JP2021034183A - セパレータ付き電極及びセパレータ付き電極の製造装置 - Google Patents

セパレータ付き電極及びセパレータ付き電極の製造装置 Download PDF

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真也 浅井
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真也 浅井
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栄克 河端
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Abstract

【課題】画像検査において溶着部の幅方向の大きさを適切に抽出しやすいセパレータ付き電極及びセパレータ付き電極の製造装置を提供する。
【解決手段】セパレータ付き電極におけるセパレータ10の縁部には、溶着部W1〜W4が形成されている。溶着部W1〜W4は、セパレータ10の外端10aから所定の幅を有して形成される第1溶着部WAと、第1溶着部WAよりも幅方向の内側に形成される第2溶着部WBと、を含む。第1溶着部WAにおける幅方向の所定の位置では、幅方向に直交する方向において、溶着部分と、非溶着部分とが形成されている。第2溶着部WBにおけるセパレータ10の外端10aから離れた側の縁部では、幅方向に直交する方向において、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着領域WB1が直線状に連続して形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、セパレータ付き電極及びセパレータ付き電極の製造装置に関する。
特許文献1には、電極を袋状のセパレータで被覆してセパレータ付き電極を製造する製造装置が開示されている。この製造装置は、セパレータを供給する供給装置と、セパレータの溶着部分を形成する溶着装置と、を備える。溶着装置は、搬送されるセパレータの端部を溶着する溶着ローラを備えている。溶着ローラの外周には、ローレット加工によって細かい凹凸が形成されている。
特開2006−331796号公報
例えば、セパレータの周縁が溶着されたセパレータ付き電極を製造する場合、溶着部の幅が所定の基準の範囲内にあるか否かの確認が必要になることがある。一方で、特許文献1の技術のように、ローレット加工が施された溶着ローラによってセパレータが溶着された場合、セパレータには、ローレット加工に対応した溶着痕を含む溶着部が形成される。画像検査においては、溶着痕を認識することによって溶着部の端部を抽出することが考えられるが、幅方向に交差する方向の位置によって溶着痕の位置にばらつきが生じるため、溶着部の端部を適切に抽出することが困難となることが考えられる。
そこで、本発明の一側面は、画像検査において溶着部の幅方向の大きさを適切に抽出しやすいセパレータ付き電極及びセパレータ付き電極の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るセパレータ付き電極は、電極を挟んで互いに対向する一対のセパレータ部材によって構成されるセパレータを備え、セパレータの縁部には、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着部が形成されており、溶着部は、セパレータの外端から所定の幅を有して形成される第1溶着部と、第1溶着部よりも幅方向の内側に形成される第2溶着部と、を含み、第1溶着部における幅方向の所定の位置では、幅方向に直交する方向において、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着部分と、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着されていない非溶着部分とが形成されており、第2溶着部におけるセパレータの外端から離れた側の縁部では、幅方向に直交する方向において、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着領域が直線状に連続して形成されている。
上記のセパレータ付き電極では、一対のセパレータ部材の縁部に溶着部が形成されることにより、袋状のセパレータが形成される。一例のセパレータ付き電極では、セパレータの外端に形成された第1溶着部と第1溶着部に隣接する第2溶着部とによって溶着部が構成されている。第2溶着部では、内側の縁部が直線状に形成されているため、幅方向に交差する方向のいずれの位置においても、溶着部の幅方向の大きさは一定となる。これにより、画像検査等によって、セパレータにおける溶着部の幅方向の大きさを精度良く検査することができる。
また、第1溶着部では、同一形状からなる複数の溶着領域が互いに離間して形成されていてもよい。この場合、第1溶着部における複数の溶着領域は、互いに同じ大きさをなしていてもよい。この構成では、第1溶着部に形成されたいずれの溶着領域においても、セパレータ部材同士の接合の強さを同じにすることができる。このような溶着領域は、例えば矩形状をなしていてもよい。
第2溶着部における幅方向の大きさは、第1溶着部における溶着領域の幅方向の大きさ以下であってもよい。この構成では、溶着部に占める第2溶着部の大きさが比較的小さくなり得る。
