図16及び図20に示されるように、嵌め合い部材84は、第2の接続面814から離れた端面844を更に含む。具体的には、端面844は、第2の接続面814とは反対側にあり、端面844は、側面840の第2の端部8402及び第1の傾斜面842に接続される。端面844は、図11〜図16及び図20に示されるように、平面であってもよい。勿論、端面844が湾曲面であってもよく、それにより、図8〜図10に示されるように、端面844と側面840との間に滑らかな移行部があり、その結果、電子装置30の嵌合部位へ嵌め合い部材94を挿入する操作がより滑らかに且つより便利になり得る。第2の接続面814上の端面844の垂直突起は第2の外側輪郭847を有し、第2の外側輪郭847は、図11及び図18に示されるように、扇形を有してもよく、又は、図8〜図9及び図19に示されるように競馬場形状を有してもよい。なお、第2の外側輪郭847は、円形、楕円形、又は、他の形状であってもよく、本開示において限定されない。この場合、第2の外側輪郭847は、完全に第1の外側輪郭845内にあってもよい。
図8〜図13に示される実施形態において、本体82から離れた嵌め合い部材84の端部は一般にテーパ状であり、すなわち、本体82から離れた嵌め合い部材84の端部の断面積は本体82から離れる方向に次第に減少し、それにより、嵌め合い部材84を電子装置30に挿入し易くなる。嵌め合い部材84の端面は、接続面846を介して側面840の第2の端部8402に接続される。この状況では、図18及び図19に示されるように、第2の外側輪郭847及び第1の外側輪郭845が互いから離間される。接続面846は湾曲面であってもよく、それにより、図8〜図9に示されるように、側面840及び端面844が滑らかに移行する。結果として、嵌め合い部材84は装着溝232に挿入される際によりスムーズに移動でき、係合部材24と嵌め合い部材84との間の衝突摩耗を低減することができる。図11〜図13に示されるように、接続面846も平面であってもよいことに留意されたい。
幾つかの実施形態では、図20及び図21に示すように、第2の外側輪郭847の一部が第1の外側輪郭845の一部と重なり合い、第2の外側輪郭847の他の部分及び第1の外側輪郭845が互いから離間される。
図8〜図16に示されるように、凹部85が電子装置30と協働するために嵌め合い部材84の側面に画定される。凹部85の開口は、第1の傾斜面842と同じ嵌め合い部材84の側に位置される。
凹部85は溝であってもよく、それにより、凹部85を機械加工することが容易であり、嵌め合い部材84は比較的高い強度を有する。幾つかの実施形態では、第2の接続面814と平行な方向で、溝が嵌め合い部材84の側面840を貫通する。図10に示されるように、溝は、互いに対向する第1の内壁852及び第3の内壁856と、第1の内壁852と第3の内壁856との間に接続される第2の内壁854とを有する。第3の内壁856は、第1の内壁852よりも第1の傾斜面842に近い。第2の内壁854と第3の内壁856との間の角度は、90°以下、例えば、70°〜90°、85°〜90°であってもよく、それにより、溝と電子装置30との間の協働がより信頼できるようになり、また、コネクタ80と電子装置30との間の接続がより安定する。
図17に示されるように、凹部85は、第1の傾斜面842に隣接して配置されてもよく、すなわち、凹部85の第3の内壁856が第1の傾斜面842に直接に接続される。図12、図13、及び、図22に示されるように、凹部85及び第1の傾斜面842も互いから離間されてもよく、すなわち、凹部85及び第1の傾斜面842は、それらの間の移行面848によって接続され、移行面848は平面又は湾曲面であってもよい。幾つかの実施形態では、凹部85が本体82から離間され、すなわち、図8〜図17及び図20及び図22に示されるように、嵌め合い部材84の側面840は、凹部85の第1の内壁852と第2の接続面814との間の位置まで延びる。幾つかの実施形態では、凹部85が側面840の第1の端部8401まで延びる。このとき、図23に示されるように、第2の接続面814は凹部85の第1の内壁852としての機能を果たす。
幾つかの実施形態では、図24に示されるように、凹部85が貫通穴でもあってもよく、貫通穴の1つの開口は、第1の傾斜面842と同じ嵌め合い部材84の側に位置される。
なお、前述の「複数の嵌め合い部材84の向きは同じ」とは、複数の嵌め合い部材84の凹部85の開口方向が同じであってもよい。
電子装置30は、タイミング、GPS測位、動作監視、及び、健康監視などの機能を与えてもよい。動作監視機能としては、例えば、高さ測定、移動ステップ測定、移動速度測定、移動加速度測定が挙げられる。健康監視機能としては、例えば、心拍数監視、血中酸素含有量監視、及び、筋電図監視などが挙げられる。
幾つかの実施形態において、電子装置30は、ハウジングアセンブリ20と、ハウジングアセンブリ20内に配置される電子部品とを含んでもよい。この場合、電子部品は、前述の様々な機能を与えるために使用される。ハウジングアセンブリ20は、ハウジング22と、ハウジング22上に配置される係合部材24とを含んでもよい。
以下、本開示のハウジングアセンブリ20の1つの実施形態について説明する。図25に示されるように、ハウジングアセンブリ20は、ハウジング22、係合部材24、復帰部材26、及び、バッフル28を含む。係合部材24、復帰部材26、及び、バッフル28の全てがハウジング22上に配置される。
具体的には、ハウジング22は、実質的に、円筒形、長方形、楕円形、フィレットを伴う長方形、又は、他の形状を成して与えられてもよい。ハウジング22は、前述のコネクタ80を装着するための装着溝232を画定し、この場合、装着溝232は前述の嵌合部位である。
図25及び図1〜図3を参照すると、ハウジング22は、底蓋25、ミドルフレーム23、及び、上蓋21を含んでもよい。底蓋25及び上蓋21はそれぞれミドルフレーム23の両側に接続される。上蓋21は、一般に、ウェアラブル装置10の表示スクリーンとして使用される。上蓋21は、例えば、サファイア、ガラス、又は、透明プラスチックから形成されてもよい。底蓋25は、ミドルフレーム23に対して別個の部品であってもよく、或いは、ミドルフレーム23と一体に形成されていてもよい。底蓋25は、底蓋25を貫通するチャネル252を画定する。ミドルフレーム23は、プラスチック、樹脂、パースペックス、ゴム、シリコン、木材、セラミック、セラミック合金又はガラスなどの非金属材料から形成されてもよく、ミドルフレーム23は、ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン合金、又は、マグネシウム合金、又は、同様のものなどの金属材料から形成されてもよい。底蓋25の材料は、ミドルフレーム23の材料と同じであっても異なっていてもよい。
