JP2021038493A - 電界紡糸ヘッド及び電界紡糸装置 - Google Patents

電界紡糸ヘッド及び電界紡糸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】噴出口から収集体及び基材に向かって原料液を適切に噴出させることができる電界紡糸ヘッドを提供すること。【解決手段】電界紡糸ヘッド2は、ヘッド本体11及びノズル12を備える。ヘッド本体の内部には、収納空洞15が形成され、ノズルは、ヘッド本体の外周面から突出する。ノズルでは、収納空洞と連通する流路17が内部に形成され、突出端に流路の噴出口18が形成される。ノズルでは、第1の延設部21が、ヘッド本体への接続部分を形成し、第2の延設部22が、第1の延設部から突出するとともに、突出端を形成する。第1の延設部の流路を除く部分の第1の体積に比べ、第2の延設部の流路を除く部分第2の体積は、小さく、第2の延設部では、突出方向に沿う寸法が、第1の延設部より小さい。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電界紡糸ヘッド及び電界紡糸装置に関する。
エレクトロスピニング法(電界紡糸法及び電荷誘導紡糸法等とも称されることもある)により、微細なファイバーを収集体又は基材の表面に堆積させ、ファイバーの膜を形成する電界紡糸装置がある。電界紡糸装置には、電界紡糸ヘッドが設けられ、電界紡糸ヘッドは、ヘッド本体と、ヘッド本体の外周面から突出するノズルと、を備える。電界紡糸ヘッドでは、ヘッド本体の内部に原料液を収納可能な収納空洞が形成される。また、ノズルの内部には、収納空洞と連通する流路(ノズル流路)が形成され、ノズルにおいてヘッド本体からの突出端には、流路の噴出口が形成される。ノズル(電界紡糸ヘッド)と収集体又は基材との間に電圧を印加することにより、流路の噴出口から原料液を収集体又は基材の表面に向かって噴出させ、ファイバーを収集体又は基材の表面に堆積させる。
前述のような電界紡糸装置では、ノズルの流路において、噴出口から噴出される直前の原料液の電荷密度が高く確保され、噴出口から収集体及び基材に向かって原料液が適切に噴出されることが、求められている。また、ノズルの突出端の近傍の空間において電界強度が過度に高くならず、ノズルの突出端及びその近傍へのファイバーの付着が有効に防止されることが、求められている。
特開2018−90924号公報 国際公開2012/032777号公報 特開2015−28228号公報
本発明が解決しようとする課題は、噴出口から収集体及び基材に向かって原料液を適切に噴出させることができる電界紡糸ヘッド及び電界紡糸装置を提供することにある。
実施形態によれば、ヘッド本体及びノズルを備える電界紡糸ヘッドが提供される。ヘッド本体では、原料液を収納可能な収納空洞が内部に形成される。ノズルは、導電材料から形成され、ヘッド本体の外周面から突出する。ノズルでは、収納空洞と連通する流路が内部に形成され、ヘッド本体からの突出端に流路の噴出口が形成される。ノズルは、第1の延設部及び第2の延設部を備える。第1の延設部は、ヘッド本体の外周面へのノズルの接続部分を形成し、第1の延設部の流路を除く部分は、第1の体積になる。第2の延設部は、第1の延設部からノズルの突出方向へさらに突出し、ノズルの突出端を形成する。第2の延設部の流路を除く部分は、第1の体積より小さい第2の体積になり、第2の延設部では、突出方向に沿う寸法が、第1の延設部より小さい。
実施形態によれば、前述の電界紡糸ヘッドと、電源と、を備える電界紡糸装置が提供される。電源は、電界紡糸ヘッドのノズルに電圧を印加する。
図1は、第1の実施形態に係る電界紡糸装置の一例を示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る電界紡糸ヘッドを示す概略図である。 図3は、第1の実施形態に係る電界紡糸ヘッドを、長手軸に対して垂直又は略垂直で、かつ、ノズルの1つを通る断面で概略的に示す断面図である。 図4は、第1の変形例に係る電界紡糸ヘッドを、長手軸に対して垂直又は略垂直で、かつ、ノズルの1つを通る断面で概略的に示す断面図である。 図5は、第2の変形例に係る電界紡糸ヘッドを、長手軸に対して垂直又は略垂直で、かつ、ノズルの1つを通る断面で概略的に示す断面図である。 図6は、第3の変形例に係る電界紡糸ヘッドを示す概略図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電界紡糸装置1の一例を示す。図1に示すように、電界紡糸装置1は、電界紡糸ヘッド2、原料液の供給源(供給部)3、電源4、収集体5、及び、制御部6を備える。
図2及び図3は、電界紡糸ヘッド2の構成を示す。図1乃至図3に示すように、電界紡糸ヘッド2は、ヘッド本体11と、複数の(本実施形態では4つ)ノズル12と、を備える。ヘッド本体11(電界紡糸ヘッド2)は、中心軸として長手軸Cを有し、長手軸Cに沿って延設される。本実施形態では、ヘッド本体11及びノズル12のそれぞれは、導電材料から形成される。
