JP2021038009A - 包装材料及び包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い紫外線殺菌効果及び酸素バリア効果が得られる包装材料とそれを用いた包装体を提供する。【解決手段】包装体5は容器1と蓋2と内容物3とを有し、蓋2は紫外線殺菌用の包装材料LMからなっている。包装材料LMは、基材層L1とアンカーコート層L2とポリエチレン層L3とシーラント層L4とを含む積層フィルムからなっている。基材層L1は、エチレン・ビニルアルコール共重合体で酸素バリア性を持たせた共押出しの二軸延伸ナイロンからなっている。【選択図】図1
Description
本発明は包装材料及び包装体に関するものであり、例えば、積層フィルムからなる紫外線殺菌用の包装材料と、その包装材料で内容物が密封包装された紫外線殺菌対応の包装体に関するものである。
食品の消費期限の延長を図るため、殺菌のための紫外線の透過性が高く、かつ、酸素バリア性が高い包装材料が求められている。しかし、包装材料を紫外線殺菌処理に対応させようとすると、ラミネート成形が難しくなる。例えば、トレイ形状の容器の蓋に用いるイージーピール(EP)性の包装材料をドライラミネート(DL)で成形する場合、各層をDL用接着剤で接着する必要がある。DL用接着剤(例えばウレタン系接着剤)は紫外線を吸収するので、紫外線透過率はほぼ0%になってしまい、紫外線殺菌は困難になる。
DL用接着剤による紫外線吸収を避けるには、押出ラミネート法が有効である。例えば、特許文献1に提案されているように押出ラミネートでラミネート成形を行うようにすれば、DL用接着剤が不要になるため、紫外線吸収を抑えることが可能である。
しかし、特許文献1に記載の包装材料では酸素バリア効果が得られず、紫外線殺菌効果も充分とは言えない。また、酸素バリア効果が無いと、紫外線殺菌を行っても菌が容易に増えてしまうおそれがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、高い紫外線殺菌効果及び酸素バリア効果が得られる包装材料とそれを用いた包装体を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の包装材料は、基材層とアンカーコート層とポリエチレン層とシーラント層とを含む積層フィルムからなる紫外線殺菌用の包装材料であって、
前記基材層が、エチレン・ビニルアルコール共重合体で酸素バリア性を持たせた共押出しの二軸延伸ナイロンからなることを特徴とする。
前記基材層が、エチレン・ビニルアルコール共重合体で酸素バリア性を持たせた共押出しの二軸延伸ナイロンからなることを特徴とする。
第2の発明の包装材料は、上記第1の発明において、波長254nmの紫外線の透過率が、包装材料全体として50%以上であることを特徴とする。
第3の発明の包装材料は、上記第1又は第2の発明において、前記シーラント層が、イージーピール性を有することを特徴とする。
第4の発明の包装材料は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記シーラント層が、ポリエチレン及びポリプロピレンからなることを特徴とする。
第5の発明の包装材料は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記ポリエチレン層が、ポリエチレンの押出ラミネートで成形されたものであることを特徴とする。
第6の発明の包装材料は、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、波長254nmの紫外線の透過率が、前記積層フィルムの各層において80%以上であることを特徴とする。
第7の発明の包装体は、紫外線殺菌処理に対応した包装体であって、
開口を有する容器と、
上記第1〜第6のいずれか1つの発明に係る包装材料からなり、かつ、前記開口を覆うように前記容器を前記シーラント層でシールする蓋と、
前記容器内に収容され、かつ、前記蓋でシールされた状態で紫外線殺菌を必要とする内容物と、
を有することを特徴とする。
開口を有する容器と、
上記第1〜第6のいずれか1つの発明に係る包装材料からなり、かつ、前記開口を覆うように前記容器を前記シーラント層でシールする蓋と、
前記容器内に収容され、かつ、前記蓋でシールされた状態で紫外線殺菌を必要とする内容物と、
を有することを特徴とする。
第8の発明の包装体は、上記第7の発明において、前記内容物として食品が前記容器内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする。