図26に示されるように、ミドルフレーム23は側壁230を有し、側壁230は装着空間230sを取り囲み、装着空間230sは電子部品を受け入れるように構成される。
側壁230は略長方形のフレームを取り囲み、フレームは幾つかの相互接続された側面を含む。例えば、側壁230は、上側面2302、下側面2304、及び、端と端が接続された4つの外周側面2306を含む。上蓋21は上側面2302に接続され、底蓋25は下側面2304に接続される。ミドルフレーム23の4つの外周側面2306の接合部に形成される角部はフィレットが付けられ、それにより、ミドルフレーム23の4つの外周側面2306が滑らかに移行する。ミドルフレーム23の4つの外周側面2306と上蓋21の外面との間の接合部、及び、4つの外周側面2306と底蓋25の外面との間の接合部は滑らかに移行する。このようにすると、応力集中を減らすことができ、構造の耐久性を高めることができる。
図26〜図28を更に参照すると、本出願の幾つかの実施形態によれば、装着溝232がミドルフレーム23上に画定される。幾つかの実施形態において、装着溝232は、互いに接続する第1の装着溝231及び第2の装着溝233を含んでもよい。幾つかの実施形態では、第1の装着溝231の延在方向と第2の装着溝233の延在方向とが互いに垂直である。
第1の装着溝231は、第1の開口2310、第1の開口2310とは反対側の底壁2312、及び、第1の開口2310から底壁2312へ向かう方向に延びる溝壁(第1の溝壁2314とも称される)を有する。
第2の装着溝233は、第2の開口2330と、第2の開口2330から第1の装着溝231へ向かう方向に延びる溝壁(第2の溝壁2334とも称される)とを有する。第2の装着溝233の延在方向は、底蓋25のチャネル252の延在方向と同じであり、底蓋25のチャネル252と第2の装着溝233とが第2の開口2330で接続する。
第1の開口2310及び第2の開口2330はそれぞれ、ミドルフレーム23の2つの隣接する側面に画定される。第1の開口2310は外周側面2306に画定され、第2の開口2330は下側面2304に画定される。随意的に、第2の開口2330がミドルフレーム23の上側面2302に画定されてもよい。
第1の装着溝231及び第2の装着溝233の配置態様により、第1の開口2310及び第2の開口2330はそれぞれ、他の側面へと延在することなく2つの隣接する側面に画定され、それにより、ハウジング面の完全性に対する損傷を減らすことができる。以上の配置態様により、コネクタ80がハウジングアセンブリ20に接続されると、コネクタ80の嵌め合い部材84は、第1の開口2310から底壁2312に向かって第1の側壁2314の延在方向で第1の装着溝231内に挿入される。つまり、嵌め合い部材84は、第1の装着溝231の深さ方向で第1の装着溝231内に挿入される。
また、シンク234がミドルフレーム23の側壁230に画定されてもよい。具体的には、シンク234の開口は外周側面2306上にあり、第1の装着溝231の第1の開口2310はシンク234の溝底にあり、また、シンク234の断面形状は第1の開口2310のそれよりも大きい。図26に示されるシンク234は概して競馬場形状である。他の実施形態では、シンク234が円形、楕円形、正方形などの形状を成してもよい。
係合部材24は、装着溝232内に配置され、ハウジング22に対して移動できる。コネクタ80の嵌め合い部材84が装着溝232内に挿入されると、図31に示されるように、嵌め合い部材84の第1の傾斜面842が嵌め合い部材84と当接する。コネクタ80の嵌め合い部材84が装着溝232内に更に挿入されると、嵌め合い部材84の第1の傾斜面842は、係合部材24を第1の傾斜面842上で移動するように押圧し、それにより、係合部材24が変位される。係合部材24は移動して回避空間をもたらし、回避空間は、図32に示されるように、嵌め合い部材84が装着溝232内に挿入されることを容易にする。コネクタ80が装着溝232内に所定位置まで挿入されると、係合部材24は、復帰されて、嵌め合い部材84の凹部85に受け入れられ、それにより、図33に示されるように、コネクタ80とハウジングアセンブリ20とがスナップ嵌合によって接続される。嵌め合い部材84が装着溝232内に挿入されて係合部材24と当接し始める位置が第1の位置として規定され、係合部材24が復帰されて凹部85内に受け入れられる位置が第2の位置として規定される。装着溝232内の第1の位置から装着溝232内の第2の位置へ向かう嵌め合い部材84の移動中、係合部材24は、限られた位置の中で移動してコネクタ80と係合するように復帰され、ハウジング22とコネクタ80とを接続する。
コネクタ80の嵌め合い部材84が装着溝232の第2の位置に第1の方向で挿入された後、係合部材24の一部が嵌め合い部材84の凹部85内に受け入れられ、それにより、嵌め合い部材84が第1の方向に移動する際に凹部85の内壁が係合部材24と当接し、したがって、嵌め合い部材84の移動が係合部材24によって阻止され、その結果、嵌め合い部材84の移動が係合部材24によって制限される。逆に、係合部材24が第1の方向で移動できる場合、係合部材24が嵌め合い部材84の内壁と当接し、それにより、係合部材24の移動も嵌め合い部材84によって阻止され、その結果、係合部材24の移動も嵌め合い部材84によって制限される。これにより、係合部材24が嵌め合い部材84の凹部85内に受け入れられると、嵌め合い部材84と係合部材24とが互いの移動を第1の方向で制限し、それにより、嵌め合い部材84及び係合部材24が接続状態に維持され、その結果、嵌め合い部材84と係合部材24との間の係合が達成される。係合部材24と嵌め合い部材84との間の係合に起因して、コネクタ80の係合部材84は、係合部材24によってハウジングアセンブリ20の装着溝232にロックされ、また、係合部材24と嵌め合い部材84との間の係合状態を変えることなくコネクタ80は装着溝232から除去されることができず、すなわち、コネクタ80はハウジングアセンブリ20に接続されたままであり、それにより、コネクタ80とハウジングアセンブリ20との間のスナップ嵌合が達成される。
コネクタ80の嵌め合い部材84が装着溝232から抜け出ると、係合部材24は、嵌め合い部材84の凹部85から取り外されるように移動し、それにより、嵌め合い部材84が装着溝232から抜け出るための回避空間をもたらし、この時点で、係合部材24は図32に示される状態にある。