なお、ノズル12の数は、特に限定されるものではなく、ノズル12は、1つ以上設けられていればよい。また、ヘッド本体11及びノズル12のそれぞれは、後述する原料液に対して耐性を有する材料から形成されることが好ましく、例えば、ステンレスから形成される。ここで、図2は、長手軸Cに対して交差する(垂直又は略垂直な)ある方向から視た状態を示す。また、図3は、長手軸Cに対して垂直又は略垂直で、かつ、ノズル12の1つを通る断面を示す。
ノズル12のそれぞれは、ヘッド本体11の外周面に設けられる。ヘッド本体11の外周面は、長手軸Cの軸回りに沿って延設され、ヘッド本体11の外表面の一部を形成する。そして、ヘッド本体11の外周面は、長手軸Cに対して交差する(垂直又は略垂直な)方向について長手軸Cから離れる側を向く。また、本実施形態では、複数のノズル12は、長手軸Cの軸回りについて、互いに対して同一又は略同一の角度位置に配置される。このため、本実施形態では、複数のノズル12は、長手軸Cに沿って配列され、ノズル列13を形成する。また、ノズル12のそれぞれは、ヘッド本体11の外周面から、外周側へ、すなわち、長手軸Cから離れる側へ、突出する。
ヘッド本体11の内部には、長手軸Cに沿って収納空洞15が形成される。本実施形態では、収納空洞15は、ヘッド本体11と同軸又は略同軸に形成され、収納空洞15の中心軸は、長手軸Cと同軸又は略同軸に形成される。また、収納空洞15は、長手軸Cに沿う方向について、ヘッド本体11の全体又は大部分に渡って形成される。このため、本実施形態では、ヘッド本体11は、収納空洞15を内部空洞とする筒状に形成される。
また、電界紡糸ヘッド2には、ノズル12と同一の数だけ流路(ノズル流路)17が形成され、ノズル12のそれぞれの内部には、流路17の対応する1つが形成される。流路17のそれぞれの一端は、収納空洞15と連通し、収納空洞15からヘッド本体11の外周側に向かって延設される。そして、流路17のそれぞれには、収納空洞15とは反対側の端に噴出口18が形成され、流路17のそれぞれは、噴出口18で外部に対して開口する。ノズル12のそれぞれでは、ヘッド本体11の外周面からの突出端E2に、流路17の対応する1つの噴出口18が形成される。
原料液の供給源3は、収納部31、供給駆動部32、供給調整部33及び供給配管35を備える。収納部31、供給駆動部32、供給調整部33及び供給配管35のそれぞれは、原料液に耐性を有し、ある一例では、収納部31及び供給配管35のそれぞれは、フッ素樹脂等の絶縁材から形成される。
収納部31は、原料液を収納するタンク等である。原料液は、高分子材料を溶媒に溶解したものである。原料液に含まれる高分子、及び、高分子を溶解させる溶媒は、収集体5の表面に堆積させるファイバー100の種類等に対応させて、適宜に決定される。供給配管35は、収納部31と電界紡糸ヘッド2のヘッド本体11との間を接続する。供給配管35の内部には、原料液の流路が形成される。
ヘッド本体11の収納空洞15の一端には、開口16が形成される。供給配管35は、開口16で、ヘッド本体11に接続され、収納空洞15は、開口16で供給配管35の内部と連通する。本実施形態では、長手軸Cに沿う方向についてヘッド本体11の一方側の端面に、開口16が形成される。また、収納空洞15の他端、すなわち、収納空洞15において開口16とは反対側の端は、ヘッド本体11の外部に対して閉口される。ある一例では、ヘッド本体11自体によって収納空洞15の他端が閉口され、別のある一例では、ヘッド本体11に取付けられる蓋部材等によって収納空洞15の他端が閉口される。
供給駆動部32は、駆動等されることにより、収納部31から供給配管35を通して原料液をヘッド本体11の収納空洞15に供給する。ある一例では、供給駆動部32は、ポンプである。また、別のある一例では、供給駆動部32は、収納部31にガスを供給することにより、収納部31から収納空洞15に原料液を圧送する。収納空洞15は、供給配管35を通して供給された原料液を収納可能である。
供給調整部33は、収納空洞15に供給される原料液の流量及び圧力等を調整する。ある一例では、供給調整部33は、原料液の流量及び圧力等を制御可能な制御弁である。供給調整部33は、原料液の流量及び圧力等を調整することにより、電界紡糸ヘッド2と収集体5との間に電圧が印加されていない状態において、ノズル12のそれぞれの噴出口18からの原料液の噴出を抑制する。そして、供給調整部33は、原料液の粘度及び噴出口18のそれぞれの寸法等に基づいて、原料液を適宜の流量及び圧力等に調整する。また、ある一例では、供給調整部33は、収納部31から収納空洞15への原料液の供給及び供給停止を切替え可能である。この場合、供給調整部33は、例えば、切替え弁である。
なお、供給駆動部32及び供給調整部33は、必ずしも設ける必要はない。ある一例では、ヘッド本体11に対して鉛直上側に収納部31が設けられ、重力を利用して収納部31から収納空洞15に原料液を供給する。この場合、ヘッド本体11に対する収納部31の高さの差を調整することにより、電界紡糸ヘッド2と収集体5との間に電圧が印加されていない状態において、ノズル12のそれぞれの噴出口18からの原料液の噴出を抑制する。
