JP2021037058A - 吸収性物品用伸縮シート、それを有する吸収性物品、及び該吸収性物品用伸縮シートの製造方法 - Google Patents

吸収性物品用伸縮シート、それを有する吸収性物品、及び該吸収性物品用伸縮シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伸縮特性に優れる吸収性物品用伸縮シートを提供すること。【解決手段】伸縮シート1aは、伸長性を有する不織布2の一方の面上に、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した非伸長状態の複数の弾性フィラメント4が、融着によって該不織布2に接合されている。別の伸縮シート1bは、弾性フィラメント4が、低目付部21及び高目付部23を有する不織布2に接合されているとともに、該弾性フィラメント4を被覆するように別体のシート5が積層されている。シート5は、弾性フィラメント4と間欠的に形成された接合部間において前記不織布2から離間している。さらに別の伸縮シート1cは、シート5が接着剤を介して不織布2及び弾性フィラメント4それぞれと接合されており、全体が弾性フィラメント4の収縮によって、前記シート5側に突出している。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品用伸縮シート、それを有する吸収性物品、及び該吸収性物品用伸縮シートの製造方法に関する。
おむつ等の吸収性物品を身体へフィットさせる観点から、吸収性物品の構成部材として2枚のシート間に糸ゴム等の弾性部材を接合してなる伸縮性のシート部材が用いられている。斯かるシート部材として、例えば、特許文献1には、第1の表面及び第2の表面を有する弾性部材と、該弾性部材に接合された第1の不織布層とを有する積層品と、該積層品において弾性部材側に配された第2の不織布層とを具備しており、該積層品には機械的な延伸作業が施されている、弾性積層品が記載されている。
また本出願人は、先に、所定の樹脂組成物からなる複数の弾性フィラメントが、互いに交差せずに一方向に延びるように配列し、且つ伸長可能な不織布の少なくとも片面に接合されてなる伸縮シートを提案している(特許文献2)。
特表2002−540977号公報 特開2009−030182号公報
特許文献1及び2に記載のシートは、弾性部材又は弾性フィラメントの延在方向に沿って伸縮可能である。しかしながら、本発明者が検討した結果、これら特許文献に記載のシートは、伸縮特性に改善の余地があることが判明した。
したがって、本発明の課題は、伸縮特性に優れる吸収性物品用伸縮シート、それを有する吸収性物品、及び該吸収性物品用伸縮シートの製造方法を提供することに関する。
本発明は、伸長性を有する不織布の一方の面上に、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した非伸長状態の複数の弾性フィラメントが、融着によって該不織布に接合されており、
前記一方の面側において前記弾性フィラメントが露出している、吸収性物品用伸縮シートを提供するものである。
また本発明は、前記吸収性物品用伸縮シートを、構成部材として有する吸収性物品を提供するものである。
また本発明は、複数の紡糸ノズルから紡出された溶融又は軟化状態の複数の弾性フィラメントを、該弾性フィラメントの固化前に原反シートの一方の面と接触させて、該弾性フィラメントが該原反シートに融着した複合シートを得、前記複合シートに伸縮性を付与する工程を備える、吸収性物品用伸縮シートの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、伸縮特性に優れる吸収性物品用伸縮シート、及びそれを有する吸収性物品を提供することができる。また、本発明の吸収性物品用伸縮シートの製造方法によれば、前記吸収性物品用伸縮シートを効率的に製造できる。
図1は、本発明の吸収性物品用伸縮シートの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1のシートのII−II線断面図である。 図3は、本発明の吸収性物品用伸縮シートの別の実施形態を示す図2相当図である。 図4は、図3に示す1つのくびれを有する括れフィラメントを模式的に示す拡大断面図である。 図5は、本発明の吸収性物品用伸縮シートのさらに別の一実施形態を示す図であって、弾性部材の延在方向に沿う断面図である。 図6は、本発明の吸収性物品用伸縮シートのさらに別の一実施形態を示す図であって、弾性フィラメントの延在方向に沿う断面図である。 図7は、図1に示す吸収性物品用伸縮シートの製造方法における融着工程を示す斜視図である。 図8は、図7に示す紡糸装置における紡糸ヘッドの下端面(ノズル設置面)側を上側に描いて模式的に示す斜視図である。 図9は、図8に示す紡糸ノズルの配置を示す平面図である。 図10(a)及び(b)は、融着工程における一対のロールを示す図であって、該ロールの径方向に沿う断面図である。 図11は、融着工程における第1ロールに対する不織布の巻き付け角度を示す図であって、該第1ロールの径方向に沿う断面図である。 図12(a)及び(b)は、融着工程にて得られた複合シートの巻回体(ロール)の一実施形態を示す図であって、該ロールにおいて隣接する複合シートの断面図である。 図13は、図1に示す吸収性物品用伸縮シートの製造方法における伸縮性付与工程を示す斜視図である。
以下、本発明の伸縮シートをその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図3には、本発明の好ましい一実施形態に係る吸収性物品用伸縮シート1aが示されている。以下、吸収性物品用伸縮シートを、単に伸縮シートともいう。
伸縮シート1aは、図1及び図2に示すように、1枚の単層の不織布2と、該不織布2の一方の面上に接合された複数の弾性フィラメント4とを備えている。伸縮シート1aにおいて、複数の弾性フィラメント4は、互いに交差せずに一方向に延びるように配列されている。本実施形態において弾性フィラメント4は、伸縮シート1aの全長に亘って連続しており、直線状に延びている。弾性フィラメント4は、互いに交差しなければ、蛇行しながら一方向に延びていてもよい。
本実施形態の伸縮シート1aは、長手方向X及び該長手方向Xと直交する幅方向Yを有している。長手方向Xは、弾性フィラメント4の延在方向と一致している。
複数の弾性フィラメント4それぞれは、融着によって不織布2に接合されている。即ち、弾性フィラメント4と不織布2との接合は、接着剤等の他の成分を介しての接合ではなく、弾性フィラメント4を構成する樹脂、及び不織布2を構成する樹脂の少なくとも一方の溶融による接合である。弾性フィラメント4と不織布2との接合強度の観点から、弾性フィラメント4はその全長に亘り連続した融着によって不織布2に接合されていることが好ましい。
弾性フィラメント4は、非伸長状態で不織布2に接合されている。「非伸長状態」とは、外力を取り除いたときに、これ以上縮まない状態を意味する。
本実施形態における不織布2は、低目付部21と、該低目付部21に比して該不織布2の形成材料が多い高目付部23とを有している。これら低目付部21と高目付部22とは、弾性フィラメント4の延在方向と直交する方向(幅方向Y)に沿って延在しているとともに、弾性フィラメント4の延在方向(長手方向X)に沿って、交互に配置されている。低目付部21及び高目付部22は、後述する伸縮性付与工程によって、不織布2に形成される。当該伸縮性付与工程により、不織布2は、弾性フィラメント4の延在方向(長手方向X)に沿って伸長可能な伸長性を有している。「伸長性を有する」とは、(イ)不織布2の構成繊維自体が伸長する場合と、(ロ)構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたり、繊維のたるみが引き伸ばされたりして、不織布全体として伸長する場合とを包含する。本実施形態における不織布2は、前記(ロ)の構成を具備している。尤も不織布2が前記(イ)の構成も具備することは妨げられない。「伸長性を有する」とは、例えば以下の測定方法により測定した伸長率(長さ変化)が、30%以上であることを意味する。後述する伸縮シートの伸縮特性をより向上させる観点から、不織布2の伸長率は、100%以上300%以下であることが好ましい。
〔伸長率の測定方法〕
長手方向に1cmの間隔を空けて、幅方向に延びる2つの印を付けた伸縮シート1aから、弾性フィラメント4を取り除き、前記の2つの印を含むように長手方向2cm×幅1cmとなるように不織布2を切り出して、これを試験片とする。弾性フィラメント4を取り除く方法としては、不織布2は不溶で且つ弾性フィラメント4のみ可溶な有機溶媒を用い、弾性フィラメント4のみを溶解させた後、不織布2を自然乾燥させて得ることができる。例えば、弾性フィラメント4が熱可塑性エラストマーのスチレン系ブロック共重合体からなり、不織布2がポリプロピレンからなる場合、前記の有機溶媒としては、トルエンを用いることができる。次いで、試験片の長手方向を引張方向に一致させ、試験片における前記2つの印の箇所を引張試験機(オリエンテック株式会社製テンシロン引張り試験機 RTM100)のチャックに取り付ける。この際、チャック間距離は1cmとなる。次いで、引張り速度100mm/分で、試験片を荷重50gまで引っ張り、該試験片の長さを測定する。そして、次式により、伸長率を計算する。