また、本発明の一側面に係るセパレータ付き電極の製造装置は、電極を搬送経路に沿って搬送しながらセパレータ間に電極が配置されたセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造装置であって、セパレータを構成する長尺シート状の一対のセパレータ部材を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される一対のセパレータ部材同士を溶着して溶着部を形成するヒータローラと、を備え、ヒータローラは、搬送部の搬送方向に直交する幅方向に延在する回転軸と、回転軸に固定され、回転軸と共に回転する加熱リングと、を有し、加熱リングは、幅方向の所定の位置において、周方向に凸部が断続的に形成された第1加熱部と、第1加熱部に隣接し、全周にわたって連続して凸部が形成される第2加熱部と、を含み、第1加熱部はセパレータの外縁を溶着し、第2加熱部はセパレータの外縁よりも内側を溶着する。
上記の製造装置では、第1加熱部及び第2加熱部を含む加熱リングによって一対のセパレータ部材に溶着部が形成される。第1加熱部では、幅方向の所定の位置において、周方向に凸部が断続的に形成されている。この場合、セパレータ部材に対する第1加熱部の凸部の押圧力を高めることができるので、第1加熱部からのセパレータ部材に対する入熱量が低減し難く、例えば、搬送部による搬送速度を大きくすることができる。また、第2加熱部が周方向に連続しているので、セパレータ部材の内側の縁部を直線状に形成することができる。これにより、画像検査等によって、セパレータにおける溶着部の幅方向の大きさを精度良く検査することができる。
製造装置は、ヒータローラの下流において、一対のセパレータ部材の溶着部を切断し、セパレータ付き電極を形成する切断部と、切断部の下流において搬送されるセパレータ付き電極を撮像し、セパレータ付き電極における溶着部の検査を行う検査装置と、をさらに備えてもよい。
本発明の一側面によれば、画像検査において溶着部の幅方向の大きさを適切に抽出しやすいセパレータ付き電極及びセパレータ付き電極の製造装置が提供され得る。
一実施形態に係る製造装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 セパレータ付き正極を模式的に示す図である。 本実施形態に係る製造装置の概略側面図である。 セパレータ部材を除いた時の溶着領域の様子を示す図である。 前段側のヒータローラを示す斜視図である。 図6のヒータローラの加熱部を説明するための模式図である。 後段側のヒータローラを示す斜視図である。 図8のヒータローラの端部加熱リングを説明するための模式図である。 図8のヒータローラの中央加熱リングを説明するための模式図である。 比較例に係るセパレータ付き正極を模式的に示す図である。 他の例に係るセパレータ付き正極を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、本発明の実施形態に係る製造装置を適用して製造される電極を用いた蓄電装置の内部を示す断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1及び図2において、蓄電装置1は、積層型の電極組立体を有するリチウムイオン二次電池である。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された電極組立体3と、を備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。
また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムFが配置されており、当該絶縁フィルムFによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。電極組立体3の下端は、絶縁フィルムFを介してケース2の内側の底面に接触している。また、電極組立体3の積層方向において、電極組立体3と隣接しスペーサSを配置することにより、電極組立体3とケース2との間の隙間が埋められている。スペーサSは、一枚または複数枚のシートを備えており、当該シートの枚数は電極組立体3の厚さの製造上のバラツキに応じ、調整される。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層され、後述するテープなどで一体化された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極(セパレータ付き電極)11として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の積層方向の両端に位置する電極は、負極9である。
図3は、セパレータ付き正極11を模式的に示す図である。図1〜3に示されるように、正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、この箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。箔本体部14aは、下端部14x、下端部14xの反対側の上端部14y、及び、下端部14xと上端部14yとを接続する一対の側端部14r,14pを含む。側端部14r,14pは、下端部14x及び上端部14yに交差する。タブ14bは、正極端子4の位置に対応するように箔本体部14aの上端部14yから突出して、セパレータ10を突き抜けている。タブ14bは、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、この箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは、箔本体部16aの一端部から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
セパレータ10は、一例として、正極8を内部に収容している。すなわち、正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10は、一対の長尺シート状(帯状)のセパレータ部材を互いに溶着して袋状に形成される。具体的には、セパレータ10は、セパレータ部材を互いに溶着して形成される溶着部W1、溶着部W2、溶着部W3、及び溶着部W4によって外縁が規定される袋状である。なお、図3においては、正面側のセパレータ部材を省略し、説明のために溶着部W1〜溶着部W4にハッチングを付している。