電源4は、電界紡糸ヘッド2と収集体5との間に電圧を印加する。この際、電界紡糸ヘッド2では、ヘッド本体11を介して、所定の極性の電圧が、ノズル12のそれぞれに印加される。なお、ある一例では、ノズル12のそれぞれに電気的に接続される端子(図示しない)が設けられ、端子を介してノズル12のそれぞれに電圧が印加される。端子が設けられる構成では、ヘッド本体11を導電材料から形成する必要がなくなる。前述のように、電源4は、ノズル12のそれぞれに電圧を印加する構成であればよい。
また、ノズル12は、互いに対して電気的に接続される。このため、ノズル12のそれぞれに電圧が印加された状態では、ノズル12は、互いに対して同一又は略同一の電位になる。ノズル12のそれぞれに印加される電圧の極性は、プラスであってもよく、マイナスであってもよい。図1の一例では、電源4は、直流電源であり、ノズル12のそれぞれにプラスの電圧を印加する。
収集体5は、導電材料から形成される。また、収集体5は、原料液に対して耐性を有し、ある一例では、ステンレスから形成される。収集体5は、電界紡糸ヘッド2に対して、噴出口18のそれぞれが開口する側に配置される。したがって、収集体5は、電界紡糸ヘッド2に対して、噴出口18から原料液が噴出される側に配置される。
図1の一例では、収集体5は、接地される。このため、ノズル12のそれぞれにプラスの電圧が印加された状態において、収集体5の対地電圧は、0V又は略0Vになる。別のある一例では、収集体5が接地されていない。そして、電源4は、ノズル12のそれぞれとは反対の極性の電圧を収集体5に印加する。
供給源3によって電界紡糸ヘッド2に原料液が供給された状態では、電源4によってノズル12のそれぞれと収集体5との間に前述のように電圧を印加することにより、ノズル12のそれぞれの噴出口18から収集体5に向かって原料液が噴出される。すなわち、ノズル12のそれぞれと収集体5との間の電位差によって、原料液が収集体5に向かって噴出される。ノズル12のそれぞれの噴出口18から原料液が収集体5に向かって噴出されることにより、ファイバー100が収集体5の表面に堆積され、堆積されたファイバー100によってファイバー100の膜が形成される。すなわち、エレクトロスピニング法(電界紡糸法及び電荷誘導紡糸法等とも称されることもある)によって、ファイバー100の膜が形成される。
なお、電界紡糸ヘッド2と収集体5との間に印加される電圧、すなわち、ノズル12のそれぞれと収集体5との間の電位差は、原料液に含まれる高分子の種類及びノズル12のそれぞれの収集体5に対する距離等に対応させて、適宜の大きさに調整される。ある一例では、ノズル12のそれぞれと収集体5との間に、10kV以上100kV以下のいずれかの大きさの直流電圧が印加される。
収集体5は、例えば、板状又はシート状に形成される。収集体5がシート状に形成される場合、ロール等の外周面に巻かれた収集体5にファイバー100を堆積させてもよい。また、収集体5は、移動可能であってもよい。
ある一例では、一対の回転ドラム、及び、回転ドラムを駆動させる駆動源が設けられる。駆動源によって回転ドラムが駆動されることにより、ベルトコンベヤーと同様にして、一対の回転ドラムの間を収集体5が移動する。収集体5が移動する(搬送される)ことにより、収集体5の表面においてファイバー100が堆積される領域を経時的に変化させることが、可能になる。これにより、経時的に連続して収集体5にファイバー100を堆積させることが可能になり、ファイバー100の堆積体であるファイバー100の膜が効率的に製造される。
収集体5の表面に形成されたファイバー100の膜は、収集体5から取外される。ファイバー100の膜は、これらに限定されないが、例えば、不織布及びフィルタ等に用いられる。
また、ある一例では、収集体5が設けられない。この場合、導電材料から形成される基材が用いられ、ノズル12のそれぞれと基材との間に電圧を印加することにより、ノズル12のそれぞれの噴出口18から基材に向かって原料液が噴出される。そして、基材の表面にファイバー100を堆積させることにより、基材の表面にファイバー100の膜が形成される。この場合、基材は、接地されていてもよく、電源4によってノズル12のそれぞれとは反対の極性の電圧が基材に印加されてもよい。
また、別のある一例では、収集体5上に基材が設置され、前述のようにノズル12のそれぞれと収集体5との間に電圧を印加する。そして、収集体5上に設置される基材の表面にファイバー100を堆積させ、基材の表面にファイバー100の膜を形成する。この場合、基材が電気的絶縁性を有する場合でも、基材の表面にファイバー100の膜を形成可能になる。