伸長率(%)=〔引っ張った後の試験片の長さ(mm)−引っ張る前の試験片の長さ(mm)〕/引っ張る前の試験片の長さ(mm)×100
市販のおむつ等の吸収性物品に組み込まれている伸縮シートを測定する場合には、該吸収性物品において伸縮シートと他の構成部材との接合に用いられている接着剤を、有機溶媒によって溶かし、該伸縮シートを取り出す。斯かる有機溶剤は、弾性フィラメントを溶かさないものを用いる。取り出した伸縮シートは、前記有機溶媒を乾燥させた上で、前記の測定方法や本明細書に記載された他の測定方法に供する。
伸縮シート1aは弾性フィラメント4の延びる方向に沿って伸縮する。伸縮シート1aの伸縮性は、弾性フィラメント4の弾性に起因して発現する。「弾性」とは、伸ばすことができ且つ伸ばした力から解放したときに収縮する性質を意味する。伸縮シート1aを、弾性フィラメント4の延在方向に沿って引き伸ばすと、弾性フィラメント4及び不織布2が伸長する。そして伸縮シート1aの引き伸ばしを解除すると、弾性フィラメント4が収縮し、その収縮に伴って不織布2が引き伸ばし前の状態に戻る。伸縮シート1aにおいては、弾性フィラメント4どうしが互いに交差していないので、伸縮シート1aを、弾性フィラメント4の延在方向に沿って引き伸ばしたとき、該伸縮シート1aがその引き伸ばし方向と直交する方向に縮む、いわゆる幅縮みをほとんど起こさずに伸長可能である。
伸縮シート1aにおいては、図1に示すように、不織布2の一方の面側において弾性フィラメント4が露出している。これに対して従来の伸縮シート、例えば特許文献2に記載の伸縮シートは、2枚の不織布間に弾性フィラメントが配されており、該弾性フィラメントの伸縮が該2枚の不織布によって拘束されている。一枚の不織布と、その一面に配された弾性フィラメントからなる本実施形態の伸縮シートは、従来の伸縮シートに比べて不織布による伸縮の拘束が少ないことから、弾性フィラメント4本来の伸縮特性が損なわれ難くなり、優れた伸縮特性が奏される。換言すれば、弾性フィラメント4は、不織布2といった他の構成部材と接合されていない部分を有するので、該弾性フィラメント4の伸長及び収縮に伴う動きを拘束しない部分が確保されて、本来の伸縮特性が発現し易くなる。さらに、伸縮シート1aは、不織布2の伸長可能な長さまで又は弾性フィラメント4の最大伸度まで伸ばすことが可能である。本実施形態の伸縮シート1aは、このように優れた伸縮特性を有するので、吸収性物品の構成部材に好適に用いることができる。例えば、伸縮シート1aをおむつの外面を形成する外装体に用いることができる。斯かるおむつは、着用状態では、弾性フィラメント4が良好に収縮するので、着用者の身体に対するフィット性が良好になる。また、外装体として用いられる伸縮シート1aは、その長手方向Xがおむつの胴周り方向に沿うようにおむつに組み入れられることが好ましい。斯かるおむつは、これを着用者に履かせる際、外装体が胴周り方向に良好に伸びるので、小さな力で拡げられ易く、これに起因して着用動作を行い易い。
吸収性物品に組み込まれた状態で十分な伸縮特性を発現させる観点から、伸縮シート1aは、50%行き荷重G1に対する50%戻り荷重G2の割合(G2/G1)が、好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上、また好ましくは100%以下である。50%行き荷重G1は、弾性フィラメント4の延在方向に沿って伸縮シート1aを元の長さの1.5倍(50%)まで伸長させたときの荷重である。50%戻り荷重G2は、弾性フィラメント4の延在方向に沿って伸縮シート1aを元の長さの2.0倍(100%)まで伸長させ、その状態から元の長さの1.5倍(50%)まで戻したときの荷重である。これらの荷重の測定方法は後述する。
前記と同様の観点から、伸縮シート1aの50%戻り荷重G2は、好ましくは30cN/50mm以上、より好ましくは50cN/50mm以上であり、また好ましくは150cN/50mm以下、より好ましくは135cN/50mm以下である。
前記と同様の観点から、伸縮シート1aの50%行き荷重G1は、好ましくは300cN/50mm以下、より好ましくは150cN/50mm以下、さらに好ましくは70cN/50mm以下である。50%行き荷重G1は、伸縮シートの伸ばし易さを示す指標とすることができる。50%行き荷重G1は、その値が小さい程、伸縮シートが伸ばし易いことを示すので、該50%行き荷重G1の下限値は特に制限されない。伸縮特性を発現する上で、50%戻り荷重G2が50%行き荷重G1を超えることはないので、50%行き荷重G1の下限値は、50%戻り荷重G2以上となる。
〔50%行き荷重G1及び50%戻り荷重G2の測定方法〕
引張試験機(株式会社島津製作所製AG−IS)を用いて伸縮シートの100%伸長サイクル試験を行う。具体的には、先ず、100%伸長サイクル試験に用いる伸縮シートのサンプル(長手方向20cm×幅5cm)を準備し、弾性フィラメントの延びる延在方向を引張方向に一致させて、該サンプルを引張試験機に装着する。このときのチャック間距離は150mmとする。サンプルは、300mm/minの速度で150mm伸長させた後(チャック間距離が計300mmとなる)、直ちに300mm/minの速度で初期長さに戻す。斯かる100%伸長サイクル試験において、初期長さの2倍までサンプルを伸ばした状態を伸度100%とする。この伸度100%まで伸長させる過程において、伸度が50%になった時点、即ちサンプルが初期長さの1.5倍になった時点での引張り力を「50%行き荷重G1」とする。また、伸度100%まで伸長後、初期長さに戻す過程において、伸度が50%になった時点での引張り力を、「50%戻り荷重G2」とする。なお、サンプルが上記サイズで採取できない場合には、サンプルは、長手方向5cm×幅2cmで準備し、チャック間距離を30mmとする点以外は前記と同じ条件にて測定を行う。そして得られた測定値を5cm幅で換算した値を、「50%行き荷重G1」又は「50%行き荷重G1」とする。
伸縮シートをより伸長させ易くする観点から、伸縮シート1aの200%行き荷重G3は、0cN/50mm以上であり、また好ましくは500cN/50mm以下、より好ましくは300cN/50mm以下である。200%行き荷重G3は、初期長さの3.0倍までサンプルを伸長させた時点で測定される引張り力であり、伸長長さ以外は、前述の50%行き荷重G1の測定方法と同様にして測定できる。200%行き荷重G3における伸長倍率、即ち3.0倍の伸長倍率は、おむつを着用者に履かせる際に拡げられる外装体の伸長倍率に相当する。即ち、200%行き荷重G3が低いほど、伸縮シートは伸ばし易いので、その下限値は特に制限されない。
良好な伸縮特性をより確実に確保する観点から、伸縮シート1aの残留歪み(%)は、0%以上であり、また好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下である。残留歪み(%)は、サンプルを初期長さの2倍に伸長させた後、初期長さ(伸長度0%)に戻す過程において、該初期長さに対する引張り力が0となった時点のサンプル長さの割合(%)である。残留歪み(%)は、引張り力が0となるまで初期長さに戻す点以外は、前述の50%戻り荷重G2の測定方法と同様にして測定できる。残留歪み(%)が低いほど、伸縮特性に優れるので、その下限値は特に制限されない。
前述した伸縮特性をより向上させる観点から、伸縮シート1aの坪量は以下の範囲内であることが好ましい。
伸縮シート1aは、その全体の坪量が、好ましくは10g/m以上、より好ましくは20g/m以上であり、また好ましくは70g/m以下、より好ましくは50g/m以下である。
伸縮シート1aを構成する不織布2の坪量は、好ましくは5g/m以上、より好ましくは10g/m以上であり、また好ましくは50g/m以下、より好ましくは30g/m以下である。
不織布2の低目付部21における坪量は、好ましくは3g/m以上、より好ましくは7g/m以上であり、また好ましくは20g/m以下、より好ましくは15g/m以下である。
不織布2の高目付部23における坪量は、好ましくは5g/m以上、より好ましくは10g/m以上であり、また好ましくは50g/m以下、より好ましくは30g/m以下である。
良好な肌触りを発現させる観点から、伸縮シート1aの厚みT1(図2参照)は、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.25mm以上、さらに好ましくは0.3mm以上であり、また好ましくは0.5mm以下、より好ましくは0.4mm以下である。伸縮シート1aの厚みは、測定対象のシートを0.5cN/cmの荷重にて平板間に挟み、平板間の距離を測ることで、測定される。測定は、伸縮シートの任意の3箇所について行い、これらの平均を該伸縮シートの厚みとする。