溶着部W1は、箔本体部14aの側端部14rに対向すると共に側端部14rに沿って延びる領域である。溶着部W3は、箔本体部14aの側端部14pに対向すると共に側端部14pに沿って延びる領域である。溶着部W2は、箔本体部14aの下端部14xに対向すると共に下端部14xに沿って延びる領域である。溶着部W4は、箔本体部14aの上端部14yに対向すると共に上端部14yに沿って延びる領域である。溶着部W1〜溶着部W4は、矩形環状となるように互いに接続されている。互いに離間した複数(ここでは、2つ)の溶着部W4間には、非溶着部W5が介在されている。
セパレータ10は、非溶着部W5において開口している。セパレータ10においては、非溶着部W5を介して、タブ14bが突出している。セパレータ10の材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。
溶着部W1〜W4は、第1溶着部WAと第2溶着部WBとを含む。第1溶着部WAは、セパレータの外端10aから所定の幅を有して形成される。また、第2溶着部WBは、第1溶着部WAよりも幅方向において内側に形成される。溶着部W1〜W4における幅方向は、それぞれの溶着部が形成されているセパレータ10の辺の延在方向に交差する方向である。第1溶着部WA及び第2溶着部WBの構成は、溶着部W1〜W4において互いに同様である。以下、溶着部W2を例として第1溶着部WA及び第2溶着部WBについて説明する。
図3に示すように、第1溶着部WAには、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着領域WA1と、一対のセパレータ同士が互いに溶着されていない非溶着領域WA2とが含まれている。一例においては、第1溶着部WAには、互いに離間した複数の溶着領域WA1が形成されている。複数の溶着領域WA1同士は、互いに同じ大きさ(面積)であり、同型状であってよい。図示例では、矩形状(菱形状)の複数の溶着領域WA1が千鳥状に配置されている。そのため、第1溶着部WAにおける幅方向の所定の位置では、幅方向に直交する方向において、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着部分と、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着されていない非溶着部分とが形成されている。
また、第2溶着部WBにおけるセパレータ10の外端10aから離れた側の縁部(内縁WBa)では、幅方向に交差する方向において、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着領域WB1が直線状に連続して形成されている。図示例では、第2溶着部WBは、一定の幅をもって幅方向に直交する方向に延在している。一例において、第2溶着部WBにおける幅方向の大きさは、第1溶着部WAに形成された溶着領域WA1における幅方向の大きさ以下であってよい。図示例では、第2溶着部WBにおける幅方向の大きさと、第1溶着部WAに形成された溶着領域WA1における幅方向の大きさとが、略同一となっている。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、まず、帯状の金属箔に活物質層の前駆体が形成されたシート部材を製作する。次に、シート部材を所定の形状に切断し、その後、正極8のみセパレータ部材で包装することで、セパレータ付き正極11及び負極9を製作する。セパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、積層体を形成する。この積層体を加圧することでセパレータ付き正極11及び負極9を密着させた後、セパレータ付き正極11及び負極9をテープ等で固定することで電極組立体3を得る。また、加圧時の積層体の厚みと、ケース2の内寸との差に基づき、スペーサSのシート枚数を設定する。そして、電極組立体3とスペーサSを、電極組立体3の積層方向に重ねた後、絶縁フィルムFにて覆う。またセパレータ付き正極11のタブ14bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ16bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。例えば、セパレータ付き正極11の製作工程では、より具体的には、活物質層を備えた帯状の電極母材の製造が行われ、その電極母材をカットすることで、正極8の製造が行われる。製造された正極8をセパレータ10で包むことで、セパレータ付き正極11が製造される。なお、上述する製造方法では、完成した電極組立体3にスペーサSを重ねているが、これに代えて、スペーサSを電極組立体3と一体としてもよい。すなわち、積層体にスペーサSを重ねた後に、テープ等で一体に固定してもよい。
次に、図4及び図5を参照して、製造装置20について説明する。図4は、本実施形態に係る製造装置20の概略側面図である。図5は、セパレータ部材18bを除いたときの溶着部の様子を示す図であり、図5の(a)は後述する前段側のヒータローラ25で溶着を行ったときの様子を示し、図5の(b)は後述する後段側のヒータローラ28で溶着を行った後の様子を示す。図4に示される製造装置20は、正極8にセパレータ10を設けることによりセパレータ付き正極11を製造する。製造装置20は、セパレータ10の母材となる長尺シート状の一対のセパレータ部材(セパレータ部材18a及びセパレータ部材18b)を互いに溶着することにより、一対のセパレータ部材を正極8の表裏両面側に設ける。これにより、製造装置20は、正極8が配置(収容)された袋状のセパレータ10を形成する。