また、収集体5上に基材が設置される場合、基材は、収集体5上を移動可能であってもよい。ある一例では、シート状の基材が巻かれた回転ドラムと、表面にファイバー100の膜が形成された基材を巻き取る回転ドラムと、が設けられる。そして、回転ドラムのそれぞれを回転することにより、収集体5上を基材が移動する。基材が移動する(搬送される)ことにより、基材の表面においてファイバー100が堆積される領域を経時的に変化させることが、可能になる。これにより、経時的に連続して基材にファイバー100を堆積させることが可能になり、ファイバー100の堆積体であるファイバー100の膜が効率的に製造される。
基材の表面上にファイバー100の膜を形成する例としては、これに限定されないが、例えば、電池のセパレータ一体型電極の製造が挙げられる。この場合、電極群の負極及び正極の一方が基材として用いられる。そして、基材の表面に形成されるファイバー100の膜が、負極又は正極と一体のセパレータとなる。
制御部(コントローラ)6は、例えば、コンピュータ等である。制御部6は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を含むプロセッサ又は集積回路(制御回路)、及び、メモリ等の記憶媒体を備える。制御部6は、集積回路等を1つのみ備えてもよく、集積回路等を複数備えてもよい。制御部6は、記憶媒体等に記憶されるプログラム等を実行することにより、処理を行う。制御部6は、供給駆動部32の駆動、供給調整部33の作動、及び、電源4からの出力等を制御する。
ノズル12のそれぞれは、例えば、ニードル型のノズルであり、中心軸として延設軸Pを有する。ノズル12のそれぞれでは、延設軸Pに沿う方向(矢印X1及び矢印X2で示す方向)の一方側が、ヘッド本体11の外周面からの突出方向と、一致又は略一致する。流路(ノズル流路)17のそれぞれは、ノズル12の対応する1つと同軸又は略同軸に形成され、流路17のそれぞれの中心軸は、ノズル12の対応する1つの延設軸Pと同軸又は略同軸に形成される。流路17のそれぞれ、ノズル12の対応する1つの延設軸Pに沿って形成される。そして、流路17のそれぞれは、ノズル12の対応する1つにおいて、延設軸Pに沿う方向の全寸法に渡って形成される。このため、本実施形態では、ノズル12のそれぞれは、流路17の対応する1つを内部空洞とする筒状に形成される。
ノズル12のそれぞれは、延設部21,22を備える。ノズル12のそれぞれでは、延設部(第1の延設部)21によって、ヘッド本体11の外周面への接続部分E1が形成される。したがって、ノズル12のそれぞれでは、延設部21によって、ヘッド本体11からの突出部分の根元が形成される。また、ノズル12のそれぞれでは、延設部(第2の延設部)22は、延設部21から突出方向(矢印X1で示す方向)へさらに突出し、延設部22によって、ヘッド本体11からの突出部分の突出端E2が形成される。したがって、ノズル12のそれぞれでは、延設部22の突出端(先端)に、噴出口18の1つが形成される。
また、ノズル12のそれぞれには、延設部21,22の接続部分E3が形成される。ノズル12のそれぞれでは、延設部(第2の延設部)22は、接続部分E3において、延設部(第1の延設部)21に対して突出端E2が位置する側に、接続される。また、ノズルの12のそれぞれでは、流路17の対応する1つが、延設部21の内部、及び、延設部22の内部を順に通って、収納空洞15から噴出口18(突出端E2)まで延設される。前述のような構成であるため、ノズル12のそれぞれでは、延設部22が、突出端E2が形成されるノズル先端部となり、延設部21がヘッド本体11と延設部22との間を中継するノズル中継部となる。
ノズル12のそれぞれでは、流路17の対応する1つの延設軸Pに垂直な断面積が、ヘッド本体11への接続部分E1から突出端E2まで、均一になる。すなわち、流路17のそれぞれの延設方向に垂直な断面積は、ノズル12の対応する1つにおいて、ヘッド本体11への接続部分E1から突出端E2まで、一定又は略一定になる。したがって、ノズル12のそれぞれでは、流路17の対応する1つの延設方向に垂直な断面積が、接続部分E1と突出端E2の間において、変化しない、又は、変化していないとみなせる程度で微小に変動する。ある一例では、ノズル12の突出端E2での外径が0.5mmに、流路17の径(内径)が0.3mmに、設計される。この場合、接続部分E1と突出端E2の間において流路17の径が0.3mm±数ミクロンの範囲内であれば、接続部分E1から突出端E2まで流路17の断面積が均一(一定又は略一定)であるとみなす。
また、本実施形態のノズル12のそれぞれでは、延設部(第1の延設部)21の外径に比べて、延設部(第2の延設部)22の外径が小さい。すなわち、延設軸Pから延設部22の外周面までの距離は、延設軸Pから延設部21の外周面までの距離に比べて、小さい。また、ノズル12のそれぞれでは、延設部21の外径は、ヘッド本体11への接続部分E1から延設部22への接続部分E3(延設部21の突出端)まで、均一(一定又は略一定)になる。そして、ノズル12のそれぞれでは、延設部22の外径は、延設部21への接続部分E3(延設部22の根元)から突出端E2まで、均一(一定又は略一定)になる。ある一例では、延設部22の外径、すなわち、ノズル12の突出端E2での外径が0.5mmに設計される。この場合、接続部分E3と突出端E2の間において延設部22の外径が0.5mm±数ミクロンの範囲内であれば、接続部分E3から突出端E2まで延設部22の外径が均一であるとみなし、接続部分E3と突出端E2との間において延設軸Pから延設部22の外周面までの距離が均一であるとみなす。