前記と同様の観点から、不織布2の厚みは、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.1mm以上、さらに好ましくは0.15mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下である。不織布2の厚みの測定は、次の方法で行われる。測定対象の伸縮シートに剃刀を当て、該剃刀の上部をハンマーで叩く等して切断する。切断した伸縮シートについて、0.5cN/cmの荷重にて平板間に挟んだ状態で、該伸縮シートの断面をマイクロスコープにより50〜200倍の倍率で観察する。次いで、観察視野において不織布の厚みを測定する。測定は、前記断面の任意の3箇所について行い、これらの平均を不織布の厚みとする。
不織布2は、前述したように低目付部21及び高目付部23を有することにより、長手方向Xに伸長可能である。不織布2の伸長性をより向上させる観点から、低目付部21の長手方向Xの長さL11(図1参照)は、同方向Xの高目付部23の長さL13(図1参照)に対して好ましくは50%以上、より好ましくは100%以上であり、また好ましくは300%以下、より好ましくは200%以下である。
前記と同様の観点から、低目付部21の長手方向Xの長さL11(図1参照)は、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.5mm以上であり、また好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1mm以下である。
前記と同様の観点から、高目付部23の長手方向Xの長さL13(図1参照)は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上であり、また好ましくは1mm以下、より好ましくは0.7mm以下である。
良好な肌触りを発現させる観点から、幅方向Yに隣り合う弾性フィラメント4どうしの端部間距離L14(図2参照)は、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上であり、また好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下であり、さらに好ましくは1mm以下である。端部間距離L14は、すべての弾性フィラメント間で一定であってもよく、一の弾性フィラメント間と他の弾性フィラメント間とで異なっていてもよい。端部間距離L14が一定でない場合、弾性フィラメント間の端部間距離の平均値が、上述した好ましい範囲内であることが好ましく、すべての弾性フィラメント間の端部間距離が、上述した好ましい範囲内であることがより好ましい。
隣り合う弾性フィラメント4どうしの端部間距離L14は、伸縮シート1aのサンプルを幅方向Yに切断した切断面をマイクロスコープにて拡大して測定する。測定は、任意の100箇所にて行い、その平均値を端部間距離の平均値とする。また、測定は、長手方向Xの位置が相異なる切断面を複数切り出し、該複数の切断面における隣り合う弾性フィラメント4どうしの端部間距離を測定する。
弾性フィラメント4には、その延在方向と直交する断面(以下、幅方向断面ともいう。)において、くびれを有する括れフィラメント41と、該くびれを有しない単フィラメント4とがある。伸縮シート1aにおける弾性フィラメント4は、図2に示すように単フィラメント4のみから構成されていてもよく、図3に示すように括れフィラメント41及び単フィラメント4の双方から構成されていてもよく、括れフィラメント41のみから構成されていてもよい。括れフィラメント41は、幅方向断面視において1つ以上のくびれ42を有するフィラメントである。括れフィラメント41におけるくびれ42は、図4に示すように、該フィラメントの周面から幅方向断面の内方に向かって凹んでいる一対の箇所である。図3に示す括れフィラメント41は、1つのくびれ42を有している。括れフィラメントは、2以上の複数のくびれ42を有するものであってもよい。
単フィラメント4は、紡糸ノズルから吐出された溶融樹脂を紡糸線上で延伸することにより得られる。単フィラメント4の直径Dは、特に制限されない。伸縮シート1aの風合いと弾性フィラメント4の生産性とのバランスの観点から、単フィラメント4の直径は、好ましくは40μm以上、より好ましくは80μm以上、また好ましくは200μm以下、より好ましくは180μm以下である。単フィラメント4の直径は、伸縮シート1aのサンプルを幅方向Yに切断した切断面をマイクロスコープにて拡大して測定する。測定は、任意の20箇所の切断面にて行い、これらの測定値の平均を単フィラメント4の直径とする。
括れフィラメント41は、例えば、隣り合う2以上の紡糸ノズルから吐出された2本以上のフィラメントどうしを延伸途中で結着させることにより得られる。以下、括れフィラメント41を構成するフィラメントを、構成フィラメントともいう。括れフィラメント41は、幅方向断面の形状が、図4に示すように、複数の円が一部を重複した状態に幅方向Yに連なった形状を有している。例えば、1つのくびれ42を有する括れフィラメント41の幅方向断面の形状は、図4に示すように、構成フィラメントの輪郭をなす2つの円c1,c2が、部分的に重複して幅方向Yに連なった形状となっている。図4において前記2つの円が部分的に重複した部分を、隣り合う円と円の連結部分に存する破線の円弧で示す。斯かる括れフィラメント41を有する伸縮シート1aは、該括れフィラメントに代わって、該括れフィラメントの構成フィラメントの数に相当する単フィラメント4を有する伸縮シートよりも、隣り合う弾性フィラメント4どうしの間における、弾性フィラメント4と融着していない不織布2の長さが長くなるので、不織布2の厚みが出やすく、伸縮シート1aの肌触りをより向上できる。
伸縮シート1aの肌触りをより向上させる観点から、括れフィラメントの幅方向断面の外形において、隣り合う円の中心間距離P1が一方の円の半径と他方の円の半径との和よりも小さく、且つ一方の円の半径及び他方の円の半径のうちの短い方の半径よりも長いことが好ましい。例えば、1つのくびれ42を有する括れフィラメント41においては、図4に示すように、幅方向断面の外形において、隣り合う円c1,c2の中心間距離P1が一方の円c1の半径r1と他方の円c2の半径r2との和(r1+r2)よりも小さく、且つ一方の円c1の半径r1及び他方の円c2の半径r2のうちの短い方の半径(例えば、一方の円c1の半径r1)よりも長いことが好ましい。
前記と同様の観点から、1つ又は複数のくびれ42を有する括れフィラメントの幅方向断面において、該括れフィラメントの幅方向Yの最大長さは、好ましくは100μm以上、より好ましくは200μm以上であり、また好ましくは500μm以下、より好ましくは400μm以下、より一層好ましくは300μm以下、さらに好ましくは270μm以下である。前記括れフィラメントの幅方向Yの最大長さは、該括れフィラメントの幅方向断面において、幅方向の長さが最大となる長さであり、以下の方法により測定される。伸縮シートのサンプルを幅方向に切断した切断面をマイクロスコープにて拡大して測定する。測定は、1本の括れフィラメントにつき、長手方向の位置が相異なる任意の20箇所にて行い、その平均値を括れフィラメントの幅方向の最大長さとする。
前記と同様の観点から、幅方向断面における1つのくびれ42を有する括れフィラメント41の寸法は、以下の範囲内であることが好ましい(図4参照)。
括れフィラメント41は、幅方向Yの最大長さL1に対する構成フィラメントの直径L2の割合〔(L2/L1)×100〕が、好ましくは10%以上、より好ましくは30%以上であり、また好ましくは60%以下、より好ましくは50%以下である。
括れフィラメント41は、構成フィラメントの直径L2に対するくびれ42における厚み方向Zの最小長さL3の割合〔(L3/L2)×100〕が、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上であり、また好ましくは50%以下、より好ましくは30%以下である。
括れフィラメント41を構成する構成フィラメントの直径L2は、好ましくは80μm以上、より好ましくは100μm以上であり、また好ましくは200μm以下、より好ましくは180μm以下である。
括れフィラメント41のくびれ42における厚み方向Zの最小長さL3は、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また好ましくは60μm以下、より好ましくは50μm以下である。