本開示は、ハウジングアセンブリ20の装着溝232内に係合部材24を設け、係合部材24は、コネクタ80が装着溝232に挿入される又は装着溝232から除去されるときに回避空間を与えるように移動し、また、コネクタ80が所定の位置、すなわち、第2の位置に達した時点で、係合部材24は、コネクタ80と係合するように復帰され、それにより、装着溝232内にコネクタ80をロックし、ハウジングアセンブリ20とコネクタ80との接続を達成する。したがって、ウェアラブル装置30の構造を簡素化することができ、コネクタ80と電子装置30との間の接続をより確実にすることができる。このように、コネクタ80と電子装置30とを組み立てる際に、ユーザは、コネクタ80を電子装置30に挿入するだけで済む。したがって、組立及び分解のプロセスを、簡単化、省力化、及び、迅速化でき、ユーザの経験が向上される。
係合部材24は、該係合部材を復帰部材26により駆動させることによって又は係合部材を手動で押圧又は牽引することによって復帰され得る。なお、係合部材24の復帰とは、係合部材24が元の位置に復帰されることを指してもよく、勿論、係合部材24が完全に元の位置に復帰されていないが中間位置に復帰されることを指してもよい。
係合部材24を移動させる駆動力は、ユーザが直接的又は間接的に係合部材24に加える力であってもよいことに留意されたい。幾つかの実施形態では、コネクタ80が装着溝232内に挿入されると、係合部材24がコネクタ80の第1の傾斜面842によって生成される力によって移動される。なお、係合部材24には、第1の傾斜面842と適合する傾斜面(第2の傾斜面248とも称される)が設けられてもよい。勿論、他の実施形態では、係合部材24に傾斜面が設けられなくてもよい。
係合部材24の移動が直線的な移動であってもよい。係合部材24の移動方向が第2の方向と規定され、第2の方向は、コネクタ80が装着溝232内に挿入される又は装着溝232から除去される方向とは異なる。幾つかの実施形態において、第2の方向は、コネクタ80が装着溝232内に挿入される又は装着溝232から除去される方向に対して垂直である。
係合部材24は、ステンレス鋼、アルミニウム合金、チタン合金、又は、マグネシウム合金、又は、同様のものなどの金属材料から形成されてもよい。また、係合部材24は、プラスチック、セラミック合金、又は、同様のものなどの非金属材料から形成されてもよい。
幾つかの実施形態では、図34〜図36に示されるように、係合部材24は、連続的に接続される押圧部240、第1の係合部244、及び、第2の係合部246を含む。
図30を参照すると、押圧部240の少なくとも一部は、第2の装着溝233内に配置されて、第2の開口2330に露出される。したがって、ユーザは、第2の開口2330を介して押圧部240を押圧する又は引張ることができる。押圧部240の一端部には蟻継ぎ接合部2400が設けられる。
幾つかの実施形態では、押圧キャップ242が、第1の係合部244から離れた押圧部240の端部に配置される。押圧キャップ242は、底蓋25のチャネル252内に配置されて、底蓋25に対して移動できる。押圧キャップ242の幅は、押圧部240の幅よりも大きい。具体的には、押圧キャップ242の幅が第2の装着溝233の幅よりも大きく、それにより、押圧キャップ242が第2の装着溝233へ向けて移動する際に押圧キャップ242が第2の装着溝233に進入することが防止される。押圧キャップ242の2つの側には、第1の係合部244に向けて延びるピラー2420が設けられる。図34に示されるピラー2420の数は2つである。他の実施形態では、ピラー2420の数は、1つ又は2つより多くてもよく、本開示において限定されない。
第1の係合部244は、第1の装着溝231内に配置されるとともに、第1の係合部244及び第2の係合部246を第1の装着溝231内に拘束するように構成される。具体的には、第2の装着溝233に対して垂直な延在方向で、第1の係合部244の幅は第2の装着溝233の幅よりも大きい。第1の係合部244が第2の装着溝233と第1の装着溝231との接合部まで移動すると、第1の係合部244は、第2の装着溝233の外周で第1の装着溝231の溝壁2314と当接し、それにより、第1の係合部244が第2の装着溝233に進入することが防止され、したがって、第1の係合部244が第1の装着溝231内に拘束される。
第1の係合部244は正方形の形状を有する。第1の係合部244の一端部には蟻継ぎスロット2440が設けられ、蟻継ぎスロット2440は押圧部240の蟻継ぎ接合部2400と協働する。蟻継ぎ接合部2400と蟻継ぎスロット2440との協働により、押圧部240と第1の係合部244との間のスナップ嵌合が達成される。この場合、蟻継ぎ接合部2400と蟻継ぎスロット2440を画定する第1の係合部244との間の嵌合は、締まり嵌めであってもよい。
図31〜図33及び図34〜図36を参照すると、第2の係合部246が嵌め合い部材84と係合するように構成される。第2の係合部246は、第1の装着溝231内に配置されて、押圧部240から離れた第1の係合部244の端部に接続される。第1の係合部244が第2の装着溝233内に進入することが防止されるため、したがって、第2の係合部246も第1の係合部244によって第1の装着溝231内に拘束される。幾つかの実施形態では、第1の係合部244から離れた第2の係合部246の端部が、第1の開口から離れた面から延在して、突出部を形成してもよい。突出部及び第2の係合部246は、嵌め合い部材84の一部を受け入れるための受け入れ空間を画定してもよい。
具体的には、第2の係合部246がバーであってもよい。バーの幅は第1の係合部244の幅よりも大きく、バーは、コネクタ80と係合するように構成される。第2の傾斜面248が、バーに設けられ、第1の開口2310に面するバーの側に設けられてもよい。バーは、第1の方向及び第2の方向に対して垂直な第3の方向に延びる。嵌め合い部材84の溝は、嵌め合い部材84の側面840を第3の方向で貫通する。バーの2つの端部は、第1の係合部244を越えて延びてもよい。嵌め合い部材84の数が2つである例では、2つの嵌め合い部材84のそれぞれがバーの対応する端部と適合してもよい。第1の開口から離れているバーの反対側は、第2の方向と略平行な平面を有してもよい。例えば、第1の開口から離れたバーの面と第2の方向との間の角度は0°〜5°であり、それにより、バーが凹部85内に受けられた後、バーと嵌め合い部材84とがより良い態様で一緒に位置を制限し得る。したがって、コネクタ80がハウジングアセンブリ20から外れるのを防ぐことができる。