製造装置20は、前工程の設備から供給された正極8を搬送経路(ここでは、X軸に沿った経路)に沿って搬送しながら正極8にセパレータ10を設ける。前工程の設備は、例えば、電極母材(不図示)の切断により正極8を製造する装置(不図示)である。正極8は、搬送コンベア40により搬送されて製造装置20に供給される。搬送コンベア40は、例えば、サン付のベルトコンベアである。なお、本実施形態では、搬送コンベア40は、二列に配列された状態の正極8を製造装置20に供給するものとする。ただし、正極8は、一列又は三列以上で供給されてもよい。
製造装置20は、供給リール21と、供給リール22と、ガイドローラ23aと、押圧ローラ23bと、ガイドローラ24と、ヒータローラ25と、ヒータローラ28と、ガイドローラ26と、搬送ローラ27(搬送部)と、切断部29と、受取部32と、吸着コンベア34と、検査装置36と、を備えている。を備えている。セパレータ部材18a(下側セパレータ部材)は、供給リール21が回転されることにより原反ロールから繰り出される。供給リール21は、正極8の下面8a(第2面)側から、搬送経路に向けてセパレータ部材18aを供給する。セパレータ部材18bは、供給リール22が回転されることにより原反ロールから繰り出される。供給リール22は、正極8の下面8aと反対側の上面8b(第1面)側から、搬送経路に向けてセパレータ部材18bを供給する。
ガイドローラ23aは、供給リール21によって供給されたセパレータ部材18aを搬送経路に沿うようにガイドし、セパレータ部材18aが搬送される向きを変更する。ガイドローラ23aは、正極8の下面8a側に配置されている。ガイドローラ23aは、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。ガイドローラ23aにガイドされたセパレータ部材18aは、正極8の下面8a側において、搬送経路に沿って搬送される。ここでは、正極8は、セパレータ部材18a上に載置されて一体的に搬送される。したがって、セパレータ部材18aの上面は、正極8の搬送面を形成する。
押圧ローラ23bは、正極8をガイドローラ23a側へ押圧する。押圧ローラ23bは、上下動可能に設けられ、例えば弾性部材(不図示)により、正極8をガイドローラ23a側に押圧する。搬送コンベア40から搬送された正極8は、押圧ローラ23bを押し上げながら押圧ローラ23b及びガイドローラ23a間に進入し、セパレータ部材18aの搬送によって、下流側へ搬送される。
ガイドローラ24は、搬送経路において押圧ローラ23bよりも下流側に配置されている。ガイドローラ24は、供給リール22によって供給されたセパレータ部材18bを搬送経路に沿うようにガイドする。ガイドローラ24は、正極8の上面8b側に配置されている。ガイドローラ24は、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。ガイドローラ24にガイドされたセパレータ部材18bは、正極8の上面8b側において、搬送経路に沿って搬送される。
セパレータ部材18bは、ガイドローラ24よりも下流側において、上述したように正極8の搬送面を提供するセパレータ部材18aに対して、上下方向に対向すると共に略平行な状態で搬送される。換言すれば、ガイドローラ24よりも下流側において、正極8は、セパレータ部材18aとセパレータ部材18bとに挟まれた状態とされる。
ヒータローラ25は、搬送経路に交差する方向(ここではZ軸方向)にて、ガイドローラ24に対向して配置されている。そして、ヒータローラ25は、ガイドローラ24と協働して、セパレータ部材18a,18bを挟む。ヒータローラ25は、正極8の下面8a側(下側)であってセパレータ部材18aの下側に配置されている。ヒータローラ25は、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。
ヒータローラ25は、搬送経路に沿って搬送されているセパレータ部材18a,18bを、搬送方向と交差(直交)する方向(ここでは、Y軸方向)に沿って互いに溶着する。図6は、ヒータローラの一例を示す斜視図である。ヒータローラ25は、回転軸25aと、加熱部25bとを含む。回転軸25a及び加熱部25bは、いずれも例えばアルミニウム等の金属からなる。回転軸25aは、搬送方向に直交するY軸方向に延在しており、Y軸方向を回転中心として回転する。加熱部25bは、回転軸25aを中心とする円筒状をなしており、回転軸25aと共に回転する。加熱部25bは、一例として、回転軸25aに沿った方向に延びる一対の押圧部25sを有している。一対の押圧部25sは、ヒータローラ25の周方向において互いに180°反対側に形成されている。
図7は、径方向における押圧部の表面を示す模式図である。押圧部25sの表面には、溝25cが形成されることによって、当該溝25cよりも径方向外側に突出した凸部25dが形成されている。すなわち、押圧部25sは、凸部25d及び凹部25e(溝25c)を有する。押圧部25sは、第1加熱部25s1と第2加熱部25s2とを有する。なお、図7においては、押圧部25sの表面に形成された溝の部分にハッチングを付している。
第1加熱部25s1は、軸方向に交差する方向において、押圧部25sの中央に形成されている。第1加熱部25s1では、互いに離間した複数の第1凸部25d1が形成されている。複数の第1凸部25d1同士は、互いに同じ大きさであり、同型状であってよい。図示例では、矩形状(菱形状)の複数の第1凸部25d1が千鳥状に配置されている。一例として、複数の第1凸部25d1は、いわゆるローレット加工によって形成されてもよい。