伸縮シート1aの肌触りをより向上させる観点から、括れフィラメント41は、幅方向断面に1つのくびれ42を有していることが好ましい。前記と同様の観点から、伸縮シート1aにおいて、弾性フィラメント4の本数に対する、1つのくびれ42を有する括れフィラメント41の本数の割合(%)が、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは50%以下である。前記割合は、伸縮シートにおける任意の20箇所を幅方向Yに沿って切断し、該切断面をマイクロスコープにて拡大して、弾性フィラメントの本数と、1つのくびれ42を有する括れフィラメントの本数とを数えることにより求める。弾性フィラメント4の本数は、単フィラメント4及び括れフィラメント41の合計である。なお、括れフィラメント41は、紡糸直後は複数本であったフィラメントが接着して形成されたものであるが、「弾性フィラメントの本数」としては、紡糸直後の状態のまま伸縮シート1aに取り込まれたフィラメントも、1つのくびれを有するフィラメントも、2つのくびれを有するフィラメントも、それぞれ「1本」として数える。
伸縮シート1aが、弾性フィラメント4として、複数のくびれ42を有する括れフィラメントと、1つのくびれ42を有する括れフィラメント41とを含んでいる場合、前記と同様の観点から、括れフィラメント41の総本数に対する1つのくびれを有するフィラメント41の本数の割合は、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは90%以上であり、また好ましくは100%以下である。
伸縮シート1aの形成材料について説明する。不織布2としては、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の不織布を用いることができる。これら不織布は、連続フィラメント又は短繊維の不織布であり得る。
不織布2の構成繊維としては、例えば、実質的に非弾性の樹脂からなる非弾性繊維を用いることができ、その場合、不織布2は、該非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層となり得る。斯かる非弾性繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。不織布2の構成繊維は、短繊維でも長繊維でもよく、親水性でも撥水性でもよい。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
不織布2の構成繊維の好ましい一例として、低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる複合繊維が挙げられる。その場合には、少なくとも低融点成分の熱融着により、その構成繊維どうしが繊維交点で接合される。低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる芯鞘型の複合繊維としては、芯が高融点PET、PPで、鞘が低融点PET、PP、PEのものが好ましい。特にこれらの複合繊維を用いると、弾性フィラメント4との融着が強くなり、両者間での剥離が起こり難くなるので好ましい。
弾性フィラメント4は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等の弾性樹脂を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、伸縮シート1aに好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)、SEBS(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα−オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
図5及び図6には本発明の伸縮シートの別の実施形態が示されている。図5及び図6に示す実施形態については、先に説明した図1〜図4に示す実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前述した図1〜図4に示す実施形態についての説明が適宜適用される。後述する第1不織布2の構成については、前述した図1及び図2に示す実施形態における不織布2の説明が適宜適用される。
図5に示す実施形態の伸縮シート1bは、上述した図1〜図4に示す実施形態と同じ構成を具備する不織布2及び弾性フィラメント4を有するとともに、不織布2の一方の面側(弾性フィラメント4側)に別体のシートとして不織布5が積層されている。即ち、本実施形態の伸縮シート1bは、2枚の不織布2,5と、これら不織布2,5間に配された弾性フィラメント4を有している。前記2枚の不織布2,5を区別して説明を容易にする観点から、以下、該2枚の不織布2,5のうち、融着によって弾性フィラメント4と接合されている不織布2を第1不織布2といい、第1不織布の反対側に配された不織布5を第2不織布5という。
本実施形態の伸縮シート1bにおいて、第1不織布2の一方の面上に、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した非伸長状態の複数の弾性フィラメント4が、融着によって該第1不織布2に接合されている。弾性フィラメント4と不織布2との接合強度の観点から、弾性フィラメント4はその全長に亘り連続した融着によって第1不織布2に接合されていることが好ましい。
第2不織布5は、典型的には非伸長性及び非伸縮性である。「非伸長性」とは、前述した伸長率(長さ変化)が、30%未満であることを意味する。「非伸縮性」とは、下記〔伸長回復率の測定方法〕により測定した伸長回復率(%)が20%以下であること、もしくは100%伸長する前に破断することを意味する。非伸縮性の不織布は、最大伸度が90%以下であることが好ましい。
〔伸長回復率の測定方法〕
長さ50mm、幅25mmの不織布のサンプル片を用意し、引張り試験機(株式会社オリエンテックの「テンシロン」RTC−1210A)を用いて、チャック間隔K0にサンプル片を固定し、300mm/minの速度で100%伸長時の長さK2(K2=K0×2)まで伸長させた後、引張速度と同様の速度で戻し始めて応力が0になったときにおけるサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。次式から100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K2−K1)/(K2−K0)〕×100
伸縮シート1bにおいて、第2不織布5は、非伸長状態で弾性フィラメント4と間欠的に接合されている。本実施形態においては、図5に示すように、第1不織布2、弾性フィラメント4、及び第2不織布5が、長手方向Xに間欠的に形成された接合部6を介して接合されている。斯かる接合部6は、エンボス加工等を用いた融着によって形成されている。
本実施形態の伸縮シート1bは、第1不織布2と弾性フィラメント4との積層体を長手方向Xに伸長させ、該積層体の弾性フィラメント4側に非伸長状態の第2不織布5を積層し、前記接合部6を形成することにより得られる。長手方向Xにおける接合部6間において、第2不織布5は、弾性フィラメント4と接合されていない。そのため、接合部6を形成後、前記積層体の伸長を解除すると、該積層体は長手方向Xに収縮する。斯かる収縮によって、非伸長状態の伸縮シート1bでは、接合部6間の第2不織布5が、第1不織布2及び弾性フィラメント4から離間する。これにより接合部6間の第2不織布5が弾性フィラメント4から突出するので、該接合部6間では第2不織布5からなる凸部51が形成され、接合部6では凹部52が形成される。このように伸縮シート1bにおける第2不織布5は、接合部6間において第1不織布2から離間して凸部51を形成している。
本実施形態における伸縮シート1bは、弾性フィラメント4を被覆する第2不織布5によって、該弾性フィラメント4によるべたつきを抑制するので、肌触りが良好となるとともに、第2不織布5により凸部51が形成されるので、良好な風合いを有する。また、本実施形態の伸縮シート1bは、間欠的に形成された接合部6によって、第2不織布5と弾性フィラメントが接合されているので、特許文献2の伸縮シートに比べて低い応力で伸長可能であり、さらに通気性が向上するという利点を有する。そのため、吸収性物品の外装体、好ましくは外装体における着用者の胴回りに配される胴回り部に用いることができる。
図5に示す伸縮シート1bは、接合部6が、第1不織布2、弾性フィラメント4、及び第2不織布5を接合するものであったが、接合部6は、弾性フィラメント4及び第2不織布5を接合するものであってもよい。斯かる伸縮シート1bも、上述した利点を有する。
上述した利点による効果をより向上させる観点から、本実施形態の伸縮シート1bの厚みT2(図5参照)は、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上、さらに好ましくは2mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である。前記厚みは、凸部51の高さを含む厚みである。