また、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部(第2の延設部)22の外径、すなわち、突出端E2での外径は、可能な限り小さいことが好ましい。ノズル12のそれぞれの延設部22の外径を小さくすることにより、ノズル12のそれぞれの突出端E2(噴出口18)の近傍において電界集中が生じ易くなる。ある一例では、ノズル12のそれぞれの延設部22の外径は、例えば、0.3mm以上1.3mm以下のいずれかの大きさになる。
また、流路17のそれぞれの径(内径)、すなわち、噴出口18のそれぞれの開口径は、ノズル12の対応する1つの延設部22の外径より小さい範囲であれば、特に限定されない。流路17のそれぞれの径は、収集体5の表面に堆積させるファイバー100の種類等に対応させて、適宜に設定される。ある一例では、流路17のそれぞれの径は、例えば、0.1mm以上1mm以下のいずれかの大きさになる。
延設部21,22の外径が前述のように形成されるため、延設部21,22の接続部分E3では、延設部21から延設部22に向かって、ノズル12の外径が減少する。このため、ノズル12のそれぞれでは、延設部21,22の接続部分E3に、径方向についての段差が形成される。また、延設部21,22の外径及び流路17の径が前述のように形成されるため、ノズル12のそれぞれでは、延設部22での流路17から外周面までの肉厚は、延設部21での流路17から外周面までの肉厚よりも、小さい。すなわち、流路17から延設部(第2の延設部)22の外周面までの肉厚は、流路17から延設部(第1の延設部)21の外周面までの肉厚よりも、小さい。
また、ノズル12のそれぞれの延設部21では、流路17から外周面までの肉厚は、ヘッド本体11への接続部分E1から延設部22への接続部分E3(延設部21の突出端)まで、均一(一定又は略一定)になる。したがって、ヘッド本体11への接続部分(接続位置)E1での流路17から外周面までの肉厚T1を規定すると、ノズル12のそれぞれの延設部21では、接続部分E1と接続部分E3との間のいずれの部位においても、流路17から外周面までの肉厚は、肉厚T1と同一又は略同一になる。また、ノズル12のそれぞれの延設部22では、流路17から外周面までの肉厚は、延設部21への接続部分E3(延設部22の根元)から突出端E2まで、均一(一定又は略一定)になる。したがって、突出端E2での流路17から外周面までの肉厚T2を規定すると、ノズル12のそれぞれの延設部22では、接続部分E3と突出端E2との間のいずれの部位においても、流路17から外周面までの肉厚は、肉厚T2と同一又は略同一になる。ある一例では、延設部22の肉厚T2、すなわち、ノズル12の突出端E2での流路17と外周面との間の肉厚が、0.2mmに設計される。この場合、接続部分E3と突出端E2の間において延設部22の肉厚が0.2mm±数ミクロンの範囲内であれば、接続部分E3から突出端E2まで延設部22の肉厚が均一であるとみなす。
本実施形態では、前述のように、延設部22の肉厚は、延設部21の肉厚よりも、小さい。したがって、延設軸Pに垂直な断面での延設部22の流路17を除く部分の断面積は、延設軸Pに垂直な断面での延設部21の流路17を除く部分の断面積より、小さい。すなわち、ノズル12のそれぞれでは、延設軸Pに沿う方向(突出方向)の単位長さ当たりに占める体積は、延設部(第1の延設部)21の流路を除く部位に比べて、延設部(第2の延設部)22の流路を除く部位で、小さくなる。
また、ノズル12のそれぞれでは、延設軸Pに沿う方向についての延設部21の寸法L1に比べて、延設軸Pに沿う方向についての延設部22の寸法L2は、小さい。すなわち、ノズル12のそれぞれでは、延設部21の突出方向に沿う寸法L1に比べて、延設部22の突出方向に沿う寸法L2は、小さい。また、ノズル12のそれぞれでは、ヘッド本体11への接続部分E1から突出端E2までの流路17の延設長は、寸法L1及び寸法L2の合計値(L1+L2)と同一又は略同一の大きさになる。
ここで、延設部(第1の延設部)21の流路17を除く部分の体積(第1の体積)V1、及び、延設部(第2の延設部)22の流路17を除く部分の体積(第2の体積)V2を、規定する。本実施形態では、延設部21において断面積及び寸法L1が前述のようになり、延設部22において断面積及び寸法L2が前述のようになる。このため、ノズル12のそれぞれでは、体積V2は、体積V1に比べて小さい。