第2加熱部25s2は、押圧部25sの両端部に形成されている。すなわち、上述の第1加熱部25s1は、一対の第2加熱部25s2同士の間の領域に形成されている。それぞれの第2加熱部25s2では、軸方向の一端から他端にかけて、第2凸部25d2が直線状に連続して形成されている。第2凸部25d2は、全域にわたって一定の幅を有している。第1凸部25d1の形状は第1溶着部WAの形状に対応しており、第2凸部25d2の形状は第2溶着部WBの形状に対応している。
また、ヒータローラ25は、その内部にヒータを有し、その全体が加熱されている。ヒータローラ25は、ヒータにより熱せられた第1凸部25d1及び第2凸部25d2の頂面をセパレータ部材18aに接触させることにより、セパレータ部材18a,18bを加熱してセパレータ部材18a,18bを互いに溶着する。これにより、ヒータローラ25は、溶着部W6を形成する(図5参照)。溶着部W6は、切断されることによって、上述した溶着部W1及び溶着部W3となる。
ガイドローラ26は、搬送経路においてガイドローラ24よりも下流側に配置されている。ガイドローラ26は、ガイドローラ24によって供給されたセパレータ部材18bを搬送経路に沿うようにガイドする。ガイドローラ26は、正極8の上面8b側に配置されている。ガイドローラ26は、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。ガイドローラ26にガイドされたセパレータ部材18bは、正極8の上面8b側において、搬送経路に沿って搬送される。
ヒータローラ28は、搬送経路においてヒータローラ25よりも下流側に配置されている。ヒータローラ28は、搬送経路に交差する方向(ここでは、Z軸方向)にて、ガイドローラ26に対向して配置されている。そして、ヒータローラ28は、ガイドローラ26と協働して、セパレータ部材18a,18bを挟む。ヒータローラ28は、正極8の下面8a側(下側)に配置されている。ヒータローラ28は、セパレータ部材18aの下側に配置されている。
ヒータローラ28は、搬送経路に沿って搬送されているセパレータ部材18a,18bを、その搬送方向に沿って互いに溶着する。一例として、ヒータローラ28は、搬送経路に沿って搬送されているセパレータ部材18a,18bを、その長手方向に延びる縁部に沿って互いに溶着する。
図8は、ヒータローラの一例を示す斜視図である。ヒータローラ28は、回転軸28aと、加熱部28bとを備える。回転軸28a及び加熱部28bは、いずれも例えばアルミニウム等の金属からなる。回転軸28aは、搬送方向に直交するY軸方向に延在しており、Y軸方向を回転中心として回転する。
加熱部28bは、回転軸28aを中心とする円筒状をなしており、回転軸28aと共に回転する。加熱部28bは、一例として、一対の端部加熱リング28cと、中央加熱リング28dと、を備える。端部加熱リング28cは、加熱部28bのY軸方向の両端部に設けられている。端部加熱リング28cは、略円盤状をなしており、加熱部28bの外周面から径方向外側に向かって突出している。端部加熱リング28cの外周面には切り欠き部28eが設けられている。例えば、一対の切り欠き部28eが、ヒータローラ28の周方向において互いに180°反対側に形成されている。一対の端部加熱リング28c同士では、互いの切り欠き部28e同士が互い違いになるように、周方向に90°ずつずれて配置されている。
中央加熱リング28dは、加熱部28bにおけるY軸方向の中心の位置に形成されている。中央加熱リング28dは、略円盤状をなしており、加熱部28bの外周面から径方向外側に向かって突出している。一例において中央加熱リング28dの幅(Y軸方向の大きさ)は、端部加熱リング28cの幅の2倍の大きさであってよい。
図9は、径方向における端部加熱リング28cの表面を示す模式図である。図9の例では、搬送方向に向かって加熱部28bの右側に形成された端部加熱リング28cを示している。端部加熱リング28cの表面には、溝28fが形成されることによって、当該溝28fよりも径方向外側に突出した凸部28gが形成されている。すなわち、端部加熱リング28cは、凸部28g及び凹部28h(溝28f)を有する。なお、図9においては、端部加熱リング28cの表面に形成された溝の部分にハッチングを付している。
端部加熱リング28cは、第1加熱部28c1と第2加熱部28c2とを有する。第1加熱部28c1は、軸方向において、端部加熱リング28cの外縁に形成されている。第1加熱部28c1では、互いに離間した複数の第1凸部28g1が形成されている。すなわち、幅方向の所定の位置では、周方向に第1凸部28g1が断続的に形成されている。複数の第1凸部28g1同士は、互いに同じ大きさであり、同型状であってよい。図示例では、矩形状(菱形状)の複数の第1凸部28g1が千鳥状に配置されている。一例として、複数の第1凸部28g1は、いわゆるローレット加工によって形成されてもよい。
第2加熱部28c2は、第1加熱部28c1よりも内側の領域に形成されている。第2加熱部28c2では、全周にわたって連続して、第2凸部28g2が形成されている。第2凸部28g2は、全域にわたって一定の幅を有している。第1凸部28g1の形状は第1溶着部WAの形状に対応しており、第2凸部28g2の形状は第2溶着部WBの形状に対応している。
図10は、径方向における中央加熱リング28dの表面を示す模式図である。中央加熱リング28dの表面には、溝28fが形成されることによって、当該溝28fよりも径方向外側に突出した凸部28gが形成されている。すなわち、中央加熱リング28dは、凸部28g及び凹部28h(溝28f)を有する。中央加熱リング28dは、第1加熱部28d1と第2加熱部28d2とを有する。なお、図10においては、中央加熱リング28dの表面に形成された溝の部分にハッチングを付している。