前記と同様の観点から、長手方向Xにおける接合部6間の長さL16(図5参照)は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは0.7mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である。
第2不織布5の形成材料は、前述した不織布2と同じものを用いることができる。本実施形態の伸縮シート1bにおいて、第1不織布2及び第2不織布には、同種のシート材を用いてもよく、異種のシート材を用いてもよい。「同種のシート材」とは、シート材の製造プロセス、シート材の構成繊維の種類、構成繊維の繊維径や長さ、シート材の厚みや坪量等がすべて同じであるシート材どうしを意味する。これらのうちの少なくとも一つが異なる場合には、「異種のシート材」である。
本実施形態の伸縮シート1bは、弾性フィラメント4及び該弾性フィラメント4に接合されている不織布2からなる積層体と、別体のシートとして第2不織布5とを備えていたが、前記別体のシートは不織布に制限されず、フィルム、不織布とフィルムとのラミネートシート等のシートであってもよい。
図6に示す実施形態の伸縮シート1cは、第2不織布5、弾性フィラメント4及び第1不織布2の接合が、図5に示す実施形態と異なっている。具体的には、第2不織布5が、非伸長状態で、弾性フィラメント4と対向する面の全面に塗工された接着剤66を介して、第1不織布2及び弾性フィラメント4それぞれと接合されている。これにより、斯かる伸縮シート1cを非伸長状態で長手方向Xに沿って断面視したとき、シート1c全体が、弾性フィラメント4の収縮によって、第2不織布5側に突出する凸部51を形成している(図6参照)。本実施形態の伸縮シート1cは、前記接着剤66による接合、及びシート1c全体が凸部51を形成している点以外は、図5に示す実施形態と同様の構成を具備している。本実施形態の伸縮シート1cも、図5に示す実施形態と同様に、弾性フィラメント4及び該弾性フィラメント4に接合されている不織布2からなる積層体と、別体のシートとして第2不織布5とを備えているが、前記別体のシートは不織布に制限されず、フィルム、不織布とフィルムとのラミネートシート等のシートであってもよい。
本実施形態における伸縮シート1cは、以下の利点を有するので、吸収性物品の外装体、好ましくは該外装体のサイド部に用いることができる。外装体のサイド部は、着用者の脇腹部とその近傍に配される部分である。本実施形態の伸縮シート1cは、第2不織布5が前記積層体の全面で接合しているので、シート強度がより高い。斯かる伸縮シート1cは、吸収性物品の着用時にウエスト側に引き上げられるような、一方向に引っ張られる引張荷重が加わっても、該伸縮シートの破けや、指の突き抜けが発生し難い点で好ましい。前記「指の突き抜け」は、伸縮シートを構成部材として含む吸収性物品を取り扱う際に、使用者の指が該伸縮シートを突き抜けることである。
上述した利点による効果をより向上させる観点から、本実施形態の伸縮シート1cの厚みT3(図6参照)は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上、さらに好ましくは1.5mm以上であり、また好ましくは3mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。前記厚みは、凸部51の頂部から、凹部52の底部における第1不織布2の他方の面(弾性フィラメント4とは反対側の面)までの長さである。
次に、本発明の伸縮シートの製造方法を、前述した図1に示す実施形態の伸縮シート1aの製造方法を例に、図7〜図12を参照しながら説明する。本製造方法は、複数の紡糸ノズルから紡出された溶融又は軟化状態の複数の弾性フィラメント4を、該弾性フィラメント4の固化前に原反シート2aの一方の面と接触させて、該弾性フィラメント4が該原反シート2aに融着した複合シート1´を得る融着工程と、該複合シート1´に伸縮性を付与する伸縮性付与工程とを具備する。本製造方法において、原反シート2a、弾性フィラメント4、及び複合シート1´の搬送方向を符号X1で表す。また、当該搬送方向X1と直交する方向を符号Y1で表す。
図7には、融着工程に用いられる紡糸装置10が示されている。紡糸装置10は、溶融樹脂を紡糸ノズルから紡出して溶融又は軟化状態の弾性フィラメント4とする紡糸ヘッド11と、紡糸ヘッド11から吐出された複数の弾性フィラメント4を、原反シート2aとともに引き取る一対のロール15a,15bと、搬送方向X1における一対のロール15a,15bの下流側に配されたブロッキング防止剤塗工部14とを備えている。一対のロール15a,15bは典型的には表面が平滑なロールである。紡糸装置10における紡糸処理を行う部位の基本構成は、公知のメルトブロー方式の紡糸装置と同じである。
一対のロール15a,15bは、原反シート2aが巻き掛けられる第1ロール15aと、該第1ロール15aと対向配置され、該原反シート2aと弾性フィラメント4とを接触させる第2ロール15bとを有している。これら両ロール15a,15bは、表面が平滑なロールである。紡糸装置10は、いわゆる溶融紡糸法によってフィラメントを紡糸する装置であり、紡糸ヘッド11の他に、弾性樹脂のチップを溶融して紡糸ヘッド11に送出する溶融押出機(図示せず)等を具備している。紡糸ヘッド11及び一対のロール15a,15bは、不図示の制御部に電気的に接続されており、制御部によって、紡糸ヘッド11による樹脂吐出速度及び一対のロール15a,15bによる引取り速度のそれぞれが調整できるようになっている。
ブロッキング防止剤塗工部14は、複合シート1´における弾性フィラメント4が配される面とは反対側の面(他方の面)側にブロッキング防止剤を塗工する。
紡糸ヘッド11は、図8に示すように、該ヘッド11の下端面11aを形成する平面視長方形形状の底壁部11Lと、該底壁部11Lの周縁に連接された側壁部11Sとを含んで構成され、これらの壁部11L,11Sで画成された紡糸ヘッド11の内部空間は、前記溶融押出機から供給された溶融樹脂の貯留部13となっている。紡糸ヘッド11の下端面11aは、長手方向(以下、第1方向X2ともいう)とこれに直交する方向(以下、第2方向Y2ともいう)を有している。当該下端面11aは、複数の紡糸ノズル12が穿設されており、紡糸ヘッド11の貯留部13は、各紡糸ノズル12を介して外部と連通している。紡糸ヘッド11の材質は、公知のものと同様に設定することができ、通常は金属である。
図8では実施形態の一例として、紡糸ヘッド11のノズル設置面である下端面11aには、複数の紡糸ノズル12が千鳥状に配置された千鳥配置部12Aが設けられている。千鳥配置部12Aにおいては、複数の紡糸ノズル12が、下端面11aの第1方向X2に間隔を置いて配置されているノズル列12L(図9中、点線で囲まれた部分)が、該第1方向X2と直交する第2方向Y2、即ち下端面11aの幅方向に複数列(本実施態様においては2列)形成され、且つ第1方向X2において、隣り合うノズル列12L,12Lどうしで互いに紡糸ノズル12の位置が半ピッチ分ずれている。本明細書において「千鳥状に配置」には、複数の紡糸ノズル12が前記の説明通りに完璧に配置されている態様のみならず、製造上不可避的なずれなど、意図しないわずかな配置のずれが生じている態様も含まれる。このように紡糸ノズル12が千鳥状に配置されていると、上流側、即ち紡糸ノズルからの吐出直後において、隣り合う弾性フィラメントどうしが独立したまま流れて行き易いので、1つのくびれ42を有する括れフィラメント41及び単フィラメント4が形成され易い。これらフィラメントは、溶融状態からの冷却が容易であるので、フィラメントと不織布2との過度な融着がより抑制される。これにより、融着による硬化が抑制されて原反シート2aを柔らかくできるとともに、原反シート2aが延伸されたときの融着部の穴あきがより効果的に抑制できる。
紡糸ヘッド11における紡糸ノズル12は、平面視円形状であるが、本発明においては紡糸ノズルの平面視形状は特に限定されず、多角形形状等の任意の形状とすることができる。平面視円形状の紡糸ノズル12の直径は、弾性フィラメント4の直径及び延伸倍率に影響を及ぼす。この観点から、紡糸ノズル12の直径は好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは2mm以下、より好ましくは0.6mm以下である。
紡糸ノズル12の直径が前記範囲内にある場合、1つのくびれ42を有する括れフィラメント41及び単フィラメント4をより形成し易くする観点から、紡糸ノズルの配置は以下の構成を具備することが好ましい(図9参照)。