本実施形態では、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部(第1の延設部)21の流路17を除く部分の体積(第1の体積)V1に比べ、延設部(第2の延設部)22の流路17を除く部分の体積(第2の体積)V2が小さい。そして、ノズル12のそれぞれでは、延設部21の突出方向に沿う寸法L1に比べて、延設部22の突出方向に沿う寸法L2は、小さい。このため、ノズル12のそれぞれにおいて、突出端E2(噴出口18)が設けられる延設部22の突出長さが、小さくなる。ノズル12のそれぞれにおいて延設部22の延設部21から突出長さが小さくなることにより、ノズル12と収集体5等との間に電圧が印加されても、ノズル12のそれぞれの突出端E2の近傍の空間において、電界強度が過度に高くならない。これにより、噴出口18のそれぞれから原料液が噴出されている状態において、ノズル12のそれぞれの突出端E2及びその近傍へのファイバー(原料液)100の付着が、有効に防止される。
また、本実施形態では、延設部22の肉厚は、延設部21の肉厚より、小さい。このため、延設部22の突出方向に沿う寸法L2を、延設部21の突出方向に沿う寸法L1より小さくする等して、延設部22の流路17を除く部分の体積V2が延設部21の流路17を除く部分の体積V1より小さくなる構成が、容易に実現される。
また、本実施形態では、ノズル12のそれぞれにおいて、流路17は、延設部21,22を通って延設され、ヘッド本体11への接続部分(突出部分の根元)E1から突出端E2まで延設される。このため、ノズル12のそれぞれでは、流路17の延設長は、寸法L1及び寸法L2の合計値(L1+L2)と同一又は略同一の大きさになり、大きくなる。ノズル12のそれぞれにおける流路17の延設長が大きくなることにより、ノズル12それぞれの内周面(流路17の周面)への流路17を流れる原料液の接触頻度が高くなる。ノズル12のそれぞれにおいて内周面への原料液の接触頻度が高くなることにより、ノズル12と収集体5等との間に電圧が印加された状態において、ノズル12のそれぞれから原料液に電荷が移動し易くなる。これにより、流路17のそれぞれにおいて、噴出口18から噴出される直前の原料液の電荷密度が高く確保される。流路17のそれぞれにおいて噴出口18から噴出される直前の原料液の電荷密度が高くなることにより、噴出口18のそれぞれから収集体及び基材等に向かって原料液が適切に噴出される。
また、本実施形態では、ノズル12のそれぞれにおいて、ヘッド本体11への接続部分(接続位置)E1から突出端E2まで、流路17の断面積(径)が均一になる。このため、ノズル12のそれぞれの流路17では、突出端E2及びその近傍に加えて、ヘッド本体11への接続部分E1及びその近傍でも、延設軸Pに垂直な断面積が小さくなる。このため、ヘッド本体11への接続部分E1及びその近傍においても、ノズル12のそれぞれの内周面への原料液の接触頻度が高くなる。ノズル12のそれぞれから原料液に電荷がさらに移動し易くなり、流路17のそれぞれにおいて、噴出口18から噴出される直前の原料液の電荷密度がさらに高くなる。
(変形例)
なお、図4に示す第1の変形例では、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部21の外径は、ヘッド本体11への接続部分E1と延設部22への接続部分E3との間において、均一にならない。本変形例では、ノズル12のそれぞれの延設部(第1の延設部)21において、外径は、延設部22への接続部分E3に向かうほど減少する。したがって、ノズル12のそれぞれの延設部21は、突出端E2に近づくほど外径が減少するテーパ状に形成される。ただし、本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部22の外径は、延設部21への接続部分E3から突出端E2まで均一(一定又は略一定)になる。そして、ノズル12のそれぞれでは、延設部(第1の延設部)21において接続部分(接続位置)E3以外の部分での外径よりも、延設部(第2の延設部)22の外径が小さい。本変形例では、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部21,22の接続部分E3での外径が、突出端E2での外径と、同一又は略同一となる。そして、前述の実施形態等とは異なり、ノズル12のそれぞれでは、延設部21,22の接続部分E3に、径方向についての段差が形成されない。
本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、流路17の延設方向に垂直な断面積は、ヘッド本体11への接続部分E1から突出端E2まで、均一(一定又は略一定)になる。このため、本変形例でも、ノズル12のそれぞれの延設部(第2の延設部)22において、流路17から外周面までの肉厚は、延設部21への接続部分E3(延設部22の根元)から突出端E2まで、均一(一定又は略一定)になる。すなわち、突出端E2での流路17から外周面までの肉厚T2を規定すると、ノズル12のそれぞれの延設部22では、接続部分E3と突出端E2との間のいずれの部位においても、流路17から外周面までの肉厚は、肉厚T2と同一又は略同一になる。