本発明によれば、包装材料がDL用接着剤の不要な積層フィルムからなると共に、基材層が高い酸素バリア性能を有する構成になっているため、高い紫外線殺菌効果及び酸素バリア効果が得られる包装材料及び包装体を実現することができる。例えば、波長254nmの紫外線を包装体に照射することにより、包装体内部の食品を充分に殺菌することが可能となるため、基材層による酸素バリア効果に紫外線殺菌効果が加わって、食品の賞味期限を延ばすことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る包装材料,包装体等を、図面を参照しつつ説明する。図1の断面図に、紫外線殺菌用の包装材料LMとそれを用いた包装体5の概略構成を示す。包装体5は、容器1,蓋2,内容物3等を有する構成になっており、蓋2は包装材料LMからなっている。包装材料LMは、基材層L1とアンカーコート層L2とポリエチレン層L3とシーラント層(熱接着性樹脂層)L4とを順に含む積層フィルムからなっている。容器1は開口1aを有しており、その開口1aを覆うように蓋2が容器1をシーラント層L4でヒートシールしている。
紫外線殺菌を必要とする内容物3は、容器1内に収容され、かつ、蓋2でシールされた状態になっている。ここでは、内容物3として食品(例えば、ハンバーグ等の総菜類)を想定しているので、包装体5は包装食品に相当するが、内容物3は食品に限定されるものではない。食品以外の内容物3の具体例としては、加熱殺菌処理の必要な医薬品,医療用具,衛生用品等が挙げられる。
紫外線殺菌用の包装材料LMからなる蓋2で容器1の内容物3が密封包装されることにより、内容物3は蓋2を介して紫外線照射を受けることが可能となっており、それによって包装体5は紫外線殺菌処理に対応した構成となっている。包装材料LMからなる蓋2により充分な紫外線殺菌効果を得るには、波長254nmの紫外線の透過率が、包装材料LM全体として50%以上であることが好ましく、包装材料LMの各層L1〜L4において80%以上であることが好ましい。
波長254nmの紫外線の透過率が包装材料LM全体として50%以上であれば、例えば、内容物3の食品を包装した後に包装材料LMを介して紫外線照射を行っても、食品は充分な紫外線量を短時間で受けることになる。したがって、包装材料LMによる紫外線吸収(紫外線殺菌効果低下)の抑制により、紫外線殺菌効果と紫外線照射時間との効果的なバランスが可能となる。また、包装材料LMの全体として波長254nmの紫外線の透過率を50%以上にするには、少なくとも各層L1〜L4で波長254nmの紫外線の透過率が80%以上あることが好ましい。
容器1は、内部の収容空間1sに食品等の内容物3の収容が可能なトレイ形状を有している。この容器1は、主な構成要素として、底部1b,側面部1c及びフランジ部1fを備えており、内容物3を出し入れするための開口1aが底部1bと対向するように形成されている。開口1aと底部1bは同一形状を有しており、フランジ部1fは開口1aの周縁から外側に突出するように形成されており、底部1bとフランジ部1fとは側面部1cで連結されている。前述したシーラント層L4でのヒートシールは、容器1のフランジ部1fに対して行われる。
容器1は、ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂からなる樹脂成形体であり、射出成形,真空成形等の成形方法によってフランジ部1fと底部1bと側面部1cとが一体的かつ薄肉(例えば、厚さ:0.45mm)に形成されている。容器1の材料としては、ポリプロピレンの他に、PP/EVOH(3%)/PP,フィラー入りPP(フィラーは石灰系等の無機物からなる)等が挙げられる(EVOH:エチレン・ビニルアルコール共重合体)。
フランジ部1fと側面部1cの外側形状及び内側形状は、曲線形状の4つの角部分とそれに隣接する2つの直線部分とを有する略矩形を成しており(ここでは略長方形を想定しているが、楕円形状等でもよい。)、互いに略相似の関係になっている。フランジ部1fの外側形状に関しては、蓋2を手で容易に剥離できるようにするため、少なくとも1つの角部分の曲率半径を小さくすることが好ましい。包装体5をレンジ加熱する際には、その曲率半径の小さい角から蓋2を少し剥がすことによって、レンジ加熱中の安全な蒸気抜きを行うことが可能となる。
包装材料LMを構成している基材層L1は、エチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)で酸素バリア性を持たせた共押出しの二軸延伸ナイロン(EVOH系共押出しのバリアONY)からなっている。EVOH系共押出しのバリアONYとしては、例えば、ナイロン/EVOH/ナイロンの3層フィルム、ナイロン/EVOHの2層フィルム等が挙げられる。また、基材層L1の具体例としては、三菱ケミカル(株)製 スーパーニール(登録商標)E、ユニチカ(株)製 エンブロン(登録商標)E600等が挙げられる。