千鳥配置部12Aにおけるノズル列12Lにおいて、隣り合う紡糸ノズル12,12どうしの第1方向X2の中心間距離(ピッチP2)は、応力発現の観点から、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.8mm以上であり、また好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下である。各ノズル列12Lにおいては、全紡糸ノズル12が等ピッチで配置されている。
第2方向Y2に隣り合うノズル列12L,12L間において近接する第1方向X2の中心間距離(ピッチP3)は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。前記ピッチP3は、第2方向Y2に隣り合うノズル列12L,12Lにおいて、一方のノズル列12Lにおける任意の1個の紡糸ノズル12(以下、特定ノズル12という)と、他方のノズル列12Lにおける該特定ノズル12に最も近接する紡糸ノズル12との第1方向X2の中心間距離である。
融着工程では、先ず溶融押出機(不図示)が、弾性フィラメント4の原料である弾性樹脂のチップを溶融混練し、溶融状態の弾性樹脂を紡糸ヘッド11内の貯留部13(図8参照)に供給する。溶融状態の弾性樹脂は、紡糸ヘッド11の下端面に穿設された複数の紡糸ノズル12から、溶融又は軟化状態の弾性フィラメント4として、樹脂吐出速度V1にて吐出される。複数の紡糸ノズル12は千鳥状に配置されているため、各紡糸ノズル12から紡出された複数の弾性フィラメント4は、互いに交差することなく単一の弾性フィラメント4の形態を保ったまま延び、不織布2の原反シート2aとの合流位置に到達するまでの間に、一部の隣り合う単一の弾性フィラメント4どうしが結着する。これにより、括れフィラメントが形成される。このようにして、複数の紡糸ノズル12から紡出された溶融又は軟化状態の複数の弾性フィラメント4は、原反シート2aとともに一対のロール15a,15b間に供給される。
弾性フィラメント4を互いに交差することなく、より均等に配置する観点から、弾性フィラメント4の樹脂吐出速度V1及び引取り速度V2を、下記の範囲内に調整することが好ましい。
紡糸ヘッド11の樹脂吐出速度V1に対する一対のロール15a,15bの引取り速度V2の割合〔(V2/V1)×100〕は、好ましくは500%以上、より好ましくは1000%以上であり、また好ましくは2500%以下、より好ましくは2000%以下である。
紡糸ヘッド11の樹脂吐出速度V1は、好ましくは5m/min以上、より好ましくは8m/min以上であり、また好ましくは30m/min以下、より好ましくは25m/min以下である。
一対のロール15a,15bの引取り速度V2は、好ましくは40m/min以上、より好ましくは70m/min以上であり、また好ましくは200m/min以下、より好ましくは180m/min以下である。
特に、単フィラメント42を選択的に製造する観点から、一対のロール15a,15bの引取り速度V2は、好ましくは50m/min以上、より好ましくは70m/min以上であり、また好ましくは200m/min以下、より好ましくは180m/min以下である。
一対のロール15a,15bは、原反シート2aとともに、固化前の弾性フィラメント4を引き取ることで、該弾性フィラメント4を搬送方向X1に延伸させる。この一対のロール15a,15b間にて、固化前の弾性フィラメント4と原反シート2aの一方の面とを接触させることにより、該弾性フィラメント4が該原反シート2aに融着する。斯かる融着は、固化前の弾性フィラメント4の溶融熱に起因するものである。この溶融熱によって原反シート2aの構成繊維が溶融し、該弾性フィラメント4と原反シート2aとが接合される。具体的には、原反シート2aにおいて弾性フィラメント4の周囲に存在する繊維のみが弾性フィラメント4と融着し、それよりも離れた位置に存在する繊維は融着しない。このように原反シート2aの構成繊維の少なくとも一部が、弾性フィラメント4へ融着する。接合強度をより向上させる観点から、弾性フィラメント4、及び原反シート2aの構成繊維の少なくとも一部の双方が融着することが好ましい。
融着工程において溶融又は軟化状態の弾性フィラメント4と、原反シート2aとが接触するまでの間、該弾性フィラメント4は延伸されて延伸方向に分子が配向する。この延伸により直径が小さくなる。弾性フィラメント4を十分に延伸させる観点及び弾性フィラメント4の糸切れを防止する観点から、紡出された弾性フィラメント4に所定温度の風(熱風、冷風)を吹き付けて、弾性フィラメント4の温度を調整してもよい。また、弾性フィラメント4の延伸は、弾性フィラメント4を構成する樹脂組成物(弾性樹脂)の溶融状態での延伸(溶融延伸)だけでなく、その冷却過程における軟化状態の延伸(軟化延伸)であってもよい。
繊維融着を確実にするとともに、弾性フィラメント4の形状を保持して伸縮特性をより向上させる観点から、原反シート2aと接触させるときの弾性フィラメント4の温度は、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上であり、また好ましくは180℃以下、より好ましくは160℃以下である。原反シート2aと接触させるときの弾性フィラメント4の温度は、弾性フィラメント4を構成する樹脂組成物の融点と異なる融点を有するフィルムを用いて、その接合状態を観察することにより測定される。弾性フィラメント4と前記フィルムとが融着していれば、接合温度はフィルムの融点以上であることが判る。
原反シート2aの構成繊維を弾性フィラメント4に融着させることで、個々の接合点の接合強度が高くなる。接合点の密度を低くすると、原反シート2aによる伸縮阻害が少なくなり、且つ十分な接合強度を有する伸縮シート1aが得られる点で好ましい。接合点の密度は、平滑ロール15a,15bでの挟圧条件を弱めることや、原反シート2aの嵩密度を高めること、原反シート2aに弾性フィラメント4との融着を阻害する剤をスプレー等で塗工すること等により、低くすることができる。
各弾性フィラメント4は、一対のロール15a,15b間に、互いに交差せず一方向に配列した状態で供給され、該弾性フィラメント4及び原反シート2aの両者が、一対のロール15a,15bによって挟圧される。この挟圧力が大きいと弾性フィラメント4が原反シート2a内に食い込みやすくなり、風合いが損なわれる虞がある。前記挟圧力は、弾性フィラメント4が原反シート2aに接触する程度で足り、過度に高い挟圧力は必要とされない。
弾性フィラメント4と原反シート2aとの接触は、原反シート2aを一対のロール15a,15bのうちの第1ロール15aに巻き掛けながら、一対のロール15a,15b間に複数の弾性フィラメント4を供給して、該弾性フィラメント4を該原反シート2aに融着させる。このとき、弾性フィラメント4は、図10(a)に示すように、原反シート2aよりも該第1ロール15aに近い側に供給されてもよい。単フィラメントや1つの括れを有する括れフィラメントの形成をより容易にして、融着による原反シート2aの硬化や穴あきをより抑制する観点から、弾性フィラメント4は、図10(b)に示すように、原反シート2aよりも該第1ロール15aから遠い側に供給されることが好ましい。この場合、前記と同様の観点から、第1ロール15aへの巻き掛け角度θ(図11参照)は、好ましくは0°超、より好ましくは10°以上であり、また好ましくは90°以下、より好ましくは60°以下である。第1ロール15aへの巻き掛け角度θは、図11に示すように、第1ロール15aを径方向に沿って断面視したとき、該ロール15aに巻き掛けられた原反シート2aにおける巻き掛けの始点F1及び終点F2それぞれを接点とする2本の接線a,bのなす角度である。
以上の融着工程を経ることで、弾性フィラメント4が該原反シート2aに融着した複合シート1´が得られる。次に、複合シート1´には、ブロッキング防止剤塗工部14によって、ブロッキング防止剤7を塗工することもできる。ブロッキング防止剤7は、複合シート1´における弾性フィラメント4が配される面に塗工されてもよいが、該弾性フィラメント4が配される面とは反対側の面(他方の面)に塗工されてもよく、その場合、該反対側の面の全面に塗工されることが好ましい。塗工を効率的に行う観点から、斯かる塗工はスプレーによる噴霧であることが好ましい。ブロッキング防止剤7を塗工することにより、複合シート1´を巻回した複合シートロール1´Rについて、複合シート1´を繰り出す操作性が向上する。これは、当該ロール1´Rにおいて隣接する弾性フィラメント4と原反シート2aとの間にブロッキング防止剤が介在することで、隣接する複合シート1´どうしの剥離が容易となるからである。複合シートロール1´Rは、該ロールの内側に原反シート2aが位置するように複合シート1´が巻回されていてもよく〔図12(a)参照〕、該ロールの外側に原反シート2aが位置するように複合シート1´が巻回されていてもよい〔図12(b)参照〕。本実施態様の製造方法では、このように複合シート1´にブロッキング防止剤7が塗工されるので、最終的に得られる伸縮シート1aも、弾性フィラメント4が配される面とは反対側の面(他方の面)にブロッキング防止剤7を含んでいる。伸縮シート1aにおけるブロッキング防止剤の含有量は原反シート100重量部に対して、好ましくは0.3重量部以上、より好ましくは0.5重量部以上であり、また好ましくは2重量部以下、より好ましくは1.5重量部以下である。