第1加熱部28d1は、軸方向において、中央加熱リング28dの中央に形成されている。第1加熱部28d1では、互いに離間した複数の第1凸部28g1が形成されている。複数の第1凸部28g1同士は、互いに同じ大きさであり、同型状であってよい。図示例では、矩形状(菱形状)の複数の第1凸部28g1が千鳥状に配置されている。
第2加熱部28d2は、中央加熱リング28dの幅方向の両端部にそれぞれ形成されている。すなわち、上述の第1加熱部28d1は、一対の第2加熱部28d2同士の間の領域に形成されている。それぞれの第2加熱部28d2では、軸方向の全周にわたって連続して、第2凸部28g2が形成されている。第2凸部28g2は、全域にわたって一定の幅を有している。
ヒータローラ28は、その内部にヒータを有し、その全体が加熱されている。ヒータローラ28は、ヒータにより熱せられた第1凸部28g1及び第2凸部28g2の頂面をセパレータ部材18aに接触させることにより、セパレータ部材18a,18bを加熱してセパレータ部材18a,18bを互いに溶着する。これにより、ヒータローラ28の端部加熱リング28cは、溶着部W4を形成する(図5参照)。この際、切欠き部28eによって、非溶着部W5が形成される。非溶着部W5からは、正極8のタブ14bが突出する。また、ヒータローラ28の中央加熱リング28dは、溶着部W8を形成する。溶着部W8は、切断されることによって、上述した溶着部W2となる。
再び図4を参照する。搬送ローラ27は、搬送経路においてヒータローラ28よりも下流側に配置されている。搬送ローラ27は、搬送経路に沿うようにガイドされたセパレータ部材18a,18bを搬送経路に沿って搬送する。搬送ローラ27は、一対のローラ27a,27bを有している。ローラ27a,27bは、搬送経路に交差する方向(ここでは、Z軸方向)に沿って、セパレータ部材18a,18bを挟んで互いに対向して配置されている。ローラ27a,27bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。ローラ27a,27bは、セパレータ部材18a,18bを挟み込みながら、駆動源(不図示)によって回転することにより、セパレータ部材18a,18bにテンションを生じさせて搬送方向に駆動する(搬送する)。
切断部29は、搬送経路において搬送ローラ27よりも下流側に配置されている。切断部29は、搬送方向に隣り合う正極8間において、セパレータ部材18a,18bを切断する。切断部29は、溶着部W6を切断することによって、溶着部W1,W3を形成する。また、切断部29は、Y軸方向に隣り合う正極8間において、セパレータ部材18a,18bを切断する。また、切断部29は、溶着部W8を切断することによって、溶着部W2を形成する。
例えば、切断部29は、一対のローラ29a,29bを有している。ローラ29a,29bは、搬送経路に交差する方向(ここでは、Z軸方向)に沿って、セパレータ部材18a,18bを挟んで互いに対向して配置されている。ローラ29a,29bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。ローラ29bは、セパレータ部材18a,18bを切断するための刃部29cを有する。溶着部W6を切断するための刃部29cは、Y軸方向に沿って延び、ローラ29bの周方向に所定のピッチ(ここでは180°ピッチ)で設けられる。溶着部W8を切断するための刃部29dは、ローラ29bの周方向に沿って延びる。ローラ29aは刃部を有しておらず、周面でセパレータ部材18a,18bを刃部29cの反対側から支持する。ローラ29a,29bは、セパレータ部材18a,18bを切断しながら、駆動源(不図示)によって回転する。
受取部32は、搬送経路において切断部29よりも下流側に配置されている。受取部32は、セパレータ部材18a,18bを挟持し、張力をかけた状態での切断部29による切断を可能とする。また、切断部29で形成された後のセパレータ付き正極11を下流側に送り出す。受取部32は、ニップロール32a,32bを有している。ニップロール32a,32bは、搬送経路の搬送面に交差する方向(ここでは、Z軸方向)に沿って、セパレータ付き正極11を挟んで互いに対向して配置されている。ニップロール32a,32bは、それぞれ、円柱状であり、搬送経路に交差する方向(ここでは、Y軸方向)を回転軸として回転する。ニップロール32a,32bは、セパレータ付き正極11を挟み込みながら、駆動源(不図示)によって回転することにより、セパレータ付き正極11を引き込むように搬送方向に駆動する(搬送する)。
吸着コンベア34は、受取部32から送り出されたセパレータ付き正極11を受け取り、セパレータ付き正極11を吸着して保持しながら搬送する。すなわち、吸着コンベア34は、セパレータ付き正極11の姿勢を維持しながら搬送する。吸着コンベア34により搬送されたセパレータ付き正極11は、例えば積層装置等の後段の設備に供給される。なお、本実施形態における吸着コンベア34は、例えば、公知である負圧式のコンベアである。
検査装置36は、セパレータ付き正極11を撮像することによりセパレータ付き正極11の画像を取得すると共に、セパレータ付き正極11の溶着部の検査を行う。検査装置36は、カメラ36aと制御部36bとを含む。カメラ36aは、吸着コンベア34の上方に配置されている。カメラ36aは、吸着コンベア34に対向する位置からセパレータ付き正極11を撮像する。
制御部36bは、カメラ36aでの撮像により得られた画像を取得する。制御部36bは、取得された画像に基づいて、セパレータ付き正極11の各種値を取得する共に、当該値に基づいて、セパレータ付き正極11の検査を行う。一例の制御部36bは、セパレータ付き正極11の撮像により得られた画像に基づいて、溶着部W1、溶着部W2、溶着部W3、及び溶着部W4のそれぞれの幅が所定の大きさの範囲に入っているか否かを検査する。すなわち、制御部36bは、撮像された画像に基づいて、セパレータ付き正極11における外端10aの位置を抽出するとともに、セパレータ付き正極11における溶着部の内縁の位置を抽出し、外端10aから内縁までの長さを算出する。なお、溶着部の内縁は、第2溶着部WBの内縁WBaである。算出された外端10aから内縁までの長さが所定の範囲に入っていない場合、制御部36bは、当該セパレータ付き正極11が不良品であると判定してもよい。