第1の方向で、すなわち、第1の溝壁2314の延在方向で、嵌め合い部材84が第1の装着溝231内に挿入されると、図31に示されるように、第1の傾斜面842が第1の位置で第2の傾斜面248と当接する。嵌め合い部材84が第1の方向で第1の装着溝231内に挿入され続けると、第1の傾斜面842が第2の傾斜面248に作用し、それにより、係合部材24が全体として第2の方向に、すなわち、第2の溝壁2334の延在方向に移動し、図32に示されるように、嵌め合い部材84のための回避空間が与えられる。嵌め合い部材84が第2の位置に到達すると、係合部材24が復帰され、バーが嵌め合い部材84の凹部85に落ち込む。したがって、バーは、図33に示されるように、嵌め合い部材84が第1の装着溝231から抜け出ることを防ぐ。
係合部材24を装着する際、第2の開口2330を通じて押圧部240を第2の装着溝233内に挿入することができるとともに、押圧部240の蟻継ぎ接合部2400を第1の装着溝231内に挿入することができ、押圧キャップ242が第2の開口2330の外側に残される。第2の係合部246及び第1の係合部244は、第1の開口2310から第1の装着溝231内に装着され、また、第1の係合部244の蟻継ぎスロット2440が蟻継ぎ接合部2400と適合し、それにより、第1の係合部244が押圧部240に接続される。その後、底蓋25がミドルフレーム23に装着され、押圧キャップ242が底蓋25のチャネル252内に配置される。自然状態において、押圧キャップ242の外面及び底蓋25の外面は、互いに面一であって、滑らかな面を形成するように協働する。
第1の係合部244と第2の係合部246とが一体構造であってもよく、又は、第1の係合部244と第2の係合部246とが、ほぞ、接着、溶接、螺合などによって接続されてもよい。
復帰部材26は、係合部材24とハウジング22との間に配置されるとともに、係合部材24が移動した後に係合部材24を復帰するように駆動させるべく構成される。例えば、図30〜図31に示されるように、復帰部材26は、ばね、ゴム、又は、同様のものなどの弾性部材26aであってもよい。弾性部材26aの一端部は、係合部材24に接続されるように押圧キャップ242のピラー2420に被嵌され、押圧キャップ242の他端部はハウジング22に接続される。
具体的には、図29〜図30を参照すると、ミドルフレーム23の下側面2304は、ピラー2420に対応する位置で受け入れ穴236を画定し、受け入れ穴236は、止まり穴であり、底壁を有する。ピラー2420は、ピラー2420に被嵌される弾性部材26aと共に受け入れ穴236に受け入れられ、それにより、弾性部材26aの一端部が受け入れ穴236の底壁と当接する。
嵌め合い部材84が第1の位置から第1の装着溝231内に挿入され続けると、第1の傾斜面842が係合部材24を第2の装着溝233から離れて移動するように駆動させ、また、それにしたがって、押圧キャップ242が第2の装着溝233に向かって移動し、それにより、弾性部材26aが圧搾される。嵌め合い部材84が第2の位置に到達する前においては、バーと嵌め合い部材84とが当接状態のままであるため、変形された弾性部材26aをその元の形状に復帰させることができず、したがって、圧縮状態のままである。嵌め合い部材84が第2の位置に到達すると、バーが嵌め合い部材84の凹部85と位置合わせされるとともに、バーと嵌め合い部材84とがもはや互いに当接しなくなり、この時点で、弾性部材26aが、その元の形状に復帰され、それにより、押圧キャップ242を第2の装着溝233から離れる方向で復帰するように駆動させ、その結果、バーが第2の装着溝233に向かって移動し、すなわち、バーは、バーが凹部85に落ち込むように復帰するべく駆動される。
コネクタ80を電子装置30から除去する際、最初に押圧キャップ242を押し下げることができ、それにより、バーが凹部85から抜け出るように第2の装着溝233から離れて移動し、それにより、嵌め合い部材84のための回避空間がもたらされる。押圧キャップ242は十分に大きな接触面積を有するため、ユーザが指で押圧キャップ242を押し下げるのが便利である。次に、嵌め合い部材84が第1の装着溝231から第1の方向で引き出される。押圧キャップ242が解放された後、弾性部材26aがその元の形状に復帰し、係合部材24が復帰される。
幾つかの実施形態では、図37に示されるように、ミドルフレーム23の下側面2304が受け入れ穴236を画定する必要がなくてもよく、また、弾性部材26aが第1の装着溝231内に配置されてもよい。弾性部材26aの一端部は、第1の係合部244から離れた第2の係合部246の側に接続されてもよく、また、弾性部材26aの他端部は、第1の装着溝231の第1の溝壁2314に接続されてもよい。
幾つかの実施形態では、図38に示されるように、復帰部材26が磁石セット26bであってもよい。具体的には、磁石セット26bは、第1の磁石262及び第2の磁石264を含む。第1の磁石262は係合部材24に接続され、第2の磁石264はハウジング22に接続される。第1の磁石262及び第2の磁石264の互いに向かい合う面は、同じ磁性を有し、互いに反発する。幾つかの実施形態では、第1の磁石262がピラー2420に配置されてもよく、第2の磁石264が受け入れ穴236の底壁に配置されてもよい。第1の磁石262及び第2の磁石264の互いに向き合う面は同じ磁性を有して互いに反発するため、第2の磁石264は、第1の磁石262を第2の磁石264から離れて移動するように駆動させ、それにより、押圧キャップ242が第2の装着溝233から離れる方向に移動し、したがって、第2の係合部246が第2の装着溝233に向かう方向に移動し、その結果、第2の係合部246が復帰するように駆動される。
第1の磁石262及び第2の磁石264が他の位置に装着されてもよいことが理解され得る。第1の磁石262と第2の磁石264との間の類似点及び相違点は、係合部材24が復帰され得る限り、第1の磁石262及び第2の磁石264の特定の装着位置に依存するが、この開示において限定されない。
図30に示されるように、バッフル28は、シンク234に装着されて、ハウジング22に接続される。バッフル28の形状は、シンク234の形状と適合してもよい。図39〜図40に示されるように、バッフル28は、互いに反対側に配置される第1の面280及び第2の面282を含み、第1の面280が第1の装着溝231に面する。バッフル28は、第1の面280及び第2の面282を貫通する貫通穴284を画定し、貫通穴284は第1の開口2310と接続する。コネクタ80の嵌め合い部材84は、貫通穴284を通過して、第1の装着溝231に入ることができる。第1の面280の2つの端部にはそれぞれ突出部が設けられ、各突出部はネジ穴を画定してもよく、また、シンク234の底壁が、突出部のネジ穴に対応するネジ穴を画定する。バッフル28はネジを介してミドルフレーム23に接続され、このネジは、突出部の各ネジ穴とミドルフレーム23の側壁230のネジ穴とを貫通して固定される。突出部はバッフル28の強度を向上させることができ、それにより、ネジ付き締結具を介したバッフル28とミドルフレーム23との間の接続の堅さ及び信頼性を向上させることができる。突出部はバッフル28の2つの端部に設けられ、バッフル28の中央部は比較的薄く、これにより、バッフル28の中央部の厚さを減らすことができ、その結果、ウェアラブル装置10を軽くて薄くなるように設計でき、構成要素をコンパクトに配置できる。更に、第1の方向における凹部85の幅は、バッフル28の中央部の厚さよりも小さい。したがって、コネクタ80が第1の装着溝231内へ移動する又は貫通穴284に沿って第1の装着溝231から移動して出る際に凹部85がバッフル28に引っ掛かるのを防ぐことができ、それにより、コネクタ80の分解及び組立ての信頼性を高めることができる。