基材層L1の厚さは、10〜30μmが好ましく、15〜25μmが更に好ましい。基材層L1の厚さが10μm以上であれば、より優れた酸素バリア性,寸法安定性,耐熱性等が得られ、30μm以下であれば、より優れた紫外線透過性,耐屈曲性等が得られる。例えば、厚さ15μmの基材層L1を用いれば、良好にバランスのとれた酸素バリア性及び紫外線透過性により、食品の酸化,腐敗等による変質を抑制しながら食品を保存することができる(賞味期限延長効果等)。
基材層とシーラント層を含む積層フィルムをラミネート成形する場合、前述したようにドライラミネート法ではDL接着剤が紫外線を吸収してしまい、紫外線殺菌が困難になる。押出ラミネート法で基材層とシーラント層とを接着するようにすれば、DL用接着剤が不要になるため、紫外線吸収を抑えることが可能である。押出ラミネートに使用する押出し樹脂としては押出しPE(ポリエチレン)が挙げられ、その押出しPE(例えば10g/m2程度)によりPE層L3が形成される。つまり、PE層L3はポリエチレンの押出ラミネートで成形されたものであり、基材層L1とシーラント層L4とはPE層L3で接着した状態になっている。
PE層L3の構成材料としては、例えば、押出ラミネート用の低密度ポリエチレン(LDPE)等の押出しPEが挙げられ、それにより波長254nmでの紫外線透過率:80%以上のPE層L3を形成することができる。なお、ポリエチレンには紫外線照射等による滅菌・殺菌処理に対して耐性があって分解されにくい性質がある。
アンカーコート(AC)層L2は、基材層L1とPE層L3との接着強度を高めるために、AC剤を基材層L1に塗布することにより形成される。AC層L2の構成材料であるAC剤としては、例えば、イソシアネート系,イミン系,ポリブタジエン系等の水性接着剤が挙げられ、それにより波長254nmでの紫外線透過率:80%以上のAC層L2を形成することができる。
包装材料LMを構成しているシーラント層L4は、イージーピール性(易剥離性)及びヒートシール性を有するとともに、PE層L3に対して適正な接着強度を有する凝集剥離タイプ,界面剥離タイプ又は層間剥離タイプの機能性フィルム(例えば、無延伸共押出多層フィルム)である。シーラント層L4としては、例えば、ポリエチレン及びポリプロピレンからなるもの(PEとPPのブレンド)が挙げられる。また、シーラント層L4の具体例としては、三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−013C,017C,302C;東レフィルム加工(株)製 7601EA,7603B,9501A等が挙げられる。
ここで、包装体5(図1)の製造方法を説明する。開口1aから容器1の収容空間1s内に内容物3を入れて、開口1aを覆うように蓋2を容器1上に配し、フランジ部1fに対して蓋2を押圧しながら所定温度(例えば、150〜300℃程度)で加熱する。蓋2は前述した包装材料LMからなっており、片面に熱接着性のシーラント層L4を有している。そのシーラント層L4により、フランジ部1fの上面で蓋2が熱接着(ヒートシール)される。フランジ部1fに蓋2が熱接着されることにより、内容物3は容器1内に収容された状態で密封包装され、包装体5が完成する。包装体5に対して蓋2の側から紫外線を照射すると、充分な紫外線量が短時間で食品に到達して、紫外線殺菌処理済みの包装体5が得られる。
上記実施の形態によれば、前述したように、包装材料LMがDL用接着剤の不要な積層フィルムからなると共に、基材層L1が高い酸素バリア性能を有する構成になっているため、高い紫外線殺菌効果及び酸素バリア効果が得られる包装材料LM及び包装体5を実現することができる。例えば、波長254nmの紫外線を包装体5に照射することにより、包装体5内部の食品(内容物3)を充分に殺菌することが可能となるため、基材層L1による酸素バリア効果に紫外線殺菌効果が加わって、食品の賞味期限を延ばすことが可能となる。
包装材料LMを他のタイプの包装体に用いることによっても、上記と同様の効果を得ることは可能である。例えば、容器1と蓋2の代わりに、包装材料LMを袋状にヒートシールして包装袋として用いてもよい。また、紫外線照射の妨げになりにくい印刷層を必要に応じて包装材料LMに設けてもよい。
