JP2021034526A - スイッチング素子の製造方法 - Google Patents

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JP2021034526A
JP2021034526A JP2019152346A JP2019152346A JP2021034526A JP 2021034526 A JP2021034526 A JP 2021034526A JP 2019152346 A JP2019152346 A JP 2019152346A JP 2019152346 A JP2019152346 A JP 2019152346A JP 2021034526 A JP2021034526 A JP 2021034526A
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信也 西村
侑佑 山下
Yusuke Yamashita
侑佑 山下
泰 浦上
Yasushi Uragami
泰 浦上
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Abstract

【課題】 炭化ケイ素基板に設けられたトレンチの側面と底面の接続部の近傍における電界集中を抑制する。【解決手段】 スイッチング素子の製造方法であって、炭化シリコン基板の表面にトレンチを形成する工程と、前記トレンチの底部に酸化シリコン層を形成する工程と、前記炭化シリコン基板と前記酸化シリコン層をアニールすることによって前記トレンチの底面と側面の間の境界部をアニール前よりも緩やかな曲面に変化させる工程と、前記トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記トレンチ内に前記ゲート絶縁膜によって前記炭化シリコン基板から絶縁されたゲート電極を形成する工程、を有する。【選択図】図10

Description

本明細書に開示の技術は、スイッチング素子の製造方法に関する。
特許文献1には、炭化シリコン基板を備えるスイッチング素子が開示されている。炭化シリコン基板の表面には、トレンチが形成されている。トレンチの内面は、ゲート絶縁膜に覆われている。トレンチ内には、ゲート電極が配置されている。ゲート電極は、ゲート絶縁膜によって炭化シリコン基板から絶縁されている。
特開2016−066780号公報
特許文献1のスイッチング素子では、トレンチの側面と底面が略垂直に接続されており、これらの接続部が角部となっている。このため、この接続部(すなわち、角部)の近傍で電界が集中し易い。本明細書では、炭化ケイ素基板に設けられたトレンチの側面と底面の接続部の近傍における電界集中を抑制する技術を提案する。
本明細書が開示するスイッチング素子の製造方法は、炭化シリコン基板の表面にトレンチを形成する工程と、前記トレンチの底部に酸化シリコン層を形成する工程と、前記炭化シリコン基板と前記酸化シリコン層をアニールすることによって前記トレンチの底面と側面の間の境界部をアニール前よりも緩やかな曲面に変化させる工程と、前記トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記トレンチ内に前記ゲート絶縁膜によって前記炭化シリコン基板から絶縁されたゲート電極を形成する工程、を有する。
この製造方法では、トレンチの底部に酸化シリコン層が配置された状態で、炭化シリコン基板と酸化シリコン層をアニールする。すると、酸化シリコン層中の酸素と炭化シリコン基板中の炭素が反応し、これらが二酸化炭素となって気化する。その結果、トレンチの底面と側面の間の境界部がアニール前よりも緩やかな曲面に変化する。その後、トレンチ内にゲート絶縁膜とゲート電極を形成することで、スイッチング素子が得られる。このように製造されたスイッチング素子では、トレンチの底面と側面の間の境界部が緩やかな曲面であるので、この接続部の近傍での電界集中が抑制される。
実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法の説明図。 実施形態の製造方法で製造されるスイッチング素子の断面図。
実施形態のスイッチング素子は、炭化シリコン基板(以下、SiC基板という)から製造される。加工前のSiC基板は、その全体がn型のドレイン層により構成されている。まず、図1に示すように、ドレイン層28上に、n型の炭化シリコンにより構成されたドリフト層26をエピタキシャル成長させる。ドリフト層26のn型不純物濃度は、ドレイン層28のn型不純物濃度よりも低い。次に、図1に示すように、ドリフト層26上に、p型の炭化シリコンにより構成されたボディ層24をエピタキシャル成長させる。以下では、ボディ層24、ドリフト層26、及び、ドレイン層28の全体をSiC基板12という。
次に、図2に示すように、イオン注入によって、SiC基板12の上面12aに露出する範囲に、p型のコンタクト領域22を形成する。さらに、イオン注入によって、SiC基板12の上面12aに露出する範囲に、n型のソース領域20を形成する。
次に、図3に示すように、SiC基板12の上面12aを異方性エッチングすることによって、上面12aにトレンチ40を形成する。トレンチ40の上端でトレンチ40の側面40aにソース領域20が露出するように、トレンチ40を形成する。また、トレンチ40がボディ層24を貫通してドリフト層26に達するように、トレンチ40を形成する。この段階では、トレンチ40の側面40aと底面40bの境界部40cは、角形状または曲率半径が小さい曲面となっている。
次に、図4に示すように、SiC基板12の上面12aとトレンチ40の内面(すなわち、側面40aと底面40b)を覆う保護酸化膜(酸化シリコン膜)50を形成する。
次に、図5に示すように、トレンチ40の底面40bにp型不純物を注入することによって、底面40bを含む範囲にp型の底部領域32を形成する。
次に、図6に示すように、保護酸化膜50をエッチングにより除去する。
次に、図7に示すように、SiC基板12の上面12aとトレンチ40の内面に酸化膜(酸化シリコン膜)52を成長させる。例えば、CVD(chemical vapor deposition)等によって酸化膜52を成長させることができる。ここでは、トレンチ40の内部全体が酸化膜52で埋め込まれるように、酸化膜52を成長させる。