貫通穴284の数及び分布は、嵌め合い部材84の数及び分布にそれぞれ対応する。例えば、コネクタ80が互いに離間された2つの嵌め合い部材84を含む場合、バッフル28は、互いに離間された2つの貫通穴284を含む。
貫通穴284の形状は、嵌め合い部材84の形状に対応する。具体的には、貫通穴284の形状は、嵌め合い部材84の断面形状と適合する。例えば、嵌め合い部材84の断面が競馬場形状である場合、貫通穴284は競馬場形状である。嵌め合い部材84の断面が円形である場合、貫通穴284は円形である。
貫通穴284のサイズは、嵌め合い部材84の外側輪郭のサイズにほぼ等しい。具体的には、貫通穴284のサイズは嵌め合い部材84の外側輪郭のサイズよりも僅かに大きくてもよく、それにより、嵌め合い部材84が貫通穴284を容易に通過できるとともに、貫通穴284及び嵌め合い部材84を互いに緊密に嵌合することができ、ウェアラブル装置10の防水及び防塵設計が容易となる。
随意的に、バッフル28の厚さがシンク234の深さよりも小さく、シンク234の壁及びバッフル28の第2の面282が半開放の受け入れ空間286を画定する。受け入れ空間286は、コネクタ80が装着された後にコネクタ80の本体を受け入れるように構成可能であり、また、受け入れ空間286は、ストラップ本体60の一部を受け入れるように構成することもできる。このようにすると、コネクタ80を隠すことができるため、周囲環境からのコネクタ80への干渉を低減でき、ハウジング22とストラップ本体60との間の接続信頼性を高めることができる。
幾つかの実施形態では、図41に示されるように、係合部材24は、互いに接続される係合部244a及び押圧部240を含む。係合部244a及び押圧部240は、一体構造であってもよく、或いは、ほぞ、溶接、接着、螺合等によって互いに接続される別個の構成要素であってもよい。この実施形態における係合部材24の構造は、少なくとも第2の係合部246が不要であるという点で前述の係合部材24とは異なる。つまり、この実施形態の係合部244aは、前述の実施形態の第1の係合部244であってもよい。この場合、第2の傾斜面248は、押圧部240から離れた係合部244aの端部に配置される。或いは、図42に示されるように、幾つかの実施形態では、押圧部240から離れた係合部244bの端部が嵌合穴2442を画定する。第1の方向で、嵌合穴2442が係合部244bを貫通し、嵌合穴2442の内壁に第2の傾斜面248が設けられる。嵌め合い部材84は、係合部244bと係合するように嵌合穴2442を通過する。したがって、係合部244bは、係合部を第1の装着溝231内に拘束するために前述の実施形態における第1の係合部244の機能を有することができるとともに、コネクタ80の嵌め合い部材84と係合してコネクタ80をハウジングアセンブリ20と接続するために前述の実施形態における第2の係合部の機能も有することができる。
前述の状況では、係合部244a,244bとハウジング22との間に復帰部材26が設けられてもよい。例えば、復帰部材26が弾性部材26aである場合、図41に示されるように、弾性部材26aの一端部は、押圧部240と接続される係合部244a,244bの端部に接続されてもよく、弾性部材26aの他端部は、ハウジング22に接続され、例えば、第2の装着溝233に隣接する第1の装着溝231の第1の溝壁2314に接続される。或いは、弾性部材26aの一端部は、押圧部240から離れた係合部244a,244bの端部に接続され、また、弾性部材26aの他端部は、ハウジング22に接続され、例えば、第2の装着溝233から離れた第1の装着溝231の第1の溝壁2314に接続される。
嵌め合い部材84の凹部85が貫通穴である状況では、図43に示されるように、係合部材24は、互いに接続される係合部240及び押圧部244cを含んでもよい。前述の実施形態と異なり、押圧部240から離れた係合部244cの端部に支柱244dが設けられ、支柱244dの端部に第2の傾斜面248が設けられる。嵌め合い部材24が第1の装着溝231内の第2の位置に挿入されると、支柱244dが嵌め合い部材84の凹部85(すなわち、貫通穴)に挿入される。
幾つかの実施形態では、図44に示されるように、第3の開口2336が第2の装着溝233の第2の溝壁2334に画定され、第3の開口2336は、第1の開口2310及び第2の開口2330と接続する。係合部材24が装着されると、係合部材24は、第3の開口2336及び第1の開口2310を通じて装着溝232内に挿入され得る。具体的には、第1の係合部244及び第2の係合部246が第1の開口2310を介して第1の装着溝231に装着され、また、押圧部240が第3の開口2336を介して第2の装着溝233に装着され、押圧キャップ242が第2の開口2330の外側に保たれ、その後、バッフル28が第3の開口2336及び第1の開口2310に配置され、バッフル28が第3の開口2336を覆い、一方、バッフル28の貫通穴284が第1の開口2310と接続される。この状況において、前述の実施形態のいずれかの係合部材24、例えば、押圧部240、押圧キャップ242、第1の係合部244、第2の係合部246などを含む係合部材24が一体構造であってもよい。
本開示は、前述の実施形態のいずれかのコネクタ80、ストラップ50、ハウジングアセンブリ20、及び、電子装置30のそれぞれであってもよい、コネクタ、ストラップ、ハウジングアセンブリ、及び、電子装置を更に提供する。
本開示は、コネクタの嵌め合い部材に第1の傾斜面を設けて、コネクタの嵌め合い部材に凹部を画定し、それにより、嵌め合い部材がハウジングアセンブリ内に挿入されているときに、第1の傾斜面が、ハウジングアセンブリと係合して、ハウジングアセンブリを移動するように押圧し、回避空間を与えることができ、その結果、嵌め合い部材を、ハウジングアセンブリ内の所定の位置に挿入できるとともに、復帰されて凹部内に受け入れられる係合部材によってハウジングアセンブリ内にロックできる。したがって、ウェアラブル装置の構造を簡素化でき、また、コネクタと電子装置との間の接続をより確実にすることができる。このようにすると、ユーザは、コネクタとハウジングアセンブリとを組み立てるときにコネクタをハウジングアセンブリに挿入するだけで済む。