ただし、本変形例では、ノズル12のそれぞれの延設部(第1の延設部)21において、流路17から外周面までの肉厚は、延設部22への接続部分E3に向かうほど減少する。したがって、ノズル12のそれぞれの延設部21は、突出端E2に近づくほど、肉厚が減少する。また、ノズル12のそれぞれでは、延設部(第1の延設部)21において接続部分E3以外の部分での肉厚よりも、延設部(第2の延設部)22の肉厚が小さい。そして、本変形例では、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部21,22の接続部分E3での肉厚が、突出端E2での肉厚と、同一又は略同一となる。
前述のような構成であるため、本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、延設軸Pに垂直な断面での延設部22の流路17を除く部分の断面積は、延設軸Pに垂直な断面での延設部21の流路17を除く部分の断面積より、小さい。また、本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、延設軸Pに沿う方向についての延設部21の寸法L1に比べて、延設軸Pに沿う方向についての延設部22の寸法L2は、小さい。このため、本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部(第1の延設部)21の流路17を除く部分の体積(第1の体積)V1に比べ、延設部(第2の延設部)22の流路17を除く部分の体積(第2の体積)V2が小さい。したがって、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
また、図5に示す第2の変形例でも、図4の変形例と同様に、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部21の外径は、延設部22への接続部分E3に向かうほど減少する。そして、ノズル12のそれぞれでは、延設部22の外径は、延設部21への接続部分E3から突出端E2まで均一(一定又は略一定)になる。そして、ノズル12のそれぞれでは、延設部(第1の延設部)21において接続部分E3以外の部分での外径よりも、延設部(第2の延設部)22の外径が小さい。
ただし、本変形例では、ノズル12のそれぞれにおいて、流路17の延設方向に垂直な断面積は、ヘッド本体11への接続部分E1と延設部21,22の接続部分E3との間において、均一にならない。そして、本変形例では、ノズル12のそれぞれの流路17は、ヘッド本体11への接続部分E1から延設部21,22の接続部分E3までに渡って形成される断面積変化部25と、延設部21,22の接続部分E3から突出端E2(噴出口18)までに渡って形成される断面積均一部26と、を備える。断面積変化部25では、接続部分E3に近づくほど、すなわち、突出端E2に近づくほど、流路17の延設方向に垂直な断面積が減少する。また、断面積均一部26では、接続部分E3から突出端E2まで、流路17の延設方向に垂直な断面積が均一(一定又は略一定)になる。
本変形例でも、ノズル12のそれぞれの延設部(第2の延設部)22において、流路17から外周面までの肉厚は、延設部21への接続部分E3(延設部22の根元)から突出端E2まで、均一(一定又は略一定)になる。すなわち、突出端E2での流路17から外周面までの肉厚T2を規定すると、ノズル12のそれぞれの延設部22では、接続部分E3と突出端E2との間のいずれの部位においても、流路17から外周面までの肉厚は、肉厚T2と同一又は略同一になる。
また、本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、延設軸Pに沿う方向についての延設部21の寸法L1に比べて、延設軸Pに沿う方向についての延設部22の寸法L2は、小さい。そして、本変形例でも、ノズル12のそれぞれにおいて、延設部(第1の延設部)21の流路17を除く部分の体積(第1の体積)V1に比べ、延設部(第2の延設部)22の流路17を除く部分の体積(第2の体積)V2が小さい。したがって、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
また、前述したように、電界紡糸ヘッド2に設けられるノズル12の数は、1つ以上であればよい。また、前述の実施形態等では、複数のノズル12によって1つのノズル列13が形成されるが、電界紡糸ヘッド2において、ノズル列13と同様のノズル列が複数形成されてもよい。
図6に示す第3の変形例では、ノズル12として、ノズル12A,12Bが、ヘッド本体11の外周面に設けられる。本変形例では、ノズル12A,12Bのそれぞれは、複数ずつ設けられる。また、本変形例では、複数のノズル(第1のノズル)12Aは、長手軸Cの軸回りについて、互いに対して同一又は略同一の角度位置に配置され、複数のノズル(第2のノズル)12Bは、長手軸Cの軸回りについて、互いに対して同一又は略同一の角度位置に配置され。このため、本変形例では、複数のノズル12Aは、長手軸Cに沿って配列され、ノズル列(第1のノズル列)13Aを形成する。また、複数のノズル12Bは、長手軸Cに沿って配列され、ノズル列(第2のノズル列)13Bを形成する。