次に、図8に示すように、酸化膜52を上側からエッチングする。これによって、SiC基板12の上面12a上の酸化膜52を除去する。また、トレンチ40内の上部に位置する酸化膜52を除去する。トレンチ40の底部には、酸化膜52を残存させる。この状態では、酸化膜52は、トレンチ40の底面40bと、底面40b近傍の側面40aに接している。
次に、図9に示すように、SiC基板12の上面12aとトレンチ40の内面(より詳細には、露出している範囲の側面40aと酸化膜52の上面)を覆うカーボン膜54を形成する。
次に、SiC基板12をアニールする。これによって、ソース領域20、コンタクト領域22、及び、底部領域32に注入された不純物が活性化する。また、SiC基板12をアニールすることで、酸化膜52もアニールされる。すると、SiC基板12と酸化膜52の界面において、SiC基板12中の炭素と酸化膜52中の酸素が反応し、これらが二酸化炭素となって気化する。SiC基板12中から炭素が抜けることで、図10に示すように、トレンチ40の側面40aと底面40bの境界部40cが曲面化する。例えば、アニール前に境界部40cが角形状である場合には、アニール後に境界部40cが曲面に変化する。また、例えば、アニール前に境界部40cが曲率半径が小さい曲面である場合には、アニール後に境界部40cが曲率半径がより大きい局面に変化する。
また、アニール時に、カーボン膜54は、酸化膜52に覆われていない範囲のSiC基板12の表面から炭素が気化することを抑制する。これによって、酸化膜52に覆われていない範囲のSiC基板12の表面に凹凸が形成されることを防止する。また、酸化膜52の表面がカーボン膜54に覆われていることで、酸化膜52とSiC基板12との反応が促進される。
アニール後に、エッチングによって酸化膜52とカーボン膜54を除去する。その後、図11に示すように、トレンチ40の内面を覆うゲート絶縁膜42を形成する。次に、図12に示すように、トレンチ40内にゲート電極44を形成する。ゲート電極44は、ゲート絶縁膜42によってSiC基板12から絶縁される。次に、図13に示すように、層間絶縁膜46、ソース電極48、及び、ドレイン電極49を形成することで、スイッチング素子(より詳細には、nチャネル型のMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor))が完成する。
上記の製造方法では、アニールによって、境界部40cを緩やかな曲面に変形させる。特に、上記の製造方法では、一度のアニールによって、境界部40cを緩やかな曲面に変形させるとともに、SiC基板12内の不純物を活性化する。したがって、この製造方法によれば、スイッチング素子を効率的に製造することができる。
図13に示すスイッチング素子では、ゲート電極44の電位をゲート閾値以上まで上昇させると、ゲート絶縁膜42に接する範囲でボディ層24内にチャネルが形成される。チャネルを介してソース領域20からドリフト層26へ電子が流れることで、スイッチング素子がオンする。上記の製造方法では、トレンチ40の側面40aがカーボン膜54に覆われることで、アニール時に側面40aに凹凸が形成されることが防止される。側面40aに凹凸が形成されることが防止されることで、チャネルに電子が流れるときに電子の散乱が抑制される。このため、図13のスイッチング素子では、チャネル移動度が高い。このため、図13のスイッチング素子は、低いオン抵抗を有する。
ゲート電極44の電位をゲート閾値未満まで低下させると、チャネルが消失し、スイッチング素子がオフする。すると、ボディ層24からドリフト層26に空乏層が広がり、ドリフト層26が空乏化される。空乏化したドリフト層26によって、ソース電極48とドレイン電極49の間に印加される電圧が保持される。このため、ドリフト層26内に電位分布が生じる。また、スイッチング素子がオフするときには、底部領域32からもその周囲のドリフト層26に空乏層が広がる。これによって、トレンチ40の下端近傍への電界集中が抑制される。さらに、図13のスイッチング素子では、トレンチ40の側面40aと底面40bの境界部40cが緩やかな曲面となっている。このため、スイッチング素子がオフしたときに、境界部40c近傍のゲート絶縁膜42に印加される電界が緩和される。このため、図13のスイッチング素子は高い耐圧を有する。
なお、図13のスイッチング素子では、底部領域32が比較的浅い(すなわち、底部領域32の上端から下端までの距離が短い)。底部領域32が浅いと、底部領域32による電界緩和効果(すなわち、トレンチ40の下端近傍での電界緩和効果)が小さくなる。しかしながら、上記の通り、境界部40cが緩やかな曲面となっていることで、境界部40c近傍での電界が緩和される。このため、底部領域32を浅くしても、境界部40c近傍にそれほど高い電界は生じず、十分な耐圧を確保することができる。また、このように底部領域32を浅くすることで、スイッチング素子がオンしたときにおける底部領域32近傍の電気抵抗(いわゆる、JFET抵抗)を小さくすることができる。これによって、スイッチング素子のオン抵抗がさらに低減されている。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
12 :SiC基板
12a :上面
20 :ソース領域
22 :コンタクト領域
24 :ボディ層
26 :ドリフト層
28 :ドレイン層
32 :底部領域
40 :トレンチ
40a :側面
40b :底面
40c :境界部
42 :ゲート絶縁膜
44 :ゲート電極
46 :層間絶縁膜
48 :ソース電極
49 :ドレイン電極
50 :保護酸化膜
52 :酸化膜
54 :カーボン膜

Claims (1)

  1. スイッチング素子の製造方法であって、
    炭化シリコン基板の表面にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの底部に酸化シリコン層を形成する工程と、
    前記炭化シリコン基板と前記酸化シリコン層をアニールすることによって、前記トレンチの底面と側面の間の境界部をアニール前よりも緩やかな曲面に変化させる工程と、
    前記トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記トレンチ内に前記ゲート絶縁膜によって前記炭化シリコン基板から絶縁されたゲート電極を形成する工程、
    を有する製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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