ブロッキング防止剤7を原反シート2aに付与する方法として、原反シート2aに、ブロッキング防止剤7が練り込まれた繊維を含有させていてもよい。斯かる繊維は、繊維の構成樹脂にブロッキング防止剤7を練り込むことによって得られる。ブロッキング防止剤7が練り込まれた繊維を含有させることで、原反シート2aの全体に、ブロッキング防止剤7を均一に含ませることができる。
ブロッキング防止剤7としては、アミド化合物、シリコーン、変性シリコーン、フロン系化合物、側鎖を有する炭化水素化合物、鉱油、ワックス類等を用いることができる。アミド化合物としては、アミンとカルボン酸からなる構造を有する化合物、又はポリアミド化合物が挙げられる。アミド化合物は、アミノ基及びカルボニル基末端を分子内に残した化合物でも、アミド基の形で封鎖された化合物のいずれでもよい。具体的には、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、トリメチレンビスオクチル酸アミド、ヘキサメチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、トリオクタトリメリット酸アミド、ジステアリル尿素、ブチレンビスステアリン酸アミド、キシリレンビスステアリン酸アミド、ジステアリルアジピン酸アミド、ジステアリルフタル酸アミド、ジステアリルオクタデカ二酸アミド、イプシロンカプロラクタム、及びこれらの誘導体が挙げられる。
シリコーン系化合物としては、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェルシリコーン等が挙げられる。変性シリコーン系化合物としては、変性シリコーン系化合物、シリコーン系重合体等が挙げられる。なかでも、アミノ変性シリコーン、ジアミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。肌触りをより向上させる観点から、アミノ変性シリコーン又はジアミノ変性シリコーンが好ましい。
フロン系化合物としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素化ポリマーが挙げられる。
図13には、伸縮性付与工程(弾性発現処理)の一実施態様が示されている。本実施態様において伸縮性付与工程は、複合シート1´を弾性フィラメント4の延びる方向に延伸加工する工程である。斯かる工程により、本来的に伸長性を有しない原反シート2aに、伸長性が付与される。
伸縮性付与工程は、軸方向に沿って延びる歯と歯底とが周方向に沿って交互に形成された一対の歯溝ロール17a,17bを備えた延伸装置を用いることができる。延伸装置は、一対の歯溝ロール17a,17bと、該歯溝ロール17a,17bに対して複合シート1´の搬送方向X1の上流側及び下流側それぞれに配置された一対のニップロール16a,16b,18a,18bとを備えている。一対の歯溝ロール17a,17bの上流側における一対のニップロール16a,16bと、下流側における一対のニップロール18a,18bとによる搬送速度を適宜調整することで、複合シート1´の延伸の程度を調整可能になされている。
延伸装置は、一対の歯溝ロール17a,17bの一方又は双方の枢支部を上下に変位させる公知の昇降機構(図示せず)を有し、両歯溝ロール17a,17b間の間隔が調節可能になされている。例えば、一対の歯溝ロール17a,17bを、一方の歯が他方の歯間に遊挿され、他方の歯が一方の歯間に遊挿されるように組み合わせる。その状態の両歯溝ロール17a,17b間に複合シート1´を挿入して、低目付部21及び高目付部23を形成することで伸縮性付与処理を行う。一対の歯溝ロール17a,17bは、その両方が駆動源によって駆動するようになっていてもよく(共回りロール)、一方のみが駆動源によって駆動するようになっていてもよい(連れ回りロール)。歯溝ロール17a,17bの歯形としては、一般的なインボリュート歯形、サイクロイド歯形が用いられ、特にこれらの歯幅を細くしたものが好ましい。
伸縮性付与工程では、一対の歯溝ロール17a,17b間に複合シート1´を通して、低目付部21及び高目付部23を形成することにより、該複合シート1´に伸縮性を付与する。これにより複合シート1´は、その搬送方向X1、即ち弾性フィラメント4の延在方向に沿って延伸され、伸縮シート1aとなる。
本工程より原反シート2a、即ち不織布2の構成繊維が塑性変形して伸長することで、該繊維が細くなるとともに、該不織布2が一層嵩高となって、肌触り及びクッション性が良好になる。斯かる特性をより向上させる観点から、伸縮性付与工程により得られる伸縮シート1aの厚みは、複合シート1´の厚みに対して好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.3倍以上であり、また好ましくは4倍以下、より好ましくは3倍以下である。
以上の伸縮性付与工程については、特開2008−179128号公報の段落[0066]から[0069]に記載の弾性発現処理を適宜利用することができる。
図5及び図6に示す実施形態の伸縮シート1b,1cは、前記の製造方法により得られた伸縮シート1aに対し、弾性フィラメント4を被覆するように非伸長性及び非伸縮性の第2不織布5を積層して、融着により間欠的に形成された接合部6又は接着剤66により、該伸縮シート1aと該第2不織布5を接合することにより得られる。
上述した各実施形態の伸縮シート1a,1b,1cは、例えば、使い捨ておむつ及び生理用ナプキン等の吸収性物品の構成部材として用いることができる。これら伸縮シート1a,1b,1cを構成部材として有する吸収性物品では、前述した優れた伸縮特性が奏される。吸収性物品は、主として尿、経血等の身体から排泄される体液を吸収保持するために用いられるものである。吸収性物品には、例えば使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等が包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含する。吸収性物品としては、例えば、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に位置する外装体とを具備するものが挙げられる。吸収性物品の構成材料としては、例えば、吸収体よりも肌側に位置する液透過性のシート(表面シート、サブレイヤー等を含む)や、使い捨ておむつの外面を構成するシート(外装体)、胴回り部やウエスト部、脚周り部等に弾性伸縮性を付与するためのシート等が挙げられる。また、ナプキンのウイングを形成するシート等として用いることができる。これら以外の構成部材であっても、伸縮性を付与したい部位等に用いることができる。吸収性物品はさらに、その具体的な用途に応じた各種部材を具備していてもよい。そのような部材は当業者に公知である。本発明の各実施形態に係る伸縮シート1a,1b,1cは、伸縮特性に優れるので、外装体に好適に用いられる。肌触りの観点から、図1に示す伸縮シート1aは、不織布2側の面が肌対向面を向くように、即ち弾性フィラメント4側の面が非肌対向面を向くように、吸収性物品に組み込まれることが好ましい。図5及び図6に示す各伸縮シート1b,1cは、第1不織布2側の面が肌対向面側を向くように吸収性物品に組み込まれてもよく、第1不織布2側の面が非肌対向面側を向くように吸収性物品に組み込まれてもよい。本発明の各実施形態に係る伸縮シート1a,1b,1cは、吸収性物品における他の構成材料(例えば吸収体)と公知の方法により接合されて、該吸収性物品に組み込まれる。
以上、本発明をその好ましい一実施形態に基づき説明したが、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜、変更可能である。
例えば、伸縮シートの製造に用いられる紡糸ヘッドにおける紡糸ノズルの配置は、前記実施形態に限定されない。また、千鳥配置部12Aを構成するノズル列12Lの数は特に制限されず、図9に示すが如き2列の他、3列以上とすることもできる。また紡糸ノズル12の平面形状等は、製造目的物である伸縮シートの用途等に応じて適宜調整すればよく、特に制限されない。
以下、本発明を、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は斯かる実施例によって何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