以下、本発明を実施した包装材料,包装体等を、実施例,具体例等を挙げて更に具体的に説明する。包装材料LMは、基材層L1とアンカーコート(AC)層L2とポリエチレン(PE)層L3とシーラント層L4とを順に含む積層フィルムで構成されている。包装体5の蓋2の積層構造を、包装体5の外側から内側にかけて、基材層L1/アンカーコート層L2/ポリエチレン層L3/シーラント層L4の形式で表現した場合、実施例に係る包装材料LMは、バリアONY/AC/PE/EPシーラントとなる。ただし、包装材料LMの実施例において、バリアONYはエチレン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)で酸素バリア性を持たせた共押出しの二軸延伸ナイロンフィルムであり、EPシーラントはEP性(易剥離性)を有するシーラントフィルムである。
基材層L1の構成材料であるバリアONYとしては、
具体例L1−1:三菱ケミカル(株)製 スーパーニール(登録商標)E、
具体例L1−2:ユニチカ(株)製 エンブロン(登録商標)E600、
具体例L1−3:三菱ケミカル(株)製 スーパーニール(登録商標)SP−R、
具体例L1−4:ユニチカ(株)製 エンブロン(登録商標)M800、
具体例L1−5:興人フィルム&ケミカルズ(株)製 ボニール−SPY、
具体例L1−6:東洋紡(株)製 MX112、
具体例L1−7:興人フィルム&ケミカルズ(株)製 ボニール−K PC、
が挙げられる。これらのバリアONYうち、具体例L1−1,2は実施例の構成材料であるEVOH系の共押出しONYであるのに対し、具体例L1−3〜6はMXDナイロン系の共押出しONYであり、具体例L1−7はポリ塩化ビニリデン(PVDC)コート系のONYである。
具体例L1−1:三菱ケミカル(株)製 スーパーニール(登録商標)E、
具体例L1−2:ユニチカ(株)製 エンブロン(登録商標)E600、
具体例L1−3:三菱ケミカル(株)製 スーパーニール(登録商標)SP−R、
具体例L1−4:ユニチカ(株)製 エンブロン(登録商標)M800、
具体例L1−5:興人フィルム&ケミカルズ(株)製 ボニール−SPY、
具体例L1−6:東洋紡(株)製 MX112、
具体例L1−7:興人フィルム&ケミカルズ(株)製 ボニール−K PC、
が挙げられる。これらのバリアONYうち、具体例L1−1,2は実施例の構成材料であるEVOH系の共押出しONYであるのに対し、具体例L1−3〜6はMXDナイロン系の共押出しONYであり、具体例L1−7はポリ塩化ビニリデン(PVDC)コート系のONYである。
表1に、バリアONYの具体例L1−1〜7の波長254nmでの紫外線透過率(%),酸素透過度(ml/(m2・24hrs・MPa))等を示す。なお、包装材料LMの実施例では、紫外線透過率:80%以上のバリアONYのうち、具体例L1−1の使用を想定している。
AC層L2は、基材層L1とPE層L3との接着強度を高めるために、AC剤を基材層L1に塗布することにより形成される。AC層L2の構成材料であるAC剤としては、例えば、イソシアネート系,イミン系,ポリブタジエン系等の水性接着剤が挙げられる。AC剤の塗布量は、グレードによって大きく異なるものの、包装材料LM全体から見ると非常に少ない。結果として、包装材料LM全体におけるAC層L2の紫外線吸収率は無視できる程度に小さいため(紫外線透過率:80%以上)、いずれのタイプのAC剤も使用可能である。
例えば、ドライラミネートではDL用接着剤を固形分で3g/m2以上塗布することが多いため、DL用接着剤は紫外線透過率に大きく影響してしまう。それに対し、押出ラミネートではAC剤の塗布量が機械塗り固形分で約0.3g/m2であるため、その影響は無視できるレベルである。手塗り(展色)の場合にはAC剤の塗布量が約1.5g/m2となるが、紫外線の吸収量はAC層L2の厚みに比例するので、例えば紫外線透過率3.8%でも、紫外線吸収率:(100−3.8)÷(1.5/0.3)=19.24%程度となって、紫外線透過率:80.76%となる。なお、包装材料LMの実施例では、イソシアネート系のAC剤の使用(塗布量0.3g/m2)により、波長254nmでの紫外線透過率:85%のAC層L2を想定している。
PE層L3の構成材料としては、例えば、押出ラミネート用の低密度ポリエチレン(LDPE)等の押出しPEが挙げられる。具体例としては、日本ポリエチレン(株)製 LC600A,住友化学(株)製 CE4009等が挙げられる。なお、包装材料LMの実施例では、波長254nmでの紫外線透過率:94%のPE層L3を想定している。
シーラント層L4の構成材料であるEPシーラントは、EP性を有するとともにPE層L3に対して高い接着強度を有する凝集剥離タイプ,界面剥離タイプ又は層間剥離タイプの機能性フィルムである。EPシーラントとしては、
具体例L4−1:三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−013C、