なお、本実施形態において、この検査を必要とする理由の一つは、リチウムイオン二次電池におけるリチウム析出の防止である。すなわち、溶着部W1,W2,W3及びW4の幅、特には内縁の位置にて、内側に収容される正極8の位置が規制される。正極8の位置が一方に偏ると、積層時の負極9との対向性が悪化し、リチウム析出が発生しやすくなるので、この位置の管理は有用である。
以上のとおり、セパレータ付き正極11では、一対のセパレータ部材18a,18bの縁部に溶着部W1,W2,W3及びW4が形成されることにより、袋状のセパレータ10が形成されている。一例のセパレータ付き正極11では、セパレータ10の外端に形成された第1溶着部WAと第1溶着部WAに隣接する第2溶着部WBとによってそれぞれの溶着部W1,W2,W3及びW4が構成されている。図11は、比較例に係るセパレータ付き正極91を示す図である。図11に示すセパレータ付き正極91では、溶着部W90が本実施形態のセパレータ付き正極11における第1溶着部WAと同様に複数の溶着領域WA1によって形成されている。すなわち、溶着部W90は、互いに離間する複数の溶着領域WA1によって形成されている。この場合、画像検査において溶着部W90の幅を抽出しようとすると、幅方向に交差する方向の位置によって溶着部W90の内縁の位置が変動し得る。すなわち、図11の位置P1における溶着部W90の内縁P1aは、位置P2における溶着部W90の内縁P2aよりもセパレータ90の外端90aの近くに位置している。そのため、溶着部W90の幅を正確に検出できない虞がある。なお、測定個所を増やしたうえで、測定結果を平均化するなど、制御部の演算処理にて精度を上げることも技術的には可能であるが、この場合は、測定回数と演算の増加により、設備のMCT(マシン・サイクル・タイム)は上げづらくなる。
本実施形態においては、第2溶着部WBの内縁WBaが直線状に形成されているため、幅方向に交差する方向のいずれの位置においても、溶着部W90の幅方向の大きさは一定となる。これにより、画像検査等によって、セパレータ10における溶着部W1,W2,W3及びW4の幅方向の大きさを精度良く検査することができる。
また、第1溶着部WAでは、同一形状からなる複数の溶着領域WA1が互いに離間して形成されている。さらに、第1溶着部WAにおける複数の溶着領域WA1は、互いに同じ大きさをなしている。この構成では、第1溶着部WAに形成されたいずれの溶着領域WA1においても、セパレータ部材18a,18b同士を一定の強度で接合することができる。
また、第2溶着部WBにおける幅方向の大きさは、第1溶着部WAにおける溶着領域WA1の幅方向の大きさ以下であってもよい。この構成では、溶着部W1,W2,W3及びW4に占める第2溶着部WBの大きさが比較的小さくなり得る。
また、上記の製造装置20では、第1加熱部25s1及び第2加熱部25s2を有する押圧部25sによって、一対のセパレータ部材18a,18bに溶着部W1及びW3が形成される。また、第1加熱部28c1及び第2加熱部28c2を含む端部加熱リング28cによって、一対のセパレータ部材18a,18bに溶着部W4が形成される。さらに、第1加熱部28d1及び第2加熱部28d2を含む中央加熱リング28dによって、一対のセパレータ部材18a,18bに溶着部W2が形成される。
第1加熱部25s1では互いに離間する複数の第1凸部25d1が形成されており、第1加熱部25s1,28c1,28d1では互いに離間する複数の第1凸部28g1が形成されている。この場合、セパレータ部材18a,18bに対する第1凸部25d1,28g1の押圧力を高めることができる。すなわち、例えば、セパレータ部材18a,18b等の搬送速度を大きくしたとしても、第1加熱部25s1,28c1,28d1からのセパレータ部材18a,18bに対する入熱量が低減し難い。また、第1加熱部28c1,28d1が周方向に直線状に連続しているので、溶着部W2,W4の内側の縁部を直線状に形成することができる。また、第1加熱部25s1が軸方向に直線状に連続して形成されているので、溶着部W1,W3の内側の縁部を直線状に形成することができる。これにより、画像検査等によって、セパレータ10における溶着部W1,W2,W3及びW4の幅方向の大きさを精度良く検査することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、セパレータ付き正極11に形成される溶着部の形状は、上記実施形態における溶着部の形状に限定されない。図12は、他の例に係るセパレータ付き正極111を示す図である。図12に示すセパレータ付き正極111は、溶着部W11、W12,W13及びW14を有する。
溶着部W11〜W14は、第1溶着部WCと第2溶着部WDとを含む。第1溶着部WCは、セパレータ10の外端10aから所定の幅を有して形成される。また、第2溶着部WDは、第1溶着部WCよりも幅方向において内側に形成される。溶着部W11〜W14における幅方向は、それぞれの溶着部が形成されているセパレータ10の辺の延在方向に交差する方向である。第1溶着部WC及び第2溶着部WDの構成は、溶着部W11〜W14において互いに同様である。以下、溶着部W12を例として第1溶着部WC及び第2溶着部WDについて説明する。