本開示は、ハウジングアセンブリの装着溝に係合部材を設ける。係合部材は、コネクタが装着溝に挿入される又は装着溝から除去されるときに移動することによって回避空間を与え、また、コネクタが所定の位置に到達する際に、係合部材は、コネクタと係合するように復帰し、それにより、コネクタを装着溝内にロックして、コネクタをハウジングアセンブリに接続する。したがって、ウェアラブル装置の構造を簡素化でき、また、コネクタと電子装置との間の接続をより確実にすることができる。このようにすると、ユーザは、コネクタと電子装置とを組み立てるときにコネクタを電子装置に挿入するだけで済む。組立及び分解のプロセスが、簡単化、省力化、及び、迅速化し、それにより、ユーザの経験を向上できる。更に、ハウジングに大きな溝や穴を形成する必要がないため、構成要素をコンパクトに配置できる。
本開示は、ハウジングアセンブリ及びコネクタを組み立てるための方法を更に提供し、この場合、ハウジングアセンブリ及びコネクタは前述のウェアラブル装置に適用され、また、ハウジングアセンブリは、前述の実施形態のいずれかのハウジングアセンブリ20であってもよく、コネクタは、前述の実施形態のいずれかのコネクタ80であってもよい。
幾つかの実施形態では、図45を参照されたい。組立方法の動作は、以下のブロックを含んでもよい。
ブロックM101において、嵌め合い部材は、ハウジングアセンブリの装着溝内に第1の位置まで挿入されてもよく、嵌め合い部材の傾斜面は係合部材に当接する。
ブロックM102において、嵌め合い部材は、装着溝内の第2の位置へ向けて挿入されてもよく、傾斜面は、係合部材を傾斜面上で移動するように押圧して、嵌め合い部材が装着溝内へ挿入されるための回避空間をもたらす。
ブロックM103において、嵌め合い部材が装着溝内に第2の位置まで挿入されると、係合部材は、復帰されると同時に、凹部内に受け入れられ、スナップ嵌合によりコネクタとハウジングアセンブリとを接続する。
幾つかの実施形態において、係合部材24には第2の傾斜面248が設けられてもよい。ブロックM101では、コネクタ84の第1の傾斜面842が係合部材24の第2の傾斜面248と当接する。ブロックM102では、第2の傾斜面248が第1の傾斜面842上で移動する。
幾つかの実施形態では、係合部材24が直線的に移動し、また、係合部材24の移動方向は、コネクタ80が装着溝232内に挿入される方向とは異なる。具体的には、係合部材24の移動方向は、コネクタ80が装着溝232内に挿入される方向に対して垂直であってもよい。
幾つかの実施形態において、装着溝232は、互いに接続される第1の装着溝231及び第2の装着溝233を含み、ブロックM101及びブロックM102において、嵌め合い部材24は、第1の溝壁2314の延在方向に沿って第1の位置及び第2の位置に挿入され、係合部材24は、第2の溝壁2334の延在方向に沿って移動する。
幾つかの実施形態において、ハウジングアセンブリ22は、復帰部材26、例えば弾性部材26aを含み、係合部材24は、弾性部材26aによって復帰するように駆動される。
幾つかの実施形態において、係合部材24は、連続的に接続される押圧部240、第1の係合部244、及び、第2の係合部246を含む。弾性部材26aは、押圧部244とハウジング22との間に接続される。ブロックM101の前に、第1の係合部244は、第1の係合部244及び第2の係合部246を第1の装着溝231内に拘束するためにハウジング22と当接する。ブロックM102では、第2の係合部246が嵌め合い部材84の第1の傾斜面842上で移動し、押圧部240は、弾性部材26aが圧縮されるように弾性部材26aをハウジング22に向けて圧搾する。ブロックM103において、弾性的に変形された弾性部材26aは、その元の形状に復帰され、このプロセス中に、係合部材24を復帰するように駆動させ、それにより、第2の係合部246が凹部8に進入する。
幾つかの実施形態において、係合部材24は、連続的に接続される押圧部240及び係合部244aを含む。ブロックM101の前に、係合部244aは、ハウジング22と協働して、係合部244aを第1の装着溝231内に拘束する。ブロックM102において、係合部材24は、嵌め合い部材84の第1の傾斜面842上で移動し、弾性部材26aをハウジング22に向けて圧搾し、それにより、弾性部材26aが圧縮される。ブロックM103では、弾性部材26aがその元の形状に復帰されて、弾性部材26aの駆動によって係合部材24が復帰され、それにより、係合部244aが凹部85内に受け入れられる。
幾つかの実施形態では、嵌め合い部材84の凹部85及び第1の傾斜面842が移行面848によって接続される。ブロックM102の後、すなわち、第1の傾斜面842上での係合部材24の移動が終了した後、係合部材24は、直ちに凹部85に入らず、凹部85と第1の傾斜面842との間の移行面848を通過しなければならない。このプロセスにおいて、係合部材24は、係合部材24が凹部と位置合わせされるポイントに嵌め合い部材84が移動するまで、すなわち、嵌め合い部材84が第2の位置に移動するまで、移行面848と当接する。
本開示は、前述のハウジングアセンブリ及びコネクタを分解するための方法を更に提供する。前述の実施形態に示されるように、嵌め合い部材84が装着溝232に挿入され、係合部材24が凹部85内に受け入れられて、コネクタ80とハウジングアセンブリ20とがスナップ嵌合により接続される。図46に示されるように、スナップ嵌合によって互いに接続されるハウジングアセンブリ22及びコネクタ80を分解する方法は、以下のブロックを含んでもよい。
ブロックM201において、係合部材は、嵌め合い部材のための回避空間をもたらすように凹部から除去されてもよい。
幾つかの実施形態において、係合部材24は、係合部材24を押圧又は牽引することによって凹部85から引き離され得る。
ブロックM202では、嵌め合い部材が装着溝から引き出されてもよい。
以下は、図31〜図33に示される実施形態を通じて本開示のコネクタ及びハウジングアセンブリを組み立てる及び分解する方法を説明する。
第1の方向で、すなわち、第1の溝壁2314の延在方向で、コネクタ80の嵌め合い部材84が第1の装着溝231内に挿入されると、図31に示されるように、第1の傾斜面842が第1の位置で第2の傾斜面248と当接する。