具体例L4−2:三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−017C、
具体例L4−3:三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−302C、
具体例L4−4:東レフィルム加工(株)製 7601EA、
具体例L4−5:東レフィルム加工(株)製 7603B、
具体例L4−6:東レフィルム加工(株)製 9501A、
が挙げられる。具体例L4−1,2,4,6は凝集剥離タイプであり、具体例L4−3は層間剥離タイプであり、具体例L4−5は界面剥離タイプである。
具体例L4−1:三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−013C、
具体例L4−2:三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−017C、
具体例L4−3:三井化学東セロ(株)製 CMPS(登録商標)−302C、
具体例L4−4:東レフィルム加工(株)製 7601EA、
具体例L4−5:東レフィルム加工(株)製 7603B、
具体例L4−6:東レフィルム加工(株)製 9501A、
が挙げられる。具体例L4−1,2,4,6は凝集剥離タイプであり、具体例L4−3は層間剥離タイプであり、具体例L4−5は界面剥離タイプである。
表2に、具体例L4−1〜6の波長254nmでの紫外線透過率(%)を示す。なお、包装材料LMの実施例では、紫外線透過率:80%以上のEPシーラントのうち、押出ラミネートに適した具体例L4−2の使用を想定している。
表3に、実施例に係る包装材料LMについて、各層L1〜L4及び包装材料LM全体としての波長254nmでの紫外線透過率(%)を示す。表3に示す積層構造を有する包装材料LMでは、波長254nmでの紫外線透過率が包装材料LMの全体として50%以上である。したがって、包装材料LMで構成された包装体5では高い紫外線殺菌効果が得られるため、包装体5内部の食品(内容物3)の賞味期限を延ばすことができる。
1 容器
1a 開口
1b 底部
1c 側面部
1f フランジ部
1s 収容空間
2 蓋
3 内容物(食品)
5 包装体(包装食品)
LM 包装材料(積層フィルム)
L1 基材層
L2 アンカーコート層
L3 ポリエチレン層
L4 シーラント層
1a 開口
1b 底部
1c 側面部
1f フランジ部
1s 収容空間
2 蓋
3 内容物(食品)
5 包装体(包装食品)
LM 包装材料(積層フィルム)
L1 基材層
L2 アンカーコート層
L3 ポリエチレン層
L4 シーラント層
Claims (8)
- 基材層とアンカーコート層とポリエチレン層とシーラント層とを含む積層フィルムからなる紫外線殺菌用の包装材料であって、
前記基材層が、エチレン・ビニルアルコール共重合体で酸素バリア性を持たせた共押出しの二軸延伸ナイロンからなることを特徴とする包装材料。 - 波長254nmの紫外線の透過率が、包装材料全体として50%以上であることを特徴とする請求項1記載の包装材料。
- 前記シーラント層が、イージーピール性を有することを特徴とする請求項1又は2記載の包装材料。
- 前記シーラント層が、ポリエチレン及びポリプロピレンからなることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の包装材料。
- 前記ポリエチレン層が、ポリエチレンの押出ラミネートで成形されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装材料。
- 波長254nmの紫外線の透過率が、前記積層フィルムの各層において80%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装材料。
- 紫外線殺菌処理に対応した包装体であって、
開口を有する容器と、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装材料からなり、かつ、前記開口を覆うように前記容器を前記シーラント層でシールする蓋と、
前記容器内に収容され、かつ、前記蓋でシールされた状態で紫外線殺菌を必要とする内容物と、
を有することを特徴とする包装体。 - 前記内容物として食品が前記容器内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする請求項7記載の包装体。
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