図7に示す紡糸装置と同様の構成の装置、及び図13に示す延伸装置と同様の構成の装置を用いて、上述した図1に示す実施形態の伸縮シートを製造した。原反シートには、原料樹脂ポリプロピレン、繊維径18μmの繊維からなり、坪量18g/mのものを用いた。弾性フィラメントの原料樹脂には、スチレン−エチレン−プロピレン-スチレン(SEPS)を用いた。図9に示す紡糸ノズル配置を有する紡糸装置を用いて、弾性フィラメントの原料樹脂を溶融状態で紡出させ、これを原反シートとともに一対の平滑ロール間に通し、複合シートを得た。斯かる工程において、弾性フィラメントを、原反シートよりも第1ロールに近い側に供給した〔図10(a)参照〕。次に、図13に示す延伸装置を用いて、複合シートを一対の歯溝ロール間に通し、伸縮性付与処理を行った。具体的な製造条件は、以下のとおりである。
千鳥配置部におけるノズル列において、隣り合う紡糸ノズルどうしの第1方向X2の中心間距離(ピッチP2):1.0mm
第2方向Y2に隣り合うノズル列12L,12L間において近接する第1方向X2の中心間距離(ピッチP3):0.5mm
紡糸ノズルにおける樹脂吐出速度:10g/min
一対の平滑ロールの引取り速度:150m/min
前記の製造条件により得られた伸縮シートは、長手方向における低目付部の長さが0.6mmであり、同方向における高目付部の長さが0.5mmであった。また、伸縮シートにおける弾性フィラメントの本数に対する、1つのくびれを有する括れフィラメントの本数の割合(%)を求めた。また、括れフィラメントの総本数に対する、1つのくびれを有する括れフィラメントの本数の割合(%)を求めた。これらの割合を表1に示す。
〔実施例2〕
弾性フィラメントを、原反シートよりも第1ロールから遠い側に供給した〔図10(b)参照〕以外は、実施例1と同様にして伸縮シートを製造した。原反シートの第1ロールへの巻き掛け角度θは、40°とした。
〔実施例3〕
複合シートに対し、弾性フィラメントが配された面とは反対側の面にブロッキング防止剤を塗工した以外は、実施例2と同様にして伸縮シートを製造した。ブロッキング防止剤には、変性シリコーンを用いた。ブロッキング防止剤の塗工量は、原反シート100重量部に対して0.8重量部とした。
〔比較例1〕
2枚の原反シート間に弾性フィラメントを配した状態で、これら三者を一対の平滑ロール間に通し、複合シートを製造した以外は、実施例1と同様にして伸縮シートを製造した。
〔伸縮特性試験〕
各実施例及び比較例において製造された伸縮シートについて、前述した測定方法により、50%行き荷重、50%戻り荷重、200%行き荷重、及び残留歪み(%)を測定した。測定結果を表1に示す。
〔伸縮シートどうしの剥離強度試験〕
各実施例及び比較例において製造された伸縮シートについて、伸縮シートどうしの剥離強度を測定した。先ず、25mm×85mmの伸縮シート4枚を積層した積層体を用意した。斯かる積層体の上にサンプルサイズ(25mm×85mm)より大きなアクリル板を載置し、さらにその上に20kgの錘を載置することで、該積層体を0.12kgf/cmで加圧した。この加圧状態で、50℃の環境下、積層体を3ヶ月間静置した。次いで、積層体において隣接する伸縮シートについて、弾性フィラメントの延在方向を引張方向に一致させるように、該積層体を引張試験機(株式会社島津製作所製AG−IS)に装着した。具体的には、隣接する2枚の伸縮シートそれぞれをチャックに装着した。チャック間距離は30mmとした。次いで、300mm/minで引っ張り、引張強度を測定した。測定される引張強度(N)の曲線において、最初に現れる極大点を剥離強度(cN/25mm)とした。測定結果を表1に示す。
Figure 2021037058
表1に示すように、実施例1〜3の伸縮シートは、比較例1に比して、50%戻り荷重が高く、200%行き荷重が低く、且つ残留歪み(%)が低い結果となった。即ち、実施例1〜3の伸縮シートは、比較例1に比して、伸長性及び収縮性が良好であるので、伸縮特性が高い。
また、括れフィラメントの本数の割合について、実施例1と、実施例2及び3との対比から、一対の平滑ロール間における原反シートを第2ロール側に配置することが、単フィラメント又は1つのくびれを有する括れフィラメントを形成し易くする点で好ましいことが判る。
さらに、剥離強度について、実施例1及び2と、実施例3との対比から、ブロッキング防止剤の塗工が、伸縮シートどうしの剥離に有用であることが判る。このことから、ブロッキング防止剤の塗工により、複合シート又は伸縮シートの巻回体(ロール)の操作性を向上できることが示された。
1a,1b,1c 伸縮シート
1´ 複合シート
2 不織布(第1不織布)
2a 原反シート
4 弾性フィラメント
5 第2不織布
6 接合部
7 ブロッキング防止剤
10 紡糸装置
11 紡糸ヘッド
12 紡糸ノズル
12L ノズル列
15a,15b 平滑ロール
17a,17b 歯溝ロール

Claims (11)

  1. 伸長性を有する不織布の一方の面上に、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した非伸長状態の複数の弾性フィラメントが、融着によって該不織布に接合されており、
    前記一方の面側において前記弾性フィラメントが露出している、吸収性物品用伸縮シート。
  2. 前記不織布の他方の面側にブロッキング防止剤を含んでいる、請求項1に記載の吸収性物品用伸縮シート。
  3. 前記複数の弾性フィラメントが、該弾性フィラメントの延在方向と直交する断面に1つのくびれを有する括れフィラメント、及び該くびれを有しない単フィラメントの双方又は一方から構成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品用伸縮シート。
  4. 前記弾性フィラメントの本数に対する前記括れフィラメントの本数の割合が、5%以上100%以下である、請求項3に記載の吸収性物品用伸縮シート。
  5. 伸長性を有する不織布の一方の面上に、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した非伸長状態の複数の弾性フィラメントが、融着によって該不織布に接合されているとともに、該弾性フィラメントを被覆するように前記一方の面側に非伸長性及び非伸縮性のシートが積層されており、
    前記不織布は、低目付部と、該低目付部に比して該不織布の形成材料が多い高目付部とを有し、該低目付部と該高目付部とが、前記弾性フィラメントの延在方向と直交する方向に沿って延在しているとともに、該弾性フィラメントの延在方向に沿って、交互に配置されおり、
    前記シートは、前記弾性フィラメントと間欠的に接合されており、
    非伸長状態で前記シートと前記弾性フィラメントとの接合部間において該シートが前記不織布から離間している、吸収性物品用伸縮シート。
  6. 伸長性を有する不織布の一方の面上に、互いに交差せずに一方向に延びるように配列した非伸長状態の複数の弾性フィラメントが、融着によって該不織布に接合されているとともに、該弾性フィラメントを被覆するように前記一方の面側に非伸長性及び非伸縮性のシートが積層されており、
    前記不織布は、低目付部と、該低目付部に比して該不織布の形成材料が多い高目付部とを有し、該低目付部と該高目付部とが、前記弾性フィラメントの延在方向と直交する方向に沿って延在しているとともに、該弾性フィラメントの延在方向に沿って、交互に配置されおり、
    前記シートは、前記弾性フィラメントと対向する面に塗工された接着剤を介して前記不織布及び前記弾性フィラメントそれぞれと接合されており、
    非伸長状態で前記延在方向に沿って断面視したとき、全体が、前記弾性フィラメントの収縮によって、前記シート側に突出している、吸収性物品用伸縮シート。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品用伸縮シートを、構成部材として有する吸収性物品。
  8. 複数の紡糸ノズルから紡出された溶融又は軟化状態の複数の弾性フィラメントを、該弾性フィラメントの固化前に原反シートの一方の面と接触させて、該弾性フィラメントが該原反シートに融着した複合シートを得、前記複合シートに伸縮性を付与する工程を備える、吸収性物品用伸縮シートの製造方法。
  9. 軸方向に沿って延びる歯と歯底とが周方向に沿って交互に形成された一対の歯溝ロール間に、前記複合シートを通して該複合シートに伸縮性を付与する、請求項8に記載の吸収性物品用伸縮シートの製造方法。
  10. 前記原反シートを第1ロールと第2ロールとを有する一対のロールのうち該第1ロールに巻き掛けながら、該原反シートよりも該第1ロールから遠い側に前記複数の弾性フィラメントを供給して、該弾性フィラメントを該原反シートに融着させる、請求項8又は9に記載の吸収性物品用伸縮シートの製造方法。
  11. 前記第1ロールを径方向に沿って断面視したとき、該第1ロールに巻き掛けられた前記原反シートにおける巻き掛けの始点及び終点それぞれを接点とする2本の接線のなす角度が0°超90°以下である、請求項10に記載の吸収性物品用伸縮シートの製造方法。
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