嵌め合い部材84が第2の位置に向けて第1の方向で第1の装着溝231内に挿入され続けると、第1の傾斜面842が第2の傾斜面248に作用し、それにより、係合部材24が全体として第2の方向に、すなわち、第2の溝壁の延在方向に移動する。具体的には、押圧キャップ242は、第2の装着溝233に向かう方向、すなわち、受け入れ穴236の底壁に向かう方向に移動する。押圧キャップ242が移動するにつれて、押圧キャップ242が弾性部材26aを圧縮し続ける。第2の係合部246は、第1の傾斜面842上で移動するとともに、第2の装着溝233から離れる方向に移動し、それにより、嵌め合い部材84のための回避空間をもたらす。第2の係合部246が第1の傾斜面842を通過した後、第2の係合部246は移行面848と当接し、嵌め合い部材84は、図32に示されるように、第2の位置に到達するまで底壁2312に向けて移動し続ける。第2の係合部246が移行面848と当接している状態にある最中、係合部材24は第2の方向への移動を停止し、すなわち、押圧キャップ242は、受け入れ穴236の底壁に向かう方向で弾性部材26aをもはや圧縮しない。代わりに、押圧キャップ242は現在の位置にとどまり、弾性部材26aは現在の圧縮状態のままである。このプロセスの全体にわたって、嵌め合い部材84は、移動して、第2の係合部246と当接した状態にとどまり、それにより、変形した弾性部材26aはその元の形状に復帰できない。
嵌め合い部材84が第2の位置に到達すると、嵌め合い部材84の凹部85が第2の係合部246と位置合わせする。この時点で、嵌め合い部材84はもはや第2の係合部246と当接しない。このとき、弾性部材26aがその元の形状に復帰でき、それにより、弾性部材26aの駆動によって係合部材24が復帰される。具体的には、弾性部材26aがその元の形状に復帰すると、係合部材24が復帰されるように駆動される。具体的には、押圧キャップ242が弾性部材26aによって第2の装着溝233から離れる方向で移動するように駆動され、それにより、第2の係合部246が第2の装着溝233に向かう方向で移動し、第2の係合部246が嵌め合い部材84の凹部85内に落ち込んで嵌め合い部材84を制限する。結果として、図33に示されるように、嵌め合い部材84が第1の装着溝231内にロックされる。第2の係合部246は、嵌め合い部材84が第1の装着溝231から抜け出るのを防ぎ、それにより、コネクタ80とハウジングアセンブリ20との間のスナップ嵌合を達成することができる。
スナップ嵌合により互いに接続されるコネクタ80及びハウジングアセンブリ20が分解されると、最初に、押圧キャップ242が第2の装着溝233に向かう方向で押圧され、それにより、弾性部材26aが圧搾されて弾性部材26aが圧縮され、押圧キャップ242の移動によって係合部材24が移動する。具体的には、第2の係合部246は、凹部85から抜け出るように第2の装着溝233から離れる方向で移動して、嵌め合い部材84のための回避空間をもたらし、もはや嵌め合い部材84を制限しない。
その後、嵌め合い部材84が第1の装着溝231から引き出される。
押圧キャップ242が解放された後、弾性部材26aは、その元の形状に復帰して、係合部材24を復帰されるように駆動する。具体的には、押圧キャップ242が第2の装着溝233から離れる方向に移動し、また、第2の係合部246が第2の装着溝233に向かう方向に移動し、それにより、係合部材24がその元の状態に復帰される。この状況において、押圧キャップ242の外面は、底蓋25の外面と面一であってもよい。
本開示では、本開示のウェアラブル装置のハウジングアセンブリ及びコネクタを組み立てる際、ユーザは、コネクタをハウジングアセンブリに挿入し、コネクタの嵌め合い部材に設けられた傾斜面によりハウジングアセンブリの係合部材を押圧して回避空間を与えるだけで済む。したがって、嵌め合い部材は、ハウジングアセンブリ内の所定の位置に挿入されるとともに、復帰されて凹部内に受け入れられる係合部材によってハウジングアセンブリ内にロックされ得る。ハウジングアセンブリ及びコネクタを分解する際、ユーザは、凹部から係合部材を除去して、嵌め合い部材のための回避空間をもたらすとともに、ハウジングアセンブリから嵌め合い部材を引き出すだけで済む。組立及び分解のプロセスは、簡単で、省力化し、迅速化であり、そのため、ユーザの経験を向上できるとともに、コネクタと電子装置との間の接続をより信頼できるものにし得る。
幾つかの実施形態では、本開示のウェアラブル装置が以下のように記載されてもよい。
ウェアラブル装置は、ケース(ハウジングとも呼ばれる)、バンド(ストラップとも呼ばれる)、及び、ロック構造(係合部材とも呼ばれる)を含んでもよい。バンドは、ケースに取り付けられて、ケースから取り外し可能であり、また、バンドは、ストラップ形状の本体と、ストラップ形状の本体に接続されるコネクタとを含み、コネクタは第1の嵌合部を含み、ロック構造は、ケースに設置されて、ケース内で移動可でき、ロック構造は第2の嵌合部を含み、コネクタをケースに設置するプロセスにおいて、ロック構造は、第1の位置から第2の位置に移動するためにコネクタによって駆動され、それにより、コネクタがケースに挿入され、ロック構造が第2の位置に達した後、ロック構造は、第2の位置から第3の位置に移動するように更に駆動され、ロック構造が第3の位置に到達すると、第1の嵌合部が第2の嵌合部と適合され、それにより、バンドがケースに固定され、及び、第3の位置は第1の位置と第2の位置との間にあり、又は、第3の位置は第1の位置と同じであり、第1の嵌合部が第2の嵌合部と適合された後、ロック構造は、第3の位置から第4の位置に移動するように駆動され、ロック構造が第4の位置に達した後、第1の嵌合部と第2の嵌合部との間の適合が解放され、それにより、コネクタがケースから取り外され、また、第4の位置が第2の位置と同じであり、又は、第4の位置が第2の位置よりも第1の位置から更に離れている。
幾つかの実施形態では、コネクタをケースに設置するプロセスにおいて、コネクタがケースに挿入され、コネクタは、ロック構造を第1の位置から第2の位置に移動するように押圧し、ウェアラブルデバイスは第1の磁石及び第2の磁石を含み、第1の磁石がロック構造に接続され、第2の磁石がケースに接続される。ロック構造が第2の位置に達した後、第1の磁石と第2の磁石との間に磁気反発力が生成され、磁気反発力は、ロック構造を第2の位置から第3の位置に移動するように駆動させる。
幾つかの実施形態では、コネクタをケースに設置するプロセスにおいて、コネクタがケースに挿入され、コネクタは、ロック構造を第1の位置から第2の位置に移動するように押圧し、ウェアラブルデバイスが弾性ユニットを含み、弾性ユニットの一端部がケースに接続され、弾性ユニットの他端部がロック構造に接続され、ロック構造が第2の位置に達した後、弾性ユニットは、ロック構造を第2の位置から第3の位置に移動するように駆動させる。