ノズル12Bは、長手軸Cの軸回りについて、ノズル12Aに対してずれて設けられる。このため、ノズル列13Bは、長手軸Cの軸回りについて、ノズル列13Aに対してずれて形成される。ただし、本変形例では、ノズル12A,12Bのいずれもが、長手軸Cに対して、収集体5が位置する側に配置される。例えば、ノズル12Aは、長手軸Cの軸回りについて、ノズル12Bに対して60°程度ずれて配置される。
ヘッド本体11の外周面では、ノズル12A,12Bは、ジグザグ状に配置される。そして、ノズル12A及びノズル12Bは、長手軸Cに沿う方向について交互に配置される。このため、長手軸Cに沿う方向について隣り合うノズル(第1のノズル)12Aの間には、ノズル(第2のノズル)12Bの対応する1つが、配置される。
本変形例では、長手軸Cに沿う方向について隣り合うノズル12Aの間に、ノズル12Bが配置される。このため、収集体5又は基材では、長手軸Cに沿う方向について隣り合うノズル12Aの間の領域においても、ノズル12Bによってファイバー100が堆積される。これにより、収集体5又は基材においてファイバー100が局所的に堆積されることが、有効に防止される。
本変形例でも、ノズル12A,12Bのそれぞれでは、前述の実施形態等のノズル12のいずれかと同様にして、延設部21,22が形成される。そして、ノズル12A,12Bのそれぞれでは、前述の実施形態等のノズル12のいずれかと同様にして、流路17及び噴出口18が形成される。たがって、本変形例でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
これらの少なくとも一つの実施形態又は実施例によれば、電界紡糸ヘッドのノズルにおいて、第1の延設部から第2の延設部がノズルの突出方向へさらに突出し、第2の延設部が、ノズルの突出端を形成する。そして、第1の延設部の流路を除く部分の第1の体積に比べ、第2の延設部の流路を除く部分の第2の体積は、小さく、第2の延設部では、突出方向に沿う寸法が、第1の延設部より小さい。これにより、噴出口から収集体及び基材に向かって原料液を適切に噴出させることができる電界紡糸ヘッド及び電界紡糸装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電界紡糸装置、2…電界紡糸ヘッド、3…供給源、4…電源、5…収集体、6…制御部、11…ヘッド本体、12,12A,12B…ノズル、17…流路、18…噴出口、21…延設部(第1の延設部)、22…延設部(第2の延設部)。

Claims (7)

  1. 原料液を収納可能な収納空洞が内部に形成されるヘッド本体と、
    導電材料から形成されるとともに、前記ヘッド本体の外周面から突出するノズルであって、前記収納空洞と連通する流路が内部に形成されるとともに、前記ヘッド本体からの突出端に前記流路の噴出口が形成されるノズルと、
    を具備し、
    前記ノズルは、
    前記ヘッド本体の前記外周面への接続部分を形成するとともに、前記流路を除く部分が第1の体積になる第1の延設部と、
    前記第1の延設部から前記ノズルの突出方向へさらに突出するとともに、前記ノズルの前記突出端を形成する第2の延設部であって、前記流路を除く部分が前記第1の体積より小さい第2の体積になるとともに、前記突出方向に沿う寸法が前記第1の延設部より小さい第2の延設部と、
    を備える、電界紡糸ヘッド。
  2. 前記流路の延設方向に垂直な断面積は、前記ヘッド本体の前記外周面への前記ノズルの前記接続部分から前記ノズルの前記突出端まで、均一になる、請求項1の電界紡糸ヘッド。
  3. 前記第2の延設部では、前記流路から前記ノズルの外周面までの肉厚が、前記第1の延設部よりも、小さい、請求項1又は2の電界紡糸ヘッド。
  4. 前記第2の延設部では、前記流路から前記ノズルの外周面までの肉厚が、前記ノズルの前記突出端まで均一になる、請求項3の電界紡糸ヘッド。
  5. 前記第1の延設部では、前記流路から前記ノズルの外周面までの肉厚が、前記第2の延設部への接続部分まで均一になる、請求項4の電界紡糸ヘッド。
  6. 前記第1の延設部では、前記流路から前記ノズルの外周面までの肉厚が、前記第2の延設部への接続部分に近づくほど減少する、請求項4の電界紡糸ヘッド。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか1項の電界紡糸ヘッドと、
    前記電界紡糸ヘッドの前記ノズルに電圧を印加する電源と、
    を具備する電界紡糸装置。
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