図12に示すように、第1溶着部WCには、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着領域WC1と、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着されていない非溶着領域WC2とが含まれている。一例においては、第1溶着部WCには、複数の溶着領域WC1が形成されている。複数の溶着領域WC1同士は、互いに同じ大きさ(面積)であり、同型状であってよい。図示例では、矩形状(菱形状)の複数の溶着領域WC1が幅方向に離間している。また、複数の溶着領域WC1は、幅方向に交差(直交)する方向において、互いに隣接して配置されている。これにより、第1溶着部WCにおける幅方向の所定の位置では、幅方向に直交する方向において、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着部分と、一対のセパレータ部材同士が互いに溶着されていない非溶着部分とが形成されている。
また、第2溶着部WDは、複数の溶着領域WD2が互いに隣接することで構成されている。それぞれの溶着領域WD2の幅方向に交差する方向の端部WD2aは、第2溶着部WDにおけるセパレータ10の外端10aから離れた側の縁部(内縁WDb)に形成されている。これにより、第2溶着部WDにおける内縁WDbでは、幅方向に交差する方向において、溶着部分が直線状に連続して形成されている。なお、図示例では、第2溶着部WDを構成する一の溶着領域WD2は、第1溶着部DCにおける一の溶着領域DC1を幅方向に交差する方向に沿った直線によって二等分した形状となっている。
また、第1溶着部を構成する複数の溶着領域の形状は、例えば菱形状に限定されない。一例として、溶着領域は、正方形状、長方形状、多角形状、円形状等の種々の形状であってよい。なお、製造装置における加熱リング及び押圧部の構成は、形成しようとする溶着部の形状に応じた形状となる。また、加熱リング及び押圧部では、第1加熱部と第2加熱部とが一体の部材として形成されてもよいし、別体として形成されてもよい。
8…正極(電極)、10…セパレータ、11…セパレータ付き正極(セパレータ付き電極)、18a,18b…セパレータ部材、20…製造装置、28…ヒータローラ、27…搬送ローラ(搬送部)、W1〜W4…溶着部、WA…第1溶着部、WA1…溶着領域、WA2…非溶着領域、WB…第2溶着部、WB1…溶着領域。

Claims (7)

  1. 電極がセパレータに包まれることで構成されるセパレータ付き電極であって、
    前記電極と、
    前記電極を挟んで互いに対向した一対のセパレータ部材によって構成されるセパレータと、を備え、
    前記セパレータの縁部には、前記一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着部が形成されており、
    前記溶着部は、
    前記セパレータの外端から所定の幅を有して形成される第1溶着部と、前記第1溶着部よりも幅方向の内側に形成される第2溶着部と、を含み、
    前記第1溶着部における前記幅方向の所定の位置では、前記幅方向に直交する方向において、前記一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着部分と、前記一対のセパレータ部材同士が互いに溶着されていない非溶着部分とが形成されており、
    前記第2溶着部における前記セパレータの外端から離れた側の縁部では、前記幅方向に直交する方向において、前記一対のセパレータ部材同士が互いに溶着された溶着領域が直線状に連続して形成されている、セパレータ付き電極。
  2. 前記第1溶着部では、同一形状からなる複数の溶着領域が互いに離間して形成されている、請求項1に記載のセパレータ付き電極。
  3. 前記第1溶着部における複数の前記溶着領域は、互いに同じ大きさをなしている、請求項2に記載のセパレータ付き電極。
  4. 前記第1溶着部における複数の前記溶着領域は、矩形状をなしている、請求項3に記載のセパレータ付き電極。
  5. 前記第2溶着部における前記幅方向の大きさは、前記第1溶着部における前記溶着領域の前記幅方向の大きさ以下である、請求項4に記載のセパレータ付き電極。
  6. 電極を搬送経路に沿って搬送しながら、セパレータ間に前記電極が配置されたセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造装置であって、
    前記セパレータを構成する長尺シート状の一対のセパレータ部材を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記一対のセパレータ部材同士を溶着して溶着部を形成するヒータローラと、を備え、
    前記ヒータローラは、
    前記搬送部の搬送方向に直交する幅方向に延在する回転軸と、
    前記回転軸に固定され、回転軸と共に回転する加熱リングと、を有し、
    前記加熱リングは、
    前記幅方向の所定の位置において、周方向に凸部が断続的に形成された第1加熱部と、
    前記第1加熱部に隣接し、全周にわたって連続して凸部が形成される第2加熱部と、を含み、
    前記第1加熱部は前記セパレータの外縁を溶着し、前記第2加熱部は前記セパレータの前記外縁よりも内側を溶着する、セパレータ付き電極の製造装置。
  7. 前記ヒータローラの下流において、前記一対のセパレータ部材の前記溶着部を切断し、セパレータ付き電極を形成する切断部と、
    前記切断部の下流において搬送される前記セパレータ付き電極を撮像し、前記セパレータ付き電極における前記溶着部の検査を行う検査装置と、をさらに備える、請求項6に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
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