幾つかの実施形態において、ケースは、ケースの表面上に第1の装着スロット及び第2の装着スロットを含み、第1の装着スロット及び第2の装着スロットは、ケースの内部で互いに相互接続され、ロック構造は、キーと、キーに接続される接続セクションとを含み、接続セクションは第2の嵌合部を含み、キーが押圧されると、キーは、第2の装着スロット内で移動するとともに、接続セクションを第1の装着スロット内で移動するように駆動させ、それにより、バンドが第1の装着スロットからケース内に挿入される。
幾つかの実施形態において、キーは、キーキャップと、キーキャップに接続される延在セクションとを含み、延在セクションは接続セクションに強固に接続され、弾性ユニットの一端部がキーキャップに接続され、弾性ユニットの他端部がケースに接続され、ロック構造が第1の位置から第2の位置に移動すると、弾性ユニットが元の解放状態から圧縮状態に変換する又は第1の圧縮状態から第1の圧縮状態の圧縮度合いよりも大きい圧縮度合いを伴う第2の圧縮状態に変換する。
幾つかの実施形態において、キーは、接続セクションに面するキーキャップの一方側に位置される2つのピラーを含み、2つのピラーは、延在セッションの反対側の2つの側に位置され、ケースは受け入れ穴を含み、弾性ユニットはばねであり、ピラーの一方が弾性ユニットの一端部に挿入され、弾性ユニットの他端部が受け入れ穴内に受け入れられてケースに接続される。
幾つかの実施形態では、延在セクション及び接続セクションの一方が固定ブロックを含み、延在セクション及び接続セクションの他方が固定ブロックと適合される溝を含み、固定ブロックは、接続セッションに対するキーの位置が一定とになるように溝に引っ掛けられる。
幾つかの実施形態では、溝が接続セクションに位置され、固定ブロックが延在セクションに接続され、キーが第2の装着スロットからケースに設置され、それにより、固定ブロックが第1の装着スロット内に受け入れられ、接続セッションが第1の装着スロットからケースに設置され、それにより、固定ブロックが溝内に位置される。
幾つかの実施形態では、溝が蟻継ぎ溝であり、固定ブロックは、締まり嵌め又は過剰適合の下で溝と適合される。
幾つかの実施形態において、弾性ユニットの一端部は、キーから離れた接続セクションの端部に接続され、弾性ユニットの他端部がケースに接続される。ロック構造が第1の位置から第2の位置に移動すると、弾性ユニットは、元の解放状態から圧縮状態に変換する又は第1の圧縮状態から第1の圧縮状態の圧縮度合いよりも大きい圧縮度合いを伴う第2の圧縮状態に変換する。
幾つかの実施形態において、ストラップ形状の本体から離れた第1の嵌合部の端部が第1の接続面を含み、コネクタは、ストラップ形状の本体と第1の接続面との間に位置される第1の窪み領域を含み、コネクタをケースに設置するプロセスにおいて、第1の接続面は、ロック構造に接触して、ロック構造を第1の位置から第2の位置に移動するように押圧し、ロック構造が第3の位置に到達すると、第2の嵌合部は、第1の窪み領域内に受け入れられて、第1の窪み領域内で第1の嵌合部によって制限される。
幾つかの実施形態において、第1の接続面は、平坦面であるとともに、ストラップ形状の本体の反対側の第1の窪み領域の一方側に位置され、第1の接続面とロック構造の移動方向との角度が鋭角である。
幾つかの実施形態において、第1の嵌合部は、第1の窪み領域と第1の接続面との間に位置される第1の移行面を含み、第1の移行面は、平坦面であるとともに、ロック構造の移動方向に対して略垂直であり、ロック構造が第2の位置に達した後、コネクタはケースに向かって移動し続け、それにより、第1の移行面は、第2の嵌合部に接触して、第1の移行面が第2の嵌合部から離間されるまで移動し続け、第2の嵌合部が第1の移行面から離間された後、第2の嵌合部は、第3の位置に移動するように駆動される。
幾つかの実施形態において、第1の嵌合部は、第1の窪み領域と第1の接続面との間に位置される第1の移行面を含み、第1の移行面は円弧状面であり、ロック構造が第2の位置に達した後、コネクタはケースに向かって移動し続け、それにより、第1の移行面は、第2の嵌合部に接触して、第1の移行面が第2の嵌合部から離間されるまで移動し続け、第2の嵌合部が第1の移行表面から離間された後、第2の嵌合部は、第3の位置に移動するように駆動される。
幾つかの実施形態において、第2の嵌合部は、コネクタの挿入方向に面する第2の接続面を含み、コネクタをケースに設置するプロセスにおいて、第1の接続面は、第2の接続面に接触して、ロック構造を第1の位置から第2の位置に移動するように押圧する。
幾つかの実施形態では、第2の接続面が平坦面であり、第2の接続面とロック構造の移動方向との角度が鋭角である。
幾つかの実施形態において、第2の嵌合部は、コネクタの挿入方向に面する第2の接続面を含み、第2の嵌合部は、第2の接続面の反対側の第2の嵌合部の一方側に第2の窪み領域を更に含み、コネクタをケースに設置するプロセスにおいて、コネクタは、第2の接続面に接触して、ロック構造を第1の位置から第2の位置に移動するように押圧し、ロック構造が第3の位置に到達すると、第1の嵌合部は、第2の窪み領域内に受け入れられて、第2の嵌合領域によって第2の窪み領域内で制限される。
幾つかの実施形態では、第2の接続面が平坦面であり、第2の接続面とロック構造の移動方向との角度が鋭角である。
幾つかの実施形態において、第2の嵌合部は、第2の窪み領域と第2の接続面との間に位置される第2の移行面を含み、第2の移行面は、平坦面であるとともに、ロック構造の移動方向に対して略垂直であり、ロック構造が第2の位置に達した後、コネクタはケースに向かって移動し続け、第1の嵌合部は、第2の移行面に接触して、第1の嵌合部が第2の移行面から離間されるまで移動し続け、第1の嵌合部が第2の移行面から離間された後、第2の嵌合部は、第3の位置に移動するように駆動される。
幾つかの実施形態において、第2の嵌合部は、第2の窪み領域と第2の接続面との間に位置される第2の移行面を含み、第2の移行面は円弧状面であり、ロック構造が第2の位置に達した後、コネクタはケースに向かって移動し続け、第1の嵌合部は、第2の移行面に接触して、第1の嵌合部が第2の移行面から離間されるまで移動し続け、第1の嵌合部が第2の移行表面から離間された後、第2の嵌合部は、第3の位置に移動するように駆動される。
以上の説明は、本開示の実施にすぎない場合があり、本開示の範囲を限定しない場合がある。本明細書及び添付図の内容に基づく任意の同等の構造及びプロセス変換、並びに、他の関連技術における本開示の任意の直接的又は間接的な適用は、本開示の範囲内にあるべきである。